JPH09290742A - 負圧式倍力装置 - Google Patents

負圧式倍力装置

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JPH09290742A
JPH09290742A JP9042149A JP4214997A JPH09290742A JP H09290742 A JPH09290742 A JP H09290742A JP 9042149 A JP9042149 A JP 9042149A JP 4214997 A JP4214997 A JP 4214997A JP H09290742 A JPH09290742 A JP H09290742A
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negative pressure
pressure chamber
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power piston
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Kaoru Tsubouchi
内 薫 坪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動応答性の向上を図った負圧式倍力装置を
提供すること。 【解決手段】 パワーピストン14の本体部141に環
状突出部141cを配設し、更に本体部141に突出部
141dを配設し、この突出部141dにより環状突出
部141cにより囲まれた空間を、バキューム通路を介
して定圧室に連通する第1空間部14aとエア通路を介
して変圧室に連通する第2空間部14bとに分割した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は負圧式倍力装置に関
し、特に、自動車に適用される負圧式倍力装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の負圧式倍力装置としては、DE4
227879A1号公報に開示される負圧式倍力装置が
知られている。この負圧式倍力装置は、内部に圧力室を
形成するハウジングと、前記ハウジング内に設置され、
前記圧力室を負圧源に連通する定圧室と前記定圧室及び
大気に選択的に連通される変圧室とに分割する可動壁
と、本体部と前記本体部の入力側端部にその出力側端部
が接続される筒状部とを備え、前記可動壁と一体的に連
結されるパワーピストンと、前記本体部に配設され、前
記筒状部の内部に突出する環状突出部と、前記環状突出
部の外周と前記筒状部の内周との間に形成される第1空
間部と前記定圧室とを連通する負圧通路と、前記筒状部
により囲まれた第2空間部と前記変圧室とを連通する大
気通路と、前記本体部に配設され、ブレーキ操作に応じ
て軸方向に移動可能なバルブ部材と、前記バルブ部材を
ブレーキ操作部材に接続する入力ロッドと、前記パワー
ピストンの推進力を装置外へ出力する出力部材と、前記
筒状部に配設され、前記パワーピストンに対する前記バ
ルブ部材の軸方向移動に応じて前記第2空間部を前記第
1空間部又は前記大気に選択的に連通するため前記環状
突出部と前記バルブ部材と共働するコントロールバルブ
と、前記入力ロッドを入力側に付勢する第1付勢部材
と、前記コントロールバルブを前記環状突出部に向けて
付勢する第2付勢部材とを備えているものである。
【0003】更に、コントロールバルブは、パワーピス
トンの軸と同軸で略二重筒状を呈するように形成され、
略二重筒状を形成する外筒部と内筒部とで囲まれた空間
を密閉するように略二重筒状の両端部が閉塞され、コン
トロールバルブの一端部には変圧室と、コントロールバ
ルブの外筒及び内筒とで囲まれた空間とを連通可能とす
る連通孔が設けられている。
【0004】この従来の負圧式倍力装置は、ブレーキ操
作部材であるブレーキペダルが操作されると、これと連
結した入力ロッドが前進してバルブ部材も一体的に前進
し、バルブ部材の移動に伴ってコントロールバルブが第
2付勢手段に付勢されてバルブ部材と一体的に移動し
て、コントロールバルブが環状突出部に当接し、コント
ロールバルブと環状突出部との当接により第2空間部が
第1空間部から遮断される。更に入力ロッド、ひいては
バルブ部材が移動されると、コントロールバルブからバ
ルブ部材が離間して、第2空間部が大気と連通し、変圧
室には、コントロールバルブとバルブ部材との隙間、第
2空間部、大気通路を介してブレーキペダルの踏み込み
量に応じた量の大気が導入される。従って、変圧室への
大気の流入によって、定圧室と変圧室との間に気圧差が
発生するため、可動壁、ひいては、パワーピストンに推
進力が付加され、負圧式倍力装置としての出力が出され
るものである。
【0005】更に、立ち上がり踏力を低減するために、
上記したDE4227879A1号公報に開示される従
来の負圧式倍力装置は、コントロールバルブが、パワー
ピストンの軸と同軸で略二重筒状を呈するように形成さ
ており、略二重筒状を形成する外筒部と内筒部とで囲ま
れた空間を密閉するように略二重筒状の両端部が閉塞さ
れ、その一端部には変圧室と外筒と内筒とで囲まれた空
間とを連通可能とする連通孔が設けられている。
【0006】この従来の負圧式倍力装置は、その作動時
において、コントロールバルブが環状突出部に当接して
変圧室が定圧室と遮断され、コントロールバルブの端部
とバルブ部材とが離間して変圧室が大気と連通されて変
圧室に大気が導入されると、コントロールバルブに設け
られた連通孔を介して略二重筒状を呈するコントロール
バルブの外筒部と内筒部とで囲まれた空間にも大気が導
入される。コントロールバルブの外筒部と内筒部とで囲
まれた空間に大気が導入されることから、この導入され
た大気によってコントロールバルブが、負圧である第1
空間部、ひいては負圧通路に向かって付勢されることに
なり、シール力を向上させている。
【0007】従って、コントロールバルブの外筒部と内
