JPH0929399A - 非晶質金属細線の製造方法 - Google Patents
非晶質金属細線の製造方法Info
- Publication number
- JPH0929399A JPH0929399A JP7179236A JP17923695A JPH0929399A JP H0929399 A JPH0929399 A JP H0929399A JP 7179236 A JP7179236 A JP 7179236A JP 17923695 A JP17923695 A JP 17923695A JP H0929399 A JPH0929399 A JP H0929399A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- thin wire
- diameter
- amorphous
- amorphous metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 32
- 239000005300 metallic glass Substances 0.000 claims abstract description 38
- 238000002844 melting Methods 0.000 claims abstract description 18
- 230000008018 melting Effects 0.000 claims abstract description 18
- 239000013526 supercooled liquid Substances 0.000 claims abstract description 15
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 24
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 abstract description 25
- 239000000956 alloy Substances 0.000 abstract description 25
- 238000001816 cooling Methods 0.000 abstract description 7
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 21
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 21
- 238000000034 method Methods 0.000 description 20
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 17
- 239000000155 melt Substances 0.000 description 10
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 9
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 8
- 229910000808 amorphous metal alloy Inorganic materials 0.000 description 7
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 7
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 6
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 5
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 229910008423 Si—B Inorganic materials 0.000 description 4
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 4
- 238000009987 spinning Methods 0.000 description 4
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 3
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 3
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000002195 synergetic effect Effects 0.000 description 3
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000002441 X-ray diffraction Methods 0.000 description 2
- 229910001297 Zn alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052796 boron Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000000110 cooling liquid Substances 0.000 description 2
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 2
- 230000003028 elevating effect Effects 0.000 description 2
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 2
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 2
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052684 Cerium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910020711 Co—Si Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000881 Cu alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001122 Mischmetal Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052779 Neodymium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005280 amorphization Methods 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 1
