JPH09304611A - 屈折率多次元周期構造の作製方法 - Google Patents

屈折率多次元周期構造の作製方法

Info

Publication number
JPH09304611A
JPH09304611A JP11509796A JP11509796A JPH09304611A JP H09304611 A JPH09304611 A JP H09304611A JP 11509796 A JP11509796 A JP 11509796A JP 11509796 A JP11509796 A JP 11509796A JP H09304611 A JPH09304611 A JP H09304611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refractive index
periodic structure
base
dimensional periodic
thin films
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11509796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3369399B2 (ja
Inventor
Takeshi Takamori
毅 高森
Hiroshi Wada
浩 和田
Takeshi Kamijo
健 上條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJOHO SHIYORI KAIHATSU KIKO
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJOHO SHIYORI KAIHATSU KIKO
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJOHO SHIYORI KAIHATSU KIKO, Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJOHO SHIYORI KAIHATSU KIKO
Priority to JP11509796A priority Critical patent/JP3369399B2/ja
Publication of JPH09304611A publication Critical patent/JPH09304611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3369399B2 publication Critical patent/JP3369399B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 化合物半導体材料で構成され所望の厚さを有
した屈折率多次元周期構造を簡易に作製できる方法を提
供する。 【解決手段】 周期的な凹凸構造11xを表面に有した
GaAs基板11を用意する。この基板11の表面上
に、屈折率が異なる2種類の薄膜としてAlAs薄膜1
3およびGaAs薄膜を、交互にかつそれぞれの膜厚が
前記凹凸における段差Hと等しいか実質的に等しい膜厚
となるように積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体光デバイ
スの作製等への適用が期待できる、屈折率多次元周期構
造の作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屈折率の異なる2つの領域が交互にかつ
ある周期をもつて然も少なくとも二次元方向それぞれに
生じている構造は、屈折率多次元周期構造といえる。こ
の構造は、例えば量子効率100%の半導体レーザ等、
有用な光素子を実現する可能性を持つと考えられている
(例えば文献I:「応用物理」第63巻、第6号,pp.604-
6079(1994))。屈折率多次元周期構造のうち、屈折率二
次元周期構造を作製するための従来方法として、例えば
文献II(Applied Physics Letters vol.64,pp.687-689
(1994))に開示の方法がある。これは円形開口部を周期
的に有したレジストパタンを半導体基板表面上に形成
し、次に、反応性イオンエッチング技術等のエッチング
手段により該基板の前記レジストで覆われていない部分
をエッチングして、該基板の所定部分ごとに円柱形穴を
形成するという方法である。この方法で得られた構造で
は、円柱形穴の部分が空気(低屈折率部分)、その他の
部分が基板のまま(高屈折率部分)であるので、両者に
より屈折率二次元周期構造が構成される。また、屈折率
三次元周期構造を作製するための従来方法として、例え
ば文献III (Physical Review Letters vol.67,pp.2295
-2298(1993))に開示の方法がある。これは誘電体基板の
