JPH09291933A - 動圧型流体軸受装置 - Google Patents
動圧型流体軸受装置Info
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- JPH09291933A JPH09291933A JP8106690A JP10669096A JPH09291933A JP H09291933 A JPH09291933 A JP H09291933A JP 8106690 A JP8106690 A JP 8106690A JP 10669096 A JP10669096 A JP 10669096A JP H09291933 A JPH09291933 A JP H09291933A
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Abstract
装置の信頼性を高める。 【解決手段】 複数の動圧発生溝3の両端の溝を短く
し、かつこの溝の外側に対応する位置の軸2にテーパ5
を設け、更にこのテーパ5にたいする位置のスリーブ1
側に油溜まり6を設ける。軸が正転、逆転を繰り返して
も、軸とスリーブが極めて焼き付きにくくできる。
Description
ータなどに適応可能な動圧型流体軸受装置に関するもの
である。
逆転に対応可能な動圧型流体軸受装置について説明す
る。従来正転、逆転に対応可能な動圧型流体軸受装置と
して、USP3602555号公報やUSP41416
03号公報等に記載の構成のものがあり、これを第1、
第2の従来例として図9、図10に示す。なお、同一機
能部品には同一名称、同一番号を付して説明する。第1
の従来例を示す図9、第2の従来例を示す図10におい
て、1はスリーブ、2は軸、3は軸2に設けた複数の動
圧発生溝、4はスリーブ1と軸2の隙間に注油された潤
滑油である。図9と図10の構成上の差は、複数の動圧
発生溝3が図9のように溝C、溝E、溝F、溝D部で構
成されているか、図10のように溝C、溝E、溝D部で
構成されているかの違いである。
す第1、第2従来例の動圧型流体軸受装置について、以
下その動作について説明する。まず図9においては、軸
2が図示しない手段で矢印A方向へ回転する時、潤滑油
4は、軸2に設けた複数の動圧発生溝3の溝Cと溝D、
溝Eと溝Fにより、それぞれ溝Cと溝Eの交差部、およ
び溝Dと溝Fの交差部へ集められようとするので、この
2箇所の交差部の潤滑油4の圧力が高まり、軸2がスリ
ーブ1と非接触で回転できることになる。
時、潤滑油4は、軸2に設けた複数の動圧発生溝3の溝
Eと溝Fにより、溝Eと溝Fの交差部へ集められようと
するので、この交差部の潤滑油4の圧力が高まり、軸2
とスリーブ1が非接触で回転する事となる。同様に図1
0で軸2が矢印A方向へ回転する時は、潤滑油4は溝C
と溝Eにより溝Cと溝Eの交差部へ集められようとする
ので、この交差部の潤滑油4の圧力が高まり、軸2はス
リーブ1に対して非接触で回転することとなる。
る時も、潤滑油4は溝Dと溝Eにより溝Dと溝Eの交差
部へ集められようとするので、この交差部の潤滑油4の
圧力が高まり、軸2とスリーブ1が非接触で回転する事
となる。以上の説明から、図9に示す第1の従来例、図
10に示す第2の従来例共に、軸2が矢印A方向、B方
向いずれの方向へ回転しても、軸2とスリーブ1は非接
触で回転できることとなる。
ような構成で実際に動圧型流体軸受を試作、試験する
と、初期的には軸2とスリーブ1は非接触で回転する
が、数百時間程度矢印A方向回転、矢印B方向回転を繰
り返すと、軸2とスリーブ1が焼き付くという問題点が
ある。この理由は以下のように推定できる。
じ長さ、同じ溝角度で構成している。このため、軸2が
矢印A方向へ回転する場合、潤滑油4を各溝C〜Dに沿
って集めようとする力は等しくなる。すなわち溝Cと溝
E、溝Fと溝Dで発生する力はそれぞれ釣り合うことに
