JPH09282733A - 光情報の記録再生装置 - Google Patents
光情報の記録再生装置Info
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- JPH09282733A JPH09282733A JP8085587A JP8558796A JPH09282733A JP H09282733 A JPH09282733 A JP H09282733A JP 8085587 A JP8085587 A JP 8085587A JP 8558796 A JP8558796 A JP 8558796A JP H09282733 A JPH09282733 A JP H09282733A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明ではクロストークを簡単な方法で抑圧
でき、高密度記録再生が可能な光情報の記録再生装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 記録信号を再生する際に偏光方向を最適
化し、さらに光磁気信号を検波する光学系にランド用と
グルーブ用のとを設け、それぞれが固有の光源および対
物レンズを具備し、光磁気信号検出光学系は位相補償手
段を有し、前記位相補償手段の位相補償量が前記ランド
部再生用と前記グルーブ部再生用では互いに異なる
でき、高密度記録再生が可能な光情報の記録再生装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 記録信号を再生する際に偏光方向を最適
化し、さらに光磁気信号を検波する光学系にランド用と
グルーブ用のとを設け、それぞれが固有の光源および対
物レンズを具備し、光磁気信号検出光学系は位相補償手
段を有し、前記位相補償手段の位相補償量が前記ランド
部再生用と前記グルーブ部再生用では互いに異なる
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気記録媒体上
のランド部およびグルーブ部双方に光磁気信号を記録
し、再生する光情報の記録再生装置。
のランド部およびグルーブ部双方に光磁気信号を記録
し、再生する光情報の記録再生装置。
【0002】
【従来の技術】現在、光記録媒体は、音声信号や画像信
号を再生できる記録媒体として広く使われている。特
に、光磁気記録媒体や相変化記録媒体は、書き換え可能
な高密度記録媒体として、各所で研究開発がなされてい
る。
号を再生できる記録媒体として広く使われている。特
に、光磁気記録媒体や相変化記録媒体は、書き換え可能
な高密度記録媒体として、各所で研究開発がなされてい
る。
【0003】螺旋状あるいは同心円状に情報を記録する
光記録媒体の記録密度を向上させるためには、トラック
ピッチの短縮と線記録密度の向上という二つの手法が考
えられる。いずれの場合も、記録再生に使用する半導体
レーザーの短波長化によって実現できるが、緑あるいは
青色といった短波長の半導体レーザーが室温で安定に長
時間連続発振し、安価に市場に出回るには今しばらく時
間がかかりそうである。そのような状況の中で、光磁気
記録媒体におけるMSR(磁気超解像)のように現行波
長のレーザーを用いたままで記録密度を大幅に改善でき
る方法が模索されている。
光記録媒体の記録密度を向上させるためには、トラック
ピッチの短縮と線記録密度の向上という二つの手法が考
えられる。いずれの場合も、記録再生に使用する半導体
レーザーの短波長化によって実現できるが、緑あるいは
青色といった短波長の半導体レーザーが室温で安定に長
時間連続発振し、安価に市場に出回るには今しばらく時
間がかかりそうである。そのような状況の中で、光磁気
記録媒体におけるMSR(磁気超解像)のように現行波
長のレーザーを用いたままで記録密度を大幅に改善でき
る方法が模索されている。
【0004】光磁気記録媒体のようなRAM媒体では情
報の書き込み時と読み出し時で同じ波長の光を用いるの
に対して、予め情報が記録されているROM媒体では、
短波長のガスレーザー等を用いて位相ピットを形成され
