JPH09309961A - ポリエステルフィルムおよびその製造法 - Google Patents

ポリエステルフィルムおよびその製造法

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JPH09309961A
JPH09309961A JP12825696A JP12825696A JPH09309961A JP H09309961 A JPH09309961 A JP H09309961A JP 12825696 A JP12825696 A JP 12825696A JP 12825696 A JP12825696 A JP 12825696A JP H09309961 A JPH09309961 A JP H09309961A
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JP
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polyester
liquid crystalline
crystalline polyester
film
polyester film
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JP12825696A
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English (en)
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Tetsuya Tsunekawa
哲也 恒川
Masaaki Kotoura
正晃 琴浦
Kenji Tsunashima
研二 綱島
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヤング率が高く、表面欠点・オリゴマー量の少
ない高品質のポリエステルフィルムとその製造方法を実
現すること。 【解決手段】非液晶性ポリエステル(A)と液晶性ポリ
エステル(B)と、該非液晶性ポリエステル(A)より
も低い溶融粘度を有する相溶化剤(C)からなるポリエ
ステルフィルムであり、非液晶性ポリエステル(A)と
液晶性ポリエステル(B)と、該非液晶性ポリエステル
(A)よりも低い溶融粘度を有する相溶化剤(C)をブ
レンドして製膜することを特徴とするポリエステルフィ
ルムの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来のポリエステ
ルフィルムの物性・品質を大幅に向上させたフィルム、
具体的には、ヤング率が高く、強靱で、オリゴマー含有
量が少なく、熱分解ゲル化物含有量が少なく、電気特性
などに優れたポリエステルフィルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ヤング率を高める一つの方法として、延
伸などの改良で分子配向度を上げる方法が一般によく行
なわれている。また、別の方法として、国際公開WO8
7−05919号再公表公報、特公平−37577号公
報、特開昭57−25354号公報などで代表されるよ
うに、液晶性ポリエステルのようにヤング率の高い化合
物を非液晶性ポリエステル中に微分散させて、補強強化
する方法がある。
【0003】しかしながら、ヤング率を高めるために、
過度に分子配向させると、非液晶性ポリエステル(A)
と液晶性ポリエステル(B)の界面での接着性が不十分
であるため、延伸時に数多くのボイドが発生し、フィル
ム破れが多発し、また得られるフィルムの電気特性など
の物性が低下するという問題があった。
【0004】また、液晶性ポリエステルの形態が繊維状
であれば、ヤング率の向上は顕著であることが特公平7
−37577号公報などで報告されているが、剪断速度
が200秒-1以上の高い剪断速度を与える押出機から押
し出された直後の液晶ポリエステル溶融体は繊維状形態
をとることが多いが、その後、例えばフィルターを通過
するなどして剪断速度が10秒-1以下に低下すると、た
とえ押出直後には繊維形状であっても、その形状を球状
に変えてしまい、その結果、予想されたほどのヤング率
向上が認められないという問題があった。
【0005】これらの問題と密接に関係する非液晶性ポ
リエステルと液晶性ポリエステルの相溶化剤について
は、これまでにも数多くの報告がある。特開平2−18
2762号公報では、液晶性ポリエステルと非液晶性ポ
リエステルの複合体に対して、相溶化剤として第3成分
を添加して耐フィブリル性および機械特性を向上させる
ことが開示されている。特開平4−28768号公報に
は、液晶性ポリエステルと非液晶性ポリエステルの両成
分を部分鎖とする相溶化剤の記載がある。また、特開平
4−88063号公報、特開平6−41444号公報、
特開平6−256489号公報にも相溶化剤添加に関す
