JPH09321358A - 酸化物超電導体ジョセフソン接合素子 - Google Patents
酸化物超電導体ジョセフソン接合素子Info
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- JPH09321358A JPH09321358A JP8133088A JP13308896A JPH09321358A JP H09321358 A JPH09321358 A JP H09321358A JP 8133088 A JP8133088 A JP 8133088A JP 13308896 A JP13308896 A JP 13308896A JP H09321358 A JPH09321358 A JP H09321358A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 酸化物超電導体ジョセフソン接合素子に関
し、層状構造の酸化物超電導体を用いて、プレーナ構造
のSIS接合型ジョセフソン接合素子を作製する。 【解決手段】 層状構造の酸化物超電導体のc軸配向結
晶膜2,3と、〔001〕方向に沿ったSIS接合5を
含んでいるa軸配向結晶粒1との間に形成されるa/c
界面4において、a軸配向結晶粒1のc軸配向結晶膜
2,3との接合面を{001}面とする。
し、層状構造の酸化物超電導体を用いて、プレーナ構造
のSIS接合型ジョセフソン接合素子を作製する。 【解決手段】 層状構造の酸化物超電導体のc軸配向結
晶膜2,3と、〔001〕方向に沿ったSIS接合5を
含んでいるa軸配向結晶粒1との間に形成されるa/c
界面4において、a軸配向結晶粒1のc軸配向結晶膜
2,3との接合面を{001}面とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酸化物超電導体ジョ
セフソン接合素子に関するものであり、特に、酸化物超
電導体を用いたプレーナ型SIS(超電導体/絶縁体/
超電導体)接合酸化物超電導体ジョセフソン接合素子に
関するものである。
セフソン接合素子に関するものであり、特に、酸化物超
電導体を用いたプレーナ型SIS(超電導体/絶縁体/
超電導体)接合酸化物超電導体ジョセフソン接合素子に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属系超電導体を用いて各種の超
電導デバイスが開発されており、特に、その中心的デバ
イスとしてジョセフソン接合素子の研究が成されてきた
が、近年、液体窒素温度で動作可能な高温超電導体をは
じめとした酸化物超電導体を用いて各種の電子デバイス
を形成することも試みられており、医療用の超電導量子
干渉素子(SQUID)、デジタルデバイス、或いは、
高周波(マイクロ波)デバイスにおいて、従来の半導体
デバイスを凌駕する性能が期待されている。
電導デバイスが開発されており、特に、その中心的デバ
イスとしてジョセフソン接合素子の研究が成されてきた
が、近年、液体窒素温度で動作可能な高温超電導体をは
じめとした酸化物超電導体を用いて各種の電子デバイス
を形成することも試みられており、医療用の超電導量子
干渉素子(SQUID)、デジタルデバイス、或いは、
高周波(マイクロ波)デバイスにおいて、従来の半導体
デバイスを凌駕する性能が期待されている。
【0003】この様な酸化物超電導体を用いてSIS接
合を形成する場合、BPBO(BaPbBiO)系、或
いは、BKBO(BaKBiO)系等の低キャリア濃度
の酸化物超電導体においては、成膜基板として結晶方位
の異なる2つの基板を貼り合わせた貼り合わせ基板を用
いたバイクリスタル接合によってSIS接合を形成して
いるが、超電導転移温度(Tc )が10〜30Kと低い
という問題がある。
合を形成する場合、BPBO(BaPbBiO)系、或
いは、BKBO(BaKBiO)系等の低キャリア濃度
の酸化物超電導体においては、成膜基板として結晶方位
の異なる2つの基板を貼り合わせた貼り合わせ基板を用