筒部とで囲まれた空間内に導入された大気によって環状
突出部にコントロールバルブが付勢されることから、第
2付勢手段の付勢力を減少させることが可能となり、コ
ントロールバルブの付勢力の減少を可能としたことによ
って第1付勢手段の付勢力をも減少可能とでき、立ち上
がり踏力の低減を可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の負圧式倍力装置は、第2空間部が第1空間部に
取り囲まれていることから、第2空間部のパワーピスト
ンの軸に垂直な面での断面積を十分に大きくすることが
できず、負圧式倍力装置の作動応答性、特に往行程にお
ける作動応答性を損なっていた。
【0009】更に、立ち上がり踏力の低減を可能とする
ために、コントロールバルブが複雑な構造となり、部品
数の増加と、それに伴う組付性の悪化を引き起こしてい
た。本発明は、第2空間部の断面積を十分に確保するこ
とによって作動応答性の向上を図った負圧式倍力装置、
更に、立ち上がり踏力の低減をも可能とした負圧式倍力
装置を提供することを、その技術的課題とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、内部に圧力室を形成するハウジングと、前記
ハウジング内に設置され、前記圧力室を負圧源に連通す
る定圧室と前記定圧室及び大気に選択的に連通される変
圧室とに分割する可動壁と、本体部と前記本体部の入力
側端部にその出力側端部が接続される筒状部とを備え、
前記可動壁と一体的に連結されるパワーピストンと、前
記本体部に配設され、前記筒状部の内部に突出する環状
突出部と、前記本体部に配設され、前記筒状部の内部に
突出すると共に前記環状突出部により囲まれた空間を第
1空間部と第2空間部とに分割する突出部と、前記第1
空間部と前記定圧室とを連通する負圧通路と、前記第2
空間部と前記変圧室とを連通する大気通路と、前記本体
部に配設され、ブレーキ操作に応じて軸方向に移動可能
なバルブ部材と、前記パワーピストンの推進力を装置外
へ出力する出力部材と、前記筒状部に配設され、前記パ
ワーピストンに対する前記バルブ部材の軸方向移動に応
じて前記第2空間部を前記第1空間部又は前記大気に選
択的に連通するため前記環状突出部及び突出部と前記入
力部材と共働するコントロールバルブとを備えた負圧式
倍力装置を構成した。
【0011】好ましくは、前記環状突出部は、前記第2
空間部と前記コントロールバルブと前記筒状部との間に
形成された第3空間部とを常に連通する連通路を備えた
負圧式倍力装置が望ましい。
【0012】好ましくは、前記コントロールバルブは、
前記環状突出部及び突出部とに接触可能な環状シール部
を備えている負圧式倍力装置が望ましい。
【0013】好ましくは、前記パワーピストンの軸に垂
直な面での前記第2空間部の断面積は、前記垂直な面で
の前記第1空間部の断面積より大きい負圧式倍力装置が
望ましい。
【0014】好ましくは、前記バルブ部材は、ブレーキ
操作部材に接続されるための入力ロッドを有し、前記入
力ロッドを入力側に付勢する第1付勢部材と、前記コン
トロールバルブを前記環状突出部及び前記突出部に向け
て付勢する第2付勢部材とを具備する負圧式倍力装置が
望ましい。
【0015】好ましくは、前記パワーピストンの軸に垂
直な面での前記第1空間部の断面は、前記パワーピスト
ンの軸に応じた中心を持つ円弧状を呈する負圧式倍力装
置が望ましい。
【0016】請求項1の負圧式倍力装置は、第2空間部
が第1空間部によって囲まれることがないことから、パ
ワーピストンの軸方向垂直面での第2空間部の断面の面
積を、パワーピストンの軸方向垂直面での第1空間部の
断面の面積に比して大きくすることができる。
【0017】請求項2の負圧式倍力装置は、請求項1の
作用に加えて、ブレーキ操作によって、定圧室と変圧室
との連通が遮断され、変圧室と大気とが連通されると、
第3空間部にも大気が流入し、第3空間部と第1空間部
との間に圧力差が生じて、第3空間部内の大気がコント
ロールバルブを環状突出部及び突出部へ向けて付勢す
る。
【0018】請求項3の負圧式倍力装置は、請求項2の
作用に加えて、第3空間部内の大気がコントロールバル
ブのシール部を付勢する。
【0019】請求項4の負圧式倍力装置は、請求項1の
作用に加えて、パワーピストンの軸方向垂直面での第2
空間部の断面の面積は、パワーピストンの軸方向垂直面
での第1空間部の断面の面積に比して大きくされる。
【0020】請求項5の負圧式倍力装置は、請求項2又
は請求項3の作用に加えて、第3空間部内の大気がコン
トロールバルブを環状突出部及び突出部に向けて付勢す
ることから、第2付勢手段ひいては第1付勢手段の付勢
力を低減することができる。
【0021】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態により具体的
に説明する。
【0022】(実施の形態1)図1は、本実施の形態の
負圧式倍力装置の断面図である。図1に示すように、負
圧式倍力装置1は、フロントシェル2とリアシェル3と
から構成され、その内部に圧力室を形成するハウジング
4を備え、リアシェル3の外周端はフロントシェル2の
ショルダー部に当接されることによりハウジング4が形
成される。リアシェル3の後部には、円周方向に等間隔
に配列されたスタッドボルト5(1個のみ図示)が固定
されている。このスタッドボルト5が車両のダッシュ面
(図示略)を貫通した後にボルト締めされることによ
り、負圧倍力装置1が車両に取り付けられることにな
る。
【0023】フロント可動壁6はフロントプレート7と
フロントダイアフラム8とを備え、フロントダイアフラ
ム8は、その外周端をフロントシェル2とリアシェル3
との間に挟持されており、このフロント可動壁6によ
り、ハウジング4内の空間のフロント側(固定壁12の
左側)は、フロント定圧室4aとフロント変圧室4bと
に気密的に区画されている。又、ハウジング4内の空間
のリア側(固定壁12の右側)は、リア可動壁9を構成