る記載がある。二種の液晶性ポリエステルを使用するこ
とについても、特開平7−233310号公報などで開
示されている。
【0006】しかし、これらの発明で開示されている相
溶化剤は、全てのポリマー系および製造プロセスに対し
て必ずしも有効に使用できるものではない。また、これ
らの従来技術による発明には、ポリマーの溶融粘度を考
慮した具体的かつ有効な相溶化剤の選定について検討が
されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上述
した従来技術の現状と問題点を打破する有効な相溶化剤
の選定方法を見出し、ヤング率が高く、表面欠点・オリ
ゴマー量の少ない高品質のポリエステルフィルムを得る
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、非液晶性ポリエステルと液晶性ポリ
エステルの相溶化剤について鋭意検討した。その結果、
驚くべきことに、特定の溶融粘度と構造を有する相溶化
剤を使用することにより、非液晶性ポリエステルと液晶
性ポリエステルの界面での接着性が向上し、液晶ポリエ
ステルの繊維形状のL/Dが向上してポリエステルフィ
ルムのヤング率が向上すること、および溶融押出工程で
のポリマの剪断発熱が抑制されて表面欠点・オリゴマー
量の少ない高品質のポリエステルフィルムが得られるこ
とを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】すなわち、本発明のポリエステルフィルム
は、非液晶性ポリエステル(A)と液晶性ポリエステル
(B)と、該非液晶性ポリエステル(A)よりも低い溶
融粘度を有する相溶化剤(C)からなることを特徴とす
るポリエステルフィルムである。
【0010】このような低い溶融粘度の相溶化剤を添加
した本発明のフィルムは、トータルヤング率、すなわち
機械軸方向(MD)および幅方向(TD)のヤング率の
和が1300〜2500という高レベルの機械特性と、
フィッシュアイが3(個/10cm2 )以下、オリゴマ
ー量が0.45%以下という高レベルの品質を同時に示
すものである。ポリエステルの固有粘度や製膜時の延伸
倍率にもよるが、従来の二軸延伸ポリエステルフィルム
では、トータルヤング率がせいぜい800〜1200で
あり、フィッシュアイやオリゴマー量も、5(個/10
cm2 )以上、オリゴマー量0.45%であったことに
鑑みれば、本発明は画期的なものであり、かかる本発明
によれば、高機械特性、高品質のポリエステルフィルム
を得ることができるのである。
【0011】また、本発明のポリエステルフィルムの製
造法は、非液晶性ポリエステル(A)と液晶性ポリエス
テル(B)と、該非液晶性ポリエステル(A)よりも低
い溶融粘度を有する相溶化剤(C)をブレンドして製膜
することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる液晶性ポリエ
ステル(B)は、主鎖にメソゲン基を有する溶融成形性
で、かつ液晶形成性があるポリエステルであり、例え
ば、芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単
位、芳香族ジカルボニル単位、アルキレンジオキシ単位
などから選ばれた構造単位からなる異方性溶融相を形成
するポリエステルなどである。
【0013】本発明で用いられる好ましい液晶性ポリエ
ステルの例としては、下記(I )、(II)、(III )、
および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、
(I)、(III )および(IV)の構造単位からなる液晶
性ポリエステル、(I )、(II)および(IV)の構造単
位からなる液晶性ポリエステルから選ばれた一種以上の
ものなどがある。
【0014】
【化4】 (ただし、式中のR1 は、
【化5】 を示し、R2
【化6】 から選ばれた一種以上の基を示し、R3 は、
【化7】 から選ばれた一種以上の基を示す。また、式中Xは水素
原子または塩素原子を示し、構造単位[(II)+(III
)]と構造単位(IV)は実質的に等モルである。
【0015】上記構造単位(I )は、pーヒドロキシ安
息香酸および/または6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸
から生成したポリエステルの構造単位を、構造単位(I
I)は、4、4´−ジヒドロキシビフェニル、3、3
´、5、5´−テトラメチル−4、4´−ジヒドロキシ
ビフェニル、ハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノ
ン、フェニルハイドロキノン、2、6−ジヒドキシナフ
タレン、2、7−ジヒドキシナフタレン、2、2´−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよび4、4´
