JPH09298037A - 抵抗器、その製造方法、電子銃構体および電子管 - Google Patents

抵抗器、その製造方法、電子銃構体および電子管

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JPH09298037A
JPH09298037A JP10951096A JP10951096A JPH09298037A JP H09298037 A JPH09298037 A JP H09298037A JP 10951096 A JP10951096 A JP 10951096A JP 10951096 A JP10951096 A JP 10951096A JP H09298037 A JPH09298037 A JP H09298037A
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insulating substrate
electrode
umbrella
resistor
hole
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JP10951096A
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Yutaka Yoshimura
豊 吉村
Takumi Tonai
巧 藤内
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は絶縁基板に欠けや亀裂を生じさせずに
端子を絶縁基板に取り付けることができる信頼性に優れ
た抵抗器を提供することを課題とする。 【解決手段】少なくとも一方の側面に電極が形成され且
つこの電極の近傍に位置して両側の側面に貫通するスル
ーホールが形成された絶縁基板と、この絶縁基板の電極
に接触する電極接触部およびこの電極接触部に形成され
た孔を有する導電性を有するリード部材およびこのリー
ド部材を絶縁基板に取り付ける取り付け部材からなる端
子とを具備し、取り付け部材は、絶縁基板のスルーホー
ルに挿通されて両端部が絶縁基板の両側の側面から突出
する筒状部、この筒状部の一端部に形成され絶縁基板の
他方の側面を押さえる第一の傘状鍔部および筒状部の他
端部に形成され絶縁基板の電極に接触するリード部材の
接触部に外側から押える第二の傘状鍔部とを有すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抵抗器、その製造方
法、電子銃構体および電子管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子管例えばカラーテレビジョン
受像機に用いられるカラーブラウン管において、陽極電
圧以外にコンバージェンス電極やフォーカス電極等に供
給される高電圧が必要とされるものがある。この場合、
カラーブラウン管のステム部より高電圧を供給すると、
耐電圧の面から問題を生じるので、カラーブラウン管内
に電子銃と共に分圧用の抵抗器を電子管内蔵用抵抗器と
して組み込み、この抵抗器によって陽極電圧を分圧し
て、夫々の電極に高電圧を供給する方式が採用されてい
る。
【0003】図6はこのような電子管内蔵用抵抗器が組
み込まれたカラーブラウン管の一例の部分断面図を示し
ている。図6において、1は真空容器であり、この真空
容器1に形成されたネック部1aの内部には電子銃構体
Aが配置されている。この電子銃構体Aには3個のカソ
ードに対し、共通に第1グリッド電極G1、第2グリm
ッド電極G2、第3グリッド電極G3、第4グリッド電
極G4、第5グリッド電極G5、第6グリッド電極G
6、第7グリッド電極G7、第8グリッド電極G8が順
次同軸上に配置されている。グリッド電極G8の後段に
は、コンバージェンス電極2が配置されている。
【0004】各グリッド電極G1、G2、G3、G4、
G5、G6、G7およびG8は、相互に所定の位置関係
を維持して、ビードガラス3によって機械的に保持され
ている。また、第3グリッド電極G3と第5グリッド電
極G5とは、導線4によって電気的に接続されており、
さらにコンバージェンス電極2は、第8グリッド電極G
8と溶接により電気的に接続されている。
【0005】このような電子銃構体Aには電子管内蔵用
抵抗器5が取付けられている。この抵抗器5は絶縁基板
5Aを備えている。この絶縁基板5Aには所定パターン
の抵抗体層(図示せず)およびこの抵抗体層に接続され
