JPH09278522A - プラズマエッチング電極用ガラス状カーボン - Google Patents

プラズマエッチング電極用ガラス状カーボン

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JPH09278522A
JPH09278522A JP8118181A JP11818196A JPH09278522A JP H09278522 A JPH09278522 A JP H09278522A JP 8118181 A JP8118181 A JP 8118181A JP 11818196 A JP11818196 A JP 11818196A JP H09278522 A JPH09278522 A JP H09278522A
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平田恵一
Satoshi Miyazaki
聡 宮崎
Takanobu Kawai
河井隆伸
Kenichi Motokawa
本川健一
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ強度が1500kg/cm2以上で、プラ
ズマエッチング電極として用いた場合、プラズマによる
スパツタリング、反応に対して耐消耗性にすぐれ、発塵
の少ないガラス状カーボンを提供する。 【解決手段】 メタノール可溶分が20〜80%の
高分子量固体ノボラック型フエノール樹脂を原料とし
て、該ノボラック型フェノール樹脂に溶解力を有する有
機溶剤を外割りで10〜50%添加するか、またはメタ
ノール可溶分85%以上の低分子量ノボラック型フェノ
ール樹脂を外割りで20〜100%添加した後、真空ま
たは減圧下十分脱気脱泡し120〜180℃で成形硬化
し、次いで不活性ガス雰囲気中で300℃以下の温度範
囲を5℃/hr以下の速度で昇温し2000℃以上で焼成
することにより得られるガラス状カーボン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコンの酸化膜、窒化
膜等のエッチングに使用されるプラズマエッチング電極
用のガラス状カーボン及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマエッチングによるフッ素、イオ
ウ系等のガスを高周波でプラズマ化し、シリコンの酸化
膜、窒化膜等をエッチングする際に使用する電極には、
ガラス状カーボンが多く用いられている。
【0003】このプラズマエッチング用電極は、プラズ
マによるスパツタリングや反応により消耗することや、
発塵の発生が問題となっている。そこで、より消耗、発
塵を少なくするため、ガラス状カーボンの材質を改善す
る種々の試みがなされている。
【0004】例えば、特開平4−310566号には、
熱硬化性樹脂による単一物質系の原料を用い、混合して
真空下で脱気しながら成形し、緻密質ガラス状カーボン
を製造する方法が開示されている。
【0005】また特開平4−342646号には、融点
の異なる2種類以上の熱硬化性樹脂を原料として均一組
織で材質強度にすぐれたガラス状カーボンを製造する方
法が開示されている。
【0006】しかし、いずれも曲げ強度が1100kg/c
m2前後であり、この強度ではプラズマエッチング電極と
して用いた場合、耐プラズマ特性すなわちプラズマによ
るスパツタリング、反応に対する耐消耗性について不十
分なことが多い。
【0007】したがって、より曲げ強度が高く、少なく
とも1500kg/cm2以上であり、プラズマエッチング電
極として耐プラズマ性にすぐれたガラス状カーボンが望
まれている。
【0008】
【発明の課題】以上のような問題に鑑み、本発明者は、
曲げ強度が1500kg/cm2以上で、プラズマエッチング
用電極として用いた場合、プラズマによるスパツタリン
グ、反応に対して耐消耗性にすぐれ、発塵の少ないガラ
ス状カーボンを提供する。
【0009】
【課題解決の手段】上記の課題を解決するため、本発明
者が提供するのは、メタノール可溶分が20〜80%の
高分子量固体ノボラック型フェノール樹脂を原料とし
て、該ノボラック型フェノール樹脂に溶解力を有する有
機溶剤を外割りで10〜50%添加するか、またはメタ
ノール可溶分85%以上の低分子量ノボラック型フェノ
ール樹脂を外割で20〜100%添加した後、真空また
は減圧下十分脱気脱泡し120℃〜180℃で成形硬化
し、次いで不活性ガス雰囲気中で300℃以下の温度範
囲を5℃/hr以下の速度で昇温し2000℃以上で焼成
することにより得られるガラス状カーボンである。
【0010】以下に本発明を詳述する。本発明者らは、
