JPH09304536A - 光ファイバ温度・放射線計測装置 - Google Patents

光ファイバ温度・放射線計測装置

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JPH09304536A
JPH09304536A JP8121665A JP12166596A JPH09304536A JP H09304536 A JPH09304536 A JP H09304536A JP 8121665 A JP8121665 A JP 8121665A JP 12166596 A JP12166596 A JP 12166596A JP H09304536 A JPH09304536 A JP H09304536A
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JP
Japan
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optical fiber
light
radiation
scintillation
fiber
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Application number
JP8121665A
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English (en)
Inventor
Tatsu Fujii
達 藤井
Tadahiro Yumitate
忠弘 弓立
Seiichi Tamura
精一 田村
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Hitachi Ltd
Hitachi Nuclear Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Nuclear Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度と放射線との双方を同時に計測できるこ
と。 【解決手段】 信号処理回路14が放射線の入射位置を
求め、かつその放射線の強度を求める他、光ファイバ6
における温度及びその位置を求めるので、温度計測だけ
を行う第一の従来技術や放射線計測だけを行う第二の従
来技術に比較し、放射線計測と温度計測との双方を確実
に行うことができ、しかも放射線の計測中に温度計測を
もできる。そのため、放射線計測と温度計測とを別個の
装置で行うことが不要になりばかりでなく、それだけ部
品点数及びコストを安価にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを用い
て温度と放射線との双方を計測する計測装置に係り、特
に原子力プラントにおいて格納室に設置された配管系統
に設けるのに好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを用いた計測装置の従来技術
としては、特公平3−64812号公報(以下、第一の
従来技術という),米国特許第3978337号(以
下、第二の従来技術という)に示される技術のものがあ
る。
【0003】第一の従来技術のものは、光源からのパル
ス光が光ファイバに入射すると、光ファイバ内でレイリ
ー散乱光の他、ストークス光と反ストークス光とからな
るラマン散乱光が生じると共に、それらの光の一部が後
方散乱光として光ファイバ内を戻り、戻った後方散乱光
が検出系で検出される。その場合、検出系では、後方散
乱光を取り込むことにより、後方散乱光からラマン散乱
によるストークス光と反ストークス光とを夫々独立的に
弁別し、該弁別したストークス光と反ストークス光との
強度の比率を演算することにより、温度を計測するよう
にしている。
【0004】一方、第二の従来技術のものは、光ファイ
バ(シンチレーションファイバ)内に放射線が入射する
と、光ファイバ内で特有の波長をもつシンチレーション
光が発生する。発生したシンチレーション光は、光ファ
イバの両端に夫々伝搬され、光電変換器により電気信号
に変換されて時間差測定回路に取り込まれる。時間差測
定回路は、光ファイバにおいて放射線の入射位置から一
端まで伝搬されたシンチレーション光の伝搬時間と、光
ファイバにおいて放射線の入射位置から他端に伝搬され
たシンチレーション光の伝搬時間との差を求め、該差に
基づき光ファイバにおける放射線の入射位置を演算する