る電極層が形成されている。この抵抗器5の絶縁基板5
Aには、電極層に接続される高圧の電極取出し用の端子
6a、6b、6cが設けられ、これら各端子6a、6
b、6cは第7グリッド電極G7、第6グリッド電極G
6、第5グリッド電極G5に接続されている。また、抵
抗器5の絶縁基板5Aに設けられて電極層に接続される
端子7はコンバージェンス電極2と接続され、さらに絶
縁基板5Aに設けられて電極層に接続されるたアース側
の取出し端子8はアース電極ピン9に接続されている。
【0006】一方、真空容器1に形成されたファンネル
部1bの内壁には、前記ネック部1aの内壁まで伸びる
グラファイト導電膜10が被着されており、ファンネル
部1bに設けられた高電圧供給ボタン(陽極ボタンで図
中では示していない)を通じて陽極電圧が供給される。
【0007】そして、コンバージェンス電極2には、導
電ばね11が設けられており、導電ばね11がグラファ
イト導電膜10と接触することにより、コンバージェン
ス電極2、第8グリッド電極G8、および電子管内蔵用
抵抗器5のコンバージェンス端子7に陽極電圧が供給さ
れ、高圧の端子6a、6b、6cに発生する分圧電圧
が、第7グリッド電極G7、第6グリッド電極G6、お
よび第5グリッド電極G5に供給される。
【0008】従来、このカラーブラウン管に内蔵される
電子管内蔵用抵抗器5において端子を絶縁基板に形成さ
れた電極に端子を接続するために、次に述べる構造が採
用されている。
【0009】図7(a)はこの構造の一形態の斜視図、
(b)は(a)C−C´断面図を示している。絶縁基板
5Aの表面には抵抗体層21およびこの抵抗体層21に
接続する電極層22が形成されている。23は導電性を
有する金属で形成された端子で、これは接触部23aと
とリード部23bを有しており、接触部23aには突部
23cが形成されている。接触部23aは絶縁基板5A
に形成された電極層22を覆う位置に配置され、絶縁基
板5Aに取り付けられた取り付けピン24に溶接を施さ
れて取り付けられている。これにより接触部23aは突
部23cを弾性力で絶縁基板5Aの電極層22に接触し
ている。リード部23bは図示しない他の電極に接続さ
れている。
【0010】図8は他の構造の一形態の斜視図を示して
いる。この構造は絶縁基板の代りに筒状絶縁体31を用
意し、この筒状絶縁体31に螺旋状の抵抗体32を形成
する。筒状絶縁体31の両端にはリング状電極体33を
抵抗体32に接触して配置する。そして、導電性金属の
線材からなる線状端子34を筒状絶縁体31と電極体3
3に通してこれらを支持する。線状端子34は電極体3
3に接続するとともに図示しない他の電極に接続され
る。
【0011】しかし、これらの図7および図8に示す構
成は、端子と電極層との接触が充分でないことがあり、
また端子の取り付け機械的強度が充分でないこともあ
り、さらには耐電圧劣化が生じることもある。
【0012】そこで、これらの問題の発生を回避するこ
とを目的として図9および図10に示す構成が採用され
ている。図9は従来の端子の接続構造を示すものであ
り、図9(a)は端子の筒状部を絶縁基板のスルーホー
ルに挿入した状態を示す斜視図、図9(b)は端子の筒
状部を絶縁基板のスルーホールに挿入する前の形態を示
す斜視図、図10(a),(b)は端子を取り付ける工
程を示す図9(a)のD−D′断面図である。
【0013】図9において絶縁基板5Aには両方の側面
を貫通するスルーホール41が形成され、図10に示す
ように一方の側面にスルーホール41の開口を囲む電極
層42が形成されている。なお、説明を容易にするため
に図示してはいないが、絶縁基板5Aには所定パターン
に抵抗体層が形成されており、前記抵抗体層は電極層4
2に接続されている。43は導電性金属で形成された端
子である。この段階では、端子43は筒状部43a、こ
の筒状部43aの一端部に形成された鍔部43bおよび
この鍔部43bに一端が連続するリード部43cが一体
に形成されている。
【0014】この端子43を絶縁基板5Aの電極42に
接続する方法について述べる。図10に示すように端子
42の筒状部43aを絶縁基板5Aの電極層42がある
側からスルーホール41に挿入し、鍔部43bを電極層
42に接触させる。次いで、図10(a)に示すように
スルーホール41から絶縁基板5Aの他方の側面の外方
へと突出する筒状部43aの端部に、回転工具44の先
端部を当てる。回転工具44の先端部は、断面円形をな
す溝44aが円周方向に沿って形成されている。そし
