JPH09281150A - 電流センサ装置及び電流センサ装置の組み立て方法 - Google Patents

電流センサ装置及び電流センサ装置の組み立て方法

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JPH09281150A
JPH09281150A JP8095598A JP9559896A JPH09281150A JP H09281150 A JPH09281150 A JP H09281150A JP 8095598 A JP8095598 A JP 8095598A JP 9559896 A JP9559896 A JP 9559896A JP H09281150 A JPH09281150 A JP H09281150A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流センサ装置を形成する際の巻線工程を簡
略化し作業工程を簡略化する。 【解決手段】 半円環形状の第1の上ハーフ3及び第1
の下ハーフ4に半円環形状のコアを収納して突き合わ
せ、第1のボビン片1を形成する。また、半円環形状の
第2の上ハーフ6及び第2の下ハーフ7に半円環形状の
コアを収納して突き合わせ、第2のボビン片2を形成す
る。次に、第1のボビン片1に巻装した銅線の一端を第
1の接続孔13aに半田付けすると共に、第2のボビン
片2に巻装した銅線の一端を第1の接続ピン14aに半
田付けする。そして、上記第1の接続孔13aの第1の
接続ピンを嵌合させることにより、上記各ボビン片1,
2に別々に巻装された銅線の電気的な接続を図ると共
に、該各ボビン片1,2を接続して略円環形状の電流セ
ンサ装置を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば普通自動
車,バス等の車両に設けられている速度メータ,タコメ
ータ等の計測機器等に用いて好適な電流センサ装置及び
電流センサ装置の組み立て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日において、車両用の速度メータ,タ
コメータ等の計測機器は、主として電流センサ装置によ
り検出された電流値に基づいて駆動されるようになって
いる。このような電流センサ装置の一つとして、従来、
電流によって生ずる磁界中にホール素子を設け、該ホー
ル素子により磁界の磁束密度をいわゆるホール電圧とし
て検出することにより、該磁束密度に比例する電流値を
間接的に検出するホール素子方式の電流センサ装置が知
られている。
【0003】このホール素子方式の電流センサ装置は、
図11に示すように略円環形状のボビン100と、上記
ボビン100の径方向と直交する方向に沿って該ボビン
100の円環部100aに挟持されるようなかたちで設
けられた方筒状のホール素子保持部101と、上記ホー
ル素子保持部101のホール素子用孔101a内に設け
られたホール素子と、図12(a)の上面図及び同図
(b)の側面図に示すように上記ホール素子保持部10
1を除き該ボビン100の径方向と直交する方向に上記
円環部100aに沿って巻装された銅線102とで構成
されている。
【0004】上記ボビン100は、図13に示すように
略有底円筒形状の上ハーフ103及び同じく略有底円筒
形状の下ハーフ104内に、上面が「略Cの字状」の板
状コア105aを複数枚積層してなるコア105を収納
して構成されている。
【0005】上記上ハーフ103には、該上ハーフ10
3の外径よりも小さい外径を有する円筒部106が、該
上ハーフ103の外径の中心軸と同軸となるように設け
られている。この円筒部106の周壁106aの高さ
は、上ハーフ103の周壁103aの高さと同じとなっ
ている。また、上ハーフ103の内周壁と円筒部106
の外周壁との間に形成される凹部の幅は、上記板状コア
105の幅と略々同じとなっており、この凹部により、
上記積層された板状コア105の略半分を収納するよう
になっている。また、この上ハーフ103には、上記方
筒状のホール素子保持部101の半分を形成する保持部
上ハーフ101bが設けられている。この保持部上ハー
フ101bは、長手方向の長さが上記上ハーフ103の
幅と同じ長さを有しており、高さは、上ハーフ103の
高さの略2倍程度の高さで該上ハーフ103の上面から
突き出るようなかたちで設けられている。
【0006】次に、上記下ハーフ104も上記上ハーフ
103と同じ構造となっており、下ハーフ104の外径
よりも小さい外径を有する円筒部107が、該下ハーフ
104の外径の中心軸と同軸となるように設けられてい
る。この円筒部107の周壁107aの高さは、下ハー
フ104の周壁104aの高さと同じとなっている。ま
た、下ハーフ104の内周壁及び円筒部107の外周壁
との間に形成される凹部の幅は、上記板状コア105の
幅と略々同じとなっており、この凹部により、上記積層
された板状コア105の残り半分を収納するようになっ
ている。また、この下ハーフ104には、上記方筒状の
ホール素子保持部101の残り半分を形成する保持部下
ハーフ101cが設けられている。この保持部下ハーフ
101cは、長手方向の長さが上記下ハーフ104の幅
と同じ長さを有しており、高さは、下ハーフ104の高
さの略2倍程度の高さで該下ハーフ104の底面から突
き出るようなかたちで設けられている。
【0007】次に、上記ボビン103内に収納されるコ
ア105は、図13に示すように上面が「略Cの字状」
の板状コア105aの間隙部105bをそれぞれ揃える
ようにして複数枚積層すると共に、同図中斜線で示すよ
うに3〜4箇所程度を接着剤で固定して形成されてい
る。上記板状コア105aの積層枚数は、これにより形
成されるコア105の高さが、上記上ハ−フ103の凹
部の高さと下ハーフ104の凹部の高さとを加算した高
さよりも若干低めとなるように調整されている。また、
上記各板状コア105aの孔部105cの径は、上記各
ハーフ103,104に設けられている円筒部106,
107の外径よりも若干大きめとなっており、該各板状
コア105aの各間隙部105bの幅は、ホール素子保
持部101の短手方向の長さよりも若干広めとなってい
る。そして、上記コア105がボビン100内に収納さ
れる際には、この間隙部105bでホール素子保持部1
01を挟持するようなかたちで収納されるようになって
いる。
【0008】このような上ハーフ103,下ハーフ10
4及びコア105でボビン100を形成する場合、ま
ず、上記各間隙部105bを揃えるようにして板状コア
105を所定枚数積層し、図13中斜線で示すように所
定箇所を接着剤で固定した後に該接着剤の乾燥処理を施
し上記コア105を形成する。
【0009】次に、上記間隙部105bで保持部下ハー
フ101cを挟持するようなかたちで下ハーフ104に
