JPH09280271A - クラッチレリーズ軸受装置 - Google Patents

クラッチレリーズ軸受装置

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JPH09280271A
JPH09280271A JP9379796A JP9379796A JPH09280271A JP H09280271 A JPH09280271 A JP H09280271A JP 9379796 A JP9379796 A JP 9379796A JP 9379796 A JP9379796 A JP 9379796A JP H09280271 A JPH09280271 A JP H09280271A
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JP
Japan
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clutch release
release bearing
guide sleeve
shift fork
bearing device
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JP9379796A
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Inventor
Hideo Ouchi
英男 大内
Shuhei Aoki
周平 青木
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シフトフォークからの荷重に十分抗すること
ができるにもかかわらず、軽量化を図ったクラッチレリ
ーズ軸受装置を提供する。 【解決手段】 モールド成形により生じるウェルド面W
Pを、クラッチレリーズ軸受装置の動作時にガイドスリ
ーブ20に生じるモーメント力の影響を最も受けない場
所に設定し、もってガイドスリーブ20の強度低下を防
止するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクラッチレリーズ軸
受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等に搭載され摩擦板を用いた動力断
続装置であるクラッチを動作させる場合において、入力
部材であるシフトフォークでクラッチカバーのダイヤフ
ラムスプリングを軸線方向に押圧することにより、スプ
リングの付勢力を摩擦板から解除して動力伝達の切り離
しが行なわれている。
【0003】ところで、シフトフォークは車体等の固定
側に通常配置されているが、クラッチカバーはエンジン
のフライホイール等に取り付けられてそれと一体的に回
転するようになっている。従って、クラッチカバーのダ
イヤフラムスプリングをシフトフォークが直に押圧する
となると、当接部の摩耗を招来することとなる。そこ
で、ダイヤフラムスプリングに当接して一体的に回転す
る回転輪を含むクラッチレリーズ軸受と、この軸受を所
定の状態に保持すると共にシフトフォークからの入力を
受けるようになっている回転しない軸受保持部材とから
なるクラッチレリーズ軸受装置を、例えば実開昭56−
7124号に示されているように、ダイヤフラムスプリ
ングとシフトフォークとの間に設けている。
【0004】この実開昭56−7124号に開示された
クラッチレリーズ軸受装置においては、軸受の外輪の先
端部がダイヤフラムスプリングに対向し、一方軸受の内
輪の後端には、フランジ部がガイドスリーブのフランジ
部と対向して設けられている。また板ばねによりフラン
ジ部同士を軸線方向に挟み込むようにして、軸受はガイ
ドスリーブに取り付けられている。シフトフォークの先
端によりガイドスリーブのフランジ部が後方から押され
れば、外輪先端部がダイヤフラムスプリングに当接する
よう、軸受装置全体が軸線方向に移動可能となってい
る。
【0005】ここで内輪のフランジ部は、ガイドスリー
ブのフランジ部に対して半径方向に移動自在となるよ
う、板ばねによって付勢されているため、ガイドスリー
ブのフランジ部が後方よりシフトフォークに押されて軸
受の外輪がクラッチのダイヤフラムスプリングに当接し
たときに、互いの間に偏心があっても、自動的に軸受が
調心されるようになっている。
【0006】ところで、従来においてはクラッチレリー
ズ軸受装置の軸受保持部材(ガイドスリーブ)は鋼製で
あったが、近年部品の軽量化等の観点から、それを樹脂
化したいとの要求がでてきた。シフトフォークの当接部