いたバイクリスタル接合によってSIS接合を形成して
いるが、超電導転移温度(Tc )が10〜30Kと低い
という問題がある。
【0004】一方、超電導転移温度(Tc )が77K
(液体窒素温度)以上のBiSrCaCuOやTlBa
CaCuO等の高温酸化物超電導体は、超電導体である
CuO 2 面と、SrO面、BaO面、或いは、CaO面
等の絶縁面がc軸方向に交互に積層した層状構造を有す
るため、この層状構造を利用してSIS接合型ジョセフ
ソン接合素子を形成することが検討されている。
(液体窒素温度)以上のBiSrCaCuOやTlBa
CaCuO等の高温酸化物超電導体は、超電導体である
CuO 2 面と、SrO面、BaO面、或いは、CaO面
等の絶縁面がc軸方向に交互に積層した層状構造を有す
るため、この層状構造を利用してSIS接合型ジョセフ
ソン接合素子を形成することが検討されている。
【0005】図5(a)参照 図5(a)は、BiSrCaCuO単結晶21の層状構
造を模式的に示すもので、超電導体、即ち、S層である
CuO2 面22と、SrO面、BaO面、或いは、Ca
O面等の絶縁面23、即ち、I層とが交互にc軸方向に
配列しており、このCuO2 面22/絶縁面23/Cu
O2 面22により自然に原子層オーダーのSIS接合2
4が形成されている。
造を模式的に示すもので、超電導体、即ち、S層である
CuO2 面22と、SrO面、BaO面、或いは、Ca
O面等の絶縁面23、即ち、I層とが交互にc軸方向に
配列しており、このCuO2 面22/絶縁面23/Cu
O2 面22により自然に原子層オーダーのSIS接合2
4が形成されている。
【0006】図5(b)参照 この様に結晶中に自然に形成されているSIS接合24
を有するBiSrCaCuO単結晶21を用いてジョセ
フソン接合素子を形成する場合、エッチングにより数1
00Å程度の高さのメサ25を形成し、メサ25の頂部
に電極26を形成するともに、平坦部表面にも電極27
を形成する。
を有するBiSrCaCuO単結晶21を用いてジョセ
フソン接合素子を形成する場合、エッチングにより数1
00Å程度の高さのメサ25を形成し、メサ25の頂部
に電極26を形成するともに、平坦部表面にも電極27
を形成する。
【0007】図5(c)参照 図5(c)は、図5(b)のジョセフソン接合素子の等
価回路を示すもので、メサ25中にその高さに応じて存
在する複数のSIS接合24が直列に接続された状態に
なっている。
価回路を示すもので、メサ25中にその高さに応じて存
在する複数のSIS接合24が直列に接続された状態に
なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、BiSrCa
CuO等の層状構造の酸化物超電導体を用いたジョセフ
ソン接合素子は縦方向の接合を用いたスタック型である
ため、作製工程がプレーナ構造と比較して複雑になると
いう欠点があり、且つ、その構造からみて集積化が困難
であり、したがって、回路応用が困難であるという問題
がある。
CuO等の層状構造の酸化物超電導体を用いたジョセフ
ソン接合素子は縦方向の接合を用いたスタック型である
ため、作製工程がプレーナ構造と比較して複雑になると
いう欠点があり、且つ、その構造からみて集積化が困難
であり、したがって、回路応用が困難であるという問題
がある。
【0009】したがって、本発明は、層状構造の酸化物
超電導体を用いて、プレーナ構造のSIS接合型ジョセ
フソン接合素子を実現することを目的とする。
超電導体を用いて、プレーナ構造のSIS接合型ジョセ
フソン接合素子を実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 (1)本発明は、酸化物超電導体ジョセフソン接合素子
において、層状構造の酸化物超電導体のc軸配向結晶膜
2,3とa軸配向結晶粒1との間のa/c界面4におい
て、a軸配向結晶粒1のc軸配向結晶膜2,3との接合
