JPH09312280A - ドライエッチング方法 - Google Patents

ドライエッチング方法

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JPH09312280A
JPH09312280A JP12661696A JP12661696A JPH09312280A JP H09312280 A JPH09312280 A JP H09312280A JP 12661696 A JP12661696 A JP 12661696A JP 12661696 A JP12661696 A JP 12661696A JP H09312280 A JPH09312280 A JP H09312280A
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dry etching
etching method
film
plasma
etched
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JP12661696A
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Tetsuya Tatsumi
哲也 辰巳
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デュアルゲート構造のn型,p型多結晶シリ
コンを同一エッチング工程で加工すると、エッチングレ
ートの差によりp型多結晶シリコンのエッチング残りを
生じるかn型多結晶シリコン側の下地が過剰にエッチン
グされた。 【解決手段】 基板上に形成した膜質の異なる被エッチ
ング膜をプラズマ中で同時にエッチングするドライエッ
チング方法において、被エッチング膜の一方の膜質を有
する部分(例えばn型多結晶シリコン膜)のエッチング
レートと被エッチング膜の他方の膜質を有する部分(例
えばp型多結晶シリコン膜)のエッチングレートとの差
を小さくする方向に被エッチング膜に入射する負イオン
量を、多結晶電子温度を変化させることによって制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
技術におけるドライエッチング方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ULSIの高集積化が進む中、微細加工
技術への要求はますます厳しいものとなってきている。
ドライエッチング工程においても、例外ではなく、精度
の高い加工方法の提案がなされている。特にトランジス
タ特性に大きな影響を持つゲート電極の形成工程におい
ては、極薄のゲート絶縁膜に対応するための高選択比お
よび高度な寸法制御性が要求されている。近年では、こ
のような要求のため、高密度プラズマ中で、塩素ラジカ
ルによる加工方法が確立されている。この方法によっ
て、非常に高い対酸化シリコン選択比および塩化シリコ
ン(SiCl)系の側壁保護膜を使用した異方性の高い
加工プロセスを実現することが可能になっている。
【0003】CMOSの形成工程においては、微細化、
高集積化が進むにつれ、短チャネル効果の抑制を主とし
た目的で、いわゆる、デュアルゲート構造が採用されて
いる。これは、従来のゲート構造ではn+ 型多結晶シリ
コンを用いたタングステンポリサイドが使用されていた
のに対し、P−MOSトランジスタの電極をp+ 型多結
晶シリコンで形成し、N−MOSトランジスタの電極を
+ 型多結晶シリコンで形成するものである。これによ
り、P−MOSトランジスタおよびN−MOSトランジ
スタの両方ともチャネルをゲート酸化膜の直下に形成す
ることが可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デュア
ルゲート構造の採用にともない、ゲート加工時には、p
+ 型多結晶シリコンとn+ 型多結晶シリコンと不純物を
ドーピングしていないいわゆるノンドープト多結晶シリ
コンとが混在する状態になる。これは、不純物のドーピ
ングをイオンインプランテーションにより必要な部分の
みにドーピングを行うことによるもので、p+ 型多結晶
シリコンが形成される領域にはホウ素、二フッ化ホウ素
等がドーピングされ、n+ 型多結晶シリコンが形成され
る領域にはリン、ヒ素等がドーピングされる。また上記
各不純物のドーピングは、トランジスタのごく近傍のみ
に限られて行われるため、被エッチング物のほとんどは
ノンドープト多結晶シリコンになる。なお、実際には、
