JPH09313164A - 醸造廃棄物の再資源化装置 - Google Patents

醸造廃棄物の再資源化装置

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JPH09313164A
JPH09313164A JP8138275A JP13827596A JPH09313164A JP H09313164 A JPH09313164 A JP H09313164A JP 8138275 A JP8138275 A JP 8138275A JP 13827596 A JP13827596 A JP 13827596A JP H09313164 A JPH09313164 A JP H09313164A
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JP
Japan
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fermentation
brewing waste
liquid
brewing
recycling
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JP8138275A
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English (en)
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Masanori Yoshinaga
正▲徳▼ 吉永
Isao Osuga
勇雄 大須賀
Takeyoshi Suda
武義 須田
Takeshi Suwa
毅 諏訪
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NIPPON BIO ENG KK
Original Assignee
NIPPON BIO ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の建設費やエネルギー消費が比較的低廉
であって、回収物の付加価値が高く、実用性の高い、醸
造廃棄物の再資源化装置を提供する。 【解決手段】 醸造廃棄物を醗酵処理するための培養槽
5と酸化処理するための改質装置7と処理液の液温調整
装置13と種菌の接種装置16とが設けられた醗酵装置
4を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸留酒、日本酒、
醤油、有機酸、アミノ酸などの醸造産物を分離精製する
過程で発生する蒸留残液や搾汁滓など(以下醸造廃棄物
と総称する)を醗酵処理して健康食品、植物活性剤、飼
料、肥料など、あるいはそれらの原料や医薬品原料など
のような有価物を創出するという、醸造廃棄物を再資源
化するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、蒸留残液の脱液固形物や搾汁滓
を乾燥または醗酵処理して飼料や肥料にしたり、乾留し
て木酢液と炭を回収する場合には、濾過性の悪い固形物
を分離するための大型の固−液分離装置と排水処理装置
が必要であり、さらに、前者では乾燥装置または醗酵装
置が必要となり、後者では乾留装置も必要であった。あ
るいは、蒸留残液をそのままメタン醗酵させて燃料とし
て回収したり、脱液固形物を肥料にする場合には、大型
の嫌気性消化槽、固−液分離装置、排水処理装置などが
必要であった。また、蒸留残液を多重効用濃縮した後に
化学処理して肥料にする場合においては、大型の蒸留装
置が必要であった。
【0003】このように、いずれの場合でも装置基数が
増加し、操作が複雑になったり、装置規模が大型化し
て、装置建設費およびエネルギー消費量が過大になるば
かりではなく、回収物の付加価値も低く、経済性に乏し
いという問題があった。従って、従来は殆どの醸造廃棄
物は埋立処分または海洋投棄されていたが、近年のラム
サール条約の発効に伴う埋立用地の手当難や埋立地の狭
隘化および遠隔地化があいまって、処分費用が高騰して
いる。また、ロンドン条約の発効に伴う海洋投棄の禁止
措置などの国際的な環境保護運動の高まりもあって、醸
造廃棄物の再資源化装置の実用化が強く求められてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決するために完成されたものであり、装置の建設費
やエネルギー消費が比較的低廉であって、回収物の付加
