JPH09302335A - 安定性の高い水分散型撥水撥油剤組成物 - Google Patents

安定性の高い水分散型撥水撥油剤組成物

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JPH09302335A
JPH09302335A JP11796996A JP11796996A JPH09302335A JP H09302335 A JPH09302335 A JP H09302335A JP 11796996 A JP11796996 A JP 11796996A JP 11796996 A JP11796996 A JP 11796996A JP H09302335 A JPH09302335 A JP H09302335A
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JP
Japan
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group
water
oil repellent
repellent composition
acrylate
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JP11796996A
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English (en)
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Masayuki Tamura
正之 田村
Chu Funaki
宙 舟木
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】加工浴中に併用薬剤や夾雑物が存在する場合に
も優れた分散安定性を示す撥水撥油剤組成物を得る。 【解決手段】水系媒体、ポリフルオロアルキル基を含有
するアクリレートおよび/またはメタクリレートを重合
させた単位を含む重合体(a)であって水系媒体中に分
散したもの、および下式1で表される4級アンモニウム
塩(b)を含む水分散型撥水撥油剤組成物。 [(R1 )(R2 )(R3 )(R4 )N]+- ・・・
式1 式1におけるR1 〜R4 、およびX- は以下の意味を示
す。R1 〜R4 :同一であっても異なっていてもよく、
それぞれ、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アシ
ル基、フェニル基、および、アルキル基またはアルケニ
ル基が結合したフェニル基からなる群より選ばれる1種
の基。 X- :1価のアニオン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工処理浴中での
安定性に優れた水分散型撥水撥油剤組成物およびその製
造方法に関する。さらに詳しくは、加工処理浴に併用薬
剤を含ませた場合、または加工処理浴中に前処理工程か
ら加工布等に付着した夾雑物が混入した場合等において
も、優れた分散安定性および撥水撥油性を発揮する水分
散型撥水撥油剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフルオロアルキル基含有アクリレー
トおよび/またはメタクリレートなどのポリフルオロア
ルキル基を含有する重合可能な化合物の重合単位を含む
重合体を乳化重合によって合成し、得られた水性分散液
を撥水撥油剤として使用することは広く行われている
(特公昭47−40467)。また、特開昭55−71
779には、ポリフルオロアルキル基含有アクリレート
および/またはメタクリレートなどのポリフルオロアル
キル基を含有する重合可能な化合物の重合単位を含む重
合体と、窒素原子に結合したメチル基を2個有する第3
アミン、または、窒素原子に結合したメチル基を3個有
する4級アンモニウム塩、および非イオン性乳化剤を特
定の量で混合した水分散型撥水撥油剤が記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の水性分散
液は、加工浴中に酸やアニオン性物質(染料固着剤や酸
性染料など) が存在すると撥水撥油性能が低下したり、
水性分散液の分散性の悪化によるエマルション粒子の凝
集、沈降が起こり撥水撥油性能が低下したり、マングル
へポリマーが付着(ガムアップ)し加工布に処理ムラが
発生することが問題となっていた。特に、窒素原子に結
合したメチル基を2個以上有する4級アンモニウム塩を
含ませる場合には、酸性染料が加工浴中に存在すると、
分散安定性が必ずしも充分でないうえ、撥水撥油性能に
ついても不充分であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の問
