JPH09299872A - メタリック塗膜構造及びメタリック塗膜の形成方法 - Google Patents

メタリック塗膜構造及びメタリック塗膜の形成方法

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JPH09299872A
JPH09299872A JP15928896A JP15928896A JPH09299872A JP H09299872 A JPH09299872 A JP H09299872A JP 15928896 A JP15928896 A JP 15928896A JP 15928896 A JP15928896 A JP 15928896A JP H09299872 A JPH09299872 A JP H09299872A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜であり、膜厚のバラツキによる色差を生
ずることなく、また光輝性材料を増量させることなく、
光輝感に優れたメタリック塗膜を提供する。 【解決手段】 メタリック塗膜の所望の明度と対比して
特定の明度を有するグレー色下地塗膜上に、最小乾燥膜
厚5μmにおける光線透過率が10〜25%の透け色を
有するメタリック塗膜を積層してなるメタリック塗膜構
造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なメタリック
塗膜構造及びメタリック塗膜の形成方法に関し、さらに
詳しくは、通常のメタリック塗膜より薄い膜厚のメタリ
ック塗膜であっても、また従来のように隠蔽膜厚を満足
させるために光輝性材料を増量したり、無機系もしくは
有機系顔料等を補充したりすることを軽減したメタリッ
ク塗膜であっても、膜厚のバラツキによる色差が生じな
い優れた光輝感を付与することができる新規なメタリッ
ク塗膜構造及びメタリック塗膜の形成方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来からメタリック塗装が広く行われて
いる。そのメタリック塗膜は下地を隠蔽するために、通
常15〜25μmの塗装膜厚(乾燥膜厚)で塗装されて
おり、この塗装膜厚で光線透過率が3%以下になるよう
に、メタリック塗膜中に光輝性材料及び着色のために通
常用いられる有彩色顔料等が配合されている。もちろ
ん、このメタリック塗装によって塗装された乗用車、自
動二輪車等は仕上げ自体特に問題がなく市場では好評を
得ている。しかしながら、従来のメタリック塗料は固形
分濃度が25%前後と低くそのため有機溶剤を多量に含
有し、また形成されるメタリック塗膜も上記したように
15〜25μmの厚膜であるため塗膜中に揮発性有機溶
剤が多量に存在し、そのため塗装中もしくは塗装後の塗
膜から多量の有機溶剤が揮発し大気汚染を引き起こすと
いう問題がある。このため、近年における地球環境問題
の面からも有機溶剤の大気中への排出量を削減すること
が強く求められている。
【0003】さらに、有機溶剤の削減だけではなく、メ
タリック塗装コストを下げる点からも、メタリック塗膜
の膜厚を連続塗膜の形成が可能な5μm以上の膜厚で、
例えば5〜15μmの従来より薄い膜厚で形成させて
も、膜厚のバラツキによる色差が生じない良好なメタリ
ック塗膜を得ることが望まれている。しかし、薄膜にし
た場合光線透過率が3%以上の低隠蔽性塗膜になり下地
を隠蔽することが困難になるという問題がある。
【0004】また、従来のメタリック塗膜は、下地を隠
蔽するためにメタリック塗料中の光輝性材料の含有量を
増やしたり、カーボンブラック等の無機顔料や透明性の
劣る有機顔料を配合しなければならず塗料コストが上が
るという問題があり、さらに色調、彩度、光輝感につい
ても満足が得られず、なお一層の改良が望まれている。
【0005】上記した問題点を解決する方法として、メ
タリック塗膜の下地塗膜にカラー(共色)下地を用いる
方法も行われているが、この場合も塗装コストが上昇す
るという問題がある。
【0006】もっとも、従来において上塗りに低隠蔽性
のものを用いて、このものの完全隠蔽時の平均反射率±
15%の範囲の平均反射率を有する特定の灰色中塗りと
組合わせることによって色差0.5以下の2層塗膜を形
成する方法が提案されている(特公昭61−10190
号公報)。しかしながら、この塗膜形成方法はソリッド
カラー塗装を対象とするもので、メタリック塗装のよう
な光輝感を与える塗装系を対象とするものではなく、因
みに、メタリック薄膜仕上げに適用した場合、塗膜厚の
バラツキによる色差が生じやすいという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、均一な膜厚
が得られず、膜厚にバラツキを生ずるメタリック塗膜に