価値が高く、実用性の高い、醸造廃棄物の再資源化装置
を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明の醸造廃棄物の再資源化装置は、醸造
産物を製造する過程で発生する醸造廃棄物を醗酵処理し
て有価物化する醸造廃棄物の再資源化装置において、そ
の醸造廃棄物を醗酵処理するための培養槽と酸化処理す
るための改質装置と処理液の液温調整装置と種菌の接種
装置とが設けられた醗酵装置を具備していることを特徴
とするものであり、また、その醸造廃棄物を酸化処理す
るための改質装置とその酸化処理液を醗酵処理するため
の醗酵装置とその醗酵処理液のpHを調整するための調
整装置とを具備していることを特徴とするものである。
【0006】また、本発明は、前記の醸造廃棄物の再資
源化装置において、次のような構造に具体化することが
できる。 (a)改質装置が醸造廃棄物の原液を酸素含有ガスに接
触させながら、生物化学的および/または物理化学的に
酸化するための、少なくとも給気装置と散気装置とから
なる構造。 (b)醗酵処理液を引き抜いて接種装置へ供給する返送
装置が醗酵装置に設けられている構造。 (c)醗酵装置には複数の培養槽が設けられ、その培養
槽のそれぞれに改質装置と液温調整装置と接種装置とが
配設されている構造。
【0007】また、本発明は、前記の醸造廃棄物の再資
源化装置のいずれかにおいて、次のような構造に具体化
することができる。 (d)醗酵処理液を脱液ケーキと濾液液体とに分離する
固−液分離装置を設けるとともに、その固−液分離装置
から分離された脱液ケーキを通気醗酵させるコンポスト
化装置と、そのコンポスト化装置から発生した排気ガス
中に含まれる酵素で前記脱液固形物を処理する飼料化装
置とを具備している構造。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の1例を系統図
(全体図を示す図1、醗酵装置部分を示す図2)に基づ
いて説明する。ここでは、醗酵装置4の前置装置とし
て、焼酎、ウイスキー、ブランデーなどの醸造所の醸造
装置1、この醸造装置1から排出される蒸留残液などの
醸造廃棄物原液を受入れ貯留させる受液槽2、およびこ
の原液を醗酵装置4の送入する仕込ポンプ3が簡単に例
示してある。
【0009】この実施形態の醗酵装置4において、ジャ
ケット6を備えた、醸造廃棄物原液を醗酵処理するため
の培養槽5と、空気、酸素富化ガス、純酸素ガスなどの
酸素含有ガスを供給するための給気装置8とそれら供給
ガスを培養槽5内に放出して処理液を曝気するための散
気装置9とからなる改質装置7と、処理液を循環させて
その温度を調整可能な加温、冷却機能を内部に有する液
温調整装置13と、所要の醗酵用種菌を培養槽5に注入
するための接種装置16とが主要な装置として設けられ
ている。
【0010】この液温調整装置13では、培養槽5の液
温を80℃程度に上昇させることが可能な加温器14と
その液温を40℃程度に低下させることが可能な冷却器
15が設けられていて、循環ポンプ12によって処理液
を循環させながらその温度を調整することが可能となっ
ている。なお、液温調整装置13と後記の液温制御装置
10とは互いに40℃程度までの温水と80℃程度の熱
水とを流通させて50〜65℃程度に昇降せしめて、培
養槽5内の液温を予熱、予冷する予熱交換装置(図示し
ない)に接続し、また冷却に井水を使用する場合には、
冷却器15を作動する段階で50〜65℃の温水の一部
を洗場、浴槽などに配水することができる。
【0011】また、この実施形態では、培養槽5のジャ
ケット6部に温水を供給して液温を制御できる液温制御
装置10と、牛乳、豆乳、廃糖密度、血液などの煽剤を
単独又はそれらを適宜に組み合わせて接種装置16に供
給する煽剤供給装置17と、培養槽5に中和剤、ミネラ
ル等の調液剤を適宜に供給するための調液剤注入装置1
8と、培養槽5から排出される排気ガスを処理する脱臭
装置19などが配設されている。また、返送装置21
が、引抜ポンプ20に連動し培養槽5内の沈殿物の一部
を火入滅菌前に引き抜き、接種装置16と煽剤供給装置
17の一方または双方へ適宜に供給するために設けられ
ており、この場合には、醗酵処理のための馴養された種
菌を容易に再利用できるという利点がある。
【0012】次に、醗酵装置4に続いて、引抜ポンプ2
0によって培養槽5から引き抜かれた醗酵処理液が送り
込まれる固−液分離装置22が設けられている。さら