−ジヒドロキシジフェニルエーテルから選ばれた芳香族
ジヒドロキシ化合物から生成した構造単位を、構造単位
(III )は、エチレングリコールから生成した構造単位
を、構造単位(IV)は、テレフタル酸、イソフタル酸、
4、4´−ジフェニルジカルボン酸、2、6−ナフタレ
ンジカルボン酸、1、2−ビス(フェノキシ)エタン−
4、4´−ジカルボン酸、1、2−ビス(2−クロルフ
ェノキシ)エタン−4、4´−ジカルボン酸および4、
4´−ジフェニルエーテルジカルボン酸から選ばれた芳
香族ジカルボン酸から生成した構造単位を各々示す。
【0016】また、上記構造単位(I )、(II)および
(IV)からなる液晶ポリエステルの場合は、R1
【化8】 であり、R2
【化9】 から選ばれた一種以上であり、R3
【化10】 から選ばれた一種以上であるものが好ましい。
【0017】また、上記構造単位(I )、(III )およ
び(IV)からなる液晶ポリエステルの場合は、R1
【化11】 であり、R3
【化12】 であるものが特に好ましい。
【0018】また、上記構造単位(I )、(II)、(II
I )および(IV)からなる液晶ポリエステルの場合は、
1
【化13】 であり、R2
【化14】 であり、R3
【化15】 であるものが特に好ましい。
【0019】上記構造単位(I )、(II)、(III )お
よび(IV)の共重合量は任意であってよいが、流動性、
非液晶性ポリエステルとの相溶性の点から次の共重合量
であることが好ましい。
【0020】すなわち、上記構造単位(I )、(II)お
よび(III )からなる液晶性ポリエステルの場合は、上
記構造単位(I )は、[(I )+(II)]の15〜90
モル%が好ましく、50〜80モル%がより好ましく、
55〜75モル%が最も好ましい。構造単位(IV)は構
造単位(II)と実質的に等モルである。
【0021】また、上記構造単位(I )、(III )およ
び(IV)からなる液晶性ポリエステルの場合は、上記構
造単位(I )は[(I )+(III )]の30〜95モル
%が好ましく、40〜80モル%がより好ましく、50
〜75モル%が最も好ましい。構造単位(IV)は構造単
位(III )と実質的に等モルである。
【0022】さらに、上記構造単位(I )、(II)、
(III )および(IV)からなる液晶性ポリエステルの場
合は、上記構造単位[(I )+(II)+(III )]に対
する[(I )+(II)]のモル分率は40〜85モル%
が好ましく、60〜80%がより好ましい。また、構造
単位[(I )+(II)+(III )]に対する(III )の
モル分率は60〜15モル%が好ましく、40〜20モ
ル%がより好ましい。また、構造単位(I )/(II)の
モル比は流動性の点から好ましくは75/25〜95/
5であり、より好ましくは78/22〜93/7であ
る。また、構造単位(IV)のモル数は構造単位[(II)
+(III )]のトータルモル数と実質的に等しい。
【0023】以上述べた説明中の「実質的に」とは、必
要に応じてポリエステルの末端基をカルボンキシル基末
端あるいはヒドロキシル末端基のいずれかを多くするこ
とができ、このような場合には構造単位(IV)のモル数
は構造単位[(II)+(III)]のトータルモル数と完
全に等しくないからである。
【0024】上記好ましい液晶ポリエステルを重縮合す
る際には、上記構造単位(I )〜(IV)を構成する成分
以外に、3、3´−ジフェニルジカルボン酸、2、2´
−ジフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオ
ン酸などの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタ
ル酸などの脂環式ジカルボン酸、クロルハイドロキノ
ン、メチルハイドロキノン、4、4´−ジヒドロキシジ
フェニルスルフォン、4、4´−ジヒドロキシジフェニ
ルスルフィド、4、4´−ジヒドロキシベンゾフェノン
などの芳香族ジオール、1、4−ブタンジオール、1、
6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1、
4−シクロヘキサンジオール、1、4−シクロヘキサン
ジメタノール等の脂肪族、脂環式ジオールおよびm−ヒ
ドロキシ安息香酸、2、6−ヒドロキシナフトエ酸など
の芳香族ヒドロキシカルボン酸およびp−アミノフェノ
ール、p−アミノ安息香酸などを本発明の効果が損なわ
れない程度の少割合の範囲でさらに共重合せしめること
ができる。
【0025】本発明における液晶性ポリエステルは、従
来からとられているのポリエステルの重縮合法に準じて
製造することができる。
【0026】例えば、上記の好ましく用いられる液晶性
ポリエステルの製造法において、上記構造単位(III )
を含まない場合は下記(1)および(2)、構造単位
(III)を含む場合は下記(3)の製造方法が好まし