コア105を収納する。次に、上記下ハーフ104に収
納されたコア105の間隙部105bに、上ハーフ10
3の保持部上ハーフ101bを挿入するようなかたち
で、該上ハーフ103及び下ハーフ104を突き合わせ
る。そして、この突き合わせた上ハーフ103及び下ハ
ーフ104を接着剤で固定し該接着剤の乾燥処理を施
す。
【0010】これにより、図14(a)に示すように円
環部100aの一部で方筒状のホール素子保持部101
を挟持するようなかたちのボビン100が形成される。
このボビン100を、図14(a)のA−B線に沿って
切断した場合における左断面図は、同図(b)に示すよ
うになっている。この図から、上記各ハーフ103,1
04の各凹部にはコア105が収納され、上記ホール素
子保持部101の内部にはホール素子を挿入するための
孔部101aが形成されている様子がわかる。
【0011】次に、このようなボビン100に銅線10
2を巻装する場合、図11に示すようにボビン100の
内孔100bに対して、該銅線102の巻装された巻き
付け棒105を図中矢印で示すように繰り返し通過させ
ることにより、該巻き付け棒105に巻装されていた銅
線102がボビン100の円環部100aに沿って巻装
される。これにより、上記図12(a),(b)を用い
て説明したように、ホール素子保持部101を除いた部
分に銅線102が巻装され電流センサ装置が形成され
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の電流センサ装置は、上記ボビン100が円環形状で
あるため、ボビン100の内孔100bに対して銅線1
02の巻装された巻き付け棒105を繰り返し通過させ
て、該ボビン100に銅線102を巻装するという複雑
な作業工程を必要とし、電流センサ装置の組み立てに時
間を要する問題があった。このため、大量生産化に支障
をきたしていた。
【0013】また、上記ボビン100が円環形状である
ため、必然的にコア105を形成するための板状コア1
05aも円環形状とする必要がある。このため、上記板
状コア105aを型抜きする原板(フェライト板)から
は、円環形状の板状コア105aが型抜きされることと
なり、この型抜きした後に残される、上記円環形状の中
心部分の部材が無駄になるという問題があった。
【0014】このように従来の電流センサ装置は、複雑
な巻線工程を必要とし組み立て工程に時間を要するとい
う点、及び板状コア105aを型抜きする原板に無駄と
なる部分が多いという点からコスト高となっていた。
【0015】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、組み立て工程を簡略化して大量生産を可能
とすることができるうえ、板状コアを型抜きする原板に
無駄な部分がでるのを防止してローコスト化を図ること
ができるような電流センサ装置及び電流センサ装置の組
み立て方法の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電流センサ
装置は、ホール素子により対象物の電流量を検出する電
流センサ装置において、上述の課題を解決するために所
定の形状を有する1つのボビンを、該ボビンの中心軸と
直交する方向の線で複数に分割した形状を有し、それぞ
れに互いの電気的な接続を図るための接続手段を有する
複数のボビン片と、上記各ボビン片にそれぞれ収納され
る複数のコアと、上記各ボビン片に巻装されると共に、
一端若しくは両端が上記接続手段に接続される巻装用巻
線とを有する。そして、上記巻装用巻線が巻装されたボ
ビン片を、該各ボビン片に設けられている上記接続手段
を介して接続することにより形成することを特徴として
いる。
【0017】また、電流センサ装置の組み立て方法は、
ホール素子により対象物の電流量を検出する電流センサ
装置の組み立て方法において、上述の課題を解決するた
めに、所定の形状を有する1つのボビンを、該ボビンの
中心軸と直交する方向の線で複数に分割した形状を有
し、それぞれに互いの電気的な接続を図るための接続手
段を有する複数のボビン片に、それぞれ複数のコアを収
納し、上記各ボビン片に巻装用巻線を巻装すると共に、
該巻装用巻線の一端若しくは両端を上記接続手段に接続
する。そして、上記巻装用巻線が巻装されたボビン片
を、該各ボビン片に設けられている上記接続手段を介し
て接続することにより形成することを特徴としている。
【0018】このような電流センサ装置及び電流センサ
装置の組み立て方法は、上記各ボビン片毎に巻装用巻線
を巻装処理し、この後に各ボビン片を上記接続手段を介
して電気的に接続する。これにより、上記巻装処理の自
由化を通じて当該電流センサ装置の組み立ての容易化を
図ることができる。
【0019】また、各ボビン片の形状に合わせてコアの
原板から板状コアを板抜きするようになるため、略円環
形状のコアを板抜きする場合に該コアの中心部分に部材
の無駄が生ずる不都合を防止することができる。すなわ
ち、上記中心部分の部材の無駄が生じないように、板取
位置を調整することができる。このため、材料歩留まり
の向上を図ることができ、これを通じて当該電流センサ
装置のローコスト化を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電流センサ装
置及び電流センサ装置の組み立て方法の好ましい実施の
形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】[第1の実施の形態] 《構成》本発明に係る電流センサ装置及び電流センサ装
置の組み立て方法は、図1に示すように、電流によって
生ずる磁界中にホール素子を設け、該ホール素子により
磁界の磁束密度をいわゆるホール電圧として検出するこ
とにより、該磁束密度に比例する電流値を間接的に検出
するホール素子方式の電流センサ装置に適用することが
できる。
【0022】この第1の実施の形態に係る電流センサ装
置は、略半円環形状の第1のボビン片1と、同じく略半
円環形状の第2のボビン片2とを突き合わせることによ
り形成される略円環形状のボビンを有している。
【0023】上記第1のボビン片1は、半有底円筒形状
の第1の上ハーフ3と、同じく半有底円筒形状の第1の
下ハーフ4と、上記上ハーフ3及び下ハーフ4により収
納可能な半円環形状の板状コア5aを複数枚積層して形
成されるコア5とで構成されている。また、上記第2の
ボビン片2は、半有底円筒形状の第2の上ハーフ6と、
同じく半有底円筒形状の第2の下ハーフ7と、上記上ハ
ーフ6及び下ハーフ7により収納可能な半円環形状の板
状コア8aを複数枚積層して形成されるコア8とで構成
されている。
【0024】上記第1の下ハーフ4及び第2の下ハーフ
7には、これらを突き合わせて接続した場合に形成され
る外径の中心軸と同軸の円筒形状の円筒部が形成される
