JPH09287093A - 反射板およびその製造方法 - Google Patents
反射板およびその製造方法Info
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- JPH09287093A JPH09287093A JP8099913A JP9991396A JPH09287093A JP H09287093 A JPH09287093 A JP H09287093A JP 8099913 A JP8099913 A JP 8099913A JP 9991396 A JP9991396 A JP 9991396A JP H09287093 A JPH09287093 A JP H09287093A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車のヘッドランプ用シェード材等の反射
板であって、光沢外面と光吸収のための黒色内面とを有
する反射板について、アルミニウム板から、表面処理が
短くてすみ、処理コストが安くついて、製造コストが低
廉である反射板およびその製造方法を提供する。反射板
は軽量で、成形性にすぐれ、かつランプ光の吸収による
温度上昇を極力抑えることができて、耐熱性にすぐれて
いる。 【解決手段】 反射板10は、アルミニウム板1の光を
反射すべき片面に、厚さ0.06〜2μmのケイ酸系無
機皮膜2が設けられ、同他面に、リン酸法により形成さ
れた厚さ0.5〜2μmの黒色陽極酸化皮膜3が設けら
れている。反射板10の製造方法は、アルミニウム板1
の光沢反射面に、ケイ酸系溶液を塗布し焼成・硬化し
て、ケイ酸系無機皮膜2を設けた後、ケイ酸系無機皮膜
2付きアルミニウム板1をリン酸浴に浸漬して、1次電
解を行ない、さらに酢酸ニッケル浴に浸漬して、2次電
解を行なう。
板であって、光沢外面と光吸収のための黒色内面とを有
する反射板について、アルミニウム板から、表面処理が
短くてすみ、処理コストが安くついて、製造コストが低
廉である反射板およびその製造方法を提供する。反射板
は軽量で、成形性にすぐれ、かつランプ光の吸収による
温度上昇を極力抑えることができて、耐熱性にすぐれて
いる。 【解決手段】 反射板10は、アルミニウム板1の光を
反射すべき片面に、厚さ0.06〜2μmのケイ酸系無
機皮膜2が設けられ、同他面に、リン酸法により形成さ
れた厚さ0.5〜2μmの黒色陽極酸化皮膜3が設けら
れている。反射板10の製造方法は、アルミニウム板1
の光沢反射面に、ケイ酸系溶液を塗布し焼成・硬化し
て、ケイ酸系無機皮膜2を設けた後、ケイ酸系無機皮膜
2付きアルミニウム板1をリン酸浴に浸漬して、1次電
解を行ない、さらに酢酸ニッケル浴に浸漬して、2次電
解を行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、照明器具用反射
板、とくに自動車のヘッドランプのシェード材等に用い
られる反射板およびその製造方法に関するものである。
板、とくに自動車のヘッドランプのシェード材等に用い
られる反射板およびその製造方法に関するものである。
【0002】なお、この明細書において、アルミニウム
の語は、その合金を含む意味で用いる。
の語は、その合金を含む意味で用いる。
【0003】
【従来の技術】一般に、照明器具用反射板としては、光
沢圧延、電解研磨あるいは化学研磨を施した光沢面を有
するアルミニウム製反射板が用いられている。また自動
車のヘッドランプにも同様のアルミニウム製反射板が用
いられていた。
沢圧延、電解研磨あるいは化学研磨を施した光沢面を有
するアルミニウム製反射板が用いられている。また自動
車のヘッドランプにも同様のアルミニウム製反射板が用
いられていた。
【0004】しかしながら、光の配向性を重要視した照
明器具、例えば自動車のヘッドランプのシェード材で
は、外観上、外面は反射率の高い表面特性を必要としつ
つ、内面では、ランプ光の乱反射を防止するため、可視
光の反射率の低い表面特性が要求された。
明器具、例えば自動車のヘッドランプのシェード材で
は、外観上、外面は反射率の高い表面特性を必要としつ
つ、内面では、ランプ光の乱反射を防止するため、可視
光の反射率の低い表面特性が要求された。
【0005】またヘッドランプに用いられるハロゲンラ
ンプは発熱温度が高く、シェード材を構成する反射板の
表面は、200℃以上にも達し、このため反射板には耐
熱性が要求された。
ンプは発熱温度が高く、シェード材を構成する反射板の
表面は、200℃以上にも達し、このため反射板には耐
熱性が要求された。
【0006】そこで従来、このような要求に対し、反射
基板の外面に光沢クロムメッキ処理を施した後、同基板
の内面のみに黒色耐熱焼付け塗装を施した反射板が知ら
れていた。
基板の外面に光沢クロムメッキ処理を施した後、同基板
の内面のみに黒色耐熱焼付け塗装を施した反射板が知ら
れていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の反射板では、基板が鉄材のため、重量が重いし、
基板外面にクロムメッキを施すために、コストが非常に
高くつき、また基板内面の黒色耐熱焼付け塗装はその塗
膜が厚くなるため、やはりコストが高くつくという問題
があり、また上記塗装による黒色塗膜では、ランプの可
視光と共に近赤外領域の光も吸収するため、反射板の温
度が上昇し過ぎて、耐熱性が問題となり、変色が生じや
すいという問題があった。
従来の反射板では、基板が鉄材のため、重量が重いし、
基板外面にクロムメッキを施すために、コストが非常に
高くつき、また基板内面の黒色耐熱焼付け塗装はその塗
膜が厚くなるため、やはりコストが高くつくという問題
があり、また上記塗装による黒色塗膜では、ランプの可
視光と共に近赤外領域の光も吸収するため、反射板の温
度が上昇し過ぎて、耐熱性が問題となり、変色が生じや
すいという問題があった。
