JPH09320076A - 光ディスク装置のトラッキング制御装置 - Google Patents
光ディスク装置のトラッキング制御装置Info
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- JPH09320076A JPH09320076A JP13866496A JP13866496A JPH09320076A JP H09320076 A JPH09320076 A JP H09320076A JP 13866496 A JP13866496 A JP 13866496A JP 13866496 A JP13866496 A JP 13866496A JP H09320076 A JPH09320076 A JP H09320076A
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Landscapes
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 機械的な共振周波数が低く、ゲイン交差周波
数を高く設定することが困難な場合でも、ディスク偏心
に対するサーボゲインを十分に得ることができ、かつ、
ゲイン余裕もあり安定なトラッキングサーボ系を実現す
る。 【解決手段】 位相補償フィルタ22は、TESのサン
プリングによるエリアジングを防ぐためのLPF51
と、LPF51の出力をデジタルに変換するA/Dコン
バータ52と、位相遅れ補償を行う位相遅れ補償フィル
タ53と、位相進み補償を行う位相進み補償フィルタ5
4と、位相進み補償フィルタ54の出力をアナログに変
換しTRDRV信号としてドライバに出力するD/Aコ
ンバータ55とを備えて構成される。
数を高く設定することが困難な場合でも、ディスク偏心
に対するサーボゲインを十分に得ることができ、かつ、
ゲイン余裕もあり安定なトラッキングサーボ系を実現す
る。 【解決手段】 位相補償フィルタ22は、TESのサン
プリングによるエリアジングを防ぐためのLPF51
と、LPF51の出力をデジタルに変換するA/Dコン
バータ52と、位相遅れ補償を行う位相遅れ補償フィル
タ53と、位相進み補償を行う位相進み補償フィルタ5
4と、位相進み補償フィルタ54の出力をアナログに変
換しTRDRV信号としてドライバに出力するD/Aコ
ンバータ55とを備えて構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク装置のト
ラッキング制御装置、更に詳しくはディスク偏心に対す
るトラッキングサーボ系部分に特徴のある光ディスク装
置のトラッキング制御装置に関する。
ラッキング制御装置、更に詳しくはディスク偏心に対す
るトラッキングサーボ系部分に特徴のある光ディスク装
置のトラッキング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ここ数年来、光ディスク装置はその普及
とともに、より一層の低コスト化が求められている。
とともに、より一層の低コスト化が求められている。
【0003】コスト低減には様々なアプローチが考えら
れるが、たとえばサーボ系のコストを下げる方法として
は、特開昭63−224037号公報で開示されている
ようなトラッキング方向の精アクチュエータと粗アクチ
ュエータを兼用として精粗一体に駆動することにより、
アクチュエータ及び制御回路、駆動回路のコストを下げ
るということが考えられる。
れるが、たとえばサーボ系のコストを下げる方法として
は、特開昭63−224037号公報で開示されている
ようなトラッキング方向の精アクチュエータと粗アクチ
ュエータを兼用として精粗一体に駆動することにより、
アクチュエータ及び制御回路、駆動回路のコストを下げ
るということが考えられる。
【0004】精粗一体駆動型のアクチュエータを使用し
た場合、そのトラッキングサーボ系はトラッキングエラ
ー信号を検出し位相補償を行ってアクチュエータに帰還
するというシンプルな構成になるが、従来の精アクチュ
エータと粗アクチュエータが別個に設けられているアク
チュエータでの二段サーボ系に比べると、低周波領域の
サーボゲインが相対的に低くなるという問題がある。す
なわち、二段サーボでは精アクチュエータ系により構成
されたトラッキングサーボゲインの上に粗アクチュエー
タに対するサーボ系のゲインが上乗せされるが、精粗一
体駆動では周波数特性としては従来の精アクチュエータ
だけが残った形になり、粗アクチュエータ系の分だけ相
対的にゲインが低くなるのである。
た場合、そのトラッキングサーボ系はトラッキングエラ
ー信号を検出し位相補償を行ってアクチュエータに帰還
するというシンプルな構成になるが、従来の精アクチュ
エータと粗アクチュエータが別個に設けられているアク
チュエータでの二段サーボ系に比べると、低周波領域の
サーボゲインが相対的に低くなるという問題がある。す
なわち、二段サーボでは精アクチュエータ系により構成
されたトラッキングサーボゲインの上に粗アクチュエー
タに対するサーボ系のゲインが上乗せされるが、精粗一
体駆動では周波数特性としては従来の精アクチュエータ
だけが残った形になり、粗アクチュエータ系の分だけ相
対的にゲインが低くなるのである。
【0005】また、精粗一体駆動型のアクチュエータは
構造上、機械的な共振周波数を高周波にするのが困難な
ことが多い。このためトラッキングサーボ系のゲイン交
差周波数を高くすることが難しく、この点でもサーボゲ
インが不足しやすい。単純にサーボゲインを上げるには
全体にゲインを持ち上げればよいが、そうするとゲイン
余裕が減少し、系が不安定になる可能性がでてくる。
構造上、機械的な共振周波数を高周波にするのが困難な
ことが多い。このためトラッキングサーボ系のゲイン交
差周波数を高くすることが難しく、この点でもサーボゲ
インが不足しやすい。単純にサーボゲインを上げるには
全体にゲインを持ち上げればよいが、そうするとゲイン
余裕が減少し、系が不安定になる可能性がでてくる。
【0006】すなわち、精粗一体駆動型のアクチュエー
タを使用した場合には上記二つの理由によりトラッキン
グサーボ系のゲインが不足しやすく、光ディスクの回転
により生じる偏心に対して追従しようとする力が弱くな
って、トラッキング制御残差が増大しデータのライト/
リード特性に悪影響を与える可能性がある。
タを使用した場合には上記二つの理由によりトラッキン
グサーボ系のゲインが不足しやすく、光ディスクの回転
により生じる偏心に対して追従しようとする力が弱くな
って、トラッキング制御残差が増大しデータのライト/
リード特性に悪影響を与える可能性がある。
【0007】特開平8−007312号公報では、ディ
スクの偏心成分に対するトラッキングの追従性を向上さ
せる一方法として、トラッキングエラー信号及びトラッ
キングアクチュエータのドライブ信号にフィルタリング
を行い、偏心成分の補正信号を生成して、これをドライ
ブ信号に加算することにより偏心に対する追従性を向上
させる、という方法が開示されている。
スクの偏心成分に対するトラッキングの追従性を向上さ
せる一方法として、トラッキングエラー信号及びトラッ
キングアクチュエータのドライブ信号にフィルタリング
を行い、偏心成分の補正信号を生成して、これをドライ
ブ信号に加算することにより偏心に対する追従性を向上
させる、という方法が開示されている。
【0008】また特開平5−334704号公報では、
粗アクチュエータの上に精アクチュエータが搭載された
タイプのアクチュエータにおいて、精アクチュエータ
(対物レンズ)の移動速度を検出する速度センサを設け
て速度信号を精アクチュエータに帰還しダンピングをか
け、その上で、精アクチュエータの祖アクチュエータに
対する変位を推定するための等価フィルタ(二次の高域
遮断フィルタ)のQ値を高くし、その周波数をディスク
回転数に合わせることによって偏心周波数での粗アクチ
ュエータのディスク偏心に対する追従性を向上させる、
という技術が開示されている。
粗アクチュエータの上に精アクチュエータが搭載された
タイプのアクチュエータにおいて、精アクチュエータ
(対物レンズ)の移動速度を検出する速度センサを設け
て速度信号を精アクチュエータに帰還しダンピングをか
け、その上で、精アクチュエータの祖アクチュエータに
対する変位を推定するための等価フィルタ(二次の高域
遮断フィルタ)のQ値を高くし、その周波数をディスク
回転数に合わせることによって偏心周波数での粗アクチ
ュエータのディスク偏心に対する追従性を向上させる、
という技術が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−007312号公報記載の方法では数多くのフィル
タが必要になって回路規模が増大するという問題や、D
SPによるディジタルサーボとする場合には演算時間が
長くなってサンプリング周波数を低くせざるを得なくな
り、サンプリングによる位相遅れが大きくなってサーボ
が不安定になる、といった問題がある。
8−007312号公報記載の方法では数多くのフィル
タが必要になって回路規模が増大するという問題や、D
SPによるディジタルサーボとする場合には演算時間が
長くなってサンプリング周波数を低くせざるを得なくな
り、サンプリングによる位相遅れが大きくなってサーボ
が不安定になる、といった問題がある。
【0010】また、特開平5−334704号公報記載
の方法の場合には、もともと二段サーボを前提にしたも
のであるために、精粗一体駆動型のアクチュエータには
適用することができないという問題がある。
の方法の場合には、もともと二段サーボを前提にしたも
のであるために、精粗一体駆動型のアクチュエータには
適用することができないという問題がある。
【0011】すなわち、精粗一体駆動型のアクチュエー
タを使用した場合に、ディスク偏心に対するサーボゲイ
ンが不足しやすいと言う問題については、現実的で有効
な解決策がないのが現状である。
タを使用した場合に、ディスク偏心に対するサーボゲイ
ンが不足しやすいと言う問題については、現実的で有効
な解決策がないのが現状である。
【0012】また、精粗別体のアクチュエータであって
も、コスト低減のために材質や形状を変更すると、やは
り機械的な共振周波数が低下する場合があり、トラッキ
ングサーボ系のゲイン交差周波数を高くできないことが
ある。
も、コスト低減のために材質や形状を変更すると、やは
