JPH09318436A - 熱型赤外線センサ及びその製造方法並びにこれを用いたイメージセンサ - Google Patents

熱型赤外線センサ及びその製造方法並びにこれを用いたイメージセンサ

Info

Publication number
JPH09318436A
JPH09318436A JP8133292A JP13329296A JPH09318436A JP H09318436 A JPH09318436 A JP H09318436A JP 8133292 A JP8133292 A JP 8133292A JP 13329296 A JP13329296 A JP 13329296A JP H09318436 A JPH09318436 A JP H09318436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal infrared
infrared sensor
layer
polycrystalline silicon
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8133292A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Tomofuji
哲也 友藤
Kenji Udagawa
賢司 宇田川
Tei Narui
禎 成井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP8133292A priority Critical patent/JPH09318436A/ja
Publication of JPH09318436A publication Critical patent/JPH09318436A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線受光部の物性値の温度依存性を高めて
センサ感度を向上させた熱型赤外線センサを提供する。 【解決手段】 シリコン基板1の上方に多結晶シリコン
層14が形成され、該多結晶シリコン層14の表面に白
金シリサイド層15が形成されてショットキーバリアダ
イオードが構成され、該ショットキーバリアダイオード
が温度センサ部として用いられた熱型赤外線センサ10
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱型赤外線センサ
に関し、特に、赤外線受光部に温度センサ部としてショ
ットキーバリアダイオードが形成された熱型赤外線セン
サに関する。
【0002】
【従来の技術】観測対象物から放射される赤外線を、赤
外線受光部にて受光し、斯く受光した赤外線の強さに応
じて変化する当該赤外線受光部の物性値を検知して、赤
外線の強さを検出する熱型赤外線センサが公知である。
このような熱型赤外線センサにおいて、その赤外線受光
部にショットキーバリアダイオードを形成しておき、当
該赤外線受光部の温度変化に応じて変化する抵抗値の変
化を電気的に検出する熱型赤外線センサが、例えば、特
開平5−40064号公報にて公知である。
【0003】このショットキーバリアダイオードを温度
センサ部として用いた熱型赤外線センサは、ショットキ
ーバリアダイオードに逆方向バイアスを加えたときに流
れる逆方向電流が温度に依存して変化することを利用し
たものである。特に、ショットキーバリアダイオードで
は、逆方向にバイアスを加えたときに、当該バイアス電
圧に対する逆方向電流の依存性が弱いため、仮に、測定
時にバイアス電圧がふらついても逆方向電流のふらつき
が小さく、温度に応じて変化する電流値を安定して測定
することが可能である。
【0004】又、ショットキーバリアダイオードは、温
度変化に対して高い抵抗変化率(電流の変化に対する電
圧の変化の比率)が実現できるため、高感度の熱型赤外
線センサが達成できることも、上記した特開平5−40
064号公報等によって知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、熱型赤外線
センサにおいては、赤外線が入射したときに赤外線受光
部の温度を大きく変化させるために、赤外線受光部と基
板(半導体基板)との間を断熱構造として、当該赤外線
受光部の熱容量を小さくする必要がある。然るに、図1
9,図20に示すように、従来のショットキーバリアダ
イオード(SBD)を用いた熱型赤外線センサ100で
は、ショットキーバリアダイオードを構成する金属膜若
しくは金属シリサイド膜(例えば、白金シリサイド)1
05をシリコン基板(単結晶シリコン)101上に直接
形成していたため、赤外線受光部100Aがシリコン基
板101と一体となってその熱容量が大きくなり、当該
熱型赤外線センサ100のセンサ感度の向上が図れなか
った。尚、図19,図20中、106A,106Bはア
ルミ配線、104Gはガードリング、104Bはp+
拡散層、102,103は窒化シリコン膜である。
【0006】因みに、シリコン基板101上に直接形成
された赤外線受光部100Aを、当該シリコン基板10
1に対して断熱構造とする手法として、上記赤外線受光
部100Aを形成した後、当該赤外線受光部100Aを
保護膜で覆い、この状態で、異方性エッチングにより赤
外線受光部100Aの下側のシリコン基板101に孔を
設ける手法等も考えられている。しかし、この方法によ
ると、エッチングにより形成される孔が、当該赤外線受
光部100Aの周りを囲むように外側に広がってしま
い、特に、赤外線受光部100Aを高密度に集積させる
必要のある赤外線イメージセンサへの適用には不向きで
あった。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、温度センサ部の感度を高めると共に、当該赤外線
受光部の物性値の温度依存性を高めてセンサ感度を向上
させた熱型赤外線センサ及びこれを高集積に配したイメ
ージセンサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明に係る熱型赤外線センサは、半導体
基板の上方に多結晶シリコン層が形成され、該多結晶シ
リコン層の表面に金属膜又は金属シリサイド膜が形成さ
れてショットキーバリアダイオードが構成され、該ショ
ットキーバリアダイオードを温度センサ部として用いた
ものである。
【0009】又、請求項2の発明は、上記半導体基板と
上記多結晶シリコン層との間に所定幅の空隙を設け、上
記空隙の上方に上記ショットキーバリアダイオードを形
成したものである。又、請求項3の発明は、上記多結晶
シリコン層を、赤外線受光部を構成する1又は2以上の
膜によって当該空隙上で支持して、ブリッジ構造をなし
たものである。
【0010】又、請求項4の発明は、上記1又は2以上
の膜の少なくとも1つを絶縁膜としたものである。又、
請求項5の発明は、上記1又は2以上の膜の少なくとも
1つを配線層としたものである。又、請求項6の発明
は、上記赤外線受光部の下方の半導体基板に所定深度の
凹部を形成したものである。
【0011】又、請求項7の発明は、上記半導体基板と
上記多結晶シリコン層との間に、上記半導体基板に比べ
て熱伝導度の低い所定幅の層間膜を設け、該層間膜の上
方に上記ショットキーバリアダイオードを形成したもの
である。又、請求項8の発明は、上記ショットキーバリ
アダイオードの下方に位置する半導体基板の所定領域
に、赤外線を反射する反射層を形成したものである。
【0012】又、請求項9の発明は、上記反射層を、上
記多結晶シリコン層の形成工程で必要な温度より高い融
点を有する金属にて形成したものである。又、請求項1
0の発明は、上記反射層を、チタン、タングステン、又
は、チタン及びタングステンを含有する合金の何れかの
金属で構成したものである。又、請求項11の発明は、
上記ショットキーバリアダイオードの直下の赤外線受光
部の下面から上記反射層の表面までの高さを、当該赤外
線の波長の4分のn倍(但しnは奇数)としたものであ
る。
【0013】又、請求項12の発明は、熱型赤外線セン
サを製造するに当たり、半導体基板上に犠牲層を形成
し、その上方に直接、若しくは1又は2以上の膜を介し
て多結晶シリコン層を形成し、該多結晶シリコン層上に
金属膜を成膜してショットキーダイオードを形成し、そ
の後、上記犠牲層を除去して、上記ブリッジ構造を形成
するようにしたものである。
【0014】又、請求項13の発明は、熱型赤外線セン
サを製造するに当たり、半導体基板上に所定深度の凹部
を形成し、該凹部に犠牲層を充填し、その上方に直接、
若しくは1又は2以上の膜を介して多結晶シリコン層を
形成し、該多結晶シリコン層上に金属膜を成膜してショ
ットキーダイオードを形成し、その後、上記犠牲層を除
去して、上記ブリッジ構造を形成するようにしたもので
ある。
【0015】又、請求項14の発明は、上記犠牲層の除
