JPH09280868A - 音叉型角速度検出センサ - Google Patents

音叉型角速度検出センサ

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JPH09280868A
JPH09280868A JP8095120A JP9512096A JPH09280868A JP H09280868 A JPH09280868 A JP H09280868A JP 8095120 A JP8095120 A JP 8095120A JP 9512096 A JP9512096 A JP 9512096A JP H09280868 A JPH09280868 A JP H09280868A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分な大きさの検出信号を得ることができる
ようにする。センサとしての立ち上がりを速くする。小
型化を容易とする。 【解決手段】 励振電極5(5−1〜5−3)と検出電
極(7−1〜7−4)とを脚部4−1の滑動端S1付近
を出発点として同一距離内(L1=0.4L〜0.6
L)に並置して形成する。励振電極6(6−1〜6−
3)と検出電極(8−1〜8−4)とを脚部4−2の滑
動端S2付近を出発点として同一距離内(L2=0.4
L〜0.6L)に並置して形成する。励振電極5と検出
電極7との間にグランド電極9を、励振電極6と検出電
極8との間にグランド電極10を形成する。脚部4−
1,4−2の先端部にバランス電極11,12を形成
し、グランド電極9,10をバランス電極11,12に
接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、励振電極に交流
電圧を印加することによって音叉型振動子が振動してい
る時、音叉型振動子の脚部の伸縮方向の回りに作用する
回転角速度の大きさとその回転方向を、検出電極に生ず
る電圧信号の大きさと、励振振動信号との位相比較によ
り検出する音叉型角速度検出センサに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】所定方向に沿って振動している振動子、
例えば直交座標軸平面(X−Z平面)におけるX軸に沿
って振動している振動子がこのX−Z平面と直交するY
軸の回りに回転すると、その回転角速度により振動子に
Z軸方向にコリオリの力が生じる。このコリオリの力は
角速度の大きさに比例して定まることから、コリオリの
力を振動子の撓み変位量として間接的に、或いは歪量と
して圧電素子の圧電効果、歪ゲージの抵抗変化などで直
接的に測定すれば、振動子のY軸方向の回りに作用した
回転角速度の大きさを求めることができる。このため、
振動する振動子を角速度検出素子として車両や航空機等
に搭載し、その走行或いは飛行軌跡を記録したり旋回時
に発生するヨーレイトを検出することが行われている。
また、この角速度検出素子をロボットに搭載して、その
姿勢制御等にも応用されている。
【0003】図5は音叉型水晶振動子を用いた従来の音
叉型角速度検出センサの要部を示す図である。同図にお
いて、(a)は平面図、(b)は同図(a)をA方向か
ら見た図である。図5において、1は音叉型水晶振動
子、2−1〜2−4は励振電極、3−1〜3−4は検出
電極であり、励振電極2−1〜2−4は水晶振動子1の
一方の脚部1−1の先端の上下および左右の面に、検出
電極3−1〜3−4は水晶振動子1の他方の脚部1−2
の先端の左右の面に形成されている。
【0004】この音叉型角速度検出センサにおいては、
励振電極2−1と2−3とが端子P1に共通に接続さ
れ、励振電極2−2と2−4とが端子P2に共通に接続
され、この端子P1とP2との間に交流電圧が印加され
る。このため、ある時は図5(b)中に矢印で示す如く
電界が発生し、次には逆方向の電界が発生することによ
り、水晶振動子1の一方の脚部1−1が、更に他方の脚
部1−2も連動して、左右に振動する。
【0005】ここで、脚部1−1,1−2の振動方向を
X軸方向、このX軸方向と直交する紙面内の方向、すな
わち脚部1−1,1−2の伸縮方向をY軸方向、このX
−Y平面と直交する方向(水晶振動子1の板面に垂直な
方向)をZ軸方向とした場合、Y軸方向の回りに回転角
速度が作用すると、コリオリの力によりZ軸方向の振動
成分が生じる。この振動成分の大きさはコリオリの力に
比例しているので、水晶振動子1の他方の脚部1−2に
は回転角速度に比例した大きさで振動の方向に応じた極
の電荷が発生する。
