JPH09313338A - 誘導加熱式調理器 - Google Patents

誘導加熱式調理器

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JPH09313338A
JPH09313338A JP33958296A JP33958296A JPH09313338A JP H09313338 A JPH09313338 A JP H09313338A JP 33958296 A JP33958296 A JP 33958296A JP 33958296 A JP33958296 A JP 33958296A JP H09313338 A JPH09313338 A JP H09313338A
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JP
Japan
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cooling tank
cooling
temperature
main body
induction heating
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Application number
JP33958296A
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English (en)
Inventor
Eiji Kogure
栄治 小暮
Sadao Kanetani
定男 金谷
Wataru Fujimoto
渉 藤本
Hiroaki Tsukahara
広明 塚原
Takao Oshima
孝夫 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の誘導加熱式調理器は、インバータ回路
の構成要素である半導体スイッチング素子等の発熱素子
を空冷するようにしていたため、冷却に必要な表面積を
有する大型のヒートシンクが必要で、調理器を小型化で
きなかった。 【解決手段】 水、ポリエチレングリコール等の冷媒3
4を封入した冷却タンク30を備え、鍋11を加熱する
誘導コイル13に交番磁界を発生させるインバータ回路
の半導体スイッチング素子40、ダイオードブリッジ4
2等の発熱素子を冷却タンク30の表面に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱を利用し
て加熱を行う調理器に係り、より詳しくは、誘導コイル
に交番磁界を発生させるインバータ回路の発熱素子を冷
媒により冷却するようにした誘導加熱式調理器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図10は例えば実開平3−58219号
公報に示されている従来の炊飯器の構成を示す縦断面図
である。図において、1は本体ケースで、2は本体ケー
ス1にヒンジを介して開閉可能に装着された蓋体であ
る。本体ケース1の内部には鉄系材料(磁性体)からな
る有底筒状の鍋11が収納され、鍋11の上端フランジ
部が本体ケース1内の上部に設けた上リング6aにより
支持されている。12は耐熱性を有する合成樹脂からな
るコイル台で、内枠14aを介して上リング6aにビス
により固定されている。
【0003】コイル台12の外周の底面部および側面下
部には、加熱手段である誘導コイル13が接着固定され
ており、誘導コイル13の外側には絶縁体を介して複数
本のフェライト17が固定されている。このフェライト
17は、誘導コイル13からの磁力線を吸収して本体ケ
ース1の外部へ漏れるのを防止する磁気シールドとして
機能する。更に誘導コイル13およびフェライト17の
周囲には、これらを取り囲むようにアルミニウム材から
なる反射板17aが設けられており、磁力線や輻射熱の
本体ケース1外部への漏れ防止を強化するようになって
いる。
【0004】1bは本体ケース1の下部を構成する下ケ
ースであり、内部にはコードリール(図示せず)や誘導
コイル13に交番磁界を発生させるインバータ回路の各
素子が搭載された制御基板20などが配置されている。
40はインバータ回路内の発熱素子である半導体スイッ
チング素子、すなわちトランジスタで、本体ケース1内
の一方の側の仕切板24aによって区画された空間25
a内に配置され、その電極は図示しないリード線により
制御基板20に接続されている。50はトランジスタ4