ゲート電極はタングステンポリサイド構造をとっている
ので、下層の多結晶シリコン層が前述のような構成にな
る場合が多い。
【0005】上記のようにドーピングされている不純物
の種類および量が異なる多結晶シリコン膜をエッチング
によって加工する場合を、図6によって説明する。
【0006】図6の(1)に示すように、シリコン基板
111上に酸化シリコン膜112を介してn+ 型多結晶
シリコン膜113n、ノンドープト多結晶シリコン膜1
13、p+ 型多結晶シリコン膜113pが形成されてい
る。さらに各多結晶シリコン膜113n,113,11
3p上にはタングステンシリサイド膜114が形成さ
れ、さらにレジストからなるマスク115n,115,
115pが形成されている。
【0007】多結晶シリコンのエッチングでは、 表面に塩素原子(Cl)、塩素ラジカル(Cl*)、
塩素イオン(Cl- )等が吸着する。 この表面に塩素イオン(Cl+ )が入射することで格
子振動としてのエネルギーが与えられる。 反応生成物として塩化シリコン(SiClx )が形成
され、それが表面より離脱する。という反応機構を持
つ。
【0008】ここでエッチングレートを決定するのは、
のイオンエネルギーが一定でかつ十分である条件下に
おいて、のラジカル量(Cl、Cl*、Cl- )であ
ると考えられる。特に、Clは電気陰性度が高いため、
イオン衝撃による外部からのエネルギー入力がない場合
には、容易に電子付着を起こしてCl- になる。このよ
うな負イオンは、一般に中性粒子よりも反応性が高く、
したがって表面でのCl- の濃度が高いほどエッチング
レートが高くなる。
【0009】多結晶シリコン表面のCl- の量は、n+
型多結晶シリコンの場合(従来の場合)には、吸着した
中性の塩素原子に多結晶シリコン中の伝導電子が供与さ
れることで比較的多くなる。したがって、多結晶シリコ
ン中の電子が多い程、すなわち、n+ 型にするための不
純物が多い程もしくはその活性化の度合いが高い程、C
- の生成も多くなるのでエッチングレートも高くな
る。これとは逆に、ノンドープト多結晶シリコンもしく
はp+ 型多結晶シリコンの場合には、相対的にみた上記
Cl- の寄与が少なくなるのでエッチングレートは遅く
なる。
【0010】したがって、図6の(2)に示すように、
+ 型多結晶シリコン膜113nがエッチングされたと
き、n+ 型多結晶シリコン膜113nよりもエッチング
レートが遅いノンドープト多結晶シリコン膜113やp
+ 型多結晶シリコン膜113pはエッチングされきって
いない。
【0011】このため、ノンドープト多結晶シリコン膜
113やp+ 型多結晶シリコン膜113pの部分ではい
わゆるストリンガー(エッチング残り)を除去するため
に、いわゆるオーバエッチングを行う。このエッチング
の間に図6の(3)に示すように、n+ 型多結晶シリコ
ン膜113nの部分では、非常に過大なるオーバエッチ
ングが行われることになり、下地の酸化シリコン膜11
2が削られ、場合によってはさらにシリコン基板111
が削られ、基板掘れ121が生じる。もしくはノッチ
(図示省略)の発生のような形状異常を発生する恐れが
ある。
【0012】上記のように、多結晶シリコン膜の膜質
(p型、n型)によるエッチングレート差は、多結晶シ
リコン中の伝導電子量によって、エッチング種であるC
- 等の負性ラジカル量が変化するために生じる。この
負性ラジカルは、上記ドライエッチングの場合には、中
性ラジカルが基板表面上で伝導電子をトンネル効果で受
け取って始めて発生していた。一方、プラズマ中では比
較的高い電子温度状態になっているため、Cl- はほと
んど存在していなかった。またシース電界によって負性
ラジカルは退けられるため、実質的にはプラズマから被
エッチング膜上にCl- が入射することはなかった。こ
のように、負性ラジカル量が十分でないためにエッチン
グレートの差が生じていた。したがって、n+ 型多結晶
シリコン膜とp+ 型多結晶シリコン膜とのエッチングレ
ートを極力小さく抑える技術が、今後のULSIの開発
において、非常に重要な意味を持つことになる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたドライエッチング方法である。す
なわち、基板上に形成した膜質の異なる被エッチング膜
をプラズマ中で同時にエッチングする際に、被エッチン
グ膜の一方の膜質を有する部分のエッチングレートと被
エッチング膜の他方の膜質を有する部分のエッチングレ
ートとの差を小さくする方向に被エッチング膜に入射す
