JPH09293092A - 電子回路のモデル化方法及び電子回路のシミュレーション方法 - Google Patents

電子回路のモデル化方法及び電子回路のシミュレーション方法

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JPH09293092A
JPH09293092A JP8108913A JP10891396A JPH09293092A JP H09293092 A JPH09293092 A JP H09293092A JP 8108913 A JP8108913 A JP 8108913A JP 10891396 A JP10891396 A JP 10891396A JP H09293092 A JPH09293092 A JP H09293092A
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JP
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electronic circuit
delay time
data points
data point
data
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JP8108913A
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Yoshinori Shimosakota
義則 下迫田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子回路の遅延時間を高精度かつ高速に求め
ることができる電子回路のモデル化方法を提供する。 【解決手段】 ステップS10でアナログシミュレーシ
ョンを行ってn通りのパラメータXi に対する遅延時間
i の関係(データ点)を求め、ステップS11でデー
タ点の始点と終点を遅延時間のモデルのデータ点とし、
ステップS12で隣接データ点間の傾きai を求め、ス
テップS13で隣接する傾きai の絶対値差bi を求
め、ステップS14で、傾きai の絶対値差bi の最大
値から上位m個を選択して遅延時間のモデルのデータ点
とし、ステップS15で各データ点間を線形補間してモ
デルf1(Xi )を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路の遅延時
間をモデル化するモデル化方法及び電子回路のシミュレ
ーションを行うシミュレーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子回路の設計の補助、最適
化等を目的としてワークステーション等の情報処理装置
を用いた電子回路のシミュレーションが用いられてい
る。このようなシミュレーションでは、電子回路のモデ
ル化を行い、これらのモデルに対して入力信号に対する
過渡応答等の特性の解析を行うようになっている。この
ような解析においては、電子回路の遅延時間をモデル化
する必要がある。このような電子回路の遅延時間は出力
負荷(容量)又は入力遷移時間の関数としてモデル化さ
れている。現実には電子回路の遅延時間を正確にモデル
化することは困難であり、また、シミュレーション時の
演算量が増大するため、実際のシミュレーションでは、
図2に示すように遅延時間を1次直線で近似(線形近
似)したり、図3に示すように出力負荷(容量)又は入
力遷移時間の変域の所定区間毎に遅延時間を線形補間
(非線形近似)して求めた遅延時間に基づいてシミュレ
ーションを行っている。
【0003】線形近似では、図2中に黒点で示すデータ
点を、同図中に直線で示す1次直線で近似し、出力負荷
(容量)又は入力遷移時間の1次関数として遅延時間を
求めている。また、上述のような非線形近似では、図3
中に示すようないくつかのデータ点を求め、これらのデ
ータ点の間を線形補間することで近似して遅延時間を求
めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
1次直線による線形近似では、1次直線から実際のデー
タ点が離れている領域において求められた遅延時間の誤
差が大きくなる。また、非線形近似においても、データ
点の間隔に比較して遅延時間の特性曲線の傾きの変化が
大きい領域では、図3中に斜線で示すような誤差を生じ
てしまう。非線形近似では、データ点間の間隔を小さく
すると誤差を小さくすることができるが、データ点の数
を増加させた場合、遅延時間のテーブルが大きくなり、