と共に、シンチレーション光の発光数から放射線の強度
を計測するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記第一の
従来技術では温度を計測するため、また第二の従来技術
では放射線の強度を計測するため、何れも光ファイバを
用いている。しかしながら、温度計測と放射線の強度計
測とは、それぞれ専用の装置により行わなければなら
ず、そのため、温度と放射線との両方を計測しようとす
ると、各々の装置を必要とする問題があり、それだけコ
スト高を招くおそれもある。
【0006】また、第二の従来技術は、光ファイバによ
り放射線強度を計測しているものの、光ファイバではシ
ンチレーション光の伝搬時の損失により、計測できる長
さが10m程度であり、それ以上の長さのものでは計測
することが困難な問題がある。
【0007】本発明の目的は、上記従来技術に鑑み、温
度と放射線との双方を計測することができ、しかも双方
を同時に計測し得る光ファイバ温度・放射線計測装置を
提供することにあり、また他の目的は、光ファイバを用
いても、放射線の計測長を確実に拡大化させることがで
きる光ファイバ温度・放射線計測装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバ温度
・放射線計測装置においては、測定領域に配設された温
度計測用の光ファイバと、光ファイバにパルス光を出射
するパルス光出射手段と、該光ファイバの途中位置に設
けられ、放射線が入射したとき、シンチレーション光を
発生させる放射線用光ファイバと、そのシンチレーショ
ン光を、前記放射線用光ファイバの両端側を経て夫々弁
別する第一の弁別手段と、光ファイバにパルス光出射手
段によってパルス光が出射されたとき、光ファイバ内に
おけるパルス光から発生した後方散乱光を導入し、かつ
該後方散乱光のストークス光と反ストークス光とに弁別
する第二の弁別手段と、第一の弁別手段により夫々弁別
したシンチレーション光の到達時間の差を求めると共
に、演算したシンチレーション光の到達時間差に基づ
き、放射線用光ファイバにおける放射線の入射位置と放
射線の強度を求める一方、第二の弁別手段により夫々弁
別したストークス光と反ストークス光との強度の比率に
応じ温度を求めると共に、パルス発生時間とストークス
光,反ストークス光の到達時間との差に基づき光ファイ
バにおける温度位置を求める演算手段とを有して構成さ
れている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1乃至
図6により説明する。図1は本発明による光ファイバ温
度・放射線計測装置の第一の実施例を示す全体図であ
る。
【0010】この実施例は、パルス発生器1の出力側に
パルスディレイ回路2,光源駆動装置3,光源4が順次
接続され、光源4の照射部に方向性結合器5を介し光フ
ァイバ6の一端が接続されている。そして、パルス発生
器1からのパルス信号がパルスディレイ回路2を介し所
望の時間毎に光源駆動装置3に入力され、光源駆動装置
3がそのパルス信号に基づいて駆動されることにより、
光源4からパルス光7が方向性結合器5を介し光ファイ
バ6に入射する。従って、パルス発生器1,パルスディ
レイ回路2,光源駆動装置3,光源4によりパルス光出
射手段を構成している。
【0011】光ファイバ6は、配管(図示せず)上にお
いて計測すべく領域に配設され、かつコアが石英により
形成された温度計測用の石英ファイバからなっており、
その途中位置に放射線計測用のシンチレーションファイ
バ8を有している。即ち、光源からのパルス光が出射さ
れる位置の石英ファイバ6aと、その先端側に位置する
石英ファイバ6bとの間に接続器9a,9bを介しシン
チレーションファイバ8が接続されている。シンチレー
ションファイバ8は、放射線100が入射すると、コア
に設けられている蛍光材によって特有の波長をもつシン
チレーション光10を発生させると共に、発生したシン
チレーション光10を伝送する。接続器9a,9bは、
シンチレーションファイバ8内のシンチレーション光1
0を石英ファイバ6a,6bに伝送する一方、石英ファ
イバ6a内のパルス光7をシンチレーションファイバ8
を介し石英ファイバ6bに伝送するようにしている。
【0012】また光ファイバ6にはパルス光7によって
発生する後方散乱光70を取り込むための第一の弁別手
段が設けられている。該第一の弁別手段は、石英ファイ
バ6aに方向性結合器5を介し戻り用の石英ファイバ6