る負イオン量を制御するドライエッチング方法である。
【0014】上記ドライエッチング方法では、膜質差
(p型、n型)によるエッチングレートの差を小さくす
る方向に被エッチング膜に入射する負イオン量を制御す
ることから、エッチングレートはプラズマから供与され
る負イオン量に律速されるようになる。そのため、膜質
によるエッチングレート差が低減される。
【0015】また上記ドライエッチング方法において
は、プラズマのポテンシャルよりも高い正のバイアスを
基板に印加することによって、プラズマ中で生成された
負イオンを被エッチング膜上に導入する。
【0016】上記のようにプラズマのポテンシャルより
も高い正のバイアスを基板に印加するドライエッチング
方法では、負イオンは正のバイアスを印加した基板に引
き寄せられるようにして被エッチング膜上に導入され
る。そのため、基板上の表面反応(電子供与)に寄らず
負性ラジカルが生成されてエッチングが行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のドライエッチング方法に
係わる実施形態の一例を、図1のタイミングチャートに
よって説明する。図1の縦軸には、図の上から順にソー
スパルス電界強度、エッチング雰囲気の電子密度、エッ
チング雰囲気の電子温度、エッチング雰囲気の負イオン
量、バイアスパルス電界強度を示し、各横軸にタイミン
グを示す。
【0018】高密度プラズマを生成するドライエッチン
グ装置によって、異なる膜質の被エッチング膜として、
例えばn型、ノンドープ、p型というように導電型の異
なる多結晶シリコン膜を同時にエッチングするには、各
膜質によるエッチングレートの差を小さくする方向に、
多結晶シリコン膜に入射する負イオン量を制御する必要
がある。その方法としては、プラズマ中における負イオ
ン濃度を、プラズマが拡散していく領域(空間的アフタ
ーグロー)中の電子温度を変化させることで制御する。
もしくは負イオンが存在しえるような電子温度で発生さ
れるパルスプラズマ領域(時間的アフターグロー)中の
電子温度を変化させることで制御する。そして空間的も
しくは時間的アフターグロー中においては、負イオンが
多く生成されるため、そのような領域の電子温度を変化
させることによって負イオン濃度は容易に制御されるこ
とになる。
【0019】具体的には、図1に示すように、ドライエ
ッチング装置のエッチングチャンバ(図示省略)内に導
入するソース電界をパルス電界(以下ソースパルス電界
という)とし、例えばパルス放電のオフ時間toff が
0.5μs以上30μs以下のパルス放電によって供給
する。このパルス放電は、望ましくはパルス放電のオフ
時間toff が5.0μs以上10μs以下になるように
設定する。なお、以降、「オン」とはパルスが印加され
ている状態をいい、「オフ」とはパルスが印加されてい
ない状態をいう。一方、上記パルス放電のオフ時間tof
f が0.5μsより短いの場合には、負イオンが十分に
生成される前に再びオンになり、エッチングレートが低
下する。また上記パルス放電のオフ時間toff が30μ
sより長い場合には、電子密度が低下するためエッチン
グレートが低下する。なお、ソースパルス電界の印加時
間tsは、上記オン・オフの周期T内において適宜選択
される。
【0020】また基板に供給されるバイアス電界もパル
ス電界(以下バイアスパルス電界という)とし、上記ソ
ースパルス電界がオフになっているときの、例えば最後
の3μs(オフからオンにかわる直前の3μs)に限り
パルス状に正の電界で印加する。なお、バイアスパルス
電界の印加時間tbは、上記オン・オフの周期Tのうち
のパルス放電のオフ時間toff 内において適宜選択され
る。
【0021】上記のようにパルス電界を印加すると、上
記ソースパルス電界のオフ時には電子温度、電子密度は
減少し、負イオン量は増加する。正確にいうならば、負
イオンの電子の再脱離の反応が電子温度を低くしてい
る。なお、ここでいう電子温度はパルスのオン・オフを
1周期としたときの平均で定義する。そして上記電子温
度は、放電の1周期中に少なくとも1eV以上5eV以
下の状態になるように設定され、望ましくは、放電の1
周期中に少なくとも3eV程度になるように設定され
る。一方、上記電子温度が1eVより低いの場合には、
解離自体が進まないためにエッチングレートが低下す
る。また上記電子温度が5eVより高い場合には、チャ
ージアップによるダメージが大きくなる。
【0022】そして、上記バイアスパルス電界をプラズ
マのポテンシャルよりも高い正のバイアスとして基板に
