JPH09281152A - 電流センサ装置及び電流センサ装置の組み立て方法 - Google Patents

電流センサ装置及び電流センサ装置の組み立て方法

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JPH09281152A
JPH09281152A JP8094090A JP9409096A JPH09281152A JP H09281152 A JPH09281152 A JP H09281152A JP 8094090 A JP8094090 A JP 8094090A JP 9409096 A JP9409096 A JP 9409096A JP H09281152 A JPH09281152 A JP H09281152A
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JP
Japan
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core
accommodating
sensor device
current sensor
hall element
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Application number
JP8094090A
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English (en)
Inventor
Kenta Aoki
謙太 青木
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホール素子方式の電流センサ装置の組み立て
工程を簡略化する。 【解決手段】 中心部に円筒形状の円筒部7を有する略
有底円筒形状の収納部3と、上記円筒部7の外周壁7a
及び収納部3の内周壁3bとの間に形成される凹状のコ
ア収納用間隙部8に隙間なく収納可能な上面「略Cの字
形状」の板状コア2aと、上記収納部3に嵌合可能な蓋
部1とを設ける。この蓋部1の裏面には、複数の板バネ
5が設けられており、該蓋部1が収納部3と嵌合した際
に、積層収納された板状コア2aをがたつかないように
上記板バネ5で押圧する。そして、上記嵌合した蓋部1
と収納部3とを熱溶着する。これにより、上記収納部3
内に積層収納した板状コア2aの接着剤による接着及び
乾燥工程と、上記蓋部1と収納部3との接着剤による接
着及び乾燥工程とを省略することができ、組み立て工程
の簡略化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両に設け
られている速度メータ,タコメータ等の計測機器等に用
いて好適な電流センサ装置及び電流センサ装置の組み立
て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日において、普通自動車,バス等の車
両に設けられている速度メータ,タコメータ等の計測機
器は、主として電流センサ装置により検出された電流値
に基づいて駆動されるようになっている。このような電
流センサ装置の一つとして、従来、電流によって生ずる
磁界中にホール素子を設け、該ホール素子により磁界の
磁束密度をいわゆるホール電圧として検出することによ
り、該磁束密度に比例する電流値を間接的に検出するホ
ール素子方式の電流センサ装置が知られている。
【0003】このホール素子方式の電流センサ装置は、
図5に示すように略円環形状のボビン100と、上記ボ
ビン100の径方向と直交する方向に沿って該ボビン1
00の円環部100aに挟持されるようなかたちで設け
られた方筒状のホール素子保持部101と、上記ホール
素子保持部101のホール素子用孔101a内に設けら
れたホール素子と、図6(a)の上面図及び同図(b)
の側面図に示すように上記ホール素子保持部101を除
き該ボビン100の径方向と直交する方向に上記円環部
100aに沿って巻装された銅線102とで構成されて
いる。
【0004】上記ボビン100は、図7に示すように略
有底円筒形状の上ハーフ103及び同じく略有底円筒形
状の下ハーフ104内に、上面が「略Cの字状」の板状
コア105aを複数枚積層してなるコア105を収納し
て構成されている。
【0005】上記上ハーフ103には、該上ハーフ10