【0008】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、自動車のヘッドランプ用シェード材等の反射
板について、表面処理を施した一般のアルミニウム板の
単体から、軽量で、しかも表面処理作業および処理時間
がそれぞれ短くてすみ、処理コストが安くついて、製造
コストが低廉であり、かつ成形加工によっても表層皮膜
にクラックを生じるようなことがなく、さらにランプ光
の吸収による温度上昇を極力抑えることができて、耐熱
性にすぐれている反射板およびその製造方法を提供しよ
うとするにある。
を解決し、自動車のヘッドランプ用シェード材等の反射
板について、表面処理を施した一般のアルミニウム板の
単体から、軽量で、しかも表面処理作業および処理時間
がそれぞれ短くてすみ、処理コストが安くついて、製造
コストが低廉であり、かつ成形加工によっても表層皮膜
にクラックを生じるようなことがなく、さらにランプ光
の吸収による温度上昇を極力抑えることができて、耐熱
性にすぐれている反射板およびその製造方法を提供しよ
うとするにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明による反射板は、アルミニウム板の光を
反射すべき片面に、厚さ0.06〜2μmのケイ酸系無
機皮膜が設けられ、同他面に、リン酸法により形成され
た厚さ0.5〜2μmの黒色陽極酸化皮膜が設けられて
いることを特徴としている。
めに、この発明による反射板は、アルミニウム板の光を
反射すべき片面に、厚さ0.06〜2μmのケイ酸系無
機皮膜が設けられ、同他面に、リン酸法により形成され
た厚さ0.5〜2μmの黒色陽極酸化皮膜が設けられて
いることを特徴としている。
【0010】また、この発明による反射板の製造方法
は、アルミニウム板の光を反射すべき片面に、ケイ酸系
溶液を塗布したのち、焼成して、ケイ酸系化合物を硬化
させることにより、厚さ0.06〜2μmのケイ酸系無
機皮膜を設け、ついでケイ酸系無機皮膜付きアルミニウ
ム板をリン酸浴に浸漬して、1次電解を行なうことによ
り、同アルミニウム板の他面に、厚さ0.5〜2μmの
陽極酸化皮膜を設けたのち、酢酸ニッケル浴に浸漬し
て、2次電解を行なうことにより、陽極酸化皮膜を黒色
化することを特徴としている。
は、アルミニウム板の光を反射すべき片面に、ケイ酸系
溶液を塗布したのち、焼成して、ケイ酸系化合物を硬化
させることにより、厚さ0.06〜2μmのケイ酸系無
機皮膜を設け、ついでケイ酸系無機皮膜付きアルミニウ
ム板をリン酸浴に浸漬して、1次電解を行なうことによ
り、同アルミニウム板の他面に、厚さ0.5〜2μmの
陽極酸化皮膜を設けたのち、酢酸ニッケル浴に浸漬し
て、2次電解を行なうことにより、陽極酸化皮膜を黒色
化することを特徴としている。
【0011】上記において、アルミニウム板としてはA
1030以上の純度を有するアルミニウム板であれば、
とくに制限がないが、中でも純アルミニウム系のA11
00、A1030、A1050、またAl−Mn系のA
3003、A3004、あるいはまたAl−Mg系のA
5005、A5052を使用するのが好ましく、とくに
A1030以上の純アルミニウム、またはA3003、
A3004、A5005およびA5052系のアルミニ
ウム合金を使用するのが、好ましい。
1030以上の純度を有するアルミニウム板であれば、
とくに制限がないが、中でも純アルミニウム系のA11
00、A1030、A1050、またAl−Mn系のA
3003、A3004、あるいはまたAl−Mg系のA
5005、A5052を使用するのが好ましく、とくに
A1030以上の純アルミニウム、またはA3003、
A3004、A5005およびA5052系のアルミニ
ウム合金を使用するのが、好ましい。
【0012】このアルミニウム板の厚さは、例えば通常
0.1〜1.0mmである。
0.1〜1.0mmである。
【0013】上記アルミニウム板の表面は光沢面とする
が、このような光沢面処理は、例えば光沢圧延処理や化
学研磨、あるいは電解研磨などの光輝処理により行な
う。
が、このような光沢面処理は、例えば光沢圧延処理や化
学研磨、あるいは電解研磨などの光輝処理により行な
う。
【0014】なお、アルミニウム板を光沢圧延処理して
その表面を光沢面とする場合には、アルミニウム板の厚
さは0.5mm以下であるのが、好ましい。
その表面を光沢面とする場合には、アルミニウム板の厚
さは0.5mm以下であるのが、好ましい。
【0015】また、光沢面はアルミニウム板の片面に形
成すれば良いが、両面に形成しても差し支えない。
成すれば良いが、両面に形成しても差し支えない。
【0016】つぎに、アルミニウム板の片側の光沢面
に、ケイ酸系無機皮膜を設ける。このケイ酸系無機皮膜
は、ケイ酸系無機塗料の透明な塗膜よりなるものであ
り、該無機皮膜を有する面は、光沢を有する反射面とな
される。
に、ケイ酸系無機皮膜を設ける。このケイ酸系無機皮膜
は、ケイ酸系無機塗料の透明な塗膜よりなるものであ
り、該無機皮膜を有する面は、光沢を有する反射面とな
される。
【0017】上記のケイ酸系無機皮膜の厚さは、0.0
6〜2μm、好ましくは0.2〜0.6μmである。
6〜2μm、好ましくは0.2〜0.6μmである。
【0018】ここで、ケイ酸系無機皮膜の厚さが0.0
6μm未満であれば、ピンホールなどの欠陥が生じやす
く、これによりアルミニウム板に腐食が発生するので、
好ましくない。またケイ酸系無機皮膜の厚さが2μmを
越えると、反射率が大幅に低下するので、好ましくな
い。上記ケイ酸系無機皮膜の厚さは、0.2〜0.6μ
mであるのが、好ましい。というのは、ケイ酸系無機皮
膜の厚さが1.0μmを越えると、いわゆる干渉色が生
じて、虹色が発生し、外観がやゝ不良となり、光沢が若
干低下するからである。
6μm未満であれば、ピンホールなどの欠陥が生じやす
く、これによりアルミニウム板に腐食が発生するので、
好ましくない。またケイ酸系無機皮膜の厚さが2μmを
