JPH09320933A - 走査型露光装置 - Google Patents

走査型露光装置

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JPH09320933A
JPH09320933A JP8133202A JP13320296A JPH09320933A JP H09320933 A JPH09320933 A JP H09320933A JP 8133202 A JP8133202 A JP 8133202A JP 13320296 A JP13320296 A JP 13320296A JP H09320933 A JPH09320933 A JP H09320933A
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JP
Japan
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stage
reticle
wafer
mask
substrate
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JP8133202A
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English (en)
Inventor
Susumu Makinouchi
進 牧野内
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査露光に際して、相対的な回転等も考慮し
てレチクルとウエハとの位置合わせを高い追従速度で高
精度に行うと共に、重ね合わせ誤差を低減する。 【解決手段】 速度指令発生手段15bからの指令に応
じてウエハステージ制御系16はウエハステージを駆動
し、干渉計7で計測されるウエハステージの4軸の座標
WX1,WX2,WY1,WY2、及び干渉計14で計
測されるレチクルステージの3軸の座標RX,RL,R
Rが演算手段15cに供給される。演算手段15cは、
ウエハステージの4軸の座標ベクトルに、レチクルとウ
エハとの相対回転角の関数等を要素とする変換行列を乗
じて得られる目標座標から、現在のレチクルステージの
座標を減算して求めた誤差ベクトル量を予め設定された
転写位置の誤差に基づいた補正ベクトル量で補正し、こ
の補正結果に基づいて、レチクルステージ制御系17は
レチクルステージの位置、及び回転角を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、撮像素子(CCD等)、液晶表示素子、又は薄膜磁
気ヘッド等を製造するためのフォトリソグラフィ工程中
で、マスクパターンを感光基板上に転写するために使用
される投影露光装置に関し、更に詳しくはマスクと感光
基板とを同期して走査することによってマスクパターン
を逐次感光基板上の各ショット領域に転写するステップ
・アンド・スキャン方式の投影露光装置等の走査型露光
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体素子等を製造する際に、マ
スクとしてのレチクルのパターンをフォトレジストが塗
布されたウエハの各ショット領域に転写するための投影
露光装置として、従来はステップ・アンド・リピート方
式(一括露光方式)の縮小投影型露光装置(ステッパ
ー)が多用されていた。これに対して最近、投影光学系
に対する負荷をあまり大きくすることなく、転写対象パ
ターンの大面積化の要請に応えるために、レチクル上の
パターンの一部を投影光学系を介してウエハ上に投影し
た状態で、レチクルとウエハとを投影光学系に対して同
期して走査することにより、レチクル上のパターンの縮
小像を逐次ウエハ上の各ショット領域に転写露光する所
謂ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置が注
目されている。従来より知られている、一体型のステー
ジによる1回の走査露光でレチクル全面のパターンを等
倍の正像でウエハの全面に転写するアライナー(スリッ
ト・スキャン方式の投影露光装置)は、走査型露光装置
の原型とも言えるものである。これに対して、ステップ
・アンド・スキャン方式ではレチクルステージとウエハ
ステージとを投影倍率に応じた速度比で独立に駆動する
必要があり、且つウエハ上の各ショット領域間の移動は
ステッピング方式で行うため、ステージ系の機構は複雑
で、極めて高度な制御が必要である。
【0003】即ち、ステップ・アンド・スキャン方式の
投影露光装置では、レチクルステージとウエハステージ
とを独立に、且つ所定の位置関係で同期させた状態でそ
れぞれ安定に走査する必要がある。そのため、従来は例
えば走査開始前にレチクルステージとウエハステージと
のアライメントを行った後、ウエハステージを所定方向
に所定速度で走査するのと同期して、その所定速度に対
応する走査速度でレチクルステージを走査すると共に、
両ステージの走査方向、及び非走査方向(走査方向に垂
直な方向)への位置ずれ量を演算によって求め、このよ
うに求められた位置ずれ量を小さくするように例えばレ
チクルステージの位置を微調整していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
においては、走査露光時にはレチクルステージとウエハ
ステージとの走査方向、及び非走査方向への位置ずれ量