印加することによって、プラズマ中で生成された負イオ
ンは、正のバイアスを印加した基板に引き寄せられて、
多結晶シリコン膜上に導入される。もし、プラズマのポ
テンシャル以下の正のバイアスを基板に印加した場合に
は、負イオンを基板に引き寄せる力が十分ではないため
に、プラズマ中で生成された負イオンは多結晶シリコン
膜上に導入され難くなる。
【0023】また、上記バイアスパルス電界を印加する
タイミングは、ソースパルス電界のオフ時でプラズマ中
での負イオン濃度が最も高くなるときが好ましい。すな
わち、例えばRFバイアスの周期の正の時間帯、もしく
はソースパルス放電のオフ時に最も負イオン濃度が高く
なるソースパルス放電がオンになる直前のタイミングに
同期させて正のバイアスパルス(パルス放電の場合)を
基板に印加することで、上記負イオンは効率よく基板上
へ導入される。そのため、基板上の表面反応(電子供
与)に寄らず負性ラジカルが生成されてエッチングが行
われるので、膜質の差によるエッチングレートの差が少
なくなる。
【0024】上記のように電界を印加することによっ
て、各多結晶シリコン膜上の負イオン濃度は、n+ 型多
結晶シリコン膜に対してノンドープト多結晶シリコン膜
の部分およびp+ 型多結晶シリコン膜の部分でも大きく
低くはならない(相対的な差は0にはできないが、変化
物よりも大量に負イオンを導入することで見かけ上の差
が小さくなる)。したがって、n+ 型多結晶シリコン
膜、p+ 型多結晶シリコン膜を問わず、ほぼ均一にエッ
チングを進めることが可能になる。
【0025】また基板に印加されるバイアスがパルス状
であることから、基板に対するダメージは低減される。
【0026】次に図2に示すICP(Inductively Coup
led Plasma)ドライエッチング装置を用いて、上記実施
形態で説明したエッチング方法を適用してデュアルゲー
トを形成する製造工程の一例を、図3の製造工程図によ
って説明する。まずICPドライエッチング装置を、図
2の概略構成図によって説明する。
【0027】図2に示すように、ICPドライエッチン
グ装置31には、被エッチング体をエッチング処理する
雰囲気を形成するチャンバ32が備えられている。この
チャンバ32の外側周にはコイル33が備えられ、この
コイル33には13.56MHzの高周波電界を印加す
るための高周波電源34が接続されている。また上記チ
ャンバの内部には、電極35が備えられ、この電極35
上には被エッチング体51(後述するシリコン基板11
上に各多結晶シリコン膜13およびWSi2 膜14を形
成したもの)が載置される。そして上記電極35には高
周波バイアス電源36が接続されている。
【0028】上記高周波電源34および高周波バイアス
電源36は、ともに連続もしくはパルスの印加方式を選
択できる電源である。ここでのパルスはオン・オフのそ
れぞれの時間が0.5μs以上30μs以下、望ましく
は5μs以上10μs以下に制御して、duty比が決
定されるものであり、これの違いによる電子密度の低下
は生じないものとする。さらに上記高周波電源34と高
周波バイアス電源36とには、各電源から供給されるパ
ルスの位相を制御する位相整合器37が接続されてい
る。
【0029】また、上記チャンバ32には、当該チャン
バ32内にエッチングガスを導入するためのガス供給系
(図示省略)と、当該チャンバ32内のガスを排気する
ためのガス排気系(図では排気管39を示す)とが接続
されている。
【0030】上記のような構成を有するICPドライエ
ッチング装置では、コイル33に13.56MHzの高
周波電界を印加することによって、チャンバ32内にプ
ラズマを生成して、被エッチング膜を加工する。次に一
例として、タングステンポリサイド電極の加工方法を図
3によって説明する。
【0031】図3の(1)に示すように、基板となるシ
リコン基板11上にゲート酸化膜12を形成し、さらに
このゲート酸化膜12上に被エッチング膜となるノンド
ープト多結晶シリコン膜13を形成する。その後、イオ
ン注入法によって、ノンドープト多結晶シリコン膜13
にn+ 型の不純物〔例えばリン(P)〕を選択的にドー
ピングしてn+ 型多結晶シリコン膜13nを形成し、ま
たノンドープト多結晶シリコン膜13にp+ 型の不純物
〔例えば二フッ化ホウ素(BF2 )〕を選択的にドーピ
ングしてp+ 型多結晶シリコン膜13pを形成する。し
たがって、n+ 型多結晶シリコン膜13n、ノンドープ
ト多結晶シリコン膜13およびp+ 型多結晶シリコン膜
13pが形成される。