cが接続され、これに後方散乱光70のうち、ラマン散
乱光のストークス光11aと反ストークス光11bとに
夫々独立的に弁別する光学フィルタ12a,12bが設
けられると共に、弁別されたストークス光11a,反ス
トークス光11bを電気信号に変換する光/電気変換器
13a,13bが設けられている。そして、光/電気変
換器13a,13bの出力側が信号処理回路14の入力
部に接続されている。
【0013】信号処理回路14は、光/電気変換器13
aにより変換されたストークス光11aの電気信号が入
力されると共に、光/電気変換器13bにより変換され
た反ストークス光11bの電気信号が入力されると、そ
れらの電気信号に基づいてストークス光11aと反スト
ークス光11bとの強度の比率を演算することにより、
温度を計測するようにしている。
【0014】なお、温度計測は、ストークス光11aの
強度をIs、反ストークス光11bの強度をIaとし、
またkをポルツマン定数、hをプランク定数、νをラマ
ンシフト量、cをファイバ中の光速,T(k)を温度と
すれば、次の数1より求めることができる。
【0015】
【数1】Ia/Is=exp(−hcν/kT) また、信号処理回路14は、パルス発生器1と接続され
ており、パルス発生器1により出力されたパルスの発生
時間と、光/電気変換器13a,13bから入力された
後方散乱光(ストークス光11a,反ストークス光11
b)が到達したときの時間との差に基づき、石英ファイ
バ6の計測温度位置を特定するようにしている。
【0016】一方、光ファイバ6にはシンチレーション
ファイバ8と並列に第二の弁別手段として放射線用の弁
別手段及び時間差測定回路17が設けられている。放射
線用の弁別手段は、光ファイバ6aの途中位置と光ファ
イバ6bの末端との間に配置された光学フィルタ15
a,15bと、光/電気変換器16a,16bとからな
っている。
【0017】光学フィルタ15a,15bのうち、一方
の光学フィルタ15aは石英ファイバ6aの途中位置に
図示しないハーフミラーを介し接続され、他方の光学フ
ィルタ15bは石英ファイバ6bの末端と接続されてい
る。そして、シンチレーションファイバ8の途中位置に
放射線100が図1に示す如く入射したとき、その入射
した放射線100がシンチレーションファイバ8の蛍光
材に作用することによって特有の波長をもつシンチレー
ション光10が発生するが、光学フィルタ15aは、シ
ンチレーションファイバ8の一端側,接続器9a,石英
ファイバ6a,ハーフミラーを介し取り込まれたシンチ
レーション光10を弁別する一方、光学フィルタ15b
は、シンチレーションファイバ8の他端側,接続器9
b,石英ファイバ6bを介し取り込まれたシンチレーシ
ョン光10を弁別するようにしている。光/電気変換器
16a,16bは、光学フィルタ15a,15bによっ
て弁別されたシンチレーション光10を、その光の大き
さに応じて電気信号に変換する。時間差測定回路17
は、シンチレーション光10がシンチレーションファイ
バ8の一端側,接続器9a,光学フィルタ15a,光/
電気変換器16aを経て入力されるまでの時間と、シン
チレーションファイバ8の他端側,接続器9b,光学フ
ィルタ15b,光/電気変換器16bを経て入力される
までの時間との差を求める。そして、時間差測定回路1
7が求めた時間差を信号処理回路14に出力すると、信
号処理回路14は、その時間差に基づき、シンチレーシ
ョンファイバ8における放射線100の入射位置を特定
することができるようにしている。
【0018】その場合、光/電気変換器16aと時間差
測定回路17間に設けられた遅延回路18は、例えばシ
ンチレーションファイバ8の中央部分よりも右側または
左側で放射線100が入射すると、シンチレーションフ
ァイバ8の一端を経て時間差測定回路17に到達する時
間と、シンチレーションファイバ8の他端を経て時間差
測定回路17に到達する時間との差が負の値となり、入
射位置を特定することができなくなることから、到達時
間差が常に正の値となるようにするため、光/電気変換
器16aによって変換された電気信号が予め設定された
時間をもって時間差測定回路17に入力されるようにし
ている。
【0019】なお、放射線100の計測は、シンチレー
ションファイバ8の長さをL、シンチレーション光の発
光位置からシンチレーションファイバ8の他端(図1の
右側)を経て時間差測定回路17の入力部に至る距離を
s、遅延回路18による遅延時間をtd、発生したシン
