JPH09310286A - 機能性スエード調人工皮革とその製造方法 - Google Patents
機能性スエード調人工皮革とその製造方法Info
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- JPH09310286A JPH09310286A JP12975096A JP12975096A JPH09310286A JP H09310286 A JPH09310286 A JP H09310286A JP 12975096 A JP12975096 A JP 12975096A JP 12975096 A JP12975096 A JP 12975096A JP H09310286 A JPH09310286 A JP H09310286A
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- Japan
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- suede
- functional
- water repellency
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- Reinforced Plastic Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 撥水性、抗菌性を長く維持し、風合がよい。
【解決手段】 単繊維繊度0.001〜2デニールの合
成繊維/ポリウレタン樹脂の重量比が90/10〜50
/50の人工皮革である。キトサンおよびコラーゲンの
誘導体を、合成繊維およびポリウレタン樹脂の総重量に
対し0.01〜3重量%付与する。前記の誘導体は、撥
水性や親水性を有するバインダーを併用して付与するこ
とが好ましい。撥水性や抗菌性、消臭性に耐久力があ
り、ナップ形態が安定したソフトな風合の機能性スエー
ド調人工皮革である。
成繊維/ポリウレタン樹脂の重量比が90/10〜50
/50の人工皮革である。キトサンおよびコラーゲンの
誘導体を、合成繊維およびポリウレタン樹脂の総重量に
対し0.01〜3重量%付与する。前記の誘導体は、撥
水性や親水性を有するバインダーを併用して付与するこ
とが好ましい。撥水性や抗菌性、消臭性に耐久力があ
り、ナップ形態が安定したソフトな風合の機能性スエー
ド調人工皮革である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撥水性や抗菌性な
どに優れ、ソフトで反発性のある風合とナップ形態の安
定性とを有するスエード調人工皮革に関する。
どに優れ、ソフトで反発性のある風合とナップ形態の安
定性とを有するスエード調人工皮革に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人工皮革は、極細繊維とポリウレ
タン樹脂とからなるため、後加工で撥水性や抗菌性など
の多機能性を付与すると、湿潤時の耐摩擦性や耐洗濯性
など湿潤堅牢度の低下を招きやすい。そのため、加工温
度に制約があり、実用に耐え得る多機能性を備えた人工
皮革製品の提供が困難だった。例えば、撥水性につい
て、特開昭56−159350号公報では、弾性重合体
を塗布した立毛布帛に撥水性樹脂を付与したスエード調
立毛布帛の製造方法が開示されている。また、特開昭6
0−75683号公報には、繊維交絡点間距離が200
ミクロン以下の超交絡層の表面にフッ素系化合物などを
付着してなる撥水・撥油性人工皮革が開示されている。
タン樹脂とからなるため、後加工で撥水性や抗菌性など
の多機能性を付与すると、湿潤時の耐摩擦性や耐洗濯性
など湿潤堅牢度の低下を招きやすい。そのため、加工温
度に制約があり、実用に耐え得る多機能性を備えた人工
皮革製品の提供が困難だった。例えば、撥水性につい
て、特開昭56−159350号公報では、弾性重合体
を塗布した立毛布帛に撥水性樹脂を付与したスエード調
立毛布帛の製造方法が開示されている。また、特開昭6
0−75683号公報には、繊維交絡点間距離が200
ミクロン以下の超交絡層の表面にフッ素系化合物などを
付着してなる撥水・撥油性人工皮革が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭56−
159350号公報に記載のスエード調立毛布帛は、撥
水加工において60〜190℃で熱処理されるため、染
色堅牢度や湿潤堅牢度の低下を促し、風合が粗硬になり
がちであった。特開昭60−75683号公報に記載の
撥水・撥油性人工皮革は、極細繊維の交絡によりある程
