JPH0928645A - ポリオレフィン系ワイピングクロスおよびその製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン系ワイピングクロスおよびその製造方法

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JPH0928645A
JPH0928645A JP7185595A JP18559595A JPH0928645A JP H0928645 A JPH0928645 A JP H0928645A JP 7185595 A JP7185595 A JP 7185595A JP 18559595 A JP18559595 A JP 18559595A JP H0928645 A JPH0928645 A JP H0928645A
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JP
Japan
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polyolefin
wiping cloth
nonwoven fabric
porosity
paraffin wax
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Application number
JP7185595A
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English (en)
Inventor
Masaharu Mimaki
正治 三牧
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Ube Exsymo Co Ltd
Original Assignee
Ube Nitto Kasei Co Ltd
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
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  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のポリオレフィン多孔質繊維を用いたワ
イピングクロスには、比較的簡単に摩耗したり切断した
りして、リントが発生するおそれがある。 【解決手段】 ポリオレフィン系ワイピングクロスを形
成する繊維を、空隙率が8〜25%のポリオレフィン系
多孔質長繊維とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LCD,プリント
基板,半導体等の電子部品や精密機械,医薬品等、塵や
汚れを極端に嫌う製品の製造現場等において使用するの
に好適なポリオレフィン系ワイピングクロスに係る。
【0002】
【従来の技術】LCD,プリント基板,半導体等の電子
部品や精密機械,医薬品等は、従来よりクリーンルーム
内で製造されており、当該クリーンルームのクリーン度
については年々高いものが要求されている。これに伴
い、クリーンルーム内で使用されるワイピングクロスに
ついても、耐薬品性や拭き取り性能に優れているだけで
なく、一旦拭き取った塵や汚液を容易には離さない能力
(保持能)や、使用中に自らが摩耗したり切断して微細
な繊維粉(リント)を出さない能力(以下「リント発生
防止能」という。)等に優れていることに対する要求が
高まっている。
【0003】保持能およびリント発生防止能に優れてい
るワイピングクロスとしては、特定の多孔質構造を有し
ている空孔率30〜80%のポリオレフィン多孔質長繊
維を含んでなるワイパー用布帛状物が知られている(特
開平2−91241号公報参照。)。このワイパー用布
帛状物は、繊維表面から中心部迄全体にわたってラメラ
と該ラメラ間をつなぐ多数のフィブリルでかこまれてな
る空間が連通してなる空孔率30%〜80%のポリオレ
フィン多孔質繊維を含んでなるものである。前記のポリ
オレフィン多孔質繊維は、所定原料を溶融紡糸して未延
伸糸を得、必要に応じてアニール処理を施した後に冷延
伸と熱延伸を組み合わせて延伸し、この延伸によって多
孔質化することで製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されているポリオレフィン多孔質繊維は空孔率
が30〜80%と高く、また、伸度が39.5%と低い
ことから、上記の公報に開示されているワイパー用布帛
状物を用いての拭き取り時に当該布帛状物を強く押さえ
つけたり、少し鋭利な凹凸を有する拭き取り面を当該布
帛状物によって拭くと、前記のポリオレフィン多孔質繊
維が比較的簡単に摩耗したり切断したりして、リントが
発生するおそれがある。
【0005】本発明の目的は、リント発生防止能に優