り機械的な共振周波数が低下する場合があり、トラッキ
ングサーボ系のゲイン交差周波数を高くできないことが
ある。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、コスト低減のために精粗一体駆動型のアクチュ
エータを使用する場合など、機械的な共振周波数が低
く、ゲイン交差周波数を高く設定することが困難な場合
でも、ディスク偏心に対するサーボゲインを十分に得る
ことができ、かつ、ゲイン余裕もあり安定なトラッキン
グサーボ系を実現することのできる光ディスク装置のト
ラッキング制御装置を提供することを目的としている。
であり、コスト低減のために精粗一体駆動型のアクチュ
エータを使用する場合など、機械的な共振周波数が低
く、ゲイン交差周波数を高く設定することが困難な場合
でも、ディスク偏心に対するサーボゲインを十分に得る
ことができ、かつ、ゲイン余裕もあり安定なトラッキン
グサーボ系を実現することのできる光ディスク装置のト
ラッキング制御装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の光ディスク装置のトラッキング制御装置は、光ディス
ク上に照射したレーザ光の位置を前記光ディスクの半径
方向に移動するためのトラッキングアクチュエータと、
前記レーザ光と前記光ディスク上の情報トラックとの位
置ずれを示すトラッキングエラー信号を検出するトラッ
キングエラー信号検出手段と、前記トラッキングエラー
信号を入力とし、少なくとも位相遅れ補償フィルタと位
相進み補償フィルタが直列に接続された位相補償手段
と、前記位相補償手段の出力に従って前記トラッキング
アクチュエータを電流駆動するドライバ手段とを含んで
構成され、前記レーザ光の照射位置が前記情報トラック
に追従するよう制御を行う光ディスク装置のトラッキン
グ制御装置において、前記位相遅れ補償フィルタの特性
を、カットオフ角周波数をω1 及びω2 、減衰係数をζ
1 及びζ2 とすると、 (s2 +2ζ1 ω1 ・s+ω1 2 )/(s2 +2ζ2 ω2 ・
s+ω2 2 ) の形式として、前記ω1 、ω2 、ζ2 を、前記光ディス
クの回転周波数をfとしたとき、 ω1 > ω2 、 ζ2 < 1、 f/2< ω2 /(2π)< 2・f として構成される。
の光ディスク装置のトラッキング制御装置は、光ディス
ク上に照射したレーザ光の位置を前記光ディスクの半径
方向に移動するためのトラッキングアクチュエータと、
前記レーザ光と前記光ディスク上の情報トラックとの位
置ずれを示すトラッキングエラー信号を検出するトラッ
キングエラー信号検出手段と、前記トラッキングエラー
信号を入力とし、少なくとも位相遅れ補償フィルタと位
相進み補償フィルタが直列に接続された位相補償手段
と、前記位相補償手段の出力に従って前記トラッキング
アクチュエータを電流駆動するドライバ手段とを含んで
構成され、前記レーザ光の照射位置が前記情報トラック
に追従するよう制御を行う光ディスク装置のトラッキン
グ制御装置において、前記位相遅れ補償フィルタの特性
を、カットオフ角周波数をω1 及びω2 、減衰係数をζ
1 及びζ2 とすると、 (s2 +2ζ1 ω1 ・s+ω1 2 )/(s2 +2ζ2 ω2 ・
s+ω2 2 ) の形式として、前記ω1 、ω2 、ζ2 を、前記光ディス
クの回転周波数をfとしたとき、 ω1 > ω2 、 ζ2 < 1、 f/2< ω2 /(2π)< 2・f として構成される。
【0015】本発明の請求項1に記載の光ディスク装置
のトラッキング制御装置では、前記位相遅れ補償フィル
タの位相遅れ補償を二次系とし、極周波数ω2 /(2
π)をディスク回転数付近にして減衰係数ζ2 を1より
小さくしているため、ディスク回転数すなわち偏心周波
数付近でのゲインを高くすることができ、偏心によるト
ラッキングの残差を小さくすることができ、コスト低減
のために精粗一体駆動型のアクチュエータを使用する場
合など、機械的な共振周波数が低く、ゲイン交差周波数
を高く設定することが困難な場合でも、ディスク偏心に
対するサーボゲインを十分に得ることができ、かつ、ゲ
イン余裕もあり安定なトラッキングサーボ系を実現する
ことを可能とする。
のトラッキング制御装置では、前記位相遅れ補償フィル
タの位相遅れ補償を二次系とし、極周波数ω2 /(2
π)をディスク回転数付近にして減衰係数ζ2 を1より
小さくしているため、ディスク回転数すなわち偏心周波
数付近でのゲインを高くすることができ、偏心によるト
ラッキングの残差を小さくすることができ、コスト低減
のために精粗一体駆動型のアクチュエータを使用する場
合など、機械的な共振周波数が低く、ゲイン交差周波数
を高く設定することが困難な場合でも、ディスク偏心に
対するサーボゲインを十分に得ることができ、かつ、ゲ
イン余裕もあり安定なトラッキングサーボ系を実現する
ことを可能とする。
【0016】本発明の請求項3に記載の光ディスク装置
のトラッキング制御装置は、光ディスク上に照射したレ
ーザ光の位置を前記光ディスクの半径方向に移動するた
めのトラッキングアクチュエータと、前記レーザ光と前
記光ディスク上の情報トラックとの位置ずれを示すトラ
ッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー信号
検出手段と、前記トラッキングエラー信号を入力とし高
域遮断フィルタが含まれる第一のフィルタと位相進み補
償フィルタが含まれる第二のフィルタとが並列に接続さ
れた位相補償手段と、前記位相補償手段の出力に従って
前記トラッキングアクチュエータを電流駆動するドライ
バ手段とを含んで構成され、前記レーザ光の照射位置が
前記情報トラックに追従するよう制御を行う光ディスク
装置のトラッキング制御装置において、前記高域遮断フ
ィルタの特性を、カットオフ周波数をω、減衰係数をζ
とすると、 (T ・s+ω2 )/(s2 +2ζω・s+ω2 ) の形式として構成される。
のトラッキング制御装置は、光ディスク上に照射したレ
ーザ光の位置を前記光ディスクの半径方向に移動するた
めのトラッキングアクチュエータと、前記レーザ光と前
記光ディスク上の情報トラックとの位置ずれを示すトラ
ッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー信号
検出手段と、前記トラッキングエラー信号を入力とし高
域遮断フィルタが含まれる第一のフィルタと位相進み補
償フィルタが含まれる第二のフィルタとが並列に接続さ
れた位相補償手段と、前記位相補償手段の出力に従って
前記トラッキングアクチュエータを電流駆動するドライ
バ手段とを含んで構成され、前記レーザ光の照射位置が
前記情報トラックに追従するよう制御を行う光ディスク
装置のトラッキング制御装置において、前記高域遮断フ
ィルタの特性を、カットオフ周波数をω、減衰係数をζ
とすると、 (T ・s+ω2 )/(s2 +2ζω・s+ω2 ) の形式として構成される。
【0017】本発明の請求項3に記載の光ディスク装置
のトラッキング制御装置では、前記位相補償手段が並列
型の位相補償であっても、位相遅れ補償を二次系とする
ことが可能となり、低周波のゲインを高くすることがで
きてディスク偏心に対する追従性を向上させることがで
き、コスト低減のために精粗一体駆動型のアクチュエー
タを使用する場合など、機械的な共振周波数が低く、ゲ
イン交差周波数を高く設定することが困難な場合でも、
ディスク偏心に対するサーボゲインを十分に得ることが
でき、かつ、ゲイン余裕もあり安定なトラッキングサー
ボ系を実現することを可能とする。
のトラッキング制御装置では、前記位相補償手段が並列
型の位相補償であっても、位相遅れ補償を二次系とする
ことが可能となり、低周波のゲインを高くすることがで
きてディスク偏心に対する追従性を向上させることがで
き、コスト低減のために精粗一体駆動型のアクチュエー
タを使用する場合など、機械的な共振周波数が低く、ゲ
イン交差周波数を高く設定することが困難な場合でも、
ディスク偏心に対するサーボゲインを十分に得ることが
でき、かつ、ゲイン余裕もあり安定なトラッキングサー
ボ系を実現することを可能とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
の実施の形態について述べる。
【0019】図1ないし図6は本発明の第1の実施の形
態に係わり、図1はトラッキング制御装置を備えた光デ
ィスク装置の構成を示す構成図、図2は図1のキャリッ
ジ及びフォーカスアクチュエータの構成を示す斜視図、
図3は図2のキャリッジ及びフォーカスアクチュエータ
のガイド軸及び磁気回路への組み込み状態を示す斜視
図、図4は図1のトラッキング制御装置の位相補償フィ
ルタの構成を示すブロック図、図5は図1のトラッキン
グ制御装置の位相補償フィルタの作用を説明する第1の
周波数特性図、図6は図1のトラッキング制御装置の位
相補償フィルタの作用を説明する第2の周波数特性図で
ある。
態に係わり、図1はトラッキング制御装置を備えた光デ
ィスク装置の構成を示す構成図、図2は図1のキャリッ
ジ及びフォーカスアクチュエータの構成を示す斜視図、
図3は図2のキャリッジ及びフォーカスアクチュエータ
のガイド軸及び磁気回路への組み込み状態を示す斜視
図、図4は図1のトラッキング制御装置の位相補償フィ
ルタの構成を示すブロック図、図5は図1のトラッキン
グ制御装置の位相補償フィルタの作用を説明する第1の
周波数特性図、図6は図1のトラッキング制御装置の位
相補償フィルタの作用を説明する第2の周波数特性図で
ある。
【0020】(構成)光ディスク装置1は、図1に示す
ように、情報トラックが設けられた光ディスク2を回転
させるためのスピンドルモータ3と、光ビーム4を光デ
ィスクに照射する移動光学系5と、光ビーム4の光源で
あるレーザ光を供給するレーザダイオード及び光ディス
ク2からの戻り光を移動光学系5を介して検出するフォ
トディテクタとを含む固定光学系6と、固定光学系6の
フォトディテクタからトラッキングエラー信号(TE
S)を検出しトラッキング制御を行うトラッキング制御
装置7とを備えて構成される。なお、図1に示した光デ
ィスク装置1は、本実施の形態のトラッキング制御装置
7に関連する構成のみ示しており、本実施の形態と関連
のない構成は公知であるので、説明は省略する。
ように、情報トラックが設けられた光ディスク2を回転