【0032】上記イオン注入条件としては、一例とし
て、n+ 型不純物のイオン注入の場合には、加速電圧=
10keV(投影飛程Rp=8.5nm)、ドーズ量=
5×1015個/cm2 に設定し、p+ 型不純物のイオン
注入の場合には、加速電圧=5keV(投影飛程Rp=
8nm)、ドーズ量=5×1015個/cm2 に設定し
た。
【0033】さらに上記多結晶シリコン膜13上にタン
グステンシリサイド(WSi2 )膜14を例えば化学的
気相成長(以下CVDという、CVDはChemical Vapou
r Depositionの略)法によって成膜する。
【0034】続いてレジスト塗布およびリソグラフィッ
ク技術によって、ゲート電極の形成領域上にレジストパ
ターン15を形成する。
【0035】その後、上記レジストパターン15をエッ
チングマスクに用いたエッチングによって、上記WSi
2 膜14と各多結晶シリコン膜13n、13、13pを
加工する。この加工を行うエッチング装置には、例えば
上記図2によって説明したICPドライエッチング装置
を用いた。
【0036】このエッチングでは、n+ 型多結晶シリコ
ン膜13n、ノンドープト多結晶シリコン膜13および
+ 型多結晶シリコン膜13pをプラズマ中で同時にエ
ッチングする際に、n+ 型多結晶シリコン膜13nのエ
ッチングレートとp+ 型多結晶シリコン膜13pのエッ
チングレートとの差を小さくする方向に各多結晶シリコ
ン膜13に入射する負イオン量を制御する。
【0037】上記エッチング条件の一例を以下に説明す
る。 エッチングガスおよび流量:塩素(Cl2 ):酸素(O
2 )=100sccm〔以下、sccmは標準状態にお
ける体積流量(cm3 /分)を表す〕:5sccm、 エッチング雰囲気の圧力:0.5Pa、 基板温度:0℃、 ソース電力:1.0kW、 ソース電源からの入力:オン:オフ=3μs:7μsの
パルス印加、 バイアス電力:50W(ただし、ソース電源のオフ時に
おけるオンになる直前の3μsにパルス状に正の電界を
シリコン基板11に印加)に設定した。
【0038】上記のように電界を印加することによっ
て、負イオン量はソースパルス電界のオフ時に高くな
る。このようにして生成された負イオンは、RFバイア
スパルスの印加時に、基板上に入射するため、多結晶シ
リコンの膜質(導電型)によるエッチングレートの変化
を小さく抑えることができる。それは各多結晶シリコン
膜13n、13、13p上の負イオン濃度が、ノンドー
プト多結晶シリコン膜13の部分およびp+ 型多結晶シ
リコン膜13pの部分でも低くならない(相対的な差は
0にはできないが、変化物よりも大量に負イオンを導入
することで見かけ上の差が小さくなる)ためである。
【0039】したがって、n+ 型多結晶シリコン膜13
n、p+ 型多結晶シリコン膜13pを問わず、ほぼ均一
にエッチングを進めることが可能になる。その結果、図
3の(2)に示すように、オーバエッチングによってゲ
ート酸化膜12やシリコン基板11が掘れることもな
く、またノンドープト多結晶シリコン膜13やp+ 型多
結晶シリコン膜13pのエッチング残りを生じることも
なく、n+ 型多結晶シリコン膜13n、ノンドープト多
結晶シリコン膜13およびp + 型多結晶シリコン膜13
pのそれぞれによるパターンの形成が可能になる。よっ
て、導電型が異なる多結晶シリコン膜で形成されるデュ
アルゲート電極を、下地の過剰な損失もしくは多結晶シ
リコン膜のエッチング残りを生じることなく、良好に形
成することが可能になった。
【0040】エッチングレートに係わる多結晶シリコン
膜の膜質の差は上記説明した導電型とともにドーズ量に
よっても生じる。ここで、多結晶シリコン膜のエッチン
グレートとドーズ量との関係を、図4によって説明す
る。図4の(1)にはリン(P)をドーピングした多結
晶シリコン膜を示し、図4の(2)には二フッ化ホウ素
(BF2 )をドーピングした多結晶シリコン膜を示す。
各図とも、縦軸にエッチングレートを示し、横軸にドー
ズ量を示す。
【0041】図4の(1)に示すように、多結晶シリコ
ン膜に対するリンのドーズ量を増加させていくと、その
多結晶シリコン膜のエッチングレートは増加する。また
図4の(2)に示すように、多結晶シリコン膜に対する
二フッ化ホウ素のドーズ量を増加させていくと、その多
結晶シリコン膜のエッチングレートは減少する。
【0042】このように、多結晶シリコン膜に含まれる
不純物の種類およびその量によってもエッチングレート
は変化する。特に、異なる導電型の不純物(リンとホウ
