JPH09298429A - アンプ - Google Patents
アンプInfo
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- JPH09298429A JPH09298429A JP11163696A JP11163696A JPH09298429A JP H09298429 A JPH09298429 A JP H09298429A JP 11163696 A JP11163696 A JP 11163696A JP 11163696 A JP11163696 A JP 11163696A JP H09298429 A JPH09298429 A JP H09298429A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】入力ダイナミックレンジを維持しつつ、電流誤
差を削減でき、出力電流のリニアリティを改善できるア
ンプを実現する。 【解決手段】Q1,Q2のベースが入力端子TIN1 ,T
IN2 に接続され、コレクタがVCCの供給ラインに接続さ
れ、エミッタがP1,P2のベースおよびQ3,Q6の
コレクタに接続され、Q3,Q6のエミッタが抵抗素子
R3,R5を介して接地ラインGNDに接続され、ベー
スがQ4,Q5のベースおよびQ10,Q11のエミッ
タに接続され,Q4,Q5のコレクタがP1,P2のコ
レクタおよびP10,P11のベースに接続され、Q
4,Q5のエミッタが抵抗素子R2,R4を介してGN
Dに接続され、Q10,Q11のコレクタがVCCの供給
ラインに接続され、ベースがP10,P11のエミッタ
および定電流源I5,I6に接続されてなる補償回路C
P10,CP11を設ける。
差を削減でき、出力電流のリニアリティを改善できるア
ンプを実現する。 【解決手段】Q1,Q2のベースが入力端子TIN1 ,T
IN2 に接続され、コレクタがVCCの供給ラインに接続さ
れ、エミッタがP1,P2のベースおよびQ3,Q6の
コレクタに接続され、Q3,Q6のエミッタが抵抗素子
R3,R5を介して接地ラインGNDに接続され、ベー
スがQ4,Q5のベースおよびQ10,Q11のエミッ
タに接続され,Q4,Q5のコレクタがP1,P2のコ
レクタおよびP10,P11のベースに接続され、Q
4,Q5のエミッタが抵抗素子R2,R4を介してGN
Dに接続され、Q10,Q11のコレクタがVCCの供給
ラインに接続され、ベースがP10,P11のエミッタ
および定電流源I5,I6に接続されてなる補償回路C
P10,CP11を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの入力電圧差
に応じた出力電流を得るアンプ(Gmアンプという)に
関するものである。
に応じた出力電流を得るアンプ(Gmアンプという)に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、一般的なGmアンプの基本構成
を示す回路図である。このGmアンプ1は、平衡型のも
ので、pnp型トランジスタP1,P2、抵抗素子R
1、定電流源I1,I2により構成されている。トラン
ジスタP1およびP2のエミッタ間に抵抗素子R1が接
続され、トランジスタP1のベースが入力端子TIN1 に
接続され、トランジスタP2のベースが入力端子TIN2
に接続されている。そして、各トランジスタP1,P2
のエミッタと抵抗素子R1との接続点が電源電圧VCCの
供給ラインに接続された定電流源I1,I2にそれぞれ
接続されている。
を示す回路図である。このGmアンプ1は、平衡型のも
ので、pnp型トランジスタP1,P2、抵抗素子R
1、定電流源I1,I2により構成されている。トラン
ジスタP1およびP2のエミッタ間に抵抗素子R1が接
続され、トランジスタP1のベースが入力端子TIN1 に
接続され、トランジスタP2のベースが入力端子TIN2
に接続されている。そして、各トランジスタP1,P2
のエミッタと抵抗素子R1との接続点が電源電圧VCCの
供給ラインに接続された定電流源I1,I2にそれぞれ
接続されている。
【0003】このGmアンプ1では、入力端子TIN1 ,
TIN2 に入力される入力電圧VIN1、VIN2 の電圧差に
応じた電流IOUT がトランジスタP1,P2のコレクタ
から出力される。
TIN2 に入力される入力電圧VIN1、VIN2 の電圧差に
応じた電流IOUT がトランジスタP1,P2のコレクタ
から出力される。
【0004】ところで、図3に示すGmアンプ1では、
入力電圧によりトランジスタP1,P2のベース・エミ
ッタ間電圧VBEが変化するため、エミッタ間抵抗素子R
1にかかる電圧が入力電圧と異なる。よって、入力電圧
と出力電流の関係がリニアでなく、入力電圧の振幅が大
きくなるにつれて、ひずみが増加するという問題があ
る。
入力電圧によりトランジスタP1,P2のベース・エミ
ッタ間電圧VBEが変化するため、エミッタ間抵抗素子R
1にかかる電圧が入力電圧と異なる。よって、入力電圧
と出力電流の関係がリニアでなく、入力電圧の振幅が大
きくなるにつれて、ひずみが増加するという問題があ
る。
【0005】そこで、従来、入力電圧と出力電流との関
係を直線的(リニア)にするために、VBEの変化を補償
した低ひずみGmアンプが提案されている。
係を直線的(リニア)にするために、VBEの変化を補償
した低ひずみGmアンプが提案されている。
【0006】図4は、この低ひずみGmアンプの構成例
を示す回路図である。このGmアンプ1aでは、入力端
子TIN1 とトランジスタP1のベースとの間、並びに入
力端子TIN2 とトランジスタP2のベースとの間にそれ
ぞれ補償回路CP1,CP2がそれぞれ設けられてい
る。
を示す回路図である。このGmアンプ1aでは、入力端
子TIN1 とトランジスタP1のベースとの間、並びに入
力端子TIN2 とトランジスタP2のベースとの間にそれ
ぞれ補償回路CP1,CP2がそれぞれ設けられてい
る。
【0007】補償回路CP1は、npn型トランジスタ
Q1,Q3,Q4、定電流源I3、および抵抗素子R
2,R3により構成されている。また、補償回路CP2
は、npn型トランジスタQ2,Q5,Q6、定電流源
I4、および抵抗素子R4,R5により構成されてい
る。
Q1,Q3,Q4、定電流源I3、および抵抗素子R