越えると、反射率が大幅に低下するので、好ましくな
い。上記ケイ酸系無機皮膜の厚さは、0.2〜0.6μ
mであるのが、好ましい。というのは、ケイ酸系無機皮
膜の厚さが1.0μmを越えると、いわゆる干渉色が生
じて、虹色が発生し、外観がやゝ不良となり、光沢が若
干低下するからである。
【0019】ついでケイ酸系無機皮膜付きアルミニウム
板をリン酸浴に浸漬して、1次電解を行なうことによ
り、同アルミニウム板の他面に、厚さ0.5〜2μm、
好ましくは0.5〜1.5μmの陽極酸化皮膜を設けた
のち、酢酸ニッケル浴に浸漬して、2次電解を行なうこ
とにより、陽極酸化皮膜を着色する。
板をリン酸浴に浸漬して、1次電解を行なうことによ
り、同アルミニウム板の他面に、厚さ0.5〜2μm、
好ましくは0.5〜1.5μmの陽極酸化皮膜を設けた
のち、酢酸ニッケル浴に浸漬して、2次電解を行なうこ
とにより、陽極酸化皮膜を着色する。
【0020】なお、ケイ酸系無機皮膜は、この陽極酸化
処理のさいにも溶解せず、ケイ酸系無機皮膜付きアルミ
ニウム板の他面に、陽極酸化処理を施することができ
る。
処理のさいにも溶解せず、ケイ酸系無機皮膜付きアルミ
ニウム板の他面に、陽極酸化処理を施することができ
る。
【0021】上記陽極酸化皮膜の被覆により、アルミニ
ウム板の他面は黒色系色調を呈している。なお、一方の
透明なケイ酸系無機皮膜側の面は光沢を有する反射面の
まゝである。
ウム板の他面は黒色系色調を呈している。なお、一方の
透明なケイ酸系無機皮膜側の面は光沢を有する反射面の
まゝである。
【0022】ここで、黒色陽極酸化皮膜の厚さが0.5
μm未満であれば、入射光の乱反射効果を充分に発揮さ
せることができず、黒色系色調を得ることができないの
で、好ましくない。これに対し、膜厚が2μmを越える
陽極酸化皮膜を施しても、黒色発色の効果が飽和し、処
理エネルギーの無駄を招くので、好ましくない。
μm未満であれば、入射光の乱反射効果を充分に発揮さ
せることができず、黒色系色調を得ることができないの
で、好ましくない。これに対し、膜厚が2μmを越える
陽極酸化皮膜を施しても、黒色発色の効果が飽和し、処
理エネルギーの無駄を招くので、好ましくない。
【0023】そして、上記透明なケイ酸系無機皮膜を有
する光沢面と、黒色系色調を呈する陽極酸化皮膜とを備
えたアルミニウム板について、プレス機により成形加工
を行なって、自動車ヘッドランプ用シェード材等の照明
器具用反射板の製品の形状に成形する。
する光沢面と、黒色系色調を呈する陽極酸化皮膜とを備
えたアルミニウム板について、プレス機により成形加工
を行なって、自動車ヘッドランプ用シェード材等の照明
器具用反射板の製品の形状に成形する。
【0024】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態
を、図面を参照して説明する。
を、図面を参照して説明する。
【0025】図1において、この発明による反射板(10)
は、アルミニウム板(1) の光を反射すべき片側の光沢面
に、厚さ0.06〜2μmのケイ酸系無機皮膜(2) が設
けられ、同他面に、リン酸法により形成された厚さ0.
5〜2μmの黒色陽極酸化皮膜(3) が設けられているも
のである。
は、アルミニウム板(1) の光を反射すべき片側の光沢面
に、厚さ0.06〜2μmのケイ酸系無機皮膜(2) が設
けられ、同他面に、リン酸法により形成された厚さ0.
5〜2μmの黒色陽極酸化皮膜(3) が設けられているも
のである。
【0026】この発明による反射板(10)の製造方法は、
アルミニウム板(1) の光を反射すべき片面に、ケイ酸系
溶液を塗布したのち、焼成して、ケイ酸系化合物を硬化
させることにより、厚さ0.06〜2μmのケイ酸系無
機皮膜(2) を設け、ついでケイ酸系無機皮膜(2) 付きア
ルミニウム板(1) をリン酸浴に浸漬して、1次電解を行
なうことにより、同アルミニウム板(1) の他面に、厚さ
0.5〜2μmの陽極酸化皮膜(3) を設けたのち、酢酸
ニッケル浴に浸漬して、2次電解を行なうことにより、
陽極酸化皮膜(3) を黒色化するものである。
アルミニウム板(1) の光を反射すべき片面に、ケイ酸系
溶液を塗布したのち、焼成して、ケイ酸系化合物を硬化
させることにより、厚さ0.06〜2μmのケイ酸系無
機皮膜(2) を設け、ついでケイ酸系無機皮膜(2) 付きア
ルミニウム板(1) をリン酸浴に浸漬して、1次電解を行
なうことにより、同アルミニウム板(1) の他面に、厚さ
0.5〜2μmの陽極酸化皮膜(3) を設けたのち、酢酸
ニッケル浴に浸漬して、2次電解を行なうことにより、
陽極酸化皮膜(3) を黒色化するものである。
【0027】上記反射板(10)の製造にさいして具体的に
は、アルミニウム板(1) の表面を光沢面とするが、この
ような光沢面処理は、例えば#800の光沢圧延ロール
を使用して光沢圧延処理するか、またはリン酸−硝酸浴
で化学研磨したり、電解研磨したりするなどの光輝処理
により行なうのが好ましい。なお、光沢を有する表面は
アルミニウム板(1) の片面に形成すれば良いが、両面に
形成しても差し支えない。また、連続光沢圧延コイル材
でも良いし、コイルを切断後、化学研磨、電解研磨で光
沢を付与しても良い。
は、アルミニウム板(1) の表面を光沢面とするが、この
ような光沢面処理は、例えば#800の光沢圧延ロール
を使用して光沢圧延処理するか、またはリン酸−硝酸浴
で化学研磨したり、電解研磨したりするなどの光輝処理
により行なうのが好ましい。なお、光沢を有する表面は
アルミニウム板(1) の片面に形成すれば良いが、両面に
形成しても差し支えない。また、連続光沢圧延コイル材
でも良いし、コイルを切断後、化学研磨、電解研磨で光
沢を付与しても良い。
【0028】そしてつぎに、アルミニウム板(1) の片側
の光沢面に、ケイ酸系無機皮膜を設ける。このケイ酸系
無機皮膜の厚さは、0.06〜2μm、好ましくは0.
