JPH0929771A - 装飾性シートの製造方法及び該方法によって得られた装飾性シート - Google Patents

装飾性シートの製造方法及び該方法によって得られた装飾性シート

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JPH0929771A
JPH0929771A JP20402895A JP20402895A JPH0929771A JP H0929771 A JPH0929771 A JP H0929771A JP 20402895 A JP20402895 A JP 20402895A JP 20402895 A JP20402895 A JP 20402895A JP H0929771 A JPH0929771 A JP H0929771A
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rolls
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な乱流模様を有するシート及び木目調シ
ートを提供すること。 【解決手段】 色合いの異なる2種以上の熱可塑性樹脂
シートを重ね合わせ、これらのシートの軟化点又は融点
では溶融しない粒子を、上記シート上及び/又は熱ロー
ル間に散布すると共に、該シートを、該シートが軟化又
は溶融している状態で、該熱ロール間を通過させ、シー
トを押し潰してバンクを発生させながら圧延することを
特徴とする装飾性シートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装飾性シート及び
その製造方法に関し、更に詳しくは繰り返しパターンの
ない乱流模様を有するシート、特に木質調模様を有する
シート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂製シートに木質調模様を
付与する方法としては、一般の印刷による様々な模様を
形成したり、合成樹脂製チップ等を押し固めてコルク調
模様を形成する方法が行なわれている。又、カレンダー
ロールで圧延中のベースシート上に、異色の合成樹脂製
ビーズや、幅狭のフイルム等を投入してシートを圧延し
ながらマーブル模様を形成する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記印刷によって模様
を形成する方法は、印刷ロール等を用いて行なうので、
繰り返しパターンのある模様しか得られず、又、模様が
単調となってしまい、自然感がなく質感に乏しい。更に
印刷による模様は、シートの平面に薄く形成されている
のみであるので、この様な印刷シートを床材として使用
する場合は、歩行による摩耗によって印刷模様が擦り減
って消滅してしまうという問題があった。
【0004】又、合成樹脂製チップ等を押し固めてコル
ク調模様を形成する方法で得られたシートは、模様が立
体的に形成される為に、摩耗によって模様が擦り減るこ
ともなく、模様もパターン化されないが、この方法によ
るシートではコルク調の模様しか得られなかった。ベー
スシート上に異色のビーズや幅の狭いシートを投入し、
シートを圧延する方法では、ベースシート上にビーズや
シートを投入した箇所の縦方向のみの、筋状のマーブル
模様や流れ模様しか得られなかった。又、複数色に着色
された塩化ビニル樹脂ペーストを混合して基材上にラン
ダムに流した後ゲル化させてシートを成形する方法があ
るが、製造が極めて難しく、生産性が悪い。この方法で
天然の植物性粒子等の如き粒子をペーストに混入して
も、粒子の分散性が悪く、安定して粒子をシート表面に
散在させることは出来ず、しかも植物性の粒子は吸油性
がある為にペーストの粘度を上昇させ、ペーストの流し
込み自体が困難となり、目的とする木目調の乱流模様を
得ることが出来ない。従って本発明は、新規な乱流模様
を有する装飾性シート、特に不規則な木目調模様を有す
る装飾性シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明に
よって達成される。即ち、本発明は、色合いの異なる2
種以上の熱可塑性樹脂シートを重ね合わせ、これらのシ
ートの軟化点又は融点では溶融しない粒子を、上記シー
ト上及び/又は熱ロール間に散布すると共に、該シート
を、該シートが軟化又は溶融している状態で、該熱ロー