い。
【0027】(1)p−アセトキシ安息香酸および4、
4´−ジアセトキシビフェニル、4、4´−ジアセトキ
シベンゼンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物のジアシル
化物とテレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸から脱酢
酸重縮合反応によって製造する方法。
【0028】(2)p−ヒドロキシ安息香酸および4、
4´−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンなどの
芳香族ジヒドロキシ化合物、テレフタル酸などの芳香族
ジカルボン酸に無水酢酸を反応させて、フェノール性水
酸基をアシル化した後、脱酢酸重縮合反応によって製造
する方法。
【0029】(3)ポリエチレンテレフタレートなどの
ポリエステルのポリマ、オリゴマまたはビス(β−ヒド
ロキシエチル)テレフタレートなどの芳香族ジカルボン
酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エステルの存在下で
(1)または(2)の方法により製造する方法。
【0030】これらの重縮合反応は無触媒でも進行する
が、酢酸第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸カリウ
ムおよび酢酸ナトリウム、三酸化アンチモン、金属マグ
ネシウムなどの金属化合物を添加した方が好ましい場合
もある。
【0031】本発明では、低粘度の液晶性ポリエステ
ル、すなわち溶融粘度比(非液晶性ポリエステルの溶融
粘度(ηA )/液晶性ポリエステルの溶融粘度
(ηB ))を大きくする液晶性ポリエステルが好まし
い。本発明の目的、特に押出工程での剪断発熱の抑制
は、非液晶性ポリエステルに低粘度の液晶性ポリエステ
ルを添加した場合ほど効果的に達成できるからである。
この溶融粘度比は、少なくとも5以上であることが望ま
しく、さらには、好ましくは10以上、より好ましくは
50以上、特に好ましくは500以上である。本発明者
らの知見によれば、500以上、10万以下が最も好ま
しい。従って、液晶性ポリエステルの溶融粘度は、使用
する非液晶性ポリエステルの溶融粘度にもよるが、マト
リックスを構成する非液晶性ポリエステルの融点+15
℃、剪断速度100秒-1の条件下で、200Pa・秒程
度以下であることが望ましく、好ましくは50Pa・秒
以下、さらに好ましくは10Pa・秒以下である。この
ような低い溶融粘度を有し、本発明の目的を達成する上
で特に好適に用いることのできる液晶ポリエステルは、
上記構造単位(I )、(II)、(III )および(IV)か
らなる液晶性ポリエステルである。この液晶ポリエステ
ルは、非液晶性ポリエステル中で微分散させて、ポリエ
ステルフィルムの品質・特性を高める上で特に有効であ
る。
【0032】液晶性ポリエステルのポリエステルフィル
ム中での分散形態は、スキン・コア型、海島型、多層
型、繊維型等の如何なる形態でもよく、特に限定されな
いが、本発明の場合、液晶性ポリエステルがポリエステ
ルフィルム中で繊維状に微分散していることが好まし
い。この場合、該液晶性ポリエステル繊維の直径は、3
μm以下、好ましくは1μm以下、さらに好ましくは
0.5μm以下、特に好ましくは0.2μm以下であ
る。また、液晶性ポリエステル繊維のアスペクト比は1
0以上、好ましくは50以上、より好ましくは100以
上である。該液晶性ポリエステルの添加量は特に限定さ
れないが、全ポリマ重量の0.1〜40重量%、好まし
くは0.3〜20重量%、さらに好ましくは0.5〜1
0重量%の範囲が良い。添加量が0.1重量%未満であ
ると高強度のフィルムを得ることが難しく、逆に40重
量%を超えるとポリエステルフィルムの表面が非常に荒
れるため好ましくない。
【0033】本発明で使用できる非液晶性ポリエステル
(A)の代表的なものとしては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、およびそれ
らの共重合体等がある。もちろん、主鎖にエーテル成分
を有したポリエステル、例えば、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールなどを共重合したも
のでもよい。本発明の場合、固有粘度が0.8以上、好
ましくは1.0以上、さらに好ましくは1.2以上のポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート
が好ましい。非液晶性ポリエステルの固有粘度が大きい
と、前記溶融粘度比(ηA /ηB )が大きくなり、その
結果、押出工程での剪断発熱の抑制を効果的に実現でき
る。また、この場合、前記液晶性ポリエステルがフィル
ム中で微分散し、この際に形成される液晶性ポリエステ
ル繊維のL/Dも大きくなるため、フィルムのヤング率