表面から該基板に円柱形穴をドリル手段によりしかも3
方向にそれぞれ形成するという方法である。この方法で
得られた構造では、円柱形穴の部分が空気(低屈折率部
分)、その他の部分が基板のまま(高屈折率部分)であ
るので、両者により屈折率三次元周期構造が構成され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、文献II
に開示の従来方法の場合は、ドライエッチングにより円
柱形穴を形成するので深い穴を開けることが難しい。そ
のため、厚さが厚い屈折率二次元周期構造を作製するの
が困難であるという問題点がある。
【0004】また、文献III に開示の従来方法の場合で
あって、ドリル手段として同文献のFig.2の説明文
中にあるように反応性イオンエッチングを用いる場合
は、文献IIの場合と同様に深い穴を開けることが難しい
から、厚さが厚い屈折率三次元周期構造を作製するのが
困難であるという問題点がある。さらに、3方向の穴開
けのために3回の反応性イオンエッチングを実施する必
要があるから、目的の屈折率三次元周期構造を作製する
際の歩留りや再現性は極めて悪いものになると考えられ
る。さらに、文献III に開示の従来方法の場合であっ
て、ドリル手段として同文献のFig.2の説明文中に
あるように機械的なドリルを用いる場合は、誘電体基板
として例えば化合物半導体基板のような機械的強度に乏
しいものを用いることが出来ないという問題が生じる。
【0005】所望の厚さを有した屈折率多次元周期構造
を簡易に作製でき、然も、光素子作製用の代表的な材料
である化合物半導体材料を用いる場合も所望の屈折率多
次元周期構造を簡易に作製できる方法の実現が望まれ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の屈折
率多次元周期構造の作製方法によれば、周期的な凹凸構
造を表面に有した下地を用意し、該下地の前記表面上
に、屈折率が異なる2種類の薄膜を、交互にかつそれぞ
れの膜厚が前記凹凸における段差と等しいか実質的に等
しい膜厚(以下、「所定の膜厚」ともいう)となるよう
に積層することを特徴とする。
【0007】この発明によれば、所定の下地表面上に、
屈折率が異なる2種類の薄膜を交互に積層し、かつ、こ
れら2種類の薄膜の膜厚を所定の膜厚としているので、
下地面に垂直な方向では2種類の薄膜がほぼ同じ膜厚で
交互に積層され、かつ、下地面に平行な方向に沿って2
種類の薄膜が交互に出現する構造が形成される。ここ
で、下地表面の凹凸構造が下地面に平行な一方向に沿っ
ている場合は、この方向に沿う屈折率周期構造と下地面
に垂直な方向に沿う屈折率周期構造とから成る屈折率二
次元周期構造が得られる。また、下地表面の凹凸構造が
下地面に平行な二方向に沿っている場合は、この二方向
に沿う屈折率周期構造と下地面に垂直な方向に沿う屈折
率周期構造とから成る屈折率三次元周期構造が得られ
る。そして、下地面に垂直な方向における2種類の薄膜
の周期は、下地表面に形成する凹凸構造における段差の
寸法により制御出来、一方、下地面に平行な方向におけ
る2種類の薄膜の出現周期は、下地表面に形成する凹凸
構造における凹部の幅および凸部の幅の一方または双方
により制御出来るので、屈折率周期構造の制御も容易に
行なうことが出来る。なお、屈折率周期構造における周
期は該構造の使用目的に応じた任意の周期とできる。例
えば文献Iに示されているフォトニックバンドギャップ
構造を作製する場合であれば、扱う光の波長と同程度の
寸法にこの発明でいう周期を設定する。この場合は、自
然放出光を人為的に制御し得るような光デバイスの実現
が期待出来る。
【0008】なお、この発明において、下地の構成材料
および2種類の薄膜それぞれの構成材料は、屈折率多次
元周期構造の用途に応じた任意のものとできる。典型的
には、少なくとも2種類の薄膜は化合物半導体材料とす
るのが良い。光素子の用途に適合するからである。ま
た、2種類の薄膜は例えば格子定数が近いもの同士とす
る等、結晶成長が良好になされる材料からなるものとす
るのが良い。品質の優れた屈折率多次元周期構造が得ら
れるからである。下地も、2種類の薄膜のいずれか一方
の構成材料と同じ材料からなる下地とするか、異なる材
料であっても薄膜の結晶成長が良好になされる材料から
なる下地とするのが良い。その方が、下地上に形成され
る2種類の薄膜の品質が良好になるので、良好な屈折率
多次元周期構造が得られるからである。また、下地を2
種類の薄膜のうちの一方と同じ材料で構成された下地と
し、この下地上に2種類の薄膜のうちの他方の薄膜から
積層を開始すれば、下地表面の凸部分自体が屈折率周期
構造の一部を構成するようになる。
【0009】また、この発明では、周期的な凹凸構造を
表面に有した下地上に、後処理により少なくとも一方の
屈折率が変化するような2種類の薄膜を、交互にかつそ
