JPH09290754A - 鉄道車両用の腰掛 - Google Patents

鉄道車両用の腰掛

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JPH09290754A
JPH09290754A JP8130648A JP13064896A JPH09290754A JP H09290754 A JPH09290754 A JP H09290754A JP 8130648 A JP8130648 A JP 8130648A JP 13064896 A JP13064896 A JP 13064896A JP H09290754 A JPH09290754 A JP H09290754A
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JP
Japan
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seat
stool
frame
seat back
wall
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Application number
JP8130648A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
洋 鈴木
Akira Kaneko
章 金子
Kunihiko Koiwa
邦彦 小岩
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Shiroki Corp
Tokyu Car Corp
Original Assignee
Shiroki Corp
Tokyu Car Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートクッションをほぼ垂直に立上った格納
位置とほぼ水平な使用位置との間で回動させることので
きる鉄道車両用の腰掛において、着座した乗客の背部を
支えるシートバックを容易に前倒させ、その後方に格納
された扉開閉機構を整備できるようにする。 【解決手段】 シートバック3の骨格を構成する背フレ
ーム13の上部19に板ばね17を設け、これを腰掛フ
レーム4に突設したシャフト16に着脱可能に係止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の車室内
に配置される鉄道車両用の腰掛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗客が快適に乗車できるように、鉄道車
両の車室内には腰掛が配置されている。かかる腰掛は、
乗客が楽に腰を下ろすことができるように、乗客が着座
したとき、乗客の尻部を支えるシートクッションと、背
部を支えるシートバックとを有しており、シートクッシ
ョンとシートバックは腰掛フレームに支持されている。
【0003】ところが、乗車率が高まると、大量の乗客
を輸送する上で、その腰掛がかえって邪魔となる。そこ
で、シートクッションを、ほぼ水平な使用位置と、ほぼ
垂直に立上った格納位置との間で回動できるように支持
し、客室が混雑したときは、シートクッションを格納位
置にもたらし、車室内の有効スペースを拡大できるよう
に腰掛を構成することも従来より公知である。
【0004】ところが、従来のこの種の腰掛において
は、そのシートバックが腰掛フレームに対して離脱不能
に組付けられていたため、腰掛を鉄道車両の壁面を背に
して配置することが困難であった。鉄道車両の車室を区
画する壁部には、扉や昇降窓の開閉機構が内蔵されてい
るため、かかる壁部を背にして腰掛を配置すると、その
シートバックが邪魔となって、鉄道車両の壁部内の開閉
機構を整備することができなくなるからである。
【0005】腰掛の全体を鉄道車両の壁面に対して着脱
可能に組付ければ、その腰掛を鉄道車両の壁面を背にし
て配置することが可能となるが、このような構成にする
と、壁部内の開閉機構を点検するとき、腰掛の全体を壁
面から取り外す必要があり、その作業が大変煩雑なもの
となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を除去し、極く簡単な操作でシートバックの