ように、それぞれ半円筒形状の第1の半円筒部9及び第
2の半円筒部10が設けられている。上記第1の半円筒
部9の外周壁9aと第1の下ハーフ4の内周壁4aとの
間に形成される凹部が、上記板状コア5aを積層収納す
るためのコア収納用間隙部11となっている。また、上
記第2の半円筒部10の外周壁10aと第1の下ハーフ
7の内周壁7aとの間に形成される凹部が、上記板状コ
ア8aを積層収納するためのコア収納用間隙部12とな
っている。
【0025】次に、上記第1の下ハーフ4には、上記第
1の半円筒部9の一端から該下ハーフ4の一端を介して
反径方向に突き出るようなかたちで第1の接続部13が
設けられている。この第1の接続部13の略中間位置に
は以下に説明する第1の接続ピン14aとの嵌合をなす
第1の接続孔13aが設けられている。また、上記第2
の下ハーフ7には、上記第2の半円筒部10の一端から
該下ハーフ7の一端を介して反径方向に突き出るような
かたちで第2の接続部14が設けられている。この第2
の接続部14の略中間位置には上記第1の接続孔13a
と嵌合する第1の接続ピン14aが設けられている。
【0026】後に説明するが、上記第1の接続孔13a
及び第1の接続ピン14aは、それぞれ別々に形成され
た第1,第2のボビン片1,2を接続して1つのボビン
を形成する際に、該第1,第2のボビン片1,2を電気
的に接続するためのコネクタ端子となっている。
【0027】次に、上記第1の下ハーフ4の第1の接続
部13の反対側の端部、及び上記第2の下ハーフ7の第
2の接続部14の反対側の端部は、それぞれ熱溶着によ
り接続される第3,第4の接続部15,16となってい
る。この各接続部15,16の近辺には、各コア収納用
間隙部11,12を間仕切りするようなかたちで仕切り
部材15a,16aが設けられている。このため、上記
各下ハーフ4,7を接続すると、上記各仕切り部材15
a,16aが相対向する間に、上面略長方形状の間隙部
が形成されることとなる。この間隙部は、ホール素子を
収納するためのホール素子収納部となっている。
【0028】次に、上記第1,第2の上ハーフ3,6
は、それぞれ対応する下ハーフ4,7と略々同様に、そ
の中心部分に半円筒形状の半円筒部を有し、この各半円
筒部の外周壁と各上ハーフ3,6の外周壁との間に形成
される凹部であるコア収納用間隙部に、積層された上記
板状コア5a或いは板状コア8aを収納するようになっ
ている。
【0029】また、上記第1の上ハーフ3には、該上ハ
ーフ4の反径方向に突き出るようなかたちで第5の接続
部17が設けられており、この第5の接続部17の略中
間位置には第2の接続ピン18aとの嵌合をなす第2の
接続孔17aが設けられている。また、上記第2の上ハ
ーフ6には、該上ハーフ6の反径方向に突き出るような
かたちで第6の接続部18が設けられており、この第6
の接続部18の略中間位置には上記第2の接続孔17a
と嵌合する第2の接続ピン18aが設けられている。
【0030】なお、この第2の接続孔17aと第2の接
続ピン18aは、第1,第2のボビン片1,2を電気的
に接続するために設けられている上記第1の接続孔13
a及び第1の接続ピン14aとは異なり、上記各ボビン
片1,2を機械的に接続するための接続部となってい
る。
【0031】また、上記第1の上ハーフ3の第5の接続
部17の反対側の端部、及び上記第2の上ハーフ6の第
6の接続部18の反対側の端部は、それぞれ熱溶着によ
り接続される第7,第8の接続部19,20となってい
る。この各接続部19,20の近辺にも、各コア収納用
間隙部を間仕切りするようなかたちで仕切り部材が設け
られている。さらに、この各接続部19,20は、上面
がそれぞれ「略コの字状」,「略逆コの字状」となって
おり、各上ハーフ3,6を接続した際に、ホール素子を
上記ホール素子収納部に導くためのホール素子挿入用孔
20c(図3(b)参照)を形成するようになってい
る。
【0032】《組み立て工程》次に、このような構成を
有する当該第1の実施の形態に係る電流センサ装置の組
み立て工程の説明をする。この電流センサ装置の組み立
て工程は、大きくわけて板状コア5a,8aを収納して
第1,第2のボビン片1,2を組み立てるボビン片の組
み立て工程と、この組み立てた各ボビン片1,2に対し
て巻線処理を施す巻線工程と、該巻線処理を施した各ボ
ビン片1,2を接続し、ホール素子を収納する接続工程
とからなっている。
【0033】<ボビン片の組み立て工程>まず、上記ボ
ビン片の組み立て工程においては、図1に示すように半
円環形状の板状コア5a,8aを複数枚整えてそれぞれ
積層し、同図中斜線で示すように数箇所を接着剤により
接着処理してコア5,8を形成する。この各板状コア5
a,8aの積層枚数は、上記第1の上ハーフ3と第1の
下ハーフ4とを組み合わせて第1のボビン片1を形成し
た際、及び第2の上ハーフ6と第2の下ハーフ7とを組
み合わせて第2のボビン片2を形成した際に、それぞれ
各ボビン片1,2内で各コア5,8が、がたつくことな
く収納される程度の積層枚数となっている。なお、各板
状コア5a,8aは、複数枚積層して形成されるコア
5,8の磁気特性が当該電流センサ装置に合った所定の
磁気特性となるように、その厚み等が設定されているこ
とは勿論である。
【0034】次に、このように形成された各コア5,8
を、それぞれ第1,第2の下ハーフ4の各コア収納用間
隙部11,12にそれぞれ収納する。この際、上記各コ
ア5,8は、上記各コア収納用間隙部11,12にそれ
ぞれ隙間なく収納されるが、全高さの半分程度が露出し
たかたちで収納されるようになる。
【0035】次に、全高さの半分程度が露出したかたち
でコア5が収納されている第1の下ハーフ4の該コア5
の上から、第1の上ハーフ3のコア収納用間隙部を被せ
るようなかたちで該下ハーフ4及び上ハーフ3を突き合
わせ、この突き合わせた面に沿って熱溶着処理を施すこ
とにより、図2に示すように半円環形状を有する第1の
ボビン片1を形成する。また、同様に、全高さの半分程
度が露出したかたちでコア8が収納されている第2の下
ハーフ7の該コア8の上から、第2の上ハーフ6のコア
収納用間隙部を被せるようなかたちで該下ハーフ7及び
上ハーフ6を突き合わせ、この突き合わせた面に沿って
熱溶着処理を施すことにより、図2に示すように半円環
形状を有する第2のボビン片2を形成する。これによ
り、ボビン片の組み立て工程が終了する。
【0036】<巻線工程>次に、このように組み立てた
各ボビン片1,2に対して巻線処理を施す巻線工程を行
う。この工程は、図3(a)に示すように上記各ボビン
片1,2に対してそれぞれ別々に銅線20a,20bを
巻装するのであるが、この際、各ボビン片1,2は全体
的に略半円環形状を有しているため、該銅線20a,2
0bを巻装する動作に制限を受けることなく容易に行う
ことができる。