3の外径よりも小さい外径を有する円筒部106が、該
上ハーフ103の外径の中心軸と同軸となるように設け
られている。この円筒部106の周壁106aの高さ
は、上ハーフ103の周壁103aの高さと同じとなっ
ている。また、上ハーフ103の内周壁と円筒部106
の外周壁との間に形成される凹部の幅は、上記板状コア
105の幅と略々同じとなっており、この凹部により、
上記積層された板状コア105の略半分を収納するよう
になっている。また、この上ハーフ103には、上記方
筒状のホール素子保持部101の半分を形成する保持部
上ハーフ101bが設けられている。この保持部上ハー
フ101bは、長手方向の長さが上記上ハーフ103の
幅と同じ長さを有しており、高さは、上ハーフ103の
高さの略2倍程度の高さで該上ハーフ103の上面から
突き出るようなかたちで設けられている。
【0006】次に、上記下ハーフ104も上記上ハーフ
103と同じ構造となっており、下ハーフ104の外径
よりも小さい外径を有する円筒部107が、該下ハーフ
104の外径の中心軸と同軸となるように設けられてい
る。この円筒部107の周壁107aの高さは、下ハー
フ104の周壁104aの高さと同じとなっている。ま
た、下ハーフ104の内周壁及び円筒部107の外周壁
との間に形成される凹部の幅は、上記板状コア105の
幅と略々同じとなっており、この凹部により、上記積層
された板状コア105の残り半分を収納するようになっ
ている。また、この下ハーフ104には、上記方筒状の
ホール素子保持部101の残り半分を形成する保持部下
ハーフ101cが設けられている。この保持部下ハーフ
101cは、長手方向の長さが上記下ハーフ104の幅
と同じ長さを有しており、高さは、下ハーフ104の高
さの略2倍程度の高さで該下ハーフ104の底面から突
き出るようなかたちで設けられている。
【0007】次に、上記ボビン103内に収納されるコ
ア105は、図7に示すように上面が「略Cの字状」の
板状コア105aの間隙部105bをそれぞれ揃えるよ
うにして複数枚積層すると共に、同図中斜線で示すよう
に3〜4箇所程度を接着剤で固定して形成されている。
上記板状コア105aの積層枚数は、これにより形成さ
れるコア105の高さが、上記上ハ−フ103の凹部の
高さと下ハーフ104の凹部の高さとを加算した高さよ
りも若干低めとなるように調整されている。また、上記
各板状コア105aの孔部105cの径は、上記各ハー
フ103,104に設けられている円筒部106,10
7の外径よりも若干大きめとなっており、該各板状コア
105aの各間隙部105bの幅は、ホール素子保持部
101の短手方向の長さよりも若干広めとなっている。
そして、上記コア105がボビン100内に収納される
際には、この間隙部105bでホール素子保持部101
を挟持するようなかたちで収納されるようになってい
る。
【0008】このような上ハーフ103,下ハーフ10
4及びコア105でボビン100を形成する場合、ま
ず、上記各間隙部105bを揃えるようにして板状コア
105を所定枚数積層し、図7中斜線で示すように所定
箇所を接着剤で固定した後に該接着剤の乾燥処理を施し
上記コア105を形成する。
【0009】次に、上記間隙部105bで保持部下ハー
フ101cを挟持するようなかたちで下ハーフ104に
コア105を収納する。次に、上記下ハーフ104に収
納されたコア105の間隙部105bに、上ハーフ10
3の保持部上ハーフ101bを挿入するようなかたち
で、該上ハーフ103及び下ハーフ104を突き合わせ
る。そして、この突き合わせた上ハーフ103及び下ハ
ーフ104を接着剤で固定し該接着剤の乾燥処理を施
す。
【0010】これにより、図8(a)に示すように円環
部100aの一部で方筒状のホール素子保持部101を
挟持するようなかたちのボビン100が形成される。こ
のボビン100を、図8(a)のA−B線に沿って切断
した場合における左断面図は、同図(b)に示すように
なっている。この図から、上記各ハーフ103,104
の各凹部にはコア105が収納され、上記ホール素子保
持部101の内部にはホール素子を挿入するための孔部
101aが形成されている様子がわかる。
【0011】次に、このようなボビン100に銅線10
2を巻装する場合、図5に示すようにボビン100の内
孔100bに対して、該銅線102の巻装された巻き付