て、回転工具44の先端部の溝44aを当てて回転工具
44を回転(自転)させるとともに、回転工具44を筒
状部43bの軸線を中心とする円軌道上を移動させる。
これにより図10(b)に示すように筒状部43aの端
部は、回転工具44により押し広げられて絶縁基板5A
の他方の側面に向けて曲げられる。この結果、筒状部4
3aの端部はスルーホール41の開口角縁を中心として
伏せるような断面円形に曲げられ、先端が絶縁基板5A
の他方の側面に食い込むようになって拡開変形部43d
となる。これにより筒状部43aは鍔部43bと拡開変
形部43dとで絶縁基板5Aに固定される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電子管
内蔵用抵抗器において、このような方法によって端子4
3を絶縁基板5Aに取り付ける場合には、筒状部43a
の端部が回転工具44によって押し広げられて絶縁基板
5Aの側面に向けて曲げられて拡開変形部43dとなる
時に、拡開変形部43dの根元が絶縁基板5Aのスルー
ホール41の開口角縁に当る。そして、回転工具44が
筒状部43aを押し広げて曲げる力、回転工具44の回
転力が拡開変形部43dを介してスルーホール41の開
口角縁に衝撃力として加わる。
【0016】このため、絶縁基板5Aのスルーホール4
1の開口角縁が欠けて破損することがあり、この結果絶
縁基板5Aに亀裂を生じることがある。そして、この欠
けや亀裂が原因となって絶縁基板5Aが欠けたり、破損
することがある。このことから欠けや亀裂を生じた絶縁
基板は信頼性の点から使用できず、絶縁基板を製造する
上で歩留まりを低下させることになる。
【0017】ところで、最近電子銃が小型化するに伴
い、電子管内蔵用抵抗器に対しても絶縁基板を薄肉化す
ることが要求されている。ところが、このような薄肉の
絶縁基板は機械的強度が低く、前述した端子の取り付け
の時に衝撃力を受けて欠けや亀裂を生じ割合いが大き
い。現在は欠けや亀裂の発生を避けるために絶縁基板の
厚さは0.8mm程度が限界である。
【0018】そこで、絶縁基板に欠けや亀裂を発生する
ことを阻止するために、端子に加えるかしめの圧力を小
さくすると、端子を絶縁基板に固定する強度が低下する
とともに、端子が絶縁基板の電極層と接触する圧力が低
下して接触不良となる。
【0019】また、このような端子43を取り付ける構
成では、鍔部43bが電極層42を押え、拡開変形部4
3dが絶縁基板5Aの側面を押えるのみでは、筒状部4
3aが絶縁基板5Aの側面に沿う方向の移動(横移動)
を阻止することが難しいので、絶縁基板5Aのスルーホ
ール41の内周面と端子43の筒状部43aとの間隙を
小さく(例えば0.05mm)して筒状部43aの横移動
を抑えている。すなわち、筒状部43aが横移動する
と、鍔部43bと電極層42との接触が不安定になるか
らである。
【0020】このため、端子43の筒状部43aを絶縁
基板5Aのスルーホール41に挿入する操作が大変面倒
であり、端子43を絶縁基板5Aに取り付ける作業の能
率向上を妨げている。
【0021】本願の発明は前記事情に基づいてなされた
もので、絶縁基板に欠けや亀裂を生じさせることなく端
子を絶縁基板に取り付けることができる信頼性に優れた
抵抗器を提供することを課題とする。
【0022】また、本願の発明は前記事情に基づいてな
されたもので、絶縁基板に欠けや亀裂をを生じさせるこ
となく端子を絶縁基板に生産性良く取り付けることがで
きる信頼性に優れた抵抗器およびその製造方法を提供す
ることを課題とする。また、本願の発明は、信頼性の高
い電子銃構体および電子管を提供することを課題とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の抵抗器
は、少なくとも一方の側面に電極が形成され且つこの電
極の近傍に位置して両側の側面に貫通するスルーホール
が形成された絶縁基板と、この絶縁基板の前記電極に接
触する電極接触部およびこの電極接触部に形成された孔
を有する導電性を有するリード部材およびこのリード部
材を前記絶縁基板に取り付ける取り付け部材からなる端
子と具備し、前記取り付け部材は、前記絶縁基板の前記
スルーホールに挿通されて両端部が前記絶縁基板の両側
の側面から突出する筒状部、この筒状部の一端部に形成
され前記絶縁基板の他方の側面を押さえる第一の傘状鍔
部および前記筒状部の他端部に形成され前記絶縁基板の
電極に接触する前記リード部材の前記電極接触部を外側
