JPH0929511A - 硬質被覆層がすぐれた耐欠損性を有する表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具 - Google Patents
硬質被覆層がすぐれた耐欠損性を有する表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具Info
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- JPH0929511A JPH0929511A JP20789595A JP20789595A JPH0929511A JP H0929511 A JPH0929511 A JP H0929511A JP 20789595 A JP20789595 A JP 20789595A JP 20789595 A JP20789595 A JP 20789595A JP H0929511 A JPH0929511 A JP H0929511A
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- cemented carbide
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 硬質被覆層がすぐれた耐欠損性を有する表面
被覆超硬合金製切削工具を提供する。 【解決手段】 超硬合金基体の表面に、TiC,Ti
N,TiCN,TiCO,TiNO、およびTiCNO
のうちの1種の単層または2種以上の複層で構成された
Ti化合物層とAl2 O3 層からなる硬質被覆層を2〜
20μmの平均層厚で形成してなる表面被覆超硬合金製
切削工具において、上記Al2 O3 層の平均層厚を1〜
15μmとし、かつ前記Al2 O3 層の中央部分に、前
記Al2 O3層の平均層厚の10〜70%に相当する層
厚に亘ってSiを1〜20重量%の割合で含有させる。
被覆超硬合金製切削工具を提供する。 【解決手段】 超硬合金基体の表面に、TiC,Ti
N,TiCN,TiCO,TiNO、およびTiCNO
のうちの1種の単層または2種以上の複層で構成された
Ti化合物層とAl2 O3 層からなる硬質被覆層を2〜
20μmの平均層厚で形成してなる表面被覆超硬合金製
切削工具において、上記Al2 O3 層の平均層厚を1〜
15μmとし、かつ前記Al2 O3 層の中央部分に、前
記Al2 O3層の平均層厚の10〜70%に相当する層
厚に亘ってSiを1〜20重量%の割合で含有させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、硬質被覆層がす
ぐれた耐欠損性を有し、したがって切刃に対して大きな
機械的熱的衝撃のかかる、例えば鋼の湿式断続高速切削
に用いた場合にも切刃に欠けやチッピング(微小欠け)
などの発生なく、すぐれた耐摩耗性を長期に亘って発揮
する表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具
(以下、被覆超硬切削工具という)に関するものであ
る。
ぐれた耐欠損性を有し、したがって切刃に対して大きな
機械的熱的衝撃のかかる、例えば鋼の湿式断続高速切削
に用いた場合にも切刃に欠けやチッピング(微小欠け)
などの発生なく、すぐれた耐摩耗性を長期に亘って発揮
する表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具
(以下、被覆超硬切削工具という)に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に鋼などの連続切削や断続切
削に被覆超硬切削工具が用いられている。また、上記の
被覆超硬切削工具が、例えば特公昭57−1585号公
報や特公昭59−52703号公報に記載される通り、
全体に均質な炭化タングステン基超硬合金基体や、結合
相形成成分としての例えばCoなどの含有量が基体内部
に比して相対的に高い表面部、すなわち表面部に結合相
富化帯域を有する炭化タングステン基超硬合金基体(以
下、これらを総称して超硬合金基体という)の表面に、
化学蒸着法や物理蒸着法を用いて、Tiの炭化物、窒化