ル間を通過させ、シートを押し潰してバンクを発生させ
ながら圧延することを特徴とする装飾性シートの製造方
法である。上記本発明によれば、従来にない乱流模様を
有する装飾性シート、特に不規則な木目調模様を有する
装飾性シートを提供することが出来る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用する熱可塑性樹脂シ
ートとしては、加熱により軟化する熱可塑性樹脂又は熱
可塑性エラストマー製のシートを使用することが出来
る。この様な熱可塑性樹脂及び熱可塑性エラストマーと
しては公知の材料を使用することが出来、例えば、ポリ
塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合樹脂、
エチレン−塩化ビニル共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アク
リル酸エチル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸メチル
共重合樹脂、エチレン−メタクリル酸メチル共重合樹脂
等の熱可塑性樹脂、或いはハードセグメントとソフトセ
グメントとを有する塩化ビニル系熱可塑性エラストマ
ー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル
系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラスト
マー、スチレン系熱可塑性エラストマー等を使用するこ
とが出来る。
【0007】又、これらの熱可塑性樹脂又は熱可塑性エ
ラストマーには、可塑剤、安定剤、有機又は無機充填
剤、紫外線吸収剤、難燃剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防
止剤、導電剤、ゲル化促進剤、発泡剤、加工助剤、着色
剤等の公知の添加剤を適宜配合してシートを成形するこ
とが出来る。更に、これらに他の熱可塑性樹脂又は熱可
塑性エラストマー或いは合成ゴムを混合してシートを成
形することも可能である。
【0008】又、本発明においては、シートを軽量化し
且つ木質感を出す為に、植物性粒子をシート内部に予め
分散させておくことも出来る。植物性粒子としては、木
粉、コルク粉、胡桃粉、籾殻粉等の素材を使用すること
が好ましい。これら植物性粒子の大きさは特に制限され
ないが、大きすぎるとシート成形に支障をきたす為、好
ましくは25メッシュ篩いを通過する程度の大きさの粒
子である。又、植物性粒子の添加量は多すぎると、得ら
れるシートに木質感は出るが、加工性が劣り、更にシー
トの物性が低下する。その為に、植物性粒子は、熱可塑
性樹脂100重量部に対し100重量部以下の割合で添
加することが好ましい。これらの植物性粒子は嵩比重が
0.1〜0.8のものを使用するのが良く、これらを添
加させることによって、得られるシートを軽量化させる
ことも出来る。シートの成形は、公知の加工手段によっ
て成形することが出来、例えば、押出成形、カレンダー
成形、ペースト成形等によって所望のシートが形成され
る。
【0009】本発明の第1の製造方法では、色合いの異
なる2種以上のシート同士を予め熱融着や接着剤によっ
て接合して重ね合わせるか、単にシート同士を重ねて熱
ロール間で押圧且つ通過させる。いずれの積層において
も熱ロールの間を通過させる前に、シートが軟化状態又
は溶融状態であることが重要である。これは熱ロールの
間を通過させる時にシートが軟化又は溶融していない
と、熱ロールへのシートの食込みが悪くシート表面が平
滑にならず、又、熱ロール間で押圧するのみではシート
化が直ちに出来ない為に、シート成形が可能となるまで
熱ロールで滞留混練させる必要がある。この場合には、
異色シート同士が充分に混じり合って同色となってしま
い、色違いの乱流模様が出来なくなってしまう。更に、
シートが熱ロールでは押し潰されにくいので目的とする
乱流模様を得ることが出来ない。この為に熱ロール間で
押圧及び圧延する前に異色シートの双方を充分加熱軟化
又は溶融させてロール間にシートを投入することによ
り、直ちにバンクが形成されると共にシート状にするこ
とが必要となる。異色シートの各シートの厚みは特に限
定されないが、薄すぎると最終的な装飾性シートの成形