題を解決するために検討を重ねた結果、水分散型撥水撥
油剤中に特定の4級アンモニム塩(b)を含ませること
によって、酸やアニオン性物質等の併用薬剤や夾雑物が
存在したとしても、きわめて優れた分散安定性を発揮
し、かつ、撥水撥油性の低下を起こさないことを見い出
した。
【0005】すなわち、本発明は、水系媒体、ポリフル
オロアルキル基を含有するアクリレートおよび/または
メタクリレートを重合させた単位を含む重合体(a)で
あって水系媒体中に分散したもの、および下式1で表さ
れる4級アンモニウム塩(b)を含むことを特徴とする
水分散型撥水撥油剤組成物を提供する。
【0006】
【化2】 [(R1 )(R2 )(R3 )(R4 )N]+- ・・・式1
【0007】式1におけるR1 〜R4 、およびX- は以
下の意味を示す。 R1 〜R4 :同一であっても異なっていてもよく、それ
ぞれ、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アシル
基、フェニル基、および、アルキル基またはアルケニル
基が結合したフェニル基からなる群より選ばれる1種の
基。ただし、R1 〜R4 から選ばれる少なくとも2つの
基は、炭素数4〜18のアルキル基、または、炭素数4
〜18のアルケニル基である。 X- :1価のアニオン。
【0008】本発明の水系媒体中に分散した特定の重合
体(a)は、ポリフルオロアルキル基を含有するアクリ
レートおよび/またはメタクリレートの重合した単位を
含む重合体である。なお、以下において、ポリフルオロ
アルキル基をRf 基と記す。アクリレートおよび/また
はメタクリレートは、(メタ)アクリレートと記し、他
の化合物についても同様に記す。また、ポリフルオロア
ルキル基を含有するアクリレートおよび/またはメタク
リレートを、Rf 基を含有する(メタ)アクリレートと
記す。
【0009】Rf 基を含有する(メタ)アクリレートの
f 基は、アルキル基の水素原子の2個以上がフッ素原
子に置換された基を意味する。Rf 基は、フッ素原子以
外の他のハロゲン原子を含んでいてもよく、他のハロゲ
ン原子としては、塩素原子が好ましい。さらに、Rf
は、炭素原子−炭素結合間にエーテル性の酸素原子また
はチオエーテル性のイオウ原子が挿入されていてもよ
い。
【0010】また、Rf 基の炭素数は、3〜20が好ま
しく、特に4〜16が好ましい。またRf 基は直鎖また
は分岐の構造が好ましく、直鎖が好ましい。分岐の構造
である場合には、分岐部分がRf 基の末端部分に存在
し、かつ炭素数1〜3程度の場合が好ましい。
【0011】Rf 基中のフッ素原子の数は、Rf 基と同
一炭素数の対応するアルキル基の水素原子の数に対する
割合で表現した場合に、60%以上が好ましく、80%
以上がさらに好ましい。さらにRf 基は、アルキル基の
水素原子の全てがフッ素原子に置換された基(以下、パ
ーフルオロアルキル基と記す。)が好ましい。
【0012】Rf 基を含有する(メタ)アクリレート
は、下式2で表される化合物が好ましい。ただし、Rf1
は炭素数4〜16個の直鎖状また分岐状のポリフルオロ
アルキル基を示し、パーフルオロアルキル基が好まし
い。また、式2において、R5 に結合するRf1基の炭素
原子には、フッ素原子が結合しているのが好ましい。R
5は炭素数1〜10個の直鎖状または分岐状の2価の結
合基を示し、具体例中に記載されるものが好ましい。R
6 は、水素原子またはメチル基を示す。
【0013】
【化3】Rf1−R5 −OCOCR6 =CH2 ・・・式2
【0014】Rf 基を含有する(メタ)アクリレートの
具体例を以下に挙げるが、これらに限定されない。
【0015】
【化4】CF3(CF2)7(CH2)2OCOCH=CH2、CF3(CF2)7(CH2)3O
COCH=CH2、CF3(CF2)6CH2OCOCH=CH2 、CF3(CF2)4CH2OCOC
(CH3)=CH2 、(CF3)2CF(CF2)6(CH2)2OCOCH=CH2 、(CF3)2
CF(CF2)10(CH2)3OCOCH=CH2、CF3(CF2)6(CH2)2OCOC(CH3)
=CH2
【0016】
【化5】(CF3)2CF(CF2)4(CH2)2OCOCH=CH2 、CF3(CF2)7S
O2N(C3H7)(CH2)2OCOCH=CH2、CF3(CF2)7SO2N(CH3)(CH2)2
OCOC(CH3)=CH2 、CF3(CF2)7(CH2)3OCOCH=CH2、(CF3)2CF
(CF2)4CH2CH(OH)CH2OCOCH=CH2 、(CF3)2CF(CF2)6CH2CH
(OCOCH3)OCOC(CH3)=CH2
【0017】本発明における重合体(a)は、上記のR
f 基を含有する(メタ)アクリレートの重合した単位の
