JPH09295562A - 坂道発進補助装置 - Google Patents

坂道発進補助装置

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JPH09295562A
JPH09295562A JP11284496A JP11284496A JPH09295562A JP H09295562 A JPH09295562 A JP H09295562A JP 11284496 A JP11284496 A JP 11284496A JP 11284496 A JP11284496 A JP 11284496A JP H09295562 A JPH09295562 A JP H09295562A
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wheels
vehicle
prohibition
brake
released
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JP11284496A
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Inventor
Hideki Asuke
英樹 足助
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、車両の坂道発進等を容易に行なえ
るようにした、坂道発進補助装置に関し、車輪のロック
時にブレーキを踏み直した場合でも坂道発進補助装置の
作動を確実に禁止できるようにするとともに、車輪のロ
ック回復時には確実に作動禁止を解除できるようにす
る。 【解決手段】 車輪が停止状態でエンジンから車輪への
動力伝達が遮断状態にあり、且つブレーキペダルが操作
されている状態を検知すると、ブレーキペダルの操作解
除後も制動力を保持する坂道発進補助装置において、車
輪がロック状態にあることを検出すると制動力を保持す
るための作動を禁止する作動禁止手段52Aと、車輪が
停止状態にあり、且つブレーキペダル操作が解除された
ことを検知してから所定時間後に該作動禁止手段52A
による作動禁止を解除する禁止解除手段52Bとをそな
えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の坂道発進等
を容易に行なえるようにした、坂道発進補助装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の車両において、ド
ライバのブレーキ操作の煩わしさを低減できるようにし
た坂道発進補助装置が開発されている。このような従来
の坂道発進補助装置は、ブレーキ操作により車両が停止
するとコンピュータがこれを検出して、ドライバがブレ
ーキペダルから足を離してもブレーキペダル踏み込み時
のブレーキ液圧を保持するような装置であり、これによ
りドライバはブレーキペダルを踏み続けることなく車両
の停止状態を保つことができるようなものである。ま
た、ドライバがクラッチを接続状態にすると、上述のブ
レーキ補助装置の作動が解除されて、通常の走行ができ
るようになっている。
【0003】このような装置について具体的に説明する
と、例えば、車両のブレーキの作動流体圧供給経路上に
流体圧を保持できるようにした電磁弁が設けられてお
り、ブレーキペダルを踏んだままで車両停止状態が所定
時間継続し、その後ブレーキペダルから足を離すと、コ
ントローラがこれを検出して上記の電磁弁を閉じてブレ
ーキ力を保持するのである。
【0004】これにより、渋滞や信号待ちでブレーキペ
ダルを踏み続ける必要がなくなり、肉体的,精神的な疲
労を低減することができるようになる。また、坂道発進
等も容易に行なうことができ、さらには、追突された時
にも被害を最小限に抑制するとともに事故の拡大を防ぐ
ことができるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような坂道発進補
助装置の作動を開始する条件としては、例えば以下のよ
うに、1.〜3.の3つの条件を全て満たしている場合に、
運転者が車両を停止状態を維持していると見做して坂道
発進補助装置を作動させることが考えられる。 1.ブレーキペダルが所定時間(例えば1sec)以上踏
まれていることが検出されたとき。
【0006】2.車速=0(即ち停車している)が検出さ
れたとき。 3.クラッチペダルが踏まれていることが検出される、又
は、変速段がニュートラル位置であることが検出された
とき。 ところで、上述の2.において、トランスミッションの出
力軸の回転を検出する車速センサを用いることが考えら
れるが、このような一般的な車速センサでは、車両がロ
ック状態のときにも車速V=0と判定してしまう。
【0007】例えば摩擦抵抗が低い路面(低μ路)にお
いて急激にブレーキペダルを踏んで車輪がロックしてし
まうと、車両は滑走状態で走行しているにもかかわら
ず、車速センサからの検出情報に基づいて車速V=0と
判定してしまう。このような場合、上記1.及び3.の条件
を満足していれば、坂道発進補助装置の作動開始条件が
満たされていると判定して、車両が走行中であるにもか
かわらず坂道発進補助装置が作動してしまう問題が生じ
る。
【0008】そこで、車輪のロックを判定するロック判
定手段を設け、車輪のロック状態が検出されると、坂道
発進補助装置の作動を禁止することが考えられる。この
車輪ロック判定手段では、例えば車速センサで検出され
る車速を微分して得られる車両前後方向の加速度(前後
G、この場合は特に減速G)情報に基づいて、この減速
Gが所定値を越えていることを条件に車輪にロック傾向
が生じていると判定する。
【0009】そして、このロック判定手段により車両が