去を、ウェットエッチングによって行なうものである。
又、請求項15の発明は、上記赤外線受光部を構成する
上記1又は2以上の膜の1つを、赤外線吸収膜としたも
のである。又、請求項16の発明は、上記熱型赤外線セ
ンサを複数個、線状若しくは面状に整列させて、イメー
ジセンサを構成したものである。
【0016】(作用)上記請求項1の発明によれば、多
結晶シリコン層と当該多結晶シリコン層上の金属膜若し
くは金属シリサイド膜とによって構成されたショットキ
ーバリアダイオードが、温度センサ部として用いられる
ため、多結晶シリコン膜を成膜することが可能な部位
に、適宜、高感度の熱型赤外線センサを形成することが
でき、熱型赤外線センサの設計の自由度が高くなる。
【0017】又、請求項2の発明によれば、半導体基板
と多結晶シリコン層との間の空隙によって、ショットキ
ーバリアダイオードが形成された多結晶シリコン膜を、
半導体基板に対して高い断熱構造とすることができる。
又、請求項3の発明によれば、赤外線受光部と半導体基
板との高い断熱構造が得られるブリッジ構造の熱型赤外
線センサの温度センサ部として当該ショットキーバリア
ダイオードを利用できる。
【0018】又、請求項4の発明によれば、比較的熱伝
導度が低い絶縁膜で、ショットキーバリアダイオードを
構成する部位が、半導体基板上で支持されるので、当該
赤外線受光部の熱コンダクタンスが小さくなる。又、こ
の絶縁膜を、同時に赤外線受光部の保護膜としても機能
させることができる。又、請求項5の発明によれば、シ
ョットキーバリアダイオードと半導体基板とを電気的に
接続する配線層を、当該ショットキーバリアダイオード
を支持する膜として利用できる。
【0019】又、請求項6の発明によれば、半導体基板
に設けられた凹部によって、当該半導体基板と赤外線受
光部との高い断熱構造が得られる。又、請求項7の発明
によれば、熱型赤外線センサの赤外線受光部と半導体基
板との断熱構造を容易に達成できる。又、請求項8の発
明によれば、赤外線受光部を透過した赤外線を、反射層
で反射させて再び当該赤外線受光部に入射させることが
できる。
【0020】又、請求項9の発明によれば、半導体基板
上に予め形成される反射層が、その後行なわれる多結晶
シリコン層の製造工程で、溶融することがなくなる。
又、請求項10の発明によれば、高融点のチタンを含有
する金属膜を用いることによって、当該反射層が多結晶
シリコン層の製造工程で溶融することがなくなる。
【0021】又、請求項11の発明によれば、赤外線受
光部を透過した赤外線と、その後、反射層表面で反射し
た赤外線とが互いに打ち消し合うことがなくなるため、
当該反射した赤外線を効率よく、赤外線受光部に再び入
射させることができる。又、請求項12の発明によれ
ば、当該熱型赤外線センサの赤外線受光部を形成した
後、半導体基板上に予め形成された犠牲層を除去するだ
けで、ショットキーバリアダイオードを温度センサ部と
して用いたブリッジ構造の熱型赤外線センサが形成がで
きる。
【0022】又、請求項13の発明によれば、半導体基
板上に凹部を設け、この凹部を埋めるように形成された
犠牲層を、当該熱型赤外線センサの赤外線受光部を形成
した後に除去するだけで、ショットキーバリアダイオー
ドを温度センサ部として用いたブリッジ構造の熱型赤外
線センサが形成できる。又、請求項14の発明によれ
ば、等方性の高いエッチングで赤外線受光部の下方にあ
る上記犠牲層を容易に除去することができる。
【0023】又、請求項15の発明によれば、入射赤外
線に対する赤外線受光部の温度変化が大きくなる。又、
請求項16の発明によれば、感度の高い熱型赤外線セン
サを多数備えたイメージセンサが達成される。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態につ
いて添付図面を参照して説明する。尚、この第1の実施
形態は、請求項1から請求項5、請求項8から請求項1
2、請求項14から請求項16に対応する。
【0025】先ず、熱型赤外線センサ10の概略につい
て、図1から図3を用いて説明する。尚、図2は熱型赤
外線センサ10の表面に形成された窒化シリコン膜19
及び多結晶シリコン層14表面に形成された酸化シリコ
ン膜18を除去した状態での平面図である。この第1の
実施形態の熱型赤外線センサ10は、図1から図3に示
すように、赤外線受光部10Aが、基体10B(シリコ
ン基板1,窒化シリコン膜12)上で架橋部10Cで支
持されたブリッジ構造となっている。
【0026】又、基体10Bの赤外線受光部10Aの直
下位置には、該赤外線受光部10Aを透過した赤外線を
反射させて再び当該赤外線受光部10Aに吸収させるた
めの反射部10D(反射層11)が形成されている。斯
かるブリッジ構造の熱型赤外線センサ10は、赤外線受
光部10Aと基体10Bの間に設けられた空隙Sによ
り、赤外線受光部10Aと基体10B間が断熱構造とな
るため、一定の強さの赤外線が入射した際の赤外線受光
部10Aの温度変化が大きくなる。更に、上記反射部1
0Dの働きによって一旦赤外線受光部10Aを透過した
赤外線が当該反射部10Dで反射された後、当該赤外線
受光部10Aに吸収されるため赤外線を効率よく吸収で
きるようになっている。
【0027】又、赤外線受光部10Aには、温度センサ
部として用いられるショットキーバリアダイオード(以
下「SBD」と略記する。)が形成されている。このS
BDは、赤外線受光部10Aに入射した赤外線の強さに
応じて当該赤外線受光部10Aの温度が変化したとき
に、この温度変化に応じてその逆方向飽和電流の値が変
化する。而して、この逆方向飽和電流の値を検出するこ
とにより入射赤外線の強さを求めることができる。
【0028】上記した特開平5−40064号公報に記
載のように、熱型赤外線センサ10にSBDを用いる場
合には、当該SBDに所定の逆バイアスが掛けられて逆
方向飽和電流以外の電流を無視できるようにしておき、
逆方向飽和電流の温度に対する指数関数的な関係式か
ら、サーミスタの場合と同様に温度変化が測定できるよ
うにする。
【0029】次に、熱型赤外線センサ10の詳細な構造
について、図1,図2を参照して説明する。n形のシリ
コン基板1の上面には、タングステンからなる反射層1
1が形成されており、該反射層11を覆うように、その
全面に窒化シリコン膜12が形成されている。而して、
シリコン基板1及び窒化シリコン膜12によって熱型赤
外線センサ10の基体10Bが構成され、更に上記反射
層11によって上記反射部10Dが構成されている。
【0030】尚、ここでは反射層11を構成する金属と
して、タングステンを使用する例について説明するが、
これに限らず他の金属、例えば、チタン、チタンとタン
グステンの合金等の高融点を有する金属を用いてもよ
い。一方、上記基体10Bの上方には、窒化シリコン膜
13が橋状に形成され、その上面に多結晶シリコン層1
4が形成されている。
【0031】多結晶シリコン層14の上面の略中央に
は、白金シリサイド層15が形成され、多結晶シリコン
層14との間で、SBDを構成する。又、多結晶シリコ
ン層14には、白金シリサイド層15との接合面を囲む
ように、n形の拡散層からなるガードリング14Gが形
成され、ガードリング14Gの外側の領域に、p+形拡
散層14Bが形成されている。
【0032】又、多結晶シリコン層14の表面には、酸
化シリコン膜18が形成され、この酸化シリコン膜18
に設けられたコンタクトホール18A,18Bを介し
て、チタンからなる配線層16A,16Bが、各々、上
記ガードリング14G、上記p +形拡散層14Bに電気
的に接続されている。そして、これらの全面を覆うよう
に保護膜及び赤外線吸収層としての窒化シリコン膜19
が形成されている。
【0033】尚、上記窒化シリコン膜13は、その下面
13Aの、反射層11の上面11Aからの高さh1が、
当該赤外線の波長λの4分のn倍(但しnは奇数)とな
るように形成されている。これによって、赤外線受光部
10Aを透過した赤外線が、反射層11で反射された
後、再び当該赤外線受光部10Aに効率よく吸収され
る。又、図中1A,1Bは、シリコン基板1に予め形成
されたp+形拡散層であり、該p+形拡散層1A,1B
は、窒化シリコン膜12に設けられたコンタクトホール
12A,12Bを介して、各々、上記配線層16A,1
6Bに電気的に接続され、他方で、シリコン基板1に形
成された読み出し回路の配線等(図示省略)に電気的に
接続されている。
【0034】次に、上記構造の熱型赤外線センサ10の
製造方法について、図4,図5を用いて説明する。 (1)n形のシリコン基板1上に、周知の半導体製造技
術によって、熱型赤外線センサ10の読み出し回路(図
示省略)を予め形成しておき、その後、シリコン基板1
の表面にタングステンを例えば、スパッタ法により0.