チレーション光が時間差測定回路17の入力部に到達す
るまでの時間差をΔtとすれば、以下の数2式により求
めることができる。但し、シンチレーションファイバ8
の他端(図1の右側)から時間差測定回路17の入力部
までの距離と、シンチレーションファイバ8の一端(図
1の左側)から時間差測定回路17の入力部までの距離
とが等しいものとする。
【0020】
【数2】s=(L−c・(Δt−td))/2 また、信号処理回路14は、時間差測定回路17により
時間差が入力されると、その時間差に基づき放射線の強
度を測定するようにもしている。
【0021】実施例の光ファイバ温度・放射線計測装置
は、上記の如き構成となるので、次にその作用について
述べる。配管上に配設された光ファイバ6の途中位置に
はシンチレーションファイバ8が設けられているので、
今、シンチレーションファイバ8に放射線100が入射
すると、その放射線100がシンチレーションファイバ
8のコアの蛍光材によりシンチレーション光10を発生
させ、そのシンチレーション光10がシンチレーション
ファイバ8内において放射線100の入射位置から両端
側に伝送されることとなる。
【0022】そのため、シンチレーションファイバ8の
一端側のシンチレーション光10は、接続器9aを経て
石英ファイバ6aに伝送され、かつ石英ファイバ6aの
途中位置から光学フィルタ15aに取り込まれると共
に、光/電気変換器16aにより電気信号に変換され、
該変換された電気信号が遅延回路18を経て時間差測定
回路17に入力される。一方、シンチレーションファイ
バ8の他端側のシンチレーション光10は、接続器9b
を経て石英ファイバ6bに伝送され、かつ該石英ファイ
バ6bから光学フィルタ15bに取り込まれると共に、
光/電気変換器16bにより電気信号に変換され、該変
換された電気信号が時間差測定回路17に入力される。
【0023】時間差測定回路17は、数2式に基づき、
光/電気変換器14bから到達した電気信号の時間と、
遅延回路18を経て到達した電気信号の時間との差を求
め、その求めた時間差を信号処理回路14に出力する
と、信号処理回路14は時間差に基づき、シンチレーシ
ョンファイバ8における放射線100の入射位置を求め
ると共に、放射線の強度を求める。この演算は、信号処
理回路14により常時実行される。
【0024】上記実行時、パルス発生器1からのパルス
信号がパルスディレイ回路2を介し光源駆動装置3に入
力され、光源駆動装置3がそのパルス信号に基づいて駆
動し、光源4からパルス光7が方向性結合器5を介し光
ファイバ6(石英ファイバ6a,6b)に入射すると、
パルス光により、光ファイバ6内で光ファイバ温度に依
存した後方散乱光70が発生するので、後方散乱光70
が光ファイバ6から方向性結合器5を経て第一の弁別手
段に伝送される。即ち、第一の弁別手段は、後方散乱光
70が戻り用の石英ファイバ6cを経て光学フィルタ1
2a,12bに取り込まれることにより、ラマン散乱で
あるストークス光11aと反ストークス光11bとに弁
別され、そのストークス光11a,11bが光/電気変
換器13a,13bにより光の大きさに応じ電気信号に
変換されて信号処理回路14に出力される。
【0025】この場合、信号処理回路14は数1式に基
づき、電気信号に変換されたストークス光11aと反ス
トークス光11bとの比を求め、その比により光ファイ
バ6の温度を計測する。しかも、信号処理回路14は、
パルス発生器1により出力されたパルスの発生時間と、
後方散乱光70(ストークス光11a,反ストークス光
11b)が光/電気変換器13a,13bを経て到達し
たときの時間との差に基づき、石英ファイバ6の計測温
度位置を特定する。
【0026】実施例では、上述の如く、信号処理回路1
4が放射線の入射位置を求め、かつその放射線の強度を
求める他、光ファイバ6における温度及びその位置を求
めるので、温度計測だけを行う第一の従来技術や放射線
計測だけを行う第二の従来技術に比較し、放射線計測と
温度計測との双方を確実に行うことができ、しかも放射
線の計測中に温度計測をも同時にできる。そのため、放
射線計測と温度計測とを別個の装置で行うことが不要に
なりばかりでなく、それだけ部品点数及びコストを安価
にすることができる。
【0027】また、光ファイバ6の途中位置、即ち、石
英ファイバ6aと6bとの間に接続器9a,9bを介し
シンチレーションファイバ8が設けられるので、放射線
100がシンチレーションファイバ8に入射し、シンチ