なり、結果として潤滑油4をスリーブ1の外部へ押し出
す力は働かない。
場合、溝Eと溝Fの潤滑油4を動かす力は釣り合うので
問題ないが、溝C、溝Dでは潤滑油4をスリーブ1から
外部へ押しだそうとする力が働く。この状態で軸2を回
転させ続けると、溝C、溝Dに充満していた潤滑油4は
スリーブ1の外部へ流出し、結果、潤滑油4は溝Eと溝
F部のみに充満した状態となる。なお、この状態のまま
引き続き軸2が矢印B方向へ回転し続ける場合、軸2は
溝E、溝F部にある潤滑油4で支持され続けるので、軸
2とスリーブ1の焼き付けは発生しない。
め、再度矢印B方向へ回転させた場合や、この矢印B方
向の回転、停止を繰り返し行うときに発生する。すなわ
ち軸2の矢印B方向の回転を、潤滑材4が溝Eと溝Fだ
けに充満した状態で停止すると、潤滑材4を溝Eと溝F
間に保持する力は当然無くなる。逆にこの時、潤滑油4
には重力や外部からの振動、軸2とスリーブ1の部品精
度に起因する隙間のアンバランスで発生する表面張力等
の力等が働き、溝Eと溝Fに充満していた潤滑油4の一
部は、溝C部、溝D部に入り込む可能性が高いこの状態
で再度軸2を矢印B方向へ回転させると、溝C部、溝D
部に入り込んだ潤滑油4は、既に示した理由でスリーブ
1の外部へ流出し、結果、流出した分だけ溝E、溝F部
の潤滑油4は減少する事になる。よって軸2の矢印B方
向の回転と停止を繰り返し行えば行うほど、序々に潤滑
油4が減少することは明白で、やがて軸2を浮上させる
に十分な潤滑油4が無くなり、軸2とスリーブ1は焼き
付くことになる。
満した状態から軸2を一旦停止後、逆に矢印A方向へ回
転させた場合も、軸2とスリーブ1は焼き付く。理由
は、溝E、溝Fに充満していた潤滑油4は、矢印A方向
の回転で、溝E、溝Fにより溝C、溝D側へ押す力が発
生し、結果、溝Cと溝Eの交差部、溝Fと溝Dの交差部
を中心に分割される。ここで更に軸2の停止、軸2の矢
印B方向の回転が加わると溝C、溝D部の潤滑油4は確
実にスリーブ1の外へ排出される。以上からこのような
使用状況を繰り返すなら、短時間で軸2とスリーブ1が
焼き付くことは明白でる。
0においても、溝C、溝E、溝Dは同じ長さ、同じ溝角
度で構成している。このため軸2が矢印A方向へ回転す
る場合、溝Cと溝Eが潤滑油4へ与える力は釣り合うの
で問題無いが、溝Dでは潤滑油4をスリーブ1の外側へ
押しだそうとする力が発生し、時間経過と共に潤滑油4
は溝Cと溝E間のみを充満する様になる。なお、矢印A
方向回転がこのまま継続する場合は焼き付けは起こらな
い。
め、再度矢印A方向へ回転させた場合や、停止、A方向
回転を繰り返し行うときに発生する。すなわち潤滑材4
が溝Cと溝Eだけに充満した状態で軸2の矢印A方向回
転が停止すると、潤滑材4を溝C、溝E部に保持する力
は無くなる。逆にこの時、潤滑油4には重力や外部から
の振動、軸2とスリーブ1の部品精度に起因する隙間の
アンバランスで発生する表面張力等の力が働き、溝Cと
溝Eに充満していた潤滑油4の一部は溝D部へ入り込む
可能性が高い。この状態で再度軸2を矢印A方向へ回転
させると、溝Dに入り込んだ潤滑油4は、既に示した理
由でスリーブ1の外部へ流出し、結果、流出した分だけ
溝C、溝E部の潤滑油4は減少する事になる。よって軸
2の矢印A方向の回転と停止を繰り返し行えば行うほ
ど、序々に潤滑油4が減少することは明白で、やがて軸
2を浮上させるに十分な潤滑油4が無くなり、軸2とス
リーブ1は焼き付くことになる。
に充満した状態から軸2を一旦停止し、次に矢印B方向
へ回転させても、軸2とスリーブ1は焼き付く。理由
は、溝C、溝Eに充満していた潤滑油4の中の溝C部の
潤滑油4は、矢印B方向回転で、スリーブ1の外部へ流
出させる力を発生するので、このような使用状況を繰り
返すなら序々に潤滑油4が減少し、軸2とスリーブ1が
焼き付くのは明白である。
