JPH09290250A - 屎尿処理装置 - Google Patents

屎尿処理装置

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JPH09290250A
JPH09290250A JP8152974A JP15297496A JPH09290250A JP H09290250 A JPH09290250 A JP H09290250A JP 8152974 A JP8152974 A JP 8152974A JP 15297496 A JP15297496 A JP 15297496A JP H09290250 A JPH09290250 A JP H09290250A
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human waste
drying
opening
evaporation container
evaporation
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JP8152974A
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Mitsuhiro Kishi
光宏 岸
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RENTARUNO NIKKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸発容器を使用して屎尿を蒸発・乾燥させる
機構であって、蒸発容器を二つ使用し、屎尿を各容器に
交互に投入して処理することができる。 【解決手段】 屎尿を収納する第一の乾燥部111と第
二の乾燥部112と、上端の開口が一つであり下部が二
股に分岐して二つの開口を設けた流路切換部118と、
流路切換部18の上部開口に連結した便器106と、第
一の乾燥部111の下面に接近して設けられ、第一の乾
燥部111を加熱する第一の加熱手段116と、第二の
乾燥部112の下面に接近して設けられ、第二の乾燥部
112を加熱する第二の加熱手段117とから構成され
たことを特徴とする屎尿処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄化処理施設のな
い屋外、船舶や電車等の交通機関、外囲から閉鎖されて
バキュームカーが入り込めないトンネル内等での屎尿の
処理を行う屎尿処理装置に関し、特に、蒸発容器を二つ
使用し、便器と蒸発容器の間にそれぞれの蒸発容器に屎
尿を振り分けて投入することができる流路切換部を介在
させ、オーバーフローを発生させずに連続して屎尿を処
理することができる屎尿処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人体から排泄された屎尿は、一般の家屋
においては水洗トイレ等により下水管に放出するか、浄
化槽に一時貯留して浄化してから河川に放流するのが通
例である。しかしながら、屋外で催し物を行う場合、例
えば運動会、見本市、集会等の人員が多数繰り出す会場
では、従来から仮設の便所を設けることで参加者の生理
的現象を解消していた。
【0003】このように、従来における屋外や浄化施設
のない場所での屎尿の処理では、移動できる仮設便所が
用いられていた。しかし、その多くは屎尿を一時収納す
る便槽を持った構造のものであり、人体から排泄された
屎尿はそのままこの便槽に蓄えられるものであった。従
って、仮設便所を使用した後には、バキュームカー等に
よって便槽に貯留された屎尿を回収し、屎尿処理施設に
移送しなけらばならないものであった。このため、回収
後の処理が必要となり、後処理に手数がかかるとともに
非衛生的なものであった。
【0004】また、長距離を移動する電車、バス、船舶
等の交通機関では、排泄された屎尿を貯留する専用のタ
ンクを備えており、このタンク内に屎尿を収納し、化学
薬品等で防臭処理を行った後、終着駅や中継地点でバキ
ュームカーにより回収する方法が一般的であった。
【0005】このように、従来の仮設便所、あるいは移
動できる交通機関での屎尿の処理は、人体より排泄され
たままの状態で貯留し、その後回収するのがほとんどで
あった。このため、貯留方法、回収方法、処理方法の何
れをとっても非近代的であり、極めて非衛生的であると
言わざるを得なかった。従って、長期間仮設便所を使用
していると、排泄した屎尿がタンク内に残留し、悪臭の
原因となるものであった。また、使用後の仮設便所を清
掃する作業は作業員に嫌がれるため、仮設便所や交通機
関の便所のメンテナンスの近代化のためからも好ましい
ものではなかった。
【0006】このような実情から、従来より衛生的に屎
尿を処理する方法が各種考えられていた。例えば、屎尿
と共に化学薬品を投入し、殺菌及び防臭を行う方法があ
る。この方法は新幹線等の交通機関に多く用いられてい
るが、薬品を含んだ屎尿がタンクと便器の間で循環する
ため、長期の使用が行われると便器を流れる水が汚れ、
悪臭を発生して使用者にとって不評となっていた。ま
た、タンクを空にして次の使用に準備するために、タン
クには多量の薬品を投入しておかなければならず、薬品
による経費が高くなる欠点があった。
【0007】さらに、ビニール等の袋に屎尿を収納して
パッキングすることにより、臭いの発散を防止する方法
も考えられている。しかし、一回の排泄においてかなり
広い面積のビニール袋を使用しなければならず、処理費
用が高くなるとともに、後日ビニール袋から屎尿を分離
するための処理が必要とされるものである。この方法で
は、パッキングするまでの処理は比較的容易であるが、
その後の処理が煩わしく、かつその処理施設が大掛かり
となるものであった。
【0008】さらに、排泄された屎尿を密閉した蒸発容
器に収納し、バーナーの火力で直接屎尿を加熱して蒸発
させる方法も考えられている。例えば、特許公告昭和4
5年17236号、特許公告昭和49年2545号、特
許公告昭和50年3149号、特許公開昭和52年58
239号、特許公開昭和53年110268号、特許公
開昭和55年165415号などが知られている。しか
し、これらの方法であっては、バーナーの火炎を屎尿に
噴出させてその表面から蒸発させようとしているため、
屎尿の大部分の成分である水分は効率良く蒸発できず、
完全に屎尿を処理するためには多くのエネルギーを必要
としていた。
【0009】また、これらの構成であっては屎尿の乾燥
後における蒸発容器の清掃は行われず、長期の使用にお
いては蒸発容器の底に屎尿から蒸発できなかった残留物
が堆積することになり、熱効率が悪くなるものであっ
た。このような場合には、残留物を清掃するために、そ
の都度装置を分解してメンテナンスを行わなければなら
ず、保守のために手数と費用がかかる欠点があった。
【0010】このように、仮設便所での屎尿の処理には
多くの問題が残されており、排泄された屎尿を仮設便所
の内部で完全に処理することができにくいものであっ
た。このような社会的な需要により、本願の出願人と同
一の発明者は屎尿を加熱することで、屎尿の大部分の成
分である水分を蒸発させることができる屎尿処理装置を
提案している。この提案された屎尿処理装置は仮設便所
に設けて使用するものであり、装置内には屎尿を収納す
る密閉した乾燥釜(耐熱性のある蒸発容器)を設けてあ
り、この乾燥釜内には回転できる攪拌羽根が軸支してあ
り、乾燥釜内には攪拌羽根の回転に従って屎尿と共に内
底で転動する蓄熱体を複数個収納させた構成となってい
る。
【0011】そして、この乾燥釜を外部から加熱して乾
燥釜内の屎尿を加熱し、同時に攪拌羽根を回転させるこ
とで屎尿を混合させ、屎尿の水分を迅速に蒸発させるこ
とができる。この蒸発の際には、球形をした蓄熱体が乾
燥釜の底で転動し、屎尿の温度を均一に加熱すると共
に、それ自体の熱を屎尿に伝達して加熱速度を上昇させ
ることができるものである(例えば、特願昭63年12
4150号などがある)。
【0012】この機構は基本的なもので、同発明者はそ
の後も改良された屎尿処理装置を順次提案している。特
願平2年164594号では、乾燥釜に空気を圧送する
パイプと排気のパイプを連結し、排気のパイプには集塵
機と凝縮器を接続した構成が示されている。この機構で
は、乾燥釜の内部で蒸発された屎尿の内、水蒸気は凝結
して回収し、水洗用水に循環して使用することができ、
屎尿の乾燥後に乾燥釜に残った塵埃は空気と共に吸引し
て回収し、塵埃は集塵機によって空気と分離させること
ができるものである。この機構により、乾燥釜に投入し
た屎尿から水分を回収でき、屎尿の乾燥後に乾燥釜に残
った蒸発できない塵埃を清掃することができ、屎尿処理
装置を連続して使用することが可能となるものである。
【0013】また、特願平2年411577号では屎尿
処理装置をユニット化し、仮設便所に装着し易いように
構成してある。この機構では、乾燥釜の構造を円筒形に
形成し、この乾燥釜の側面より屎尿を投入することがで
きるようにしてある。このため、乾燥釜の上部に便器を
配置する必要性が無くなり、装置の高さを低くすること
ができる特徴がある。
【0014】特願平2年412559号では、小便器で
回収される小便を貯留する貯留槽を設け、貯留槽と便器
の間を噴射噴出パイプで接続した構成である。この構成
では、大小便は便器に排泄し、小便は小便器で回収する
ように区分し、乾燥釜に大小便を投入する際には貯留槽
から小便を便器に噴出させ、小便を大小便と共に乾燥釜
に投入させることができる。このため、便器を小便で清
掃することができ、上水道が設置できない場所であって
も仮設便所を水洗化させることができる。
【0015】さらに、特願平3年067538号では、
乾燥釜の側面から液面センサーを挿入しておき、乾燥釜
内に投入した屎尿の液面の位置を常時検知することがで
きる機構が示されている。この機構では、屎尿の液面高
さを検知して判断することにより、一時的に大量の屎尿
が投入されて屎尿の蒸発処理の能力を低下させないよう
に防止することができ、オーバーフローによる故障の発
生を防止することができるものである。
【0016】そして、特願平3年189280号では、
送風器と触媒箱の間にヒーターを内蔵した再加熱箱を配
置すると共に、乾燥釜と集塵機を結ぶパイプと触媒箱の
間にバイパスを設けた構成である。この構成では、屎尿
の蒸発処理の際にはバイパスにより乾燥釜からの空気を
触媒箱に流動させて空気の流動を効率化させることがで
きる。また、乾燥釜の清掃処理の際にはバイパスを閉鎖
し、塵埃を含んだ空気を集塵機にそのまま流動させるこ
とができるものである。
【0017】また、特願平3年189281号は、特願
平3年189280号を改良したものであり、乾燥釜と
集塵機を結ぶパイプにはバイパスのパイプを接続し、こ
のバイパスパイプの終端にはエゼクターの負圧側を接続
し、エゼクターに触媒箱を接続した構成である。この構
成では、バイパスパイプが開通しているとエゼクターに
より乾燥釜内の空気が強制的に吸引されて触媒箱に流動
させられるので、乾燥釜の空気の流動効率が高められて
蒸発が促進される効果がある。
【0018】特願平3年265237号では、乾燥釜の
排気パイプにゴミ回収箱を接続し、このゴミ回収箱に
紙、布などで形成したゴミ袋を収納した構成である。こ
の構成では、乾燥釜の清掃時には塵埃を含んだ空気をゴ
ミ袋に流入させ、このゴミ袋では空気のみが通過して塵
埃は分離することができるものである。サイクロン式の
集塵機に比べて確実に塵埃を分離できる効果がある。
【0019】そして、特願平5年031170号では、
便器と屎尿処理装置を分離し、便器に投入された屎尿を
タンクに貯留した後にバッジ式に連続して蒸発・乾燥の
処理を行うことができるものである。この屎尿処理装置
では、水平な軸で回動できるやや球形の乾燥釜の上部に
屎尿投入用の開口を形成し、乾燥釜の内部には球形の蓄
熱体を収納してあり、乾燥釜の底部を加熱できるバーナ
ーを設けた構成である。この構成により、乾燥釜に投入
された屎尿はバーナーの熱で蒸発・乾燥され、この処理
の間は乾燥釜を揺動することにより蓄熱体で屎尿を攪拌
でき、乾燥後は乾燥釜を回転することで塵埃を開口より
落下させることができるものである。
【0020】特願平5年121968号では、乾燥釜の
送風パイプと排気パイプに切り換え弁を介在させ、切り
換え弁を介してゴミ回収箱と送風機を乾燥釜に直列に接
続できるように構成してある。この構成では、乾燥釜の
清掃時には空気が屎尿処理装置の内部で循環し、塵埃の
回収効率が向上する効果がある。
【0021】特願平5年125360号では、乾燥釜の
下面に高周波コイルを設置し、この高周波コイルに高周
波の電力を供給することにより電磁波を発生させる構成
である。乾燥釜には高周波の電磁波が交拌するため、直
接加熱ではなく、乾燥釜自体が発熱して屎尿を加熱する
ことができる。このため、迅速に必要とする乾燥釜のみ
を加熱させることができ、熱損失が少なくなる効果があ
る。
【0022】特願平5年307135号では、乾燥釜自
体は通常は直立しており、乾燥釜の上部は常時開口して
おり、清掃時のみ転倒できる構成となっている。この乾
燥釜の内部には蓄熱体を収納すると共に、上部の開口は
転倒時に閉鎖できる蓋板を設けてある。この構成では、
乾燥釜に投入した屎尿の蒸発・乾燥の処理の際には、乾
燥釜自体は静止して直立しているが、屎尿が蒸発した後
の清掃の処理の際には乾燥釜が転倒し、内部に残ってい
た塵埃をその開口から放出させることができる。この塵
埃の放出の際において、蓋板(その面には小さな穴が複
数個開口してある)が自動的に乾燥釜の開口を閉鎖し、
蓄熱体が落下するのを防止して、塵埃のみが蓋板の小さ
な穴からゴミ皿に放出させることができるものであり、
屎尿処理装置の構成を簡略化させることができる。
【0023】さらに、特願平5年314445号では、
回転自在に乾燥釜を支持しておき、この乾燥釜の外周に
はモーターの出力を噛み合わせておき、乾燥釜内には球
形の蓄熱体を複数個収納し、乾燥釜の上部に位置してい
る蓋板からは乾燥釜の内部に向けて邪魔板を3本挿入し
た構成となっている。この構成では、今までの屎尿処理
装置の乾燥釜と相違し、乾燥釜自体が垂直な軸線を中心
にして回転し、高周波コイルからの電磁波によって屎尿
を加熱させることができるものである。そして、乾燥釜
の内部に収納してある蓄熱体は邪魔板によって乾燥釜と
共には回転せず、乾燥釜の底で転動し、屎尿を攪拌して
加熱することができるものである。この構成では、乾燥
釜の内部で攪拌羽根を回転させる必要が無くなるので、
屎尿処理装置全体の高さを低くすることができる。ま
た、回転羽根を回転させる構成であっては、乾燥釜内に
投入された屎尿以外の異物(例えば、ボールペン、衣
類、時計など)が回転する回転羽根に絡みつくことによ
る故障を排除できる優れた効果を有するものである。
【0024】また、特願平6年151631号では、同
様に、回転自在に乾燥釜を支持しておき、この乾燥釜の
外周にはモーターの出力を噛み合わせておき、乾燥釜内
には球形の蓄熱体を複数個収納し、乾燥釜の上部に位置
している蓋板からは乾燥釜の内部に向けて邪魔板を1本
挿入した構成となっている。この構成であっても、乾燥
釜自体が垂直な軸線を中心にして回転し、高周波コイル
からの電磁波によって屎尿を加熱させることができるも
のである。この発明では、邪魔板は吸引パイプに固定さ
れた1枚で形成してあり、複数の邪魔板間に蓄熱体が嵌
まり込まないため、乾燥釜の回転により蓄熱体が確実に
転動できるものであった。
【0025】これらの新しく提案された屎尿処理装置で
は、排泄された屎尿は乾燥釜内で密閉されたままで加熱
でき、攪拌羽根や乾燥釜が回転することで屎尿が混合さ
せることができるものである。加熱された屎尿は、全体
の温度が均一に上昇し、大部分の成分である水分が蒸発
し、水蒸気となって大気中に発散される。この加熱と混
合により屎尿の蒸発速度が早くなり、屎尿の処理時間が
短縮することができるものである。また、大気中に拡散
される水蒸気は触媒等で無臭化させ、人家等が立ち込ん
でいたり、人員が多数集合しているような場所であって
も、悪臭を発散させることがなく、環境保全の面からし
ても好ましいものであった。
【0026】このように密閉された蒸発容器内で屎尿を
蒸発、拡散させるのは極めて衛生的であり、かつ作業を
システム化することができて、メンテナンス等において
作業員に負担をかけないものである。しかし、従来の屎
尿処理装置では乾燥釜を固定しておき、この乾燥釜の内
部で攪拌羽根を回転させて屎尿を混合させる構成のもの
が殆どであった。この機構であっては、乾燥釜内に屎尿
以外の蒸発できない異物が投入されると、回転する攪拌
羽根とこの異物が噛み合い、故障の原因となることが多
かった。例えば、使用者の不注意により、便器に金属製
のボールペン、ベルト、衣類等が投入されることもあ
る。これらの異物が乾燥釜に投入されると、異物が攪拌
羽根と乾燥釜の間に食い込み、攪拌羽根の回転を停止さ
せたり、攪拌羽根や乾燥釜を磨耗させる現象を発生させ
るものであった。
【0027】また、乾燥釜の内部に攪拌羽根を収納して
おくと、限定された乾燥釜の内部空間がこれらの機構で
狭くなるため、乾燥釜の内部空間を有効に利用すること
ができない要因となっていた。
【0028】このような欠点を解消するため、特願平5
年314445号、特願平6年151631号では乾燥
釜自体を回転させる構成とし、攪拌羽根を用いずに屎尿
を混合させることができるように工夫してある。だが、
この機構であっては、乾燥釜を回転自在に支持しなけれ
ばならず、しかも、乾燥釜を上下方向に移動せず、か
つ、中心軸が偏位しないように支持しなければならな
い。回転する乾燥釜が上下に移動したり、回転軸が味噌
擂り運動を起こすとなれば、乾燥釜の開口端が蓋板から
離れることになり、乾燥釜の気密性が保たれなくなるか
らである。
【0029】このように、乾燥釜の回転運動を規制しよ
うとすれば、上下方向と回転方向の二方向の規制機構
(ローラーなど)が必要となり、この規制機構は複雑に
ならざるを得ないものである。また、規制機構が複雑と
なれば、乾燥釜の組み立ての作業工程に手間がかかるも
のであり、また、屎尿処理装置の点検や保守のために乾
燥釜を取り外す作業に手数がかかるものであった。
【0030】また、この乾燥釜で屎尿を蒸発・乾燥させ
た後に残る塵埃は、連続して屎尿の処理を行うために除
去しなければならないが、清掃のための吸引パイプを乾
燥釜に所定の長さだけ挿入させる制御が困難なものであ
った。従来では、吸引パイプの移動量を検出して、適正
な長さだけ上下動できるように制御していたが、吸引パ
イプを移動させるための機構と制御の機構が複雑になる
ものであった。
【0031】このため、乾燥釜に残留した塵埃の除去と
屎尿の攪拌の作用を行うために、乾燥釜自体を回転さ
せ、乾燥釜内には塵埃吸入用のパイプを回転しないよう
に吊り下げ、この塵埃吸引パイプには屎尿攪拌用の邪魔
板を取り付けた構成の屎尿処理装置も提案されている
(例えば、特願平6年219457号などがある)。こ
の構成においては、乾燥釜を回転させると、乾燥釜に投
入した屎尿は蓄熱体と共に邪魔板に衝突し、屎尿の攪拌
を行なわせると共に、蓄熱体を転動させて屎尿への熱の
伝達を良好に行うことができるものであった。そして、
屎尿を蒸発乾燥させた後に乾燥釜に残った塵埃は、この
邪魔板を吊り下げている吸引パイプの下端開口より吸引
し、乾燥釜の清掃を行うことができるものであった。
【0032】このような屎尿処理装置の構成では、便器
の下部に接続した乾燥釜は単一であり、一つの便器に一
つの乾燥釜を組み合わせるのが通常であった。このた
め、その便器を短い期間に多量の人員が使用するとなれ
ば、乾燥釜の処理能力以上の量の屎尿が乾燥釜に投入さ
れてオーバーフローの現象が発生していた。このオーバ
ーフローが発生すると、乾燥釜に屎尿が溢れだし、故障
の原因となるものであった。このため、従来の屎尿処理
装置では、乾燥釜がオーバーフローすると自動的に便器
の使用を中止させ、それ以上乾燥釜に屎尿が投入されな
いように規制していた。この便器の使用を規制すること
により、乾燥釜に余分な負荷が加えられず、屎尿処理装
置が故障する原因を排除していた。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】このような乾燥釜に投
入される屎尿がオーバーフローする現象は、乾燥釜の処
理能力に対する利用者数の見込みを正確に把握できなか
った場合に発生するものであった。従来では、乾燥釜が
オーバーフローすれば、仮設便所の数を追加して処理能
力を増強させ、利用者数に適合した処理能力の乾燥釜の
数を増加させていた。或いは、オーバーフローした仮設
便所の使用を一時停止し、その仮設便所で屎尿が完全に
処理が完了するまでは利用者に不便を強いていた。
【0034】従来におけるオーバーフローの対処であっ
