JPH09308975A - ボックス型鋼構造材の製造方法 - Google Patents

ボックス型鋼構造材の製造方法

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JPH09308975A
JPH09308975A JP14652196A JP14652196A JPH09308975A JP H09308975 A JPH09308975 A JP H09308975A JP 14652196 A JP14652196 A JP 14652196A JP 14652196 A JP14652196 A JP 14652196A JP H09308975 A JPH09308975 A JP H09308975A
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JP
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welding
diaphragm
box
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side plate
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JP14652196A
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Masao Fuji
雅雄 藤
Shigeru Okita
茂 大北
Kunio Koyama
邦夫 小山
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強度厚鋼板の建築用柱等のボックス型構造
材の製造方法であって、高張力鋼でも低温割れのない溶
接をするための拘束力を小さくする溶接手順を提供す
る。 【解決手段】 引張強度580〜1050MPa、板厚
30〜120mmの鋼板4枚を側板とし、内側にダイヤ
フラムを有するボックス型構造材の製造において、ダイ
ヤフラムを内装してボックス型構造に仮組み状態とし、
その後ダイヤフラムの溶接を非消耗ノズル式エレクトロ
スラグ溶接し、その後、側板の4隅を角継手溶接する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超高層ビルのボック
ス柱等の引張強度が580MPa以上、板厚30mm以
上の側板を用いたボックス型鋼構造材の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ボックス型構造材は4隅を角溶接した方
型断面の4枚の側鋼板の内部にダイヤフラムを溶接によ
り取付けた構造であり、種々の製造方法が提案されてい
る。例えば、側板4枚を角形に組立てる。このとき、内
部に溶接用柱状開先を有するダイヤフラムをあらかじめ
設置しておく。そして、4隅をサブマージアーク溶接等
で溶接した後、側板とダイヤフラムの間の柱状開先に通
じるように側板に穿孔してエレクトロスラグ溶接し、さ
らに90度回転させ、残り2辺を同様にエレクトロスラ
グ溶接する方法が一般的である。
【0003】これに対して、特公平8−4948号公報
には、ボックス型構造に仮組した後、先にダイヤフラム
の部分をエレクトロスラグ溶接し、その後、側板4枚で
形成される4隅を角溶接する方法が提案されている。こ
れにより、角溶接によるダイヤフラムと側板とのギャツ
プ形成を防止し、安定したエレクトロスラグ溶接が可能
としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年、超高層ビ
ル、あるいは超大スパンビル等に高張力鋼の検討が始ま
っている。高張力鋼の溶接は低強度鋼に比較し、割れ発
生、特に低温割れが発生しやすくなる。この低温割れは
溶接時の拘束力と拡散性水素量に支配されるため、強度
が高く、板厚が厚いほど割れやすく、拘束力を小さくす
る構造あるいは溶接手順の選択が必要であり、さらに溶
接材料の低拡散性水素化や、予熱や後熱の対策が行われ
る。そこで、本発明は高張力鋼でも低温割れのないボッ
クス型構造材の製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、引張強度580〜1050MPa、
板厚30〜120mmの鋼板4枚を側板とし、内側にダ
イヤフラムを有するボックス型構造材の製造において、
側板のうち内側に位置する2枚の鋼板(ウエブ)と外側
に位置する2枚の鋼板(フランジ)と、4辺に溶接用柱
状開先を有するダイヤフラムとをボックス型構造に仮組
みし、フランジにダイヤフラムの柱状開先に通じる孔を