めに本願発明の第1の発明の動圧型流体軸受装置では、
軸またはスリーブの一方に設けた複数の動圧発生溝の片
端または両端に位置する溝の長さを、中央部の溝の長さ
より短くしたものである。また上記問題点を解決するた
めの本発明の第2の発明の動圧型流体軸受装置では、軸
またはスリーブの片側に設けた複数の動圧発生溝の片端
または両端に位置する動圧発生溝の溝角度を、中央部溝
角度より大きくしたものである。
第3の発明の動圧型流体軸受装置では、軸またはスリー
ブの一方に設けた複数の動圧発生溝の片端または両端の
外側に対応する軸にテーパ部を設けたものである。また
上記問題点を解決するための本発明の第4の発明の動圧
型流体軸受装置では、軸またはスリーブの一方に設けた
複数の動圧発生溝の片端または両端に位置する溝を、上
記第1の発明同様短くするか、上記第2の発明同様溝角
度を大きくし、かつこの片端または両端に位置する溝の
外側に対応する位置の軸にテーパ部を設けたものであ
る。
第5の発明の動圧型流体軸受装置では、軸またはスリー
ブの一方に設けた複数の動圧発生溝の片端または両端に
位置する溝の外側に対応した軸側にテーパを設け、この
テーパに対応してスリーブ側に油溜まりを設けたもので
ある。本発明の第1の発明では、軸またはスリーブに設
けた複数の動圧発生溝の片端または両端に位置する溝の
長さを中央部の溝の長さより短くすることで、短い溝に
保持される潤滑油と、隣接する長い溝に保持される潤滑
油とがそれらの境界部において引合う力の差により潤滑
油をスリーブ外部へ押し出す力が小さくでき、軸とスリ
ーブの焼き付きを改善できる。
テーパ部にある潤滑油に軸の回転に伴う遠心力が発生
し、この力が軸またはスリーブに設けた複数の動圧発生
溝の片端もしくは両端の溝で発生する潤滑油をスリーブ
外へ押し出す力を低減できるので、潤滑材の流出が防止
でき、軸とスリーブの焼き付けを改善できる。また本発
明の第4の発明では、軸またはスリーブに設けた複数の
動圧発生溝の片端または両端の溝で発生する潤滑油をス
リーブ外へ押し出す力を低減でき、更にこの力を軸に設
けたテーパ部の遠心力で低減できるので、軸と軸受の焼
き付きを大幅に改善できる。
テーパ部にある潤滑油に発生する遠心力を、油溜まりで
有効に複数の動圧発生溝の片端または両端の溝方向へ伝
えることがてきるので潤滑油が流出しにくい。また潤滑
油が動圧発生溝から押し出されてきても、潤滑油は表面
張力で油溜まり部に保持できるので、潤滑油が長期間保
持でき、軸とスリーブの焼き付きを極めて大幅に改善で
きる。
面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施
例を示す動圧型流体軸受装置である。なお、従来例と同
機能部品に付いては同一名称、同一番号を付している。
1はスリーブ、2は軸、3は軸2に設けた複数の動圧発
生溝で、溝C、溝E、溝F、溝Dで構成され、かつ溝
C、溝Dの軸方向長さは中央部の溝E、溝Fより短く構
成してある。4は潤滑油である。
圧型流体軸受装置について、図1を用いてその動作を説
明する。図1において、まず軸2が矢印A方向へ回転す
るときは従来例と全く同じであり、かつ潤滑油4をスリ
ーブ1の外部への流出させる力も働かないので説明は省
略する。次に軸2が矢印B方向へ回転する場合、従来例
と同様溝C、溝Dでは潤滑油4をスリーブ2の外部へ押
しだそうとする力が働く。この力は一般に溝C、溝D
の、軸方向長さ、角度、深さ、およびスリーブ1との隙
間の大きさに大きく支配される。本実施例では、溝C、
溝Dの長さを溝E、溝Fより短く設けているので、溝
C、Dにそれぞれ保持される潤滑油4と、溝E、Fのそ
れぞれ保持される潤滑油4とが、軸2の回転に伴ない溝
C、E間の境界部および溝下、D間の境界部においてそ
れぞれ引き合う力の差により潤滑油4をスリーブ1の外
部へ押しだそうとする力は従来例より低減し、潤滑油4