け棒105を図中矢印で示すように繰り返し通過させる
ことにより、該巻き付け棒105に巻装されていた銅線
102がボビン100の円環部100aに沿って巻装さ
れる。これにより、上記図6(a),(b)を用いて説
明したように、ホール素子保持部101を除いた部分に
銅線102が巻装され電流センサ装置が形成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の電流センサ装置は、図7を用いて説明したように上
記ボビン100を組み立てる際に、積層した各板状コア
105aを接着剤で接着して乾燥させ、これにより形成
されたコア105を上ハーフ103及び下ハーフ104
内に収納し、このコア105が収納された上ハーフ10
3及び下ハーフ104を接着剤で接着して乾燥させると
いう多工程を経て組み立てるようになっていた。このた
め、1つのボビンを組み立てるのに大変な時間を要する
という、作業性の面における問題があった。特に、接着
剤で接着したコア105の乾燥処理、及び該コア105
を収納して接着した上ハーフ103,下ハーフ104の
乾燥処理には多大な時間を要するため、これが量産性に
支障をきたし、コスト高となる要因となっていた。
【0013】また、上記ホール素子は、上記各板状コア
105aの間隙部105bに挿入されるようなかたちで
設けられるため、該ホール素子による電流検出精度の向
上を図るには、上記各板状コア105aが整列積層され
正確に間隙部105bが形成されていることが重要なの
であるが、該整列積層された板状コア105aにずれを
生ずることなく各板状コア105aを接着するにはその
作業に慎重を要する。そして、この接着の際に、上記整
列積層された板状コア105aにずれを生ずると、上記
間隙部105bにもずれを生ずるためボビン100の磁
気特性が悪化し電流センサ装置の電流検出精度が悪化す
るという不都合を生ずる。
【0014】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、組み立て工程を簡略化して大量生産を可能
とすることによりローコスト化を図ることができるう
え、板状コアの正確な整列積層を可能とすることによ
り、ボビンの磁気特性の向上を通じて電流検出精度の向
上を図ることができるような電流センサ装置及び電流セ
ンサ装置の組み立て方法の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電流センサ
装置は、上述の課題を解決するためにコアを収納するた
めのコア収納間隙部及び電流検出手段を収納するための
電流検出手段収納間隙部を有する収納部と、上記収納部
のコア収納間隙部に収納されるコアと、上記収納部の電
流検出手段収納間隙部に収納される電流検出手段と、上
記収納部のコア収納間隙部に収納されたコアに当接する
部分全体、一部或いは複数部に該コアを押圧するための
押圧手段が設けられた蓋部と、巻線処理を施すための巻
線部材とを有する構成となっている。そして、上記コア
及び電流検出手段が収納された収納部と上記蓋部とを嵌
合させることにより、該蓋部の押圧手段で収納部のコア
を押圧して固定し、その上から上記巻線部材による巻線
処理を施し形成することを特徴としている。
【0016】また、本発明に係る電流センサ装置の組み
立て方法は、上述の課題を解決するためにホール素子を
収納するためのホール素子収納間隙部及びコアを収納す
るためのコア収納間隙部を有する収納部の該ホール素子
収納間隙部にホール素子を収納すると共に、該コア収納
間隙部にコアを収納する。また、上記収納部のコア収納
間隙部に収納されたコアに当接する部分全体、一部或い
は複数部に該コアを押圧するための押圧部材が設けられ
た蓋部を、上記収納部と嵌合させることにより、上記押
圧部材で収納部のコアを押圧して固定する。そして、上
記蓋部の嵌合された収納部のうえから巻線部材を巻線処
理して形成する。
【0017】このような電流センサ装置及び電流センサ
装置の組み立て方法は、上記収納部にコアを収納した後
に、該収納部と蓋部との嵌合を図り、その上から巻線部
材を巻線処理する。これにより、接着剤による接着工程
及び乾燥工程を経ることなく収納部を形成することがで
き、組み立て工程を簡略化して作業性の向上を図り、電
流センサ装置等の大量生産を可能とすることができる。