2,R3により構成されている。また、補償回路CP2
は、npn型トランジスタQ2,Q5,Q6、定電流源
I4、および抵抗素子R4,R5により構成されてい
る。
【0008】補償回路CP1においては、トランジスタ
Q1のベースが入力端子TIN1 に接続され、コレクタが
電源電圧VCCの供給ラインに接続され、エミッタがトラ
ンジスタP1のベース、トランジスタQ3のコレクタお
よび定電流源I3に接続されている。トランジスタQ3
のエミッタは抵抗素子R3を介して接地ラインGNDに
接続され、ベースはトランジスタQ4のベースおよびコ
レクタに接続され、トランジスタQ4のコレクタとベー
スとの接続点がトランジスタP1のコレクタに接続さ
れ、トランジスタQ4のエミッタが抵抗素子R2を介し
て接地ラインGNDに接続されている。
Q1のベースが入力端子TIN1 に接続され、コレクタが
電源電圧VCCの供給ラインに接続され、エミッタがトラ
ンジスタP1のベース、トランジスタQ3のコレクタお
よび定電流源I3に接続されている。トランジスタQ3
のエミッタは抵抗素子R3を介して接地ラインGNDに
接続され、ベースはトランジスタQ4のベースおよびコ
レクタに接続され、トランジスタQ4のコレクタとベー
スとの接続点がトランジスタP1のコレクタに接続さ
れ、トランジスタQ4のエミッタが抵抗素子R2を介し
て接地ラインGNDに接続されている。
【0009】同様に、補償回路CP2においては、トラ
ンジスタQ2のベースが入力端子T IN2 に接続され、コ
レクタが電源電圧VCCの供給ラインに接続され、エミッ
タがトランジスタP2のベース、トランジスタQ6のコ
レクタおよび定電流源I4に接続されている。トランジ
スタQ6のエミッタは抵抗素子R5を介して接地ライン
GNDに接続され、ベースはトランジスタQ5のベース
およびコレクタに接続され、トランジスタQ5のコレク
タとベースとの接続点がトランジスタP2のコレクタに
接続され、トランジスタQ5のエミッタが抵抗素子R4
を介して接地ラインGNDに接続されている。
ンジスタQ2のベースが入力端子T IN2 に接続され、コ
レクタが電源電圧VCCの供給ラインに接続され、エミッ
タがトランジスタP2のベース、トランジスタQ6のコ
レクタおよび定電流源I4に接続されている。トランジ
スタQ6のエミッタは抵抗素子R5を介して接地ライン
GNDに接続され、ベースはトランジスタQ5のベース
およびコレクタに接続され、トランジスタQ5のコレク
タとベースとの接続点がトランジスタP2のコレクタに
接続され、トランジスタQ5のエミッタが抵抗素子R4
を介して接地ラインGNDに接続されている。
【0010】これら補償回路CP1,CP2は抵抗素子
R1を挟んでいわゆる線対称構造をなし、同様の機能を
有している。ここで、エミッタ抵抗素子R1にかかる電
圧VR1について考察する。
R1を挟んでいわゆる線対称構造をなし、同様の機能を
有している。ここで、エミッタ抵抗素子R1にかかる電
圧VR1について考察する。
【0011】補償回路CP1側では、トランジスタP1
のコレクタに流れる電流IC(P1) はトランジスタQ4,
Q3からなるカレントミラー回路により折り返されて、
入力段のトランジスタQ1のエミッタ側に流れることか
ら、トランジスタの電流増幅率hfeが十分に大きいとし
てベース電流を無視すると、トランジスタP1とQ1の
コレクタ電流IC(P1) ,IC(Q1) は等しくなる。コレク
タ電流が等しいということは、すなわちベース・エミッ
タ間電圧VBEが等しいので、次の関係が成り立つ。
のコレクタに流れる電流IC(P1) はトランジスタQ4,
Q3からなるカレントミラー回路により折り返されて、
入力段のトランジスタQ1のエミッタ側に流れることか
ら、トランジスタの電流増幅率hfeが十分に大きいとし
てベース電流を無視すると、トランジスタP1とQ1の
コレクタ電流IC(P1) ,IC(Q1) は等しくなる。コレク
タ電流が等しいということは、すなわちベース・エミッ
タ間電圧VBEが等しいので、次の関係が成り立つ。
【0012】
【数1】 VBE(P1)=VBE(Q1) …(1) ここで、VBE(P1)はトランジスタP1のベース・エミッ
タ間電圧、VBE(Q1)はトランジスタQ1のベース・エミ
ッタ間電圧である。
タ間電圧、VBE(Q1)はトランジスタQ1のベース・エミ
ッタ間電圧である。
【0013】同様にして、補償回路CP2におけるトラ
ンジスタP2のベース・エミッタ間電圧VBE(P2)とトラ
ンジスタQ2のベース・エミッタ間電圧VBE(Q2)との間
にも次の関係が成り立つ。
ンジスタP2のベース・エミッタ間電圧VBE(P2)とトラ
ンジスタQ2のベース・エミッタ間電圧VBE(Q2)との間
にも次の関係が成り立つ。
【0014】
【数2】 VBE(P2)=VBE(Q2) …(2)
【0015】ここで、入力端子TIN1 への入力電圧をV
IN1 、入力端子TIN2 への入力電圧をVIN2 とし、上記
(1),(2)式をふまえてエミッタ抵抗素子R1にか
かる電圧VR1を求めると、次のようになる。
IN1 、入力端子TIN2 への入力電圧をVIN2 とし、上記
(1),(2)式をふまえてエミッタ抵抗素子R1にか
かる電圧VR1を求めると、次のようになる。
【0016】
【数3】 VR1=(VIN1 −VBE(Q1)+VBE(P1))−(VIN2 −VBE(Q2)+VBE(P2)) =VIN1 −VIN2 =ΔVIN …(3)
【0017】すなわち、図4の回路では、入力端子T
IN1 と入力端子TIN2 への入力電圧の差ΔVINがそのま
ま抵抗素子R1の両端にかかることになる。このため、
入力電圧と出力電流の関係がリニアになる。
IN1 と入力端子TIN2 への入力電圧の差ΔVINがそのま
ま抵抗素子R1の両端にかかることになる。このため、
入力電圧と出力電流の関係がリニアになる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4の回路
においては、補償回路CP1,CP2の入力段のトラン
ジスタQ1,Q2のベース電位が電源電圧VCCレベルに
固定した場合、いずれのトランジスタもオンにならない
状態で安定してしまうことから、各補償回路CP1,C
P2にはそれぞれ、初期状態時にトランジスタQ1,Q