が難しい為、好ましくは50μm以上とし、実用的には
0.1mm〜1mmの範囲とするのが好ましい。
【0010】本発明の第2の製造方法では、シートの両
面又は何れか一方の面を、印刷インク等で一層又は多層
に、シートの色合いとは異なる色に着色し、このシート
を前記第1の製造方法と同様に、軟化状態又は溶融状態
で熱ロール間を通過させる。シートの着色は、公知の手
段で行なうことが出来、例えば、グラビア印刷、スクリ
ーン印刷等の印刷による方法、塗料や塩化ビニル樹脂ペ
ースト等をキャスティング、浸漬、スプレー等によって
コーティングする方法等によって着色を行なうことが出
来る。
【0011】シートを多層に着色する場合には、コーテ
ィング等を繰り返し行ってシート上に着色層を多層に形
成する。これらのシートの両面又は何れか一方の面の着
色層の厚さは特に限定はされないが、好ましくは乾燥後
の厚み又はゲル化又は硬化後の厚みで1μm〜100μ
m位の範囲である。着色する塗料の被膜形成成分は、加
熱により軟化する熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマ
ーであることが好ましく、シートが軟化又は溶融する温
度で同様に軟化又は溶融することが望まれる。この方法
でもシートの厚みは50μm以上で、実用的には0.1
mm〜1mmの範囲とすることが好ましい。
【0012】又、上記の第1の製造方法と第2の製造方
法とを組み合わせて、本発明の装飾性シートを製造する
ことも可能である。例えば、第1の製造方法で用いたと
同じシートの表面に、該シートの色合いとは異なる色合
いに着色された熱可塑性樹脂シートを重ね合わせて熱ロ
ール間を通過させたり、他の色合いの着色シートを重ね
合わせて熱ロール間を通過させて装飾性シートを成形す
ることも可能である。更に、色合いの異なる塩化ビニル
樹脂ペーストを、シートに0.1〜1mm程度にコーテ
ィングしてゲル化させて、熱ロール間を通過させること
も出来る。本発明においてはシート同士をどの様に組み
合わせて積層してもよい。
【0013】熱ロール間を通過させ、シートを押し潰す
為に、基本的にはシートの総厚以下にロール間のクリア
ランスを設定することが好ましいが、シートの送り出し
速度をロール回転速度よりも速くすることによって、シ
ートの総厚以上に熱ロール間のクリアランスを設定する
ことも可能である。熱ロール間のクリアランスは、重ね
合わせるシート或いは着色層のそれぞれの厚さや、熱ロ
ールの回転速度、シートの熱ロールへの送り出し速度等
を調整し適宜設定される。
【0014】シートの両面又は何れか一方の面を着色し
たシートのみで装飾性シートを成形する場合は、シート
をあまり押し潰さなくても乱流模様を形成することが出
来、厚みのある2種以上のシート同士を重ねて成形する
場合は、元のシートの総厚の50%以下となる様に、多
少強めに押し潰すことによって目的とする乱流模様が形
成し易く、更に、シートの厚みや、積層状態に応じて熱
ロール間の押圧や回転比を変えることにより、乱流模様
を小柄から大柄までパターン化することが出来る。
【0015】又、シートを投入する2本又は3本の熱ロ
ールは、同じ回転比とするよりも、異なる回転比とする
ことが好ましい。ロールの回転比が異なるとシートを熱
ロール間に投入して押し潰す時に、シート表面又はシー
トに剪断力がかかり、各層が乱れて混ざり易くなり、シ
ート上に小さなバンクを発生させながらお互いの色が適
当に混じり合い目的とする乱流模様になり易くなる。
【0016】本発明においては、シート表面或いは熱ロ
ール間に、使用する合成樹脂シートの軟化点又は融点で
は溶融しない粒子を散布する。この様にすることによっ
て、該粒子をシート中に分散又はシート表面に露出させ
ると共に、その粒子を中心とした凹凸感のある波紋状の
立体模様をシートに付与することが出来る。これは粒子
が核となり模様を更に不規則にし、且つ節目の様な波紋
状模様を形成するものと考えられ、印刷では表現するこ
とが出来ない模様となる。
【0017】粒子は予めシート表面に散布するか、熱ロ
ール間のシート或いはバンクへ直接散布する。この時シ
ートが軟化又は溶融していない状態でロール間を通過さ
せると、シート出しが直ちには出来ない為にシートを滞
留混練する必要があり、その為に各色が混色となり、更
に粒子が混練されてシート内部に埋設される。その結