度の撥水性は有するものの、さらに高い撥水性を求める
要望に十分に応えることができなかった。
159350号公報に記載のスエード調立毛布帛は、撥
水加工において60〜190℃で熱処理されるため、染
色堅牢度や湿潤堅牢度の低下を促し、風合が粗硬になり
がちであった。特開昭60−75683号公報に記載の
撥水・撥油性人工皮革は、極細繊維の交絡によりある程
度の撥水性は有するものの、さらに高い撥水性を求める
要望に十分に応えることができなかった。
【0004】市販の抗菌剤や消臭剤を用いて撥水性や抗
菌性などの多機能性を付与することも可能であるが、各
機能に十分な耐久力をもたせるためには140℃以上の
高温での熱処理が必要となる。しかし、高温での熱処理
は、前記のように、風合の粗硬化を引き起こし、製品の
品質上好ましくない。結局、優れた多機能性を長く維持
でき、良好な風合を有する人工皮革は未だ提供されてい
ない。本発明は、耐久力のある撥水性などとソフトな風
合とを有し、ナップ形態の安定した機能性スエード調人
工皮革とその製造方法を提供することを目的とする。
菌性などの多機能性を付与することも可能であるが、各
機能に十分な耐久力をもたせるためには140℃以上の
高温での熱処理が必要となる。しかし、高温での熱処理
は、前記のように、風合の粗硬化を引き起こし、製品の
品質上好ましくない。結局、優れた多機能性を長く維持
でき、良好な風合を有する人工皮革は未だ提供されてい
ない。本発明は、耐久力のある撥水性などとソフトな風
合とを有し、ナップ形態の安定した機能性スエード調人
工皮革とその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、単繊維繊度0.001〜2デニールの
合成繊維/ポリウレタン樹脂の重量比が90/10〜5
0/50で構成され、かつ、キトサンおよびコラーゲン
の誘導体が、合成繊維およびポリウレタン樹脂の総重量
に対し0.01〜3重量%付与されていることを特徴と
する、機能性スエード調人工皮革を提供する。前記のキ
トサンおよびコラーゲンの誘導体は、撥水性や親水性な
ど、目的とする機能性を有するバインダーを併用して付
与されていることが好ましい。
解決するために、単繊維繊度0.001〜2デニールの
合成繊維/ポリウレタン樹脂の重量比が90/10〜5
0/50で構成され、かつ、キトサンおよびコラーゲン
の誘導体が、合成繊維およびポリウレタン樹脂の総重量
に対し0.01〜3重量%付与されていることを特徴と
する、機能性スエード調人工皮革を提供する。前記のキ
トサンおよびコラーゲンの誘導体は、撥水性や親水性な
ど、目的とする機能性を有するバインダーを併用して付
与されていることが好ましい。
【0006】また、本発明は、単繊維繊度0.001〜
2デニールの合成繊維/ポリウレタン樹脂の重量比が9
0/10〜50/50で構成される人工皮革の生機に、
キトサンおよびコラーゲンの誘導体の、合成繊維および
ポリウレタン樹脂の総重量に対し0.01〜3重量%
を、撥水性または親水性を有するバインダーを併用して
付与することを特徴とする、機能性スエード調人工皮革
の製造方法を提供する。
2デニールの合成繊維/ポリウレタン樹脂の重量比が9
0/10〜50/50で構成される人工皮革の生機に、
キトサンおよびコラーゲンの誘導体の、合成繊維および
ポリウレタン樹脂の総重量に対し0.01〜3重量%
を、撥水性または親水性を有するバインダーを併用して
付与することを特徴とする、機能性スエード調人工皮革
の製造方法を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る機能性スエード調人
工皮革とその製造方法について詳しく説明する。本発明
の機能性スエード調人工皮革の生機は、単繊維繊度0.
001〜2デニールの極細合成繊維およびポリウレタン
樹脂を主成分として構成される。極細合成繊維の種類は
特に制限されないが、ポリエチレンテレフタートなどの
ポリエステル系繊維や、ポリエチレンテレフタレートを
基本骨格とし他成分を共重合させた改質ポリエステル系
繊維や、ナイロン6やナイロン66に代表されるポリア
ミド系繊維が多く用いられる。使用する合成繊維の単繊
維繊度は、風合など製品の品位面から0.001〜2デ
ニールの範囲であり、好ましくは0.005〜1デニー
ルの範囲、さらに好ましくは0.01〜0.5デニール
の範囲である。また、ポリウレタン樹脂は、ポリエステ
ル系、ポリエーテル系など目的に応じて選択して用いる
ことができる。
工皮革とその製造方法について詳しく説明する。本発明
の機能性スエード調人工皮革の生機は、単繊維繊度0.