するリアプレート10とリアダイアフラム11とによ
り、リア定圧室4cとリア変圧室4dとに気密的に区画
されている。固定壁12は、フロント可動壁6とリア可
動壁9との間に位置し、固定壁12の外周端はフロント
ダイアフラム8とリアシェル3との間で挟持されてい
る。また、リアダイアフラム11の外周端は、固定壁1
2の外周部の折り曲げ部とリアシェル3の段部との間で
挟持されている。かくして、固定壁12は、ハウジング
4内において固定されることになる。
【0024】固定壁12の外周部のテーパー部には円周
方向に等間隔に配列されるように複数の連通穴が穿設さ
れている。また、リアダイアフラム11の外周端には、
円周方向に等間隔に配列されるように、複数の略逆L字
型の通路が形成されており、これらの連通穴および通路
を介して、フロント変圧室4bとリア変圧室4dとの間
の空気の連通が常時許容されるようになっている。
【0025】フロントプレート7の筒部には、円周方向
に等間隔に配列されるように、複数の空気穴7aが形成
されており、フロント定圧室4aとリア定圧室4cとの
間の連通を維持している。しかして、フロントシェル2
の前面に固定されたコネクター13を介してエンジンの
インテークマニホールド(図示略)と連通しており、フ
ロント定圧室4aとリア定圧室4cは、エンジンが回転
している限り、常時、負圧に保たれるようになってい
る。
【0026】リアシェル3の開口部を通過してハウジン
グ4外に延在する略筒状のパワーピストン14の外周部
にはブーツ15が装架されており、リアシェル3の開口
部を通って水分や異物がハウジング4内に侵入するのを
防いでいる。パワーピストン14の前方部には出力ロッ
ド16が固定されており、出力ロッド16はフロントシ
ェル2を貫通し、図示しないマスターシリンダーのピス
トンと係合している。パワーピストン14の内部には、
制御弁機構17が装架されている。制御弁機構17は、
パワーピストン14の内部に延在する入力ロッド18を
介して、ブレーキペダル81と連係している。制御弁機
構17は、ブレーキペダル81が静止している間は、フ
ロント定圧室4a、リア定圧室4cとフロント変圧室4
b、リア変圧室4dとの連通を許容すると共に、フロン
ト変圧室4b、リア変圧室4dを大気圧から遮断する。
ブレーキペダル81が踏み込まれると、入力ロッド18
が前進して制御弁機構17が作動し、変圧室4b、4d
は定圧室4a、4cから遮断され、変圧室4b、4dに
はブレーキペダルの踏み込み量に応じた量の空気が導入
されるようになっている。
【0027】図2に示すように、制御弁機構17は、コ
ントロールバルブ22と、負圧制御用弁座としての環状
突出部141c及び突出部141dと、大気制御用弁座
23aから構成されている。
【0028】図3において、パワーピストン14は、本
体部141と、その出力側端部142aが本体部141
の入力側端部141bに接続される筒状部142を有し
ている。
【0029】図2及び図4に示すように、コントロール
バルブ22は、筒状部142の内部142cに配設さ
れ、環状シール部22aと、環状シール部22aの内周
部22aaにその出力側端部22baが接続される円筒
伸縮部22bと、円筒伸縮部22bの入力側端部22b
bに接続される係合部22cとを備えている。係合部2
2cは、円筒状部142の内周部と支持部材83とによ
り挟持されて、コントロールバルブ22は、筒状部14
2に固定されている。
【0030】図2に示すように、シール部22aと支持
部材83との間に、シール部22aを出力側、即ち、環
状突出部141c及び突出部141d側(図2中左方)
に付勢する第2スプリング21が配設されている。
【0031】バルブプランジャ23は、パワーピストン
14の外端開口からパワーピストン14外に延出しブレ
ーキペダル81に連動する入力ロッド18の先端に玉継
手を介して連結された状態にてパワーピストン14の本
体部141内に嵌装されていて、パワーピストン14に
対する軸方向の移動量はキー25によって所定量に規定
されている。
【0032】支持部材83には入力ロッド18を入力側
(図2中右方)に向けて付勢する第1スプリング24の
一端が当接している。第1スプリング24の他端側は入
力ロッド18に設けられたリテーナに当接している。
【0033】図5は図2及び図3のパワーピストン14
のA−A’線での断面図であり、即ち、図5はパワーピ
ストン14の軸に垂直な面でのパワーピストン14の断
面を示している。図5中の一点鎖線は、大気制御用弁座
23aと環状シール部22aとの略式な接触部分を示し
ている。図1〜図5に示すように、本体部141は、筒
状部142の内部空間142c内に突出する環状突出部
141cと、内部空間142cに突出すると共に、環状
突出部141cに囲まれた空間を第1空間部14aと第
2空間部14bとに分割する突出部141dとを有して
いる。フロント定圧室4aと第1空間部14aとを連通
するバキューム通路14cと、リア変圧室4dと第2空
間部14bとを連通するエア通路14dとが本体部14
1に配設されている。
【0034】第1空間部14aのパワーピストン14の
軸に垂直な面での断面14aaは、パワーピストン14
の軸に応じた中心Oを有する円弧状を呈している。パワ
ーピストン14の軸に垂直な面での第2空間部14bの
断面14baの面積は、断面14aaの面積よりも大き
くされている。
【0035】図2において、フロントプレート7の内周
筒部の入力側端部は、パワーピストン14の本体部14
1の外周部に気密的に組付けられている。リアプレート
10とダイアフラム7との内周端部は、パワーピストン
14の本体部141の外周に組付けられている。更に、
固定壁12の内周端部は環状弾性体が固定されており、
この環状弾性体の内周面をフロントプレート7の筒部が
気密を保ちながら滑動するようになっている。
【0036】図1に示すように、パワーピストン14の
本体部141の出力側端部141aとフロントシェル2
との間には、リタンスプリング19が張設されており、
パワーピストン14を、常時リアシェル3の方向(図1