れ、クリーンルーム内で使用されるワイピングクロス等
として好適なポリオレフィン系ワイピングクロスおよび
その製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のポリオレフィン系ワイピングクロスは、空隙率が8
〜25%のポリオレフィン系多孔質長繊維からなること
を特徴とするものである。
【0007】また、上記目的を達成する本発明のポリオ
レフィン系ワイピングクロスの製造方法は、ポリオレフ
ィン系樹脂とパラフィンワックスとの混合物を溶融紡糸
して連続長繊維を得、この連続長繊維を用いて熱融着不
織布を得た後、該熱融着不織布からパラフィンワックス
を抽出除去して空隙率が8〜25%のポリオレフィン系
多孔質長繊維からなるポリオレフィン系不織布を得るこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。先ず、本発明のポリオレフィン系ワイピン
グクロスについて説明すると、このポリオレフィン系ワ
イピングクロスは、上述したように、空隙率が8〜25
%のポリオレフィン系多孔質長繊維からなる。ここで、
本発明でいうポリオレフィン系多孔質長繊維の「空隙
率」とは、目的物であるポリオレフィン系ワイピングク
ロスからサンプリングしたポリオレフィン系多孔質長繊
維について、光学顕微鏡により測定した外径から直径デ
ニール(D1 )を求めると共に、その重量から重量デニ
ール(D2 )を求め、これらの値から次式により算出し
たものを意味する。
【数1】
【0009】上記の空隙率を8〜25%に限定する理由
は、次の通りである。すなわち、ポリオレフィン系多孔
質長繊維においてその空隙率を8〜25%とすることに
より、当該長繊維の材質および繊度にもよるが、その伸
度(JIS L 1069に基づいて測定した値)を概
ね100〜1000%とすることができる。伸度が概ね
前記の範囲内であるポリオレフィン系多孔質長繊維は破
断に要するエネルギーが大きいので、摩耗や引っ掛けに
よる切断に対する耐性が高い。その結果として、リント
発生防止能の高いポリオレフィン系ワイピングクロスを
得ることが可能になる。ポリオレフィン系多孔質長繊維
の伸度を高めるうえからは、その空隙率は低い方が望ま
しいが、空隙率があまりに低いと、例えばクリーンルー
ム内で使用されるワイピングクロスとして実用的な拭き
取り性能を有するポリオレフィン系ワイピングクロスを
得ることができなくなる。本発明では、クリーンルーム
内で使用されるワイピングクロスとしても実用的な拭き
取り性能を有し、かつ、リント発生防止能の高いポリオ
レフィン系ワイピングクロスを得るうえから、ポリオレ
フィン系多孔質長繊維の空隙率を8〜25%とする。
【0010】空隙率は前記の範囲内であれば特に限定さ
れるものではなく、目的とするポリオレフィン系ワイピ
ングクロスの用途等に応じて適宜選択可能である。ま
た、上記ポリオレフィン系多孔質長繊維の繊度は特に限
定されるものではなく、目的とするポリオレフィン系ワ
イピングクロスの用途等に応じて概ね0.5〜10deの
範囲内で適宜選択可能である。
【0011】ポリオレフィン系多孔質長繊維の材質はポ
リオレフィン系であれば特に限定されるものではなく、
当該材質の具体例としては高密度ポリエチレン,低密度
ポリエチレン,ポリプロピレンおよびこれらを変性した
変性ポリオレフィン等の樹脂が挙げられる。これらの中
でも、結晶粒子が大きい高密度ポリエチレンを用いる
と、空孔が大きくなるので好ましい。
【0012】上述したポリオレフィン系多孔質長繊維か
らなる本発明のポリオレフィン系ワイピングクロスの目
付は特に限定されるものではなく、その用途等に応じて
適宜選択可能であるが、概ね10〜300g/m2 とす
ることが好ましく、特に30〜100g/m2 とするこ
とが好ましい。
【0013】本発明のポリオレフィン系ワイピングクロ
スはリント発生防止能が高く、かつ、耐薬品性の高いポ
リオレフィン系繊維からなることから、クリーンルーム
内で使用するワイピングクロス等として好適である。こ
のような特性を有する本発明のポリオレフィン系ワイピ
ングクロスは、上述したポリオレフィン系多孔質長繊維
からなるものであれば織布であってもよいし不織布であ
ってもよいが、製造が容易であるという観点から、不織
布が好ましい。不織布からなる本発明のポリオレフィン
系ワイピングクロスは、例えば、以下に述べる本発明の
方法によって製造することができる。
【0014】本発明のポリオレフィン系ワイピングクロ
スの製造方法は、前述したように、ポリオレフィン系樹
脂とパラフィンワックスとの混合物を溶融紡糸して連続
長繊維を得、この連続長繊維を用いて熱融着不織布を得
た後、該熱融着不織布からパラフィンワックスを抽出除
去して空隙率が8〜25%のポリオレフィン系不織布か
らなるポリオレフィン系ワイピングクロスを得ることを