ている。RAM媒体からすれば、ROM媒体は再生条件
は同じであるものの、言わば未来に使用可能な光源を用
いて記録しているようなものであり、情報を高密度に記
録するという点でRAM媒体は不利である。このため、
次世代の家庭向け映像記録媒体として注目されているD
VD規格において、未だROM媒体の記録容量を同じ媒
体サイズのRAM媒体でサポートできるような提案が出
されていない状況である。
報の書き込み時と読み出し時で同じ波長の光を用いるの
に対して、予め情報が記録されているROM媒体では、
短波長のガスレーザー等を用いて位相ピットを形成され
ている。RAM媒体からすれば、ROM媒体は再生条件
は同じであるものの、言わば未来に使用可能な光源を用
いて記録しているようなものであり、情報を高密度に記
録するという点でRAM媒体は不利である。このため、
次世代の家庭向け映像記録媒体として注目されているD
VD規格において、未だROM媒体の記録容量を同じ媒
体サイズのRAM媒体でサポートできるような提案が出
されていない状況である。
【0005】ランドおよびグルーブ記録は、同じ線記録
密度で同じトラックピッチであれば、単純に記録密度を
2倍にできるため、高密度記録媒体を開発する上で極め
て重要な方法である。光磁気記録媒体においては先に述
べたMSRは線記録密度のみならずトラック間クロスト
ークを低減できることが報告されており、ランドおよび
グルーブ記録への適用可能性が各所で検討されている。
しかしながら、磁気超解像を発現させる条件、例えば再
生レーザーパワーが線速度に依存したり、再生磁場が必
要な場合や、磁性層が少なくとも3層程度必要な場合な
ど極めて複雑であり、安定性にも不安があり、高コスト
になりやすい。
密度で同じトラックピッチであれば、単純に記録密度を
2倍にできるため、高密度記録媒体を開発する上で極め
て重要な方法である。光磁気記録媒体においては先に述
べたMSRは線記録密度のみならずトラック間クロスト
ークを低減できることが報告されており、ランドおよび
グルーブ記録への適用可能性が各所で検討されている。
しかしながら、磁気超解像を発現させる条件、例えば再
生レーザーパワーが線速度に依存したり、再生磁場が必
要な場合や、磁性層が少なくとも3層程度必要な場合な
ど極めて複雑であり、安定性にも不安があり、高コスト
になりやすい。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】トラックピッチを狭
めていくことによって再生時には隣接する領域のデータ
信号が出力信号に混在してくるクロストークが問題とな
る。従来のランド記録またはグルーブ記録においては、
ランド間またはグルーブ間にそれぞれグルーブまたはラ
ンドが存在し、情報が書き込まれている領域間に隔たり
があるため、クロストークは抑えられている。しかし、
ランドおよびグルーブ記録においては、情報の記録領域
が隣接しているため、クロストークが再生特性に与える
影響は極めて大きい。特開平8ー7357ではグルーブ
の深さを選ぶことによって、ランドあるいはグルーブか
らのクロストークを低減できるとしている。しかし、通
常の媒体ではグルーブ深さが約6分の1波長程度でクロ
ストークフリーになるため、光磁気記録媒体ではグルー
ブ深さが通常の8分の1波長の場合と比較すると信号の
キャリアレベルが低下する。また、トラック誤差信号と
なるプッシュプル信号も同じく低下する。また、上記ク
ロストークフリーの条件は、カー楕円率、対物レンズの
焦点誤差や球面収差などにより容易にくずれることがす
でに報告されている。
めていくことによって再生時には隣接する領域のデータ
信号が出力信号に混在してくるクロストークが問題とな
る。従来のランド記録またはグルーブ記録においては、
ランド間またはグルーブ間にそれぞれグルーブまたはラ
ンドが存在し、情報が書き込まれている領域間に隔たり
があるため、クロストークは抑えられている。しかし、
ランドおよびグルーブ記録においては、情報の記録領域
が隣接しているため、クロストークが再生特性に与える
影響は極めて大きい。特開平8ー7357ではグルーブ
の深さを選ぶことによって、ランドあるいはグルーブか