から押える第二の傘状鍔部とを有することを特徴とす
る。
【0024】この構成によれば、取り付け部材の筒状部
は、絶縁基板のスルーホールに挿通されて、両端部がス
ルーホールの両端開口(絶縁基板の両側の側面)から外
側へ突出し、この筒状部の両端部に形成された第一の傘
状鍔部と第二の傘状鍔部が、絶縁基板の他方の側面とリ
ード部材とを押える。これにより取り付け部材は自身で
絶縁基板に取り付けてリード部材を絶縁基板に取り付け
ることができる。
【0025】そして、第一の傘状鍔部と第二の傘状鍔部
はスルーホールの両端開口(絶縁基板の両側の側面)か
ら外側へ突出した筒状部の両端部に形成されているの
で、第一の傘状鍔部と第二の傘状鍔部の根元はスルーホ
ールの開口角縁に接触しない。このため、第一の傘状鍔
部(または第二の傘状鍔部)を成形する時および加圧す
る時に、傘状鍔部に加わる力が第一の傘状鍔部(または
第二の傘状鍔部)を介してスルーホールの開口角縁に加
わわらず、この結果スルーホールのの開口角縁が欠けた
り、亀裂が発生することを回避できる。
【0026】また、取り付け部材における筒状部の第二
の傘状鍔部を絶縁基板の電極に接触するリード部材の電
極接触部を外側から押えて、電極接触部を電極に確実に
接触させる。このため、リード部材の電極接触部が横移
動して電極との接触が不安定になることを阻止できる。
すなわち、リード部材の電極接触部の横移動を阻止する
ために取り付け部材の筒状部とスルーホールの内周面と
の間の間隙を小さめに設定する必要がない。これにより
取り付け部材の筒状部をスルーホールに容易に挿通する
ことができる。
【0027】従って、絶縁基板に欠けや亀裂を生じるこ
とを防止して端子を絶縁基板に取り付けることができ抵
抗器の高い信頼性を確保できるとともに、端子を絶縁基
板に取り付ける作業の作業性を高めることができる。
【0028】請求項2の発明の抵抗器は、請求項1にお
いて電子管に内蔵されるものであることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、本願発明の抵抗器を最も適切
な用途である電子管に内蔵することができる。
【0029】請求項3の発明の抵抗器の製造方法は、少
なくとも一方の側面に電極が形成され且つこの電極の近
傍に位置して両側の側面に貫通するスルーホールが形成
された絶縁基板の前記電極に、電極接触部およびこの電
極接触部に形成された孔を有する導電性を有するリード
部材の電極接触部を接触させる工程と、筒状部およびこ
の筒状部の一端に形成された傘状鍔部を有する取り付け
部材の前記筒状部を前記絶縁基板のスルーホールおよび
前記リード部材の孔に挿通して前記傘状鍔部で前記絶縁
基板の他方の側面または前記リード部材の前記電極接触
部を押える工程と、前記リード部材から突出した前記取
り付け部材の前記筒状部の他端を前記絶縁基板に向けて
広がる傘状鍔部に形成する工程と、前記取り付け部材の
前記筒状部に対してその軸方向に沿う力を加えて前記筒
状部の両端の各傘状鍔部を前記絶縁基板の他方の側面お
よび前記リード部材の前記電極接触部に押圧させる工程
とを具備することを特徴とする。
【0030】この製造方法によれば、傘状鍔部を加圧す
る工程では、取り付け部材の筒状部に加わるその軸方向
に沿う力を傘状鍔部がクッションの役目をして受け止め
るために、大きな力を筒状部に加えて傘状鍔部を加圧変
形することができる。このことは、通常基板が、衝撃に
弱く圧縮力に強いという性質を有するセラミックスなど
の材料で形成されている場合には、その性質を有効に生
かした端子取り付け作業を行なうことができる。
【0031】勿論、第一の傘状鍔部(または第二の傘状
鍔部)を成形するおよび加圧する時に、傘状鍔部に加わ
る力が第一の傘状鍔部(または第二の傘状鍔部)を介し
てスルーホールのの開口角縁に加わることがなく、且つ
傘状鍔部がリード部材の電極接触部を確実に押圧して横
移動を阻止できるため、取り付け部材の筒状部とスルー
ホールの内周面との間の間隙を小さめに設定する必要が
ない。
【0032】従って、この製造方法によれば、端子を絶
縁基板に取り付けるに際して絶縁基板に欠けや亀裂が生
じることを防止した信頼性が高い抵抗器を生産性良く製
造することができる。
【0033】請求項4の発明の電子銃構体は、請求項1
の抵抗器を使用してなることを特徴とする。この構成に
よれば、信頼性の高い電子銃構体を得ることができる。
【0034】請求項5の発明の電子管は、請求項4の電