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 229910052733 gallium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 1
- 229910052746 lanthanum Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 239000013081 microcrystal Substances 0.000 description 1
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052758 niobium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052698 phosphorus Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000010791 quenching Methods 0.000 description 1
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 description 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 1
- 238000007712 rapid solidification Methods 0.000 description 1
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 229910052717 sulfur Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052727 yttrium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052726 zirconium Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 速い冷却速度で線経が50μm以上の太い経
の細線の製造に際しても、優れた真円度を有し、かつ線
経むらの少ない高品質の非晶質金属細線を製造すること
のできる、新しい非晶質金属細線の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 0〜100℃の温度範囲における熱伝導
率が0.40(cal/cm・s・deg)以上の先端V字突起型
の回転ロール(1)を融点Tm(K)に対して1.02
〜1.4Tmの温度範囲に加熱した合金融液(2)の表
面に接触させ、合金融液(2)の過冷却液体を噴出させ
て冷却することを特徴とする非晶質金属細線の製造方
法。
の細線の製造に際しても、優れた真円度を有し、かつ線
経むらの少ない高品質の非晶質金属細線を製造すること
のできる、新しい非晶質金属細線の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 0〜100℃の温度範囲における熱伝導
率が0.40(cal/cm・s・deg)以上の先端V字突起型
の回転ロール(1)を融点Tm(K)に対して1.02
〜1.4Tmの温度範囲に加熱した合金融液(2)の表
面に接触させ、合金融液(2)の過冷却液体を噴出させ
て冷却することを特徴とする非晶質金属細線の製造方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、非晶質金属細線
の製造方法に関するものである。さらに詳しくは、この
発明は、特に円形断面を有し、かつ線径むらの少ない、
高品質の非晶質金属細線の製造方法に関するものであ
る。
の製造方法に関するものである。さらに詳しくは、この
発明は、特に円形断面を有し、かつ線径むらの少ない、
高品質の非晶質金属細線の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属繊維の製造方法として急
冷凝固法を利用した方法が知られており、この方法とし
ては、たとえば、特開昭56−165015号公報に開
示された回転液中紡糸法や、特開昭48−4340号公
報に開示されたメルト・イクストラクション法がある。
冷凝固法を利用した方法が知られており、この方法とし
ては、たとえば、特開昭56−165015号公報に開
示された回転液中紡糸法や、特開昭48−4340号公
報に開示されたメルト・イクストラクション法がある。
【0003】回転液中紡糸法は、回転するドラムの内壁
に遠心力で保持された冷媒中に、ガス圧によりノズル孔
から溶融金属を噴出せしめ、この溶融金属を冷却固化さ
せて非晶質金属細線や結晶質金属細線などを製造する方
法である。一方、メルト・イクストラクション法は、ル
ツボ中に貯えられた溶融金属の表面にV字突起型ロール
(表面突起を有する回転ロール)を接触させ、溶融金属
を冷却して細線状に凝固させる方法である。
に遠心力で保持された冷媒中に、ガス圧によりノズル孔
から溶融金属を噴出せしめ、この溶融金属を冷却固化さ
せて非晶質金属細線や結晶質金属細線などを製造する方
法である。一方、メルト・イクストラクション法は、ル
ツボ中に貯えられた溶融金属の表面にV字突起型ロール
(表面突起を有する回転ロール)を接触させ、溶融金属
を冷却して細線状に凝固させる方法である。
【0004】また、近年、このメルト・イクストラクシ
ョン法を改良し、先端が60度であるMo製のV字突起
型ロールを、直径5〜10mmの溶融金属の表面に接触
させることにより溶融金属を急冷して非晶質金属細線を
製造する改良方法が発表されている(Material Science
and Engineering, A133(1991), p158〜161)。
ョン法を改良し、先端が60度であるMo製のV字突起
型ロールを、直径5〜10mmの溶融金属の表面に接触
させることにより溶融金属を急冷して非晶質金属細線を
製造する改良方法が発表されている(Material Science
and Engineering, A133(1991), p158〜161)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法である回転液中紡糸法によって非晶質金属細線を製