【0006】これにより、検出電極3−1と3−4とを
共通に接続した端子P3と、検出電極3−2と3−3と
を共通に接続した端子P4との間に、ある時には矢印の
方向、次には逆方向の電荷が発生し、コリオリの力に応
じた電圧信号eが得られる。この電圧信号eの大きさに
よって、Y軸方向の回りに作用する回転角速度の大きさ
を知ることができる。また、この電圧信号eは基本的に
サインカーブとして得られ、この電圧信号eの波形と励
振波形とを位相比較することにより、その位相の進み遅
れで回転角速度の方向を知ることができる。
【0007】なお、端子P1とP2との間に印加される
交流電圧の振幅は、図示せぬ温度補償回路によって、温
度変化により素子の諸定数、振動姿態が変化しても、一
定の振幅に保たれる。また、端子P1とP2との間に印
加される交流電圧に対して、端子P3とP4との間に得
られる電圧信号eは桁違いに小さい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の音叉型角速度検出センサによると、水晶振動
子1の一方の脚部1−1の振動(励振)が他方の脚部1
−2に伝わりにくい。このため、端子P3とP4との間
に得られる電圧信号eが小さくなり、充分な大きさの検
出信号が得にくいという問題があった。また、一方の脚
部1−1の振動が他方の脚部1−2に伝わるまでに時間
がかかり、センサとしての立ち上がりが遅いという問題
もあった。
【0009】なお、別のタイプの音叉型角速度検出セン
サとして、図6に示すように、水晶振動子1の一方の脚
部1−1の先端部に励振電極2−1〜2−4を形成し、
脚部1−1の根元部に検出電極3−1〜3−4を形成し
たセンサがある。しかし、この音叉型角速度検出センサ
では、小型化した場合に、脚部1−1に励振電極2−1
〜2−4と検出電極3−1〜3−4を構成するのが難し
い。また、励振電極2−1〜2−4が脚部1−1の先端
部に配置されるので、脚部1−1を振動させにくく、充
分な大きさの検出信号が得にくい。
【0010】また、図6に示した音叉型角速度検出セン
サに対し、水晶振動子1の一方の脚部1−1の先端部に
検出電極3−1〜3−4を形成し、脚部1−1の根元部
に励振電極2−1〜2−4を形成することが考えられ
る。この場合、励振電極2−1〜2−4が脚部1−1の
滑動端Sの付近に形成されるため、脚部1−1を振動さ
せ易くなる。しかし、この場合、滑動端Sの付近が最も
歪が大きいのに対し、脚部1−1の先端部の歪は小さ
く、充分な大きさの検出信号を得ることができない。
【0011】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、充分な大き
さの検出信号を得ることのできる、またセンサとしての
立ち上がりが速く、小型化も容易に可能な、音叉型角速
度検出センサを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、音叉型
振動子の少なくとも一方の脚部に、その脚部の滑動端付
近を出発点として励振電極と検出電極とを同一距離内に
並置して形成したものである。この発明によれば、最も
歪が大きい脚部の滑動端付近を出発点として、励振電極
と検出電極とが同一距離内に並置され、効率よく大きな
検出信号が得られる。
【0013】第2発明(請求項2に係る発明)は、第1
発明において、励振電極と検出電極との間にグランド電
極を形成したものである。この発明によれば、励振電極
と検出電極との間がグランド電極によってインシュレー
トされ、両者間の電気的な漏れ(クロストーク)とノイ
ズが抑制される。
【0014】第3発明(請求項3に係る発明)は、音叉
型振動子の一方の脚部に、その脚部の滑動端付近を出発
点として第1の励振電極と第1の検出電極とを同一距離
内に並置して形成し、他方の脚部に、その脚部の滑動端
付近を出発点として第2の励振電極と第2の検出電極と
を同一距離内に並置して形成したものである。この発明
によれば、一方の脚部の最も歪が大きい滑動端付近を出
発点として、第1の励振電極と第1の検出電極とが同一
距離内に並置され、また、他方の脚部の最も歪が大きい
滑動端付近を出発点として、第2の励振電極と第2の検
出電極とが同一距離内に並置され、効率よく大きな検出
信号が得られる。
【0015】第4発明(請求項4に係る発明)は、第3
発明において、第1の励振電極と第1の検出電極との間
に第1のグランド電極を形成し、第2の励振電極と第2
の検出電極との間に第2のグランド電極を形成し、第1
のグランド電極を一方の脚部の先端部に形成した第1の