ては、最大の利用者数に合わせて仮設便所の数を増強す
るか、利用者に一時的に使用を中止して不便をかけるこ
とであった。しかし、仮設便所の数を増強して対処する
ことは利用者に不便をかけず、確実に屎尿を処理できる
反面、最大の利用者数に合わせて仮設便所を準備してお
かねばならず、費用が無駄になるものであった。さら
に、仮設便所が増加すると、催物会場、河川敷などの仮
設場所を多くの仮設便所が占有し、狭い面積の場所を有
効に利用することができないものであった。このため、
容積は従来と同様な大きさであるが、大量の屎尿を継続
して処理することができる仮設便所、すなわち、屎尿処
理装置の開発が望まれていた。
【0035】本発明はこのような実状により開発された
ものであり、二つの乾燥釜を用いて、便器に排泄された
屎尿をいずれか一方の乾燥釜に振り分けて投入させ、そ
れぞれの乾燥釜により屎尿を処理できるようにしたもの
である。単一の容積の大きい乾燥釜を用いるとオーバー
フローの現象は回避することできるが、投入される屎尿
の量が少ない場合には乾燥させるための燃料などが無駄
になる。このため、定常的に屎尿の処理を行う乾燥釜の
容積は小さく設定しておき、オーバーフローになれば他
の空いている乾燥釜が処理を受持ち、交互に乾燥の処理
を行うことにより、効率の良い処理を行わせるように構
成してある。すなわち、投入された屎尿が少量であれば
一つの乾燥釜だけで処理し、屎尿の投入量が多くなれば
他の乾燥釜でも処理を平行して行い、処理能力を増強さ
せるように工夫したものである。この構成により、屎尿
の量の多少にかかわらず、常に最小のエネルギーで処理
を継続して行うことが可能となるものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は、屎尿を収納す
る耐熱性のある閉鎖した形状の第一の蒸発容器と第二の
蒸発容器と、上端の開口が一つであり下部が二股に分岐
して、下部にあるそれぞれの開口を第一と第二の蒸発容
器に連通させ、その内部で屎尿を第一か第二の蒸発容器
に振り分けて投入できる流路切換部と、流路切換部の上
部開口にその下端開口を連結した便器と、第一の蒸発容
器の下面に接近して設けられ、第一の蒸発容器を加熱す
る第一の加熱手段と、第二の蒸発容器の下面に接近して
設けられ、第二の蒸発容器を加熱する第二の加熱手段と
から構成されたことを特徴とする屎尿処理装置を提供す
るものである(請求項1)。
【0037】また、本発明は、屎尿を収納する耐熱性の
ある閉鎖した形状の第一の蒸発容器と第二の蒸発容器
と、上端の開口が一つであり下部が二股に分岐して、下
部にあるそれぞれの開口を第一と第二の蒸発容器に連通
させ、その内部で屎尿を第一か第二の蒸発容器に振り分
けて投入できる流路切換部と、流路切換部の上部開口に
その下端開口を連結した便器と、第一の蒸発容器の下面
に接近して設けられ、第一の蒸発容器を加熱する第一の
加熱手段と、第二の蒸発容器の下面に接近して設けら
れ、第二の蒸発容器を加熱する第二の加熱手段と、第一
の蒸発容器内の屎尿の液面高さを検知する第一の液面セ
ンサーと、第二の蒸発容器内の屎尿の液面高さを検知す
る第二の液面センサーとから構成され、第一の液面セン
サーにより第一の蒸発容器に屎尿が充満されたなら流路
切換部を切り換えて便器から投入された屎尿を第二の蒸
発容器に振り分け、第二の液面センサーにより第二の蒸
発容器に屎尿が充満されたなら流路切換部を切り換えて
便器から投入された屎尿を第一の蒸発容器に振り分ける
ことを特徴とする屎尿処理装置を提供するものである
(請求項2)。
【0038】そして、本発明は、底部が閉鎖して上部が
開口した形状により屎尿を収納する耐熱性のある第一の
蒸発容器と第二の蒸発容器と、第一と第二の蒸発容器の
上端をそれぞれ保持して、これらの蒸発容器を水平方向
に回転自在に保持する第一と第二の回転保持手段と、そ
の下面にこれらの回転保持手段を保持すると共に、それ
ぞれの蒸発容器の上部開口を外部から閉鎖する被覆手段
と、上端の開口が一つであり下部が二股に分岐して、下
部にあるそれぞれの開口を第一と第二の蒸発容器に連通
させ、その内部で屎尿を第一か第二の蒸発容器に振り分
けて投入できる流路切換部と、流路切換部の上部開口に
その下端開口を連結した便器と、この蒸発容器を回転さ
せる駆動手段と、第一の蒸発容器の下面に接近して設け
られ、第一の蒸発容器を加熱する第一の加熱手段と、第
二の蒸発容器の下面に接近して設けられ、第二の蒸発容
器を加熱する第二の加熱手段とから構成されたことを特
徴とする屎尿処理装置を提供するものである(請求項
3)。
【0039】さらに、本発明は、底部が閉鎖して上部が
開口した形状により屎尿を収納する耐熱性のある第一の
蒸発容器と第二の蒸発容器と、第一と第二の蒸発容器の
上端をそれぞれ保持して、これらの蒸発容器を水平方向
に回転自在に保持する第一と第二の回転保持手段と、そ
の下面にこれらの回転保持手段を保持すると共に、それ
ぞれの蒸発容器の上部開口を外部から閉鎖する被覆手段
と、上端の開口が一つであり下部が二股に分岐して、下
部にあるそれぞれの開口を第一と第二の蒸発容器に連通
させ、その内部で屎尿を第一か第二の蒸発容器に振り分
けて投入できる流路切換部と、流路切換部の上部開口に
その下端開口を連結した便器と、この蒸発容器を回転さ
せる駆動手段と、第一と第二の蒸発容器のそれぞれに収
納された少なくとも一個以上の攪拌手段と、被覆手段の
下面にその上端が固定され、その下端が蒸発容器の底部
にまで延長して攪拌手段と接触する制動部と、第一の蒸
発容器の下面に接近して設けられ、第一の蒸発容器を加
熱する第一の加熱手段と、第二の蒸発容器の下面に接近
して設けられ、第二の蒸発容器を加熱する第二の加熱手
段とから構成されたことを特徴とする屎尿処理装置を提
供するものである(請求項4)。
【0040】また、本発明は、屎尿を収納する耐熱性の
ある閉鎖した形状の第一の蒸発容器と第二の蒸発容器
と、上端の開口が一つであり下部が二股に分岐して、下
部にあるそれぞれの開口を第一と第二の蒸発容器に連通
させ、その内部で屎尿を第一か第二の蒸発容器に振り分
けて投入できる流路切換部と、流路切換部の上部開口に
その下端開口を連結した便器と、第一と第二の蒸発容器
の内部と連通して空気を排出する排気パイプと、排気パ
イプに連結されて各蒸発容器からの空気を加熱する再加
熱手段と、再加熱手段に連結され、内部に触媒を収納し
た防臭部と、防臭部に接続されてそれぞれの蒸発容器内
の空気を排出する吸気手段と、第一の蒸発容器の下面に
接近して設けられ、第一の蒸発容器を加熱する第一の加
熱手段と、第二の蒸発容器の下面に接近して設けられ、
第二の蒸発容器を加熱する第二の加熱手段とから構成さ
れたことを特徴とする屎尿処理装置を提供するものであ
る(請求項5)。
【0041】さらに、本発明は、屎尿を収納する耐熱性
のある閉鎖した形状の第一の蒸発容器と第二の蒸発容器
と、上端の開口が一つであり下部が二股に分岐して、下
部にあるそれぞれの開口を第一と第二の蒸発容器に連通
させ、その内部で屎尿を第一か第二の蒸発容器に振り分
けて投入できる流路切換部と、流路切換部の上部開口に
その下端開口を連結した便器と、第一と第二の蒸発容器
の内底にその下端開口を接近させ、各蒸発容器の空気を
塵埃を吸引する放出パイプと、各放出パイプに連結さ
れ、空気から塵埃を分離するゴミ回収手段と、ゴミ回収
手段に接続されて空気を吸引して外囲に排出する吸引手
段と、第一の蒸発容器の下面に接近して設けられ、第一
の蒸発容器を加熱する第一の加熱手段と、第二の蒸発容
器の下面に接近して設けられ、第二の蒸発容器を加熱す
る第二の加熱手段とから構成されたことを特徴とする屎
尿処理装置を提供するものである(請求項6)。
【0042】そして、本発明における請求項1乃至6に
記載の屎尿処理装置で、流路切換部の上部開口と便器の
下部開口の間に位置し、両開口を開閉させることによ
り、便器に排泄された屎尿を流路切換部に落下させるた
めの動作を行う開閉弁を介在させたことを特徴とするも
のである(請求項7)。
【0043】さらに、本発明における請求項1乃至6に
記載の屎尿処理装置で、流路切換部は、その上半分を内
部空洞の上ダクトで構成され、その下半分を内部空洞の
一対の下ダクトで構成されており、上ダクトはその軸線
をやや垂直に位置させ、一対の下ダクトは上ダクトの下
部に左右に分岐するように連結し、これらの上ダクトと
一対の下ダクトとにより内部が空洞で上ダクトの上部開
口と各下ダクトのそれぞれの下部開口のみを開放させた
ことを特徴とするものである(請求項8)。
【0044】また、本発明における請求項1乃至6に記
載の屎尿処理装置で、流路切換部は、その上半分を内部
空洞の上ダクトで構成され、その下半分を内部空洞の一
対の下ダクトで構成されており、上ダクトはその軸線を
やや垂直に位置させ、一対の下ダクトは上ダクトの下部
に左右に分岐するように連結し、両下ダクトの接合部分
を上ダクトの軸線の下方に位置させ、これらの上ダクト
と一対の下ダクトとにより内部が空洞で上ダクトの上部
開口と各下ダクトのそれぞれの下部開口のみを開放さ
せ、上ダクトの内部には上下が開口した枠状のガイド体
を左右に揺動自在に収納させ、ガイド体の上部開口を上
ダクトの上部開口に対向させ、ガイド体を傾斜させるこ
とによりガイド体の下部開口を左右いずれか一方の下ダ
クトの傾斜面に対向させるように構成したことを特徴と
するものである(請求項9)。
【0045】そして、本発明における請求項9に記載の
屎尿処理装置で、流路切換部における上ダクトには、柔
軟性のある材料で形成され、上下端が開口した筒状をし
たスカートを挿入し、スカートの上端を上ダクトの上部
開口に連結し、スカートの下部を前記ガイド体の内部に
挿入し、上ダクトの上部開口から投入した屎尿をスカー
トによりガイド体に案内し、ガイド体の傾斜方向に従っ
て屎尿を左右いずれか一方の下ダクトの傾斜面に落下さ
せるように構成したことを特徴とするものである(請求
項10)。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面により説明する。この実施の形態においては、本発明
の屎尿処理装置をそれだけ単独で自由に移動させること
ができ、催物会場、河川敷等の場所で一時的に使用する
ことができる仮設便所101に応用した例について説明
する。
【0047】<仮設便所101の外観>
【0048】まず、図1は実施の形態における仮設便所
101の外観を示すものである。この仮設便所101の
外枠は、例えばプラスチックや強化合成樹脂で形成され
ていて、立体形をした箱状をしている。この仮設便所1
01の底部分は家屋形状をした上部を支えるために地面
に載置される基台102となっており、この基台102
は平坦な立体形をしている。この基台102の上部に
は、内部が空洞で利用者が中に入ることのできる空間を
保有した家の形状のハウス103が載置してある。この
ハウス103の前面には、手前側に開いて利用者がハウ
ス103内に出入りすることができるドアー104が開
閉自在に取り付けてある。
【0049】この仮設便所101の内部であって基台1
02の上部には、屎尿を乾燥して処理する立体形をした
屎尿処理装置105が固定してある。この屎尿処理装置
105の上面中央には和式の便器106が固定してあ
り、仮設便所101の利用者はこの便器106に大小便
を排泄することができる。
【0050】<屎尿処理装置105の構成>
【0051】次に、図2は図1で示した屎尿処理装置1
05の内部の構造であって、装置の主要な部材を示す分
解斜視図である。この図2においては、前述の便器10
6の下部に直結して屎尿を乾燥処理するために必要な部
材のみを図示しており、例えば送風機や各部材を支える
ための架台等は省略してある。
【0052】この屎尿処理装置105は電力等を供給す
ることで、それ自体が単独で作動できる機能を持ち、組
立や保守の作業を容易にするためユニットに組み立てら
れている。この屎尿処理装置105の主要部は大きく区
分して、並列に並べられた一対の第一の乾燥部111と
第二の乾燥部112、乾燥部111の内部に連通する第
一の塵埃吸引部113、乾燥部112の内部に連通する
第二の塵埃吸引部114、各乾燥部111と112を駆
動する回転作動部115、乾燥部111を加熱する第一
の加熱部116、乾燥部112を加熱する第二の加熱部
117、便器106から流下する屎尿を左右に振り分け
て流動させる流路切換部118、各乾燥部111と11
2より排出された水蒸気を加熱する再加熱部119、再
加熱部119から流出した空気から臭気を取り除く消臭
部120より構成されている。この図2において、主要
部材のうち、流路切換部118は乾燥部111、112
より引き離し上方に配置してあり、主要部材を結ぶ細か
い配管は図2では省略してある。
【0053】この屎尿処理装置105の躯体となる架台
はこの図2では図示しないが(図4、図5で示されてい
る)、角パイプ、アングル材によって枠状に組立られて
おり、架台の骨組みによりそれぞれの主要な構成部材が
保持されている。この屎尿処理装置105の中央の前後
(図2で左手前を前側とする)には、直列となるように
一対の乾燥部111と112が並列に配置してあり、両
乾燥部111と112の間であって、図2中で右側の位
置には両乾燥部111と112を同時に駆動するための
回転作動部115が配置してある。そして、乾燥部11
1の下面には少し間隔をおいて平坦な箱状をした加熱部
116が配置してあり、乾燥部112の下面には少し間
隔をおいて平坦な箱状をした加熱部117が配置してあ
る。また、流路切換部118は上部より下方に向けて左
右が広がっており、側面から見て『ハ』の字状の形状と
なっている。この図2においては、流路切換部118は
両乾燥部111と112より上方に引き離して図示して
あるが、流路切換部118の左右の下端はそれぞれ乾燥
部111或いは乾燥部112に接続されている。また、
再加熱部119は長方体の形状をしており、内部に再加
熱ヒーターを収納してあり、乾燥部112の上部に水平
となるように配置してある。さらに、乾燥部112は長
方体の形状をしており、その内部には白金等の触媒を収
納したものであり、再加熱部119の後部のやや上方に
その軸線を垂直となるように配置してある。
【0054】次に、図3、図4、図5は一対の乾燥部1
11と112、流路切換部118の外形を示すものであ
る。図3は、図2中における流路切換部118、再加熱
部119、消臭部120を取外し、乾燥部111と11
2を上方から見た平面図である。図4は、図2における
再加熱部119、消臭部120を除いた各主要部材を架
台に組み立て、流路切換部118の上方に便器106を
配置した状態を示す側面図である。また、図5は、図2
における便器106と流路切換部118を除いた各主要
部材を架台に組み立て、乾燥部111、112と再加熱
部119、消臭部120の連結の状態を示す側面図であ
り、この図では架台は省略してある。
【0055】また、図6は前述した乾燥部111と11
2を側面から見た状態を示し、特に乾燥部111を垂直
に切断して、その内部構造を示した側面図である。ま
た、図7は乾燥部112と回転作動部115の関連を示
す縦断面図であり、この断面は図4中におけるAーA矢
視の断面、或いは図5中におけるBーB矢視の断面に相
当する。そして、図8は乾燥部111、112を構成す
る部材を上下に分解して図示したものであり、各部材を
連結するためのネジは図中では省略してある。さらに、
図9は乾燥部111、112が図2で示すように組み立
てられた状態において、その乾燥釜145(金属製の蒸
発容器である)の上面を覆っている支え板140を取外
し、乾燥釜145の内部を上方から見た状態を示す平面
図である。また、図10は乾燥釜145、146を回転
できるように保持し、同時に駆動させるための機構を示
したものである。この図10では構成する部材を上下に
分離して示しており、各部材を連結するボルトとナット
の一部は省略してある。そして、図11は乾燥釜145
の内部に収納されている塵埃吸引部113の構成を示す
ものであり、乾燥部111を構成する乾燥釜145等は
破線で示され、塵埃吸引部113のみを実線で示してあ
る。なお、図9、図10、図11では乾燥部111に付
いてのみ図示して説明してあるが、他の乾燥部112の
構造は対称形となり、その構造は同一であるため図では
その説明を省略している。
【0056】<屎尿処理装置105全体を支える架台>
【0057】前述した屎尿処理装置105全体は、図4
で示した架台で保持されている。すなわち、架台の内で
基礎角材131は水平に配置されて地面に接触してお
り、この基礎角材131で屎尿処理装置105を支える
と共に、基礎角材131の側面の開口よりフォークリフ
トのフォークを挿入することができ、フォークリフトに
よって屎尿処理装置105(すなわち、仮設便所10
1)全体を持ち上げて移動させることができる。この基
礎角材131の上面の前側(図4において右側)には垂
直に柱チャンネル132が立ててあり、基礎角材131
の後部(図4において左側)には柱チャンネル133が
垂直に立ててある。この柱チャンネル132は柱チャン
ネル133の高さのやや半分程度となっており、柱チャ
ンネル132の上端と柱チャンネル133の中間との間
には、中間チャンネル134が溶接等により水平に固着
してある。そして、中間チャンネル134の上面のやや
中央には柱チャンネル135が垂直に立ててあり、柱チ
ャンネル135の上端と柱チャンネル133の上端との
間には桁チャンネル136が水平に固着してある。
【0058】これらの柱チャンネル132、133、1
35、中間チャンネル134、桁チャンネル136は断
面L字形をした金属製のアングル材で構成されており、
それぞれのチャンネルは溶接等により枠状に組み立てら
れている。この桁チャンネル136の上面には和式の便
器106が載置してあり、基礎角材131には前述した
加熱部116、117が載置してあり、中間チャンネル
134の下方には乾燥部111、112が配置してあ
る。このような構成により、金属製の材料で枠状となっ
た架台が形成され、この架台に便器106を構成する主
要部材が取り付けられていると考えてよい。この枠状と
なった架台に構成部材を取り付けてあるため、屎尿処理
装置105全体はこの金属製の架台と一体に組み立てら
れており、ユニット構造となっている(なお、乾燥部1
11、112を保持する構成については吊り下げる構造
となっており、構成は後で説明する)。
【0059】<乾燥部111、112を吊り下げる構成
【0060】前述のように各乾燥部111、112は空
中に支えられて保持されているため、これらを吊り下げ
るための機構がなければならない。この構成は図6、図
7によって示される。この図7は図4におけるAーAに
矢視した断面図、図5におけるBーBに矢視した断面図
に相当するものであり、乾燥部111の内部構造は省略
されているが乾燥部112の断面構造と対称に現れる。
【0061】この構成において、図7に示すように前述
の基礎角材131の上面には、前述した架台とは別に乾
燥部111、112を支えるための構造が設けられてい
る。すなわち、左右に配置された基礎角材131の上面
にはそれぞれ支持柱138、139が垂直に立てられて
おり、平行に配置された支持柱138、139の上面の
間にはやや肉厚の平板状をした支え板140が水平とな
るように掛け渡されており、この支え板140によって
乾燥部111、112は吊り下げられている。また、支
持柱139の内側の下部にはモーター台141が水平と
なるように固着してあり、このモーター台141の上面
には回転作動部115を構成するモーター164の底面
が載置してある。なお、支え板140は屎尿処理装置1
05において乾燥部111、112を保持するための重
要な部材であり、その平面形状は図3において示され、
やや長方形状をした平板状である。また、図2において
も斜め上方より支え板140の全体が示されている。こ
の支え板140によって乾燥部111、112および塵
埃吸引部113、114が保持されている。
【0062】<加熱部116、117を支える構造>
【0063】さらに、前述した一対の基礎角材131、
131の間には薄肉状の底板142が水平で掛け渡して
あり、この底板142の上面には加熱部116(加熱部
117は図7では示されていないが同様の構成である)
が載置してある。なお、この加熱部117が底板142
に載置した状態において、加熱部117の上面は乾燥部
112を構成する乾燥釜146の下面とは接触しないよ
うに少しの間隔を開けてある。これは、乾燥釜146
(乾燥釜145でも同様である)が回転しても、その底
面が加熱部117(加熱部116も同様である)の上面
とが摺動しないように保護しているものである。
【0064】<乾燥釜145、146の構造>
【0065】前述した乾燥部111と112のそれぞれ
の主要な部材は、排泄された屎尿を加熱して蒸発させる
