JPH09296320A - 紡糸口金 - Google Patents
紡糸口金Info
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- JPH09296320A JPH09296320A JP11260696A JP11260696A JPH09296320A JP H09296320 A JPH09296320 A JP H09296320A JP 11260696 A JP11260696 A JP 11260696A JP 11260696 A JP11260696 A JP 11260696A JP H09296320 A JPH09296320 A JP H09296320A
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- polymer
- hollow fiber
- annular
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 紡糸口金内部に満たせされた空気もしくは気
体を容易に紡糸口金の外に押出すことのできて、中空糸
の膜壁の中に気泡を巻き込むおそれのない紡糸口金を提
供する。 【解決手段】 紡糸方向に供給されたポリマ流に対して
45〜90°の角度をなす環状の棚面が環状オリフィス
上部に存在することを特徴とする中空糸紡糸用口金。
体を容易に紡糸口金の外に押出すことのできて、中空糸
の膜壁の中に気泡を巻き込むおそれのない紡糸口金を提
供する。 【解決手段】 紡糸方向に供給されたポリマ流に対して
45〜90°の角度をなす環状の棚面が環状オリフィス
上部に存在することを特徴とする中空糸紡糸用口金。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中空糸紡糸用の口金に関
する。さらに詳しくは、紡糸口金内部に滞留する空気等
の気体の混入に起因する中空糸の欠点を解消する紡糸口
金に関する。
する。さらに詳しくは、紡糸口金内部に滞留する空気等
の気体の混入に起因する中空糸の欠点を解消する紡糸口
金に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高分子からなる中空糸は種々の目
的・用途に開発され、使用されている。特に、中空糸状
の高分子分離膜は、精密濾過膜、限外濾過膜、逆浸透
膜、気体分離膜、窒素富化膜、酸素富化膜、または、血
液浄化膜、人工肺等の様々な用途で実用化され、最近で
は浄水プロセスや各種水処理分野でも使用されるように
なってきている。
的・用途に開発され、使用されている。特に、中空糸状
の高分子分離膜は、精密濾過膜、限外濾過膜、逆浸透
膜、気体分離膜、窒素富化膜、酸素富化膜、または、血
液浄化膜、人工肺等の様々な用途で実用化され、最近で
は浄水プロセスや各種水処理分野でも使用されるように
なってきている。
【0003】これらの中空糸膜は一般的に湿式法もしく
は乾湿式法と呼ばれる紡糸方法、および溶融紡糸法で製
糸される。
は乾湿式法と呼ばれる紡糸方法、および溶融紡糸法で製
糸される。
【0004】上述のような用途に使用される中空糸膜に
要求される必要条件として、供給側と透過側とを中空糸
膜で完全に隔離して、供給液もしくは供給ガスと透過液
もしくは透過ガスとが相互に混合・接触しないよう、無
欠点であることである。
要求される必要条件として、供給側と透過側とを中空糸
膜で完全に隔離して、供給液もしくは供給ガスと透過液
もしくは透過ガスとが相互に混合・接触しないよう、無
欠点であることである。
【0005】中空糸の欠点の原因には種々あるが、紡糸
口金に起因する欠点が各種あり、紡糸口金の外観から判
断できる欠点については比較的に容易に改善され得る
が、外観から判断・推定できない欠点は改善が困難であ
る。
口金に起因する欠点が各種あり、紡糸口金の外観から判
断できる欠点については比較的に容易に改善され得る
が、外観から判断・推定できない欠点は改善が困難であ
る。
【0006】従来、このような考え方から、近接したス
リットからポリマ流体を吐出させて吐出直後相互に融着
させるスリット式口金の採用を避けて、環状オリフィス
の中心に中空糸製糸の際に中心部の中空部を形成させる
流体を注入する中心パイプを備えた、二重環式の紡糸口
金が使用されてきている。例えば、特公昭43−259
28およぶ米国特許3,630,824には、図2に示