に、固形物を分離した清澄な醗酵濾液を貯留するための
製品貯留槽23と、脱液ケーキを乾燥するための乾燥装
置24が設けられて、前記固−液分離装置22によって
処理され得られた濾液とケーキがそれぞれに収容できる
よう配置されている。
【0013】なお、図1及び図2の実施形態における、
培養槽5の所要基数は、改質装置7の曝気時間を24時
間、温度を80℃程度迄に上げて維持せしめる時間を3
〜4時間/回(2回/日)、液温を40℃程度迄に下げ
る時間を9〜8時間/回(2回/日)とすると、醗酵所
要日数が3日/槽の場合には5槽、醗酵所要日数が6日
/槽の場合には8槽となり、処理液量が5m3/日程度迄
のバッチ処理に適している。このように複数の培養槽5
が設けられた場合には、その培養槽5のそれぞれに改質
装置7と液温調整装置13と接種装置16とを配設して
おくと、培養槽5をそれぞれ個別に制御、運転できる利
点がある。
【0014】次に、以上に説明した本発明の醸造廃棄物
の再資源化装置の動作態様を説明する。焼酎、ウイスキ
ー、ブランデー、アルコール、日本酒、醤油、有機酸な
どの醸造装置1から発生する蒸釜残液、搾汁滓の溶解液
などの醸造廃棄物の原液は、受液槽2を経て培養槽5に
仕込ポンプ3によって送入される。
【0015】この原液は、改質装置7を構成している給
気装置8から供給され散気装置9から放出される空気、
酸素富化ガス、または純酸素などの酸素含有ガスに接触
することにより、酸化処理される。この場合、常温〜4
0℃程度の液温域において、残存酵素存在下で好気活性
化する微生物により醸造廃棄物は生化学的に酸化分解さ
れる、あるいは、約40℃以上の液温域において、醸造
廃棄物は物理化学的に酸化分解される。そして、このよ
うな生化学的処理と物理化学的処理は、醸造廃棄物の性
状に応じて、個別に、または併用することによって行わ
れ、原液中の醸造廃棄物は低分子化し、可溶化処理され
る。
【0016】前記ような改質装置7による酸化処理とと
もに、または処理後に、処理液に低沸点物質をパージし
て液性を安定化させた後、液温を80℃程度までに上昇
させ、いわゆる火入滅菌を行う。なお、改質装置7によ
る酸化処理時に生じる排気ガスは、脱臭装置19により
脱臭される。また、処理原液が温度の高い醸造廃棄物の
場合には、生化学的な酸化処理と火入滅菌処理の一方ま
たは両方を省いてもよい。
【0017】次に、液温を40〜35℃程度の温度に低
下させ、その温度を維持させながら牛乳、豆乳、廃糖
密、血液等の単独又はそれらを適宜に組み合わせた煽剤
を、煽剤供給装置17から、接種装置16を経由して、
培養槽5中の原液に注入、混合する。次いで、乳酸菌、
イースト菌等の種菌を接種装置16から原液に注入、接
種し、所定時間の恒温醗酵処理を行う。この場合、醗酵
所要日数、煽剤及び種菌の種類などは原液の性状、醸造
廃棄物の種類などにより異なるが、一般的には恒温醗酵
日数は3日程度、煽剤は牛乳、種菌には乳酸菌が適当で
ある。
【0018】そして、この醗酵処理終了後、液温を80
℃程度までに上昇させて、火入滅菌する。なお、前記の
種菌は、煽剤溶液中で予め培養しておいてもよく、また
恒温醗酵後の沈殿物の一部を、火入滅菌前に、引抜ポン
プ11で引き抜き、返送装置21により接種装置16に
返送して、十分に順馴した種菌を再利用するようにして
もよい。
【0019】次に液温を40℃程度迄に下げてから、中
和剤、ミネラル等の調整剤を調液剤注入装置18から注
入、混和して、次の固−液分離を容易にするため、醗酵
処理液のpHを好ましくは4以下になるように調整す
る。その後、引抜ポンプ20によって培養槽5から引き
抜かれた醗酵処理液は固−液分離装置22に送り込ま
れ、清澄な醗酵濾液と脱液ケーキとに分離される。この
ようにして得られる脱液ケーキを、乾燥装置24で乾燥
し、飼料として、あるいはコンポスト化処理をして、有
機質肥料または酵素処理飼料などに加工することができ
る。
【0020】また、同様に固形物を分離して得られる醗
酵濾液は、グルカン、マンナン、サイトカイニン、核酸
などを含む溶液であり、植物活性剤、健康食品、化粧
品、入浴剤、肥料、飼料およびそれらの原料や液肥、医
薬品等の原料として、原液そのまま、または適宜に希釈
して、例えば100〜200倍に稀釈して、利用できる
有価物を含むものである。
【0021】次に、前記醗酵濾液の成分組成の1例を表
1に示す。この表1において、Aは原料として使用した
焼酎もろみ廃液の上澄液、Bは、Aを原料として本発明