中右方)に付勢している。又、パワーピストン14と出
力ロッド16との間にはリアクションディスク20が介
装されている。
【0037】次いで、この負圧式倍力装置1の作動を説
明する。図2に示す初期状態において、フロント定圧室
4aはリア変圧室4dに、バキューム通路14cと、第
1空間部14aと、シール部22aと両突出部141
c、141dとのクリアランスと、バルブプランジャ2
3の入力側外周部と両突出部141c 、141dとのク
リアランス、即ち、第2空間部14bと、エア通路14
eとを介して連通している。図1〜5に示すように、運
転者により、ブレーキペダル81が操作されると、これ
と連結した入力ロッド18が図2中左方へ前進して制御
弁機構17が作動される。即ち、プッシュロッド18の
移動によりバルブプランジャ23も前進し、バルブプラ
ンジャ23の図2中左方への移動に伴ってコントロール
バルブ22の環状シール部22aが第2スプリング21
に付勢されてバルブプランジャ23と一体的に移動し
て、環状シール部22aがパワーピストン14の環状突
出部141c及び突出部141dに当接する.シール部
22aが両突出部141c、141dに当接することに
より、第1空間部14aと第2空間部14bとの連通、
即ち、定圧室4a、4cと変圧室4b、4dとの連通が
遮断される.従って、変圧室4a、4bと負圧源との連
通が遮断される。
【0038】加えて、コントロールバルブ22の外側で
コントロールバルブ22の外周部とパワーピストン14
の内周部とで囲まれた空間部は閉塞空間とされる。プッ
シュロッド18、ひいてはバルブプランジャ23が更に
移動されると、コントロールバルブ22の環状シール部
22aとエア弁座23aとが離間し、第2空間部14b
と大気とが、即ち、変圧室4b、4dと大気とがバルブ
プランジャ23の入力側外周部と突出部141C、14
1dとのクリアランス、即ち、第2空間部14bと、エ
ア弁座23a と環状シール部22aとのクリアランス
と、筒状部142の内部空間142cとを介して連通す
る。フロント変圧室4b、リア変圧室4dにはブレーキ
ペダルの踏み込み量に応じた量の大気が導入される。従
って、変圧室4b、4dへの大気の流入によって、定圧
室4a、4cと変圧室4b、4dとの間に気圧差が発生
するため、この気圧差による荷重(倍力作用)を受けた
フロント可動壁6及びリア可動壁9とこれに連結された
パワーピストン14が、リアクションディスク20を介
して出力ロッド16に増幅されたブレーキ力を出力す
る。
【0039】運転者がブレーキ作動の必要性がなくなっ
たと判断し、ブレーキペダル81を戻すと、入力ロッド
18が図2中右方に後退して制御弁機構17が解除され
る。即ち、入力ロッド18の移動によってバルブプラン
ジャ23も後退し、バルブプランジャ23の図2中右方
への移動により、エア弁座23aとコントロールバルブ
22のシール部22aが当接して、第2空間部14cと
大気、即ち、フロント変圧室4b、リア変圧室4dと大
気との連通が遮断される。更に、入力ロッド18、ひい
てはバルブプランジャ23が移動されると、バルブプラ
ンジャ23の図2中右方への移動によりコントロールバ
ルブ22のシール部22aが図2中右方へ押されて移動
されて、環状突出部141c及び突出部141dからシ
ール部22aが離間し、フロント変圧室4b、リア変圧
室4dがフロント定圧室4a、リア定圧室4cと連通し
て変圧室4b、4d内の大気が定圧室4a、4cへ流入
することから、再び変圧室4b、4d内の負圧度が増加
して、パワーピストン14への助勢力も低下し、図示し
ないマスタシリンダからの反力とブースタ内のリタンス
プリング19により、パワーピストン14および入力ロ
ッド18は図1で右方に移動させられ、入力解除により
戻り行程を完了する。
【0040】上述したように負圧式倍力装置1において
は、第2空間部14bが第1空間部14aに囲まれない
ことから、第2空間部14bの断面14baの面積を十
分に大きくとることが可能となる。従って、第2空間部
14bの断面14baの面積が、第1空間部14aの断
面14aaの面積よりも大きくされていることから、運
転者によるブレーキペダル81の踏み込み操作に伴う負
圧式倍力装置1の往行程において、フロント変圧室4
b、リア変圧室4dとが大気と連通された場合、フロン
ト変圧室4b、リア変圧室4dに流入する大気の流入量
を従来の負圧式倍力装置に比べて増大させることがで
き、従って、負圧式倍力装置1の作動応答性、特に、往
行程における作動応答性を大きく向上することができ
る。
【0041】以上説明したように、本実施の形態の負圧
式倍力装置1によれば、作動応答性、特に往行程におけ
る作動応答性を大きく向上することができ、従って、作
動応答性の向上を図った負圧式倍力装置を提供すること
を可能としている。
【0042】本実施の形態においては、タンデム型の負
圧式倍力装置において本発明を採用したが、シングル型
の負圧式倍力装置に本発明を採用しても同様の作用効果
が得られる。
【0043】又、本実施の形態においては、第1空間部
14aの断面14aaは円弧状を呈しているが、言うま
でもなく、特にこの形状に限定するものではない。
【0044】(実施の形態2)図6は本実施の形態の負
圧式倍力装置の制御弁機構近傍の拡大図であり、図7は
図6におけるパワーピストン14の拡大図であり、図8
は図6のコントロールバルブ22の拡大図であり、図9
は図6及び図7のB−B’線での断面図である。図9中
の一点鎖線は、エア弁座23aとシール部22aとの略
式な接触部分を表している。第1空間部14a、第2空
間部14b、環状突出部141c及び突出部141d以
外の構成は実施の形態1と同様であるため説明は省略す
る。尚、実施の形態1と同様な部材には同符号が付して
ある。
【0045】図6、図7及び図9に示すように、パワー
ピストン14の本体部141は、パワーピストン14の
筒状部142の内部空間142c内に突出する環状突出
部141cと、内部空間142cに突出すると共に、環