【0037】すなわち、従来のようにボビンが円環形状
であると、図11を用いて説明したように該ボビンの孔
部100bに、銅線102の巻装された巻き付け棒11
0を繰り返し通過させることにより、該銅線102をボ
ビンに巻装する必要があり、このために、銅線の巻装動
作に制限を受けることになるのであるが、当該第1の実
施の形態に係る電流センサ装置のボビンは、円環形状の
ボビンを2等分割したような半円環形状を有しているた
め、上記孔部100bというものがなく、これにとらわ
れることなく銅線の巻装を行うことができる。このた
め、上記巻き付け棒110を不要とすることができるう
え、上記銅線20a,20bの自動巻装を行う機器につ
いても、例えば巻装動作を大きくする等のような、機器
の設計面における自由度を補償することができる。
【0038】次に、このように各ボビン片1,2に対し
て銅線20a,20bの巻装が終了すると、図4に斜線
で示すように第1のボビン片1に巻装された上記銅線2
0aの一端を第1の接続部13に設けられている第1の
接続孔13に半田付けし、また、第2のボビン片2に巻
装された上記銅線20bの一端を第2の接続部14に設
けられている第1の接続ピン14に半田付けする。これ
により、各ボビン片に対して巻線処理を施す巻線工程が
終了する。
【0039】なお、上記第1の接続孔13a及び第1の
接続ピン14aの銅線20a,20bをそれぞれ半田付
けする部分に、該銅線20a,20bを挟み込んで接続
を図るような挟持部材を設け、上記半田付けを省略する
ようにしてもよい。
【0040】<接続工程>次に、このような巻線工程が
終了すると、上記各ボビン片1,2を接続する接続工程
を行う。この工程においては、図2に示すように第1の
ボビン片1の第1,第2の接続孔13a,17aと、第
2のボビン片2の第1,第2の接続ピン14a,18a
とを嵌合させると共に、第1のボビン片1の第3,第7
の接続部15,19と、第2のボビン片2の第4,第8
の接続部16,20とを突き合わせる。そして、上記第
1のボビン片1の第3,第7の接続部15,19と、第
2のボビン片2の第4,第8の接続部16,20との突
き合わせ部分に沿って熱溶着処理を施し、略円環形状の
電流センサ装置を形成する。
【0041】上述のように、上記第1のボビン片1側に
設けられている第1の接続孔13aと、第2のボビン片
2側に設けられている第1の接続ピン14aは、コネク
タ端子となっている。このため、この第1の接続孔13
a及び第1の接続ピン14aを介して、上記第1のボビ
ン片1側に巻装された銅線20aと第2のボビン片2側
に巻装された銅線20bとを、電気特性に悪影響を与え
ることなく電気的に接続することができる。
【0042】次に、このように銅線20a,20bが巻
装された各ボビン片1,2を接続することにより、図3
(b)に示すように上記第1のボビン片1の第3,第7
の接続部15,19と、第2のボビン片2の第4,第8
の接続部16,20との突き合わせ部分に、ホール素子
収納部に直結するホール素子挿入用孔20cが形成され
る。このため、ホール素子を上記このホール素子挿入用
孔20cを介してホール素子収納部に収納して接続工程
が終了し、当該電流センサ装置が完成する。
【0043】《第1の実施の形態の効果》以上の説明か
ら明らかなように、本発明の第1の実施の形態に係る電
流センサ装置は、半円環形状のボビン片1,2をそれぞ
れ別々に組み立てて巻線処理し、このボビン片1,2同
士を接続することにより、銅線の巻線工程の簡略化を通
じて当該電流センサ装置の組み立て工程を簡略化するこ
とができる。このため、当該電流センサ装置の生産性の
向上を図ることができるうえ、当該電流センサ装置のロ
ーコスト化を図ることができる。
【0044】また、図9に示すように従来の電流センサ
装置に設けられる板状コア105aは上面が「略Cの字
形状」となっているため、例えば短手方向の長さが該板
状コア105aの直径と略々同じ長さで、長手方向の長
さが該板状コア105aの直径の5倍の長さを有する長
方形状の原板(フェライト原板)からは、当然の事なが
ら5枚の板状コア105aしか板取することができない
が、当該第1の実施の形態に係る電流センサ装置に設け
られる板状コア5a(8a)は略半円環形状となってい
るため、図10に示すように同じ大きさの原板から11
枚(上記板状コア105aの5枚半分に相当)の板状コ
ア5a,8aを板取することができる。このため、板状
コア5a,8aの原材料(原板)を有効に利用すること
ができ、この点からも上述のローコスト化を実現するこ
とができる。
【0045】[第1の実施の形態の変形例]次に、上記
第1の上ハーフ3と第1の下ハーフ4、第2の上ハーフ
6と第2の下ハーフ7、及び上記第1のボビン片1の第
3,第7の接続部15,19と第2のボビン片2の第
4,第8の接続部16,20とは、それぞれ熱溶着する
こととしたが、これは、以下に説明する変形例のように
することにより、これらの熱溶着を完全に省略すること
ができる。
【0046】すなわち、上記第1の上ハーフ3及び第2
の上ハーフ6にそれぞれ1つ又は複数の嵌合ピンを設け
ると共に、上記第1の下ハーフ4及び第2の下ハーフ7
に上記嵌合ピンと嵌合する嵌合孔を設け、該嵌合ピンと
嵌合孔を介して両者の接続を図る。同様に、上記第1の
ボビン片1の第3,第7の接続部15,19にそれぞれ
1つ又は複数の嵌合ピンを設けると共に、上記第2のボ
ビン片2の第4,第8の接続部16,20に上記嵌合ピ
ンと嵌合する嵌合孔を設け、該嵌合ピンと嵌合孔を介し
て両者の接続を図る。
【0047】この際、上記嵌合孔の径を接続ピンと強固
に嵌合する径とするか、該接続ピンの先端を挿入方向と
は逆の方向に「返し」を設けた鉤針形状とし、上記組み
付け後は、上記接続ピンの「返し」により抜け落ちが防
止できるような構成とすることにより、安定した組み付
け状態を実現することができる。
【0048】このように嵌合ピン及び嵌合孔を介して上
記第1の上ハーフ3と第1の下ハーフ4との接続、及び
第2の上ハーフ6と第2の下ハーフ7との接続を図るこ
とにより、当該電流センサ装置における全ての熱溶着工
程を省略することができ、さらなる組み立て工程の簡略
化を図ることができる。
【0049】また、上述のように組み立てたボビンに対
して巻線処理を行って電流センサ装置を形成するため、
上記巻線処理による締付力により上記抜け落ちを防止す
ることができる。このため、上記嵌合孔や接続ピンの設
計には精度が要求されることはなく、この設計容易な点
からも当該電流センサ装置の生産性の向上を、より顕著
なものとすることができる。
【0050】[第2の実施の形態] 《構成》次に、本発明の第2の実施の形態に係る電流セ
ンサ装置の説明をする。この第2の実施の形態に係る電
流センサ装置は、図5に示すように円環形状の板状部材