ための第一の乾燥釜145と第二の乾燥釜146であ
る。これらの乾燥釜145、146は、その底部が閉鎖
し、上端部のみが開口した寸胴状をしており、これらの
乾燥釜145、146が乾燥部111、112の容積の
大部分を占めている。これらの乾燥釜145、146で
は、ドラム缶の上半分を切断し、円筒形状となった下半
分と底部分を残した形状であり、耐熱性のあるステンレ
ス、高張力鋼等の金属性材料で形成してある。この乾燥
釜145の縦方向の断面形状は図6で示されており、乾
燥釜145の底部の中央は周囲の底部より上方に突出し
た突起147が形成してある。この突起147の頂上は
乾燥釜145の中心軸と一致しており、乾燥釜145の
内底は突起147の頂上から周囲に向かって放射状にな
だらかな傾斜面となるように形成してある。なお、他の
乾燥釜146の内部の断面構造も、この乾燥釜145の
断面構造とも全く同じである。また、図8、図9で示す
ように、これらの乾燥釜145、146の上端開口の周
囲には、その中心を大きく開口した環状形のフランジ1
49、150が鉢巻きのように嵌め込んであり、乾燥釜
145の上端とフランジ149の内周とは電気溶接等に
よって隙間無く連結してあり、乾燥釜146の上端とフ
ランジ150の内周とは電気溶接等によって隙間無く連
結してある。
【0066】<乾燥釜145、146を吊り下げるため
の機構>
【0067】前述のように複数のチャンネル材で組み立
てられ、図7で示すように形成された支持柱138、1
39の上端の間には支え板140が水平に載置してあ
る。この平板状をした支え板140により両乾燥釜14
5、146が回転自在となるように吊り下げられてい
る。この支え板140は図2、図3、図8で示されるよ
うに長方形の平面形状をしており、この支え板140の
前後(図8で左手前が前側、右奥側が奥側である)には
図8で示すように、二つの径大な導通口151、152
が開口してある。この支え板140の下面であって導通
口151、152の下方の位置には、それぞれ固定リン
グ153、154が配置してある。すなわち、導通口1
51の下方には固定リング153が、導通口152の下
方には固定リング154がそれぞれ位置させてあり、各
固定リング153、154は径大な開口を有した環状形
をしており、固定リング153の内径は導通口151の
内径と同一に設定してあり、固定リング154の内径は
導通口152の内径と同一に設定してある。この固定リ
ング153の上面を支え板140の下面に密着させ、導
通口151と固定リング153の中心軸を一致させた
後、両者をネジやボルト等によって連結させる。また、
固定リング154の上面を支え板140の下面に密着さ
せ、導通口152と固定リング154の中心軸を一致さ
せた後、両者をネジやボルト等によって連結させる。な
お、各固定リング153、154の外周には、その外周
に沿って一連のベアリング溝が形成してあり、この溝に
後述するベアリングを挿入することができる。
【0068】この固定リング153の下方には回転リン
グ155を位置させてあり、この回転リング155は中
央に径大の開口を貫通させた環状形をしており、この回
転リング155の内径は固定リング153の外径とほぼ
一致させてある。また、固定リング154の下方には回
転リング156を位置させてあり、この回転リング15
6は中央に径大の開口を貫通させた環状形をしており、
回転リング156の内径は固定リング154の外径とほ
ぼ一致させてある。それぞれの回転リング155、15
6の内周に沿って一巡したベアリング溝が形成してあ
り、この溝には後述するベアリングを挿入することがで
きる。さらに、回転リング155の外周には一定の間隔
で歯面を形成して大歯車157としてあり、回転リング
156の外周にも一定の間隔で歯面を形成して大歯車1
58としてある。この回転リング155と乾燥釜145
を連結するには、回転リング155の下面に前記フラン
ジ149の上面を密着させ、両者をボルトとナットによ
り連結する。また、回転リング156と乾燥釜146を
連結するには、回転リング156の下面に前記フランジ
150の上面を密着させ、両者をボルトとナットにより
連結する。なお、このように回転リング155とフラン
ジ149を連結する構成と、回転リング156とフラン
ジ150を連結する構成については後で詳しく説明す
る。
【0069】次に、固定リング153に回転リング15
5を回転自在に組み合わせ、固定リング154に回転リ
ング156を回転自在に組み合わせるための機構につい
て説明する。前述のように、固定リング153と154
はそれぞれ支え板140の下面に固定されており、回転
リング155はフランジ149に連結され、回転リング
156はフランジ150に連結されている。このような
状態で、固定リング153と回転リング155にあるそ
れぞれのベアリング溝に球形のベアリング160を挿入
し、固定リング153と回転リング155を結合する。
また、固定リング154と回転リング156にあるそれ
ぞれのベアリング溝に球形のベアリングを挿入し、固定
リング154と回転リング156を結合する。この結合
の状態は図6で示され、固定リング153と回転リング
155の間にはベアリング160を介在してあるため、
回転リング155は固定リング153より落下せずに吊
り下げられ、かつ、ベアリング160によってその周方
向には円滑に回転自在に保持されている。そして、固定
リング153と回転リング155の間であって、ベアリ
ング160の上下の隙間には合成樹脂性のシール材を嵌
め合わせてあり、固定リング153と回転リング155
の間は気密になるように閉鎖されている。この構成によ
り、乾燥釜145は支え板140の下部に吊り下げら
れ、乾燥釜145はその周方向(垂直軸を回転の中心軸
としている)に極めて軽く回転できるように保持されて
いる。この固定リング153と回転リング155の組合
せの構造は、従来から旋回ベアリングと呼ばれている機
構と同じである。
【0070】なお、図6では乾燥部111における固定
リング153と回転リング155の構成に付いてその断
面を示して説明したが、乾燥部112における固定リン
グ154と回転リング156の構成も同一の構成となっ
ている。こうして、乾燥釜145、146は支え板14
0の下部で回転自在に保持される回転保持手段が構成さ
れている。そして、両乾燥釜145、146が支え板1
40に吊り下げられた状態において、両者の位置関係は
図6で示される。この状態では、最大の外径である回転
リング155、156の周囲は少しはなれていて、それ
ぞれの外周に形成してある大歯車157、158は噛み
合わないように離してある。このため、両回転リング1
55、156はそれぞれ独自に回転できるように独立し
ており、それぞれが単独で回転するように配置してあ
る。
【0071】<乾燥釜145、146を駆動するための
回転作動部115の機構>
【0072】前述のように、各乾燥釜145、146を
回転できるように吊り下げる機構については説明した
が、この吊り下げの機構は乾燥釜145、146を回転
自在に保持するだけであり、外部から駆動力を与えなけ
ればそれぞれの乾燥釜145、146は回転できない。
このため、以下において乾燥釜145、146を駆動す
るための機構について説明する。この駆動の機構は図
2、図7、図8、図9、図10で示されている。
【0073】前述の回転作動部115の主要部はモータ
ー164、小歯車165から構成されている。このモー
ター164はやや円筒形をしており、このモーター16
4の上面中央には図10で示すように回転出力を取り出
すためのモーター軸166が突出してある。モーター1
64の底部は図7で示すように、支持柱138の内側面
から水平に張り出したモーター台141の上面に載置し
てあり、モーター164の出力であるモーター軸166
は上方に向けて垂直になるように配置してある。このモ
ーター164のモーター軸166には外径の小さい小歯
車165が嵌め合わせてあり、モーター164が駆動す
ることによってモーター軸166と小歯車165が同時
に回転させられるようになっている。
【0074】そして、モーター軸166の中心軸は大歯
車157と158の中間に位置するように配置されてお
り、モーター164がモーター台141に載置された状
態の時には、モーター軸166に固定した小歯車165
の歯面には両大歯車157、158のそれぞれの歯面に
同時に噛み合うように設定してある。この小歯車165
が大歯車157と158と噛み合った状態は、図10で
示されている。つまり、大歯車157と158はそれぞ
れの外周が噛み合わない位置に配置してあり、両大歯車
157と158の隙間に小歯車165を噛み合わせてあ
り、小歯車165は大歯車157と158のそれぞれに
同時に駆動力を伝えることができるように配置してあ
る。このため、モーター164が作動し、モーター軸1
66、小歯車165が回転すると、その回転に従って大
歯車157と158は同一方向に同じ回転速度で回転さ
せられることになる。
【0075】<乾燥釜145、146内での乾燥を補助
する部材>
【0076】前述の乾燥釜145、156の内部にはそ
れぞれ屎尿を貯留することができ、各乾燥釜145、1
46を加熱することにより屎尿を蒸発させることができ
る。だが、乾燥釜145、146を加熱するだけでは屎
尿の蒸発は円滑に行なわれず、また、貯留した屎尿全体
の温度を均一に上昇させることができない。このため、
乾燥釜145、146内には屎尿の加熱を補助するとと
もに、攪拌して温度を均一に上昇させる作用を行なわせ
る複数の蓄熱体168(攪拌手段)を挿入してある。こ
の蓄熱体168は球形状をしており、鉄、真鍮等の金
属、或いは、焼結によって形成したセラミック等をその
素材としたものである。なお、図6、図9においては乾
燥釜145の内部に収納した蓄熱体168のみを図示し
ているが、乾燥釜146の内部にも同一の球形状をした
蓄熱体を収納してある。
【0077】<支え板140の導通口151、152を
閉鎖する機構>
【0078】前記支え板140の中央の前後には、図8
で示すように径大の導通口151、152が開口してあ
り、この導通口151により乾燥釜145の内部は外部
と連通しており、導通口152により乾燥釜146の内
部は外部と連通している。この導通口151、152を
開放したままでは、乾燥釜145、146に投入した屎
尿から悪臭が流出することになるため、これらの導通口
151、152を閉鎖しておかなければならない。この
ため、図2、図3、図8で示すように、支え板140の
上面には円形をした蓋板171、172を載置し、それ
ぞれによって導通口151、152の開口を閉鎖してあ
る。これらの蓋板171、172は薄肉の鋼板を円形に
切り取って形成してあり、蓋板171の外径は導通口1
51の内径よりも大きく、蓋板172の外径は導通口1
52の内径よりも大きくなるように設定してある。この
蓋板171には四角形をした投入口173、円形をした
吸気口175と導入口177が上下に貫通開口させてあ
り、蓋板172には四角形をした投入口174、円形を
した吸気口176と導入口178が上下に貫通開口させ
てある。また、蓋板171には、その上下面で連通させ
ることができる導入パイプ179がその軸線を垂直に立
てて固定してあり、蓋板172には、その上下面で連通
させることができる導入パイプ180がその軸線を垂直
に立てて固定してある。
【0079】これらの蓋板171、172に形成した投
入口173、174は両者が一番接近する位置に対称と
なるように配置してあり、導入パイプ179、180は
蓋板171、172における反対の位置に対称となるよ
うに固定してある。また、吸気口175、176は同じ
側面(図3、図8において左側)に配置してあり、導入
口177、178は同じ側面(図3、図8において右
側)に配置してある。この投入口173、174は屎尿
を投入するものであり、吸気口175、176は蒸発し
た水蒸気を外部に排出するものであり、導入口177、
178は乾燥釜145、146に収納した屎尿を酸化さ
せるための空気を供給するためのものであり、導入パイ
プ179、180はそれぞれ後述する邪魔板を固定する
吸塵パイプに連通するものである。
【0080】これらの蓋板171、172を支え板14
0に固定するには、蓋板171を導通口151の開口を
塞ぐようにして載置し、蓋板171と支え板140をボ
ルト等によって連結する。また、蓋板172を導通口1
52の開口を塞ぐようにして載置し、蓋板172と支え
板140をボルト等によって連結する。このようにし
て、蓋板171、172により支え板140に開口され
た導通口151、152の開口は閉鎖され、乾燥釜14
5の内部は投入口173、吸気口175、導入口17
7、導入パイプ179を介してのみ外部と連通すること
ができ、乾燥釜146の内部は投入口174、吸気口1
76、導入口178、導入パイプ180を介してのみ外
部と連通することができる。
【0081】<フランジ149と回転リング155の結
合の機構>
【0082】つぎに、図10において前述した乾燥釜1
45の上端周囲に固着したフランジ149と回転リング
155を連結する構成について説明する。また、固定リ
ング153を支え板140に固定する構成についても説
明する。なお、この図10でフランジ150と回転リン
グ156を連結する構成や、固定リング154を支え板
140に固定する機構は図示していないが、フランジ1
49、回転リング155、固定リング153、支え板1
40の構成と同一であるため、その説明を省略してい
る。
【0083】前述した固定リング153の周囲には等間
隔に固定穴184が上方から穿ってあり、回転リング1
55にもその周囲に等間隔に挿通穴185が上下方向に
貫通開口させてある。また、フランジ149の周囲には
等間隔に挿通穴186が上下方向に貫通開口させてあ
り、挿通穴186の間隔は挿通穴185の間隔と一致さ
せてある。また、この図10では図示していないが、支
え板140には導通口151の周囲に位置して上下方向
に複数のネジ穴が貫通開口してあり、このネジ穴の間隔
は固定穴184の間隔と一致させてある。そして、図1
0で示すようにフランジ149の上面に回転リング15
5の下面を密着させ、それぞれの挿通穴185と挿通穴
186の位置を一致させたならば、挿通穴185、18
6を貫通するように下側からボルト187を挿通する。
そして、回転リング155の上面より突出したボルト1
87の上端にナット188をネジ込み、ボルト187と
ナット188によってフランジ149と回転リング15
5を連結固定する。また、固定リング153を支え板1
40に固定するには、固定リング153の上面を支え板
140の下面に密着させ、固定リング153の軸線を導
通口151の軸線に一致させる。そして、支え板140
の上面よりネジ189(図6を参照)をネジ穴に挿通
し、このネジ189を固定穴184にネジ込むことによ
り、固定リング153は支え板140の下面に固定され
る。この固定リング153が支え板140の下面に固定
された状態は図6で示される。
【0084】<排気通路の構成>
【0085】このように乾燥釜145、146の上端は
支え板140に回転自在に吊り下げられ、支え板140
に開口されて乾燥釜145、146の内部につながる導
通口151、152は支え板140の上面に固定された
蓋板171、172によって閉鎖されたことになる。こ
の構成では乾燥釜145、146の内部は外部とは連通
しないため、乾燥釜145、146を加熱することで発
生した水蒸気と空気を外部に流出させる通路を形成しな
ければいけない。この排気通路の構成を図2と共に説明
する。
【0086】前述した蓋板171に開口した吸気口17
5には開閉弁193が接続してあり、蓋板172に開口
した吸気口176には開閉弁194が接続してある。こ
れらの開閉弁193、194はそれぞれ電気的に作動さ
れ、流路を開閉させることができるものである。この開
閉弁194の上端開口には三方に流路を持ったT字形を
したTジョイント195が連結してあり、開閉弁193
とTジョイント195の一方の枝口とは連通パイプ19
6によって接続してある。そして、Tジョイント195
の他方の枝口には接続パイプ197の一端が接続してあ
り、この接続パイプ197の他端には再加熱部119の
側面中央(図2中の手前側の面)に接続してある。この
再加熱部119は空気を流動できるように内部が空洞で
あり、その内部には再加熱ヒーターを収納してある。こ
のため、接続パイプ197から流動してきた空気は再加
熱部119の再加熱ヒーターと接触してその温度を上昇
させられることになる。この箱型をした再加熱部119
の背面(図2中で右奥側)には、パイプを円弧形に曲げ
て形成した曲げパイプ198の一端が接続してある。こ
の曲げパイプ198の他端は上方に向けてあり、曲げパ
イプ198の上端には立方体形をした消臭部120の下
面が接続してある(図5によりその接続を参照)。この
消臭部120は内部が空洞の箱形をした形状であり、そ
の内部にはフィルターと触媒を収納してあり、再加熱部
119からの空気を流動させることができる。このよう
な管路の接続により、開閉弁193、194を通過した
空気は連通パイプ196、Tジョイント195、接続パ
イプ197を介して再加熱部119に流入し、再加熱部
119で再加熱された空気は曲げパイプ198を介して
消臭部120に流入することができる。
【0087】<塵埃吸引部113の構成>
【0088】次に、蓋板171に吊り下げられた乾燥釜
145に残留した塵埃を吸引して、蓋板171の内部を
清掃するための塵埃吸引部113の構成について説明す
る(なお、塵埃吸引部114は塵埃吸引部113と同一
の構成であるため、構成は図示せず、説明を省略し
た)。この塵埃吸引部113の構成は図6、図9、図1
1、図12によって図示されている。これらのうち、図
6は塵埃吸引部113を縦に切断した状態を示すもので
あり、図9は塵埃吸引部113を上方から見たものであ
り、図11は乾燥釜145等の外形を鎖線で示し、塵埃
吸引部113を背面から見たものであり、図12は蓋板
171より塵埃吸引部113を上下に分離したものであ
る。この図12においては、図2における視線の方向よ
り90度視点を旋回させた位置から見た状態である。な
お、これらの図6、図9、図11、図12においては、
一方の塵埃吸引部113の構成についてのみ示してある
が、他方の塵埃吸引部114の構成はこの塵埃吸引部1
13と同一の構成であり、これらの図では説明を省略し
た。
【0089】この塵埃吸引部113は図11、図12で
示されるように、蓋板171の上面と下面にそれぞれ分
離した二つの部材によって構成されており、上面の部材
は導入パイプ179であり、下面の部材は吸引パイプ2
03を主要な構成部材としている。この蓋板171には
円形の吸入口201が上下に貫通開口してあり(吸入口
201は吸気口175と導入口177の間に位置し、投
入口173の反対側に位置してる)、この吸入口201
を通じて導入パイプ179と吸引パイプ203が連通で
きるように固定してある。この導入パイプ179は引抜
き鋼管で形成されたパイプの下部に、四角い平板を直角
に固着した構造であり、導入パイプ179の下端を前記
蓋板171の吸入口201に挿入し、平板部分を蓋板1
71の上面にネジ止めすることにより固定することがで
きる。また、塵埃吸引部113の下半分の主要な部材の
構成である吸引パイプ203は引抜き鋼管で形成した細
長いパイプ状をしており、その上端には図12で示され
るように、やや四角形をした平板状の取付板204が吸
引パイプ203の軸線とは直角方向になるように固定し
てある。この取付板204の上面を蓋板171の下面と
密着させ、吸引パイプ203の中心軸を前記吸入口20
1の中心軸と一致させ、取付板204を蓋板171にネ
ジ止めすることで固定できる。
【0090】このように吸引パイプ203を蓋板171
の下面に固定することにより、図6で示すように導入パ
イプ179と吸引パイプ203は上下方向に直線状に連
通することになる。そして、吸引パイプ203が蓋板1
71に垂直に吊り下げられた状態において、この吸引パ
イプ203の下端は乾燥釜145の底面より少し上方に
位置するように設定し、吸引パイプ203の下端開口は
乾燥釜145の内部空間と連通できるような隙間を設け
てある。また、図9で示されるように吸引パイプ203
の中心軸は乾燥釜145の中心軸より側壁の一方(図9
で左方)に接近して位置させてあり、吸引パイプ203
の中心軸は乾燥釜145の中心軸と内壁の間に設定させ
てある。この位置構成のため、吸引パイプ203は乾燥
釜145の底および内壁とは接触せず、乾燥釜145の
回転を妨げることはない。
【0091】<制動部202の構成>
【0092】前記吸引パイプ203の下部側面には、乾
燥釜145内に収納された蓄熱体168の転動を規制す
る制動部202が固定してある。この制動部202の構