電子回路の設計及びシミュレーション時の計算量が多く
なるため、これらの処理を行うための実行時間が増加す
る。
【0005】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、電子回路の遅延時間を高精度に求め
ることができる電子回路のモデル化方法を提供すること
を目的とする。
【0006】また、本発明は、電子回路のシミュレーシ
ョンを高精度に行うことができる電子回路のシミュレー
ション方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子回路の
モデル化方法では、電子回路の遅延時間をモデル化する
際に、まず、例えば出力負荷(容量)、入力遷移時間等
の電子回路のパラメータをn(n:任意)通りに変化さ
せ、各々のパラメータに対する電子回路の遅延時間を求
め、各々のパラメータと、パラメータに対応する遅延時
間の組を座標とするデータ点を求める。
【0008】次に、各データ点間のパラメータの増分に
対する遅延時間の増分を各データ点間の傾きとし、各デ
ータ点における傾きの変化を表す指標を求め、指標の上
位のm(m<n)点を求め、m点の指標に対応するデー
タ点を選択し、選択したデータ点間を線形補間して電子
回路の遅延時間をモデル化する。
【0009】あるいは、各データ点間のパラメータの増
分に対する遅延時間の増分を各データ点間の傾きとし、
各データ点における傾きの変化を表す指標を求め、求め
た指標をm(m<n)区間に分け、各区間内の指標の上
位の点を求め、各区間毎に求めた指標に対応するデータ
点を選択し、選択したデータ点間を線形補間して電子回
路の遅延時間をモデル化する。
【0010】指標として、各データ点と、このデータ点
に隣接する2つのデータ点との間の傾きの差の絶対値を
用いてもよく、あるいは、各データ点と、このデータ点
に隣接する2つのデータ点とを通る2次曲線の、このデ
ータ点における傾きと、このデータ点に隣接するデータ
点についての同様の2次曲線の傾きの差の絶対値、又
は、各データ点と、このデータ点に隣接する2つのデー
タ点とを通る2次曲線の、このデータ点における2次微
分値の絶対値等を用いてもよい。
【0011】また、本発明に係る電子回路のシミュレー
ション方法では、本発明に係る電子回路の遅延時間のモ
デル化方法によりモデル化した電子回路の遅延時間に基
づいてシミュレーションを行う。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る電子回路のモデル化
方法は、ワークステーション等により電子回路の過渡応
答、周波数応答等の解析を行う際に用いることができ
る。
【0013】本発明の第1の実施形態に係るシミュレー
ション装置は、図1に示すように、ユーザからの指示等
を入力するための入力部1と、電子回路等の動作等に関
する演算等を行う演算処理部2と、演算処理部2により
データ、演算プログラム等が記憶されるメモリ3と、デ
ータ、演算プログラム等を格納するディスク装置4と、
電子回路の遅延時間をモデルする遅延時間モデル化部5
と、シミュレーション結果等を出力するための出力部6
とを備えている。
【0014】このような構成のシミュレーション装置
は、図4に示すフローチャートに従って動作する。ステ
ップS1において、演算処理部2は、入力部1から供給
されるユーザからの指示等に基づいて、例えばディスク
装置4に登録されている電子部品のデータベース等を参
照して電子回路の構成部品、入出力端子、電源及びこれ
らの接続等を示すデータを入力する。ステップS2にお
いて、演算処理部2は、上述のステップS1で入力され
たデータに基づいて電子回路を構成する各構成部品の伝
達関数(ゲイン)等を求める。ステップS3において、
演算処理部2は、電子回路の遅延時間のモデル化を行
う。そして、ステップS4において、演算処理部2は、
ステップS2で求めた伝達関数、ステップS3で求めた
遅延時間のモデル等に基づいて電子回路の過渡応答、周
波数応答等の特性の解析を行い、解析結果を出力部6を
介して出力する。
【0015】上述の図4のステップS3における電子回
路の遅延時間のモデル化は、図5に示すフローチャート
に従って行われる。まず、演算処理部2は、ステップS
10において、上述の図4のステップS2で求めた、各
構成部品の伝達関数等に基づいてアナログシミュレーシ
ョンを行う。
【0016】一般に、電子回路の遅延時間は、出力負荷
(容量)又は入力遷移時間の関数としてモデル化される
ため、このステップS10では、まず、これらのパラメ