子銃構体を使用してなることを特徴とする。この構成に
よれば、信頼性の高い電子管を得ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】本願の発明の第一の実施の形態に
ついて図1ないし図5を参照して説明する。この実施の
形態は、端子を絶縁基板に固定するために有底の円筒体
なす端子受け体を用いたものである。
【0036】図1は本実施の形態の抵抗器において、外
表部を形成する絶縁被膜上から透視した絶縁基板の平面
図、図2は図1のA−A′断面図、図3は図1のB−
B′断面図、図4は端子および端子受け体の形態を示す
斜視図、図5(a)〜(c)は端子を取り付ける工程を
示す図1のB−B′断面図を示している。
【0037】図中51は例えば酸化アルミニウムを主成
分として形成された短冊形をなす絶縁基板で、これは図
1に示すように一方の側面が表面51aとされ、他方の
側面が裏面51bとされている。絶縁基板51には断面
円形をなす複数のスルーホール52が基板長さ方向に並
べて形成されている。これらは各スルーホール52は絶
縁基板51の表面51aと裏面51bとの間を貫通する
ものである。
【0038】絶縁基板51の表面51aには、各スルー
ホール52の開口を囲んで電極層53が夫々形成されて
いる。これら電極層53は例えば酸化ルテニウムを含む
金属酸化物とほう硅酸鉛系のガラスよりなる電極材料を
印刷、乾燥、焼成して形成されている。
【0039】また、絶縁基板51の表面51aには、基
板の長さ方向に延びる抵抗体層54が所定の抵抗値が得
られるような形状で形成されており、この抵抗体層54
の両方の端部および中間部は対向する各電極層53に夫
々接続されている。この抵抗体層54は例えば酸化ルテ
ニウムを含む金属酸化物とほう硅酸鉛系のガラスよりな
る抵抗材料を所定の分割比の抵抗値が得られるような形
状で印刷、乾燥、焼成して形成されている。
【0040】絶縁基板51の表面51aには、抵抗体層
54を覆い且つ電極層53の部分を避けて絶縁層55が
形成されている。この絶縁層55は例えば遷移金属酸化
物とほう硅酸鉛を主成分とする材料を印刷、乾燥、焼成
して形成される。
【0041】絶縁基板51の表面51aには、各スルー
ホール52毎に電極取出し用の端子56が配置されてお
り、この端子56は後述する構成により絶縁基板21に
固定されている。端子56の構成および端子56を絶縁
基板21に取り付ける構成について説明する。
【0042】端子56は、図3および図4に示すように
リード部材57と、取り付け部材58とで構成されてい
る。リード部材57は導電性を有する金属板、例えば銅
板で形成されている。リード部材57は、絶縁基板51
の電極層53に接触する電極接触部571、この接触部
571に連続して形成されたリード部572および電極
接触部571の中央に位置する孔573を有している。
【0043】すなわち、リード部材57の絶縁基板51
の表面51aにおいて電極層53に重ねて接触して配置
されるとともに孔573は絶縁基板51のスルーホール
52に重なり、リード部572は絶縁基板51から外側
へ延出されている。
【0044】取り付け部材58は金属板、例えばステン
レス板により形成されている。取り付け部材58は、リ
ード部材57を絶縁基板51に取り付けるもので、絶縁
基板51のスルーホール52に挿通されて両端部が絶縁
基板51の表面51aおよび裏面51bから突出する両
端開放の筒状部581と、この絶縁基板51の裏面51
bから突出する筒状部581の一端部に形成され絶縁基
板51の裏面51を押さえる第一の傘状鍔部582と、
絶縁基板51の表面51aから突出する筒状部581の
他端部に形成され絶縁基板51の電極層53に接触する
リード部材57の電極接触部571を外側から押える第
二の傘状鍔部583とを有している。第一の傘状鍔部5
82および第二の傘状鍔部583は、筒状部581の端
から反対側の端に向かうに従い外周側へ広がるテーパ形
状をなすものである。
【0045】すなわち、筒状部581は絶縁基板51の
スルーホール52に挿通されて両端部が絶縁基板51の
表面51aおよび裏面51bから突出しており、第一の
傘状鍔部582の外周縁は絶縁基板51の裏面51bに
接触してこれを押えており、第二の傘状鍔部583の外
周縁は絶縁基板51の電極層53に接触するリード部材
57の電極接触部571に接触してこれを外側から押え
ている。
【0046】このような抵抗器は次に述べる製造方法に