させるためのスピンドルモータ3と、光ビーム4を光デ
ィスクに照射する移動光学系5と、光ビーム4の光源で
あるレーザ光を供給するレーザダイオード及び光ディス
ク2からの戻り光を移動光学系5を介して検出するフォ
トディテクタとを含む固定光学系6と、固定光学系6の
フォトディテクタからトラッキングエラー信号(TE
S)を検出しトラッキング制御を行うトラッキング制御
装置7とを備えて構成される。なお、図1に示した光デ
ィスク装置1は、本実施の形態のトラッキング制御装置
7に関連する構成のみ示しており、本実施の形態と関連
のない構成は公知であるので、説明は省略する。
【0021】前記移動光学系5は、後述するガイド軸に
沿って光ディスク2の径方向に移動するキャリッジ11
に構成されており、固定光学系6から供給されるレーザ
光を光ディスク2の情報トラックに集光させ光ビーム4
として照射する対物レンズ12と、対物レンズ12を光
軸方向(図1において上下方向)に駆動するフォーカス
アクチュエータ13とを備えて構成される。
沿って光ディスク2の径方向に移動するキャリッジ11
に構成されており、固定光学系6から供給されるレーザ
光を光ディスク2の情報トラックに集光させ光ビーム4
として照射する対物レンズ12と、対物レンズ12を光
軸方向(図1において上下方向)に駆動するフォーカス
アクチュエータ13とを備えて構成される。
【0022】本実施の形態のトラッキング制御装置7
は、固定光学系6のフォトディテクタからトラッキング
エラー信号(TES)を検出するTES検出回路21
と、TES検出回路21が検出したトラッキングエラー
信号(TES)に対してトラッキング制御系を安定化す
るために位相補償を行う位相補償フィルタ22と、位相
補償フィルタ22の出力によりキャリッジ11をトラッ
クずれを補正する方向に移動させトラッキング制御を行
うドライバ23とを備えて構成される。
は、固定光学系6のフォトディテクタからトラッキング
エラー信号(TES)を検出するTES検出回路21
と、TES検出回路21が検出したトラッキングエラー
信号(TES)に対してトラッキング制御系を安定化す
るために位相補償を行う位相補償フィルタ22と、位相
補償フィルタ22の出力によりキャリッジ11をトラッ
クずれを補正する方向に移動させトラッキング制御を行
うドライバ23とを備えて構成される。
【0023】フォーカスアクチュエータ13を搭載した
キャリッジ11は、ドライバ23から電流を供給するこ
とにより、光ディスク2上の情報トラックを横切る方向
(図1の左右方向、すなわち光ディスクの径方向)に、
光ビーム4がすべての情報トラックを照射可能なように
移動することができる。このキャリッジ11及びフォー
カスアクチュエータ13の周辺は、例えば図2のように
構成される。
キャリッジ11は、ドライバ23から電流を供給するこ
とにより、光ディスク2上の情報トラックを横切る方向
(図1の左右方向、すなわち光ディスクの径方向)に、
光ビーム4がすべての情報トラックを照射可能なように
移動することができる。このキャリッジ11及びフォー
カスアクチュエータ13の周辺は、例えば図2のように
構成される。
【0024】すなわち、図2に示すように、フォーカス
アクチュエータ13は、対物レンズ12を固定するため
のホルダ31と、対物レンズ12をフォーカス方向に可
動にかつトラック方向に略固定に支持する板バネ32a
及び32bと、対物レンズ12を駆動するためのフォー
カスコイル33a及び33bとから構成される。また、
キャリッジ11は、フォーカスアクチュエータ13を上
部に搭載し、横にキャリッジ11を駆動するためのトラ
ッキングコイル34a及び34bを設けて構成される。
アクチュエータ13は、対物レンズ12を固定するため
のホルダ31と、対物レンズ12をフォーカス方向に可
動にかつトラック方向に略固定に支持する板バネ32a
及び32bと、対物レンズ12を駆動するためのフォー
カスコイル33a及び33bとから構成される。また、
キャリッジ11は、フォーカスアクチュエータ13を上
部に搭載し、横にキャリッジ11を駆動するためのトラ
ッキングコイル34a及び34bを設けて構成される。
【0025】このようなキャリッジ11及びフォーカス
アクチュエータ13を、図3に示すように、ガイド軸4
1a及び41bと、磁気回路42a及び42bとともに
組み付ければ、図示しないフォーカス制御回路からのフ
ォーカスコイル33a及び33bへの通電によりフォー
カスアクチュエータ13をフォーカス方向に駆動でき、
また、ドライバ24からのトラッキングコイル34a及
び34bへの通電によりキャリッジ11をトラック方向
に駆動することができる。なお、図3で符号43はカバ
ーである。
アクチュエータ13を、図3に示すように、ガイド軸4
1a及び41bと、磁気回路42a及び42bとともに
組み付ければ、図示しないフォーカス制御回路からのフ
ォーカスコイル33a及び33bへの通電によりフォー
カスアクチュエータ13をフォーカス方向に駆動でき、
また、ドライバ24からのトラッキングコイル34a及
び34bへの通電によりキャリッジ11をトラック方向
に駆動することができる。なお、図3で符号43はカバ
ーである。
【0026】前記位相補償フィルタ22は、DSP(D
igital Signal Processor)を
使用したディジタルフィルタにより実現され、サンプリ
ング周波数を60KHzとしている。図4に示すよう
に、位相補償フィルタ22は、トラッキングエラー信号
(TES)のサンプリングによるエリアジングを防ぐた
めのアンチエイリアスフィルタとしてのローパスフィル
タ(LPF)51と、LPF51の出力をデジタルに変
換するA/Dコンバータ52と、低い周波数でのトラッ
キングの追従性を向上させるための位相遅れ補償を行う
位相遅れ補償フィルタ53と、トラッキングエラー信号
(TES)に対してトラッキング動作を安定化するため
の位相進み補償を行う位相進み補償フィルタ54と、位
相進み補償フィルタ54の出力をアナログに変換しドラ
イブ信号であるTRDRV信号として前記ドライバ23
に出力するD/Aコンバータ55とを備えて構成され
る。
igital Signal Processor)を
使用したディジタルフィルタにより実現され、サンプリ
ング周波数を60KHzとしている。図4に示すよう
に、位相補償フィルタ22は、トラッキングエラー信号
(TES)のサンプリングによるエリアジングを防ぐた
めのアンチエイリアスフィルタとしてのローパスフィル
タ(LPF)51と、LPF51の出力をデジタルに変
換するA/Dコンバータ52と、低い周波数でのトラッ
キングの追従性を向上させるための位相遅れ補償を行う
位相遅れ補償フィルタ53と、トラッキングエラー信号
(TES)に対してトラッキング動作を安定化するため
の位相進み補償を行う位相進み補償フィルタ54と、位
相進み補償フィルタ54の出力をアナログに変換しドラ
イブ信号であるTRDRV信号として前記ドライバ23
に出力するD/Aコンバータ55とを備えて構成され
る。
【0027】図4の構成は直列型の位相補償で、処理は
図の左から右に、順次行われる。すなわち、LPF51
を通過したトラッキングエラー信号(TES)をA/D
コンバータ52によりA/D変換し、位相遅れ補償フィ
ルタ53、位相進み補償フィルタ54の順にディジタル
フィルタ演算を行って、D/Aコンバータ55にてD/
A変換してドライブ信号であるTRDRV信号を出力す
る。
図の左から右に、順次行われる。すなわち、LPF51
を通過したトラッキングエラー信号(TES)をA/D
コンバータ52によりA/D変換し、位相遅れ補償フィ
ルタ53、位相進み補償フィルタ54の順にディジタル
フィルタ演算を行って、D/Aコンバータ55にてD/
A変換してドライブ信号であるTRDRV信号を出力す
る。
【0028】(作用)通常、位相進み補償フィルタ53
はゲイン交差周波数(一巡ループゲインが0dBとなる
周波数)付近で発振条件が成立しないよう位相を進める
目的で設けられ、また位相遅れ補償フィルタ54は、低
周波でのゲインを高くし、追従性を向上させる目的で設
けられる。本実施の形態は、位相補償フィルタ22に特
徴があり、以下に、順次説明する。
はゲイン交差周波数(一巡ループゲインが0dBとなる
周波数)付近で発振条件が成立しないよう位相を進める
目的で設けられ、また位相遅れ補償フィルタ54は、低
周波でのゲインを高くし、追従性を向上させる目的で設
けられる。本実施の形態は、位相補償フィルタ22に特
徴があり、以下に、順次説明する。
【0029】まず、位相遅れ補償フィルタ54について
説明を行う。従来から広く用いられている一次の位相遅
れ補償フィルタは、 (s+ω1 )/(s+ω2 ) …(1) の形式で、ω1 >ω2 のものである。この一次位相遅れ
補償で低域のゲインを25dBほど持ち上げたいような
場合には、たとえばω1 =2π×500、ω2=2π×
30[rad/s]とすれば、ゲイン及び位相の周波数
特性は図5の破線で示す(a)のような特性となる。一
般に、ゲイン交点での位相余裕を確保しようとするとω
1 はあまり高周波には設定できず、また一次の位相遅れ
補償ではゲインの傾斜が最大−20[dB/dec]に
しかできないため、低域のゲインを上昇させるのには限
界がある(ごく低い周波数のゲインを高くすることはで
きるが、偏心周波数である50〜70Hz付近のゲイン
を上昇させるのは難しい)。
説明を行う。従来から広く用いられている一次の位相遅
れ補償フィルタは、 (s+ω1 )/(s+ω2 ) …(1) の形式で、ω1 >ω2 のものである。この一次位相遅れ
補償で低域のゲインを25dBほど持ち上げたいような
場合には、たとえばω1 =2π×500、ω2=2π×
30[rad/s]とすれば、ゲイン及び位相の周波数
特性は図5の破線で示す(a)のような特性となる。一
般に、ゲイン交点での位相余裕を確保しようとするとω
1 はあまり高周波には設定できず、また一次の位相遅れ
補償ではゲインの傾斜が最大−20[dB/dec]に
しかできないため、低域のゲインを上昇させるのには限
界がある(ごく低い周波数のゲインを高くすることはで
きるが、偏心周波数である50〜70Hz付近のゲイン
を上昇させるのは難しい)。
【0030】上記(1)式で示される位相遅れ補償フィ
ルタを二段にすると、全体として二次特性になり、たと