面が{001}面からなり、且つ、a軸配向結晶粒1が
〔001〕方向に沿ったSIS接合5を含んでいること
を特徴とする。
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 (1)本発明は、酸化物超電導体ジョセフソン接合素子
において、層状構造の酸化物超電導体のc軸配向結晶膜
2,3とa軸配向結晶粒1との間のa/c界面4におい
て、a軸配向結晶粒1のc軸配向結晶膜2,3との接合
面が{001}面からなり、且つ、a軸配向結晶粒1が
〔001〕方向に沿ったSIS接合5を含んでいること
を特徴とする。
【0011】この様な層状構造の酸化物超電導体のc軸
配向結晶膜2,3に自然に含まれるa軸配向結晶粒1の
大きさは、長軸方向(a軸方向)の大きさが5〜20μ
m程度で、短軸方向の大きさが0.2〜1.0μm程度
であるので、このa軸配向結晶粒1を利用することによ
って、SIS接合5を構成する積層構造が基板の主面に
沿った方向に、即ち、プレーナ的に形成することができ
る。
配向結晶膜2,3に自然に含まれるa軸配向結晶粒1の
大きさは、長軸方向(a軸方向)の大きさが5〜20μ
m程度で、短軸方向の大きさが0.2〜1.0μm程度
であるので、このa軸配向結晶粒1を利用することによ
って、SIS接合5を構成する積層構造が基板の主面に
沿った方向に、即ち、プレーナ的に形成することができ
る。
【0012】即ち、c軸配向結晶膜2,3に挟まれたa
軸配向結晶粒1は、c軸配向結晶膜2,3との接合面が
{001}面となるため、a軸配向結晶粒1はc軸配向
結晶膜2,3の間において、〔001〕方向、即ち、c
軸方向となり、c軸配向結晶膜2,3の間の方向、即
ち、電流の流れる方向に対してSIS接合5が垂直に形
成された状態となるので、このa軸配向結晶粒1自体が
SIS接合5を構成し、両側のc軸配向結晶膜2,3は
電極として機能することになる。
軸配向結晶粒1は、c軸配向結晶膜2,3との接合面が
{001}面となるため、a軸配向結晶粒1はc軸配向
結晶膜2,3の間において、〔001〕方向、即ち、c
軸方向となり、c軸配向結晶膜2,3の間の方向、即
ち、電流の流れる方向に対してSIS接合5が垂直に形
成された状態となるので、このa軸配向結晶粒1自体が
SIS接合5を構成し、両側のc軸配向結晶膜2,3は
電極として機能することになる。
【0013】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、酸化物超電導体を堆積させる基板として{100}
面のMgO基板を用いたことを特徴とする。
て、酸化物超電導体を堆積させる基板として{100}
面のMgO基板を用いたことを特徴とする。
【0014】この様に、{100}面のMgO基板上に
層状構造の酸化物超電導体を堆積させた場合に、c軸配
向結晶粒が主体のc軸配向結晶膜2,3薄膜中に、矩形
状のa軸配向結晶粒1が混在して形成され、このa軸配
向結晶粒1は、長軸がMgO基板の〔001〕方向及び
〔010〕方向を有する結晶粒が混在することになり、
c軸配向結晶粒1とのa/c界面4におけるa軸配向結
晶粒1の接合面が{001}面となり、a軸配向結晶粒
1の短軸方向に対してSIS接合5が垂直に配列される
ことになる。なお、c軸配向結晶膜2,3の接合面は
{100}面または{110}面となる。
層状構造の酸化物超電導体を堆積させた場合に、c軸配
向結晶粒が主体のc軸配向結晶膜2,3薄膜中に、矩形
状のa軸配向結晶粒1が混在して形成され、このa軸配
向結晶粒1は、長軸がMgO基板の〔001〕方向及び
〔010〕方向を有する結晶粒が混在することになり、
c軸配向結晶粒1とのa/c界面4におけるa軸配向結
晶粒1の接合面が{001}面となり、a軸配向結晶粒
1の短軸方向に対してSIS接合5が垂直に配列される
ことになる。なお、c軸配向結晶膜2,3の接合面は
{100}面または{110}面となる。
【0015】(3)また、本発明は、上記(1)または