5μm形成し、これを周知のホトリソグラフィ技術を用
いたエッチングにて所望の形状にパターニングして、タ
ングステンからなる反射層11を形成する。次いで、そ
の上面に、例えばプラズマCVD法によって、膜厚が
0.1μmの窒化シリコン膜12を形成する。更に、そ
の上面に液状のシリカ系化合物を回転塗布し、その後こ
れを焼成して(スピン・オン・グラス法)SOG膜2を
形成する(図4(a))。
【0035】(2)上記形成したSOG膜2の上面にレ
ジストを塗布し、これを所望の形状に露光/現像してマ
スク3を作製し、これを用いて、上記SOG膜2をドラ
イエッチングし、所望形状のSOG膜2Aを形成する。
(図4(b)) (3)上記マスク3を除去し、上記形成されたSOG膜
2Aの上面に、上記と同じスピン・オン・グラス法でS
OG膜を形成し、続いてエッチングバックを行って上記
SOG膜2Aと窒化シリコン膜12との間の段差をなく
すための傾斜部4A,4Aを形成する。而して、当該傾
斜部4A,4Aは、上記SOG膜2Aと協働して犠牲層
5を構成する。この場合、当該犠牲層5は、上記反射層
11の上面から当該SOG膜5の上面までの高さh1
が、前述した高さ(=n×λ/4:但し、nは奇数、λ
は入射赤外線の波長)となるように、その厚さが決定さ
れる(図4(c))。
【0036】(4)上記犠牲層5を覆うように、例えば
CVD法で窒化シリコンを0.3μm形成し、これをパ
ターニングして所望形状の窒化シリコン膜13(図1,
図2参照)を形成する。このときのパターニングによ
り、上記窒化シリコンで一旦覆われた上記犠牲層5が再
び露出する(図2の一点鎖線で示す)。そして、その上
面に、抵抗率が1×1016Ωcmとなるようにn形の不純
物が導入された多結晶シリコン膜を、例えば、CVD法
で1.0μm形成し、これをレジストで覆ったのち当該
レジストを所望の形状(赤外線受光部10Aの形状)に
露光/現像してマスクを形成し、これを用いたドライエ
ッチングで、所望の形状の多結晶シリコン層14を形成
する。上記レジストを除去した後、熱酸化により、多結
晶シリコン層14の表面に、0.1μmの膜厚の酸化シ
リコン膜18を形成する(図4(d))。
【0037】(5)酸化膜18が形成された多結晶シリ
コン層14の上面に所望のマスクを作製し、これを用い
たイオンインプランテーションによりボロンを注入(5
×10 15cm-2)する。上記マスクを除去した後、再び周
知のホトリソグラフィ技術によってマスクを形成し、こ
れを用いたイオンインプランテーションによりヒ素を注
入して(3×1015cm-2)、当該マスクを除去した後、
アニール(900℃,1時間)を施して、ガードリング
14G及びp+形拡散層14Bを形成する(図5
(e))。
【0038】(6)次いで、レジストを全面に塗布し、
これを所望の形状に露光/現像して酸化シリコン膜18
の所望の領域(多結晶シリコン層14のSBDが形成さ
れる領域に対応)のみを露出させ、この状態でウェット
エッチングを行って、露出している酸化シリコン膜18
を除去する。更に、その上面に白金シリサイドを例え
ば、スパック法によって0.01μm形成し、その後、
上記レジストを除去して(リフトオフ)、上記所望の領
域にのみ白金シリサイド膜15を形成する(図5
(f))。
【0039】(7)次いで、シリコン基板1上面に形成
されている窒化シリコン膜12上にレジストを塗布し、
これを所望の形状に露光/現像してマスクを形成し、こ
れを用いたエッチングにより、窒化シリコン膜12に、
シリコン基板1のp+形拡散層1A,1Bに連通するコ
ンタクトホール12A,12Bを設ける。次いで、少な
くとも酸化シリコン膜18を覆うようにレジストを塗布
し、これを露光/現像してマスクを作製し、これを用い
た酸化シリコン膜18のエッチングによって上記ガイド
リング14G,p+形拡散層14Bに連通するコンタク
トホール18A,18Bを形成する。上記レジストを除
去した後、その上面にチタンを、例えばスパッタ法によ
って0.5μm形成し、これを公知のホトリソグラフィ
技術によって所望の形状にパターニングして、配線層1
6A,16Bを形成する(図5(g))。
【0040】(8)次いで、保護膜及び赤外線吸収膜と
して、窒化シリコン膜を、例えば、CVD法によって
0.3μm形成し、これを公知のホトリソグラフィ技術
によってパターニングして、赤外線受光部10Aに対応
する領域に所望形状の窒化シリコン膜19を形成する
(図5(h))。この場合にも、犠牲層5は、一旦、当
該窒化シリコン膜によって全面が覆われるが、その後の
パターニングによって、図2の一点鎖線で示すように、
その一部が再び露出する。
【0041】(9)この状態でウェットエッチングを行
って上記犠牲層5を除去し、窒化シリコン膜12と反射
層11との間に空隙Sを形成して、図1から図3に示す
ブリッジ構造を得る。図6は、第1の実施形態の変形例
に係る熱型赤外線センサ10’を示す。この熱型赤外線
センサ10’は、反射層11に代えて、シリコン基板1
に予め形成されている金属配線11A,11Bを用いて
いて、入射赤外線を反射させるようにした点が異なるも
のである。このようにシリコン基板1に形成されている
金属配線を反射層の代わりに用いることによって、製造
工程が簡略化され、しかも、熱型赤外線センサ10’の
下方のスペースを有効に利用できるため、当該熱型赤外
線センサ10’を用いてイメージセンサを構成する際の
高集積化も図れる。
【0042】尚、金属配線としては、イメージセンサの
読み出し回路に設けられる金属配線が考えられる。この
場合、金属配線は、その後の半導体製造工程における加
熱処理に充分に耐えられる高融点の金属、例えば、タン
グステンによって形成される。次に、上記熱型赤外線セ
ンサ10を用いたイメージセンサ20について、図7,
図8を参照して説明する。
【0043】上記構成の熱型赤外線センサ10は、図に
は示していないが、当該基体10B上に2次元の格子状
に整列されて、イメージセンサ20を構成する。即ち、
イメージセンサ20は、図7に示すように、MOS型イ
メージセンサであり、実際には、1つのイメージセンサ
20には、多数の熱型赤外線センサ10,10,10…
が、水平及び垂直方向に各々数百個配置され、これら配
置された熱型赤外線センサ10がイメージセンサ20の
各画素を構成している。尚、図7では、説明を簡単にす
るために、水平及び垂直方向に各々2画素宛、計4個熱
型赤外線センサ10a〜10dを配置した例を示してい
る。
【0044】以下、この図7を用いて説明する。熱型赤
外線センサ10aのSBD21には読み出し用p形MO
Sトランジスタ(垂直スイッチ)25のドレインが接続
され、垂直スイッチ25のゲートは垂直走査回路31に
接続され、垂直スイッチ25のソースは垂直読み出しラ
イン37に接続されている。又、熱型赤外線センサ10
bのSBD22には垂直スイッチ26のドレインが接続
され、垂直スイッチ26のゲートは垂直走査回路31に
接続され、垂直スイッチ26のソースは垂直読み出しラ
イン38に接続されている。又、熱型赤外線センサ10
cのSBD23には垂直スイッチ27のドレインが接続
され、垂直スイッチ27のゲートは垂直走査回路31に
接続され、垂直スイッチ27のソースは垂直読み出しラ
イン37に接続されている。又、熱型赤外線センサ10
dのSBD24には垂直スイッチ28のドレインが接続
され、垂直スイッチ28のゲートは垂直走査回路31に
接続され、垂直スイッチ28のソースは垂直読み出しラ
イン38に接続されている。
【0045】垂直読み出しライン37の一端には、水平
出力p形MOSトランジスタ(水平スイッチ)35のド
レインが接続され、水平スイッチ35のゲートは水平走
査回路32に接続され、水平スイッチ35のソースは出
力端子39に接続されている。一方、垂直読み出しライ
ン38の一端には、水平出力p形MOSトランジスタ
(水平スイッチ)36のドレインが接続され、水平スイ
ッチ36のゲートは水平走査回路32に接続され、水平
スイッチ36のソースは出力端子39に接続されてい
る。尚、出力端子39と水平スイッチ35,36との間
には、抵抗33,電源34が接続されている。
【0046】水平走査回路32及び垂直走査回路31
は、各々シフトレジスタ等で構成され、クロックパルス
とスタートパルスにより各々駆動される。このうち水平
走査回路32は、駆動パルスΦ1,Φ2を発生させ、こ
れを各々水平スイッチ35,36に出力する。一方、垂
直走査回路31は駆動パルスΦ11,Φ12を発生さ
せ、これを垂直スイッチ25,26、垂直スイッチ2
7,28に、各々出力する。
【0047】水平走査回路32より出力された駆動パル
スΦ1,Φ2は、水平スイッチ35及び36のゲートに
各々供給され、水平スイッチ35,36のオン/オフタ
イミングが制御される。一方、垂直走査回路31より出
力された駆動パルスΦ11,Φ12は、垂直スイッチ2
5,26、垂直スイッチ27,28のゲートに各々供給
され、垂直スイッチ25,26、垂直スイッチ27,2
8のオン/オフタイミングが制御される。
【0048】このように水平スイッチ35,36、垂直
スイッチ25,26,27,28のオン/オフタイミン
グを制御することにより、各熱型赤外線センサ10a〜
10dと、出力端子39とが所定のタイミングで導通す
る。