バランス電極に接続し、第2のグランド電極を他方の脚
部の先端部に形成した第2のバランス電極に接続したも
のである。
【0016】この発明によれば、第1の励振電極と第1
の検出電極との間が第1のグランド電極によってインシ
ュレートされ、また第2の励振電極と第2の検出電極と
の間が第2のグランド電極によってインシュレートさ
れ、両者間の電気的な漏れ(クロストーク)とノイズが
抑制される。また、第1および第2のバランス電極の面
積や厚さ等を調整することにより、一方の脚部と他方の
脚部との質量バランスの調整を行うことが可能となる。
【0017】第5発明(請求項5に係る発明)は、第1
発明、第3発明において、励振電極と検出電極とを、脚
部の全長をLとしたとき、脚部の滑動端付近を出発点と
して0.4L〜0.6Lの間に並置して形成したもので
ある。この発明によれば、最も歪が大きい脚部の滑動端
付近を出発点として、励振電極と検出電極とが0.4L
〜0.6Lの間に並置され、2次モード振動を抑圧した
充分な大きさの検出信号が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き詳細に説明する。図1はこの発明の一実施の形態を示
す音叉型角速度検出センサの要部を示す図であり、同図
(a)は平面図、同図(b)は左側面図、同図(c)は
右側面図、同図(d)は同図(a)を裏面側から見た図
である。図2は図1(a)におけるII−II線断面図であ
る。
【0019】これらの図において、4は音叉型水晶振動
子、5(5−1〜5−3)は第1の励振電極、6(6−
1〜6−3)は第2の励振電極、7(7−1〜7−4)
は第1の検出電極、8(8−1〜8−4)は第2の検出
電極、9(9−1,9−2)は第1のグランド電極、1
0(10−1,10−2)は第2のグランド電極、11
(11−1,11−2)は第1のバランス電極、12
(12−1,12−2)は第2のバランス電極である。
【0020】第1の励振電極5と第1の検出電極7と
は、水晶振動子4の一方の脚部4−1の滑動端S1付近
を出発点として、同一距離L1内に並置して形成されて
いる。また、第2の励振電極6と第2の検出電極8と
は、水晶振動子4の他方の脚部4−2の滑動端S2付近
を出発点として、同一距離L2内に並置して形成されて
いる。この実施の形態では、脚部4−1,4−2の全長
をLとしたとき、L1,L2(L1=L2)が0.4L
〜0.6Lの間とされている。
【0021】第1の励振電極5において、励振電極5−
1,5−2は脚部4−1の上下の面に、励振電極5−3
は脚部4−1の右側面(内面)に形成されている。第2
の励振電極6において、励振電極6−1,6−2は脚部
4−2の上下の面に、励振電極6−3は脚部4−3の左
側面(内面)に形成されている。
【0022】第1の検出電極7において、検出電極7−
1,7−4は脚部4−1の上下の面に、検出電極7−
2,7−3は左側面(外面)に形成されている。第2の
検出電極8において、検出電極8−1,8−4は脚部4
−2の上下の面に、検出電極8−2,8−3は右側面
(外面)に形成されている。
【0023】第1のグランド電極9において、グランド
電極9−1は脚部4−1の上面かつ励振電極5−1と検
出電極7−1との間に、グランド電極9−2は脚部4−
1の下面かつ励振電極5−2と検出電極7−4との間に
形成されている。第2のグランド電極10において、グ
ランド電極10−1は脚部4−2の上面かつ励振電極6
−1と検出電極8−1との間に、グランド電極10−2
は脚部4−2の下面かつ励振電極6−2と検出電極8−
4との間に形成されている。
【0024】第1のバランス電極11において、バラン
ス電極11−1は脚部4−1の先端部上面に、バランス
電極11−2は脚部4−1の先端部下面に形成されてい
る。第2のバランス電極12において、バランス電極1
2−1は脚部4−2の先端部上面に、バランス電極12
−2は脚部4−2の先端部下面に形成されている。
【0025】図2では各電極の接続関係を分かり易いよ
うに結線図として示している。すなわち、この音叉型角
速度検出センサにおいて、励振用電極5−1と5−2と
6−3とが端子T1(T1U ,T1D )に共通に接続さ
れ、励振用電極6−1と6−2と5−3とが端子T2
(T2U ,T2D )に共通に接続されている。また、検
出用電極7−1と7−3とが端子T3(T3U ,T
D )に共通に接続され、検出用電極7−2と7−4と
が端子T4(T4U ,T4D )に共通に接続され、検出
用電極8−1と8−3とが端子T5(T5U ,T5D