がより長時間保持できるので、軸2とスリーブ1の焼き
付きまでの時間が改善できることとなる。
程度短くすると効果が得られるかについては、本軸受に
加わる軸受荷重や、軸2の回転数、潤滑油4の粘度、及
び軸2の矢印A方向とB方向の使用頻度等により一概に
言えない。しかしながらより具体的な実験結果として、
溝C、溝Dを溝E、溝Fに対して1mmだけ短く構成
し、かつ軸2の回転数が1800回転/分、軸受負荷5
00gf、矢印Aと矢印Bの回転頻度が同じ場合、従来
数百時間で軸2とスリーブ1が焼き付いていた動圧型流
体軸受が、約2000時間程度まで焼き付かなくなると
いう効果を確認している。
型流体軸受装置である。1はスリーブ、2は軸、3は軸
2に設けた複数の動圧発生溝で、溝C、溝E、溝F、溝
Dで構成され、かつ溝C、溝Dの溝角度は溝E、溝Fよ
り大きく構成してある。4は潤滑油である。以上のよう
に構成された第2の実施例の動圧型流体軸受装置につい
て、図2を用いてその動作を説明する。図2において、
まず軸2が矢印A方向へ回転するときは、従来例と全く
同じく潤滑油4をスリーブ1の外部への流出させる力が
働かないので説明は省略する。次に軸2が矢印B方向へ
回転する場合、従来例と同様に溝C、溝Dでは潤滑油4
をスリーブ2の外部へ押しだそうとする力が働く。この
力は既に説明したように、溝C、溝Dの、軸方向長さ、
角度、深さ、および軸2とスリーブ1との隙間の大きさ
に大きく支配される。本実施例では、溝C、溝Dの溝角
度を溝E、溝Fの溝角度より大きくしているので、潤滑
油4をスリーブ1の外部へ押しだす力が低減し、潤滑油
4がより長時間保持できるので、軸2とスリーブ1の焼
き付きまでの時間が改善できることとなる。
しどの程度大きくすると効果が得られるかについては、
本軸受に加わる軸受荷重や、軸2の回転数、潤滑油4の
粘度、及び軸2の矢印A方向とB方向使用頻度等により
一概に言えない。しかしながらより具体的な実験結果と
して、溝E、溝Fの溝角度15度に対し、溝C、溝Dの
角度を60度とし、かつ軸2の回転数が1800回転/
分、軸受負荷500gf、矢印Aと矢印Bの回転頻度が
同じ場合では、従来数百時間で軸2とスリーブ1が焼き
付いていた動圧型流体軸受が、約2000時間程度まで
焼き付かなくなるという効果を確認している。
流体軸受装置である。1はスリーブ、2は軸、3は複数
の動圧発生溝で、溝C、溝E、溝F、溝Dで構成され、
かつ溝C、溝Dの外側に対応する軸3にテーパ5を設け
ている。4は潤滑油である。以上のように構成された第
3の実施例の動圧型流体軸受装置について、図3を用い
てその動作を説明する。図3において、まず軸2が矢印
A方向へ回転するときは従来例と全く同じであり、かつ
潤滑油4をスリーブ1の外部へ流出させる力も働かない
ので説明は省略する。次に軸2が矢印B方向へ回転する
場合、従来例と同様に溝C、溝Dでは潤滑油4をスリー
ブ2の外部へ押しだそうとする力が働く。この力を相殺
するために、本実施例では軸2が回転する時に、テーパ
5にある潤滑油4に発生する遠心力を用いる。なおこの
遠心力は、本来図4に示す矢印Gのように軸2と直角方
向へ働くが、この力のテーパ5の斜面方向の分力として
潤滑油4をスリーブ1の内部へ押し込もうとする力が発
生するので、潤滑油4はより長時間スリーブ1内に保持
でき、軸2とスリーブ1の焼き付きまでの時間が改善で
きることとなる。
効果が得られるかについては、本軸受に加わる軸受荷重
や、軸2の回転数、潤滑油4の粘度、及び軸2の矢印A
方向とB方向の使用頻度等により一概に言えない。しか
しながらより具体的な実験結果として、テーパ5の角度
が30度、軸の回転数が1800回転/分、軸受負荷5
00gf、矢印Aと矢印Bの回転頻度が同じである場
合、従来数百時間で軸2とスリーブ1が焼き付いていた
動圧型流体軸受が、2000時間程度まで焼き付かなく