おいて、従来のメタリック塗膜より薄い5〜15μmの
薄膜であっても、膜厚のバラツキ、すなわち膜厚差が1
5μm以下の範囲であれば色差が生じない、光輝感に優
れたメタリック塗膜を得ることによって有機溶剤の大気
中への揮発量を減少させることを目的とするものであ
る。
【0008】さらに、本発明は、従来のメタリック塗膜
において隠蔽膜厚(例えば20〜30μm)を満足させ
るために使用していた光輝性材料を増量させることな
く、また同目的で使用される無機系もしくは透明性の劣
る有機顔料などの補充を軽減しても、膜厚差が15μm
以下の範囲であれば膜厚のバラツキによる色差が生じな
い、光輝感に優れたメタリック塗膜を得ることを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記した目
的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、メタリック
塗膜の膜厚が例えば5〜15μmの薄膜であっても、特
定明度のグレー色下地塗膜上に光線透過率が10〜25
%の透け色のメタリック塗膜を積層することによって、
容易に達成できることを見いだし本発明を完成するに至
った。
【0010】すなわち、本発明は、(1)グレー色下地
塗膜上に、光輝性材料を含有するメタリック塗膜を積層
してなり、該メタリック塗膜の膜厚差が15μm以下の
範囲で色差(ΔE)が1.0以下であるメタリック塗膜
構造において、該グレー色下地塗膜の明度(L値)が所
望のメタリック塗膜のL値+40以内の範囲に設定さ
れ、且つ該メタリック塗膜は光輝性材料を顔料容積濃度
で少なくとも1%含有し、連続塗膜を形成することが可
能な少なくとも5μmの乾燥膜厚で波長400nm〜7
00nmにおける所望のメタリック塗膜色の波長域で測
定した光線透過率が10〜25%の透け色であることを
特徴とするメタリック塗膜構造、及び(2)グレー色下
地塗膜上に、光輝性材料を含有するメタリック塗膜を積
層して該メタリック塗膜の膜厚差が15μm以下の範囲
で色差(ΔE)が1.0以下になるメタリック塗膜を形
成する方法において、明度(L値)が所望のメタリック
塗膜のL値+40以内の範囲に設定されたグレー色下地
塗膜上に、光輝性材料を顔料容積濃度で少なくとも1%
含有し、且つ連続塗膜を形成することが可能な少なくと
も5μmの乾燥膜厚で波長400nm〜700nmにお
ける所望のメタリック塗膜色の波長域で測定した光線透
過率が10〜25%の透け色を形成するメタリック塗料
を塗装することを特徴とするメタリック塗膜の形成方法
に関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明におけるグレー色下地塗膜
を形成する塗料は、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の基体樹脂とアミノ樹
脂、ポリイソシアネート等の架橋剤をビヒクル成分と
し、これにチタン白等の白色顔料とカーボンブラックの
黒色顔料を配合した無彩色(グレー色)塗料である。ま
た、白色顔料及び黒色顔料以外に後記する光輝性材料を
配合してシルバー色とすることも可能である。グレー色
下地塗膜の明度は、白色顔料と黒色顔料の配合量を適宜
変えることによって調整される。
【0012】下地塗料の塗装膜厚は、特に限定はないが
一般には15〜50μmの範囲である。本発明におい
て、メタリック塗膜を形成するメタリック塗料は、前記
したビヒクル成分と光輝性材料を主成分とするものであ
る。この光輝性材料としては、例えば、アルミニウム、
ステンレス、ニッケル、真鍮等の金属顔料、パールマイ
カ、雲母状酸化鉄(MIO)等を使用することができ
る。また、この光輝性材料以外に着色のために通常用い
られる有彩色顔料を含むものである。
【0013】光輝性材料は、メタリック塗料中に顔料容
積濃度(PVC)で少なくとも1%配合されるが、メタ
リック塗膜の光線透過率が10〜25%の範囲から外れ
ないような量で配合される。通常1〜12%の範囲で配
合される。光輝性材料の配合量がPVC1%未満では、
メタリック感のある塗膜が得られず、他方配合量が12
%を越えるとメタリック塗膜の透け色と下地塗膜との複
合色からなるメタリック塗膜が得られ難くなる。
【0014】本発明のメタリック塗膜構造において、必
要に応じてメタリック塗膜の上に透明もしくはカラーク
リヤー層が積層される。クリヤー層としては、前記した
ビヒクル成分からなる透明クリヤー塗料又はこれに透明
着色顔料をPVC5%以下配合したカラークリヤー塗料
が用いられる。クリヤー塗料の塗装膜厚は、一般に15
〜50μmの範囲である。
【0015】本発明のメタリック塗膜構造において、メ
タリック塗膜は連続塗膜を形成することが可能で少なく