後方領域を外部に露出させることのできる鉄道車両用の
腰掛を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、鉄道車両の車室内に固定配置される腰掛フ
レームと、鉄道車両の乗客が着座したとき、当該乗客の
尻部を支えるシートクッションと、腰掛フレームの左右
部分の間の空所に配置されて、着座した乗客の背部を支
えるシートバックと、前記シートクッションがほぼ水平
な使用位置とほぼ垂直に立上った格納位置との間を回動
できるように、当該シートクッションの基端部を腰掛フ
レームに対して枢着する連結手段と、腰掛フレームの左
右部分に互いに対向する向きにそれぞれ突設された一対
のシャフトと、シートバックの上部を前記各シャフトに
それぞれ着脱可能に連結する一対の係止部材とを具備し
て成る鉄道車両用の腰掛を提案する。
【0008】その際、前記係止部材を介して前記シャフ
トに連結されたシートバックは、その下部が腰掛の前後
方向に移動できるように、シャフトに対して揺動可能に
枢着されており、一端側がシートバックの下部に枢着さ
れ、かつ他端側がシートクッションの基端部の側に枢着
されていて、シートクッションを格納位置から使用位置
へ回動させたとき、シートバックの下部が腰掛の前方側
へ移動して、当該シートバックがほぼ垂直に立上った姿
勢から傾斜するように、シートバックとシートクッショ
ンを連結する連結リンクを有していると有利である。
【0009】また、上記各構成において、前記係止部材
は、基端部がシートバックの背フレーム上部に固着さ
れ、かつ自由端側に、前記シャフトに係合して背フレー
ムをシャフトに対して揺動可能に連結する突部を有して
いる板ばねより成ると有利である。
【0010】さらに、上記各構成において、前記腰掛フ
レームに突設された各シャフトをそれぞれ覆う一対のカ
バーと、各カバーを腰掛フレームに対して着脱可能に固
定する固定手段とを具備し、前記各カバーは、腰掛の前
方側を向いて位置する前壁と、腰掛の左右方向における
中央部を向いて位置する内側壁と、腰掛の左右方向にお
ける外側を向いて位置する外側壁とをそれぞれ有し、前
記内側壁、前壁及び外側壁が互いに一体に形成され、そ
の内部が中空となった箱状に形成されており、前記固定
手段が、前記外側壁の内側面に基端部が固着され、かつ
その自由端側が前記外側壁の内側面と協働して、腰掛フ
レームに突設された取付フランジを挟み付ける板ばね
と、外側壁の内側面に基端部が固着され、かつその自由
端側が腰掛フレームの後側の背面に係合するフックと、
前記内側壁と腰掛フレームとを固定すると共に、その頭
部がシートバックによって覆い隠されるねじとを具備し
ていると有利である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の有利な実施形態例
を図面に従って詳細に説明する。
【0012】図1は、本例の腰掛1が鉄道車両の車室内
に配置された状態を示す斜視図であり、図2はその腰掛
1の非使用時の様子を示す斜視図である。また図3はそ
の腰掛1の分解斜視図である。
【0013】本例の腰掛1は、図1に明示するように、
鉄道車両の乗客が着座したとき、その乗客の尻部を支え
るシートクッション2と、着座した乗客の背部を支える
シートバック3と、これらを後述するように支持する腰
掛フレーム4(図3)とを有し、腰掛フレーム4は鉄道
車両の車室内に固定配置される。
【0014】ここで、本明細書における「前」又は
「後」なる語句は、腰掛1に乗客が着座したとき、その
乗客の前方となる側を「前」とし、乗客の後方側となる
側を「後」とする。同じく「左右」とは、腰掛1に着座
した乗客の「左右」の方向を示すものとする。一般の腰
掛に対して使用される「前後左右」と同じである。
【0015】上述したシートクッション2は、図1に示
したほぼ水平な使用位置と、図2に示したほぼ垂直に立
上った格納位置との間を回動することができ、鉄道車両
内が比較的空いているとき、シートクッション2を使用
置にもたらして乗客がその腰掛1に腰を下ろす。車室内
が乗客で混雑したときは、シートクッション2を図2に
示すように格納位置に持ち上げ、多数の乗客を収容でき
るように、車室内の有効スペースを拡大する。