造するには、回転冷却液層中に溶湯ジェットを安定して
噴出させることが必要であるが、孔径100μm以下の
ノズルを用いた場合は、冷却液層中に噴出させる溶湯ジ
ェットを安定化することが非常に困難であり、そのため
100μm以下の線径を有する非晶質金属細線の製造が
困難である等の問題があった。
方法である回転液中紡糸法によって非晶質金属細線を製
造するには、回転冷却液層中に溶湯ジェットを安定して
噴出させることが必要であるが、孔径100μm以下の
ノズルを用いた場合は、冷却液層中に噴出させる溶湯ジ
ェットを安定化することが非常に困難であり、そのため
100μm以下の線径を有する非晶質金属細線の製造が
困難である等の問題があった。
【0006】一方、メルト・イクストラクション法につ
いては、その改良法でも、回転ロールの材質が熱伝導率
の低いMoであるため、冷却速度が遅く、線径が60μ
m以上のFe−Co−Si−B系の非晶質金属細線の製
造を行っても、曲げ靱性に優れた非晶質金属細線を製造
することができないという問題がある。また、改良メル
ト・イクストラクション法の場合には、線径が50μm
以上の太い非晶質金属繊維の製造では、製造された非晶
質金属細線の断面の真円度が低く、製造された非晶質金
属細線の長手方向の線径変動(線径むら)も大きくなる
等の問題があった。
いては、その改良法でも、回転ロールの材質が熱伝導率
の低いMoであるため、冷却速度が遅く、線径が60μ
m以上のFe−Co−Si−B系の非晶質金属細線の製
造を行っても、曲げ靱性に優れた非晶質金属細線を製造
することができないという問題がある。また、改良メル
ト・イクストラクション法の場合には、線径が50μm
以上の太い非晶質金属繊維の製造では、製造された非晶
質金属細線の断面の真円度が低く、製造された非晶質金
属細線の長手方向の線径変動(線径むら)も大きくなる
等の問題があった。
【0007】そこでこの発明は、以上の通りの事情を鑑
みてなされたものであり、速い冷却速度で、線径が50
μm以上の太い径の細線の製造に際しても、優れた真円
度を有し、かつ線径むらの少ない高品質の非晶質金属細
線を製造することのできる、新しい非晶質金属細線の製
造方法を提供することを目的としている。
みてなされたものであり、速い冷却速度で、線径が50
μm以上の太い径の細線の製造に際しても、優れた真円
度を有し、かつ線径むらの少ない高品質の非晶質金属細
線を製造することのできる、新しい非晶質金属細線の製
造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な課題を解決するものであって、この発明の要旨は0〜
100℃の温度範囲における熱伝導率が0.40 (cal/
cm・s・deg)以上の先端V字突起型の回転ロールを融点
Tm(K)に対して1.02〜1.4Tmの温度範囲に
加熱した合金融液の表面に接触させ、合金融液の過冷却
液体を噴出させて冷却することを特徴とする非晶質金属
細線の製造方法である。
な課題を解決するものであって、この発明の要旨は0〜
100℃の温度範囲における熱伝導率が0.40 (cal/
cm・s・deg)以上の先端V字突起型の回転ロールを融点
Tm(K)に対して1.02〜1.4Tmの温度範囲に
加熱した合金融液の表面に接触させ、合金融液の過冷却
液体を噴出させて冷却することを特徴とする非晶質金属
細線の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明においては、非晶質金属
細線の製造装置に用いる回転ロールの材質は、前記の通
り、0〜100℃の温度範囲における熱伝導率が0.4
0 (cal/cm・s・deg)以上であることを必要としてい
る。回転ロールの材質として熱伝導率が0.40 (cal/
cm・s・deg)より小さい値のものを用いると、線径が5
0μm以上の太い径の細線を製造する場合に、合金融液
の過冷却液体を噴出させることができず、曲げ靱性の劣
る非晶質金属細線しか得られないか、または断面の真円
度の低い、線径むらの大きい非晶質細線しか得られなく
なる。具体的には、この発明の回転ロールの材質として
は、Cu、Cu合金、Al、Al合金やWなどを用いる
ことができる。
細線の製造装置に用いる回転ロールの材質は、前記の通
り、0〜100℃の温度範囲における熱伝導率が0.4
0 (cal/cm・s・deg)以上であることを必要としてい
る。回転ロールの材質として熱伝導率が0.40 (cal/
cm・s・deg)より小さい値のものを用いると、線径が5
0μm以上の太い径の細線を製造する場合に、合金融液
の過冷却液体を噴出させることができず、曲げ靱性の劣
る非晶質金属細線しか得られないか、または断面の真円
度の低い、線径むらの大きい非晶質細線しか得られなく
なる。具体的には、この発明の回転ロールの材質として
は、Cu、Cu合金、Al、Al合金やWなどを用いる
ことができる。
【0010】添付した図面の図1は、これらの材質から
なるこの発明の先端V突起型の回転ロール(1)を示し
たものである。なお、たとえばこの図1に示したよう
に、回転ロール(1)の形状は先端部分にV字型の突起
を有するものであり、V字型突起としては先端角度が3
0〜120°の範囲にあり、先端部分の曲率半径が30
0μm以下の形状のものを用いるのが好ましい。また、
先端の断面形状が3角形のV字型でなくとも溶融合金と
小さい面積で接触することが可能な曲率半径が300μ
m以下の突出部分を有するロールも使用可能である。
なるこの発明の先端V突起型の回転ロール(1)を示し
たものである。なお、たとえばこの図1に示したよう
に、回転ロール(1)の形状は先端部分にV字型の突起
を有するものであり、V字型突起としては先端角度が3
0〜120°の範囲にあり、先端部分の曲率半径が30
0μm以下の形状のものを用いるのが好ましい。また、
先端の断面形状が3角形のV字型でなくとも溶融合金と
小さい面積で接触することが可能な曲率半径が300μ
m以下の突出部分を有するロールも使用可能である。
【0011】このような、回転ロールと接触させる合金
融液の温度は、前記の通り、合金の融点Tm(K)に対
して1.02〜1.4Tmの温度範囲に制御することが
必要であり、1.03〜1.2Tmの範囲に制御するこ
とがより好ましい。合金融液の温度が1.02Tm未満
になると、ロールと融液が接触中に非晶質化が生じ、過
冷却液体として雰囲気中に噴出することができず、製造
された非晶質細線の断面の真円度が低くなり、また線径