れぞれの膜厚が所定の膜厚となるように積層し、該積層
の済んだ試料に対し当該後処理を行なうようしても良
い。この場合において、2種類の薄膜は、最初から互い
に屈折率が異なっていてかつ後処理により少なくとも一
方の薄膜の屈折率がさらに変化するようなものでも良
く、或は、2種類の薄膜ともに最初は屈折率が同じであ
るが後処理の後に少なくとも一方の薄膜の屈折率が変化
するようなものでも良い。後の実施の形態では、下地上
に形成される2種類の薄膜が最初から互いに屈折率が異
なっていてかつそのうちの一方の屈折率が後処理により
(具体的には酸化処理により)さらに変化する例を示
す。
【0010】また、この発明では、周期的な凹凸構造が
表面に形成されている下地上に、後に行なうエッチング
方法によってエッチングされる第1の薄膜と該エッチン
グ方法によってはエッチングされないか実質的にエッチ
ングされない第2の薄膜とを、交互にかつ所定の膜厚と
なるように積層し、該積層の済んだ試料に対し当後エッ
チングを行なうようにしても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
屈折率多次元周期構造の作製方法の実施の形態について
説明する。しかしながら、説明に用いる各図はこの発明
を理解出来る程度に概略的に示してあるにすぎない。ま
た、各図において同様の構成成分については同一の番号
を付して示し、その重複する説明を省略することもあ
る。また、詳細は後述するが各図では、GaAs薄膜と
AlAs薄膜とを区分けするために、AlAs薄膜その
ものあるいは、それに関連する酸化膜(図5(B))や
空孔(図7(B))に網点模様を付して示してある。
【0012】1.第1の実施の形態 先ず、下地として、基板表面に平行な一方向に凹凸構造
が繰り返されているGaAs基板を用い、かつ、屈折率
が異なる2種類の薄膜として、GaAs薄膜およびAl
As薄膜を用いて、屈折率二次元周期構造を作製する例
を説明する。図1および図2はその説明に供する工程図
であって、製造工程中の主な工程での試料の様子をそれ
ぞれ斜視図により示した工程図である。なおGaAsお
よびAlAsを用いるこの例の場合、GaAsの屈折率
が約3.5であり、AlAsの屈折率が約2.9である
ので、GaAs薄膜が高屈折率薄膜、AlAs薄膜が低
屈折率薄膜にそれぞれ当たる。
【0013】はじめに、GaAs基板の表面に、リッジ
状の凸部11aがその幅方向(図1(A)中Yで示す方
向)に沿って周期Pで並置形成されるように、該GaA
s基板表面を通常のフォトリソグラフィ技術とエッチン
グ技術とを用いて加工する。この加工の済んだGaAs
基板11は、該基板表面に平行な一方向(図1(A)中
のY方向)に沿って凸部11aおよび凹部11bが繰り
返された周期構造(一次元周期構造)11xを表面に有
したGaAs基板11すなわちこの発明でいう下地11
になる(図1(A))。ここで、凸部11aの幅W1、
凹部11bの幅W2、凹凸における段差Hの各値は、屈
折率周期構造をどのような構造のものにするかに応じ、
任意の値にできる。具体的にはW1およびW2は、周期
構造11xにおける周期P(図1(A)参照)をどのよ
うな周期にするかに応じ決めることが出来、Hは、Ga
As基板11の表面に対し垂直な方向に後に形成される
周期構造の周期Pz(図1(B)参照)をどのような周
期とするかに応じ決めることが出来る。例えばW1=W
2=Hとすれば、GaAs基板11の表面に平行な方向
での屈折率周期構造と、GaAs基板11の表面に垂直
な方向での屈折率周期構造とが同じ周期となった屈折率
二次元周期構造の作製が可能になる。また、凸部11a
の側壁(凹部11bの側壁)はできるだけGaAs基板
表面に対し垂直になるようにするのが良い。そうした方
が、凹凸構造が、下地11上に薄膜を形成した後でも良
好に保存され易いからである。
【0014】このように凹凸構造を表面に有したGaA
s基板11上に、第1の薄膜としてのAlAs薄膜13
と、第2の薄膜としてのGaAs薄膜15とを交互にか
つそれぞれの膜厚が前記凹凸における段差Hと等しいか
実質的に等しい膜厚となるように積層する(図1
(B)、(図2(A))。これら薄膜13、15の積層
数は、希望する厚さの屈折率周期構造が作製できる数と
する。これら薄膜13、15の成膜方法は、下地11の
凹凸構造11xを転写し易い成膜方法が好ましい。例え
ば分子線成長法(MBE法)は好ましい成膜方法の1つ
として挙げられる。
【0015】各薄膜13、15の形成工程においてAl
As薄膜13およびGaAs薄膜15それぞれは、凹部
11b上の成長部分と凸部11a上の成長部分とが凹凸
の段差H分ずれた状態で成長する。そのため交互積層が
済んだ試料では、GaAs基板11表面に平行でかつ凹
凸に沿う方向においても、基板11表面に垂直な方向に
おいても、GaAs薄膜とAlAs薄膜とが交互にかつ
周期的に存在する構造が作製されるので、屈折率二次元