えば同じように低域ゲインを25dBほど持ち上げる場
合にはω1 =2π×300、ω2 =2π×70[rad
/s]として、図5の一点破線で示す(b)ような特性
が得られる。一次の場合と比較すれば数十Hz付近のゲ
インは向上しているが、まだ十分とはいえない状態であ
る。
ルタを二段にすると、全体として二次特性になり、たと
えば同じように低域ゲインを25dBほど持ち上げる場
合にはω1 =2π×300、ω2 =2π×70[rad
/s]として、図5の一点破線で示す(b)ような特性
が得られる。一次の場合と比較すれば数十Hz付近のゲ
インは向上しているが、まだ十分とはいえない状態であ
る。
【0031】そこで本実施の形態では、位相遅れ補償フ
ィルタ54を (s2 +2ζ1 ω1 ・s+ω1 2 )/(s2 +2ζ2 ω2 ・s+ω2 2 ) …(2) の形式とする。ζ1 =ζ2 =1であれば、先ほどの一次
位相遅れ補償フィルタを二段にしたものと同じ周波数特
性になるが、本実施の形態ではζ1 =1、ζ2=0.5
とする。このように分母側の減衰係数を小さくすること
により、ω2付近の周波数にゲインの盛り上がり(ハン
プ)が生じ、これをディスクの回転周波数に合わせるこ
とによって、ディスク偏心に対するサーボゲインを高め
ることができる。図5の実線で示す(c)は同図(b)
と同じくω1 =2π×300、ω2 =2π×70[ra
d/s]だが、ζ1 =1、ζ2 =0.5とした場合の特
性で、回転周波数付近のゲインが劇的に向上することが
わかる。また、このハンプの大きさ及び周波数はζ2 や
ω2 を変えることにより変化させることができるので、
想定される偏心の大きさや回転周波数に応じて、自由度
の高い設計を行うことができる。
ィルタ54を (s2 +2ζ1 ω1 ・s+ω1 2 )/(s2 +2ζ2 ω2 ・s+ω2 2 ) …(2) の形式とする。ζ1 =ζ2 =1であれば、先ほどの一次
位相遅れ補償フィルタを二段にしたものと同じ周波数特
性になるが、本実施の形態ではζ1 =1、ζ2=0.5
とする。このように分母側の減衰係数を小さくすること
により、ω2付近の周波数にゲインの盛り上がり(ハン
プ)が生じ、これをディスクの回転周波数に合わせるこ
とによって、ディスク偏心に対するサーボゲインを高め
ることができる。図5の実線で示す(c)は同図(b)
と同じくω1 =2π×300、ω2 =2π×70[ra
d/s]だが、ζ1 =1、ζ2 =0.5とした場合の特
性で、回転周波数付近のゲインが劇的に向上することが
わかる。また、このハンプの大きさ及び周波数はζ2 や
ω2 を変えることにより変化させることができるので、
想定される偏心の大きさや回転周波数に応じて、自由度
の高い設計を行うことができる。
【0032】次に、位相進み補償フィルタ53について
説明する。従来の一次の位相進み補償フィルタは、 (s+ω1 )/(s+ω2 ) …(3) の形式で、ω1 <ω2 のものである。位相進み補償で進
める位相量は50〜80度程度と大きいため、通常はこ
の位相進み補償フィルタを二段にして、二次位相進み補
償フィルタとして使用することが多い。
説明する。従来の一次の位相進み補償フィルタは、 (s+ω1 )/(s+ω2 ) …(3) の形式で、ω1 <ω2 のものである。位相進み補償で進
める位相量は50〜80度程度と大きいため、通常はこ
の位相進み補償フィルタを二段にして、二次位相進み補
償フィルタとして使用することが多い。
【0033】精粗一体駆動型のトラッキングアクチュエ
ータ(−40dB/decの二次積分特性とする)に対
して上記(3)式の位相進み補償フィルタ二段で位相進
み補償を行った場合について、図6の実線で示す(a)
にゲイン及び位相の周波数特性を示す。これは、ω1 =
2π×1800、ω2 =3.5×2π×1800[ra
d/s]の場合である。この状態で、位相余裕46度、
ゲイン余裕9.5dB程度である。なお、図6の特性
は、サンプリング(60KHz)による位相遅れと、フ
ィルタ演算時間による位相遅れを考慮したものである。
ータ(−40dB/decの二次積分特性とする)に対
して上記(3)式の位相進み補償フィルタ二段で位相進
み補償を行った場合について、図6の実線で示す(a)
にゲイン及び位相の周波数特性を示す。これは、ω1 =
2π×1800、ω2 =3.5×2π×1800[ra
d/s]の場合である。この状態で、位相余裕46度、
ゲイン余裕9.5dB程度である。なお、図6の特性
は、サンプリング(60KHz)による位相遅れと、フ
ィルタ演算時間による位相遅れを考慮したものである。
【0034】次に、位相進み補償を (s2 +2ζ1 ω1 ・s+ω1 2 )/(s2 +2ζ2 ω2 ・s+ω2 2 ) …(4) の二次形式で考える。ここで、ζ1 =ζ2 =1であれば
先ほどの一次位相進み補償フィルタを二段接続したのと
同じもので、図6(a)と何ら変わらない。しかし、減
衰係数ζ1 、ζ2 の値を変えることにより、単に一次の
位相進み補償を二段重ねたのとは異なった周波数特性を
得ることができる。
先ほどの一次位相進み補償フィルタを二段接続したのと
同じもので、図6(a)と何ら変わらない。しかし、減
衰係数ζ1 、ζ2 の値を変えることにより、単に一次の
位相進み補償を二段重ねたのとは異なった周波数特性を
得ることができる。
【0035】本実施の形態では上記(4)式に対し、ま
ず減衰係数を大きくしてζ1 =ζ2 =1.2としてみ
る。この場合の位相補償後の周波数特性は図6の破線で
示す(b)の特性となり、全体に位相変化がゆっくりと
したものになっていることがわかる。これは、ω1 =2
π×2000、ω2 =4.5×2π×2000[rad
/s]、ζ1 =ζ2 =1.2である。この状態で、先ほ
どの図6(a)とほぼ同じ低域ゲイン、位相余裕である
のに、ゲイン余裕は11dB程度と大きくなっている。
これは、位相変化が緩やかになった結果、位相交点周波
数が高周波に移動したことによるものである。
ず減衰係数を大きくしてζ1 =ζ2 =1.2としてみ
る。この場合の位相補償後の周波数特性は図6の破線で
示す(b)の特性となり、全体に位相変化がゆっくりと
したものになっていることがわかる。これは、ω1 =2
π×2000、ω2 =4.5×2π×2000[rad
/s]、ζ1 =ζ2 =1.2である。この状態で、先ほ
どの図6(a)とほぼ同じ低域ゲイン、位相余裕である
のに、ゲイン余裕は11dB程度と大きくなっている。
これは、位相変化が緩やかになった結果、位相交点周波
数が高周波に移動したことによるものである。
【0036】さらに、減衰係数を(4)式の分母分子で
異なった値とし、ω1 =2π×1600、ω2 =4.5
×2π×1600[rad/s]、ζ1 =1.0、ζ2
=1.5とすると図6の一点破線で示す(c)のような
周波数特性になり、ゲイン余裕は11.5dB程度とさ
らに向上することがわかる。
異なった値とし、ω1 =2π×1600、ω2 =4.5
×2π×1600[rad/s]、ζ1 =1.0、ζ2
=1.5とすると図6の一点破線で示す(c)のような
周波数特性になり、ゲイン余裕は11.5dB程度とさ
らに向上することがわかる。
【0037】(効果)以上説明したように本実施の形態
によれば、位相遅れ補償フィルタ54の位相遅れ補償を
(2)式で示した二次形式とし、ωとζを適当に選んだ
ことにより、偏心周波数での位相遅れ補償フィルタによ
るゲイン持ち上げ量を大きくすることができ、精粗一体
駆動型のアクチュエータを使用する場合であっても十分
なゲインを得ることが可能となる。また、位相進み補償
フィルタ53の位相進み補償を(4)式で示した二次形
式とし、ζ1 >1.0、さらにζ1 >ζ2 としたことに
より、位相交点周波数を高周波にすることが可能とな
り、ゲイン余裕を増大させることが可能となる。
によれば、位相遅れ補償フィルタ54の位相遅れ補償を
(2)式で示した二次形式とし、ωとζを適当に選んだ
ことにより、偏心周波数での位相遅れ補償フィルタによ
るゲイン持ち上げ量を大きくすることができ、精粗一体
駆動型のアクチュエータを使用する場合であっても十分
なゲインを得ることが可能となる。また、位相進み補償
フィルタ53の位相進み補償を(4)式で示した二次形
式とし、ζ1 >1.0、さらにζ1 >ζ2 としたことに
より、位相交点周波数を高周波にすることが可能とな
り、ゲイン余裕を増大させることが可能となる。
【0038】図7ないし図9は本発明の第2の実施の形
態に係わり、図7はトラッキング制御装置の構成を示す
構成図、図8は図7のトラッキング制御装置の位相補償
フィルタの作用を説明する第1の周波数特性図、図9は
図7のトラッキング制御装置の位相補償フィルタの作用
を説明する第2の周波数特性図である。
態に係わり、図7はトラッキング制御装置の構成を示す
構成図、図8は図7のトラッキング制御装置の位相補償
フィルタの作用を説明する第1の周波数特性図、図9は
図7のトラッキング制御装置の位相補償フィルタの作用
を説明する第2の周波数特性図である。
【0039】第2の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0040】(構成)第1の実施の形態では、位相補償
が位相遅れ補償と位相進み補償とを直列にした直列型だ
ったが、本実施の形態は、位相遅れ補償と位相進み補償
を並列型としたもので、図7に示すように、本実施の形
態の位相補償フィルタ22aの位相遅れ補償フィルタ7
1は高域遮断フィルタの特性を有し、その出力を位相進
み補償フィルタ53側の出力に加算器72で加算する形
式になる。また、位相補償回路22aでは、位相進み補
償フィルタ53と直列に、ノッチフィルタ73を設けて
いる。このノッチフィルタ73は、精粗一体アクチュエ
ータの機械的共振を減衰させるためのものである。
が位相遅れ補償と位相進み補償とを直列にした直列型だ
ったが、本実施の形態は、位相遅れ補償と位相進み補償
を並列型としたもので、図7に示すように、本実施の形
態の位相補償フィルタ22aの位相遅れ補償フィルタ7
1は高域遮断フィルタの特性を有し、その出力を位相進
み補償フィルタ53側の出力に加算器72で加算する形
式になる。また、位相補償回路22aでは、位相進み補
償フィルタ53と直列に、ノッチフィルタ73を設けて
いる。このノッチフィルタ73は、精粗一体アクチュエ
ータの機械的共振を減衰させるためのものである。