あけて非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接を行い、次
いでウエブに穿孔してフランジ内面に沿う柱状開先を非
消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接し、その後4枚の側
板で構成される4隅を角溶接することを特徴とする高強
度厚鋼板のボックス型構造材の製造方法である。
【0006】またさらに、引張強度580〜1050M
Pa、板厚30〜120mmの鋼板4枚を側板とし、内
側にダイヤフラムを有するボックス型構造材の製造にお
いて、4枚の側板のうちの3枚でU型構造として、これ
に少なくとも1辺にはエレクトロスラグ溶接用柱状開先
を有するダイヤフラムを組込み、側板とダイヤフラムと
が接する3辺をガスシールドアーク溶接、サブマージア
ーク溶接、被覆アーク溶接、非消耗ノズル式エレクトロ
スラグ溶接のいずれかで溶接し、次いで残り1枚の側板
を取付けてボックス型構造に仮組みし、側板にダイヤフ
ラムの前記柱状開先に通じる穿孔をして非消耗ノズル式
エレクトロスラグ溶接し、その後4枚の側板で構成され
る4隅を角溶接することを特徴とする高強度厚鋼板のボ
ックス型構造材の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、側板は引張強度
580〜1050MPaで、板厚30〜120mmとし
た。引張強度580MPaより柔らかい鋼材は拘束力が
低くこの発明の効果は小さいため、580MPa以上と
し、1050MPaを超える超高強度鋼では予熱あるい
は後熱が必須となることから1050MPa以下とし
た。また、板厚が30mmより薄い場合も拘束力が低
く、本発明の効果は小さい。120mmを超えるような
極厚材はやはり、予熱あるいは後熱が必須となることか
ら120mm以下とした。
【0008】図1の(a)ないし(f)は本発明の製造
方法の例を工程順に示す。図1(c)に側板の仮組状態
を示す。通常フランジ1と呼ばれ、外側に位置する2枚
の側板は両端に開先を有しない物が使用されるが開先の
あるものでもよい。また、通常ウエブ2と呼ばれ、内側
に位置する2枚の側板は通常両端に開先を有するものを
使用するが、これもフランジとの組み合わせで開先のな
いものも使用できる。これにダイヤフラム3を内装し、
ボックス型に仮組みする。仮組は断続的なあるいは連続
した小ビードの仮付け溶接で行う。この溶接はガスシー
ルドアーク溶接あるいは被覆アーク溶接で、当然高張力
鋼に対応した、予熱、後熱あるいは低拡散性水素溶接材
料の選択等の低温割れ対策をすることが好ましい。
【0009】ダイヤフラム3は通常側板と同等あるいは
低い強度が使用され、割れの多くは側板に発生するた
め、強度は特定しない。板厚についても、割れが側板に
発生することから特定しない。図1(b)にダイヤフラ
ムを示す。通常は耳3aを有し、またエレクトロスラグ
溶接のための当金4を付ける。ただしボックス型に仮組
みする前にダイヤフラムを溶接する場合はそれぞれの溶
接に適した形状を採用する。
【0010】図1(c)のようにまずダイヤフラムを所
定の位置に内装して、ボックス型に仮組し、外側に位置
する側板(フランジ)1にダイヤフラムの溶接用柱状開
先7に通じるように穿孔5し、非消耗ノズル式エレクト
ロスラグ溶接を行う。その後、図1(d)のように90
度回転し、内側に位置する側板(ウエブ)2に穿孔6し
て、非消耗ノズル式エレクトロスラク溶接する。その
後、図1(e)および(f)のように側板の4隅を角溶
接8する。
【0011】また図2(a)ないし(f)は本発明の製
造方法の他の例を工程順に示す。図2(c)のように、
側板4枚のうちの3枚でU型構造にし、ダイヤフラムを
組込み、ダイヤフラムの3辺をまず溶接9する。この
後、図2(d)のように残り1枚の側板1を組込みボッ
クス構造としてから、未溶接のダイヤフラムの柱状開先
に通じる穿孔10をし、非消耗ノズル式エレクトロスラ
グ溶接をする。この後、角溶接8を実施する。なお、側
板3枚でU型構造にするだけでなく、側板2枚でH型に
組立て、ダイヤフラムを溶接してから、残り2枚の側板
を組み込む方法や、U型に組立てた後のダイヤフラムを
溶接する辺は2辺でも可能である。
【0012】あらかじめダイヤフラムを溶接する方法は
1方向の側板がなく、解放された状態であり、ガスシー
ルドアーク溶接、サブマージアーク溶接、被覆アーク溶
接、非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接のいずれも適
用できる。またこれら複数の溶接方法を組み合わせるこ
ともできる。角溶接はサブマージアーク溶接あるいはガ
スジルードアーク溶接で1パスあるいは複数パスの溶接