ータ(例えば出力負荷)Xi をn通りに変化させ、この
変化に対応する遅延時間Yiの変化を測定する。これに
より、パラメータXi の増加に従って遅延時間Yi が、
例えば図6に示すように変化する。以下、パラメータX
i と、このパラメータXi に対応する遅延時間Yi の組
み(Xi、Yi)をデータ点という。
【0017】ステップS11では、これらのデータ点の
内、パラメータXi の変域の両端のデータ点(X1
1)、(Xn、Yn)を遅延時間のモデルf1(Xi
のデータ点P1、Pn(図6に示す場合ではP6)と
し、続くステップS12において、次式に従って隣接デ
ータ点間の傾きai を求める。 ai =(Yi+1−Yi)/(Xi+1−Xi) (i=1、2、・・・、n−2、n−1) ・・・(式1)
【0018】そして、ステップS13において、次式に
従って隣接する傾きai の絶対値差bi を求める。 bi =|ai−ai-1| (i=2、・・・、n−2、n−1) ・・・(式2)
【0019】これらのステップS12、S13の処理に
より、図7に示すように、各々のデータ点に対して傾き
i 、絶対値差bi が求められる。このようにあるデー
タ点(i)に対応する傾きai を求める際に、データ点
(i)と次のデータ点(i+1)に基づいて傾きai
求めた場合、この傾きai はデータ点(i)と次のデー
タ点(i+1)の中間の点における傾きとなる。しかし
ながら、データ点(i)に対応する絶対値差bi を求め
る際に、データ点(i)における傾きai と前のデータ
点(i−1)における傾きai-1 に基づいて絶対値差b
i を求めることにより、データ点(i)における絶対値
差bi を求めることができる。
【0020】隣接する傾きai の絶対値差bi が求めら
れると、ステップS14において、求められた傾きai
の絶対値差bi の最大値から上位m個、例えば図6に示
す場合では4個のA1、A2、A3、A4に対応するデ
ータ点(Xi、Yi)を選び出して遅延時間のモデルf1
(Xi )のデータ点とする。ここで、例えば図6中の各
点に対応する値を示す図7中のパラメータXi が2.4
及び4.2のときのように、絶対値差bi (Xi )の値
が同一であり、対応するデータ点がモデルf1(Xi
のm番目のデータ点である場合は、例えばパラメータX
i が小さい方のデータ点を選択する。
【0021】さらに、ステップS15において合計でm
+2個のデータ点間を線形補間して遅延時間のモデルf
1(Xi )とする。これにより、図6中に実線で示す遅
延時間のモデルf1(Xi )が求められる。このように
求めたモデルf1(Xi )は、例えば図2に示すような
線形近似により求めたモデルに比較して誤差が非常に小
さくなっている。
【0022】また、このように求めたモデルf1
(Xi )は、傾きai の絶対値差bi が大きい点、すな
わち傾きai の変化が大きいデータ点から順に、モデル
のデータ点として選択しているため、例えば図3に示す
データ点を等間隔に設定した場合と同様なデータ点の数
で、誤差が大幅に小さいモデルを作成することができ
る。
【0023】従って、このようなモデルを用いることに
より、データ点の数を増加させずに誤差を大幅に小さく
することができるため、電子回路の設計及びシミュレー
ションを高速かつ高精度に行うことができる。
【0024】上述の第1の実施形態では、上述の図2及
び図3に示す線形近似、非線型近似に比較して大幅に誤
差を減少させることができるが、図5中のステップS1
2において、隣接する2つのデータ点の片側のデータ点
との差分により傾きai を求めているため、傾きai
若干の誤差が含まれてしまう。
【0025】このため、第2の実施形態では、上述の図
4に示すフローチャートのステップS3において、デー
タ点(i)と、この両側の2つのデータ点(i−1)、
(i+1)の3点を通る2次曲線を求め、この2次曲線
を微分して傾きai を求めるようになっている。
【0026】すなわち、この第2の実施形態では、図8
に示すフローチャートに従って、電子回路の遅延時間の
モデル化を行うようになっている。まず、演算処理部2
は、ステップS21において、上述の図5のステップS
10〜S11と同様に、アナログシミュレーションを行
ってn個のデータ点(Xi、Yi)を求め、始点と終点の
データ点をモデルf2(Xi )のデータ点とする。
【0027】次に、ステップS22においてこれらのデ
ータ中の連続する3点(Xi-1、Yi -1)、(Xi
i)、(Xi+1、Yi+1)を通る2次曲線gi (Xi
を求め、続くステップS23においてこの2次曲線g