むらも大きくなる。一方、回転ロールと接触させる合金
融液の温度が1.4Tmより高くなると、ロールと融液
が接触中に完全な過冷却液体を作れずに結晶化した部分
を含む非晶質細線しか製造できなくなる。
融液の温度は、前記の通り、合金の融点Tm(K)に対
して1.02〜1.4Tmの温度範囲に制御することが
必要であり、1.03〜1.2Tmの範囲に制御するこ
とがより好ましい。合金融液の温度が1.02Tm未満
になると、ロールと融液が接触中に非晶質化が生じ、過
冷却液体として雰囲気中に噴出することができず、製造
された非晶質細線の断面の真円度が低くなり、また線径
むらも大きくなる。一方、回転ロールと接触させる合金
融液の温度が1.4Tmより高くなると、ロールと融液
が接触中に完全な過冷却液体を作れずに結晶化した部分
を含む非晶質細線しか製造できなくなる。
【0012】なお、この発明による合金融液の温度は、
融液の表面部分の温度を光高温計や2色温度計等の光学
的な計測手段を用いる計測機器により測温できるもので
あるが、融液の表面近傍の温度を直接熱電対により検出
する方法によっても測温できるものである。図2は、こ
の発明の非晶質金属細線を製造するための装置の概略図
である。
融液の表面部分の温度を光高温計や2色温度計等の光学
的な計測手段を用いる計測機器により測温できるもので
あるが、融液の表面近傍の温度を直接熱電対により検出
する方法によっても測温できるものである。図2は、こ
の発明の非晶質金属細線を製造するための装置の概略図
である。
【0013】この発明の前記の通りの回転ロール(1)
は、回転しながら、合金融液(2)の表面に接触され
る。合金融液(2)は、たとえば高周波誘導加熱装置
(3)によってこの発明の所要の温度に加熱される。な
お、合金融液(2)は、昇降手段(4)により、回転ロ
ール(1)との接触部に供給される。合金融液(2)
は、回転ロール(1)の接触によって噴出され冷却され
て金属細線(5)となる。
は、回転しながら、合金融液(2)の表面に接触され
る。合金融液(2)は、たとえば高周波誘導加熱装置
(3)によってこの発明の所要の温度に加熱される。な
お、合金融液(2)は、昇降手段(4)により、回転ロ
ール(1)との接触部に供給される。合金融液(2)
は、回転ロール(1)の接触によって噴出され冷却され
て金属細線(5)となる。
【0014】このような方法および装置について、この
発明では、前記の通り、回転ロール(1)の熱伝導率
や、合金融液の加熱温度を特定範囲のものに制御するこ
とを必須としている。なお、この発明を実施する際の温
度制御の方法としては抵抗加熱を利用する方法や高周波
誘導加熱を利用する方法など種々の方法を用いることが
できるが、図2に示したような適切な形状の高周波コイ
ルを用いる誘導加熱において入力電力を操作する方法が
温度の制御性も良く好ましい。
発明では、前記の通り、回転ロール(1)の熱伝導率
や、合金融液の加熱温度を特定範囲のものに制御するこ
とを必須としている。なお、この発明を実施する際の温
度制御の方法としては抵抗加熱を利用する方法や高周波
誘導加熱を利用する方法など種々の方法を用いることが
できるが、図2に示したような適切な形状の高周波コイ
ルを用いる誘導加熱において入力電力を操作する方法が
温度の制御性も良く好ましい。
【0015】そしてまた、この発明の非晶質金属細線の
製造方法においては、10m/s〜80m/sの周速度
で回転するロールに、融液を8〜350mm3 /sec
の供給速度で接触させることが望ましい。ロール表面へ
の融液の供給速度が8mm3/sより少ない場合か、あ
るいは供給速度が350mm3 /sを越える場合は、過
冷却液体を雰囲気中に噴出しずらくなり、得られる非晶
質細線の真円度が低くなり線径むらが大きくなる傾向が
認められるようになったり、微結晶を含む曲げ靱性の悪
い非晶質細線が得られる傾向がある。
製造方法においては、10m/s〜80m/sの周速度
で回転するロールに、融液を8〜350mm3 /sec
の供給速度で接触させることが望ましい。ロール表面へ
の融液の供給速度が8mm3/sより少ない場合か、あ
るいは供給速度が350mm3 /sを越える場合は、過
冷却液体を雰囲気中に噴出しずらくなり、得られる非晶
質細線の真円度が低くなり線径むらが大きくなる傾向が
認められるようになったり、微結晶を含む曲げ靱性の悪
い非晶質細線が得られる傾向がある。
【0016】さらに、この発明の製造方法においては、
合金融液の過冷却液体が雰囲気下で冷却されることが必
要であり、そのための雰囲気としては、ArやHeなど
の希ガス成分を50%以上含む不活性ガス雰囲気中で冷
却されることが好ましい。この発明の製造方法において
は、合金が過冷却液体の状態で回転ロールを離れて、雰
囲気中に噴出され冷却されることにより、非常に高い冷
却速度が実現される。そしてこの発明の製造方法によれ
ば、線径60μm以上の密着曲げ可能なFe−Si−B
系非晶質金属細線やCo−Fe−Si−B系非晶質金属
細線が得られる。
合金融液の過冷却液体が雰囲気下で冷却されることが必
要であり、そのための雰囲気としては、ArやHeなど
の希ガス成分を50%以上含む不活性ガス雰囲気中で冷
却されることが好ましい。この発明の製造方法において
は、合金が過冷却液体の状態で回転ロールを離れて、雰
囲気中に噴出され冷却されることにより、非常に高い冷
却速度が実現される。そしてこの発明の製造方法によれ
ば、線径60μm以上の密着曲げ可能なFe−Si−B
系非晶質金属細線やCo−Fe−Si−B系非晶質金属
細線が得られる。
【0017】またこの発明においては、任意の組成の非
晶質合金が過冷却液体の状態で雰囲気中に抽出され冷却
されることにより、線径が50μm以上の非晶質金属細
線を製造しても、細線断面の真円度が75%以上、線径
むらが20%以下の高品質の非晶質金属細線が得られる
ものである。なお、この発明による細線の線径とは、任
意の断面における最小径と最大径の平均値であり、また
真円度(%)とは細線の断面において、(最小径/最大
径)×100の値をいう。そして線径むら(長手方向の
線径変動)は、細線の長手方向の任意の10断面の線径
を測定した際に求められる次式(1)の値を意味してい
る。
晶質合金が過冷却液体の状態で雰囲気中に抽出され冷却
されることにより、線径が50μm以上の非晶質金属細
線を製造しても、細線断面の真円度が75%以上、線径
むらが20%以下の高品質の非晶質金属細線が得られる
ものである。なお、この発明による細線の線径とは、任
意の断面における最小径と最大径の平均値であり、また
真円度(%)とは細線の断面において、(最小径/最大