レーション光10が発生しても、そのシンチレーション
光10が石英ファイバ6a,6bを介し確実に弁別する
ことができるばかりでなく、石英ファイバ6a出射した
パルス光7が、シンチレーションファイバ8を介し石英
ファイバ6bに伝送されることにより、石英ファイバ6
bによる温度計測を確実に行うことができる。
【0028】なお、図示実施例では、石英ファイバ6
a,6bに光学フィルタ15a・15b,光/電気変換
器16a・16b,遅延回路18,時間差測定回路17
が接続された例を示したが、図2に示す如く、シンチレ
ーションファイバ8と石英ファイバ6a,6bとを接続
する接続器90a,90bを以下のように構成してもよ
い。即ち、この接続器90a,90bは、パルス光7が
石英ファイバ6a,6b間でシンチレーションファイバ
8を伝送されるようにする他、シンチレーションファイ
バ8内のシンチレーション光10が、接続器90a,9
0b及び光学フィルタ15a,15b間を接続する石英
ファイバ6d,6eを介し光学フィルタ15a,15b
に伝送されるように構成され、例えばハーフミラーなど
からなっている。
【0029】即ち、図2においては、シンチレーション
ファイバ8に対し、光学フィルタ15a・15b,光/
電気変換器16a・16b,遅延回路18,時間差測定
回路17が並列に接続され、シンチレーションファイバ
8内に放射線100が入射することによってシンチレー
ション光10が発生すると、そのシンチレーション光1
0はシンチレーションファイバ8の一端,接続器90
a,光学フィルタ15aに取り込まれる一方、シンチレ
ーションファイバ8の他端,接続器90b,光学フィル
タ15bに取り込まれ、これにより図1に示す実施例と
同様の作用効果を得ることができる。
【0030】図3及び図4は本発明による第二の実施例
を示している。放射線計測用の光ファイバとしてシンチ
レーションファイバを用いる場合、そシンチレーション
光の伝送損失を可及的に抑える必要があることから、シ
ンチレーションファイバの長さが最大で約10メートル
程度となっている。そこで、本実施例では、放射線の計
測長さを大幅に拡大させるため、各々が所望長さからな
るシンチレーションファイバを夫々有すると共に、夫々
のシンチレーションファイバの位置を長さ方向に沿い互
いに順次配置された複数本からなる光ファイバ部8A〜
8Nを有している。
【0031】即ち、光ファイバ部8A〜8Nは、図3及
び図4に示すように多芯化されたものであり、各々が石
英ファイバ81a〜81nの途中位置に接続器9a,9
bを介しシンチレーションファイバ82a〜82nを夫
々設けて形成されている。
【0032】また、シンチレーションファイバ82a〜
82nの各々は、共に同じ長さをなしており、各光ファ
イバ部8A〜8Nにおいてその長さ方向に沿い互いに位
置が異なるように順次配置されている。具体的に述べる
と、一本目の光ファイバ部8Aのシンチレーションファ
イバ82aが図4に示す如く位置にあるとき、二本目の
光ファイバ部8Bにおいては一本目の光ファイバ部8A
のシンチレーションファイバ82aと隣り合う位置にあ
って、かつそれより右側寄りの位置にシンチレーション
ファイバ82aが配置され、また三本目の光ファイバ部
8Cにおいては二本目の光ファイバ部8Bのシンチレー
ションファイバ82aのと隣り合う位置にあって、かつ
それより右側寄りの位置にシンチレーションファイバ8
2cが配置され、以下同様にして各光ファイバ部8A〜
8Nのシンチレーションファイバ82a〜82nが光フ
ァイバ部8の長さ方向に沿って順次配置されている。し
かも、一本目の光ファイバ部8Aのシンチレーション8
2aの右側にある接続器9bと、二本目の光ファイバ部
8Bのシンチレーション82bの左側にある接続器9a
とが同一位置にあり、そのシンチレーション82bの反
対側の接続器9bと三本目の光ファイバ部8Cのシンチ
レーションファイバ82cの左側にある接続器9aとが
同一位置にあり、他のシンチレーションファイバの接続
器9a,9bもこれに準じた位置関係となっている。
【0033】なお、接続器9a,9bは前記第一の実施
例と同様のものであるのでここではその説明を省略す
る。
【0034】さらに、これら各光ファイバ部8A〜8N
の両端は切替回路20を介し、図3に示す如く、温度計
測用の光ファイバ6の途中位置に設けられている。切替
回路20は、石英ファイバ6a,6bに対し予め設定さ
れた時間毎に各光ファイバ部8A〜8Nを順次切り替え