果、粒子による表面デザインが形成されにくく、好まし
くない。
【0018】本発明では、シートが軟化又は溶融状態で
ロール間を通過させる為に、粒子はシート内部にあまり
埋設されず、押圧後もシート表面に分散或いは露出した
状態にすることが出来る。又、シートが軟化又は溶融し
ている時に、粒子が軟化又は溶融すると、その粒子が核
とならずに節目の様な波紋状の模様は得られない為、粒
子はシートを構成する熱可塑性樹脂の軟化点又は融点よ
りも高いものを使用することが必要である。
【0019】又、粒子が硬すぎてもロールを傷付けてし
まうので、好ましくは有機物質からなる粒子を用いるこ
とが良い。この粒子は、シート内へ埋没され難くし、な
るべく表面に分散させる為に、嵩比重で0.1〜0.8
程度の比重の低いものを使用するのが良い。比重の低い
粒子を使用することによりシート表面の装飾性が一層優
れたものとなる。
【0020】有機物質からなる粒子としては、木粉やコ
ルク粉、胡桃粉、籾殻粉等の植物性素材やポリエステル
樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、
エポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂若しくは熱可塑性エラス
トマー又は熱硬化性樹脂等を使用することが出来る。熱
可塑性樹脂若しくは熱可塑性エラストマー製の粒子を使
用するときは、シートを構成する熱可塑性樹脂又は熱可
塑性エラストマーよりも軟化点又は融点の高い樹脂を選
定することが必要である。特に、植物性の粒子を使用す
ることによって、シートに木材の様な暖かみや触感を付
与することが出来る為に好ましい。
【0021】これら粒子の粒径が大きすぎると、形成さ
れるシートに穴が開いたり、裂けたりし、又、粒子の粒
径が小さすぎると粒子が凝集してしまうので、好ましく
は32メッシュを通過し、100メッシュで残る範囲の
粒子を使用するのが良い。散布する粒子の量が、シート
表面の面積比率で粒子がその30%以上を占有すると、
シート表面に穴が開き易くなること、バンク回りが悪く
なりシート出しが出来なくなること、シート表面に分散
する粒子の凝集溜まりが出来、表面状態が悪くなること
により30%未満の占有率となる様に添加し、又、模様
を不規則にし、且つ木材の節目の様な波紋状模様を形成
する上で、1%以上の占有率で添加するのが好ましく、
とりわけ3〜10%の占有率で添加するのが良い。植物
性粒子を使用すると、シートの模様はより天然の木質調
模様に似た模様となる。
【0022】これらの粒子を散布する方法としては、シ
ート表面に粒子を露出させる為に、重ね合わされたシー
トの表面に粒子を載置した後に熱ロール間を通過させる
か、或いは熱ロール上より直接粒子をこの熱ロール間の
シート又はバンクへ散布する方法が好ましい。例えば、
塩化ビニル樹脂製シート表面に散布する場合、粒子がこ
ぼれ落ちない様に塩化ビニル樹脂ペーストをシート表面
にコーティングし、その上に粒子を散布したり、或いは
常温ではタックがなく、加熱によりタックが発生する酢
酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂等の合成樹脂系接着剤
をシート表面にコーティングした後にシート表面に粒子
を散布するのが好ましい。粒子は必ずしもシート表面に
均一に散布する必要はなく、部分的に載置させてもよ
い。
【0023】又、本発明においては、透明な熱可塑性樹
脂シートを使用することも可能である。透明なシートと
不透明な着色シートを重ね合わせたり、透明なシートの
片面又は両面を着色したものを使用することにより、透
明層が着色流れ模様の間に介在したり又は透明層に着色
粒子が入り込み、部分的に透かしのある立体観のある乱
流模様を形成することが出来る。又、ロール間にシート
を通過させて押し潰した後に透明なシートを積層した
り、透明な塩化ビニル樹脂ペーストをシートの上にコー
ティングしたり、或いは他のウレタン系やアクリル系等
の公知の透明な処理剤をコーティングすることも可能で
ある。更に、より木目調の質感を付与する為に、透明層
に木目調等のエンボスを施すことも出来る。エンボス模
様を設けることによって、更に優れた立体的な木目調質
感を付与をすることが出来る。
【0024】ロール間を通過させた後のシート表面に透
明層を設けるときは、その下地の模様を透視することが