径)×100の値をいう。そして線径むら(長手方向の
線径変動)は、細線の長手方向の任意の10断面の線径
を測定した際に求められる次式(1)の値を意味してい
る。
【0018】
【数1】
【0019】なお、この発明により製造された非晶質金
属細線の断面の形態は、ほとんど円形に近いものである
が、図3(a)(b)に示したように、その断面の一部
に曲率が変わったところを含む場合もある。また、この
発明の非晶質金属細線の製造方法では、合金融液から1
04 K/s以上の冷却速度において非晶質単相を形成す
る任意の合金組成のものが製造される。つまり、合金の
組成範囲は特に限定されない。たとえば、従来から知ら
れている、優れた磁気特性を示すFe族基非晶質合金、
高比強度を示すAl基非晶質合金および優れた耐食性を
示すTi系非晶質合金などの高品質な非晶質金属細線の
製造が可能となる。
属細線の断面の形態は、ほとんど円形に近いものである
が、図3(a)(b)に示したように、その断面の一部
に曲率が変わったところを含む場合もある。また、この
発明の非晶質金属細線の製造方法では、合金融液から1
04 K/s以上の冷却速度において非晶質単相を形成す
る任意の合金組成のものが製造される。つまり、合金の
組成範囲は特に限定されない。たとえば、従来から知ら
れている、優れた磁気特性を示すFe族基非晶質合金、
高比強度を示すAl基非晶質合金および優れた耐食性を
示すTi系非晶質合金などの高品質な非晶質金属細線の
製造が可能となる。
【0020】具体的には、この発明の非晶質金属細線の
製造方法を適用することができる合金組成について例示
すると、Fe族基においては、{Fe、CoおよびN
i}から選択される1種以上の元素を総計50原子%以
上含有し、かつ{Si、B、C、P、Zr、Ga}から
選択される1種以上の元素を総計10原子%以上含有す
る非晶質合金、Al基非晶質合金においては、Alを5
0原子%以上含有し、かつ{Y、La、Ce、Nd、S
m、Ga、Mm(ミッシュメタル)、Nb、Si}から
選択される1種以上の元素を総計1原子%以上含有する
非晶質合金、Ti系非晶質合金においては、{Ti、Z
r}から選択される1種以上の元素を総計40原子%以
上含有し、{Cu、Ni、Fe、Co、Si、B}から
選択される1種以上の元素を総計20原子%以上含有す
る非晶質金属等が挙げられる。
製造方法を適用することができる合金組成について例示
すると、Fe族基においては、{Fe、CoおよびN
i}から選択される1種以上の元素を総計50原子%以
上含有し、かつ{Si、B、C、P、Zr、Ga}から
選択される1種以上の元素を総計10原子%以上含有す
る非晶質合金、Al基非晶質合金においては、Alを5
0原子%以上含有し、かつ{Y、La、Ce、Nd、S
m、Ga、Mm(ミッシュメタル)、Nb、Si}から
選択される1種以上の元素を総計1原子%以上含有する
非晶質合金、Ti系非晶質合金においては、{Ti、Z
r}から選択される1種以上の元素を総計40原子%以
上含有し、{Cu、Ni、Fe、Co、Si、B}から
選択される1種以上の元素を総計20原子%以上含有す
る非晶質金属等が挙げられる。
【0021】
【実施例】以下、実施例を示してさらに詳しく非晶質金
属細線の製造方法について説明する。実施例1 図2に例示した方法、装置の構成として非晶質合金細線
を製造した。すなわち、図1に示した断面形状を有し、
熱伝導率が0.96 (cal/cm・s・deg)である先端V字
型(先端角度60度)の直径20cmの銅製の回転ロー
ル(1)を用い、回転数2000pm(周速度20.9
m/s)で回転しながら合金融液(2)の表面に接触さ
せ、合金融液の過冷却液体を雰囲気中に噴出させ急冷し
て金属細線(5)を作製した。ここで合金融液(2)
は、Fe75Si10B15(融点1420K)からなり、高
周波誘導加熱装置(3)により溶融表面温度1523K
で溶解されており、回転ロール(1)表面に100mm
3 /sの速度で昇降手段(4)により供給されている。
なお、回転ロール(1)、溶融合金(2)、高周波誘導
加熱装置(3)、昇降手段(4)、および金属細線
(5)は真空チャンバー内(図示していない)にあり、
このチャンバー内の雰囲気は500mmHgのArガス
で満たされている。
属細線の製造方法について説明する。実施例1 図2に例示した方法、装置の構成として非晶質合金細線
を製造した。すなわち、図1に示した断面形状を有し、
熱伝導率が0.96 (cal/cm・s・deg)である先端V字
型(先端角度60度)の直径20cmの銅製の回転ロー
ル(1)を用い、回転数2000pm(周速度20.9
m/s)で回転しながら合金融液(2)の表面に接触さ
せ、合金融液の過冷却液体を雰囲気中に噴出させ急冷し
て金属細線(5)を作製した。ここで合金融液(2)
は、Fe75Si10B15(融点1420K)からなり、高
周波誘導加熱装置(3)により溶融表面温度1523K
で溶解されており、回転ロール(1)表面に100mm
3 /sの速度で昇降手段(4)により供給されている。
なお、回転ロール(1)、溶融合金(2)、高周波誘導
加熱装置(3)、昇降手段(4)、および金属細線
(5)は真空チャンバー内(図示していない)にあり、
このチャンバー内の雰囲気は500mmHgのArガス
で満たされている。
【0022】作製したFe75Si10B15細線(5)の組
織をCu−Kα線を用いたX線回折により調べたとこ
ろ、非晶質単相からなる細線であることが判明した。ま
た細線の長手方向の断面形態について、細線を樹脂に埋
め込み光学顕微鏡により観察したところ、10断面の中
で最小の真円度は92%であり、平均線系は68μm、
また前記の式(1)により算出される線径むらは14%
であった。なお、手による密着曲げ試験により10ケ所
の曲げ靱性を調べたところ、いずれも完全に密着曲げ可
能であった。実施例2 実施例1と同じ方法により、Ti48Zr12Cu40合金
(融点1107K)の細線を製造した。溶解温度(溶融
表面温度)は1300K、合金融液の供給速度は100
mm3 /s、チャンバー雰囲気は500mmHg−Ar
とした。
織をCu−Kα線を用いたX線回折により調べたとこ
ろ、非晶質単相からなる細線であることが判明した。ま
た細線の長手方向の断面形態について、細線を樹脂に埋
め込み光学顕微鏡により観察したところ、10断面の中
で最小の真円度は92%であり、平均線系は68μm、
また前記の式(1)により算出される線径むらは14%
であった。なお、手による密着曲げ試験により10ケ所
の曲げ靱性を調べたところ、いずれも完全に密着曲げ可
能であった。実施例2 実施例1と同じ方法により、Ti48Zr12Cu40合金