を径方向に2等分割して形成された第1,第2の蓋部2
1,22と、有底円筒形状の部材を径方向に2等分割し
て形成された第1,第2の収納部24,25と、上記各
収納部24,25にそれぞれ略半円環状の板状コア23
aを複数枚ずつ積層収納することにより形成されるコア
23とで形成されるボビンを有している。
【0051】上記第1,第2の蓋部21,22の各底面
部には、図6に示すように各蓋部21,22の半円環形
状に沿って、該蓋部21,22の外周側及び内周側にそ
れぞれ所定の段差を形成するような底板26,27がそ
れぞれ設けられている。この各蓋部21,22の内周側
に形成される所定の段差は、上記各収納部24,25に
設けられている半円筒形状の半円筒部28,29の外周
に沿った段差となっており、該各蓋部21,22の外周
側に形成される所定の段差は、上記各収納部24,25
の内周に沿った段差となっている。
【0052】上記各蓋部21,22に設けられている底
板26,27には、それぞれ2つの板バネ30が設けら
れている。この各板バネ30は、例えば鋼等の耐久性が
ある外観長方形状の板状部材で形成されており、上記各
底板26,27に対して所定の角度を持つように設けら
れると共に、その略中間部から先端部(設置端部とは反
対側の端部)にかけて底板26,27に対して略平行と
なるように折曲加工されている。後に説明するが、この
各板バネ30の上記中間部から先端部までの部分は、上
記第1,第2の蓋部21,22及び第1,第2の収納部
24,25を突き合わせた際に、該各収納部24,25
に収納された板状コア23aに接触し当該板バネ30の
弾性力により該板状コア23aを押圧して固定する押圧
部30aとなる。
【0053】また、このような各蓋部21,22の両端
部は、互いの接続を図るための接続部21a,21b,
22a,22bとなっている。このうち、接続部21
b,22bはそれぞれ平面となっているのであるが、接
続部21aは上面が「略コの字状」で、接続部22aは
上面が「略逆コの字状」となっている。そして、上記各
接続部21a,22aを突き合わせて接続した際には、
当該蓋部21,22の上面部から底面部にかけて貫通し
た上面長方形状のホール素子挿入用孔31を形成するよ
うになっている。そして、このような各蓋部21,22
は、上記各端部に設けられた接続部21a,21b,2
2a,22bを突き合わせるようにして熱溶着すること
で、略円環形状の蓋部を形成するようになっている。
【0054】次に、上記第1,第2の収納部24,25
は、上述のように半有底円筒形状を有しており、該各収
納部24,25を突き合わせて接続した場合に、有底円
筒形状の収納部を構成するようになっている。また、上
記各収納部24,25は、該各収納部24,25を突き
合わせて接続して収納部を形成した場合に、該収納部の
中心軸と同軸の円筒形状の円筒部が形成されるように、
該各収納部24,25に半円筒形状の半円筒部28,2
9を有している。
【0055】この半円筒部28の外周壁28aと第1の
収納部24の内周壁24cとの間に形成される凹部が、
上記板状コア23aを積層収納するためのコア収納用間
隙部34となっており、同様に、上記半円筒部29の外
周壁29aと第2の収納部25の内周壁25cとの間に
形成される凹部が、上記板状コア23aを積層収納する
ためのコア収納用間隙部35となっている。
【0056】そして、上記各蓋部21,22を接続する
ことにより形成される略円環形状の蓋部は、その外形
が、上記各収納部24,25を接続することにより形成
される略有底円筒形状の収納部の外形と略々同じとなっ
ており、上記蓋部の内径は、上記略有底円筒形状の収納
部の略円筒形状の円筒部の外形と略々同じとなってい
る。
【0057】次に、上記第1の収納部24には、上記半
円筒部28の一端から該収納部24の一端を介して反径
方向に突き出るようなかたちで接続部24aが設けられ
ている。この接続部24aの略中間位置には以下に説明
する接続ピン33との嵌合をなす接続孔32が設けられ
ている。また、上記第2の収納部25には、上記半円筒
部29の一端から該収納部25の一端を介して反径方向
に突き出るようなかたちで接続部25aが設けられてい
る。この接続部25aの略中間位置には上記接続孔32
と嵌合する接続ピン33が設けられている。
【0058】後に説明するが、上記接続孔32及び接続
ピン33は、それぞれ別々に形成された2つのボビン片
同士を接続して1つのボビンを形成する際に、一方のボ
ビン片と他方のボビン片とを電気的に接続するためのコ
ネクタ端子となっている。
【0059】次に、上記各収納部24,25の他端は、
熱溶着により接続される接続部24b,25bとなって
いる。この接続部24b,25bの近辺には、各コア収
納用間隙部34,35を間仕切りするようなかたちで仕
切り部材36,37が設けられている。このため、上記
各収納部24,25を接続すると、上記各仕切り部材3
6,37が相対向する間に、上面長方形状の間隙部が形
成されることとなる。この間隙部の大きさは、上記各蓋
部21,22を接続することにより、各接続部21a,
22aの間に形成される上記ホール素子挿入用孔31と
同じ大きさとなっている。
【0060】言い換えれば、上記各仕切り部材36,3
7は、上記各蓋部21,22の各接続部21a,22a
により形成されるホール素子挿入用孔31から連続した
同じ大きさでの間隙部を形成するように上記各接続部2
4b,25bの近辺に設けられていることとなる。な
お、この間隙部には上記ホール素子挿入用孔31を介し
て挿入されたホール素子が収納される。
【0061】次に、上記各板状コア23aは、上記各収
納部24,25の各コア収納用間隙部34,35に隙間
なく収納されるような略半円環形状を有しており、各コ
ア収納用間隙部34,35に積層収納されることによ
り、それぞれコア23を形成するようになっている。こ
の板状コア23aの各コア収納用間隙部34,35にお
ける積層枚数は、該板状コア23aが積層収納された各
収納部24,25に該各蓋部21,22が組み付け可能
で、かつ、各蓋部21,22に設けられている板バネ3
0の弾性力により各収納部24,25に収納された板状
コア23aが、がたつくことなく押圧される程度の積層
枚数となっている。
【0062】なお、各板状コア23aは、複数枚積層し
て形成されるコア23の磁気特性が当該電流センサ装置
に合った所定の磁気特性となるように、その厚み等が設
定されていることは勿論である。また、このように各収
納部24,25に積層され収納された各板状コア23a
に対しては、接着剤による接着を行わない点が当該電流
センサ装置の特徴の一つとなっている。
【0063】《組み立て工程》次に、このような構成を
有する当該第2の実施の形態に係る電流センサ装置の組
み立て工程の説明をする。この電流センサ装置の組み立