周期構造17が作製できる(図2(B))。
【0016】2.第2の実施の形態 次に、下地として、基板表面に平行な二方向に凹凸構造
が繰り返されているGaAs基板を用い、かつ、屈折率
が異なる2種類の薄膜として、GaAs薄膜およびAl
As薄膜を用いて、屈折率三次元周期構造を作製する例
を説明する。図3および図4はその説明に供する工程図
であって、製造工程中の主な工程での試料の様子をそれ
ぞれ斜視図により示した工程図である。なお、ここでい
う基板表面に平行な二方向とは、互いが180°反対向
きである場合は除く方向である。ここでは上記二方向が
互いに直交する2方向(図3(A)中にX、Yで示す各
方向)である例を説明する。
【0017】はじめに、GaAs基板の表面に、凸部2
1aおよび凹部21bが基板表面に平行な二方向それぞ
れで交互に生じるように、該GaAs基板表面を通常の
フォトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて加
工する。具体的には、開口部の平面形状が正方形または
長方形となっていてかつ深さ(段差)がHである凹部2
1bがGaAs基板に多数形成されるように、しかも、
それぞれの凹部21bが千鳥状にかつその四隅には別の
凹部21bの隅が接する配列となるように、GaAs基
板を加工する。この加工の済んだGaAs基板21は、
該基板表面に平行な二方向それぞれに沿って凸部21a
および凹部21bが繰り返された周期構造(二次元周期
構造)21xを表面に有したGaAs基板21すなわち
この発明でいう下地21になる(図3(A))。またこ
こでは、凸部21aの頂面の大きさおよび形状と、凹部
21bの開口部の大きさ及び形状とを、同じとしてあ
る。すなわち凸部21aの頂面におけるX方向の寸法
と、凹部21bの開口部におけるX方向の寸法とを、い
ずれもWxとし、凸部21aの頂面におけるY方向の寸
法と、凹部21bの開口部におけるY方向の寸法とを、
いずれもWyとしてある。またこれらWx、Wy、Hの
各値は、屈折率周期構造をどのような構造のものにする
かに応じ、任意の値にできる。具体的にはWxおよびW
yは、周期構造21xにおけるX方向の周期Pxおよび
Py(図3(A)参照)をそれぞれどのような周期とす
るかに応じ決めることが出来、Hは、GaAs基板11
の表面に対し垂直な方向に後に形成される周期構造の周
期Pz(図3(B)参照)をどのような周期とするかに
応じ決めることが出来る。例えばWx=Wy=Hとすれ
ば、GaAs基板11の表面に平行な二方向それぞれで
の屈折率周期構造すなわちX方向の屈折率周期構造と、
Y方向の屈折率周期構造と、GaAs基板11の表面に
垂直な方向での屈折率周期構造とが同じ周期となった屈
折率三次元周期構造の作製が可能になる。また、凸部2
1aの側壁(凹部211bの側壁)はできるだけGaA
s基板表面に対し垂直になるようにするのが良い。そう
した方が凹凸構造が、下地21上に薄膜を形成した後で
も良好に保存され易いからである。
【0018】このように凹凸構造を表面に有したGaA
s基板21上に、AlAs薄膜13と、GaAs薄膜1
5とを交互にかつそれぞれの膜厚が段差Hと等しいか実
質的に等しい膜厚となるように積層する(図3(B)、
図4(A))。これら薄膜13、15の積層数は、希望
する厚さの屈折率周期構造が作製できる数とする。これ
ら薄膜13、15の成膜方法は、下地21の凹凸構造2
1xを転写し易い成膜方法が好ましい。例えば分子線成
長法(MBE法)は好ましい成膜方法の1つとして挙げ
られる。
【0019】各薄膜13、15の形成工程においてAl
As薄膜13およびGaAs薄膜15それぞれは、凹部
21b内の成長部分と凸部21a上の成長とが凹凸の段
差分ずれた状態で、成長する。そのため交互積層が済ん
だ試料では、GaAs基板21表面に平行な二方向
(X,Y方向)それぞれに沿う方向においても、基板2
1表面に垂直な方向においても、GaAs薄膜とAlA
s薄膜とが交互にかつ周期的に存在する構造が作製され
るので、屈折率三次元周期構造23が作製できる(図4
(B))。
【0020】3.第3の実施の形態 次に、周期的な凹凸構造を表面に有した下地上に、後処
理により互いに異なる屈折率となるような2種類の薄膜
を交互に所定の膜厚で積層し、そして当該後処理をする
発明について説明する。ただし、ここでは、この技術思
想を第1の実施の形態で説明した方法にさらに適用する
例を説明する。上述の第1の実施の形態では所定のGa
As下地11上に、AlAs薄膜13およびGaAs薄
膜15を交互に積層して所望の屈折率多次元周期構造を
作製する例を説明した。この場合はGaAsの屈折率が
約3.5、AlAsの屈折率が約2.9であるので、屈
折率差が約0.6となっている屈折率多次元周期構造が
得られる。しかし、さらに大きな屈折率差を有した屈折
率多次元周期構造が作製できれば、そのような用途の屈