をする。この時、前工程の非消耗ノズル式エレクトロス
ラグ溶接で乱れた箇所はあらかじめ開先形状を整えてお
く。
【0013】本発明の製造方法は従来の側板4隅の角溶
接をしてからダイヤフラムを溶接する方法に比較し、特
公平8−4948号公報に記載されているように安定し
たエレクトロスラグ溶接が可能となる。さらに、側板が
角溶接されていないことにより、エレクトロスラグ溶接
した時の拘束力が小さくなり、低温割れが発生しにくく
なる。
【0014】これに加え、エレクトロスラグ溶接を非消
耗ノズル式エレクトロスラグ溶接に特定することで拡散
性水素量を低くでき、これとの組み合わせで、高張力厚
板を溶接しても低温割れを防止できる。すなわちエレク
トロスラグ溶接は消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接と
非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接がある。消耗ノズ
ル式エレクトロスラグ溶接はノズルに被覆アーク溶接棒
と同じようなフラックスが水ガラスを使用して被覆され
ている。これが溶接の進行と共に溶融していく。このた
め被覆フラックスに含まれる水分が溶接金属に吸収さ
れ、拡散性水素量が高くなる。これに対して、非消耗ノ
ズル式エレクトロスラグ溶接はノズルが溶接の進行と共
に上昇して待避し、ワイヤのみが溶融して溶接する方法
で、フラックスは通常溶接開始時に添加し、異常時に少
量追加添加するだけで溶接できる。しかも、このフラッ
クスは水ガラスの使用のない形態で水分量も極く少ない
ものが使用できる。このため、非消耗ノズル式エレクト
ロスラグ溶接は消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接に比
較し、拡散性水素量は格段に低くできる。
【0015】なお、本発明に通常高張力鋼の溶接に使用
される予熱、後熱、保温あるいは溶接金属の強度を低く
する軟質継手技術等を併用することもできる。
【0016】
【実施例】以下実施例で本発明を具体的に説明する。実
施例1は、側板はHT580(引張強度620MPa)
の110mm材で、ダイヤフラムはSM490(引張強
度530MPa)の50mm材を使用して、図1に記載
の工程により製造した。
【0017】まず、図1(a)のように側板2枚の両端
に開先加工をすると共に、図1(b)のようにダイヤフ
ラム3にエレクトロスラグ溶接用当金4を取付けた。こ
れを図1(c)のようにボックス型構造に仮組した。仮
組溶接は炭酸ガス溶接で目標入熱17kJ/cmでおこ
なった。
【0018】つぎに、図1(c)のように、ダイヤフラ
ム3とウエブ2との間のエレクトロスラグ溶接用柱状空
間7に通じるようにフランジ1にドリルで穿孔5して、
これに非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接した。非消
耗ノズル式エレクトロスラグ溶接はフラックスはMnO
−SiO2 系の溶融型フラックスを、ワイヤは径1.6
mmの500MPaクラスを使用して、電流380A、
電圧48V、ワイヤ送給速度8.5m/min、ノズル
オシレーション35mm幅でおこなった。このとき消耗
ノズル式エレクトロスラグ溶接と角継手用開先の交わる
部分には当金を置き、溶鋼の流出を防止した。次ぎに図
1(d)のようにボックス型構造体を90度回転させ、
今度はウエブ2に穿孔6してから、非消耗ノズル式エレ
クトロスラグ溶接した。
【0019】つぎに、非消耗ノズル式エレクトロスラグ
溶接で乱れた角溶接のための開先を手直ししてから、図
1(e)のようにサブマージアーク溶接で角継手溶接8
した。さらに、これを180度回転させ、同じ要領で図
1(f)のように角継手溶接8した。角継手サブマージ
アーク溶接は焼成型フラックスと、600MPaクラス
の径4.8mmと6.4mmのワイヤを使用して、2電
極で6パスの多層溶接をした。予熱は50℃とした。こ
れで作製した後、3日間ほど放置してから超音波探傷試
験をしたが、割れは認められなかった。
【0020】実施例2は、側板はHT950(引張強度
1010MPa)の40mm材で、ダイヤフラムはSM
590(引張強度620MPa)の30mm材を使用し
て図2に記載の工程により製造した。
【0021】まず、図2(a)のように側板4枚の両端
に開先加工をすると共に図2の(b)のようにダイヤフ
ラム3の1辺にエレクトロスラグ溶接用当金を取付け
た。図2(c)のように側板3枚でU型構造として、こ
れにエレクトロスラグ溶接用開先のある辺を上にしてダ
イヤフラムを取付けた。
【0022】その後、側板とダイヤフラムの接する3辺
を炭酸ガス溶接9(図2(d))した。炭酸ガス溶接は
径1.6mmの600MPaクラスのワイヤを使用し、