(2)において、酸化物超電導体が、BiSrCaCu
O、TlBaCaCuO、或いは、HgBaCaCuO
の内のいずれかであることを特徴とする。
(2)において、酸化物超電導体が、BiSrCaCu
O、TlBaCaCuO、或いは、HgBaCaCuO
の内のいずれかであることを特徴とする。
【0016】この様なBiSrCaCuO、TlBaC
aCuO、或いは、HgBaCaCuO等の層状構造の
酸化物超電導体を用いることにより、堆積時にa軸配向
結晶粒1とc軸配向結晶粒とが基板上に自然に混在して
形成されることになる。
aCuO、或いは、HgBaCaCuO等の層状構造の
酸化物超電導体を用いることにより、堆積時にa軸配向
結晶粒1とc軸配向結晶粒とが基板上に自然に混在して
形成されることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】図2乃至図4を参照して本発明の
実施の形態である酸化物超電導体ジョセフソン接合素子
を説明する。まず、図2を参照して酸化物超電導体ジョ
セフソン接合素子の製造工程を説明するが、各図におけ
る下側の図は、上側の図のA−Bに沿った断面図であ
る。
実施の形態である酸化物超電導体ジョセフソン接合素子
を説明する。まず、図2を参照して酸化物超電導体ジョ
セフソン接合素子の製造工程を説明するが、各図におけ
る下側の図は、上側の図のA−Bに沿った断面図であ
る。
【0018】図2(a)及び(b)参照 まず、主面が(100)面のMgO単結晶基板11上
に、ガスソースとしてBi(ph3 )、Sr(DPM)
2 、Ca(DPM)2 、及び、Cu(DPM)2を用い
たMOVPE法(有機金属気相成長法)を用いて、厚さ
20〜500nm、例えば、50nmのBiSrCaC
uO薄膜(2212相)を堆積させる。
に、ガスソースとしてBi(ph3 )、Sr(DPM)
2 、Ca(DPM)2 、及び、Cu(DPM)2を用い
たMOVPE法(有機金属気相成長法)を用いて、厚さ
20〜500nm、例えば、50nmのBiSrCaC
uO薄膜(2212相)を堆積させる。
【0019】なお、ガスソースにおける、phはフェニ
ル基を表し、DPMはディピバロイルメタンを表し、ま
た、2212相とは、Bi:Sr:Ca:Cuの比が
2:2:1:2のBiSrCaCuOを表す。
ル基を表し、DPMはディピバロイルメタンを表し、ま
た、2212相とは、Bi:Sr:Ca:Cuの比が
2:2:1:2のBiSrCaCuOを表す。
【0020】この場合、MOVPE工程におけるキャリ
アガスとしてはArを用い、反応容器の前でソースガス
と酸素ガスとを混合して、MgO単結晶基板11上に堆
積させるものであり、成長雰囲気の全圧力は1〜20T
orr、例えば、10Torrで、酸素分圧は、0.5
〜15.0Torr、例えば、8.8Torrとし、ま
た、基板温度は、650〜850℃、例えば、800℃
とする。
アガスとしてはArを用い、反応容器の前でソースガス
と酸素ガスとを混合して、MgO単結晶基板11上に堆
積させるものであり、成長雰囲気の全圧力は1〜20T
orr、例えば、10Torrで、酸素分圧は、0.5
〜15.0Torr、例えば、8.8Torrとし、ま
た、基板温度は、650〜850℃、例えば、800℃
とする。
【0021】この様にして得られたBiSrCaCuO
薄膜は、c軸配向BiSrCaCuO膜12が主体であ
り、c軸配向BiSrCaCuO膜12の中に細長い矩
形状のa軸配向BiSrCaCuO結晶粒13,14が
混在したものとなる。
薄膜は、c軸配向BiSrCaCuO膜12が主体であ
り、c軸配向BiSrCaCuO膜12の中に細長い矩
形状のa軸配向BiSrCaCuO結晶粒13,14が
混在したものとなる。
【0022】このa軸配向BiSrCaCuO結晶粒1
3,14は、長軸方向5〜20μmであり、また、短軸
方向の大きさが0.2〜1.0μmであり、MgO単結
晶基板11の〈010〉方向と〈001〉方向に沿った
結晶粒として形成されるが、この様なa軸配向BiSr