の摩耗や変形等の問題に関しては、ガイドスリーブのフ
ランジ部に鋼製の補強板を配置する等の対策が考えられ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、樹脂製のガ
イドスリーブには、モールド形成される過程から本来的
に生ずる強度上の問題がある。この問題を図面を参照し
て以下に説明する。図12はガイドスリーブ20をモー
ルド成形により製造する場合の樹脂の流れの一例を示し
たものである。図12においては型は省略されている。
フランジの外周にゲートGが設けられ、このゲートGを
介して外方から、溶融した樹脂が型内に注入される。か
かる注入された樹脂は、図中の矢印に示すようにゲート
Gを中心に左右に分かれて流れる。この分かれた樹脂の
流れは、ゲートGと反対側にあるウェルド面WPでぶつ
かり、そこで固化することになる。従って、ウェルド面
WPでは樹脂の流れが断たれており、よって一般的にこ
の部分の強度は比較的弱いとされている。そこで、従来
はこのウェルド面WPの強度を考慮して、肉厚等の設計
を行っていたのである。しかしながら、このようなガイ
ドスリーブはウェルド面以外では過剰肉厚となってしま
い、最適設計といい難いものであった。
【0008】本願発明の目的は、シフトフォークからの
荷重に十分抗することができるにもかかわらず、軽量化
を図ったクラッチレリーズ軸受装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決する手段】上記目的を達成すべく、本願発
明のクラッチレリーズ軸受装置は、互いに同心的に配置
されかつ相対回転する内輪及び外輪を含み、一方の輪が
固定され、回転する他方の輪がクラッチ装置の回転部材
に当接するようになっているクラッチレリーズ軸受と、
ガイド軸上に摺動自在に嵌合された円筒部と、フランジ
部とを備える樹脂製の軸受保持部材と、該軸受保持部材
に対して、該クラッチレリーズ軸受の該一方の輪を半径
方向に移動可能となるよう保持する連結部材とからなっ
ているクラッチレリーズ軸受装置において、前記軸受保
持部材はモールド成形されており、前記円筒部と前記フ
ランジ部との間のウェルド部が、前記軸受保持部材に印
加されるレリーズ入力の入力点と前記円筒部の軸線とを
含む面またはその近傍に形成される。
【0010】
【発明の実施の形態】本願発明のクラッチレリーズ軸受
装置によれば、モールド成形により生じるウェルド部
を、クラッチレリーズ軸受装置の動作時に軸受保持部材
に生じるモーメント力の影響を最も受けない場所に設定
し、もってガイドスリーブの強度低下を防止するように
なっている。この本願発明の特徴を図13を参照して、
より具体的に説明する。
【0011】図13は、ガイドスリーブ20を水平に切
断しガイドシャフトGSと共に示した図である。クラッ
チレリーズ軸受装置が動作するとき、シフトフォーク
(仮想線で示す)は軸線方向に移動せず水平面内で枢動
するため、ガイドスリーブ20は、シフトフォークから
ガイドシャフトGSの軸線方向に対して傾いた矢印Fの
方向に力を受ける。それによりガイドスリーブ20は傾
いて、その端部がガイドシャフトGSの表面に当接し、
それにより当接点にF1、F2なる反力が発生することと
なる。この反力に基づき、ガイドスリーブ20の円筒部
21とフランジ部22との交差部にはモーメントが発生
するが、それは全周にわたって一様でなく、近似的には
曲げモーメント荷重点の断面の図心軸からの距離に比例
して増大する。従って、上述したウェルド面WPが最大
モーメントの発生部と一致すると、ガイドスリーブ20
のヒビや割れを生ずる恐れがある。従来は、これを防止
すべくガイドスリーブの肉厚アップ等を行っていた。し
かし本願発明によれば、このような肉厚アップに頼ら
ず、ウェルド面WPの位置を軸線方向に見てシフトフォ
ークの2つの当接点を結ぶ線上に配置し、それによりモ
ーメント荷重を受ける断面の図心軸からの距離がほぼゼ
ロとして、モーメント荷重による応力を極力小さくする
ことができるのである。
【0012】
【実施例】以下、本願発明の実施例を図面を参照して以
下に詳細に説明する。図1は、本願発明の実施例である
クラッチレリーズ軸受装置をシフトフォーク側から見た
図である。図2は、図1のII-II線に沿って切断して矢
印方向に見た軸線方向断面図である。
【0013】図2において、クラッチレリーズ軸受装置
は、クラッチレリーズ軸受10と、軸受保持部材である
ガイドスリーブ20と、連結部材であるばね部材30と
からなる。クラッチレリーズ軸受10は、左方端に当接
部11aを有する略円管状の内輪11と、内輪11を同