成は、図9、図11、図12で具体的に示されている。
まず、吸引パイプ203の下部の左右側面には、鋼板等
を折り曲げて箱状に形成した一対の補強体205が固定
してある。この一対の補強体205は図12で示されて
いるように、両者が同一直線上に配置してあり、しかも
両者を結ぶ直線は吸引パイプ203と乾燥釜145のそ
れぞれの中心軸を結ぶ直線と直角になるように配置して
ある。このため、一対の補強体205の両端は乾燥釜1
45の内壁にそれぞれ接近するように位置しており、一
対の補強体205と乾燥釜145の内壁によって半月形
が形成されたことになる(図9を参照)。
【0093】これらの補強体205の乾燥釜145の中
心に向いた面(図9で上方、図12において右手前側)
には、平板状をして屎尿を拡販する邪魔板206が固着
してある。この邪魔板206は薄肉鋼板を切断した長方
形状をしており、その上縁は図6、図11で示すように
補強体205の上面に一致させてあり、下縁は補強体2
05の下面より少し下方にまで延長してあり、邪魔板2
06の左右側縁は乾燥釜145の内壁に接近する位置に
まで延長してある。そして、邪魔板206の下縁には乾
燥釜145の中心方向(図6において左方向、図9にお
いて上方)に向けて少し上側に折り曲げた掻き上げ板2
07が連結してある。この邪魔板206と掻き上げ板2
07は一枚の薄肉鋼板を折り曲げて形成してもよく、邪
魔板206と掻き上げ板207によって両者は、図6、
図12で示すように『く』の字形になるように形成され
ている。この掻き上げ板207の下縁は乾燥釜145の
底面より少し上方に位置するように配置してあり、乾燥
釜145が回転しても掻き上げ板207と接触しない位
置にある。そして、掻き上げ板207の下縁は波状のギ
ザギザをつけたノコギリ部208が形成してある。さら
に、一方の補強体205の側面には図11、図12で示
すように、この乾燥釜145内の温度を検知して電気信
号として出力する温度センサー209が取り付けてあ
る。
【0094】<加熱部116の構成>
【0095】次に、加熱部116の構成を説明すると、
その外形は図2、図6、図7、図8で示され、偏平した
箱状をしており、この加熱部116は図7で示すよう
に、底板142に載置されている。この加熱部116は
その内部に高周波コイル218を収納しており、この高
周波コイル218により乾燥釜145と蓄熱体168に
高周波の電磁波を交拌させ、渦電流損で乾燥釜145と
蓄熱体168自体を発熱させることができるものであ
る。この加熱部116は電磁波を発生させるためにユニ
ット化されており、この加熱部116の内部の構造を図
13と共に詳しく説明する。なお、加熱部117の構成
は、この加熱部116の構成と同一であるため、加熱部
117についての説明は省略した。
【0096】この加熱部116の外殻は内部が空洞の箱
状をしたコイル容器215であり、このコイル容器21
5は上方が開口した箱状の箱体216と、この箱体21
6を閉鎖する蓋板217から構成されている。この箱体
216は薄肉の金属板を折り曲げて形成してあり、底部
分は正方形であり、この底部分の四辺を立ち上げること
で箱状に形成してある。また、蓋板217は薄肉の金属
板を正方形に切断したもので、その平面形状は箱体21
6の底部分の平面形状より若干大きく設定してあり、箱
体216に蓋板217を被せると蓋板217の四辺が水
平に張り出すことになる。この箱体216の上部の開口
端に蓋板217の下面を密着させ、両者をネジ止めや電
気溶接することで立体形をしたコイル容器215が組み
立てられる。このコイル容器215は、内部が空洞であ
って外部から閉鎖された構造となる。この箱体216の
一方の側面(図13において左奥側)の中央には、パイ
プ状をした吸気管221が接続してあり、箱体216の
他方の側面(図13において右手前側)の中央にはパイ
プ状をした排気管222が接続してある。このため、外
部から閉鎖されたコイル容器215には外部からの空気
吸気管221を通じて流入し、コイル容器215の内部
にある空気は排気管222を通じて排出されることにな
る。
【0097】この箱体216の空洞となった内部の中央
には、図13で示すように電磁波を発生させるための偏
平な円筒形をした高周波コイル218が固定してある。
この高周波コイル218は、その外周が箱体216の内
側面に接触しないように隙間を空けてあり、吸気管22
1から流入した空気は箱体216の内部空間に流入し、
高周波コイル218の表面と接触することで熱交換した
あとで排気管222より外部に排出される。そして、こ
の高周波コイル218の両端から引き出された電力線2
19は箱体216の側面(排気管222を突出させた側
面で、図13において右手前側)に絶縁して固定してあ
る一対の電極220にそれぞれ接続してある。なお、一
対の電極220は箱体216の側面であって、排気管2
22の左右に突起させてある。
【0098】<流路切換部118の構成>
【0099】前述の便器106と乾燥部111、112
の間に介在され、乾燥釜145もしくは乾燥釜146の
いずれか一方に屎尿を振り分けて流動させる流路切換部
118の構成について説明する。この流路切換部118
の外観は図2で示され、図14でも示されており、図1
4では図2の視線の方向を90度偏位させて示したもの
である。図15はこの流路切換部118を縦方向に切断
したものであり、図14におけるCーC方向に矢視した
断面図である。また、図16はこの流路切換部118を
縦方向に切断したものであり、図14におけるDーD方
向に矢視した断面図である。そして、図17は流路切換
部118を構成する主要な部材を上下に分離して示した
分解斜視図である。
【0100】この流路切換部118は便器106の下方
に位置しており、図2で示すようにその上端にはスライ
ド式の開閉弁226を載置してあり、便器106と流路
切換部118は開閉弁226を介して連結してある。こ
の流路切換部118はその下部が左右に二股に分岐して
おり、その分岐したそれぞれ下端開口はそれぞれ投入口
173と174に独立して接続してある。このため、便
器106に排泄された屎尿は一時便器106の底部分に
貯留されるが、開閉弁226が電動モーターで開放する
ことにより、その屎尿は流路切換部118の上部開口に
落下する。そして、落下した屎尿は流路切換部118の
内部に組み込まれた振り分け機構により、投入口173
か174の何れか一方に流下されて案内され、乾燥釜1
45又は乾燥釜146の何れか一方に振り分けて投入さ
せられる。この流路切換部118は、便器106に排泄
された屎尿を乾燥処理を行うことができる乾燥釜14
5、146のいずれか一方に投入させる機能を有してい
る。
【0101】この流路切換部118の主要な部材は分岐
ダクト231であり、この分岐ダクト231は上部に一
つの開口を有し、中央から下方の左右に向けて二股に分
岐しており、分岐した下端にはそれぞれ開口を有してい
る。この分岐ダクト231は薄肉鋼板を折り曲げて内部
を空洞となるように形成してあり、分岐ダクト231の
内部の断面形状は図15、図16で示される。この分岐
ダクト231は空調機器の送風ダクトに似た構造であ
り、前後の側面(図16の左右の面)には薄肉の鋼板に
よる側板232と233が配置してあり、これらの側板
232と233の上部は平行となるように配置してあ
り、これらの側板232と233の下部は両者が徐々に
接近して絞むように傾斜してある。また、図15で示す
ように、両側板232、233の左側の肩には直線状の
上傾斜板234が載置してあり、両側板232、233
の右側の肩には直線状の上傾斜板235が載置してあ
る。さらに、図15で示す一対の側板232、233の
下部には逆V字形の切込みが形成してあり、この切り込
みの左側には流動板236が固定してあり、切り込みの
右側には流動板237が固定してある。これらの側板2
32と233、上傾斜板234と235、流動板236
と237はそれぞれの側縁を電気溶接などで気密に接続
してあり、内部が空洞であり、上部に一つの大きな開口
を有し、下方の左右には二つに分離した開口を有する立
体物が構成されている。
【0102】こうして、これら側板232、233、上
傾斜板234、上傾斜板235により分岐ダクト231
の上部には長方形をした開口が形成されたことになり、
この開口の周囲には縁取りをするように接続枠238が
固着してある。また、側板232、233、上傾斜板2
34、流動板236により図15の左側の下端には四角
い開口が形成され、この左側の開口には下方に向けて四
角い筒状をしたシュート239を一体に固着してある。
このシュート239の上部の周囲には、前述の蓋板17
1の上面にその下面が密着する枠状をした座枠241が
固着してある。さらに、側板232、233、上傾斜板
235、流動板237により図15における右側の下端
には四角い開口が形成され、この右側の開口には下方に
向けて四角い筒状をしたシュート240を一体に固着し
てある。このシュート240の上部の周囲には、前述の
蓋板172の上面にその下面が密着する枠状をした座枠
242が固着してある。
【0103】このようにして分岐ダクト231は、側板
232、233、上傾斜板234、235、流動板23
6、237、シュート239、240、接続枠238、
座枠241、242により、単体のユニットに構成され
ている。この分岐ダクト231は空洞となった内部空間
で屎尿を流下させることができ、流動板236の上面か
流動板237の上面のいずれか一方を選択して屎尿を落
下させることで、流動板236の上面で屎尿を流動させ
てシュート239より乾燥釜145に投入させるか、或
いは、流動板237の上面で屎尿を流動させてシュート
240より乾燥釜146に投入させる機能を持ってい
る。なお、図2、図14、図15で示すように、組み立
てらた分岐ダクト231は、その一方のシュート239
を投入口173に挿入し、座枠241を蓋板171の上
面に固着してあり、他方のシュート240を投入口17
4に挿入し、座枠242を蓋板172の上面に固着して
ある。
【0104】次に、この流路切換部118の内部に収納
して、投入された屎尿を左右に振り分ける動作を行なう
ための機構について説明する。
【0105】前述した側板232の上部の中央には、図
17で示すように、小径の軸穴247が開口してあり、
側板233の上部の中央には少し径の大きい軸受穴24
8が開口してある。この軸受穴248には、図16で示
すように、その外側面から軸受249を嵌め込んであ
る。この軸受249はその中央に通口250(軸穴24
7と同じ内径である)を貫通開口してあり、一方の端面
には円盤形の平面を持ち、他方の端面には軸受穴248
の内径を外径とする筒状の突起部を持った形状となって
いる。この突起部を軸受穴248に挿入し、円盤部を側
板233の外側に密着させて固定してある。このため、
側板233の側面には通口250が開口されていること
になる。
【0106】この分岐ダクト231の内部には揺動自在
に流動ガイド252が収納してある。この流動ガイド2
52は薄肉鋼板を折り曲げて四角い枠状に形成してあ
り、その上部には正方形の開口があり、四方の側面は下
方に向かうに従って内側に絞られ、下部には上部の開口
よりも狭い開口が形成されている。すなわち、流動ガイ
ド252では底が無い升の形をしている。そして、この
流動ガイド252の一方の側面の中央には支軸253が
外方に突出するように固着してあり、支軸253の外径
は軸穴247の内径と同一であり、他方の側面の中央に
はその中央に開口256を有する軸リング254が固着
してある。この支軸253の軸線と軸リング254の軸
線は、両者の軸線が同一直線上に配置されるように設定
してある。前述した流動ガイド252を分岐ダクト23
1に組み合わせるには、この流動ガイド252を接続枠
238の上部開口より挿入し、支軸253を軸穴247
に挿入し、その後に、軸リング254を軸受249の内
面に接近させ、軸リング254の開口256の中心軸と
通口250の中心軸を一致させる。次いで、側板233
の外側から丸棒状をした摺動軸255を通口250と開
口256に共通して挿入し、摺動軸255と軸受249
を回動自在にしたまま、摺動軸255と軸リング254
を固定する。このため、流動ガイド252の一方は支軸
253により揺動自在に保持され、流動ガイド252の
他方は軸リング254を介して摺動軸255により揺動
自在に保持されたことになる。こうして、流動ガイド2
52の両側は揺動自在に保持され、流動ガイド252は
分岐ダクト231の内部空間で揺動自在に保持されたこ
とになる。
【0107】このように保持された流動ガイド252を
揺動させるための機構を図16により説明する。前述の
軸受249の外側面には、パイプ状をした保持パイプ2
58の一端を固着してあり、この保持パイプ258の他
端には電動モーターや減速機を収納した駆動体259を
固着してある。この駆動体259の側面には、保持パイ
プ258の内部に向けて揺動軸260が突出してあり、
この揺動軸260の先端には摺動軸255の後端が噛み
合わせてあり、駆動体259の回転力は揺動軸260よ
り摺動軸255に伝達できるように連結してある。この
ような構成により、駆動体259が作動すると、減速さ
せたモーターの回転力は揺動軸260より摺動軸255
に伝えられ、摺動軸255に固着した軸リング254に
より流動ガイド252を図15で示すように左右に揺動
させることができる。
【0108】このようにして分岐ダクト231の内部に
流動ガイド252が収納されたことになるが、分岐ダク
ト231の上部には大きな開口が開いている。このた
め、この開口(接続枠238の開口)を閉鎖する構成に
ついて説明する。
【0109】この分岐ダクト231の上部は接続枠23
8による開口が大きく開いており、この接続枠238の
上面には図17で示すようにパッキング263を密着さ
せてある。このパッキング263は長方形をした枠状を
しており、パッキング263は接続枠238とほぼ同じ
形状に形成してあり、ゴムやフエルト等の弾力性のある
材料で製作されている。このパッキング263の上面に
は薄肉鋼板を長方形に切断した閉鎖板264を密着さ
せ、接続枠238と閉鎖板264をボルト等により締め
付けることにより、パッキング263を仲介して閉鎖板
264を接続枠238に固定する。この閉鎖板264の
中央には円形の開口265が開いており、この開口26
5には薄肉でパイプ状をしたフランジパイプ266を挿
入してあり開口265の内縁とフランジパイプ266の
外周とは電気溶接などにより気密に接続してある。この
フランジパイプ266を開口265に挿入して固定した
状態は図15、図16で示され、フランジパイプ266
の長さの下半分が閉鎖板264の下面より突出させてあ
る。そして、フランジパイプ266の閉鎖板264の下
面より下方に突出した下部外周には、チューブ状をした
スカート267の上部を挿入して吊り下げてある。この
スカート267は、例えばゴムや軟質プラスチック等で
形成されたものであり、柔軟性を持った薄肉の材料であ
り、その内径をフランジパイプ266の下部の外径とほ
ぼ同一としてある。この材質のため、このスカート26
7は流動ガイド252の内壁と接触してもそれ自体で変
形することができ、流動ガイド252が揺動する際に、
流動ガイド252の内面がスカート267に接触しても
流動ガイド252の揺動を妨げることのないように柔軟
性を保っている。そして、このフランジパイプ266の
上端には、図2で示した開閉弁226を載置して連結し
てある。
【0110】<屎尿処理装置105の配管による流路>
【0111】次に、図18により本実施の態様における
屎尿処理装置105を構成する主要部材の間を結び、屎
尿や空気の流動を行わせる配管の接続状況を説明する。
この図18では、便器106に排出された屎尿を流路切
換部118を介して乾燥釜145か146の何れかに投
入させるための流路と、送風機より屎尿処理装置105
の各部に空気を流通させるための流路を図示したもので
ある。
【0112】図2で示すように、支え板140の上部に
は流路切換部118が位置しており、流路切換部118
におけるシュート239は投入口173に挿入され、流
路切換部118のシュート240は投入口174に挿入
されて、両シュート239、240はそれぞれ蓋板17
1、172に連結されている。このため、流路切換部1
18は支え板140の上部に山形に載置されたことな
り、図18で模示的に示すように流路切換部118はそ
の三角形となった頂点を上にして、分岐した下部の左右
をそれぞれ蓋板171、172に載置した構成となって
いる。この流路切換部118の上部には、図14、図1
5で示すようにフランジパイプ266が固定してあり、
このフランジパイプ266の上面には開閉弁226を載
置してあり、さらに、開閉弁226の上部には便器10
6を載置してある。この開閉弁226はその内部に水平
に摺動するシャッター弁を持ち、その中央に形成した開
口をシャッター弁により開閉させることができるもの
で、この開閉弁は図2で示すモーター270によって駆
動されている。また、乾燥釜145の内部には球形状を
した蓄熱体168が収納してあり、乾燥釜146の内部
にも球形状をした蓄熱体271が収納してある。
【0113】次に、外部から屎尿処理装置105の内部
に空気を供給する唯一の窓口となるフィルター箱276
を説明する。このフィルター箱276は外部から閉鎖さ
れた空洞の箱状をしており、フィルター箱276の両端
には空気の流動を行なうための一対の開口が設けてあ
り、その内部には吸引した空気に含まれる塵埃を捕捉す
るためのフィルター277が収納してある。このフィル
ター箱276の一方の開口は外囲に開放してあり、他方
の開口には加熱部116を構成するコイル容器215の
吸気管221に接続してある。この加熱部116を構成
するコイル容器215の内部には高周波コイル218が
収納してあり、加熱部116における排気管222には
加熱部117を構成する吸気管279に接続して連通し
てある(加熱部117は図13では図示していないが、
前述した加熱部116と構造が同一であり、その内部は
空洞となっていて高周波コイル281が収納してあり、
一端には内部と連通する吸気管279が開口してあり、
他方には排気管280が開口してある)。こうして、加
熱部116と117は直列になるように接続してある。
加熱部117を構成する排気管280には吸気パイプ2
84の一端が接続してあり、吸気パイプ284の他端に
は送風機287が接続してある。この送風機287送風
機287は空気を圧送するものであり、その内部にはモ
ーター291と、このモーター291によって駆動され
るファン292が収納してある。そして、送風機287
の排出側には排出パイプ288が接続してあり、この排
出パイプ288の内部にはその内径を絞って空気の流動
速度をその部分で急速に高める作用を行うエゼクター2
89が設けてある。さらに、排出パイプ288の内部で
あってエゼクター289の下流側に位置して、取入口2
90が開口させてあり、この取入口290はエゼクター
289の方向に向けてあり、取入口290には空気パイ
プ312が接続してある。
【0114】前述した蓋板171に開口した吸気口17
5には開閉弁193が接続してあり、蓋板172に開口
した吸気口176には開閉弁194が接続してある(図
2と図3を参照)。この開閉弁193の上端には連通パ
イプ196が接続してあり、開閉弁194の上端にはT
ジョイント195が接続してあり、連通パイプ196と
Tジョイント195を合流させ、Tジョイント195の
他端には接続パイプ197に接続してある。この接続パ
イプ197の終端は再加熱部119に接続してあり、接
続パイプ197から流動した空気はこの再加熱部119
に流入される。この再加熱部119の内部には、流入し
た空気を加熱するための再加熱ヒーター301が収納し
てある。この再加熱部119の他方の面には曲げパイプ
198の一端が接続してあり、曲げパイプ198の他端
には消臭部120に連通してある。この消臭部120の
内部には、塵埃を捕獲するためのフィルター303と、
白金等の貴金属から構成された触媒304が収納してあ
る。そして、消臭部120の他端には連通パイプ305
の一端が接続してあり、連通パイプ305の他端は排出
パイプ288の側面に接続されており、この排出パイプ
288の開口はエゼクター289の中心部に位置させて
ある。
【0115】また、蓋板171に開口した導入口177
には開閉弁308が接続してあり、蓋板172に開口し
た導入口178には開閉弁309が接続してある。この
開閉弁308には空気供給パイプ310の一端が接続し
てあり、開閉弁309には空気供給パイプ311の一端
が接続してあり、両空気供給パイプ310と311のそ
れぞれの他端は合流し、両者の他端には空気パイプ31
2が接続してある。この空気パイプ312の終端は排出
パイプ288にまで延長していて、排出パイプ288の