予熱温度80℃、入熱34〜64kJ/cmで行なっ
た。その後、図2(d)のように残り1枚の側板を取付
けボックス型構造に仮組し、図2(e)のようにダイヤ
フラム3とフランジ1との間のエレクトロスラグ溶接用
柱状開先に通じるようにウエブ2にドリルで穿孔10し
て、これに非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接した。
【0023】つぎに非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶
接で乱れた角溶接のための開先を手直ししてから、図2
(f)のように大入熱ガスシールドアーク溶接で角継手
溶接8し、さらにこれを180度回転させ、同じ要領で
角継手溶接した。角継手溶接は大入熱ガスシールドアー
ク溶接で径4mmの1000MPaクラスのワイヤを使
用し、長極間交流2電極溶接で8パスの多層溶接をし
た。予熱は50℃とした。これも作製後、3日間ほど放
置して超音波探傷試験をしたが、割れは認められなかっ
た。
【0024】実施例3は比較例で、側板はHT780
(引張強度810MPa)の100mm材で、ダイヤフ
ラムはSM590(引張強度620MPa)の60mm
材を使用した。まずダイヤフラムを組込み、ボックス構
造体に仮組みした後、角継手溶接をサブマージアーク溶
接で行い、その後、ダイヤフラムの溶接を消耗ノズル式
エレクトロスラグ溶接で実施した。これも3日間ほど放
置した後、超音波探傷試験をおこなったところ、エレク
トロスラグ溶接部の側板の熱影響部に割れが認められ
た。
【0025】
【発明の効果】本発明は高強度厚板のボックス型鋼構造
材、特に建築用ボックス柱の製造において、製造工程を
改良すると共に、これに使用するエレクトロスラグ溶接
を低拡散性水素溶接である非消耗ノズル式エレクトロス
ラグ溶接にすることで、溶接割れを防止するものであ
る。従来法に比較して作業が繁雑になる、あるいはコス
ト高になる等の問題はなく、高強度厚板材でも高品質の
製品を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を示す図であって、(a)〜
(f)は工程順を示す。
【図2】本発明の製造工程を示す図であって、(a)〜
(f)は工程順を示す。
【符号の説明】
1 側板(フランジ) 2 側板(ウエブ) 3 ダイヤフラム 3a 耳 4 エレクトロスラグ溶接用当金 5、6 穿孔方向を示す矢印 7 エレクトロスラグ溶接用柱状開先 8 角継手溶接部 9 あらかじめダイヤフラムを溶接した溶接部 10 穿孔方向を示す矢印

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引張強度580〜1050MPa、板厚
    30〜120mmの鋼板4枚を側板とし、内側にダイヤ
    フラムを有するボックス型構造材の製造において、側板
    のうち内側に位置する2枚の鋼板(ウエブ)と外側に位
    置する2枚の鋼板(フランジ)と、4辺に溶接用柱状開
    先を有するダイヤフラムとをボックス型構造に仮組み
    し、フランジにダイヤフラムの柱状開先に通じる孔をあ
    けて非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接を行い、次い
    でウエブに穿孔してフランジ内面に沿う柱状開先を非消
    耗ノズル式エレクトロスラグ溶接し、その後4枚の側板
    で構成される4隅を角溶接することを特徴とする高強度
    厚鋼板のボックス型構造材の製造方法。
  2. 【請求項2】 引張強度580〜1050MPa、板厚
    30〜120mmの鋼板4枚を側板とし、内側にダイヤ
    フラムを有するボックス型構造材の製造において、4枚
    の側板のうちの3枚でU型構造として、これに少なくと
    も1辺にはエレクトロスラグ溶接用柱状開先を有するダ
    イヤフラムを組込み、側板とダイヤフラムとが接する3
    辺をガスシールドアーク溶接、サブマージアーク溶接、
    被覆アーク溶接、非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接
    のいずれかで溶接し、次いで残り1枚の側板を取付けて
    ボックス型構造に仮組みし、側板にダイヤフラムの前記
    柱状開先に通じる穿孔をして非消耗ノズル式エレクトロ
    スラグ溶接し、その後4枚の側板で構成される4隅を角
    溶接することを特徴とする高強度厚鋼板のボックス型構
    造材の製造方法。
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