状突出部141cに囲まれた空間を二つの第1空間部1
4a、14aと第2空間部14bとに分割する二つの突
出部141d、141dとを有している。フロント定圧
室4aと第1空間部14aとを連通する二つのバキュー
ム通路14c(他方図示無し)と、リア変圧室4dと第
2空間部14bとを連通するエア通路14dとが本体部
141に配設されている。
【0046】第1空間部14a、14aのパワーピスト
ン14の軸に垂直な面での断面14aa、14aaは、
パワーピストン14の軸に応じた中心Oを有する円弧状
を呈している。パワーピストン14の軸に垂直な面での
第2空間部14bの断面14baの面積は、二つの第1
空間部14a、14aの断面14aa、14aaの総面
積よりも大きくされている。
【0047】第1空間部14a、14aは、それぞれコ
ントロールバルブ22aの環状シール部22aに対向し
ている。又、第1空間部14a、14aは、中心Oに対
して点対称となるように配置されている。
【0048】図6〜8に示すように、シール部22aの
外周端部22abと筒状部142の内周部142dとの
間にはクリアランスがあり、コントロールバルブ22の
外周と筒状部142の内周部との間に第3空間部30が
形成されている。
【0049】環状突出部141cは、第3空間部30と
第2空間部14bとを常時連通する二つの連通孔14
e、14eを備えている。
【0050】本実施の形態の負圧式倍力装置の作動は、
実施の形態1の負圧式倍力装置の作動と同様であるので
説明は省略する。
【0051】上述したように、第2空間部14bが第1
空間部14a、14aに囲まれないことから、第2空間
部14bの断面14baの面積を十分に大きくとること
が可能となる。従って、第2空間部14bの断面14b
aの面積が、二つの第1空間部14a、14aの断面1
4aa、14aaの総面積よりも大きくされていること
から、運転者によるブレーキペダル81の踏み込み操作
に伴う負圧式倍力装置の往行程において、フロント変圧
室4b、リア変圧室4dとが大気と連通された場合、フ
ロント変圧室4b、リア変圧室4dに流入する大気の流
入量を従来の負圧式倍力装置に比べて増大させることが
でき、従って、負圧式倍力装置の作動応答性、特に、往
行程における作動応答性を大きく向上することができ
る。
【0052】更に、負圧式倍力装置の履行程において、
パワーピストン14の本体部141は、第1空間部14
a、14aを二つ、即ち、バキューム通路を二つ有して
いることから、フロント変圧室4b、リア変圧室4dと
がフロント定圧室4a、リア定圧室4bとに連通された
場合、フロント変圧室4b、リア変圧室4d内の大気が
フロント定圧室4a、リア定圧室4bにスムーズに流動
でき、従って、負圧式倍力装置1の作動応答性、特に、
履行程における作動応答性を向上することができる。
【0053】更に、負圧式倍力装置1の作動時におい
て、コントロールバルブ22のシール部22aが環状突
出部141c及び突出部141dに当接して変圧室4
b、4dが定圧室4a、4cと遮断され、加えて、コン
トロールバルブ22の外側でコントロールバルブ22と
パワーピストン14の内周とで囲まれた第3空間部30
も定圧室4a、4cと遮断され、コントロールバルブ2
2のシール部22aとエア弁座23aとが離間して変圧
室4b、4dが大気と連通されて変圧室4b、4d内に
大気が導入されると、連通孔14e、14eを介してコ
ントロールバルブ22の外側でコントロールバルブ22
とパワーピストン14の内周とで囲まれた第3空間部3
0にも大気が流入する。
【0054】この第3空間部30に大気が導入されるこ
とから、この導入された大気によってコントロールバル
ブ22の環状シール部22aが負圧である第1空間部1
4a、14aに向かって付勢されることになり、コント
ロールバルブ22のシール力を向上させることが可能と
されている。
【0055】従って、コントロールバルブ22の外側で
コントロールバルブ22とパワーピストン14の内周と
で囲まれた第3空間部30に導入された大気によって環
状突出部141c及び突出部141d側にコントロール
バルブ22のシール部22aが付勢されることから、第
2スプリング21の付勢力を減少させることが可能とな
り、コントロールバルブ22の付勢力の減少を可能とし
たことによって第1スプリング24の付勢力をも減少可
能とでき、立ち上がり踏力の低減を可能としている。
【0056】以上説明したように、本実施の形態の負圧
式倍力装置1によれば、作動応答性、特に、往行程にお
ける作動応答性を大きく向上することができ、従って、
作動応答性の向上を図った負圧式倍力装置を提供するこ
とを可能としている。
【0057】更に、立ち上がり踏力の低減をも可能とし
た負圧式倍力装置を提供することを可能としている。
【0058】本実施の形態においては、タンデム型の負
圧式倍力装置において本発明を採用したが、シングル型
の負圧式倍力装置に本発明を採用しても同様の作用効果
が得られる。
【0059】又、本実施の形態においては、第1空間部
14a、14aの断面14aa、14aaは円弧状を呈
しているが、言うまでもなく、この形状に限定するもの
ではない。
【0060】又、本実施の形態においては、第1空間部
14aが二つ設けられているが、言うまでもなく、特に
これに限定するものではない。
【0061】(実施の形態3)図10は本実施の形態の
負圧式倍力装置の断面図であり、図11は図10の制御
弁機構17近傍の拡大図であり、図12は図10のパワ
ーピストン14の拡大図であり、図13は図10のコン
トロールバルブ22の拡大図であり、図14は図11及
び図12のC−C’線におけるパワーピストン14の断
面図である。制御弁機構17の構成及び第1空間部14
a、第2空間部14b、環状突出部141c及び突出部
141d以外は実施の形態1と同様なので説明は省略す
る。尚、実施の形態1と同様な部材には同符合が付して
ある。
【0062】図10〜14に示すように、制御弁機構1
7は、パワーピストン14に設けられた負圧制御用弁座