開口端は前述の取入口290となっている。この接続構
成により、取入口290から取り込まれた空気は空気パ
イプ312を流動し、空気供給パイプ310、311に
それぞれ分岐されて流動し、開いた開閉弁308を通じ
て乾燥釜145の内部空間に流入するか、開いた開閉弁
309を通じて乾燥釜146の内部空間に流入させられ
るか選択されるようになっている。
【0116】前述の塵埃吸引部113で立ち上げた導入
パイプ179の上端には開閉弁315を介して放出パイ
プ293が接続してあり、塵埃吸引部114で立ち上げ
た導入パイプ180の上端には開閉弁316を介して放
出パイプ294が接続してある。これらの放出パイプ2
93と294はT字形に合流し、合流点で塵埃パイプ2
95の一端と接続してある。この塵埃パイプ295の他
端はゴミ回収箱296の内部空間にまで延長し、ゴミ回
収箱296の内部で開口している。このゴミ回収箱29
6は電気掃除機のゴミ分離機構とよく似た構造をしてお
り、ゴミ回収箱296は外部から閉鎖されて内部が空洞
の箱状をしており、このゴミ回収箱296の内部にはゴ
ミ袋297が設けてある。このゴミ袋297は空気は通
過させるが塵埃を通過させない紙、布等の材料を用い、
閉鎖した袋状に縫い合わせてあり、ゴミ回収箱296の
内部空間を充満させるように膨らませてある。そして、
塵埃パイプ295の終端はこのゴミ袋297の内部で開
口させてあり、このため、塵埃パイプ295の終端は袋
状となったゴミ袋297の内部空間とのみ連通すること
から、塵埃パイプ295の終端からゴミ袋297の内部
に流入した空気は必ずゴミ袋297の膜面を通過してゴ
ミ回収箱296側の内部空間に流動することになる。そ
して、ゴミ回収箱296の上部にはゴミ回収箱296の
内部空間と連通する排出パイプ298の一端が接続して
あり、排出パイプ298の他端は送風機318の吸引側
に接続してある。この送風機318の内部にはモーター
319と、このモーター319によって駆動されるファ
ン320が設けてあり、送風機318の排出側は外囲に
開放してある。
【0117】<液面センサー273、274の構成>
【0118】また、図1から図17までには図示してい
ないが、図18で示されるように、乾燥釜145の内部
には一対の電極で構成された液面センサー273が設け
てあり、乾燥釜146の内部には一対の電極で構成され
た液面センサー274が設けてある。この液面センサー
273は蓋板171の下面に固定してあり、一対の液面
センサー273は図8における吸気口175と導入口1
77の間に位置している。液面センサー273は一対の
電極でより成り、両電極はそれぞれが接触しないように
間隔を離してあり、両電極は蓋板171とは電気的に絶
縁して固定してある。この液面センサー273は乾燥釜
145の空間内で上部から下方に垂れ下げてあり、液面
センサー273の電極の下端は乾燥釜145に屎尿を満
たした際に、加熱乾燥の処理ができる許容液面高さとな
るように設定してある。また、液面センサー274は蓋
板172の下面に固定してあり、一対の液面センサー2
74は図8における吸気口176と導入口178の間に
位置しておる。液面センサー274は一対の電極でより
成り、両電極はそれぞれが接触しないように間隔を離し
てあり、両電極は蓋板172とは電気的に絶縁して固定
してある。この液面センサー274は乾燥釜146の空
間内で上部から下方に垂れ下げてあり、液面センサー2
74の電極の下端は乾燥釜146に屎尿を満たした際
に、加熱乾燥の処理ができる許容液面高さとなるように
設定してある。それぞれの液面センサー273、274
の基部は、それぞれ蓋板171、172とは電気的に絶
縁してあるが、それぞれの液面センサー273、274
の電極の先端(下端)は導電性の金属材料を露出させて
あり、各液面センサー273、274の先端に屎尿の液
面が接触することで電極間に電流が流れ、乾燥釜14
5、146の内部に収納できる限界高さに屎尿が投入さ
れたことを検知することができる。
【0119】<電気制御回路の構成>
【0120】また、図19により本実施の形態における
屎尿処理装置105の全体を自動的に制御する電気系統
の構成をブロック図により説明する。
【0121】この屎尿処理装置105の全体は中央演算
回路325によって制御されており、この中央演算回路
325はCPU(マイクロプロセッサーや中央演算素子
など)やプログラムを記憶させた不揮発性メモリー(R
OM)等から構成されている。このため、予め定められ
た手順と検知した条件により屎尿処理装置105を最適
の状態で作動させることができ、故障や不適当な条件の
もとでは自動的にその動作を停止させることができる機
能を持っている。
【0122】<<中央演算回路325への入力信号系統
>>
【0123】前述した一対の液面センサー273、27
4の出力信号はそれぞれオーバーフロー判別回路321
に入力しており、オーバーフロー判別回路321による
判別信号は中央演算回路325に入力している。また、
乾燥釜145内の温度を変化する温度センサー209の
出力は温度判別回路322に入力しており、同時に乾燥
釜146の内部に設けられて乾燥釜146の内部温度を
検知する温度センサー340(図11などでは図示して
いないが、温度センサー209と同一の構造である)の
出力も温度判別回路322に入力している。そして、ハ
ウス103内に設けられ、利用者が仮設便所101を排
泄の目的に使用したならば、その利用の終了を指示する
ための指示スイッチ324(図1では図示していない
が、各利用者が利用の都度操作するもの)の出力は乾燥
指示回路323に入力しており、この乾燥指示回路32
3からの制御信号は中央演算回路325に入力してい
る。また、屎尿処理装置105の全ての動作を開始させ
るための電源スイッチ325の出力は中央演算回路32
5に入力している。
【0124】<<中央演算回路325からの出力信号系
統>>
【0125】この中央演算回路325では入力した各種
の信号と、その内部に記憶してあるプログラムの条件と
を比較し、その判断結果によって屎尿処理装置105に
設けられた各種の機構を動作させるための複数の信号を
出力することができる。まず、中央演算回路325の出
力はオーバーフロー表示回路327に入力しており、オ
ーバーフロー表示回路327の出力には利用者に便器1
06の使用を中止する旨を表示するランプ228が接続
してある。また、中央演算回路325の独立した出力信
号はそれぞれ投入方向切換回路329、屎尿投入回路3
30、モーター制御回路331、開閉弁制御回路33
2、ヒーター制御回路333が接続してある。この投入
方向切換回路329の出力には分岐ダクト231に取り
付けられた駆動体259が接続してあり、この駆動体2
59が作動することにより流動ガイド252を左右に揺
動させることができる。また、屎尿投入回路330の出
力にはモーター270が接続してあり、モーター270
が作動することにより開閉弁226の内部に収納したシ
ャッター弁を水平に移動させることができる。そして、
モーター制御回路331にはモーター164、291、
319がそれぞれ接続してあり、開閉弁制御回路332
には開閉弁193、194、308、309、315、
316がそれぞれ独立して接続してある。さらに、ヒー
ター制御回路333の出力には高周波発生回路334と
再加熱ヒーター301が接続してあり、高周波発生回路
334の出力には高周波コイル218と281がそれぞ
れ独立して接続してある。
【0126】つぎに、本実施の態様による作用をそれぞ
れの動作の状況ごとに区分けて具体的に説明する。
【0127】〔無動作の状態〕
【0128】この仮設便所101が倉庫内に保管されて
いる状態のとき、或いは、仮設便所101が催物会場に
設置されているが、夜間や休日等で使用されていない状
態のときには、電源スイッチ326はオフ(回路を投入
していないこと)となっていて、屎尿処理装置105の
各機能は停止の状態を維持している。この電源スイッチ
326がオフであれば、その信号により中央演算回路3
25は停止の状態を維持し、中央演算回路325は投入
方向切換回路329、屎尿投入回路330、モーター制
御回路331、開閉弁制御回路332、ヒーター制御回
路333にはそれぞれ停止の信号を送っている。
【0129】この停止の状態のときにあっては、それぞ
れの機構は次のような状態を保っている。まず、投入方
向切換回路329は駆動体259の動作を停止してい
て、図15中の実線で示すように流動ガイド252の先
端開口を流動板236側に向けた状態で停止させてい
る。屎尿投入回路330はモーター270を動作させ
ず、開閉弁226のシャッター弁を閉鎖させて、便器1
06と流路切換部118との連通を閉鎖している。ま
た、モーター制御回路331はモーター164、29
1、319に電力を供給せず、各モーター164、29
1、319を停止させている。そして、開閉弁制御回路
332それぞれの開閉弁193、194、308、30
9、315、316を閉鎖させた状態に維持している。
ヒーター制御回路333は再加熱ヒーター301と高周
波発生回路334に電力を供給せず、再加熱ヒーター3
01は発熱せず、高周波発生回路334は高周波コイル
218、281にそれぞれ高周波電力を供給していな
い。このため、それぞれの乾燥釜145、146には高
周波が交拌しておらず、乾燥釜145、146は発熱し
ていないことになる。
【0130】〔予熱による各機構の初期設定〕
【0131】さて、この仮設便所101を仮設現場や催
物会場等に設置して臨時に使用する場合、この仮設便所
101に収納した屎尿処理装置105の動作を開始しな
ければならない。屎尿処理装置105では動作の開始に
より、利用者が便器106に排泄した屎尿を直ちに処理
できるよう、各機構を待機の状態に転換しておくことに
なる。この屎尿処理装置105を待機の状態に設定する
には、仮設便所101の管理者あるいは会場責任者が電
源スイッチ326をオンする(電源を投入すること)か
ら開始される。
【0132】この電源スイッチ326をオンするとその
信号は中央演算回路325に伝えられ、中央演算回路3
25はモーター制御回路331、開閉弁制御回路33
2、ヒーター制御回路333に信号を出力し、それぞれ
を待機の状態に切り換える(このとき、中央演算回路3
25は投入方向切換回路329、屎尿投入回路330に
は信号を出力せず、流動ガイド252は前述と同じ位置
にあり、開閉弁194は閉鎖している)。これらの信号
により、屎尿処理装置105は待機の状態に移行し、そ
の際における各部の動きをそれぞれ説明する。
【0133】〔〔空気の流路の設定〕〕
【0134】開閉弁制御回路332に信号が伝えられる
と、開閉弁制御回路332は開閉弁193、308を開
放させる(開閉弁194、309、315、316はな
おも閉鎖した状態を保持させる)。すると、乾燥釜14
5の内部は開閉弁193を介して連通パイプ196と連
通し、開閉弁308を介して空気供給パイプ310と連
通する。このため、外部の空気は空気供給パイプ310
を通じて乾燥釜145に流入することができ、乾燥釜1
45の空気は連通パイプ196より外部に排出される流
路が形成される。この空気の流路は、次に説明する送風
機287による空気の圧送に重要にな関連を持ってい
る。
【0135】〔〔送風機287による空気の流動〕〕
【0136】前記モーター制御回路331がモーター2
91に電力を供給すると、モーター291はファン29
2を回転させて空気を流動させ、送風機287としての
機能を発揮し、空気を吸気パイプ284よりF方向に吸
引して排出パイプ288に流出させる。すると、吸気パ
イプ284には加熱部116と117の内部に連通して
いるため、これらの空気を吸引することになり、外囲の
空気はフィルター箱276内にE方向に吸引される。吸
引された空気に含まれた塵埃やゴミはフィルター277
を通過する際に除去され、清浄な空気は吸気管221を
通過して加熱部116内に流入する。次いで、この空気
は加熱部116より排気管222、吸気管279を介し
て加熱部117の空間内に流入し、排気管280より排
出され、吸気パイプ284内をF方向に流動する。そし
て、送風機287で吸引されえ加速された空気はエゼク
ター289の絞られた中間部分を通過した後、排出パイ
プ288の開口端より図18中でG方向に流動して外部
に放出させられる。このようにして、送風機287が作
動すると、フィルター箱276の開口からE方向に空気
が吸引され、加熱部116、117、吸気パイプ284
を通過してF方向に流動し、次いで送風機287、排出
パイプ288を流動してG方向に排出される一連の空気
の流動が行われる。
【0137】〔〔乾燥釜145への空気の供給と吸
気〕〕
【0138】前述の送風機287が作動すると排出パイ
プ288に空気が流れるが、その下流側には空気の川上
方向に向けて取入口290が開口しており、この取入口
290より空気の一部が取り込まれる。取入口290か
ら流入した空気は空気パイプ312、空気供給パイプ3
10を流動し、開いている開閉弁308を通過して乾燥
釜145内に流入することになる。
【0139】さて、送風機287で圧送された空気は排
出パイプ288内を流動するが、この流動の際に排出パ
イプ288の内部に設けたエゼクター289を高速で通
過することになる。高速でエゼクター289の絞られた
中間を空気が流動すると、その周囲に負圧を発生させ、
負圧によってエゼクター289の周囲の空気を吸引し、
吸引した空気は排出パイプ288の下流方向に流動さ
れ、外囲に放出させらることになる。このような空気の
吸引現象が発生するため、エゼクター289の側面に接
続してある連通パイプ305より空気が吸引され、消臭
部120の内部の空気が吸引されて放出させられる。こ
の消臭部120には曲げパイプ198を介して再加熱部
119が接続してあり、再加熱部119には接続パイプ
197、Tジョイント195、連通パイプ196を介し
て開閉弁193が接続してある。従って、乾燥釜145
の内部の空気は開いている開閉弁193、連通パイプ1
96、接続パイプ197、Tジョイント195、接続パ
イプ197、再加熱部119、曲げパイプ198、消臭
部120、連通パイプ305の経路をたどってエゼクタ
ー289で吸引され、外囲に放出されることになる。
【0140】こうして、乾燥釜145の内部には取入口
290からの空気が供給され、同時に、供給された空気
はエゼクター289により吸引されて外囲に排出され、
一連の空気の流路が形成される。
【0141】〔〔触媒304の予熱〕〕
【0142】このような空気の流動が行われると、再加
熱部119内を空気が通過することになる。前述のよう
に、中央演算回路325はヒーター制御回路333に制
御信号を出力しているため、ヒーター制御回路333は
再加熱ヒーター301に電力を供給し、再加熱ヒーター
301は発熱している。再加熱部119内を流動してい
る空気が再加熱ヒーター301に接触すると、この空気
は高温に加熱され、曲げパイプ198を通過した後に消
臭部120内に流入して触媒304を加熱することにな
る。このように、空気を媒介として発熱した再加熱ヒー
ター301によって触媒304を加熱するのは、触媒3
04が酸化・還元の機能を発揮するためには所定の温度
に維持しておかなければならないからである。
【0143】〔利用者による仮設便所101の使用〕
【0144】前述のように電源スイッチ326がオンさ
れることにより、屎尿処理装置105の各機構が待機の
状態となり、いつでも仮設便所101を利用者が使用す
ることができる。そして、この待機の状態にある仮設便
所101を使用するには、利用者が図1で示すドアー1
04を手前に開けてハウス103の内部に入り、便器1
06に向かって屎尿を排泄する。利用者より排泄された
屎尿は、便器106の下部に流動し、閉鎖されている開
閉弁226の上部に一時貯留される。
【0145】利用者により便器106への屎尿の排泄行
為が終わったならば、その利用者は次の利用者のために
自己の排泄物を屎尿処理装置105に流動させ、便器1
06の底に溜まっている排泄物を処理させる指示を行わ
なければならない。この処理の指示はハウス103内に
設けてある指示スイッチ324を押動することにより開
始され、指示スイッチ324がオンされることで屎尿処
理装置105により排泄物の加熱乾燥の処理が始まる。
【0146】〔乾燥釜145への排泄物の投入〕
【0147】前述のように最初の利用者が指示スイッチ
324を押動すると、その信号は乾燥指示回路323に
伝えられ、乾燥指示回路323は中央演算回路325に
屎尿の乾燥処理を開始する信号を伝える。このため、中
央演算回路325は屎尿投入回路330に信号を伝え、
モーター270を作動させることにより、開閉弁226
の内部に設けたシャッター弁を横に摺動させて開閉弁2
26を開放させる。この開閉弁226が開放すると、便
器106の下部開口と流路切換部118の上部に設けた
フランジパイプ266は連通し、便器106に排出され
た屎尿はフランジパイプ266の内部空間に落下するこ
とになる。
【0148】この屎尿が落下すると、図15で示すよう
にまずフランジパイプ266を落下し、次いでスカート
267を落下してその下部開口より流動ガイド252に
放出される。この流動ガイド252は図15中の実線で
示すように、左方向に傾斜しており、スカート267よ
り落下した屎尿は流動ガイド252の傾斜に従って流動
板236の上面に落下する。この流動板236に落下し
た屎尿は、その傾斜によって図中で左方向に流動し、次
いでシュート239より乾燥釜145の内部空間に投入
されることになる。
【0149】こうして、屎尿は乾燥釜145にのみ投入
されるが、予め定められた時間が経過するとけ開閉弁制
御回路332はモーター270を逆転させ、開閉弁22
6の内部に設けたシャッター弁を摺動させて開閉弁22
6を開放させる。このため、フランジパイプ266と便
器106との連通が遮断され、乾燥釜145の内部に投
入した屎尿から出る臭気は便器106の開口を通じて外
部には放出されない。こうして、屎尿から発生する悪臭
は、乾燥釜145の外部には流出せず、次に仮設便所1
01を使用する利用者や、仮設便所101の周囲にいる
人達に不快感を与えることがない。
【0150】なお、この実施の態様では図示しないが、
利用者が排泄した屎尿を便器106の下部より乾燥釜1
45に投入させると同時に、泡発生装置や噴霧装置等に
より界面活性剤や浄化液を便器106の表面に流入させ
たり噴霧させることもできる。このような界面活性剤や
浄化液を泡状や霧状にして便器106、流路切換部11
8等の内壁を濡らすことにより、屎尿の流動を円滑に行
わせることができ、それぞれの部材の内壁に屎尿が付着
するのを防止することができる。
【0151】〔乾燥釜145による屎尿の乾燥処理〕
【0152】このように乾燥釜145内に屎尿を投入さ
せ、開閉弁226を閉鎖させたなら、中央演算回路32
5は記憶してあるステップにより、乾燥釜145を加熱
して屎尿の乾燥処理を開始する。この乾燥処理の開始で
は、中央演算回路325はモーター制御回路331、ヒ
ーター制御回路333にそれぞれ信号を出力することに
より行われる。
【0153】〔〔乾燥釜145の加熱〕〕
【0154】ヒーター制御回路333に制御信号が入力
すると、ヒーター制御回路333は再加熱ヒーター30
1に電力を供給したままで高周波発生回路334を作動
させ、高周波発生回路334で発生した高周波の電力を
高周波コイル218に供給する。この高周波の電力によ
り、加熱部116の内部に収納してある高周波コイル2
18は高周波の電磁波を発生させ、発生した高周波の電
磁波は加熱部116に接近している乾燥釜145の底面
を通過して上下方向に交拌する。この乾燥釜145は鉄
などの材料で形成してあるため、高い周波数の電磁波が
乾燥釜145の材質を交拌することにより電磁誘導加熱
の現象が発生し、乾燥釜145がそれ自体で発熱するこ
とになる。また、同時に、この高周波の電磁波が乾燥釜
145内に収納してある蓄熱体168にも交拌するた
め、蓄熱体168自体も発熱することになる。この電磁
誘導加熱による発熱の結果、乾燥釜145の内部に貯留
した屎尿は、乾燥釜145と蓄熱体168により加熱さ
れ、その温度が上昇させられることになる。
【0155】なお、高周波コイル218に高周波の電力
を供給すると、高周波コイル218自体も発熱し、さら
に、発熱した乾燥釜145からの輻射熱によって加熱部
116のユニット自体も発熱することになる。だが、送
風機287が作動しているため、外囲から図18中でE
方向に吸引された空気はフィルター箱276、吸気管2
21を通過して加熱部116内を通過している。この空
気が加熱部116内を通過する際に、空気が高周波コイ
ル218を冷やすと同時に熱交換によりその空気は温め
られる。温められた空気は加熱部117を通過した後、
吸気パイプ284を通じて図18中でF方向に流動し、