プラズマによるスパッタリングや反応はガラス状カーボ
ンの緻密さ、表面積と密接な関係があることを重視し
て、鋭意研究した。
【0011】その結果、より緻密でより低表面積にする
とガラス状カーボンの消耗を大幅に抑制でき、同時に発
塵も低減できるとの見解に基き、以下のように原料の選
定、原料の調整、成形、焼成を行い、緻密で低表面積の
ガラス状カーボンを製造した。
【0012】まず、原料として固体の高分子量ノボラッ
ク型フェノール樹脂を用いる。これはガラス状カーボン
の緻密性が原料となる樹脂の分子量と密接な関係がある
ことに着眼したものである。
【0013】ノボラック型のフェノール樹脂は、それ自
体では硬化しにくいので、高分子化でき好ましい。同じ
フェノール樹脂でもレゾール型のものは、それに含まれ
る官能基により硬化するため好ましくない。
【0014】本発明の原料は固体ノボラツク型フェノー
ル樹脂でメタノール可溶分が20〜80%の高分子量の
ものであることが必要である。80%を越えるとガラス
状カーボンの緻密化が不足するので問題があり、20%
未満では成型不良となり、不都合が生じる。
【0015】次にガラス状カーボンの低表面積化をねら
いとして、上記の樹脂原料につき、調整を行う。これ
は、固体樹脂の成形においては、原料粉末の粒子境界
(以下粒界という)が最終製品であるガラス状カーボン
に継承され、これにより表面積の増大につながることを
踏まえたものである。
【0016】即ち、低表面積化のためには、原料粉末の
粒界をなくすことが重要となりそのためには成形時に樹
脂の流動性をよくする必要がある。かかる樹脂の流動性
の良化のための原料の調整として本発明では、原料の高
分子量固体ノボラック型フェノール樹脂に、次のように
溶剤の添加または低分子量樹脂の添加を行う。
【0017】まず、溶剤の添加としては、メタノール、
アセント等のノボラック型フェノール樹脂に溶解力を有
する有機溶剤を使用し、原料のフェノール樹脂に対し外
割りで10〜50%添加し、その後乾燥する。添加量が
10%未満では原料のフェノール樹脂の粒界がガラス状
カーボンに継承され、表面積が増大し、耐プラズマ性の
低下をきたし、50%以上になると、その後のメタノー
ルの除去に多大な労力を要するので不都合が生じる。
【0018】低分子量樹脂の添加については、メタノー
ル可溶分85%以上の低分子量固体ノボラック型フェノ
ール樹脂を原料の高分子量固体ノボラック型フェノール
樹脂に対して、外割りで20〜100%添加する
【0019】低分子量固体ノボラック型フェノール樹脂
のメタノール可溶分が85%未満であると、成形時の樹
脂の流動性の改善が不十分である。また添加量が20%
未満では、成形時の樹脂の流動性の改善が不十分で、1
00%を越えると、ガラス状カーボンの緻密性が不足す
る。
【0020】上記のように、溶剤の添加または低分子量
樹脂の添加により、原料の樹脂の成形時の流動性を高
め、原料粉末の粒界をなくし、ガラス状カーボンの低表
面積化を効果的に行うことができる。
【0021】次に、上記のように原料の樹脂に、溶剤を
添加または低分子量樹脂を添加して混合した後、真空ま
たは減圧下十分脱気脱泡して、120〜180℃で硬化
成型する。硬化成型温度が120℃未満では、樹脂の流
動性が不十分のため粒界が残る。180℃以上では樹脂
の硬化が急速に進行するため、やはり粒界が残る。
【0022】次に上記の成型物を不活性ガス雰囲気中で
300℃以下の温度を5℃/hr以下の速度で昇温し20
00℃以上で焼成することにより本発明のガラス状カー
ボンが得られる。
【0023】この焼成の工程においては、300℃以下
の温度範囲を5℃/hr以下の昇温速度でゆっくりと昇温
焼成することが重要である。
【0024】これは上記のような、樹脂の流動性を高め
る処置をした成形体は揮発分を多く含むため、焼成時の
ふくれ、ボイド等の不良発生を防止するために必要な条
件である。上記のような昇温速度で焼成することにより
揮発分を除去し、不良の発生を防止できる。
【0025】以上のような製造工程で得られた本発明の
ガラス状カーボンは、緻密性にすぐれ低表面積で、曲げ
強度が1500kg/m2 以上である。曲げ強度は、粒界等
のガラス状カーボンに含まれる欠陥の量を反映するパラ
メーターであり、これが低いことは粒界の除去が不十分
なことを意味する。本発明における曲げ強度1500kg
/m2 以上のガラス状カーボンは、粒界の除去が十分にな
されたものである。
【発明の効果】
【0026】本発明のガラス状カーボンは緻密性が高
く、曲げ強度が1500kg/m2 以上と高強度のものであ
る。特にプラズマエッチング用電極板に用いた場合、プ