【0049】次に、上記構成のイメージセンサ20の動
作について、図8を参照して説明する。図8は、垂直走
査回路31および水平走査回路32より出力される駆動
パルスΦ11、Φ12,Φ1,Φ2の波形と、出力端子
39の出力電圧Voutの波形の時間的な変化を示すタイ
ミングチャートである。
【0050】先ず、時刻t0において、垂直走査回路3
1からの駆動パルスΦ11をローレベルに変化させる
と、垂直スイッチ25,26がオンする。次に、時刻t
1において、水平走査回路32からの駆動パルスΦ1を
ローレベルに変化させると、水平スイッチ35がオンす
る。これにより、SBD21と出力端子39とが導通す
るのに同期して、先ず、SBD21の容量が電源34の
電圧V0によってプリチャージ(充電)される。このた
め、出力端子39の出力電圧VoutはV1に立ち上がり、
プリチャージが終了すると下降しはじめる。但し、SB
D21の逆方向電流IRが大きいときには、水平スイッ
チ35がオンしている間(Φ1がローレベルになってい
る間)は、V2=IR×Rのレベルまでしか下がらない。
その後、時刻t2において、水平走査回路32からの駆
動パルスΦ1を元のハイレベルに戻すと、水平スイッチ
35がオフし、出力端子39の出力電圧Voutは、水平
スイッチ35がオンする前のレベルに戻る。このとき、
SBD21の寄生容量に蓄積された電荷の逆方向電流I
Rによる放電が開始される。
【0051】次に、時刻t3において、水平走査回路3
2の駆動パルスΦ2をローレベルに変化させると、上述
した場合と同様に、水平スイッチ36がオンするのに同
期して、SBD22が電源34の電圧V0によってプリ
チャージされる。このため、出力端子39の出力電圧V
outはV1に立ち上がり、プリチャージが終了すると下降
しはじめる。但し、SBD22の逆方向電流IRが大き
いときには、水平スイッチ36がオンしている間は、V
2=IR×Rのレベルまでしか下がらない。その後、時刻
t4において、水平走査回路32からの駆動パルスΦ2
を元のハイレベルに戻すと、水平スイッチ36がオフ
し、出力端子39の出力電圧Voutは、水平スイッチ3
6がオンする前のレベルに戻る。このときSBD22の
寄生容量に蓄積された電荷の逆方向電流IRによる放電
が開始される。その後、垂直走査回路31からの駆動パ
ルスΦ11は元のハイレベルに戻される(時刻t5)。
【0052】次に、時刻t10において、垂直走査回路3
1からの駆動パルスΦ12をローレベルに変化させる
と、垂直スイッチ27,28がオンする。次に、時刻t
11において、水平走査回路32からの駆区動パルスΦ1
をローレベルに変化させると、水平スイッチ35がオン
する。これにより、SBD23と、出力端子39とが導
通するのに同期して、先ず、SBD23の容量が電源3
4の電圧V0によってプリチャージされる。このため、
出力端子39の出力電圧VoutはV1に立ち上がり、プリ
チャージが終了すると下降しはじめる。但し、SBD2
3の逆方向電流IRが大きいときには、水平スイッチ3
5がオンしている間は、V2=IR×Rのレベルまでしか
下がらない。その後、時刻t12において、水平走査回路
32からの駆動パルスΦ1を元のレベルに戻すと、水平
スイッチ35がオフし、出力端子39の出力電圧Vout
は、水平スイッチ35がオンする前のレベルに戻る。こ
のときSBD23の寄生容量に蓄積された電荷の逆方向
電流IRによる放電が開始される。
【0053】次に、時刻t13において、水平走査回路3
2の駆動パルスΦ2をローレベルに変化させると、上述
した場合と同様に、水平スイッチ36がオンするのに同
期して、SBD24が電源34の電圧V0によってプリ
チャージされる。このため、出力端子39の出力電圧Vo
utはV1に立ち上がり、プリチャージが終了すると下降
しはじめる。但し、SBD24の逆方向電流IRが大き
いときには、水平スイッチ36がオンしている間は、V
2=IR×Rのレベルまでしか下がらない。その後、時
刻t14において、水平走査回路32からの駆動パルスΦ
2を元のハイレベルに戻すと、水平スイッチ36がオフ
し、出力端子39の出力電圧Voutは、水平スイッチ3
6がオンする前のレベルに戻る。このときSBD24の
寄生容量に蓄積された電荷の逆方向電流IRによる放電
が開始される。その後、垂直走査回路31からの駆動パ
ルスΦ12は元のハイレベルに戻される(時刻t15)。
【0054】時刻t20以降も、上述した動作が繰り返さ
れる。すなわち、時刻t20において、垂直走査回路31
からの駆動パルスΦ11をローレベルに変化させて、垂
直スイッチ25,26をオンする。次に、時刻t21にお
いて、水平走査回路32からの駆区動パルスΦ1をロー
レベルに変化させ、水平スイッチ35をオンする。これ
により、SBD21と出力端子39とが導通するのに同
期して、先ず、SBD21の容量が電源34の電圧V0
によってプリチャージされる。
【0055】このとき、時刻t2においてSBD21に
蓄積されていた電荷が、時刻t2から時刻t21までの間
に放電され、その後残った電荷量に対応する電荷のみが
プリチャージされたままとなる。ところで、SBD21
の逆方向電流IRは、SBD21の温度が高い程大き
く、その温度が低い程小さくなる。従って、上記蓄積さ
れた電荷が上記所定の時間内に放電される電荷量も、そ
の温度が高い程多くなり、その温度が低い程少なくな
る。よって、SBD21にプリチャージされるときの出
力端子39の出力電圧Voutの上記値V1は、SBD21
の温度に応じて変化することになる。
【0056】ここでは説明は省略するが、SBD22〜
24の場合についても、上述した場合と同様にして、そ
れらの温度に対応する出力電圧V1をそれぞれ得ること
ができる。従って、出力端子39の出力電圧Voutの上
記値V1をサンプルホールドすることにより、熱型赤外
線センサ10a〜10dの各赤外線受光部10A,10
A,…の温度を検出することにより赤外線イメージを得
ることができる。この場合、時刻t1から時刻t21の間
が、蓄積時間(放電時間)であり、1/60秒程度とさ
れる。
【0057】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について、図9から図13を参照して説明する。この第
2の実施形態は、請求項1から請求項6、請求項8から
請求項11及び請求項13から請求項15に対応する。
【0058】先ず、熱型赤外線センサ40の概略につい
て、図9から図11を用いて説明する。尚、図10は熱
型赤外線センサ40の表面に形成された窒化シリコン膜
49及び多結晶シリコン層44表面に形成された酸化シ
リコン膜48を除去した状態での平面図である。熱型赤
外線センサ40は、図9から図11に示すように、赤外
線受光部40Aが、基体40B上で架橋部40Cで支持
されたブリッジ構造となっている。更に、赤外線受光部
40Aの直下の基体40Bには、所定深度dの凹部40
Eが形成されている。尚、図10では、赤外線受光部4
0Aと架橋部40Cを太線で示す。
【0059】更に、上記凹部40Eの底部には、上記赤
外線受光部40Aを透過した赤外線を反射させて再び当
該赤外線受光部40Aに吸収させるための反射層(反射
部)41が形成されている。斯かるブリッジ構造の熱型
赤外線センサ40は、赤外線受光部40Aと基体40B
の凹部40Eとの間に設けられた空隙Sにより、赤外線
受光部40Aと基体40B間が断熱構造となり、一定の
強さの入射赤外線に対する赤外線受光部40Aの温度変
化が大きくなる。特に、基体40Bに凹部40Eを設け
ることによって、空隙Sを大きく設けることができるの
で、その断熱効果を高めることができる。
【0060】又、上記反射層41の働きによって一旦赤
外線受光部40Aを透過した赤外線が当該反射層41で
反射された後、当該赤外線受光部40Aに吸収されるよ
うになっている。この場合にも、上記凹部40Eの反射
層41の上面41Aまでの深度dを適宜設定できるの
で、後述するように、赤外線を効率よく再び当該赤外線
受光部40Aに吸収させることができる。
【0061】又、この熱型赤外線センサ40において
も、上記熱型赤外線センサ10と同様に、温度センサ部
として、ショットキーバリアダイオード(SBD)が用
いられて、当該SBDの逆方向飽和電流IRの温度に対
する指数関数的な関係式を用いて、サーミスタの場合と
同様に温度変化、即ち赤外線の強度が測定できるように
なっている。
【0062】次に、熱型赤外線センサ40の具体的な構
造について、図9,図10を参照して説明する。熱型赤
外線センサ40の基体40Bを構成するn形のシリコン
基板51には、溝51Dが形成されている。そして、こ
の溝51Dの表面には、タングステンからなる反射層4
1が形成され、更にこの反射層41を覆うように窒化シ
リコン膜42が形成されて凹部40Eを構成する。
【0063】上記基体40Aの上方には、上記凹部40
Eを跨ぐように窒化シリコン膜43が橋状に形成され、
該窒化シリコン膜43の上面に多結晶シリコン層44が
形成されている。この多結晶シリコン層44の上面に
は、該多結晶シリコン層44と協働してSBDを構成す
る白金シリサイド層45が形成されている。又、多結晶
シリコン層44には、上記白金シリサイド層45との接
合面を囲むように、n形の拡散層からなるガードリング