としての環状突出部141c及び突出部141dと、バ
ルブプランジャ23の後端側に設けられたエア弁座23
aと、第2スプリング21によって両突出部141c、
141dに向かって付勢されたコントロールバルブ22
とにより構成される。
【0063】コントロールバルブ22は略筒状を呈し、
パワーピストン14の筒状部142内に配設され、その
係合端部22cをパワーピストン14に設けられた支持
部材83により挟持されている。この支持部材83には
入力ロッド18を初期位置に向けて付勢する第1スプリ
ング24の一端が当接している。第1スプリング24の
他端側は入力ロッド18に設けられたリテーナに当接し
ている。
【0064】バルブプランジャ23は、第1プランジャ
部231と、第2プランジャ部232とから形成され、
第1プランジャ部231は、可動コア231aとバルブ
部231bとから成り、第2プランジャ部232は、出
力部232aと入力部232bとから成る。第1プラン
ジャ部232は、バルブ部231aの内周部においてシ
ール部材を介して入力部232b、ひいては第2プラン
ジャブ232に対して、気密的且つ相対移動可能に係合
している。
【0065】入力部232bとバルブ部231aの端部
に設置された鈎部との間にスプリング26が圧縮状態で
介装されている。更に出力部232aにはフランジ部が
設置されており、可動コア231aに設置された肩部と
係合している。入力部材232bはブレーキペダル81
に連動する入力ロッド18の先端に玉継手を介して連結
されている。又、バルブ部231aの端部側にはエア弁
座23aが設けられている。
【0066】パワーピストン14内でバルブプランジャ
23の外周には、ソレノイド27及びソレノイドケース
28が配設されている。ソレノイド27は、電線27a
を介して電源より電力が供給されることによって電磁力
を発生させることができる。リアクションディスク20
とパワーピストン14との間にはリアクションディスク
リテーナ29が介装されている。
【0067】図14は、図11及び図12のパワーピス
トン14のC−C’線での断面図であり、一点鎖線はエ
ア弁座23aとコントロールバルブ22のシール部22
aとの略式な接触部分を表している。図10〜14に示
すように、パワーピストン14の本体部141は、パワ
ーピストン14の筒状部142の内部空間142c内に
突出する環状突出部141cと、内部空間142cに突
出すると共に、環状突出部141cに囲まれた空間を二
つの第1空間部14a、14aと第2空間部14bとに
分割する二つの突出部141d、141dとを有してい
る。フロント定圧室4aと第1空間部14aとを連通す
る二つのバキューム通路14c(他方図示無し)と、リ
ア変圧室4dと第2空間部14bとを連通するエア通路
14dとが本体部141に配設されている。
【0068】第1空間部14a、14aのパワーピスト
ン14の軸に垂直な面での断面14aa、14aaは、
パワーピストン14の軸に応じた中心Oを有する円弧状
を呈している。パワーピストン14の軸に垂直な面での
第2空間部14bの断面14baの面積は、二つの第1
空間部14a、14aの断面14aa、14aaの総面
積よりも大きくされている。
【0069】第1空間部14a、14aは、それぞれコ
ントロールバルブ22aの環状シール部22aに対向し
ている。又、第1空間部14a、14aは、中心Oに対
して点対称となるように配置している。
【0070】図11〜13に示すように、シール部22
aの外周端部22abと筒状部142の内周部142d
との間にはクリアランスがあり、コントロールバルブ2
2の外周と筒状部142の内周部との間に第3空間部3
0が形成されている。
【0071】環状突出部141cは、第3空間部30と
第2空間部14bとを常時連通する4つの連通孔14
e、14e、14e、14eを備えている。
【0072】この負圧式倍力装置1の作動としては、実
施の形態1の負圧式倍力装置のようなブレーキペダル8
1による通常作動と、ソレノイド27が通電される場合
の自動作動とがある。通常作動は、実施の形態1の負圧
式倍力装置の作動とほぼ同様なので説明は省略する。自
動作動の一例としては、図10〜14に示すように、運
転者により、ブレーキペダル81が操作されて、このブ
レーキペダル81の操作が急ブレーキ操作であると不図
示の何らかの手段によって判断されると、電源から電線
27aを介してソレノイド27に電力が供給される。電
力の供給を受けたソレノイド27は電磁力を発生させ
て、第1プランジャ部231をスプリング26の付勢力
に抗して、ブレーキペダル81の操作に伴う入力ロッド
18及び第2プランジャ部232の作動とは関係なしに
図11において左方に移動させる。第1プランジャ部2
31の移動によって、コントロールバルブ22のシール
部22aが第2スプリング21に付勢されて第1プラン
ジャ部231と一体的に移動して、シール部22aが、
環状突出部141c及び突出部141dに当接し、第1
空間部14a、14aと第2空間部14bとの連通、即
ち、フロント変圧室4b、リア変圧室4dとフロント定
圧室4a、リア定圧室4cとの連通が遮断される。
【0073】更に第1プランジャ部231が移動される
と、シール部22aからエア弁座23aが離間して、第
2空間部14bが大気に、即ち、フロント変圧室4b、
リア変圧室4dが大気と連通し、フロント変圧室4b、
リア変圧室4dには、エア通路14c、バルブプランジ
ャ23の入力側部分の外周部と両突出部141c、14
1dとの隙間、即ち、第2空間部14b、シール部22
aとエア弁座23aとの隙間、内部空間142cとを介
してブレーキペダルの踏み込み量に応じた量の大気が導
入される。
【0074】従って、変圧室4b、4dへの大気の流入
によって、定圧室4a、4cと変圧室4b、4dとの間
に気圧差が発生するため、この気圧差による荷重(倍力
作用)を受けたフロント可動壁6及びリア可動壁9とこ
れに連結されたパワーピストン14が、リアクションデ
ィスク20を介して出力ロッド16に増幅されたブレー