すような構造の中空糸紡糸用口金が示されている。ま
た、特公昭50−40168、同54−151574、
および特公平7−53925にはポリマ溶液を紡糸口金
の側方から供給して、注入液体を紡糸口金上方から中心
パイプに供給する構造の紡糸口金が示されている。特公
昭53−35613に示されている紡糸口金は特公昭5
0−40168、同54−151574、および特公平
7−53925等に示された構造の紡糸口金を多ホール
化した構造のものである。
リットからポリマ流体を吐出させて吐出直後相互に融着
させるスリット式口金の採用を避けて、環状オリフィス
の中心に中空糸製糸の際に中心部の中空部を形成させる
流体を注入する中心パイプを備えた、二重環式の紡糸口
金が使用されてきている。例えば、特公昭43−259
28およぶ米国特許3,630,824には、図2に示
すような構造の中空糸紡糸用口金が示されている。ま
た、特公昭50−40168、同54−151574、
および特公平7−53925にはポリマ溶液を紡糸口金
の側方から供給して、注入液体を紡糸口金上方から中心
パイプに供給する構造の紡糸口金が示されている。特公
昭53−35613に示されている紡糸口金は特公昭5
0−40168、同54−151574、および特公平
7−53925等に示された構造の紡糸口金を多ホール
化した構造のものである。
【0007】ポリマ溶液を紡糸口金の側方から供給し
て、注入液体を紡糸口金上方から中心パイプに供給する
構造の紡糸口金を使用する場合、溶融ポリマもしくはポ
リマ溶液の粘性が高い場合には環状オリフィスから吐出
される溶融ポリマもしくはポリマ溶液がポリマ供給孔に
近い方に多く偏り、中空糸の壁厚が不均一になるという
欠点を有している。
て、注入液体を紡糸口金上方から中心パイプに供給する
構造の紡糸口金を使用する場合、溶融ポリマもしくはポ
リマ溶液の粘性が高い場合には環状オリフィスから吐出
される溶融ポリマもしくはポリマ溶液がポリマ供給孔に
近い方に多く偏り、中空糸の壁厚が不均一になるという
欠点を有している。
【0008】図3に示すような構造の従来の中空糸紡糸
用口金を使用する場合、紡糸口金の内部に滞留する空気
等の気体が、紡糸中に微量の気泡として長時間にわたっ
て、中空糸の膜壁の中に取込まれ、中空糸内外に貫通し
た孔となるかあるいは容易に破損して貫通孔の原因とな
り、前述のポリマ溶液を紡糸口金の側方から供給して、
注入液体を紡糸口金上方から中心パイプに供給する構造
の紡糸口金に於ても同様に、この様な欠点を完全に避け
ることが極めて困難であった。このような欠点は、中空
糸の上述の様な用途での機能に対して、性能低下および
信頼性低下の原因になり、かかる欠点のない中空糸を紡
糸する技術が求められているのである。
用口金を使用する場合、紡糸口金の内部に滞留する空気
等の気体が、紡糸中に微量の気泡として長時間にわたっ
て、中空糸の膜壁の中に取込まれ、中空糸内外に貫通し
た孔となるかあるいは容易に破損して貫通孔の原因とな
り、前述のポリマ溶液を紡糸口金の側方から供給して、
注入液体を紡糸口金上方から中心パイプに供給する構造
の紡糸口金に於ても同様に、この様な欠点を完全に避け
ることが極めて困難であった。このような欠点は、中空
糸の上述の様な用途での機能に対して、性能低下および
信頼性低下の原因になり、かかる欠点のない中空糸を紡
糸する技術が求められているのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、紡糸口金内
部に満たせされた空気もしくは気体を容易に紡糸口金の
外に押出すことのできて、中空糸の膜壁の中に気泡を巻
き込むおそれのない紡糸口金を提供するのが本発明の課
題である。
部に満たせされた空気もしくは気体を容易に紡糸口金の
外に押出すことのできて、中空糸の膜壁の中に気泡を巻
き込むおそれのない紡糸口金を提供するのが本発明の課
題である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、基本的
には以下の構成により、達成される。即ち「紡糸方向に
供給されたポリマ流に対して45〜90°の角度をなす
環状の棚面が環状オリフィス上部に存在することを特徴
とする中空糸紡糸用口金。」である。
には以下の構成により、達成される。即ち「紡糸方向に
供給されたポリマ流に対して45〜90°の角度をなす
環状の棚面が環状オリフィス上部に存在することを特徴