1種または2種以上を含む。2種以上を含む場合にはR
f 基の炭素数の異なる(メタ)アクリレートであるのが
好ましい。
【0018】重合体は、Rf 基を含有する(メタ)アク
リレートの重合した単位とともに他の重合性化合物の重
合した単位を含むのが好ましい。他の重合性化合物とし
ては、Rf 基を含有する(メタ)アクリレートと共重合
可能な化合物であれば特に限定されない。他の重合性化
合物の好ましい例としては、以下の化合物が挙げられ
る。
【0019】N−メチロール(メタ)アクリルアミド、
(メタ)アクリルアミド、グリシジル(メタ)アクリレ
ート、アジリジニル(メタ)アクリレート、ジアセトン
(メタ)アクリルアミド、メチロール化ジアセトン(メ
タ)アクリルアミド、エチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト、3−フルオロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
タクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アタクリレート、イソシアネート基の1個がメ
チルエチルケトンオキシムでブロック化されたイソホロ
ンジイソシアナートとヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートとの反応物、イソシアネート基の1個がメチルエ
チルケトンオキシムでブロック化されたトリレンジイソ
シアナートとヒドロキシエチル(メタ)アクリレートと
の反応物等の架橋性の基を有する重合性単量体。
【0020】塩化ビニル、エチレン、酢酸ビニル、フッ
化ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、アルキル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ビニルアルキルエーテル、ハロゲン化アルキルビニ
ルエーテル、ビニルアルキルケトン、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、無水マレイン酸、ブタジエン、
イソプレン、クロロプレン等。
【0021】重合体中に他の重合性化合物の重合した単
位を含ませる場合には、該重合した単位の1種または2
種以上を含ませることができる。
【0022】本発明における重合体(a)は、Rf 基を
含有する(メタ)アクリレートの重合した単位とともに
他の重合性化合物の重合した単位を含む共重合体である
のが好ましく、共重合体である場合には、Rf 基を含有
する(メタ)アクリレートの重合した単位は40重量%
以上が好ましく、特に50〜80重量%程度が好まし
い。また、他の重合性化合物として、架橋性単量体を含
ませる場合には少量でよく、通常は、共重合体中に0.
01〜10重量%程度が好ましく、特に0. 1〜5重量
%程度が好ましい。
【0023】本発明の水分散型撥水撥油剤組成物には、
特定の4級アンモニウム塩(b)を含ませることが特徴
である。該特定の4級アンモニウム塩(b)を含ませる
ことによって、夾雑物、特に酸性染料が混在した場合に
おける分散安定性の低下を防ぐことができる。4級アン
モニウム塩(b)は、窒素原子に結合した炭素数4以上
のアルキル基またはアルケニル基を2個以上有すること
が特徴であり、前記式1で表される。なお、式1におい
て、[(R1 )(R2 )(R3 )(R4 )N]+ はカチ
オンを示し、X- はアニオンを示す。
【0024】式1におけるR1 〜R4 は、水素原子、炭
素数1〜22のアルキル基、炭素数2〜22のアルケニ
ル基、炭素数2〜22のアシル基、フェニル基、炭素数
1〜22のアルキル基が結合したフェニル基、炭素数2
〜22のアルケニル基が結合したフェニル基が好まし
い。
【0025】R1 としては、ブチル基、フェニル基、ベ
ンジル基、炭素数8〜22のアルキル基、または炭素数
8〜22のアルケニル基が好ましい。R2 〜R4 として
は、水素、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、フェニル基、ベンジル基、炭素数8〜22のアルキ
ル基、または炭素数8〜22のアルケニル基が好まし
い。
【0026】また、R1 〜R4 から選ばれる少なくとも
2つの基は、炭素数4〜18のアルキル基、または、炭
素数4〜18のアルケニル基であり、該基は、直鎖また
は分岐の構造が好ましく、ブチル基、ステアリル基、オ
クチル基、ラウリル基、オレイル基等が挙げられる。R
1 〜R4 は同一であっても異なっていてもよく、異なる
場合には、オレイル基とステアリル基を含む2種以上の
混合する基である牛脂アルキル基であるのが好ましい。
また、本発明における4級アンモニウム塩(b)は、1