心的に内包する短い円管状の外輪12と、内輪11と外
輪12との間に転動自在に配置された複数のボール15
と、ボール15を所定間隔で保持する保持器16と、ボ
ール15の軸線方向両側で内輪11と外輪12とにより
画成される空間を防塵油密的に密封するシール17、1
8とからなる。内輪11は外輪12に対して回転自在に
支持されている。また内輪11の当接部11aは、半径
方向外方にめくれたような形状をしており、図示しない
クラッチカバーのダイヤフラムスプリングに当接するよ
うになっている。また、内輪11の当接部11aと反対
側の端部はプレスによるブランク加工のままとし、切削
加工を行わず製作コストを安くするようにしている。
【0014】一方、ガイドスリーブ20はモールド成形
された樹脂製であって、円管状の本体21と、本体21
の中央近傍の外周から半径方向に延在するフランジ部2
2と、フランジ部22の半径方向外方端において軸線方
向左方に突出する外壁部23と、フランジ部22の半径
方向外方端において軸線方向に突出するガイド部25
(図1)とからなる。本体21の内方には図示しないガ
イド軸が延在しており、本体21はガイド軸上を摺動自
在となっている。なお、本体21の内方には拡径部24
が設けられている。この拡径部24は、本体21がガイ
ド軸上を摺動する際に異物を噛みこまないように機能す
るものである。外壁部23は、クラッチレリーズ軸受1
0の外方に設けられ、その半径方向の移動制限部となっ
ている。また、クラッチレリーズ軸受10を半径方向に
移動可能とするため、外輪12の外周と外壁23の内周
との間には隙間27が形成されている。フランジ部22
の中程には、水平溝26が設けられており、この水平溝
26にはシフトフォークを固定するクリップ(不図示)
が挿入されるようになっている。本実施例においては、
ゲート位置を図2中矢印Aで示す位置に設定している。
よって、ウェルド面WPはそれより180度ずれた図1
中点線で示す位置となる。なお、ゲート位置としてはこ
の他に、矢印B、C、Dで示す位置とすることも可能で
ある。
【0015】図3は、ガイドスリーブ20を図1と同一
方向に見た図であり、図4は、図3のガイドスリーブ2
0をIV方向に見た部分拡大図である。図3において、ガ
イドスリーブ20のフランジ部22の水平方向端部に
は、突起22fが形成されている。また、フランジ部2
2には、ばね部材30の取付位置に形成されたストッパ
22gと、一対の突起22cが形成されている。フラン
ジ部22の内方略全面部22aは、後述する補強部材4
0の板厚・形状に合わせてフランジ部22の周辺より低
くなっているが、ばね部材30の嵌合する部分22b
は、それより高くなっている。ガイド部25はばね部材
30の組付時にガイドの機能を有するものであり、図4
に示すようにばね部材30の両わきを軸線方向に延在し
ている。
【0016】図1より明らかなように、同一形状のもの
が2つ設けられたばね部材30は、クラッチレリーズ軸
受10をガイドスリーブ20に対して取り付ける機能を
有する。図5は、ばね部材30の斜視図である。ばね部
材30は、一枚のSK5等のばね鋼板をプレスで打ち抜
いた後折り曲げその後焼入処理することによって形成さ
れている。ばね部材30は、ガイドスリーブ20のフラ
ンジ部に当接するベース部31と、軸受の外輪12に当
接する押圧部32と、ベース部31と押圧部32との間
に設けられ、押圧部32に外輪12を付勢するための弾
性力を付与する梁部33とからなっている。なお、押圧
部32はシール17に接触しないように、またばね部材
30の組付を容易にすべく、軸線方向外方に傾斜した傾
斜部32aを有する。
【0017】更にばね部材30は、ベース部31と梁部
33との略中間において、半径方向に突出するように形
成された凸部34を有し、この凸部34は、ガイドスリ
ーブ20のフランジ22部の端部に対応している。ま
た、ベース部31の両側部31aにおける下方端近傍に
おいては、切欠き37が形成され、更にその下縁部31
bには、比較的大きな切欠き38が形成されている。切
欠き38と下縁部31bとの交差部には、面取り39が
形成されている。
【0018】図6は、補強部材40の斜視図である。補
強部材40は、円筒部41と、円筒部41の略中央から
上方および下方へ突出した板状のアンビル部42と、円
筒部41の端部から半径方向に延在するフランジ部43
とからなり、比較的肉厚の薄い板をプレスし、その後焼
入処理することによって形成される。これによりシフト
フォークとの接触部にて著しい摩耗が発生しないように
している。
【0019】円筒部41は、ガイドスリーブ20に取り