特徴とするものである。
【0015】ここで、上記のポリオレフィン系樹脂の具
体例としては、既に説明した本発明のポリオレフィン系
多孔質長繊維の材質として例示したものと同じものが挙
げられる。また、上記のパラフィンワックスとしては、
例えば、所望の融点を有するC16〜C40のものを使用す
ることができる。
【0016】本発明の方法では、ポリオレフィン系樹脂
とパラフィンワックスとの混合物を溶融紡糸して得た連
続長繊維から最終的にパラフィンワックスを抽出除去し
て、所定の空隙率を有するポリオレフィン系多孔質長繊
維からなるポリオレフィン系ワイピングクロスを得る。
したがって、前記の混合物におけるポリオレフィン系樹
脂とパラフィンワックスとの混合比(重量比)は、使用
するポリオレフィン系樹脂およびパラフィンワックスの
各比重、前記の連続長繊維を用いて熱融着不織布を得る
までの過程でのパラフィンワックスの揮散量、前記の熱
融着不織布から抽出除去されるパラフィンワックスの量
等を勘案して、目的とするポリオレフィン系ワイピング
クロスにおけるポリオレフィン系多孔質長繊維の空隙率
に応じて適宜選択される。この混合比(重量比)は、概
ね30:100〜300:100の範囲内である。
【0017】上記の混合物から連続長繊維を得る際の溶
融紡糸条件は、使用するポリオレフィン系樹脂およびパ
ラフィンワックスの種類並びにそれぞれの使用量に応じ
て適宜選択される。溶融紡糸によって得た連続長繊維を
用いての熱融着不織布の製造は、前記の混合物を押出機
に供給して溶融紡糸して得た未延伸糸を高速の空気流に
よって引き取り、コンベア上に振り落としてランダムウ
ェブを形成した後、引き続き、このランダムウェブを形
成している連続長繊維同士をエンボスローラ,熱風融着
装置等によって熱融着して不織布とする、いわゆるスパ
ンボンド法に基づいて行うことができる。連続長繊維同
士の熱融着温度は、当該連続長繊維中のポリオレフィン
系樹脂の種類に応じて適宜選択されるが、概ね100〜
200℃の範囲内である。
【0018】本発明の方法では、上述のようにして熱融
着不織布を得た後、当該熱融着不織布を形成している連
続長繊維からパラフィンワックスを抽出除去して、空隙
率が8〜25%のポリオレフィン系多孔質長繊維からな
るポリオレフィン系不織布をを得る。このポリオレフィ
ン系不織布が、本発明のポリオレフィン系ワイピングク
ロスである。上記の熱融着不織布からのパラフィンワッ
クスの抽出除去は、例えば、パラフィンワックスの抽出
剤(n−ヘキサン等)に当該熱融着不織布を所定時間浸
漬した後、水洗し、乾燥することにより行うことができ
る。
【0019】なお、目的とするポリオレフィン系ワイピ
ングクロスの目付は、前述したように、当該ポリオレフ
ィン系ワイピングクロスの用途等に応じて概ね10〜3
00g/m2 の範囲内で適宜選択可能であるが、特に3
0〜100g/m2 が好ましい。したがって、前述した
連続長繊維を用いてランダムウェブを形成する際に、最
終的に得られるポリオレフィン系ワイピングクロスの目
付が所望値となるように、当該ランダムウェブの目付を
適宜調整する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
実施例および比較例での測定法方ないし評価方法につい
て先ず説明する。 ・ポリオレフィン系多孔質長繊維の空隙率 ポリオレフィン系ワイピングクロスからサンプリングし
たポリオレフィン系多孔質長繊維について、光学顕微鏡
により測定した外径から直径デニール(D1 )を求める
と共にその重量から重量デニール(D2 )を求め、これ
らの値から次式により算出する。
【数2】
【0021】・ポリオレフィン系多孔質長繊維の強伸度
の測定 ランダムウェブから連続長繊維を採取し、この連続長繊
維から実施例または比較例での条件と同一条件でパラフ
ィンワックスを抽出除去してポリオレフィン系多孔質長
繊維を得た後、JIS L 1069に基づいて単繊維
の強度および伸度を求める。
【0022】・ポリオレフィン系ワイピングクロスのリ
ント発生防止能試験 図1に示すように、直径70mm,高さ50mmの鋼製
の円柱(重さ1500g)1の一方の端部に、実施例ま
たは比較例で得たポリオレフィン系ワイピングクロスか
ら切り出した120mm角の試験片2を紐3で固定し、
当該試験片2が固定された前記の円柱1を試験片2側を
下にして1000番の水研ペーパー4上に置き、この状
態下で前記の円柱1を水平方向に5回往復運動させるこ
とにより行う。このとき、往復運動の移動距離は片道2
cmとし、移動速度は1往復/秒とする。試験後、水研
ペーパー4の表面を拡大鏡により観察してリントの有無
を調べ、リントが発生していた場合には当該リントを走
査型電子顕微鏡で観察して、その発生源を調べる。
【0023】・ポリオレフィン系ワイピングクロスの拭