種あるいは2種以上を用いることができる。
【0027】X- は、塩素アニオン、HSO4 -、N
3 -、CH3 COO- 、CH3 CH2 COO- 、HCO
- 、または、C25 SO4 -が好ましい。
【0028】本発明における特定の4級アンモニウム塩
(b)の具体例としては、以下の化合物が挙げられる
が、これらに限定されない。
【0029】
【化6】(C65 CH2 )(C493+ Cl
- 、(C494+ Cl- 、(C8173 (CH
3 )N+ Cl- 、(C8172 (CH32+ Cl
-
【0030】本発明の水分散型撥水撥油剤組成物中に含
ませる特定の重合体(a)と4級アンモニウム塩(b)
の量は、重合体(a)と4級アンモニウム塩(b)の合
量に対して、4級アンモニウム塩(b)を0. 1〜20
重量%、好ましくは0.1〜10重量%が好ましい。
【0031】本発明の水分散型撥水撥油剤組成物には、
上記の4級アンモニウム塩(b)以外に、他の界面活性
剤が存在していてもよい。他の界面活性剤としてはノニ
オン性界面活性剤が好ましい。
【0032】ノニオン性界面活性剤としては、ポリエチ
レングリコールエステル類、ポリオキシエチレン・アル
キルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レン・アルキルエーテル類、ポリオキシエチレン・アル
キルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル類、ポリオキシエチレン・グリセリンエステル
類、ソルビタンエステル類、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミン類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
・アルキルアミン類等が挙げられる。これらのうち、特
に、ポリオキシエチレン・アルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレン・アルキルフェニルエーテル類、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレン・アルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類が安定性が高
く好ましい。
【0033】ノニオン性界面活性剤は、重合体(a)を
水媒体中へ分散させる効果をある程度有するため、撥水
撥油剤組成物中に含ませるのが好ましい。ノニオン性界
面活性剤の量は、重合体(a)に対して、0〜10重量
部が好ましく、特に0.1〜8重量部が好ましい。ま
た、本発明においては、従来のノニオン性界面活性剤だ
けでは夾雑物が共存した場合の加工浴中での安定性が不
充分であり、マングルへのポリマー付着(ガムアップ)
が生じるのに対して、4級アンモニウム塩(b)を含ま
せることによって夾雑物への安定性を向上させることが
できる。
【0034】さらに、本発明の水分散型撥水撥油組成物
には、さらに、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、
高分子界面活性剤等の界面活性剤を含ませることも可能
であり、たとえば、ポリオキシエチレンアルキルアミン
4級アンモニウム塩類、酢酸ベタイン類、イミダゾリニ
ウムベタイン、アミンオキサイド類、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸塩、ポリビニルアルコール等が好ましい
例として挙げられる。
【0035】本発明の水系媒体としては、水のみ、また
は水に水溶性の有機溶剤を含ませたものが挙げられる。
水溶性の有機溶剤としては、ケトン類、エステル類、グ
リコール類、グリコールエーテル類あるいはアルコール
類等が挙げられる。水系媒体としては、水のみを用いる
か、水溶性の有機溶剤を用いる場合には、水の100重
量部中に、5〜50重量部程度含ませることが好まし
い。
【0036】本発明の水分散型撥水撥油剤組成物におい
ては、Rf 基を含有する(メタ)アクリレートの重合し
た単位を含む重合体(a)が、水系媒体中に分散してい
る。重合体(a)を水系媒体中に分散させる方法につい
ては、特に限定されないが、本発明においては、重合体
(a)を乳化重合法によって合成する方法を採用し、重
合時に撹拌することによって自然に分散させる方法、ま
た、乳化重合の重合開始剤を添加する前にホモミキサー
または高圧乳化装置により乳化して、その後に重合を開
始することによって分散させる方法が好ましく採用され
る。
【0037】すなわち、本発明の重合体(a)は、Rf
基を含有する(メタ)アクリレート、および、必要に応
じて上記の他の重合性単量体を含む重合性単量体を、水