折率多次元周期構造を容易に作製できるので好ましい。
そこで、この第3の実施の形態では以下の様な手順をと
る。この説明を図5を主に参照して説明する。
【0021】まず第1の実施の形態において説明した手
順により屈折率二次元周期構造17を作成する(図5
(A))。次に、屈折率二次元周期構造17中のAlA
s各層の一部が外部にそれぞれ露出されるように適正な
加工をこの屈折率二次元周期構造に対し実施する。この
加工は例えば劈開により行なえる。もちろん、AlAs
各層の一部が外部に既に露出されている場合は、この加
工は無用である。
【0022】次に、この試料を酸化促進雰囲気例えば水
蒸気雰囲気でかつ高温(例えば400℃程度の温度)の
雰囲気の中に数時間入れる。この処理では、それぞれの
GaAs薄膜15は変化しないが各AlAs薄膜13は
酸化されて屈折率が1.5程度の酸化膜13xに変わる
(図5(B))。そのため、GaAs(基板11および
GaAs薄膜15双方)と酸化膜13xとで構成される
屈折率二次元周期構造17xが作製できる。この構造の
場合は、GaAsの屈折率が約3.5、酸化膜13xの
屈折率が約1.5であるので、屈折率差が約2.0とな
っている屈折率二次元周期構造になり、第1の実施の形
態の場合より屈折率差が大きい屈折率二次元周期構造が
得られる。なお、上記の熱酸化プロセスの詳細について
は、例えば文献IV(Applied Physics Letters(アフ゜ライト゛
フィシ゛ックス レタース゛),1990,Vol.57,pp.2844〜2846)に開示さ
れている。
【0023】なお、上述の説明では、屈折率二次元周期
構造に対し酸化処理をする例を説明したが、例えば図4
(B)に示した屈折率三次元周期構造に対して酸化処理
をしてAlAs薄膜13を酸化膜に変えることも可能と
考える。ただしその場合は、図6に示したように、被酸
化膜であるAlAs薄膜13の膜厚Dを意図的に凹凸に
おける段差Hよりも僅かに厚くしてAlAs薄膜13が
二次元的に繋がった状態にしておく。ただし、AlAs
薄膜における段差Hより厚くなっている部分の膜厚t
は、光学的に無視出来る程度の膜厚である必要がある。
たとえば、段差Hが0.5μmであるとしたなら、膜厚
tは厚くとも数百Å程度と考える。したがって、AlA
s薄膜の膜厚Dは厚くとも0.5μm+数百Å程度の膜
厚にすれば良いと考える。こうしておけば、屈折率三次
元周期構造の場合でも後の酸化処理によりAlAs薄膜
13の酸化が可能と考える。
【0024】また、この第3の実施の形態においては、
第一の薄膜および第2の薄膜それぞれが最初から屈折率
が異なったものである例を説明したが、後処理を行なう
前まで第一及び第二の薄膜の屈折率が同じであり後処理
で少なくとも一方の薄膜の屈折率が変化するような構成
も、この発明は含む。
【0025】4.第4の実施の形態 次に、周期的な凹凸構造が表面に形成されている下地上
に、後に行なうエッチング方法によってエッチングされ
る第1の薄膜と該エッチング方法によってはエッチング
されないか実質的にエッチングされない第2の薄膜と
を、交互にかつ所定の膜厚となるように積層し、そして
この試料に対し当後エッチングを行なう発明について説
明する。この説明を図7を主に参照して説明する。
【0026】まず第1の実施の形態において説明した手
順により屈折率二次元周期構造17を作成する(図7
(A))。次に、屈折率二次元周期構造17中のAlA
s各層の一部が外部にそれぞれ露出されるように適正な
加工をこの屈折率二次元周期構造に対し実施する。この
加工は例えば劈開により行なえる。もちろん、AlAs
各層の一部が外部に既に露出されている場合は、この加
工は無用である。
【0027】次に、この試料を、AlAsを溶解するが
GaAsは溶解しない(実質的に溶解しない場合も含
む)エッチング方法によりエッチングする。これは例え
ばふっ酸中に試料を浸漬することで行なえる。この処理
では、各AlAs薄膜13はその露出部から除去されて
ゆくので、試料のAlAs薄膜が存在していた部分は最
終的には空孔31になる(図7(B))。そのため、G
aAs(基板11およびGaAs薄膜15双方)と空孔
31とで構成される屈折率二次元周期構造17yが作製
できる。この構造の場合は、GaAsの屈折率が約3.
5、空孔の屈折率が約1であるので、屈折率差が約2.
5となっている屈折率二次元周期構造が得られる。この
第4の実施の形態では、第1の実施の形態、第3の実施
に形態いずれのの場合より屈折率差が大きい屈折率二次
元周期構造が得られる。
【0028】上述においてはこの発明のいくつかの実施
の形態について説明した。しかしこの発明は上述の実施
の形態に限られない。
【0029】例えば上述の第1、第2の実施の形態それ
ぞれでは下地をGaAs基板とし、屈折率が異なる2種
類の薄膜をAlAs薄膜およびGaAs薄膜とした例を
説明した。また、第3の実施の形態では下地をGaAs