より製造する。まず、酸化アルミニウムを主成分とする
絶縁基板51の表面51aに、酸化ルテニウムを含む金
属酸化物とほう硅酸鉛ガラスよりなる電極ペースト材を
印刷、乾燥、焼成して電極層53を形成する。
【0047】次に、絶縁基板51の表面51aに、ほう
硅酸鉛系のガラスを含むルテニウム系の抵抗ペーストを
スクリーン印刷法により所定の分割比が得られるような
形状に印刷し、さらに乾燥、焼成して抵抗体層54を形
成する。形成された抵抗体層54が抵抗器として要求さ
れる所定の分割比率から外れている場合は、各抵抗部に
設けられているトリミング部をサンドブラスト法などで
削って分割比率を調整する。
【0048】次に、リード部材57と取り付け部材58
とからなる端子56を絶縁基板51に設けられた形成さ
れた各スルーホール52に以下に述べる工程により取り
付ける。
【0049】まず、図5(a)に示すようにリード部材
57の電極接触部571を絶縁基板51の表面51a側
に配置して電極層53に接触させる。次いで、取り付け
部材58を用意する。この時点の取り付け部材58は筒
状部581の一端に第一の傘状鍔部582のみを形成し
たものである。
【0050】そして、取り付け部材58の筒状部581
を、第一の傘状鍔部582が絶縁基板51の裏面51b
の外側に位置するようにして裏面51b側からスルーホ
ール52に挿通して第一の傘状鍔部582の外周縁を絶
縁基板51の裏面51bに接触させる。筒状部581の
他端部は電極層53に接触するリード部材57の電極接
触部571の孔573に通し外側へ突出する。ここで、
第一の傘状鍔部582の根元は、絶縁基板51の裏面5
1bから離れた位置にある筒状部581の他端であるた
めに裏面51bにおけるスルーホール55の開口角端に
接触しない。
【0051】次いで、図5(b)に示すようにリード部
材57から突出した取り付け部材58の筒状部581の
他端部に、成形工具59により第二の傘状鍔部583を
形成する。成形工具59は先端部に芯部59aおよび芯
部59aを囲む傘状部59bを有するものである。そし
て、第一の傘状鍔部582を定盤61に載せ、成形工具
59の芯部59aを筒状部581の他端から内部に挿入
し、成形工具59により筒状部581に対して軸線方向
に沿う方向に力を加える。これにより成形工具59の傘
状部59bは筒状部581の他端部を外側へ向けて傘形
状に折り曲げて第二の傘状鍔部583を形成する。第二
の傘状鍔部583の外周部は、リード部材57の電極接
触部571に外側から接触する。第二の傘状鍔部583
の根元は、絶縁基板51の表面51aから離れた位置に
ある筒状部581の一端であるために、表面51aにお
けるスルーホール52の開口角端に接触しない。
【0052】次いで、図5(c)に示すように第一の傘
状鍔部582を定盤61に載せ、加圧工具60により取
り付け部材58の第二の傘状鍔部583に対して筒状部
581の軸方向に沿う力を加える。これにより筒状部5
81および各傘状鍔部582、583が圧縮され、第一
の傘状鍔部582は外周縁で絶縁基板51の裏面51b
を押圧するとともに、第二の傘状鍔部583は外周縁で
絶縁基板51の電極層53に接触するリード部材57の
電極接触部571に接触してこれを押圧する。
【0053】次に、絶縁基板51の表面51aに、絶縁
基板51および抵抗体層53を覆うように遷移金属酸化
物とほう硅酸鉛を主成分とする材料をスクリーン印刷に
より所定の形状に印刷し、さらに乾燥、焼成して絶縁層
55を形成する。このようにして抵抗器を製造する。
【0054】この実施の形態によれば、取り付け部材5
8の第一の傘状鍔部582と第二の傘状鍔部583はス
ルーホール52の両端開口(絶縁基板51の表面51a
と裏面51b)から外側へ突出した筒状部581の両端
部に形成されているので、第一の傘状鍔部582と第二
の傘状鍔部583の根元はスルーホール52の開口角縁
に接触しない。このため、第一の傘状鍔部582を成形
する時に、その成形に要する力が第一の傘状鍔部582
および第二の傘状鍔部583を介してスルーホール52
の開口角縁に加わらず、この結果スルーホール52の開
口角縁が欠けたり、亀裂が発生することを回避できる。
【0055】また、取り付け部材58における筒状部5
71の第二の傘状鍔部583は絶縁基板51の電極層5
3に接触するリード部材57の電極接触部571を外側
から押えて、電極接触部571を電極層53に確実に接
触させる。このため、リード部材57の電極接触部57