が求められ、これらの位置ずれ量を独立に補正するよう
に制御が行われていた。そのため、例えば走査露光中に
ウエハステージがヨーイングによって回転したような場
合にも、走査方向、及び非走査方向で独立に位置ずれ量
の補正が行われて、結果としてレチクルとウエハとの間
に位置ずれ(同期誤差)が生ずるという不都合があっ
た。
【0005】これに関して、レチクルステージとウエハ
ステージとの相対的な回転角をも検出し、この回転角を
所定の目標値に維持するような制御を付加することも考
えられる。しかしながら、並進方向の位置ずれ量と回転
角のずれ量とを互いに独立に補正するのでは、回転によ
っても並進方向の位置ずれ量が生ずるため、並進方向、
及び回転方向への位置ずれ量である同期誤差がそれぞれ
許容値以下になるまでの追従時間(整定時間)が長いと
いう不都合がある。
【0006】また、ウエハの各ショット領域に対して重
ね合わせ露光を行う場合、一括露光方式であれば、例え
ばウエハのショット配列に応じてウエハの位置を補正す
る等によって重ね合わせ誤差を低減できる。ところが、
走査露光方式ではレチクルとウエハとを同期して走査す
るため、例えばウエハが歪んでいるような場合に、単に
重ね合わせ誤差を補正するためにレチクル又はウエハの
位置を微調すると、上述の同期誤差が増加する恐れがあ
る。
【0007】本発明は斯かる点に鑑み、走査露光中にレ
チクルステージ、又はウエハステージの一方が回転した
ような場合でも、高い追従速度でレチクルとウエハとを
高精度に位置合わせできる走査型露光装置を提供するこ
とを目的とする。更に、本発明は、例えばウエハが歪ん
でいるような場合に、同期誤差を増大することなく重ね
合わせ誤差を低減できる走査型露光装置を提供すること
をも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による走査型露光
装置は、転写用パターンの形成されたマスク(12)を
移動するマスクステージ(9〜11)と、そのマスク
(12)のパターンが転写される感光性の基板(5)を
移動する基板ステージ(1〜4)とを備え、そのマスク
(12)のパターンの一部をその基板(5)上に投射し
た状態で、そのマスクステージ(9〜11)及びその基
板ステージ(1〜4)を介してそのマスク(12)及び
その基板(5)を対応する方向に同期して走査すること
によって、そのマスク(12)のパターンをその基板
(5)上に逐次転写露光する走査型露光装置において、
そのマスクステージ(9〜11)の2次元的な位置を計
測するマスク(12)側位置計測装置(14)と、その
基板ステージ(1〜4)の2次元的な位置を計測する基
板側位置計測装置(7)と、を有する。
【0009】更に、本発明は、その2つの位置計測装置
(7,14)の内の一方の計測結果を成分とするベクト
ル量に、そのマスク(12)とその基板(5)との間の
倍率、及びそのマスク(12)とその基板(5)との間
の回転角を含む成分からなる変換行列を乗じて得られる
ベクトル量から、その2つの位置計測装置(7,14)
の他方の計測結果を成分とするベクトル量を差し引いて
誤差ベクトル量を求めると共に、予め計測してあるその
マスク(12)のパターンのその基板(5)上での転写
位置の誤差に基づいてそのマスク(12)とその基板
(5)との相対位置を補正するための補正ベクトル量を
求める演算手段(15C)と、この演算手段(15C)
によって求められたその誤差ベクトル量及びその補正ベ
クトル量に基づいてそのマスクステージ(9〜11)及
びその基板ステージ(1〜4)の相対位置を制御する制
御手段(17)とを有するものである。
【0010】斯かる本発明によれば、マスクステージ
(9〜11)の位置は、例えば2次元方向の位置(R
X,RY)、及び回転角Rθより表され、基板ステージ
(1〜4)の位置も、例えば2次元方向の位置(WX,
WY)、及び回転角Wθより表される。そして、例えば
基板ステージ(1〜4)の位置の計測結果を成分とする
ベクトル(WX,WY,Wθ)に対して、次のようにマ
スク(12)と基板(5)との間の倍率、及びマスク
(12)と基板(5)との間の回転角を含む成分からな
る変換行列Aを乗じて、所定のオフセットベクトルBを
加算することにより、マスクステージ(9〜11)の目
標位置(RX*,RY*)、及び目標回転角Rθ*を成分と
するベクトル量が得られる。
【0011】
【数1】
【0012】このとき、行列A、及びオフセットベクト
ルBは次のように表すことができる。
【0013】
【数2】
【0014】更に、次のような4行×4列の行列A’を
導入することにより、(数1)は次のようなベクトル量
と行列との乗算にまとめることができる。
【0015】
【数3】
【0016】そして、例えば(数3)で求められるマス
クステージ(9〜11)の目標位置を示すベクトル(R
*,RY*,Rθ*)から、マスクステージ(9〜11)の
実際に計測される位置を成分とするベクトル量(RX,
RY,Rθ)を差し引いて同期誤差としての誤差ベクト
ル量(ΔRX,ΔRY,ΔRθ)を得る。更に、半導体
等の製造工程における基板(5)の変形、又は走査型露
光装置のステージの応答速度等に起因するマスクパター
ンの転写位置の誤差(例えば重ね合わせ対象の回路パタ
ーンからのずれ量)を予め補正ベクトル量として演算し
て求めておき、上述の誤差ベクトル量(同期誤差)とこ
の補正ベクトル量とを合わせたベクトル量に基づいてマ
スクステージ(9〜11)の位置、及び回転角を制御す