接続するためのものである。この場合、切替回路20の
切替時間は、信号処理回路14が温度計測を処理するの
に支承を与えることがないようにするため、即ち、パル
ス光7が出射され、その後方散乱光70が弁別されて信
号処理回路14が温度を計測すると共に温度計測の位置
を特定するまでの処理を超えた時間となるように設定さ
れている。
【0035】そして、各光ファイバ部8A〜8Nのう
ち、何れか一方の光ファイバ部が切替回路20の切替に
よって石英ファイバ6a,6bと接続状態にあるとき、
その接続状態にあるシンチレーションファイバ82a〜
82nに放射線100が入射することによってシンチレ
ーション光が発生したとき、そのシンチレーション光が
光ファイバ部の両端側の石英ファイバ,切替回路20,
及び石英ファイバ6a及び6bを経て光学フィルタ15
a,15bに弁別されるようにしている。なお、光学フ
ィルタ15a,15bに弁別されたシンチレーション光
は、第一の実施例と同様に光/電気変換器16a・16
b及び遅延回路18を経て時間差測定回路16に到達
し、信号処理回路14により放射線の入射位置が計測さ
れると共に、放射線の強度が計測される。
【0036】従って、この実施例によれば、各々がシン
チレーションファイバ82a〜82nを夫々有すると共
に、夫々のシンチレーションファイバ82a〜82nが
長さ方向に沿い順次位置を違えて配置された光ファイバ
部8A〜8Nと、石英ファイバ6a,6bに対し各光フ
ァイバ部8A〜8Nを順次切替接続する切替回路20と
を有し、一方の光ファイバ部のシンチレーションファイ
バに放射線100が入射したとき、切替回路20の切替
接続により、シンチレーション光10を弁別することに
より放射線の位置を特定すると共に放射線の強度を検出
することができるので、シンチレーションファイバ82
a〜82nが10m程度の長さであっても、上述の如く
多芯化することにより放射線の計測範囲を、温度計測用
の光ファイバの場合と同様可及的に拡大化することがで
きる。
【0037】その結果、配管上に多芯化された光ファイ
バ部8A〜8Nを配設すれば、広範囲に亘り放射線を確
実に計測することが可能となる。
【0038】図5は本発明による第三の実施例を示し、
この場合は、前述の図3及び図4の実施例をさらに改善
したものである。即ち、図3及び図4に示す実施例で
は、多芯化された光ファイバ部8A〜8Nの各々におい
て石英ファイバ81a〜81nとシンチレーションファ
イバ82a〜82nとを接続する接続器9a,9bの位
置が、これと隣列する光ファイバ部の接続器9a,9b
と同一位置にあるため、その接続器が存在する部分では
放射線を計測することができない。そこで、実施例で
は、光ファイバ部8A〜8Nのシンチレーションファイ
バ82a〜82nが、他の光ファイバ部のシンチレーシ
ョンファイバと重なり合う位置に配置されるようにした
ものである。
【0039】具体的に述べると、各光ファイバ部8A〜
8Nのうち、一本目の光ファイバ部8Aのシンチレーシ
ョンファイバ82aと、二本目の光ファイバ部8Bのシ
ンチレーションファイバ82bとが互いに重複して配置
され、またそのシンチレーションファイバ82bと三本
目の光ファイバ部8Cのシンチレーションファイバ82
cとが重複して配置され、さらにそのシンチレーション
ファイバ82cと四本目の光ファイバ部8Dのシンチレ
ーションファイバ82dとが重複して配置され、従っ
て、一方の光ファイバ部のシンチレーションファイバ
と、これと隣列する他の光ファイバ部のシンチレーショ
ンファイバとが互いに重なり合った状態であって、しか
も光ファイバ部の長さ方向にずれた位置関係となってい
る。
【0040】実施例によれば、上述の如く、多芯化され
た各光ファイバ部8A〜8Nのうち、一方の光ファイバ
部のシンチレーションファイバ82a〜82nとこれに
隣列する光ファイバ部のシンチレーションファイバとが
重なり合っていて、しかも光ファイバ部の長さ方向にず
れて配置された位置関係となるように構成したので、前
記第二の実施例に比較し、互いに隣列するシンチレーシ
ョンファイバとシンチレーションファイバとの間で放射
線計測が不能になるのを防止することができる。
【0041】なお図3乃至図5に示す実施例では、シン
チレーションファイバ82a〜82nの何れも同じ長さ
のものを用いた例を示したが、長さの異なるものを用い
ても良いのは勿論である。
【0042】また、これまで述べた何れの実施例とも、
放射線計測用の時間差測定回路17を用いた例を示した