最終的には触媒304と乾燥釜145を加熱する熱の一
部となる。
【0156】〔〔空気の供給による酸化〕〕
【0157】すでに開閉弁制御回路332によって開閉
弁308が開放されているため、排出パイプ288を流
動する空気の一部は取入口290より乾燥釜145の内
部空間に供給されている。このため、供給された外囲の
空気は、加熱されている屎尿の表面と接触し、屎尿を酸
化する作用を補助することになる。
【0158】〔〔触媒304による悪臭の除去〕〕
【0159】さて、高周波コイル218で発生された高
周波の電磁波により乾燥釜145が加熱されると、乾燥
釜145の内部に貯留されている屎尿は沸騰し、その成
分の大部分である水分は水蒸気となって蒸発する。しか
し、乾燥釜145から蒸発する水蒸気には、屎尿に含ま
れている悪臭の原因となる尿素やアンモニア等の成分が
含まれているため、このまま仮設便所101の外部に放
出すると、周囲に悪臭を発散させることになる。このた
め、水蒸気を外部に拡散させる前に、悪臭の原因となる
要素を除去し、無臭の状態に変質させてからでなければ
外囲に拡散することはできない。
【0160】まず、乾燥釜145の内部には開閉弁30
8と導入口177を通過した空気が供給されており、屎
尿から蒸発した水蒸気はこの供給されている空気と共
に、吸気口175より外部に流出する。この水蒸気を含
んだ空気は開閉弁193、連通パイプ196、Tジョイ
ント195、接続パイプ197を通過して再加熱部11
9の内部空間に流入する。この再加熱部119の内部で
は、水蒸気を含む空気は再加熱ヒーター301に接触し
て高い温度にまで加熱され、次いで曲げパイプ198よ
り消臭部120の内部に流入する。
【0161】この消臭部120の内部に流入した空気
は、フィルター303を通過してゴミ等が除去された、
次いで下流に位置する触媒304に接触する。この触媒
304は屎尿処理装置105の動作を開始させて待機状
態のときにすでに再加熱ヒーター301によって加熱さ
れているため、その機能を発揮するに充分な温度に温め
られている。この温められた触媒304に悪臭の成分を
含んだ水蒸気と空気が接触すると、触媒304によって
その成分は酸化還元される。すなわち、尿素やアンモニ
ア等の悪臭の成分は、触媒304と接触することで酸化
還元され、無臭の状態に変質される。そして、無臭に変
質された水蒸気と空気はエゼクター289で発生した負
圧によって吸引され、排出パイプ288内を流動したの
ち図18中でG方向に流出して外囲に拡散される。この
ようにして、仮設便所101の外部には、乾燥釜145
を加熱して屎尿を蒸発させることで発生した悪臭が漂わ
ず、快適に仮設便所101を使用することができる。
【0162】〔〔乾燥釜145の回転運動〕〕
【0163】また、中央演算回路325はモーター制御
回路331に制御信号を出力し、モーター制御回路33
1はモーター291を動作させる。このモーター291
が作動するとモーター291のモーター軸166は回転
し、モーター軸166に固着した小歯車165を従動し
て回転させる。この小歯車165の外周には図10で示
すように大歯車157と158がそれぞれ噛み合わせて
あるため、大歯車157、158は小歯車165の回転
に従動して、水平方向にそれぞれが回転させられること
になる。この大歯車157は回転リング155の外周に
形成されているため、回転リング155も同時に回転さ
せられ、回転リング155は固定リング153の周囲で
ベアリングを介して円滑に回転させられる。同様にし
て、大歯車158は回転リング156の外周に形成され
ているため、回転リング156も同時に回転させられ、
回転リング156は固定リング154の周囲でベアリン
グを介して円滑に回転させられる。
【0164】この回転リング155の下部には乾燥釜1
45が吊り下げてあるため、小歯車165により大歯車
157が従動されると、回転リング155と乾燥釜14
5も同時に回転させる。同様に、回転リング156の下
部には乾燥釜146が吊り下げてあるため、小歯車16
5により大歯車158が従動されると、回転リング15
6と乾燥釜146も同時に回転させられる。この乾燥釜
145と146の回転では、それぞれが同じ方向に同一
の回転速度で回転をすることになる。そして、回転リン
グ155と乾燥釜145は、固定リング153に吊り下
げられてその中心軸を垂直に位置させたままで、左右に
振れることなく水平に回転させられている。また、乾燥
釜146と回転リング156は、固定リング154に吊
り下げらてその中心軸を垂直に位置させたままで、左右
に振れることなく水平に回転させられる。このように両
乾燥釜145、146が振れることなく水平に回転する
ため、乾燥釜145の下面と加熱部116の上面との間
には少しの隙間を保持して回転し、乾燥釜145の下面
と加熱部117の上面との間には少しの隙間を保持して
回転し、乾燥釜145、146の下面と加熱部116、
117の上面とが接触することはない。
【0165】〔〔蓄熱体168による屎尿の攪拌〕〕
【0166】このように、モーター164により乾燥釜
145が回転させられると、乾燥釜145に収納した蓄
熱体168は乾燥釜145の回転方向に従って回転する
ことになる。だが、乾燥釜145が回転しても、その内
部に収納してある蓄熱体168は乾燥釜145の内部に
中吊りにしてある塵埃吸引部113の邪魔板206の掻
き上げ板207(邪魔板206は吸引パイプ203の下
部に固着してあり、吸引パイプ203の上端は蓋板17
1に固定してあるため、邪魔板206、掻き上げ板20
7は乾燥釜145とともに回転しない)と接触してその
回転を妨げられる。この補強体205、掻き上げ板20
7は乾燥釜145の回転とは無関係に停止しているた
め、蓄熱体168が掻き上げ板207に接触すると、蓄
熱体168はその位置で転動することになり、乾燥釜1
45が回転しても蓄熱体168は水平方向に回転しな
い。
【0167】しかし、乾燥釜145内に貯留した屎尿
は、乾燥釜145の回転により、その内壁と密着して粘
性により乾燥釜145の回転方向に回転することにな
る。しかし、この屎尿は掻き上げ板207に衝突すると
共に、その場所で転動している蓄熱体168により攪拌
されることになる。この蓄熱体168の転動による屎尿
の攪拌の際に、蓄熱体168自身が発熱した熱が屎尿に
伝えられ、熱の伝達が行なわれる。こうして、屎尿は蓄
熱体168と邪魔板206、掻き上げ板207によって
攪拌されながら、屎尿全体の温度が均一になるように混
合され、屎尿の温度上昇も行われる。
【0168】なお、乾燥釜145の底の中央は図6で示
すように、その中央に突起147を隆起して形成してあ
る。この突起147が乾燥釜145の中央に位置するこ
とから、乾燥釜145が回転して蓄熱体168が転動し
ても、蓄熱体168は乾燥釜145の中心に集まらず、
突起147の周辺である乾燥釜145の底周囲で転動す
ることになる。このため、転動している複数の蓄熱体1
68が乾燥釜145の中心部へ集中し、蓄熱体168が
団子状に集合せず、常に乾燥釜145の底周囲で転動す
るため、屎尿を確実に攪拌することができる。
【0169】〔〔乾燥釜145、146の反転運動〕〕
【0170】このようにしてモーター164が作動し
て、モーター軸166、小歯車165、大歯車157、
158を介して、乾燥釜145、146がそれぞれ回転
させられる。しかし、乾燥釜145の回転方向は常に一
方向でなく、一定の時間だけ乾燥釜145、146を正
方向に回転させたならば、ついで逆方向に乾燥釜14
5、146を回転させる。この乾燥釜145、146の
回転を正回転と逆回転を交互に行なわせるため、モータ
ー制御回路331は予め設定ある手順に従い、一定の時
間ごとにモーター164を正逆交互に作動させる。この
ようにして乾燥釜145、146の回転方向を切り換え
ることにより、乾燥釜145内に貯留した屎尿を特定の
位置に片寄らないように規制している。また、この乾燥
釜145の回転を一定の時間毎に反転することで、屎尿
の温度を均一となるように攪拌させている。
【0171】〔乾燥釜145による屎尿の蒸発乾燥処理
の終了〕
【0172】このようにして乾燥釜145を加熱し、同
時にモーター164で乾燥釜145を回転させることに
より、屎尿の蒸発乾燥の処理が行なわれる。すると、屎
尿の大部分の成分である水分は水蒸気となって蒸発さ
れ、乾燥釜145内に収納した屎尿の全てが蒸発すると
乾燥の処理が終了する。この乾燥処理の終了は、図1
1、図12で示すように、邪魔板206の裏面であって
補強体205の一側に固着してある温度センサー209
によって検知される。この温度センサー209は常時乾
燥釜145の内部温度を検知しており、乾燥釜145の
全体の温度が急激に上昇すると、蒸発乾燥の処理が終了
したものと判断する。
【0173】すなわち、温度センサー209は常に乾燥
釜145(特に底付近)の温度の変化を検知しており、
その信号を電気信号として温度判別回路322に伝えて
いる。この温度判別回路322では温度センサー209
からの温度検知信号が常時入力しており、乾燥釜145
が屎尿を蒸発させるための低い温度を維持しているとき
は何ら判断信号を出力しない。しかし、屎尿に含まれる
水分が全て蒸発すると、水分の蒸発に必要な温度以上に
乾燥釜145内の温度が上昇し、低い温度から急激に高
い温度に変動する。この温度変化を温度センサー209
で検知し、その検知信号を温度判別回路322が判別し
て中央演算回路325に屎尿の蒸発乾燥が終了した判別
信号として出力する。この判別信号により、中央演算回
路325は乾燥釜145による屎尿の蒸発乾燥の処理が
終了したため、乾燥釜145の加熱を終了させる。すな
わち、中央演算回路325はヒーター制御回路333に
制御信号を出力し、高周波発生回路334から高周波コ
イル218へ高周波の電力を供給することを停止させ
る。このため、高周波コイル218からは高周波の電磁
波が発生せず乾燥釜145は電磁波により加熱されなく
なる。
【0174】〔乾燥釜145の内部の清掃処理〕
【0175】このように、中央演算回路325による制
御により屎尿処理装置105の各部がそれぞれ作動し、
乾燥釜145に貯留された屎尿はその大部分の成分であ
る水分が水蒸気となって蒸発し、蒸発した水蒸気はエゼ
クター289で吸引され大気中に拡散される。この動作
を継続して行なうことにより乾燥釜145の内部に貯留
した屎尿はその容積が減少し、最終的には蒸発すること
ができない繊維質、紙等の固形物だけが細かな塵埃とな
って残留することになる。この塵埃が屎尿の蒸発乾燥の
処理の毎に蓄積していくと、乾燥釜145の底に塵埃が
厚く溜まることとなり、熱伝導の効率が悪くなると共
に、乾燥釜145の回転運動にも支障が生ずる。このた
め、一回の蒸発乾燥の処理が終了したならば、その都度
乾燥釜145の清掃処理を行なわなければならない。乾
燥釜145を常時清掃することにより、塵埃を排出して
屎尿処理装置105を継続して使用することが可能とな
るからである。このため、中央演算回路325は、開閉
弁制御回路332とモーター制御回路331に制御信号
を伝え、乾燥釜145の清掃処理に移行する。
【0176】〔〔開閉弁の開閉による空気の流路の切
換〕〕
【0177】まず、中央演算回路325からの制御信号
により、開閉弁制御回路332は開閉弁193を閉鎖さ
せ、同時に開閉弁315を開放させる。このため、開閉
弁193より連通パイプ196への空気の流出はなくな
り、その代わりに、乾燥釜145内の空気は開閉弁31
5より放出パイプ293の方向へ流出させることができ
るようになる。
【0178】〔〔送風機318による空気と塵埃の吸
引〕〕
【0179】次に、中央演算回路325はモーター制御
回路331に制御信号を伝え、モーター制御回路331
よりモーター319の駆動を開始させる。このモーター
319によりファン320を回転させ、送風機318に
よって空気を図18中H方向に流動させる。前述のよう
に開閉弁315が開放されているため、図11、図12
で示される吸引パイプ203の下端開口より乾燥釜14
5内の空気は吸引され、吸引パイプ203、導入パイプ
179、開閉弁315を通過した後、放出パイプ29
3、塵埃パイプ295を通過してゴミ回収箱296の内
部にあるゴミ袋297の空間にまで流動する。このよう
に吸引された空気には乾燥釜145に残留した塵埃も含
まれており、この塵埃と空気はゴミ袋297の内部に流
入する。前述したように、外部から密閉したゴミ回収箱
296内には袋状のゴミ袋297が収納してあり、塵埃
パイプ295から放出された塵埃を含んだ空気は、ゴミ
回収箱296の内部には流入せず、先ずこのゴミ袋29
7に流入する。このゴミ袋297は紙、布等の材質で形
成してあり、この材質の膜面では空気は通過させるが、
塵埃はその膜面で引っ掛かって捕獲できる性質があり、
塵埃パイプ295から流入した空気に含まれる細かい塵
埃は、このゴミ袋297で捕獲される。そして、ゴミ袋
297の膜面を通過した空気はゴミ回収箱296の内側
に流出し、次いで排出パイプ298より送風機318に
流れて外囲に拡散される。つまり、このような空気の流
路を形成することにより、乾燥釜145内の塵埃は送風
機318により空気と共に吸引され、ゴミ袋297で塵
埃のみが捕獲される作用を行うことになる。
【0180】〔〔吸引パイプ203による塵埃の清
掃〕〕
【0181】この吸引パイプ203による空気と塵埃を
乾燥釜145から吸引し、乾燥釜145に残った塵埃を
除去する清掃処理の最中においても、モーター164は
作動を続けており、モーター164によって乾燥釜14
5は回転させられている。この乾燥釜145が回転する
ことで蓄熱体168は乾燥釜145の底で転動を続け、
乾燥釜145の内底と側面に固着している屎尿の残渣を
削り落とし、同時にこの残渣をより細かく粉砕し、空気
とともに吸引されやすいように加工している。この蓄熱
体168が転動することにより、乾燥釜145の清掃の
効率はより高めることができる。
【0182】〔清掃処理の終了〕
【0183】このようにして乾燥釜145内に残留した
塵埃の清掃処理が行われ、所定の時間が経過したならば
(予め、プログラムに記憶させてある設定時間)、中央
演算回路325は清掃処理の終了を指示し、次に投入さ
れる屎尿のために待機することになる。中央演算回路3
25はモーター制御回路331、開閉弁制御回路332
に制御信号を伝え、待機の状態に移行させる。すなわ
ち、モーター制御回路331はモーター319の駆動を
停止させ、送風機318による空気と塵埃を乾燥釜14
5から吸引する動作を停止させる。また、モーター制御
回路331はモーター164の駆動を停止させ、乾燥釜
145の回転を停止させる。そして、開閉弁制御回路3
32は開閉弁193を開放させ、同時に開閉弁315を
閉鎖させる。この制御により、屎尿処理装置105は電
源スイッチ326をオンさせた最初の〔予熱による各機
構の初期設定〕に復帰し、次に仮設便所101を使用す
る利用者のために待機する。
【0184】このようなルーチンにより、屎尿処理装置
105は、〔予熱による各機構の初期設定〕、〔利用者
による仮設便所101の使用〕、〔乾燥釜145への排
泄物の投入〕、〔乾燥釜145による屎尿の乾燥処
理〕、〔乾燥釜145による屎尿の蒸発乾燥処理の終
了〕、〔乾燥釜145の内部の清掃処理〕、〔清掃処理
の終了〕を一つのサイクルとし、便器106に排泄され
た屎尿を蒸発乾燥させて処理を行うことになる。なお、
この処理サイクルでは、乾燥釜145の許容能力以上の
屎尿が投入されず、投入された屎尿の量が乾燥釜145
の処理能力以下の条件において継続して続けられる。
【0185】〔乾燥釜146への屎尿の振り分け〕
【0186】前述のように、屎尿処理装置105が作動
すると、便器106に排泄した屎尿は乾燥釜145によ
り加熱されて蒸発乾燥の処理が行なわれる。この処理の
サイクルにおいて、乾燥釜145内に投入された屎尿が
蒸発する速度と、乾燥釜145に新たに投入される屎尿
の量との間に均衡が保たれているか、蒸発させる速度が
早ければ、屎尿は乾燥釜145によって継続して処理さ
れる。しかし、仮設便所101を使用する利用者の数が
一時的に増加すると、乾燥釜145に投入される屎尿の
量が増加し、乾燥釜145の処理能力以上の量となり、
乾燥釜145の内部に屎尿が充満することになる。この
ような状態となれば、乾燥釜145は屎尿の蒸発乾燥の
処理を行うことができなくなり、ついには便器106へ
の屎尿の排泄の停止、或いは乾燥釜145に屎尿が溢れ
て動作中断の現象が発生することになる。
【0187】このように乾燥釜145の容量以上の屎尿
が投入されることにより、仮設便所101を使用できな
くなる事故を防止するために、乾燥釜145に許容量以
上の屎尿が投入されたならば、自動的に屎尿を乾燥釜1
46に振り分けて投入させ、処理の分散を行うことにな
る。このように、屎尿を乾燥釜145から乾燥釜146
に振り分けるには、乾燥釜145に投入された屎尿の量
がオーバーフローであることを自動的に検知し、乾燥釜
145への屎尿の投入を一時中断し、流動ガイド252
を切り換えて便器106より投入された屎尿を乾燥釜1
46に投入させることで行う。
【0188】〔乾燥釜145のオーバーフローの検知〕
【0189】前述した乾燥釜145による屎尿の蒸発乾
燥の処理サイクルの途中において(処理サイクルのいず
れの工程であっても同じである)、便器106に排泄さ
れた屎尿は利用者が指示スイッチ324を押動する毎に
乾燥釜145に投入される。投入された屎尿は乾燥釜1
45内で順次貯留されるが、蒸発の速度よりも屎尿の投
入量が多くなれば、貯留された屎尿の液面高さが順次高
くなる。すると、屎尿の液面はついに液面センサー27
3の一対の電極の下端にまで達することになり、間隔を
置いて設置した一対の液面センサー273の電極を電気
的に導通させることになる。この液面センサー273の
一対の電極を導通(ショート)させた信号はオーバーフ
ロー判別回路321に伝えられ、オーバーフロー判別回
路321は乾燥釜145に許容量以上の屎尿が貯留され
たものと判断して、その判別信号を中央演算回路325
に伝え、屎尿の振り分けの開始を指示することになる。
【0190】〔屎尿の振り分けの動作の開始〕
【0191】すると、中央演算回路325は投入方向切
換回路329に制御信号を伝え、投入方向切換回路32
9により駆動体259を動作させる。この駆動体259
が動作するとその揺動軸260を回動させ、揺動軸26
0の回転運動により図16、図17で示す揺動軸255
は通口250を中心として従動して回動させられる。摺
動軸255が回動すると、軸リング254、流動ガイド
252、支軸253も同時に回動され、流動ガイド25
2全体はその一側を揺動軸255で保持され、他側を支
軸253で保持されて軸芯を水平にして回動することに
なる。この揺動軸255が回動する方向は図15中で反
時計方向であるため、流動ガイド252の回動する方向
も反時計方向となり、流動ガイド252は図15中で実
線で示される位置から、鎖線で示される流動ガイド25
2ーaの位置まで約60度の角度を回動する。流動ガイ
ド252が流動ガイド252ーaの位置にまで回動する
と駆動体259は停止し、この位置では流動ガイド25
2ーaの下端開口は図15で示すように流動板237の
傾斜面に向けられている。
【0192】このように流動ガイド252ーaの下端開
口が図15において右下側方向に向けられると、これ以
降においては、便器106に排泄された屎尿は開閉弁2
26を通過した後に流動ガイド252ーaに投入され、
その下端開口より流動板237の上面に落下する。する
と、屎尿はこの流動板237の斜面を右方向に流動して
シュート240の下端開口より落下し、屎尿は乾燥釜1
46の内部に投入される。こうして、便器106に排泄
された屎尿は乾燥釜145に貯留されず、乾燥釜146
に貯留されることになる。
【0193】〔乾燥釜146における屎尿の蒸発乾燥処
理〕
【0194】このようにして、乾燥釜146の内部に屎
尿が投入されると乾燥釜146は屎尿を加熱して蒸発乾
燥の作用を開始する。中央演算回路325が投入方向切
換回路329に制御信号を伝えると同時に、開閉弁制御
回路332とヒーター制御回路333にも制御信号を伝
える。すなわち、開閉弁制御回路332では開閉弁19
4と開閉弁309を開放させ、取入口290から取り入
れた空気を空気パイプ312、空気供給パイプ311、
開閉弁309を介して乾燥釜146に流入させ、乾燥釜
146内に貯留した屎尿の酸化を行なう。また、屎尿を
加熱することにより発生した水蒸気は、空気と共に吸引
されて開閉弁194を通過し、Tジョイント195より
接続パイプ197に流入し、再加熱部119内の再加熱
ヒーター301で加熱される。この加熱された水蒸気を
含んだ空気は、曲げパイプ198より消臭部120に流
入し、触媒304と接触することで酸化還元され、無臭