る。これによって、一方のステージが回転したような場
合でも、高い追従速度でマスク(12)と基板(5)と
が高精度に位置合わせされる。更に、これと並行して重
ね合わせ誤差も低減される。
【0017】この場合、その補正ベクトル量は、一例と
して、その2つのステージの一方の走査速度に比例した
成分、そのマスクステージ(9〜11)の位置に応じて
変化する成分、その基板ステージ(1〜4)の位置に応
じて変化する成分、及びその2つのステージの一方の走
査方向に応じて変化するオフセット成分の内の少なくと
も1つの成分を含むものである。ステージの走査速度に
比例した成分によってステージ系の対応速度等に起因す
る誤差が補正され、そのマスクステージの位置に応じた
成分によってマスクパターンの描画誤差等に起因する誤
差が補正され、基板ステージの位置に応じた成分によっ
て基板(5)の歪み等に起因する誤差が補正され、ステ
ージの走査方向に応じたオフセット成分によって走査方
向によるステージ系の機械的な誤差等が補正される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による走査型露光装
置の実施の形態の一例につき図面を参照して説明する。
本例は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装
置に本発明を適用したものである。図1は本例の投影露
光装置を示し、この図1において、図示省略された照明
光学系からの露光用の照明光(露光光)ILによる矩形
の照明領域(以下、「スリット状の照明領域」という)
21Rにより、レチクル12のパターン形成面のパター
ンが照明され、その照明領域21R内のパターンが投影
光学系8を介して投影倍率β(βは例えば1/4,1/
5等)で縮小されて、ウエハ5上のスリット状の露光領
域21Wに投影露光される。ここで、投影光学系8の光
軸に平行な方向にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で図
1の紙面に平行にX軸、図1の紙面に垂直にY軸を取
る。走査露光方式で露光が行われている際には、照明領
域21Rに対して、レチクル12が−Y方向(又は+Y
方向)に速度VR で走査されるのに同期して、ウエハ5
は+Y方向(又は−Y方向)に速度β・VR で走査され
る。
【0019】レチクル12及びウエハ5の駆動系につい
て説明すると、レチクル支持台9上にY軸方向に駆動自
在なレチクルY軸駆動ステージ10が載置され、レチク
ルY軸駆動ステージ10上にレチクル微小駆動ステージ
11が載置され、レチクル微小駆動ステージ11上にレ
チクル12が真空吸着により保持されている。レチクル
微小駆動ステージ11は、投影光学系8の光軸に垂直な
面内で図1の紙面に平行なX方向、Y方向及び回転方向
(θ方向)にそれぞれ微小量だけ且つ高精度にレチクル
12の位置制御を行う。レチクル微小駆動ステージ11
上には移動鏡13が配置され、レチクル支持台9上に配
置されたレチクル側の干渉計14によって、常時レチク
ル微小駆動ステージ11のX方向、Y方向及びθ方向の
位置がモニターされている。干渉計14により得られた
レチクル微小駆動ステージ11(レチクル12)の位置
情報S1が主制御系15に供給されている。
【0020】一方、ウエハ支持台1上には、Y軸方向に
駆動自在なウエハY軸駆動ステージ2が載置され、その
上にX軸方向に駆動自在なウエハX軸駆動ステージ3が
載置され、その上にウエハ5のZ方向への位置決め及び
回転角の調整を行うためのZθ軸駆動ステージ4が設け
られ、このZθ軸駆動ステージ4上にウエハ5が真空吸
着によって保持されている。Zθ軸駆動ステージ4上に
も移動鏡6が固定され、外部に配置されたウエハ側の干
渉計7により、Zθ軸駆動ステージ4のX方向、Y方向
及びθ方向の位置がモニターされ、干渉計7により得ら
れたZθ軸駆動ステージ4(ウエハ5)の位置情報も主
制御系15に供給されている。主制御系15は、ウエハ
ステージ制御系16を介してウエハY軸駆動ステージ2
〜Zθ軸駆動ステージ4の動作を制御し、レチクルステ
ージ制御系17を介してレチクルY軸駆動ステージ1
0、及びレチクル微小駆動ステージ11の動作を制御す
ると共に、装置全体の動作を統轄的に制御する。
【0021】また、Zθ軸駆動ステージ4上には、レチ
クル12及びウエハ5のアライメントの基準となる基準
マークが形成された基準マーク部材(不図示)が固定さ
れ、レチクル12の上方には、その基準マークとレチク
ル12上のマークとの位置ずれ量を検出するためのレチ
クルアライメント顕微鏡(不図示)が配置されている。
更に、投影光学系8のY方向の側面部に、ウエハ5上の
アライメント用のウエハマークの位置を検出するための
オフ・アクシス方式のアライメントセンサ18が配置さ
れている。これらの基準マーク部材、及びアライメント
センサ18等によって、レチクル12とウエハ5とのア
ライメントが行われる。
【0022】次に、図2を参照してウエハステージ及び
レチクルステージの詳細な構成につき説明する。図2
(a)はウエハステージの平面図であり、この図2
(a)において、Zθ軸駆動ステージ4の上にウエハ5
が載置されている。Zθ軸駆動ステージ4上には、X軸
用移動鏡6X及びY軸用移動鏡6Yが固定され、露光時
にはウエハ5上のスリット状の露光領域21Wに、レチ
クルのパターン像が投影されるようになっている。そし
て、Zθ軸駆動ステージ4は、Y方向(走査方向)には