2〜0.6μmである。
の光沢面に、ケイ酸系無機皮膜を設ける。このケイ酸系
無機皮膜の厚さは、0.06〜2μm、好ましくは0.
2〜0.6μmである。
【0029】ここで、ケイ酸系無機皮膜は、ケイ酸系無
機塗料の透明な塗膜よりなるものであり、具体的には、
ケイ酸ナトリウム、およびケイ酸カリウムなどのアルカ
リケイ酸塩よりなる水ガラスや、シリカゾルおよびシリ
カゲルなどを用いる。
機塗料の透明な塗膜よりなるものであり、具体的には、
ケイ酸ナトリウム、およびケイ酸カリウムなどのアルカ
リケイ酸塩よりなる水ガラスや、シリカゾルおよびシリ
カゲルなどを用いる。
【0030】これらのケイ酸系無機塗料は、例えば5〜
50重量%の濃度を有する水溶液のかたちで、アルミニ
ウム板(1) の光沢面に塗布するのが、好ましい。
50重量%の濃度を有する水溶液のかたちで、アルミニ
ウム板(1) の光沢面に塗布するのが、好ましい。
【0031】そして、このような片面アルカリケイ酸塩
処理後、180〜300℃で、8〜20秒間、焼成す
る。
処理後、180〜300℃で、8〜20秒間、焼成す
る。
【0032】ついでケイ酸系無機皮膜付きアルミニウム
板(1) をリン酸浴に浸漬して、1次電解を行なうことに
より、同アルミニウム板(1) の他面に、厚さ0.5〜2
μm、好ましくは0.5〜1.5μmの陽極酸化皮膜を
設ける。
板(1) をリン酸浴に浸漬して、1次電解を行なうことに
より、同アルミニウム板(1) の他面に、厚さ0.5〜2
μm、好ましくは0.5〜1.5μmの陽極酸化皮膜を
設ける。
【0033】ここで、1次電解による陽極酸化処理の処
理条件は、例えばケイ酸系無機皮膜(2) 付きアルミニウ
ム板(1) を100g/リットルのリン酸浴に、液温30
±2℃、電圧10V、および処理時間5〜10分の処理
条件下に浸漬して、1次電解を行なう。
理条件は、例えばケイ酸系無機皮膜(2) 付きアルミニウ
ム板(1) を100g/リットルのリン酸浴に、液温30
±2℃、電圧10V、および処理時間5〜10分の処理
条件下に浸漬して、1次電解を行なう。
【0034】陽極酸化皮膜の形成後、酢酸ニッケル浴に
浸漬して、2次電解を行なうことにより、陽極酸化皮膜
を黒色化する。
浸漬して、2次電解を行なうことにより、陽極酸化皮膜
を黒色化する。
【0035】2次電解による黒色化の処理条件は、例え
ば陽極酸化皮膜(3) を有するアルミニウム板(1) を酢酸
ニッケル浴に、液温30±2℃、電圧10V(交流)、
および処理時間1〜10分間に浸漬することにより、行
なう。
ば陽極酸化皮膜(3) を有するアルミニウム板(1) を酢酸
ニッケル浴に、液温30±2℃、電圧10V(交流)、
および処理時間1〜10分間に浸漬することにより、行
なう。
【0036】なお、ケイ酸系無機皮膜は、これらの陽極
酸化処理および黒色化のさいにも溶解せず、ケイ酸系無
機皮膜付きアルミニウム板(1) の他面に、黒色系色調を
呈する陽極酸化皮膜を形成することができる。
酸化処理および黒色化のさいにも溶解せず、ケイ酸系無
機皮膜付きアルミニウム板(1) の他面に、黒色系色調を
呈する陽極酸化皮膜を形成することができる。
【0037】上記陽極酸化皮膜の被覆により、アルミニ
ウム板(1) の片面は黒色系色調を呈し、一方の透明なケ
イ酸系無機皮膜側の面は、光沢を有する反射面のまゝで
ある。
ウム板(1) の片面は黒色系色調を呈し、一方の透明なケ
イ酸系無機皮膜側の面は、光沢を有する反射面のまゝで
ある。
【0038】そして、上記透明なケイ酸系無機皮膜(2)
を有する光沢面と、黒色系色調を呈する陽極酸化皮膜
(3) とを備えたアルミニウム板(1) について、プレス機
により成形加工を行なって、自動車ヘッドランプ用シェ
ード材等の照明器具用反射板の製品の形状に成形する。
を有する光沢面と、黒色系色調を呈する陽極酸化皮膜
(3) とを備えたアルミニウム板(1) について、プレス機
により成形加工を行なって、自動車ヘッドランプ用シェ
ード材等の照明器具用反射板の製品の形状に成形する。
【0039】この場合、アルミニウム板(1) の片面のケ
イ酸系無機皮膜(2) および同他面の黒色系色調を呈する
陽極酸化皮膜(3) のいずれも膜厚が薄いために、成形加
工のさいにこれらの皮膜にクラックが生じない。
イ酸系無機皮膜(2) および同他面の黒色系色調を呈する
陽極酸化皮膜(3) のいずれも膜厚が薄いために、成形加
工のさいにこれらの皮膜にクラックが生じない。
【0040】上記反射板(10)において、アルミニウム板
(1) の片側の光沢面に設けられたケイ酸系無機塗膜より
なる皮膜(2) は透明であり、かつ充分に硬質で、光沢の
ある反射面を確実に保護することができる。
(1) の片側の光沢面に設けられたケイ酸系無機塗膜より
なる皮膜(2) は透明であり、かつ充分に硬質で、光沢の
ある反射面を確実に保護することができる。
【0041】そして、ケイ酸系無機皮膜(2) は、耐熱性
がよく、反射板(10)を例えば自動車のヘッドランプのシ
ェード材として長期間使用しても、ハロゲンランプの高
熱にもよく耐えて、変色せず、高い反射率を維持するこ
とができる。
がよく、反射板(10)を例えば自動車のヘッドランプのシ