ロック傾向にあると判定された場合は、上記1.〜3.の3
つの条件を全て満たしていても坂道発進補助装置の作動
開始を禁止するのである。また、このような車輪のロッ
ク判定に対して、車輪のロックが回復した場合、即ち車
輪グリップ力を取り戻した場合には、車輪のロック判定
を解除することにより、坂道発進補助装置の作動開始の
禁止を解除する。
【0010】具体的には、車輪のロック判定後におい
て、ブレーキペダルを踏んでいないのに車輪が停止して
いる場合は、車両はすでに停止して車輪はロック状態か
ら脱したと判断できるのでロック判定を解除するのであ
る。これにより、車輪のロック時には確実に坂道発進補
助装置の作動を禁止することができるとともに、車輪の
ロック状態が解除されると坂道発進補助装置の作動禁止
を確実に解除することができるのである。
【0011】しかしながら、上述のような対策を施した
としても、次のような問題がある。例えば低μ路におい
て、車輪がロックすると、ドライバはポンピングブレー
キ等により車輪のグリップ力を回復させて車両の走行状
態をコントロールしようとする場合がある。つまり、車
輪がロック状態となると、ドライバは一旦ブレーキペダ
ルから足を離して、車輪のグリップの回復を待ってから
再びブレーキペダルを踏んだりするようなことが考えら
れる。
【0012】ところが、上述のような低μ路において
は、車輪ロック後にドライバがブレーキペダルから足を
離しても、タイヤと路面との間の摩擦係数が低いため、
しばらくの間は車輪のグリップ力が回復せずにロック状
態が継続されることがある。このような状況下におい
て、再びドライバがブレーキペダルを踏み込んでも車輪
はやはりロック状態のままである。
【0013】このため、上述のように車輪の停止且つブ
レーキペダル非操作を条件にロック判定を解除するよう
にした場合には、車輪ロック状況下で、ブレーキペダル
を離すと、ロック状態が継続しているにもかかわらず、
ロック判定が解除されてしまうおそれがある。そして、
上述のような状況下で車輪ロック判定が解除された後に
再びブレーキペダルを踏み込んだ時に、坂道発進補助装
置の開始条件のうち、1.及び3.の条件を満足していれ
ば、コントローラでは車両が停止しているときにドライ
バがブレーキペダルを踏み込んだものと判定して、走行
中にもかかわらず、坂道発進補助装置を誤作動させてし
まうことが考えられるのである。このような場合、その
後ブレーキペダルを離しても制動力が保持されたままと
なってしまうという問題が生じる。
【0014】なお、特開平3−96460号公報には、
車体に設けた前後Gセンサの出力が所定値以上のときに
は、制動力の保持を禁止して車輪ロック時の誤作動を防
止する技術が開示されているが、氷上路等の極低μ路
や、ハイドロプレーニング現象下では、わずかな車体減
速度でも車輪ロック状態に陥ることがあり、このような
条件下での誤作動を確実に防止できるようなものではな
かった。
【0015】本発明の坂道発進補助装置は、上述のよう
な課題に鑑みて創案されたものであり、車輪のロック時
にブレーキを踏み直した場合でも坂道発進補助装置の作
動を確実に禁止できるようにするとともに、車輪のロッ
ク回復時には、確実に坂道発進補助装置の作動禁止を解
除できるようにすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の坂道発進補助装置は、車両の車輪が停止状態
でエンジンから該車輪への動力伝達が遮断状態にあり、
且つブレーキペダルが操作されている状態を検知する
と、該ブレーキペダルの操作解除後も制動力を保持する
坂道発進補助装置において、該車輪がロック状態にある
ことを検出すると制動力を保持するための作動を禁止す
る作動禁止手段と、該車輪が停止状態にあり、且つブレ
ーキペダル操作が解除されたことを検知してから所定時
間後に該作動禁止手段による作動禁止を解除する禁止解
除手段とをそなえていることを特徴としている。
【0017】また、請求項2記載の本発明の坂道発進補
助装置は、上述の請求項1記載の構成に加えて、上記禁
止解除手段は、車輪が停止状態にあり、且つブレーキペ
ダル操作が解放されたことを検知してから所定時間経過
した時、又は車輪がロック状態から回復したことを検知
した時に、上記作動禁止手段による作動禁止を解除する
ように構成されていることを特徴としている。
【0018】また、請求項3記載の本発明の坂道発進補
助装置は、上述の請求項1記載の構成に加えて、上記禁
止解除手段は、駐車ブレーキレバーが非操作状態にあ
り、且つ車輪が停止状態にあり、且つブレーキペダル操
作が解放されたことを検知してから所定時間後に上記作
動禁止手段による作動禁止を解除するように構成されて
いることを特徴としている。
【0019】さらに、請求項4記載の本発明の坂道発進
補助装置は、上述の請求項1記載の構成に加えて、上記
車輪のロック状態の検知は、該車両に設けられた車速検
出手段からの検出情報に基づいて、該車両の減速度が所
定値を越えたことにより行なわれ、上記車輪の停止状態
の検知は、該車速検出手段から出力される車速が0であ
ることにより行なわれることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態としての坂道発進補助装置について説明する。
【0021】(1)全体構成の説明 図5に示すブレーキ装置は、エア圧を制御圧として用い
たサービスブレーキ(このようなサービスブレーキをエ
アオーバハイドロリック型ブレーキといい、以下、単に
エアブレーキと略す)であって、車両のブレーキ装置
は、主にこのエアブレーキと図示しない駐車ブレーキ
(パーキングブレーキ)とから構成されている。
【0022】そして、このエアブレーキには、ブレーキ