0の放熱に必要な表面積を有する空冷用のヒートシンク
であり、本体ケース1内の空間25a内において上下方
向に配置され、この空間内の大部分を占有している。1
8は鍋2の下面に接触可能に設置された温度センサであ
る。
【0005】このような従来の炊飯器においては、イン
バータ回路を介して誘導コイル13に電源を供給するこ
とにより、鍋11に渦電流を誘導し、鍋11を加熱して
炊飯が行われる。このときの温度管理は、鍋11の下面
に接触している温度センサ18からの信号に基づいて行
われる。そして鍋11や誘導コイル13からの輻射熱
は、反射板17aや仕切板24aによって遮断され、外
部やヒートシンク50の設置部への漏れが防止されるよ
うになっている。またインバータ回路内のスイッチング
素子であるトランジスタ40で発生する熱はヒートシン
ク50により放熱されて冷却され、これによってトラン
ジスタ40が使用温度限度内に保たれるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の誘導加熱式の炊
飯器等の調理器は、以上のようにインバータ回路の発熱
素子であるトランジスタを空冷するようにしているた
め、放熱(冷却)に必要な表面積を有する大型のヒート
シンク50が必要で、これが調理器の小型化を阻害する
要因となっていた。
【0007】本発明は以上の点に鑑み、加熱手段である
誘導コイルを制御するインバータ回路を構成する発熱素
子の冷却手段を小型化し、かつ冷却性能を向上すること
のできる調理器を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る炊飯器は、
次のように構成したものである。 (1) 本体ケースの鍋収容部に収容された鍋を加熱す
る誘導コイルと、この誘導コイルに交番磁界を発生させ
るインバータ回路とを有する誘導加熱式調理器におい
て、冷媒が封入され表面にインバータ回路を構成する発
熱素子の少なくとも1つが取付けられる冷却タンクを備
えたものである。
【0009】(2) 上記(1)の鍋収容部と本体ケー
スとの間に冷却室を形成し、この冷却室内に冷却タンク
を設置した。 (3) 上記(1)又は(2)の冷却タンクの発熱素子
の近傍に温度センサを取付けた。
【0010】(4) 上記(1),(2)又は(3)の
冷却タンクの下方に送風機を設置し、冷却タンクの温度
が上昇したときは温度センサがこれを検出して送風機を
作動させるようにした。 (5) 上記(2),(3)又は(4)の送風機を、冷
却室の冷却タンクの下方でかつ本体ケースの下部に設け
た吸気口の近傍に設置した。 (6) 上記(2),(3),(4)又は(5)の冷却
室を、上部から下部になるにしたがって裾広がりに形成
した。 (7) 上記(1),(2)、(3)、(4)、(5)
または(6)の冷却タンクに封入された冷媒を、発熱素
子の使用温度領域内に融点を有し、炊飯時間内に上記発
熱素子の使用温度領域を越えて温度上昇しない物質とし
た。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明を適用した誘導加熱式の炊
飯器の縦断面図、図2は図1の後面図、図3は一部を断
面で示した図1の後面図、図4は図1の底面図、図5は
図1の要部の拡大図である。図において、1は例えば合
成樹脂の如き非磁性材からなり、上部が開口した本体ケ
ースで、側面ケース1aと下ケース1bとからなってい
る。2は非磁性材からなり、本体ケース1の開口部を開
閉する蓋体で、外蓋、内蓋、蓋ヒータ、蓋パッキン等か
らなり、ヒンジ3を介して本体ケース1に開閉自在に装
着されている。4は本体ケース1の前面側に設けられ、
蓋体2を閉じたときにロックするラッチ機構、5は蓋体
2のほぼ中央部に設けられ、炊飯時に蒸気が流出する蒸
気口である。
【0012】11は例えば、内側がアルミニウム等の非
磁性材、外側がステンレス等の磁性材で構成され、内面
にフッ素樹脂がコーティングされた有底筒状の鍋で、上
部に設けたフランジが、本体ケース1に設けた支持リン
グ6上に載置され、後述の鍋収容部内に収納される。1
2は耐熱性を有する合成樹脂からなるコイル台で、鍋1
1の底部に対応した形状に形成されており、底面部及び
側面下部には鍋11の加熱手段である誘導コイル13が
接着固定されている。そして、上部は支持リング6に取
付けられたリング状の内遮蔽板14に当接し、両者によ
り鍋収容部15を形成している。16は内遮蔽板14の
外周面に取付けられた胴ヒータで、炊飯時及び保温時に
通電されて発熱する。