【0016】腰掛フレーム4は、図3に示すように、そ
のベースとなる脚台5と、その左右の端部に一体に固着
されて上方に突出する一対の支柱部6を有し、両支柱部
6は左右方向に大きく離間して位置し、その間は空所S
となっている。本例では、支柱部6が腰掛フレーム4の
左右部分を構成し、シートバック3はかかる左右部分の
間の空所Sに配置されている。各支柱部6は、図9乃至
図11にも示すように、カバー7によってそれぞれ覆わ
れている。
【0017】シートクッション2は、図3に示すよう
に、例えば金属板などの剛性の大なる板材から構成され
たシートクッションフレーム8と、その上面に着脱可能
に固定されたクッション体9とを有し、シートクッショ
ンフレーム8の基端部には、その左右方向の外方へ向け
て突出する一対の支軸10が一体に固着され、両支軸1
0は腰掛の左右方向に延びる同一の軸線上に配置されて
いる。クッション体9は表皮によって覆われている。
【0018】一方、腰掛フレーム4の両支柱部6の下部
には、支持ブラケット11がそれぞれ固定され、その各
支持ブラケット11に形成された軸受孔12に上記各支
軸10がそれぞれ回転自在に嵌合して支持されている。
図4及び図5は、上述のように支軸10を介して腰掛フ
レーム4に回動可能に枢支されたシートクッション2
と、シートバック3の位置関係を示す概略説明図であ
る。腰掛1を使用するとき、シートクッション2は図4
に示すようにほぼ水平な使用位置を占め、このときその
シートクッション2は図3に示した腰掛フレーム4の脚
台5上に載置される。腰掛1を使用しないときは、シー
トクッション2を両支軸10の中心軸線まわりに回動さ
せ、図5に示した格納位置にもたらす。このとき、シー
トクッション2はほぼ垂直に立上り、同じくほぼ垂直に
立上ったシートバック3とほぼ平行に重なった状態とな
る。逆の操作によってシートクッション2を使用位置に
回動させることができる。
【0019】このときのシートクッション2の各回動
を、手動によって行うように構成することもできるが、
図示していないモータを有する駆動装置によって支軸1
0を回転駆動することによってシートクッション2を自
動的に回動させるように構成することもできる。このよ
うに、本例では、一対の支軸10と、そのそれぞれを回
転可能に軸支する一対の支持ブラケット11が、シート
クッション2がほぼ水平な使用位置とほぼ垂直に立上っ
た格納位置との間を回動できるように、そのシートクッ
ション2の基端部を腰掛フレーム4に対して枢着する連
結手段を構成している。
【0020】シートバック3は、図3に示すように剛性
の大なる板材、例えば金属板より成る背フレーム13
と、その前面に着脱可能に固定されたクッション体14
とを有している。クッション体14は表皮によって覆わ
れている。
【0021】一方、腰掛フレーム4の左右部分、本例で
は当該腰掛フレーム4の各支柱部6に、図3及び図6に
示す如く、取付板15を介してそれぞれシャフト16が
固定されている。すなわち、一対のシャフト16は、腰
掛フレーム4の左右部分に、互いに対向する向きにそれ
ぞれ突設され、両シャフト16は、腰掛1の左右方向に
延びる同一の軸線上に配置され、しかもシートクッショ
ン2が腰掛フレーム4に枢着された部分よりも上方の腰
掛フレーム部分に設けられている。
【0022】図3、図6及び図7に示すように、背フレ
ーム上部19の左右の部分には板ばね17として構成さ
れた係止部材がそれぞれ固着されている。かかる一対の
係止部材は、シートバック3の上部を前述の各シャフト
16にそれぞれ着脱可能に連結する働きをなす。
【0023】板ばね17より成る各係止部材は、図6及
び図7に示すように、基端部18がシートバック3の背
フレーム上部19に溶接などによって固着され、その自
由端側20が、基端部18に対してほぼ90°の角度を
なして曲折され、当該自由端側20に、シャフト16に
係合して背フレーム13をシャフト16に対して揺動可
能に連結する突部21を有している。背フレーム上部1
9と、これに対してほぼ直交する背フレームの耳部22
と、板ばね17の自由端側20とがシャフト16を取り
囲み、かつその板ばね17の突部21がシャフト16に
係合して、背フレーム13、ひいてはシートバック3の