このため、当該電流センサ装置のローコスト化を図るこ
とができる。
【0018】また、当該電流センサ装置は、上記収納部
と蓋部とを嵌合させた際に、該蓋部の押圧手段により上
記収納部内のコアを押圧して固定する。これにより、収
納部に収納されたコアのがたつきを防止して、収納部の
磁気特性の向上を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電流センサ装
置及び電流センサ装置の組み立て方法の好ましい実施の
形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本発
明に係る電流センサ装置及び電流センサ装置の組み立て
方法は、電流によって生ずる磁界中にホール素子を設
け、該ホール素子により磁界の磁束密度をいわゆるホー
ル電圧として検出することにより、該磁束密度に比例す
る電流値を間接的に検出するホール素子方式の電流セン
サ装置に適用することができる。
【0020】このような本発明の実施の形態に係る電流
センサ装置は図1に示すように、蓋部1と、当該電流セ
ンサ装置内に収納されるコア2と、上記コア2を収納す
る収納部3とで構成されたボビンを有している。
【0021】上記蓋部1は、外径と同軸で該外径よりも
小さい所定の径を有する孔部1aを有する円環形状を有
しており、その裏面側には、図2に示すように当該蓋部
1の外径よりも若干小さめの外径を有し上記孔部1aの
径よりも若干大きめの内径を有する「略Cの字状」の底
板4が設けられている。
【0022】上記底板4には、間隙部4aを避けるよう
にして、例えば鋼等の耐久性がある外観長方形状の板状
部材で形成された3つの板バネ5がそれぞれ等間隔で設
けられている。各板バネ5は、上記底板4に対して所定
の角度を持つように該底板4から突出したかたちで設け
られており、その略中間部から先端部(設置端部とは反
対側の端部)にかけて底板4に対して略平行となるよう
に折曲加工されている。後に説明するが、この板バネ5
の上記中間部から先端部までの部分は、当該蓋部1と収
納部3とを突き合わせた際に、上記収納部3に収納され
たコア2に接触し板バネ5の弾性力により該コア2を押
圧して固定する押圧部5aとなっている。
【0023】次に、上記収納部3は、図1に示すように
上記蓋部1の外径と同じ外径を有する有底円筒形状を有
している。この収納部3には、上記蓋部1に設けられた
底板4の内径と略々同じ外径で、上記蓋部1の孔部1a
の径と略々同じ内径を有する円筒形状の円筒部7が、当
該収納部3の中心軸と同軸となるように設けられてい
る。この円筒部7の外周壁7aの高さは、収納部3の外
周壁3aの高さと同じとなっている。
【0024】また、この収納部3には、上記円筒部7の
外周壁7aと当該収納部3の内周壁3bとの間に形成さ
れる凹状のコア収納用間隙部8を遮るように、該収納部
3の中心軸と平行に設けられた方筒状のホール素子保持
部9を有している。このホール素子保持部9は、長手方
向の長さが上記円筒部7の内周壁7bから上記収納部3
の外周壁3aまでの長さと同じ長さとなっており、短手
方向の長さが上記図2に示した蓋部1に設けられている
底板4の間隙部4aの幅と略々同じとなっている。後に
説明するが、このホール素子保持部9の内部であるホー
ル素子収納用孔9aには、電流検出のためのホール素子
が収納されるようになっている。
【0025】次に、上記コア2は、上面が「略Cの字
状」の板状コア2aを複数枚積層して形成されるように
なっている。この板状コア2aの外径は、上記収納部3
の内径と略々同じ径で、該板状コア2aの内径は、上記
円筒部7の外形と略々同じ径を有している。また、この
板状コア2aには、一部を切り欠くようにして設けられ
た間隙部2bが設けられている。この間隙部2bの幅
は、上記収納部3に設けられたホール素子保持部9の短
手方向の長さと略々同じとなっている。このため、上記
板状コア2aは、上記収納部3のコア収納用間隙部8に
隙間なく収納される形状となっている。
【0026】次に、このような構成を有する当該実施の
形態に係る電流センサ装置の組み立て工程の説明をす
る。この電流センサ装置の組み立て工程は、大きくわけ
てホール素子及び板状コア2aを収納して上記ボビンを
組み立てる該ボビンの組み立て工程と、この組み立てた
ボビンに対して巻線処理を施す巻線工程とからなってい
る。