が高まり、本発明のポリエステルフィルムを得る上で好
ましい。かかる固有粘度の高い非液晶性ポリエステルを
得る手段としては、固相重合法が最も好ましく用いられ
る。また、非液晶性ポリエステルの融点については、液
晶性ポリエステルと同等またはそれ以上であると非液晶
性ポリエステル中で液晶性ポリエステルが繊維状に微分
散しやすいため好ましい。
【0034】本発明で使用される相溶化剤(C)は、溶
融成形性で非液晶性ポリエステル(A)よりも溶融粘度
が低く、非液晶性ポリエステル(A)および液晶性ポリ
エステル(B)と相溶するポリマーまたはオリゴマーで
あればよく、特に限定されないが、主鎖にメソゲン基を
含有するものが好ましい。この場合、相溶化剤中のメソ
ゲン基のモル分率は、5〜50モル%であることが望ま
しく、さらには、好ましくは10〜40モル%、さらに
好ましくは15〜35モル%である。かかる相溶化剤
(C)としては、各種液晶ポリエステル、液晶ポリエス
テルアミドまたはそれらのメソゲン基を含有するポリマ
から選ばれた少なくとも一種が使用できる。
【0035】本発明では、液晶性ポリエステル同様、低
粘度タイプの相溶化剤を好適に用いることができる。こ
の場合、液晶性ポリエステル(B)と相溶化剤(C)の
溶融粘度比(ηC /ηB )は0.1〜5が好ましく、よ
り好ましくは0.5〜2、最も好ましくは0.75〜
1.5である。この溶融粘度比ηC /ηB が1、すなわ
ち液晶性ポリエステルと相溶化剤の溶融粘度が同等であ
る場合に、本発明の目的、特に押出工程での剪断発熱の
抑制をより効果的に達成できるからである。非液晶性ポ
リエステル(A)と相溶化剤(C)の溶融粘度比(ηA
/ηC )は、使用する液晶性ポリエステル(B)の溶融
粘度によるが、前記溶融粘度比(ηA /ηB )と同様、
少なくとも5以上であることが望ましく、さらには、好
ましくは10以上、より好ましくは50以上、特に好ま
しくは500以上である。本発明者らの知見によれば、
500以上、50万以下であることが最も好ましい。該
相溶化剤(C)の添加量は特に限定されないが、全ポリ
マ重量の0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜3重
量%、さらに好ましくは0.5〜1重量%の範囲が良
い。添加量が0.01重量%未満のものであるとフィル
ムの特性および品質を高めることが難しい方向である。
逆に5重量%を超えるものであるとポリエステルフィル
ム中で相溶化剤のみが相分離しやすくなり、相溶化剤と
しての機能を減少させるために好ましくない。
【0036】なお、本発明のポリエステルフィルム中に
は、液晶性ポリエステルと非液晶性ポリエステル以外に
本発明の効果が損なわれない範囲内であれば、可塑剤、
耐候剤、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、帯電防止剤、増
白剤、着色剤、導電剤などが添加されていてもかまわな
い。
【0037】また、本発明のポリエステルフィルムは単
一膜でもよいが、これに他のポリマー層、例えばポリエ
ステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリ塩化ビニリ
デン、アクリル系ポリマーなどを積層して構成されても
よい。特にポリエステル層を表層に薄く積層する場合、
積層部の厚み(M)は、該積層部に含有されている粒子
の平均径(N)よりも薄くする(M<N)、好ましく
は、Mの1/1000〜1/2、さらに好ましくは、1
/100〜1/10とすることにより、走行性、易滑
性、平滑性に優れたフィルムとすることができ、特に表
面特性を重視する磁気記録用のベースフィルムとしては
好ましい。また、ポリエステルからなる3層以上の積層
フィルムの場合、中央層に回収原料などを混合させてお
くことにより、生産性、品質向上を図ることもできる。
このような粒子としては、酸化珪素、酸化マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、
架橋ポリエステル、架橋ポリスチレン、マイカ、タル
ク、カオリン等を用いることができるが、これらに限定
はされない。
【0038】本発明のポリエステルフィルムは、未延
伸、未配向フィルムでもよいが、さらに一軸あるいは二
軸延伸、さらには熱固定した配向フィルムとすることな
どによって高弾性、強靱性、耐熱性、低オリゴマー、電
気特性などの効果をより顕著に発揮することができる。
【0039】次に、本発明のポリエステルフィルムを製
造する方法について説明するが、かかる例に限定される
ものではない。
【0040】ここでは非液晶性ポリエステル(A)とし
てポリエチレンテレフタレートを用いた例を示すが、使
用するポリエステルにより製造条件は異なる。常法に従
って、テレフタル酸とエチレングリコールからエステル
化し、または、テレフタル酸ジメチルとエチレングリコ