が、図6に示すように、シンチレーション光10の発生
時、遅延回路18を経た信号と、光/電気変換器16b
を経た信号とが信号処理回路14に出力されると、該信
号処理回路14が時間差測定回路17と同様にシンチレ
ーション光10が到達する時間差を演算するように構成
してもよい。従って、この場合の信号処理回路14は、
石英ファイバ上の温度計測及びその計測位置の特定を行
うと共に、放射線の入射位置の特定及び放射線強度の計
測をも行えるように構成しても、本発明を実現できる。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1〜
3によれば、演算手段により、夫々弁別したシンチレー
ション光の到達時間の差を求めると共に、演算したシン
チレーション光の到達時間差に基づき、放射線用光ファ
イバにおける放射線の入射位置と放射線の強度を求める
一方、夫々弁別したストークス光と反ストークス光との
強度の比率に応じ温度を求めると共に、パルス発生時間
とストークス光,反ストークス光の到達時間との差に基
づき光ファイバにおける温度位置を求めるように構成し
たので、放射線計測と温度計測との双方を確実に行うこ
とができ、しかも放射線の計測中に温度計測をも同時に
できる結果、放射線計測と温度計測とを別個の装置で行
うことが不要になりばかりでなく、それだけ部品点数及
びコストを安価にすることができる効果がある。
【0044】特に、請求項2及び3によれば、光ファイ
バ部が多芯化することにより、放射線の計測範囲を温度
計測用の光ファイバの場合と同様に可及的に拡大化する
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ファイバ温度・放射線計測装置
の第一の実施例を示す説明図。
【図2】図1の実施例の変形例を示す説明図。
【図3】本発明による光ファイバ温度・放射線計測装置
の第二の実施例を示す説明図。
【図4】多芯化された光ファイバの要部を示す説明図。
【図5】本発明による光ファイバ温度・放射線計測装置
の第三の実施例を示す多芯化された光ファイバの要部の
説明図。
【図6】本発明による他の実施例を示す要部の説明図。
【符号の説明】
1…パルス発生器、2…パルスディレイ回路、3…光源
駆動装置、4…光源、6a〜6e…石英ファイバ、7…
パルス光、70…後方散乱光、8…シンチレーションフ
ァイバ、10…シンチレーション光、12a,12b…
後方散乱光用の光学フィルタ、13a,13b…後方散
乱光用の光/電気変換器、14…信号処理回路、15
a,15b…放射線用の光学フィルタ、16a,16b
…放射線用の光/電気変換器、18…遅延回路、17…
時間差測定回路、100…放射線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弓立 忠弘 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 田村 精一 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 日立ニ ュークリアエンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定領域に配設された温度計測用の光フ
    ァイバと、光ファイバにパルス光を出射するパルス光出
    射手段と、該光ファイバの途中位置に設けられ、放射線
    が入射したとき、シンチレーション光を発生させる放射
    線用光ファイバと、そのシンチレーション光を、前記放
    射線用光ファイバの両端側を経て夫々弁別する第一の弁
    別手段と、光ファイバにパルス光出射手段によってパル
    ス光が出射されたとき、光ファイバ内におけるパルス光
    から発生した後方散乱光を導入し、かつ該後方散乱光の
    ストークス光と反ストークス光とに弁別する第二の弁別
    手段と、第一の弁別手段により夫々弁別したシンチレー
    ション光の到達時間の差を求めると共に、演算したシン
    チレーション光の到達時間差に基づき、放射線用光ファ
    イバにおける放射線の入射位置と放射線の強度を求める
    一方、第二の弁別手段により夫々弁別したストークス光
    と反ストークス光との強度の比率に応じ温度を求めると
    共に、パルス発生時間とストークス光,反ストークス光
    の到達時間との差に基づき光ファイバにおける温度位置
    を求める演算手段とを有することを特徴とする光ファイ