ペダル4の操作に応動して、所要圧のブレーキ作動用エ
アを供給するブレーキ作動用エア供給系(以下、単にエ
ア供給系という)6が設けられており、このエア供給系
6からのブレーキ作動用エアを受けて、前輪側のブレー
キ液圧供給系及び後輪側のブレーキ液圧供給系(ともに
図示省略)に接続されたマスタシリンダ5A,5Bが作
動して車両に制動力が発生するようになっている。
【0023】すなわち、このサービスブレーキのエア供
給系6には、図5に示すように、ブレーキバルブ80
や、エア源としてのエアタンク81が接続されており、
運転者がブレーキペダル4を踏むと、ブレーキバルブ8
0が開いてエアタンク81内の高圧エアが開放されるよ
うになっている。これにより、高圧エアがエア供給路8
2,83や後述するマグネットバルブ7を介してマスタ
シリンダ5A,5Bに供給されるようになっているので
ある。
【0024】そして、マスタシリンダ5A,5Bがこの
高圧エアの作用を受けて作動することにより、前輪側及
び後輪側のブレーキ液圧供給系におけるブレーキオイル
の液圧が高められて、サービスブレーキ作動部材(ブレ
ーキシューやブレーキパッド)が作動し、車両に制動力
が発生するようになっている。ところで、図5に示すブ
レーキ装置には、坂道発進補助装置50と駐車ブレーキ
安全装置60とが設けられていて、これらの各装置5
0,60が互いに作用し合うことで車両の坂道発進を容
易にしたり、駐車中の車両の安全を確保したりすること
ができるようになっている。
【0025】(1・1)坂道発進補助装置の説明 このうち、まず坂道発進補助装置50について説明する
と、この坂道発進補助装置50は、図5に示すブレーキ
ペダル4を踏んで車両を停止させた場合にシステムオン
状態となるものであって、運転者がブレーキペダル4を
踏んで車両が停止したことが所定時間以上検出される
と、エア供給系6のエア供給路82,83に設けられた
マグネットバルブ(流体圧保持機構)7を切り換えて、
このマグネットバルブ7よりも下流側のエア供給系6内
の高圧エアを封じ込めて、運転者がブレーキペダル4か
ら足を離しても制動力を保持するようなものである。
【0026】ところで、上述した坂道発進補助装置50
のマグネットバルブ7は、制御手段としてのコントロー
ラ9により制御されるようになっている。このコントロ
ーラ9には、図5に示すように作動スイッチ10,調整
スイッチ11,クラッチぺダルストロークセンサ(クラ
ッチセンサ)12,車速センサ(車速検出手段)13,
ニュートラルスイッチ14,ストップランプスイッチ1
5,パーキングスイッチ16,ドアスイッチ17及びキ
ースイッチ18が接続されており、これらの各センサ類
からの検出情報に基づいてマグネットバルブ7の作動が
制御されるようになっているのである。
【0027】ここで、作動スイッチ10は、運転者の周
囲に配設されたオンオフスイッチであって、この作動ス
イッチ10をオンにすることにより坂道発進補助装置5
0が作動しうる状態となり、作動スイッチ10をオフに
すると坂道発進補助装置50が作動しないようになって
いる。また、調整スイッチ11は坂道発進補助装置50
の作動を調整するものであり、マグネットバルブ7の作
動を解除するタイミングの調整を行なうようなスイッチ
である。
【0028】クラッチぺダルストロークセンサ(クラッ
チセンサ)12は、運転者がクラッチペダル(図示省
略)を踏み込むとこれを検出してオン信号を出力するよ
うなセンサであり、又車速センサ13は、電源遮断スイ
ッチ64(図4参照)を介して、バッテリ68からの電
力供給を受けて車速を検出するようなアクティブ型の車
速検出手段である。
【0029】ニュートラルスイッチ14は、変速機の変
速段位置がニュートラルにある場合のみオン信号を出力
するようになっている。ストップランプスイッチ15
は、ブレーキペダル4の作動状態を検出するものであっ
て、運転者がブレーキペダル4を踏み込むとこれを検出
して、やはりオン信号を出力するようになっている。
【0030】また、パーキングスイッチ16は、パーキ
ングブレーキレバーの操作位置に基づいてパーキングブ
レーキの作動状態を検出するようになっている。ドアス
イッチ17は、車両の運転席側のドアの開閉状態を検出
しうるセンサであり、又キースイッチ18は、エンジン
(図示省略)が運転中か又はエンジンが停止しているか
を検出するようなセンサである。
【0031】また、図5に示すように、コントローラ9
には、警報ランプ20や警報ブザー21が接続されてお
り、坂道発進補助装置50の作動状態や車両の状態が所
定の条件になった場合、運転者へアラーム(警報)を発
するようになっている。具体的には、車両が停止してい
るときに、運転者が駐車ブレーキを作動させずに車室外
に出ようとすると、これをパーキングスイッチ16やド
アスイッチ17により検出しアラームを発することで運
転者に駐車ブレーキの作動を促すようになっている。
【0032】そして、コントローラ9では、上述の各セ
ンサ類10〜18の検出情報に基づいて、マグネットバ
ルブ7のオンオフ制御信号を設定してマグネットバルブ
7に出力するようになっているのである。
【0033】(1・2)駐車ブレーキ安全装置の説明 さて、次に駐車ブレーキ安全装置60について説明する
と、この駐車ブレーキ安全装置60は、所定の条件の下
で車両を停止させた後に、運転者が何ら操作をしていな
いにもかかわらず車両が動き出すと、この車両を停止さ
せるべく作動するものである。
【0034】すなわち、この駐車ブレーキ安全装置60
は、例えばパーキングブレーキレバーを十分に引かずに
坂道に駐車した場合に、重力等の作用により車両が自然
に動き始めると、これを検知してブレーキ液圧を増圧さ
せてリア側のサービスブレーキを作動させるようになっ
ている。