ールをエステル交換により、ビス−β−ヒドロキシエチ
ルテレフタレート(BHT)を得る。次にこのBHTを
重合槽に移行しながら、真空下で280℃に加熱して重
合反応を進める。ここで、固有粘度が0.5程度のポリ
エステルを得る。得られたポリエステルをペレット状で
減圧下において固相重合する。固相重合する場合は、あ
らかじめ180℃以下の温度で予備結晶化させた後、1
90〜250℃で1mmHg程度の減圧下、10〜50
時間固相重合し、使用する液晶ポリエステル(B)の溶
融粘度の5倍以上になるように重合度を上昇させる。
【0041】次に、該高粘度のポリエチレンテレフタレ
ートと液晶性ポリエステル(B)および相溶化剤(C)
をブレンドした原料や、これらをいったん溶融させて均
一混合させた原料、さらには本発明フィルムの回収原料
を単独、または適度に上記2〜3種類の原料を混合した
原料を、180℃で3時間以上真空乾燥した後、固有粘
度が低下しないように窒素気流下、あるいは真空下で2
80℃に加熱された押出機に供給し、公知の方法により
製膜する。もちろん、このとき、押出機での剪断速度は
20秒-1以上、好ましくは50秒-1以上と高い方が液晶
性ポリエステル(B)の押出機内での分散径は小さくな
り、少量の相溶化剤で本発明の効果が大きくなり好まし
いが、剪断速度を300秒-1以上に大きくすると、剪断
発熱によってポリマが熱分解するので好ましくない。ま
た、異物を除去するために各種のフィルター、例えば焼
結金属、多孔性セラミックス、サンド、金網などを用い
ることが好ましい。このとき、フィルター通過時の剪断
速度は10秒-1以下の低いものであり、液晶成分のみの
添加では濾過通過時の圧力は顕著に低くはならないが、
本発明の相溶化剤の添加により、濾過時の圧力を実用範
囲まで低下させることが可能になる。
【0042】Tダイによりシート状に押出すときのドラ
フト比は好ましくは10〜200、より好ましくは15
〜100とすることにより、液晶ポリエステルの繊維状
の分散径を小さくし、しかもその繊維長さ(L)と直径
(D)の比率であるアスペクト比(L/D)を好ましく
は10〜1000、より好ましくは100〜700、さ
らに好ましくは150〜500と均一に大きくできる。
その後、シート状のキャストフィルムを80〜150℃
の加熱ロール群で加熱し、縦方向に2〜7倍に1段もし
くは2段以上の多段で延伸し、20〜50℃の冷却ロー
ル群で冷却する。続いて、通常のテンターに導いて、該
フィルムの両端をクリップで把持しながら、80〜15
0℃に加熱された熱風雰囲気中で加熱し、横方向に2〜
6倍延伸する。続いて、該フィルムに150〜250℃
の温度で熱固定を施す。熱固定は緊張下で行ってもよ
く、また熱寸法安定性をさらに向上させるために、幅方
向に弛緩することも好ましく行なわれる。また、必要に
応じ、熱固定を行う前に、再縦延伸および/または再横
延伸を行なうこともできる。
【0043】
【物性の測定方法ならびに効果の評価方法】
(1)固有粘度 25℃で、オルトクロロフェノール中0.1g/ml濃
度で測定した値である。なお、液晶性ポリエステルはオ
ルトクロルフェノールには溶解しないため、遠心分離に
より該ポリマを除去後測定した。
【0044】(2)溶融粘度 高下式フローテスターを用いて、280℃、剪断速度1
00秒-1のときの値を測定する。単位は[Pa・秒]で
表す。
【0045】(3)ヤング率 テンシロン型引張試験(オリエンテック社製)に幅10
mm、チャック間長さ100mmになるようにサンプル
をセットし、23℃、65%RHの雰囲気下で引張速度
200mm/分で引張試験を行ない求めた。
【0046】(4)フィッシュアイ(FE) 直交ニコル偏光下に10cm2 のフィルムをおき、全体
像の中で周りの色の異なるキラキラした部分のうち、長
軸が10μm以上の大きさのものをカウントした。単位
は個/cm2 で示す。
【0047】(5)オリゴマー量 ポリマー100mgをo−クロルフェノール1mlに溶
解し、液体クロマトグラフィー(モデル8500、VA
RIAN社製)で測定した。ポリマーに対する重量%で
表した。
【0048】(6)液晶性ポリエステルの繊維径および
アスペクト比 フィルムをオルトクロロフェノールを用いて溶解させ、
未融解の液晶性ポリエステルを遠心分離法にて分離し、
走査型顕微鏡を用いて、液晶性ポリエステル繊維100
個について観察し求める。なおアスペクト比は液晶性ポ
リエステル繊維の最も長い方向の長さ(L)とそれに直
行し最も太い部分の長さ(D)の比(L/D)である。
またDを繊維径とした。
【0049】
【実施例】本発明を実施例、比較例に基づいて説明す
る。
【0050】実施例1 非晶性ポリエステルとして、固有粘度0.8(dl/
g)のポリエチレンテレフタレート原料を用いた。液晶
ポリエステルとしては、下記原料から重縮合した液晶性
ポリエステル(融点265℃、液晶開始温度240℃、
溶融粘度23Pa・秒)を用いた。