44Gが形成され、このガードリング44Gの外側の領
域に、p+形拡散層44Bが形成されている。
【0064】上記多結晶シリコン層44の表面には、酸
化シリコン膜48が形成され、この酸化シリコン膜48
に設けられたコンタクトホール48A,48Bを介し
て、チタンからなる配線層46A,46Bが、各々、上
記ガードリング44G、上記p +形拡散層44Bに電気
的に接続されている。そして、これらの全面を覆うよう
に窒化シリコン膜49が形成されている。
【0065】尚、上記窒化シリコン膜43は、その下面
43Kの、反射層41の上面41Aからの高さh2が、
当該赤外線の波長λの4分のn倍(但しnは奇数)とな
るように形成されている。これによって、赤外線受光部
40Aを透過した赤外線が、反射層41で反射された
後、再び当該赤外線受光部40Aに吸収されるようにな
る。又、図中51A,51Bは、シリコン基板1に予め
形成されたp+形拡散層であり、該p+形拡散層51A,
51Bは、窒化シリコン膜43に形成されたコンタクト
ホール43A,43Bを介して各々上記配線層46A,
46Bに電気的に接続されると共に、他方で、シリコン
基板51に形成された読み出し回路の配線等(図示省
略)に電気的にも接続されている。
【0066】次に、上記構造の熱型赤外線センサ40の
製造方法について、図12,図13を用いて説明する。 (1)先ず、周知の半導体製造技術によって当該熱型赤
外線センサ40の読み出し回路(図示省略)が形成され
たn形のシリコン基板51上に、レジストを塗布し、赤
外線受光部40Aに対応する領域のみ露出するように、
これを露光/現像し、斯く作製したレジストを用いたド
ライエッチングにて、シリコン基板51に所定深度d1
の溝51Dを形成する。その後、レジストを除去し、当
該シリコン基板51の表面にタングステン膜52を例え
ば、スパッタ法によって0.5μm形成し、次いで、窒
化シリコン膜53を0.3μm形成する。このとき上記
所定深度d1から上記タングステン膜52の厚さ(0.
5μm)を減算した値が、上記した深度dとなる(図1
2(a))。
【0067】(2)次いで、液状のシリカ系化合物を回
転塗布し、これを焼成する処理(スピン・オン・グラス
法)を2度繰り返して厚膜のSOG膜を形成し、この上
にレジストを塗布し、これを所望の形状に露光/現像し
て所望のマスクを作製し、これを用いたドライエッチン
グで、上記溝51Dを充填するSOG膜55を形成す
る。次いで、再びレジストを塗布し、赤外線受光部40
Aに対応する領域のみが覆われるようにこれを露光/現
像して所望のマスク54を形成し、これを用いたドライ
エッチングによって、シリコン基板51上にて露出して
いるタングステン膜52及び窒化シリコン膜53を除去
する(図12(b))。
【0068】(3)上記マスク54を除去し、その後、
再びスピン・オン・グラス法によってSOG膜を成膜
し、これをパターニングして、上記SOG膜55とシリ
コン基板51との間の段差にSOG膜からなる傾斜部5
6A,56Aを形成する。このとき形成された傾斜部5
6A,56Aと上記SOG膜55によって、犠牲層57
が構成される。この場合、犠牲層57は、上記反射層4
1の上面から当該SOG膜55の上面までの高さh2
が、所望の高さ(=n×λ/4:但し、nは奇数、λは
入射赤外線の波長)となるように、その厚さが決定され
る(図12(c))。
【0069】(4)次いで、窒化シリコン膜43をCV
D法によって0.5μm形成し、これをパターニングす
る。このパターニングにより、当該窒化シリコン膜43
によって一旦覆われた犠牲層57が再び露出する。その
後、抵抗率が1×1016Ωcmとなるようにn形不純物が
混入された多結晶シリコン膜を、例えば、CVD法によ
って1.0μm成長させ、これをレジストで覆い、露光
/現像を施して所望のマスクを作製し、これを用いたド
ライエッチングで当該多結晶シリコン膜を所望の形状
(赤外線受光部40Aの形状)にエッチングして、多結
晶シリコン層44を形成する。上記レジストを除去した
後、熱酸化により、多結晶シリコン層44の表面に、
0.1μmの膜厚の酸化シリコン膜48を形成する(図
12(d))。
【0070】(5)酸化膜48が形成された多結晶シリ
コン層44の上面に所望のマスクを作製し、このマスク
を用いて所望の領域にボロンをイオンインプランテーシ
ョンにより注入し(5×1015cm-2)、その後、再び周
知のホトリソグラフィ技術によってマスクを形成し、こ
れを用いて所望の領域にヒ素をイオンインプランテーシ
ョンにより注入し(3×1015cm-2)、その後、アニー
ル(900℃,1時間)を施して、n+形拡散層よりな
るガードリング44Gとp+形拡散層44Bとを形成す
る(図13(e))。
【0071】(6)次いで、レジストを全面に塗布し、
これを露光/現像して酸化シリコン膜48の所望の領域
(多結晶シリコン層44のSBDが形成される領域に対
応)のみを露出させるマスクを形成し、この状態でウェ
ットエッチングを行って露出している酸化シリコン膜4
8を除去する。更に、その上面に白金シリサイドを例え
ば、スパック法によって0.01μm形成し、その後、
上記レジストを除去して(リフトオフ)、上記所望の領
域にのみ白金シリサイド膜45を形成する(図13
(f))。
【0072】(7)次いで、シリコン基板51上面に形
成されている窒化シリコン膜43上にレジストを塗布
し、これをパターニングしてマスクを形成し、これを用
いたエッチングにより、当該窒化シリコン膜42に、シ
リコン基板51のp+形拡散層51A,51Bに連通す
るコンタクトホール43A,43Bを設ける。次いで、
少なくとも酸化シリコン膜48を覆うレジストを形成
し、これを露光/現像してマスクを作製し、これを用い
た酸化シリコン膜48のエッチングによって上記ガイド
リング44G,p+形拡散層44Bに連通するコンタク
トホール48A,48Bを形成する。上記マスクとして
用いたレジストを除去した後、その上面にチタンを、例
えばスパッタ法によって0.3μm形成し、これを公知
のホトリソグラフィ技術によって所望の形状にパターニ
ングして、配線層46A,46Bを形成する(図13
(g))。
【0073】(8)最後に、保護膜及び赤外線吸収膜と
して、窒化シリコン膜を、例えば、CVD法によって
0.5μm形成し、これを公知のホトリソグラフィ技術
によってパターニングして、赤外線受光部40Aに対応
する領域に当該窒化シリコン膜49を形成する。このパ
ターニングによって、上記窒化シリコン膜にて一旦覆わ
れた犠牲層57は、再び露出する。そして、この状態で
ウェットエッチングを行って上記犠牲層57を除去し、
窒化シリコン膜43と反射層41との間に空隙Sを形成
して、図9から図11に示したブリッジ構造を得る。
【0074】図14は、第2の実施形態の変形例に係る
熱型赤外線センサ40’を示す。この変形例に係る熱型
赤外線センサ40’は、上記した熱型赤外線センサ40
の凹部40Eに形成された反射層41に代えて、シリコ
ン基板51に予め形成されている金属配線41A,41
Bを反射層として用いた点が異なるものである。この場
合、凹部40Eの斜面はテーパー状に形成されて、当該
金属配線41A,41Bのステップカバレッジの改善が
施されている。この場合、金属配線は、その後の半導体
製造工程における加熱処理に充分に耐えられる高融点の
金属、例えば、タングステンによって形成される。
【0075】尚、この第2の実施形態に係る熱型赤外線
センサ40及び熱型赤外線センサ40’を用いて、イメ
ージセンサを構成する場合にも、上記した第1の実施形
態と全く同様の回路構成(図7)にて、線状若しくは面
状に、これら熱型赤外線センサ40(又は40’)を配
列させればよい。尚、これら熱型赤外線センサ40(又
は40’)を用いたイメージセンサの回路構成並びにそ
の動作については、その詳細な説明を省略する。
【0076】尚、この第2の実施形態でも、反射層41
をタングステンで形成した例を示したが、他の高融点の
金属、例えば、チタン、チタンとタングステンの合金等
で、反射層41を形成してもよい。 (第3の実施形態)次に、第3の実施形態について、図
15から図18を参照して説明する。この第3の実施形
態は、請求項1、請求項7から請求項11及び請求項1
5に対応する。
【0077】先ず、熱型赤外線センサ40の概略につい
て、図15,図16を用いて説明する。尚、図16は熱
型赤外線センサ60の表面に形成された窒化シリコン膜
69及び酸化シリコン膜68を除去した状態での平面図
である。この第3の実施形態の熱型赤外線センサ60
は、図15,図16に示すように、赤外線受光部60A
の下に断熱部60Sが形成されており、該断熱部60S
の、シリコン基板(基体)71との接続面には、上記赤
外線受光部60Aを透過した赤外線を反射させて再び当
該赤外線受光部60Aに吸収させるための反射層61が
形成されている。
【0078】斯かる構造の熱型赤外線センサ60は、赤
外線受光部60Aとシリコン基板71の間に形成された
断熱部60Sにより、赤外線受光部60Aとシリコン基
板71間が断熱構造となる。
【0079】この第3の実施形態では、断熱部60Sに
SOG膜62を使用した。ここで、シリコン基板71の
熱伝導度は、140W/(m・K)であるのに対し、S
OG膜62の熱伝導度は、1.4W/(m・K)であ