【0035】このため、図5に示すように、後輪側のエ
ア供給路83におけるマグネットバルブ7の下流側とリ
ア側のマスタシリンダ5Bとの間には、エアタンク81
からの高圧エアを供給しうる補助エア供給路84が介設
されている。また、補助エア供給路84には、上流側か
らチェックバルブ87と、ソレノイドバルブ(流体圧増
加機構)90とが設けられており、このソレノイドバル
ブ90の作動状態を制御することにより、エアタンク8
1内の高圧エアをマスタシリンダ5Bに供給することで
自動的に車両の制動力を高めるようになっているのであ
る。
【0036】また、図5に示すように、ソレノイドバル
ブ90とマスタシリンダ5Bとの間には、ダブルチェッ
クバルブ89が設けられている。このダブルチェックバ
ルブ89は、2つのエア圧供給経路のうち、エア圧の大
きい方の経路を開いて、他方のエア圧の小さい方の経路
を閉じるようなセレクトハイのバルブである。そして補
助エア供給路84から供給される高圧エアは、このダブ
ルチェックバルブ89を介してマスタシリンダ5Bに供
給されるようになっている。
【0037】なお、上述のチェックバルブ87は、図示
するように、エアタンク81からの高圧エアの下流側へ
の流通のみを許容するような逆止弁である。
【0038】(2)制御系の全体構成の説明 ところで、上述したように、坂道発進補助装置50と駐
車ブレーキ安全装置60とは、何れもコントローラ9に
よりその作動が制御されるようになっているが、以下、
図4を用いて、このブレーキ装置の制御系の全体構成に
ついて説明する。
【0039】図4に示すように、制御手段としてのコン
トローラ9には、坂道発進補助装置50の作動を制御す
るための坂道発進補助装置制御手段51と、駐車ブレー
キ安全装置60の作動を制御するための駐車ブレーキ安
全装置制御手段61とが設けられている。
【0040】(2・1)坂道発進補助装置の制御系の説
明 まず、坂道発進補助装置制御手段51について説明する
と、作動開始コントローラ52は坂道発進補助装置50
の作動の開始を制御するための制御部,作動解除コント
ローラ53はその作動の解除を制御するための制御部,
作動警報コントローラ(アラーム発生手段)54はその
作動の警報を発する制御するための制御部である。
【0041】そして、この坂道発進補助装置制御手段5
1には、上述したマグネットバルブ7や警報部材として
の警報ランプ20や警報ブザー21が接続されており、
ドライバ55,56から出力された制御信号に基づい
て、これらのマグネットバルブ7や警報ランプ20や警
報ブザー21の作動を制御するようになっている。
【0042】すなわち、図4に示すように、坂道発進補
助装置制御手段51の作動開始コントローラ52には、
上述したセンサ類10〜18のうち、クラッチセンサ1
2,車速センサ13,ニュートラルスイッチ14,スト
ップランプスイッチ15が接続されており、作動開始コ
ントローラ52では、エンジンの作動中にこれら各セン
サ類12〜15により以下の車両状態が検出されたとき
に、坂道発進補助装置50を作動させる制御信号を設定
するようになっている。
【0043】1.ストップランプスイッチ15によりブレ
ーキペダル4が所定時間(例えば1sec)以上踏まれ
ていることが検出されたとき。 2.車速センサ13により車速=0(即ち停車している)
が検出されたとき。 3.クラッチセンサ12によりクラッチペダルが踏まれて
いることが検出される、又は、ニュートラルスイッチ1
4により変速段がニュートラル位置であることが検出さ
れたとき。
【0044】そして、上記の1.〜3.の3つの条件を全て
満たしている場合は、作動開始コントローラ52では運
転者が車両を停止状態を維持していると見做して、坂道
発進補助装置50を作動させる制御信号を設定し、ドラ
イバ55からマグネットバルブ7にこの制御信号が出力
されるようになっているのである。これにより、エア供
給系6上に設けられたマグネットバルブ7がオンに切り
換えられ、エアタンク81からの高圧エアが、マスタシ
リンダ5A,5Bとマグネットバルブ7との間で封じ込
められるようになっている。
【0045】したがって、ブレーキバルブ80のオンオ
フに関係なく、マスタシリンダ5A,5Bが作動状態を
保つようになり、前輪側及び後輪側のブレーキ液圧供給
系40A,40Bではブレーキ液圧が高められた状態と
なって、制動力が保持されるのである。そして、これに
より車両が停止状態を保つのである。このように、坂道
発進補助装置50をシステムオン状態にすると、坂道で
の停車時や渋滞時の停車時に、ブレーキペダル4を踏み
続けなくても車両が停止状態となるので、運転者の疲労
が低減されるのである。
【0046】なお、作動開始コントローラ52には、作
動スイッチ10も接続されており、この作動スイッチを
オフにすることにより、作動開始コントローラ52で設
定された制御信号をキャンセルすることができるように
なっている。ところで、上述の車速センサ13として
は、トランスミッションの出力軸の回転を検出するセン
サが用いられる。このような車速センサ13では、例え
ば摩擦抵抗が低い路面(低μ路)において急激にブレー
キペダル4を踏んで車輪をロックさせてしまうと、車両
が滑走状態で走行しているにもかかわらず、作動開始コ
ントローラ52では車速センサ13からの検出情報に基
づいて、車速V=0と判定してしまう。
【0047】そして、このときに上記1.及び3.の条件を
満足していれば、作動開始コントローラ52では、坂道
発進補助装置50の作動開始条件が満たされていると判
定して、マグネットバルブ7に作動開始の制御信号を出
力して、車両走行中にもかかわらず、坂道発進補助装置
50を作動させてしまう問題がある。そこで、図1に示
すように、このような車輪ロック時における坂道発進補