【0051】 [液晶性ポリエステル原料1] 共重合モル比 ヒドロキシ安息香酸 72.5 4、4´−ジヒドロキシビフェニル 7.5 エチレングリコール 20.0 テレフタル酸 27.5 また、相溶化剤としては、p−ヒドロキシ安息香酸(3
0モル%)、エチレンテレフタレート(70モル%)の
共重合体(融点200℃、溶融粘度20Pa・秒を用い
た。該ポリエチレンテレフタレート、液晶ポリエステル
および相溶化剤を乾燥し、該混合体を通常の150mm
単軸押出機に供給し、285℃で、剪断速度100秒-1
で溶融混合計量させた後、繊維焼結ステンレス金属フィ
ルター(10μmカット)内を剪断速度10秒-1で通過
させた後、Tダイ口金からドラフト比50でシート状に
押出成形し、25℃に保たれた冷却ドラムに静電荷を印
加させながら密着冷却固化した。該キャストフィルムを
長手方向ロール式延伸機にて110℃で4倍延伸し、複
屈折として0.16と高くした後、テンターに導入し、
100℃で4倍延伸後、いったん60℃に冷却した後、
200℃で熱固定して、厚さ8μmの二軸配向フィルム
を得た。かくして得られた特性等を表1、表2に示し
た。かかる表1、2から本発明のフィルムは、ヤング率
が高く、フィッシュアイやオリゴマー量の少ない高品質
のフィルムであり、磁気記録媒体用や電気絶縁用など各
種用途のフィルムとして優れた特性を有していることが
わかる。
【表1】
【表2】 実施例2、3 非液晶ポリエステルとして、固有粘度の異なるポリエチ
レンテレフタレート原料を用いる以外は、実施例1と同
様に製膜し、二軸配向フィルムを得た。
【0052】かかる表1、表2からわかるように、固有
粘度の高い原料を用いると、LCPの分散径が小さく、
L/Dが大きくなり、実施例1の場合よりもさらに大き
なヤング率を有する高品質のフィルムが得られた。
【0053】実施例4〜7 使用する相溶化剤の溶融粘度を変更し、実施例3と同様
に製膜してフィルムを得た。表1、表2からわかるよう
に、液晶性ポリエステルと相溶化剤の溶融粘度がほぼ同
等という、より好ましい溶融粘度を有する相溶化剤を使
用した実施例3ほどではないが、本発明で特定した範囲
の溶融粘度を持つ相溶化剤を使用すると、高ヤング率で
高品質のフィルムが得られた。
【0054】実施例8〜11 使用する相溶化剤の使用料を変更し、実施例3と同様に
製膜してフィルムを得た。表1、表2からわかるよう
に、相溶化剤の使用料は適量であることが好ましいもの
の、相溶化剤を使用することが高ヤング率で高品質のフ
ィルムを得る上で効果的であることがわかる。
【0055】実施例12、13 使用する相溶化剤中のメソゲンのモル分率を変更し、実
施例3と同様に製膜してフィルムを得た。表1、表2か
らわかるように、メソゲンのモル分率が本発明の好まし
い範囲から外れるため、実施例3よりは劣るものの、か
なり高いヤング率と高品質を有するフィルムを得ること
ができることが確認できた。
【0056】比較例1、2 相溶化剤を使用しないこと以外は、実施例1または3と
同様に製膜した結果を比較例1および2に示した。表
1、表2からわかるように、相溶化剤を使用しない場合
には、液晶ポリエステルの効果を最大限に発揮させるこ
とができず、高ヤング率、高品質のフィルムを得ること
はできなかった。
【0057】比較例3 非液晶性ポリエステルであるPETよりも高い溶融粘度
を持つ相溶化剤を使用すること以外は、実施例1と同様
に製膜した。表1、表2からわかるように、非液晶性ポ
リエステルよりも高い溶融粘度を持つ相溶化剤を使用し
た場合には、本発明で目的とするような、高ヤング率、
高品質のフィルムは得られなかった。
【0058】
【発明の効果】本発明は、非液晶性ポリエステルと液晶
性ポリエステルと、特定の溶融粘度と構造を有する相溶
化剤からなる複合体をフィルムとし、該フィルムのヤン
グ率、靭性を高めるとともに、フィルムのフィッシュア
イやオリゴマーを低減させて品質向上が達成されたもの
であり、磁気記録用、電気絶縁用、感熱転写リボン用、
感熱孔版印刷用などの各種フィルム用途分野においてに
広く活用ができるものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非液晶性ポリエステル(A)と液晶性ポリ
    エステル(B)と、該非液晶性ポリエステル(A)より
    も低い溶融粘度を有する相溶化剤(C)からなることを
    特徴とするポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】前記相溶化剤が主鎖にメソゲン基を含有す
    るポリエステルであることを特徴とする請求項1記載の
    ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】前記相溶化剤中のメソゲン基の含有率が5
    〜50モル%であることを特徴とする請求項2記載のポ