とする中空糸紡糸用口金。」である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の紡糸方向に供給されたポ
リマ流に対して45〜90°の角度をなす環状の棚面
は、ポリマ流がそのまま真っ直ぐに環状オリフィスに流
出するのを遮り、少なくともいったん流束の方向を大き
く変えることができる口金外径側の内表面の構造であ
る。
リマ流に対して45〜90°の角度をなす環状の棚面
は、ポリマ流がそのまま真っ直ぐに環状オリフィスに流
出するのを遮り、少なくともいったん流束の方向を大き
く変えることができる口金外径側の内表面の構造であ
る。
【0012】ここで「45〜90°の角度をなす」に関
して、角度の定義方法は、口金の縦断面上で、該棚面の
接線を中心パイプの中心線まで延長した線分と、前記線
分と中心線の交点からポリマ流の上流へ向かう半直線の
なす角により与えられる。なお、以下同様にして他の角
度も定義されるものとする。即ち、口金の構造や各部位
の場合は、それらの表面(特に口金の外径側の内表面)
の接線を中心パイプの中心線まで延長した線分により同
様にして定義できる。
して、角度の定義方法は、口金の縦断面上で、該棚面の
接線を中心パイプの中心線まで延長した線分と、前記線
分と中心線の交点からポリマ流の上流へ向かう半直線の
なす角により与えられる。なお、以下同様にして他の角
度も定義されるものとする。即ち、口金の構造や各部位
の場合は、それらの表面(特に口金の外径側の内表面)
の接線を中心パイプの中心線まで延長した線分により同
様にして定義できる。
【0013】なお図3は従来例であり、本発明の環状の
棚面を有しない。前記環状の棚面とは、図1に示したと
おり、環状口金内の外径側の内表面形状である。環状の
棚面は、口金縦断面上において、好ましくは直線形状で
あるが、場合によっては緩やかな曲線形状であっても良
い。あるいは該棚面には多少の凹凸や溝があっても良
い。また、紡糸方向に対して45〜90°の角度をなす
ことが好ましくは、60〜90°の角度がより好まし
い。
棚面を有しない。前記環状の棚面とは、図1に示したと
おり、環状口金内の外径側の内表面形状である。環状の
棚面は、口金縦断面上において、好ましくは直線形状で
あるが、場合によっては緩やかな曲線形状であっても良
い。あるいは該棚面には多少の凹凸や溝があっても良
い。また、紡糸方向に対して45〜90°の角度をなす
ことが好ましくは、60〜90°の角度がより好まし
い。
【0014】なお、環状オリフィス直前の紡糸方向に供
給されたポリマ流の長さは特に限定されるものではない
が、口金の構成上の利便などを考慮すると0.5cm以上
であることが好ましく、1.0cm以上であることがより
好ましく、2.0cm以上であることがさらに好ましい。
給されたポリマ流の長さは特に限定されるものではない
が、口金の構成上の利便などを考慮すると0.5cm以上
であることが好ましく、1.0cm以上であることがより
好ましく、2.0cm以上であることがさらに好ましい。
【0015】また本発明におけるポリマ流とは、一定方
向性を有するポリマ流体の流れを指し、主にポリマ流体
供給孔を流れるポリマ流体の流れを指す。また、ポリマ
流体とは中空糸の素材原料となるポリマに流動性が付与
された形態を意味し、具体的には当該ポリマを高温にし
て溶融したもの又は適当な溶媒に溶解した溶液が挙げら
れる。
向性を有するポリマ流体の流れを指し、主にポリマ流体
供給孔を流れるポリマ流体の流れを指す。また、ポリマ
流体とは中空糸の素材原料となるポリマに流動性が付与
された形態を意味し、具体的には当該ポリマを高温にし
て溶融したもの又は適当な溶媒に溶解した溶液が挙げら
れる。
【0016】またかかるポリマとしては、特に限定しな
いが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、ポリビニルアルコール、セルロ
ースアセテート、ポリアクリロニトリル、その他の材質
を選択することができる。アクリロニトリル系重合体の
中でも最も好ましいものとしては、アクリロニトリルを
少なくとも50モル%以上、好ましくは60モル%以上
と該アクリロニトリルに対して共重合性を有するビニル
化合物一種または二種以上を50モル%以下、好ましく
は0〜40モル%とからなるアクリロニトリル系重合体
である。また、これらアクリロニトリル系重合体二種以
上、さらに他の重合体との混合物でも良い。上記ビニル
化合物としては、アクリロニトリルに対して共重合性を