【0013】17はコイル台12の下方にほぼ等間隔で
設置された複数のフェライトで、誘導コイル13から放
出されるノイズを減少させる機能を有する。18はコイ
ル台12の中央部において、上下方向に摺動可能に設け
られた支持枠19に取付けられた温度センサで、鍋11
の底部に当接してその温度を検出する。20は本体ケー
ス1の下部空間に設置され、インバータ回路を構成する
電子部品などが搭載されて誘導コイル13の出力、すな
わち、火力を制御する制御基板、21は炊飯を制御する
ための操作基板、22はメニュー選択ボタン、炊飯ボタ
ン等が設けられ、操作基板21に接続された操作部、2
3は本体ケース1の下面に設けた凹部内に収容されたコ
ードリールである。
【0014】24は鍋収納部15と本体ケース1の後壁
(操作部22の対面側)及び本体ケース1の両側壁の後
部とを仕切る仕切り壁で、後壁との間に冷却室25を形
成する。この冷却室25は上部から下部になるにしたが
って裾広がりに形成されており、本体ケース1の下部に
はこの冷却室25に開口する吸気口26が設けられ、上
部には冷却室25に開口する排気口27が設けられてい
る。27aは排気口27の上側に庇状に形成された突片
である。28は冷却室25の下部に設置された送風機
で、その給電コードは制御基板20に接続されている。
【0015】30は、例えばアルミニウムの如き熱伝導
性のよい素材からなり、制御基板20及び操作基板21
から離れた位置、例えば図1または図5に示すように、
冷却室25内において仕切り壁24あるいは本体ケース
1に設けたリブ29(図3)上に取付けられた冷却タン
クである。このように冷却タンクを制御基板20及び操
作基板21から離れた位置に設置すれば、制御基板、操
作基板に搭載した電子部品の温度上昇を防止することが
できる。この冷却タンク30は、図6〜図8に示すよう
に、浅い有底円筒状の本体31と、その開口部を水密に
封止する蓋板32とからなり、本体31の底部には内周
にめねじを有する有底円筒状のねじ穴33が設けられて
いる。なお、蓋板32は、その表面積を増加するために
波状に形成してもよい。そして、この冷却タンク30内
には、高比熱を有する水、あるいはシリコンオイル、不
凍液などの冷媒34が封入されている。
【0016】40はインバータ回路を構成する発熱素子
である半導体スイッチング素子、42はインバータ回路
に供給する直流電圧を生成するための発熱素子であるダ
イオードブリッジ(整流回路)で、これら半導体スイッ
チング素子40及びダイオードブリッジ42は、図6及
び図9に示すように、例えばポリエステルの如き熱伝導
性のよい絶縁物44を介して、冷却タンク30の底面に
ねじ穴33に螺入したねじ45により固定されている。
46は冷却タンク30の温度を検知する冷却タンク用温
度センサで、ねじ穴33に螺入したねじ45により半導
体スイッチング素子40と共締めされた板ばね48によ
って、冷却タンク30の底面に圧接されている。なお、
半導体スイッチング素子40、ダイオードブリッジ42
及び冷却タンク用温度センサ46の電極に接続されたリ
ード線41,43,47は、それぞれ制御基板20に接
続されている。
【0017】次に、上記のように構成した本実施形態の
作用を、図1、図5及び図6により説明する。先ず、鍋
11に米と水を入れ、鍋収容部15内に収納して蓋体2
を閉じ、操作部22の炊飯スイッチをONする。これに
より、インバータ回路が作動して誘導コイル13に交番
磁界が発生し、鍋11が加熱されて炊飯が行われる。こ
のとき、半導体スイッチング素子40とダイオードブリ
ッジ42が発熱し、これによって発生した熱は冷却タン
ク30に直接伝達され、冷却タンク30に封入された冷
媒(ここでは水を用いた例を示す)34への放熱が行わ
れる。
【0018】冷却タンク30内においては、半導体スイ
ッチング素子40とダイオードブリッジ42からの熱に
より封入された水34が加熱され、加熱された水34は
比重が低くなって上昇し、下部の水との間に温度差が生
じるため対流35が発生する。この水34の対流35に
より、冷却タンク30の壁面を介して半導体スイッチン
グ素子40及びダイオードブリッジ42との間で熱交換
が行われ、半導体スイッチング素子40及びダイオード
ブリッジ42が冷却され、これらの発熱素子が使用温度
限度内に保たれる。
【0019】一方、冷却タンク30が加熱されることに
より冷却室25の上部と下部との間に温度差が発生する
ため、本体ケース1の下部に設けた吸気口26から外気