らのクロストークを低減できるとしている。しかし、通
常の媒体ではグルーブ深さが約6分の1波長程度でクロ
ストークフリーになるため、光磁気記録媒体ではグルー
ブ深さが通常の8分の1波長の場合と比較すると信号の
キャリアレベルが低下する。また、トラック誤差信号と
なるプッシュプル信号も同じく低下する。また、上記ク
ロストークフリーの条件は、カー楕円率、対物レンズの
焦点誤差や球面収差などにより容易にくずれることがす
でに報告されている。
【0007】本発明は上記問題点を解決するために光情
報の記録再生装置の改良により、光磁気記録媒体に特別
な負担をかけることなく、ランド部およびグルーブ部に
記録された信号を安定に再生することができる光情報の
記録再生装置を提供することを本発明の主要な目的とす
るところである。
報の記録再生装置の改良により、光磁気記録媒体に特別
な負担をかけることなく、ランド部およびグルーブ部に
記録された信号を安定に再生することができる光情報の
記録再生装置を提供することを本発明の主要な目的とす
るところである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はランド部に記録
された光磁気信号を再生する場合とグルーブ部に記録さ
れた光磁気信号を再生する場合おいて、ランド部を再生
する場合は、レーザー光の電気ベクトルは記録された信
号が流れる方向に対して直交し、グルーブ部を再生する
場合は、レーザー光の電気ベクトルは記録された信号が
流れる方向に対して平行であることと、光磁気信号であ
る磁気カー効果検出光学系と有し、それぞれにおいて異
なる位相補償量を有する手段を用いており、そのうち一
方がランドあるいはグルーブからの信号を検出する。特
に、再生する際に照射されるレーザー光の偏光制御を容
易に実施できることが重要である。そこで本発明では、
ランド部再生用とグルーブ部再生用の二つの光情報検出
光学系を用いることにより、課題の解決を図るものであ
る。
された光磁気信号を再生する場合とグルーブ部に記録さ
れた光磁気信号を再生する場合おいて、ランド部を再生
する場合は、レーザー光の電気ベクトルは記録された信
号が流れる方向に対して直交し、グルーブ部を再生する
場合は、レーザー光の電気ベクトルは記録された信号が
流れる方向に対して平行であることと、光磁気信号であ
る磁気カー効果検出光学系と有し、それぞれにおいて異
なる位相補償量を有する手段を用いており、そのうち一
方がランドあるいはグルーブからの信号を検出する。特
に、再生する際に照射されるレーザー光の偏光制御を容
易に実施できることが重要である。そこで本発明では、
ランド部再生用とグルーブ部再生用の二つの光情報検出
光学系を用いることにより、課題の解決を図るものであ
る。
【0009】請求項1の発明により、ランド部あるいは
グルーブ部の再生に際し、それぞれに専用の光情報検出
光学系を割り当て、それぞれにおける光磁気信号検出光
学系に位相補償手段を有し、位相補償手段の位相補償量
がランド部再生用とグルーブ部再生用で互いに異なる。
さらに、請求項2の発明により、ランド部再生用の光情
報検出光学系では光磁気記録媒体に照射する光束の電気
ベクトルが、記録された信号が流れる方向に対して直交
し、グルーブ部再生用の光情報検出光学系では光磁気記
録媒体に照射する光束の電気ベクトルが信号が、記録さ
れた信号が流れる方向に対して平行であることにより、
記録媒体の基板材質に依存せず安定な再生が可能にな
る。また、請求項3の発明により、一方の光情報検出光
学系において光源の出力を記録用に使用できる高出力も
のとし、他方を低出力とすることでコストの増大を最小
限にできる。さらに、請求項4の発明により、低出力の
光源がより短波長であれば、螺旋状の単一トラックのみ
である再生専用の高密度光記録媒体を再生する際に有利
である。但し、光記録媒体の板厚が異なるため、請求項
5の発明により、低出力あるいは短波長の光源を有する
光情報検出光学系において、板厚の薄い例えば0.6m
mの光記録媒体を再生する際には開口数0.6の対物レ
ンズを使用し、板厚1.2mmの光記録媒体を再生する
場合は開口数0.55を使用するような対物レンズ選択