る。このようにシリコン基板71と断熱部60Sを構成
するSOG膜62との間に大きな熱伝導度の差があるの
で、赤外線受光部60Aとシリコン基板71との間の十
分な断熱が達成される。
【0080】而して、一定の強さの入射赤外線に対する
赤外線受光部60Aの温度変化が大きくなる。更に、上
記反射層61の働きによって一旦赤外線受光部60Aを
透過した赤外線が当該反射層61で反射された後、当該
赤外線受光部60Aに吸収されるようになっている。
又、赤外線受光部60Aには、上記第1,第2の実施形
態の熱型赤外線センサ10,40と同様に、ショットキ
ーバリアダイオード(SBD)が形成され、赤外線受光
部60Aの温度変化に応じた、SBDの逆方向飽和電流
値を検出して入射した赤外線の強さを検知するようにな
っている。
【0081】次に、熱型赤外線センサ60の具体的な構
造について、図15,図16を参照して説明する。n形
のシリコン基板71の上面には、タングステンからなる
反射層61が形成されており、該反射層61を覆うよう
に、その全面にSOG膜62が形成されている。而し
て、このSOG膜62が上記のように断熱部60Sとし
て機能している。
【0082】上記SOG膜62の上面には多結晶シリコ
ン層64が形成されている。又、上記多結晶シリコン層
64の上面には、白金シリサイド層65が形成され、当
該多結晶シリコン層64との間で、SBDを構成してい
る。又、多結晶シリコン層64には、上記白金シリサイ
ド層65との接合面を囲むように、n形の拡散層からな
るガードリング64Gが形成され、該ガードリング64
Gの外側の領域に、p +形拡散層64Bが形成されてい
る。
【0083】上記多結晶シリコン層64の表面には、酸
化シリコン膜68が形成され、この酸化シリコン膜68
に設けられたコンタクトホール68A,68Bを介し
て、チタンからなる配線層66A,66Bが、各々、上
記ガードリング64G、上記p +形拡散層64Bに電気
的に接続されている。そして、これらの全面を覆うよう
に窒化シリコン膜69が形成されている。
【0084】尚、上記多結晶シリコン層64は、その下
面64Aの、反射層61の上面61Aからの高さh3
が、当該赤外線の波長λの4分のn倍(但しnは奇数)
となるように形成されている。これによって、赤外線受
光部60Aを透過した赤外線が、反射層61で反射され
た後、再び当該赤外線受光部60Aに吸収されるように
なる。
【0085】又、図中71A,71Bは、シリコン基板
71に予め形成されたp+形拡散層であり、該p+形拡散
層71A,71Bは、SOG膜62に形成されたコンタ
クトホール62A,62Bを介して、上記配線層66
A,66Bに電気的に接続されると共に、シリコン基板
71に形成された読み出し回路の配線等(図示省略)に
電気的に接続されている。
【0086】次に、上記構造の熱型赤外線センサ60の
製造方法について、図17,図18を用いて説明する。 (1)n形のシリコン基板71上に、周知の半導体製造
技術によって、当該熱型赤外線センサ60の読み出し回
路(図示省略)を予め形成しておき、その後、当該シリ
コン基板71の表面にタングステンをスパッタ法で0.
5μm形成し、これを周知のホトリソグラフィ技術を用
いたエッチングにて所望の形状にパターニングして、タ
ングステンからなる反射層61を形成し、その上面に液
状のシリカ系化合物を回転塗布し、その後これを焼成し
て(スピン・オン・グラス法)、膜厚が2.5μmのS
OG膜62を形成する。この場合のSOG膜62の上記
膜厚(2.5μm)は、反射層61の上面から当該SO
G膜62の上面62Kまでの高さh3が、所望の高さ
(=n×λ/4:但し、nは奇数、λは入射赤外線の波
長)となるように決定される(図17(a))。
【0087】(2)上記形成したSOG膜62の上面
に、抵抗率が1×1016Ωcmとなるようにn形の不純物
が導入された多結晶シリコン膜を、例えば、CVD法で
1.0μm形成し、これをレジストで覆ったのち所望の
形状に露光/現像してマスクを形成し、これを用いたド
ライエッチングで、所望の形状(赤外線受光部60Aの
形状)の多結晶シリコン層64を形成する。上記レジス
トを除去した後、熱酸化により、多結晶シリコン層64
の表面に、0.1μmの膜厚の酸化シリコン膜68を形
成する(図17(b))。
【0088】(3)酸化膜68が形成された多結晶シリ
コン層64の上面に所望のマスクを作製し、これを用い
たイオンインプランテーションによりボロンを注入し
(5×1015cm-2)、その後、再び周知のホトリソグラ
フィ技術によってマスクを形成し、これを用いたイオン
インプランテーションによりヒ素を注入し(3×1015
cm -2)、その後、アニール(900℃,1時間)を施し
て、n形拡散層からなるガードリング64Gとp+形拡
散層64Bとを形成する(図17(c))。
【0089】(4)レジストを全面に塗布し、これを所
望の形状に露光/現像して酸化シリコン膜68の所望の
領域(多結晶シリコン層64のSBDが形成される領域
に対応)のみを露出させ、この状態でウェットエッチン
グを行って露出している酸化シリコン膜68を除去す
る。更に、その上面に白金シリサイドを例えば、スパッ
ク法によって0.01μm形成し、その後、上記レジス
トを除去して(リフトオフ)、上記所望の領域にのみ白
金シリサイド膜65を形成する(図18(d))。
【0090】(5)再び、レジストを全面に塗布し、こ
れを所望の形状に露光/現像してマスクを形成し、これ
を用いたエッチングにより、上記SOG膜62に、シリ
コン基板71のp+形拡散層71A,71Bに連通する
コンタクトホール62A,62Bを形成し、当該レジス
トを除去する(図18(e))。
【0091】(6)次いで、少なくとも酸化シリコン膜
68を覆うようにレジストを塗布し、これを露光/現像
してマスクを作製し、これを用いた酸化シリコン膜68
のエッチングによって上記ガイドリング64G,p+
拡散層64Bに連通するコンタクトホール68A,68
Bを形成する。上記レジストを除去した後、その上面に
チタンを、例えばスパッタ法によって0.3μm形成
し、これを公知のホトリソグラフィ技術によって所望の
形状にパターニングして、配線層66A,66Bを形成
する(図18(f))。
【0092】(7)次いで、保護膜及び赤外線吸収膜と
して、窒化シリコン膜を、例えば、CVD法によって
0.3μm形成し、これを公知のホトリソグラフィ技術
によってパターニングして、赤外線受光部60Aに対応
する領域に所望形状の窒化シリコン膜69を形成して、
図15に示す構造の熱型赤外線センサ60を得る。尚、
この第3の実施形態に係る熱型赤外線センサ60を用い
て、イメージセンサを構成する場合にも、上記した第1
の実施形態と全く同様の回路構成(図7)にて、線状若
しくは面状に、これら熱型赤外線センサ60,60…を
配列させればよい。尚、これら熱型赤外線センサ60を
用いたイメージセンサの具体的な説明は省略する。
【0093】尚、この第3の実施形態でも、反射層61
をタングステンで形成した例を示したが、他の高融点の
金属、例えば、チタン、チタンとタングステンの合金等
で、反射層61を形成してもよい。
【0094】
【発明の効果】上記請求項1の発明によれば、多結晶シ
リコン層と当該多結晶シリコン層上の金属膜若しくは金
属シリサイド膜とによって構成されたショットキーバリ
アダイオードが、温度センサ部として用いられるため、
多結晶シリコン膜を成膜することが可能な部位に、適
宜、高感度の熱型赤外線センサを形成することができ、
熱型赤外線センサの設計の自由度が高くなる。
【0095】又、請求項2の発明によれば、ショットキ
ーバリアダイオードが形成された多結晶シリコン膜を、
半導体基板に対して断熱構造とすることができるので、
当該熱型赤外線センサの感度を更に高めることができ
る。又、請求項3の発明によれば、熱型赤外線センサの
赤外線受光部と半導体基板との高い断熱構造が得られる
ブリッジ構造に当該ショットキーバリアダイオードが形
成されるので、熱型赤外線センサの感度を更に高めるこ
とができる。
【0096】又、請求項4の発明によれば、比較的熱伝
導度が低い絶縁膜で、ショットキーバリアダイオードを
構成する部位が支持されるので、当該赤外線受光部の熱
コンダクタンスが小さくなって、センサの感度が向上す
る。又、請求項5の発明によれば、ショットキーバリア
ダイオードと半導体基板とを電気的に接続する配線層を
も、当該ショットキーバリアダイオードを構成する部位
を支持する膜として利用でき、センサ感度を向上させた
熱型赤外線センサが容易に達成できる。
【0097】又、請求項6の発明によれば、半導体基板
に設けられた溝によって、当該半導体基板と赤外線受光
部との高い断熱構造が得られ、センサ感度を向上させた
熱型赤外線センサが容易に達成できる。又、請求項7の
発明によれば、熱型赤外線センサの赤外線受光部と半導
体基板との断熱構造を容易に達成でき、センサ感度を向
上させた熱型赤外線センサが提供される。
【0098】又、請求項8の発明によれば、赤外線受光
部を透過した赤外線を、この反射層で反射させて再び当
該赤外線受光部に入射させることができるので、センサ
感度を向上させた熱型赤外線センサが提供される。又、
請求項9の発明によれば、半導体基板上に予め形成され