が吸込まれ、冷却タンク30の外面に触れて熱交換が行
われ、これによって加熱された空気が上昇し、本体ケー
ス1の上部に設けた排気口27から外部に排気される。
このように、冷却タンク30は冷却室25内における空
気対流(煙突効果)により冷却される。
【0020】炊飯中に蓋体2及び本体ケース1から露な
どが垂れることがあるが、この露垂れなどは排気口27
の上部に設けた庇状の突片27aによって阻止され、冷
却室25内へ侵入することはない。炊飯が終了すると炊
飯スイッチが自動的にOFFされ、これに代って保温ス
イッチがONされる。
【0021】連続炊飯などにより冷却タンク30の温度
が異常に上昇(例えば、95℃を超える)すると、冷却
タンク用温度センサ46がこれを検知して制御基板20
へ信号を送る。これにより、送風機28に通電して駆動
し、冷却室25を強制冷却して冷却タンク30の温度を
下げる。冷却タンク30の温度が所定の温度(例えば、
85℃以下)になると、冷却タンク用温度センサ46が
これを検知して制御基板20に信号を送り、送風機28
を停止させる。
【0022】上記の説明では、冷却タンク30に封入す
る冷媒34として水を用いた場合を示したが、冷媒34
にシリコンオイルを用いた場合は、低温(例えば−30
℃)から高温(例えば200℃)まで使用が可能であ
り、適用範囲が広まる。また、凍結のおそれのある寒冷
地向けの製品の場合には、冷媒として不凍液を用いる
等、適宜選択すればよい。
【0023】また、上記の説明では、冷却タンク30に
2つの発熱素子、すなわち、半導体スイッチング素子4
0とダイオードブリッジ42の双方を取付けた場合を示
したが、何れか一方の発熱素子を冷却タンク30に取付
け、他方の発熱素子をヒートシンクにより空冷するよう
にしてもよい。このようにしても、ヒートシンクの放熱
フィンの数や表面積を低減できるので、ヒートシンクを
小形化することができる。
【0024】また、上記の説明では図示の炊飯器に本発
明を実施した場合を示したが、本発明はこれに限定する
ものではなく、他の構造の炊飯器にも実施することがで
きる。また、有底円筒状の本体と蓋板とにより冷却タン
クを構成した場合を示したが、冷却タンクの形状は適宜
変更することができる。
【0025】なお、上記説明では、炊飯器は炊飯中、特
に連続炊飯したような場合に発熱素子がかなり高温にな
り冷却の必要性が高いこと、また、調理(炊飯)時間が
ほぼ一定であり温度上昇もほぼ一定であるため冷媒の種
類の特定が容易であることから、本発明を炊飯器に適用
した場合を示したが、本発明を電磁調理器に適用して、
電磁調理器のインバータ回路を構成する発熱素子を冷却
することも可能である。
【0026】実施の形態2.上記実施の形態1では、冷
却タンク30内に封入する冷媒として水を用いた例を示
したが、次に冷媒としてポリエチレングリコールを用い
た例を示す。この実施の形態2で用いたポリエチレング
リコールは、常温で固体であり、55℃で融解し、融解
熱が43cal/g、固相での比熱が0.49cal/g・
℃、液相での比熱が0.55cal/g・℃の物質である。
なお、この実施の形態2においても上記実施の形態1と
同様、炊飯器を例に説明するが、冷媒以外の炊飯器の構
成は上記実施の形態1と同様であるため、説明は省略す
る。
【0027】炊飯が開始されると、半導体スイッチング
素子40とダイオードブリッジ42が発熱し、発生した
熱は冷却タンク30に直接伝達され、冷却タンク30に
封入されたポリエチレングリコールへ放熱される。ポリ
エチレングリコールはその熱を吸収して温度上昇し、5
5℃に達すると融解して液体になり、更に温度が上昇す
る。このように、冷却タンク30と半導体スイッチング
素子40及びダイオードブリッジ42との間で熱交換が
行われ、半導体スイッチング素子40及びダイオードブ
リッジ42が冷却される。また、冷却室25内における
空気対流による冷却タンク30の冷却については、上記
実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
【0028】図10は、冷媒としてポリエチレングリコ
ール652gを用い、炊飯を60分間行なった場合の冷
媒の温度変化を示す図である。この場合の半導体スイッ
チング素子40及びダイオードブリッジ42の総発熱量
は45kcalである。また、炊飯開始時の温度は30℃と
している。炊飯が開始されると、半導体スイッチング素
子40やダイオードブリッジ42からの熱を吸収して冷
却タンク30内に封入されたポリエチレングリコールの