機構を設ける。
グルーブ部の再生に際し、それぞれに専用の光情報検出
光学系を割り当て、それぞれにおける光磁気信号検出光
学系に位相補償手段を有し、位相補償手段の位相補償量
がランド部再生用とグルーブ部再生用で互いに異なる。
さらに、請求項2の発明により、ランド部再生用の光情
報検出光学系では光磁気記録媒体に照射する光束の電気
ベクトルが、記録された信号が流れる方向に対して直交
し、グルーブ部再生用の光情報検出光学系では光磁気記
録媒体に照射する光束の電気ベクトルが信号が、記録さ
れた信号が流れる方向に対して平行であることにより、
記録媒体の基板材質に依存せず安定な再生が可能にな
る。また、請求項3の発明により、一方の光情報検出光
学系において光源の出力を記録用に使用できる高出力も
のとし、他方を低出力とすることでコストの増大を最小
限にできる。さらに、請求項4の発明により、低出力の
光源がより短波長であれば、螺旋状の単一トラックのみ
である再生専用の高密度光記録媒体を再生する際に有利
である。但し、光記録媒体の板厚が異なるため、請求項
5の発明により、低出力あるいは短波長の光源を有する
光情報検出光学系において、板厚の薄い例えば0.6m
mの光記録媒体を再生する際には開口数0.6の対物レ
ンズを使用し、板厚1.2mmの光記録媒体を再生する
場合は開口数0.55を使用するような対物レンズ選択
機構を設ける。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光情報の記録再生
装置について実施の形態に従い、図面を用いて詳しく説
明する。
装置について実施の形態に従い、図面を用いて詳しく説
明する。
【0011】図1は、本発明の光情報の記録再生装置の
光学系構成と円盤状の光記録媒体の位置関係を示す図で
ある。波長680nmの高出力半導体レーザー1から放
射されたレーザー光はコリメーターレンズ2により平行
光に変換され、Tp:Rp=80:20,Ts:Rs=
2:98の偏光ビームスプリッター3を経て、立ち上げ
ミラー4により開口数0.55で板厚1.2mm用の対
物レンズ5に導かれ、対物レンズ5により回折限界に絞
り込まれた光束は光磁気記録媒体13に照射される。こ
こで、光磁気記録媒体13に照射されるレーザー光の電
気ベクトルは記録した信号が流れる方向に対して直交し
ており、ランド27に記録された光磁気信号を読む際に
用いられる。光磁気記録媒体13から反射された光束は
再び対物レンズ5を経て偏光ビームスプリッター3によ
り、振幅分割され透過成分と反射成分に分かれる。反射
された成分は、ある位相差を与え、位相補償するために
光束に対して傾いた2分の1波長板7を通過し、偏光ビ
ームスプリッター8により透過するP成分と反射される
S成分に分割される。P成分およびS成分はそれぞれ収
束レンズ9および11によりフォトディテクター10お
よび12に集束し、光電変換される。光電変換された信
号は差動アンプによりランドからの光磁気信号として検
出される。上述のように構成された光学系全体は移動方
向29が示す方向に移動する。また、635nmの低出
力半導体レーザー14から放射されたレーザー光はコリ
メターレンズ15により平行光に変換され、Tp:Rp
=80:20,Ts:Rs=2:98の偏光ビームスプ
リッター16を経て、立ち上げミラー17により開口数
0.55で板厚1.2mm用の対物レンズ18に導か
れ、対物レンズ18により回折限界に絞り込まれた光束
は光磁気記録媒体13に照射される。ここで、光磁気記
録媒体13に照射されるレーザー光の電気ベクトル20
は記録された信号が流れる方向に対して平行であり、グ
ルーブ28に記録された光磁気信号を再生する際に用い
られる。光磁気記録媒体13から反射された光束は再び
対物レンズ18を経て偏光ビームスプリッター16によ
り、振幅分割され透過成分と反射成分に分かれる。反射
された成分は、ある位相差を与え、位相補償するために
光束に対して傾いた2分の1波長板21を通過し、偏光
ビームスプリッター22により透過するP成分と反射さ
れるS成分に分割される。P成分およびS成分はそれぞ
れ収束レンズ25および23によりフォトディテクター