図1のウエハY軸駆動ステージ2によりリニアモータ方
式で駆動され、X方向にはウエハX軸駆動ステージ3に
より送りねじ方式で駆動されるようになっている。
【0023】その移動鏡6Xには、X軸用の干渉計7X
1及び7X2より、X軸に平行で且つそれぞれ投影光学
系8の光軸及びアライメントセンサ18の光軸を通る光
路に沿って間隔Lでレーザビーム19X1及び19X2
が照射され、移動鏡6Yには、Y軸用の干渉計7Y1及
び7Y2よりY軸に平行な光路に沿って、間隔Lでレー
ザビーム19Y1及び19Y2が照射されている。本例
では、Zθ軸駆動ステージ4の位置情報として、干渉計
7X1及び7X2によるX軸の計測値WX1及びWX2
と、干渉計7Y1及び7Y2によるY軸の計測値WY1
及びWY2とからなる4自由度の情報が使用される。従
って、本例ではZθ軸駆動ステージ4のX方向、Y方向
の位置の他に、ヨーイングに起因する回転角も検出でき
るようになっている。なお、例えば干渉計7X2、又は
干渉計7Y2を省略しても回転角を検出できるが、本例
のように4自由度の位置情報を検出して、平均化効果を
得ることにより、位置及びヨーイングの検出精度が高ま
っている。
【0024】また、オフ・アクシス方式のアライメント
センサ18を使用する場合のX軸方向の位置は、レーザ
ビーム19X2を使用する干渉計7X2の計測値に基づ
いて制御している。これにより、所謂アッベ誤差が生じ
ないようになっている。図2(b)は、レチクルステー
ジの平面図であり、この図2(b)において、レチクル
Y軸駆動ステージ10上にレチクル微小駆動ステージ1
1が載置され、その上にレチクル12が保持されてい
る。また、レチクル微小駆動ステージ11にはX軸用の
移動鏡13X及びY軸用の2個のコーナキューブ13
L,13Rが固定され、移動鏡13Xには干渉計14X
からX軸に平行にレーザビーム20Xが照射されてい
る。また、Y軸用の干渉計14L及び14Rからそれぞ
れコーナキューブ13L及び13Rに対して、Y軸に平
行に間隔Mでレーザビーム20L及び20Rが照射され
ている。
【0025】そして、コーナキューブ13L,13Rで
反射されたレーザビーム20L,20Rはそれぞれ反射
ミラー22L,22Rを介してコーナキューブ13L,
13Rに戻された後、干渉計14L,14Rに戻されて
いる。即ち、レチクル12用の干渉計14L及び14R
はダブルパス干渉計であり、これによって、レチクル微
小駆動ステージ11の回転によるレーザビームの位置ず
れが生じない構成になっている。また、露光時には、レ
チクル12上のスリット状の照明領域21Rが露光光に
より均一な照度で照明される。
【0026】本例のレチクルY軸駆動ステージ10は、
レーザビーム20L及び20Rにほぼ平行な2つの駆動
軸に沿ってY方向にそれぞれリニアモータ方式で駆動さ
れ、レチクル微小駆動ステージ11は、レチクルY軸駆
動ステージ10に対してレーザビーム20Xにほぼ平行
な駆動軸に沿ってX方向に不図示のアクチュエータで駆
動されている。この場合、Y軸の2つのリニアモータの
駆動量のバランスを変化させることにより、所定範囲内
でレチクルY軸駆動ステージ10、ひいてはレチクル微
小駆動ステージ11を回転できるようになっている。即
ち、レチクル微小駆動ステージ11は全体として3自由
度の駆動系で駆動されている。
【0027】そして、レチクル微小駆動ステージ11の
X方向への位置情報として、干渉計14Xによる計測値
RXが使用され、レチクル微小駆動ステージ11の2つ
のリニアモータの駆動軸に沿ったY方向への位置情報と
して、干渉計14L及び14Rによる計測値RL及びR
Rが使用されるようになっている。なお、レチクルY軸
駆動ステージ10に対してレチクル微小駆動ステージ1
1を、ほぼレーザビーム20L,20R,20Xに平行
な駆動軸に沿って3自由度で微動できるようにした構成
を採用してもよい。この場合、レチクル12側のステー
ジは、全体として5つの自由度で駆動されるが、例えば
レチクルY軸駆動ステージ10をY方向に駆動するため
の2つのリニアモータをオープンループで一定速度で駆
動し、レチクル12とウエハ5との位置ずれをレチクル
微小駆動ステージ11を微動するための3自由度の駆動
系をクローズドループで制御して補正することにより、
本例の制御系がほぼそのまま使用できる。
【0028】次に、図3を参照して本例の投影露光装置
の露光時の同期制御方法につき説明する。図3は本例の
ステージの制御系の構成図を示し、この図3において、
図1のレチクル12とウエハ5とのアライメントが行わ
れて、レチクル12及びウエハ5がそれぞれ走査開始位
置に位置決めされているものとする。そして、主制御系
15内の制御手段15aが走査露光開始のコマンドを速
度指令発生手段15b、及び演算手段15cに供給する
と、速度指令発生手段15bからウエハステージ制御系
16に対して、図2のウエハ側のZθ軸駆動ステージ4
のX方向への目標速度(通常は0)、及びY方向への目
標走査速度VW *を示す速度指令信号が供給される。後者
のY方向への目標走査速度VW *は、0から次第に増大し
て一定の走査速度VW0に達して所定時間経過した後、再
び次第に0に戻るというように、時間に対して台形状に
変化する。なお、制御手段15a、速度指令発生手段1
5b、及び演算手段15cはそれぞれコンピュータのソ
フトウェア上の機能である。
【0029】それに応じて、ウエハステージ制御系16