素)の場合、ドーズ量が多くなるに従いエッチングレー
トの差は大きくなる傾向にある。したがって、上記エッ
チング方法によって、エッチングレートの差を小さくし
てエッチングを行うことは重要となる。
【0043】次に、前記図3によって説明したタングス
テンポリサイドをECR(ElectronCycrotron Resonanc
e)ドライエッチング装置によって加工する場合を説明
する。
【0044】まず、上記ECRドライエッチング装置を
図5の概略構成図によって説明する。図5に示すよう
に、ECRドライエッチング装置41には、被エッチン
グ体をエッチング処理する雰囲気を形成するチャンバ4
2が備えられている。このチャンバ42の上部には石英
窓43を介して導波管44が接続され、の導波管44に
はマイクロ波発生器45が設けられている。このマイク
ロ波発生器45は、2.45GHzの例えばパルスマイ
クロ波を発生するもので、電源46が接続されている。
また上記チャンバ42の外側周には875ガウスの磁場
を発生させるためのコイル47が備えられ、このコイル
47には電源(図示省略)が接続されている。
【0045】一方、上記チャンバ42の内部には電極4
8が備えられ、この電極48上には被エッチング体51
が載置される。そして上記電極48にはRFバイアス電
源49が接続されている。このRFバイアス電源49は
800kHzの交流電界を印加するものである。
【0046】なお、図示はしないが、上記チャンバ42
には、当該チャンバ42内にエッチングガスを導入する
ためのガス供給系と、当該チャンバ42内のガスを排気
するためのガス排気系とが接続されている。
【0047】上記のような構成を有するECRドライエ
ッチング装置41では、導波管44より2.45GHz
のマイクロ波をチャンバ42内に導入することでコイル
47からの875ガウスの磁場の共鳴によって、高密度
のプラズマを生成し、被エッチング体51を加工する。
【0048】上記ECRドライエッチング装置41を用
いて、上記図2によって説明したのと同様の多結晶シリ
コン膜をエッチングする方法を、以下に説明する。この
エッチング条件は、一例として、 エッチングガスおよび流量:Cl2 :O2 =75scc
m:6sccm、 エッチング雰囲気の圧力:0.4Pa、 マイクロ波:800W(オン:オフ=2μs:8μsの
パルス印加)、 RF電力:60W、 基板温度:0℃、 に設定した。
【0049】この場合にも、前記と同様の理由によっ
て、負イオン量はソースパルス電界のオフ時に高くな
る。このようにして生成された負イオンは、RFバイア
スの正の周期に、基板上に入射(この場合にはRFの周
波数が低いため電界の変動に十分追随して負イオンが移
動し、基板上に入射)するため、多結晶シリコンの膜質
(導電型)によるエッチングレートの変化を小さく抑え
ることができる。したがって、この方法によれば、下地
の過剰な損失もしくは多結晶シリコンのエッチング残り
を生じることがなくなるので、n型多結晶シリコンとp
型多結晶シリコンとからなるデュアルゲート電極の加工
が良好な状態に行えるようになる。
【0050】なお、本発明は、上記説明したものに限定
されることはなく、エッチング装置、エッチング条件
は、エッチング雰囲気の負イオン濃度を高める条件であ
れば適宜変更することが可能である。また、プラズマの
生成方式は、上記ICP方式、ECR方式等に限定され
ることはなく、ヘリコン波を用いる方式、SWP(Surf
ace Wave Plasma の略)方式、マグネトロン方式等であ
ってもよい。上記各方式のエッチング装置においても、
電子温度は1V以上5eV以下の範囲において任意の値
に制御可能であることが望ましい。さらにこのような高
密度、低電子温度のプラズマは、UHF帯のRF放電を
用いることでも実現することが可能であり、この場合も
バイアスパルス等との併用によって有効に負イオンを活
用することが可能である。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
膜質差によるエッチングレートの差を小さくする方向に
被エッチング膜に入射する負イオン量を制御するので、
エッチングレートはプラズマから供与される負イオン量
に律速されるようになり、膜質によるエッチングレート
差を低減することができる。また上記ドライエッチング
方法においては、プラズマ中で生成された負イオンを、
プラズマのポテンシャルよりも高い正のバイアスを基板
に印加することによって被エッチング膜上に導入するの
で、基板上の表面反応に寄らず負性ラジカルが生成され