ェード材として長期間使用しても、ハロゲンランプの高
熱にもよく耐えて、変色せず、高い反射率を維持するこ
とができる。
【0042】一方、反射板(10)の黒色系色調を呈する陽
極酸化皮膜(3) は、ランプ光の吸収による温度上昇を抑
えるため、可視光線(波長0.3〜0.8μm)は吸収
しつつ(低反射率)、近赤外光線(波長0.8〜2μ
m)を反射する表面が得られる。従ってランプ光の吸収
による温度上昇を極力抑えることができて、耐熱性にす
ぐれている。
極酸化皮膜(3) は、ランプ光の吸収による温度上昇を抑
えるため、可視光線(波長0.3〜0.8μm)は吸収
しつつ(低反射率)、近赤外光線(波長0.8〜2μ
m)を反射する表面が得られる。従ってランプ光の吸収
による温度上昇を極力抑えることができて、耐熱性にす
ぐれている。
【0043】そして、この発明の方法によれば、自動車
のヘッドランプ用シェード材等に用いられる反射板(10)
を、一般のアルミニウム板(1) の単体でつくることがで
き、従って軽量で、しかも表面処理作業は、アルミニウ
ム板(1) の一方の面にアルカリケイ酸塩系無機皮膜(2)
を塗装により設け、他方の片面に陽極酸化処理を施すだ
けであるため、処理作業および時間がそれぞれ短くてす
み、処理コストが安くつき、ひいては反射板(10)の製造
コストが非常に低廉である。
のヘッドランプ用シェード材等に用いられる反射板(10)
を、一般のアルミニウム板(1) の単体でつくることがで
き、従って軽量で、しかも表面処理作業は、アルミニウ
ム板(1) の一方の面にアルカリケイ酸塩系無機皮膜(2)
を塗装により設け、他方の片面に陽極酸化処理を施すだ
けであるため、処理作業および時間がそれぞれ短くてす
み、処理コストが安くつき、ひいては反射板(10)の製造
コストが非常に低廉である。
【0044】またケイ酸系無機皮膜(2) の厚さは0.0
6〜2μm、および同他面の黒色系色調を呈する陽極酸
化皮膜の厚さは0.5〜2μmと、いずれも非常に薄い
ので、ヘッドランプ用シェード材等の反射板(10)を成形
するさいにも、これらの皮膜にクラックを生じるような
ことがなく、成形性にすぐれている。
6〜2μm、および同他面の黒色系色調を呈する陽極酸
化皮膜の厚さは0.5〜2μmと、いずれも非常に薄い
ので、ヘッドランプ用シェード材等の反射板(10)を成形
するさいにも、これらの皮膜にクラックを生じるような
ことがなく、成形性にすぐれている。
【0045】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0046】実施例1〜10 図1において、自動車のヘッドランプのシェード材に用
いられるこの発明による反射板(10)は、アルミニウム板
(1) の光沢を有する片面に、所定厚さのケイ酸系無機皮
膜(2) が、同他面に、リン酸法により形成された所定厚
さの黒色陽極酸化皮膜(3) が設けられているものであ
る。
いられるこの発明による反射板(10)は、アルミニウム板
(1) の光沢を有する片面に、所定厚さのケイ酸系無機皮
膜(2) が、同他面に、リン酸法により形成された所定厚
さの黒色陽極酸化皮膜(3) が設けられているものであ
る。
【0047】ここで、この発明の方法により10種類の
反射板(実施例1〜10)を、実施条件を各種変更し
て、つぎのようにして製造した。
反射板(実施例1〜10)を、実施条件を各種変更し
て、つぎのようにして製造した。
【0048】まずアルミニウム板(1) としては、板厚
0.5mm、および幅1000mmを有するJIS A−1
050P−H18のアルミニウム・コイルを用い、これ
は全実施例共通とした。
0.5mm、および幅1000mmを有するJIS A−1
050P−H18のアルミニウム・コイルを用い、これ
は全実施例共通とした。
【0049】このアルミニウム板(1) の表面を光沢面と
するが、これには2通りの処理を行なった。
するが、これには2通りの処理を行なった。
【0050】A−1:上記アルミニウム板(1) を#80
0の光沢圧延ロールを使用して光沢圧延処理することに
より、その両面を光沢面とした(実施例1〜7)。
0の光沢圧延ロールを使用して光沢圧延処理することに
より、その両面を光沢面とした(実施例1〜7)。
【0051】A−2:上記アルミニウム板(1) をリン酸
−硝酸浴で化学研磨することにより、その両面を光沢面
とした(実施例8〜10)。
−硝酸浴で化学研磨することにより、その両面を光沢面
とした(実施例8〜10)。
【0052】ついで、アルミニウム板(1) の片側の光沢
を有する表面に、ケイ酸系無機皮膜(2) を形成するが、
これには2通りの処理を行なった。
を有する表面に、ケイ酸系無機皮膜(2) を形成するが、
これには2通りの処理を行なった。
【0053】B−1:水ガラス10重量%を含む水溶液
をロール・コート法により塗布し、180〜300℃
で、8〜20秒間焼付け硬化することにより、厚さ0.
5〜1.0μmのシリケート皮膜よりなる無機皮膜(2)
を形成した(実施例1〜6、8と9)。
をロール・コート法により塗布し、180〜300℃
で、8〜20秒間焼付け硬化することにより、厚さ0.