系媒体中で、界面活性剤の存在下に乳化重合せしめるこ
とにより合成するのが好ましい。乳化重合時の界面活性
剤としては、上記の4級アンモニウム塩(b)、また
は、ノニオン性界面活性剤が好ましい。
【0038】乳化重合の媒体としては、本発明の撥水撥
油剤組成物の水系媒体と同じ水系媒体を採用するのが好
ましく、水のみ、または水に水溶性の有機溶剤を含ませ
たものが挙げられる。水溶性の有機溶剤としては、ケト
ン類、エステル類、グリコール類、グリコールエーテル
類あるいはアルコール類等が挙げられる。
【0039】乳化重合は、通常の場合、重合開始源を作
用させることによって実施する。重合開始源としては特
に限定されず、有機過酸化物、アゾ化合物、過硫酸塩等
の通常の重合開始剤、または、γ線のような電離性放射
線等が採用できる。
【0040】水媒体中に分散した、Rf 基を含有する
(メタ)アクリレートの重合した単位を含む重合体
(a)は、粒子状で分散しているのが好ましく、粒子系
は、0.03〜0.40μm程度が好ましい。
【0041】本発明の水分散型撥水撥油剤組成物は、目
的や用途等に応じて、任意の濃度に希釈されて、被処理
物に適用される。被処理物の適用方法も、被処理物の種
類により任意の方法が採用され得る。たとえば、浸漬塗
布等の被覆加工の既知の方法により、被処理物の表面に
付着させ乾燥する方法が採用され得る。また、必要なら
ば適当な架橋剤と共に適用し、キュアリングを行っても
よい。
【0042】本発明の水分散型撥水撥油剤組成物は、他
の化合物を併用した場合においても、優れた安定性を発
揮するため、必要に応じて、他の重合体ブレンダー、他
の撥水剤や撥油剤あるいは防虫剤、難燃剤、帯電防止
剤、染料安定剤、防シワ剤などの添加剤を併用すること
ができる。そして、他の化合物を併用した場合にも、優
れた撥水撥油性能、および分散型組成物としての安定性
を発揮する。
【0043】本発明の撥水撥油剤で処理され得る物品
は、特に限定なく種々の例を挙げることができる。例え
ば、繊維織物、ガラス、紙、木、皮革、毛皮、石綿、レ
ンガ、セメント、金属およびその酸化物、窯業製品、プ
ラスチックなどがある。
【0044】繊維織物としては、綿、麻、羊毛、絹など
の動植物性天然繊維、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリプロピレン等の種々の合成繊維、レーヨン、
アセテート等の半合成繊維、ガラス繊維、炭素繊維、ア
スベスト繊維等の無機繊維、あるいはこれらの混合繊維
の織物が挙げられる。
【0045】
【作用】本発明の水分散型撥水撥油剤組成物が優れた安
定性を示す機構は必ずしも明確ではないが、本組成物に
おいては、特定の4級アンモニウム塩(b)の陽イオン
性の窒素原子が共存する酸またはアニオン性物質等の夾
雑物質に作用することによって、かかる夾雑物質が他の
化合物と反応して組成物から水系媒体に不溶な化合物が
生成するのを防ぐと考えられる。
【0046】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を具体的に説明する
が、この説明によって本発明は限定されない。
【0047】また、実施例中の略号は、以下の意味を示
す。
【0048】FA:CF3 (CF2n CH2 CH2
COCH=CH2 であり、nは5〜15の混合物であり
その平均は9である。
【0049】StA:ステアリルアクリレート HEA:(2−ヒドロキシエチル)アクリレート GMA:グリシジルメタクリレート DOM:ジオクチルマレート VCl:塩化ビニル DMAA:ジメチルアクリルアミド PEPA:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンメ
タクリレート EDMA:エチレングリコールジメタクリレート POE・OPE:ポリオキシエチレン・オクチルフェニ
ルエーテル POE・NPE:ポリオキシエチレン・ノニルフェニル
エーテル POEL:ポリオキシエチレン・ラウリルエーテル
【0050】STMAC:ステアリルトリメチルアンモ
ニウムクロリド DTDMAC:ジ(牛脂アルキル)ジメチルアンモニウ
ムクロリド TBAC:テトラブチルアンモニウムクロライド TOMAC:トリオクチルメチルアンモニウムクロリド DPGMME:ジプロピレングリコールモノメチルエー
テル
【0051】[重合例1]1リットルのガラス製オート
クレーブにFA154g、StA92g、HEA5g、
GMA5g、ステアリルメルカプタン0.77g、PO
E・NPE2O.5g、イオン交換水330g、DPG
MME141g、アゾビス(ジメチレンイソブチラミジ
ン)塩酸塩0. 5gを加えた後、オートクレーブを窒素
置換した。撹拌しながら60℃に昇温して6時間重合を
行い、固形分濃度37%、粒子径0. 11μmの重合体