る反射層が、その後行なわれる多結晶シリコン層の製造
工程で、溶融することがなく、センサ感度を向上させた
熱型赤外線センサが提供される。
【0099】又、請求項10の発明によれば、高融点の
チタン、タングステン、又は、チタン若しくはタングス
テンを含有する合金の何れかの金属を用いることによっ
て、当該反射層が多結晶シリコン層の製造工程で溶融す
ることがなく、センサ感度を向上させた熱型赤外線セン
サが提供される。又、請求項11の発明によれば、赤外
線受光部を透過した赤外線と、その後、反射層表面で反
射した赤外線とが互いに打ち消し合うことがなくなるた
め、この反射した赤外線を効率よく、赤外線受光部に再
び入射させることができ、センサ感度を向上させた熱型
赤外線センサが提供される。
【0100】又、請求項12の発明によれば、半導体基
板上に予め形成された犠牲層を、当該熱型赤外線センサ
の赤外線受光部を形成後に除去するだけで、ショットキ
ーバリアダイオードを温度センサ部として用いたセンサ
感度の高いブリッジ構造の熱型赤外線センサを形成する
ことができる。又、請求項13の発明によれば、半導体
基板上に溝を設け、この溝を埋めるように形成された犠
牲層を、当該熱型赤外線センサの赤外線受光部を形成後
に除去するだけで、ショットキーバリアダイオードを温
度センサ部として用いたセンサ感度の高いブリッジ構造
の熱型赤外線センサを形成することができる。
【0101】又、請求項14の発明によれば、上記犠牲
層を容易に除去することができ、センサ感度を向上させ
た熱型赤外線センサが容易に製造できる。又、請求項1
5の発明によれば、入射赤外線に対する赤外線受光部の
温度変化が大きくなって、センサの感度が向上する。
又、請求項16の発明によれば、感度の高い熱型赤外線
センサを多数備えたイメージセンサが達成され、且つ、
その高集積化も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の熱型赤外線センサ10を示す
断面図である。
【図2】熱型赤外線センサ10の平面図である。
【図3】熱型赤外線センサ10の斜視図である。
【図4】熱型赤外線センサ10の製造工程を示す断面図
である。
【図5】図4に示す製造工程に続いて行われる熱型赤外
線センサ10の製造工程を示す断面図である。
【図6】第1の実施形態の変形例の熱型赤外線センサ1
0’を示す斜視図である。
【図7】赤外線センサ10を用いたイメージセンサ20
のデータ読み出し回路の回路図である。
【図8】イメージセンサ20の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図9】第2の実施形態の熱型赤外線センサ40を示す
断面図である。
【図10】熱型赤外線センサ40の平面図である。
【図11】熱型赤外線センサ40の斜視図である。
【図12】熱型赤外線センサ40の製造工程を示す断面
図である。
【図13】図12に示す製造工程に続いて行われる熱型
赤外線センサ40の製造工程を示す断面図である。
【図14】第2の実施形態の変形例の熱型赤外線センサ
40’を示す斜視図である。
【図15】第3の実施形態の熱型赤外線センサ60を示
す断面図である。
【図16】熱型赤外線センサ60の平面図である。
【図17】熱型赤外線センサ60の製造工程を示す断面
図である。
【図18】図16に示す製造工程に続いて行われる熱型
赤外線センサ60の製造工程を示す断面図である。
【図19】従来の熱型赤外線センサ100を示す断面図
である。
【図20】従来の熱型赤外線センサ100の平面図であ
る。
【符号の説明】
1,51,71 半導体基板(シリコン基板) 5,55 犠牲層 10,40,60 熱型赤外線センサ 10A,40A,60A 赤外線受光部 10B,40B,60B 基体 10C,40C,60C 架橋部 10D 反射部 11,41,61 反射層 14,44,64 多結晶シリコン膜 20 イメージセンサ 40E 凹部 60S 断熱部 S 空隙

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上方に多結晶シリコン層が
    形成され、 該多結晶シリコン層の表面に金属膜又は金属シリサイド
    膜が形成されてショットキーバリアダイオードが構成さ
    れ、 該ショットキーバリアダイオードが温度センサ部として
    用いられていることを特徴とする熱型赤外線センサ。
  2. 【請求項2】 上記半導体基板と上記多結晶シリコン層
    との間に所定幅の空隙が設けられ、 上記空隙の上方に上記ショットキーバリアダイオードが
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱型
    赤外線センサ。
  3. 【請求項3】 上記多結晶シリコン層は、赤外線受光部
    を構成する1又は2以上の膜によって当該空隙上で支持
    されて、ブリッジ構造をなしていることを特徴とする請
    求項2に記載の熱型赤外線センサ。
  4. 【請求項4】 上記1又は2以上の膜の少なくとも1つ
    は絶縁膜であることを特徴とする請求項3に記載の熱型
    赤外線センサ。
  5. 【請求項5】 上記1又は2以上の膜の少なくとも1つ
    は配線層であることを特徴とする請求項3又は請求項4
    に記載の熱型赤外線センサ。
  6. 【請求項6】 上記赤外線受光部の下方の半導体基板に
    は所定深度の凹部が形成されていることを特徴とする請
    求項2から請求項5の何れかに記載の熱型赤外線セン
    サ。
  7. 【請求項7】 上記半導体基板と上記多結晶シリコン層
    との間には、上記半導体基板に比べて熱伝導度の低い所
    定幅の層間膜が設けられ、 該層間膜の上方に上記ショットキーバリアダイオードが
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱型
    赤外線センサ。
  8. 【請求項8】 上記ショットキーバリアダイオードの下
    方に位置する半導体基板の所定領域には、赤外線を反射
    する反射層が形成されていることを特徴とする請求項1
    から請求項7の何れかに記載の熱型赤外線センサ。
  9. 【請求項9】 上記反射層は、上記多結晶シリコン層の
    形成工程で必要な温度より高い融点を有する金属にて形
    成されていることを特徴とする請求項8に記載の熱型赤
    外線センサ。
  10. 【請求項10】 上記反射層は、チタン、タングステ
    ン、又は、チタン及びタングステンを含有する合金の何
    れかの金属からなることを特徴とする請求項8又は請求
    項9に記載の熱型赤外線センサ。
  11. 【請求項11】 上記赤外線受光部は、上記ショットキ
    ーバリアダイオードの直下の当該赤外線受光部の下面か
    ら上記反射層の表面までの高さが、当該赤外線の波長の
    4分のn倍(但しnは奇数)となるように形成されてい
    ることを特徴とする請求項8から請求項10の何れかに
    記載の熱型赤外線センサ。
  12. 【請求項12】 半導体基板上に犠牲層を形成し、 その上方に直接、若しくは1又は2以上の膜を介して、
    多結晶シリコン層を形成し、 該多結晶シリコン層上に金属膜を成膜してショットキー
    ダイオードを形成し、 その後、上記犠牲層を除去して、上記ブリッジ構造を形
    成することを特徴とする請求項3から請求項5又は請求
    項8から請求項11の何れかに記載の熱型赤外線センサ
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板上に所定深度の凹部を形成
    し、 該凹部に犠牲層を充填し、 その上方に直接、若しくは1又は2以上の膜を介して、
    多結晶シリコン層を形成し、 該多結晶シリコン層上に金属膜を成膜してショットキー
    ダイオードを形成し、 その後、上記犠牲層を除去して、上記ブリッジ構造を形
    成することを特徴とする請求項6又は請求項8から請求
    項11の何れかに記載の熱型赤外線センサの製造方法。
  14. 【請求項14】 上記犠牲層の除去は、ウェットエッチ
    ングによって行われることを特徴とする請求項12又は
    請求項13に記載の熱型赤外線センサの製造方法。
  15. 【請求項15】 上記赤外線受光部を構成する上記1又
    は2以上の膜の1つは赤外線吸収膜であることを特徴と
    する請求項3から請求項6又は請求項8から請求項14
    の何れかに記載の熱型赤外線センサ。
  16. 【請求項16】 請求項1から請求項11及び請求項1
    5の何れかに記載の熱型赤外線センサが複数個、線状若
    しくは面状に整列されていることを特徴とする熱型赤外
    線センサを用いたイメージセンサ。