【0027】まず、上記ボビンの組み立て工程は、図1
に示すように上記板状コア2aの間隙部2bにより上記
収納部3のホール素子保持部9が挟持され、該板状コア
2aの内径を形成する被貫通孔2cが上記収納部3の円
筒部7により貫通されるように、該板状コア2aを収納
部3のコア収納用間隙部8に複数枚積層して収納する。
上述のように、各板状コア2aは、それぞれ上記収納部
3のコア収納用間隙部8に隙間なく収納される形状を有
しているため、このようにして各板状コア2aをコア収
納用間隙部8に収納することにより、該板状コア2aの
間隙部2bが上記ホール素子保持部9に沿って揃ったか
たちで整列積層されることとなる。
【0028】なお、この板状コア2aの積層枚数は、こ
のように板状コア2aが収納された収納部3に上記蓋部
1が組み付け可能で、かつ、上記蓋部1に設けられてい
る板バネ5の弾性力により収納部3に収納された板状コ
ア2aが、がたつくことなく押圧される程度の積層枚数
となっている。勿論、各板状コア2aは、複数枚積層し
て形成されるコア2の磁気特性が当該電流センサ装置に
合った所定の磁気特性となるように、その厚み等が設定
されており、このように収納部3に積層され収納された
各板状コア2aに対しては、接着剤による接着を行わな
い点が当該電流センサ装置の特徴の一つとなっている。
【0029】次に、上記収納部9のホール素子収納用孔
9aにホール素子を収納し、この収納部3に上記蓋部1
を組み付けボビンを完成させる。具体的には、図2を用
いて説明したように、上記蓋部1に設けられている略円
環形状の底板4の内径は、収納部3に設けられている円
筒部7の外形と略々同じとなっており、該底板4の外形
は、上記収納部3の内径と略同じとなっている。また、
上記底板4に設けられている間隙部4aの幅は、収納部
3に設けられホール素子保持部9の短手方向の長さと略
々同じとなっている。
【0030】このため、収納部3のホール素子保持部9
の外周相当部分に、上記底板4の間隙部4aが当接する
ようにして蓋部1を収納部3に組み付けることにより、
同時に、底板4の外周壁4bと収納部3の内周壁3bの
相当部分が当接すると共に、底板4の内周壁4cと円筒
部7の外周壁とに収納部3の内周壁3bの相当部分が当
接するかたちで、該収納部3に蓋部1が組み付けられる
こととなる。
【0031】次に、このように収納部3に蓋部1を組み
付けた後に、該収納部3と蓋部1との当接部分を熱溶着
することにより、当該組み付け工程が終了する。上記蓋
部1と収納部3との組み付けは、熱溶着により行うよう
にしているため、ボビンを形成する際に必要とされてい
た接着剤による接着工程及びこの乾燥工程を省略するこ
とができる。
【0032】ここで、上述のように蓋部1の底板4には
3つの板バネ5が設けられている。このため、上記収納
部3に蓋部1を組み付けることで、上記各板バネ5の略
中間部から先端部までの部分である各押圧部5aが、収
納部3内の最上に積層された板状コア2aの上面部と当
接し、該板バネ5の弾性力により各板状コア2aを押圧
する。さらに詳しくは、このようなボビンを図3に示す
A−B線により切断すると、その横断面図は図4に示す
ようになっている。この横断面図から、収納部3内に積
層された各板状コア2aが蓋部1の底板4に設けられた
板バネ5により押圧され固定されている様子が解る。
【0033】これにより、各板状コア2aを接着剤で接
着処理することなく上記収納部3内でがたつきなく固定
することができるのである。このため、各板状コア2a
の接着処理とこの乾燥処理を省略することができる。ま
た、上記各板状コア2aは、その間隙部2bが上記ホー
ル素子保持部9に沿って揃ったかたちで整列積層される
ため、収納部3に収納するだけで上記間隙部2bを揃え
て整列積層することができる。このため、上記各板状コ
ア2aの間隙部2bを揃えた整列積層に慎重を要するこ
とがなく、コア2の形成における作業性の向上を図るこ
とができる。
【0034】さらに、上記各板状コア2aは、上記各板
バネ5の弾性力により、がたつきなく固定することがで
きるため、揃えて積層された間隙部2bにずれを生ずる
ことがなく、当該ボビンの磁気特性の向上を通じて当該
電流センサ装置の電流検出精度の向上を図ることができ
る。
【0035】次に、このように組み立てたボビンに対し
て巻線処理を施す巻線工程を行う。この工程は、図3に
