JPH09308018A - リニア駆動装置 - Google Patents

リニア駆動装置

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Publication number
JPH09308018A
JPH09308018A JP8150106A JP15010696A JPH09308018A JP H09308018 A JPH09308018 A JP H09308018A JP 8150106 A JP8150106 A JP 8150106A JP 15010696 A JP15010696 A JP 15010696A JP H09308018 A JPH09308018 A JP H09308018A
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JP
Japan
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primary side
secondary side
primary
conductor
stator
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Application number
JP8150106A
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English (en)
Inventor
Takashi Kawai
孝 河合
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気吸引力が発生した場合でも、部材の変形
を抑制し、1次側と2次側との間の空隙の大きさを一定
にすることで、片側式リニア誘導モータのモータ効率を
向上させて小形化し、かつ騒音及び振動を低減し、装置
全体を軽量化することのできるリニア駆動装置を提供す
ること。 【解決手段】 1次側固定子14が複数設けられた走行
軌道12上を移動する可動部22の、リム支持機構17
によって支持され磁性体16a及び非磁性体16bから
成る2次側導体16に、1次側固定子14の上面に当接
しながら回転し、剛性のある非磁性材料より成る回転ロ
ーラ31を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片側式リニア誘導
モータを駆動源として用いたリニア駆動装置、例えばク
リーンルームや病院内に設けられたリニア搬送装置など
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】片側式リニア誘導モータを推進源とした
装置として、例えば図10及び図11に示されるような
リニア搬送装置1があるが、これは、クリーンルームや
病院内の所定の場所へ物品を搬送するために、クリーン
ルームや病院内に延びる走行軌道2(図においては一部
のみが示されている)を有している。図10は、この走
行軌道2の一部を横から見た部分正面図であり、図11
は図10の[11]−[11]線方向から見た断面図で
ある。この走行軌道2の断面形状は図11に示されるよ
うな形状をしており、すなわち両端部に上部外方へと斜
めに突出した突条部2bが設けられ、中央部には下方に
突出した突条部2aが設けられた形状となっている。こ
の突条部2aは、取付面51に載置された複数の架設台
5(図10においては2つのみ示されている)に防振ゴ
ム3を介して支持されている。なお、突条部2bは、図
11に示されるように上方外部へと斜めに突出している
が、その上面2bbは平坦に形成されており、その外方
側面2baも滑らかに形成されている。更に、図10に
示されるように走行軌道2上には、複数の1次側固定子
4(図においては1つのみ示されている)が、走行方向
に所定の間隔(これはリニア搬送装置の大きさや後述す
る可動部の大きさや移動速度などにより決まる)で断続
的に配設されており、各1次側固定子4は、主に複数の
櫛形状の鉄心4aと、鉄心4aに巻装され図示しない電
源回路に接続されたコイル4b(図ではコイル4bの全
体としての外形を示しているから構成されている。更
に、コイル4b及び鉄心4aの損傷などを保護するため
に、鉄心4aの突条部の間の、すなわちコイルが巻装さ
れている部分に嵌合するような突出部を有し、例えばプ
ラスチックなどでなるカバー4eが設けられている。
【0003】走行軌道2の上方には、2次側導体6、リ
ム支持機構7及びコンテナボックス8を有した可動部1
0が配設されている。2次側導体6は、1次側固定子4
と所定の大きさを有するエアギャップS’(空隙)をお
いて対向するように配設され、鉄などから成る平板状の
磁性体6aを上部に、銅やアルミニウムなどから成る非
磁性体6bを下部として張り合わせた構造をしている。
なお、2次側導体6の磁性体6aは、図11に示される
ように、後述する磁気吸引力による曲げに、十分に耐え
得るように、進行方向と平行な端部が上部に直角に屈曲
した屈曲部6abを有した形状になっている。2次側導
体6は、図10に示されるように2つのリム支持機構7
で、かつ図11に示されるようにリム支持機構7の中央
に吊り上げられるように設けられている。リム支持機構
7は、リム部7cの両側を下方に屈曲させ、その下方端
部に走行軌道2の突条部2bの傾斜した外方側面2ba
を走行するローラ7aと、突条部2bの上面2bbを走
行するローラ7bとを有している。ローラ7bは、リム
支持機構7を所定の高さに保持したまま、すなわちエア
ギャップS’を一定に保ったまま走行軌道2を走行する
ためのものであり、ローラ7aは、リム支持機構7が走
行軌道2上を外れずに移動するように、すなわち可動部
10の走行をガイドするためのものである。更に、リム
支持機構7の上方には、平板50を渡した上に、複数の
防振ゴム9を介して搬送物を載置するためのコンテナボ