助装置50の作動を禁止すべく、作動開始コントローラ
52には、坂道発進補助装置50の作動を禁止する作動
禁止手段52Aと、この作動禁止手段52Aによる坂道
発進補助装置50の作動禁止を解除する禁止解除手段5
2Bと、車輪のロックを判定するロック判定手段52C
とが設けられている。
【0048】そして、この車輪ロック判定手段52Cで
は、車速センサ13からの検出情報を微分して算出され
た前後加速度情報に基づいて、減速Gが所定値以上なっ
たことを検出すると車輪がロック傾向にあると判定する
ようになっている。そして、このようにロック判定手段
52Cにより車両がロック傾向にあると判定された場合
は、作動禁止手段52Aでは、上記1.〜3.の3つの条件
を全て満たしていてもマグネットバルブ7を作動させ
ず、坂道発進補助装置50の作動開始を禁止するように
なっているのである。
【0049】また、このような車輪のロック判定に対し
て、車輪のロックが回復した場合、即ち車輪グリップ力
を取り戻した場合に、ロック判定手段52Cでは、車輪
のロック判定を解除するようになっている。このロック
判定の解除について簡単に説明すると、具体的には、車
輪のロック判定後において、車輪が停止していて且つス
トップランプスイッチ15がオフであることが検出され
て所定時間が経過した場合、すなわち、ブレーキペダル
4を踏み込んでいないのに車輪が停止してから所定時間
が経過した場合は、ロック判定手段52Cは、車輪のロ
ック状態は回復したとしてロック判定を解除するように
なっている。
【0050】具体的には、図2に示すように、車輪の停
止状態が判定され、且つブレーキペダル4操作が解放さ
れたことが検出されると、ロック判定手段52Cではす
ぐにはロック判定を解除せずに、所定時間(例えば0.
2〜0.8sec)のみ車輪のロック判定を維持して、
その後、車輪のロック判定を解除するようになってい
る。
【0051】これは、上記の所定時間経過後は、車輪の
グリップ力が十分回復していると推定できるからであ
り、このような所定時間経過後に作動禁止手段52Aに
よる作動禁止を解除するのである。なお、上記の所定時
間は例えば氷上において車輪をロックさせても、ブレー
キペダル4を離せば車輪が回転しだすのに十分な時間に
設定されている。
【0052】また、禁止解除手段52Bでは、ロック判
定手段52Cにより車輪がロック状態から回復したこと
を検知した場合も、作動禁止を解除するようになってい
る。このロック状態からの回復は、例えば車両が所定値
以上の減速G(例えば0.3G以上)が発生すると、車
輪がロックしていないと判定するのである。そして、ロ
ック判定手段52Cによりロック判定が解除されると、
禁止解除手段52Bでは、作動禁止手段52Aによる坂
道発進補助装置50の作動禁止を解除して、通常通りに
坂道発進補助装置50が作動しうるスタンバイ状態とす
るのである。
【0053】上述のように、車輪停止時にブレーキペダ
ル4を離しても所定時間内は作動禁止を解消しないよう
にすることで、車輪ロック状況下でブレーキペダル4を
2度踏みした場合に、坂道発進補助装置が誤作動するこ
とを防止できるのである。次に、作動解除コントローラ
53について説明する。作動解除コントローラ53に
は、クラッチセンサ12,ニュートラルスイッチ14,
パーキングスイッチ16が接続されており、作動解除コ
ントローラ53では、上記各センサ類12,14,16
からの検出情報に基づいて、以下の2つの状態のうちい
ずれかが検出されたときに、坂道発進補助装置50の作
動を解除する制御信号を設定するようになっている。
【0054】4.ニュートラルスイッチ14により変速装
置のギアがニュートラル以外に操作されたことが検出さ
れ、これに加えてクラッチセンサ12によりクラッチペ
ダルを戻したことが検出されたとき。 5.パーキングスイッチ16によりパーキングブレーキレ
バーの作動が検出されたとき。
【0055】上述の4.の場合は、作動解除コントローラ
53では、運転者が車両を発進させようとしていると判
断して、坂道発進補助装置50の作動を解除する制御信
号を設定するものであり、この場合は、ドライバ55か
らマグネットバルブ7にこの解除信号が出力されるよう
になっている。また、5.の場合は、車両がパーキングブ
レーキにより停車状態に保たれるようになるので、作動
解除コントローラ53では、高圧エアを封じ込めて車両
を停止させる必要がなくなると判断して、坂道発進補助
装置50の作動を解除する制御信号を設定するようにな
っているのである。なお、この場合は、他の所定の条件
を満たすと、上述した駐車ブレーキ安全装置60が作動
して車両を確実に停止状態に保つようになるが、この場
合については後述する。
【0056】このように、上記の4.及び5.の条件のうち
何れかの条件を満たしている場合は、作動解除コントロ
ーラ53により設定された作動解除信号がドライバ55
からマグネットバルブ7に出力されて、これによりマグ
ネットバルブ7がオフに切り換えられるようになってい
る。したがって、車両を発進させる場合に、運転者はブ
レーキペダル4の操作を行なうことなく、アクセルペダ
ルの操作とクラッチペダルの操作を行なうことで車両を
発進させることができるので、特に坂道発進時に容易に
車両を発進させることができるようになる。
【0057】また、パーキングブレーキを作動させる場
合(上記5.の場合)は、比較的長時間に亘って車両を停
車させる場合が多いので、坂道発進補助装置50の作動
を解除して、サービスブレーキへの不必要な負荷をなく
しているのである。なお、この作動解除コントローラ5
3には、調整スイッチ11も接続されており、この調整
スイッチ11を操作することにより、坂道発進補助装置
50の作動解除タイミングを調整できるようになってい