て工程は、大きくわけて板状コア23aを収納して上記
2つのボビン片を組み立てる該ボビン片の組み立て工程
と、この組み立てた各ボビン片に対して巻線処理を施す
巻線工程と、該巻線処理を施した各ボビン片を接続して
ホール素子を収納する接続工程とからなっている。
【0064】<ボビン片の組み立て工程>まず、上記各
ボビン片の組み立て工程は、図5に示すように上記各収
納部24,25のコア収納用間隙部34,35に、それ
ぞれ略半円環状の板状コア23aを積層収納する。上述
のように、上記板状コア23aは、各コア収納用間隙部
34,35に隙間なく収納されるように形状を有してい
るため、積層収納した際のがたつきは最小限に制限され
る。
【0065】次に、このように板状コア23aを積層収
納された上から各収納部24,25に対して上記各蓋部
21,22をそれぞれ組み付け各ボビン片を完成させ
る。具体的には、図6を用いて説明したように上記第
1,第2の蓋部21,22の各底面部には、各蓋部2
1,22の半円環形状に沿って、該蓋部21,22の外
周側及び内周側にそれぞれ所定の段差を形成するような
底板26,27がそれぞれ設けられており、この各蓋部
21,22の内周側に形成される所定の段差が上記各収
納部24,25に設けられている半円筒形状の半円筒部
28,29の外周に沿った段差となっている。また、各
蓋部21,22の外周側に形成される所定の段差が、上
記各収納部24,25の内周に沿った段差となってい
る。このため、上記各収納部24,25の各コア収納用
間隙部34,35に、各蓋部21,22の各底板26,
27がそれぞれ嵌まり込むようなかたちで、該各収納部
24,25に各蓋部21,22が組み付けられることと
なる。
【0066】次に、上記各蓋部21,22と、各収納部
24,25とを該各部の当接部分に沿って熱溶着する。
これにより、板状コア23aを積層収納した第1の収納
部24に第1の蓋部21を組み付けてなるボビン片と、
板状コア23aを積層収納した第2の収納部25に第2
の蓋部22を組み付けてなるボビン片とを組み立てるボ
ビン片の組み立て工程が終了する。この場合、上記各蓋
部21,22と、各収納部24,25とを熱溶着するよ
うにしているため、ボビンを形成する際に必要とされて
いた接着剤による接着工程及びこの乾燥工程を省略する
ことができる。
【0067】ここで、上記各蓋部21,22の底板2
6,27にはそれぞれ2つの板バネ30が設けられてい
る。このため、上記各収納部24,25に各蓋部21,
22を組み付けることで、上記各板バネ30の略中間部
から先端部までの部分である各押圧部30aが、各収納
部24,25内の最上に積層された板状コア23aの上
面部と当接し、該各板バネ30の弾性力により各板状コ
ア23aを押圧する。これにより、上記各収納部24,
25内でがたつきなく固定することができる。このた
め、各板状コア23aを接着剤で接着する接着処理とこ
の乾燥処理を省略することができる。
【0068】<巻線工程>次に、このように組み立てた
各ボビン片に対して巻線処理を施す巻線工程を行う。こ
の工程は、図7(a)に示すように上記各ボビン片に対
して銅線40を巻装するのであるが、この際、各ボビン
片は全体的に略半円環形状を有しているため、該銅線4
0を巻装する動作に制限を受けることなく容易に行うこ
とができる。
【0069】すなわち、従来のようにボビンが円環形状
であると、図3を用いて説明したように該ボビンの孔部
1aに、銅線11の巻装された巻き付け棒12を繰り返
し通過させることにより、該銅線11をボビンに巻装す
る必要があり、このために、銅線の巻装動作に制限を受
けることになるのであるが、当該第2の実施の形態に係
る電流センサ装置のボビンは、円環形状のボビンを2分
割したような半円環形状を有しているため、上記孔部1
aというものがなく、これにとらわれることなく銅線の
巻装を行うことができる。このため、上記巻き付け棒1
2を不要とすることができるうえ、上記銅線40の自動
巻装を行う機器についても、例えば巻装動作を大きくす
る等のような、機器の設計面における自由度を補償する
ことができる。
【0070】次に、このように各ボビン片に対して銅線
40の巻装が終了すると、図8に斜線で示すように上記
銅線40の一端を接続孔32或いは接続ピン33に半田
付けする。これにより、各ボビン片に対して巻線処理を
施す巻線工程が終了する。
【0071】なお、上記接続孔32或いは接続ピン33
の銅線40を半田付けする部分に、該銅線40を挟み込
んで接続を図るような挟持部材を設け、上記半田付けを
省略するようにしてもよい。
【0072】<接続工程>次に、このような巻線工程が
終了すると、上記各ボビン片を接続する接続工程を行
う。この工程においては、図7(b)に示すように各ボ
ビン片の接続部21a,22aを突き合わせると共に、
接続部24aに設けられている接続孔32に、接続部2
5aに設けられている接続ピン33を挿入する。そし
て、この接続孔32或いは接続ピン33が設けられた接
続部24a,25aと反対側の端部に設けられた接続部
である、上記接続部21a,22aを熱溶着することで
各ボビン片の完全な結合を図る。
【0073】上述のように、上記各ボビン片は、それぞ
れ半円環形状を有しているため、この両者を結合するこ
とにより、略円環状のボビンを形成することができる。
また、上記接続孔32及び接続ピン33は、一方のボビ
ン片と他方のボビン片とを電気的に接続するためのコネ
クタ端子となっているため、上記各ボビン片にそれぞれ
別々に巻装された銅線40を上記接続孔32及び接続ピ
ン33を介して電気特性に悪影響を与えることなく接続
することができる。
【0074】次に、このように各ボビン片が接続される
と、図7(b)に示すように上記接続部21a,22a
の突き合わせ部分に、ホール素子挿入用孔31が形成さ
れる。このため、このホール素子挿入用孔31にホール
素子を挿入することにより接続工程が終了し、当該第2
の実施の形態に係る電流センサ装置の全組み立て工程が
終了する。
【0075】《第2の実施の形態の効果》以上の説明か
ら明らかなように、本発明の第2の実施の形態に係る電
流センサ装置は、半円環状の2つのボビン片を形成する
ように第1,第2の収納部24,25、これに隙間なく
収納可能な半円環状の板状コア23a、及び該各収納部
24,25の第1,第2の蓋部21,22を形成し、各
ボビン片毎に組み立て巻装を行い、一方のボビン片に設
けられた接続孔32及び他方のボビン片に設けられた接
続ピン33により各ボビン片同士の接続を図ることによ
り、銅線の巻線工程の簡略化を図ることができる。ま
た、従来必要とされていた接着剤による接着工程及びこ
の乾燥工程を完全に省略することができる。このため、
作業性の向上を通じて生産性の向上を図ることができ、
索いては電流センサ装置のローコスト化を図ることがで
きる。