001〜2デニールの極細合成繊維およびポリウレタン
樹脂を主成分として構成される。極細合成繊維の種類は
特に制限されないが、ポリエチレンテレフタートなどの
ポリエステル系繊維や、ポリエチレンテレフタレートを
基本骨格とし他成分を共重合させた改質ポリエステル系
繊維や、ナイロン6やナイロン66に代表されるポリア
ミド系繊維が多く用いられる。使用する合成繊維の単繊
維繊度は、風合など製品の品位面から0.001〜2デ
ニールの範囲であり、好ましくは0.005〜1デニー
ルの範囲、さらに好ましくは0.01〜0.5デニール
の範囲である。また、ポリウレタン樹脂は、ポリエステ
ル系、ポリエーテル系など目的に応じて選択して用いる
ことができる。
【0008】本発明の機能性スエード調人工皮革の表面
の感触や風合は、用いる合成繊維の単繊維繊度とポリウ
レタン樹脂の重量比とによって左右される。合成繊維と
ポリウレタン樹脂との重量比は、90/10〜50/5
0とするものである。前記の範囲では、柔らかな風合を
得やすく、染色堅牢度が低下しにくいし、ポリウレタン
樹脂の露出度も適度であって好ましい品位を備えやす
い。
の感触や風合は、用いる合成繊維の単繊維繊度とポリウ
レタン樹脂の重量比とによって左右される。合成繊維と
ポリウレタン樹脂との重量比は、90/10〜50/5
0とするものである。前記の範囲では、柔らかな風合を
得やすく、染色堅牢度が低下しにくいし、ポリウレタン
樹脂の露出度も適度であって好ましい品位を備えやす
い。
【0009】本発明の機能性スエード調人工皮革には、
キトサンとコラーゲンの誘導体を付与することにより、
抗菌性や消臭性、ナップ形態安定性などの多機能性を高
める。具体的には、前記の誘導体をシリコーン樹脂に重
合して用いると好適である。前記の誘導体を、前記の合
成繊維とポリウレタン樹脂との総重量に対し、0.01
〜3重量%の範囲に付与するものである。さらに好まし
くは0.1〜2重量%の範囲で付与すると、十分な効果
を得やすく、加工コストも適当である。本発明でいうキ
トサンは、甲殻類から抽出される天然高分子の多糖類で
あり、キチンを脱アセチル化した生成物である。コラー
ゲンは、硬蛋白質の1つであり、生体の結合組織の主成
分をなし、骨、軟骨、腱、皮膚、魚鱗などに存在する。
キトサンとコラーゲンの誘導体は、キトサンとコラーゲ
ンとを結合したものをいい、一般にキト・コラ誘導体と
よばれているものである。キトサンとコラーゲンの誘導
体としては、例えば、日本理化(株)製のHR−612
Aなどを用いることができる。
キトサンとコラーゲンの誘導体を付与することにより、
抗菌性や消臭性、ナップ形態安定性などの多機能性を高
める。具体的には、前記の誘導体をシリコーン樹脂に重
合して用いると好適である。前記の誘導体を、前記の合
成繊維とポリウレタン樹脂との総重量に対し、0.01
〜3重量%の範囲に付与するものである。さらに好まし
くは0.1〜2重量%の範囲で付与すると、十分な効果
を得やすく、加工コストも適当である。本発明でいうキ
トサンは、甲殻類から抽出される天然高分子の多糖類で
あり、キチンを脱アセチル化した生成物である。コラー
ゲンは、硬蛋白質の1つであり、生体の結合組織の主成
分をなし、骨、軟骨、腱、皮膚、魚鱗などに存在する。
キトサンとコラーゲンの誘導体は、キトサンとコラーゲ
ンとを結合したものをいい、一般にキト・コラ誘導体と
よばれているものである。キトサンとコラーゲンの誘導
体としては、例えば、日本理化(株)製のHR−612
Aなどを用いることができる。
【0010】キト・コラ誘導体の耐久性を高め、さら
に、撥水性やその他の機能を付与する観点から、前記の
誘導体は撥水性を有するバインダーを併用して付与する
ことが好ましい。本発明におけるバインダーとは、シリ
コーンオイルとフッ素化合物とを組み合わせたものであ
り、例えば、日本理化(株)製のHR−612Bを用い
ることができる。また、撥水性を高めるだけでなく、撥
水性に変えて親水性など用途に応じた他の性能を高める
ことももちろん可能である。例えばブラウスなどの用途
には、撥水性を必要とせず、むしろ親水性を要求される
場合がある。その場合には、親水性のバインダーと共に
前記の誘導体を付与することで、高い親水性を有する機
能性スエード調人工皮革を提供することができる。