【0041】本実施の形態の位相補償フィルタ22aに
よる並列型の位相遅れ補償は、図8の破線に示す(a)
のようなDCゲインを持った高域遮断フィルタと、図8
の一点破線に示す(b)のようなゲインがほぼ一定の特
性のものとを加算することにより、図8の実線に示す
(c)のように従来の位相遅れ補償フィルタに似た周波
数特性を得るものである。通常は図8の(b)に相当す
るものに、位相進み補償フィルタが使用される。このた
め、図7に示したように高域遮断特性を持つ位相遅れ補
償フィルタ71と、位相進み補償フィルタ53及びノッ
チフィルタ73を並列に接続することにより、並列型の
位相遅れ補償を実現することができる。その他の構成は
第1の実施の形態と同じである。
よる並列型の位相遅れ補償は、図8の破線に示す(a)
のようなDCゲインを持った高域遮断フィルタと、図8
の一点破線に示す(b)のようなゲインがほぼ一定の特
性のものとを加算することにより、図8の実線に示す
(c)のように従来の位相遅れ補償フィルタに似た周波
数特性を得るものである。通常は図8の(b)に相当す
るものに、位相進み補償フィルタが使用される。このた
め、図7に示したように高域遮断特性を持つ位相遅れ補
償フィルタ71と、位相進み補償フィルタ53及びノッ
チフィルタ73を並列に接続することにより、並列型の
位相遅れ補償を実現することができる。その他の構成は
第1の実施の形態と同じである。
【0042】(作用)第1の実施の形態と同様に二次の
位相遅れを実現するには、位相遅れ補償フィルタ71を
二次遅れ補償フィルタとすればよい。たとえば、前記
(2)式と同様のハンプ特性を持つ二次遅れ補償フィル
タは ω2 2 /(s2 +2ζ2 ω2 ・s+ω2 2 ) …(5) となるが、このままで図7のような並列型の位相遅れ補
償を構成すると、図9の破線で示す(a)のように、ゲ
インに大きな窪みができてしまう(図9では、わかりや
すくするために位相進み系のゲインを1としている)。
位相遅れを実現するには、位相遅れ補償フィルタ71を
二次遅れ補償フィルタとすればよい。たとえば、前記
(2)式と同様のハンプ特性を持つ二次遅れ補償フィル
タは ω2 2 /(s2 +2ζ2 ω2 ・s+ω2 2 ) …(5) となるが、このままで図7のような並列型の位相遅れ補
償を構成すると、図9の破線で示す(a)のように、ゲ
インに大きな窪みができてしまう(図9では、わかりや
すくするために位相進み系のゲインを1としている)。
【0043】これは、上記(5)式のフィルタが高周波
で位相が−180度となるためで、これに位相が0度程
度である位相進み補償フィルタ等を並列に入れると、両
者のゲインが等しくなる周波数で互いに打ち消し合い、
ゲインが低下してしまうのである。
で位相が−180度となるためで、これに位相が0度程
度である位相進み補償フィルタ等を並列に入れると、両
者のゲインが等しくなる周波数で互いに打ち消し合い、
ゲインが低下してしまうのである。
【0044】そこで、本実施の形態では二次遅れ補償フ
ィルタを (T ・s+ω2 )/(s2 +2ζω・s+ω2 ) …(6) の形式とし、分子に一次の項を設けて、高周波での位相
が−90度となるようにする。ここでω=2π×70
[rad/s]、ζ=0.5、T=440とし、DCゲ
インを10倍とすると、位相遅れ補償としての特性は図
9の実線で示す(b)のようになり、ゲインの落ち込み
はなくなる。図9では数KHzでの位相遅れが大きくな
っているが、これは位相進み補償の設計や、位相遅れ補
償フィルタの各係数の設計で抑えることが可能である。
なお、(6)式でのTは、(5)式の特性に対して低域
遮断特性(HPF特性)を付加し高周波の位相を−90
度に近づける働きを決めるもので、この場合には、その
カットオフ周波数はω2 /T/2π=70Hzとなって
おり、ハンプの発生する周波数と同じにしている。この
カットオフ周波数を高周波にしすぎると、位相が−90
度よりも遅れる周波数範囲が広くなってしまい、図9の
(a)のようなゲインの窪みが発生しやすくなる。この
カットオフ周波数は概ね1KHz以下とするとゲインに
窪みができるのを防げるようになるが、できれば200
Hz以下程度として、従来の一次位相遅れ補償を使用す
る場合との差が小さくなるするのが望ましい。
ィルタを (T ・s+ω2 )/(s2 +2ζω・s+ω2 ) …(6) の形式とし、分子に一次の項を設けて、高周波での位相
が−90度となるようにする。ここでω=2π×70
[rad/s]、ζ=0.5、T=440とし、DCゲ
インを10倍とすると、位相遅れ補償としての特性は図
9の実線で示す(b)のようになり、ゲインの落ち込み
はなくなる。図9では数KHzでの位相遅れが大きくな
っているが、これは位相進み補償の設計や、位相遅れ補
償フィルタの各係数の設計で抑えることが可能である。
なお、(6)式でのTは、(5)式の特性に対して低域
遮断特性(HPF特性)を付加し高周波の位相を−90
度に近づける働きを決めるもので、この場合には、その
カットオフ周波数はω2 /T/2π=70Hzとなって
おり、ハンプの発生する周波数と同じにしている。この
カットオフ周波数を高周波にしすぎると、位相が−90
度よりも遅れる周波数範囲が広くなってしまい、図9の
(a)のようなゲインの窪みが発生しやすくなる。この
カットオフ周波数は概ね1KHz以下とするとゲインに
窪みができるのを防げるようになるが、できれば200
Hz以下程度として、従来の一次位相遅れ補償を使用す
る場合との差が小さくなるするのが望ましい。
【0045】(効果)以上説明したように本実施の形態
によれば、位相遅れ補償フィルタの特性を(6)式に示
した特性としたため、偏心周波数付近のゲインを高くで
きるという第1の実施の形態の効果はそのままに、位相
補償フィルタを並列型とすることが可能となる。
によれば、位相遅れ補償フィルタの特性を(6)式に示
した特性としたため、偏心周波数付近のゲインを高くで
きるという第1の実施の形態の効果はそのままに、位相
補償フィルタを並列型とすることが可能となる。
【0046】並列型の位相補償では位相遅れ系と位相進
み系のフィルタ演算を独立して行えるようになるため、
演算の自由度が増え、かつ、位相進み補償フィルタと直
列にノッチフィルタを入れても、直列に(連続して)演
算する必要のあるフィルタ数は直列型位相補償で位相遅
れ補償と位相進み補償を行う場合と同程度で済む。この
ため、同程度の演算速度のDSPであっても容易にノッ
チフィルタを追加することが可能となり、精粗一体アク
チュエータで発生する比較的低い周波数の高次共振を効
果的に減衰させることが可能となる。
み系のフィルタ演算を独立して行えるようになるため、
演算の自由度が増え、かつ、位相進み補償フィルタと直
列にノッチフィルタを入れても、直列に(連続して)演
算する必要のあるフィルタ数は直列型位相補償で位相遅
れ補償と位相進み補償を行う場合と同程度で済む。この
ため、同程度の演算速度のDSPであっても容易にノッ
チフィルタを追加することが可能となり、精粗一体アク
チュエータで発生する比較的低い周波数の高次共振を効
果的に減衰させることが可能となる。
【0047】図10は本発明の第3の実施の形態に係る
トラッキング制御装置の構成を示す構成図である。
トラッキング制御装置の構成を示す構成図である。
【0048】第3の実施の形態は、第2の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0049】実際に第2の実施の形態で示したフィルタ
演算を行おうとすると、サンプリング周波数や、演算の
ビット数(有効桁数)によっては、十分な精度が得られ
ない場合がある。第3の実施の形態は、これらの問題を
解決するためのものである。
演算を行おうとすると、サンプリング周波数や、演算の
ビット数(有効桁数)によっては、十分な精度が得られ
ない場合がある。第3の実施の形態は、これらの問題を
解決するためのものである。
【0050】まず、前記(4)式に示した位相進み補償
フィルタでは、減衰係数を大きくするほど位相変化が緩
やかになりゲイン余裕を大きくとれるという効果を得ら
れるようになるが、減衰係数を大きくしダンピングをか
けていくと同じ位相進み量を得るのにω1 とω2 の比を
大きくする必要がでてくる。ω1 とω2 の比を大きくす
と、最終的な高域ゲインが上昇する(位相進み補償によ
るゲイン持ち上げ量が大きくなる)が、ディジタルフィ
ルタ処理を行う場合には、s関数の式を双一次変換でz
変換すると、このゲインの変化がサンプリング周波数の
1/2の周波数付近に集中してあらわれ、サンプリング
60KHzの場合には30KHzにゲインのピークがで
きるのである。
フィルタでは、減衰係数を大きくするほど位相変化が緩
やかになりゲイン余裕を大きくとれるという効果を得ら
れるようになるが、減衰係数を大きくしダンピングをか
けていくと同じ位相進み量を得るのにω1 とω2 の比を
大きくする必要がでてくる。ω1 とω2 の比を大きくす
と、最終的な高域ゲインが上昇する(位相進み補償によ
るゲイン持ち上げ量が大きくなる)が、ディジタルフィ
ルタ処理を行う場合には、s関数の式を双一次変換でz
変換すると、このゲインの変化がサンプリング周波数の
1/2の周波数付近に集中してあらわれ、サンプリング
60KHzの場合には30KHzにゲインのピークがで
きるのである。
【0051】これは第1の実施の形態からも明らかで、
従来の位相進み補償の場合にはω1 とω2 の比が3.5で
あったのが、減衰係数を1.2とした場合には、同じ位
相余裕を得るのにこの比として4.5が必要になってい
る。すなわち、最終的な高域ゲインの上昇は、従来型位
相補償で40log3.5=22dB程度であったの
が、減衰係数を大きくしたことにより、40log4.
5=26dB程度となっているのである。減衰係数を大
きくすれば、この差はさらに大きくなる。このゲイン上
昇とアクチュエータの周波数特性の関係によっては、サ
ーボ系が発振してしまう可能性がある。
従来の位相進み補償の場合にはω1 とω2 の比が3.5で
あったのが、減衰係数を1.2とした場合には、同じ位
相余裕を得るのにこの比として4.5が必要になってい
る。すなわち、最終的な高域ゲインの上昇は、従来型位
相補償で40log3.5=22dB程度であったの
が、減衰係数を大きくしたことにより、40log4.