物、炭窒化物、炭酸化物、窒酸化物、および炭窒酸化物
(以下、それぞれTiC,TiN,TiCN,TiC
O,TiNO、およびTiCNOで示す)のうちの1種
の単層または2種以上の複層で構成されたTi化合物層
と、Al酸化物(以下、Al2 O3 で示す)層からなる
硬質被覆層を5〜20μmの平均層厚で形成してなるも
のが知られている。
削に被覆超硬切削工具が用いられている。また、上記の
被覆超硬切削工具が、例えば特公昭57−1585号公
報や特公昭59−52703号公報に記載される通り、
全体に均質な炭化タングステン基超硬合金基体や、結合
相形成成分としての例えばCoなどの含有量が基体内部
に比して相対的に高い表面部、すなわち表面部に結合相
富化帯域を有する炭化タングステン基超硬合金基体(以
下、これらを総称して超硬合金基体という)の表面に、
化学蒸着法や物理蒸着法を用いて、Tiの炭化物、窒化
物、炭窒化物、炭酸化物、窒酸化物、および炭窒酸化物
(以下、それぞれTiC,TiN,TiCN,TiC
O,TiNO、およびTiCNOで示す)のうちの1種
の単層または2種以上の複層で構成されたTi化合物層
と、Al酸化物(以下、Al2 O3 で示す)層からなる
硬質被覆層を5〜20μmの平均層厚で形成してなるも
のが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の切削加工
の省力化および省エネ化に対する要求は強く、これに伴
ない、切削加工は高速化の傾向にあるが、上記の従来被
覆超硬切削工具を、特に切刃への機械的熱的衝撃の大き
い、鋼などの湿式断続高速切削に用いた場合、硬質被覆
層を構成するAl2 O3 層が十分な耐欠損性を具備する
ものでないために、これが原因で切刃に欠けやチッピン
グなどが発生し易く、比較的短時間で使用寿命に至るの
が現状である。
の省力化および省エネ化に対する要求は強く、これに伴
ない、切削加工は高速化の傾向にあるが、上記の従来被
覆超硬切削工具を、特に切刃への機械的熱的衝撃の大き
い、鋼などの湿式断続高速切削に用いた場合、硬質被覆
層を構成するAl2 O3 層が十分な耐欠損性を具備する
ものでないために、これが原因で切刃に欠けやチッピン
グなどが発生し易く、比較的短時間で使用寿命に至るの
が現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、上記の従来被覆超硬切削工具に
着目し、これの硬質被覆層を構成するAl2 O3 層の耐
欠損性向上をはかるべく研究を行なった結果、上記の従
来被覆超硬切削工具の硬質被覆層を構成するAl2 O3
層における中央部分に所定層厚に亘ってSiを含有させ
ると、この結果のSi部分含有Al2O3 層は、前記S
i含有中央部分によってすぐれた耐欠損性をもつように
なり、かつ実質的にAl2 O3 からなる上方および下方
部分によってすぐれた耐摩耗性および耐熱性が確保され
るようになることから、硬質被覆層全体の耐欠損性が耐
摩耗性の低下なく向上し、この結果の被覆超硬切削工具
は機械的熱的衝撃の大きい切削加工にもすぐれた耐欠損
性を長期に亘って発揮するという研究結果を得たのであ
る。
上述のような観点から、上記の従来被覆超硬切削工具に
着目し、これの硬質被覆層を構成するAl2 O3 層の耐
欠損性向上をはかるべく研究を行なった結果、上記の従
来被覆超硬切削工具の硬質被覆層を構成するAl2 O3
層における中央部分に所定層厚に亘ってSiを含有させ
ると、この結果のSi部分含有Al2O3 層は、前記S
i含有中央部分によってすぐれた耐欠損性をもつように
なり、かつ実質的にAl2 O3 からなる上方および下方
部分によってすぐれた耐摩耗性および耐熱性が確保され
るようになることから、硬質被覆層全体の耐欠損性が耐
摩耗性の低下なく向上し、この結果の被覆超硬切削工具
は機械的熱的衝撃の大きい切削加工にもすぐれた耐欠損
性を長期に亘って発揮するという研究結果を得たのであ
る。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、超硬合金基体の表面に、Ti
C,TiN,TiCN,TiCO,TiNO、およびT