示すように上記ボビンの孔部1aに対して、銅線11の
巻装された巻き付け棒12を図中矢印で示すように繰り
返し通過させることにより、該巻き付け棒12に巻装さ
れていた銅線11を、ボビンの径方向に対して直交する
方向に該ボビンの外周壁13に沿って順次巻装する。こ
れにより、上記ボビンの、ホール素子保持部9を除いた
部分に銅線11が巻装され当該電流センサ装置が形成さ
れる。
【0036】以上の説明から明らかなように、本発明の
実施の形態に係る電流センサ装置は、収納部3内に板状
コア2aを積層し蓋部1を組み付け熱溶着するだけの簡
単な作業で当該電流センサ装置を形成することができ
る。具体的には、従来、ボビンの組み立てには、積層さ
れた板状コアの接着及び乾燥工程と、該板状コアを収納
する収納部の接着及び乾燥工程との計2回ずつの接着及
び乾燥工程が必要であったが、当該電流センサ装置にお
いては、この接着剤による接着及び乾燥工程を全て省略
することができる。
【0037】このため、作業性の向上を通じて生産性の
向上を図ることができ、索いては電流センサ装置のロー
コスト化を図ることができる。また、上記収納部3に収
納された各板状コア2aを接着加工することなく上記蓋
部1に設けられた板バネ5により固定することができる
ため、該各板状コア2aの接着工程及び乾燥工程の省略
を通じて上記作業性の向上をより顕著なものとすること
ができる。
【0038】さらに、上記各板状コア2aは、上記各板
バネ5の弾性力により、がたつきなく固定することがで
きるため、揃えて積層された間隙部2bにずれを生ずる
ことがなく、当該ボビンの磁気特性の向上を通じて当該
電流センサ装置の電流検出精度の向上を図ることができ
る。
【0039】なお、上記蓋部1と収納部3とは熱溶着す
ることとしたが、これは、上記収納部3,円筒部7,ホ
ール素子保持部9が上記蓋部1(或いは底板4)と当接
する部分に接着剤(いわゆる瞬間接着剤が好ましい。)
を塗布して行うようにしてもよい。これにより、上記収
納部3に蓋部1を組み付ける際に接着工程及びこの乾燥
工程が必要となるが、この場合でも上記板状コア2aの
接着工程及び乾燥工程を省略することができ、この分、
上記ボビンの組み立て工程の簡略化を図ることができ
る。
【0040】以上の説明は、上記蓋部1と収納部3とを
熱溶着するものであったが、当該電流センサ装置におい
ては、以下の変形例のようにすることにより、ボビンの
組み立て工程における上記熱溶着工程をも省略すること
ができる。
【0041】すなわち、この変形例に係る電流センサ装
置のボビンにおいては、蓋部1側に1つ或いは複数の接
続ピンを設けると共に、該収納部3側に上記接続ピンと
嵌合する嵌合孔を設け、この接続ピン及び嵌合孔を介し
て蓋部1と収納部3とを組み付けるようにする。
【0042】この際、上記嵌合孔の径を接続ピンと強固
に嵌合する径とするか、該接続ピンの先端を挿入方向と
は逆の方向に「返し」を設けた鉤針形状とし、上記組み
付け後は、上記接続ピンの「返し」により抜け落ちが防
止できるような構成とすれば、蓋部1と収納部3との安
定した組み付け状態を実現することができる。
【0043】このように、上記接続ピン及び嵌合孔を介
して蓋部1と収納部3とを組み付けることにより、ボビ
ンの組み立て工程における上記熱溶着を省略することが
でき、作業性のさらなる向上を通じて、生産性の向上及
び当該電流センサ装置のローコスト化を図ることができ
る。
【0044】また、上述のように組み立てたボビンに対
して巻線処理を行って電流センサ装置を形成するため、
上記接着処理により蓋部1と収納部3の組み付けを行う
場合及び接続ピンにより蓋部1と収納部3の組み付けを
行う場合のいずれの場合でも、上記巻線処理による締付
力により上記抜け落ちを防止することができる。この点
から上記ボビンを構成する各部及び接続ピンと嵌合孔の
設計には精度が要求されることはなく、この各部1,3
等の設計容易な点からも当該電流センサ装置の生産性の
向上を図ることができる。
【0045】なお、上述の実施の形態の説明では、板バ
ネ5により上記板状コア2aを押圧することとしたが、
これは板バネ以外の部材でも、例えばスプリング,ゴム
等のように外部からの圧力に応じて伸縮する部材であれ
ば上述の効果と同じ効果を得ることができる。また、板
バネ5を設けることなく、上記底板4自体を、上記板状
