JPH09312786A - 2次元画質改善装置 - Google Patents

2次元画質改善装置

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JPH09312786A
JPH09312786A JP8151571A JP15157196A JPH09312786A JP H09312786 A JPH09312786 A JP H09312786A JP 8151571 A JP8151571 A JP 8151571A JP 15157196 A JP15157196 A JP 15157196A JP H09312786 A JPH09312786 A JP H09312786A
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JP
Japan
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dimensional
image quality
frequency component
input signal
component
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JP8151571A
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English (en)
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Shigehiro Ito
茂広 伊藤
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 テレビジョン等の映像信号に対して、2次元
信号処理によって形成された窓関数を用いて輪郭強調と
同時に雑音低減も行ない画質改善を行なう。 【解決手段】 入力映像信号を2次元の低域成分と高域
成分とに分け、入力映像信号の水平方向に働く微分器1
−3で取り出される水平微分成分と、入力映像信号の垂
直方向に働く微分器1−4で取り出される垂直微分成分
とを得て、両方の成分の絶対値と2次元高域成分の絶対
値とを加算器1−5,1−6に供給して得たエッジ振幅
成分を隣接値で平均化することで(平滑化回路1−7に
より)得た平均エッジ振幅成分から2次元窓関数を得、
2次元窓関数と2次元高域成分との積を乗算器1−9に
供給して新たな2次元高域成分を求め、この新たな2次
元高域成分を所定倍率の増幅器1−10を介して2次元
低域成分に(加算器1−11により)加算して出力し
て、輪郭強調と雑音低減とを同時に行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はテレビジョン等の
映像信号に対して、2次元信号処理によって形成された
窓関数を用いて輪郭強調と同時に雑音低減も行ない、画
質改善を行なうものである。
【0002】
【従来の技術】まず、従来技術についての動作説明を行
なって、その問題点を明らかにし、その後この問題点を
解決出来る本発明技術の説明を行なう。これらの動作説
明の中で、2次元の空間座標や空間周波数を扱うことに
なるが、その際に使用する空間座標、空間周波数及び変
数等を次式,数1のように定義する。
【0003】
【数1】
【0004】さて、本発明が比較の対象とする従来の画
質改善装置、即ち輪郭強調装置の構成例を図3に示す。
輪郭強調の対象とする入力信号は、NTSC方式の輝度
信号である。本発明は輝度信号だけでなく色差信号等に
も適用出来るが、動作説明の為の一例として輝度信号を
取り上げる。ここで扱う輝度信号は、次式,数2に示す
ように、水平周波数帯域μ0 が略4MHzの信号であ
る。
【0005】
【数2】 信号処理は水平垂直の2次元画像信号に対して行なう
が、次式,数3は水平方向の標本化周波数μs の定義式
であり、
【0006】
【数3】
【0007】また、次式,数4は垂直方向の標本化周波
数νs の定義式である。
【0008】
【数4】
【0009】前式のνs は空間周波数での表示単位であ
り、fhは時間周波数としての表示単位であるが、両者は
同一のものである。μs やνs は一般的に使われている
標本化周波数であるが、後述する高域濾波器、低域濾波
器、微分器等は、これらに基づいたディジタルフィルタ