iCNOのうちの1種の単層または2種以上の複層で構
成されたTi化合物層とAl2O3 層からなる硬質被覆
層を5〜20μmの平均層厚で形成してなる被覆超硬切
削工具において、上記硬質被覆層を構成するAl2 O3
層の平均層厚を1〜15μmとし、かつ前記Al2 O3
層の中央部分に、前記Al2 O3 層の平均層厚の10〜
70%に相当する層厚に亘ってSiを1〜20重量%の
割合で含有せしめてなる、硬質被覆層がすぐれた耐欠損
性を有する被覆超硬切削工具に特徴を有するものであ
る。
なされたものであって、超硬合金基体の表面に、Ti
C,TiN,TiCN,TiCO,TiNO、およびT
iCNOのうちの1種の単層または2種以上の複層で構
成されたTi化合物層とAl2O3 層からなる硬質被覆
層を5〜20μmの平均層厚で形成してなる被覆超硬切
削工具において、上記硬質被覆層を構成するAl2 O3
層の平均層厚を1〜15μmとし、かつ前記Al2 O3
層の中央部分に、前記Al2 O3 層の平均層厚の10〜
70%に相当する層厚に亘ってSiを1〜20重量%の
割合で含有せしめてなる、硬質被覆層がすぐれた耐欠損
性を有する被覆超硬切削工具に特徴を有するものであ
る。
【0006】なお、この発明の被覆超硬切削工具におい
て、硬質被覆層を構成する上記Si部分含有Al2 O3
層におけるSi含有中央部分は、通常の化学蒸着装置ま
たは物理蒸着装置にて、反応ガス組成:容量%で、Al
Cl3 :1〜20%、CO2 :0.5〜30%、SiC
l4 :0.001〜0.2%、必要に応じてHCl:1
〜20%および/またはH2 S:0.05〜5%、
H2 :残り、反応温度:850〜1050℃、雰囲気圧
力:30〜200torr、の条件で形成することができ、
この場合Siの含有量割合が1重量%未満では所望の耐
欠損性向上効果が得られず、一方、Siの含有割合が2
0重量%を越えると耐摩耗性が低下するようになること
から、Siの含有割合は1〜20重量%、望ましくは5
〜12重量%とする必要がある。また、硬質被覆層を構
成するTi化合物層は、化学蒸着法および/または物理
蒸着法にて、通常の条件で形成されるが、第1層をTi
N層とした場合、第2層以降の形成に際して、前記第1
層のTiN層中に超硬合金基体を構成するC成分が拡散
固溶する場合があり、この場合は前記第1層の一部ある
いは全体がTiCNで構成されるようになる。さらに、
硬質被覆層の平均層厚を5〜20μmとしたのは、その
平均層厚が5μm未満では所望のすぐれた耐摩耗性を確
保することができず、一方、その平均層厚が20μmを
越えると切刃に欠けやチッピングなどが発生し易くなる
という理由によるものであり、またSi部分含有Al2
O3 層の平均層厚は、上記の通り1〜15μmとするも
のであり、これは、その平均層厚が1μm未満では、S
i含有中央部分の層厚がこれの10%未満、すなわち
0.1μm未満となってしまい、所望のすぐれた耐欠損
性を確保することができなくなり、一方、その平均層厚
が15μmを越えると、Si含有中央部分の層厚が、こ
れの70%に相当する10.5μmを越えて厚くなる場
合が生じ、この場合は耐摩耗性の低下が避けられないと
いう理由からであり、望ましくはSi部分含有Al2 O
3 層の平均層厚は5〜10μm、Si含有中央部分の層
厚は前記Si部分含有Al2 O3 層の平均層厚に対する
割合で30〜50%とするのがよい。また、さらに硬質
被覆層を構成するTi化合物層のうちのTiCN層を、
例えば特開平6−8010号公報に記載される縦長成長
結晶組織とすると、通常の粒状結晶組織を有するTiC
N層に比して一段とすぐれた切削性能を発揮するように
なる。
て、硬質被覆層を構成する上記Si部分含有Al2 O3
層におけるSi含有中央部分は、通常の化学蒸着装置ま
たは物理蒸着装置にて、反応ガス組成:容量%で、Al
Cl3 :1〜20%、CO2 :0.5〜30%、SiC
l4 :0.001〜0.2%、必要に応じてHCl:1
〜20%および/またはH2 S:0.05〜5%、
H2 :残り、反応温度:850〜1050℃、雰囲気圧
力:30〜200torr、の条件で形成することができ、
この場合Siの含有量割合が1重量%未満では所望の耐