1が横移動して電極層53との接触が不安定になること
を阻止できる。すなわち、リード部材57の電極接触部
571の横移動を阻止するために取り付け部材58の筒
状部581とスルーホール52の内周面との間の間隙を
小さめに設定する必要がない。これにより取り付け部材
58の筒状部581をスルーホール52に容易に挿通す
ることができる。従って、絶縁基板51に欠けや亀裂を
生じることを防止して、端子56を絶縁基板51に取り
付けることができ、抵抗器の高い信頼性を確保できる。
このため、この抵抗器は電子管に内蔵するものとして最
も適切なものである。
【0056】この実施の形態の製造方法によれば、取り
付け部材58の傘状鍔部582、583を加圧する工程
では、取り付け部材58の筒状部581に加わるその軸
方向に沿う力を傘状鍔部582、583がクッションの
役目をして受け止めるために、大きな力を筒状部581
に加えて傘状鍔部582、583を加圧変形することが
できる。このことは、通常絶縁基板51が、衝撃に弱く
圧縮力に強いという性質を有するセラミックスなどの材
料で形成されている場合には、その性質を有効に生かし
た端子取り付け作業を行なうことができる。
【0057】なお、本願の発明は前述した実施の形態に
限定されるものではなく、種々変形して実施することが
できる。例えば前記の実施の形態では、取り付け部材に
おい第一の傘状鍔部をあらじめ形成しておいて筒状部を
絶縁基板の裏面から挿通して、その後に第二の傘状鍔部
を形成しているが、これに限定されずに、取り付け部材
において第二の傘状鍔部をあらじめ形成しておいて筒状
部を絶縁基板の表面から挿通してリード部材を押え、そ
の後に第一の傘状鍔部を形成するようにしても良い。
【0058】上記本発明の抵抗器を、カラーブラウン管
に使用される図6に示すような電子銃構体に使用したと
ころ、信頼性の高い電子銃構体が得られたとともに、そ
の電子銃構体をカラーブラウン管に使用したところ、同
様に信頼性の高い電子管が得られた。また、本願発明の
抵抗器は、カラーブラウン管に限らず抵抗器を必要とす
るその他の電子管にも適用が可能である。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明の抵抗器によれば、第一
の傘状鍔部と第二の傘状鍔部はスルーホールの両端開口
(絶縁基板の側面)から外側へ突出した筒状部の両端部
に形成されているので、第一の傘状鍔部と第二の傘状鍔
部の根元はスルーホールの開口角縁に接触しない。この
ため、第一の傘状鍔部(または第二の傘状鍔部)を成形
するおよび加圧する時に、傘状鍔部に加わる力が第一の
傘状鍔部(または第二の傘状鍔部)を介してスルーホー
ルのの開口角縁に加わわらず、この結果スルーホールの
開口角縁が欠けたり、亀裂が発生することを回避でき
る。
【0060】また、取り付け部材における筒状部の第二
の傘状鍔部を絶縁基板の電極に接触するリード部材の電
極接触部を外側から押えて、電極接触部を電極に確実に
接触させる。このため、リード部材の電極接触部が横移
動して電極との接触が不安定になることを阻止できる。
すなわち、リード部材の電極接触部の横移動を阻止する
ために取り付け部材の筒状部とスルーホールの内周面と
の間の間隙を小さめに設定して必要がない。これにより
取り付け部材の筒状部をスルーホールに容易に挿通する
ことができる。
【0061】従って、端子を絶縁基板に取り付けるに際
して、端子に加える力を直接絶縁基板に作用することを
回避するとともに、端子から絶縁基板に加わる力を緩和
できる。このため、絶縁基板に欠けや亀裂を生じること
を防止して、端子を絶縁基板に取る付けることができ、
抵抗器の高い信頼性を確保できる。
【0062】請求項2の発明によれば、本願発明の抵抗
器を最も適切な用途である電子管に内蔵することができ
る。請求項3の発明の抵抗器の製造方法によれば、傘状
鍔部を加圧する工程では、取り付け部材の筒状部に加わ
るその軸方向に沿う力を傘状鍔部がクッションの役目を
して受け止めるために、大きな力を筒状部に加えて傘状
鍔部を加圧変形することができる。このことは、通常基
板が、衝撃に弱く圧縮力に強いという性質を有するセラ
ミックスなどの材料で形成されている場合には、その性
質を有効に生かした端子取り付け作業を行なうことがで
きる。
【0063】従って、この製造方法によれば、端子を絶
縁基板に取り付けるに際して、絶縁基板に欠けや亀裂が
生じることを防止して信頼性が高い抵抗器を生産性良く