有する公知の化合物であればよく、特に限定されない
が、好ましい共重合体成分としては、アクリル酸、イタ
コン酸、アクリル酸メチル、酢酸ビニル、アリルスルホ
ン酸ソーダー、p−スチレンスルホン酸ソーダー等を例
示することができる。他に好ましい中空糸膜素材として
は、エチレンプロピレンまたは4メチルペンテンなどの
単独または二種以上のオレフィン系重合体が適当であ
る。本発明は特に粘度が高い場合に好適にその効果が発
揮され、例えば、極限粘度が2.0以上である超高重合
度のアクリロニトリル系重合体の濃度が5〜15重量で
ある有機溶媒溶液のような粘度を有するポリマ流体が挙
げられる。
いが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、ポリビニルアルコール、セルロ
ースアセテート、ポリアクリロニトリル、その他の材質
を選択することができる。アクリロニトリル系重合体の
中でも最も好ましいものとしては、アクリロニトリルを
少なくとも50モル%以上、好ましくは60モル%以上
と該アクリロニトリルに対して共重合性を有するビニル
化合物一種または二種以上を50モル%以下、好ましく
は0〜40モル%とからなるアクリロニトリル系重合体
である。また、これらアクリロニトリル系重合体二種以
上、さらに他の重合体との混合物でも良い。上記ビニル
化合物としては、アクリロニトリルに対して共重合性を
有する公知の化合物であればよく、特に限定されない
が、好ましい共重合体成分としては、アクリル酸、イタ
コン酸、アクリル酸メチル、酢酸ビニル、アリルスルホ
ン酸ソーダー、p−スチレンスルホン酸ソーダー等を例
示することができる。他に好ましい中空糸膜素材として
は、エチレンプロピレンまたは4メチルペンテンなどの
単独または二種以上のオレフィン系重合体が適当であ
る。本発明は特に粘度が高い場合に好適にその効果が発
揮され、例えば、極限粘度が2.0以上である超高重合
度のアクリロニトリル系重合体の濃度が5〜15重量で
ある有機溶媒溶液のような粘度を有するポリマ流体が挙
げられる。
【0017】図1は本発明の紡糸口金の全体構造を縦断
面A、横断面Bに分けて示した図である。1は口金ボデ
ィーであり、4はポリマ流体供給孔であり、8は中空糸
膜の中空部に流体を注入するための供給孔である。ポリ
マ流体供給孔4は好ましくは2〜8本、より好ましくは
4〜6本を環状にほぼ等間隔で設けるのが好適であるが
特に限定されるものではない。ポリマ流体供給孔4の下
端の開口面5と環状オリフィス部7との間に、ポリマ供
給孔4からポリマ合流部6に流入してきた溶融ポリマ流
体の流れを遮る環状の棚面10を備えている。8は中空
糸膜の中空部に流体を注入する中心パイプである。Bは
口金ボディーを上から見た図であり、縦断面Aの注入液
体供給孔8付近で切断した横断面である。
面A、横断面Bに分けて示した図である。1は口金ボデ
ィーであり、4はポリマ流体供給孔であり、8は中空糸
膜の中空部に流体を注入するための供給孔である。ポリ
マ流体供給孔4は好ましくは2〜8本、より好ましくは
4〜6本を環状にほぼ等間隔で設けるのが好適であるが
特に限定されるものではない。ポリマ流体供給孔4の下
端の開口面5と環状オリフィス部7との間に、ポリマ供
給孔4からポリマ合流部6に流入してきた溶融ポリマ流
体の流れを遮る環状の棚面10を備えている。8は中空
糸膜の中空部に流体を注入する中心パイプである。Bは
口金ボディーを上から見た図であり、縦断面Aの注入液
体供給孔8付近で切断した横断面である。
【0018】図2は本発明を詳細に説明するための口金
内部の詳細図である。環状の棚面10の幅bは広いほど
効果はあるが、ポリマ合流部6が大きいと最初に滞留す
る空気が多くなり、また空気が残留しやすくなるので、
自ずと好適な範囲がある。すなわち、本発明者が鋭意検
討した結果、棚面10の幅bはポリマ供給孔の直径dの
1/2以上である場合に極めてよい結果が得られた。棚
面10は紡糸口金中心部に向って勾配がついていてもよ
い。また、棚面の一部分にだけ勾配を付けた構造であっ
てもポリマ流体の流れを遮り、棚面上を横方向に流れて
ポリマ合流部を満たし、最初に充満していた空気を押出
してから、ポリマ流体が環状オリフィス部へ流出する効
果を示す限り、何等支障はない。
内部の詳細図である。環状の棚面10の幅bは広いほど
効果はあるが、ポリマ合流部6が大きいと最初に滞留す
る空気が多くなり、また空気が残留しやすくなるので、