き取り性能試験 図2に示すように、直径30mm,高さ50mmの円柱
(重さ1500g)11の一方の端部に、実施例または
比較例で得たポリオレフィン系ワイピングクロスから切
り出した50mm角の試験片12を紐13で固定する。
また、液晶表示装置に使用される液晶(メルク社製のZ
LI−5150−075)14をスイライドガラス15
上に0.01ミリリットル滴下する。そして、試験片1
2が固定された前記の円柱11を試験片12側を下にし
て上記のスライドガラス15上(液晶14を滴下した面
上)に置き、この状態下で前記の円柱11を水平方向に
3回往復運動させる。このとき、前記の円柱11には鉛
直方向に1.5kgの荷重がかかる。また、円柱11の
往復運動の移動距離は片道2cmとし、移動速度は1往
復/秒とする。上記3回の往復運動を試験片12を代え
て計3回行う。
【0024】この後、スライドガラス15を20ミリリ
ットルのヘキサンで洗浄し、洗浄に使用したヘキサンの
紫外吸収スペクトルをUV分光器で測定して、前記の液
晶14の吸収ピーク波長である239.9nmにおける
ピーク強度を求める。そして、このピーク強度と、予め
作成しておいた検量線とから、スライドガラス15に残
存していた液晶14の量を求める。拭き取り性能は、ス
ライドガラス15に残存していた液晶14の量から評価
する。
【0025】実施例1 高密度ポリエチレン(三井石油化学工業(株)製のハイ
ゼックス2200J;以下、高密度ポリエチレンを「H
DPE」と略記する。)100重量部とパラフィンワッ
クス(日本石油(株)製の145゜パラフィン)100
重量部との混合物を図3および図4に示すスパンボンド
不織布製造設備に供給して、単糸繊度3de,目付80g
/m2 のスパンボンド不織布(熱融着不織布)を得た。
【0026】図3はスパンボンド不織布製造設備21の
概略を示す上面図であり、図4は当該スパンボンド不織
布製造設備21の概略を示す側面図である。図3および
図4に示したスパンボンド不織布製造設備21は、上記
のHDPEとパラフィンワックスとを混合し、この混合
物を溶融紡糸して未延伸の連続長繊維を形成するエクス
トルーダー式の溶融紡糸装置22を4基備え、これらの
溶融紡糸装置22は所定高さの台23上に並列に配置さ
れている。各溶融紡糸装置22の紡糸ノズル22aから
押し出された前記の混合物は未延伸の多数の連続長繊維
24となり、当該連続長繊維24は各紡糸ノズル22a
の下方にそれぞれ設けられているエジェクター25に入
る。各エジェクター25内には図示を省略した空気供給
源から当該エジェジェクター25の長手方向下向きに高
速で流れる空気が供給されており、紡糸ノズル22aか
ら出た未延伸の連続長繊維は高速で流れる前記の空気に
よって引き取られ、分散板26にぶつけられる。
【0027】分散板26の下方にはネットコンベア27
が配置されており、分散板26にぶつけられた未延伸糸
24は当該分散板26上でバウンドした後にネットコン
ベア27上に分散して落ちて、当該ネットコンベア27
上にランダムウェブ28を形成する。このランダムウェ
ブ28は、ネットコンベア27によって一対のエンボス
ローラ29に移送され、ランダムウェブ28を形成して
いる各未延伸糸24は当該一対のエンボスローラ29の
間を通過することによって互いに熱融着して、スパンボ
ンド不織布(熱融着不織布)30となる。このときのエ
ンボスローラ29による熱融着温度は120℃とした。
スパンボンド不織布(熱融着不織布)30は、巻取り機
31によって巻き取られる。
【0028】この後、上記のスパンボンド不織布30を
液温30℃のn−ヘキサンに1時間浸漬することによっ
て当該スパンボンド不織布30中のパラフィンワックス
を抽出除去し、この後に水洗および風乾を行って、単糸
繊度3de,空隙率20%のHDPE系多孔質長繊維から
なる目付45g/m2 のポリオレフィン系ワイピングク
ロス(不織布)を得た。
【0029】比較例1 実施例1で用いた混合物と同一組成の混合物を紡糸,延
伸して延伸糸(連続長繊維)を得た後、当該延伸糸中の
パワフィンワックスを実施例1と同じ条件で抽出除去
し、更に、実施例1と同様にして洗浄および風乾を行っ
て、単糸繊度3de,空隙率40%のHDPE系多孔質長
繊維を得た。上記のHDPE系多孔質長繊維100重量
部と通常のHDPEの連続長繊維(原料のHDPEは旭
化成工業(株)製のJ310;単糸繊度3de)100重
量部とを図3に示したスパンボンド不織布製造設備21
の各エジェクター25に供給して、目付50g/m2
ポリオレフィン系ワイピングクロス(不織布)を得た。
このポリオレフィン系ワイピングクロスを形成している
繊維の空隙率は、計算上、20%である。
【0030】実施例2 空隙率が10%のHDPE系多孔質長繊維からなるポリ
オレフィン系ワイピングクロスが得られるように、HD