【0076】また、上記各収納部24,25に収納され
た各板状コア23aを上記各蓋部21,22に設けられ
た板バネ30により固定するようにしているため、該各
板状コア23aの接着工程及び乾燥工程をも省略するこ
とができ、上記作業性の向上等の効果をより顕著なもの
とすることができる。
【0077】また、上記各板状コア23aは、上記板バ
ネ30により固定されるため、上記各仕切り部材36,
37に沿って揃ったかたちで積層された各板状コア23
aの各端部にずれを生ずることがない。このため、上記
各ボビン片同士を接続した場合に、一方のボビン片に整
列積層された板状コア23aの各端部と他方のボビン片
に整列積層された板状コア23aの各端部との間にホー
ル素子を配置することができ当該ボビンの磁気特性の向
上を図ることができる。また、この磁気特性の向上を通
じて当該電流センサ装置の電流検出精度の向上を図るこ
とができる。
【0078】さらに、上述の第1の実施の形態に係る電
流センサ装置と同様に、当該第2の実施の形態に係る電
流センサ装置に設けられる板状コア23aは略半円環形
状となっているため、図10に示すように原材料(原
板)を有効に利用することができる。
【0079】なお、上記各蓋部21,22と各収納部2
4,25とは熱溶着することとし、各ボビン片は上記接
続部21a,22aを介して熱溶着することとしたが、
これは、接着剤(いわゆる瞬間接着剤が好ましい。)に
より接着するようにしてもよい。これにより、上記各ボ
ビン片の組み立ての際及び各ボビン片の接続の際に、そ
れぞれ接着工程及びこの乾燥工程が必要となるが、この
場合でも上記板状コア23aの接着工程及び乾燥工程を
省略することができ、この分、上記ボビンの組み立て工
程の簡略化等を図ることができる。
【0080】[第2の実施の形態の変形例]次に、以上
の説明は、上記蓋部21,22と収納部24,25、及
び各ボビン片同士を熱溶着するものであったが、当該電
流センサ装置においては、以下の変形例のようにするこ
とにより、ボビンの組み立て工程における上記熱溶着工
程をも省略することができる。
【0081】すなわち、この第2の実施の形態の変形例
に係る電流センサ装置のボビンにおいては、各蓋部2
1,22側に1つ或いは複数の接続ピンを設けると共
に、各収納部24,25側に上記接続ピンと嵌合する嵌
合孔を設け、この接続ピン及び嵌合孔を介して各蓋部2
1,22と各収納部24,25とを組み付ける。また、
上記第1の収納部24の接続部24b側に1つ或いは複
数の接続ピンを設けると共に、上記第2の収納部25の
接続部25b側に上記接続ピンと嵌合する嵌合孔を設
け、この接続ピン及び嵌合孔を介して各ボビン片同士の
接続を図る。
【0082】この際、嵌合孔の径を接続ピンと強固に嵌
合する径とするか、該接続ピンの先端を挿入方向とは逆
の方向の「返し」を設けた鉤針形状とし、上記組み付け
後は、上記接続ピンの「返し」により抜け落ちが防止で
きるような構成とすることにより、上記各蓋部21,2
2と各収納部24,25との安定した組み付け状態を実
現することができる。
【0083】このように嵌合ピン及び嵌合孔を介して各
蓋部21,22と各収納部24,25との接続を図るこ
とにより、ボビンの組み立て工程における熱溶着工程を
完全に省略することができ、作業性のさらなる向上を通
じて、生産性の向上及び当該電流センサ装置のローコス
ト化を図ることができる。
【0084】また、上述のように組み立てた各ボビン片
に対しては、巻線処理を行うようになっているため、こ
の巻線処理による締付力により各収納部24,25に組
み付けられた蓋部21,22が固定されることとなるた
め、上記接続ピンを鉤針形状としない場合であっても嵌
合孔から接続ピンが抜けるような不都合は生じない。こ
のようなことから、上記接続ピン及び嵌合孔の設計には
それほど精度が要求されるものではなく、この設計容易
な点からも当該電流センサ装置の生産性の向上を、より
顕著なものとすることができるのである。
【0085】[終文]なお、上述の各実施の形態の説明
では、略円環形状を均等に複数分割した形状を有するボ
ビン片を形成することとしたが、これは、それぞれ異な
る大きさのボビン片を形成し、これらを接続して当該電
流センサ装置を形成するようにしてもよい。
【0086】また、上記複数分割した各ボビン片をそれ
ぞれ接続することにより略円環形状の電流センサ装置を
形成することとしたが、これは、楕円環形状或いは方筒
形状の電流センサ装置を形成するようにしてもよい。こ
の場合は、楕円環形状或いは方筒形状の中心軸と直交す
る方向の線により複数分割されたボビン片同士を接続し
て該電流センサ装置を形成することとなる。
【0087】また、上述の第2の実施の形態の説明で
は、板バネ30により上記板状コア2a,23aを押圧
することとしたが、これは板バネ以外の部材でも、例え
ばスプリング,ゴム等のように外部からの圧力に応じて
伸縮する部材であれば上述の効果と同じ効果を得ること
ができる。また、板バネ30を設けることなく、上記底
板26,27自体を、上記板状コア23aを押圧可能な
厚さのゴム,厚紙,プラスチック,金属(鉄,アルミニ
ウム等:この場合は絶縁処理を施すことがこの好まし
い。)等で形成しても上述の効果と同じ効果を得ること
ができる。
【0088】最後に、上述の各実施の形態の説明は本発
明のほんの一例であり、この他、例えば3つ或いは4つ
のボビン片を上述と同様に接続して略円環状のボビンを
形成する等のように、本発明に係る技術的思想を逸脱し
ない範囲であれば設計等に応じて種々の変更が可能であ
ることは勿論である。
【0089】
【発明の効果】本発明に係る電流センサ装置及び電流セ
ンサ装置の組み立て方法は、銅線の巻装工程を簡略化す
ることができる。このため、当該電流センサ装置の組み
立て工程を簡略化して大量生産を可能とすることができ
る。
【0090】また、コアを型抜きする原板に無駄な部分
がでるのを防止することができる。このため、当該電流
センサ装置のローコスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電流センサ装
置の構造を示す分解斜視図である。
【図2】上記第1の実施の形態に係る電流センサ装置を
構成する第1,第2のボビン片を示す斜視図である。
【図3】上記第1,第2のボビン片毎の接続工程を説明
するための図である。
【図4】上記第1,第2のボビン片の電気的な接続を図
るためのコネクタ端子を説明するための図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る電流センサ装
置の構造を示す分解斜視図である。
【図6】上記第2の実施の形態に係る電流センサ装置の
ボビンの蓋部の構成を示す斜視図である。
【図7】上記第2の実施の形態に係る電流センサ装置の
組み立て工程を説明するための図である。