キ力を出力する。
【0075】運転者がブレーキ作動の必要性がなくなっ
たと判断し、ブレーキペダル81を戻すと、図示しない
検出手段によりブレーキペダル81の戻り作動が検出さ
れて、電源からのソレノイド27への電力の供給が停止
される。電力の供給が停止されるとソレノイド27は、
もはや第1プランジャ部231への電磁力を発生せず、
第1プランジャ部231はスプリング26の付勢力によ
って、図11において右方に戻される。第1プランジャ
部231の移動によって、エア弁座23aとコントロー
ルバルブ22のシール部22aとが当接して、フロント
変圧室4b、リア変圧室4dが大気と遮断される。更に
第1プランジャ部231が移動されると、シール部22
aが図11中右方へ押されて移動されて、環状突出部1
41c及び突出部141dからシール部22aが離間
し、第1空間部14a、14aが第2空間部14bと、
即ち、フロント変圧室4b、リア変圧室4dがフロント
定圧室4a、リア定圧室4cと連通して、変圧室4b、
4d内の大気が定圧室4a、4cへ流入することから再
び変圧室4b、4d内の負圧度が増加して、パワーピス
トン14への助勢力も低下し、図示しないマスタシリン
ダからの反力とブースタ内のリタンスプリング19によ
り、パワーピストン14および入力ロッド18は図10
で右方に移動させられ、入力解除により戻り行程を完了
する。
【0076】上述したように、第2空間部14bが第1
空間部14a、14aに囲まれないことから、第2空間
部14bの断面14baの面積を十分に大きくとること
が可能となる。従って、第2空間部14bの断面14b
aの面積が、二つの第1空間部14a、14aの断面1
4aa、14aaの総面積よりも大きくされていること
から、運転者によるブレーキペダル81の踏み込み操
作、又は、ソレノイド27への通電に伴う負圧式倍力装
置1の往行程において、フロント変圧室4b、リア変圧
室4dとが大気と連通された場合、フロント変圧室4
b、リア変圧室4dに流入する大気の流入量を従来の負
圧式倍力装置に比べて増大させることができ、従って、
負圧式倍力装置1の作動応答性、特に、往行程における
作動応答性を大きく向上することができる。
【0077】更に、負圧式倍力装置1の履行程におい
て、パワーピストン14の本体部141は、第1空間部
14a、14aを二つ、即ち、バキューム通路を二つ有
していることから、フロント変圧室4b、リア変圧室4
dとがフロント定圧室4a、リア定圧室4bとに連通さ
れた場合、フロント変圧室4b、リア変圧室4d内の大
気がフロント定圧室4a、リア定圧室4bにスムーズに
流動でき、従って、負圧式倍力装置1の作動応答性、特
に、履行程における作動応答性を向上することができ
る。
【0078】更に、負圧式倍力装置1の作動時におい
て、コントロールバルブ22のシール部22aが環状突
出部141c及び突出部141dに当接して変圧室4
b、4dが定圧室4a、4cと遮断され、加えて、コン
トロールバルブ22の外側でコントロールバルブ22と
パワーピストン14の内周とで囲まれた第3空間部30
も定圧室4a、4cと遮断され、コントロールバルブ2
2のシール部22aとエア弁座23aとが離間して変圧
室4b、4dが大気と連通されて変圧室4b、4d内に
大気が導入されると、連通孔14e、14eを介してコ
ントロールバルブ22の外側でコントロールバルブ22
とパワーピストン14の内周とで囲まれた第3空間部3
0にも大気が流入する。
【0079】この第3空間部30に大気が導入されるこ
とから、この導入された大気によってコントロールバル
ブ22の環状シール部22aが負圧である第1空間部1
4a、14aに向かって付勢されることになり、コント
ロールバルブ22のシール力を向上させることが可能と
されている。
【0080】従って、コントロールバルブ22の外側で
コントロールバルブ22とパワーピストン14の内周と
で囲まれた第3空間部30に導入された大気によって環
状突出部141c及び突出部141d側にコントロール
バルブ22のシール部22aが付勢されることから、第
2スプリング21の付勢力を減少させることが可能とな
り、コントロールバルブ22の付勢力の減少を可能とし
たことによって第1スプリング24の付勢力をも減少可
能とでき、立ち上がり踏力の低減を可能としている。
【0081】更に、第2空間部14bの断面14baに
繋がるようにして一体的に連通孔14eが配設されてい
ることから、大気の変圧室4b、4dへの流入をよりス
ムーズにでき、負圧式倍力装置1 の往行程における作動
応答性を大きく向上するとができる。
【0082】以上説明したように、本実施の形態の負圧
式倍力装置1によれば、作動応答性、特に、往行程にお
ける作動応答性を大きく向上することができ、従って、
作動応答性の向上を図った負圧式倍力装置を提供するこ
とを可能としている。
【0083】更に、立ち上がり踏力の低減をも可能とし
た負圧式倍力装置を提供することを可能としている。
【0084】本実施の形態においては、タンデム型の負
圧式倍力装置において本発明を採用したが、シングル型
の負圧式倍力装置に本発明を採用しても同様の作用効果
が得られる。
【0085】又、本実施の形態においては、第1空間部
14aの断面14aaは円弧状を呈しているが、言うま
でもなく、この形状に限定するものではない。
【0086】又、本実施の形態においては、第1空間部
14a、14aが二つ設けられているが、言うまでもな
く、特にこれに限定するものではない。
【0087】以上、本発明を上記実施の態様に則して説
明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものであ
る。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、第2空間部が大気と、即ち、変圧室が大気と連
通された場合、変圧室に流入する大気の流入をスムーズ
に且つ大気の流入量を従来の負圧式倍力装置に比べて増
大させることが可能となり、従って、負圧式倍力装置の