る。
【0058】(2・2)駐車ブレーキ安全装置の制御系
の説明 次に、駐車ブレーキ安全装置制御手段61について簡単
に説明する。図4に示すように、駐車ブレーキ安全装置
制御手段61は、車速センサ13,ニュートラルスイッ
チ14,パーキングスイッチ16,キースイッチ18か
らの検出情報に基づいて、以下の6.,7.の何れかの車両
状態を検出すると、ソレノイドバルブ90を制御してマ
スタシリンダ5Bにエア圧を供給するようになってい
る。
【0059】6.パーキングスイッチ16によりパーキン
グブレーキが作動中であることが検出されたにもかかわ
らず、車速センサ13により所定の車速が検出され、且
つキースイッチ18によりエンジンが作動中であること
が検出され、且つニュートラルスイッチ14により変速
位置が中立位置であることが検出されたとき。 7.パーキングスイッチ16によりパーキングブレーキが
作動中であることが検出されたにもかかわらず、車速セ
ンサ13により所定の車速が検出され、且つキースイッ
チ18によりエンジンが非作動中であることが検出され
たとき。
【0060】このような6.,7.の場合は、作動開始コン
トローラ62では、車両がパーキングブレーキにより停
止状態であるにもかかわらず、坂道等の勾配により自然
に車両が動き出したと判断して、ソレノイドバルブ90
に制動力を増大させるための制御信号を出力するように
なっているのである。
【0061】したがって、駐車ブレーキ安全装置60で
は、坂道等での駐車時に自然に車両が動き出した時の車
両の安全を確保することができるのである。また、この
ときドライバ67からパーキングブレーキランプ33を
点滅させる信号を出力して、駐車ブレーキ安全装置60
が作動中であることを運転者に報知するようになってい
る。
【0062】一方、駐車ブレーキ安全装置制御手段61
は、ストップランプスイッチ15及びパーキングスイッ
チ16からの検出情報に基づいて、以下の8.,9.の何れ
かの車両状態が検出されると、駐車ブレーキ安全装置6
0の作動を解除する制御信号を設定して、システムオフ
状態にするようになっている。
【0063】8.パーキングスイッチ16により、パーキ
ングブレーキレバーの解除操作が続けて所定の複数回
(例えば2回)検出されたとき。 9.パーキングスイッチ16によりパーキングブレーキレ
バーの解除操作が検出されるとともに、ストップランプ
スイッチ15によりブレーキペダルの踏み込み(即ちサ
ービスブレーキの作動操作)が検出されたとき。
【0064】つまり、駐車ブレーキ安全装置60が作動
状態となるには、上記6.,7.で詳述したようにパーキン
グブレーキの作動が必要であり、したがって、この装置
60の作動解除には、8.,9.のようにパーキングブレー
キを解除することが前提条件となっているのである。な
お、図4中、64Aはシステム用電源スイッチである。
【0065】本発明の一実施形態としての坂道発進補助
装置は、上述のように構成されているので、例えば図3
に示すようなフローチャートにしたがって車輪のロック
が判定され坂道発進補助装置50の作動開始の禁止又は
禁止の解除が行なわれる。すなわち、まずステップS1
01において、フラグがF=1であるか否かを判定す
る。ここで、最初の制御周期のみはフラグをF=0とし
て、ステップS102に進み、車速センサ13からの検
出情報に基づいて減速Gが所定値(例えば0.3G)以
下であるか否かを判定する。ここで、減速Gが所定値を
上回ってれば、ステップS103に進み、車輪がロック
していると判定してフラグをF=1に設定する。そし
て、この後ステップS104に進んで坂道発進補助装置
50の作動開始を禁止してからリターンする。
【0066】また、ステップS102において減速Gが
所定値以下と判定された場合は、ステップS109に進
む。この場合は、車輪がロックしていないので、ステッ
プS109においてフラグをF=0に設定する。一方、
2回目以降の制御周期において、ステップS101でフ
ラグがF=1であると判定されると、ステップS105
以下に進む。なお、フラグがF=1である場合は、車輪
ロック判定に基づいて坂道発進補助装置が作動禁止され
ている場合であり、ステップS105〜107において
車輪がロック状態から回復したか否かを判定する。
【0067】まず、ステップS105では、車速センサ
13からの検出情報に基づいて車輪が停止しているか否
かが判定され、車輪が停止していなければ上述のステッ
プS102以下に進む。また、車輪が停止している場合
は、ステップS106に進んで、ストップランプスイッ
チ15からの情報に基づいてブレーキペダル4が踏み込
まれているか否かを判定する。ストップランプスイッチ
15がオンであれば、ブレーキペダル4が踏み込まれて
いる場合であり、この場合は、上述のステップS102
以下に進む。
【0068】また、ストップランプスイッチ15がオフ
であれば、ステップS107に進んで、車輪停止状態で
ブレーキペダル4の操作を解放してからの経過時間のカ
ウントを開始する。そして、続くステップS108にお
いては、ステップS107でのタイマ出力に基づき所定
時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過すると
ステップS109に進んで車輪のロック判定を解除し
て、フラグをF=0に設定する。
【0069】すなわち、車輪がロック状態であっても、
ブレーキペダル4の操作が解放されてから所定時間だけ
経過すれば、車輪のグリップ力が回復してロック状態か
ら回復したと推定して、車輪のロック判定を解除する
(F=0)のである。なお、ステップS108において
所定時間が経過していない場合はステップS107に戻
る。
【0070】そして、所定時間経過してステップS10