となって外囲に放出される。この蒸発した水蒸気と空気
の流れる経路は、前述した乾燥釜145で発生した水蒸
気の経路と同一である。
【0195】また、ヒーター制御回路333は高周波発
生回路334を制御して高周波コイル281に高周波の
電力を供給する。このため、高周波コイル281は高周
波による電磁波を発生し、その電磁波を乾燥釜146の
底付近で交拌させ、乾燥釜146と蓄熱体271を高周
波加熱によって発熱させる。このため、乾燥釜146の
内部に貯留した屎尿は、乾燥釜146と蓄熱体271に
より加熱され、沸騰点まで温度が高められる。このよう
に温度が上昇すると、屎尿の大部分の成分である水分は
水蒸気となって蒸発し、開閉弁194を通過して乾燥釜
146の外部に流出させられる。
【0196】なお、このように乾燥釜146に投入され
た屎尿の乾燥処理が開始されたときには、それ以前から
乾燥釜145によりその内部に収納した屎尿は蒸発乾燥
の処理が行われている(乾燥釜145がオーバーフロー
したために、流動ガイド252が切り換えられたた
め)。このことから、モーター制御回路331はすでに
モーター164を駆動させているため、乾燥釜146は
回転させられており、乾燥釜146の内部に保持した塵
埃吸引部114に固定した邪魔板と掻き上げ板(両者と
も図18では符号を付していない)は蓄熱体271と接
触し、乾燥釜146の内部に貯留した屎尿を攪拌すると
ともに熱の伝達を行ない、屎尿の温度の上昇を補助する
と共に温度上昇が均一となるように攪拌している。
【0197】〔乾燥釜146の内部の清掃処理〕
【0198】高周波コイル281により乾燥釜146を
加熱していると、ついには屎尿は全て蒸発し、最後は乾
燥釜146内には蒸発することができない繊維質や灰分
等の塵埃が残ることになる。屎尿の水分が全て蒸発した
ときが、屎尿の乾燥の処理が完了したときであり、この
状態を温度センサー340で自動的に検知して次に清掃
処理に移行する。
【0199】乾燥釜146内の温度は温度センサー34
0で常時検知されており、温度センサー340により乾
燥釜146の内部温度が急激に上昇すると、その信号は
温度判別回路322に伝えられる。この温度判別回路3
22では、温度が急激に上昇すると屎尿の蒸発乾燥が終
了したものと判別し、その判別信号を中央演算回路32
5に出力し、中央演算回路325は乾燥釜146の加熱
を終了させ、清掃処理の指示を行う。すなわち、中央演
算回路325はヒーター制御回路333に制御信号を出
力し、高周波発生回路334から高周波コイル281へ
の高周波の電力を供給させ、電磁波による乾燥釜145
の加熱を停止させる。また、中央演算回路325は開閉
弁制御回路332に制御信号を送り、開閉弁制御回路3
32によって開閉弁194を閉鎖させ、開閉弁316を
開放させる。さらに、中央演算回路325はモーター制
御回路331に制御信号を伝え、モーター319を駆動
させ、送風機318により空気を図18中でH方向に流
動させる。
【0200】このような空気の流路の切り換えにより、
乾燥釜146の内部の空気は塵埃吸引部114の下端開
口より吸引され、同時に塵埃も空気と共に吸引され、放
出パイプ294、塵埃パイプ295を通過してゴミ袋2
97にまで流動する。このゴミ袋297では、その膜面
により塵埃のみが捕獲されり、清浄となった空気は排出
パイプ298より送風機318を通過して外囲に放出さ
れる。
【0201】〔乾燥釜146の清掃処理の終了〕
【0202】このような空気の流動により、乾燥釜14
6内に残留した塵埃の清掃処理が行われ、所定の時間が
経過したならば中央演算回路325は清掃処理の終了を
指示する。すなわち、中央演算回路325はモーター制
御回路331に制御信号を伝え、モーター制御回路33
1はモーター319の駆動を停止させ、送風機318の
機能を停止させる。また、開閉弁制御回路332は開閉
弁194を開放させ、同時に開閉弁316を閉鎖させ
る。この制御により、乾燥釜146は最初の状態に復帰
し、次に仮設便所101を使用する利用者のために待機
する。
【0203】なお、この乾燥釜146の内部に投入した
屎尿の蒸発乾燥の処理が行われている際に、平行して乾
燥釜145でも屎尿の蒸発乾燥の処理が行われている。
このため、乾燥釜146内の屎尿が全て蒸発され、その
後清掃の処理が完了しても、乾燥釜145が屎尿の処理
を行っているのであれば、モーター制御回路331はモ
ーター164を継続して駆動させ、両乾燥釜145、1
56の回転を継続させている。モーター164の駆動を
停止させるのは、乾燥釜145、156にそれぞれ投入
した屎尿の蒸発乾燥の処理と清掃の処理がいずれも完了
し、両乾燥釜145、156が空となっていることが条
件となる。また、これらの乾燥釜145、156により
屎尿の処理が完了しても、次で説明する乾燥釜146が
オーバーフローしなければ、流動ガイド252ーaの下
端開口は図15で示すように右下の方向に向けたままで
停止されている。
【0204】〔オーバーフローによる便器106の使用
の停止〕
【0205】このようにして、流動ガイド252が流動
ガイド252ーaの位置に切り換えられたならば、便器
106に排泄された屎尿は振り分けられて乾燥釜146
に投入され、乾燥釜146で〔蒸発乾燥の処理〕、〔清
掃の処理〕、〔待機の状態への復帰〕のサイクルが継続
される。このため、便器106に新たに排泄された屎尿
は乾燥釜146により継続して処理される。この処理は
乾燥釜145がオーバーフローしたために、乾燥釜14
5内にすでに投入された屎尿を処理している間は当然の
ように乾燥釜146により平行して処理される。だが、
乾燥釜145内の全ての屎尿の蒸発乾燥の処理と清掃の
処理が完了しても、この乾燥釜146による処理サイク
ルは継続していて、新規に排泄された屎尿は乾燥釜14
6でのみ処理される。
【0206】しかし、仮設便所101を使用する利用者
がさらに増加し、便器106に投入される屎尿の量が乾
燥釜146の処理許容量以上となれば、利用者による便
器106の一時的な使用を中止しなければならなくなる
(乾燥釜145はすでに許容量以上の屎尿が投入され、
オーバーフローしているので、新たに屎尿を乾燥釜14
5に投入することはできない)。すなわち、乾燥釜14
6に投入された屎尿が完全に蒸発乾燥の処理が終わらな
いうちに、新たに便器106に屎尿が排泄されると、そ
の屎尿は流動ガイド252ーaによって乾燥釜146に
投入される。この投入された屎尿の量が乾燥釜146の
容量以上になると、オーバーフローであると判断して仮
設便所101の利用を自動的に制限する。
【0207】すなわち、便器106に順次屎尿が排泄さ
れ、その屎尿が乾燥釜146に投入されると、乾燥釜1
46内に貯留された屎尿の液面高さは上昇し、ついには
液面センサー273の一対の電極の下端にまで達する。
この間隔を置いて設置した一対の液面センサー273の
電極は屎尿により電気的に導通され、その信号はオーバ
ーフロー判別回路321に伝えられる。このオーバーフ
ロー判別回路321では、乾燥釜146に許容量以上の
屎尿が投入されたと判断し、その判別信号を中央演算回
路325に伝える。このため、中央演算回路325で
は、乾燥釜145がオーバーフローしていて投入された
屎尿を処理中であり、かつ、乾燥釜146に許容量以上
の屎尿が投入されたと判断して、これ以上屎尿を投入し
ても処理出来ない状態になったことと判断する。そし
て、中央演算回路325はオーバーフロー表示回路32
7に制御信号を伝え、オーバーフロー表示回路327に
よってランプ228を点燈させる。このランプ228は
仮設便所101に内部の壁面に固定されていて、ランプ
228が点燈することにより(例えば、赤色等の警告
灯)これから仮設便所101を使用しようとする利用者
はこの仮設便所101が使用不能であると判別させ、一
時的にその使用が制限されていることを表示させること
ができる。
【0208】同時に、乾燥釜145、146のいずれに
も処理能力以上の屎尿が投入されてオーバーフローとな
ると、中央演算回路325は屎尿投入回路330への制
御信号を中断し、利用者が指示スイッチ324を押動し
て排泄した屎尿を乾燥釜145、146に投入する操作
を行い、乾燥指示回路323より処理信号を中央演算回
路325に伝えても、中央演算回路325は屎尿投入回
路330に制御信号を出力しない。このため、仮設便所
101を使用した利用者が排泄を終わってから指示スイ
ッチ324を押動しても、屎尿投入回路330はモータ
ー270を駆動せず、開閉弁226は開放させられなの
で排泄された屎尿は便器106の下部に貯留されたまま
となる。これは、ハウス103内でランプ228が点燈
して便器106の使用中止を表示しても、無理に便器1
06に屎尿を排出する利用者が発生するからである。こ
の便器106の底に屎尿が貯留していると、その後に、
仮設便所101を使用しようとする利用者は、便器10
6が使用できないことを知ることになり、それ以上使用
されなくなるためである。この中央演算回路325によ
る開閉弁226の強制的な閉鎖の維持は、乾燥釜14
5、146に投入された全ての屎尿の加熱蒸発が行なわ
れ、乾燥釜145、146の清掃が完了する処理サイク
ルが完了するまで続けられる。
【0209】〔屎尿を振り分ける動作の復帰〕
【0210】前述したように、投入された屎尿が処理能
力以上の量となり、液面センサー274によって乾燥釜
146がオーバーフローとなったことが検知されると、
この乾燥釜146ではそれ以降は屎尿の処理が不可能と
なる。このため、便器の106の使用を一時的に中止す
ると同時に、流路切換部118を動作して排泄された屎
尿を乾燥釜145の方向に流動させるように振り分け
る。これは、すでに乾燥釜145がオーバーフローとな
ったために、屎尿の投入が乾燥釜146の方向に振り分
けられたのであり、乾燥釜146が次いでオーバーフロ
ーしても蒸発乾燥の処理を継続している乾燥釜145の
方が先に空になるためである。
【0211】この場合、乾燥釜146に投入された屎尿
がオーバーフローしたことは液面センサー274によっ
て検知され、その信号はオーバーフロー判別回路321
より中央演算回路325に伝えられる。すると、中央演
算回路325は投入方向切換回路329に制御信号を出
力し、投入方向切換回路329より駆動体259を動作
させる。この駆動体259が動作すると揺動軸260を
回動させ、揺動軸260により摺動軸255、軸リング
254、流動ガイド252ーa、支軸253を従動さ
せ、図15中において時計方向に揺動させる。このた
め、鎖線で示す流動ガイド252ーaの位置から実線で
示す流動ガイド252の位置に回動させ、約60度の角
度で回動させて復帰させられて停止する。この位置で
は、流動ガイド252の下端開口は図15で示すよう
に、流動板236の傾斜面の方向に向けて左下方に傾斜
することになる。
【0212】〔乾燥釜145による屎尿の蒸発の再開〕
【0213】このようにして、流動ガイド252の傾斜
方向が復帰して、屎尿を乾燥釜145に投入できるよう
に切り換えられる。だが、依然として乾燥釜145がそ
れ以前に投入された屎尿の処理を継続しているのであれ
ば、便器106の使用を中止している。この乾燥釜14
5は一旦オーバーフローとなっており、蒸発乾燥の処理
を継続しているため、直ちには屎尿の投入を開始しな
い。乾燥釜145に投入された屎尿の全てが蒸発乾燥の
処理を行われ、続いて乾燥釜145の内部が清掃の処理
が行われて最初の状態に復帰したならば便器106の使
用が再開される。この後には、指示スイッチ324が押
動されることにより便器106に排泄された屎尿は乾燥
釜145に投入され、前述したのと同じサイクルで蒸発
乾燥の処理、清掃の処理が行われる。
【0214】なお、乾燥釜146がオーバーフローした
際に、乾燥釜145では既に投入された屎尿の処理が完
了し、乾燥釜145の内部が空の状態であるときには、
一時的な便器106の使用の停止を行わない。すなわ
ち、乾燥釜146がオーバーフローして、流動ガイド2
52ーaが流動ガイド252の位置に切り換えられたと
きに乾燥釜145が空であり、直ちに屎尿の処理を行う
ことができる状態であれば、そのまま便器106の使用
を継続させ、排泄した屎尿は乾燥釜145に投入され
る。
【0215】〔連続した屎尿の処理サイクル〕
【0216】上述のようにして、便器106に排泄され
た屎尿は流路切換部118に設けた流動ガイド252に
より乾燥釜145に投入され、この乾燥釜145により
蒸発乾燥の処理が行われる。乾燥釜145が屎尿によっ
てオーバーフローしない限りは、この乾燥釜145で屎
尿は蒸発されて処理される。そして、乾燥釜145がオ
ーバーフローすると、流路切換部118の流動ガイド2
52は流動ガイド252ーaに切り換わり、次いで、便
器106に排泄された屎尿は乾燥釜146に投入され、
この乾燥釜146で屎尿は蒸発乾燥の処理が行われ、処
理サイクルが繰り返される。さらに、この乾燥釜146
が屎尿でオーバーフローすると、便器106の使用を停
止すると共に流路切換部118の流動ガイド252ーa
を流動ガイド252の位置に切り換える。このとき、乾
燥釜145ではオーバーフローした屎尿の処理が完了し
ていれば、便器106の使用を中断することなく、屎尿
は乾燥釜145に投入され、そのまま継続して屎尿の蒸
発乾燥の処理を行うことになる。
【0217】このような2つの異なった処理サイクルに
より、一方の乾燥釜145がオーバーフローしたならば
流動ガイド252を流動ガイド252ーaの位置に切り
換えて屎尿を乾燥釜146に投入させ、乾燥釜146で
屎尿を処理させる。この乾燥釜146がオーバーフロー
したならば、流動ガイド252ーaを流動ガイド252
の位置に復帰させ、今度は屎尿を乾燥釜145に投入さ
せて処理を行う。このように流動ガイド252を乾燥釜
145或いは乾燥釜146の処理状況により切換えるこ
とにより、乾燥釜145または乾燥釜146の何れかに
屎尿を振り分けて投入し、常に最大の処理能力で屎尿を
処理することができるように対処することができる。こ
の乾燥釜145、146に屎尿を投入して処理する動作
は、この仮設便所101が使用されている限りは継続し
て同じサイクルで運転させることができる。
【0218】〔待機の状態〕
【0219】前述のような処理サイクルにより、便器1
06に屎尿が排泄されているのであれば、乾燥釜145
と146は交互に動作して屎尿の蒸発乾燥の処理を行な
うことになる。しかし、仮設便所101が利用者により
使用されていなくなり、かつ、乾燥釜145、146の
内部に投入した屎尿の全てが処理されて空になった場合
には屎尿処理装置105は待機の状態に移行する(例え
ば、夜間、休日となったため、催物会場、河川敷などに
設置された仮設便所101を使用する利用者がいなくな
った場合などである)。すなわち、乾燥釜145、14
6の内部に屎尿が無くなり、いずれも清掃の処理が完了
したならば、中央演算回路325はモーター制御回路3
31に制御信号を伝え、モーター164の駆動を停止さ
せて乾燥釜145、146の回転を停止させる。同時
に、ヒーター制御回路333に信号を伝え、高周波発生
回路334より高周波コイル218、281の何れにも
高周波の電力を供給させず、乾燥釜145、146の加
熱を停止させ、屎尿処理装置105を待機の状態に移行
させる。なお、この待機の状態においても、モーター2
91は駆動させておき、ファン292は回転させること
により触媒304の方向に空気を流動させる動作を継続
させておく。また、再加熱ヒーター301も発熱させて
おき、触媒304を一定の温度に維持させている。
【0220】〔屎尿処理装置105の動作の停止〕
【0221】この屎尿処理装置105は電源スイッチ3
26をオンさせておく限りでは、屎尿を蒸発乾燥させ、
継続して処理することができ、蒸発乾燥の処理が完了す
れば自動的に待機の状態に維持することができる。しか
し、仮設便所101を移動させたり、倉庫に保管させる
ような場合、或いは、仮設便所101を設置した催物会
場が夜間になったためにその使用を中止する場合には、
屎尿処理装置105の動作を停止しなければならない。
この屎尿処理装置105の動作を停止させるには、電源
スイッチ326をオフすること(電源を切断すること)
により行なわれ、この電源スイッチ326がオフされる
と中央演算回路325は各回路に動作を停止する指示を
行なう。
【0222】すなわち、中央演算回路325はモーター
制御回路331に制御信号を伝えてモーター291の動
作を停止させ、同時に、ヒーター制御回路333に制御
信号を伝えて再加熱ヒーター301への電力の供給を停
止する。この操作により、屎尿処理装置105の機能は
全て停止し、これ以降は屎尿の処理が行われなくなる。
なお、電源スイッチ326をオフしても、その際に乾燥
釜145もしくは乾燥釜146のいずれかが屎尿の蒸発
乾燥の処理を継続しており、乾燥釜145、146の清
掃の処理が完了するまでは中央演算回路325はモータ
ー制御回路331、ヒーター制御回路333に機能停止
の制御信号を出力しない。この屎尿処理装置105の動
作が停止するのは、前述した〔待機の状態〕で電源スイ
ッチ326がオフされるか、電源スイッチ326がオフ
された後で乾燥釜145、146のいずれもが清掃の処
理が完了していることが条件となる。これは、電源スイ
ッチ326をオフしても、乾燥釜145、146の内部
に屎尿や塵埃が貯留されたままであると、次に屎尿処理
装置105を使用しようとしても確実に屎尿の処理が行
われないからである。屎尿処理装置105が停止するの
は、乾燥釜145、146のいずれもが処理を終わり、
次に電源スイッチ326をオンすると、直ちに屎尿の処
理サイクルを実行することができる状態のときである。
【0223】「処理サイクルを示すフローチャート」
【0224】上述した屎尿処理装置105の一連の動作
の概略を図19、図18で示す。このフローチャートで
は前述した処理サイクルの中で大きな動作を示したもの
であり、電源スイッチ326の投入から電源スイッチ3
26を解除して屎尿処理装置105を停止させるまでを
理解できるようにしたものである。
【0225】
【発明の効果】以上説明したように本願の請求項1の発
明によれば、二つの乾燥釜に流路切換部を接続し、流路
切換部の上部に便器を配置してある。この構成では、便
器に排泄された屎尿は流路切換部により振り分けられ、
いずれか一方の乾燥釜に投入され、その乾燥釜により投
入された屎尿を処理できるようにしたものである。そし
て、流路切換部を切換えることにより投入する屎尿の方
向を変更し、二つの乾燥釜に交互に投入することができ
る。このため、屎尿の処理の状況に応じて乾燥釜を選択
して新たな屎尿を投入することができ、一方の乾燥釜に
屎尿がオーバーフローする支障を防止することができ
る。
【0226】この乾燥釜では、定常的に屎尿の処理を行
うそれぞれの乾燥釜の容積を小さく設定しておき、その
乾燥釜がオーバーフローになれば他の乾燥釜が屎尿の処
理を受持ち、交互に屎尿の処理を行うことができる。こ
のことから、使用する利用者の最大の数に合わせて容積
の大きい単一の乾燥釜を用いることなく、常時は容量の
小さい乾燥釜で屎尿を処理し、大きな乾燥釜を加熱して
無駄な熱を消費することを防止できる。また、一時的に
利用者が増加すると他の乾燥釜で屎尿を処理することが
でき、乾燥釜がオーバーフローする現象は回避すること
でき、連続した屎尿の処理を行なうことができる。すな
わち、投入された屎尿が少量であれば一つの乾燥釜だけ
で処理し、屎尿の投入量が多くなれば他の乾燥釜でも屎
尿の処理を平行して行い、処理能力を増強させることが
できる。
【0227】また、本願の請求項2の発明によれば、二
つの乾燥釜のそれぞれの内部には投入された屎尿の液面
高さを検知する液面センサーを収納してあり、一方の乾
燥釜に屎尿がオーバーフローするとその現象を液面セン
サーで検知して流路切換部を自動的に他の乾燥釜に振り
分けるように制御することができる。このため、二つの
乾燥釜を連続的に動作させることができ、便器に屎尿を
連続して投入しても、二つの乾燥釜に自動的に振り分け
ることができ、乾燥釜を交互に動作させることが可能と
なる。
【0228】そして、本願の請求項3の発明によれば、
二つの乾燥釜はその上部が開口した形状であり、それぞ
れの乾燥釜の上部を回転自在に保持し、被覆手段により
各乾燥釜の開口を閉鎖してある。そして、両乾燥釜は駆
動手段により回転させられることができる。このため、
各乾燥釜は投入された屎尿を加熱して蒸発乾燥させる処
理の際には、駆動手段により回転させられるので屎尿を
均一に加熱させて温度上昇を早めさせることができる。
【0229】さらに、本願の請求項4の発明によれば、
二つの乾燥釜はその上部を回転自在に保持され、被覆手
段により各乾燥釜の開口を閉鎖してあり、両乾燥釜は駆
動手段により回転させられることができる。そして、各