に共通に接続され、検出用電極8−2と8−4とが端子
T6(T6U ,T6D )に共通に接続されている。
【0026】また、グランド電極9−1およびバランス
電極11−1とグランド電極9−2およびバランス電極
11−2とが端子T7(T7U ,T7D )に共通に接続
され、グランド電極10−1およびバランス電極12−
1とグランド電極10−2およびバランス電極12−2
とが端子T8(T8U ,T8D )に共通に接続されてい
る。
【0027】なお、この実施の形態では、励振電極5,
6や検出電極7,8はその厚さを1000〜1500オ
ングストローム、グランド電極9,10やバランス電極
11,12はその厚さを5000オングストローム以上
としている。また、グランド電極9,10はバランス電
極11,12と端子T7,T8とをつなぐリード配線を
兼ねており、バランス電極11,12は大面積とされて
いる。図2では分かり易いように各電極の厚さは同じと
して示している。
【0028】この角速度検出センサにおいては、端子T
1とT2との間に交流電圧を印加する。これにより、あ
る時は図2中に矢印で示す如く電界が発生し、次には逆
方向に電界が発生することにより、水晶振動子4の脚部
4−1,4−2が左右に振動する。
【0029】ここで、脚部4−1,4−2の振動方向を
X1,X2軸方向、このX1,X2軸方向と直交する紙
面内の方向、すなわち脚部4−1,4−2の伸縮方向を
Y1,Y2軸方向、このX−Y平面と直交する方向(水
晶振動子4の板面に垂直な方向)をZ1,Z2軸方向と
した場合、Y1,Y2軸方向の回りに回転角速度が作用
すると、コリオリの力によりZ1,Z2軸方向の振動成
分が生じる。
【0030】この振動成分の大きさはコリオリの力に比
例しているので、水晶振動子4の脚部4−1,4−2に
は回転角速度に比例した大きさで振動の方向に応じた極
の電荷が発生する。これにより、検出電極7−1と7−
3とを共通に接続した端子T3と、検出電極7−2と7
−4とを共通に接続した端子T4との間に、また検出電
極8−1と8−3とを共通に接続した端子T5と、検出
電極8−2と8−4とを共通に接続した端子T6との間
に、ある時には矢印の方向、次には逆方向の電荷が発生
し、コリオリの力に応じた電圧信号e1,e2が得られ
る。
【0031】この電圧信号e1,e2の大きさによっ
て、Y1,Y2軸方向すなわちY軸方向の回りに作用す
る回転角速度の大きさを知ることができる。また、この
電圧信号e1,e2は基本的にサインカーブとして得ら
れ、この電圧信号e1,e2の波形と励振波形とを位相
比較することにより、その位相の進み遅れで回転角速度
の方向を知ることができる。
【0032】この実施の形態では、両方の脚部4−1,
4−2によってY軸方向の回りに作用する回転角速度が
検出されるので、片方の脚部によって検出するようにし
た場合に比べ、その検出感度がアップする。
【0033】また、この実施の形態では、励振電極5と
検出電極7とが脚部4−1の滑動端S1付近を出発点と
して、また励振電極6と検出電極8とが脚部4−2の滑
動端S2付近を出発点として、0.4L〜0.6L内に
並置して形成されているので、2次モード振動を抑圧し
た充分な大きさの検出信号を得ることができる。
【0034】すなわち、この実施の形態では、励振電極
5,6が脚部4−1,4−2の滑動端S1,S2の付近
に形成されているため、脚部4−1,4−2を振動させ
易い。また、滑動端S1,S2付近は最も歪が大きく、
この歪の大きい滑動端S1,S2付近でZ1,Z2軸方
向の振動成分を検出するようにしているので、充分な大
きさの検出信号を得ることができる。また、滑動端S
1,S2付近を出発点として励振電極5,6が0.4L
〜0.6L内に形成されているので、2次モード振動の
CI値が基本波振動のCI値よりも大きくなり、2次モ
ード振動を抑圧することができる。なお、この2次モー
ド振動の抑圧については、本出願人による実公昭56−
41387号公報に示されているので、ここでの詳しい
説明は省略する。
【0035】また、この実施の形態では、励振電極5と
検出電極7とが脚部4−1に、また励振電極6と検出電
極8とが脚部4−2に並置して形成されているので、す
なわち励振電極と検出電極とが同一箇所に配置されてい
るので、小型化し易く、センサとしての立ち上がりも速
くなる。
【0036】また、この実施の形態では、励振電極5と
検出電極7との間にグランド電極9が、また励振電極6
と検出電極8との間にグランド電極10が形成されてい