なるという効果を確認している。
ーパ5で発生する潤滑油4をスリーブ1内に押し込もう
とする力を有効に利用するために、テーパ5と重なるよ
うスリーブ1内に押し込もうとする力を有効に利用する
ために、テーパ5と重なるようスリーブ1を延長して設
けているが、これに限定するものではない。更に図3の
変形例として、スリーブ1に動圧発生溝3を設けるとき
の構成を図5に示す。一般にスリーブ1に動圧発生溝3
を加工する場合、溝の加工法の制約からスリーブ1の端
から端まで動圧発生溝3が加工されてしまう場合が多
い。このため図5では見かけ上溝C、溝Dが溝E、溝F
より長いので、図3とは異なる構成とも考えられる。し
かしながら、軸2とスリーブ1間の隙間はテーパ5部で
極めて大きくなるので動圧の発生効果は極めて小さくな
る。よって、動圧を発生させる実質的な溝C、溝Dの長
さは図5に示すC、Dの範囲と言えるので基本的には図
3、すなわち第3の発明の単純な変形といえる。
動圧型流体軸受装置である。図6において、1はスリー
ブ、2は軸、3は軸2に設けた複数の動圧発生溝で、溝
C、溝E、溝F、溝Dで構成され、かつ溝C、溝Dの長
さは溝E、溝Fより短く構成されている。また溝C、溝
Dの外側の軸2にはテーパ5を設けている。4は潤滑油
である。また図7の構成は、図6の溝C、溝Dの長さを
短くする代わりに溝C、溝Dの溝角度を溝E、溝Fより
大きく構成したもので、他の構成は同じである。
圧型流体軸受装置について、図6、図7を用いてその動
作を説明する。まず軸2が矢印A方向へ回転するときは
従来例と全く同じであり、かつ潤滑油4をスリーブ1の
外部へ流出させる力も働かないので説明は省略する。次
に軸2が矢印B方向へ回転する場合、従来例と同様に溝
C、溝Dでは潤滑油4をスリーブ2の外部へ押しだそう
とする力が働く。この力は、図6では溝C、溝Dの長さ
を短く構成することで、図7では溝C、溝Dの溝角度を
大きく構成することで従来例に比べ低減できるよう構成
している。更にテーパ5にある潤滑油4には遠心力の分
力として潤滑油4をスリーブ1の内部へ押し込もうとす
る力が発生する。よって本発明の第1の実施例、第2の
実施例、第3の実施例それぞれ単独の場合より、より効
果的に潤滑油4の流出が長時間防止できるので、軸2と
スリーブ1の焼き付きまでの時間が大幅に改善できるこ
ととなる。
度または溝長さと焼き付き改善効果との関係は、本軸受
に加わる軸受荷重や、軸2の回転数、潤滑油4の粘度、
及び軸2の矢印A方向とB方向の使用頻度等により一概
に言えない。しかしながらより具体的な実験結果とし
て、既に第1の実施例、第2の実施例、第3の実施例で
示した溝C、溝Dの長さや溝角度で、回転数が1800
回転/分、軸受負荷500gf、矢印Aと矢印Bの回転
頻度が同じ場合、従来数百時間で軸2とスリーブ1が焼
き付いていた動圧型流体軸受が、約4000時間程度ま
で焼き付かなくなるという効果を確認している。
流体軸受装置である。図8において、1はスリーブ、2
は軸、3は軸2に設けた複数の動圧発生溝で、溝C、溝
Dは溝E、溝Fより短く構成され、かつ溝C、溝Dの外
側にテーパ5が設けてある。一方テーパ5に対応するス
リーブ1には油溜まり6が設けてある。4は潤滑油であ
る。
圧型流体軸受装置について、図8を用いてその動作を説
明する。まず軸2が矢印A方向へ回転するときは従来例
と全く同じであり、かつ潤滑油4をスリーブ1の外部へ
流出させる力も働かないので説明は省略する。次に軸2
が矢印B方向へ回転する場合、従来例と同様に溝C、溝
Dでは潤滑油4をスリーブ1の外部へ押しだそうとする
力が働くが、この力は溝C、溝Dの長さを短く構成する
ことで従来例に比べ低減する。一方テーパ5にある潤滑
油4には、遠心力の分力として油溜まり6へ押し込もう
とするテーパ5の斜面方向の力が発生する。これらの結
果、スリーブ1から潤滑油4が流出するのを防ぐためよ
