JPH0929326A - 超弾性NiTi合金チューブの製造方法 - Google Patents
超弾性NiTi合金チューブの製造方法Info
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- JPH0929326A JPH0929326A JP18154895A JP18154895A JPH0929326A JP H0929326 A JPH0929326 A JP H0929326A JP 18154895 A JP18154895 A JP 18154895A JP 18154895 A JP18154895 A JP 18154895A JP H0929326 A JPH0929326 A JP H0929326A
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Abstract
i合金チュ−ブの製造方法を提供する。 【構成】 素管10と同等若しくはこれ以上の変形抵抗を
有する中子20を素管10に挿入してなる複合ビレットに 8
00〜1000℃の温度で押出加工を施し、しかるのち、前記
中子20を引抜く。 【効果】 素管10の内面の変形が中子20により拘束され
て、前記内面の座屈が防止される。従って、押出後の中
子20の引抜きが容易に行える。又得られるチューブは、
内面が平滑で超弾性特性に優れる。
Description
特性に優れた超弾性NiTi合金チューブの製造方法に
関する。
としては、板材を筒状に丸めて両縁端部を突き合わせ溶
接した溶接管に芯金を挿入して、室温で引抜加工する方
法が提案された。しかしこの方法では、強度の低い溶接
箇所に割れが入り易く、又溶接箇所に生じる偏肉が、引
抜加工後の芯金の引抜きを困難にし、又後の空引加工で
の破断の原因になるという問題があった。
NiTi合金材を穿孔加工したシームレス素管に軟鋼製
(SS41)中子を挿入して複合ビレットとし、これを
熱間で押出し、この押出チューブの内部に芯金を挿入し
て引抜加工する方法が提案された。しかし、この方法に
は、中子の引抜きが困難、芯金入り引抜加工で破断
し易い、引抜加工後の芯金の引抜きが困難、得られ
るチューブの超弾性特性が低い等の諸問題があった。
意研究を行い、前述の諸問題は、熱間押出時に素管の内
面が座屈して偏肉(筋状の凹凸)を生じること、前記座
屈は中子の強度不足が原因で起きることを知見し、更に
研究を進めて本発明を完成するに到った。本発明は、加
工性及び超弾性特性に優れた超弾性NiTi合金チュー
ブの製造方法の提供を目的とする。
素管と同等若しくはこれ以上の変形抵抗を有する中子を
素管に挿入してなる複合ビレットに 800〜1000℃の温度
で押出加工を施し、しかるのち前記中子を引抜くことを
特徴とする超弾性NiTi合金チューブの製造方法であ
る。
抵抗が素管の変形抵抗と同等以上の為、素管の内面が中
子により拘束されて、前記素管の内面が座屈しなくな
る。従って、押出後の中子の引抜きが容易に行える。又
得られる押出チューブは内面が平滑で超弾性特性に優れ
る。
度を 800〜1000℃に限定した理由は、前記押出温度が 8
00℃未満では、複合ビレットの変形抵抗が大きく押出が
困難であり、1000℃を超えると複合ビレットの酸化が酷
く得られるチューブは実用性に欠ける為である。又押出
温度における中子の変形抵抗を、超弾性NiTi合金の
変形抵抗と同等以上に限定した理由は、前記中子の変形
抵抗が前記超弾性NiTi合金の変形抵抗よりあまり低
くなると、押出し時のチューブ内面に座屈が起きる為で
ある。この発明において、中子の変形抵抗が素管の変形
抵抗と同等以上とは、中子の変形抵抗が超弾性NiTi
合金の変形抵抗の90%程度以上を言う。この発明で、中
子の変形抵抗があまり高いと押出の減面率を高くでき
ず、後の引抜加工工程が長くなり生産性が低下する。従
って、押出温度における中子の変形抵抗は25kg/mm2程度
以下に抑えるのが好ましい。
形抵抗と同等にすると、チューブ内面の座屈防止ととも
に、押出加工性が良好に行え好ましい。変形抵抗が素管
(NiTi合金)と同等の材料としては、Fe−Cr系
合金、Fe−Ni系合金、又はFe−Cr−Ni系合金
等がある。この中で、Crの含有量は 0.5〜20wt%、N
iの含有量は 0.5〜12wt%の範囲内にすると、低めの温
度で押出ができて、超弾性NiTi合金の酸化を確実に
防止できる。
形抵抗と同等以上の為、素管にシーム管(溶接管等)を
用いても、熱間加工時にシーム箇所が十分に均質化され
て、シーム部分の偏肉等の悪影響が低減する。しかし、
素管にシームレス管を用いた方が、偏肉等が一層起き難
くなり、中子の引抜きが極めて容易になり、又得られる
チューブの内面もより平滑になる。シームレス管の製造
には、NiTi合金材をパイプ状に鋳造する方法やNi
Ti合金の円柱材を穿孔加工する方法等が適用される。
しては、Ti−50.5〜52.0at%Ni合金が、得られるチ
ューブの超弾性特性が優れ好ましい。更に、前記のNi
又は/及びTiの一部を、Nb、Cr、V、Fe、C
o、Cuのいずれか1種又は2種以上を合計で10at%以
下の範囲で置換すると、Af点(オーステナイト変態終
了温度)が低下すると共に、材料の加工性、強度、耐食
性のいずれかが改善される。これらを具体的に例示する