回路で構成されている。
【0010】図3は従来装置の構成例である。2次元高
域濾波器3−1、増幅器3−2、そして加算器3−3の
3つのブロックから成っている。ラインL1 から供給さ
れる入力信号の例として取り上げるのは、図4(a)の
様な高さ=1の円柱状の波形を、次式,数5に示す低域
濾波特性で等方的に滑らかにされた波形である。この低
域濾波特性を水平及び垂直方向に切り出した図が図4
(b)ある。
【0011】
【数5】
【0012】この低域濾波特性は、波形に等方的な滑ら
かさを与える為のものであり、後で述べる本発明の特徴
を表現するのに適した波形として引用している。結果的
に用いる入力信号波形は図16である。図16は2次元
的な波形の拡がりを分かり易く表現するために、2次元
表示で描いてある。この入力信号は2次元高域濾波器3
−1、及び加算器3−3に加えられる。2次元高域濾波
器は、次式,数6のG0(f) のように水平方向にはμ=
μ0 =4MHz迄直線状に増加し、それ以降は一定値とな
り、垂直方向にはν=ν0 迄直線状に増加し、それ以降
は一定値となる様な、等方的な周波数特性の高域濾波器
である。
【0013】
【数6】
【0014】図5は、この2次元高域濾波器の周波数特
性図である。図5の破線で囲まれた(a) の領域は振幅特
性を0.25刻みの等高線で表わした図であり、gn-1=0.25
は振幅=0.25 の特性であり、gn-4=1.00 は振幅=1.00 で
あり、0.25ステップの4本の等高線で表わしてある。こ
れは0から1まで、直線状に増加する擂り鉢状の特性を
表わしている。
【0015】同じく、図5の破線で囲まれた(b) の領域
は、2次元的に広がる濾波器の特性を水平空間周波数軸
(ν=0)に沿って取り出した1次元表示の水平方向の
周波数特性である。水平空間周波数μ=0からμ0 迄直
線状に増加し、これ以上の周波数では一定値=1となる
軸対象の特性である。同じく、図5の破線で囲まれた
(c) の領域は、2次元的に広がる濾波器の特性を垂直空
間周波数軸(μ=0)に沿って取り出した1次元表示の
垂直方向の周波数特性である。垂直空間周波数ν=0か
らν0 迄直線状に増加し、これ以上の周波数で一定値=
1となる軸対象の特性を表わしている。
【0016】この高域濾波器の特性は模擬的に表現され
てはいるが、実際にこの理想的な特性から多少づれがあ
っても得られる出力波形に大きな変化は見られない。ま
た、これから幾つかの波形図を引用するが、ほとんどコ
ンピュータシミュレーションで求めたものである。この
2次元高域濾波器で取り出された2次元高域成分は、次
の増幅器3−2で所定の倍率で増幅されて、次の加算器
3−3に加えられ、ラインL1 の入力信号に加算されて
ラインL2 からの出力信号となる。
【0017】増幅器3−2の倍率を4倍に設定した時
の、ラインL2 の出力信号を図17に示す。この図は、
比較のために図16と同じ表現法で表してある。確かに
綺麗にエッジが強調されており、画質改善効果が認めら
れる。さて、この従来例の問題点は、入力信号に雑音が
混入している場合に、前記のエッジ強調処理を行なう
と、雑音も一緒に強調してしまい、画質が逆に劣化して
しまう点にある。このことを確かめる為に、入力信号
(図16)に(波高値の)−40dB相当の白色雑音を
重畳した、図18をラインL1 加えてみることにする。
結果的に得られる出力信号波形図を図19に示す。
【0018】雑音がない時の出力信号波形を示した図1
7と同様、エッジ強調は行なわれているが、入力信号の
図18に較べると雑音レベルがかなり大きくなり、目障
りであり、画質的にはむしろ劣化しており、何もしない
方がむしろ良いと言わざるをえない。この様に、従来の
画質改善装置、輪郭強調装置は耐雑音性能に大きな問題
を抱えていた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来のように輪郭(エ
ッジ)強調を行なった時に強調される雑音が、本来の目
的である画質改善効果を十分に発揮出来ないことに対し
て、輪郭強調を行なっても雑音が増えない、むしろ雑音
が減るような画質改善効果を得る為にはどの様な方策を
取れば良いかという点にある。
【0020】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は次のよ