出来る程度に透明層を着色したり、上記の粒子を透明層
に添加することも出来る。透明層の厚さは特に制限され
ず、下地の模様を透視することが出来る範囲であればど
の様な範囲でもよい。又、ロール間を通過させて形成さ
れた装飾性シートであって、その裏面とする面に、他の
シートや繊維製基材等を積層することも可能である。上
記において装飾性シートの裏面に他のシートを積層する
場合は、前記の熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマー
からなるシートを熱融着や接着剤を介して積層すること
が出来る。積層するシートの厚みは特に制限はされず、
シートの用途に応じて適宜選定する。例えば、シートを
床材として用いる場合は、積層シートの全層の厚みを1
〜10mmの範囲内で設定するのが良い。
【0025】本発明においては、前記の如く形成された
装飾性シートの裏打ち材とするシートに、植物性粒子を
添加することも出来る。植物性粒子は前記のものが使用
出来、大きさも25メッシュを通過する程度のものが好
ましく使用出来る。植物性粒子が添加されたシートを裏
打ち材として使用することにより、シート全体が軽量と
なり、裏打ち材(基材)に発泡シートを用いた場合と同
程度の比重とすることが出来、しかも発泡シートを用い
た場合よりも残留へこみを少なくすることが出来、床材
として使用した場合は極めて有用である。この場合、植
物性粒子の添加量は裏打ち材シート100重量部当たり
30〜100重量部とするのが好ましい。又、本発明の
装飾性シートに繊維製基材を積層する場合も特に制限は
なく、例えば、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レー
ヨン繊維、ガラス繊維等の化学繊維、麻、綿、羊毛等の
天然繊維等の織布や不織布を使用することが出来る。
【0026】本発明でいう熱ロールとは、ミキシングロ
ール、カレンダーロール、エンボスロール、ラミネート
ロール、ポリシングロール等の金属ロール、セラミック
ロール等であり、基本的に原料シートをこれらの2本ロ
ール間を通過させ、場合によってはL型に設置された3
本目のロール間を通過させてもよい。本発明ではロール
中に蒸気、温水、オイル、電熱線等を入れてロールを加
熱することが必要であり、これはロールを通過させる段
階でもシートが軟化している状態を保ち、適度なバンク
が発生し易くする為である。
【0027】ロールを加熱する場合は、用いる熱可塑性
樹脂シートを成形する温度とすることが良いが、その熱
可塑性樹脂や粒子が分解しない温度以下であれば、ロー
ルの温度を何℃に設定してもよい。特に好ましくは植物
性粒子が褪色しない様に200℃以下に設定するのが良
い。例えば、シートの形成に軟質配合の塩化ビニル樹脂
を使用するときは、これらの樹脂は、通常150〜20
0℃の範囲で成形するので、ロールの温度もこの範囲に
設定することが好ましい。又、使用するロールは、一般
にシート成形、エンボス加工、ラミネート加工等で使用
するロールと同じサイズのものを使用することが出来、
例えば、直径30mm〜1mの幅広い範囲のものを使用
することが出来る。ロールの幅もシートの幅に合わせて
使用することが出来る。
【0028】原料シートを軟化状態又は溶融状態とする
には、ロールを通過させる前に赤外線ヒーター、熱風等
で非接触で原料シートを加熱する方法、加熱ロールに接
触させて原料シートを軟化又は溶融させる方法、或いは
押出成形やカレンダー成形直後の軟化又は溶融状態にあ
るうちに原料シートを熱ロール間を通過させてもよい。
例えば、共押出成形で2種以上の原料シートを成形し、
ダイスから押出された直後に、2本の熱ロールの間を通
過させ、バンクを発生させながらシートを押し潰し、乱
流模様を有する本発明の装飾性シートを成形することが
出来る。
【0029】ロール間を通過させる時に、原料シートが
よじれない様にロールにくい込ませ、なるべく過度のバ
ンク溜りが形成されない様にする。バンク溜りが過度に
形成されると、バンクの滞留時間が長くなり、バンク内
で各色が混じり合って単一色となり、目的の乱流模様を
得ることが出来ない。バンク溜りが過剰に出来ない様
に、ロールの回転速度とシートの供給速度の比率を調整
して本発明の乱流模様シートを成形する。ロールの回転
速度やシートの供給速度は特に制限はされない。