ックス8が設けられている。
【0004】従来のリニア駆動装置の1つであるリニア
搬送装置1は、上記のような構造をしているが、次にこ
の作用について説明する。
【0005】1次側固定子4のコイル4bに図示しない
電源回路から給電されると、1次側固定子4と2次側導
体6との間に大きさの変化する磁束が発生する。これに
より、公知のように2次側導体6に渦電流が発生し、更
にフレミングの左手の法則に従って、図10の左方向か
右方向に推進力(コイル4bの電流の流れる方向により
推進力の方向が変わる)が2次側導体6に作用する。そ
のため、2次側導体6が取り付けられた可動部10は、
リム支持機構7のローラ7a、7bがそれぞれ外方側面
2ba、上面2bbを転がることによって、走行軌道2
上を移動する。従って、2次側導体6と1次側固定子4
とが対向する位置において、可動部10が加速される。
また、2次側導体6が1次側固定子4と対向しない位置
では、慣性力により惰走する。すなわち1次側固定子4
が走行軌道2上に断続的に複数、配設されているため
に、加速と惰走を繰り返して可動部10は、走行軌道2
上を移動する。
【0006】ところで、特開昭63−249461号公
報の磁気結合構造には、屋外や浴室などの水のある環境
下においても使用可能で、かつ推進力を大きくできるリ
ニア駆動装置が開示されている。これは、リニアモータ
の可動子の下方に磁石と磁性体でなる部材とを交互を設
け、隔壁を介して、その磁性体でなる部材に対向するよ
うに可動部の磁石と同極の磁石を磁気的に結合する可動
部を設け、更に可動部に非磁性体で成る一対のローラを
回動自在に設けることによって、磁石同士の反発力及び
磁性体部材と磁石との吸引力により、及びローラによる
スライド抵抗を大きく低減したことによって、装置の推
進力を大きくしたものであり、リニアモータの可動部の
両側に2つの磁石を配置した両側式リニア誘導モータを
駆動源としているが、ローラによりスライド抵抗を低減
して推進力を大きくしている。
【0007】図10及び図11のような従来例のリニア
搬送装置1においても推進力を大きくするための工夫が
されており、推進力を発生させるためには2次側が導体
であることが必要であるが、銅やアルミニウムなどの非
磁性体のみでは推進力が著しく小さいので、従来例で
は、非磁性体6bとともに磁性体6aを用いている。し
かしながら、磁性体6aを用いると、2次側導体6と1
次側固定子4との間に、推進力に対して直角方向で、か
つ推進力の数倍の大きさの磁気吸引力が発生する。この
磁気吸引力により、2次側導体6の磁性体6a及び1次
側固定子4が相互に引き合う。そのため、可動部10の
2次側導体6は、リム支持機構7に支持されているの
で、図10の一点鎖線Aで示すように2次側導体6の中
央部が、1次側固定子4の方に撓み、また、図11に示
されているように、中央に2次側導体6を設け両側のロ
ーラ7bで走行軌道2を走行しているリム支持機構7の
リム部7cの中央も、2次側導体6に作用する磁気吸引
力によって、図11の一点鎖線Bのように撓む。また、
1次側固定子4が設けられた走行軌道2も、磁気吸引力
により架設台5を支点として2次側導体6に引き寄せら
れるように変形する。すなわち図10に示される走行軌
道12の中心線Cが、一点鎖線C’のように撓む。
【0008】従って、磁気吸引力により変形する(撓
む)部材、すなわち1次側固定子4、リム支持機構7、
走行軌道2などを、この変形に耐え得る強度に強化する
必要があり、そのために部材を厚くすると、装置全体の
重量が増加してしまう。そのため可動部10の重量が増
加する場合には、コンテナボックス8に積載する搬送物
の重量を減らすか、又はモータの推進力を大きくする必
要がある。更に、1次側固定子4及び走行軌道2の固定
部の強度を強化のために、これらの重量を増大すると、
走行軌道2を支持している架設台5を強化する必要があ
る。従って、架設工事費などのコストが大巾に大きくな
るという問題がある。
【0009】また、一般に、リニアモータでは、1次側
固定子4と2次側導体6との間のエアギャップを、長い
ストロークに渡って均一に維持することができないの
で、回転形モータの0.05〜0.10mmのエアギャ
ップの1.5倍〜2倍の大きさとなって、回転形モータ
の力率、効率よりも悪いのであるが、上記の磁気吸引力
による部材の変形が起こると、その変形(撓み)分を考
慮して、そのエアギャプの大きさを更に大きくしなけれ
ばならない。そのため、一層、モ−タ効率が悪くなり、
モータを大きくする必要がある。そしてモータを大きく
すると、そのモータが設けられている走行軌道2を支持
する架設台5を強化する必要があり、従って、架設工事
費などのコストが、更に大きくなる。
【0010】更に、上記の磁気吸引力による部材の変形
は、可動部10が走行軌道2上に複数設けられた1次側
固定子4を通過する毎に起こるため、振動、騒音が発生
する。クリーンルームや病院内図は、この振動、騒音は
大きな問題であり、そのためこれを低減させるために、
図10及び図11に明示されているように、走行軌道2
と架設台5との間やコンテナボックス8とリム支持機構
7との間などに防振ゴム3、9を設けている。更に、場
所によっては防音壁を併用するため、工事費が増大す
る。なお、防振ゴム3、9は、それ自体が撓むことよっ
て振動を抑制しているので、例えば、振動を抑制するた
めに走行軌道2の下に配設されている防振ゴム9が撓む
と、走行軌道2の保持高さが変化するので、防振ゴム9
の配置や可動部10の速度などによっては、可動部10
が上下動を伴った走行となり、正確な位置決めができな
くなる。また、例えば整列した医療用器具(メスやハサ
ミなど)を搬送する場合に、これを収容するコンテナボ
ックス8が取り付けられた可動部10が上下動を伴った
走行をすると、その医療器具の整列がくずれて乱雑にな
ることがあり、特にメスなどが乱雑となると、それを再
び整列させることは大変危険である。