(融点1107K)の細線を製造した。溶解温度(溶融
表面温度)は1300K、合金融液の供給速度は100
mm3 /s、チャンバー雰囲気は500mmHg−Ar
とした。
【0023】作製したTi48Zr12Cu40細線について
実施例1と同様に組織、断面形態、靱性を調べたとこ
ろ、非晶質単相からなる細線、真円度、平均線径および
線径斑はそれぞれ95%、72μmおよび12%で、密
着曲げ可能な靱性を有していた。実施例3〜8 実施例1と同じ方法により、種々の溶解温度(溶融表面
温度)のFe75Si10B15合金(合金1)およびTi48
Zr12Cu40(合金2)の非晶質金属細線を製造した。
細線の製造条件は表1に示した。それぞれの条件におい
て作製された細線について実施例1と同様にして、組織
観察、断面観察(真円度、線径、線径むら)および密着
曲げ試験を行った。その結果を表1にあわせて示した。
実施例1と同様に組織、断面形態、靱性を調べたとこ
ろ、非晶質単相からなる細線、真円度、平均線径および
線径斑はそれぞれ95%、72μmおよび12%で、密
着曲げ可能な靱性を有していた。実施例3〜8 実施例1と同じ方法により、種々の溶解温度(溶融表面
温度)のFe75Si10B15合金(合金1)およびTi48
Zr12Cu40(合金2)の非晶質金属細線を製造した。
細線の製造条件は表1に示した。それぞれの条件におい
て作製された細線について実施例1と同様にして、組織
観察、断面観察(真円度、線径、線径むら)および密着
曲げ試験を行った。その結果を表1にあわせて示した。
【0024】
【表1】
【0025】実施例9〜12 実施例1と同じ方法により、溶解温度(溶融表面温度)
1523KのFe75Si10B15合金を図2の回転ロール
(1)との接触部への供給速度を変えて供給し、種々の
ロール周速において金属細線(5)を製造した。この際
の細線の製造条件を表2に示した。またそれぞれの条件
において作製された細線について実施例1と同様にし
て、組織観察、断面観察(真円度、線径、線径むら)お
よび密着曲げ試験を行った。その結果を表2にあわせて
示した。
1523KのFe75Si10B15合金を図2の回転ロール
(1)との接触部への供給速度を変えて供給し、種々の
ロール周速において金属細線(5)を製造した。この際
の細線の製造条件を表2に示した。またそれぞれの条件
において作製された細線について実施例1と同様にし
て、組織観察、断面観察(真円度、線径、線径むら)お
よび密着曲げ試験を行った。その結果を表2にあわせて
示した。
【0026】
【表2】
【0027】実施例13〜16 実施例1と同じ方法により、溶解温度(溶融表面温度)
1100KのAl85Ce5 Ni10合金(Tm=889
K)を回転ロールとの接触部への供給速度を変えて供給
し、種々のロール周速において金属細線を製造した。細
線の製造条件を表3に示した。またそれぞれの条件にお
いて作製された細線について実施例1と同様にして、組
織観察、断面観察(真円度、線径、線径むら)および密
着曲げ試験を行った。その結果を表3にあわせて示し
た。
1100KのAl85Ce5 Ni10合金(Tm=889
K)を回転ロールとの接触部への供給速度を変えて供給
し、種々のロール周速において金属細線を製造した。細
線の製造条件を表3に示した。またそれぞれの条件にお
いて作製された細線について実施例1と同様にして、組
織観察、断面観察(真円度、線径、線径むら)および密
着曲げ試験を行った。その結果を表3にあわせて示し
た。
【0028】
【表3】
【0029】実施例17 熱伝導率0.41 (cal/cm・s・deg)である先端V字型
(先端角度60度)の直径20cmのCu−13wt%
Zn合金製の回転ロールを用い、回転数2000rpm
(周速度20.9m/s)で回転させながら1523K
の溶融Fe75Si10B15合金の表面に接触させ、過冷却
液体を雰囲気中に噴出させ、実施例1と同様にして金属
細線を作製した。
(先端角度60度)の直径20cmのCu−13wt%
Zn合金製の回転ロールを用い、回転数2000rpm
(周速度20.9m/s)で回転させながら1523K
の溶融Fe75Si10B15合金の表面に接触させ、過冷却
液体を雰囲気中に噴出させ、実施例1と同様にして金属
細線を作製した。
【0030】次に、作製された細線について実施例1と
同様にして、組織観察、断面観察(真円度、線径、線径
むら)および密着曲げ試験を行った。その結果、作製さ
れた細線は非晶質単相からなる細線(5)であることが
判明した。また、断面の中で最小の真円度は89%であ
り、平均線径は70μm、また前記の式(1)により算
出される線径むらは17%であった。なお、手による密
着曲げ試験により10ケ所の曲げ靱性を調べたところ、
いずれも完全に密着曲げ可能であった。実施例18〜20 実施例9と同じ熱伝導率0.41 (cal/cm・s・deg)の
先端V字型(先端角度60度)の直径20cmのCu−
13wt%Zn合金製の回転ロールを用い、種々の溶解
温度(溶融表面温度)のCo75Si10B15合金(融点1
393K)の非晶質金属細線を製造した。なお、細線作
製時のロール周速は20.9m/sであり、回転ロール
表面への合金融液の供給速度は100mm3 /sとし
た。得られた細線について実施例1と同様にして、組織
観察、断面観察(真円度、線径、線径むら)および密着
曲げ試験を行った。その結果を表4に製造条件とあわせ
て示した。
同様にして、組織観察、断面観察(真円度、線径、線径
むら)および密着曲げ試験を行った。その結果、作製さ
れた細線は非晶質単相からなる細線(5)であることが
判明した。また、断面の中で最小の真円度は89%であ
り、平均線径は70μm、また前記の式(1)により算
出される線径むらは17%であった。なお、手による密
着曲げ試験により10ケ所の曲げ靱性を調べたところ、
いずれも完全に密着曲げ可能であった。実施例18〜20 実施例9と同じ熱伝導率0.41 (cal/cm・s・deg)の
先端V字型(先端角度60度)の直径20cmのCu−
13wt%Zn合金製の回転ロールを用い、種々の溶解
温度(溶融表面温度)のCo75Si10B15合金(融点1
393K)の非晶質金属細線を製造した。なお、細線作
製時のロール周速は20.9m/sであり、回転ロール
表面への合金融液の供給速度は100mm3 /sとし
た。得られた細線について実施例1と同様にして、組織
観察、断面観察(真円度、線径、線径むら)および密着
曲げ試験を行った。その結果を表4に製造条件とあわせ
て示した。
【0031】
【表4】