と、 Ti49.0−Ni51.0(単位はat%を示す。以下同様) Ti49.15 −Ni50.85 Ti49.3−Ni50.7 Ti48.9−Ni50.6−V0.5 Ti48.2−Ni49.8−Co2.0 Ti49.6−Ni49.6−Fe0.8 Ti49.1−Ni50.5−Cr0.4 Ti50.0−Ni41.7−Cu8.0 −Cr0.3 Ti45.5−Ni49.5−Nb5.0 等で、この発明には、前記のような超弾性NiTi合金
が適用できる。
800℃未満では押出し時の減面率を大きくとれない為、
押出し後の工程が長くなり生産性に劣る。又1000℃を超
えると押出工具(コンテナ、ポンチ、ダイス等)の寿命
が短くなる上、超弾性NiTi合金の酸化が酷くなり実
用的でなくなる。従って、前記押出温度は 800〜1000℃
が好ましい。又前記複合ビレットの熱間押出時の減面率
P(P=[S−T]/S×100%、但しS:複合ビレットの中子を含
む全断面積、T:押出材の中子を含む全断面積)が70%未
満では、押出後のチューブ径が太い為その後の引抜加工
での工数が増えてコスト高になり不利である。又減面率
Pが90%を超えると押出圧力が増加して押出が困難にな
る。従って、熱間押出時の減面率Pは70〜90%が好まし
い。
した複合ビレットの熱間押出材に、所定の減面加工率で
冷間加工を施し、次いで熱処理を施したのち、押出材か
ら中子を引抜くことを特徴とする請求項1又は請求項2
記載の超弾性合金チューブの製造方法である。この発明
のように、押出材に、所定の減面加工率で冷間加工を施
し、次いで熱処理を施すと、外周に位置する超弾性Ni
Ti合金のチューブだけが若干太くなりチューブと中子
との間に間隙が開き、中子が容易に引抜ける。前記冷間
加工での減面加工率は5〜20%程度が好ましい。
径化するには、通常、芯金入りの引抜加工が適用され
る。前記芯金には、軟鋼、炭素鋼、ステンレス鋼、真鍮
等が用いられる。
ューブは、芯金を用いない通常の空引加工により、更に
細径化することができる。この空引加工の加工率は、減
面率(空引加工開始時の断面積c、空引加工終了時の断
面積dとしたとき[c−d]/c×100%) で20%以上にするの
が、後の熱処理により優れた超弾性特性が得られるので
好ましい。熱間押出、芯金入り引抜、空引加工等により
得られた各々のチューブは、通常、所定形状に保持した
状態で 350〜550 ℃の温度で形状記憶処理が施される。
る。 (実施例1)NiTi合金製素管(外径39mmφ、内径35
mmφ)に中子を挿入して複合ビレットを作製した。この
複合ビレットを15mmφに熱間押出した(減面率Pは85
%)。押出後、押出材に冷間で9%の引抜加工を施し、
次いで 700℃に加熱した。この後、中子をチューブから
引抜いた。NiTi合金素管には、円筒状のTi−50.8
5at %Ni合金のプレス成形材をガンドリルで穿孔し、
旋盤により仕上加工したものを用いた。中子材料及び押
出温度は種々に変化させた。前記複合ビレットは、図1
に示すように、前記のNiTi合金製素管10に先端が矢
尻状に形成された中子20を挿入し、この中子20の後端
に、素管10の抜け防止にカラー30をかしめて取付けたも
のである。中子20には種々の鋼材を用いた。押出温度は
800〜1000℃の範囲で種々に変化させた。
ついて内面の平滑性を調べた。結果を表1及び表2に示
す。表には中子引抜きの難易を併記した。
i合金に対する中子の変形抵抗の比率が90%以上の本発
明例品(No.1〜22) は、中子の引抜きが極めて容易であ
り、且つチューブの内面は極めて平滑であった。このう
ち、Crの含有量が20wt%を超え、又Niの含有量が12
wt%を超えたもの(No.19〜22) は、変形抵抗が大きくな
り、押出温度を高温にする必要があった。他方、比較例
品の No.23〜32は、いずれも中子の引抜きが困難で、し
かもチューブ内面は粗面であった。これは、中子の変形
抵抗がNiTi合金に比べて著しく低かった為、押出時
にチューブの内面が座屈した為である。又No.33 は、押
出温度が 800℃未満の為、中子の変形抵抗が高くなり、
85%という高い減面率では押出すことができなかった。
又No.34 は押出温度が1000℃を超えた為、押出材表面の
酸化が酷く実用性に欠けるものであった。尚、No.1〜22
の押出材について、引抜加工又は/及び熱処理を施さず
に、中子を引抜こうとしたが、いずれの場合も中子の引
抜きは不可能であった。
金素管に、NiTi合金の溶接管を用いた。その他は、
実施例1と同じ方法により15mmφの超弾性NiTi合金
チューブを製造した。中子には、No.1〜5 で用いたFe
−18wt%Cr−8 wt%Ni合金中子を用いた。得られた
押出チューブについて実施例1と同様の調査を行った。
結果を表3に示す。
用いた本発明例品(No.35〜39) では素管にシームレス管
を用いた実施例1の場合(No.1 〜5)と比較して、中子の
引抜き性が幾分低下し、内面の平滑性もやや劣った。こ
れは、熱間押出後も溶接箇所の偏肉が若干残った為であ
る。
施例2で製造したNo.37 の押出チューブ(外径15mmφ)
にそれぞれ芯金を挿入して、室温で 3.5mmφに引抜加工
した。芯金には、軟鋼、真鍮、又はステンレス鋼を用い
た。引抜加工後、引抜加工材を 700℃に加熱したのち、
引抜加工材の一端を固定し、引抜加工材の固定側の局所
を 900℃に加熱した。この後、芯金の他端を引張って芯
金を引抜いた。得られた引抜加工チューブを 0.5mmφに
空引加工した。次いでこの 0.5mmφの細径チューブを張