5=26dB程度となっているのである。減衰係数を大
きくすれば、この差はさらに大きくなる。このゲイン上
昇とアクチュエータの周波数特性の関係によっては、サ
ーボ系が発振してしまう可能性がある。
【0052】また、前記(6)式で示した位相遅れ補償
フィルタは数十Hzと比較的低い周波数に極を持たせる
必要があるため、ディジタルフィルタを設計する際にz
変換するとフィルタ係数が非常に小さくなり、係数誤差
によってフィルタ動作が不安定になる可能性がある。
フィルタは数十Hzと比較的低い周波数に極を持たせる
必要があるため、ディジタルフィルタを設計する際にz
変換するとフィルタ係数が非常に小さくなり、係数誤差
によってフィルタ動作が不安定になる可能性がある。
【0053】第3の実施の形態はこれらの問題を解決す
るもので、位相遅れ補償フィルタのサンプリング周波数
を下げてフィルタ係数を大きくし、また、高周波のゲイ
ンを減衰させるために、高域遮断フィルタをさらに追加
するものである。
るもので、位相遅れ補償フィルタのサンプリング周波数
を下げてフィルタ係数を大きくし、また、高周波のゲイ
ンを減衰させるために、高域遮断フィルタをさらに追加
するものである。
【0054】(構成)第3の実施の形態の位相補償フィ
ルタ22bは、図10に示すように、第2の実施の形態
の位相補償フィルタ22aに対し、サンプリング周波数
を60KHzから15KHzに下げた位相遅れ補償フィ
ルタ71aと、この位相遅れ補償フィルタ71aの手前
にアンチエイリアスフィルタとしての高域遮断フィルタ
であるLPF91とを設け、また、ノッチフィルタ73
の後段に、高周波(20〜30KHz)のゲインを低下
させるための高域遮断フィルタであるLPF92を設け
た構成となっている。
ルタ22bは、図10に示すように、第2の実施の形態
の位相補償フィルタ22aに対し、サンプリング周波数
を60KHzから15KHzに下げた位相遅れ補償フィ
ルタ71aと、この位相遅れ補償フィルタ71aの手前
にアンチエイリアスフィルタとしての高域遮断フィルタ
であるLPF91とを設け、また、ノッチフィルタ73
の後段に、高周波(20〜30KHz)のゲインを低下
させるための高域遮断フィルタであるLPF92を設け
た構成となっている。
【0055】なお、位相遅れ補償フィルタ71a以外の
サンプリング周波数は、60KHzであるとする。ま
た、ここで、アンチエイリアスフィルタとしてのLPF
91のカットオフ周波数は、位相遅れ補償フィルタ71
aのサンプリングが15KHzであることから、10〜
12KHz程度に設定する。さらに、LPF91は、位
相余裕やゲイン余裕に与える影響を低減するために、二
次のフィルタとするのが望ましい。特に、前記(2)式
のような位相遅れ補償フィルタと同様の特性とすれば、
高域で−40dB/decで減衰していくフィルタに比
べると最大の減衰量は少ないが、減衰係数をうまく選ぶ
ことにより、数kHzの特性にほとんど影響を与えずに、
30KHz付近のゲインを低下することができる(たと
えば、ω1 =2π×30K、ω2 =2π×17K、ζ1
=ζ2 =0.6程度とすればよい)。その他の構成は第
2の実施の形態と同じである。
サンプリング周波数は、60KHzであるとする。ま
た、ここで、アンチエイリアスフィルタとしてのLPF
91のカットオフ周波数は、位相遅れ補償フィルタ71
aのサンプリングが15KHzであることから、10〜
12KHz程度に設定する。さらに、LPF91は、位
相余裕やゲイン余裕に与える影響を低減するために、二
次のフィルタとするのが望ましい。特に、前記(2)式
のような位相遅れ補償フィルタと同様の特性とすれば、
高域で−40dB/decで減衰していくフィルタに比
べると最大の減衰量は少ないが、減衰係数をうまく選ぶ
ことにより、数kHzの特性にほとんど影響を与えずに、
30KHz付近のゲインを低下することができる(たと
えば、ω1 =2π×30K、ω2 =2π×17K、ζ1
=ζ2 =0.6程度とすればよい)。その他の構成は第
2の実施の形態と同じである。
【0056】(作用)このような構成にすることによ
り、第3の実施の形態では、位相遅れ補償フィルタ71
aはサンプリング周波数が1/4になってフィルタ係数
を16倍程度にすることができ、また、LPF92の働
きで、双一次変換により上昇した30KHz付近のゲイ
ンのピークを減衰させることもできる。
り、第3の実施の形態では、位相遅れ補償フィルタ71
aはサンプリング周波数が1/4になってフィルタ係数
を16倍程度にすることができ、また、LPF92の働
きで、双一次変換により上昇した30KHz付近のゲイ
ンのピークを減衰させることもできる。
【0057】(効果)以上説明したように本実施の形態
によれば、位相遅れ補償フィルタ71aのサンプリング
周波数を下げたためにフィルタ係数が大きな値になり係
数誤差の影響が軽減され、また位相進み補償フィルタ5
3と直列に高域遮断フィルタであるLPF92を設けた
ことにより、サンプリング周波数の1/2付近のゲイン
が低下し、(4)式で示した位相進み補償を用いても安
定なサーボ系を実現することができる。
によれば、位相遅れ補償フィルタ71aのサンプリング
周波数を下げたためにフィルタ係数が大きな値になり係
数誤差の影響が軽減され、また位相進み補償フィルタ5
3と直列に高域遮断フィルタであるLPF92を設けた
ことにより、サンプリング周波数の1/2付近のゲイン
が低下し、(4)式で示した位相進み補償を用いても安
定なサーボ系を実現することができる。
【0058】なお、以上の各実施の形態では、精粗一体
型のトラッキングアクチュエータを使用するとしたが、
これは精アクチュエータと粗アクチュエータとが独立し
たタイプのものであってもそのまま適用でき、各実施の
形態と同様によりゲインの高いサーボ系、安定なサーボ
系を実現することができる。あるいは、フォーカスサー
ボ系に適用することも可能である。
型のトラッキングアクチュエータを使用するとしたが、
これは精アクチュエータと粗アクチュエータとが独立し
たタイプのものであってもそのまま適用でき、各実施の
形態と同様によりゲインの高いサーボ系、安定なサーボ
系を実現することができる。あるいは、フォーカスサー
ボ系に適用することも可能である。
【0059】また、位相補償はDSPによるディジタル
フィルタでなくアナログ回路によるフィルタでも良い
が、定数のばらつき、経時変化といったことを考える
と、DSPによるディジタルフィルタとするのが望まし
い。
フィルタでなくアナログ回路によるフィルタでも良い
が、定数のばらつき、経時変化といったことを考える
と、DSPによるディジタルフィルタとするのが望まし
い。
【0060】[付記] (付記項1) 光ディスク上に照射したレーザ光の位置
を前記光ディスクの半径方向に移動するためのトラッキ
ングアクチュエータと、前記レーザ光と前記光ディスク
上の情報トラックとの位置ずれを示すトラッキングエラ
ー信号を検出するトラッキングエラー信号検出手段と、
前記トラッキングエラー信号を入力とし、少なくとも位
相遅れ補償フィルタと位相進み補償フィルタが直列に接
続された位相補償手段と、前記位相補償手段の出力に従
って前記トラッキングアクチュエータを電流駆動するド
ライバ手段とを含んで構成され、前記レーザ光の照射位
置が前記情報トラックに追従するよう制御を行う光ディ
スク装置のトラッキング制御装置において、前記位相遅
れ補償フィルタの特性を、カットオフ角周波数をω1 及
びω2 、減衰係数をζ1 及びζ2 とすると、 (s2 +2ζ1 ω1 ・s+ω1 2 )/(s2 +2ζ2 ω2 ・
s+ω2 2 ) の形式として、前記ω1 、ω2 、ζ2 を、前記光ディス
クの回転周波数をfとしたとき、 ω1 > ω2 、 ζ2 < 1、 f/2< ω2 /(2π)< 2・f としたことを特徴とする光ディスク装置のトラッキング
制御装置。
を前記光ディスクの半径方向に移動するためのトラッキ
ングアクチュエータと、前記レーザ光と前記光ディスク
上の情報トラックとの位置ずれを示すトラッキングエラ
ー信号を検出するトラッキングエラー信号検出手段と、
前記トラッキングエラー信号を入力とし、少なくとも位
相遅れ補償フィルタと位相進み補償フィルタが直列に接
続された位相補償手段と、前記位相補償手段の出力に従
って前記トラッキングアクチュエータを電流駆動するド
ライバ手段とを含んで構成され、前記レーザ光の照射位
置が前記情報トラックに追従するよう制御を行う光ディ
スク装置のトラッキング制御装置において、前記位相遅
れ補償フィルタの特性を、カットオフ角周波数をω1 及
びω2 、減衰係数をζ1 及びζ2 とすると、 (s2 +2ζ1 ω1 ・s+ω1 2 )/(s2 +2ζ2 ω2 ・
s+ω2 2 ) の形式として、前記ω1 、ω2 、ζ2 を、前記光ディス
クの回転周波数をfとしたとき、 ω1 > ω2 、 ζ2 < 1、 f/2< ω2 /(2π)< 2・f としたことを特徴とする光ディスク装置のトラッキング
制御装置。
【0061】付記項1の光ディスク装置のトラッキング
制御装置では、位相遅れ補償を二次とし、ハンプ周波数
をディスク回転数近傍とし減衰係数を小さくしてピーク
ゲインを大きくしたので、偏心周波数でのサーボゲイン
を高くすることが可能となる。
制御装置では、位相遅れ補償を二次とし、ハンプ周波数
をディスク回転数近傍とし減衰係数を小さくしてピーク
ゲインを大きくしたので、偏心周波数でのサーボゲイン
を高くすることが可能となる。
【0062】(付記項2) 前記トラッキングアクチュ
エータは、キャリッジ上に前記レーザ光を集光するため
の対物レンズを前記トラックを横切る方向に略固定して
搭載しており、前記キャリッジと一体的に設けられた駆
動コイルに給電することにより、前記レーザ光が前記光
ディスク上のすべての情報トラックを照射できるよう移
動可能なものであることを特徴とする付記項1に記載の
光ディスク装置のトラッキング制御装置。
エータは、キャリッジ上に前記レーザ光を集光するため
の対物レンズを前記トラックを横切る方向に略固定して
搭載しており、前記キャリッジと一体的に設けられた駆
動コイルに給電することにより、前記レーザ光が前記光
ディスク上のすべての情報トラックを照射できるよう移
動可能なものであることを特徴とする付記項1に記載の
光ディスク装置のトラッキング制御装置。
【0063】付記項2の光ディスク装置のトラッキング
制御装置では、精粗一体駆動型のトラッキングアクチュ
エータを使用することにより装置コストを低減しながら
も、十分なサーボゲインのある、信頼性の高いトラッキ
ングサーボ系を構成することができる。
制御装置では、精粗一体駆動型のトラッキングアクチュ
エータを使用することにより装置コストを低減しながら
も、十分なサーボゲインのある、信頼性の高いトラッキ
ングサーボ系を構成することができる。
【0064】(付記項3) 光ディスク上に照射したレ
ーザ光の位置を前記光ディスクの半径方向に移動するた
めのトラッキングアクチュエータと、前記レーザ光と前
記光ディスク上の情報トラックとの位置ずれを示すトラ
ッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー信号
検出手段と、前記トラッキングエラー信号を入力とし、
高域遮断フィルタが含まれる第一のフィルタと位相進み
補償フィルタが含まれる第二のフィルタとが並列に接続
された位相補償手段と、前記位相補償手段の出力に従っ
て前記トラッキングアクチュエータを電流駆動するドラ
イバ手段とを含んで構成され、前記レーザ光の照射位置
が前記情報トラックに追従するよう制御を行う光ディス
ク装置のトラッキング制御装置において、前記高域遮断
フィルタの特性を、カットオフ角周波数をω、減衰係数
をζとすると、 (T ・s+ω2 )/(s2 +2ζω・s+ω2 ) の形式としたことを特徴とする光ディスク装置のトラッ
キング制御装置。
ーザ光の位置を前記光ディスクの半径方向に移動するた
めのトラッキングアクチュエータと、前記レーザ光と前