5〜1.0μmのシリケート皮膜よりなる無機皮膜(2)
を形成した(実施例1〜6、8と9)。
【0054】B−2:シリカゾルおよびシリカゲルの混
合物10重量%を含む水溶液をロール・コート法により
塗布し、180〜300℃で、8〜20秒間焼付け硬化
することにより、厚さ0.5μmのシリコン系ゾルゲル
皮膜よりなる無機皮膜(2) を形成した(実施例7と1
0)。
合物10重量%を含む水溶液をロール・コート法により
塗布し、180〜300℃で、8〜20秒間焼付け硬化
することにより、厚さ0.5μmのシリコン系ゾルゲル
皮膜よりなる無機皮膜(2) を形成した(実施例7と1
0)。
【0055】なお、上記いずれの場合にも、中和のため
に硝酸洗浄と水洗の後、70〜80℃の温風で水切り乾
燥した。
に硝酸洗浄と水洗の後、70〜80℃の温風で水切り乾
燥した。
【0056】ついで、ケイ酸系無機皮膜(2) 付きアルミ
ニウム板(1) を100g/リットルのリン酸浴に、液温
30±2℃、電圧10V、および処理時間5〜10分の
処理条件下に浸漬して、1次電解を行なうことにより、
同アルミニウム板(1) の他面に陽極酸化皮膜(3) を設け
た。
ニウム板(1) を100g/リットルのリン酸浴に、液温
30±2℃、電圧10V、および処理時間5〜10分の
処理条件下に浸漬して、1次電解を行なうことにより、
同アルミニウム板(1) の他面に陽極酸化皮膜(3) を設け
た。
【0057】その後、該陽極酸化皮膜(3) を有するアル
ミニウム板(1) を酢酸ニッケル浴に、液温30±2℃、
電圧10V(交流)、および処理時間1〜10分の処理
条件下に浸漬して、2次電解を行なうことにより、陽極
酸化皮膜(3) を黒色化した。
ミニウム板(1) を酢酸ニッケル浴に、液温30±2℃、
電圧10V(交流)、および処理時間1〜10分の処理
条件下に浸漬して、2次電解を行なうことにより、陽極
酸化皮膜(3) を黒色化した。
【0058】こうしてケイ酸系無機皮膜(2) を有するア
ルミニウム板(1) の他面に、それぞれ厚さ0.5μm
(実施例6)、0.7μm(実施例5)、および1.0
μm(実施例1〜4と、実施例7〜10)の黒色陽極酸
化皮膜(3) を形成した。
ルミニウム板(1) の他面に、それぞれ厚さ0.5μm
(実施例6)、0.7μm(実施例5)、および1.0
μm(実施例1〜4と、実施例7〜10)の黒色陽極酸
化皮膜(3) を形成した。
【0059】最後に、プレス機により深絞り成形を行な
い、ケイ酸系無機皮膜(2) を有する光沢面を外側にかつ
陽極酸化処理面を内側にして、光源であるランプ側に対
向する開口部を有する略箱形の光源遮蔽部を備えたヘッ
ドランプ・シェード材の形状に成形した。
い、ケイ酸系無機皮膜(2) を有する光沢面を外側にかつ
陽極酸化処理面を内側にして、光源であるランプ側に対
向する開口部を有する略箱形の光源遮蔽部を備えたヘッ
ドランプ・シェード材の形状に成形した。
【0060】評価試験 上記のようにして得られた無機皮膜(2) と黒色陽極酸化
皮膜(3) を有するアルミニウム板(1) よりなる10種類
の反射板(10)の性能を確認するために、反射板(10)のケ
イ酸系無機皮膜(2) 側の光沢面について反射率を測定
し、かつ黒色陽極酸化皮膜(3) 側の黒色面についても反
射率を測定した。また反射板(10)の耐熱性および成形性
を評価し、得られた結果を表1に示した。
皮膜(3) を有するアルミニウム板(1) よりなる10種類
の反射板(10)の性能を確認するために、反射板(10)のケ
イ酸系無機皮膜(2) 側の光沢面について反射率を測定
し、かつ黒色陽極酸化皮膜(3) 側の黒色面についても反
射率を測定した。また反射板(10)の耐熱性および成形性
を評価し、得られた結果を表1に示した。
【0061】ここで、外面鏡面反射率は、60°鏡面の
反射率を%で表示し、数値の高いものほど、反射板(10)
としての機能がすぐれている。
反射率を%で表示し、数値の高いものほど、反射板(10)
としての機能がすぐれている。
【0062】また、内面全反射率は、黒色系色調を呈す
る陽極酸化皮膜について、可視光線(波長0.3〜0.
8μm)域の反射率と、近赤外光線(波長0.8〜2μ
m)域の反射率を、それぞれ%で表示した。
る陽極酸化皮膜について、可視光線(波長0.3〜0.