とも5μmの膜厚で形成され、薄膜を目的とする場合に
は5〜15μmの膜厚で形成される。薄膜の場合、通常
膜厚のバラツキによって色差が生じやすいため、色差
1.0以下の塗膜を得ることは困難である。しかし、本
発明はメタリック塗膜の光線透過率を10〜25%に調
整して透け色にし、この透け色を積極的に活用してこの
ものを特定L値のグレー色下地塗膜と複合させることに
よって、膜厚差が15μm以下の範囲で、色差が1.0
以下のメタリック塗膜を得ることを可能としたものであ
る。
【0016】ここで、L値とはJIS Z28722に
規定する三刺激値X,Y,Zから求められるハンターの
色差式における明度指数を意味する。色差は、MINO
RUTA分光測色計CM−1000(ミノルタ社製)に
よって測定される値である。
【0017】また、光線透過率は波長400nm〜70
0nmの範囲で且つ所望のメタリック塗膜色の波長域で
測定した値で、例えば、メタリック塗膜の色域が青系の
場合は400nm〜500nm域、黄橙系の場合は55
0〜650nm域、赤系の場合は600nm〜700n
m域で測定される値である。通常、光線透過率は膜厚に
よって異なるが、本発明においてはメタリック塗膜が上
記した光線透過率になるように適宜調整される。
【0018】本発明のメタリック塗膜において、メタリ
ック塗膜の膜厚差が15μm以下の範囲で色差が1.0
以下になるように形成するには、グレー色下地塗膜の選
択が重要であり、本発明では特定のL値を有するもの、
すなわち所望のメタリック塗膜のL値を基準にして、そ
れの+40以内、好ましくは+0〜40の範囲に設定し
た下地塗膜を選択することが必要である。下地塗膜のL
値が前記したメタリック塗膜のL値+40以内の範囲か
ら外れると、メタリック塗膜の色調の変動が大きく、色
差1.0以下のメタリック塗膜を得ることができない。
【0019】本発明のメタリック塗膜の形成は、自動
車、自動二輪車等の塗装において一般的に実施されてい
る方法によって行われる。すなわち、被塗物となる物体
表面に、所望のメタリック塗膜の明度+40以内の明度
を有するグレー色下地塗料を塗装する。塗装方法は、ス
プレー塗装、静電エアースプレー塗装、回転霧化式静電
塗装等の方法が利用できる。
【0020】下地塗料が塗装されたのちは、室温で2〜
10分間放置して溶剤を一部除去し、70〜160℃、
10分間〜1時間焼き付けられる。ついで、その上にメ
タリック塗料が塗装され同じ焼き付け条件で焼き付ける
か、もしくは下地塗料を焼き付けること無くその上にメ
タリック塗料を前記した塗装方法によって塗装し、2層
を前期の焼き付け条件で同時に焼き付けることによって
メタリック塗膜がえられる。
【0021】クリヤー塗料が塗装される場合には、上記
した下地塗料及びメタリック塗料と同様の条件で焼き付
けられるが、一般には下地塗料、メタリック塗料及びク
リヤー塗料をそれぞれウエットオンウエットで塗装して
焼き付ける3コート1ベーク方式か、又は下地塗料を焼
き付け、その上にメタリック塗料とクリヤー塗料をウエ
ットオンウエットで塗装して焼き付ける3コート2ベー
ク方式で塗装される。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例を挙げて
説明する。
【0023】実施例1 グレー色下地塗料として、メラミンアルキド樹脂塗料
(関西ペイント社製、商品名:アミラック)を用いて、
塗膜のL値が42、53、62、70及び82の5種類
のL値を与える塗料A〜Eをそれぞれ調製した。
【0024】得られた下地塗料A〜Eを表面処理が施さ
れた鋼板にそれぞれ乾燥膜厚30μmになるように塗装
し、160℃、30分間焼付けた。次いで、得られた塗
板の下地塗膜上に、光線透過率22%、L値35、アル
ミニウム粉末顔料をPVCで3%及び有機赤顔料をPV
Cで13.5%含有するメタリック塗料(関西ペイント
社製、商品名:ソフレックス5100赤色)を乾燥膜厚
7μmになるように塗装し、その上にウエットオンウエ
ットでクリヤー塗料(関西ペイント社製、商品名レタン
PGクリヤー)を乾燥膜厚25μmになるように塗装
し、80℃、30分間加熱硬化した。かくして得られた
メタリック塗板5種類をそれぞれ基準塗膜とした。
【0025】他方、上記下地塗料A〜Eから形成された
5種類の下地塗膜上に上記メタリック塗料を、乾燥膜厚
22μmに、また上記クリヤー塗料を乾燥膜厚25μm
に塗装して同様に加熱硬化させてメタリック塗板を得
た。かくして得られたメタリック塗膜と前記基準塗膜と
の色差(ΔE)を表1に示した。なお、下地塗料Eを用
いたものは比較例に相当する。
【0026】実施例2 実施例1で用いたメタリック塗料ソフレックス5100
赤色における光輝性材料をパールマイカにPVCで3.