力を付与して直線状に保持した状態で 500℃に加熱して
形状記憶処理を施した。
て、ねじり追従性を調査した。結果を表4に示す。表4
には芯金の引抜き性、チューブ内面の平滑性を併記し
た。ねじり追従性は、 0.5mmφの細径チューブを内径 2
54mmφのリング状に 1.5回巻き、一端を90度軸回転させ
たときの他端における軸方向の回転角度で示した。ねじ
り追従性は、超弾性特性の優劣の指標となるもので、超
弾性特性に優れるものは、他端での回転角度が90°に近
くなる。
40〜43) は、いずれも、芯金引抜き性、線引チューブ内
面、ねじり追従性が良好であった。
又は引抜加工後のチューブの内面が平滑で中子を容易に
引抜くことができる等加工性に優れ、しかも得られるチ
ューブは超弾性特性に優れるものであり、工業上顕著な
効果を奏する。
断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 素管と同等若しくはこれ以上の変形抵抗
を有する中子を素管に挿入してなる複合ビレットに 800
〜1000℃の温度で押出加工を施し、しかるのち前記中子
を引抜くことを特徴とする超弾性NiTi合金チューブ
の製造方法。 - 【請求項2】 素管がシームレス管であることを特徴と
する請求項1記載の超弾性NiTi合金チューブの製造
方法。 - 【請求項3】 素管に中子を挿入した複合ビレットの熱
間押出材に、所定の減面加工率で冷間加工を施し、次い
で熱処理を施したのち、押出材から中子を引抜くことを
特徴とする請求項1又は請求項2記載の超弾性合金チュ
ーブの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18154895A JP3443206B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 超弾性NiTi合金チューブの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18154895A JP3443206B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 超弾性NiTi合金チューブの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0929326A true JPH0929326A (ja) | 1997-02-04 |
| JP3443206B2 JP3443206B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=16102718
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18154895A Expired - Fee Related JP3443206B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 超弾性NiTi合金チューブの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3443206B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6978999B2 (en) | 1999-02-02 | 2005-12-27 | Beverly Kline | Therapeutic role-playing board game |
| JP2020032459A (ja) * | 2018-08-22 | 2020-03-05 | 株式会社ジャロック | 超弾性シームレスチューブの製造方法 |
| EP4556588A4 (en) * | 2023-03-27 | 2026-01-14 | Furukawa Techno Mat Co Ltd | Tube material, tube material manufacturing process, endoprosthesis, guide wire and pressure guide wire |
-
1995
- 1995-07-18 JP JP18154895A patent/JP3443206B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6978999B2 (en) | 1999-02-02 | 2005-12-27 | Beverly Kline | Therapeutic role-playing board game |
| JP2020032459A (ja) * | 2018-08-22 | 2020-03-05 | 株式会社ジャロック | 超弾性シームレスチューブの製造方法 |
| EP4556588A4 (en) * | 2023-03-27 | 2026-01-14 | Furukawa Techno Mat Co Ltd | Tube material, tube material manufacturing process, endoprosthesis, guide wire and pressure guide wire |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3443206B2 (ja) | 2003-09-02 |
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