乾燥釜の内部には攪拌手段を収納させ、被覆手段の下面
には各乾燥釜の底にまで延長した制動部を回転しないよ
うに固定してある。この構成のため、駆動手段により乾
燥釜が回転させられると、乾燥釜に投入した屎尿は攪拌
手段と共に従動させられるが、制動部の衝突するため、
攪拌手段により攪拌される。このため、屎尿の温度上昇
を早め、かつ、均一に温度を上昇させることができる。
【0230】また、本願の請求項5の発明によれば、各
乾燥釜の内部に連通するようにして排気パイプを接続
し、排気パイプに再加熱手段と防臭部と吸気手段とを直
列に接続した構成である。このため、吸気手段により空
気が乾燥釜から吸引されると、その空気は再加熱手段に
より加熱され、触媒を収納した防臭部に流入し、屎尿を
蒸発させることにより発生した悪臭を触媒により酸化還
元して無臭に変化させる。屎尿を加熱して蒸発乾燥させ
る際に発生する悪臭を除去し、屎尿処理装置の周囲に臭
気を拡散させることを防止することができる。
【0231】そして、本願の請求項6の発明によれば、
各乾燥釜の底にその下端開口が接近するように放出パイ
プを配置し、放出パイプにはゴミ回収手段と吸引手段を
直列に接続した構成である。この構成により、各乾燥釜
に投入した屎尿を蒸発乾燥させた後に残った塵埃は吸気
手段により吸気することにより放出パイプの下端開口か
ら吸引され、ゴミ回収手段で空気と分離されて回収でき
る。このため、閉鎖した乾燥釜の内部に残留した塵埃を
空気と共に回収して清掃することができ、屎尿の処理の
終わった乾燥釜に残留物などを堆積させず、長期に渡っ
て乾燥釜を使用することができる。
【0232】さらに、本願の請求項7の発明によれば、
流路切換部の上部と便器の下部の間には開閉できる開閉
弁を配置してあり、乾燥釜に屎尿を投入する際に開閉弁
を開放させることができる。このため、使用時にのみ乾
燥釜を外部と連通させ、常時は開閉弁を閉鎖することが
でき、投入した屎尿の悪臭を便器より外部に拡散させる
ことを防止することができる。
【0233】また、本願の請求項8の発明によれば、流
路切換部はそれぞれが内部空洞の上ダクトと一対の下ダ
クトにより成り、上端が一つの開口を持ち、下方では左
右に分岐して一対の開口をもった構成である。この上端
の開口の中心は分岐した位置に設定してあるため、重力
で落下してくる屎尿は左右のいずれかの下ダクトに振り
分けることが容易となる。
【0234】そして、本願の請求項9の発明によれば、
内部が空洞となったダクト状の流路切換部の内部には枠
状をしたガイド体を揺動自在に軸支した構成である。こ
の構成では、ガイド体を左右に振ることによりガイド体
の下方の開口を左右に向けることができ、落下してきた
屎尿を何れか一方の下ダクトの斜面に確実に落下させる
ことができ、屎尿の振り分けが容易となる。
【0235】さらに、本願の請求項10の発明によれ
ば、流路切換部の上部の開口には柔軟性のある材料で形
成した筒状のスカートの上端を固定し、スカートの下部
をガイド体の内部空間に収納させた構成である。このた
め、便器より落下してきた屎尿はスカートに入り、スカ
ートにより案内されてガイド体の内部に落下させられる
ので、屎尿が外部に分散することもなく、確実にガイド
体の内部に流入させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置を移
動式の仮設便所に応用した例を示す、仮設便所の全体斜
視図である。
【図2】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の全
体の配置構成を示した一部を分離した斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の主
要部分である乾燥部の配置構成を示した平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の一
対の乾燥部を示し、排気手段の部分を省略した側面図で
ある。
【図5】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の一
対の乾燥部を示し、便器などの屎尿投入手段を省略した
側面図である。
【図6】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の主
要部分である乾燥部を拡大して示し、一方の乾燥部を上
下に切断して示す側面図である。
【図7】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の主
要部分である乾燥部の支え板の中央で切断して、一方の
乾燥釜を示す正面図である。
【図8】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の主
要部分である一対の乾燥部の乾燥釜を回転自在に吊り下
げると共に駆動させるための機構を示し、各機構を上下
に離して示す分解斜視図である。
【図9】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の一
方の乾燥釜の内部を示し、蓋板を省略した状態の平面図
である。
【図10】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
乾燥釜を駆動するための構成を示し、駆動する部材を上
下に分離して示す分解斜視図である。
【図11】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
塵埃吸引部の機構を示し、乾燥釜を省略した正面図であ
る。
【図12】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
塵埃吸引部の機構を示し、その主要な部材を分離して示
す斜視図である。
【図13】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
加熱部の内部構成を示す分解斜視図である。
【図14】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
流路切換部の外観全体を示す斜視図である。
【図15】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
流路切換部の内部構成を示す、図14中でCーC方向に
切断した断面図である。
【図16】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
流路切換部の内部構成を示す、図14中でDーD方向に
切断した断面図である。
【図17】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
流路切換部の主要部材を示し、各部材を上下に分離して
示す分解斜視図である。
【図18】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置に
おける空気の流動経路を示す配管説明図である。
【図19】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置に
おける制御系の構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作の概略を示すフローチャートである。
【図21】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作の概略を示すフローチャートである。
【図22】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作の概略を示すフローチャートである。
【図23】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作の概略を示すフローチャートである。
【図24】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作の概略を示すフローチャートである。
【図25】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作における各部の動作状況の相関を示す真理表であ
る。
【図26】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作を示すフローチャートである。
【図27】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作を示すフローチャートである。
【図28】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作を示すフローチャートである。
【図29】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作を示すフローチャートである。
【図30】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作を示すフローチャートである。
【図31】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作を示すフローチャートである。
【図32】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作を示すフローチャートである。
【図33】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作を示すフローチャートである。
【図34】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作を示すフローチャートである。
【図35】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作を示すフローチャートである。
【図36】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作を示すフローチャートである。
【図37】本発明の一実施の形態である屎尿処理装置の
動作を示すフローチャートである。 101 仮設便所 105 屎尿処理装置 106 便器 111 第一の乾燥部 112 第二の乾燥部 113 第一の塵埃吸引部 114 第二の塵埃吸引部 115 回転作動部 116 第一の加熱部 117 第二の加熱部 118 流路切換部 119 再加熱部 120 防臭部 145 乾燥釜 146 乾燥釜 164 モーター 168 蓄熱体 202 制動部 206 邪魔板 209 温度センサー 218 高周波コイル 252 流動ガイド 259 駆動体 271 モーター 273 液面センサー 274 液面センサー 287 送風機 289 エゼクター 296 ゴミ回収箱 297 ゴミ袋 301 再加熱ヒーター 318 送風機 326 中央演算回路 335 屎尿投入回路 340 温度センサー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屎尿を収納する耐熱性のある閉鎖した形
    状の第一の蒸発容器と第二の蒸発容器と、上端の開口が
    一つであり下部が二股に分岐して、下部にあるそれぞれ
    の開口を第一と第二の蒸発容器に連通させ、その内部で
    屎尿を第一か第二の蒸発容器に振り分けて投入できる流
    路切換部と、流路切換部の上部開口にその下端開口を連
    結した便器と、第一の蒸発容器の下面に接近して設けら
    れ、第一の蒸発容器を加熱する第一の加熱手段と、第二
    の蒸発容器の下面に接近して設けられ、第二の蒸発容器
    を加熱する第二の加熱手段とから構成されたことを特徴
    とする屎尿処理装置。
  2. 【請求項2】 屎尿を収納する耐熱性のある閉鎖した形
    状の第一の蒸発容器と第二の蒸発容器と、上端の開口が
    一つであり下部が二股に分岐して、下部にあるそれぞれ
    の開口を第一と第二の蒸発容器に連通させ、その内部で
    屎尿を第一か第二の蒸発容器に振り分けて投入できる流
    路切換部と、流路切換部の上部開口にその下端開口を連
    結した便器と、第一の蒸発容器の下面に接近して設けら
    れ、第一の蒸発容器を加熱する第一の加熱手段と、第二
    の蒸発容器の下面に接近して設けられ、第二の蒸発容器
    を加熱する第二の加熱手段と、第一の蒸発容器内の屎尿
    の液面高さを検知する第一の液面センサーと、第二の蒸
    発容器内の屎尿の液面高さを検知する第二の液面センサ
    ーとから構成され、第一の液面センサーにより第一の蒸
    発容器に屎尿が充満されたなら流路切換部を切り換えて
    便器から投入された屎尿を第二の蒸発容器に振り分け、
    第二の液面センサーにより第二の蒸発容器に屎尿が充満
    されたなら流路切換部を切り換えて便器から投入された
    屎尿を第一の蒸発容器に振り分けることを特徴とする屎
    尿処理装置。
  3. 【請求項3】 底部が閉鎖して上部が開口した形状によ
    り屎尿を収納する耐熱性のある第一の蒸発容器と第二の
    蒸発容器と、第一と第二の蒸発容器の上端をそれぞれ保
    持して、これらの蒸発容器を水平方向に回転自在に保持
    する第一と第二の回転保持手段と、その下面にこれらの
    回転保持手段を保持すると共に、それぞれの蒸発容器の
    上部開口を外部から閉鎖する被覆手段と、上端の開口が
    一つであり下部が二股に分岐して、下部にあるそれぞれ
    の開口を第一と第二の蒸発容器に連通させ、その内部で
    屎尿を第一か第二の蒸発容器に振り分けて投入できる流
    路切換部と、流路切換部の上部開口にその下端開口を連
    結した便器と、この蒸発容器を回転させる駆動手段と、
    第一の蒸発容器の下面に接近して設けられ、第一の蒸発
    容器を加熱する第一の加熱手段と、第二の蒸発容器の下
    面に接近して設けられ、第二の蒸発容器を加熱する第二
    の加熱手段とから構成されたことを特徴とする屎尿処理
    装置。
  4. 【請求項4】 底部が閉鎖して上部が開口した形状によ
    り屎尿を収納する耐熱性のある第一の蒸発容器と第二の
    蒸発容器と、第一と第二の蒸発容器の上端をそれぞれ保
    持して、これらの蒸発容器を水平方向に回転自在に保持
    する第一と第二の回転保持手段と、その下面にこれらの
    回転保持手段を保持すると共に、それぞれの蒸発容器の
    上部開口を外部から閉鎖する被覆手段と、上端の開口が
    一つであり下部が二股に分岐して、下部にあるそれぞれ
    の開口を第一と第二の蒸発容器に連通させ、その内部で
    屎尿を第一か第二の蒸発容器に振り分けて投入できる流
    路切換部と、流路切換部の上部開口にその下端開口を連
    結した便器と、この蒸発容器を回転させる駆動手段と、
    第一と第二の蒸発容器のそれぞれに収納された少なくと
    も一個以上の攪拌手段と、被覆手段の下面にその上端が
    固定され、その下端が蒸発容器の底部にまで延長して攪
    拌手段と接触する制動部と、第一の蒸発容器の下面に接
    近して設けられ、第一の蒸発容器を加熱する第一の加熱
    手段と、第二の蒸発容器の下面に接近して設けられ、第
    二の蒸発容器を加熱する第二の加熱手段とから構成され
    たことを特徴とする屎尿処理装置。
  5. 【請求項5】 屎尿を収納する耐熱性のある閉鎖した形
    状の第一の蒸発容器と第二の蒸発容器と、上端の開口が
    一つであり下部が二股に分岐して、下部にあるそれぞれ
    の開口を第一と第二の蒸発容器に連通させ、その内部で
    屎尿を第一か第二の蒸発容器に振り分けて投入できる流
    路切換部と、流路切換部の上部開口にその下端開口を連
    結した便器と、第一と第二の蒸発容器の内部と連通して
    空気を排出する排気パイプと、排気パイプに連結されて
    各蒸発容器からの空気を加熱する再加熱手段と、再加熱
    手段に連結され、内部に触媒を収納した防臭部と、防臭
    部に接続されてそれぞれの蒸発容器内の空気を排出する
    吸気手段と、第一の蒸発容器の下面に接近して設けら
    れ、第一の蒸発容器を加熱する第一の加熱手段と、第二
    の蒸発容器の下面に接近して設けられ、第二の蒸発容器
    を加熱する第二の加熱手段とから構成されたことを特徴
    とする屎尿処理装置。
  6. 【請求項6】 屎尿を収納する耐熱性のある閉鎖した形
    状の第一の蒸発容器と第二の蒸発容器と、上端の開口が
    一つであり下部が二股に分岐して、下部にあるそれぞれ
    の開口を第一と第二の蒸発容器に連通させ、その内部で
    屎尿を第一か第二の蒸発容器に振り分けて投入できる流
    路切換部と、流路切換部の上部開口にその下端開口を連
    結した便器と、第一と第二の蒸発容器の内底にその下端
    開口を接近させ、各蒸発容器の空気を塵埃を吸引する放
    出パイプと、各放出パイプに連結され、空気から塵埃を
    分離するゴミ回収手段と、ゴミ回収手段に接続されて空
    気を吸引して外囲に排出する吸引手段と、第一の蒸発容
    器の下面に接近して設けられ、第一の蒸発容器を加熱す
    る第一の加熱手段と、第二の蒸発容器の下面に接近して
    設けられ、第二の蒸発容器を加熱する第二の加熱手段と
    から構成されたことを特徴とする屎尿処理装置。
  7. 【請求項7】 前記流路切換部の上部開口と便器の下部
    開口の間に位置し、両開口を開閉させることにより、便
    器に排泄された屎尿を流路切換部に落下させるための動
    作を行う開閉弁を介在させたことを特徴とする請求項1
    乃至6に記載の屎尿処理装置。
  8. 【請求項8】 前記流路切換部は、その上半分を内部空
    洞の上ダクトで構成され、その下半分を内部空洞の一対
    の下ダクトで構成されており、上ダクトはその軸線をや
    や垂直に位置させ、一対の下ダクトは上ダクトの下部に
    左右に分岐するように連結し、これらの上ダクトと一対
    の下ダクトとにより内部が空洞で上ダクトの上部開口と
    各下ダクトのそれぞれの下部開口のみを開放させたこと
    を特徴とする請求項1乃至6に記載の屎尿処理装置。
  9. 【請求項9】 前記流路切換部は、その上半分を内部空
    洞の上ダクトで構成され、その下半分を内部空洞の一対
    の下ダクトで構成されており、上ダクトはその軸線をや
    や垂直に位置させ、一対の下ダクトは上ダクトの下部に
    左右に分岐するように連結し、両下ダクトの接合部分を
    上ダクトの軸線の下方に位置させ、これらの上ダクトと
    一対の下ダクトとにより内部が空洞で上ダクトの上部開
    口と各下ダクトのそれぞれの下部開口のみを開放させ、
    上ダクトの内部には上下が開口した枠状のガイド体を左
    右に揺動自在に収納させ、ガイド体の上部開口を上ダク
    トの上部開口に対向させ、ガイド体を傾斜させることに
    よりガイド体の下部開口を左右いずれか一方の下ダクト
    の傾斜面に対向させるように構成したことを特徴とする
    請求項1乃至6に記載の屎尿処理装置。
  10. 【請求項10】 前記流路切換部における上ダクトに
    は、柔軟性のある材料で形成され、上下端が開口した筒
    状をしたスカートを挿入し、スカートの上端を上ダクト
    の上部開口に連結し、スカートの下部を前記ガイド体の
    内部に挿入し、上ダクトの上部開口から投入した屎尿を
    スカートによりガイド体に案内し、ガイド体の傾斜方向
    に従って屎尿を左右いずれか一方の下ダクトの傾斜面に
    落下させるように構成したことを特徴とする請求項9に
    記載の屎尿処理装置。
JP8152974A 1996-02-29 1996-05-24 屎尿処理装置 Pending JPH09290250A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114568989A (zh) * 2022-03-31 2022-06-03 四川急客方便科技有限公司 一种自清洁带有安全遮挡的粪尿分离系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114568989A (zh) * 2022-03-31 2022-06-03 四川急客方便科技有限公司 一种自清洁带有安全遮挡的粪尿分离系统
CN114568989B (zh) * 2022-03-31 2023-02-17 四川逸间科技有限责任公司 一种自清洁带有安全遮挡的粪尿分离系统

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