は、オープンループ制御で図1のウエハY軸駆動ステー
ジ2をその目標走査速度VW *でY方向に駆動し、必要に
応じてウエハX軸駆動ステージ3を目標速度でX方向に
駆動する。この際に、図2(a)の4個のウエハ側の干
渉計7X1,7X2,7Y1,7Y2で計測されるZθ
軸駆動ステージ4の位置WX1,WX2,WY1,WY
2が、所定のサンプリング周波数で図3の演算手段15
cに供給される。演算手段15cでは、先ず図2(a)
の2つのレーザビーム19X1,19X2の間隔L、及
びレーザビーム19Y1,19Y2の間隔Lを用いて、
計測値WX1,WX2,WY1,WY2よりなるベクト
ルに次式で定義される行列T1を乗算して、Zθ軸駆動
ステージ4のX方向の位置WX、Y方向の位置WY、及
び回転角Wθよりなるベクトルに換算する。
【0030】
【数4】
【0031】次に、演算手段15cでは、アライメント
によって求められたレチクル12とウエハ5との相対的
な回転角θ、及びレチクル12からウエハ5への投影倍
率βの関数を成分とする次式の行列T3,T2、及びオ
フセットベクトルBを導入する。そして、Zθ軸駆動ス
テージ4の位置、及び回転角を成分とするベクトル(W
X,WY,Wθ)から、図2(b)のレチクル微小駆動
ステージ11のX方向の目標位置RX* 、Y方向の目標
位置RY* 、及び目標回転角Rθ* を成分とするベクト
ル(RX*,RY*,Rθ*)を算出する。
【0032】
【数5】
【0033】ここで(数1)と(数5)とを比較して分
かるように、(数1)で使用される行列Aの一例は行列
T3・T2である。更に、演算手段15cは、次式のよ
うに図2(b)のレーザビーム20L,20Rの間隔M
を成分とする行列T4を用いて、ベクトル(RX*,RY
*,Rθ*)を図2(b)のレチクル微小駆動ステージ11
の3軸の駆動軸に対応する目標位置よりなるベクトル
(RX*,RL*,RR*)に変換する。言い換えると、ベク
トル(RX*,RL*,RR*)は、走査露光時に干渉計14
X,14L,14Rによって計測されるべきレチクル微
小駆動ステージ11の目標位置を示すベクトルである。
【0034】
【数6】
【0035】また、図3において、演算手段15cには
レチクル12側の干渉計14(図2(b)の干渉計14
X,14L,14Rの全体を示す)によって実際に計測
される位置RX,RL,RRも供給されている。演算手
段15cでは、次式のようにレチクル微小駆動ステージ
11の目標位置を示すベクトル(RX*,RL*,RR*)か
ら、レチクル微小駆動ステージ11の実際の位置を示す
ベクトル(RX,RL,RR)を差し引いて誤差ベクト
ル(ΔRX,ΔRL,ΔRR)を求める。この誤差ベク
トルは、上述のZθ軸駆動ステージ4の位置を示すベク
トル(WX1,WX2,WY1,WY2)、及び行列T
1〜T4等の演算式としても表されている。
【0036】
【数7】
【0037】本例では、更に、次式のように誤差ベクト
ル(ΔRX,ΔRL,ΔRR)に補正項としての補正ベ
クトルCを加えて総合誤差ベクトル(ΔRX',ΔRL',
ΔRR')を求め、この総合誤差ベクトル(ΔRX',ΔR
L',ΔRR')を目標値である(0,0,0)とするよう
にして高精度な露光動作の制御を行った。
【0038】
【数8】
【0039】(数8)におけるベクトル(d1,d2,
d3)は速度比例係数ベクトルであり、ベクトル(d
1,d2,d3)VW0はウエハ5の走査速度VW0に比例
した速度比例補正項である。更に、fはレチクル12側
のステージの位置のベクトル(RX,RL,RR)に応
じた補正項の係数行列、wはウエハ5側のステージの位
置のベクトル(WX1,WX2,WY1,WY2)に応
じた補正項の係数行列、そして、α1,α2はウエハ5
の走査方向に依存する補正項としてのオフセットベクト
ルである。これらの補正項の内の速度比例係数ベクトル
(d1,d2,d3)、及びオフセットベクトルα1,
α2は、各投影露光装置固有の補正定数ベクトルであ
る。以下、これらの補正項につき図4〜図8を参照して
説明する。
【0040】図4は、走査露光時のウエハ側のZθ軸駆
動ステージ4(ウエハ5)の走査速度VW0の違いによる
ウエハ5上の1つのショット領域に対する転写パターン
像の位置ずれを示し、この図4において、(a)は走査
速度VW0を高速のVH にした場合、(b)は走査速度V
W0を低速のVL にした場合である。また、図4(a)、
(b)の位置ずれは(数8)の補正ベクトルCを(0,
0,0)としたときの位置ずれの状態を示している。こ
のとき、図4(b)では、重ね合わせ露光の対象である
ショット領域SAと、スリット状の露光領域21Wに対
して低い走査速度VL でウエハを走査して露光を行った
ときの転写パターン像SAL とがほぼ一致しているが、
図4(a)では、露光対象のショット領域SAに対し、
速い走査速度VH でウエハを走査して露光を行ったとき
の転写パターン像SAH は走査方向側に位置ずれが生じ
ている。即ち、ウエハの走査速度VW0にほぼ比例した転
写パターン像の位置ずれが生じている。この位置ずれは
制御系の応答速度等によるものと推定される。
【0041】実際の露光工程では、1台の投影露光装置
において、同期走査の速度の変更を余儀無くされること
がある。これは、例えば通常感度のレジストから高感度
レジストに変更した場合、それらの感光に要する露光エ
ネルギーが異なるため、露光領域21Wの幅が一定であ
るときには自ずとウエハの走査速度VW0を変える必要が