ラズマによるスパッタリングや反応に対し、耐消耗性に
すぐれ、発塵性も少なく、工業上有用なものである。
【実施例および比較例】
【0027】
【実施例1】メタノール可溶分が30%のノボラック型
フェノール樹脂(商品名 ベルパールS−830 鐘紡〓
製)500gに100gのメタノールを加え、よく混合
した後乾燥し、金型に仕込み160℃で成型し樹脂成型
板を得た。上記成型板を窒素中2000℃で焼成するに
あたり、300℃以下の昇温速度を2℃/hrに設定
し、ガラス状カーボンを得た。得られたガラス状カーボ
ンの外観は良好であり、曲げ強度は1850kg/cm2であ
った。
【0028】
【実施例2】メタノール可溶分が70%のノボラック型
フェノール樹脂(商品名 ベルパールS−870 鐘紡〓
製)500gに、メタノール可溶分が90%の低分子量
ノボラック型フェノール樹脂(ベルパールS−890 鐘紡
〓製)150gを加えてよく混合した後、 実施例1と同
様に処理してガラス状カーボンを得た。得られたガラス
状カーボンの外観は良好であり、曲げ強度は2000kg
/cm2であった。
【0029】
【実施例3】メタノール可溶分が70%のノボラツク型
フェノール樹脂(商品名 ベルパールS−870 鐘紡〓
製)500gにメタノール可溶分が90%の低分子量ノ
ボラック型フエノール樹脂(ベルパールS−890 鐘紡〓
製)の添加量を300gとする以外は、すべて実施例1
と同様にしてガラス状カーボンを得た。得られたガラス
状カーボンの外観は良好であり、曲げ強度は2300kg
/cm2であった。
【0030】
【比較例1】実施例1におけるメタノールの添加量を2
0gとする以外は、すべて実施例1と同様に処理してガ
ラス状カーボンを得た。ガラス状カーボンの外観は良好
だったが、曲げ強度は850kg/cm2であった。
【0031】
【比較例2】実施例2におけるメタノール可溶分90%
のフェノール樹脂の添加量を700gとする以外は、す
べて実施例1と同様にしてガラス状カーボンを得た。ガ
ラス状カーボンの外観は良好だったが、曲げ強度は12
00kg/cm2であった。
【0032】
【比較例3】実施例2におけるメタノール可溶分90%
のフエノール樹脂の添加量を20gとする以外はすべて
実施例1と同様に処理してガラス状カーボンを得た。ガ
ラス状カーボンの外観は良好だったが、曲げ強度は10
50kg/cm2であった。
【0033】
【比較例4】実施例1における300℃以下の温度範囲
の昇温速度を10℃/hrとする以外はすべて実施例2と
同様に処理してガラス状カーボンを得た。ガラス状カー
ボンの外観は多数のふくれが観察された。
【0034】
【実施例4】実施例1〜3、比較例1〜3で得られたガ
ラス状カーボンを1cm角に切断し、下記の条件でプラ
ズマ照射試験を行った。その結果を表1に示す。 〔条件〕 温度 :室温 ガス :CF4 /O2 =4/1 圧力 :0.1Torr パワー:150W
【表1】 以上のように、本発明品の耐プラズマ性は非常に優れて
いることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタノール可溶分が20〜80%の高分子
    量固体ノボラック型フェノール樹脂を原料として、該ノ
    ボラック型フェノール樹脂に溶解力を有する有機溶剤を
    外割りで10〜50%添加するか、またはメタノール可
    溶分85%以上の低分子量ノボラック型フェノール樹脂
    を外割りで20〜100%添加した後、真空または減圧
    下脱気脱泡し120℃〜180℃で成形硬化し、次いで
    不活性ガス雰囲気中で300℃以下の温度範囲を5℃/
    hr以下の速度で昇温し2000℃以上で焼成することに
    より得られるガラス状カーボン。
JP11818196A 1996-04-17 1996-04-17 プラズマエッチング電極用ガラス状カーボン Expired - Lifetime JP3298788B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109535716A (zh) * 2018-10-18 2019-03-29 江苏澳盛复合材料科技有限公司 一种与金属粘结性好的聚苯硫醚/碳纤维复合材料

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CN109535716A (zh) * 2018-10-18 2019-03-29 江苏澳盛复合材料科技有限公司 一种与金属粘结性好的聚苯硫醚/碳纤维复合材料

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