るので、励振電極5と検出電極7との間がグランド電極
9によってインシュレートされ、また励振電極6と検出
電極8との間がグランド電極10によってインシュレー
トされ、両者間の電気的な漏れ(クロストーク)とノイ
ズが抑制される。
【0037】また、この実施の形態では、脚部4−1,
4−2の先端部に設けたバランス電極11,12の面積
や厚さ等を調整することにより、脚部4−1と脚部4−
2との質量バランスの調整を行うことができ、動作をよ
り安定化することが可能となる。この場合、脚部4−
1,4−2を振動させ、質量バランスの調整を行いなが
ら、バランス電極11,12を形成する方法が考えられ
る。また、バランス電極11,12を形成した後で、脚
部4−1,4−2を振動させながら、電極を部分的に除
去し、質量バランスの調整を行う方法が考えられる。
【0038】なお、この実施の形態においては、励振電
極5,6を脚部4−1,4−2の内側に検出電極7,8
を外側に形成したが(図3参照)、励振電極5,6を脚
部4−1,4−2の外側に検出電極7,8を内側に形成
するようにしてもよい(図4参照)。この場合、検出電
極7,8を外側に形成するようにした方が、水晶振動子
4が大きく伸縮するので、大きな検出信号が得られる。
また、励振電極5,6を内側に形成するようにした方
が、検出電極7,8を内側に形成するよりも製作が簡単
となる。
【0039】すなわち、励振電極5,6を内側に形成す
るようにした場合、励振電極5−3,6−3が脚部4−
1,4−2の内面に位置し、これらの電極は1つの電極
であるので形成し易い。これに対して、検出電極7,8
を内側に形成するようにした場合、検出電極7−2,7
−3,8−2,8−3が脚部4−1,4−2の内面に位
置し、これらの電極は2つの電極であるので形成しにく
い。
【0040】また、この実施の形態においては、音叉型
振動子として水晶を用いたが、水晶に限られるものでは
ない。例えば、チタン酸バリウムを用いてもよく、種々
の圧電材料の使用が可能である。また、この実施の形態
においては、音叉型振動子を用いたが、H型振動子に応
用することも可能である。また、この実施の形態におい
ては、脚部4−1,4−2のそれぞれに励振電極と検出
電極を形成したが、脚部4−1,4−2の何れか一方に
形成するようにしてもよい。すなわち、必ずしも両方の
脚部を使用しなくてもよく、片方の脚部を使用して回転
角速度の検出を行うようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、第1発明では、音叉型振動子の少なくと
も一方の脚部に、その脚部の滑動端付近を出発点として
励振電極と検出電極とを同一距離内に並置して形成した
ので、歪の最も大きい滑動端付近で励振と検出が行われ
るようになり、効率よく大きな検出信号が得られるよう
になる。また、センサとしての立ち上がりが速くなり、
小型化も容易に可能となる。
【0042】第2発明では、第1発明において、励振電
極と検出電極との間にグランド電極を形成したので、励
振電極と検出電極との間がグランド電極によってインシ
ュレートされ、両者間の電気的な漏れ(クロストーク)
とノイズが抑制されるものとなる。
【0043】第3発明では、音叉型振動子の一方の脚部
に、その脚部の滑動端付近を出発点として第1の励振電
極と第1の検出電極とを同一距離内に並置して形成し、
他方の脚部に、その脚部の滑動端付近を出発点として第
2の励振電極と第2の検出電極とを同一距離内に並置し
て形成したので、歪の最も大きい両方の脚部の滑動端付
近で励振と検出が行われるようになり、効率よく大きな
検出信号が得られるようになる。また、センサとしての
立ち上がりが速くなり、小型化も容易に可能となる。ま
た、この発明では、片方の脚部によって回転角速度を検
出する場合に比べ、その検出感度がアップする。
【0044】第4発明では、第3発明において、第1の
励振電極と第1の検出電極との間に第1のグランド電極
を形成し、第2の励振電極と第2の検出電極との間に第
2のグランド電極を形成し、第1のグランド電極を一方
の脚部の先端部に形成した第1のバランス電極に接続
し、第2のグランド電極を他方の脚部の先端部に形成し
た第2のバランス電極に接続したので、第1の励振電極
と第1の検出電極との間が第1のグランド電極によって
インシュレートされ、第2の励振電極と第2の検出電極
との間が第2のグランド電極によってインシュレートさ
れ、両者間の電気的な漏れ(クロストーク)とノイズが
抑制されるものとなる。また、第1および第2のバラン
ス電極の面積や厚さ等を調整することにより、一方の脚