    バ温度・放射線計測装置。
  2. 【請求項2】 測定領域に配設された温度計測用の光フ
    ァイバと、光ファイバにパルス光を出射するパルス光出
    射手段と、該光ファイバの途中位置に設けられ、放射線
    が入射したとき、シンチレーション光を発生させる放射
    線用光ファイバと、そのシンチレーション光を、前記放
    射線検出用の光ファイバの両端側を経て夫々弁別する第
    一の弁別手段と、光ファイバにパルス光出射手段によっ
    てパルス光が出射されたとき、光ファイバ内におけるパ
    ルス光から発生した後方散乱光を導入し、かつ該後方散
    乱光のストークス光と反ストークス光とに弁別する第二
    の弁別手段と、第一の弁別手段により夫々弁別したシン
    チレーション光の到達時間の差を求めると共に、演算し
    たシンチレーション光の到達時間差に基づき、放射線用
    光ファイバにおける放射線の入射位置と放射線の強度を
    求める一方、第二の弁別手段により夫々弁別したストー
    クス光と反ストークス光との強度の比率に応じ温度を求
    めると共に、パルス発生時間とストークス光,反ストー
    クス光の到達時間との差に基づき光ファイバにおける温
    度位置を求める演算手段とを有し、前記放射線用光ファ
    イバは、各々がシンチレーションファイバを夫々設けた
    複数本からなる光ファイバ部と、該複数本の光ファイバ
    部の両端を温度計測用の光ファイバの途中位置に順次切
    替接続する切替手段とを有し、複数本からなる光ファイ
    バ部は、各々のシンチレーションファイバを長さ方向に
    沿い順次違えて配置して形成されたことを特徴とする光
    ファイバ温度・放射線計測装置。
  3. 【請求項3】 測定領域に配設された温度計測用の光フ
    ァイバと、光ファイバにパルス光を出射するパルス光出
    射手段と、該光ファイバの途中位置に設けられ、放射線
    が入射したとき、シンチレーション光を発生させる放射
    線用光ファイバと、そのシンチレーション光を、前記放
    射線検出用の光ファイバの両端側を経て夫々弁別する第
    一の弁別手段と、光ファイバにパルス光出射手段によっ
    てパルス光が出射されたとき、光ファイバ内におけるパ
    ルス光から発生した後方散乱光を導入し、かつ該後方散
    乱光のストークス光と反ストークス光とに弁別する第二
    の弁別手段と、第一の弁別手段により夫々弁別したシン
    チレーション光の到達時間の差を求めると共に、演算し
    たシンチレーション光の到達時間差に基づき、放射線用
    光ファイバにおける放射線の入射位置と放射線の強度を
    求める一方、第二の弁別手段により夫々弁別したストー
    クス光と反ストークス光との強度の比率に応じ温度を求
    めると共に、パルス発生時間とストークス光,反ストー
    クス光の到達時間との差に基づき光ファイバにおける温
    度位置を求める演算手段とを有し、前記放射線用光ファ
    イバは、各々がシンチレーションファイバを夫々設けた
    多数本からなる光ファイバ部と、該複数本の光ファイバ
    部の両端を温度計測用の光ファイバの途中位置に順次切
    替接続する切替手段とを有し、複数本からなる光ファイ
    バ部は、何れか一方の光ファイバ部のシンチレーション
    ファイバとこれに隣列する光ファイバ部のシンチレーシ
    ョンファイバとが互いに重なり合う位置にあって、かつ
    光ファイバ部の長さ方向にずれて配置されたことを特徴
    とする光ファイバ温度・放射線計測装置。
JP8121665A 1996-05-16 1996-05-16 光ファイバ温度・放射線計測装置 Pending JPH09304536A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014064771A1 (ja) * 2012-10-23 2014-05-01 富士通株式会社 異常検知システム及び異常検知方法
US9557425B2 (en) 2012-05-31 2017-01-31 Kuraray Co., Ltd. Cable and radiation measurement apparatus

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