り長時間潤滑油4が保持できることは既に第4の実施例
で説明した。本第5実施例と第4実施例との差異は、油
溜まり6の有無にあり、この点を図6との比較で説明す
る。図6でも潤滑油4は軸2の回転とテーパ5による効
果で遠心力が働き、一方溝C、溝Dでは潤滑油4をスリ
ーブ1の外へ押しだそうとする力が働いている。この
時、2つの力が共に小さい場合は、第4実施例で示した
ように潤滑油4の流出はある程度押さえられ、焼き付き
防止効果が得られる。しかしながら2つの力が比較的強
い時、例えば軸受負荷が大きくて溝C、溝Dの長さがあ
まり短くできない時は必然的にこの2つの力が大きくな
り、かつその方向もテーパ5の角度だけずれているの
で、潤滑油4は2つの力の合成方向すなわちスリーブ1
の端面7方向へ押し出されてしまう現象が発生する。こ
の結果、潤滑油4はスリーブ1の端面7方向へ流出する
ので、軸2とスリーブ1の焼き付き防止の改善効果は小
さくなってしまう。第5の実施例は、このような状況で
も潤滑油4に流出を防止するためのもので、図8に戻っ
て説明する。図8でも、潤滑油4に上記した2つの比較
的大きな力は働くが、油溜まり6での軸2とスリーブ1
との隙間は通常30〜200μm程度と極めて狭い隙間
のため、テーパ5で発生する力は油溜まり6でスリーブ
1の端面7方向へ逆流する事無く複数の動圧発生溝3方
向へ変換されるので、例え2つの力が大きい場合でも、
2つの力が釣り合っていれば潤滑油4はスリーブ1から
流出することはない。また潤滑油4が多少逆流しても、
油溜まり6と軸2との隙間による表面張力で潤滑油4の
流出はある程度防止できることになる。
れば、複数の動圧発生溝3の両端に位置する溝C、溝D
の長さを、溝E、溝Fの長さより短く構成しているの
で、潤滑油4のスリーブ1の外部への流出が低減でき、
軸1とスリーブ2の焼き付きを改善できる。なお、図1
において、複数の動圧発生溝3は軸2に設けたがスリー
ブ1に設けても良く、またスリーブ1の軸2方向の長さ
は複数の動圧発生溝3の長さより長く構成したが、同じ
長さでも良い。更に図1は第1の従来例の形状に対応し
て示したが、第2の従来例の形状に対応して構成しても
良い。かつ溝の長さは溝C、溝D共に短くしたが、改善
の効果程度や軸1の回転方向頻度によっては、溝Cもし
くは溝Dの片側のみに設けても良い。
圧発生溝3の溝C、溝Dの溝角度を中央部溝角度より大
きく構成しているので、潤滑油4のスリーブ1の外部へ
の流出が低減でき、軸2とスリーブ1の焼き付きを改善
できる。なお、図2において、複数の動圧発生溝3は軸
2に設けたスリーブ1に設けても良く、またスリーブ1
の軸2方向の長さは複数の動圧発生溝3の長さと等しく
構成したが、図1のように長く構成してもよい。更に図
2を、第2の従来例の形状に対応して構成しても良い。
当然改善の効果程度や軸1の回転方向頻度によっては、
溝C、溝Dの一方のみに設けても良い。
Dの外側に設けたテーパ5により、軸2の回転の効果で
発生する遠心力で潤滑油4の流出を低減できるので、軸
2とスリーブ1との焼き付きを改善できる。なお図3に
おいて、複数の動圧発生溝3は軸2に設けたがスリーブ
1に設けても良く、またスリーブ1の長さはテーパ5の
中間位置としたが、複数の動圧発生溝3の長さと同じ長
さ、もしくはテーパ5を完全に覆う長さとしても良い。
更に図3を、第2の従来例の形状に対応して構成しても
良い。かつ改善の効果程度や軸1の回転方向頻度によっ
ては、溝C、溝Dの一方のみ対応してテーパ5を設けて
も良い。
けた溝C、溝Dを、第1の実施例のように短くするか、
もしくは第2の実施例のように溝角度を大きくすること
で潤滑油4のスリーブ1から流出しようとする力をまず
弱め、かつ軸2の回転とテーパ5の効果で発生する潤滑
油4をスリーブ1内へ押し戻す力を発生させることで潤
滑油4の流出を大きく低減できるので、軸2とスリーブ