【0011】また、鉄心4aとコイル4bからなる1次
側固定子4と2次側導体6との間に生じる磁界中にエア
ギャップがある場合、コイル4bに流れる電流が、電圧
が一定でもエアギャップに変動があると、発生する推進
力が大きく変動する。このエアギャップの変動は、エア
ギャップが小さいときに生じると推進力の変動が大きい
ので、発生した磁気吸引力による部材の変形により、1
次側固定子4と2次側導体6との間のエアギャップが不
均一となると、発生する推進力が著しく変動し、可動部
10の正確な位置決めができないだけではなく、その動
きが不均一となり、場合によっては所定の動作を行なう
ことができなくなる。また、1次側、2次側の撓みで、
エアギャップが小さくなると、ごみなどがかみ込み、走
行不能となる場合がある。
【0012】ところで、リニアモータのエアギャップを
一定に保持する技術として、特開平2−241353号
公報の円筒型リニアモータのエアギャップ調節装置及び
特開平2−41606号公報のリニアモータ搬送装置が
開示されている。特開平2−241353号公報には、
可動子と固定子との間の所定のエアギャップを一定に保
持し、かつ騒音を低減する技術が開示されているが、こ
れは、可動子の上部及び下部に回転可能に固定された複
数のローラと、ローラを固定子の中心軸方向に付勢して
エアギャップを一定に保持するばねなどを有した円筒型
リニアモータによって、可動子と固定子との間に磁力が
働いていない場合や固定子に衝撃、振動などが加えられ
た場合でも、固定子を転がるローラがばねによって付勢
されているので、エアギャップ変動を防止できるという
ものである。また、特開平2−41606号公報には、
断続的に配設されている1次側又は2次側に設けられて
いる案内レールの上のみを走行する案内車輪を有するリ
ニアモータ台車と、搬送車用軌道上のみを走行するため
の車輪を有する搬送車とを自在継手を介して結合して搬
送車を走行させることによって、2次側が1次側と対向
する際に、2次側を支持する案内車輪がほとんど摩耗す
ることがなく、従って、案内車輪の摩耗によるエアギャ
ップの精度の低下を防止できるので、1次側と2次側の
エアギャップを一定に長く保持できるというものであ
る。これらの公報はギャップを一定にする手段が開示さ
れているが、しかしながら、どれも推進力と同時に発生
する磁気吸引力によって生じる上記の課題を解決する技
術ではない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の課題に
鑑みてなされ、磁気吸引力が働いている場合でも1次側
と2次側との間の空隙を一定に保持し、従って、モータ
の効率を向上させることができ、そのためモータを小形
化することができ、更に、磁気吸引力による部材の変形
を抑制して、振動、騒音を低減し、装置全体を軽量化・
小形化することができるリニア駆動装置を提供すること
を課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、磁束を発
生する1次側と、該1次側の一方に所定の空隙をおいて
該1次側と対向するように配設され、磁性体を有する2
次側とを具備し、前記1次側と前記2次側とに流れる磁
束により発生する推進力によって、前記1次側及び前記
2次側の一方が、前記1次側及び前記2次側の他方に対
して移動させる片側式リニア誘導モータと、前記1次側
及び前記2次側の前記一方に取り付けられ、前記1次側
及び前記2次側の前記一方を前記他方に対して支持する
支持部材とを有するリニア駆動装置において、前記1次
側及び/又は前記2次側に、剛性のある非磁性材料でな
る回転部材を設け、該回転部材が前記1次側の前記2次
側と対向する面及び/又は該2次側の前記1次側と対向
する面に当接して回転しながら、前記1次側及び前記2
次側の前記一方が、前記1次側及び前記2次側の前記他
方に対して移動することを特徴とするリニア駆動装置、
によって解決される。
【0015】本発明では、片側式リニア誘導モータと、
この片側式リニア誘導モータの1次側及び2次側の一方
を支持する支持部材とを有するリニア駆動装置に、剛性
のある非磁性材料でなる回転部材を片側式リニア誘導モ
ータの1次側及び/又は2次側に設け、この回転部材が
1次側の2次側と対向する面及び/又は2次側の1次側
と対向する面に当接して回転しながら、1次側及び2次
側の一方が、1次側及び2次側の他方に対して移動する
ので、1次側と2次側の間に発生する磁気吸引力によっ
て、1次側に固着された部材及び2次側に固着された部
材などが引き合うような形状に変形しようとしても、す
なわち1次側と2次側との間の空隙が小さくなるように
変形しようとしても、1次側及び/又は2次側に設けら
れた剛性のある回転部材によってその空隙の大きさが一
定に保たれるので、その変形を阻止できる。従って、空
隙の大きさの変動のために部材の強度を強くせずともよ
く、装置全体を軽量化することが可能であり、そのため
架設工事費を低減することができる。また、回転部材は
1次側の2次側と対向する面及び/又は2次側の1次側
と対向する面に当接して回転するので、発生した推進
力、すなわち1次側及び2次側の一方の移動を妨げるこ
とがない。更に、空隙を所定の大きさに保つことができ
るので、磁気吸引力による変形分の大きさを考慮して空
隙の大きさを決める必要がなく、空隙の大きさを小さく
することができ、従ってリニア誘導モータの効率を向上
させることができ、リニア誘導モータの小形化が可能と
なる。また、空隙を所定の大きさに保つことができるの
で、安定した推進力が得られ、1次側及び2次側の一方
を正確に位置決めをすることができ、その動きも滑らか
にすることができる。更に、磁気吸引力による撓み変形
を抑えられるので、振動や騒音を低減することができ
る。そのため、従来、部材と部材の間に配設していた防
振ゴムを設けずとも、充分に振動や騒音を低減すること