全体がシャフト16に対して、その中心軸線のまわりを
揺動可能に組付けられている。このように、板ばね17
より成る係止部材を介してシャフト16に連結されたシ
ートバック2は、その下部が腰掛1の前後方向に移動で
きるように、シャフト16に対して揺動可能に枢着され
ている。
【0024】また、図3乃至図5に示すように、シート
バック3とシートクッション2は、その左右の部分にお
いて、連結リンク23を介して互いに連結されている。
これらの連結リンク23は、それぞれ、その一端側が、
シートバック3の下部、具体的にはその背フレーム13
の下部にピン24を介して枢着され、その他端側が、シ
ートクッション2の基端部、より具体的にはそのシート
クッションフレーム8の基端部の側にピン25を介して
枢着されている。図示した各連結リンク23は半月形に
形成されている。
【0025】ここで、図5に示すように格納位置にあっ
たシートクッション2を、図4に示した使用位置に回動
させると、当該シートクッション2は支軸10の中心軸
線のまわりを回動するが、このとき、その支軸10の近
傍のシートクッション部分に他端側を枢着された連結リ
ンク23は、当該枢着部が支軸10の中心軸線のまわり
を回動する。このため、この連結リンク23を介して連
結されたシートバック3の下部は、腰掛1の前方側へ移
動し、シートクッション2が使用位置を占めたとき、シ
ートバック3は図4に示すように、その下部が前方に突
出した状態に傾斜する。従って、この傾斜状態の腰掛1
に乗客が着座したとき、乗客は楽な姿勢で背部をシート
バック3にもたれかけることができる。
【0026】このように、連結リンク23は、シートク
ッション2を格納位置から使用位置へ回動させたとき、
シートバック3の下部が腰掛1の前方側へ移動して、そ
のシートバック3がほぼ垂直に立上った姿勢から傾斜す
るように、シートバック3とシートクッション2とを連
結しているのである。シートクッション2を再び格納位
置に戻せば、これに連動してシートバック3は図5に示
したほぼ垂直に立上った姿勢に戻り、よってこのシート
バック3とシートクッション2をコンパクトに納め、車
室内の有効スペースを拡大することができる。
【0027】ここで、本例の腰掛1は、図1に示すよう
に鉄道車両の車室を区画する壁部26を背にして配置さ
れており、シートバック3の後方の壁部内には、昇降窓
や図示していない扉用の開閉機構が内蔵されている。か
かる開閉機構を容易に整備できるように、本例の腰掛1
は、そのシートバック3を前方側へ倒し、その後方の開
閉機構を外部に露出させることができる。
【0028】すなわち、図1及び図4に示したようにシ
ートクッション2を使用位置にもたらした後、シートバ
ック3の上部を手前側に引く。すると、図7に示した板
ばね17の突部21がシャフト16に強く当り、該シャ
フト16からの反力によって、板ばね17は、その自由
端側20が図7に鎖線で示すように弾性変形し、突部2
1がシャフト16を乗り越え、板ばね17がシャフト1
6から外れる。このため、シートバック3は連結リンク
23のピン24を中心として前方側へ傾動し、図8に示
すように、使用位置を占めたシートクッション2の上に
重なった状態に倒れ込むことができる。このため、腰掛
フレーム4の両支柱部6(図3)の間の空所Sを通し
て、鉄道車両の壁部26に内蔵された開閉機構が外部に
大きく露出し、作業者は容易にその整備作業を行うこと
ができる。
【0029】所定の作業を終えた後、再びシートバック
3を図4に示した通常の位置に回動させると、板ばね1
7の突部21がシャフト16から受ける反力によって弾
性変形しつつ、当該シャフト16を乗り越え、図7に示
したように板ばね17がシャフト16に係合する。この
ようにしてシートバック3の上部がシャフト16に連結
される。このように、一対の板ばね17より成る係止部
材は、シートクッション2の上部を各シャフト16にそ
れぞれ着脱可能に連結する用をなすのである。
【0030】上述のように、本例の腰掛1によれば、シ
ートバック3を簡単に前方側に倒し、腰掛フレーム4の
左右部分、すなわち両支柱部6の間の空所Sを通してそ
の後方の各種機構の整備を容易に行うことができる。し
かも再びシートバック3を立上げて回動させれば、これ