26および24に集束し、光電変換される。光電変換さ
れた信号は差動アンプによりグルーブからの光磁気信号
として検出される。上述のように構成された光学系全体
は移動方向30が示す方向に移動する。また、対物レン
ズ18のフォーカシングおよびトラッキング制御する回
転摺動型の2次元アクチュエーターに、さらに開口数
0.6で板厚0.6mm用の対物レンズ19が備えられ
ている。従って、板厚が0.6mmのDVDを再生する
場合には対物レンズ19を対物レンズ18の位置に切り
替えることにより、板厚の違いによる波面収差の問題を
解決できる。上述の如く、構成した光情報の記録再生装
置によればランドおよびグルーブ双方に記録された光磁
気記録媒体あるいはCDあるいはDVDの再生を容易に
行うことができる。次に、本発明の光情報の記録再生装
置を用いてランド部およびグルーブ部記録再生に使用し
た光磁気記録媒体の仕様を説明する。ランド幅とグルー
ブ幅がほぼ同じ0.7μmでランド表面とグルーブ表面
の光学的位相差が約8分の1波長(レーザー波長680
nm)であるポリカーボネイト基板に厚さ90nmのS
iNをスパッタ法により成膜した。以下膜の形成はすべ
てスパッタ法である。次に、20nmのTbFeCoを
成膜し、さらに厚さ22nmのSiNを成膜し、反射膜
となるAlを65nmの厚さに成膜した。さらに、保護
コートとしてUV樹脂を10μm程度スピンコートし
た。上述の光磁気記録媒体のランド部およびグルーブ部
に光磁気信号を記録する方法について説明する。本発明
の実施例ではクロックに同期した光パルスを照射し、R
LL1ー7コードに変調された交番磁界を印加するパル
スアシスト磁界変調方式を用いた。本発明の光情報の記
録再生装置による再生特性の結果について説明する。図
2にランドとグルーブ間におけるクロストークの記録レ
ーザーパルスのピークパワーに対する依存性を示す。ラ
ンド部あるいはグルーブ部に2μmの磁気ドメインを記
録し、記録されていないランド部あるいはグルーブ部に
おけるキャリアレベルからランド部あるいはグルーブ部
に記録された信号を直接再生した場合のキャリアレベル
を引いた値である。ランド部あるいはグルーブ部に記録
した信号によるクロストークはいずれの場合も広い記録
レーザーパワーにおいてー25dB以下を示している。
また、図3に示した結果は、RLL1ー7コードで最短
マーク長である2Tの長さが0.48μmで、線速4.
5m/sで記録再生した場合のジッター特性である。ラ
ンド部およびグルーブ部の双方に記録(先にグルーブを
記録)し、それぞれに記録した信号を再生したところジ
ッターパーセントは広いレーザーパワーにわたって9%
以下という大きなマージンを確保できていることが分か
る。ここで、ジッターパーセントとはウインド幅(時
間)に対する2T信号の標準偏差σ2Tの比率に100
を乗じた値であり、通常ジッターパーセントが10%以
下であればデータ用として十分使用できるレベルである
と判断されている。また、従来の光情報の記録再生装置
を用いた場合、すなわちランド部あるいはグルーブ部に
おける信号再生において、それぞれについて位相補償を
施さない場合は、いずれのレーザーパワーにおいても1
0%以下を達成することは不可能であった。また、2分
の1波長板の方位角についてもランド部およびグルーブ
部のそれぞれについて最適調整を施さない場合、クロス
トークの低減および再生信号強度の改善が困難になり、
ジッター10%を実現することは同様に不可能である。
光学系構成と円盤状の光記録媒体の位置関係を示す図で
ある。波長680nmの高出力半導体レーザー1から放
射されたレーザー光はコリメーターレンズ2により平行
光に変換され、Tp:Rp=80:20,Ts:Rs=
2:98の偏光ビームスプリッター3を経て、立ち上げ
ミラー4により開口数0.55で板厚1.2mm用の対
物レンズ5に導かれ、対物レンズ5により回折限界に絞
り込まれた光束は光磁気記録媒体13に照射される。こ
こで、光磁気記録媒体13に照射されるレーザー光の電
気ベクトルは記録した信号が流れる方向に対して直交し
ており、ランド27に記録された光磁気信号を読む際に
用いられる。光磁気記録媒体13から反射された光束は