1との焼き付きを大幅に改善できる。なお、図6におい
て、複数の動圧発生溝3は軸2に設けたがスリーブ1に
設けても良く、またスリーブ1の長さは軸2のテーパ5
の終点位置に相当する長さとしたが、複数の動圧発生溝
3と同じ長さ、もしくはテーパ5を完全に覆う長さとし
ても良い。さらに図7において、複数の動圧発生溝3は
軸2に設けたがスリーブ1に設けても良く、またスリー
ブ1の長さは軸2のテーパ5の終点位置に相当する長さ
としたが、テーパ5の中間位置に相当する長さ、もしく
はテーパ5を完全に覆う長さとしても良い。更に図6、
図7を、従来例の第2の形状に対応して構成しても良
い。かつ改善の効果程度や軸1の回転方向頻度によって
は、溝C、溝Dの一方のみを本実施例の構成としても良
い。
Dを溝E、溝Fより短くすることで潤滑油4をスリーブ
1から流出させる力が弱められ、かつ軸2の回転とテー
パ5の効果で発生するテーパ5の斜面方向の力を油溜ま
り6で効果的に軸2方向へ変換できるので、潤滑油4の
スリーブ1からの流出が効果的に防止でき、極めて高い
軸2とスリーブ1間の焼き付き防止効果が得られる。な
お、図8では潤滑油4がスリーブ1から流出しようとす
る力を弱めるために溝C、溝Dを短く構成したが、第2
の実施例で示すように溝C、溝Dの溝角度を大きくして
も良い。また上記以外のこの力を支配する要因として、
第1の発明の実施例の中で溝C、溝Dの深さや溝C、溝
Dとスリーブ1との隙間を挙げたが、これを具現化する
ために、溝C、溝Dの軸2やスリーブ1に対応する位置
に、十μm程度ごく僅かな段差やテーパを設けても可能
である。更に図8を、従来例の第2の形状に対応して構
成しても良い。かつ改善の効果程度や軸1の回転方向頻
度によっては、溝C、溝Dの一方のみを本実施例の構成
としても良い。
数の動圧発生溝の片端もしくは両端に位置する溝の長さ
を短く構成することで、潤滑油のスリーブ外部への流出
が低減でき、軸とスリーブの焼き付きを改善できる。ま
た本発明の第2の発明では、複数の動圧発生溝の片端も
しくは両端の溝の角度を大きくすことで、潤滑油のスリ
ーブ外部への流出が低減でき、軸とスリーブの焼き付き
を改善できる。
生溝の片端もしくは両端の溝の外側に対応した軸にテー
パを設けることで、潤滑油4の流出を低減でき、軸とス
リーブとの焼き付きを改善できる。また本発明の第4の
発明では、複数の動圧発生溝の片端もしくは両端に位置
する溝の長さを短くするか、または溝角度を大きくし、
かつこう溝の外側に対応する位置の軸にテーパを設けて
いるので、潤滑油のスリーブからの流出をより効果的に
低減でき、軸とスリーブとの焼き付きを大幅に改善でき
る。
発生溝の片端もしくは両端に位置する溝の長さを短くす
るか、または溝角度を大きくし、かつこの溝の外側に対
応する位置の軸にテーパを設け、更にこのテーパに対応
する位置のスリーブ側に油溜まりを設けているので、潤
滑油のスリーブからの流出が一層効果的に防止でき、軸
とスリーブの焼き付きを極めて効果的に改善できる。
装置の断面図
装置の断面図
装置の断面図
るための拡大図
流体軸受装置の断面図
装置の断面図
装置の断面図
装置の断面図
面図
断面図
Claims (5)
- 【請求項1】 軸と、スリーブと、前記軸またはスリー
ブの一方に設けられた複数の動圧発生溝と、前記軸と前
記スリーブとの間に注入された潤滑油とで構成された動
圧型流体軸受装置において、前記複数の動圧発生溝の片
端部もしくは両端部の溝長さを、中央部溝長さより短く
した動圧型流体軸受装置。 - 【請求項2】 軸と、スリーブと、前記軸またはスリー
ブの一方に設けられた複数の動圧発生溝と、前記軸と前
記スリーブとの間に注入された潤滑油で構成された動圧
型流体軸受装置において、前記複数の動圧発生溝の片端
部もしくは両端部の溝角度を、中央部溝角度より大きく
した動圧型流体軸受装置。 - 【請求項3】 軸と、スリーブと、前記軸またはスリー