を自動的に所定の元の位置に戻すことができる。腰掛1
の全体を壁部26に対して取外すような煩雑な作業は不
要である。
【0031】ところで、シートクッションを格納位置か
ら使用位置へ回動させたとき、これに連動してシートバ
ックの下部が前方に移動するように構成した鉄道車両用
の腰掛は、実開平3−121024号公報に示されてい
るように従来より公知である。ところが従来のこの種の
腰掛は、そのシートバックを傾動させるために、シート
バックの後方にXアーム型リンク機構が設けられてい
る。このように、シートバックに組付けられたXアーム
型リンク機構がシートバックの後方に配置されている
と、シートバックを前方側に倒す構成を採用することは
困難である。
【0032】これに対し、本例の腰掛1においては、シ
ートバック3の下部とシートクッション2を前述のよう
に連結リンク23を介して連結することにより、シート
クッション2の回動に連動して、シートバック3の下部
を前後方向に移動させるように構成されているので、シ
ートバック3の上部をシャフト16に板ばね17より成
る係止部材によって着脱可能に連結し、シートバック3
の上部をシャフト16から外すことにより、当該シート
バック3を確実に前方側へ倒すことができる。このよう
に、シートバック3の下部を前後方向に移動させるよう
に構成するときも、そのための手段として連結リンク2
3を採用すれば、確実に当該シートバックを前方側へ倒
すことができるのである。
【0033】また本例では、係止部材として板ばね17
を用いたので、シートバック3を前方に倒すときも、ま
たこれを元の位置に戻すときも、ワンタッチでその操作
を行うことができる。しかも係止部材の構造を簡素化
し、そのコストを低減することができる。
【0034】ところで、先にも説明したように、腰掛フ
レーム4の各支柱部6はカバー7により覆われ、当該腰
掛フレーム4に突設された各シャフト16は一対のカバ
ー7のそれぞれによって覆われ、腰掛1の外観が害され
ないように構成されている。各カバー7は、図9乃至図
11に示すように、腰掛1の前方側を向いて位置する前
壁27と、腰掛1の左右方向における中央部CL(図
1)を向いて位置する内側壁28と、腰掛1の左右方向
における外側を向いて位置する外側壁29とをそれぞれ
有し、内側壁28、前壁27及び外側壁29が互いに一
体に形成され、その内部が中空となった箱状に形成され
ている。図3及び図9における符号42は、シャフト1
6がカバー7の内側壁28と干渉することを防止する切
欠を示している。
【0035】このような箱状のカバー7によって支柱部
6とシャフト16が、腰掛1の前方側から見えないよう
に覆い隠されているのであるが、このカバー7の内部の
要素を点検したり修理しなければならないこともある。
このため、各カバー7は、固定手段によって腰掛フレー
ム4に対して着脱可能に固定されている。
【0036】図12は、かかる固定手段の一従来例を示
す分解斜視図である。ここに示した固定手段は、腰掛フ
レーム4に突設された取付フランジ30aとカバー7の
外側壁29とを固定するねじ31aと、腰掛フレーム4
に固設された取付ブラケット32aとカバー7の内側壁
28を固定するねじ33aとによって構成されている。
その際、外側壁29の側のねじ31aの頭部が外部に露
出すると、その見ばえが低下するので、このねじ31a
の頭部を覆い隠すカバープレート34aを外側壁28に
接着していた。
【0037】ところが、上述した従来の構成によると、
カバープレート34a自体が外部に露出するので、その
見ばえが悪化するだけでなく、カバー7を腰掛フレーム
4の支柱部6から外すとき、カバープレート34aを外
側壁29から剥離する必要があり、またカバー7を支柱
部6に装着するときは、カバープレート34aを再び外
側壁29に接合する必要があるため、その作業が煩雑と
なる欠点を免れない。
【0038】これに対し、本例の腰掛1においては、図
9乃至図11に示したように、各カバー7を腰掛フレー
ム4に対して着脱可能に固定する各固定手段が、各カバ
ー7の外側壁29の内側面、すなわちカバー7の中空部
側の面に基端部35が固着され、かつその自由端側36
が、外側壁29の内側面と協働して、腰掛フレーム4に