に、撥水性やその他の機能を付与する観点から、前記の
誘導体は撥水性を有するバインダーを併用して付与する
ことが好ましい。本発明におけるバインダーとは、シリ
コーンオイルとフッ素化合物とを組み合わせたものであ
り、例えば、日本理化(株)製のHR−612Bを用い
ることができる。また、撥水性を高めるだけでなく、撥
水性に変えて親水性など用途に応じた他の性能を高める
ことももちろん可能である。例えばブラウスなどの用途
には、撥水性を必要とせず、むしろ親水性を要求される
場合がある。その場合には、親水性のバインダーと共に
前記の誘導体を付与することで、高い親水性を有する機
能性スエード調人工皮革を提供することができる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の機能性スエード調人工皮革
について具体例を用いてさらに詳細に説明する。実施例
および比較例で用いた評価方法は次の通りである。 撥水性 JIS L 1092のスプレー法により、未洗濯およ
び繰り返し洗濯を10回行った後の両方について撥水性
を測定した。 消臭性 アンモニアの初期濃度が200ppmになるよう調整し
た、500mlのポリエチレン製洗浄瓶に試料3gをい
れ、室温下で20分間放置した後、洗浄瓶に残留するア
ンモニアガス濃度を、未洗濯および繰り返し洗濯10回
後の両方について測定した。硫化水素については、初期
濃度を2000ppmとし、アンモニアと同様に残留ガ
ス濃度を測定した。 抗菌性 シェークフラスコ法を用い、繰り返し洗濯10回後の減
菌率を測定した。 風合 未洗濯および繰り返し洗濯10回後について、手で触っ
た感触でソフト、やや粗硬、粗硬を判断した。 ナップ形態安定性 未洗濯および繰り返し洗濯10回後について、風乾後の
ナップの乱れの程度を視覚により評価した。
について具体例を用いてさらに詳細に説明する。実施例
および比較例で用いた評価方法は次の通りである。 撥水性 JIS L 1092のスプレー法により、未洗濯およ
び繰り返し洗濯を10回行った後の両方について撥水性
を測定した。 消臭性 アンモニアの初期濃度が200ppmになるよう調整し
た、500mlのポリエチレン製洗浄瓶に試料3gをい
れ、室温下で20分間放置した後、洗浄瓶に残留するア
ンモニアガス濃度を、未洗濯および繰り返し洗濯10回
後の両方について測定した。硫化水素については、初期
濃度を2000ppmとし、アンモニアと同様に残留ガ
ス濃度を測定した。 抗菌性 シェークフラスコ法を用い、繰り返し洗濯10回後の減
菌率を測定した。 風合 未洗濯および繰り返し洗濯10回後について、手で触っ
た感触でソフト、やや粗硬、粗硬を判断した。 ナップ形態安定性 未洗濯および繰り返し洗濯10回後について、風乾後の
ナップの乱れの程度を視覚により評価した。
【0012】実施例1 染色後、帯電防止剤を付与し乾燥を終えた単繊維繊度
0.14デニールのポリエステル系合成繊維とポリウレ
タン樹脂との重量比が、65/35である市販のスエー
ド調人工皮革に対し、キトサンとコラーゲンの誘導体
(HR−612A;日本理化(株)製)0.1重量%
(固型分換算)および前記誘導体のバインダー(HR−
612B;日本理化(株)製)0.45重量%(固型分
換算)をパッド/ニップして付与し、120℃で5分間
乾燥すると同時にキュアリングを施し、機能性スエード
調人工皮革を製造した。得られたスエード調人工皮革に
ついて、各種物性を評価したので、その結果を表1に示
す。製造した人工皮革は、洗濯前および洗濯後ともに高
い撥水性や消臭性を有し、ナップ形態も安定しており、
ソフトで良好な風合の機能性スエード調人工皮革であっ
た。
0.14デニールのポリエステル系合成繊維とポリウレ
タン樹脂との重量比が、65/35である市販のスエー
ド調人工皮革に対し、キトサンとコラーゲンの誘導体
(HR−612A;日本理化(株)製)0.1重量%
(固型分換算)および前記誘導体のバインダー(HR−
612B;日本理化(株)製)0.45重量%(固型分
換算)をパッド/ニップして付与し、120℃で5分間
乾燥すると同時にキュアリングを施し、機能性スエード
調人工皮革を製造した。得られたスエード調人工皮革に
ついて、各種物性を評価したので、その結果を表1に示
す。製造した人工皮革は、洗濯前および洗濯後ともに高
い撥水性や消臭性を有し、ナップ形態も安定しており、