2のエミッタ側に電流を流すスタータとしての定電流源
I3,I4が設けられている。
においては、補償回路CP1,CP2の入力段のトラン
ジスタQ1,Q2のベース電位が電源電圧VCCレベルに
固定した場合、いずれのトランジスタもオンにならない
状態で安定してしまうことから、各補償回路CP1,C
P2にはそれぞれ、初期状態時にトランジスタQ1,Q
2のエミッタ側に電流を流すスタータとしての定電流源
I3,I4が設けられている。
【0019】ところが、このスタータとしての定電流源
I3,I4による電流の影響で、上述したように、等し
くなければならないトランジスタQ1,P1のコレクタ
電流IC(Q1) ,IC(P1) 、並びにトランジスタQ2,P
2のコレクタ電流IC(Q2) ,IC(P2) 間に誤差が生じ、
また、カレントミラー回路を構成するトランジスタQ
3,Q4のベース電流IB(Q3) ,IB(Q4) 、およびトラ
ンジスタQ5,Q6のベース電流IB(Q3) ,IB(Q4) も
トランジスタQ1,P1のコレクタ電流IC(Q1),I
C(P1) 、並びにトランジスタQ2,P2のコレクタ電流
IC(Q2) ,IC(P2)に誤差を生じさせる。その結果、出
力電流の十分なリニアリティが得られないという問題が
ある。
I3,I4による電流の影響で、上述したように、等し
くなければならないトランジスタQ1,P1のコレクタ
電流IC(Q1) ,IC(P1) 、並びにトランジスタQ2,P
2のコレクタ電流IC(Q2) ,IC(P2) 間に誤差が生じ、
また、カレントミラー回路を構成するトランジスタQ
3,Q4のベース電流IB(Q3) ,IB(Q4) 、およびトラ
ンジスタQ5,Q6のベース電流IB(Q3) ,IB(Q4) も
トランジスタQ1,P1のコレクタ電流IC(Q1),I
C(P1) 、並びにトランジスタQ2,P2のコレクタ電流
IC(Q2) ,IC(P2)に誤差を生じさせる。その結果、出
力電流の十分なリニアリティが得られないという問題が
ある。
【0020】以下、この電流誤差について、さらに詳細
に考察する。なお、ここでは、補償回路CP1側を例に
説明する。カレントミラー回路を構成するトランジスタ
Q3,Q4のベース電位は等しいことから、トランジス
タQ3,Q4のベース電流IB(Q3) ,IB(Q4) 、並びに
コレクタ電流IC(Q3) ,IC(Q4) は、次の関係を満足す
る。
に考察する。なお、ここでは、補償回路CP1側を例に
説明する。カレントミラー回路を構成するトランジスタ
Q3,Q4のベース電位は等しいことから、トランジス
タQ3,Q4のベース電流IB(Q3) ,IB(Q4) 、並びに
コレクタ電流IC(Q3) ,IC(Q4) は、次の関係を満足す
る。
【0021】
【数4】 IB(Q3) =IB(Q4) =IB IC(Q3) =IC(Q4) =Ic …(4)
【0022】そして、トランジスタP1のコレクタ電流
IC(P1) は、キルヒホッフの法則により次式で与えられ
る。
IC(P1) は、キルヒホッフの法則により次式で与えられ
る。
【0023】
【数5】 IC(P1) =IC(Q4) +IB(Q3) +IB(Q4) …(5) =IC +2IB
【0024】また、トランジスタQ1のコレクタ電流I
C(Q1) は、定電流源I3による電流をIe3とすると、次
式で与えられる。
C(Q1) は、定電流源I3による電流をIe3とすると、次
式で与えられる。
【0025】
【数6】 IC(Q1) =IE(Q1) −IB(Q1) =IC(Q3) +Ie3−IB(P1) −IB(Q1) =IC +Ie3−IB(P1) −IB(Q1) …(6)
【0026】上記(5)式および(6)式に基づき、ト
ランジスタP1とQ1とのコレクタ電流の差ΔIC1を求
めると次のようになる。
ランジスタP1とQ1とのコレクタ電流の差ΔIC1を求
めると次のようになる。
【0027】
【数7】 ΔIC1=IC(P1) −IC(Q1) =(IC +2IB )−(IC +Ie3−IB(P1) −IB(Q1) ) =2IB −Ie3+IB(P1) +IB(Q1) …(7)
【0028】(7)式に示すように、スタータとしての
定電流源I3による電流Ie3は、トランジスタQ1,P
1のコレクタ電流IC(Q1) ,IC(P1) の電流誤差として
現れる。同様に、補償回路CP2側においても同じ原理
により、スタータとしての定電流源I4による電流Ie4
は、トランジスタQ2,P2のコレクタ電流IC(Q2) ,
IC(P2) の電流誤差として現れる。
定電流源I3による電流Ie3は、トランジスタQ1,P
1のコレクタ電流IC(Q1) ,IC(P1) の電流誤差として
現れる。同様に、補償回路CP2側においても同じ原理
により、スタータとしての定電流源I4による電流Ie4
は、トランジスタQ2,P2のコレクタ電流IC(Q2) ,
IC(P2) の電流誤差として現れる。
【0029】その結果、図4の回路では、図5に示すよ
うに、出力電流のリニアリティの十分な確保が困難であ
る。
うに、出力電流のリニアリティの十分な確保が困難であ
る。
【0030】なお、ベース電流を補償するためにいわゆ
るウィルソンのカレントミラー回路を適用することも考
えられるが、入力ダイナミックレンジが狭くなるため、
効果的な解決策とはいえない。
るウィルソンのカレントミラー回路を適用することも考
えられるが、入力ダイナミックレンジが狭くなるため、
効果的な解決策とはいえない。
【0031】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、入力ダイナミックレンジを維持
しつつ、電流誤差を削減でき、出力電流のリニアリティ
を改善できるアンプを提供することにある。
のであり、その目的は、入力ダイナミックレンジを維持
しつつ、電流誤差を削減でき、出力電流のリニアリティ
を改善できるアンプを提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、エミッタ同士が第1の抵抗素子を介し
て接続され、それらの接続点が第1の電流源に接続され
た第1導電型の第1および第2のトランジスタを有し、
第1および第2のトランジスタのコレクタ側から第1お
よび第2の入力端子への入力電圧差に応じた電流出力を
得るアンプであって、ベースが上記第1の入力端子に接
続され、コレクタが第1の電源に接続され、エミッタが