記光ディスク上の情報トラックとの位置ずれを示すトラ
ッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー信号
検出手段と、前記トラッキングエラー信号を入力とし、
高域遮断フィルタが含まれる第一のフィルタと位相進み
補償フィルタが含まれる第二のフィルタとが並列に接続
された位相補償手段と、前記位相補償手段の出力に従っ
て前記トラッキングアクチュエータを電流駆動するドラ
イバ手段とを含んで構成され、前記レーザ光の照射位置
が前記情報トラックに追従するよう制御を行う光ディス
ク装置のトラッキング制御装置において、前記高域遮断
フィルタの特性を、カットオフ角周波数をω、減衰係数
をζとすると、 (T ・s+ω2 )/(s2 +2ζω・s+ω2 ) の形式としたことを特徴とする光ディスク装置のトラッ
キング制御装置。
【0065】付記項3の光ディスク装置のトラッキング
制御装置では、位相遅れ補償を並列型とする場合であっ
ても、位相進み補償とゲインが交差する付近でゲインの
窪みが発生することが無く、広い周波数範囲で高いサー
ボゲインを得ることができる。
制御装置では、位相遅れ補償を並列型とする場合であっ
ても、位相進み補償とゲインが交差する付近でゲインの
窪みが発生することが無く、広い周波数範囲で高いサー
ボゲインを得ることができる。
【0066】(付記項4) 前記ω、T、ζを、前記光
ディスクの回転周波数をf[Hz]としたとき、 f/2< ω/(2π) < 2・f、 ζ < 1.0、 ω2 /(2π・T)<1000 としたことを特徴とする付記項3に記載の光ディスク装
置の制御装置。
ディスクの回転周波数をf[Hz]としたとき、 f/2< ω/(2π) < 2・f、 ζ < 1.0、 ω2 /(2π・T)<1000 としたことを特徴とする付記項3に記載の光ディスク装
置の制御装置。
【0067】付記項4の光ディスク装置のトラッキング
制御装置では、二次特性により生じるハンプを偏心周波
数近傍とすることにより、偏心周波数を中心とする周波
数範囲のサーボゲインを上昇させることができる。
制御装置では、二次特性により生じるハンプを偏心周波
数近傍とすることにより、偏心周波数を中心とする周波
数範囲のサーボゲインを上昇させることができる。
【0068】(付記項5) 前記トラッキングアクチュ
エータは、キャリッジ上に前記レーザ光を集光するため
の対物レンズを前記トラックを横切る方向に略固定して
搭載しており、前記キャリッジと一体的に設けられた駆
動コイルに給電することにより、前記レーザ光が前記光
ディスク上のすべての情報トラックを照射できるよう移
動可能なものであることを特徴とする付記項4に記載の
光ディスク装置のトラッキング制御装置。
エータは、キャリッジ上に前記レーザ光を集光するため
の対物レンズを前記トラックを横切る方向に略固定して
搭載しており、前記キャリッジと一体的に設けられた駆
動コイルに給電することにより、前記レーザ光が前記光
ディスク上のすべての情報トラックを照射できるよう移
動可能なものであることを特徴とする付記項4に記載の
光ディスク装置のトラッキング制御装置。
【0069】付記項5の光ディスク装置のトラッキング
制御装置では、精粗一体駆動型のトラッキングアクチュ
エータを使用することにより装置コストを低減しながら
も、広い周波数範囲で高いサーボゲインを確保でき、信
頼性の高いトラッキングサーボ系を構成することができ
る。
制御装置では、精粗一体駆動型のトラッキングアクチュ
エータを使用することにより装置コストを低減しながら
も、広い周波数範囲で高いサーボゲインを確保でき、信
頼性の高いトラッキングサーボ系を構成することができ
る。
【0070】(付記項6) 前記位相補償手段は、所定
のサンプリング周波数で前記トラッキングエラー信号の
サンプリングを行い、該サンプリング結果に対してディ
ジタルフィルタ演算を行うものであり、前記高域遮断フ
ィルタのサンプリング周波数を、前記位相進み補償フィ
ルタのサンプリング周波数よりも低くすることを特徴と
する付記項3に記載の光ディスク装置のトラッキング制
御装置。
のサンプリング周波数で前記トラッキングエラー信号の
サンプリングを行い、該サンプリング結果に対してディ
ジタルフィルタ演算を行うものであり、前記高域遮断フ
ィルタのサンプリング周波数を、前記位相進み補償フィ
ルタのサンプリング周波数よりも低くすることを特徴と
する付記項3に記載の光ディスク装置のトラッキング制
御装置。
【0071】付記項6の光ディスク装置のトラッキング
制御装置では、位相遅れ補償フィルタのサンプリング周
波数を下げることによりフィルタの係数が大きな値にな
って係数誤差の影響を受けにくくなり、演算時の有効桁
数が少ない安価なDSPでも安定したサーボ系を実現で
きる。
制御装置では、位相遅れ補償フィルタのサンプリング周
波数を下げることによりフィルタの係数が大きな値にな
って係数誤差の影響を受けにくくなり、演算時の有効桁
数が少ない安価なDSPでも安定したサーボ系を実現で
きる。
【0072】(付記項7) 光ディスク上に照射したレ
ーザ光の位置を前記光ディスクの半径方向に移動するた
めのトラッキングアクチュエータと、前記レーザ光と前
記光ディスク上の情報トラックとの位置ずれを示すトラ
ッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー信号
検出手段と、前記トラッキングエラー信号を入力とし、
少なくとも位相進み補償フィルタを含む位相補償手段
と、前記位相補償手段の出力に従って前記トラッキング
アクチュエータを電流駆動するドライバ手段とを含んで
構成され、前記レーザ光の照射位置が前記情報トラック
に追従するよう制御を行う光ディスク装置のトラッキン
グ制御装置において、前記位相進み補償フィルタの特性
を (s2 +2ζ1 ω1 ・s+ω1 2 )/(s2 +2ζ2 ω2 ・
s+ω2 2 ) の形式として、前記ω1 、ω2 、ζ2 を、 ω1 <ω2 、 ζ2 >1 としたことを特徴とする光ディスク装置のトラッキング
制御装置。
ーザ光の位置を前記光ディスクの半径方向に移動するた
めのトラッキングアクチュエータと、前記レーザ光と前
記光ディスク上の情報トラックとの位置ずれを示すトラ
ッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー信号
検出手段と、前記トラッキングエラー信号を入力とし、
少なくとも位相進み補償フィルタを含む位相補償手段
と、前記位相補償手段の出力に従って前記トラッキング
アクチュエータを電流駆動するドライバ手段とを含んで
構成され、前記レーザ光の照射位置が前記情報トラック
に追従するよう制御を行う光ディスク装置のトラッキン
グ制御装置において、前記位相進み補償フィルタの特性
を (s2 +2ζ1 ω1 ・s+ω1 2 )/(s2 +2ζ2 ω2 ・
s+ω2 2 ) の形式として、前記ω1 、ω2 、ζ2 を、 ω1 <ω2 、 ζ2 >1 としたことを特徴とする光ディスク装置のトラッキング
制御装置。
【0073】付記項7の光ディスク装置のトラッキング
制御装置では、位相進み補償を二次として減衰係数を大
きくすることにより、周波数特性上位相特性の変化が緩
やかになり、位相交点周波数が高くなるのでゲイン余裕
を大きくとることが可能となる。
制御装置では、位相進み補償を二次として減衰係数を大
きくすることにより、周波数特性上位相特性の変化が緩
やかになり、位相交点周波数が高くなるのでゲイン余裕
を大きくとることが可能となる。
【0074】(付記項8) 前記ζ1 及びζ2 を、 ζ1 <ζ2 としたことを特徴とする付記項7に記載の光ディスク装
置のトラッキング制御装置。
置のトラッキング制御装置。
【0075】付記項8の光ディスク装置のトラッキング
制御装置では、分母側の減衰係数だけを大きくすること
により、低周波側で従来の位相進み補償フィルタに近い
周波数特性となり、高周波側でのみ位相の変化が緩やか
になるので、ゲイン余裕をより大きく確保できる。
制御装置では、分母側の減衰係数だけを大きくすること
により、低周波側で従来の位相進み補償フィルタに近い
周波数特性となり、高周波側でのみ位相の変化が緩やか
になるので、ゲイン余裕をより大きく確保できる。
【0076】(付記項9) 前記位相補償手段は、所定
のサンプリング周波数で前記トラッキングエラー信号の
サンプリングを行い、該サンプリング結果に対してディ
ジタルフィルタ演算を行うものであり、かつ、カットオ
フ周波数が前記サンプリング周波数の1/10以上であ
る高域遮断フィルタを含んでいることを特徴とする付記
項7に記載の光ディスク装置のトラッキング制御装置。
のサンプリング周波数で前記トラッキングエラー信号の
サンプリングを行い、該サンプリング結果に対してディ
ジタルフィルタ演算を行うものであり、かつ、カットオ
フ周波数が前記サンプリング周波数の1/10以上であ
る高域遮断フィルタを含んでいることを特徴とする付記
項7に記載の光ディスク装置のトラッキング制御装置。
【0077】付記項9の光ディスク装置のトラッキング
制御装置では、ディジタルフィルタとすることにより生
じるサンプリング周波数の1/2の周波数でのゲインの
ピークを減衰させることができ、安定したトラッキング
サーボ系を実現できる。
制御装置では、ディジタルフィルタとすることにより生
じるサンプリング周波数の1/2の周波数でのゲインの
ピークを減衰させることができ、安定したトラッキング
サーボ系を実現できる。
【0078】(付記項10) 前記トラッキングアクチ
ュエータは、キャリッジ上に前記レーザ光を集光するた
めの対物レンズを前記トラックを横切る方向に略固定し
て搭載しており、前記キャリッジと一体的に設けられた
駆動コイルに給電することにより、前記レーザ光が前記
光ディスク上のすべての情報トラックを照射できるよう
移動可能なものであり、前記位相補償手段は、前記トラ
ッキングアクチュエータの共振周波数の付近でゲインが
極小となるノッチフィルタ手段を含んで構成されること
を特徴とする付記項7に記載の光ディスク装置のトラッ
キング制御装置。
ュエータは、キャリッジ上に前記レーザ光を集光するた
めの対物レンズを前記トラックを横切る方向に略固定し
て搭載しており、前記キャリッジと一体的に設けられた
駆動コイルに給電することにより、前記レーザ光が前記
光ディスク上のすべての情報トラックを照射できるよう
移動可能なものであり、前記位相補償手段は、前記トラ
ッキングアクチュエータの共振周波数の付近でゲインが
極小となるノッチフィルタ手段を含んで構成されること
を特徴とする付記項7に記載の光ディスク装置のトラッ
キング制御装置。
【0079】付記項10の光ディスク装置のトラッキン
グ制御装置では、精粗一体駆動型のトラッキングアクチ
ュエータを使用することにより装置コストを低減しなが
らも、ノッチフィルタや二次位相進み補償の働きでゲイ
ン余裕を大きくとることが可能となり、低コストながら
信頼性の高いサーボ系を構成できる。
グ制御装置では、精粗一体駆動型のトラッキングアクチ
ュエータを使用することにより装置コストを低減しなが
らも、ノッチフィルタや二次位相進み補償の働きでゲイ
ン余裕を大きくとることが可能となり、低コストながら
信頼性の高いサーボ系を構成できる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の光ディスク装置のトラッキング制御装置によれ
ば、位相遅れ補償フィルタの位相遅れ補償を二次系と
し、極周波数ω2 /(2π)をディスク回転数付近にし
て減衰係数ζ2 を1より小さくしているため、ディスク
回転数すなわち偏心周波数付近でのゲインを高くするこ
とができ、偏心によるトラッキングの残差を小さくする
ことができ、コスト低減のために精粗一体駆動型のアク
チュエータを使用する場合など、機械的な共振周波数が
低く、ゲイン交差周波数を高く設定することが困難な場
合でも、ディスク偏心に対するサーボゲインを十分に得
ることができ、かつ、ゲイン余裕もあり安定なトラッキ