ができるので、部品点数を減らすこともできる。従っ
て、組立工数も少なくなり、組み立てが容易となるの
で、更なるコストダウンを図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】磁性体を有した2次導体を用いる
片側式リニア誘導モータで駆動され、1次側及び2次側
の一方(可動部)に設けられた支持部材を有するリニア
駆動装置において、1次側及び/又は2次側に回転部材
を設け、1次側及び2次側の一方(可動部)に推進力が
発生するのと同時に磁力吸引力が発生する場合に、回転
部材が1次側の2次側と対向する面及び/又は2次側の
1次側と対向する面に当接して回転しながら、1次側及
び2次側の一方(可動部)が1次側及び2次側の他方
(固定部)に対して移動するようなリニア駆動装置にす
れば、回転部材が磁気吸引力による部材の変形を抑制し
ながら、1次側及び2次側の一方(可動部)がスムーズ
に移動することができるので、リニア駆動装置の軽量が
可能であり、架設工事費を減少させることができる。更
に、回転部材によって、1次側と2次側との間に設けら
れた空隙の大きさを一定にすることができるので、その
空隙の大きさを更に小さくすることができ、従ってモー
タ効率を向上させることができる。故に、片側式リニア
誘導モータの大きさを小さくすることができる。更に、
振動や騒音も低減する。
【0017】なお、1次側及び2次側の一方(可動子)
に設けられた支持部材が、所定の空隙を一定に保持する
ための機能と、1次側及び2次側の一方(可動子)が所
定の径路を移動するためガイド機能を有するようにすれ
ば、1次側及び2次側の一方(可動子)が、所定の径路
から脱落することなく、従って、リニア駆動装置が確実
に所定の動作をすることができ、すなわち例えばリニア
搬送装置であれば、確実に搬送物を所定の場所に搬送す
ることができる。
【0018】また、導体でなる2次側を可動させるよう
な構造とすれば、磁束を発生するための1次側を可動さ
せるよりも、可動部の重量を軽減することができるの
で、すなわち移動する重量が小さくなるので、リニア駆
動装置の架設部をそれほど強化せずともよく、すなわち
架設工事費を低減することができる。また、2次側を可
動部とすれば、可動部に給電する必要がなく、ケーブル
処理を容易に行なうことができる。
【0019】更に、回転部材を球状とすれば、1次側及
び2次側の一方(可動子)が1次側及び2次側の他方
(固定子)に対して移動する際に、その所定の径路が急
に曲がっている場合でも、支持部材のガイドに従って自
由に所定の径路をスムーズに移動することができるの
で、急カーブ曲線を通過する際でも、1次側及び2次側
の一方(可動子)が設けられた可動部に無理な力が加わ
ることがなく、容易に方向が変えることができるので、
可動部を構成している部材の耐久性が向上する。
【0020】また、回転部材を1次側及び2次側の一方
(可動子)に設けるようにすれば、従来の1次側及び2
次側の他方(固定子)を有した固定部の構造に、この1
次側及び2次側の一方(可動子)を有した可動部を取り
付けて使用することも可能であり、この場合にも、モー
タの1次側と2次側との間の空隙を小さくできるので、
モータ効率を向上させることができる。例えば、本発明
のリニア駆動装置をリニア搬送装置として使用する場合
には、従来の固定部の構造を変えずに、可動部の構造の
み本発明のような構成に変えだけで、モータ効率を向上
させることができるので、すなわちクリーンルームや病
院内の建物内に既に設けられている従来の可動部の構造
をそのまま使用しても、モータ効率を向上させることが
できるので、搬送物の重量を増やすことができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0022】本実施例では、片側式リニア誘導モータを
駆動源としたリニア駆動装置として、リニア搬送装置1
1について説明する。このリニア搬送装置11は、走行
軌道12を有し、これは従来例と同様に、クリーンルー
ムや病院内に配設されている。図1は本実施例のリニア
モータ搬送装置11の主要部分を示した部分正面図であ
り、ここにおいて走行軌道12は一部しか示されていな
い。この走行軌道12は、図2(この図は図1における
[2]−[2]線方向の断面図である)から明らかなよ
うに、従来例とほぼ同様な断面形状をしており、すなわ
ちその中央部には下方に突出した突条部12aを有し、
その両端部は上部外方へと斜めに突出した突条部12b
を有した形状をしている。突条部12aは、走行軌道1
2の走行方向に沿って、取付面55に複数(図1におい
ては2個のみ示されている)配設された架設台15によ
って支持されているが、後述するような構成により、本
発明では走行軌道12の変形を抑えることができるの
で、架設台15に支持される突条部12aの強度はそれ
程、強化する必要がなく、そのため突条部12aの厚さ
が図11に示される従来例の突条部2aよりも薄くなっ
ている。なおまた、走行軌道12の突条部12bは、従
来例と同様に、その上面12bbは平らになっているお
り、その外方側面12baも滑らかになっている。
【0023】更に、図1に示すように走行軌道12上に
は、走行方向に所定の距離をおいて複数(図では1つの
み示されている)の1次側固定子14が設けられてい
る。この1次側固定子14は、主に、複数の上に突条し
た突条部を有した櫛形の鉄心14aと、図示しない電源
回路に接続され鉄心14aに巻回されたコイル14b
(図においてはその全体の外形状を示す)とから成り、
電流が電源回路からコイルに供給されることで、磁束を
発生するものである。また、本実施例でも、従来例と同
様に、鉄心14a及びコイル14b及び鉄心4aの損傷
などを保護するために、鉄心4aの突条部の間の、すな
わちコイルが巻装されている部分に嵌合するような突出
部を有したカバー14eが設けられているが、これは例