(Xi )を微分してデータ点(Xi 、Yi )における傾
きai (=gi ’(Xi ))を求める。gi (Xi )=
aXi 2+bXi +c(a、b、c:定数)とすると傾き
i は2aXi +bとなる。ここで、両端のデータ点
(1)、(n)では、上述の2次曲線gi (Xi )を求
めることができないため、これらの隣のデータ点
(2)、(n−1)における2次曲線g2(Xi)、g
n-1(Xi)を用い、これらの曲線のデータ点(1)、
(n)における傾きg2’(X1)、gn-1’(Xn)を両
端のデータ点における傾きaiとする。
【0028】あるいは、ステップS22及びステップS
23において、次式によりデータ点(Xi、Yi)におけ
る傾きai を求めてもよい。 ai =(Yi+1−Yi-1)/(Xi+1−Xi-1) (i=2、・・・、n−2、n−1) ・・・(式3)
【0029】このように各データ点(Xi、Yi)におけ
る傾きai が求められると、ステップS24〜S26に
おいて、上述の図5に示すフローチャートのステップS
13〜S15と同様に、隣接する傾きai の絶対値差b
i (Δgi’(Xi)を求め、求められた傾きai の絶対
値差bi の最大値から上位m個、例えば図9及び図10
に示す場合では4個のB1、B2、B3、B4に対応す
るデータ点(Xi、Yi)を選び出して遅延時間のモデル
f2(Xi )のデータ点とし、さらに、ステップS26
において合計でm+2個のデータ点間を線形補間して遅
延時間のモデルf2(Xi )とする。これにより、図1
0中に実線で示す遅延時間のモデルf2(Xi )が求め
られる。この図10に示すモデルf2(Xi )はXi
3以上の領域において、上述の図6に示すモデルf1
(Xi )より誤差が小さくなっている。
【0030】この第2の実施形態によれば、限られたデ
ータ点でより誤差の小さい遅延時間のモデル化を行うこ
とができる。このモデルは第1の実施の形態より作成に
は手間を要するが、より高い精度が期待できる。従っ
て、このようなモデル化方法によるモデルを用いること
により、電子回路の設計及びシミュレーションを高速に
行うことができると共に、これらの設計、シミュレーシ
ョンをより高精度に行うことができる。
【0031】上述の第1及び第2の実施形態では、図5
のステップS13、図8のステップS24において、隣
接する2つの傾きai の差分により絶対値差bi (傾き
iの変化)を求めているため、絶対値差bi に若干の
誤差が含まれてしまう。
【0032】このため、第3の実施形態では、上述の図
4に示すフローチャートのステップS3において、各デ
ータ点と、その両側の2つのデータ点を通る2次曲線の
2次微分値を求め、この2次微分値に基づいて遅延時間
のモデルf3(Xi )を求めるようになっている。
【0033】すなわち、この第3の実施形態では、図1
1に示すフローチャートに従って、電子回路の遅延時間
のモデル化を行うようになっている。まず、演算処理部
2は、ステップS31において、上述の図5のステップ
S10〜S11、図8のステップS21と同様に、アナ
ログシミュレーションを行ってn個のデータ点(Xi
i )を求め、始点と終点のデータ点をモデルf3(X
i )のデータ点とする。
【0034】次に、ステップS32において上述の図8
のステップS22と同様にデータ中の連続する3点(X
i-1、Yi-1)、(Xi、Yi)、(Xi+1、Yi+1)を通る
2次曲線hi (Xi )を求める。次に、ステップS33
において、この2次曲線hi(Xi )を2次微分してデ
ータ点(Xi、Yi)における傾きの変化率hi”(Xi
を求める。hi(Xi)=aXi 2+bXi +c(a、b、
c:定数)とすると傾きの変化率hi”(Xi)は2a
(2次項の係数)となる。
【0035】あるいは、ステップS32及びステップS
33において、次式によりデータ点(Xi、Yi)から直
接に傾きの変化率H”(Xi )を求めてもよい。 hi ”(Xi )=(Yi+1+Yi-1−2×Xi )/(Xi−Xi-12 (i=2、・・・、n−2、n−1) ・・・(式4)
【0036】このような各データ点に対応する傾きの変
化率hi”(Xi)の最大値から上位m個、例えば図12
及び図13に示す場合では4個のC1、C2、C3、C
4に対応するデータ点(Xi、Yi)を選び出して遅延時
間のモデルf3(Xi )のデータ点とし、さらに、ステ
ップS36において合計でm+2個のデータ点間を線形
補間して遅延時間のモデルf3(Xi )とする。ここ
で、例えば図12中のパラメータXi が2.4及び4.