付けられた際に本体21に丁度嵌合する径を有し、それ
により補強部材40の半径方向の位置決めが達成される
ようになっている。円筒部41の上方および下方は、ア
ンビル部42と対応するように延長されて矩形部41a
を形成している。この矩形部41aは、シフトフォーク
をガイドする機能と、アンビル部の剛性を確保する機能
とを有する。アンビル部42とフランジ部43との間に
は段差が形成されている。
【0020】なお、アンビル部42のシフトフォークと
の接触点が外径寄りになると、アンビル部42と矩形部
41aとの交点には大きな曲げ応力が働くことになる。
このため、過大な応力が発生しないように、接触点が内
径寄りの位置になるようにコントロールする必要があ
る。特に加工上高精度が期待できないプレスフォークの
場合には注意を要する。このようなときにはアンビル部
42をテーパ状またはクラウニング形状とし、外径寄り
のフランジ部43との段差を意図的に小さくすれば、シ
フトフォークとの接触点が外径寄りになることはなく、
アンビル部42と矩形部41aとの交点に過大な曲げ応
力が発生することを防げる。
【0021】一般的には、アンビル部42の外径と矩形
部41aの中間点におけるフランジ部43との段差を、
アンビル部42の外径の点におけるフランジ部43との
段差よりも0.1mm以上大きくすれば十分である。
【0022】補強部材40のフランジ部43には、円周
部に矩形状切欠43aが形成されており、この切欠43
aは取付時に、ガイドスリーブ20のフランジ部22の
対応する位置に形成された突起22fと係合して、補強
部材40の回り止めを達成している。更に、フランジ部
43には、ガイドスリーブ20の突起22cとストッパ
22gを貫通させるためのC字形切欠き43bが形成さ
れている。
【0023】尚、ガイドスリーブ20のストッパ22g
は、図1から明らかなように、ばね部材30をガイドス
リーブ20に取り付ける際に、ばね部材30の切欠き3
8に係合して、それ以上ばね部材30が内方に押し込ま
れることを防止するよう機能する。ばね部材30の面取
り39は、その挿入を容易にする機能を有する。
【0024】図7は、図1のVII-VII線に沿って切断し
た部分を拡大して矢印方向に見た図である。ガイドスリ
ーブ20のフランジ部22には、更に突起22cが形成
されている。突起22cは、斜面22dと台部22eと
からなっており、ばね部材30が装着された際に切欠き
37に係合する形状となっている。フランジ部22の部
分22a(図3)と22bの段差は補強部材40の板厚
より大きいため、そこに補強部材40をセットすると、
ばね部材30と補強部材40との間にスキマΔが生ずる
ようになっている。
【0025】次に、本願発明の実施例であるクラッチレ
リーズ軸受装置の動作につき以下に説明する。図1にお
いて、図示しないシフトフォークが枢動して、その先端
が補強部材40のアンビル部42におけるPs点(図
1)に当接して一定の荷重を印加する。補強部材40の
板厚は比較的厚くその剛性も十分であるため、シフトフ
ォークより受ける大荷重を受けることができる。クラッ
チレリーズ軸受装置は、シフトフォークからの入力によ
り図示しないガイド軸上を軸線方向に摺動して、図示し
ないクラッチカバーのダイヤフラムスプリングに内輪1
1の当接部11aを当接させる。ダイヤフラムスプリン
グが回転していても、内輪11は回転自在であるので、
当接後にダイヤフラムスプリングと一体で回転すること
となり、更に軸受装置が軸線方向に移動することにより
ダイヤフラムスプリングが押圧されてクラッチが動作さ
れるようになっている。なお、ウェルド面(ウェルド
部)WPの位置が、軸線方向に見てシフトフォークの2
つの当接点(入力点)Psを結ぶ線上に配置されるた
め、モーメント荷重を受ける断面の図心軸からの距離が
ほぼゼロとなって、モーメント荷重による応力を極力小
さくすることができる。
【0026】ばね部材30は適切な板厚となっていて、
ガイドスリーブ20に対してクラッチレリーズ軸受10
を、押圧部32と外輪12との間に作用する摩擦力のみ
で支持しているため、軸受10はガイドスリーブ20に
対して半径方向に移動可能となっている。従って、内輪
11の当接部11aがダイヤフラムスプリングに当接し
たとき、両者の間に偏心があれば、軸受10を同心に位
置させようとする公知の力が生じ、それにより軸受10
は半径方向に移動して、自動調心が達成されることとな
る。なお、ガイドスリーブ20の外壁部23は、軸受1
0が所定量以上半径方向外方に移動しないよう制限する
機能を有する。また、一般の玉軸受の外輪にはフランジ