部と他方の脚部との質量バランスの調整を行うことが可
能となり、動作をより安定化させることができるように
なる。
【0045】第5発明では、第1発明、第3発明におい
て、励振電極と検出電極とを、脚部の全長をLとしたと
き、脚部の滑動端付近を出発点として0.4L〜0.6
Lの間に並置して形成したので、2次モード振動を抑圧
した充分な大きさの検出信号を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す音叉型角速度検
出センサの要部を示す図である。
【図2】 図1(a)におけるII−II線断面図である。
【図3】 この音叉型角速度検出センサの各電極の配置
状況を示す斜視図である。
【図4】 励振電極を脚部の外側に検出電極を脚部の内
側に形成した例を示す斜視図である。
【図5】 音叉型水晶振動子を用いた従来の音叉型角速
度センサの要部を示す図である。
【図6】 音叉型水晶振動子を用いた従来の音叉型角速
度センサの別の例を示す図である。
【符号の説明】
4…音叉型水晶振動子、4−1,4−2…脚部、5(5
−1〜5−3)…第1の励振電極、6(6−1〜6−
3)…第2の励振電極、7(7−1〜7−4)…第1の
検出電極、8(8−1〜8−4)…第2の検出電極、9
(9−1,9−2)…第1のグランド電極、10(10
−1,10−2)…第2のグランド電極、11(11−
1,11−2)…第1のバランス電極、12(12−
1,12−2)…第2のバランス電極。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音叉型振動子と、この音叉型振動子の脚
    部の少なくとも一方に形成された励振電極および検出電
    極とを備え、前記励振電極に交流電圧を印加することに
    よって前記音叉型振動子を振動させながら、前記検出電
    極に生ずる電圧信号に基づいて前記脚部の伸縮方向の回
    りに作用する回転角速度を検出する音叉型角速度検出セ
    ンサにおいて、 前記励振電極と前記検出電極とが前記脚部の滑動端付近
    を出発点として同一距離内に並置して形成されているこ
    とを特徴とする音叉型角速度検出センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記励振電極と前記
    検出電極との間にグランド電極が形成されていることを
    特徴とする音叉型角速度検出センサ。
  3. 【請求項3】 音叉型振動子と、この音叉型振動子の一
    方の脚部に形成された第1の励振電極および第1の検出
    電極と、前記音叉型振動子の他方の脚部に形成された第
    2の励振電極および第2の検出電極とを備え、前記第1
    および第2の励振電極に交流電圧を印加することによっ
    て前記音叉型振動子を振動させながら、前記第1および
    第2の検出電極に生ずる電圧信号に基づいて前記脚部の
    伸縮方向の回りに作用する回転角速度を検出する音叉型
    角速度検出センサにおいて、 前記第1の励振電極と前記第1の検出電極とが前記一方
    の脚部の滑動端付近を出発点として同一距離内に並置し
    て形成され、 前記第2の励振電極と前記第2の検出電極とが前記他方
    の脚部の滑動端付近を出発点として同一距離内に並置し
    て形成されていることを特徴とする音叉型角速度検出セ
    ンサ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記第1の励振電極
    と前記第1の検出電極との間に第1のグランド電極が形
    成され、前記第2の励振電極と前記第2の検出電極との
    間に第2のグランド電極が形成され、前記第1のグラン
    ド電極が前記一方の脚部の先端部に形成した第1のバラ
    ンス電極に接続され、前記第2のグランド電極が前記他
    方の脚部の先端部に形成した第2のバランス電極に接続
    されていることを特徴とする音叉型角速度検出センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は3において、前記励振電極
    と前記検出電極とが、前記脚部の全長をLとしたとき、
    前記脚部の滑動端付近を出発点として0.4L〜0.6
    Lの間に並置して形成されていることを特徴とする音叉
    型角速度検出センサ。
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