粒子を含む乳白色エマルションを得た。
【0052】[重合例2〜6]表1に示す重合性単量
体、界面活性剤を用いて、実施例2と同様に重合を行い
エマルションを得た。
【0053】
【表1】
【0054】[実施例1〜5][比較例1〜6] 重合例1〜で得られたエマルションを、固形分濃度が2
0重量%に水で調整してこれを原液とした。この原液
に、実施例1〜5においては表5に示す界面活性剤を所
定量を加え、また、比較例1〜6においてはそのまま、
さらに原液の水に対する割合が2重量%となるように希
釈したものを処理液として、撥水撥油性能を評価した。
また、処理液にナイロン用酸性染料ナイロサンブルーを
0. 01重量%添加して、アニオン性物質存在下の撥水
撥油性能および安定性を調べた。
【0055】撥水撥油性能の評価は、以下に示す方法で
撥水撥油処理したナイロンタフタ布で行った。上記で調
製した処理液に試験布を浸漬し、2本のゴムローラーの
間で布を絞ってウェットピックアップを60重量%とし
た。ついで110℃で90秒間乾燥し、さらに170℃
で60秒間熱処理した布を得た。この布を用いて評価し
た。結果を表5に示す。
【0056】なお、以下の実施例中に示す撥水性、撥油
性については、つぎのような尺度で示した。すなわち、
撥水性はJIS L−1092のスプレー法による撥水
性ナンバー(下記表2参照)をもって表し、撥油性は下
記表3に示された試験溶液を試料布の上、2ヶ所に数滴
(径約4mm)置き、30秒後の浸透状態により判定し
た(AATCC−TM118−1966)。
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】エマルションの安定性の評価は、上記で調
整したナイロン用酸性染料を含む撥水撥油剤の2重量%
希釈液300mlを500mlビーカーにいれ、25℃
に保温した後 ホモミキサーで2500rpmで5分間
撹拌した。撹拌後の液を濃色染め布にて濾過し、布上に
残った析出ポリマーの量により安定性を定性的に表4に
示す5段階評価で判断した。
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】
【発明の効果】本発明の水分散型撥水撥油剤組成物は、
優れた撥水撥油性、および、分散安定性を示す。また、
この性能は、酸性染料等の併用助剤や夾雑物が存在した
としても低下しない利点がある。したがって本発明の撥
水撥油剤組成物は実用性に優れたている。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水系媒体、ポリフルオロアルキル基を含有
    するアクリレートおよび/またはメタクリレートを重合
    させた単位を含む重合体(a)であって水系媒体中に分
    散したもの、および下式1で表される4級アンモニウム
    塩(b)を含むことを特徴とする水分散型撥水撥油剤組
    成物。 【化1】 [(R1 )(R2 )(R3 )(R4 )N]+- ・・・式1 式1におけるR1 〜R4 、およびX- は以下の意味を示
    す。 R1 〜R4 :同一であっても異なっていてもよく、それ
    ぞれ、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アシル
    基、フェニル基、および、アルキル基またはアルケニル
    基が結合したフェニル基からなる群より選ばれる1種の
    基。ただし、R1 〜R4 から選ばれる少なくとも2つの
    基は、炭素数4〜18のアルキル基、または、炭素数4
    〜18のアルケニル基である。 X- :1価のアニオン。
  2. 【請求項2】X- が、塩素アニオン、HSO4 -、N
    3 -、CH3 COO- 、CH3 CH2 COO- 、HCO
    - 、またはC25 SO4 -である請求項1の水分散型
    撥水撥油剤組成物。
  3. 【請求項3】ポリフルオロアルキル基を含有するアクリ
    レートおよび/またはメタクリレートを重合させた単位
    を含む重合体(a)と4級アンモニウム塩(b)の合量
    に対して、4級アンモニウム塩(b)を0. 1〜20重
    量%含む請求項1または2の水分散型撥水撥油剤組成
    物。
  4. 【請求項4】ノニオン性界面活性剤を含む請求項1〜3
    のいずれかの水分散型撥水撥油剤組成物。
  5. 【請求項5】ポリフルオロアルキル基を含有するアクリ
    レートおよび/またはメタクリレートを水系媒体中でノ
    ニオン性界面活性剤の存在下に乳化重合させて製造され
    た重合体(a)を含む請求項4の水分散型撥水撥油剤組
    成物。
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