がないタイプが多いので、本実施例のように外輪をばね
部材30で挟みこむように構成すれば、外輪自体を改造
する必要がなく既存のものを使用でき、コスト低減に寄
与しうる。
【0027】ばね部材30と補強部材40とは、図7に
示すようにスキマΔが生ずる程度に離隔しているため、
クラッチレリーズ動作に伴いシフトフォークから補強部
材40に軸線に直角な方向の力が印加された場合でも、
かかる力はばね部材30に伝達されることはない。した
がって、ばね部材30は、シフトフォークからの力で変
形等することはない。
【0028】次に、クラッチレリーズ軸受装置の組付方
法について説明する。 ガイドスリーブ20の本体21
の周囲に、クラッチレリーズ軸受10および補強部材4
0が配置された後、図1の斜め上方及び斜め下方からば
ね部材30が、ガイドスリーブ20のガイド部25にガ
イドされつつ挿入される。ばね部材30は外周の一方向
から挿入できるようにしているため、組付が容易となっ
ている。ばね部材30は、ガイドスリーブ20の突起2
2cを弾性変形しながら乗り越えて、切欠き37が突起
22cに係合し、かつ切欠き38がストッパ22gに当
接した段階で所定の形状に戻り、組付が完了する。斜面
22dの作用によりばね部材30の挿入は比較的容易に
行われるが、一旦係合した後は台部22eの作用により
不用意に抜けないように構成されている。
【0029】次に、本願発明の第2実施例を、図面を参
照して上記実施例と異なる点を中心に説明する。図8
は、第2実施例であるクラッチレリーズ軸受装置をシフ
トフォーク側から見た図である。図9は、図8のIX-IX
線に沿って切断して矢印方向に見た軸線方向断面図であ
る。図10は、第2実施例であるクラッチレリーズ軸受
装置をエンジン側から見た図である。図11は、図8の
クラッチレリーズ軸受装置を矢印XI方向から見た図であ
る。上述の実施例に対し異なる点を中心に説明する。
【0030】ヨーク部125は、フランジ部122から
シフトフォーク側に延在した本体125aと、その先端
から半径方向内方に向かう突起部125bと、ヨーク部
125の付け根の外方を取り巻くように形成されたリブ
状のステイ125cとからなる。図示しないシフトフォ
ークが一旦ヨーク部125の内方に位置せしめられる
と、突起部125bの作用により、シフトフォークとガ
イドスリーブ120とは一体的に移動するようになって
いる。なお、本実施例においても、ゲート位置を図9中
矢印Aで示す位置に設定している。よって、ウェルド面
WPはそれより180度ずれた図8中点線で示す位置と
なる。なお、ゲート位置としてはこの他に、矢印B、
C、D、Eで示す位置とすることも可能である。
【0031】ここで、ヨーク部125は、ガイドスリー
ブ120と一体モールド成形されている。ヨーク部12
5の剛性・強度を向上させるためには、ヨーク部125
の付け根の肉厚を単純にアップすれば足るという考えも
ある。しかし、ヨーク部125の一部の肉厚をアップす
ると、モールド成形時に素材の収縮の不均一を招き、そ
の結果肉厚部の内部にボイド(空孔)が発生して、製品
品質を低下させる恐れがある。そこで、ステイ125c
を、ヨーク部125の肉厚と略同幅のリブ状とし、モー
ルド成形時の収縮を考慮してボイド等を避けるようにし
ているのである。なお、ステイ125cが補強部を構成
する。図8において、円筒部120とフランジ部122
とを連結するように三角形板状のリブ120a、120
bが設けられている。リブ120は、シフトフォークよ
り受ける入力により円筒部120とフランジ部122と
の間に生じるモーメントが最大となる部位に設けられ、
もってガイドスリーブ120の強度向上を図っている。
【0032】次に、本願発明の実施例であるクラッチレ
リーズ軸受装置の動作につき以下に説明する。図9にお
いて、図示しないシフトフォークが枢動して、その先端
が補強部材140に当接して一定の荷重を印加する。補
強部材140の板厚は比較的厚くその剛性も十分である
ため、シフトフォークより受ける大荷重を受けることが
できる。クラッチレリーズ軸受装置は、シフトフォーク
からの入力により図示しないガイド軸上を軸線方向に摺
動して、図示しないクラッチカバーのダイヤフラムスプ
リングに内輪11の当接部11aを当接させる。ダイヤ
フラムスプリングが回転していても、内輪11は回転自
在であるので、当接後にダイヤフラムスプリングと一体
で回転することとなり、更に軸受装置が軸線方向に移動
することによりダイヤフラムスプリングが押圧されてク
ラッチが動作されるようになっている。本実施例におい
ても、ウェルド面WPの位置が、軸線方向に見てシフト