CaCuO結晶粒13,14が形成される理由は、堆積
温度とMgO単結晶基板11表面に存在する10Åオー
ダーの微細な段差構造によると考えられる。
3,14は、長軸方向5〜20μmであり、また、短軸
方向の大きさが0.2〜1.0μmであり、MgO単結
晶基板11の〈010〉方向と〈001〉方向に沿った
結晶粒として形成されるが、この様なa軸配向BiSr
CaCuO結晶粒13,14が形成される理由は、堆積
温度とMgO単結晶基板11表面に存在する10Åオー
ダーの微細な段差構造によると考えられる。
【0023】図2(c)参照 次いで、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて、
引き出し電圧を350〜500V、好適には450V、
Ar圧力を0.01〜0.1Pa、好適には0.02P
aとした条件のArイオンを用いたイオンミーリング法
によって、a軸配向BiSrCaCuO結晶粒13,1
4、例えば、MgO単結晶基板11の〈010〉方向と
平行なa軸配向BiSrCaCuO結晶粒14を横切る
ようにBiSrCaCuO薄膜を工字状のパターンにパ
ターニングしてジョセフソン接合を形成する。
引き出し電圧を350〜500V、好適には450V、
Ar圧力を0.01〜0.1Pa、好適には0.02P
aとした条件のArイオンを用いたイオンミーリング法
によって、a軸配向BiSrCaCuO結晶粒13,1
4、例えば、MgO単結晶基板11の〈010〉方向と
平行なa軸配向BiSrCaCuO結晶粒14を横切る
ようにBiSrCaCuO薄膜を工字状のパターンにパ
ターニングしてジョセフソン接合を形成する。
【0024】次いで、図示しないものの、メタルマスク
を用いたスパッタリング法でAu膜を選択的に堆積させ
ることによって、Au電極を形成してジョセフソン接合
素子が完成する。
を用いたスパッタリング法でAu膜を選択的に堆積させ
ることによって、Au電極を形成してジョセフソン接合
素子が完成する。
【0025】この場合、a軸配向BiSrCaCuO結
晶粒14の内部に層状の結晶構造として存在している超
電導体であるCuO2 面と、SrO面或いはCaO面の
絶縁面によって、CuO2 面/絶縁面/CuO2 面から
なるSIS接合が、複数個直列接続した形で形成され、
また、このa軸配BiSrCaCuO結晶粒14に接合
するc軸配向BiSrCaCuO膜12はジョセフソン
接合素子の電極として機能する。
晶粒14の内部に層状の結晶構造として存在している超
電導体であるCuO2 面と、SrO面或いはCaO面の
絶縁面によって、CuO2 面/絶縁面/CuO2 面から
なるSIS接合が、複数個直列接続した形で形成され、
また、このa軸配BiSrCaCuO結晶粒14に接合
するc軸配向BiSrCaCuO膜12はジョセフソン
接合素子の電極として機能する。
【0026】なお、実際に形成したパターンは、a軸配
向BiSrCaCuO結晶粒14の長軸方向の長さは約
5μm、短軸方向の幅は約1μm、c軸配向BiSrC
aCuO結晶膜12の電極部間の距離は約30μmであ
り、光学顕微鏡像によってもこの様なパターンが得られ
ていることを確認した。
向BiSrCaCuO結晶粒14の長軸方向の長さは約
5μm、短軸方向の幅は約1μm、c軸配向BiSrC
aCuO結晶膜12の電極部間の距離は約30μmであ
り、光学顕微鏡像によってもこの様なパターンが得られ
ていることを確認した。
【0027】図3参照 図3はc軸配向BiSrCaCuO膜12とa軸配向B
iSrCaCuO結晶粒14との間のa/c界面15の
電子顕微鏡像の様子を模式的に示す上面図であり、c軸
配向BiSrCaCuO膜12の(110)面とa軸配
向BiSrCaCuO結晶粒14の(001)面とによ
って接合が形成されているのが確認され、このa軸配向
BiSrCaCuO結晶粒14中において、〈001〉
方向に沿ってCuO2 面と、SrO面及びCaO面等の