2のときのように、傾きの変化率hi”(Xi)の値が同
一であり、対応するデータ点がモデルf3(Xi )のm
番目のデータ点である場合は、例えばパラメータXi
大きい方のデータ点を選択する。
【0037】これにより、図13中に実線で示す遅延時
間のモデルf3(Xi )が求められる。この図13に示
すモデルf3(Xi )は図10に示す第2の実施形態に
よるモデルf2(Xi )よりさらに誤差が低減されてい
る。
【0038】この第3の実施の形態によれば、限られた
データ点でより誤差の小さい遅延時間のモデル化を行う
ことができる。また、2次曲線の2次微分値は上述のよ
うに2次項の係数であるため、2次曲線を求めた時点で
既知となるので、例えば上述の第2の実施形態において
2次曲線の1次微分値を求めた後に、隣接する1次微分
値の絶対値差を求める場合より簡単に求めることができ
る。従って、この第3の実施形態によれば、より簡単
に、精度をさらに向上させたモデル化を行うことができ
る。このようなモデルを用いることにより、電子回路の
設計及びシミュレーションを高速かつ高精度に行うこと
ができる。
【0039】ところで、上述の第1〜第3の実施形態に
より電子回路のモデルf1(Xi )、f2(Xi )、f
3(Xi )を求める場合では、傾きの変化が大きい領域
(例えば図7、10、13では、Xi が5以下の領域)
のデータ点を優先的にモデルのデータ点とすることによ
り、モデルの精度を全体的に向上させているが、データ
点の区間に偏りが生じ、傾きの小さい領域の精度が不十
分となる場合もある。このような傾きの小さい領域のモ
デルのみが必要である場合等には、この領域の精度を向
上させることが望まれる。
【0040】このため、第4の実施形態では、上述の図
4に示すフローチャートのステップS3において、始
点、終点以外のデータ点をパラメータXi の所定区間毎
にm個のグループに分け、各グループ内で、上述の第1
実施例と同様に求めた絶対値差bi が最大のデータ点を
そのグループに対応する区間のデータ点としてモデルf
4(Xi )を求める。
【0041】すなわち、この第4の実施形態では、図1
4に示すフローチャートに従って、電子回路の遅延時間
のモデル化を行うようになっている。まず、演算処理部
2は、ステップS41〜S43において、上述の図5の
ステップS10〜ステップS14と同様に、アナログシ
ミュレーションを行ってn個のデータ点(Xi、Yi)を
求め、始点、終点のデータ点をモデルf4(Xi )のデ
ータ点とし、隣接するデータ点間の傾きai を求め、さ
らに、隣接する傾きai 間の絶対値差bi を求める。
【0042】次に、ステップS44において、例えば図
15に示すように始点と終点以外のデータ点を各々4つ
のデータ点からなる4つのグループに分ける。そして、
各々のグループ内のデータ点に対する絶対値差bi のう
ち値が最大のものを求め、求めた絶対値差bi に対応す
るデータ点を求める。
【0043】そしてステップS45においてステップS
44で求められた各データ点間を線形補間して遅延時間
のモデルf4(Xi )とする。これにより、図16中に
実線で示す遅延時間のモデルf4(Xi )が求められ
る。
【0044】この第4の実施形態では、パラメータXi
の所定区間毎に絶対値差bi の最大値を求め、このデー
タに対応するデータ点をモデルf4(Xi )のデータ点
としているので、パラメータXi の区間に偏りのないデ
ータ点で遅延時間のモデル化を行うことができる。
【0045】例えばデータ点間の傾きの変化の大きい領
域が特定の区間に集中している場合には、この領域以外
で傾きが若干変化する領域がある場合、上述の第1〜第
3の実施形態ではこのような領域における傾きの若干の
変化を検出することができない場合もあるが、この第4
の実施形態では、このような傾きの若干の変化を検出す
ることができる。
【0046】従って、このようなモデルを用いることに
より、電子回路の設計及びシミュレーションを高速かつ
高精度に行うことができる。
【0047】なお、本発明は、上述の各実施形態に限定
されるものではなく、例えば上述の第2あるいは第3の