うな手段による画質改善装置を構成し、上記課題を解決
している。請求項1の発明は、水平垂直の2次元配置の
画素値に対して働く2次元画質改善装置において、入力
映像信号を2次元低域成分と2次元高域成分とに分け、
前記入力映像信号の水平方向に働く微分器1−3で取り
出される水平微分成分と、前記入力映像信号の垂直方向
に働く微分器1−4で取り出される垂直微分成分とを得
て、前記水平微分成分の絶対値と前記垂直微分成分の絶
対値と前記2次元高域成分の絶対値とを加算器1−5,
1−6により加算してエッジ振幅成分を得、前記エッジ
振幅成分を隣接値で平均化することで(平滑化回路1−
7により)平滑化して平均エッジ振幅成分を得、前記平
均エッジ振幅成分から2次元窓関数を得、前記2次元窓
関数と前記2次元高域成分との積を乗算器1−9により
求めて新たな2次元高域成分を求め、この新たな2次元
高域成分を所定の倍率で(増幅器1−10により)増幅
して前記2次元低域成分に(加算器1−11により)加
算して出力して、輪郭強調と雑音低減とを同時に行なう
ように構成した。
【0021】請求項1に記載された2次元画質改善装置
において、2次元窓関数は入力された信号を所定の非線
形処理を行なうように構成した。
【0022】請求項3の発明は、請求項1に記載された
2次元画質改善装置において、2次元窓関数は入力され
た信号と所定の定数値を用い、前記の入力された信号と
前記定数値の和に対する、前記の入力された信号又は前
記定数値との比率によって形成するようにした。
【0023】請求項4の発明は、請求項1に記載された
2次元画質改善装置において、2次元窓関数は入力され
た信号と所定の定数値を用い、前記の入力された信号と
前記定数値の和に対する、前記の入力された信号又は前
記定数値との比率を用いた正弦関数又は余弦関数によっ
て形成するようにした。
【0024】請求項5の発明は、請求項1に記載された
2次元画質改善装置において、2次元窓関数は入力され
た信号と所定の定数値を用い、前記の入力された信号と
前記定数値の和に対する、前記の入力された信号又は前
記定数値との比率を用いた正弦関数又は余弦関数を得、
更に前記正弦関数又は余弦関数を所定乗することで形成
するようにした。
【0025】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の2次元
画質改善装置の各実施例の構成であり、図4〜図27は
その動作説明図である。本発明では水平垂直の2次元配
置の画像信号を扱うことになる。図11に正方格子状に
配置された画像信号の標本点の配置図(画素列)を示
す。
【0026】これは演算上で使用する標本点をイメージ
することが出来るように描いた補助的な図面であり、
(0,0) に中心画素(処理対象となる基準標本点)を置
き、水平方向の標本点番号i=-N〜N の空間座標x(i) 、
垂直方向の走査線番号j=-N〜N の空間座標y(j) の2つ
の座標系の交点に位置する合計(2N+1)×(2N+1)個の標本
点配置図である。信号処理を行なう場合には、水平方向
には標本化間隔xs=1/νs=1/(4fsc)(但し、fsc=3.57
9545KHz 色副搬送波周波数)毎の演算を行ない、垂直
方向には水平走査線間隔ys =1/μs =1/fh(但し、
fh=15.73426KHz 水平走査周波数)毎に演算を行なうこ
とになる。
【0027】まず、図1に基づいて本発明の2次元画質
改善装置の一実施例の動作を以下に説明する。ブロック
1−1は2次元高域濾波器、1−2は減算器、1−3は
水平方向微分器、1−4は垂直方向微分器、1−5は第
1の加算器、1−6は第2の加算器、1−7は平滑化回
路、1−8は非線形変換器、1−9は乗算器、1−10
は増幅器、そして1−11は第3の加算器である。図1
の入力ラインL1 から加えられる入力信号は、従来例で
も引用した図16の円柱状の波形とする。水平方向に略
2μsの幅を持ち、上限周波数が4MHz迄の100 %ロール
オフ特性の低域濾波器で波形エッジを滑らかにした波形
であり、垂直方向にも同じ標本点幅を有する構成の波形
である。この様な円柱状波形は、後述する2次元波形表
示をした時に、見易い波形となる。
【0028】この入力信号は、まず2次元高域濾波器1
−1と減算器1−2に供給される。この2次元高域濾波