絶縁面が交互に配列してSIS接合16を形成してい
る。
iSrCaCuO結晶粒14との間のa/c界面15の
電子顕微鏡像の様子を模式的に示す上面図であり、c軸
配向BiSrCaCuO膜12の(110)面とa軸配
向BiSrCaCuO結晶粒14の(001)面とによ
って接合が形成されているのが確認され、このa軸配向
BiSrCaCuO結晶粒14中において、〈001〉
方向に沿ってCuO2 面と、SrO面及びCaO面等の
絶縁面が交互に配列してSIS接合16を形成してい
る。
【0028】次に、図4を参照して、本発明のジョセフ
ソン接合素子のI−V特性を説明する。 図4参照 図4は、本発明のジョセフソン接合素子のI−V特性を
示すもので、図から明らかなように、ヒステリシスが見
られ、これは接合に静電容量が存在することを示してい
るので、SIS接合が実際に形成されていることがわか
り、また、I−V特性曲線の先端が何本かに枝分かれし
ており、これは、測定温度が超電導転移温度(TC )に
近い場合において、SIS接合が複数個直列接続した場
合に予測される特性を示している。
ソン接合素子のI−V特性を説明する。 図4参照 図4は、本発明のジョセフソン接合素子のI−V特性を
示すもので、図から明らかなように、ヒステリシスが見
られ、これは接合に静電容量が存在することを示してい
るので、SIS接合が実際に形成されていることがわか
り、また、I−V特性曲線の先端が何本かに枝分かれし
ており、これは、測定温度が超電導転移温度(TC )に
近い場合において、SIS接合が複数個直列接続した場
合に予測される特性を示している。
【0029】したがって、本発明の酸化物超電導体ジョ
セフソン接合素子においては、複数のSIS接合が直列
接続した状態になっているものと解釈され、c軸配向B
iSrCaCuO膜12に混在するa軸配向BiSrC
aCuO結晶粒14自体がSIS接合を構成しているこ
とになる。
セフソン接合素子においては、複数のSIS接合が直列
接続した状態になっているものと解釈され、c軸配向B
iSrCaCuO膜12に混在するa軸配向BiSrC
aCuO結晶粒14自体がSIS接合を構成しているこ
とになる。
【0030】この様に、本発明においては、a軸配向B
iSrCaCuO結晶粒13,14とc軸配向BiSr
CaCuO膜とを単に平面的にパターニングするだけ
で、MgO単結晶基板11の主面に沿ったプレーナ構造
のSIS接合を形成することができるので、作製が容易
になり、また、この様なジョセフソン接合素子を複数個
組み合わせてSQUIDや論理回路等を従来のパターニ
ング技術によって簡単に構成することができる。
iSrCaCuO結晶粒13,14とc軸配向BiSr
CaCuO膜とを単に平面的にパターニングするだけ
で、MgO単結晶基板11の主面に沿ったプレーナ構造
のSIS接合を形成することができるので、作製が容易
になり、また、この様なジョセフソン接合素子を複数個
組み合わせてSQUIDや論理回路等を従来のパターニ
ング技術によって簡単に構成することができる。
【0031】なお、上記の実施の形態の説明において
は、酸化物超電導体として2212相のBi(SrC
a)CuOを用いているが、2212相に限られるもの
ではなく、2223相や2201相等の他の相のBi
(SrCa)CuOを用いても良く、2223層を用い
た場合には、約80Kの超電導転移温度の2212相に
比べて約110Kの高温における超電導が期待できる。
は、酸化物超電導体として2212相のBi(SrC
a)CuOを用いているが、2212相に限られるもの
ではなく、2223相や2201相等の他の相のBi
(SrCa)CuOを用いても良く、2223層を用い
た場合には、約80Kの超電導転移温度の2212相に
比べて約110Kの高温における超電導が期待できる。
【0032】また、Bi(SrCa)CuO以外にも、
このBi(SrCa)CuOと同様の層状構造の高温酸
化物超電導体であるTl(BaCa)CuO或いはHg
(BaCa)CuOを用いても良いものであり、Tl