基板とし、後処理により少なくとも一方の屈折率が変化
する2種類の薄膜をAlAs薄膜およびGaAs薄膜と
した例を説明した。また、第4の実施の形態では、下地
をGaAs基板とし、後のエッチング方法によりエッチ
ングされる薄膜およびされない薄膜をAlAs薄膜およ
びGaAs薄膜とした例を説明した。しかし、これら材
料はこの発明の目的を達成し得る他の好適な材料に置換
出来る。例えば、第1の実施の形態において屈折率が異
なる2種類の薄膜をAlAs薄膜およびAlGaAs薄
膜としたり、組成が異なる2種類のAlGaAs薄膜と
した場合も第1の実施の形態と同様な効果が得られる。
また、第3の実施の形態の場合も、2種類の薄膜をAl
As薄膜およびAlGaAs薄膜としたり、組成が異な
る2種類のAlGaAs薄膜としても良いと考える。そ
の場合は、両者が酸化されることになるがその程度が違
うので屈折率周期構造が確保されると考える。
【0030】また、上述の実施の形態であって屈折率三
次元周期構造を作製する例においては、基板表面に平行
な二方向が互いに直交する2方向(図3(A)中にX、
Yで示す各方向)である例を説明した。しかし、該二方
向は直交する方向でなくとも良く、互いが鋭角をなす方
向や鈍角をなす方向でも良い。その場合は、凸部21
a、凹部21bの平面形状を平行四辺形状にする等の手
当をすれば良い。
【0031】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の屈折率多次元周期構造の作製方法によれば、周期
的な凹凸構造を表面に有した下地を用意し、該下地の前
記表面上に、屈折率が異なる2種類の薄膜等の所定の薄
膜を、交互にかつそれぞれの膜厚が前記凹凸における段
差と等しいか実質的に等しい膜厚となるように積層す
る。この方法の場合、凹凸構造を有した下地を形成する
際にドライエッチングを使用する場合もあり得るがその
エッチング深さは浅くて済む。また、その後は、2種類
の薄膜を交互に所定の膜厚で積層するのみで良い。した
がって、所望の厚さを有した屈折率多次元周期構造を簡
易に作製でき、然も、光素子作製用の代表的な材料であ
る化合物半導体材料を用いる場合も所望の屈折率多次元
周期構造を簡易に作製できる。また、従来より高い信頼
性および高い再現性で屈折率多次元周期構造を作製出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の説明図(その1)である。
【図2】第1の実施の形態の説明図(その2)である。
【図3】第2の実施の形態の説明図(その1)である。
【図4】第2の実施の形態の説明図(その2)である。
【図5】第3の実施の形態の説明図である。
【図6】第3の実施の形態の他の例の説明図である。
【図7】第4の実施の形態の説明図である。
【符号の説明】
11:一次元周期構造を有した下地(GaAs基板) 11a:凸部(リッジ状の凸部) 11b:凹部 13:第1の薄膜(AlAs薄膜) 13x:酸化膜(AlAsを酸化した膜) 15:第2の薄膜(GaAs薄膜) 17,17x,17y:屈折率二次元周期構造 21:二次元周期構造を有した下地 21a:凸部(例えば立方形状の凸部) 21b:凹部(例えば立方形状の凹部) 23:屈折率三次元周期構造 31:空孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 浩 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 上條 健 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期的な凹凸構造を表面に有した下地を
    用意し、 該下地の前記表面上に、屈折率が異なる2種類の薄膜
    を、交互にかつそれぞれの膜厚が前記凹凸における段差
    と等しいか実質的に等しい膜厚となるように積層するこ
    とを特徴とする屈折率多次元周期構造の作製方法。
  2. 【請求項2】 周期的な凹凸構造を表面に有した下地を
    用意し、 該下地の前記表面上に、後処理により少なくとも一方の
    屈折率が変化するような2種類の薄膜を、交互にかつそ
    れぞれの膜厚が前記凹凸における段差と等しいか実質的
    に等しい膜厚となるように積層し、 該積層の済んだ試料に対し当該後処理を行なうことを特
    徴とする屈折率多次元周期構造の作製方法。
  3. 【請求項3】 周期的な凹凸構造が表面に形成されてい
    る下地を用意し、 該下地の前記表面上に、後に行なう酸化処理によって酸
    化される第1の薄膜と該第1の薄膜に比べ酸化の程度が
    少ないか実質的に酸化されない第2の薄膜とを、交互に
    かつそれぞれの膜厚が前記凹凸における段差と等しいか
    実質的に等しい膜厚となるように積層し、 該積層の済んだ試料に対し当後酸化処理を行なうことを