器1−1の特性G0 (μ,ν)は、従来例(図3)のブ
ロック3−1と同じ特性(数5)である。具体的には図
11の様に、(0,0) を対象とする中心画素とし、水平方
向にはx(i)(i=-N〜N,N は整数値) 、垂直方向にはy
(j)(j=-N〜N)の位置の画素値を用いて濾波器が構成され
る。
【0029】図12(a)は、2次元高域濾波器の回路
構成例である。ラインLa がこの濾波器の入力端子であ
り、ブロックV(-N) 〜V(-1) そしてV(1)〜V(N)は遅延時
間が水平走査時間Th (1/fh=Ys,fh=15.73426KHz, 垂直
方向の標本化周期)の2N個の遅延回路である。これら
の遅延回路からそれぞれ、図11の列方向出力、即ち、
水平方向に2N+1個の出力が得られる。
【0030】次段のブロックf(-N) 〜f(N)は水平方向に
働く(2N+1)個の濾波器である。ラインLa からの
信号はブロックf(-N) に加えられ、ブロックV(-N) から
の信号はブロックf(-(N-1)) (図示せず)に加えられ、
以下同様にして最後のブロックV(N)からの信号はブロッ
クf(N)に供給される。この濾波器ブロックf(-N) 〜f(N)
の具体的回路構成を図12(b)に示す。
【0031】図12(b)において、ラインLc は入力
端子であるが、ここから入力された信号は直列に接続さ
れた遅延時間Ts (=1/(4fsc)=Xs,水平方向の標本化周
期)の2N個の遅延回路(h(-N) 〜h(-1),h(1)〜h(N))
に供給され、各遅延回路の入出力端子から2N+1個の
出力が得られる。これらの2N+1個の出力は、次段の
2N+1個の増幅器a(-N) 〜a(N)に加えられる。ライン
Lc の信号は増幅器a(-N) に加えられ、ブロックh(-N)
の出力はa(-(N-1)) (図示せず)に加えられ、以下同様
にブロックh(-1) の出力はブロックa(0)、ブロックh(N)
の出力はブロックa(N)に加えられる。増幅器a(-N) 〜a
(N)の2N+1個の出力は、次段の加算器a_bで加算
され、ラインLd から出力される。
【0032】ブロックf(-N) 〜f(N)の2N+1個の水平
方向の濾波器は、それぞれ図12(b)の様な構成であ
るが、各増幅器a(-N) 〜a(N)に与えられる増幅度(倍
率)は、図5の2次元高域濾波器のインパルス応答に基
づいて設定される。参考の為に示した図14は、高域濾
波器として働くf(0)の増幅器の倍率設定に使用される水
平方向のインパルス応答波形の例である。これら2N+
1個の水平方向濾波器の出力は、次の図12(a)の加
算器a_aで加算され、ライン端子Lb に出力される。
【0033】図1に戻って、この2次元高域濾波器1−
1の出力(Sa )波形は図24であるが、入力信号波形
の図16と比較すると、円柱状の波形エッジから抽出さ
れた輪郭成分を認めることが出来る。図1のラインL1
からの入力信号Sは、減算器1−2にも加えられ、ブロ
ック1−1からの高域成分が減算されて、2次元低域成
分Sl として出力される。入力信号Sはブロック1−1
と1−2とによって、2次元低域成分Sl と2次元高域
成分Sa とに分離されることになる。図1のラインL1
の入力信号は、また水平方向微分器1−3にも加えられ
る。この微分器1−3の特性は、次式,数7、即ち、図
6で与えられる。
【0034】
【数7】
【0035】参考のために、この微分器1−3のインパ
ルス応答を図15に示す。このインパルス応答に基づ
き、後に説明するディジタルフィルタの増幅器の増幅度
を設定して微分器が形成される。図13がこの微分器を
実現するための回路例である。ラインLe が入力端子、
ラインLf が出力端子である。d(-N) 〜d(-1) 、d(1)〜
d(N)は2N個の直列接続された遅延時間が水平標本化周
期xs =1/μs の遅延回路である。各遅延回路の入出
力端子からの信号を、それぞれm(-N) 〜m(N)の増幅器で
所定の(インパルス応答に基づく)倍率で増幅し、加算
器a−cで加算してラインLf から得られる出力が水平
微分成分である。回路構成は図12(b)と同じであ
る。また、図1のラインL1 からの入力信号は垂直方向
微分器1−4にも加えられる。この微分器の特性は、次
式,数8、即ち、図7で与えられる。
【0036】
【数8】
【0037】図13は垂直微分器1−4を実現するため