生じる。そのため、上記のように、ウエハ5の走査速度
W0の比例係数である速度比例係数ベクトル(d1,d
2,d3)を用いた補正項(d1,d2,d3)VW0
必要となってくる。
【0042】速度比例係数ベクトル(d1,d2,d
3)の算出方法の一例は、低い走査速度VL と機械的に
最高に近い走査速度VH との2点において、ショット領
域SAと実際の転写パターン像との位置ずれ量を計測
し、この位置ずれ量を走査速度で除算して、除算結果の
平均値を求めればよい。図5は、補正ベクトルC中のレ
チクル12側の位置ベクトル(RX,RL,RR)に応
じた補正項に起因する転写パターン像の位置ずれを示
し、この図5において、(a)は歪みのない場合の転写
パターン像30に対して、Y方向の中間近辺で−X側に
位置ずれが生じている転写パターン像SADIを、(b)
は同様に転写パターン像30に対して、+X方向側の転
写パターン長はほぼ等しく、−X方向側の転写パターン
長が長いという位置ずれが生じている転写パターン像S
LHを示している。更に、図5(c)は同様に歪みのな
い転写パターン像30に対して、Y方向への同期ずれが
生じた転写パターン像SASYを示している。このよう
に、転写パターン像SADI,SALH,SASYを歪ませる
のは、例えば露光前のアライメント等によって露光対象
のショット領域の回路パターンが歪んでいることが分か
った場合に、その回路パターンの歪みに合わせて転写パ
ターン像を歪ませて重ね合わせ誤差を低減させるためで
ある。
【0043】ここで、図5(a)における位置ずれが生
じる原因の一例は、例えば第1層を露光する投影露光装
置の固有のディストーションである。このため、第2層
以降に露光を行う投影露光装置は、予め各装置毎に第1
層を露光する投影露光装置のディストーションに応じて
定まる(数8)の係数行列fを記憶しておき、変換行列
fと位置ベクトル(RX,RL,RR)との積で定まる
補正ベクトル分の補正を行うことが望ましい。図5
(a)の変換行列fの一例は、次に示す要素f21,f31
のみが0でない行列で表される。
【0044】
【数9】
【0045】このとき、要素f21,f31はレチクル12
の一方のY座標RLに応じて図4(d)のように山形に
変化する関数であり、これによってレチクル12のX座
標RXがf21(RL+RR)だけ次第に変位するため、
図5(a)のような転写パターン像SADIが得られる。
(数9)の係数行列fは、投影露光装置の機械的変形等
によりレチクル12がX方向に横ずれしながら露光が行
われるような場合においても、考慮する必要がある。
【0046】また、図5(b)のように台形状に歪んだ
転写パターン像SALHを得るためには、次の(数10)
に示す係数行列fが用いられる。(数10)で要素
22,f 32は定数であり、これによってレチクル12の
Y座標の一方のRLのみに(f22・RL+f32・RR)
の補正が加えられて、台形状の歪みが得られる。
【0047】
【数10】
【0048】更に、図5(c)のようにY方向への位置
ずれを起こさせるためには、次に示す係数行列fが使用
される。
【0049】
【数11】
【0050】この(数11)の変換行列は、要素f22
32,f23,f33以外の要素は0で、且つ要素f22〜f
33はY座標RL,RRの関数である。これによって、レ
チクル12の2つのY座標RL,RRに補正が加えられ
て、図5(c)のような転写パターン像SASYが得られ
る。次に、図6は、(数8)の補正ベクトルC中のウエ
ハ5の位置ベクトル(WX1,WX2,WY1,WY
2)に応じた補正項に起因する転写パターン像の変形例
の説明図であり、この図6のウエハ5の各ショット領域
ではウエハ5が加熱処理等により反り等を生じたことに
起因して部分的に歪んでいる。この図6において、ウエ
ハ5の右半分のショット領域101〜113は、正常に
回路パターンが形成されているのに対して、ショット領
域114〜118からショット領域119〜123、そ
してショット領域124〜126と次第に回路パターン
の歪みが大きくなっている。半導体素子等の製造工程に
おいて、細心の注意を払っても、程度の大小はあるにせ
よ反り、うねり、歪み等のウエハ5の変形は完全に取り
払えない。従って、その救済は投影露光装置側で行わな
ければならないのが現状である。
【0051】そこで、本例では(数8)の補正ベクトル
Cとして、ウエハ5側のステージの座標ベクトル(WX
1,WX2,WY1,WY2)に応じて転写パターン像
を歪ませるための補正項を設け、この補正項の係数行列
wをウエハ5の歪みに応じて設定する。図6のように、
変形しているウエハ5に対する係数行列wの一例は、次
に示す行列である。
【0052】
【数12】
【0053】この(数12)の係数行列wは要素w12
22以外は0であり、要素w12,w 22はウエハ5の位置
に対応する座標WX1,WX2,WY1,WY2の関数
である。そして、この係数行列wを用いると、レチクル
12のY座標の一方の値RLが補正されて、転写パター
ン像が図6の各ショット領域に合わせて歪むために重ね
合わせ誤差が低減される。
【0054】ウエハ5の変形による係数行列wの算出の
一例を以下に挙げる。ある半導体素子を製造する際の露
光工程が10回あるとする。このとき、10回の露光工
程それぞれにおいてウエハ5は、片面の薄膜積層数、及
び受けてきた熱処理履歴が異なるため、それらによる変
形も1〜10回の露光工程毎で異なることとなる。従っ