【0032】比較例1〜2 実施例1と同様にして、銅製のV字型回転ロールを用
い、種々の溶解温度(溶融表面温度)のFe75Si10B
15合金の金属細線を製造した。細線の製造条件を表5に
示した。また、それぞれの条件において作製された細線
について実施例1と同様にして、組織観察、断面観察
(真円度、線径、線径むら)および密着曲げ試験を行っ
た。その結果を表5にあわせて示した。
い、種々の溶解温度(溶融表面温度)のFe75Si10B
15合金の金属細線を製造した。細線の製造条件を表5に
示した。また、それぞれの条件において作製された細線
について実施例1と同様にして、組織観察、断面観察
(真円度、線径、線径むら)および密着曲げ試験を行っ
た。その結果を表5にあわせて示した。
【0033】
【表5】
【0034】なお、表5では、断面の真円度として10
断面の測定結果から求められた最大(最良)の真円度を
記している。また、表5中の組織については、X線回折
の結果、結晶からの回折線が観察される場合には、結晶
質として表している。比較例3 熱伝導率0.34 (cal/cm・s・deg)の先端V字型(先
端角度60度)の直径20cmのMo製の回転ロールを
用い、回転数2000pm(周速度20.9m/s)で
回転させながら1523Kの溶融Fe75Si10B15合金
の表面に接触させ、実施例1と同様に金属細線を作製し
た。
断面の測定結果から求められた最大(最良)の真円度を
記している。また、表5中の組織については、X線回折
の結果、結晶からの回折線が観察される場合には、結晶
質として表している。比較例3 熱伝導率0.34 (cal/cm・s・deg)の先端V字型(先
端角度60度)の直径20cmのMo製の回転ロールを
用い、回転数2000pm(周速度20.9m/s)で
回転させながら1523Kの溶融Fe75Si10B15合金
の表面に接触させ、実施例1と同様に金属細線を作製し
た。
【0035】次に作製された細線について実施例1と同
様にして、組織観察、断面観察(真円度、線径、線径む
ら)および密着曲げ試験を行った。その結果、作製され
た細線(5)の円形は74μmであり、真円度は10断
面中で最大のものでも72%であった。また細線の線径
むらは25%であった。また組織観察の結果、作製され
た細線は非晶質単相からなるものであったが、完全に密
着曲げのできる部分は存在しなかった。
様にして、組織観察、断面観察(真円度、線径、線径む
ら)および密着曲げ試験を行った。その結果、作製され
た細線(5)の円形は74μmであり、真円度は10断
面中で最大のものでも72%であった。また細線の線径
むらは25%であった。また組織観察の結果、作製され
た細線は非晶質単相からなるものであったが、完全に密
着曲げのできる部分は存在しなかった。
【0036】以上の結果から明らかなように、この発明
の実施例1〜20では、熱伝導率が0.40 (cal/cm・
s・deg)以上の材料からなる先端V字突起型の回転ロー
ルを用い、これを合金の融点Tm(K)に対して1.0
2Tm以上1.4Tm以下の温度範囲に加熱した合金融
液の表面に接触させ、合金の過冷却液体を雰囲気中に噴
出させて非晶質金属細線を製造することにより、非常に
高い冷却速度が実現されている。そのため、線径60μ
m以上の密着曲げ可能なFe−Si−B系、Co−Si
−B系、Ti−Zr−Cu系およびAl−Ce−Ni系
の非晶質金属細線が得られ、線径が50μm以上の非晶
質金属細線(5)においても、細線断面の真円度が85
%以上、線径むらが20%以下の高品質の非晶質金属細
線が得られている。
の実施例1〜20では、熱伝導率が0.40 (cal/cm・
s・deg)以上の材料からなる先端V字突起型の回転ロー
ルを用い、これを合金の融点Tm(K)に対して1.0
2Tm以上1.4Tm以下の温度範囲に加熱した合金融
液の表面に接触させ、合金の過冷却液体を雰囲気中に噴
出させて非晶質金属細線を製造することにより、非常に
高い冷却速度が実現されている。そのため、線径60μ
m以上の密着曲げ可能なFe−Si−B系、Co−Si
−B系、Ti−Zr−Cu系およびAl−Ce−Ni系
の非晶質金属細線が得られ、線径が50μm以上の非晶
質金属細線(5)においても、細線断面の真円度が85
%以上、線径むらが20%以下の高品質の非晶質金属細
線が得られている。
【0037】一方、比較例1では、熱伝導率が0.40
(cal/cm・s・deg)以上の回転ロールを用いても、製造
温度が高すぎるため、過冷却液体を雰囲気中に噴出する
ことができず、製造時の結晶の発生を抑制できていな
い。また、比較例2では、熱伝導率が0.40 (cal/cm
・s・deg)以上の回転ロールを用いても、製造温度が低
すぎるため、合金融液がロール(1)からはなれる前
に、非晶質化を生じ、断面の真円度の悪い、線径むらの
大きい低品質の非晶質合金細線しか得られていない。
(cal/cm・s・deg)以上の回転ロールを用いても、製造
温度が高すぎるため、過冷却液体を雰囲気中に噴出する
ことができず、製造時の結晶の発生を抑制できていな
い。また、比較例2では、熱伝導率が0.40 (cal/cm
・s・deg)以上の回転ロールを用いても、製造温度が低
すぎるため、合金融液がロール(1)からはなれる前
に、非晶質化を生じ、断面の真円度の悪い、線径むらの
大きい低品質の非晶質合金細線しか得られていない。
【0038】さらに、比較例3では、熱伝導率が0.4
0 (cal/cm・s・deg)より小さい値のMo製の回転ロー
ルを用いて製造を行っているため、冷却速度が高くな
く、真円度の低く、さらに線径むらの大きい非晶質細線
となっている。また得られる非晶質細線の曲げ靱性も悪
い。
0 (cal/cm・s・deg)より小さい値のMo製の回転ロー
ルを用いて製造を行っているため、冷却速度が高くな
く、真円度の低く、さらに線径むらの大きい非晶質細線
となっている。また得られる非晶質細線の曲げ靱性も悪
い。
【0039】
【発明の効果】この発明により、以上詳しく説明したと
おり、非晶質形成能を有する各種合金の過冷却液体を雰
囲気中に噴出して急冷凝固させることができるため、断
面の真円度が高く、線径むらの少ない(長手方向の線径
分布の少ない)高品質な非晶質金属細線を容易に製造す
ることが可能である。
おり、非晶質形成能を有する各種合金の過冷却液体を雰
囲気中に噴出して急冷凝固させることができるため、断
面の真円度が高く、線径むらの少ない(長手方向の線径
分布の少ない)高品質な非晶質金属細線を容易に製造す
ることが可能である。
【図1】この発明の先端V字突起型の回転ロールを例示
した部分断面図である。