欠損性向上効果が得られず、一方、Siの含有割合が2
0重量%を越えると耐摩耗性が低下するようになること
から、Siの含有割合は1〜20重量%、望ましくは5
〜12重量%とする必要がある。また、硬質被覆層を構
成するTi化合物層は、化学蒸着法および/または物理
蒸着法にて、通常の条件で形成されるが、第1層をTi
N層とした場合、第2層以降の形成に際して、前記第1
層のTiN層中に超硬合金基体を構成するC成分が拡散
固溶する場合があり、この場合は前記第1層の一部ある
いは全体がTiCNで構成されるようになる。さらに、
硬質被覆層の平均層厚を5〜20μmとしたのは、その
平均層厚が5μm未満では所望のすぐれた耐摩耗性を確
保することができず、一方、その平均層厚が20μmを
越えると切刃に欠けやチッピングなどが発生し易くなる
という理由によるものであり、またSi部分含有Al2
O3 層の平均層厚は、上記の通り1〜15μmとするも
のであり、これは、その平均層厚が1μm未満では、S
i含有中央部分の層厚がこれの10%未満、すなわち
0.1μm未満となってしまい、所望のすぐれた耐欠損
性を確保することができなくなり、一方、その平均層厚
が15μmを越えると、Si含有中央部分の層厚が、こ
れの70%に相当する10.5μmを越えて厚くなる場
合が生じ、この場合は耐摩耗性の低下が避けられないと
いう理由からであり、望ましくはSi部分含有Al2 O
3 層の平均層厚は5〜10μm、Si含有中央部分の層
厚は前記Si部分含有Al2 O3 層の平均層厚に対する
割合で30〜50%とするのがよい。また、さらに硬質
被覆層を構成するTi化合物層のうちのTiCN層を、
例えば特開平6−8010号公報に記載される縦長成長
結晶組織とすると、通常の粒状結晶組織を有するTiC
N層に比して一段とすぐれた切削性能を発揮するように
なる。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の被覆超硬切削
工具を実施例により具体的に説明する。原料粉末とし
て、平均粒径:3μmを有する中粒WC粉末、同5μm
の粗粒WC粉末、同1.5μmの(Ti,W)C(重量
比で、以下同じ、TiC/WC=30/70)粉末、同
1.2μmの(Ti,W)CN(TiC/TiN/WC
=24/20/56)粉末、同1.3μmの(Ta,N
b)C(TaC/NbC=90/10)粉末、および同
1.2μmのCo粉末を用意し、これら原料粉末を表1
に示される配合組成に配合し、ボールミルで72時間湿
式混合し、乾燥した後、ISO・CNMG120408
(超硬合金基体A〜D用)および同SEEN42AFT
N1(超硬合金基体E用)に定める形状の圧粉体にプレ
ス成形し、この圧粉体を同じく表1に示される条件で真
空焼結して超硬合金基体A〜Eをそれぞれ製造した。さ
らに、上記超硬合金基体Bに対して、100torrのCH
4 ガス雰囲気中、温度:1400℃に1時間保持後徐冷
の浸炭処理を施し、浸炭処理後、基体表面に付着するカ
ーボンとCoを酸およびバレル研磨で除去することによ
り表面から11μmの深さ位置で最大Co含有量:1
5.3重量%を示し、かつ深さが22μmのCo富化帯
域を基体表面部に形成した。また、上記超硬合金基体A
およびDには、焼結したままで、基体表面部に、表面か
ら16μmの深さ位置で9.2重量%の最大Co含有量
を示し、かつ深さが22μmのCo富化帯域が形成され
ており、残りの超硬合金基体CおよびEには、前記Co
富化帯域の形成がなく、全体に均質な組織をもつもので
あった。さらに、表1には上記超硬合金基体A〜Eの内
部硬さ(ロックウエル硬さAスケール)をそれぞれ示し
た。
工具を実施例により具体的に説明する。原料粉末とし
て、平均粒径:3μmを有する中粒WC粉末、同5μm
の粗粒WC粉末、同1.5μmの(Ti,W)C(重量
比で、以下同じ、TiC/WC=30/70)粉末、同
1.2μmの(Ti,W)CN(TiC/TiN/WC
=24/20/56)粉末、同1.3μmの(Ta,N
b)C(TaC/NbC=90/10)粉末、および同
1.2μmのCo粉末を用意し、これら原料粉末を表1
に示される配合組成に配合し、ボールミルで72時間湿