【図8】上記第2の実施の形態に係る電流センサ装置の
2分割されたボビンのコネクタ部を示す図である。
【図9】従来の電流センサ装置に設けられる板状コアの
板取工程を説明するための図である。
【図10】上記第2の実施の形態に係る電流センサ装置
に設けられる2分割された板状コアの板取工程を説明す
るための図である。
【図11】従来の電流センサ装置の巻線工程を説明する
ための図である。
【図12】銅線が巻装された従来の電流センサ装置の外
観を示す図である。
【図13】従来の電流センサ装置を構成するボビンの分
解斜視図である。
【図14】従来の電流センサ装置を構成するボビンの外
観を示す図である。
【符号の説明】
1,2 第1,第2のボビン片 3,6 第1,第2の上ハーフ 4,7 第1,第2の下ハーフ 5,8 コア 5a,8a 板状コア 11,12 コア収納用間隙部 13a コネクタ端子を構成する第1の接続孔 14a コネクタ端子を構成する第1の接続ピン 17a 第2の接続孔 18a 第2の接続ピン 20a,20b 銅線 20c ホール素子挿入用孔 9a ホール素子収納用孔 21,22 第1,第2の蓋部 23a 板状コア 24,25 第1,第2の収納部 26,27 底板 30 板状バネ 32 接続孔 33 接続ピン 34,35 コア収納用間隙部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホール素子により対象物の電流量を検出
    する電流センサ装置において、 所定の形状を有する1つのボビンを、該ボビンの中心軸
    と直交する方向の線で複数に分割した形状を有し、それ
    ぞれに互いの電気的な接続を図るための接続手段を有す
    る複数のボビン片と、 上記各ボビン片にそれぞれ収納される複数のコアと、 上記各ボビン片に巻装されると共に、一端若しくは両端
    が上記接続手段に接続される巻装用巻線とを有し、 上記巻装用巻線が巻装されたボビン片を、該各ボビン片
    に設けられている上記接続手段を介して接続することに
    より形成することを特徴とする電流センサ装置。
  2. 【請求項2】 上記複数のボビン片は、それぞれ上ハー
    フ及び下ハーフで構成され、組み立ての際に、上記コア
    を収納して該上ハーフ及び下ハーフを突き合わせること
    により構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    電流センサ装置。
  3. 【請求項3】 上記複数のボビン片は、上記コアを収納
    するための収納部と、上記収納部に収納されたコアに当
    接する部分全体,一部或いは複数部に該コアを押圧する
    ための押圧部材が設けられ、上記収納部と嵌合すること
    により、上記押圧部材で該収納部に収納されたコアを押
    圧して固定する蓋部とで構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の電流センサ装置。
  4. 【請求項4】 上記複数のボビン片は、それぞれ略半円
    環形状を有すると共に、一端部にそれぞれ上記接続手段
    を有し、他端部に両者を接続することで上記ホール素子
    を収納する間隙部を形成するホール素子用間隙形成部を
    有する第1,第2のボビン片であることを特徴とする請
    求項1,請求項2又は請求項3記載の電流センサ装置。
  5. 【請求項5】 上記コアは、複数枚の板状コアが積層さ
    れて構成されていることを特徴とする請求項1,請求項
    2,請求項3又は請求項4記載の電流センサ装置。
  6. 【請求項6】 ホール素子により対象物の電流量を検出
    する電流センサ装置の組み立て方法において、 所定の形状を有する1つのボビンを、該ボビンの中心軸
    と直交する方向の線で複数に分割した形状を有し、それ
    ぞれに互いの電気的な接続を図るための接続手段を有す
    る複数のボビン片に、それぞれ複数のコアを収納し、 上記各ボビン片に巻装用巻線を巻装すると共に、該巻装
    用巻線の一端若しくは両端を上記接続手段に接続し、 上記巻装用巻線が巻装されたボビン片を、該各ボビン片
    に設けられている上記接続手段を介して接続することに
    より形成することを特徴とする電流センサ装置の組み立
    て方法。
  7. 【請求項7】 上記複数のボビン片は、それぞれ上ハー
    フ及び下ハーフで構成されており、上記コアを収納して
    該上ハーフ及び下ハーフを突き合わせることで形成する
    ことを特徴とする請求項6記載の電流センサ装置の組み
    立て方法。
  8. 【請求項8】 上記複数のボビン片は、上記コアを収納
    するための収納部と、上記収納部に収納されたコアに当
    接する部分全体,一部或いは複数部に該コアを押圧する
    ための押圧部材が設けられた蓋部とで構成されており、
    この蓋部を収納部と嵌合させることにより、該蓋部に設
    けられた押圧部材で該収納部に収納されているコアを押
    圧して固定することを特徴とする請求項6記載の電流セ
    ンサ装置の組み立て方法。
  9. 【請求項9】 上記複数のボビン片は、それぞれ略半円
    環形状を有すると共に、一端部にそれぞれ上記接続手段
    を有し、他端部に両者を接続することで上記ホール素子
    を収納する間隙部を形成するホール素子用間隙形成部を
    有する第1,第2のボビン片であり、この各ボビン片を
    上記接続手段を介して接続して形成することを特徴とす
    る請求項6,請求項7又は請求項8記載の電流センサ装
    置の組み立て方法。
  10. 【請求項10】 上記コアは、複数枚の板状コアを積層
    して構成することを特徴とする請求項6,請求項7,請
    求項8又は請求項9記載の電流センサ装置の組み立て方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012052899A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Tdk Corp 磁気平衡式電流センサ
JP2013250257A (ja) * 2012-05-01 2013-12-12 Mitsumi Electric Co Ltd 電流センサ
JP2016044992A (ja) * 2014-08-20 2016-04-04 日置電機株式会社 センサ部品、電流センサおよび電流測定装置
KR20160051531A (ko) * 2014-11-03 2016-05-11 (주)한국센서 적층 자기코어를 이용한 전류센서

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