【0030】本発明においては、基本的には原料シート
を2本又は3本のロール間を通過させて、バンクを発生
させながら押し潰すものであるが、その後成形されたシ
ートの表面を平滑にする為に、更にクリアランスをとっ
たロール間に成形されたシートを通過させることも可能
である。原料シートの幅も制限はないが、原料シートを
ロール間を通過させて押し潰す段階で、原料シートがロ
ールよりはみ出ない様な幅とすることが好ましい。ロー
ルで原料シートを押し潰すとシートは幅方向と長手方向
の両方に広がり、長手方向の広がりに対しては、巻き取
り装置又は供給装置のテンションを調整して成形する。
更に、ロール間に仕切り板を1枚又は数枚設けて、バン
クを外へはみ出さない様にすると共に、流れ模様をより
多様化することも出来る。
【0031】
【実施例】次に本発明を具体的な実施例を挙げて説明す
る。 実施例1 表1の配合1によりそれぞれの色に着色した軟質塩化ビ
ニル樹脂製シートを幅1800mm、厚さ0.3mmを
長尺状にカレンダーで成形した。これらのうち、茶色、
黄色及び黒色に着色した3種のシートを熱融着により積
層し、茶色のシートの表面に配合4による透明塩化ビニ
ル樹脂ペーストを0.1mmの厚さで塗布し、ゲル化前
に60メッシュ〜100メッシュの粒度の比重0.2の
木粉を30g/mの量で散布してペーストに付着さ
せ、150℃のオーブンにてペーストをプレゲル化し
た。次に、このシートを赤外線ヒーターでシート温度が
約180℃になる様に加熱して、クリアランスが0.2
mmで、回転比が1:1.2の190℃に加熱されたミ
キシングロール間を通過させ、バンクを発生させながら
シートを押し潰し、厚さ0.3mmの本発明の乱流模様
シートを成形した。
【0032】実施例2 表1の配合1により茶色、黒色、及び配合2により透明
な厚さ0.3mm、幅1800mmのシートをカレンダ
ーにより長尺状に成形した。これらのシートを透明シー
トが中間になる様に重ね合わせ、シートの温度が180
℃になる様に赤外線ヒーターで加熱し、シートが軟化状
態のうちにクリアランスが0.2mm、回転比が1:
1.2の190℃に加熱されたミキシングロール間を通
過させて、バンクを発生させながらシートを押し潰すと
共に、ロール上からからバンクへ粒度が32〜80メッ
シュで、比重0.6の胡桃粉を20g/mの量で散布
し、厚さ0.3mmの乱流模様を有する本発明の装飾性
シートを成形した。
【0033】実施例3 表1の配合1による厚さ0.6mm、幅1800mmの
茶色のシートをカレンダーにより長尺状に成形した。こ
のシートの両面に塩化ビニル樹脂を主成分とする溶剤型
の白色の塗料をグラビアコーターで乾燥後の厚さが50
μmとなる様に塗工した。次に、このシートの温度が1
80℃になる様に赤外線ヒーターで加熱し、シートが軟
化状態にあるうちにクリアランスが0.2mm、回転比
が1:1.2の190℃に加熱されたミキシングロール
間を通過させて、バンクを発生させながらシートを押し
潰すと共に、ロール上からバンクへ粒度が60〜100
メッシュで比重0.5の籾殻粉を30g/mの量で散
布し、厚さ0.3mmの乱粒模様の本発明の装飾性シー
トを成形した。
【0034】実施例4 配合3により幅1800mm、厚さ1.5mmの裏打用
シートを長尺状にカレンダーで成形した。これを実施例
1〜3の乱流模様シートの裏面に熱融着によって積層す
ると共に、配合2により成形された幅1800mm、厚
さ0.2mmの透明シートを表面に同様に熱融着によっ
て積層し、更に最下層に麻の織布を積層して本発明の床
材用積層シートを成形した。 実施例5 実施例1で成形したシートの表面に、配合2より成形さ
れた厚さ0.2mmの透明シートを熱融着により積層
し、その後該積層シートの表面を加熱し、エンボスロー
ルによってシートを押圧して、表面に木目調の凹凸模様
を付与して本発明の床材用積層シートを成形した。上記
各実施例で得られた積層シートの表面には茶色、黒色、
白色等の色がお互いに不完全に混色された乱流模様が形
成され、又、表面に散在する木粉や胡桃粉を中心に凹凸
感のある木材の節目の様な波紋状の流れ模様が形成さ
れ、天然の木材と酷似した模様が得られた。又、実施例
2の透明シートを積層して混色したものは、奥行のある
立体的な木目調模様が形成された。
【0035】得られた積層シートは比重は1.2〜1.
