JPH09320349A - 超極細自己融着平角絶縁電線 - Google Patents

超極細自己融着平角絶縁電線

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JPH09320349A
JPH09320349A JP13666196A JP13666196A JPH09320349A JP H09320349 A JPH09320349 A JP H09320349A JP 13666196 A JP13666196 A JP 13666196A JP 13666196 A JP13666196 A JP 13666196A JP H09320349 A JPH09320349 A JP H09320349A
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JP
Japan
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self
thickness
bonding
layer
insulated wire
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JP13666196A
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English (en)
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Hideyuki Kikuchi
英行 菊池
Yoshiyuki Tetsu
芳之 鉄
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平角導体の外周に均一な厚さの絶縁被膜層が
形成された超極細自己融着平角絶縁電線を提供するもの
である。 【解決手段】 厚幅比が20以上で、厚さが0.5mm
以下の超極細自己融着平角絶縁電線1において、平角導
体2の外周に均一な厚さの酸化被膜層3を形成し、その
酸化被膜層3の外周に自己融着層4を形成したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超極細自己融着平
角絶縁電線に係り、特に、小型偏平モーターコイルなど
に用いる超極細自己融着平角絶縁電線に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、AV機器などのキャプスタンモー
ターなどにおいては、小型・軽量化および高トルク化が
望まれている。
【0003】特に、ビデオカメラなどに用いられるもの
においてその傾向が著しく、そういった経緯で、ブラシ
レスモーターが開発された。また、ブラシレスモーター
のステータには偏平コイルが使用されるようになってき
た。
【0004】偏平コイルは、一般に丸線を整列巻きして
構成するが、最近では、更に小型・軽量・高トルク化す
るため、超極細平角線をゼンマイ状に巻く偏平コイルが
出てきている。
【0005】また、コイル成形は、一般に熱間融着ある
いはアルコール融着で行われるが、そのような工程の不
要な自己融着線を用いたコイル成形も行われるようにな
ってきている。
【0006】超極細自己融着平角絶縁電線をコイルに用
いることにより、丸線を用いた一般のコイルより占積率
を向上させることができると共にコイル成形が容易であ
り、結果として、偏平モーターの小型化あるいは高トル
ク化を図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超極細
自己融着平角絶縁電線の絶縁被膜層の塗装は、一般のエ
ナメル線塗装のように、フェルトなどによって導体外周
に単純に液状塗料を塗布・焼付けするだけでは塗装する
ことができない。
【0008】なぜなら、偏平コイルにおいては、一般に
占積率を向上させるために、平角導体の絶縁被膜層の厚
さを0.3μm以下と非常に薄くしており、また、平角
導体厚も0.5mm以下と薄いため、平角導体のエッジ
部に均一な厚さの絶縁被膜層を形成することができな
い。
【0009】そのため、平角導体の外周に薄い絶縁被膜
層を形成する方法として、電着塗装法や静電粉体塗装法
などが検討され、一部実用化されている。しかし、これ
らの方法においても、平角導体のエッジ部に均一な厚さ
の絶縁被膜層を完全に形成することはできない。また、
塗装設備・塗装技術が複雑・困難となるため、結果とし
てコストアップを招くことになる。
【0010】そこで本発明は、上記課題を解決し、平角
導体の外周に均一な厚さの絶縁被膜層が形成された超極
細自己融着平角絶縁電線を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、厚幅比が20以上で、厚さが0.