自ずと好適な範囲がある。すなわち、本発明者が鋭意検
討した結果、棚面10の幅bはポリマ供給孔の直径dの
1/2以上である場合に極めてよい結果が得られた。棚
面10は紡糸口金中心部に向って勾配がついていてもよ
い。また、棚面の一部分にだけ勾配を付けた構造であっ
てもポリマ流体の流れを遮り、棚面上を横方向に流れて
ポリマ合流部を満たし、最初に充満していた空気を押出
してから、ポリマ流体が環状オリフィス部へ流出する効
果を示す限り、何等支障はない。
【0019】なお、環状の棚面を設けた場合には、環状
の棚面の内側端部と中心パイプ外側との間のポリマ流路
部の面積が環状の棚面の構造のものと比較して小さくな
る。極端な場合には、環状オリフィスのポリマ吐出部の
断面積より小さくなる場合も考えられるが、その場合に
はポリマ合流部の空気の押出しが難しくなるので、環状
の棚面の内側端部と中心パイプ外側との間のポリマ流路
部の面積は、環状オリフィスのポリマ流路部の断面積以
上になるようにすることが好ましい。
の棚面の内側端部と中心パイプ外側との間のポリマ流路
部の面積が環状の棚面の構造のものと比較して小さくな
る。極端な場合には、環状オリフィスのポリマ吐出部の
断面積より小さくなる場合も考えられるが、その場合に
はポリマ合流部の空気の押出しが難しくなるので、環状
の棚面の内側端部と中心パイプ外側との間のポリマ流路
部の面積は、環状オリフィスのポリマ流路部の断面積以
上になるようにすることが好ましい。
【0020】環状の棚面とポリマ供給孔の開口端面から
の距離aは、ポリマ合流部に充満する空気の押出され方
に影響する因子である。aが大きすぎると環状の棚面を
設けた効果が小さくなり、aが小さすぎると溶融ポリマ
流体の流動抵抗が大きくなるばかりか環状の棚面から環
状オリフィスに至る部分の空気が残留しやすくなるの
で、適当な距離とする必要がある。すなわち、環状の棚
面とポリマ供給孔の開口端面からの距離aは、ポリマ供
給孔の直径dの1/2以上3倍以下であるのが好まし
く、1倍以上2倍以下がより好ましい。
の距離aは、ポリマ合流部に充満する空気の押出され方
に影響する因子である。aが大きすぎると環状の棚面を
設けた効果が小さくなり、aが小さすぎると溶融ポリマ
流体の流動抵抗が大きくなるばかりか環状の棚面から環
状オリフィスに至る部分の空気が残留しやすくなるの
で、適当な距離とする必要がある。すなわち、環状の棚
面とポリマ供給孔の開口端面からの距離aは、ポリマ供
給孔の直径dの1/2以上3倍以下であるのが好まし
く、1倍以上2倍以下がより好ましい。
【0021】また、ポリマ供給孔の開口端面のポリマ供
給孔の外縁部と、中心パイプの外周部との距離cもポリ
マ合流部の空気の残留と紡糸中の気泡の発生を左右する
因子である。距離cが大きくポリマ供給孔の外縁部と中
心パイプの外周部とが離れすぎていると、ポリマ合流部
の空気が残留しやすく、中空糸の膜壁の中に気泡を巻き
込み易くなり、著しく長時間にわたり気泡を発生させる
ことになる。したがって、ポリマ供給孔の開口端面のポ
リマ供給孔の外縁部と中心パイプの外周部との距離c
は、おおよそポリマ供給孔の直径d以下であることが好
ましい。
給孔の外縁部と、中心パイプの外周部との距離cもポリ
マ合流部の空気の残留と紡糸中の気泡の発生を左右する
因子である。距離cが大きくポリマ供給孔の外縁部と中
心パイプの外周部とが離れすぎていると、ポリマ合流部
の空気が残留しやすく、中空糸の膜壁の中に気泡を巻き
込み易くなり、著しく長時間にわたり気泡を発生させる
ことになる。したがって、ポリマ供給孔の開口端面のポ
リマ供給孔の外縁部と中心パイプの外周部との距離c
は、おおよそポリマ供給孔の直径d以下であることが好
ましい。
【0022】なお、eは環状オリフィス8の外側の直径
であり、fは内側の直径である。
であり、fは内側の直径である。
【0023】本発明は、その主旨から中空糸の素材や使
用目的に限定されるものでないことは明らかであり、ま
た、溶融紡糸法および溶液紡糸法等の紡糸方法にも限定
されないことは明らかである。
用目的に限定されるものでないことは明らかであり、ま
た、溶融紡糸法および溶液紡糸法等の紡糸方法にも限定
されないことは明らかである。
【0024】また、ポリマ流を調整するために、該環状
の棚面と環状オリフィスとの間に、環状の傾斜面を設け
ることが好ましく、紡糸方向に対して15〜60°の角
度をなすのがより好ましく、20〜50°がさらに好ま
しい。なお、その機能上、棚面の角度よりも傾斜面の角