ソフトで良好な風合の機能性スエード調人工皮革であっ
た。
【0013】実施例2 実施例1と同様にして、ただしキトサンとコラーゲンの
誘導体をバインダーを用いないで付与し、機能性スエー
ド調人工皮革を製造した。得られた人工皮革について各
種物性を評価したのでその結果を表1に示す。製造した
人工皮革は、洗濯後の消臭性およびナップ形態安定性が
低下したものの、全体として高い多機能性を有し、ソフ
トで良好な風合の機能性スエード調人工皮革であった。
誘導体をバインダーを用いないで付与し、機能性スエー
ド調人工皮革を製造した。得られた人工皮革について各
種物性を評価したのでその結果を表1に示す。製造した
人工皮革は、洗濯後の消臭性およびナップ形態安定性が
低下したものの、全体として高い多機能性を有し、ソフ
トで良好な風合の機能性スエード調人工皮革であった。
【0014】実施例3 実施例1と同様にして得られた人工皮革を、通常のフッ
素系撥水剤(アサヒガードLS6030;旭硝子(株)
製)8g/リットルと、前記撥水剤のバインダー(スミ
テックスレジンM3;住友化学(株)製)3g/リット
ルおよびその架橋触媒(スミテックスアクセレレータA
CX;住友化学(株)製)0.3g/リットルを含む水
溶液に浸漬し、ピックアップ率50%にマングルで絞
り、120℃で5分間乾燥すると同時にキュアリングを
施し、機能性スエード調人工皮革を製造した。得られた
人工皮革について各種物性を評価したので、その結果を
表1に示す。製造した機能性スエード調人工皮革は、初
期の撥水性が極めて高く、洗濯後も安定した撥水性を維
持していた。
素系撥水剤(アサヒガードLS6030;旭硝子(株)
製)8g/リットルと、前記撥水剤のバインダー(スミ
テックスレジンM3;住友化学(株)製)3g/リット
ルおよびその架橋触媒(スミテックスアクセレレータA
CX;住友化学(株)製)0.3g/リットルを含む水
溶液に浸漬し、ピックアップ率50%にマングルで絞
り、120℃で5分間乾燥すると同時にキュアリングを
施し、機能性スエード調人工皮革を製造した。得られた
人工皮革について各種物性を評価したので、その結果を
表1に示す。製造した機能性スエード調人工皮革は、初
期の撥水性が極めて高く、洗濯後も安定した撥水性を維
持していた。
【0015】比較例1 実施例1で用いたスエード調人工皮革と同様のスエード
調人工皮革を、キトサンとコラーゲンの誘導体およびそ
のバインダーを付与しないでそのまま用い、各種物性を
評価した結果を表1に示す。撥水性、消臭性、ナップ形
態安定性ともに低く、風合も満足できる状態ではなかっ
た。
調人工皮革を、キトサンとコラーゲンの誘導体およびそ
のバインダーを付与しないでそのまま用い、各種物性を
評価した結果を表1に示す。撥水性、消臭性、ナップ形
態安定性ともに低く、風合も満足できる状態ではなかっ
た。
【0016】比較例2 比較例1で用いたものと同様のスエード調人工皮革に、
実施例3と同様にしてフッ素系撥水加工を施し、スエー
ド調人工皮革を製造した。得られた人工皮革について各
種物性の評価を行ったので、その結果を表1に示す。得
られたスエード調人工皮革は、初期の撥水性は十分なも
のの、洗濯後に大幅に低下し、消臭性やナップ形態安定
性も低く、粗硬な風合で製品価値に乏しかった。
実施例3と同様にしてフッ素系撥水加工を施し、スエー
ド調人工皮革を製造した。得られた人工皮革について各
種物性の評価を行ったので、その結果を表1に示す。得
られたスエード調人工皮革は、初期の撥水性は十分なも
のの、洗濯後に大幅に低下し、消臭性やナップ形態安定
性も低く、粗硬な風合で製品価値に乏しかった。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明の機能性スエード調人工皮革は、
キトサンとコラーゲンの誘導体が付与されているので、
抗菌性、消臭性、ナップ形態安定性など優れた多機能性
を有し、風合に優れている。キトサンとコラーゲンの誘
導体をそのバインダーを用いて付与すると、さらに多機
能性の性能や耐久力を高めることができる。本発明のス
エード調人工皮革およびその製造方法により、安定した
多機能性と優れた風合とを兼備する機能性スエード調人
工皮革を提供することができる。
キトサンとコラーゲンの誘導体が付与されているので、
抗菌性、消臭性、ナップ形態安定性など優れた多機能性
を有し、風合に優れている。キトサンとコラーゲンの誘
導体をそのバインダーを用いて付与すると、さらに多機
能性の性能や耐久力を高めることができる。本発明のス
エード調人工皮革およびその製造方法により、安定した
多機能性と優れた風合とを兼備する機能性スエード調人
工皮革を提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】単繊維繊度0.001〜2デニールの合成
繊維/ポリウレタン樹脂の重量比が90/10〜50/
50で構成され、かつ、キトサンおよびコラーゲンの誘
導体が、合成繊維およびポリウレタン樹脂の総重量に対
し0.01〜3重量%付与されていることを特徴とす
る、機能性スエード調人工皮革。 - 【請求項2】キトサンおよびコラーゲンの誘導体が撥水
性を有するバインダーを併用して付与されていることを
特徴とする、請求項1に記載の機能性スエード調人工皮
革。 - 【請求項3】キトサンおよびコラーゲンの誘導体が親水
性を有するバインダーを併用して付与されていることを
特徴とする、請求項1に記載の機能性スエード調人工皮
革。 - 【請求項4】単繊維繊度0.001〜2デニールの合成
繊維/ポリウレタン樹脂の重量比が、90/10〜50
/50で構成される人工皮革の生機に、キトサンおよび
コラーゲンの誘導体の、合成繊維およびポリウレタン樹
脂の総重量に対し0.01〜3重量%を、撥水性または
親水性を有するバインダーを併用して付与することを特
徴とする、機能性スエード調人工皮革の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12975096A JPH09310286A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 機能性スエード調人工皮革とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12975096A JPH09310286A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 機能性スエード調人工皮革とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09310286A true JPH09310286A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=15017282
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12975096A Pending JPH09310286A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 機能性スエード調人工皮革とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09310286A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101956333A (zh) * | 2010-08-25 | 2011-01-26 | 厦门泓信超细纤维材料有限公司 | 一种提高定岛超细纤维合成革卫生性能的方法 |
| CN102140763A (zh) * | 2011-01-29 | 2011-08-03 | 陕西科技大学 | 一种可持久改善超细纤维合成革基布卫生性能的后整理方法 |
| WO2013039118A1 (ja) * | 2011-09-16 | 2013-03-21 | メルクス株式会社 | 合成皮革ペースト、並びにこれを用いた合成皮革シートおよび補修材 |
| CN113755002A (zh) * | 2021-09-22 | 2021-12-07 | 莆田市涵江怡丰鞋业有限公司 | 一种耐水洗女鞋的制备方法 |
-
1996
- 1996-05-24 JP JP12975096A patent/JPH09310286A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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