5mm以下の超極細自己融着平角絶縁電線において、平
角導体の外周に均一な厚さの酸化被膜層を形成し、その
酸化被膜層の外周に自己融着層を形成したものである。
【0012】請求項2の発明は、上記酸化被膜層の厚さ
が、0.3〜0.8μmである請求項1記載の超極細自
己融着平角絶縁電線である。
【0013】上記数値範囲を限定した理由を以下に述べ
る。
【0014】酸化被膜層の厚さを、0.3〜0.8μm
と限定した理由は、酸化被膜層の厚さが0.3μmより
薄いと絶縁性能を維持することが難しいためであり、
0.8μmより厚いと酸化被膜が脆くなり、均一な酸化
被膜が得られないためである。
【0015】以上の構成によれば、平角導体の外周に均
一な厚さの酸化被膜層を形成し、その酸化被膜層の外周
に自己融着層を形成したため、十分な絶縁性を有し、か
つ、容易で安価な超極細自己融着平角絶縁電線を得るこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0017】超極細平角線をゼンマイ状にコイルに巻く
ことにより、コイル層間には数mV〜数百mVの電位差
しか生じないため、絶縁被膜層が平角導体の外周に均一
な厚さで形成されていれば、絶縁被膜層の絶縁耐圧自体
は数V程度で十分である。
【0018】そこで本発明者らは、鋭意研究を重ねた結
果、平角導体である銅を酸化させ、表面に極く薄い酸化
銅の被膜層を形成させ、これを絶縁被膜層とすること
で、平角導体に外周に均一な厚さの絶縁被膜層を得るこ
とができるということを見出だした。
【0019】本発明の超極細自己融着平角絶縁電線の横
断面を図1に示す。また、図1(b)に、図1(a)に
おける要部(端部)拡大図を示す。
【0020】図1(a)、図1(b)に示すように、本
発明の超極細自己融着平角絶縁電線1は、幅厚比が20
以上、厚さが0.5mm以下の平角導体2の外周に、フ
ラット部2a、R部2b、およびエッジ部2cにおいて
も均一な厚さの酸化被膜層3を形成し、その酸化被膜層
3の外周に自己融着層4を形成してなるものである。
【0021】酸化被膜層3の形成方法については特に限
定しないが、本発明の超極細自己融着平角絶縁電線1
は、酸化被膜層3の上に自己融着層4を形成した自己融
着線であり、酸化被膜層3はエナメル塗装機(図示せ
ず)で形成される自己融着層4と同一炉内で形成するこ
とが可能なため、酸素中での強制加熱が最も簡易であり
特に望ましい。
【0022】本発明の超極細自己融着平角絶縁電線1
は、平角導体2を加熱炉内で1回〜数回空通しすること
によって、平角導体2の外周に、厚さが0.3〜0.8
μmとなるべく酸化被膜層3を形成し、その後、同一工
程において、酸化被膜層3の外周に自己融着層4を形成
する。
【0023】酸化被膜層3は非常に薄く、わずかな機械
的衝撃によっても破壊されるおそれがあるため、その外
周に自己融着層4を形成することで機械的衝撃から酸化
被膜層3を保護する。
【0024】酸化被膜層3の絶縁耐力は、従来の有機絶
縁材料からなる絶縁被膜層より劣るものの、平角導体2
の外周に均一な厚さで形成されているため、本用途にお
いては、電着・粉体塗装よりも欠陥の少ない優れた絶縁
被膜層となる。
【0025】尚、酸化被膜層3の外周に、電着塗装など
によって更に絶縁被膜層を形成し、その後、絶縁被膜層
の外周に自己融着層4を形成してもよいことは言うまで
もなく、それによって、絶縁耐圧を一層高めることがで
きる。
【0026】
【実施例】
(実施例1)厚さ25μm、幅500μmの極細平角銅
線を、炉長が3m、炉温が250℃、線速が90m/m
inのエナメル塗装機に導入すると共に5パス空通し
し、極細平角銅線の外周に、厚さ0.4μmの酸化被膜
層を形成する。その後、極細平角銅線の酸化被膜層の外
周に、ポリアミド系融着塗料をフェルトによって塗布・
焼付けを3パス繰り返し、厚さ2μmの自己融着層を形
成して超極細自己融着平角絶縁電線を作製する。
【0027】(比較例1)厚さ25μm、幅500μm
の極細平角銅線を、一般の丸組物エナメル線塗装と同様
のフェルト塗布方式のエナメル塗装機に導入すると共に
ポリウレタン系絶縁塗料の塗布・焼付けを6パス繰り返
し、極細平角銅線の外周に、厚さ2μmののポリウレタ
ン絶縁層(絶縁被膜層)を形成する。その後、極細平角
銅線のポリウレタン絶縁層の外周に、ポリアミド系融着
塗料の塗布・焼付けを3パス繰り返し、厚さ2μmの自
己融着層を形成して超極細自己融着平角絶縁電線を作製
する。
【0028】(比較例2)厚さ25μm、幅500μm
の極細平角銅線に、アクリル系エマルジョンタイプの塗
料を電着により付着させた後に焼付けし、極細平角銅線
の外周に、厚さ2μmのアクリル絶縁層(絶縁被膜層)
を形成する。その後、極細平角銅線を、一般の丸組物エ
ナメル線塗装と同様のフェルト塗布方式のエナメル塗装
機に導入して、アクリル絶縁層の外周に、ポリアミド系
融着塗料の塗布・焼付けを3パス繰り返し、厚さ2μm
の自己融着層を形成して超極細自己融着平角絶縁電線を
作製する。
【0029】実施例1および比較例1、2の超極細自己
融着平角絶縁電線の諸元、欠陥特性を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】ここで、欠陥特性は、DC3Vの電圧を印