の回路例である。ラインLe が入力端子、ラインLf が
出力端子である。d(-N) 〜d(-1) 、d(1)〜d(N)は、2N
個の直列接続された遅延時間が垂直標本化周期yh =1
/νs の遅延回路である。各遅延回路の入出力端子から
の信号を、それぞれm(-N) 〜m(N)の増幅器で所定の倍率
で増幅し、加算器a−cで加算して得られるラインLf
からの出力が、垂直微分成分である。
【0038】図1のブロック1−5の第1の加算器に
は、前記の水平方向微分器1−3と垂直方向微分器1−
4の信号が供給され、それぞれの絶対値和、即ち、微分
絶対値合成成分Sb が求められる。このSb の波形図は
図25であるが、入力信号の波形変化部中央にピークの
立つエッジ波形である。図1の第2の加算器1−6に
は、ブロック1−1からの2次元高域成分Sa と、ブロ
ック1−5からの微分絶対値合成成分Sb が供給され、
それぞれの絶対値和、即ちエッジ振幅成分Wf が次式,
数9のように求められる。勿論、Sb は既に絶対値化さ
れているので、そのまま加算される。
【0039】
【数9】
【0040】次のブロック1−7は平滑化回路であり、
前段から入力される微分絶対値合成成分Wf 隣接数点の
平均値Wfm(次式,数10)が求められる。
【0041】
【数10】
【0042】この様に、隣接する複数点の値で平均化さ
れ、平滑化されて得られた平均エッジ振幅成分Wfmは、
次の非線形変換器1−8に加えられる。
【0043】入力される信号Wfmと基準値Ws の和に対
するWfmの比Zs を求め、2次元窓関数Wを求める機能
ブロックである。または、このWs とWfmの和に対する
基準値Ws の比Zc を求め、2次元窓関数Wを求めるこ
とも出来る。
【0044】また、この非線形変換器1−8では、次
式,数11に示すようにして2次元窓関数Wを求める。
【0045】
【数11】
【0046】入力される信号Wfmと基準値Ws の和に対
するWfmの比Zs を求め、このZsをπ/2倍して正弦
値(sin)を求め、2次元窓関数Wを求める機能ブロ
ックである。または、このWs とWfmの和に対する基準
値Ws の比Zc を求め、このZc をπ/2倍して余弦値
(cos)を求め、2次元窓関数Wを求めることも出来
る。
【0047】入力される信号Wfmと基準値Ws の和に対
するWfmの比Zs を求め、このZsをπ/2倍して正弦
値(sin)を求め、そのp乗をとって2次元窓関数W
を求める機能ブロックである。または、このWs とWfm
の和に対する基準値Ws の比Zc を求め、このZc をπ
/2倍して余弦値(cos)を求め、そのp乗をとって
2次元窓関数Wを求めることも出来る。
【0048】2次元窓関数Wは入力された信号を上記し
た以外の所定の非線形処理を非線形変換器1−8によっ
て行なって求めるようにしてもよい。この2次元関数W
は入力信号に依存して形を変え、有意の信号部の存在す
る領域は1となり、その他の微小信号領域は0となるよ
うな2次元窓関数となる。
【0049】図26は、これまでの処理の中で使用され
ている円柱状の入力信号(図16)に対して、パラメー
タ Ws=0.02、p=8 として求めた窓関数の波形である。こ
の様な非線形処理を行なう回路は、予め入力される値に
対応する出力値を求めておき、これをROM等に書き込
んでおいて、実際の入力値をアドレス線に供給し、そこ
に書かれている計算値を読み出す方式(テーブルルック
アップ方式)で実現することが出来る。
【0050】かくして求められた窓関数は次段の乗算器
1−9に送られ、ブロック1−1からの2次元高域成分
Sa と掛け算されて、新たな2次元高域成分が形成され
る。図27は、この乗算器1−9の出力波形図である
が、窓関数で処理される前の2次元高域成分Sa の図2
4と比較しても、大きなダメージ(歪み)は受けていな
いことが解る。
【0051】次の増幅器1−10は、前段乗算器1−9
からの信号を適正倍率で増幅する回路であり、窓関数で
処理された新たな2次元高域成分を、必要に応じて増幅
する働きをしている。最後のブロック1−11は第3の
加算器であり、ブロック1−2からの2次元低域成分
に、ブロック1−10で増幅された新たな2次元高域成
分を加算する働きをしており、ラインL2 から得られる
のが最終出力信号So である。増幅器1−10の増幅度