ブの一方に設けられた複数の動圧発生溝と、前記軸と前
記スリーブとの間に注入された潤滑油で構成された動圧
型流体軸受装置において、前記軸の、前記複数の動圧発
生溝の片端部もしくは両端部の外側と対応する位置にテ
ーパ部を設けた動圧型流体軸受装置。 - 【請求項4】 軸と、スリーブと、前記軸またはスリー
ブの一方に設けられた複数の動圧発生溝と、前記軸と前
記スリーブとの間に注入された潤滑油で構成された動圧
型流体軸受装置において、前記軸の、前記複数の動圧発
生溝の片端部もしくは両端部の外側と対応する位置にテ
ーパ部を設けた請求項1および請求項2記載の動圧型流
体軸受装置。 - 【請求項5】 軸と、スリーブと、前記軸またはスリー
ブの一方に設けられた複数の動圧発生溝と、前記軸と前
記スリーブとの間に注入された潤滑油で構成された動圧
型流体軸受装置において、前記スリーブの、前記複数の
動圧発生溝の片端部もしくは両端部の外側と対応する位
置に油溜まりを設け、かつ前記軸の、前記油溜まりに対
応する位置にテーパ部を設けた請求項3および請求項4
記載の動圧型流体軸受装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8106690A JPH09291933A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 動圧型流体軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8106690A JPH09291933A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 動圧型流体軸受装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09291933A true JPH09291933A (ja) | 1997-11-11 |
| JPH09291933A5 JPH09291933A5 (ja) | 2005-04-14 |
Family
ID=14440047
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8106690A Pending JPH09291933A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 動圧型流体軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09291933A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009120890A (ja) * | 2007-11-13 | 2009-06-04 | Nippon Steel Corp | 溶融金属めっき浴中ロールの軸受構造 |
| JP2014025510A (ja) * | 2012-07-25 | 2014-02-06 | Ntn Corp | 流体動圧軸受装置 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP8106690A patent/JPH09291933A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009120890A (ja) * | 2007-11-13 | 2009-06-04 | Nippon Steel Corp | 溶融金属めっき浴中ロールの軸受構造 |
| JP2014025510A (ja) * | 2012-07-25 | 2014-02-06 | Ntn Corp | 流体動圧軸受装置 |
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