て、1〜10回の露光工程時のウエハ5の変形による位
置補正に必要な係数行列wを例えば数枚のウエハの露光
結果を平均して算出する。このようにすれば、例えば7
回目の露光時におけるウエハ5の変形に対応する係数行
列wが予め分かるため、各ショット領域に合わせて正確
に転写パターン像を歪ませることができる。
【0055】図7は、(数8)の補正ベクトルC中のウ
エハ5の走査方向に応じたオフセットベクトルα1,α
2による転写パターン像の位置ずれを示し、この図7に
おいて、(a)は露光対象のショット領域SAとウエハ
5を露光領域21Wに対して+Y方向に走査したときの
転写パターン像SAF との位置ずれである。また、図7
(b)はショット領域SAとウエハ5を−Y方向に走査
したときの転写パターン像SAR との位置ずれを示し、
走査方向によって位置ずれ量が微妙に異なっている。
【0056】これは、正方向走査と負方向走査とでは、
ステージの機械的変形量、機械的特性、及び電気的特性
が完全に同じではないことに起因する位置ずれ量と考え
られ、特に重ね合わせ誤差の許容値が小さい場合にはそ
の位置補正が必要となってくる。このため、次の(数1
3)に示すように正方向(+Y方向)走査の露光でのオ
フセットベクトルα1(=(α1RX,α1RL,α1RR))
と、負方向走査の露光でのオフセットベクトルα2とを
予め各々に求めておいて、走査露光時に補正を行うもの
である。
【0057】
【数13】
【0058】そして、図3の演算手段15cでは、求め
た誤差ベクトル(ΔRX,ΔRL,ΔRR)と補正ベク
トルCとを加算した総合誤差ベクトル(ΔRX',ΔR
L',ΔRR')をレチクルステージ制御系17に供給し、
レチクルステージ制御系17では、供給された総合誤差
ベクトルが(0,0,0)となるように、図2(b)の
レチクルY軸駆動ステージ10及びレチクル微小駆動ス
テージ11の3自由度の駆動系の制御を行う。そして、
この制御の結果が3個の干渉計14X,14L,14R
の計測値として演算手段15cにフィードバックされ、
レチクル微小駆動ステージ11はクローズドループ制御
で駆動される。その結果、Zθ軸駆動ステージ4(ウエ
ハ5)が例えば+Y方向に一定速度VW0で駆動されるの
に同期して、レチクル微小駆動ステージ11(レチクル
12)は、所定の相対回転角θを保った状態で速度(1
/β)VW0で−Y方向に駆動される。
【0059】上述のように本例によれば、ウエハ5側の
Zθ軸駆動ステージ4の4自由度の位置を要素とするベ
クトル(WX1,WX2,WY1,WY2)に、(数
7)及び(数8)に示すように行列(T4・T3・T3
・T1)を乗じてオフセットベクトルBを加算すること
によって、レチクル微小駆動ステージ11の目標位置、
及び目標回転角を示すベクトル(RX*,RL*,RR*)が
算出され、このベクトルから実際の位置を示すベクトル
(RX,RL,RR)を差し引いて補正ベクトルCを加
えることによって総合誤差ベクトル(ΔRX',ΔRL',
ΔRR')が算出され、このベクトルに基づいて位置合わ
せが行われている。
【0060】従って、仮に走査露光時にウエハY軸駆動
ステージ2のヨーイングが発生して、Zθ軸駆動ステー
ジ4が回転したような場合でも、ほぼリアルタイムでレ
チクル微小駆動ステージ11の目標位置、及び目標回転
角が更新されて、レチクル微小駆動ステージ11の位
置、及び回転角が補正されるため、高い追従速度でレチ
クル12とウエハ5とが高精度に位置合わせされた状態
で同期走査が行われる。更に、同時にウエハ5の走査速
度VW0、走査方向、レチクル12の位置、及びウエハ5
の位置に応じて補正ベクトルCを加えて転写パターン像
の歪みを制御しているため、重ね合わせ誤差を極めて小
さくできる。
【0061】なお、上述の例では図3に示すように、ウ
エハステージ制御系16は速度基準で制御されている
が、ウエハステージ制御系16を位置基準で制御しても
よい。即ち、ウエハステージ制御系16に対して所定周
期で刻々と変化する目標位置の情報を供給し、それに応
じてウエハステージ制御系16がウエハY軸駆動ステー
ジ2等の位置を変化させるようにしてもよい。
【0062】また、図1の構成では、レチクルY軸駆動
ステージ10上にレチクル微小駆動ステージ11を介し
てレチクル12が載置されているが、レチクル微小駆動
ステージ11を省略し、ウエハY軸駆動ステージ2とウ
エハ5との間で、X方向に所定間隔離れた2箇所の位置
に、Y方向に所定範囲でウエハ5の位置を変えるための
微動ステージを配しても良い。この場合、レチクルY軸
駆動ステージ10をオープンループで制御し、レチクル
Y軸駆動ステージ10の計測される位置から算出される
目標位置に応じて、ウエハ5側のウエハY軸駆動ステー
ジ2、及び微動ステージ等をクローズドループ方式で制
御するようにするとよい。
【0063】更に、上述の例では図2に示すように、ウ
エハ5側のステージの位置は4自由度で計測され、レチ
クル12側のステージの位置は3自由度で計測されてい
るが、ウエハ5側のステージ、及びレチクル12側のス
テージの位置をそれぞれ3自由度で計測してもよい。又
は、例えばウエハ5側のステージの位置を3自由度で計
測して、レチクル12側のステージの位置を4自由度で
計測してもよく、ウエハ5側及びレチクル12側のステ
ージの位置をそれぞれ4自由度以上で計測してもよい。
このように計測の自由度が増す程に、平均化効果によっ
て位置、及び回転角の計測精度が向上する。