再び対物レンズ5を経て偏光ビームスプリッター3によ
り、振幅分割され透過成分と反射成分に分かれる。反射
された成分は、ある位相差を与え、位相補償するために
光束に対して傾いた2分の1波長板7を通過し、偏光ビ
ームスプリッター8により透過するP成分と反射される
S成分に分割される。P成分およびS成分はそれぞれ収
束レンズ9および11によりフォトディテクター10お
よび12に集束し、光電変換される。光電変換された信
号は差動アンプによりランドからの光磁気信号として検
出される。上述のように構成された光学系全体は移動方
向29が示す方向に移動する。また、635nmの低出
力半導体レーザー14から放射されたレーザー光はコリ
メターレンズ15により平行光に変換され、Tp:Rp
=80:20,Ts:Rs=2:98の偏光ビームスプ
リッター16を経て、立ち上げミラー17により開口数
0.55で板厚1.2mm用の対物レンズ18に導か
れ、対物レンズ18により回折限界に絞り込まれた光束
は光磁気記録媒体13に照射される。ここで、光磁気記
録媒体13に照射されるレーザー光の電気ベクトル20
は記録された信号が流れる方向に対して平行であり、グ
ルーブ28に記録された光磁気信号を再生する際に用い
られる。光磁気記録媒体13から反射された光束は再び
対物レンズ18を経て偏光ビームスプリッター16によ
り、振幅分割され透過成分と反射成分に分かれる。反射
された成分は、ある位相差を与え、位相補償するために
光束に対して傾いた2分の1波長板21を通過し、偏光
ビームスプリッター22により透過するP成分と反射さ
れるS成分に分割される。P成分およびS成分はそれぞ
れ収束レンズ25および23によりフォトディテクター
26および24に集束し、光電変換される。光電変換さ
れた信号は差動アンプによりグルーブからの光磁気信号
として検出される。上述のように構成された光学系全体
は移動方向30が示す方向に移動する。また、対物レン
ズ18のフォーカシングおよびトラッキング制御する回
転摺動型の2次元アクチュエーターに、さらに開口数
0.6で板厚0.6mm用の対物レンズ19が備えられ
ている。従って、板厚が0.6mmのDVDを再生する
場合には対物レンズ19を対物レンズ18の位置に切り
替えることにより、板厚の違いによる波面収差の問題を
解決できる。上述の如く、構成した光情報の記録再生装
置によればランドおよびグルーブ双方に記録された光磁
気記録媒体あるいはCDあるいはDVDの再生を容易に
行うことができる。次に、本発明の光情報の記録再生装
置を用いてランド部およびグルーブ部記録再生に使用し
た光磁気記録媒体の仕様を説明する。ランド幅とグルー
ブ幅がほぼ同じ0.7μmでランド表面とグルーブ表面
の光学的位相差が約8分の1波長(レーザー波長680
nm)であるポリカーボネイト基板に厚さ90nmのS
iNをスパッタ法により成膜した。以下膜の形成はすべ
てスパッタ法である。次に、20nmのTbFeCoを
成膜し、さらに厚さ22nmのSiNを成膜し、反射膜
となるAlを65nmの厚さに成膜した。さらに、保護
コートとしてUV樹脂を10μm程度スピンコートし
た。上述の光磁気記録媒体のランド部およびグルーブ部
に光磁気信号を記録する方法について説明する。本発明
の実施例ではクロックに同期した光パルスを照射し、R
LL1ー7コードに変調された交番磁界を印加するパル
スアシスト磁界変調方式を用いた。本発明の光情報の記
録再生装置による再生特性の結果について説明する。図
2にランドとグルーブ間におけるクロストークの記録レ
ーザーパルスのピークパワーに対する依存性を示す。ラ
ンド部あるいはグルーブ部に2μmの磁気ドメインを記
録し、記録されていないランド部あるいはグルーブ部に
おけるキャリアレベルからランド部あるいはグルーブ部
に記録された信号を直接再生した場合のキャリアレベル
を引いた値である。ランド部あるいはグルーブ部に記録
した信号によるクロストークはいずれの場合も広い記録
レーザーパワーにおいてー25dB以下を示している。
また、図3に示した結果は、RLL1ー7コードで最短
マーク長である2Tの長さが0.48μmで、線速4.