ングサーボ系を実現することができるという効果があ
る。
記載の光ディスク装置のトラッキング制御装置によれ
ば、位相遅れ補償フィルタの位相遅れ補償を二次系と
し、極周波数ω2 /(2π)をディスク回転数付近にし
て減衰係数ζ2 を1より小さくしているため、ディスク
回転数すなわち偏心周波数付近でのゲインを高くするこ
とができ、偏心によるトラッキングの残差を小さくする
ことができ、コスト低減のために精粗一体駆動型のアク
チュエータを使用する場合など、機械的な共振周波数が
低く、ゲイン交差周波数を高く設定することが困難な場
合でも、ディスク偏心に対するサーボゲインを十分に得
ることができ、かつ、ゲイン余裕もあり安定なトラッキ
ングサーボ系を実現することができるという効果があ
る。
【0081】また、本発明の請求項3に記載の光ディス
ク装置のトラッキング制御装置によれば、位相補償手段
が並列型の位相補償であっても、位相遅れ補償を二次系
とすることが可能となり、低周波のゲインを高くするこ
とができてディスク偏心に対する追従性を向上させるこ
とができ、コスト低減のために精粗一体駆動型のアクチ
ュエータを使用する場合など、機械的な共振周波数が低
く、ゲイン交差周波数を高く設定することが困難な場合
でも、ディスク偏心に対するサーボゲインを十分に得る
ことができ、かつ、ゲイン余裕もあり安定なトラッキン
グサーボ系を実現できる。
ク装置のトラッキング制御装置によれば、位相補償手段
が並列型の位相補償であっても、位相遅れ補償を二次系
とすることが可能となり、低周波のゲインを高くするこ
とができてディスク偏心に対する追従性を向上させるこ
とができ、コスト低減のために精粗一体駆動型のアクチ
ュエータを使用する場合など、機械的な共振周波数が低
く、ゲイン交差周波数を高く設定することが困難な場合
でも、ディスク偏心に対するサーボゲインを十分に得る
ことができ、かつ、ゲイン余裕もあり安定なトラッキン
グサーボ系を実現できる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るトラッキング
制御装置を備えた光ディスク装置の構成を示す構成図
制御装置を備えた光ディスク装置の構成を示す構成図
【図2】図1のキャリッジ及びフォーカスアクチュエー
タの構成を示す斜視図
タの構成を示す斜視図
【図3】図2のキャリッジ及びフォーカスアクチュエー
タのガイド軸及び磁気回路への組み込み状態を示す斜視
図
タのガイド軸及び磁気回路への組み込み状態を示す斜視
図
【図4】図1のトラッキング制御装置の位相補償フィル
タの構成を示すブロック図
タの構成を示すブロック図
【図5】図1のトラッキング制御装置の位相補償フィル
タの作用を説明する第1の周波数特性図
タの作用を説明する第1の周波数特性図
【図6】図1のトラッキング制御装置の位相補償フィル
タの作用を説明する第2の周波数特性図
タの作用を説明する第2の周波数特性図
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るトラッキング
制御装置の構成を示す構成図
制御装置の構成を示す構成図
【図8】図7のトラッキング制御装置の位相補償フィル
タの作用を説明する第1の周波数特性図
タの作用を説明する第1の周波数特性図
【図9】図7のトラッキング制御装置の位相補償フィル
タの作用を説明する第2の周波数特性図
タの作用を説明する第2の周波数特性図
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るトラッキン
グ制御装置の構成を示す構成図
グ制御装置の構成を示す構成図
1…光ディスク装置 2…光ディスク 3…スピンドルモータ 4…光ビーム 5…移動光学系 6…固定光学系 7…トラッキング制御装置 11…キャリッジ 12…対物レンズ 13…フォーカスアクチュエータ 21…TES検出回路 22…位相補償フィルタ 23…ドライバ 31…ホルダ 32a、32b…板バネ 33a、33b…フォーカスコイル 34a、34b…トラッキングコイル 41a、41b…ガイド軸 42a、42b…磁気回路 43…カバー 51…LPF 52…A/Dコンバータ 53…位相遅れ補償フィルタ 54…位相進み補償フィルタ 55…D/Aコンバータ
Claims (3)
- 【請求項1】 光ディスク上に照射したレーザ光の位置
を前記光ディスクの半径方向に移動するためのトラッキ
ングアクチュエータと、 前記レーザ光と前記光ディスク上の情報トラックとの位
置ずれを示すトラッキングエラー信号を検出するトラッ
キングエラー信号検出手段と、 前記トラッキングエラー信号を入力とし、少なくとも位
相遅れ補償フィルタと位相進み補償フィルタが直列に接
続された位相補償手段と、 前記位相補償手段の出力に従って前記トラッキングアク
チュエータを電流駆動するドライバ手段とを含んで構成
され、前記レーザ光の照射位置が前記情報トラックに追
従するよう制御を行う光ディスク装置のトラッキング制
御装置において、 前記位相遅れ補償フィルタの特性を、カットオフ角周波
数をω1 及びω2 、減衰係数をζ1 及びζ2 とすると、 (s2 +2ζ1 ω1 ・s+ω1 2 )/(s2 +2ζ2 ω2 ・
s+ω2 2 ) の形式として、前記ω1 、ω2 、ζ2 を、前記光ディス
クの回転周波数をfとしたとき、 ω1 > ω2 、 ζ2 < 1、 f/2< ω2 /(2π)< 2・f としたことを特徴とする光ディスク装置のトラッキング
制御装置。 - 【請求項2】 前記トラッキングアクチュエータは、 キャリッジ上に前記レーザ光を集光するための対物レン
ズを前記トラックを横切る方向に略固定して搭載してお
り、 前記キャリッジと一体的に設けられた駆動コイルに給電
することにより、前記レーザ光が前記光ディスク上のす
べての情報トラックを照射できるよう移動可能なもので
あることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置
のトラッキング制御装置。 - 【請求項3】 光ディスク上に照射したレーザ光の位置
を前記光ディスクの半径方向に移動するためのトラッキ
ングアクチュエータと、 前記レーザ光と前記光ディスク上の情報トラックとの位
置ずれを示すトラッキングエラー信号を検出するトラッ
キングエラー信号検出手段と、 前記トラッキングエラー信号を入力とし、高域遮断フィ
ルタが含まれる第一のフィルタと位相進み補償フィルタ
が含まれる第二のフィルタとが並列に接続された位相補
償手段と、 前記位相補償手段の出力に従って前記トラッキングアク
チュエータを電流駆動するドライバ手段とを含んで構成
され、前記レーザ光の照射位置が前記情報トラックに追
従するよう制御を行う光ディスク装置のトラッキング制
御装置において、 前記高域遮断フィルタの特性を、カットオフ角周波数を
ω、減衰係数をζとすると、 (T ・s+ω2 )/(s2 +2ζω・s+ω2 ) の形式としたことを特徴とする光ディスク装置のトラッ
キング制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13866496A JPH09320076A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 光ディスク装置のトラッキング制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13866496A JPH09320076A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 光ディスク装置のトラッキング制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09320076A true JPH09320076A (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=15227254
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13866496A Withdrawn JPH09320076A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 光ディスク装置のトラッキング制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09320076A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000070739A1 (fr) * | 1999-05-14 | 2000-11-23 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Servocommande |
| JP2007072898A (ja) * | 2005-09-08 | 2007-03-22 | Sony Corp | サーボ制御装置及び制御パラメータ決定方法、並びに制御パラメータ決定プログラム |
| CN100347764C (zh) * | 2003-10-28 | 2007-11-07 | 松下电器产业株式会社 | 信息再生装置及其电位差抑制电路和该电路实现方法 |
| JP2022113538A (ja) * | 2021-01-25 | 2022-08-04 | 住友重機械工業株式会社 | 流体アクチュエータ |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP13866496A patent/JPH09320076A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000070739A1 (fr) * | 1999-05-14 | 2000-11-23 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Servocommande |
| GB2354087A (en) * | 1999-05-14 | 2001-03-14 | Mitsubishi Electric Corp | Servocontrol |
| US6274994B2 (en) * | 1999-05-14 | 2001-08-14 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Servo control apparatus |
| GB2354087B (en) * | 1999-05-14 | 2003-04-02 | Mitsubishi Electric Corp | Servo control apparatus |
| CN100347764C (zh) * | 2003-10-28 | 2007-11-07 | 松下电器产业株式会社 | 信息再生装置及其电位差抑制电路和该电路实现方法 |
| US7525898B2 (en) | 2003-10-28 | 2009-04-28 | Panasonic Corporation | Information playback apparatus, in-line circuit, and method for implementing in-line circuit on information playback apparatus |
| JP2007072898A (ja) * | 2005-09-08 | 2007-03-22 | Sony Corp | サーボ制御装置及び制御パラメータ決定方法、並びに制御パラメータ決定プログラム |
| JP2022113538A (ja) * | 2021-01-25 | 2022-08-04 | 住友重機械工業株式会社 | 流体アクチュエータ |
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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