えばプラスチックなどの合成樹脂でなり、鉄心14aの
間に突条部を有した形状をしている。従って、カバー1
4eで覆うことにより、すなわち鉄心14aの突条部は
コイル14bの上面より鉄心14aの突出部が突出して
いるので、鉄心14aの突条部とカバー14eの突条部
とが係合することにより、1次側固定子14の上面が平
坦(面一)となっている。従って、後述する回転部材で
ある回転ローラ31が1次側固定子14の上面を当接し
ながら回転する際には、回転ローラ31はスムーズに回
転できるので、後述する可動部22の移動が滑らかであ
る。なお、上記の走行軌道12、架設台15及び1次側
固定子14は、可動しない固定部21となっている。
【0024】図1において固定部21の上方には、2次
側導体16、リム支持機構17、コンテナボックス18
を有する可動部22が配設されている。可動部22の2
次側導体16は、鉄や鋼などの材質でなる平板状の磁性
体16aを上部に、銅やアルミニウムなどの平板状の非
磁性体16bを下部に張り合せた形状をしているが、所
定の大きさの空隙をおいて1次側固定子14の上面に
対向するように配設されている。更に、本実施例では、
図1に示されるように、進行方向に対して中央の位置の
2次側導体16に、貫通孔16cが設けられている。こ
の貫通孔16cは、本実施例では、進行方向に長手方向
を有するほぼ長方形状の孔であり、その長手方向の大き
さは、後述する回転ローラ31が回転しても当たらない
ように、回転ローラ31の外径よりやや大きくなってい
る。なお、2次側導体16は、図2から明らかなよう
に、従来例と同様に、2つのリム支持機構17によっ
て、その中央で上から吊されるような形状で支持されて
いる。
【0025】リム支持機構17は、従来例とほぼ同様な
構成をしており、ほぼ走行軌道12の横幅と同じ幅で平
行に延びるリム部17cの両側が下方に屈曲した形状を
有しており、その下方には、それぞれローラ17a及び
ローラ17bが設けられている。このローラ17bは、
走行軌道12の上面12bbを走行し、2次側導体16
を所定の高さで支持して移動させるように、すなわち1
次側固定子14と2次側導体16との間の空隙を所定
の大きさに保ちながら可動部22が移動するように設け
られている。また、ローラ17aは、走行軌道12の突
条部12bの外方側面12baを走行し、リム支持機構
17がカーブや振動によって、走行軌道12から外れな
いようにするためのものである。更に、リム支持機構1
7の上方には、平板54を介して搬送物を収容するコン
テナボックス18が設けられている。
【0026】次に、本発明に係る回転部材について特に
図3を参照して説明する。
【0027】図3は、図1における[3]−[3]線方
向の断面側面図であり、図4は図1の断面平面図であ
る。上述したように2次側導体16に貫通孔16cが設
けられており、この貫通孔16cを挿通し、可動部22
の進行方向に転がるような回転ローラ31が、図1に示
されるように平板54の下方に設けられている。回転ロ
ーラ31は、剛性のある非磁性材料、例えばステンレス
から成り、1次側固定子14と対向する位置に可動部2
2の2次側導体16が至った時に、その1次側固定子1
4の上面を転がる。回転ローラ31の中心には、図3に
示されるようにベアリング32を介してローラ軸33が
貫通されており、このローラ軸33の端部は、それぞれ
2次側導体16に取り付けられている幅の広いL字形状
の2つのローラ支持工部34a、34bによって支持さ
れている。従って、2次側導体16にローラ支持工部3
4a、34b、ローラ軸33及びベアリング32を介し
て回転可能に2次側導体16に固定されている回転ロー
ラ31の半径rは、空隙の大きさを含む1次側固定子
14からローラ軸33の中心までの高さと等しくなって
いる。
【0028】本実施例の片側式リニア誘導モータを駆動
源としたリニア駆動装置の1つであるリニア搬送装置1
1は、以上のように構成されるが、次に、この作用につ
いて説明する。
【0029】上記従来例と同様に、1次側固定子14の
コイル14bに、図示しない電源回路から給電される
と、1次側固定子14と2次側導体16との間に大きさ
の変動する磁束が発生する。これにより、公知のように
2次側導体16に渦電流が発生し、フレミングの左手の
法則に従って、2次側導体16に推進力が作用し、2次
側導体16を有した可動部22のリム支持部材17のロ
ーラ17a、17bは、それぞれ外方側面12ba、上
面12bbを転がり、可動部22が加速されて、図の右
方又は左方に移動する。
【0030】推進力が発生すると同時に、磁性体16a
を有した2次側導体16と1次側固定子14との間には
磁気吸引力が発生する。このとき、この磁気吸引力によ
って1次側固定子14及び2次側導体16がそれぞれ引
き合うように変形しようとし、これらが設けられている
部材も、これらの変形につられて変形しようとする。し
かしながら、本実施例では、最も変形する部分、すなわ
ちリム支持機構17の中間に、可動部22に固定された
回転ローラ31が設けてあり、ローラ軸33の中心から
1次側固定子14の上面までの距離(これは空隙の大
きさを含んでいる)は回転ローラ31の半径であり、回
転ローラ31は剛性のある材質より成るので、この距離
が短くなることがなく、従って、磁気吸引力を受けたと
しても、2次側導体16及び1次側固定子14との間の
空隙が常に一定の大きさに保持されたまま、可動部22
が、走行軌道12上に設けられた1次側固定子14の上
を移動する。
【0031】従って、回転ローラ31によって磁気吸引
力による部材の変形を抑制するため、部材を変形に耐え
得る剛性とする必要がなく、すなわち剛性を強化するた
めに部材を厚くする必要がないので、装置を軽量化及び
小形化することができる。なお、2次側導体16の磁性
材16aの強度も強化する必要がないので、従来のよう
に磁性体の端部を曲げた形状する必要がなく、またその