加したときの超極細自己融着平角絶縁電線1m当たりに
おけるピンホール欠陥の個数を表したものである。
【0032】表1に示すように、実施例1の超極細自己
融着平角絶縁電線においては、図1に示したように、融
着被膜である自己融着層4の厚さは、フラット部2aお
よびエッジ部2cで2μm、R部2bで0〜0.5μm
と均一でないものの、絶縁被膜である酸化被膜層3の厚
さは、マイクロメータあるいは1/10,000のレー
ザマイクロメータにおいても測定限界外であるが、フラ
ット部2a、R部2b、およびエッジ部2cのいずれに
おいても0.4μmと均一であった。また、DC3V印
加時におけるピンホール欠陥は全くなく、絶縁耐圧は低
いものの均一な絶縁被膜が形成されていることがわか
る。
【0033】比較例1の超極細自己融着平角絶縁電線に
おける横断面の要部拡大図を図2に示す。尚、図1と同
じ部材には同じ符号を付している。
【0034】これに対して比較例1の超極細自己融着平
角絶縁電線11においては、図2に示すように、自己融
着層4の厚さは実施例1と同じようにフラット部2aお
よびエッジ部2cで2μm、R部2aで0〜0.5μm
と均一でなく、同様に、ポリウレタン絶縁層5aの厚さ
も、フラット部2aおよびエッジ部2cで2μm、R部
2bで0〜0.5μmと均一でなかった。また、超極細
自己融着平角絶縁電線11においてDC3V印加時にお
けるピンホール欠陥は無数に存在し、絶縁被膜としては
良好ではない。
【0035】比較例2の超極細自己融着平角絶縁電線に
おける横断面の要部拡大図を図3に示す。尚、図1と同
じ部材には同じ符号を付している。
【0036】比較例2の超極細自己融着平角絶縁電線2
1においては、図3に示すように、自己融着層4の厚さ
は実施例1および比較例1と同じようにフラット部2a
およびエッジ部2cで2μm、R部2aで0〜0.5μ
mと均一でなかった。絶縁被膜であるアクリル絶縁層5
bの厚さは、図を見る限りでは略均一であるように見受
けられる(実際にはフラット部2aおよびエッジ部2c
で2μm、R部2bで0〜1.5μm)が、エッジ部2
c付近のアクリル絶縁層5bに微小の欠陥が存在し、D
C3V印加時におけるピンホール欠陥は8個/m存在
し、ピンホール欠陥を皆無とすることはできない。
【0037】本発明の超極細自己融着平角絶縁電線は、
絶縁被膜である酸化被膜層の厚さが非常に薄いため、偏
平モーターの小型化・高トルク化のために好適である。
【0038】また、線間電圧が小さいケーブルなどで特
に小型化を要求されるものに、本発明の超極細自己融着
平角絶縁電線を用いてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0040】(1) 平角導体の外周に、絶縁被膜とし
て酸化被膜層を均一な厚さで形成したため、絶縁耐圧は
低いものの欠陥のない又は欠陥の非常に少ない超極細自
己融着平角絶縁電線を得ることができる。
【0041】(2) 酸化被膜層の形成を、自己融着層
と同一工程で、かつ、容易に行うことができるので、低
コストで超極細自己融着平角絶縁電線を作製することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超極細自己融着平角絶縁電線の横断面
図である。
【図2】比較例1の超極細自己融着平角絶縁電線におけ
る横断面の要部拡大図である。
【図3】比較例2の超極細自己融着平角絶縁電線におけ
る横断面の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 超極細自己融着平角絶縁電線 2 平角導体 2a フラット部 2b R部 2c エッジ部 3 酸化被膜層 4 自己融着層 5a ポリウレタン絶縁層(絶縁被膜層) 5b アクリル絶縁層(絶縁被膜層)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚幅比が20以上で、厚さが0.5mm
    以下の超極細自己融着平角絶縁電線において、平角導体
    の外周に均一な厚さの酸化被膜層を形成し、その酸化被
    膜層の外周に自己融着層を形成したことを特徴とする超
    極細自己融着平角絶縁電線。
  2. 【請求項2】 上記酸化被膜層の厚さが、0.3〜0.
    8μmである請求項1記載の超極細自己融着平角絶縁電
    線。
JP13666196A 1996-05-30 1996-05-30 超極細自己融着平角絶縁電線 Pending JPH09320349A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007227266A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Mitsubishi Cable Ind Ltd 集合導体
CN110337770A (zh) * 2017-03-01 2019-10-15 罗伯特·博世有限公司 电机部件

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