の醸造廃棄物の再資源化装置によって、牛乳を煽剤にし
て乳酸醗酵処理し、固形物を分離した醗酵濾液であり、
それぞれの成分組成が示してある。これによれば、カリ
ウム全量の増加は僅かであるが、燐酸全量、総有機物
量、総灰分量、有機酸量、総アミノ酸量は約2倍に、総
核酸量は約4倍に、植物細胞に剛性と防疫力を賦与する
マンナンとグルカンの量はそれぞれ3.6倍と6倍に増
加し、特筆すべきは植物の細胞分裂を促進し老化を防ぐ
サイトカイニンの量が20倍以上に増加している点であ
る。
【0022】前記のマンナン、グルカン、サイトカイニ
ンの増加分は、酵母セルロース及び酵母ガムに由来する
ものであり、剛健な細胞壁を持つ酵母菌体組織を機械的
に擦り潰したり、特殊な酵素を使用して生産する方法も
あるが、収率が低かったり、コストが過大になるなどの
ことから工業化が計られていない現況に鑑みて、本発明
は新しい技術分野を切り開く産業上極めて有用なもので
ある。
【0023】
【表1】A:焼酎もろみ廃液の上澄液 B:Aを原料とした醗酵濾液
【0024】本発明の別の実施形態を、新たな系統図を
示す図3と、調整装置を示す図4に基づいて説明する。
ここに例示する装置は、5t/日程度以上の大量の醸造
廃棄物の処理に適している装置であり、清酒、醤油など
の醸造所の搾汁装置31で脱液された搾汁滓を醸造廃棄
物として用いるもので、改質装置33と、醗酵装置44
と、調整装置52と、固−液分離装置61とが独立した
装置として設けられており、溶解装置32にて水分と混
合され液状にされた前記搾汁滓を連続的に醗酵処理など
が行えるものである。
【0025】この場合の改質装置33には、ジャケット
35を備えた曝気槽34を中心にして、給気装置36か
ら供給される空気、酸素富化ガス、純酸素ガスなどの酸
素含有ガスを放出して、処理原液を曝気するための散気
装置37と、原液のpHを調整するための中和装置38
と、処理液温を80℃程度までに上昇させるスチーム吹
込装置39と、処理液温を40℃程度までに低下させる
冷却器41と、排気ガスを処理する脱臭装置42と、処
理原液を次の醗酵装置44に送るための仕込ポンプ43
などがそれぞれ配設されている。
【0026】そして、この改質装置33においては、先
の実施形態と同様に、処理原液は散気装置9から放出さ
れる酸素含有ガスにより生化学的または物理化学的に酸
化処理され、醸造廃棄物は低分子化し、可溶化処理され
る。その後、液温を80℃程度までに上昇させ、火入滅
菌を行う。
【0027】このように酸化処理を受けた処理原液は、
醗酵装置44に送られて醗酵処理を受ける。この醗酵装
置44には、複数(この事例では2基)の培養槽45が
液温を36〜38℃程度に保つ温浴槽46内に配設され
ている。そして、それらを中心にして、温浴槽46の水
温を維持せしめる液温制御装置47と、乳酸菌、イース
ト菌等の種菌を注入するための接種装置48と、牛乳、
豆乳、廃糖密液、血液等の煽剤を単独にあるいはそれら
を適宜に組み合わせて接種装置48に供給するための煽
剤供給装置49とが設けられている。なお、培養槽45
から醗酵処理液を引き抜いて、次の調整装置52に供給
する引抜ポンプ50、あるいは引抜ポンプ50に連動
し、滅菌前の醗酵処理液中の沈殿物の一部を培養槽45
から接種装置48と煽剤供給装置49の一方または双方
へ適宜に供給する返送装置51が設けられている。
【0028】この醗酵装置44においては、液温制御装
置47によって液温度を制御しながら、前記煽剤を煽剤
供給装置49から接種装置48を経由して培養槽45に
注入混合するとともに、乳酸菌、イースト菌等の種菌を
接種装置48から注入して、所定時間の恒温醗酵処理を
行う。この場合、醗酵所要日数、煽剤及び種菌の種類な
どは原液の性状、醸造廃棄物の種類などにより選択され
る。そして、この醗酵処理後、液温を80℃程度までに
上昇させ、火入滅菌するのである。
【0029】醗酵装置44の次段には、調整装置52が
設けられている。この調整装置52では、ジャケット5
4を備えた調整槽53を中心に配置して、液温を80℃
程度までに加温可能な加温器58と液温を40℃程度ま
でに冷却可能な冷却器59とからなる液温調整装置57
を備え、それにより温度調整された処理液を循環ポンプ
56によって循環させる液循環回路55が設けられ、ま
た、醗酵処理液の酸度、ミネラル等を調整する調整剤注
入装置60が設けられている。ここにおいて、液温を4
0℃程度までに下げて中和剤、ミネラル等の調整剤を調
整剤注入装置60から注入、混和して、次の固−液分離