実施形態と同様に各データ点の傾きai の絶対値差bi
を求め、これらの絶対値差bi を第4の実施形態と同様
にm個のグループに分け、各グループ内で絶対値差bi
が最大のデータ点をそのグループに対応する区間のデー
タ点としてモデルを求めてもよい。
【0048】その他、上述の各実施形態と同様に、それ
ぞれ遅延時間のモデルを求め、求めた各々のモデルと実
際に測定した遅延時間の誤差を例えば各データ点におけ
る誤差の平均値として求め、誤差が最小であるモデルを
最終的に用いる構成とする等、適宜変更を加えることが
できる。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る電子回路のモデル化方法で
は、電子回路のパラメータをn(n:任意)通りに変化
させ、各々のパラメータに対する電子回路の遅延時間を
求め、各々のパラメータと、パラメータに対応する遅延
時間の組を座標とするデータ点を求め、各データ点間の
パラメータの増分に対する遅延時間の増分を各データ点
間の傾きとし、各データ点における傾きの変化を表す指
標を求め、指標の上位のm(m<n)点を求め、m点の
指標に対応するデータ点を選択し、選択したデータ点間
を線形補間して電子回路の遅延時間をモデル化すること
により、指標に基づいて傾きの変化の大きい位置のデー
タ点を優先的に用いてモデル化を行うことができる。
【0050】従って、データ点を増加させずに電子回路
の遅延時間のモデルの精度を向上させることができ、こ
のような遅延時間のモデルを用いることにより、電子回
路の設計及びシミュレーションを高速かつ高精度に行う
ことができる。
【0051】また、各データ点間のパラメータの増分に
対する遅延時間の増分を各データ点間の傾きとし、各デ
ータ点における傾きの変化を表す指標を求め、求めた指
標をm(m<n)区間に分け、各区間内の指標の上位の
点を求め、各区間毎に求めた指標に対応するデータ点を
選択し、選択したデータ点間を線形補間して電子回路の
遅延時間をモデル化することにより、選択するデータ点
の位置が偏ることを防止して遅延時間のモデルの精度を
向上させることができる。
【0052】また、本発明に係る電子回路のシミュレー
ション方法では、本発明に係る電子回路の遅延時間のモ
デル化方法によりモデル化した電子回路の遅延時間に基
づいてシミュレーションを行うことができるため、シミ
ュレーションに要する時間を短縮することができると共
に、精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るシミュレーシ
ョン装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 従来の線形近似方法により求めた電子回路の
遅延時間のモデルの一例を示す図である。
【図3】 従来の非線形近似方法により求めた電子回路
の遅延時間のモデルの一例を示す図である。
【図4】 上記シミュレーション装置によるシミュレー
ションの手順を示すフローチャートである。
【図5】 上記シミュレーション手順中の電子回路のモ
デル化手順を示すフローチャートである。
【図6】 上記電子回路のモデル化手順により求めた電
子回路の遅延時間のモデルの一例を示す図である。
【図7】 上記モデル化手順の各ステップにおいて求め
られる計算結果の一例を示す図である。
【図8】 本発明の第2の実施形態における電子回路の
モデル化手順を示すフローチャートである。
【図9】 上記モデル化手順の各ステップにおいて求め
られる計算結果の一例を示す図である。
【図10】 上記電子回路のモデル化手順により求めた
電子回路の遅延時間のモデルの一例を示す図である。
【図11】 本発明の第3の実施形態における電子回路
のモデル化手順の要部の処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】 上記モデル化手順の各ステップにおいて求
められる計算結果の一例を示す図である。
【図13】 上記電子回路のモデル化手順により求めた
電子回路の遅延時間のモデルの一例を示す図である。
【図14】 本発明の第4の実施形態における電子回路