フォークの2つの当接点Psを結ぶ線上に配置されるた
め、モーメント荷重を受ける断面の図心軸からの距離が
ほぼゼロとなって、モーメント荷重による応力を極力小
さくすることができる。
【0033】シフトフォークは水平面内を枢動するの
で、構造上ヨーク部125は、シフトフォークから半径
方向の力を受けないはずであるが、実際はエンジンから
の振動や部品のガタ付き等により、比較的大きな力を受
けることがある。かかる力を受けた場合でも、ヨーク部
125の付け根にステイ125cが形成されているた
め、この力に十分抗することができる。
【0034】以上、本発明を実施例を参照して説明して
きたが、本発明は上記実施例に限定して解釈されるべき
ではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろん
である。例えば、ばね部材30は2つでなく3つでもよ
い。更に、回転輪は内輪でなく外輪であっても本願発明
の構成は可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明のクラッチ
レリーズ軸受装置によれば、補強部材は入力部材から直
接入力を受けると共に、連結部材と前記補強部材との間
には、軸線方向に所定のスキマが設けられているので、
前記入力部材からの力が前記補強部材より前記連結部材
に伝達されることが防止され、それにより前記連結部材
等の変形等が防止されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例であるクラッチレリーズ軸受
装置をシフトフォーク側から見た図である。
【図2】図1のII-II線に沿って切断して矢印方向に見
た軸線方向断面図である。
【図3】ガイドスリーブ20を図1と同一方向に見た図
である。
【図4】図3のガイドスリーブ20をIV方向に見た部分
拡大図である。
【図5】ばね部材30の拡大斜視図である。
【図6】補強部材40の斜視図である。
【図7】図1のVII-VII線に沿って切断した部分を拡大
して矢印方向に見た図である。
【図8】第2実施例であるクラッチレリーズ軸受装置を
シフトフォーク側から見た図である。
【図9】図8のIX-IX線に沿って切断して矢印方向に見
た軸線方向断面図である。
【図10】第2実施例であるクラッチレリーズ軸受装置
をエンジン側から見た図である。
【図11】図8のクラッチレリーズ軸受装置を矢印XI方
向から見た図である。
【図12】ガイドスリーブ20をモールド成形により製
造する場合の樹脂の流れの一例を示したものである。
【図13】ガイドスリーブ20を水平に切断しガイドシ
ャフトGSと共に示した図である。
【符号の説明】
10………クラッチレリーズ軸受 20………ガイドスリーブ 30………ばね部材 40………補強部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同心的に配置されかつ相対回転す
    る内輪及び外輪を含み、一方の輪が固定され、回転する
    他方の輪がクラッチ装置の回転部材に当接するようにな
    っているクラッチレリーズ軸受と、 ガイド軸上に摺動自在に嵌合された円筒部と、フランジ
    部とを備える樹脂製の軸受保持部材と、 該軸受保持部材に対して、該クラッチレリーズ軸受の該
    一方の輪を半径方向に移動可能となるよう保持する連結
    部材とからなっているクラッチレリーズ軸受装置におい
    て、 前記軸受保持部材はモールド成形されており、前記円筒
    部と前記フランジ部との間のウェルド部が、前記軸受保
    持部材に印加されるレリーズ入力の入力点と前記円筒部
    の軸線とを含む面またはその近傍に形成されるクラッチ
    レリーズ軸受装置。
JP9379796A 1996-04-16 1996-04-16 クラッチレリーズ軸受装置 Pending JPH09280271A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016218028A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 日本精機株式会社 移動物体検出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016218028A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 日本精機株式会社 移動物体検出装置

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