PEとパラフィンワックスの混合割合を重量比で7:3
とした以外は実施例1と同様にして、単糸繊度3de,空
隙率10%のHDPE系多孔質長繊維からなる目付45
g/m2 のポリオレフィン系ワイピングクロス(不織
布)を得た。
【0031】比較例2 パラフィンワックスを併用せずにHDPEのみを用いた
以外は実施例1と同様にして、単糸繊度3deのHDPE
系長繊維からなる目付50g/m2 のポリオレフィン系
ワイピングクロス(不織布)を得た。
【0032】測定および試験 実施例1〜実施例2および比較例1〜比較例2のそれぞ
れにおいて、前述した方法によりポリオレフィン系多孔
質長繊維の強伸度の測定、ポリオレフィン系ワイピング
クロスのリント発生防止能試験および拭き取り性能試験
を行った。これらの結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示したように、実施例1および実施
例2で得られた各ポリオレフィン系ワイピングクロスは
リント発生防止能に優れており、リントの発生は実質的
に認められなかった。これらのポリオレフィン系ワイピ
ングクロスにおけるリント発生防止能の高さは、それぞ
れのポリオレフィン系ワイピングクロスが伸度の高いポ
リオレフィン系多孔質長繊維によって形成されているこ
とに起因するものと推察される。また、実施例1および
実施例2で得られた各ポリオレフィン系ワイピングクロ
スは、クリーンルーム内で使用するワイピングクロスと
して実用上十分な拭き取り性能を有しており、試験後の
スライドガラスに残存する液晶の量は測定限界である1
-8ミリリットル以下(実施例1)または10-6〜10
-7ミリリットル(実施例2)であった。
【0035】一方、比較例1のポリオレフィン系ワイピ
ングクロスは拭き取り性能に優れてはいるものの、リン
ト発生防止能は比較的低く、発生したリントは全て当該
ポリオレフィン系ワイピングクロスを形成しているポリ
オレフィン系多孔質長繊維が切断されたものであった。
当該ポリオレフィン系多孔質長繊維の切断は、その伸度
が低いことに起因しているものと推察される。また、比
較例2のポリオレフィン系ワイピングクロスはリント発
生防止能に優れてはいるものの、その拭き取り性能は比
較的低く、試験後のスライドガラスに残存する液晶の量
は10-4〜10-5ミリリットルであった。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればリ
ント発生防止能に優れたポリオレフィン系ワイピングク
ロスを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリオレフィン系ワイピングクロスについての
リント発生防止能の試験方法を説明するための斜視図で
ある。
【図2】ポリオレフィン系ワイピングクロスについての
拭き取り性能の試験方法を説明するための斜視図であ
る。
【図3】実施例で使用したスパンボンド不織布製造設備
の概略を示す上面図である。
【図4】図3に示したスパンボンド不織布製造設備の概
略を示す側面図である。
【符号の説明】
2,12 ポリオレフィン系ワイピングクロスの試験片 24 未延伸の連続長繊維 28 ランダムウェブ 30 スパンボンド不織布(熱融着不織布)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空隙率が8〜25%のポリオレフィン系
    多孔質長繊維からなることを特徴とするポリオレフィン
    系ワイピングクロス。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂とパラフィンワッ
    クスとの混合物を溶融紡糸して連続長繊維を得、この連
    続長繊維を用いて熱融着不織布を得た後、該熱融着不織
    布からパラフィンワックスを抽出除去して空隙率が8〜
    25%のポリオレフィン系多孔質長繊維からなるポリオ
    レフィン系不織布を得ることを特徴とするポリオレフィ
    ン系ワイピングクロスの製造方法。
JP7185595A 1995-07-21 1995-07-21 ポリオレフィン系ワイピングクロスおよびその製造方法 Pending JPH0928645A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7713356B2 (en) 2000-06-06 2010-05-11 Nitto Denko Corporation Cleaning sheet, conveying member using the same, and substrate processing equipment cleaning method using them
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