度を小さく調整することが好ましい。そして該環状の傾
斜面の幅はポリマ供給孔の直径の1/2以上が好まし
く、1倍以上がより好ましい。
の棚面と環状オリフィスとの間に、環状の傾斜面を設け
ることが好ましく、紡糸方向に対して15〜60°の角
度をなすのがより好ましく、20〜50°がさらに好ま
しい。なお、その機能上、棚面の角度よりも傾斜面の角
度を小さく調整することが好ましい。そして該環状の傾
斜面の幅はポリマ供給孔の直径の1/2以上が好まし
く、1倍以上がより好ましい。
【0025】なお、棚面や傾斜面は、本発明の目的を達
成するのに差し支えない範囲内においていかなる形態を
有していても良い。例示するならば、棚面や傾斜面は、
角や辺により区切られ他の面と明確に区別できる面を形
成していても良い。あるいは部分的に曲面で棚面から傾
斜面さらに傾斜面から環状オリフィスに連続している形
態でも良いが、この場合加工がやや複雑となる。いずれ
にしても、特に限定されるものではないが、例えば前述
の通りの数値範囲の角度や大きさを有する平面、曲面、
部分乃至は構造が口金において認めうるのならば、いか
なる形態を有していても良い。
成するのに差し支えない範囲内においていかなる形態を
有していても良い。例示するならば、棚面や傾斜面は、
角や辺により区切られ他の面と明確に区別できる面を形
成していても良い。あるいは部分的に曲面で棚面から傾
斜面さらに傾斜面から環状オリフィスに連続している形
態でも良いが、この場合加工がやや複雑となる。いずれ
にしても、特に限定されるものではないが、例えば前述
の通りの数値範囲の角度や大きさを有する平面、曲面、
部分乃至は構造が口金において認めうるのならば、いか
なる形態を有していても良い。
【0026】さらに、紡糸方向に供給されたポリマ流
に、紡糸方向に対して45〜90°の角度をなす方向を
与えることができる構造であるのならば、構造上の角度
が前記角度に限定されなくとも良い。
に、紡糸方向に対して45〜90°の角度をなす方向を
与えることができる構造であるのならば、構造上の角度
が前記角度に限定されなくとも良い。
【0027】また、中空糸の寸法等にもよらないことは
説明を要しないが、比較的大孔径の紡糸口金を使用する
ような紡糸において、特に本発明が非常に有用となる。
これは、大孔径の紡糸口金の場合には、環状オリフィス
部分での溶融ポリマ流体の流動抵抗が比較的小さく、ポ
リマ合流部をポリマ流体が充満される前に環状オリフィ
ス部分から吐出されるためではないかと推量されるため
である。
説明を要しないが、比較的大孔径の紡糸口金を使用する
ような紡糸において、特に本発明が非常に有用となる。
これは、大孔径の紡糸口金の場合には、環状オリフィス
部分での溶融ポリマ流体の流動抵抗が比較的小さく、ポ
リマ合流部をポリマ流体が充満される前に環状オリフィ
ス部分から吐出されるためではないかと推量されるため
である。
【0028】
【実施例】空気の残留の程度は、紡糸口金直下で観察さ
れる気泡個数で表わした。観察方法は、紡糸時に紡糸口
金直下を証明して気泡を観察し、30分間に観察された
気泡の数を測定した。実験は、各寸法のそれぞれの構造
の紡糸口金を8種類8個同時に紡糸機に装着して、同時
に紡糸溶液を吐出させて比較した。紡糸原液の吐出量は
1口金当り7.5g/分とした。
れる気泡個数で表わした。観察方法は、紡糸時に紡糸口
金直下を証明して気泡を観察し、30分間に観察された
気泡の数を測定した。実験は、各寸法のそれぞれの構造
の紡糸口金を8種類8個同時に紡糸機に装着して、同時
に紡糸溶液を吐出させて比較した。紡糸原液の吐出量は
1口金当り7.5g/分とした。
【0029】実施例1〜6、比較例1、2 図2にその構造を示した口金を用いて、極限粘度3.2
のポリアクリロニトリルの10.1重量%のDMSO溶
液を紡糸原液として常温で紡糸実験を実施した。なお凝
固液として82重量%のDMSO水溶液を吐出量2.0
g/min で用いた。ポリマ溶液吐出開始後、50分、1
00分、200分、および400分経過後の、30分当
りの気泡個数を測定した。比較例として、図3の構造の
紡糸口金を用いて実施例と全く同様に実験を行なった。
紡糸口金の寸法を表1に示した。
のポリアクリロニトリルの10.1重量%のDMSO溶
液を紡糸原液として常温で紡糸実験を実施した。なお凝
固液として82重量%のDMSO水溶液を吐出量2.0
g/min で用いた。ポリマ溶液吐出開始後、50分、1