が容易になるよう醗酵処理液のpHなどを調整する点
は、先の実施形態の場合と同様である。
【0030】なお、改質装置33の曝気槽34のジャケ
ット35、および調整装置52の調整槽53のジャケッ
ト54を予熱交換装置(図示しない)に接続させ、かつ
改質装置33の加熱および冷却開始時間と調整装置52
の冷却および加熱開始時間とを合致させて、互いに40
℃程度の温水と80℃程度の熱水とを流通させ、50〜
65℃程度までに昇降せしめ、冷却に地下水を使用する
場合には50〜65℃の温水の一部を液温制御装置47
により温浴槽46の温水として利用したり、あるいは温
浴槽46の越流水を装置外の洗場、浴槽などに配水する
ようにしてもよい。
【0031】本発明の最終段の主要な装置は、調整槽5
3から導出された醗酵処理液を清澄な醗酵濾液と脱液ケ
ーキとに分離するための固−液分離装置61である。こ
こでは、この固−液分離装置61に続いて、醗酵濾液を
受ける製品貯留槽62と、脱液ケーキを肥飼料化するコ
ンポスト化装置63が配設されており、また、その脱液
ケーキ、他の有機性固体廃棄物、好ましくは蛋白質系物
質等単独にまたは組み合わせたものに、コンポスト化装
置63から生じる排気ガスに接触せしめ、酵素処理する
ことにより、飼料化する飼料化装置64が付設されてい
る。
【0032】なお、曝気槽34の排気ガス中の酸素濃度
が高い場合には、その排気ガスをコンポスト化装置6
3、飼料化装置64などへ適宜に送気して活用したうえ
で、コンポスト化装置63、飼料化装置64などの排気
ガスを脱臭装置42に送気してもよい。
【0033】本発明の実施形態について詳細に説明した
が、本発明は、図1〜図4に例示された構造に限定され
るものではない。例えば、受液槽2を脱塩装置を備えた
溶解装置とするとともに脱塩処理水を該溶解装置に循環
させ、醤油もろみ等を処理してもよく、また、加温器1
4をスチーム吹込方式または培養槽5の直火加熱器方式
に代えてもよく、さらに、乾燥装置24をコンポスト化
装置または飼料化装置が付設されたコンポスト化装置に
代えてもよい。あるいは、溶解装置32に脱塩装置を付
設し脱塩処理水を溶解装置32に循環させてもよく、ま
た、スチーム吹込装置39を間接加温器又は曝気槽34
の直火加熱器に代えてもよい。
【0034】さらには、加温器58をスチーム吹込方式
または調整槽53の直火加熱方式に代えてもよく、飼料
化装置64が付設されたコンポスト化装置63を乾燥装
置に代えてもよい、などのように本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明した構成の本発明によれ
ば、第1に、醗酵装置の原液を予め酸素含有ガスに接触
させる改質装置を設けて残存酵素により微生物を好気活
性化して生化学的に酸化したり、液温を上げて物理化学
的に酸化するなどして改質処理するので、組成の異なる
各種の醸造廃棄物の醗酵処理を安定に行うことができる
から、本発明の適用分野を拡大することができる。
【0036】第2に、対象の醸造廃棄物の性状に応じ
て、牛乳、豆乳、廃糖密液等の煽剤を適宜に選択したり
組み合わせて供給する煽剤供給装置と乳酸菌、イースト
菌等の種菌を適宜に選択しながら供給する接種装置とが
設けられ、濾過性に劣る膠性物質や分解しにくい菌体細
胞壁などを生化学的に容易に分解、可溶化できるので、
醗酵処理液の濾過特性が大幅に改善される。また併せ
て、菌体組織に由来する各種有用物質が抽出され付加価
値が高められるので、装置建設費の低減は勿論、省エネ
ルギー化と省力化による運転管理費の大幅な低減など、
経済性の大幅な改善が計ることができる。
【0037】第3に、醗酵装置には、醗酵処理液中の沈
殿物を火入滅菌前に引き抜いて、前段装置に返送する返
送装置が設けられているので、種菌および煽剤添加量の
削減と長期馴養効果などが得られるから、醗酵処理の安
定化と採算性の向上を計ることができる。
【0038】第4に、飼料化装置が付設されたコンポス
ト化装置が設けられている態様では、醸造廃棄物は各種
有用物質を含む醗酵濾液ばかりでなく、有機質肥料およ
び飼料などの有価物を産出する原料として余す処なく無
公害に利用することができ、完全な再資源化と経済性の
著しい改善と環境負荷を大幅に低減するという優れた効
果があるので、産業上の価値が極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る系統図。
【図2】図1の培養槽部分の説明図。