作動応答性、特に、往行程における作動応答性を大きく
向上することが可能となる。
【0089】従って、作動応答性の向上を図った負圧式
倍力装置を提供することを可能としている。
【0090】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、第3空間部内の大気によってコントロ
ールバルブと環状突出部及び突出部とのシール力を向上
することができる。
【0091】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の効果に加えて、第3空間内の大気がコントロールバル
ブをより環状突出部及び突出部に向けて付勢することが
可能となり、更なるシール力の向上を可能としている。
【0092】請求項4の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、第2空間部が大気と、即ち、変圧室が
大気と連通された場合、変圧室に流入する大気の流入を
スムーズに且つ大気の流入量を従来の負圧式倍力装置に
比べて増大させることができ、従って、負圧式倍力装置
の作動応答性、特に、往行程における作動応答性を大き
く向上することができる。
【0093】従って、作動応答性の向上を図った負圧式
倍力装置を提供することを可能としている。
【0094】請求項5の発明によれば、請求項2又は請
求項3の発明の効果に加えて、第2付勢手段の付勢力を
減少させることが可能となり、コントロールバルブの付
勢力の減少を可能としたことによって第1付勢手段の付
勢力をも減少可能とでき、立ち上がり踏力の低減を可能
としている。従って、立ち上がり踏力の低減をも可能と
した負圧式倍力装置を提供することを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の負圧式倍力装置1の断面図。
【図2】図1の制御弁機構17近辺の部分拡大図。
【図3】図1のパワーピストン14の拡大断面図。
【図4】図2のコントロールバルブ22の拡大断面図。
【図5】図2及び図3ののパワーピストン14のA−
A’における断面図。
【図6】実施の形態2の負圧式倍力装置1の制御弁機構
17近辺の部分拡大図。
【図7】図6のパワーピストン14の拡大断面図。
【図8】図6のコントロールバルブ22の拡大断面図。
【図9】図6及び図7のパワーピストン14のB−B’
における断面図。
【図10】実施の形態3の負圧式倍力装置1の断面図。
【図11】図10の制御弁機構17近辺の部分拡大図。
【図12】図10のパワーピストン14の拡大断面図。
【図13】図11のコントロールバルブ22の拡大断面
図。
【図14】図11及び図12のパワーピストン14のC
−C’における断面図。
【符号の説明】
1 負圧式倍力装置 4 ハウジング 4a、4c 定圧室 4b、4d 変圧室 6 フロント可動壁 9 リア可動壁 14 パワーピストン 141 本体部 141b 入力
側端部 141c 環状突出部 141d 突出
部 142 筒状部 142a 出力
側端部 142c 内部空間 142d 内周
部 14a 第1空間部 14b 第2空
間部 14c バキューム通路 14d エア通
路 14e 連通孔 18 入力ロッド 21 第2スプリング 22 コントロールバルブ 22a 環状内
部シール部 23 バルブプランジャ 23a エア弁座 24 第1スプリング 30 第3空間部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に圧力室を形成するハウジングと、 前記ハウジング内に設置され、前記圧力室を負圧源に連
    通する定圧室と前記定圧室及び大気に選択的に連通され
    る変圧室とに分割する可動壁と、 本体部と前記本体部の入力側端部にその出力側端部が接
    続される筒状部とを備え、前記可動壁と一体的に連結さ
    れるパワーピストンと、 前記本体部に配設され、前記筒状部の内部に突出する環
    状突出部と、 前記本体部に配設され、前記筒状部の内部に突出すると
    共に前記環状突出部により囲まれた空間を第1空間部と
    第2空間部とに分割する突出部と、 前記第1空間部と前記定圧室とを連通する負圧通路と、 前記第2空間部と前記変圧室とを連通する大気通路と、 前記本体部に配設され、ブレーキ操作に応じて軸方向に
    移動可能なバルブ部材と、 前記パワーピストンの推進力を装置外へ出力する出力部
    材と、 前記筒状部に配設され、前記パワーピストンに対する前
    記入力部材の軸方向移動に応じて前記第2空間部を前記
    第1空間部又は前記大気に選択的に連通するため前記環
    状突出部及び突出部と前記バルブ部材と共働するコント
    ロールバルブとを備えた負圧式倍力装置。
  2. 【請求項2】 前記環状突出部は、前記第2空間部と前
    記コントロールバルブと前記筒状部との間に形成された
    第3空間部とを常に連通する連通路を備えた請求項1の
    負圧式倍力装置。
  3. 【請求項3】 前記コントロールバルブは、前記環状突
    出部及び突出部とに接触可能な環状シール部を備えてい
    る請求項2の負圧式倍力装置。
  4. 【請求項4】 前記パワーピストンの軸に垂直な面での
    前記第2空間部の断面積は、前記垂直な面での前記第1
    空間部の断面積より大きい請求項1の負圧式倍力装置。
  5. 【請求項5】 前記バルブ部材は、ブレーキ操作部材に
    接続されるための入力ロッドを有し、前記入力ロッドを
    入力側に付勢する第1付勢部材と、前記コントロールバ
    ルブを前記環状突出部及び前記突出部に向けて付勢する
    第2付勢部材とを具備する請求項2又は請求項3の負圧
    式倍力装置。
JP04214997A 1996-02-26 1997-02-26 負圧式倍力装置 Expired - Lifetime JP3890651B2 (ja)

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