コア2aを押圧可能な厚さのゴム,厚紙,プラスチッ
ク,金属(鉄,アルミニウム等:この場合は絶縁処理を
施すことが好ましい。)等で形成しても上述の効果と同
じ効果を得ることができる。
【0046】最後に、上述の各実施の形態の説明は、本
発明のほんの一例であり、この他、本発明に係る技術的
思想を逸脱しない範囲であれば設計等に応じて種々の変
更が可能であることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】本発明に係る電流センサ装置及び電流セ
ンサ装置の組み立て方法は、接着剤による接着工程及び
乾燥工程を省略することができるため、組み立て工程の
簡略化を通じて作業性の向上を図ることができる。この
ため、当該電流センサ装置の大量生産を可能とすること
ができ、大幅なローコスト化を実現することができる。
また、板状コアを正確に整列積層させて固定することが
できるため、ボビンの磁気特性の向上を図ることがで
き、これを通じて電流検出精度の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電流センサ装置の構
造を示す分解斜視図である。
【図2】上記実施の形態に係る電流センサ装置のボビン
の蓋部の構成を示す斜視図である。
【図3】上記実施の形態に係る電流センサ装置の巻線工
程を説明するための図である。
【図4】上記実施の形態に係る電流センサ装置の断面図
である。
【図5】従来の電流センサ装置の巻線工程を説明するた
めの図である。
【図6】銅線が巻装された従来の電流センサ装置の外観
を示す図である。
【図7】従来の電流センサ装置を構成するボビンの分解
斜視図である。
【図8】従来の電流センサ装置を構成するボビンの外観
を示す図である。
【符号の説明】
1 蓋部 1a 孔部 2 コア 2a 板状コア 2b 間隙部 3 収納部 4 蓋部の底板 5 板バネ 7 円筒部 8 コア収納用間隙部 9 ホール素子保持部 9a ホール素子収納用孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホール素子を収納するためのホール素子
    収納間隙部及びコアを収納するためのコア収納間隙部を
    有する収納部と、 上記収納部のコア収納間隙部に収納されるコアと、 上記収納部のホール素子収納間隙部に収納されるホール
    素子と、 上記収納部のコア収納間隙部に収納されたコアに当接す
    る部分全体、一部或いは複数部に該コアを押圧するため
    の押圧部材が設けられた蓋部と、 巻線処理を施すための巻線部材とを有し、 上記コア及びホール素子が収納された収納部と上記蓋部
    とを嵌合させることにより、該蓋部の押圧部材で収納部
    のコアを押圧して固定し、その上から上記巻線部材によ
    る巻線処理を施し形成したことを特徴とする電流センサ
    装置。
  2. 【請求項2】 上記コアは複数枚の板状コアを上記収納
    部のコア収納間隙部に積層して構成され、 上記蓋部は上記コア収納間隙部に積層された複数枚の板
    状コアを上記押圧部材で押圧して固定することを特徴と
    する請求項1記載の電流センサ装置。
  3. 【請求項3】 ホール素子を収納するためのホール素子
    収納間隙部及びコアを収納するためのコア収納間隙部を
    有する収納部の該ホール素子収納間隙部にホール素子を
    収納すると共に、該コア収納間隙部にコアを収納し、 上記収納部のコア収納間隙部に収納されたコアに当接す
    る部分全体、一部或いは複数部に該コアを押圧するため
    の押圧部材が設けられた蓋部を、上記収納部と嵌合させ
    ることにより、上記押圧部材で収納部のコアを押圧して
    固定し、 上記蓋部の嵌合された収納部のうえから巻線部材を巻線
    処理して形成することを特徴とする電流センサ装置の組
    み立て方法。
  4. 【請求項4】 上記収納部に、上記コアを形成するため
    の板状コアを複数毎積層し、 上記蓋部と収納部とを嵌合させることにより、該蓋部に
    設けられた押圧部材で収納部に積層された板状コアを押
    圧して固定することを特徴とする請求項3記載の電流セ
    ンサ装置の組み立て方法。
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