式混合し、乾燥した後、ISO・CNMG120408
(超硬合金基体A〜D用)および同SEEN42AFT
N1(超硬合金基体E用)に定める形状の圧粉体にプレ
ス成形し、この圧粉体を同じく表1に示される条件で真
空焼結して超硬合金基体A〜Eをそれぞれ製造した。さ
らに、上記超硬合金基体Bに対して、100torrのCH
4 ガス雰囲気中、温度:1400℃に1時間保持後徐冷
の浸炭処理を施し、浸炭処理後、基体表面に付着するカ
ーボンとCoを酸およびバレル研磨で除去することによ
り表面から11μmの深さ位置で最大Co含有量:1
5.3重量%を示し、かつ深さが22μmのCo富化帯
域を基体表面部に形成した。また、上記超硬合金基体A
およびDには、焼結したままで、基体表面部に、表面か
ら16μmの深さ位置で9.2重量%の最大Co含有量
を示し、かつ深さが22μmのCo富化帯域が形成され
ており、残りの超硬合金基体CおよびEには、前記Co
富化帯域の形成がなく、全体に均質な組織をもつもので
あった。さらに、表1には上記超硬合金基体A〜Eの内
部硬さ(ロックウエル硬さAスケール)をそれぞれ示し
た。
【0008】ついで、これらの超硬合金基体A〜Eの表
面に、ホーニングを施した状態で、通常の化学蒸着装置
を用い、表2に示される条件で、表3,4に示される組
成および平均層厚の硬質被覆層を形成することにより本
発明被覆超硬切削工具1〜10および従来被覆超硬切削
工具1〜10をそれぞれ製造した。
面に、ホーニングを施した状態で、通常の化学蒸着装置
を用い、表2に示される条件で、表3,4に示される組
成および平均層厚の硬質被覆層を形成することにより本
発明被覆超硬切削工具1〜10および従来被覆超硬切削
工具1〜10をそれぞれ製造した。
【0009】つぎに、上記の本発明被覆超硬切削工具1
〜8および従来被覆超硬切削工具1〜8について、被削
材:SCM440の丸棒、切削速度:355m/min.、
切り込み:2.5mm、 送り:0.28mm/re
v.、切削時間:20分、の条件での鋼の湿式連続切削試
験、被削材:SCM440の角材、切削速度:230m
/min.、切り込み:1.5mm、 送り:0.23
mm/rev.、切削時間:30分、の条件での鋼の湿式断続
高速切削試験を行い、いずれの切削試験でも切刃の逃げ
面摩耗幅を測定した。また、本発明被覆超硬切削工具
9,10および従来被覆超硬切削工具9,10について
は、被削材:SCM440の角材、切削速度:355m
/min.、切り込み:2.5mm、 送り:0.28
mm/刃、切削時間:30分、の条件で鋼の湿式フライス
高速切削試験を行ない、同じく切刃の逃げ面摩耗幅を測
定した。これらの測定結果を表5に示した。
〜8および従来被覆超硬切削工具1〜8について、被削
材:SCM440の丸棒、切削速度:355m/min.、
切り込み:2.5mm、 送り:0.28mm/re
v.、切削時間:20分、の条件での鋼の湿式連続切削試
験、被削材:SCM440の角材、切削速度:230m
/min.、切り込み:1.5mm、 送り:0.23
mm/rev.、切削時間:30分、の条件での鋼の湿式断続
高速切削試験を行い、いずれの切削試験でも切刃の逃げ
面摩耗幅を測定した。また、本発明被覆超硬切削工具
9,10および従来被覆超硬切削工具9,10について
は、被削材:SCM440の角材、切削速度:355m
/min.、切り込み:2.5mm、 送り:0.28
mm/刃、切削時間:30分、の条件で鋼の湿式フライス
高速切削試験を行ない、同じく切刃の逃げ面摩耗幅を測
定した。これらの測定結果を表5に示した。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【表3】
【0013】
【表4】
【0014】
【表5】
【0015】
【発明の効果】表3〜5に示される結果から、本発明被
覆超硬切削工具1〜10は、いずれもSi部分含有Al
2 O3 層におけるSi含有中央部分によって硬質被覆層
がすぐれた耐欠損性をもつようになるので、乾式連続切
削は勿論のこと、特に機械的熱的衝撃の大きい鋼の湿式
断続高速切削でも切刃に欠けやチッピングなどの発生な
く、すぐれた耐摩耗性を発揮するのに対して、従来被覆