JP8133292A 1996-05-28 1996-05-28 熱型赤外線センサ及びその製造方法並びにこれを用いたイメージセンサ Pending JPH09318436A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8133292A JPH09318436A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 熱型赤外線センサ及びその製造方法並びにこれを用いたイメージセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8133292A JPH09318436A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 熱型赤外線センサ及びその製造方法並びにこれを用いたイメージセンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09318436A true JPH09318436A (ja) 1997-12-12

Family

ID=15101251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8133292A Pending JPH09318436A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 熱型赤外線センサ及びその製造方法並びにこれを用いたイメージセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09318436A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005351857A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Nec Electronics Corp 光検出器および光検出装置
JP2007134684A (ja) * 2005-10-14 2007-05-31 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置及び半導体装置の作製方法
JP2010127891A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Seiko Instruments Inc 赤外線センサ及びその製造方法
JP2011095087A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Seiko Epson Corp 温度センサ及び温度検出方法
JP2011153851A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Seiko Epson Corp 熱型光検出器、熱型光検出装置及び電子機器並びにその製造方法
CN102384790A (zh) * 2010-08-30 2012-03-21 中国科学院微电子研究所 热电堆红外传感器及其制作方法
JP2012230040A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Seiko Epson Corp 温度計測方法
CN102928153A (zh) * 2012-11-20 2013-02-13 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 一种三维真空传感器及其制备方法
JP5641380B1 (ja) * 2014-04-03 2014-12-17 富士ゼロックス株式会社 温度検出装置、定着装置及び画像形成装置
CN108351254A (zh) * 2016-09-02 2018-07-31 索尼半导体解决方案公司 摄像装置
WO2019168218A1 (ko) * 2018-02-27 2019-09-06 한국과학기술원 비냉각형 적외선 센서용 감지막 형성방법과 그에 따라 형성된 비냉각형 적외선 센서용 감지막 및 비냉각형 적외선 센서 제조방법과 그에 따라 제조된 적외선 센서

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005351857A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Nec Electronics Corp 光検出器および光検出装置
JP2007134684A (ja) * 2005-10-14 2007-05-31 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置及び半導体装置の作製方法
JP2010127891A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Seiko Instruments Inc 赤外線センサ及びその製造方法
JP2011095087A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Seiko Epson Corp 温度センサ及び温度検出方法
JP2011153851A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Seiko Epson Corp 熱型光検出器、熱型光検出装置及び電子機器並びにその製造方法
US9000372B2 (en) 2010-01-26 2015-04-07 Seiko Epson Corporation Thermal detector, thermal detection device and electronic instrument, and method for manufacturing thermal detector
CN102384790B (zh) 2010-08-30 2013-04-24 中国科学院微电子研究所 热电堆红外传感器及其制作方法
CN102384790A (zh) * 2010-08-30 2012-03-21 中国科学院微电子研究所 热电堆红外传感器及其制作方法
JP2012230040A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Seiko Epson Corp 温度計測方法
CN102928153A (zh) * 2012-11-20 2013-02-13 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 一种三维真空传感器及其制备方法
JP5641380B1 (ja) * 2014-04-03 2014-12-17 富士ゼロックス株式会社 温度検出装置、定着装置及び画像形成装置
CN108351254A (zh) * 2016-09-02 2018-07-31 索尼半导体解决方案公司 摄像装置
WO2019168218A1 (ko) * 2018-02-27 2019-09-06 한국과학기술원 비냉각형 적외선 센서용 감지막 형성방법과 그에 따라 형성된 비냉각형 적외선 센서용 감지막 및 비냉각형 적외선 센서 제조방법과 그에 따라 제조된 적외선 센서

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4011851B2 (ja) 赤外線固体撮像素子
US6974953B2 (en) Infrared sensor device and manufacturing method thereof
JP4975669B2 (ja) 赤外線検出器およびこの赤外線検出器を備えた固体撮像素子
JPWO1999031471A1 (ja) 赤外線固体撮像素子
US6034374A (en) Thermal infrared sensors, imaging devices, and manufacturing methods for such sensors
JPH09318436A (ja) 熱型赤外線センサ及びその製造方法並びにこれを用いたイメージセンサ
US8264581B2 (en) CMOS photogate 3D camera system having improved charge sensing cell and pixel geometry
JP3959480B2 (ja) 赤外線検出器
JP2784020B2 (ja) 赤外線検知用溝付きショットキーバリアホトダイオード
JP3616622B2 (ja) 赤外線撮像装置
JP3811964B2 (ja) 赤外線検出装置とその製造方法
JPH09166497A (ja) 赤外線検出器及びその製造方法
US4327291A (en) Infrared charge injection device imaging system
JP2776740B2 (ja) 熱型赤外線固体撮像素子
JPH10111178A (ja) 熱型赤外線センサ及びこれを用いたイメージセンサ
JPH1140539A (ja) フローティング部を有する半導体装置及びフローティング単結晶薄膜の形成方法
JP2874662B2 (ja) ボロメータ型赤外線検出装置
JP2003106894A (ja) 赤外線センサ装置及びその製造方法
JP2734226B2 (ja) 赤外線センサ
JP2576259B2 (ja) 赤外線センサ
JPH08330558A (ja) 半導体光検出装置
JPH09280957A (ja) 熱型温度センサ
JP3925556B2 (ja) 赤外線撮像装置とその製造方法
JPH07134066A (ja) 赤外線センサとその製造方法
JP2725494B2 (ja) 赤外線検知器