9で車輪のロック判定が解除されると、ステップS11
0に進んで坂道発進補助装置50の作動禁止を解除して
からリターンするのである。本発明では、上述のように
坂道発進補助装置50の作動禁止や禁止解除を行なうこ
とで以下のような利点がある。
【0071】すなわち、車輪がロックするとロック判定
手段52Cにより車輪のロック状態が検出され、作動禁
止手段52Aにより坂道発進補助装置50の作動が禁止
されるので、急激なブレーキ操作や低μ路におけるブレ
ーキ操作時等に車輪がロックした場合に坂道発進補助装
置50が作動して制動力が保持されるようなことを確実
に防止することができる。
【0072】また、ロック判定手段52Cは、車輪のロ
ック判定後に車輪が停止状態にあり且つブレーキペダル
4の踏み込みがなくなってから所定時間経過すると、車
輪のロック判定を解除するとともに、禁止解除手段52
Bにより坂道発進補助装置50の作動禁止が解除される
ので、通常の坂道発進時等には確実に本装置が作動す
る。また、ブレーキペダル4を踏み直してもロック状態
が回復しないときに、坂道発進補助装置50の作動禁止
が解除されることもなく、安全性が向上する。
【0073】また、減速Gが所定値よりも小さくなると
車輪がロック状態から回復したと判定して、車輪停止と
ブレーキペダル非操作との条件が成立しなくても禁止解
除手段52Bにより作動禁止が解除されるので、安全性
を確保しながら早期に坂道発進補助装置50の作動禁止
を解除できる。さらに、車輪の停止判定及び車輪のロッ
ク判定に車速センサ13からの検出情報を用いるのでセ
ンサの共用化が可能になりコスト増や重量増を招くこと
もない。
【0074】次に、本発明の変形例について説明する
と、この変形例では、上述の実施形態に加えて、図6に
示すように、禁止解除手段52Bによる坂道発進補助装
置50の作動禁止の解除条件としてパーキングスイッチ
16からの検出情報が加味されたものである。この場合
は、車輪の停止状態が判定され、且つブレーキペダル4
の操作が解放されたことが検出され、且つパーキングス
イッチ16によりパーキングブレーキレバーがオフ(非
操作状態)であることが検出されると、ロック判定手段
52Cでは、所定時間のみ車輪のロック判定を維持し
て、その後、車輪のロック判定を解除するように構成さ
れている。
【0075】これは、ドライバによっては、例えば車両
の停止寸前にブレーキペダル4の操作を行なわずにパー
キングブレーキレバーのみを操作して、車輪をロックさ
せて車両を停止させるようなことが考えられるからであ
り、このような場合にパーキングブレーキレバーを非操
作状態にしても、所定時間内は車輪がロック状態に継続
されることが考えられるからである。
【0076】このような構成では、例えば、図7に示す
フローチャートにしたがって坂道発進補助装置50の作
動開始の禁止又は禁止の解除が行なわれる。このフロー
チャートは、図3に示すフローチャートと略同様に構成
されており、ステップS106の次に、パーキングスイ
ッチ16がオンかオフかを判定するステップS111を
追加したものである。
【0077】すなわち、車輪がロック状態(F=1)で
あると判定された後、車輪が停止状態にあり、ストップ
ランプスイッチ15がオフで、パーキングスイッチ16
がオフであることが検出されると、この検出時から所定
時間後に車輪のロック判定を解除して坂道発進補助装置
50の作動禁止を解除するのである。このような構成に
よれば、パーキングブレーキの操作により車輪がロック
した場合に、パーキングブレーキが解除されないままで
坂道発進補助装置50の作動禁止が解除されるようなこ
とがなくなり、安全性が向上するのである。
【0078】なお、上述において、補助エア供給路84
及びソレノイドバルブ90を必ずしも後輪側のエア供給
系6に設ける必要はなく、例えばこれを前輪側のエア供
給系6、具体的には前輪側エア供給路82におけるマグ
ネットバルブ7の下流側と前輪側マスタシリンダ5Aと
の間に設けるように構成してもよい。
【0079】また、上述のエアオーバハイドロリック型
ブレーキのほか、ブレーキペダル4とマスタシリンダ5
A,5Bとの間の作動流体としてブレーキオイルを用い
た油圧系のサービスブレーキをそなえた車両や、さらに
は、高圧エアによりブレーキ作動部材を直接作動させる
純粋なエアブレーキをそなえた車両に本発明を適用して
もよい。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の坂道発進補助装置によれば、車輪がロックすると
車輪のロック状態が検出され、作動禁止手段により坂道
発進補助装置の作動が禁止されるので、急激なブレーキ
操作や低μ路におけるブレーキ操作時等に車輪がロック
した場合に坂道発進補助装置が作動して制動力が保持さ
れるようなことを確実に防止することができる。
【0081】また、請求項2記載の本発明の坂道発進補
助装置によれば、車輪の停止且つブレーキペダル操作解
除の条件が成立して禁止解除手段により坂道発進補助装
置の作動禁止を解除するので、ブレーキペダルを踏み直
しても車輪のロック状態が回復しないときに、坂道発進
補助装置の作動禁止が解除されることもなく、安全性が
向上する。
【0082】また、請求項3記載の本発明の坂道発進補
助装置によれば、車輪がロック状態から回復したことを
検知した場合でも禁止解除手段により作動禁止が解除さ
れるので安全性を確保しながら早期に坂道発進補助装置
の作動禁止を解除できる。また、請求項3記載の本発明
の坂道発進補助装置によれば、パーキングブレーキの操
作により車輪がロックした場合に、パーキングブレーキ
が解除されないままで坂道発進補助装置の作動禁止が解
除されるようなことがなくなり、安全性が向上するので
ある。