てエッチングを行うことができる。そのため、膜質の差
によるエッチングレートの差が少なくなる。よって、
0.25μm世代以降の半導体装置の製造工程における
エッチング工程で、微細なデザインルールに対応して形
状異常を生じることなく、良好な加工を行うことが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施形態のタイミングチャート
である。
【図2】ICPドライエッチング装置の概略構成図であ
る。
【図3】本発明をデュアルゲートの製造工程に適用した
一例の製造工程図である。
【図4】エッチングレートとドーズ量との関係図であ
る。
【図5】ECRドライエッチング装置の概略構成図であ
る。
【図6】課題の説明図である。
【符号の説明】
11 シリコン基板 13 ノンドープト多結晶シリ
コン膜 13n n+ 型多結晶シリコン膜 13p p+ 型多
結晶シリコン膜

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成した膜質の異なる被エッチ
    ング膜をプラズマ中で同時にエッチングするドライエッ
    チング方法において、 前記被エッチング膜の一方の膜質を有する部分のエッチ
    ングレートと前記被エッチング膜の他方の膜質を有する
    部分のエッチングレートとの差を小さくする方向に該被
    エッチング膜に入射する負イオン量を制御することを特
    徴とするドライエッチング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のドライエッチング方法に
    おいて、 前記被エッチング膜の一方の膜質を有する部分と前記被
    エッチング膜の他方の膜質を有する部分とで、異なる導
    電型のゲートで構成されるデュアルゲートを形成するこ
    とを特徴とするドライエッチング方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のドライエッチング方法に
    おいて、 前記プラズマ中における負イオン濃度は、該プラズマが
    拡散していく領域中の電子温度を変化させて制御され
    る、もしくは負イオンが存在しえるような電子温度で発
    生されるパルスプラズマ領域中の電子温度を変化させて
    制御されることを特徴とするドライエッチング方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のドライエッチング方法に
    おいて、 前記プラズマ中における負イオン濃度は、該プラズマが
    拡散していく領域中の電子温度を変化させて制御され
    る、もしくは負イオンが存在しえるような電子温度で発
    生されるパルスプラズマ領域中の電子温度を変化させて
    制御されることを特徴とするドライエッチング方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のドライエッチング方法に
    おいて、 前記電子温度は、パルス放電のオフ時間が0.5μs以
    上30μs以下のパルス放電によって制御されることを
    特徴とするドライエッチング方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のドライエッチング方法に
    おいて、 前記電子温度は、パルス放電のオフ時間が0.5μs以
    上30μs以下のパルス放電によって制御されることを
    特徴とするドライエッチング方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のドライエッチング方法に
    おいて、 前記電子温度は、放電の一周期中に少なくとも1eV以
    上5eV以下の状態になることを特徴とするドライエッ
    チング方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のドライエッチング方法に
    おいて、 前記電子温度は、放電の一周期中に少なくとも1eV以
    上5eV以下の状態になることを特徴とするドライエッ
    チング方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のドライエッチング方法に
    おいて、 プラズマ中で生成された前記負イオンは、プラズマのポ
    テンシャルよりも高い正のバイアスを前記基板に印加す
    ることによって前記被エッチング膜上に導入されること