のモデル化手順の要部の処理を示すフローチャートであ
る。
【図15】 上記モデル化手順の各ステップにおいて求
められる計算結果の一例を示す図である。
【図16】 上記電子回路のモデル化手順により求めた
電子回路の遅延時間のモデルの一例を示す図である。
【符号の説明】
i パラメータ、Yi 遅延時間、f1(Xi )〜f
4(Xi ) モデル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路の遅延時間をモデル化する方法
    において、 電子回路のパラメータをn(n:任意)通りに変化さ
    せ、各々のパラメータに対する電子回路の遅延時間を求
    め、 上記各々のパラメータと、該パラメータに対応する遅延
    時間の組を座標とするデータ点を求め、 各データ点間のパラメータの増分に対する遅延時間の増
    分を各データ点間の傾きとし、各データ点における上記
    傾きの変化を表す指標を求め、 該指標の上位のm(m<n)点を求め、 該m点の指標に対応するデータ点を選択し、 該選択したデータ点間を線形補間して電子回路の遅延時
    間をモデル化することを特徴とする電子回路のモデル化
    方法。
  2. 【請求項2】 電子回路の遅延時間をモデル化する方法
    において、 電子回路のパラメータをn(n:任意)通りに変化さ
    せ、各々のパラメータに対する電子回路の遅延時間を求
    め、 上記各々のパラメータと、該パラメータに対応する遅延
    時間の組を座標とするデータ点を求め、 各データ点間のパラメータの増分に対する遅延時間の増
    分を各データ点間の傾きとし、各データ点における傾き
    の変化を表す指標を求め、 求めた指標をm(m<n)区間に分け、各区間内の指標
    の上位の点を求め、 各区間毎に求めた指標に対応するデータ点を選択し、 該選択したデータ点間を線形補間して電子回路の遅延時
    間をモデル化することを特徴とする電子回路のモデル化
    方法。
  3. 【請求項3】 上記指標として、上記各データ点と、該
    データ点に隣接する2つのデータ点との間の傾きの差の
    絶対値を用いることを特徴とする請求項1又は請求項2
    のいずれか1項に記載の電子回路のモデル化方法。
  4. 【請求項4】 上記指標として、上記各データ点と、該
    データ点に隣接する2つのデータ点とを通る2次曲線の
    上記各データ点における傾きと、上記各データ点に隣接
    するデータ点についての同様の2次曲線の傾きの差の絶
    対値を用いることを特徴とする請求項1又は請求項2の
    いずれか1項に記載の電子回路のモデル化方法。
  5. 【請求項5】 上記指標として、上記各データ点と、該
    データ点に隣接する2つのデータ点とを通る2次曲線の
    上記各データ点における2次微分値の絶対値を用いるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に
    記載の電子回路のモデル化方法。
  6. 【請求項6】 上記請求項1又は請求項2又は請求項3
    又は請求項4又は請求項5のいずれか1項に記載の電子
    回路の遅延時間のモデル化方法によりモデル化した電子
    回路の遅延時間に基づいてシミュレーションを行うこと
    を特徴とする電子回路のシミュレーション方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10105581A (ja) * 1996-09-27 1998-04-24 Dainippon Printing Co Ltd 集積回路の論理シミュレーション方法
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JP2018194302A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 株式会社日立製作所 磁化曲線補間方法および磁界解析システム

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