上記第1のトランジスタのベースに接続された第2導電
型の第3のトランジスタと、コレクタが上記第3のトラ
ンジスタのエミッタに接続され、エミッタが第2の抵抗
素子を介して第2の電源に接続された第2導電型の第4
のトランジスタと、コレクタが上記第1のトランジスタ
のコレクタに接続され、エミッタが第3の抵抗素子を介
して第2の電源に接続された第2導電型の第5のトラン
ジスタと、ベースが第2の電流源に接続され、コレクタ
が第1の電源に接続され、エミッタが上記第4および第
5のトランジスタのベースに共通に接続された第2導電
型の第6のトランジスタと、ベースが上記第1のトラン
ジスタのコレクタと上記第5のトランジスタのコレクタ
との接続点に接続され、エミッタが上記第2の電流源に
接続され、コレクタが第2の電源に接続された第1導電
型の第7のトランジスタとを有する第1の補償回路と、
ベースが上記第2の入力端子に接続され、コレクタが第
1の電源に接続され、エミッタが上記第2のトランジス
タのベースに接続された第2導電型の第8のトランジス
タと、コレクタが上記第8のトランジスタのエミッタに
接続され、エミッタが第4の抵抗素子を介して第2の電
源に接続された第2導電型の第9のトランジスタと、コ
レクタが上記第2のトランジスタのコレクタに接続さ
れ、エミッタが第5の抵抗素子を介して第2の電源に接
続された第2導電型の第10のトランジスタと、ベース
が第3の電流源に接続され、コレクタが第1の電源に接
続され、エミッタが上記第9および第10のトランジス
タのベースに共通に接続された第2導電型の第11のト
ランジスタと、ベースが上記第2のトランジスタのコレ
クタと上記第10のトランジスタのコレクタとの接続点
に接続され、エミッタが上記第2の電流源に接続され、
コレクタが第2の電源に接続された第1導電型の第12
のトランジスタとを有する第2の補償回路とを備えた。
め、本発明では、エミッタ同士が第1の抵抗素子を介し
て接続され、それらの接続点が第1の電流源に接続され
た第1導電型の第1および第2のトランジスタを有し、
第1および第2のトランジスタのコレクタ側から第1お
よび第2の入力端子への入力電圧差に応じた電流出力を
得るアンプであって、ベースが上記第1の入力端子に接
続され、コレクタが第1の電源に接続され、エミッタが
上記第1のトランジスタのベースに接続された第2導電
型の第3のトランジスタと、コレクタが上記第3のトラ
ンジスタのエミッタに接続され、エミッタが第2の抵抗
素子を介して第2の電源に接続された第2導電型の第4
のトランジスタと、コレクタが上記第1のトランジスタ
のコレクタに接続され、エミッタが第3の抵抗素子を介
して第2の電源に接続された第2導電型の第5のトラン
ジスタと、ベースが第2の電流源に接続され、コレクタ
が第1の電源に接続され、エミッタが上記第4および第
5のトランジスタのベースに共通に接続された第2導電
型の第6のトランジスタと、ベースが上記第1のトラン
ジスタのコレクタと上記第5のトランジスタのコレクタ
との接続点に接続され、エミッタが上記第2の電流源に
接続され、コレクタが第2の電源に接続された第1導電
型の第7のトランジスタとを有する第1の補償回路と、
ベースが上記第2の入力端子に接続され、コレクタが第
1の電源に接続され、エミッタが上記第2のトランジス
タのベースに接続された第2導電型の第8のトランジス
タと、コレクタが上記第8のトランジスタのエミッタに
接続され、エミッタが第4の抵抗素子を介して第2の電
源に接続された第2導電型の第9のトランジスタと、コ
レクタが上記第2のトランジスタのコレクタに接続さ
れ、エミッタが第5の抵抗素子を介して第2の電源に接
続された第2導電型の第10のトランジスタと、ベース
が第3の電流源に接続され、コレクタが第1の電源に接
続され、エミッタが上記第9および第10のトランジス
タのベースに共通に接続された第2導電型の第11のト
ランジスタと、ベースが上記第2のトランジスタのコレ
クタと上記第10のトランジスタのコレクタとの接続点
に接続され、エミッタが上記第2の電流源に接続され、
コレクタが第2の電源に接続された第1導電型の第12
のトランジスタとを有する第2の補償回路とを備えた。
【0033】また、上記アンプにおいて、上記第3のト
ランジスタのサイズが上記第1のトランジスタのサイズ
より大きく設定され、上記第8のトランジスタのサイズ
が上記第2のトランジスタのサイズより大きく設定され
ている。
ランジスタのサイズが上記第1のトランジスタのサイズ
より大きく設定され、上記第8のトランジスタのサイズ
が上記第2のトランジスタのサイズより大きく設定され
ている。
【0034】本発明のアンプによれば、第1および第2
の補償回路でカレントミラー回路を構成する第4およ第
5のトランジスタ、並びに第9および第10のトランジ
スタのベース電流誤差が低減される。また、第6および
第7のトランジスタと第2の電流源、並びに第11およ
び12のトランジスタと第3の電流源がスタータの役目
を果たし、ラッチアップを起こすことがない。たとえ
ば、第3および第8のトランジスタのベース電位が第1
の電源電圧(V CC)に固定した場合でも、第6のトラン
ジスタおよび第11のトランジスタのエミッタ電流が第
4および第5のトランジスタ、並びに第9および第10
のトランジスタのベースに流れ、第4および第5のトラ
ンジスタ、並びに第9および第10のトランジスタがオ
ン状態となる。そして、第4および第5のトランジスタ
が第1および第3のトランジスタから、第9および第1
0のトランジスタが第2および第8のトランジスタから
電流を引っ張り、その結果、第1および第3のトランジ
スタ、並びに第2および第8のトランジスタもオン状態
に遷移する。このように、スタータが要らなくなったた
め、スタータの電流誤差もないことから、入力ダイナミ
ックレンジは従来回路と同じで、出力電流のリニアリテ
ィを十分に確保できる。
の補償回路でカレントミラー回路を構成する第4およ第
5のトランジスタ、並びに第9および第10のトランジ
スタのベース電流誤差が低減される。また、第6および
第7のトランジスタと第2の電流源、並びに第11およ
び12のトランジスタと第3の電流源がスタータの役目
を果たし、ラッチアップを起こすことがない。たとえ
ば、第3および第8のトランジスタのベース電位が第1
の電源電圧(V CC)に固定した場合でも、第6のトラン
ジスタおよび第11のトランジスタのエミッタ電流が第
4および第5のトランジスタ、並びに第9および第10
のトランジスタのベースに流れ、第4および第5のトラ
ンジスタ、並びに第9および第10のトランジスタがオ
ン状態となる。そして、第4および第5のトランジスタ
が第1および第3のトランジスタから、第9および第1
0のトランジスタが第2および第8のトランジスタから
電流を引っ張り、その結果、第1および第3のトランジ
スタ、並びに第2および第8のトランジスタもオン状態
に遷移する。このように、スタータが要らなくなったた
め、スタータの電流誤差もないことから、入力ダイナミ
ックレンジは従来回路と同じで、出力電流のリニアリテ
ィを十分に確保できる。
【0035】また、本発明によれば、入力段の第3およ
び第8のトランジスタサイズを、出力段を構成する第1
および第2のトランジスタのトランジスタサイズより小
さく設定することにより、消費電力の低減を図れる。
び第8のトランジスタサイズを、出力段を構成する第1
および第2のトランジスタのトランジスタサイズより小
さく設定することにより、消費電力の低減を図れる。
【0036】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るGmアンプ
の一実施形態を示す回路図であって、従来例を示す図4
と同一構成部分は同一符号をもって表している。すなわ
ち、本Gmアンプ10は、入力端子TIN1 ,TIN2 、出
力段を構成する第1および第2のトランジスタとしての
pnp型トランジスタP1,P2、第1の抵抗素子R
1、定電流源I1,I2、および第1および第2の補償
回路CP10,CP11により構成されている。
の一実施形態を示す回路図であって、従来例を示す図4
と同一構成部分は同一符号をもって表している。すなわ
ち、本Gmアンプ10は、入力端子TIN1 ,TIN2 、出
力段を構成する第1および第2のトランジスタとしての
pnp型トランジスタP1,P2、第1の抵抗素子R
1、定電流源I1,I2、および第1および第2の補償
回路CP10,CP11により構成されている。
【0037】トランジスタP1およびP2のエミッタ間
に抵抗素子R1が接続され、トランジスタP1のベース
が入力端子TIN1 に接続され、トランジスタP2のベー
スが入力端子TIN2 に接続されている。そして、各トラ
ンジスタP1,P2のエミッタと抵抗素子R1との接続
点が電源電圧VCCの供給ラインに接続された定電流源I
1,I2にそれぞれ接続されている。
に抵抗素子R1が接続され、トランジスタP1のベース
が入力端子TIN1 に接続され、トランジスタP2のベー
スが入力端子TIN2 に接続されている。そして、各トラ
ンジスタP1,P2のエミッタと抵抗素子R1との接続
点が電源電圧VCCの供給ラインに接続された定電流源I
1,I2にそれぞれ接続されている。
【0038】補償回路CP10は、npn型トランジス
タQ1(第3のトランジスタ),Q3(第4のトランジ
スタ),Q4(第5のトランジスタ),Q10(第6の
トランジスタ)、pnp型トランジスタP10(第7の
トランジスタ)、定電流源I5、第2の抵抗素子R3、
および第3の抵抗素子R2により構成されている。
タQ1(第3のトランジスタ),Q3(第4のトランジ
スタ),Q4(第5のトランジスタ),Q10(第6の
トランジスタ)、pnp型トランジスタP10(第7の
トランジスタ)、定電流源I5、第2の抵抗素子R3、
および第3の抵抗素子R2により構成されている。
【0039】補償回路CP10においては、トランジス
タQ1のベースが入力端子TIN1 に接続され、コレクタ
が電源電圧VCCの供給ラインに接続され、エミッタがト
ランジスタP1のベースおよびトランジスタQ3のコレ
クタに接続されている。トランジスタQ3のエミッタは
抵抗素子R3を介して接地ラインGNDに接続され、ベ
ースはトランジスタQ4のベースおよびトランジスタQ
10のエミッタに接続されている。トランジスタQ4の
コレクタがトランジスタP1のコレクタおよびトランジ
スタP10のベースに接続され、トランジスタQ4のエ
ミッタが抵抗素子R2を介して接地ラインGNDに接続
されている。そして、トランジスタQ10のコレクタが
電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ベースがトラン
ジスタP10のエミッタおよび定電流源I5に接続され
ている。トランジスタP10のコレクタは接地されてい
る。
タQ1のベースが入力端子TIN1 に接続され、コレクタ
が電源電圧VCCの供給ラインに接続され、エミッタがト
ランジスタP1のベースおよびトランジスタQ3のコレ
クタに接続されている。トランジスタQ3のエミッタは
抵抗素子R3を介して接地ラインGNDに接続され、ベ
ースはトランジスタQ4のベースおよびトランジスタQ
10のエミッタに接続されている。トランジスタQ4の
コレクタがトランジスタP1のコレクタおよびトランジ
スタP10のベースに接続され、トランジスタQ4のエ
ミッタが抵抗素子R2を介して接地ラインGNDに接続
されている。そして、トランジスタQ10のコレクタが
電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ベースがトラン
ジスタP10のエミッタおよび定電流源I5に接続され
ている。トランジスタP10のコレクタは接地されてい
る。
【0040】補償回路CP11は、npn型トランジス
タQ2(第8のトランジスタ),Q5(第10のトラン
ジスタ),Q6(第9のトランジスタ),Q11(第1
1のトランジスタ)、pnp型トランジスタP11(第
12のトランジスタ)、定電流源I6、第4の抵抗素子
R4、および第5の抵抗素子R5により構成されてい
る。
タQ2(第8のトランジスタ),Q5(第10のトラン
ジスタ),Q6(第9のトランジスタ),Q11(第1
1のトランジスタ)、pnp型トランジスタP11(第
12のトランジスタ)、定電流源I6、第4の抵抗素子
R4、および第5の抵抗素子R5により構成されてい
る。
【0041】補償回路CP11においては、トランジス
タQ2のベースが入力端子TIN2 に接続され、コレクタ
が電源電圧VCCの供給ラインに接続され、エミッタがト
ランジスタP2のベースおよびトランジスタQ6のコレ
クタに接続されている。トランジスタQ6のエミッタは
抵抗素子R5を介して接地ラインGNDに接続され、ベ
ースはトランジスタQ5のベースおよびトランジスタQ
11のエミッタに接続されている。トランジスタQ5の
コレクタがトランジスタP2のコレクタおよびトランジ
スタP11のベースに接続され、トランジスタQ5のエ
ミッタが抵抗素子R4を介して接地ラインGNDに接続
されている。そして、トランジスタQ11のコレクタが
電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ベースがトラン
ジスタP11のエミッタおよび定電流源I6に接続され
ている。トランジスタP11のコレクタは接地されてい
る。
タQ2のベースが入力端子TIN2 に接続され、コレクタ
が電源電圧VCCの供給ラインに接続され、エミッタがト
ランジスタP2のベースおよびトランジスタQ6のコレ
クタに接続されている。トランジスタQ6のエミッタは
抵抗素子R5を介して接地ラインGNDに接続され、ベ
ースはトランジスタQ5のベースおよびトランジスタQ
11のエミッタに接続されている。トランジスタQ5の
コレクタがトランジスタP2のコレクタおよびトランジ
スタP11のベースに接続され、トランジスタQ5のエ
ミッタが抵抗素子R4を介して接地ラインGNDに接続
されている。そして、トランジスタQ11のコレクタが
電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ベースがトラン
ジスタP11のエミッタおよび定電流源I6に接続され
ている。トランジスタP11のコレクタは接地されてい
る。
【0042】これら補償回路CP10,CP11は抵抗
素子R1を挟んでいわゆる線対称構造をなし、同様の機
能を有している。
素子R1を挟んでいわゆる線対称構造をなし、同様の機
能を有している。
【0043】次に、本Gmアンプ10におけるエミッタ
間抵抗素子R1にかかる電圧VR1およびトランジスタQ
1とP1(Q2とP2)のコレクタ電流誤差について考
察する。
間抵抗素子R1にかかる電圧VR1およびトランジスタQ
1とP1(Q2とP2)のコレクタ電流誤差について考
察する。
【0044】まず、エミッタ抵抗素子R1にかかる電圧
VR1について考察する。補償回路CP10においては、
トランジスタP1のコレクタに流れる電流IC( P1) はト
ランジスタQ4のコレクタ電流IC(Q3) として流れると
ともに、トランジスタQ1のエミッタに接続されたトラ
ンジスタQ3のコレクタにも同様の電流IC(Q4) (=I
C(Q3) )が流れることから、トランジスタの電流増幅率
hfeが十分に大きいとしてベース電流を無視すると、ト
ランジスタP1とQ1のコレクタ電流IC(P1) ,I
C(Q1) は等しくなる。コレクタ電流が等しいということ
は、すなわちベースエミッタ間電圧VBEが等しいので、
前述した(1)式と同様に次の関係式が成り立つ。
VR1について考察する。補償回路CP10においては、
トランジスタP1のコレクタに流れる電流IC( P1) はト
ランジスタQ4のコレクタ電流IC(Q3) として流れると
ともに、トランジスタQ1のエミッタに接続されたトラ
ンジスタQ3のコレクタにも同様の電流IC(Q4) (=I
C(Q3) )が流れることから、トランジスタの電流増幅率
hfeが十分に大きいとしてベース電流を無視すると、ト
ランジスタP1とQ1のコレクタ電流IC(P1) ,I
C(Q1) は等しくなる。コレクタ電流が等しいということ
は、すなわちベースエミッタ間電圧VBEが等しいので、
前述した(1)式と同様に次の関係式が成り立つ。
【0045】
【数8】 VBE(P1)=VBE(Q1) …(8) ここで、VBE(P1)はトランジスタP1のベース・エミッ
タ間電圧、VBE(Q1)はトランジスタQ1のベース・エミ
ッタ間電圧である。
タ間電圧、VBE(Q1)はトランジスタQ1のベース・エミ
ッタ間電圧である。
【0046】同様にして、補償回路CP11におけるト
ランジスタP2のベース・エミッタ間電圧VBE(P2)とト
ランジスタQ2のベース・エミッタ間電圧VBE(Q2)との
間にも前述した(2)式と同様に次の関係式が成り立
つ。
ランジスタP2のベース・エミッタ間電圧VBE(P2)とト
ランジスタQ2のベース・エミッタ間電圧VBE(Q2)との
間にも前述した(2)式と同様に次の関係式が成り立
つ。
【0047】
【数9】 VBE(P2)=VBE(Q2) …(9)
【0048】ここで、入力端子TIN1 への入力電圧をV
IN1 、入力端子TIN2 への入力電圧をVIN2 とし、上記
(8),(9)式をふまえてエミッタ抵抗素子R1にか
かる電圧VR1を求めると、前述した(3)式と同様に、
次の関係式が成り立つ。
IN1 、入力端子TIN2 への入力電圧をVIN2 とし、上記
(8),(9)式をふまえてエミッタ抵抗素子R1にか
かる電圧VR1を求めると、前述した(3)式と同様に、
次の関係式が成り立つ。
【0049】
【数10】 VR1=(VIN1 −VBE(Q1)+VBE(P1))−(VIN2 −VBE(Q2)+VBE(P2)) =VIN1 −VIN2 =ΔVIN …(10)
【0050】すなわち、図1の回路では、入力端子T
IN1 と入力端子TIN2 への入力電圧の差ΔVINがそのま
ま抵抗素子R1の両端にかかることになる。このため、
入力電圧と出力電流の関係がリニアになる。
IN1 と入力端子TIN2 への入力電圧の差ΔVINがそのま
ま抵抗素子R1の両端にかかることになる。このため、
入力電圧と出力電流の関係がリニアになる。
【0051】次に、補償回路CP10側を例にトランジ
スタP1とトランジスタQ1のコレクタ電流IC(P1) ,
IC(Q1) 間の電流誤差について説明する。
スタP1とトランジスタQ1のコレクタ電流IC(P1) ,
IC(Q1) 間の電流誤差について説明する。
【0052】ベースがトランジスタQ10のエミッタに
共通に接続されたトランジスタQ3,Q4のベース電位
は等しいことから、トランジスタQ3,Q4のベース電
流I B(Q3) ,IB(Q4) 、並びにコレクタ電流IC(Q3) ,
IC(Q4) は、次の関係を満足する。
共通に接続されたトランジスタQ3,Q4のベース電位
は等しいことから、トランジスタQ3,Q4のベース電
流I B(Q3) ,IB(Q4) 、並びにコレクタ電流IC(Q3) ,
IC(Q4) は、次の関係を満足する。
【0053】
【数11】 IB(Q3) =IB(Q4) =IB IC(Q3) =IC(Q4) =Ic …(11)
【0054】そして、トランジスタP1のコレクタ電流
IC(P1) は、キルヒホッフの法則により次式で与えられ
る。
IC(P1) は、キルヒホッフの法則により次式で与えられ
る。
【0055】
【数12】 IC(P1) =IC(Q4) −IB(P10) =IC −Ie5/hfe …(12) ここで、Ie5は定電流源I5による電流を示す。
【0056】また、トランジスタQ1のコレクタ電流I
C(Q1) は、次式で与えられる。
C(Q1) は、次式で与えられる。
【0057】
【数13】 IC(Q1) =IE(Q1) −IB(Q1) =IC(Q3) −IB(P1) −IB(Q1) =IC −IB(P1) −IB(Q1) …(13)
【0058】上記(12)式および(13)式に基づ
き、トランジスタP1とQ1のコレクタ電流の差ΔIC2
を求めると次のようになる。
き、トランジスタP1とQ1のコレクタ電流の差ΔIC2
を求めると次のようになる。
【0059】
【数14】 ΔIC2=IC(P1) −IC(Q1) =(IC −Ie5/hfe)−(IC −IB(P1) −IB(Q1) ) =−Ie5/hfe+IB(P1) +IB(Q1) …(14)
【0060】(14)式からわかるように、本Gmアン
プ10においては、カレントミラー回路を構成するトラ
ンジスタQ3,Q4のベース電流の誤差がない。その代
わり、トランジスタP10のベース電流が誤差として見
えているが、トランジスタP10のベース電流は電流I
e5の1/hfeである。したがって、Gmアンプ10にお
けるベース電流誤差は、図4に示す従来回路より(2I
B −Ie5/hfe)だけ小さくなっている。また、電流I
e5はトランジスタP10に電流を流すだけであることか
ら、トランジスタQ3,Q4に流す電流より、十分少な
く設定できる。
プ10においては、カレントミラー回路を構成するトラ
ンジスタQ3,Q4のベース電流の誤差がない。その代
わり、トランジスタP10のベース電流が誤差として見
えているが、トランジスタP10のベース電流は電流I
e5の1/hfeである。したがって、Gmアンプ10にお
けるベース電流誤差は、図4に示す従来回路より(2I
B −Ie5/hfe)だけ小さくなっている。また、電流I
e5はトランジスタP10に電流を流すだけであることか
ら、トランジスタQ3,Q4に流す電流より、十分少な
く設定できる。
【0061】補償回路CP11においても、上述したと
同様の理論が成り立ち、補償回路CP10と同様の作用
効果を得ることができる。
同様の理論が成り立ち、補償回路CP10と同様の作用
効果を得ることができる。
【0062】また、従来回路の補償回路にはスタータI
3,I4が必要であったが、本回路ではベース電流補償
のために追加した、トランジスタQ10,P10,Q1
1,P11、並びに定電流源I5,I6がスタータの役
目を果たす。もし、トランジスタQ1,Q2のベース電
位がVCCに固定した場合でも、トランジスタQ10,Q
11のエミッタ電流がトランジスタQ3,Q4,並びに
Q5,Q6のベースに流れ、トランジスタQ3,Q4並
びにQ5,Q6がオン状態となる。そして、トランジス
タQ3,Q4がトランジスタP1、Q1から電流を引っ
張り、その結果トランジスタP1,Q1もオン状態に遷
移する。同様に、トランジスタQ5,Q6がトランジス
タP2、Q2から電流を引っ張り、その結果トランジス
タP2,Q2もオン状態に遷移する。上記のように、本
Gmアンプ10にはスタータが要らなくなったため、ス
タータの電流誤差もないことから、入力ダイナミックレ
ンジは従来回路と同じで、出力電流のリニアリティを十
分に確保できる。
3,I4が必要であったが、本回路ではベース電流補償
のために追加した、トランジスタQ10,P10,Q1
1,P11、並びに定電流源I5,I6がスタータの役
目を果たす。もし、トランジスタQ1,Q2のベース電
位がVCCに固定した場合でも、トランジスタQ10,Q
11のエミッタ電流がトランジスタQ3,Q4,並びに
Q5,Q6のベースに流れ、トランジスタQ3,Q4並
びにQ5,Q6がオン状態となる。そして、トランジス
タQ3,Q4がトランジスタP1、Q1から電流を引っ
張り、その結果トランジスタP1,Q1もオン状態に遷
移する。同様に、トランジスタQ5,Q6がトランジス
タP2、Q2から電流を引っ張り、その結果トランジス
タP2,Q2もオン状態に遷移する。上記のように、本
Gmアンプ10にはスタータが要らなくなったため、ス
タータの電流誤差もないことから、入力ダイナミックレ
ンジは従来回路と同じで、出力電流のリニアリティを十
分に確保できる。
【0063】図2に、図1の回路の伝達特性についての
シミュレーション結果を示す。図2からわかるように、
本発明に係るGmアンプでは、図5に示す従来のGmア
ンプの伝達特性に比べて出力電流のリニアリティが改善
されている。
シミュレーション結果を示す。図2からわかるように、
本発明に係るGmアンプでは、図5に示す従来のGmア
ンプの伝達特性に比べて出力電流のリニアリティが改善
されている。
【0064】なお、本Gmアンプにおいては、カレント
ミラーの電流比を変える等、種々の態様が可能である。
たとえば、トランジスタQ1とP1、Q2とP2のトラ
ンジスタサイズ比を1:mにする等の回路構成が可能で
ある。この場合、入力段のトランジスタQ1,Q2のサ
イズを、出力段を構成するトランジスタP1,P2のト
ランジスタサイズより小さく設定することにより、消費
電力の低減を図れる。
ミラーの電流比を変える等、種々の態様が可能である。
たとえば、トランジスタQ1とP1、Q2とP2のトラ
ンジスタサイズ比を1:mにする等の回路構成が可能で
ある。この場合、入力段のトランジスタQ1,Q2のサ
イズを、出力段を構成するトランジスタP1,P2のト
ランジスタサイズより小さく設定することにより、消費
電力の低減を図れる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアンプに
よれば、入力ダイナミックレンジは従来回路と同じで、
出力電流のリニアリティーを改善できる利点がある。ま
た、入力段のトランジスタサイズを出力段のトランジス
タサイズより小さく設定することにより、低消費電力化
を図ることができる。
よれば、入力ダイナミックレンジは従来回路と同じで、
出力電流のリニアリティーを改善できる利点がある。ま
た、入力段のトランジスタサイズを出力段のトランジス
タサイズより小さく設定することにより、低消費電力化
を図ることができる。
【図1】本発明に係るアンプの一実施形態を示す回路図
である。
である。
【図2】図1の回路の伝達特性を示す図である。
【図3】一般的なアンプの基本構成を示す回路図であ
る。
る。
【図4】補償回路を有する従来のアンプの構成を示す回
路図である。
路図である。
【図5】図4の回路の伝達特性を示す図である。
10…Gmアンプ、TIN1 …第1の入力端子、TIN2 …
第2の入力端子、P1…pnp型の第1のトランジス
タ、,P2…pnp型の第2のトランジスタ、R1…第
1の抵抗素子、I1,I2…定電流源、CP10…第1
の補償回路、CP11…第2の補償回路、Q1…npn
型の第3のトランジスタ、Q2…npn型第8のトラン
ジスタ、Q3…npn型の第4のトランジスタ、Q4…
npn型の第5のトランジスタ、Q5…npn型の第1
0のトランジスタ、Q6…npn型の第9のトランジス
タ、Q10…npn型の第6のトランジスタ、Q11…
npn型の第11のトランジスタ、P10…pnp型の
第7のトランジスタ、P11…pnp型の第12のトラ
ンジスタ、R2…第3の抵抗素子、R3…第2の抵抗素
子、R4…第4の抵抗素子、R5…第5の抵抗素子、I
5,I6…定電流源。
第2の入力端子、P1…pnp型の第1のトランジス
タ、,P2…pnp型の第2のトランジスタ、R1…第
1の抵抗素子、I1,I2…定電流源、CP10…第1
の補償回路、CP11…第2の補償回路、Q1…npn
型の第3のトランジスタ、Q2…npn型第8のトラン
ジスタ、Q3…npn型の第4のトランジスタ、Q4…
npn型の第5のトランジスタ、Q5…npn型の第1
0のトランジスタ、Q6…npn型の第9のトランジス
タ、Q10…npn型の第6のトランジスタ、Q11…
npn型の第11のトランジスタ、P10…pnp型の
第7のトランジスタ、P11…pnp型の第12のトラ
ンジスタ、R2…第3の抵抗素子、R3…第2の抵抗素
子、R4…第4の抵抗素子、R5…第5の抵抗素子、I
5,I6…定電流源。
Claims (2)
- 【請求項1】 エミッタ同士が第1の抵抗素子を介して
接続され、それらの接続点が第1の電流源に接続された
第1導電型の第1および第2のトランジスタを有し、第
1および第2のトランジスタのコレクタ側から第1およ
び第2の入力端子への入力電圧差に応じた電流出力を得
るアンプであって、 ベースが上記第1の入力端子に接続され、コレクタが第
1の電源に接続され、エミッタが上記第1のトランジス
タのベースに接続された第2導電型の第3のトランジス
タと、コレクタが上記第3のトランジスタのエミッタに
接続され、エミッタが第2の抵抗素子を介して第2の電
源に接続された第2導電型の第4のトランジスタと、コ
レクタが上記第1のトランジスタのコレクタに接続さ
れ、エミッタが第3の抵抗素子を介して第2の電源に接
続された第2導電型の第5のトランジスタと、ベースが
第2の電流源に接続され、コレクタが第1の電源に接続
され、エミッタが上記第4および第5のトランジスタの
ベースに共通に接続された第2導電型の第6のトランジ
スタと、ベースが上記第1のトランジスタのコレクタと
上記第5のトランジスタのコレクタとの接続点に接続さ
れ、エミッタが上記第2の電流源に接続され、コレクタ
が第2の電源に接続された第1導電型の第7のトランジ
スタとを有する第1の補償回路と、 ベースが上記第2の入力端子に接続され、コレクタが第
1の電源に接続され、エミッタが上記第2のトランジス
タのベースに接続された第2導電型の第8のトランジス
タと、コレクタが上記第8のトランジスタのエミッタに
接続され、エミッタが第4の抵抗素子を介して第2の電
源に接続された第2導電型の第9のトランジスタと、コ
レクタが上記第2のトランジスタのコレクタに接続さ
れ、エミッタが第5の抵抗素子を介して第2の電源に接
続された第2導電型の第10のトランジスタと、ベース
が第3の電流源に接続され、コレクタが第1の電源に接
続され、エミッタが上記第9および第10のトランジス
タのベースに共通に接続された第2導電型の第11のト
ランジスタと、ベースが上記第2のトランジスタのコレ
クタと上記第10のトランジスタのコレクタとの接続点
に接続され、エミッタが上記第3の電流源に接続され、
コレクタが第2の電源に接続された第1導電型の第12
のトランジスタとを有する第2の補償回路とを備えたア
ンプ。 - 【請求項2】 上記第3のトランジスタのサイズが上記
第1のトランジスタのサイズより小さく設定され、上記
第8のトランジスタのサイズが上記第2のトランジスタ
のサイズより小さく設定されている請求項1記載のアン
プ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11163696A JP3627368B2 (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | アンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11163696A JP3627368B2 (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | アンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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|---|---|---|---|---|
| US6300803B1 (en) | 1999-01-21 | 2001-10-09 | Nec Corporation | Phase-comparison circuit |
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