した部分断面図である。
【図2】この発明の非晶質金属細線を製造するための装
置の概略図である。
置の概略図である。
【図3】(a)(b)は、各々、断面の一部に曲率が変
わった部分を有するこの発明の非晶質金属細線を例示し
た断面図である。
わった部分を有するこの発明の非晶質金属細線を例示し
た断面図である。
1 回転ロール 2 合金融液 3 高周波誘導加熱装置 4 昇降手段 5 金属細線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000004640 日本発条株式会社 神奈川県横浜市金沢区福浦3丁目10番地 (72)発明者 増本 健 宮城県仙台市青葉区上杉3丁目8番22号 (72)発明者 井上 明久 宮城県仙台市青葉区川内無番地 川内住宅 11−806 (72)発明者 網谷 健児 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内 (72)発明者 勝矢 晃弘 神奈川県横浜市中区本牧原4−1−206
Claims (1)
- 【請求項1】 0〜100℃の温度範囲における熱伝導
率が0.40 (cal/cm・s・deg)以上の先端V字突起型
の回転ロールを融点Tm(K)に対して1.02〜1.
4Tmの温度範囲に加熱した合金融液の表面に接触さ
せ、合金融液の過冷却液体を噴出させて冷却することを
特徴とする非晶質金属細線の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7179236A JPH0929399A (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 非晶質金属細線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7179236A JPH0929399A (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 非晶質金属細線の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0929399A true JPH0929399A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16062328
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7179236A Pending JPH0929399A (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 非晶質金属細線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0929399A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007007714A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Nippon Steel Corp | 磁気特性に優れた鉄系非晶質薄帯の製造方法及び製造装置 |
| JP2008264856A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | Nhk Spring Co Ltd | 金属細線製造装置 |
-
1995
- 1995-07-14 JP JP7179236A patent/JPH0929399A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007007714A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Nippon Steel Corp | 磁気特性に優れた鉄系非晶質薄帯の製造方法及び製造装置 |
| JP2008264856A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | Nhk Spring Co Ltd | 金属細線製造装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4495691A (en) | Process for the production of fine amorphous metallic wires | |
| JP5837824B2 (ja) | 材料を切断する方法および製品 | |
| EP0039169B1 (en) | Amorphous metal filaments and process for producing the same | |
| JPH0113944B2 (ja) | ||
| KR102270609B1 (ko) | 비정질 금속 와이어 제조방법 | |
| JPS6038225B2 (ja) | 非晶質合金の製造方法 | |
| JPH08269647A (ja) | Ni基非晶質金属フィラメント | |
| JP7701598B2 (ja) | Fe系非晶質合金及びFe系非晶質合金薄帯 | |
| JPH0929399A (ja) | 非晶質金属細線の製造方法 | |
| JPH07316755A (ja) | Al基非晶質金属フィラメント | |
| JP2001107164A (ja) | Ni−Ti系形状記憶合金線材及びその製造方法 | |
| JPH0260752B2 (ja) | ||
| JPH06104597B2 (ja) | 竹状構造を有する金属フイラメントおよびその製造方法 | |
| JPS649909B2 (ja) | ||
| JP2928965B2 (ja) | 超耐熱・難加工材の噴射成形方法 | |
| JP3639689B2 (ja) | Fe基非晶質合金薄帯の製造方法 | |
| JPS649907B2 (ja) | ||
| JP2001252749A (ja) | ナノ結晶材料用Fe基アモルファスリボンの製造方法、およびナノ結晶材料の製造方法 | |
| JPH0113945B2 (ja) | ||
| JPH0360907B2 (ja) | ||
| JPH0674491B2 (ja) | Ni基非晶質金属フイラメント | |
| JPS6213427B2 (ja) | ||
| JPH0813068A (ja) | Ti−Ni系金属細線 | |
| JPH0736942B2 (ja) | 一方向樹枝状組織を有する高靭性及び高柔軟性の金属繊維 | |
| JPH0625807A (ja) | Ni基非晶質金属フィラメント |