超硬切削工具1〜10においては、硬質被覆層を構成す
るAl2 O3 層が原因で上記の湿式断続高速切削では切
刃に欠けやチッピングが発生し、比較的短時間で使用寿
命に至ることが明らかである。上述のように、この発明
の被覆超硬切削工具は、硬質被覆層がすぐれた耐欠損性
を有するので、通常の連続切削および断続切削は勿論の
こと、特に機械的熱的衝撃の大きい湿式断続高速切削に
もすぐれた耐欠損性を示し、長期に亘ってすぐれた切削
性能を発揮するのである。
覆超硬切削工具1〜10は、いずれもSi部分含有Al
2 O3 層におけるSi含有中央部分によって硬質被覆層
がすぐれた耐欠損性をもつようになるので、乾式連続切
削は勿論のこと、特に機械的熱的衝撃の大きい鋼の湿式
断続高速切削でも切刃に欠けやチッピングなどの発生な
く、すぐれた耐摩耗性を発揮するのに対して、従来被覆
超硬切削工具1〜10においては、硬質被覆層を構成す
るAl2 O3 層が原因で上記の湿式断続高速切削では切
刃に欠けやチッピングが発生し、比較的短時間で使用寿
命に至ることが明らかである。上述のように、この発明
の被覆超硬切削工具は、硬質被覆層がすぐれた耐欠損性
を有するので、通常の連続切削および断続切削は勿論の
こと、特に機械的熱的衝撃の大きい湿式断続高速切削に
もすぐれた耐欠損性を示し、長期に亘ってすぐれた切削
性能を発揮するのである。
Claims (1)
- 【請求項1】 全体に均質な炭化タングステン基超硬合
金基体、または表面部に結合相富化帯域を有する炭化タ
ングステン基超硬合金基体の表面に、Tiの炭化物、窒
化物、炭窒化物、炭酸化物、窒酸化物、および炭窒酸化
物のうちの1種の単層または2種以上の複層で構成され
たTi化合物層とAl酸化物層からなる硬質被覆層を5
〜20μmの平均層厚で形成してなる表面被覆炭化タン
グステン基超硬合金製切削工具において、 上記硬質被覆層を構成するAl酸化物層の平均層厚を1
〜15μmとし、かつ前記Al酸化物層の中央部分に、
前記Al酸化物層の平均層厚の10〜70%に相当する
層厚に亘ってSiを1〜20重量%の割合で含有せしめ
たことを特徴とする硬質被覆層がすぐれた耐熱衝撃性を
有する表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工
具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20789595A JPH0929511A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 硬質被覆層がすぐれた耐欠損性を有する表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20789595A JPH0929511A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 硬質被覆層がすぐれた耐欠損性を有する表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0929511A true JPH0929511A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16547358
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20789595A Withdrawn JPH0929511A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 硬質被覆層がすぐれた耐欠損性を有する表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0929511A (ja) |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP20789595A patent/JPH0929511A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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