温度が上昇する。温度が55℃に達すると、ポリエチレ
ングリコールは融解し始め、融解中は吸収した熱が全て
相変化に使われるため温度は変化しない。そして、ポリ
エチレングリコールが完全に固体から液体に変化する
と、更に熱を吸収し続け、温度は上昇し、炊飯終了時に
はおよそ80℃に達する。言い換えれば、炊飯開始時の
温度が約30℃で60分間炊飯を行う場合に、発熱素子
の使用温度の上限である約80度に温度上昇を抑えるた
めには、652gのポリエチレングリコールが必要であ
ることになる。
【0029】なお、炊飯開始時の温度を30℃としたの
は、半導体スイッチング素子40等の発熱素子が高温に
なりやすい夏場等の環境を想定したものである。同様
に、炊飯時間を60分としたのは、例えば、連続して2
回炊飯を行なった場合のように、半導体スイッチング素
子40等の発熱素子が高温になりやすい使用状況を想定
したものである。すなわち、上述のような融解熱及び比
熱を有するポリエチレングリコールを652g用いれ
ば、炊飯器の様々な使用条件に対応でき、確実に冷却効
果が得られることになる。
【0030】一方、同じ条件で、冷媒として水を用いて
炊飯した場合の水の温度変化を図11に示す。図に示す
ように、上記ポリエチレングリコールの場合と同じ量の
水を冷媒とした場合、炊飯終了時には水が100℃近く
まで上昇してしまう。つまり、半導体スイッチング素子
40及びダイオードブリッジ42の温度を80℃に抑え
るためには、冷媒である水の量を増やさなければならな
い。このように、冷媒としてポリエチレングリコールを
用いた場合と水を用いた場合とを比較してわかるよう
に、ポリエチレングリコールを用いれば、冷媒の量が少
なくても冷却効果があるため、冷却タンク30を小型化
できる。
【0031】上記の説明では、冷媒としてポリエチレン
グリコールを用いる場合について説明したが、半導体ス
イッチング素子40等の発熱素子の使用温度領域内に融
点を有し、炊飯時間内にその使用温度領域を越えて温度
上昇しないような比熱を有する物質であれば、同様の効
果を得ることができる。ここで、融解熱は大きいほど、
また比熱は大きいほど、使用する冷媒の量は少なくて済
む。発熱素子の使用温度領域内に融点を有し、炊飯時間
内にその使用温度領域を越えて温度上昇しないような比
熱を有する物質としては、上記のポリエチレングリコー
ルの他にパラフィン、酢酸ナトリウム(酢酸ソーダ)等
がある。例えば、使用できるパラフィンとしては、融点
が約45℃〜65℃、融解熱が約35.1cal/g、のも
の、また、使用できる酢酸ナトリウムとしては融点が約
40℃〜60℃、融解熱が約30〜60cal/gのものが
ある。
【0032】なお、冷媒の融点が30℃以上80℃(半
導体スイッチング素子40等の発熱素子の使用温度の上
限)以下の範囲内にあれば、気温の高い使用環境であっ
ても同様の効果を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る炊飯器によれば、次のよう
な効果を得ることができる。 (1) 冷媒が封入され表面にインバータ回路を構成す
る発熱素子の少なくとも1つが取付けられ冷却タンクを
有し、この冷却タンクを制御基板及び操作基板から離れ
た位置に設置したので、発熱素子の冷却効果を高めるこ
とができ、冷却手段の小形化をはかることができる。
【0034】(2) 上記(1)の鍋収容部と本体ケー
スの後壁との間に冷却室を形成し、この冷却室に冷却タ
ンクを設置したので、発熱素子の発熱と冷却タンクの温
度上昇とにより冷却室内に上昇気流が発生し、これによ
り本体ケースの下部に設けた吸気口から外気が吸込まれ
て発熱素子及び冷却タンクを冷却するため、冷却性能を
向上することができる。
【0035】(3) 上記(1)又は(2)の冷却タン
クの発熱素子の近傍に温度センサを取付けたので、冷却
タンクの温度、したがって、発熱素子の発熱状態を常時
監視することができる。
【0036】(4) 上記(1),(2)又は(3)の
冷却タンクの下方に送風機を設置し、冷却タンクの温度
が異常上昇したときは温度センサがこれを検知し、送風
機を作動させて強制通風させるようにしたので、冷却タ
ンクを効果的に冷却することができ、連続炊飯が可能に
なる。
【0037】(5) 上記(2),(3)又は(4)の
送風機を冷却室の冷却タンクの下方でかつ本体ケースの
下部に設けた吸気口の近傍に設置したので、冷却タンク
の温度が異常上昇したときに、冷却タンクをより効果的
に冷却することができる。