7%に、また有機赤顔料をPVCで5.5%に代え、表
1に記載した特性値(光輝性材料、光線透過率、明度及
び乾燥膜厚、以下同様)を有するものに代えた以外は実
施例1と同様に塗装した。その結果は表1に示す。な
お、下地塗料D及びEを用いたものは比較例に相当す
る。
【0027】実施例3 実施例1で用いたメタリック塗料ソフレックス5100
赤色における光輝性材料を、パールマイカにPVCで
3.3%に、また有機赤顔料を有機青顔料にPVCで
7.2%に代え、その特性値を表1に記載したものに、
また下地塗料のL値を表2に記載したものに代えた以外
は実施例1と同様に塗装した。その結果は表1に示す。
【0028】比較例1 実施例1で用いたメタリック塗料ソフレックス5100
赤色を表1に示す特性値を有するものに代えた以外、実
施例1と同様に塗装した。その結果は表1に示すように
光線透過率が31%と高くなると色差は1以上となっ
た。
【0029】比較例2 実施例1で用いたメタリック塗料ソフレックス5100
赤色を表1に示す特性値を有するものに代えた以外、実
施例1と同様に塗装した。その結果は表1に示すように
光輝性材料のPVCを0.8%に、また光線透過率を4
0%と高くすると色差は1以上となった。
【0030】比較例3 実施例3で用いたパールマイカ含有メタリック塗料、ソ
フレックス5100青色を表1に示す特性値を有するも
のに代えた以外、実施例1と同様に塗装した。その結果
は表2に示すようにパールマイカのPVCを0.7%
に、また光線透過率を27%にすると色差は1以上とな
った。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、グレー色下地塗膜の明
度とメタリック塗膜の膜厚と光線透過率を特定の範囲に
設定したことにより、実施例1で示したようにメタリッ
ク塗膜の膜厚が7μmと薄くても15μmの膜厚差があ
る22μmの膜厚のものと比較しても色調の変動が少な
い色差1.0以下の塗膜を得ることができる。また、メ
タリック塗膜が薄膜で形成されると光輝性材料の配向が
平面的に均一になるために光輝感が上がり且つメタリッ
クムラが生じないという効果が得られる。さらに、メタ
リック塗膜の形成時における有機溶剤の揮発量が減少
し、しかも薄膜であるために塗装コストの削減につなが
るというメタリックがある。また、実施例2からわかる
ように、隠蔽膜厚を満足させるために従来行われていた
ような光輝性材料を増量したり、無機顔料や透明性の劣
る有機顔料を配合しなくても、隠蔽膜厚30μmの塗色
を最小乾燥膜厚15μmで形成することができる。
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 さらに、有機溶剤の削減だけではなく、
メタリック塗装コストを下げる点からも、メタリック塗
膜の膜厚を連続塗膜の形成が可能な5μm以上の膜厚
で、例えば5〜12μmの従来より薄い膜厚で形成させ
ても、膜厚のバラツキによる色差が生じない良好なメタ
リック塗膜を得ることが望まれている。しかし、薄膜に
した場合光線透過率が3%以上の低隠蔽性塗膜になり下
地を隠蔽することが困難になるという問題がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、均一な膜厚
が得られず、膜厚にバラツキを生ずるメタリック塗膜に
おいて、従来のメタリック塗膜より薄い5〜12μm
薄膜であっても、膜厚のバラツキ、すなわち膜厚差が1
5μm以下の範囲であれば色差が生じない、光輝度に優
れたメタリック塗膜を得ることによって有機溶剤の大気
中への揮発量を減少させることを目的とするものであ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記した目
的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、メタリック
塗膜の膜厚が例えば5〜12μmの薄膜であっても、特
定明度のグレ一色下地塗膜上に光線透過率が10〜25
%の透け色のメタリック塗膜を積層することによって、
容易に達成できることを見いだし本発明を完成するに至
った。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 本発明のメタリック塗膜構造において、
メタリック塗膜は連続塗膜を形成することが可能で少な
くとも5μmの膜厚で形成され、薄膜を目的とする場合
には5〜12μmの膜厚で形成される。薄膜の場合、通
常膜厚のバラツキによって色差が生じやすいため、色差
1.0以下の塗膜を得ることは困難である。しかし、本
発明はメタリック塗膜の光線透過率を10〜25%に調