    特徴とする屈折率多次元周期構造の作製方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の屈
    折率多次元周期構造の作製方法において、 前記下地として、前記周期的な凹凸構造が下地表面に平
    行な一方向に沿って繰り返されている下地を用い屈折率
    二次元周期構造を作製することを特徴とする屈折率多次
    元周期構造の作製方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の屈
    折率多次元周期構造の作製方法において、 前記下地として、前記周期的な凹凸構造が下地表面に平
    行な二方向それぞれに沿って繰り返されている下地を用
    い屈折率三次元周期構造を作製することを特徴とする屈
    折率多次元周期構造の作製方法(ただし、前記二方向と
    は、互いが180°反対向きである場合を除く。)。
  6. 【請求項6】 周期的な凹凸構造が表面に形成されてい
    る下地であって該凹凸構造が該下地表面に平行な一方向
    に沿って繰り返されている下地を用意し、 該下地の前記表面上に、後に行なうエッチング方法によ
    ってエッチングされる第1の薄膜と該エッチング方法に
    よってはエッチングされないか実質的にエッチングされ
    ない第2の薄膜とを、交互にかつそれぞれの膜厚が前記
    凹凸における段差と等しいか実質的に等しい膜厚となる
    ように積層し、 該積層の済んだ試料に対し当後エッチングを行なうこと
    を特徴とする屈折率多次元周期構造の作製方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の屈
    折率多次元周期構造の作製方法において、 前記凹凸構造の凹凸が繰り返される方向における凹部の
    幅、凸部の幅、該凹凸における段差の各寸法を制御する
    ことにより、屈折率多次元周期構造における各次元の周
    期を制御することを特徴とする屈折率多次元周期構造の
    作製方法。
JP11509796A 1996-05-09 1996-05-09 屈折率多次元周期構造の作製方法 Expired - Fee Related JP3369399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11509796A JP3369399B2 (ja) 1996-05-09 1996-05-09 屈折率多次元周期構造の作製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11509796A JP3369399B2 (ja) 1996-05-09 1996-05-09 屈折率多次元周期構造の作製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09304611A true JPH09304611A (ja) 1997-11-28
JP3369399B2 JP3369399B2 (ja) 2003-01-20

Family

ID=14654142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11509796A Expired - Fee Related JP3369399B2 (ja) 1996-05-09 1996-05-09 屈折率多次元周期構造の作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3369399B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000008496A1 (en) * 1998-08-07 2000-02-17 Shojiro Kawakami Polarizer
EP1369714A1 (en) * 2002-06-04 2003-12-10 Canon Kabushiki Kaisha Polarizing optical component and method of manufacturing same
JP2006113550A (ja) * 2004-08-20 2006-04-27 Carl Zeiss Ag 偏光選択的ブレーズド回折光学素子
JP2007515689A (ja) * 2003-12-23 2007-06-14 オリバ ジョビン イボン エス. アー. エス. 交互の多層スタックを持つ2次元回折格子ネットワーク、その製法そしてそれらのネットワークを備える分光器
JP2016184705A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 富士通株式会社 半導体光素子およびその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000008496A1 (en) * 1998-08-07 2000-02-17 Shojiro Kawakami Polarizer