8μm)域の反射率と、近赤外光線(波長0.8〜2μ
m)域の反射率を、それぞれ%で表示した。
【0063】耐熱性は、反射板(10)を、350℃の加熱
炉に1時間保持して、加熱テストを行なうことにより、
ケイ酸系無機皮膜(2) と黒色陽極酸化皮膜(3) の表面状
態、とくにクラックの発生と色調の変化を観察した。
炉に1時間保持して、加熱テストを行なうことにより、
ケイ酸系無機皮膜(2) と黒色陽極酸化皮膜(3) の表面状
態、とくにクラックの発生と色調の変化を観察した。
【0064】また、各反射板(10)のランプ照射時の温度
上昇は、ハロゲンランプ照射のさいの上昇温度を実測し
た。
上昇は、ハロゲンランプ照射のさいの上昇温度を実測し
た。
【0065】成形性は、各反射板(10)について、自動車
のヘッドランプ用シェード材にプレス成形した時のケイ
酸系無機皮膜(2) と黒色陽極酸化皮膜(3) の表面状態、
とくにクラックの発生を観察し、内外面共クラックの発
生が無いものを、○と表示した。
のヘッドランプ用シェード材にプレス成形した時のケイ
酸系無機皮膜(2) と黒色陽極酸化皮膜(3) の表面状態、
とくにクラックの発生を観察し、内外面共クラックの発
生が無いものを、○と表示した。
【0066】比較例 比較のために、鉄系アルミニウム合金板よりなる反射基
板の外面に光沢クロムメッキ処理を施した後、同基板の
内面にのみ黒色耐熱焼付け塗装を施して、黒色塗膜を形
成し、さらにこれを上記実施例の場合と同様に成形し
て、ヘッドランプ・シェード材に用いられる反射板を製
造した。
板の外面に光沢クロムメッキ処理を施した後、同基板の
内面にのみ黒色耐熱焼付け塗装を施して、黒色塗膜を形
成し、さらにこれを上記実施例の場合と同様に成形し
て、ヘッドランプ・シェード材に用いられる反射板を製
造した。
【0067】そして、この比較例の反射板について、上
記実施例1の場合と同様に、反射板の光沢面について反
射率を測定し、かつ耐熱焼付け塗装側の黒色塗膜面につ
いても反射率を測定するとともに、反射板の耐熱性およ
び成形性を評価し、得られた結果を表1にあわせて示し
た。
記実施例1の場合と同様に、反射板の光沢面について反
射率を測定し、かつ耐熱焼付け塗装側の黒色塗膜面につ
いても反射率を測定するとともに、反射板の耐熱性およ
び成形性を評価し、得られた結果を表1にあわせて示し
た。
【0068】
【表1】
【0069】上記表1から明らかなように、実施例1〜
10の本発明の方法により製造した反射板(10)は、アル
ミニウム板(1) の光沢を有する表面に、所定厚さを有す
る透明なケイ酸系硬質無機皮膜(2) が設けられているの
で、該光沢面を確実に保護することができ、高い反射率
を維持することができる。
10の本発明の方法により製造した反射板(10)は、アル
ミニウム板(1) の光沢を有する表面に、所定厚さを有す
る透明なケイ酸系硬質無機皮膜(2) が設けられているの
で、該光沢面を確実に保護することができ、高い反射率
を維持することができる。
【0070】また、各反射板(10)を350℃の加熱炉に
1時間保持した加熱テストにおいても、ケイ酸系無機皮
膜(2) と黒色陽極酸化皮膜(3) の表面には、クラックの
発生や色調の変化が見られず、耐熱性にすぐれていた。
1時間保持した加熱テストにおいても、ケイ酸系無機皮
膜(2) と黒色陽極酸化皮膜(3) の表面には、クラックの
発生や色調の変化が見られず、耐熱性にすぐれていた。
【0071】また、各反射板(10)のランプ照射時の温度
上昇について見ると、反射板(10)の黒色系色調を呈する
陽極酸化皮膜(3) は、ランプ光の吸収による温度上昇を
抑えるため、可視光線(波長0.3〜0.8μm)は吸
収しつつ(低反射率)、近赤外光線(波長0.8〜2μ
m)を反射しており、従ってランプ光の吸収による温度
上昇を極力抑えることができて、耐熱性にすぐれてい
た。
上昇について見ると、反射板(10)の黒色系色調を呈する
陽極酸化皮膜(3) は、ランプ光の吸収による温度上昇を
抑えるため、可視光線(波長0.3〜0.8μm)は吸
収しつつ(低反射率)、近赤外光線(波長0.8〜2μ
m)を反射しており、従ってランプ光の吸収による温度
上昇を極力抑えることができて、耐熱性にすぐれてい
た。
【0072】さらに、各反射板(10)についての成形性の
評価では、プレス機による成形のさい、ケイ酸系無機皮
膜(2) と黒色陽極酸化皮膜(3) の内外面共にクラックの
発生が無く、成形性にすぐれていた。
評価では、プレス機による成形のさい、ケイ酸系無機皮
膜(2) と黒色陽極酸化皮膜(3) の内外面共にクラックの
発生が無く、成形性にすぐれていた。
【0073】これに対し、比較例の反射板では、基板が
鉄材のため、重量が重いし、基板外面にクロムメッキを
施すために、コストが非常に高くつき、また基板内面の
黒色耐熱焼付け塗装はその塗膜が厚くなるため、やはり
コストが高くついた。
鉄材のため、重量が重いし、基板外面にクロムメッキを
施すために、コストが非常に高くつき、また基板内面の
黒色耐熱焼付け塗装はその塗膜が厚くなるため、やはり
コストが高くついた。
【0074】また、上記塗装による黒色塗膜では、ラン
プの可視光線と共に近赤外領域の光線も吸収するため、
反射板の温度が350℃にまで上昇した。
プの可視光線と共に近赤外領域の光線も吸収するため、
反射板の温度が350℃にまで上昇した。
【0075】
【発明の効果】この発明による反射板は、上述のよう
に、アルミニウム板の光を反射すべき片面に、厚さ0.
06〜2μmのケイ酸系無機皮膜が設けられ、同他面
に、リン酸法により形成された厚さ0.5〜2μmの黒
色陽極酸化皮膜が設けられているもので、ケイ酸系無機
皮膜および黒色陽極酸化皮膜の厚さは、いずれも非常に
薄いのであるから、この発明による反射板よりヘッドラ
ンプ用シェード材等を成形するさいにも、これらの皮膜
にクラックを生じるようなことがなく、成形性にすぐれ
ている。
に、アルミニウム板の光を反射すべき片面に、厚さ0.
06〜2μmのケイ酸系無機皮膜が設けられ、同他面
に、リン酸法により形成された厚さ0.5〜2μmの黒
色陽極酸化皮膜が設けられているもので、ケイ酸系無機
皮膜および黒色陽極酸化皮膜の厚さは、いずれも非常に
薄いのであるから、この発明による反射板よりヘッドラ
ンプ用シェード材等を成形するさいにも、これらの皮膜
にクラックを生じるようなことがなく、成形性にすぐれ
ている。
【0076】また、この発明による反射板によれば、ア
ルミニウム板の片側の光沢面に設けられたケイ酸系無機
塗膜よりなる皮膜は透明であり、かつ充分に硬質で、光
沢のある反射面を確実に保護することができる。
ルミニウム板の片側の光沢面に設けられたケイ酸系無機
塗膜よりなる皮膜は透明であり、かつ充分に硬質で、光
沢のある反射面を確実に保護することができる。
【0077】そして、ケイ酸系無機皮膜は、耐熱性がよ
く、この発明による反射板を例えば自動車のヘッドラン
プのシェード材として長期間使用しても、ハロゲンラン
プの高熱にもよく耐えて、変色せず、高い反射率を維持
することができる。
く、この発明による反射板を例えば自動車のヘッドラン
プのシェード材として長期間使用しても、ハロゲンラン
プの高熱にもよく耐えて、変色せず、高い反射率を維持
することができる。
【0078】また反射板の黒色系色調を呈する陽極酸化
皮膜は、ランプ光の吸収による温度上昇を抑えるため、
可視光線(波長0.3〜0.8μm)は吸収しつつ(低
反射率)、近赤外光線(波長0.8〜2μm)を反射す
る表面が得られ、従ってランプ光の吸収による温度上昇
を極力抑えることができて、耐熱性にすぐれている。
皮膜は、ランプ光の吸収による温度上昇を抑えるため、
可視光線(波長0.3〜0.8μm)は吸収しつつ(低
反射率)、近赤外光線(波長0.8〜2μm)を反射す
る表面が得られ、従ってランプ光の吸収による温度上昇
を極力抑えることができて、耐熱性にすぐれている。
【0079】そして、この発明による反射板の製造方法
は、上述のように、アルミニウム板の光を反射すべき片
面に、ケイ酸系溶液を塗布したのち、焼成して、ケイ酸
系化合物を硬化させることにより、厚さ0.06〜2μ
mのケイ酸系無機皮膜を設け、ついでケイ酸系無機皮膜
付きアルミニウム板をリン酸浴に浸漬して、1次電解を
行なうことにより、同アルミニウム板の他面に、厚さ
0.5〜2μmの陽極酸化皮膜を設けたのち、酢酸ニッ
ケル浴に浸漬して、2次電解を行なうことにより、陽極
酸化皮膜を黒色化するもので、この発明の方法により製
造された反射板によれば、自動車のヘッドランプ用シェ
ード材等に用いられる反射板を、一般のアルミニウム板
の単体でつくることができ、従って軽量で、しかも表面
処理作業は、アルミニウム板の一方の面にアルカリケイ
酸塩系無機皮膜を塗装により設け、他方の片面に陽極酸
化処理を施すもので、無機皮膜を塗装により設ける処理
作業は非常に簡単であるとともに、陽極酸化処理を施す
さい、アルミニウム板の光沢面は透明な硬質無機皮膜に
より保護されているため、他方の面を処理するだけで良
く、従って陽極酸化の処理時間および処理コストが半分
ですみ、処理コストが安くついて、反射板の製造コスト
が低廉であるという効果を奏する。
は、上述のように、アルミニウム板の光を反射すべき片
面に、ケイ酸系溶液を塗布したのち、焼成して、ケイ酸
系化合物を硬化させることにより、厚さ0.06〜2μ
mのケイ酸系無機皮膜を設け、ついでケイ酸系無機皮膜
付きアルミニウム板をリン酸浴に浸漬して、1次電解を
行なうことにより、同アルミニウム板の他面に、厚さ
0.5〜2μmの陽極酸化皮膜を設けたのち、酢酸ニッ
ケル浴に浸漬して、2次電解を行なうことにより、陽極
酸化皮膜を黒色化するもので、この発明の方法により製
造された反射板によれば、自動車のヘッドランプ用シェ
ード材等に用いられる反射板を、一般のアルミニウム板
の単体でつくることができ、従って軽量で、しかも表面
処理作業は、アルミニウム板の一方の面にアルカリケイ
酸塩系無機皮膜を塗装により設け、他方の片面に陽極酸
化処理を施すもので、無機皮膜を塗装により設ける処理
作業は非常に簡単であるとともに、陽極酸化処理を施す
さい、アルミニウム板の光沢面は透明な硬質無機皮膜に
より保護されているため、他方の面を処理するだけで良
く、従って陽極酸化の処理時間および処理コストが半分
ですみ、処理コストが安くついて、反射板の製造コスト
が低廉であるという効果を奏する。
【図1】この発明による反射板を示す部分拡大断面図で
ある。
ある。
1 アルミニウム板 2 ケイ酸系無機皮膜 3 黒色陽極酸化皮膜 10 反射板
Claims (2)
- 【請求項1】 アルミニウム板(1) の光を反射すべき片
面に、厚さ0.06〜2μmのケイ酸系無機皮膜(2) が
設けられ、同他面に、リン酸法により形成された厚さ
0.5〜2μmの黒色陽極酸化皮膜(3) が設けられてい
る、反射板。 - 【請求項2】 アルミニウム板(1) の光を反射すべき片
面に、ケイ酸系溶液を塗布したのち、焼成して、ケイ酸
系化合物を硬化させることにより、厚さ0.06〜2μ
mのケイ酸系無機皮膜(2) を設け、ついでケイ酸系無機
皮膜(2) 付きアルミニウム板(1) をリン酸浴に浸漬し
て、1次電解を行なうことにより、同アルミニウム板
(1) の他面に、厚さ0.5〜2μmの陽極酸化皮膜(3)
を設けたのち、酢酸ニッケル浴に浸漬して、2次電解を
行なうことにより、陽極酸化皮膜(3) を黒色化すること
を特徴とする、反射板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8099913A JPH09287093A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 反射板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8099913A JPH09287093A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 反射板およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09287093A true JPH09287093A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14260026
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8099913A Withdrawn JPH09287093A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 反射板およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09287093A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008510292A (ja) * | 2004-08-16 | 2008-04-03 | イリューム, エルエルシー | 耐熱性の電球シールド |
-
1996
- 1996-04-22 JP JP8099913A patent/JPH09287093A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008510292A (ja) * | 2004-08-16 | 2008-04-03 | イリューム, エルエルシー | 耐熱性の電球シールド |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030701 |