整して透け色にし、この透け色を積極的に活用してこの
ものを特定L値のグレー色下地塗膜と複合させることに
よって、膜厚差が15μm以下の範囲で、色差が1.0
以下のメタリック塗膜を得ることを可能としたものであ
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】実施例3 実施例1で用いたメタリック塗料ソフレックス5100
赤色における光輝性材料を、パールマイカにPVCで
3.3%に、また有機赤顔料を有機青顔料にPVCで
7.2%に代え、その特性値を表2に記載したものに、
また下地塗料のL値を表2に記載したものに代えた以外
は実施例1と同様に塗装した。その結果は表2に示す。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】比較例3 実施例3で用いたパールマイカ含有メタリック塗料、ソ
フレックス5100青色を表2に示す特性値を有するも
のに代えた以外、実施例1と同様に塗装した。その結果
は表2に示すようにパールマイカのPVCを0.7%
に、また光線透過率を27%にすると色差は1以上とな
った。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グレー色下地塗膜上に、光輝性材料を含
    有するメタリック塗膜を積層してなり、該メタリック塗
    膜の膜厚差が15μm以下の範囲で色差(ΔE)が1.
    0以下であるメタリック塗膜構造において、該グレー色
    下地塗膜の明度(L値)が所望のメタリック塗膜のL値
    +40以内の範囲に設定され、且つ該メタリック塗膜は
    光輝性材料を顔料容積濃度で少なくとも1%含有し、連
    続塗膜を形成することが可能な少なくとも5μmの乾燥
    膜厚で波長400nm〜700nmにおける所望のメタ
    リック塗膜色の波長域で測定した光線透過率が10〜2
    5%の透け色であることを特徴とするメタリック塗膜構
    造。
  2. 【請求項2】 グレー色下地塗膜の明度(L値)が所望
    のメタリック塗膜のL値+0〜40以内の範囲である請
    求項1記載のメタリック塗膜構造。
  3. 【請求項3】 メタリック塗膜が光輝性材料を顔料容積
    濃度で1〜12%含有する請求項1〜2記載のメタリッ
    ク塗膜構造。
  4. 【請求項4】 メタリック塗膜の最小乾燥膜厚が5〜1
    5μmである請求項1〜3記載のメタリック塗膜構造。
  5. 【請求項5】 メタリック塗膜の上に透明もしくはカラ
    ークリヤー塗膜が積層してなる請求項1〜4記載のメタ
    リック塗膜構造。
  6. 【請求項6】 グレー色下地塗膜上に、光輝性材料を含
    有するメタリック塗膜を積層して該メタリック塗膜の膜
    厚差が15μm以下の範囲で色差(ΔE)が1.0以下
    になるメタリック塗膜を形成する方法において、明度
    (L値)が所望のメタリック塗膜のL値+40以内の範
    囲に設定されたグレー色下地塗膜上に、光輝性材料を顔
    料容積濃度で少なくとも1%含有し、且つ連続塗膜を形
    成することが可能な少なくとも5μmの乾燥膜厚で波長
    400nm〜700nmにおける所望のメタリック塗膜
    色の波長域で測定した光線透過率が10〜25%の透け
    色を形成するメタリック塗料を塗装することを特徴とす
    るメタリック塗膜の形成方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001327916A (ja) * 2000-05-22 2001-11-27 Nippon Paint Co Ltd 積層パール塗膜の形成方法
JP2005161274A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Nissan Motor Co Ltd 高彩度積層塗膜および塗膜形成方法
JP2012045478A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Toyota Motor Corp 光輝性複層塗膜及びその形成方法
CN113973485A (zh) * 2020-07-24 2022-01-25 广州方邦电子股份有限公司 一种膜及线路板
JP2023032458A (ja) * 2021-08-27 2023-03-09 カシオ計算機株式会社 印刷装置、情報処理装置、印刷方法及び印刷プログラム

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