一体に突設された取付フランジ30を挟み付ける板ばね
37と、外側壁29の内側面に基端部38が固着され、
かつその基端部に対して90°の角度をなして曲折され
た自由端側39が、腰掛フレーム4の後側の背面に形成
された係止溝40に係合するL字形のフック41と、カ
バー7の内側壁28と腰掛フレーム4とを固定するねじ
33(図10)とを有している。図示した例では、腰掛
フレーム4の各支柱部6に固着された取付ブラケット3
2と内側壁28とが複数のねじ33によって固定され、
取付ブラケット32とねじ33とを介して、腰掛フレー
ム4と内側壁28が着脱可能に固定されている。なお、
図3では上述した固定手段の構成要素の図示を省略して
ある。
【0039】上述した固定手段によって、各カバー7を
各支柱部6に固定するには、先ずシートバック3を図8
に示したように前倒し状態にしておき、図9に示した姿
勢にあるカバー7を180°回転させた状態にして、そ
のカバー7を腰掛フレーム4の支柱部6に図10及び図
11に示すように組付ける。このとき、2つの板ばね3
7の自由端側36とカバーの外側壁29とによって取付
フランジ30を挟み付け、カバー7の左右方向の位置を
規制すると共に、フック41の自由端側39を各支柱部
6の背面係止溝40に係合させてカバー7の前後方向の
位置を規制する。次いで、ねじ33によって内壁側28
と取付ブラケット32とを固定し、シートバック3を図
4に示した位置に戻す。このとき、図10に示すよう
に、ねじ33の頭部はシートバック3によって覆い隠さ
れる。逆の操作によって各カバー7を腰掛フレーム4に
対して離脱することができる。
【0040】上記構成によれば、カバー7の外側壁29
がねじによって腰掛フレーム4に固定されるのではな
く、その内側面に固定された板ばね37とフック41と
によって外側壁29が腰掛フレーム4に対して係止さ
れ、かつ位置決めされるので、従来のようにねじが外部
に露出することはない。このため、従来用いられていた
カバープレート34aを省略でき、カバー7の着脱作業
を簡素化することができる。しかもカバーの内側壁28
を腰掛フレーム4に固定するねじ33は、従来のねじ3
3aと同様に、その頭部をシートバック3によって覆い
隠すことができるので、これが外部に露出して見ばえが
低下するおそれはない。
【0041】以上、本発明の好ましい実施形態例を説明
したが、この実施形態例を各種改変して構成することも
できる。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載の腰掛によれば、そのシ
ートバックの後方領域を簡単な操作によって外部に露出
させることができ、しかも腰掛の構造が複雑化すること
を阻止できる。
【0043】請求項2に記載の腰掛によれば、着座者の
座り心地の向上と、シートバックの格納スペースを小さ
くできるように、シートバックの下部が前後方向に移動
可能となっているが、シートバックの上部を支障なく前
方側に倒し、その後方領域を露出させることができる。
【0044】請求項3に記載の腰掛によれば、シートバ
ックの後方領域を外部に露出させるべく、当該シートバ
ックをワンタッチで前方側へ移動させ、かつこれをワン
タッチで元の位置に戻すことができる。しかも係止部材
の構造を簡素化し、そのコストの低減を達成できる。
【0045】請求項4に記載の腰掛によれば、シャフト
を覆い腰すカバーを簡単に腰掛フレームに対して着脱で
き、しかもそのカバー用の固定手段の見ばえを向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートクッションが使用位置にあるときの腰掛
の斜視図である。
【図2】シートクッションを格納位置に回動させたとき
の腰掛の斜視図である。
【図3】図1に示した腰掛の分解斜視図である。
【図4】シートクッションが使用位置にあるときの、そ
のシートクッションとシートバックとの相対位置を示す
概略説明図である。
【図5】シートクッションが格納位置にあるときの、そ
のシートクッションとシートバックとの相対位置を示す
概略説明図である。
【図6】シャフトと板ばねの係合状態を示す斜視図であ
る。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】シートバックを前方側に倒したときの様子を示