を5倍にして得られた出力信号波形So を図20に示
す。入力信号Sから出力信号So が得られる迄の図1の
処理過程を、式で表わすと次の数12のようになる。
【0052】
【数12】
【0053】図20の出力信号を得るにあたり、増幅器
1−10の増幅度を5倍にしたのは、前式にあるよう
に、本発明の処理では、入力信号から2次元高域成分を
減算して2次元低域成分を得、窓関数を掛けて得られる
新たな2次元高域成分をK倍して2次元低域成分に加算
して出力信号を得ているが、従来例で入力信号に2次元
高域成分を4倍して加算して出力信号を得た時と同等の
効果を得るためには、増幅器1−10の増幅度は5倍で
良いとの判断に基づく設定であった。
【0054】図20は、入力信号図16と比較して、波
形傾斜部がより急峻化しており、その急峻化の度合いは
従来例での処理出力(図17)と同等であるが、従来例
ほどプリシュート及びオーバシュートが付いていないこ
とが解る。
【0055】図2は、本発明の第2の実施例であるが、
図1の各ブロックとほぼ同じ構成である。即ち、図2の
ブロック2−3〜2−11は、各々図1のブロック1−
3〜1−11と全く同一の機能ブロックである。残りの
ブロック2−1は2次元低域濾波器であり、ブロック2
−2は減算器であるが、入力信号Sを2次元低域濾波器
2−1で低域成分Slを分離し、減算器2−2で入力信
号Sから前記低域成分Sl を減算して、2次元高域成分
Sa を求めている。ここで得られた低域成分Sl と高域
成分Sa は、図1で求められる低域成分、高域成分と同
じものである。従って、図2は入力信号から低域成分と
高域成分を分離する回路方式の異なる例と言うことが出
来、次式,数13の処理を行なっている。変数の変換を
すれば、数12と全く同じ式になるので回路動作の説明
は省略する。
【0056】
【数13】
【0057】次に本発明の装置に、雑音の付加された入
力信号(図18)を加えて、その結果を見ることにす
る。図18は、従来例の説明の際にも使用した雑音付き
の信号であるが、これを図1または図2の入力ラインL
1 に加えた時に、得られる出力信号So は図21であ
る。これを従来例の出力信号(図19)と比較すると、
雑音が大幅に低減されており、また、入力信号(図1
8)と比較しても、波形の平坦部の雑音が大幅に低減さ
れていることが解る。
【0058】しかし、波形変化部では雑音低減処理は行
なわれない為、波形に雑音によるうねりが認められる
が、従来例の出力結果とほぼ同等であり、また変化自体
が大きいことによる視覚的なマスキング効果により、雑
音に対する感度は大幅に緩和される。これらの総合的な
効果により、雑音低減とエッジ強調の2つの効果が相乗
されて、大幅な画質改善効果を得ることが出来る。
【0059】図22は、入力信号を図16にして、増幅
器1−10の増幅度を9倍にして得られる本発明装置の
出力信号So の波形図である。この波形にはプリシュー
ト及びオーバシュートが付いているが、従来例の出力信
号(図17)(ブロック3−2の増幅度=4)のプリシ
ュート及びオーバシュートと略同等の大きさであるが、
波形傾斜部のレベル変化を表わす模様から解るように、
波形変化部は本発明の装置の出力の方が急峻であること
が明確である。このことは本発明の装置ではプリシュー
ト及びオーバシュートが少ないことを表わしている。
【0060】図23は、雑音付きの信号(図18)を入
力信号とし、増幅器1−10の増幅度を9倍にして得ら
れる出力信号So の波形図である。やはり、波形平坦部
での雑音低減効果は、入力信号(図18)及び倍率が異
なるため本来は本発明の方が不利になってもおかしくな
い従来例の出力信号(図19)と比較しても大きい。そ
して、雑音が混入しているとはいうものの、エッジ強調
効果も十分に認められる。この9倍の倍率はエッジ強調
の掛け過ぎとも思われるが、実際には使用者の好みに応
じて、この増幅度は最適値に設定されることになる。
【0061】本発明の動作説明にあたって、図1の2次
元高域濾波器1−1の特性を図5を使用して説明した
が、これは1つの例であり、他の特性でも同様な性能効
果を発揮する。例えば、図5に代えて、次式(数1
4)、即ち、図8のような特性を用いても、本発明の意
図する画質改善効果を得ることが出来る。
【0062】
【数14】
【0063】図8の特性は、図5に比べて特性変化が緩