US6977774B1 (en) 1998-08-07 2005-12-20 Autocloning Technology, Ltd. Polarizer
EP1369714A1 (en) * 2002-06-04 2003-12-10 Canon Kabushiki Kaisha Polarizing optical component and method of manufacturing same
US7009768B2 (en) 2002-06-04 2006-03-07 Canon Kabushiki Kaisha Optical component and method of manufacturing same
JP2007515689A (ja) * 2003-12-23 2007-06-14 オリバ ジョビン イボン エス. アー. エス. 交互の多層スタックを持つ2次元回折格子ネットワーク、その製法そしてそれらのネットワークを備える分光器
JP2006113550A (ja) * 2004-08-20 2006-04-27 Carl Zeiss Ag 偏光選択的ブレーズド回折光学素子
JP2016184705A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 富士通株式会社 半導体光素子およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3369399B2 (ja) 2003-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111146320A (zh) 硅基衬底、衬底基板及其制造方法、光电器件
JP2001074954A (ja) 3次元フォトニック結晶構造体の作製方法
JP3369399B2 (ja) 屈折率多次元周期構造の作製方法
JP2001272566A (ja) フォトニック結晶の製造方法
JP2000232258A (ja) 2次元半導体光結晶素子およびその製造方法
JP2806333B2 (ja) 面発光デバイスおよびその製造方法
JPH08125283A (ja) 半導体光素子及びその製造方法
US7674573B2 (en) Method for manufacturing layered periodic structures
JP2001249235A (ja) フォトニック結晶構造及び作製法
JP2004134501A (ja) 発光素子及びその作製方法
JPH06326409A (ja) 面発光素子
JP3440306B2 (ja) 3次元半導体光結晶素子の製造方法
US6242275B1 (en) Method for manufacturing quantum wires
JPS60113488A (ja) 1次元量子サイズ効果を有する素子の作製方法
JP3127562B2 (ja) Iii−v族化合物半導体薄膜選択成長形成用マスクを用いたiii−v族化合物半導体薄膜選択成長形成法
JPH0620040B2 (ja) 半導体素子の製造方法
JP2546153B2 (ja) 面発光素子およびその製造方法
JPH04229679A (ja) 半導体レーザ
JPH0537091A (ja) 多次元量子井戸素子およびその製造方法
JPH0194690A (ja) 埋め込み型半導体レーザ素子の製造方法
JPH0590612A (ja) 半導体細線形成方法
JPH0473286B2 (ja)
JPS6329989A (ja) 二次元多重量子井戸構造の製造方法
JPH06104189A (ja) Iii−v族化合物半導体薄膜選択成長用半導体基板及びその形成法、及びiii−v族化合物半導体薄膜形成法
JP2004063506A (ja) 強誘電体膜の加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021029

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081115

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081115

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091115

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091115

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101115

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees