JPH09312984A - 機能性高分子素子およびその製造方法 - Google Patents
機能性高分子素子およびその製造方法Info
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- JPH09312984A JPH09312984A JP12587796A JP12587796A JPH09312984A JP H09312984 A JPH09312984 A JP H09312984A JP 12587796 A JP12587796 A JP 12587796A JP 12587796 A JP12587796 A JP 12587796A JP H09312984 A JPH09312984 A JP H09312984A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】電圧の印加により機械的な機能を発揮するもの
であって、微細化が容易な機能性高分子素子を提供す
る。 【解決手段】可撓性を有する芯線3を導電性ポリマー層
4で被覆した線材2の周囲に金属線5をスパイラル状態
に巻き付けて機能性高分子素子1を構成し、前記金属線
5が対応する部分に電界を形成することにより、前記導
電性ポリマー層4の前記金属線5と対応する部分とそれ
に隣接する電解液6との間でイオンの授受を行なわせ
て、このイオンの授受による前記導電性ポリマー層4の
体積変化により素子1の形態を直線状態とコイル状に変
形した状態とに変化させるようにした。
であって、微細化が容易な機能性高分子素子を提供す
る。 【解決手段】可撓性を有する芯線3を導電性ポリマー層
4で被覆した線材2の周囲に金属線5をスパイラル状態
に巻き付けて機能性高分子素子1を構成し、前記金属線
5が対応する部分に電界を形成することにより、前記導
電性ポリマー層4の前記金属線5と対応する部分とそれ
に隣接する電解液6との間でイオンの授受を行なわせ
て、このイオンの授受による前記導電性ポリマー層4の
体積変化により素子1の形態を直線状態とコイル状に変
形した状態とに変化させるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電圧の印加によ
りイオンの授受を生じて機械的な機能を発揮する機能性
高分子素子およびその製造方法に関するものである。
りイオンの授受を生じて機械的な機能を発揮する機能性
高分子素子およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電圧の印加により機械的な機能を
発揮する機能性素子としては、ソレノイド等がある。
発揮する機能性素子としては、ソレノイド等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ソレノイ
ド等は、その微細化による高密度実装が極めて困難であ
った。この発明は、電圧の印加により機械的な機能を発
揮するものであって、微細化が容易な機能性高分子素子
を提供するとともに、あわせてその製造方法を提供する
ことを目的としたものである。
ド等は、その微細化による高密度実装が極めて困難であ
った。この発明は、電圧の印加により機械的な機能を発
揮するものであって、微細化が容易な機能性高分子素子
を提供するとともに、あわせてその製造方法を提供する
ことを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の機能性高分子
素子は、可撓性を有する芯線を導電性ポリマー層で被覆
した線材の周囲に金属膜を選択的に被着してなり、前記
金属膜が対応する部分に電界を形成することにより前記
導電性ポリマー層の前記金属膜と対応する部分がそれに
隣接する電解質層との間でイオンの授受を行なって体積
を変え、その体積変化によって形態が変化することを特
徴とするものであり、この機能性高分子素子は、電圧の
印加によりイオンの授受を行なって形態が変化するもの
であるから、その微細化が容易である。
素子は、可撓性を有する芯線を導電性ポリマー層で被覆
した線材の周囲に金属膜を選択的に被着してなり、前記
金属膜が対応する部分に電界を形成することにより前記
導電性ポリマー層の前記金属膜と対応する部分がそれに
隣接する電解質層との間でイオンの授受を行なって体積
を変え、その体積変化によって形態が変化することを特
徴とするものであり、この機能性高分子素子は、電圧の
印加によりイオンの授受を行なって形態が変化するもの
であるから、その微細化が容易である。
【0005】また、この発明の機能性高分子素子の製造
方法は、導電性を有する芯線を導電性高分子のモノマー
溶液中に通しながらこの芯線とそれを囲む筒状電極との
間に電圧を印加することにより、前記芯線の表面に電解
重合により導電性ポリマーを析出させて、前記芯線を導
電性ポリマー層で被覆した線材を得、その線材の周囲に
金属膜を選択的に被着することを特徴とするものであ
り、この製造方法によれば、上記機能性高分子素子を円
滑に効率良く得ることができる。
方法は、導電性を有する芯線を導電性高分子のモノマー
溶液中に通しながらこの芯線とそれを囲む筒状電極との
間に電圧を印加することにより、前記芯線の表面に電解
重合により導電性ポリマーを析出させて、前記芯線を導
電性ポリマー層で被覆した線材を得、その線材の周囲に
金属膜を選択的に被着することを特徴とするものであ
り、この製造方法によれば、上記機能性高分子素子を円
滑に効率良く得ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明の機能性高分子素子にお
いて、例えば、前記金属膜が前記線材の周囲にスパイラ
ル状態に巻き付けた金属線であり、素子の初期の形態が
直線状であれば、前記金属線が対応する部分に一方の方
向の電界を形成することによって形態がコイル状に変化
し、逆方向の電界を形成することによって前記初期の形
態に戻るため、電圧の印加により伸長および縮小するア
クチュエータ等として利用することができる。
いて、例えば、前記金属膜が前記線材の周囲にスパイラ
ル状態に巻き付けた金属線であり、素子の初期の形態が
直線状であれば、前記金属線が対応する部分に一方の方
向の電界を形成することによって形態がコイル状に変化
し、逆方向の電界を形成することによって前記初期の形
態に戻るため、電圧の印加により伸長および縮小するア
クチュエータ等として利用することができる。
【0007】また、この発明の機能性高分子素子におい
て、前記電解質層は、電解物質を溶解した電解液であっ
てもよく、その場合は、前記線材の芯線と前記金属膜と
の間に電圧を印加するか、あるいは、前記金属膜と、前
記電解液を介して前記金属膜と対向する対向電極との間
に電圧を印加することにより、前記導電性ポリマー層と
前記電解液との間でのイオンの授受を行なわせることが
できる。
て、前記電解質層は、電解物質を溶解した電解液であっ
てもよく、その場合は、前記線材の芯線と前記金属膜と
の間に電圧を印加するか、あるいは、前記金属膜と、前
記電解液を介して前記金属膜と対向する対向電極との間
に電圧を印加することにより、前記導電性ポリマー層と
前記電解液との間でのイオンの授受を行なわせることが
できる。
【0008】さらに、前記金属膜がスパイラル状態に巻
き付けた金属線である場合、前記電解質層は、電解物質
からなる電解質膜であってもよく、前記線材の導電性ポ
リマー層の周面または前記金属線の周面を前記電解質膜
で被覆しておけば、前記芯線と前記金属線との間に電圧
を印加することによって、前記導電性ポリマー層と前記
電解質膜との間でのイオンの授受を行なわせることがで
きるため、空間で機能させることが可能である。
き付けた金属線である場合、前記電解質層は、電解物質
からなる電解質膜であってもよく、前記線材の導電性ポ
リマー層の周面または前記金属線の周面を前記電解質膜
で被覆しておけば、前記芯線と前記金属線との間に電圧
を印加することによって、前記導電性ポリマー層と前記
電解質膜との間でのイオンの授受を行なわせることがで
きるため、空間で機能させることが可能である。
【0009】
【実施例】以下、この発明を、電圧の印加により伸長お
よび縮小する機能性高分子素子に適用した実施例を図面
を参照して説明する。図1〜図4はこの発明の第1の実
施例を示しており、図1は機能性高分子素子の一部分の
側面図、図2は図1のII−II線に沿う拡大断面図であ
る。この機能性高分子素子1は、可撓性を有する芯線3
をそのほぼ全長にわたって導電性ポリマー層4で被覆し
た線材2の周囲に、金属線5をスパイラル状態に巻き付
けたものであり、前記線材2の芯線3は、例えばタング
ステンワイヤー等のような導電性を有する極細線からな
っている。
よび縮小する機能性高分子素子に適用した実施例を図面
を参照して説明する。図1〜図4はこの発明の第1の実
施例を示しており、図1は機能性高分子素子の一部分の
側面図、図2は図1のII−II線に沿う拡大断面図であ
る。この機能性高分子素子1は、可撓性を有する芯線3
をそのほぼ全長にわたって導電性ポリマー層4で被覆し
た線材2の周囲に、金属線5をスパイラル状態に巻き付
けたものであり、前記線材2の芯線3は、例えばタング
ステンワイヤー等のような導電性を有する極細線からな
っている。
【0010】また、前記導電性ポリマー層4は、イオン
の授受によってその体積が変化するものであり、この導
電性ポリマー層4は、例えばPPy(ポリピロール)に
DBS(ドデシルベンゼンサルファネート)をドープし
た導電性高分子からなっている。
の授受によってその体積が変化するものであり、この導
電性ポリマー層4は、例えばPPy(ポリピロール)に
DBS(ドデシルベンゼンサルファネート)をドープし
た導電性高分子からなっている。
【0011】さらに、上記金属線5は、電気化学的に不
活性な導電性金属で可撓性に富む金等からなっており、
この実施例では、上記線材2に前記金属線5を、互いに
撚り合わせるようにして巻き付けている。
活性な導電性金属で可撓性に富む金等からなっており、
この実施例では、上記線材2に前記金属線5を、互いに
撚り合わせるようにして巻き付けている。
【0012】図3は上記機能性高分子素子1の製造方法
を示しており、この機能性高分子素子1は、導電性を有
する芯線3を液槽10内の導電性高分子のモノマー溶液
4a中に通しながら、この芯線3とそれを囲む円筒状の
筒状電極13との間に電圧(直流電圧)Vを印加するこ
とにより、前記芯線3の表面に電解重合により導電性ポ
リマーを析出させて、芯線3を導電性ポリマー層4で被
覆した線材2を得、その線材2の周囲に金属線5を加撚
してスパイラル状態に巻き付ける方法で製造することが
できる。
を示しており、この機能性高分子素子1は、導電性を有
する芯線3を液槽10内の導電性高分子のモノマー溶液
4a中に通しながら、この芯線3とそれを囲む円筒状の
筒状電極13との間に電圧(直流電圧)Vを印加するこ
とにより、前記芯線3の表面に電解重合により導電性ポ
リマーを析出させて、芯線3を導電性ポリマー層4で被
覆した線材2を得、その線材2の周囲に金属線5を加撚
してスパイラル状態に巻き付ける方法で製造することが
できる。
【0013】なお、前記液槽10の芯線導入口11およ
び線材導出口12はそれぞれ、芯線3および線材2の周
囲を液密状態にシールする構造となっており、芯線3
は、その表面に導電性ポリマーを析出させた線材2を、
液槽10の導出側に配置した送りローラ14で送り駆動
することによって液槽10内に引き込まれる。
び線材導出口12はそれぞれ、芯線3および線材2の周
囲を液密状態にシールする構造となっており、芯線3
は、その表面に導電性ポリマーを析出させた線材2を、
液槽10の導出側に配置した送りローラ14で送り駆動
することによって液槽10内に引き込まれる。
【0014】また、上記筒状電極13は、その中心軸線
上を芯線3が通るように位置決めしてモノマー溶液4a
中に配置されており、導電性ポリマーの層4は、芯線3
の全周にわたって均一に析出し、芯線3が筒状電極13
内を移動して行くのにともなって均等に成長してゆく。
上を芯線3が通るように位置決めしてモノマー溶液4a
中に配置されており、導電性ポリマーの層4は、芯線3
の全周にわたって均一に析出し、芯線3が筒状電極13
内を移動して行くのにともなって均等に成長してゆく。
【0015】さらに、この実施例の製造方法では、前記
液槽10の線材導出口12から導出された線材2をその
まま送りながら金属線5を加撚しており、したがってこ
の製造方法によれば、芯線3の表面への電解重合による
導電性ポリマーの析出から、線材2への金属線5の巻き
付けまでを一連の工程で行なうことができる。このよう
にして製造された機能性高分子素子1は、その用途に応
じて、所定の長さに切断して完成される。
液槽10の線材導出口12から導出された線材2をその
まま送りながら金属線5を加撚しており、したがってこ
の製造方法によれば、芯線3の表面への電解重合による
導電性ポリマーの析出から、線材2への金属線5の巻き
付けまでを一連の工程で行なうことができる。このよう
にして製造された機能性高分子素子1は、その用途に応
じて、所定の長さに切断して完成される。
【0016】なお、この実施例の製造方法では、機能性
高分子素子1を上記のような一連の工程で製造している
が、芯線3の表面に導電性ポリマーを析出させて線材2
を得る工程と、その線材2への金属線5の巻き付けと
は、別の工程で行なうことも可能である。
高分子素子1を上記のような一連の工程で製造している
が、芯線3の表面に導電性ポリマーを析出させて線材2
を得る工程と、その線材2への金属線5の巻き付けと
は、別の工程で行なうことも可能である。
【0017】すなわち、上記製造方法は、導電性を有す
る芯線3を導電性高分子のモノマー溶液4a中に通しな
がらこの芯線3とそれを囲む筒状電極13との間に電圧
を印加することにより、前記芯線3の表面に電解重合に
より導電性ポリマーを析出させて、芯線3を導電性ポリ
マー層4で被覆した線材2を得、その線材2の周囲に金
属線5をスパイラル状態に巻き付けるものであり、この
製造方法によれば、上記機能性高分子素子1を円滑に効
率良く得ることができる。
る芯線3を導電性高分子のモノマー溶液4a中に通しな
がらこの芯線3とそれを囲む筒状電極13との間に電圧
を印加することにより、前記芯線3の表面に電解重合に
より導電性ポリマーを析出させて、芯線3を導電性ポリ
マー層4で被覆した線材2を得、その線材2の周囲に金
属線5をスパイラル状態に巻き付けるものであり、この
製造方法によれば、上記機能性高分子素子1を円滑に効
率良く得ることができる。
【0018】上記機能性高分子素子1は、上記線材2の
周囲にスパイラル状に巻き付けた金属線5が対応する部
分に電界を形成することにより、前記線材2の導電性ポ
リマー層4の前記金属線5と対応する部分が、それに隣
接する電解質層との間でイオンの授受を行なって体積を
変え、その体積変化によって素子全体の形態が変化する
ように機能するものであり、その初期の形態が直線状で
あれば、前記金属線5が対応する部分に一方の方向の電
界を形成することによって形態がコイル状に変化し、逆
方向の電界を形成することによって前記初期の形態に戻
る。
周囲にスパイラル状に巻き付けた金属線5が対応する部
分に電界を形成することにより、前記線材2の導電性ポ
リマー層4の前記金属線5と対応する部分が、それに隣
接する電解質層との間でイオンの授受を行なって体積を
変え、その体積変化によって素子全体の形態が変化する
ように機能するものであり、その初期の形態が直線状で
あれば、前記金属線5が対応する部分に一方の方向の電
界を形成することによって形態がコイル状に変化し、逆
方向の電界を形成することによって前記初期の形態に戻
る。
【0019】前記電解質層としては、例えば電解物質を
溶解した電解液を利用すればよく、その場合は、機能性
高分子素子1を電解液中に浸漬して、線材2の芯線3と
金属線5との間に電圧を印加するか、あるいは、金属線
5と、電解液を介して前記金属線5と対向する対向電極
との間に電圧を印加することにより、導電性ポリマー層
4と電解液との間でのイオンの授受を行なわせればよ
い。
溶解した電解液を利用すればよく、その場合は、機能性
高分子素子1を電解液中に浸漬して、線材2の芯線3と
金属線5との間に電圧を印加するか、あるいは、金属線
5と、電解液を介して前記金属線5と対向する対向電極
との間に電圧を印加することにより、導電性ポリマー層
4と電解液との間でのイオンの授受を行なわせればよ
い。
【0020】図1および図2は、上記機能性高分子素子
1を、電解液6中において線材2の芯線3と金属線5と
の間に電圧を印加することによって機能させる状態を示
しており、印加電圧(直流電圧またはパルス電圧)は、
制御部7から供給される。
1を、電解液6中において線材2の芯線3と金属線5と
の間に電圧を印加することによって機能させる状態を示
しており、印加電圧(直流電圧またはパルス電圧)は、
制御部7から供給される。
【0021】この制御部7は、上記芯線3と金属線5に
印加する電圧の極性と電圧値を制御するものであり、芯
線3と金属線5との間に一方の方向の電界を形成する
と、芯線3を被覆している導電性ポリマー層4の電界作
用部分(金属線5と対応する部分)から電解液6に作用
電界の強さに応じた量のイオンが移動し、そのイオン放
出によって導電性ポリマー層4の体積が変化する。
印加する電圧の極性と電圧値を制御するものであり、芯
線3と金属線5との間に一方の方向の電界を形成する
と、芯線3を被覆している導電性ポリマー層4の電界作
用部分(金属線5と対応する部分)から電解液6に作用
電界の強さに応じた量のイオンが移動し、そのイオン放
出によって導電性ポリマー層4の体積が変化する。
【0022】また、芯線3と金属線5との間に逆方向の
電界を形成すると、電解液6から導電性ポリマー層4の
電界作用部分に作用電界の強さに応じた量のイオンがド
ープされ、導電性ポリマー層4の体積がイオン放出時と
は逆に変化する。
電界を形成すると、電解液6から導電性ポリマー層4の
電界作用部分に作用電界の強さに応じた量のイオンがド
ープされ、導電性ポリマー層4の体積がイオン放出時と
は逆に変化する。
【0023】この導電性ポリマー層4のイオン放出時お
よびドープ時の体積の変化量は、作用電界の強さ、つま
り導電性ポリマー層4からのイオンの放出量およびドー
プ量に対応する。
よびドープ時の体積の変化量は、作用電界の強さ、つま
り導電性ポリマー層4からのイオンの放出量およびドー
プ量に対応する。
【0024】そして、上記機能性高分子素子1は、芯線
3を導電性ポリマー層4で被覆した線材2の周囲に金属
線5をスパイラル状に巻き付けたものであって、前記導
電性ポリマー層4のイオン授受による体積変化が前記金
属線5に沿って生じるため、この金属線5が対応する部
分に一方の方向の電界を形成すると、前記導電性ポリマ
ー層4の体積変化により線材2がコイル状に捩じれるよ
うに変形して素子1の形態がコイル状に変化し、逆方向
の電界を形成すると、前記導電性ポリマー層4の体積が
元に戻って線材2が直線状に伸び、素子1の形態が初期
の直線状態に戻る。
3を導電性ポリマー層4で被覆した線材2の周囲に金属
線5をスパイラル状に巻き付けたものであって、前記導
電性ポリマー層4のイオン授受による体積変化が前記金
属線5に沿って生じるため、この金属線5が対応する部
分に一方の方向の電界を形成すると、前記導電性ポリマ
ー層4の体積変化により線材2がコイル状に捩じれるよ
うに変形して素子1の形態がコイル状に変化し、逆方向
の電界を形成すると、前記導電性ポリマー層4の体積が
元に戻って線材2が直線状に伸び、素子1の形態が初期
の直線状態に戻る。
【0025】図4は、上記機能性高分子素子1の初期の
形態とコイル状に変形させた状態を示しており、この機
能性高分子素子1の一端を拘束しておいて前記金属線5
が対応する部分に一方の方向の電界を形成すると、素子
1が(a)に示した初期の直線状態から(b)のように
コイル状に変化してその長さが短くなり、逆方向の電界
を形成すると、直線状に伸びた(a)の初期状態に戻
る。
形態とコイル状に変形させた状態を示しており、この機
能性高分子素子1の一端を拘束しておいて前記金属線5
が対応する部分に一方の方向の電界を形成すると、素子
1が(a)に示した初期の直線状態から(b)のように
コイル状に変化してその長さが短くなり、逆方向の電界
を形成すると、直線状に伸びた(a)の初期状態に戻
る。
【0026】このように、上記機能性高分子素子1は、
可撓性を有する芯線3を導電性ポリマー層4で被覆した
線材2の周囲に金属線5をスパイラル状態に巻き付けて
なるものであって、前記金属線5が対応する部分に電界
を形成することにより前記導電性ポリマー層4の前記金
属線5と対応する部分がそれに隣接する電解液6との間
でイオンの授受を行なって体積を変え、その体積変化に
よって形態が変化するものであり、この機能性高分子素
子1は、電圧の印加によりイオンの授受を行なって形態
が変化するものであるから、その微細化が容易である。
可撓性を有する芯線3を導電性ポリマー層4で被覆した
線材2の周囲に金属線5をスパイラル状態に巻き付けて
なるものであって、前記金属線5が対応する部分に電界
を形成することにより前記導電性ポリマー層4の前記金
属線5と対応する部分がそれに隣接する電解液6との間
でイオンの授受を行なって体積を変え、その体積変化に
よって形態が変化するものであり、この機能性高分子素
子1は、電圧の印加によりイオンの授受を行なって形態
が変化するものであるから、その微細化が容易である。
【0027】そして、この機能性高分子素子1は、前記
金属線5が対応する部分に一方の方向の電界を形成する
ことによって形態がコイル状に変化し、逆方向の電界を
形成することによって初期の形態である直線状に伸びる
ため、電圧の印加により伸長および縮小する伸縮型アク
チュエータ等として利用することができる。
金属線5が対応する部分に一方の方向の電界を形成する
ことによって形態がコイル状に変化し、逆方向の電界を
形成することによって初期の形態である直線状に伸びる
ため、電圧の印加により伸長および縮小する伸縮型アク
チュエータ等として利用することができる。
【0028】図5は、上記機能性高分子素子1を、伸縮
型アクチュエータに利用した例を示しており、この伸縮
型アクチュエータは、絶縁材からなる密閉された筒状容
器20内を電解液6で満たし、この筒状容器20内に、
上記機能性高分子素子1を、その一端部を前記筒状容器
20の一端面に貫通固定して配置するとともに、この機
能性高分子素子1の他端に、前記筒状容器20の他端面
にスライド自在に挿通したロッド21の基端を連結し、
前記機能性高分子素子1の筒状容器20外に突出する端
部に、その芯線3と金属線5との間に直流電圧またはパ
ルス電圧を印加するための制御部7を接続した構成とな
っている。
型アクチュエータに利用した例を示しており、この伸縮
型アクチュエータは、絶縁材からなる密閉された筒状容
器20内を電解液6で満たし、この筒状容器20内に、
上記機能性高分子素子1を、その一端部を前記筒状容器
20の一端面に貫通固定して配置するとともに、この機
能性高分子素子1の他端に、前記筒状容器20の他端面
にスライド自在に挿通したロッド21の基端を連結し、
前記機能性高分子素子1の筒状容器20外に突出する端
部に、その芯線3と金属線5との間に直流電圧またはパ
ルス電圧を印加するための制御部7を接続した構成とな
っている。
【0029】この伸縮型アクチュエータは、上記機能性
高分子素子1の芯線3と金属線5との間に電圧を印加す
ることによって伸縮駆動されるものであり、芯線3と金
属線5との間に電圧を印加していない初期状態では、こ
の機能性高分子素子1が図5の(a)のように直線状に
伸長しており、したがってロッド21は筒状容器20か
ら長く突き出した状態にあるが、前記芯線3と金属線5
との間に一方の方向の電圧を印加すると、機能性高分子
素子1が図5の(b)のようにコイル状に変形してその
長さが短くなり、ロッド21が筒状容器20側に引き込
まれる。また、前記芯線3と金属線5との間に逆方向の
電圧を印加て電界の方向を変えると、機能性高分子素子
1が図5の(a)に示した初期状態に伸長し、ロッド2
1が筒状容器20から長く突出する。
高分子素子1の芯線3と金属線5との間に電圧を印加す
ることによって伸縮駆動されるものであり、芯線3と金
属線5との間に電圧を印加していない初期状態では、こ
の機能性高分子素子1が図5の(a)のように直線状に
伸長しており、したがってロッド21は筒状容器20か
ら長く突き出した状態にあるが、前記芯線3と金属線5
との間に一方の方向の電圧を印加すると、機能性高分子
素子1が図5の(b)のようにコイル状に変形してその
長さが短くなり、ロッド21が筒状容器20側に引き込
まれる。また、前記芯線3と金属線5との間に逆方向の
電圧を印加て電界の方向を変えると、機能性高分子素子
1が図5の(a)に示した初期状態に伸長し、ロッド2
1が筒状容器20から長く突出する。
【0030】すなわち、この伸縮型アクチュエータは、
その外観は流体圧シリンダに似ているが、流体圧ではな
く、上記機能性高分子素子1の形態の変化によってロッ
ド21を進退移動させるものであり、この伸縮型アクチ
ュエータは、構造が極く簡単であるし、また電圧の印加
により伸長および縮小させることができるため、その制
御も容易である。
その外観は流体圧シリンダに似ているが、流体圧ではな
く、上記機能性高分子素子1の形態の変化によってロッ
ド21を進退移動させるものであり、この伸縮型アクチ
ュエータは、構造が極く簡単であるし、また電圧の印加
により伸長および縮小させることができるため、その制
御も容易である。
【0031】しかも、この伸縮型アクチュエータは、前
記機能性高分子素子1が、電圧の印加によりイオンの授
受を行なって形態が変化するものであり、この機能性高
分子素子1は、従来の電圧の印加によって機能する素子
であるソレノイド等に比べて微細化が容易であるため、
アクチュエータの大幅な小型化をはかることが可能であ
る。
記機能性高分子素子1が、電圧の印加によりイオンの授
受を行なって形態が変化するものであり、この機能性高
分子素子1は、従来の電圧の印加によって機能する素子
であるソレノイド等に比べて微細化が容易であるため、
アクチュエータの大幅な小型化をはかることが可能であ
る。
【0032】なお、上記伸縮型アクチュエータは、機能
性高分子素子1の芯線3と金属線5との間に電圧を印加
して駆動するものであるが、前記機能性高分子素子1
は、その金属線5と、電解液を介して前記金属線5と対
向する対向電極との間に電圧を印加することによって
も、導電性ポリマー層4と電解液との間でのイオンの授
受を行なわせて機能させることができるため、この機能
性高分子素子1を利用する伸縮型アクチュエータは、次
のような構成のものであってもよい。
性高分子素子1の芯線3と金属線5との間に電圧を印加
して駆動するものであるが、前記機能性高分子素子1
は、その金属線5と、電解液を介して前記金属線5と対
向する対向電極との間に電圧を印加することによって
も、導電性ポリマー層4と電解液との間でのイオンの授
受を行なわせて機能させることができるため、この機能
性高分子素子1を利用する伸縮型アクチュエータは、次
のような構成のものであってもよい。
【0033】図6は、上記機能性高分子素子1を利用し
た伸縮型アクチュエータの他の例を示しており、この伸
縮型アクチュエータは、金属からなる筒体23の両端を
絶縁材からなる端板24で閉塞した筒状容器22を用い
るとともに、機能性高分子素子1の筒状容器22外に突
出する端部と前記筒状容器22とに、前記機能性高分子
素子1の金属線5と前記筒状容器22の筒体23との間
に直流電圧またはパルス電圧を印加するための制御部7
を接続した構成となっている。
た伸縮型アクチュエータの他の例を示しており、この伸
縮型アクチュエータは、金属からなる筒体23の両端を
絶縁材からなる端板24で閉塞した筒状容器22を用い
るとともに、機能性高分子素子1の筒状容器22外に突
出する端部と前記筒状容器22とに、前記機能性高分子
素子1の金属線5と前記筒状容器22の筒体23との間
に直流電圧またはパルス電圧を印加するための制御部7
を接続した構成となっている。
【0034】なお、この伸縮型アクチュエータは、筒状
容器22の構成および制御部7の接続構造が異なるだけ
で、その他の構成は図5に示した伸縮型アクチュエータ
と同じであるから、重複する説明は図に同符号を付して
省略する。
容器22の構成および制御部7の接続構造が異なるだけ
で、その他の構成は図5に示した伸縮型アクチュエータ
と同じであるから、重複する説明は図に同符号を付して
省略する。
【0035】この伸縮型アクチュエータは、その筒状容
器22の筒体23を、電解液6を介して機能性高分子素
子1の金属線5と対向する対向電極として利用し、前記
機能性高分子素子1の金属線5と筒状容器22の筒体2
3との間に電圧を印加することによって伸縮駆動される
ものであり、これらの間に電圧を印加していない初期状
態では、この機能性高分子素子1が図6の(a)のよう
に直線状に伸長しており、したがってロッド21は筒状
容器20から長く突き出した状態にあるが、前記金属線
5と筒状容器20の周面との間に一方の方向の電圧を印
加すると、機能性高分子素子1が図6の(b)のように
コイル状に変形してその長さが短くなり、ロッド21が
筒状容器20側に引き込まれる。また、前記金属線5と
筒状容器20の周面との間に逆方向の電圧を印加する
と、機能性高分子素子1が図6の(a)に示した初期状
態に伸長し、ロッド21が筒状容器20から突出する。
器22の筒体23を、電解液6を介して機能性高分子素
子1の金属線5と対向する対向電極として利用し、前記
機能性高分子素子1の金属線5と筒状容器22の筒体2
3との間に電圧を印加することによって伸縮駆動される
ものであり、これらの間に電圧を印加していない初期状
態では、この機能性高分子素子1が図6の(a)のよう
に直線状に伸長しており、したがってロッド21は筒状
容器20から長く突き出した状態にあるが、前記金属線
5と筒状容器20の周面との間に一方の方向の電圧を印
加すると、機能性高分子素子1が図6の(b)のように
コイル状に変形してその長さが短くなり、ロッド21が
筒状容器20側に引き込まれる。また、前記金属線5と
筒状容器20の周面との間に逆方向の電圧を印加する
と、機能性高分子素子1が図6の(a)に示した初期状
態に伸長し、ロッド21が筒状容器20から突出する。
【0036】すなわち、この伸縮型アクチュエータも、
前記機能性高分子素子1が、電圧の印加によりイオンの
授受を行なって形態が変化するものであり、この機能性
高分子素子1は、従来の電圧の印加によって機能する素
子であるソレノイド等に比べて微細化が容易であるた
め、アクチュエータの大幅な小型化をはかることが可能
である。
前記機能性高分子素子1が、電圧の印加によりイオンの
授受を行なって形態が変化するものであり、この機能性
高分子素子1は、従来の電圧の印加によって機能する素
子であるソレノイド等に比べて微細化が容易であるた
め、アクチュエータの大幅な小型化をはかることが可能
である。
【0037】また、上記実施例の機能性高分子素子1
は、金属線5を線材2に撚り合わせるようにして巻き付
けたものであるが、前記線材2と金属線5とは撚り合わ
せなくてもよい。
は、金属線5を線材2に撚り合わせるようにして巻き付
けたものであるが、前記線材2と金属線5とは撚り合わ
せなくてもよい。
【0038】図7はこの発明の第2の実施例を示す機能
性高分子素子の一部分の側面図であり、この機能性高分
子素子1は、芯線3を導電性ポリマー層4で被覆した線
材2に、前記金属線5を単にスパイラル状に巻き付けた
ものである。
性高分子素子の一部分の側面図であり、この機能性高分
子素子1は、芯線3を導電性ポリマー層4で被覆した線
材2に、前記金属線5を単にスパイラル状に巻き付けた
ものである。
【0039】また、上記実施例の機能性高分子素子1
は、導電性ポリマー層4に隣接する電解質層として電解
液を用いるものであるが、前記電解質層は、電解物質か
らなる電解質膜であってもよく、その場合は、前記線材
2の導電性ポリマー層4の周面を電解質膜で被覆してお
けばよい。
は、導電性ポリマー層4に隣接する電解質層として電解
液を用いるものであるが、前記電解質層は、電解物質か
らなる電解質膜であってもよく、その場合は、前記線材
2の導電性ポリマー層4の周面を電解質膜で被覆してお
けばよい。
【0040】図8はこの発明の第3の実施例を示す機能
性高分子素子の拡大断面図であり、この機能性高分子素
子1は、芯線3を導電性ポリマー層4で被覆するととも
に、さらにこの導電性ポリマー層4の周面を電解物質か
らなる電解質膜8で被覆した線材2の周面に、金属線5
をスパイラル状態に巻き付けたものである。
性高分子素子の拡大断面図であり、この機能性高分子素
子1は、芯線3を導電性ポリマー層4で被覆するととも
に、さらにこの導電性ポリマー層4の周面を電解物質か
らなる電解質膜8で被覆した線材2の周面に、金属線5
をスパイラル状態に巻き付けたものである。
【0041】前記電解質膜8は、例えばポリオキシエチ
レン等に代表されるイオン伝導性ポリマーの溶液を上記
導電性ポリマー層4の上に塗布することにより形成され
ている。
レン等に代表されるイオン伝導性ポリマーの溶液を上記
導電性ポリマー層4の上に塗布することにより形成され
ている。
【0042】なお、前記導電性ポリマー層4と電解質膜
8との界面は、その両方の膜4,8の成分が混在した組
成となっており、その組成比が導電性ポリマー層4と電
解質膜8との間で連続的に変化している。
8との界面は、その両方の膜4,8の成分が混在した組
成となっており、その組成比が導電性ポリマー層4と電
解質膜8との間で連続的に変化している。
【0043】すなわち、前記導電性ポリマー層4と電解
質膜8の界面部以外での組成比はそれぞれ100%であ
るが、界面部では、導電性ポリマー層4の組成比が電解
質膜8に近づくのにともなって少なくなり、電解質膜8
の組成比が導電性ポリマー層4に近づくのにともなって
少なくなっている。
質膜8の界面部以外での組成比はそれぞれ100%であ
るが、界面部では、導電性ポリマー層4の組成比が電解
質膜8に近づくのにともなって少なくなり、電解質膜8
の組成比が導電性ポリマー層4に近づくのにともなって
少なくなっている。
【0044】この実施例の機能性高分子によれば、線材
2の芯線3と金属線5との間に電圧を印加することによ
って、導電性ポリマー層4と電解質膜8との間でのイオ
ンの授受を行なわせることができるため、空間で機能さ
せることが可能である。
2の芯線3と金属線5との間に電圧を印加することによ
って、導電性ポリマー層4と電解質膜8との間でのイオ
ンの授受を行なわせることができるため、空間で機能さ
せることが可能である。
【0045】また、この実施例では、導電性ポリマー層
4と電解質膜8との界面を、両方の膜4,8の成分が混
在した組成とするとともにその組成比を連続的に変化さ
せているため、導電性ポリマー層4と電解質膜8との間
でのイオン交換をスムーズにして、機能性高分子素子1
を電圧の印加に対して応答性良く機能させることができ
る。
4と電解質膜8との界面を、両方の膜4,8の成分が混
在した組成とするとともにその組成比を連続的に変化さ
せているため、導電性ポリマー層4と電解質膜8との間
でのイオン交換をスムーズにして、機能性高分子素子1
を電圧の印加に対して応答性良く機能させることができ
る。
【0046】なお、導電性ポリマー層4に隣接する電解
質層を電解物質からなる電解質膜とする場合は、線材2
の導電性ポリマー層4の周面を電解質膜8で被覆する代
わりに、線材2に巻き付ける金属線5の周面を電解質膜
で被覆してもよい。
質層を電解物質からなる電解質膜とする場合は、線材2
の導電性ポリマー層4の周面を電解質膜8で被覆する代
わりに、線材2に巻き付ける金属線5の周面を電解質膜
で被覆してもよい。
【0047】ただし、導電性ポリマー層4と電解質膜8
との間でのイオン交換をスムーズに行なわせるには、上
記実施例のように、線材2の導電性ポリマー層4の周面
を電解質膜8で被覆するのが好ましい。
との間でのイオン交換をスムーズに行なわせるには、上
記実施例のように、線材2の導電性ポリマー層4の周面
を電解質膜8で被覆するのが好ましい。
【0048】
【発明の効果】この発明の機能性高分子素子は、可撓性
を有する芯線を導電性ポリマー層で被覆した線材の周囲
に金属膜を選択的に被着してなり、前記金属膜が対応す
る部分に電界を形成することにより前記導電性ポリマー
層の前記金属膜と対応する部分がそれに隣接する電解質
層との間でイオンの授受を行なって体積を変え、その体
積変化によって形態が変化するものであり、この機能性
高分子素子は、電圧の印加によりイオンの授受を行なっ
て形態が変化するものであるから、その微細化が容易で
ある。
を有する芯線を導電性ポリマー層で被覆した線材の周囲
に金属膜を選択的に被着してなり、前記金属膜が対応す
る部分に電界を形成することにより前記導電性ポリマー
層の前記金属膜と対応する部分がそれに隣接する電解質
層との間でイオンの授受を行なって体積を変え、その体
積変化によって形態が変化するものであり、この機能性
高分子素子は、電圧の印加によりイオンの授受を行なっ
て形態が変化するものであるから、その微細化が容易で
ある。
【0049】この発明の機能性高分子素子において、例
えば前記金属膜が、前記線材の周囲にスパイラル状態に
巻き付けた金属線であり、素子の初期の形態が直線状で
あれば、前記金属線が対応する部分に一方の方向の電界
を形成することによって形態がコイル状に変化し、逆方
向の電界を形成することによって前記初期の形態に戻る
ため、電圧の印加により伸長および縮小するアクチュエ
ータ等として利用することができる。
えば前記金属膜が、前記線材の周囲にスパイラル状態に
巻き付けた金属線であり、素子の初期の形態が直線状で
あれば、前記金属線が対応する部分に一方の方向の電界
を形成することによって形態がコイル状に変化し、逆方
向の電界を形成することによって前記初期の形態に戻る
ため、電圧の印加により伸長および縮小するアクチュエ
ータ等として利用することができる。
【0050】また、この発明の機能性高分子素子におい
て、前記電解質層は、電解物質を溶解した電解液であっ
てもよく、その場合は、前記線材の芯線と前記金属膜と
の間に電圧を印加するか、あるいは、前記金属膜と、前
記電解液を介して前記金属膜と対向する対向電極との間
に電圧を印加することにより、前記導電性ポリマー層と
前記電解液との間でのイオンの授受を行なわせることが
できる。
て、前記電解質層は、電解物質を溶解した電解液であっ
てもよく、その場合は、前記線材の芯線と前記金属膜と
の間に電圧を印加するか、あるいは、前記金属膜と、前
記電解液を介して前記金属膜と対向する対向電極との間
に電圧を印加することにより、前記導電性ポリマー層と
前記電解液との間でのイオンの授受を行なわせることが
できる。
【0051】さらに、前記金属膜がスパイラル状態に巻
き付けた金属線である場合、前記電解質層は、電解物質
からなる電解質膜であってもよく、前記線材の導電性ポ
リマー層の周面または前記金属線の周面を前記電解質膜
で被覆しておけば、前記芯線と前記金属線との間に電圧
を印加することによって、前記導電性ポリマー層と前記
電解質膜との間でのイオンの授受を行なわせることがで
きるため、空間で機能させることが可能である。
き付けた金属線である場合、前記電解質層は、電解物質
からなる電解質膜であってもよく、前記線材の導電性ポ
リマー層の周面または前記金属線の周面を前記電解質膜
で被覆しておけば、前記芯線と前記金属線との間に電圧
を印加することによって、前記導電性ポリマー層と前記
電解質膜との間でのイオンの授受を行なわせることがで
きるため、空間で機能させることが可能である。
【0052】また、この発明の機能性高分子素子の製造
方法は、導電性を有する芯線を導電性高分子のモノマー
溶液中に通しながらこの芯線とそれを囲む筒状電極との
間に電圧を印加することにより、前記芯線の表面に電解
重合により導電性ポリマーを析出させて、前記芯線を導
電性ポリマー層で被覆した線材を得、その線材の周囲に
金属膜を選択的に被着することを特徴とするものである
から、上記機能性高分子素子を円滑に効率良く得ること
ができる。
方法は、導電性を有する芯線を導電性高分子のモノマー
溶液中に通しながらこの芯線とそれを囲む筒状電極との
間に電圧を印加することにより、前記芯線の表面に電解
重合により導電性ポリマーを析出させて、前記芯線を導
電性ポリマー層で被覆した線材を得、その線材の周囲に
金属膜を選択的に被着することを特徴とするものである
から、上記機能性高分子素子を円滑に効率良く得ること
ができる。
【図1】この発明の第1の実施例を示す機能性高分子素
子の一部分の側面図。
子の一部分の側面図。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図。
【図3】上記機能性高分子素子の製造方法を示す図。
【図4】上記機能性高分子素子の初期の形態とコイル状
に変形させた状態を示す図。
に変形させた状態を示す図。
【図5】上記機能性高分子素子を利用した伸縮型アクチ
ュエータの伸長状態および縮小状態の断面図。
ュエータの伸長状態および縮小状態の断面図。
【図6】上記機能性高分子素子を利用した他の伸縮型ア
クチュエータの伸長状態および縮小状態の断面図。
クチュエータの伸長状態および縮小状態の断面図。
【図7】この発明の第2の実施例を示す機能性高分子素
子の一部分の側面図。
子の一部分の側面図。
【図8】この発明の第3の実施例を示す機能性高分子素
子の拡大断面図。
子の拡大断面図。
1…機能性高分子素子 2…線材 3…芯線 4…導電性ポリマー層 5…金属線 6…電解液 8…電解質膜
Claims (8)
- 【請求項1】可撓性を有する芯線を導電性ポリマー層で
被覆した線材の周囲に金属膜を選択的に被着してなり、
前記金属膜が対応する部分に電界を形成することにより
前記導電性ポリマー層の前記金属膜と対応する部分がそ
れに隣接する電解質層との間でイオンの授受を行なって
体積を変え、その体積変化によって形態が変化すること
を特徴とする機能性高分子素子。 - 【請求項2】前記金属膜は、前記線材の周囲にスパイラ
ル状態に巻き付けた金属線であることを特徴とする請求
項1に記載の機能性高分子素子。 - 【請求項3】初期の形態が直線状であり、前記金属線が
対応する部分に一方の方向の電界を形成することによっ
て形態がコイル状に変化し、逆方向の電界を形成するこ
とによって前記初期の形態に戻ることを特徴とする請求
項2に記載の機能性高分子素子。 - 【請求項4】前記電解質層は電解物質を溶解した電解液
であることを特徴とする請求項1または2に記載の機能
性高分子素子。 - 【請求項5】前記芯線は導電性を有しており、前記イオ
ンの授受を行なわせるための電界を形成する電圧は、前
記芯線と前記金属膜との間に印加されることを特徴とす
る請求項1に記載の機能性高分子素子。 - 【請求項6】前記イオンの授受を行なわせるための電界
を形成する電圧は、前記金属線と、前記電解液を介して
前記金属線と対向する対向電極との間に印加されること
を特徴とする請求項3に記載の機能性高分子素子。 - 【請求項7】前記電解質層は電解物質からなる電解質膜
であって、前記線材の導電性ポリマー層の周面または前
記金属線の周面が前記電解質膜で被覆されており、前記
イオンの授受を行なわせるための電界を形成する電圧
は、前記芯線と前記金属線との間に印加されることを特
徴とする請求項2に記載の機能性高分子素子。 - 【請求項8】請求項1に記載の機能性高分子素子を製造
する方法であって、導電性を有する芯線を導電性高分子
のモノマー溶液中に通しながらこの芯線とそれを囲む筒
状電極との間に電圧を印加することにより、前記芯線の
表面に電解重合により導電性ポリマーを析出させて、前
記芯線を導電性ポリマー層で被覆した線材を得、その線
材の周囲に金属膜を選択的に被着することを特徴とする
機能性高分子素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12587796A JPH09312984A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 機能性高分子素子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12587796A JPH09312984A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 機能性高分子素子およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09312984A true JPH09312984A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14921142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12587796A Pending JPH09312984A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 機能性高分子素子およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09312984A (ja) |
Cited By (10)
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-
1996
- 1996-05-21 JP JP12587796A patent/JPH09312984A/ja active Pending
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