00分、200分、および400分経過後の、30分当
りの気泡個数を測定した。比較例として、図3の構造の
紡糸口金を用いて実施例と全く同様に実験を行なった。
紡糸口金の寸法を表1に示した。
【0030】
【表1】 また、得られた結果を表2に示した。
【0031】
【表2】 表から明らかなように、図3の構造の紡糸口金ではポリ
マ溶液吐出開始後200分以上後でも、気泡が観察され
たのに対して、図2の構造の紡糸口金を使用した場合に
は、100分程度で気泡が著しく減少し、200分後に
はほとんど観察されなかった。即ち、本発明の構造の口
金を用いることにより、紡糸初期から気泡による欠点の
ない中空糸を紡糸することができることが分る。
マ溶液吐出開始後200分以上後でも、気泡が観察され
たのに対して、図2の構造の紡糸口金を使用した場合に
は、100分程度で気泡が著しく減少し、200分後に
はほとんど観察されなかった。即ち、本発明の構造の口
金を用いることにより、紡糸初期から気泡による欠点の
ない中空糸を紡糸することができることが分る。
【0032】
【発明の効果】本発明によりポリマ流に偏向あるいは乱
流が与えられるので、紡糸開始時に紡糸口金内部に満た
されている空気を容易に紡糸口金の外に押出すことので
きて、中空糸の膜壁の中に気泡を巻き込むおそれのない
紡糸口金を提供し、紡糸口金の内部に滞留する空気等の
気体が紡糸中に微量の気泡として長時間にわたって、中
空糸の膜壁の中に取込まれ、中空糸内外に貫通した孔と
なるかあるいは容易に破損して貫通孔の原因となるよう
な欠点のない中空糸を容易に紡糸することができる。ま
た、かかる構造によりポリマ供給孔から遠い近いにかか
わらず、口金のあらゆる部分でポリマ供給が平準化さ
れ、均一な厚みの中空糸を紡糸することが可能となる。
流が与えられるので、紡糸開始時に紡糸口金内部に満た
されている空気を容易に紡糸口金の外に押出すことので
きて、中空糸の膜壁の中に気泡を巻き込むおそれのない
紡糸口金を提供し、紡糸口金の内部に滞留する空気等の
気体が紡糸中に微量の気泡として長時間にわたって、中
空糸の膜壁の中に取込まれ、中空糸内外に貫通した孔と
なるかあるいは容易に破損して貫通孔の原因となるよう
な欠点のない中空糸を容易に紡糸することができる。ま
た、かかる構造によりポリマ供給孔から遠い近いにかか
わらず、口金のあらゆる部分でポリマ供給が平準化さ
れ、均一な厚みの中空糸を紡糸することが可能となる。
【図1】 本発明の中空糸紡糸用口金の全体構造の縦横
断面を示した。
断面を示した。
【図2】 本発明の中空糸紡糸用口金の詳細構造の縦断
面を示した。
面を示した。
【図3】 従来公知の中空糸紡糸用口金の内部構造を詳
細に示した。
細に示した。
1:中空糸口金ボディ 2:プラグ 3:インサート 4:ポリマ流体供給孔 5:ポリマ流体供給孔下端の開口面 6:ポリマ流体合流部 7:環状オリフィス部 8:注入流体供給孔 9:中心パイプ 10:環状棚面 A:図1の縦断面図 B:図1の横断面図 a:ポリマ流体供給孔下端の開口面5と環状棚面10と
の距離 b:環状棚面10の幅 c:ポリマ流体供給孔4の外周部とポリマ流体供給孔下
端の開口面5における中心パイプ9の外縁部との距離
の距離 b:環状棚面10の幅 c:ポリマ流体供給孔4の外周部とポリマ流体供給孔下
端の開口面5における中心パイプ9の外縁部との距離
Claims (8)
- 【請求項1】 紡糸方向に供給されたポリマ流に対して
45〜90°の角度をなす環状の棚面が環状オリフィス
上部に存在することを特徴とする中空糸紡糸用口金。 - 【請求項2】 該環状の棚面の幅がポリマ供給孔の直径
の1/2以上であることを特徴とする、請求項2記載の
中空糸紡糸用口金。 - 【請求項3】 環状の棚面の幅がポリマ供給孔の直径の
1/2以上であり、環状の棚面の内側端部と中心パイプ
外側との間のポリマ流路部の面積が、環状オリフィスの
ポリマ流路部の断面積以上であることを特徴とする、請
求項3記載の中空糸紡糸用口金。 - 【請求項4】 環状の棚面とポリマ供給孔の開口端面か
らの距離が、ポリマ供給孔の直径の1/2以上3倍以下
であることを特徴とする、請求項1記載の中空糸紡糸用
口金。 - 【請求項5】 ポリマ供給孔の開口端面に於て、ポリマ
供給孔の外縁部と中心パイプの外周部との距離が、ポリ
マ供給孔の直径以下であることを特徴とする請求項1記
載の中空糸紡糸用口金。 - 【請求項6】 該環状の棚面と環状オリフィスとの間
に、紡糸方向に対して15〜60°の角度をなす環状の
傾斜面を有することを特徴とする、請求項1記載の中空
糸紡糸用口金。 - 【請求項7】 該環状の傾斜面の幅がポリマ供給孔の直
径の1/2以上であることを特徴とする、請求項7記載
の中空糸紡糸用口金。 - 【請求項8】 紡糸方向に供給されたポリマ流に、紡糸
方向に対して45〜90°の角度をなす方向を与える構
造が存在する環状オリフィス上部空間を有することを特
徴とする中空糸紡糸用口金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11260696A JPH09296320A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 紡糸口金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11260696A JPH09296320A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 紡糸口金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09296320A true JPH09296320A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=14590946
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11260696A Pending JPH09296320A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 紡糸口金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09296320A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007239147A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Nok Corp | 中空糸膜製造用紡糸ノズル |
| CN106757437A (zh) * | 2017-01-06 | 2017-05-31 | 东华大学 | 一种熔纺中空纤维膜用多孔喷丝板 |
| CN108411496A (zh) * | 2018-04-17 | 2018-08-17 | 嘉兴学院 | 一种利用湍流制备超细纤维非织造布的装置 |
| CN109957847A (zh) * | 2017-12-25 | 2019-07-02 | 宁波斯宾拿建嵘精密机械有限公司 | 一种新型多丝合并的中空纤维膜喷丝头 |
| WO2023027052A1 (ja) | 2021-08-23 | 2023-03-02 | 東レ株式会社 | 中空糸微多孔膜及びそれを組み込んでなる気体分離膜モジュール |
-
1996
- 1996-05-07 JP JP11260696A patent/JPH09296320A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007239147A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Nok Corp | 中空糸膜製造用紡糸ノズル |
| CN106757437A (zh) * | 2017-01-06 | 2017-05-31 | 东华大学 | 一种熔纺中空纤维膜用多孔喷丝板 |
| CN109957847A (zh) * | 2017-12-25 | 2019-07-02 | 宁波斯宾拿建嵘精密机械有限公司 | 一种新型多丝合并的中空纤维膜喷丝头 |
| CN108411496A (zh) * | 2018-04-17 | 2018-08-17 | 嘉兴学院 | 一种利用湍流制备超细纤维非织造布的装置 |
| CN108411496B (zh) * | 2018-04-17 | 2020-10-23 | 嘉兴学院 | 一种利用湍流制备超细纤维非织造布的装置 |
| WO2023027052A1 (ja) | 2021-08-23 | 2023-03-02 | 東レ株式会社 | 中空糸微多孔膜及びそれを組み込んでなる気体分離膜モジュール |
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