やかなので、これを実現する為のディジタルフィルタの
回路構成がより単純になる。また、図6の水平方向の微
分回路も、図9の特性、即ち、次式(数15)のように
なる。
【0064】
【数15】
【0065】また、図7の垂直方向の微分回路も、図1
0の特性、即ち、次式(数16)のようにすると、図6
や図7に比べて特性変化が緩やかなので、回路構成が単
純化される。得られる結果は、多少の違いはあるが、基
本的には本発明の動作説明で述べたような動作をする。
【0066】
【数16】
【0067】なお、本発明の装置の説明にあたり、引用
して処理を行なった画像信号はフィールド画像であった
が、動画像を考慮したフレーム画像に対しても応用出来
る。更に、処理の対象とする画像(映像)信号の例とし
て、輝度信号を取り上げてきたが、他の映像信号、即ち
RGB信号、色差信号等ベースバンド系の信号にも適用
出来る。
【0068】また、NTSC方式の映像信号に留まら
ず、PAL方式、SECAM方式、そしてハイビジョン
の映像信号にも適用出来る。勿論、その際にはそれぞれ
の映像信号に適した標本化周波数等を用いる必要があ
る。一般の画像データの処理にも応用可能である。
【0069】また、本発明は通常のディジタル信号処理
系や画像処理系での応用に限定されるものではなく、画
像データの圧縮伸張過程において生ずる各種の符号化歪
みの低減処理にも効果が有り、MPEG等のプリ、ポス
ト処理にも効果がある。
【0070】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明の2次元画
質改善装置は、下記の効果を有する。 (イ)信号に与える歪みの少ない雑音低減効果が得られ
る。 (ロ)雑音低減処理を行ない、更に輪郭強調処理を行な
うことが出来、総合的な画質改善効果を得ることが出来
る。
【0071】(ハ)輪郭強調に際して、波形平坦部はも
とより、波形傾斜部に不要な歪みを与えることなく、2
次元的に円形状に拡がりを持つ波形には、そのエッジに
均等なエッジ強調を行なうことが出来、自然な輪郭強調
を行なうことが出来る。 (ニ)輪郭強調効果によって、波形変化部が急峻化され
るが、従来のものよりプリシュート及びオーバシュート
が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2次元画質改善装置の第1の実施例の
構成図である。
【図2】本発明の2次元画質改善装置の第2の実施例の
構成図である。
【図3】従来例の構成図である。
【図4】入力信号説明図である。
【図5】2次元高域濾波器の特性図である。
【図6】水平微分器の特性図である。
【図7】垂直微分器の特性図である。
【図8】2次元高域濾波器の特性図(第2の例)であ
る。
【図9】水平微分器の特性図(第2の例)である。
【図10】垂直微分器の特性図(第2の例)である。
【図11】2次元画素列である。
【図12】濾波器の構成例である。
【図13】微分器の構成例である。
【図14】高域濾波器のインパルス応答である。
【図15】微分器のインパルス応答である。
【図16】本発明の2次元画質改善装置の一実施例の動
作波形図である。
【図17】本発明の2次元画質改善装置の一実施例の動
作波形図である。
【図18】本発明の2次元画質改善装置の一実施例の動
作波形図である。
【図19】本発明の2次元画質改善装置の一実施例の動
作波形図である。
【図20】本発明の2次元画質改善装置の一実施例の動
作波形図である。
【図21】本発明の2次元画質改善装置の一実施例の動
作波形図である。
【図22】本発明の2次元画質改善装置の一実施例の動
作波形図である。
【図23】本発明の2次元画質改善装置の一実施例の動
作波形図である。
【図24】本発明の2次元画質改善装置の一実施例の動
作波形図である。
【図25】本発明の2次元画質改善装置の一実施例の動
作波形図である。
【図26】本発明の2次元画質改善装置の一実施例の動
作波形図である。
【図27】本発明の2次元画質改善装置の一実施例の動
作波形図である。
【符号の説明】
1−1,3−1 2次元高域濾波器 1−2,2−2 減算器 1−3,2−3 水平方向微分器 1−4,2−4 垂直方向微分器 1−5,1−6,1−11,2−5,2−6,2−1