【0064】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得ることは勿論である。
【0065】
【発明の効果】本発明の走査型露光装置によれば、2つ
の位置計測手段の内の一方の計測結果を成分とするベク
トル量に、マスクと基板との間の倍率、及びそのマスク
とその基板との間の回転角を含む成分からなる変換行列
を乗じて得られるベクトル量から、それら2つの位置計
測手段の内の他方の計測結果を成分とするベクトル量を
差し引いて得られた誤差ベクトル量と、予め設定された
マスクパターンの転写位置のずれ量に応じた補正ベクト
ル量とに応じて2つのステージ(マスクステージ、及び
基板ステージ)の内の所定のステージの位置を制御して
いる。従って、それら2つのステージの一方が回転した
ような場合でも、高い追従速度でそのマスクとその基板
とを高精度に位置合わせできると共に、転写パターン像
を所定量歪ませることによって重ね合わせ誤差を低減で
きる利点がある。
【0066】また、その補正ベクトル量が、2つのステ
ージの一方の走査速度に比例した成分、マスクステージ
の位置に応じて変化する成分、基板ステージの位置に応
じて変化する成分、及び2つのステージの一方の走査方
向に応じて変化するオフセット成分の内の少なくとも1
つの成分を含む場合には、それぞれステージ機構の機械
的変形、前層の露光を行った露光装置のディストーショ
ン、ウエハ等の基板の熱変形、及びステージ機構の制御
誤差等に応じた変形を転写パターン像に与えることによ
って、重ね合わせ誤差を更に低減できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による走査型露光装置の実施の形態の一
例のステージ機構を示す正面図である。
【図2】(a)は図1のウエハ5側のステージ構成を示
す平面図、(b)は図1のレチクル側のステージ構成を
示す平面図である。
【図3】その実施の形態のステージの制御系を示す一部
機能ブロック図を含む構成図である。
【図4】ウエハの走査速度に応じた転写パターン像の位
置ずれ量を示す平面図である。
【図5】レチクルの座標に応じて転写パターン像を種々
に歪ませる方法の説明図である。
【図6】ウエハ5に反りを生じたときのウエハ5上の各
ショット領域の回転パターンの変形例を示す平面図であ
る。
【図7】ウエハの走査方向に応じた転写パターン像の位
置ずれ量を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ウエハ支持台 2 ウエハY軸駆動ステージ 5 ウエハ 7X1,7X2,7Y1,7Y2 ウエハ側の干渉計 8 投影光学系 9 レチクル支持台 10 レチクルY軸駆動ステージ 11 レチクル微小駆動ステージ 12 レチクル 14X,14L,14R レチクル側の干渉計 15 主制御系 15b 速度指令発生手段 15c 演算手段 16 ウエハステージ制御系 17 レチクルステージ制御系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 516B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写用パターンの形成されたマスクを移
    動するマスクステージと、前記マスクのパターンが転写
    される感光性の基板を移動する基板ステージとを備え、
    前記マスクのパターンの一部を前記基板上に投射した状
    態で、前記マスクステージ及び前記基板ステージを介し
    て前記マスク及び前記基板を対応する方向に同期して走
    査することによって、前記マスクのパターンを前記基板
    上に逐次転写露光する走査型露光装置において、 前記マスクステージの2次元的な位置を計測するマスク
    側位置計測装置と、 前記基板ステージの2次元的な位置を計測する基板側位
    置計測装置と、 前記2つの位置計測装置の内の一方の計測結果を成分と
    するベクトル量に、前記マスクと前記基板との間の倍
    率、及び前記マスクと前記基板との間の回転角を含む成
    分からなる変換行列を乗じて得られるベクトル量から、
    前記2つの位置計測装置の他方の計測結果を成分とする
    ベクトル量を差し引いて誤差ベクトル量を求めると共
    に、予め計測してある前記マスクのパターンの前記基板
    上での転写位置の誤差に基づいて前記マスクと前記基板
    との相対位置を補正するための補正ベクトル量を求める
    演算手段と、 該演算手段によって求められた前記誤差ベクトル量及び
    前記補正ベクトル量に基づいて前記マスクステージ及び
    前記基板ステージの相対位置を制御する制御手段と、を
    有することを特徴とする走査型露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の走査型露光装置であっ
    て、 前記補正ベクトル量は、前記2つのステージの一方の走
    査速度に比例した成分、前記マスクステージの位置に応
    じて変化する成分、前記基板ステージの位置に応じて変
    化する成分、及び前記2つのステージの一方の走査方向
    に応じて変化するオフセット成分の内の少なくとも1つ
    の成分を含むことを特徴とする走査型露光装置。
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