5m/sで記録再生した場合のジッター特性である。ラ
ンド部およびグルーブ部の双方に記録(先にグルーブを
記録)し、それぞれに記録した信号を再生したところジ
ッターパーセントは広いレーザーパワーにわたって9%
以下という大きなマージンを確保できていることが分か
る。ここで、ジッターパーセントとはウインド幅(時
間)に対する2T信号の標準偏差σ2Tの比率に100
を乗じた値であり、通常ジッターパーセントが10%以
下であればデータ用として十分使用できるレベルである
と判断されている。また、従来の光情報の記録再生装置
を用いた場合、すなわちランド部あるいはグルーブ部に
おける信号再生において、それぞれについて位相補償を
施さない場合は、いずれのレーザーパワーにおいても1
0%以下を達成することは不可能であった。また、2分
の1波長板の方位角についてもランド部およびグルーブ
部のそれぞれについて最適調整を施さない場合、クロス
トークの低減および再生信号強度の改善が困難になり、
ジッター10%を実現することは同様に不可能である。
【0012】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の光
情報の記録再生装置を用いればランド部とグルーブ部の
それぞれについて最適な位相補償を実現できる。ランド
部あるいはグルーブ部に対して位相補償条件を最適化さ
れた二つの独立した光情報検出光学系を用いることで、
隣接するグルーブ部の信号またはランド部の信号による
クロストークは位相補償条件からずれ、それにより信号
振幅が減少する。この作用により、本発明である光情報
の記録再生装置を用いればクロストークを低減する多大
な効果が得られる。また、一方の光情報検出光学系に、
他の板厚を有する光記録媒体にも対応できる対物レンズ
をフォーカシングおよびトラッキング制御するための2
次元アクチュエーターに配置し、対物レンズを切り替え
ることによりDVDの再生も可能である。
情報の記録再生装置を用いればランド部とグルーブ部の
それぞれについて最適な位相補償を実現できる。ランド
部あるいはグルーブ部に対して位相補償条件を最適化さ
れた二つの独立した光情報検出光学系を用いることで、
隣接するグルーブ部の信号またはランド部の信号による
クロストークは位相補償条件からずれ、それにより信号
振幅が減少する。この作用により、本発明である光情報
の記録再生装置を用いればクロストークを低減する多大
な効果が得られる。また、一方の光情報検出光学系に、
他の板厚を有する光記録媒体にも対応できる対物レンズ
をフォーカシングおよびトラッキング制御するための2
次元アクチュエーターに配置し、対物レンズを切り替え
ることによりDVDの再生も可能である。
【図1】本発明の実施形態における光情報の記録再生装
置の光学系構成と円盤状記録媒体の配置を示す図であ
る。
置の光学系構成と円盤状記録媒体の配置を示す図であ
る。
【図2】ランドあるいはグルーブからのクロストークの
書き込みレーザーパワー依存性を示す線図である。
書き込みレーザーパワー依存性を示す線図である。
【図3】ランドおよびグルーブの双方にRLL1−7コ
ードで記録した場合におけるジッターの書き込みレーザ
ーパワー依存性を示す線図である。
ードで記録した場合におけるジッターの書き込みレーザ
ーパワー依存性を示す線図である。
1 半導体レーザー 2 コリメーターレンズ 3 偏光ビームスプリッター 4 立ち上げミラー 5 対物レンズ 6 電気ベクトル 7 2分の1波長板 8 偏光ビームスプリッター 9 収束レンズ 10 フォトディテクター 11 収束レンズ 12 フォトディテクター 13 光磁気記録媒体 14 半導体レーザー 15 コリメーターレンズ 16 偏光ビームスプリッター 17 立ち上げミラー 18 対物レンズ 19 対物レンズ 20 電気ベクトル 21 2分の1波長板 22 偏光ビームスプリッター 23 収束レンズ 24 フォトディテクター 25 収束レンズ 26 フォトディテクター 27 ランド 28 グルーブ 29 移動方向 30 移動方向
Claims (5)
- 【請求項1】 ランドとグルーブの幅がほぼ等しい光磁
気記録媒体の前記ランドおよびグルーブ双方に情報を記
録し、再生するための光情報記録再生装置が、前記ラン
ド部再生用光情報検出光学系と前記グルーブ部再生用光
情報検出光学系とを備え、それぞれが固有の光源および
対物レンズを具備し、光磁気信号検出光学系は位相補償
手段を有し、前記位相補償手段の位相補償量が前記ラン
ド部再生用と前記グルーブ部再生用では互いに異なるこ
とを特徴とする光情報の記録再生装置。 - 【請求項2】 前記ランド部再生光情報検出光学系にお
いて前記光磁気記録媒体に照射する光束の電気ベクトル
が前記光磁気記録媒体に記録された信号の流れる方向に
対して直交し、前記グルーブ部再生用光情報検出光学系
において前記光磁気記録媒体に照射する光束の電気ベク
トルが前記光磁気記録媒体に記録された信号の流れる方