【0083】さらに、請求項4記載の本発明の坂道発進
補助装置によれば、車輪のロック状態検出及び車輪の停
止状態検出に車速検出手段が用いられるので、コスト増
や重量増を招くこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての坂道発進補助装置
における要部構成を示す模式的な制御ブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態としての坂道発進補助装置
における作動を簡単に説明するための模式的な機能ブロ
ック図である。
【図3】本発明の一実施形態としての坂道発進補助装置
における作動を簡単に説明するためのフローチャートで
ある。
【図4】本発明の一実施形態としての坂道発進補助装置
の構成を示す模式的な制御ブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態としての坂道発進補助装置
の構成を示す模式的な構成図である。
【図6】本発明の一実施形態の変形例としての坂道発進
補助装置における作動を簡単に説明するための模式的な
機能ブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態の変形例としての坂道発進
補助装置における作動を簡単に説明するためのフローチ
ャートである。
【符号の説明】 4 ブレーキペダル 5A,5B マスタシリンダ 6 エア供給系 7 切り換え弁(マグネットバルブ) 9 制御手段としてのコントローラ 10 作動スイッチ 11 調整スイッチ 12 クラッチぺダルストロークセンサ(又はクラッチ
センサ) 13 車速センサ(車速検出手段) 14 ニュートラルスイッチ 15 ストップランプスイッチ 16 パーキングスイッチ 17 ドアスイッチ 18 キースイッチ 20 警報ランプ 21 警報ブザー 33 パーキングブレーキランプ 40A 前輪側ブレーキ液圧供給系 40B 後輪側ブレーキ液圧供給系 50 坂道発進補助装置 51 坂道発進補助装置制御手段 52 作動開始コントローラ 52A 作動禁止手段 52B 禁止解除手段 52C 車輪ロック判定手段 53 作動解除コントローラ 54 作動警報コントローラ(アラーム発生手段) 55,56 ドライバ 60 駐車ブレーキ安全装置 61 駐車ブレーキ安全装置制御手段 64 車速センサ用電源遮断スイッチ(遮断手段) 64A システム用電源スイッチ 66,67 ドライバ 68 バッテリ 80 ブレーキバルブ 81 エアタンク(エア源) 82,83 エア供給路 84 補助エア供給路 87 チェックバルブ 89 ダブルチェックバルブ 90 ソレノイドバルブ(流体圧増加機構)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車輪が停止状態でエンジンから該
    車輪への動力伝達が遮断状態にあり、且つブレーキペダ
    ルが操作されている状態を検知すると、該ブレーキペダ
    ルの操作解除後も制動力を保持する坂道発進補助装置に
    おいて、 該車輪がロック状態にあることを検知すると制動力を保
    持するための作動を禁止する作動禁止手段と、 該車輪が停止状態にあり、且つブレーキペダル操作が解
    除されたことを検知してから所定時間後に該作動禁止手
    段による作動禁止を解除する禁止解除手段とをそなえて
    いることを特徴とする、坂道発進補助装置。
  2. 【請求項2】 上記禁止解除手段は、車輪が停止状態に
    あり、且つブレーキペダル操作が解放されたことを検知
    してから所定時間経過した時、又は車輪がロック状態か
    ら回復したことを検知した時に、上記作動禁止手段によ
    る作動禁止を解除するように構成されていることを特徴
    とする、請求項1記載の坂道発進補助装置。
  3. 【請求項3】 上記禁止解除手段は、駐車ブレーキレバ
    ーが非操作状態にあり、且つ車輪が停止状態にあり、且
    つブレーキペダル操作が解放されたことを検知してから
    所定時間後に上記作動禁止手段による作動禁止を解除す
    るように構成されていることを特徴とする、請求項1記
    載の坂道発進補助装置。
  4. 【請求項4】 上記車輪のロック状態の検知は、該車両
    に設けられた車速検出手段からの検出情報に基づいて、
    該車両の減速度が所定値を越えたことにより行なわれ、
    上記車輪の停止状態の検知は、該車速検出手段から出力
    される車速が0であることにより行なわれることを特徴
    とする、請求項1記載の坂道発進補助装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004512205A (ja) * 2000-05-17 2004-04-22 ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ベタイリグングス コマンディートゲゼルシャフト 車両ブレーキを自動的に操作するための方法および装置
JP2005319990A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Delphi Technologies Inc 車両の列に後続時の運転補助機能
JP2019116153A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 株式会社Subaru 車両の制御装置
CN111762139A (zh) * 2020-06-29 2020-10-13 北京汽车集团越野车有限公司 制动系统及其控制方法、车辆

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