    リエステルフィルム。
  4. 【請求項4】前記相溶化剤(C)と液晶性ポリエステル
    (B)の溶融粘度比(ηC /ηB )が0.1〜5である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリ
    エステルフィルム。
  5. 【請求項5】前記相溶化剤(C)が、ポリエステルフィ
    ルム中に0.01〜5重量%含有されることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載のポリエステルフィル
    ム。
  6. 【請求項6】前記非液晶ポリエステル(A)と前記液晶
    ポリエステル(B)の溶融粘度比(ηA /ηB )が5以
    上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載のポリエステルフィルム。
  7. 【請求項7】前記液晶性ポリエステル(B)が下記(I
    )、(III )および(IV)の構造単位からなる液晶性
    ポリエステル、(I )、(II)および(IV)の構造単位
    からなる液晶性ポリエステル、(I )、(II)、(III
    )および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステ
    ルから選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載のポリエステルフィル
    ム。 【化1】 (ただし、式中のR1 は、 【化2】 から選ばれた一種以上の基を示し、R2 は、 【化3】 から選ばれた一種以上の基を示す。また、式中Xは、水
    素原子または塩素原子を示し、構造単位[(II)+(II
    I )]と構造単位(IV)は実質的に等モルである。)
  8. 【請求項8】前記液晶性ポリエステル(B)をポリエス
    テルフィルム中に0.1〜40重量%含有することを特
    徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のポリエステル
    フィルム。
  9. 【請求項9】前記非液晶性ポリエステル(A)の固有粘
    度が0.6以上であることを特徴とする請求項1〜8の
    いずれかに記載のポリエステルフィルム。
  10. 【請求項10】前記非液晶性ポリエステル(A)が、ポ
    リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート
    およびそれらの変性体よりなる群から選ばれた少なくと
    も一種であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか
    に記載のポリエステルフィルム。
  11. 【請求項11】ポリエステルフィルムが一軸または二軸
    に配向されたフィルムであることを特徴とする請求項1
    〜10のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
  12. 【請求項12】前記液晶性ポリエステル(B)がフィル
    ム中で繊維状に微分散しており、該繊維のL/Dが10
    以上であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか
    に記載のポリエステルフィルム。
  13. 【請求項13】非液晶性ポリエステル(A)と液晶性ポ
    リエステル(B)と、該非液晶性ポリエステル(A)よ
    りも低い溶融粘度を有する相溶化剤(C)をブレンドし
    て製膜することを特徴とするポリエステルフィルムの製
    造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180096348A (ko) * 2017-02-21 2018-08-29 이동우 수지 필름 제조방법 및 이를 이용한 프리프레그 제조방법
US12351752B2 (en) 2020-09-04 2025-07-08 Daikin America, Inc. Fluoropolymer and liquid crystal polymer blend
US12428551B2 (en) 2019-08-30 2025-09-30 Daikin America, Inc. Chemically compatibilized fluoropolymer blends

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KR20180096348A (ko) * 2017-02-21 2018-08-29 이동우 수지 필름 제조방법 및 이를 이용한 프리프레그 제조방법
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