    を特徴とするドライエッチング方法。
  10. 【請求項10】 請求項2記載のドライエッチング方法
    において、 プラズマ中で生成された前記負イオンは、プラズマのポ
    テンシャルよりも高い正のバイアスを前記基板に印加す
    ることによって前記被エッチング膜上に導入されること
    を特徴とするドライエッチング方法。
  11. 【請求項11】 請求項3記載のドライエッチング方法
    において、 プラズマ中で生成された前記負イオンは、プラズマのポ
    テンシャルよりも高い正のバイアスを前記基板に印加す
    ることによって前記被エッチング膜上に導入されること
    を特徴とするドライエッチング方法。
  12. 【請求項12】 請求項4記載のドライエッチング方法
    において、 プラズマ中で生成された前記負イオンは、プラズマのポ
    テンシャルよりも高い正のバイアスを前記基板に印加す
    ることによって前記被エッチング膜上に導入されること
    を特徴とするドライエッチング方法。
  13. 【請求項13】 請求項9記載のドライエッチング方法
    において、 前記基板に印加されるバイアスはパルス状であることを
    特徴とするドライエッチング方法。
  14. 【請求項14】 請求項10記載のドライエッチング方
    法において、 前記基板に印加されるバイアスはパルス状であることを
    特徴とするドライエッチング方法。
  15. 【請求項15】 請求項11記載のドライエッチング方
    法において、 前記基板に印加されるバイアスはパルス状であることを
    特徴とするドライエッチング方法。
  16. 【請求項16】 請求項12記載のドライエッチング方
    法において、 前記基板に印加されるバイアスはパルス状であることを
    特徴とするドライエッチング方法。
  17. 【請求項17】 請求項13記載のドライエッチング方
    法において、 前記バイアスは、プラズマ中での負イオン濃度が最も高
    くなるときに同期させて前記基板に印加されることを特
    徴とするドライエッチング方法。
  18. 【請求項18】 請求項14記載のドライエッチング方
    法において、 前記バイアスは、プラズマ中での負イオン濃度が最も高
    くなるときに同期させて前記基板に印加されることを特
    徴とするドライエッチング方法。
  19. 【請求項19】 請求項15記載のドライエッチング方
    法において、 前記バイアスは、プラズマ中での負イオン濃度が最も高
    くなるときに同期させて前記基板に印加されることを特
    徴とするドライエッチング方法。
  20. 【請求項20】 請求項16記載のドライエッチング方
    法において、 前記バイアスは、プラズマ中での負イオン濃度が最も高
    くなるときに同期させて前記基板に印加されることを特
    徴とするドライエッチング方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005006413A3 (en) * 2003-06-30 2005-04-21 Intel Corp Semiconductor etch speed modification
JP2006165032A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Ulvac Japan Ltd エッチング方法および装置
US7750574B2 (en) 2006-01-20 2010-07-06 Ngk Insulators, Ltd. Method of generating discharge plasma
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JP2012023098A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Hitachi High-Technologies Corp プラズマ処理装置
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JP2022018484A (ja) * 2020-07-15 2022-01-27 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

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