【0038】(6) 上記(2),(3),(4)又は
(5)の冷却室を上部から下部になるにしたがって裾広
がりに形成したので、煙突効果により空気の対流をさら
に促進することができる。
【0039】(7) 上記(1)、(2),(3),
(4)、(5)又は(6)の冷却タンクに封入する冷媒
として、発熱素子の使用温度領域内に融点を有し、炊飯
時間内に上記発熱素子の使用温度領域を越えて温度上昇
しない物質を用いたので、冷却性能が向上し、少量で冷
却の効果があるため、冷却タンクがより小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の縦断面図である。
【図2】 図1の後面図である。
【図3】 一部を断面で示した図1の後面図である。
【図4】 図1の底面図である。
【図5】 図1の要部拡大図である。
【図6】 図5の一部拡大図である。
【図7】 冷却パターンの一例の平面図である。
【図8】 図7の縦断面図である。
【図9】 図7の底面図である。
【図10】 炊飯時間に対する冷媒(ポリエチレングリ
コール)の温度変化を示す図である。
【図11】 炊飯時間に対する冷媒(水)の温度変化を
示す図である。
【図12】 従来の炊飯器の一例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース、2 蓋体、11 鍋、12 コイル
台、13 誘導コイル、15 鍋収容部、17 フェラ
イト、18 温度センサ、20 制御基板、21 操作
基板、22 操作部、24 仕切り壁、25 冷却室、
26 吸気口、27 排気口、28 送風機、30 冷
却タンク、40,42 発熱素子、46 冷却タンク用
温度センサ、48 板ばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 渉 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 塚原 広明 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 大島 孝夫 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケースの鍋収容部に収容された鍋を
    加熱する誘導コイルと、該誘導コイルに交番磁界を発生
    させるインバータ回路とを有する誘導加熱式調理器にお
    いて、 冷媒が封入され表面に前記インバータ回路を構成する発
    熱素子の少なくとも1つが取付けられる冷却タンクを備
    えたことを特徴とする誘導加熱式調理器。
  2. 【請求項2】 鍋収容部と本体ケースとの間に冷却室を
    形成し、該冷却室内に冷却タンクを設置したことを特徴
    とする請求項1記載の誘導加熱式調理器。
  3. 【請求項3】 冷却タンクに取付けられた発熱素子の近
    傍に温度センサを取付けたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の誘導加熱式調理器。
  4. 【請求項4】 冷却タンクの下方に送風機を設置し、前
    記冷却タンクの温度が上昇したときは温度センサがこれ
    を検出し、前記送風機を作動させることを特徴とする請
    求項1,2又は3記載の誘導加熱式調理器。
  5. 【請求項5】 送風機を冷却室の冷却タンクの下方でか
    つ本体ケースの下部に設けた吸気口の近傍に設置したこ
    とを特徴とする請求項2,3又は4記載の誘導加熱式調
    理器。
  6. 【請求項6】 冷却室を上部から下部になるにしたがっ
    て裾広がりに形成したことを特徴とする請求項2,3,
    4又は5記載の誘導加熱式調理器。
  7. 【請求項7】 冷却タンクに封入する冷媒は、発熱素子
    の使用温度領域内に融点を有し、炊飯時間内に上記発熱
    素子の使用温度領域を越えて温度上昇しない物質である
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載
    の誘導加熱式調理器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040040184A (ko) * 2002-11-06 2004-05-12 엘지전자 주식회사 전기 밥솥의 방열 장치

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