【図3】本発明の別の実施形態に係る系統図。
【図4】図3の調整装置部分の説明図。
【符号の説明】
1 醸造装置、4 醗酵装置、5 培養槽、7 改質装
置、9 散気装置、10 液温制御装置、13 液温調
整装置、16 接種装置、17 煽剤供給装置、18
調液剤供給装置、21 返送装置、22 固−液分離装
置、24 乾燥装置、31 搾汁装置、33 改質装
置、34 曝気槽、37 散気装置、38調液剤供給装
置、39 液温調整装置、44 醗酵装置、45 培養
槽、47液温制御装置、48 接種装置、49 煽剤供
給装置、51 返送装置、55液循環回路、57 液温
調整装置、60 調液剤供給装置、61 固−液分離装
置、63 コンポスト化装置、64 飼料化装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諏訪 毅 愛知県名古屋市港区善進町4丁目11番地 グランドメゾンフジ202号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 醸造産物を製造する過程で発生する醸造
    廃棄物を醗酵処理して有価物化する醸造廃棄物の再資源
    化装置において、その醸造廃棄物を醗酵処理するための
    培養槽(5)と酸化処理するための改質装置(7)と処
    理液の液温調整装置(13)と種菌の接種装置(16)
    とが設けられた醗酵装置(4)を具備していることを特
    徴とする醸造廃棄物の再資源化装置。
  2. 【請求項2】 醸造産物を製造する過程で発生する醸造
    廃棄物を醗酵処理して有価物化する醸造廃棄物の再資源
    化装置において、その醸造廃棄物を酸化処理するための
    改質装置(33)とその酸化処理液を醗酵処理するため
    の醗酵装置(44)とその醗酵処理液のpHを調整する
    ための調整装置(52)とを具備していることを特徴と
    する醸造廃棄物の再資源化装置。
  3. 【請求項3】 改質装置(7、33)が醸造廃棄物の原
    液を酸素含有ガスに接触させながら、生物化学的および
    /または物理化学的に酸化するための、少なくとも給気
    装置(8、36)と散気装置(9、37)とからなる請
    求項1または2に記載の醸造廃棄物の再資源化装置。
  4. 【請求項4】 醗酵処理液を引き抜いて接種装置(1
    6、48)へ供給する返送装置(21、51)が醗酵装
    置(4、44)に設けられている請求項1または2に記
    載の醸造廃棄物の再資源化装置。
  5. 【請求項5】 醗酵装置(4)には複数の培養槽(5)
    が設けられ、その培養槽(5)のそれぞれに改質装置
    (7)と液温調整装置(13)と接種装置(16)とが
    配設されている請求項1に記載の醸造廃棄物の再資源化
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の醸造
    廃棄物の再資源化装置において、醗酵処理液を脱液ケー
    キと濾液液体とに分離する固−液分離装置(22、6
    1)を設けるとともに、その固−液分離装置(22、6
    1)から分離された脱液ケーキを通気醗酵させるコンポ
    スト化装置(63)と、そのコンポスト化装置(63)
    から発生した排気ガス中に含まれる酵素で前記脱液固形
    物を処理する飼料化装置(64)とを具備している醸造
    廃棄物の再資源化装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001299327A (ja) * 2000-04-28 2001-10-30 Mitsubishi Chemical Engineering Corp 回分式発酵プラントにおける温度制御方法
JP2004189554A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Kawai Hiryo Kk 有機液肥の製造方法
JP2014113109A (ja) * 2012-12-11 2014-06-26 Kawasaki Heavy Ind Ltd 培地交換システムおよび培地加温装置
JP2023009833A (ja) * 2021-07-08 2023-01-20 日鉄エンジニアリング株式会社 連続抽出発酵装置及び連続抽出発酵方法

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