3で、通常の塩化ビニル製シート床材(比重1.7)に
比較して軽量なものであった。又、残留へこみは0.2
であり、発泡シートが積層された塩化ビニル製シート床
材(残留へこみ0.3)と比較しても、復元性に優れ、
且つ弾力性のあるシートが得られた。
【0036】表1
(単位:重量部) 注1:粒度32〜100メッシュで比重0.2の木粉
【0037】
【発明の効果】本発明により、従来にない複雑な乱流模
様をシートに付与することが出来、しかもシートの模様
が厚さ方向にわたって形成されているので、シートが摩
耗によって擦り減っても印刷模様の様に消滅することは
ない。又、シートを構成する熱可塑性樹脂の軟化点又は
融点では溶融しない粒子が、シート表面に散布されるこ
とにより、乱流模様がより複雑な不規則模様となり、更
に、粒子を核とした波紋状模様が立体的に形成され、印
刷では表現することが出来ない、あたかも木材の節目の
様な模様が形成される。
【0038】又、シート内部に植物性物質からなる粒子
を添加し、必要に応じて裏打層にも植物性物質からなる
粒子を添加したシートを積層することにより、シートの
比重を低くすることが出来、裏打層に発泡シートを積層
した場合に比べ、同比重で残留へこみの少ない弾性のあ
るシートを得ることが出来る。従って本発明のシートを
床材として使用するときは、シートの運搬や施工が楽に
なり、更にシートに暖かみが出て、プラスチック特有の
冷たさを改善することが出来、吸放湿性がシートに付与
され、鞄や椅子等の雑貨用表皮材としても有用である。
しかも植物性粒子をシート内部に添加することにより、
シートの燃焼カロリーを紙並みに低減させることが出
来、更に、燃焼残渣が殆どなく焼却処理する時において
は有用である。
【0039】又、シート表面に植物性物質の粒子を散布
することにより、ロールに傷を付けることもなく、シー
ト表面の暖かみを増加させ、木材に似た触感となる。シ
ート内部と表面に植物性物質の粒子を添加及び散布する
ことによって得られるシートは、表面は凹凸観のある節
目の様な波紋状模様と不規則な乱流模様とが混在し、且
つ木材に似た触感となり、内部の粒子の存在にもより暖
かみのある軽量の木材の様なシートを形成することが出
来る。更に、装飾性シートの表面に透明層を設け、木目
模様をエンボスすることにより、木目模様の立体感がよ
り一層顕著になり、天然の木材の様な質感が得られる。
【0040】更に、植物性物質からなる粒子が内部に分
散された熱可塑性樹脂シートの表面に、植物性物質から
なる粒子が散在されたシートは、充填剤として炭酸カル
シウム等の無機質の充填剤を使用して成形されたシート
の様に比重が大きくならず、シートを軽量化させること
が出来る。これによってシートを厚さ2〜5mmの長尺
状の床材として使用する場合は、施工時のシートの持ち
運びが非常に楽になる。又、表面に植物性物質からなる
粒子が散在しているので、シート内部の粒子と合わせて
リアル感のある木質模様となる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色合いの異なる2種以上の熱可塑性樹脂シ
    ートを重ね合わせ、これらのシートの軟化点又は融点で
    は溶融しない粒子を、上記シート上及び/又は熱ロール
    間に散布すると共に、該シートを、該シートが軟化又は
    溶融している状態で、該熱ロール間を通過させ、シート
    を押し潰してバンクを発生させながら圧延することを特
    徴とする装飾性シートの製造方法。
  2. 【請求項2】いずれか1種のシートが透明シートである
    請求項1に記載の装飾性シートの製造方法。
  3. 【請求項3】表裏いずれか一方又は両方の面が単層又は
    多層に着色された熱可塑性樹脂シートの軟化点又は融点
    では溶融しない粒子を、該シート上及び/又は熱ロール
    間に散布すると共に、該シートが軟化又は溶融している
    状態で該熱ロール間を通過させると共に、シートを押し
    潰してバンクを発生させながら圧延することを特徴とす
    る装飾性シートの製造方法。
  4. 【請求項4】シートの軟化点又は融点では溶融しない粒
    子が、植物性物質からなる請求項1〜3に記載の装飾性
    シートの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4に記載の方法で製造された装
    飾性シート。
  6. 【請求項6】植物性物質からなる粒子がシート内部に分
    散され、且つ流れ模様を有するシート表面層に散在して
    いる請求項5に記載の装飾性シート。
  7. 【請求項7】最上層に透明層が設けられている請求項5
    に記載の装飾性シート。
  8. 【請求項8】透明層に木目調のエンボスが施されている
    請求項7に記載の装飾性シート。
  9. 【請求項9】植物性物質からなる粒子が内部に分散され
    た熱可塑性樹脂シートの表面に、植物性物質からなる粒
    子が散在されていることを特徴とする装飾性シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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