す、図4及び図5と同様な説明図である。
【図9】腰掛フレームの支柱部からカバーを外したとき
の斜視図である。
【図10】カバーを支柱部に組付けた状態での、図9の
X−X線断面図である。
【図11】カバーを支柱部に組付けた状態での、図9の
XI−XI線断面図である。
【図12】従来の固定手段の一例を明らかにする、図9
と同様な斜視図である。
【符号の説明】
1 腰掛 2 シートクッション 3 シートバック 4 腰掛フレーム 7 カバー 13 背フレーム 16 シャフト 17 板ばね 18 基端部 19 背フレーム上部 20 自由端側 21 突部 23 連結リンク 27 前壁 28 内側壁 29 外側壁 30 取付フランジ 33 ねじ 35 基端部 36 自由端側 37 板ばね 38 基端部 39 自由端側 41 フック CL 中央部 S 空所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小岩 邦彦 神奈川県横浜市金沢区大川3番1号 東急 車輌製造株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両の車室内に固定配置される腰掛
    フレームと、鉄道車両の乗客が着座したとき、当該乗客
    の尻部を支えるシートクッションと、腰掛フレームの左
    右部分の間の空所に配置されて、着座した乗客の背部を
    支えるシートバックと、前記シートクッションがほぼ水
    平な使用位置とほぼ垂直に立上った格納位置との間を回
    動できるように、当該シートクッションの基端部を腰掛
    フレームに対して枢着する連結手段と、腰掛フレームの
    左右部分に互いに対向する向きにそれぞれ突設された一
    対のシャフトと、シートバックの上部を前記各シャフト
    にそれぞれ着脱可能に連結する一対の係止部材とを具備
    して成る鉄道車両用の腰掛。
  2. 【請求項2】 前記係止部材を介して前記シャフトに連
    結されたシートバックは、その下部が腰掛の前後方向に
    移動できるように、シャフトに対して揺動可能に枢着さ
    れており、一端側がシートバックの下部に枢着され、か
    つ他端側がシートクッションの基端部の側に枢着されて
    いて、シートクッションを格納位置から使用位置へ回動
    させたとき、シートバックの下部が腰掛の前方側へ移動
    して、当該シートバックがほぼ垂直に立上った姿勢から
    傾斜するように、シートバックとシートクッションを連
    結する連結リンクを有している請求項1に記載の鉄道車
    両用の腰掛。
  3. 【請求項3】 前記係止部材は、基端部がシートバック
    の背フレーム上部に固着され、かつ自由端側に、前記シ
    ャフトに係合して背フレームをシャフトに対して揺動可
    能に連結する突部を有している板ばねより成る請求項1
    又は2に記載の鉄道車両の腰掛。
  4. 【請求項4】 前記腰掛フレームに突設された各シャフ
    トをそれぞれ覆う一対のカバーと、各カバーを腰掛フレ
    ームに対して着脱可能に固定する固定手段とを具備し、
    前記各カバーは、腰掛の前方側を向いて位置する前壁
    と、腰掛の左右方向における中央部を向いて位置する内
    側壁と、腰掛の左右方向における外側を向いて位置する
    外側壁とをそれぞれ有し、前記内側壁、前壁及び外側壁
    が互いに一体に形成され、その内部が中空となった箱状
    に形成されており、前記固定手段が、前記外側壁の内側
    面に基端部が固着され、かつその自由端側が前記外側壁
    の内側面と協働して、腰掛フレームに突設された取付フ
    ランジを挟み付ける板ばねと、外側壁の内側面に基端部
    が固着され、かつその自由端側が腰掛フレームの後側の
    背面に係合するフックと、前記内側壁と腰掛フレームと
    を固定すると共に、その頭部がシートバックによって覆
    い隠されるねじとを具備する請求項1乃至3のいずれか
    に記載の鉄道車両用の腰掛。
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