製造することができる。
【0064】請求項4の発明の電子銃構体によれば上記
抵抗器を使用しているため、信頼性の高い電子銃構体を
得ることができる。請求項5の発明の電子管によれば、
上記電子銃構体を使用しているため、信頼性の高い電子
管を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の抵抗器を示す平面
図。
【図2】同実施の形態の抵抗器を示す断面図。
【図3】同実施の形態の抵抗器において端子取り付け部
を拡大して示す断面図。
【図4】同実施の形態の抵抗器に用いる端子および端子
受け体の形態を示す斜視図。
【図5】同実施の形態の抵抗器において端子を取付ける
工程を示す断面図。
【図6】抵抗器を内蔵した電子管を示す部分断面図。
【図7】従来の抵抗器の形態を示す図。
【図8】従来の抵抗器の他の一形態を示す斜視図。
【図9】従来の抵抗器の端子の接続構造を示す斜視図。
【図10】同従来の抵抗器において端子を取り付ける工
程を示す断面図。
【符号の説明】
51…絶縁基板、 52…スルーホール、 53…電極層、 54…抵抗体層、 55…絶縁層、 56…端子、 57…リード部材、 571…電極接触部、 572…リード部、 573…孔、 58…取り付け部材、 581…筒状部、 582…第一の傘状鍔部、 583…第二の傘状鍔部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の側面に電極が形成され
    且つこの電極の近傍に位置して両側の側面に貫通するス
    ルーホールが形成された絶縁基板と、この絶縁基板の前
    記電極に接触する電極接触部およびこの電極接触部に形
    成された孔を有する導電性を有するリード部材およびこ
    のリード部材を前記絶縁基板に取り付ける取り付け部材
    からなる端子とを具備し、前記取り付け部材は、前記絶
    縁基板の前記スルーホールに挿通されて両端部が前記絶
    縁基板の両側の側面から突出する筒状部、この筒状部の
    一端部に形成され前記絶縁基板の他方の側面を押える第
    一の傘状鍔部および前記筒状部の他端部に形成され前記
    絶縁基板の電極に接触している前記リード部材の前記電
    極接触部を外側から押える第二の傘状鍔部とを有するこ
    とを特徴とする抵抗器。
  2. 【請求項2】 電子管に内蔵されるものであることを特
    徴とする請求項1に記載の抵抗器。
  3. 【請求項3】 少なくとも一方の側面に電極が形成され
    且つこの電極の近傍に位置して両側の側面に貫通するス
    ルーホールが形成された絶縁基板の前記電極に、前記電
    極に接触する電極接触部およびこの電極接触部に形成さ
    れた孔を有する導電性を有するリード部材の前記電極接
    触部を接触させる工程と、筒状部およびこの筒状部の一
    端に形成された傘状鍔部を有する取り付け部材の前記筒
    状部を前記絶縁基板のスルーホールおよび前記リード部
    材の孔に挿通して前記傘状鍔部で前記絶縁基板の他方の
    側面または前記リード部材の前記電極接触部を押える工
    程と、前記リード部材から突出した前記取り付け部材の
    前記筒状部の他端を前記絶縁基板に向けて広がる傘状鍔
    部に形成する工程と、前記取り付け部材の前記筒状部に
    対してその軸方向に沿う力を加えて前記筒状部の両端の
    各傘状鍔部を前記絶縁基板の他方の側面および前記リー
    ド部材の前記電極接触部に押圧させる工程とを具備する
    ことを特徴とする抵抗器の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の抵抗器を使用してなることを
    特徴とする電子銃構体。
  5. 【請求項5】 請求項4の電子銃構体を使用してなるこ
    とを特徴とする電子管。
JP10951096A 1996-04-30 1996-04-30 抵抗器、その製造方法、電子銃構体および電子管 Pending JPH09298037A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6294872B1 (en) 2000-03-09 2001-09-25 Hitachi, Ltd. Cathode ray tube

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