1,3−3 加算器 1−7,2−7 平滑化回路 1−8,2−8 非線形変換器 1−9,2−9 乗算器 1−10,2−10,3−2 増幅器 2−1 2次元低域濾波器 S 入力信号 S1 2次元低域成分 Sa 2次元高域成分 Sb 2次元微分絶対値合成成分 So 出力信号 W 2次元窓関数 Wfm 平均エッジ振幅成分 a_a,a_b,a_c 加算器 a(-N) 〜a(N) (2N+1)個の増幅器 d(-N) 〜d(-1) ,d(1)〜d(N) 2N個の遅延回路 f(-N) 〜f(N) 水平方向に働く(2N+1)個の濾波器 h(-N) 〜h(-1),h(1)〜h(N) 2N個の遅延回路 m(-N) 〜m(N) (2N+1)個の増幅器 V(-N) 〜V(-1),V(1)〜V(N) 2N個の遅延回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平垂直の2次元配置の画素値に対して働
    く画質改善装置において、入力映像信号を2次元低域成
    分と2次元高域成分とに分け、前記入力映像信号の水平
    方向に働く微分器で取り出される水平微分成分と、前記
    入力映像信号の垂直方向に働く微分器で取り出される垂
    直微分成分とを得て、前記水平微分成分の絶対値と前記
    垂直微分成分の絶対値と前記2次元高域成分の絶対値と
    を加算してエッジ振幅成分を得、前記エッジ振幅成分を
    隣接値で平均化することで平滑化して平均エッジ振幅成
    分を得、前記平均エッジ振幅成分から2次元窓関数を
    得、前記2次元窓関数と前記2次元高域成分との積から
    新たな2次元高域成分を求め、この新たな2次元高域成
    分を所定倍率で増幅して前記2次元低域成分に加算して
    出力して、輪郭強調と雑音低減とを同時に行なうように
    して構成したことを特徴とする2次元画質改善装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された2次元画質改善装置
    において、2次元窓関数は入力された信号を所定の非線
    形処理を行なうようにして構成したことを特徴とする2
    次元画質改善装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載された2次元画質改善装置
    において、2次元窓関数は入力された信号と所定定数値
    を用い、前記の入力された信号と前記定数値の和に対す
    る、前記の入力された信号又は前記定数値との比率によ
    って形成するようにしたことを特徴とする2次元画質改
    善装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載された2次元画質改善装置
    において、2次元窓関数は入力された信号と所定定数値
    を用い、前記の入力された信号と前記定数値の和に対す
    る、前記の入力された信号又は前記定数値との比率を用
    いた正弦関数又は余弦関数によって形成するようにした
    ことを特徴とする2次元画質改善装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載された2次元画質改善装置
    において、2次元窓関数は入力された信号と所定定数値
    を用い、前記の入力された信号と前記定数値の和に対す
    る、前記の入力された信号又は前記定数値との比率を用
    いた正弦関数又は余弦関数を得、更に前記正弦関数又は
    余弦関数を所定乗することによって形成するようにした
    ことを特徴とする2次元画質改善装置。
JP8151571A 1996-05-23 1996-05-23 2次元画質改善装置 Pending JPH09312786A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000242778A (ja) * 1999-01-29 2000-09-08 Eastman Kodak Co デジタルカラーへ多次元トーン変換を適用したときの空間的な詳細を保存する方法
JP2015088769A (ja) * 2013-10-28 2015-05-07 株式会社Jvcケンウッド 画像処理装置、および画像処理方法

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