厚さも薄くすることができ、従って、2次側導体16の
形成が容易であり、同時に可動部22の重量を軽くする
ことができる。また、空隙を常に一定とすることがで
きるので、1次側と2次側との間の空隙の大きさを、変
形分を考慮せずに定めることができ、従って空隙を小さ
くすることができる。そのため、モータの効率を向上さ
せることができ、モータを小形化することができる。更
に、磁気吸引力を受けても、1次側と2次側との間の空
隙がほとんど変形することがないので、推進力が安定し
て発生し、可動部22の正確な位置決めができ、またそ
の動きもスムーズなものとすることができる。また、可
動部22に設けられた2次側が1次側固定子14に至る
度に、変形をすることがないので、騒音や振動も発生せ
ず静かであり、防振ゴムや防音壁などを用いずとも、充
分な低騒音化が図れる。
【0032】次に、第2実施例について図5及び図6を
参照して説明するが、上記実施例と同一の構成について
は上記実施例と同一の符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0033】本実施例では、第1実施例の2次側導体1
6の代わりに2次側導体16’が設けられている。これ
は第1実施例の2次側導体16と同様に、上部が平板状
の鉄などの磁性材16a’で、下部が平板状の銅やアル
ミニウムの非磁性材16b’で構成されているが、2次
側導体16’の中央部に、貫通孔16cより小さいほぼ
円形の孔16c’が、図6に示されるように下方の非磁
性材16b’にのみ設けられている。この孔16c’の
内部には、剛性を有した非磁性材料でなる、例えばステ
ンレスで成る小球35が、その下方を孔16c’より、
空隙の大きさ程度、突出して設けられているのである
が、孔16c’の下部16ca’の外径が小球35の外
径より小さい径で構成されているので、小球35は下部
16ca’に掛止されて2次側導体16’より落ちない
ように支持されている。更に、この小球35は、2次側
導体16’の磁性体16a’の下面に当接しており、小
球35が2次側導体16’に対して上下に可動しないよ
うに設けられている。また、可動部22の2次側導体1
6’が1次側固定子14と対向する位置にある場合に
は、この小球35は、1次側固定子14の上面を当接し
ながら回転するように設けられている。
【0034】本実施例においても、上記実施例と同様
に、1次側固定子14のコイル14bが給電されて、1
次側固定子14と2次側導体16’との間に上向き及び
下向きの磁束が発生し、及びこれにより2次側導体1
6’に渦電流を発生させて、推進力を発生させる。それ
と同時に磁気吸引力が発生し、磁性体を有する2次側導
体16’及び1次側固定子14とが引き合うように変形
しようとするが、本実施例では、2次側導体16’の非
磁性体16b’に固定される小球35は上部を磁性体1
6a’に当接しているので、すなわち小球35の直径R
は空隙の大きさと非磁性体16b’の厚さとの和に等
しく、かつ又、小球35が剛性のある材質よりなるの
で、その直径Rの大きさが変化することなく、すなわち
空隙の大きさが一定に保たれる。従って、可動部22
の2次側導体16’が、1次側固定子14と常に一定の
空隙を保ったまま、可動部22は走行軌道12上を図
5の右方及び左方に移動する。
【0035】従って、本実施例においても、上記実施例
と同様な効果を奏することができるが、更に本実施例で
は、2次側導体16’に設けた孔16c’は、上記第1
実施例の孔16cよりも小さいので、すなわち2次側導
体16’の面積が上記第1実施例の2次側導体16より
も大きくすることができるので、モータ効率を一層、向
上させることができる。また、本実施例では、回転部材
として第1実施例のように回転ローラ31ではなく小球
35を用いたので、走行軌道12に急カーブが設けられ
ている場合にも、スムーズに方向転換をすることができ
る。そのため、可動部22に無理な力が加わることがな
く、可動部22の耐久性が向上する。また、回転部材で
ある小球35を保持するために、ローラ軸やベアリング
などを設けていないので、可動部22の重量を軽量化す
ることができる。
【0036】なお、本実施例では、下方に脱落しないよ
うに非磁性体16b’で支持した小球35の上方を、磁
性体16a’に当接するようにしたが、これは、小球3
5が孔16c’内で上下に可動できる場合には、磁気吸
引力が働く際に、小球35が可動し、1次側と2次側の
空隙の変形を許容してしまうのを防止するためである。
すなわち本発明では、回転部材である小球35は回転の
み可能に設けられていなけらばならない。そのため、小
球35を磁性体16a’に当接させない場合には、小球
35が、2次側導体16’(及び1次側導体14)に対
して上下に可動せずに、固定するような構造にすること
が必要である。
【0037】次に、第3実施例について図7及び図8を
参照して説明するが、上記実施例と同様の構成について
は上記実施例と同一の符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0038】本実施例では、図7から明らかなように、
2次側導体16”は、上記実施例と同様に、鉄や鋼など
の材質でなる平板状の磁性体16a”を上部として、銅
やアルミニウムなどの平板状の非磁性体16b”を下部
として張り合せた形状をしているが、上記実施例と異な
り、2次側導体16”に孔が設けられていない。更に、
本実施例の1次側固定子14’は、上記実施例と同様な
形状を有する鉄心14a’と、図示しない電源回路に接
続されたコイル14b’と、鉄心14a’同士の間に嵌
合するような突条部を有した1次側固定子14’の上面
を平らにするカバー14e’とからなるが、その上面
に、複数の孔14c’が可動部22の進行方向と平行で
一直線に設けられている。この孔14c’のそれぞれに
は、非磁性体で剛性のある材質、例えばステンレスでな
る小球36が設けられており、小球36は孔14c’よ
り空隙の大きさと同じ高さ程度、その上方が突出した
形状をしている。なお、本実施例では、小球36は孔1
4c’の底面14d’に当接している。
【0039】本実施例においても、上記実施例と同様
に、1次側固定子14’のコイル14b’が給電され
て、1次側固定子14’と2次側導体16”との間に上
向き及び下向きの磁束が発生し、及びこれにより2次側
導体16”に渦電流が発生して、推進力が発生する。推
進力の発生と同時に発生する磁気吸引力により、2次側
導体16”と1次側固定子14’とが互いに引き合うよ
うに変形しようとするが、2次側導体16”は、1次側
固定子14’上に設けられた小球36の上を当接して移
動する。本実施例では小球36の直径R’は、孔14
c’の深さと空隙Sの大きさとの和に等しく、かつ小球
36は剛性のある材質からなるので、その直径R’の大
きさが変わることがなく、すなわち、1次側固定子1
4’と2次側導体16”の間の空隙は一定に保たれ
る。そのため、2次側導体16”及び1次側固定子1
4’の変形が抑制される。
【0040】従って、本実施例でも上記第2実施例と同
様な効果を奏することができる。また、固定部21の1
次側固定子14’の上面に、回転部材である小球36を
設けたので、複数設けられた1次側固定子14’の全て
に小球36を設ける必要があるが、第1実施例のように
ローラ軸33やベアリング32が不要で、かつ第2実施
例のように小球35が落下しないような複雑な構造とす
る必要がなく、従って容易に回転部材である小球36を
設けることができる。なお、本実施例では、孔16c’
の底面に小球36が当接するようにしたが、小球36が
上下に可動せず、2次側導体16”と当接する小球36
の上面の高さが常に一定の高さとなれば、底面14d’
に当接させる必要はなく、また底面のない円錐形状の孔
を用いてもよい。
【0041】以上、本発明の片側式リニア誘導モータを
駆動源として用いたリニア駆動装置について説明した
が、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術
的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0042】例えば、上記実施例では、磁束を発生する
1次側を固定し、2次側導体を可動するようにしたが、
1次側を可動させ、2次側導体を固定させるような構成
のリニア駆動装置にも適用可能である。また、上記実施
例では、固定部21の上を可動部22が移動するリニア
搬送装置について説明したが、固定部21の下を可動部
22が移動するような装置でもよいし、また走行軌道1
2と同一水平線上で可動部22が移動するような装置で
も適用可能である。更に、走行軌道を垂直に設けて、可
動部を昇降させるような装置でも適用可能である。
【0043】更に、上記実施例では回転部材として回転
ローラ31及び小球35、36を用いたが、これに限定
される必要はなく、例えばエアギャップの横幅とほぼ同
じ幅を有するような円筒体を回転部材として用いてもよ
い。また、上記第1実施例及び第2実施例では、回転部
材である回転ローラ31及び小球35を1つだけ設けた
が、複数、設けてもよいし、その設ける位置も適所に設
けるとよい。例えば、上記実施例ではリム支持機構17
は可動部22に2つ設けられていたが、リム支持機構1
7が所定の間隔を有して3つ設けられている場合などに
は、最も変形が大きいであろうこのリム支持機構17同
士の中間に設ければよい。なお、この場合には、ローラ
軸を共通の部材で2次側導体に固定するようにすれば、
部品点数を増やすことがなく、可動部の全体の重量をそ
れ程大きくすることもない。しかしながら、部材の最も
変形しやすい箇所に回転部材を配設するのが、重量を重
くすることなく効果的にその部材の変形を防止する。な
お、上記第3実施例では、回転部材である小球36を複
数設けたが、これを各1次側固定子14’に1つずつ設
けてもよい。また、上記実施例の回転部材である回転ロ
ーラ31及び小球35、36は1次側又は2次側にのみ
設けたが、1次側及び2次側の両方に設けることもでき
る。ただし、この場合には、1次側及び2次側の一方を
有する可動部が移動する際に、固定部に設けられた回転
部材と可動部に設けられた回転部材とが、ぶつからない
ようにする必要がある。
【0044】更に、図9に示すように、1次側固定子1
4”に回転ローラ31’を設けたような構造とすること
もできる。1次側固定子14”は、上記実施例と同様
に、鉄心14a”、コイル14b”、カバー14e”か
らなり、本実施例では鉄心14a”に段付孔14c”を
設け、この段付孔14c”の上部に、ベアリング32’
を介して回転ローラ31’が設けられたローラ軸33’
を配設させている。更に、ローラ軸33’の上部には段
付孔14c”の上部の内径より小さい内径の孔が設けら
れたカバー14e”が配設されており、すなわちローラ
軸33’は、カバー14e”と鉄心14a”によって支
持されている。ローラ軸33’に設けられた回転ローラ
31’の上面は、2次側導体16”に当接して、回転す
るような構造としている。この場合にも、剛性のある材
質でなる回転ローラ31’の半径r’が、空隙を含む
ローラ軸33’の中心から2次側導体16”の下面まで
の距離と等しくなるので、この場合にも、空隙の大き
さが変わることなく、また部材が変形することもない。
【0045】また、上記実施例では、支持部材であるリ
ム支持機構17に、1次側と2次側との間の空隙を一定
に保持するための部材としてローラ17bを設け、可動
部22が走行軌道12から外れず所定の径路を移動する
ための部材としてローラ17aを設けたが、これもロー
ラに限定されることはなく、例えば、磁気浮上や空気浮
上によって1次側と2次側の間の空隙を一定に保持した
り、所定の径路を移動するような構成としてもよい。
【0046】更に、上記実施例ではリニア搬送装置11
について説明したが、リニア誘導モータを駆動源とした
装置で、推進力を発生する際に磁気吸引力が発生して、
上述したような問題点を有するリニア駆動装置であれ
ば、リニア搬送装置以外のものにも適用可能であり、例
えば、片側式リニア誘導モータを用いた自動ドア巻き取
り装置などにも適用可能である。なおまた、上記実施例
では、2次側導体16が磁性体16aと非磁性体16b
との2つから成るようにしたが、推進力が発生する際に
磁気吸引力も発生するような構造のものであれば、例え
ば2次側導体が磁性体のみでなるような片側式リニア誘
導モータを駆動源として用いた装置にも、本発明は適用
可能である。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のリニア駆動
装置によれば、推進力が発生した際に同時に磁気吸引力
が発生したとしても、1次側及び/又は2次側に設けら
れた回転部材が、1次側の2次側と対向する面及び/又
は2次側の1次側と対向する面に当接して回転しなが
ら、1次側及び2次側の一方が、1次側及び前記2次側
の前記他方に対して移動するので、発生した磁気吸引力
によって1次側と2次側の間の空隙が小さくなるように
変形しようとしても、回転部材がその変形をはばむの
で、空隙の大きさを常に一定とすることができる。従っ
て、空隙を更に小さくしてモータの効率を向上させ、モ
ータを小形化するだけでなく、従来のように磁気吸引力
による変形に耐え得る強度が不要となるので、装置全体
を軽量化・小形化することができる。また、磁気吸引力
による変形が抑えられるため、装置から発生する騒音や
振動も低減する。そのため、防振ゴムを設ける必要がな
いので、部品点数、組立工数を減らすことができ、装置
全体のコストダウンを図ることができる。また、防振ゴ
ムを設ける必要がないので、1次側及び2次側の一方が
上下動することなく移動することができるので、正確な
位置決めでスムーズな移動をすることができ、かつ本発
明を搬送装置に用いる場合には、整列された搬送物が乱
雑にならずに整列されたまま搬送することができる。な
お、1次側と2次側の間の空隙が小さくなるような変形
を、1次側の2次側と対向する面及び/又は2次側の1
次側と対向する面に当接して回転可能な回転部材が抑制
するので、なおまた、回転部材は非磁性材より成るため
磁気吸引力に影響されず可動するので、発生した推進力
に抗することなく、すなわち確実に、部材の変形だけを
抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるリニア搬送装置の主
要部の正面図である。
【図2】図1における[2]−[2]線方向の断面側面
図である。
【図3】図1における[3]−[3]線方向の部分断面
図である。
【図4】本発明の第1実施例によるリニア搬送装置の断
面平面図である。
【図5】本発明の第2実施例によるリニア搬送装置の主
要部の正面図である。
【図6】図5における[6]−[6]線方向の部分断面
図である。
【図7】本発明の第3実施例によるリニア搬送装置の主
要部の正面図である。
【図8】図7における[8]−[8]線方向の部分断面
図である。
【図9】本発明の変形例の主要部の部分断面図である。
【図10】従来例によるリニア搬送装置の主要部の正面
図である。
【図11】図10における[11]−[11]線方向の
部分断面図である。
【符号の説明】
11 リニア搬送装置 12 走行軌道 14 1次側固定子 16 2次側導体 16a 磁性体 16b 非磁性体 17 リム支持機構 22 可動部 31 回転ローラ 35 小球 36 小球

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁束を発生する1次側と、該1次側の一
    方に所定の空隙をおいて該1次側と対向するように配設
    され、磁性体を有する2次側とを具備し、前記1次側と
    前記2次側とに流れる磁束により発生する推進力によっ
    て、前記1次側及び前記2次側の一方が、前記1次側及
    び前記2次側の他方に対して移動させる片側式リニア誘
    導モータと、前記1次側及び前記2次側の前記一方に取
    り付けられ、前記1次側及び前記2次側の前記一方を前
    記他方に対して支持する支持部材とを有するリニア駆動
    装置において、前記1次側及び/又は前記2次側に、剛
    性のある非磁性材料でなる回転部材を設け、該回転部材
    が前記1次側の前記2次側と対向する面及び/又は該2
    次側の前記1次側と対向する面に当接して回転しなが
    ら、前記1次側及び前記2次側の前記一方が、前記1次
    側及び前記2次側の前記他方に対して移動することを特
    徴とするリニア駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材が、少なくとも前記所定の
    空隙を一定に保持するための機能と、前記1次側及び前
    記2次側の前記一方が所定の径路を移動するためのガイ
    ド機能とを有している請求項2に記載のリニア駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記2次側が前記推進力により可動する
    可動子である請求項1又は請求項2に記載のリニア駆動
    装置。
  4. 【請求項4】 前記回転部材が、前記2次側に設けられ
    ている請求項1乃至請求項3の何れかに記載のリニア駆
    動装置。
  5. 【請求項5】 前記回転部材が、前記1次側の前記2次
    側と対向する面及び/又は該2次側の前記1次側と対向
    する面の最も撓む位置に設けられている請求項1乃至請
    求項4の何れかに記載のリニア駆動装置。
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