向に対して平行であることを特徴とする請求項1記載の
光情報の記録再生装置。 - 【請求項3】 前記光源のうち少なくとも一つが前記光
磁気記録媒体に光磁気情報を記録し得る光出力を有する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の光情報の記録再
生装置。 - 【請求項4】 前記光源の波長が異なることを特徴とす
る請求項3記載の光情報の記録再生装置。 - 【請求項5】 前記光情報検出光学系の少なくとも1つ
の短波長の光源又は少なくとも1つの低出力の光源を具
備する光情報検出光学系において、二種類の対物レンズ
が具備され、前記二種類の対物レンズ切り替え機構が具
備されていることを特徴とする請求項1、2、3および
4のいずれか1項記載の光情報の記録再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8085587A JPH09282733A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 光情報の記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8085587A JPH09282733A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 光情報の記録再生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09282733A true JPH09282733A (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=13862952
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8085587A Pending JPH09282733A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 光情報の記録再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09282733A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6115330A (en) * | 1998-06-30 | 2000-09-05 | Fujitsu Limited | Optical information storage unit for recording and/or reproducing information on both the lands and the grooves of an optical medium |
| US6442123B1 (en) | 1999-03-25 | 2002-08-27 | Fujitsu Limited | Optical information storage device capable of giving optimum phase compensations according to recording tracks in reproducing information |
| US6504811B1 (en) | 1998-06-16 | 2003-01-07 | Fujitsu Limited | Optical information storage unit |
-
1996
- 1996-04-08 JP JP8085587A patent/JPH09282733A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6504811B1 (en) | 1998-06-16 | 2003-01-07 | Fujitsu Limited | Optical information storage unit |
| US6115330A (en) * | 1998-06-30 | 2000-09-05 | Fujitsu Limited | Optical information storage unit for recording and/or reproducing information on both the lands and the grooves of an optical medium |
| US6442123B1 (en) | 1999-03-25 | 2002-08-27 | Fujitsu Limited | Optical information storage device capable of giving optimum phase compensations according to recording tracks in reproducing information |
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