(BaCa)CuOを用いた場合には、約125Kにお
ける超電導が期待でき、また、Hg(BaCa)CuO
を用いた場合には、加圧することによって約150Kに
おける超電導が期待でき、さらに、上記の酸化物超電導
体における括弧内の組成を適当に組み合わせた他の酸化
物超電導体であっても良いものである。
このBi(SrCa)CuOと同様の層状構造の高温酸
化物超電導体であるTl(BaCa)CuO或いはHg
(BaCa)CuOを用いても良いものであり、Tl
(BaCa)CuOを用いた場合には、約125Kにお
ける超電導が期待でき、また、Hg(BaCa)CuO
を用いた場合には、加圧することによって約150Kに
おける超電導が期待でき、さらに、上記の酸化物超電導
体における括弧内の組成を適当に組み合わせた他の酸化
物超電導体であっても良いものである。
【0033】また、上記の実施の形態においては、基板
として(100)面のMgO単結晶基板11を用いてい
るが、(100)面に限られるものではなく、(10
0)面と等価な{100}面であれば良く、さらに、S
rTiO3 ,LaAlO3 ,NdGaO3 等の他の単結
晶基板を用いても良い。
として(100)面のMgO単結晶基板11を用いてい
るが、(100)面に限られるものではなく、(10
0)面と等価な{100}面であれば良く、さらに、S
rTiO3 ,LaAlO3 ,NdGaO3 等の他の単結
晶基板を用いても良い。
【0034】また、a軸配向BiSrCaCuO結晶粒
14の方位や、a/c界面15の接合面の面指数も、実
施の形態に示した結晶方位或いは結晶面指数に限られる
ものではなく、結晶学的にそれと等価な結晶方位或いは
結晶面指数であれば良い。
14の方位や、a/c界面15の接合面の面指数も、実
施の形態に示した結晶方位或いは結晶面指数に限られる
ものではなく、結晶学的にそれと等価な結晶方位或いは
結晶面指数であれば良い。
【0035】また、上記の実施の形態においては、c軸
配向結晶膜中に混在する矩形状の結晶粒をa軸配向結晶
粒として説明しているが、BiSrCaCuO等の層状
構造の酸化物超電導体においては、a軸とb軸の区別が
実質的にできないものであるので、本明細書におけるa
軸とは、b軸も含むものである。
配向結晶膜中に混在する矩形状の結晶粒をa軸配向結晶
粒として説明しているが、BiSrCaCuO等の層状
構造の酸化物超電導体においては、a軸とb軸の区別が
実質的にできないものであるので、本明細書におけるa
軸とは、b軸も含むものである。
【0036】また、上記の実施の形態においては、製造
方法としてMOVPE法を用いているが、MOVPE法
に限られるものではなく、レーザアブレーション法やス
パッタリング法等の他の製造方法を用いても良いもので
ある。
方法としてMOVPE法を用いているが、MOVPE法
に限られるものではなく、レーザアブレーション法やス
パッタリング法等の他の製造方法を用いても良いもので
ある。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、層状構造の酸化物超電
導体を用いてプレーナ構造のSIS接合のジョセフソン
接合素子を形成したので、回路応用や集積化が容易とな
り、各種のデジタル回路やマイクロ波デバイスの高温動
作化に寄与するところが大きい。
導体を用いてプレーナ構造のSIS接合のジョセフソン
接合素子を形成したので、回路応用や集積化が容易とな
り、各種のデジタル回路やマイクロ波デバイスの高温動
作化に寄与するところが大きい。
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の製造工程の説明図であ
る。
る。
【図3】a/c界面の模式的説明図である。
【図4】本発明のジョセフソン接合素子のI−V特性の
説明図である。
説明図である。
【図5】従来のSIS接合を利用したジョセフソン接合
素子の説明図である。
素子の説明図である。
1 a軸配向結晶粒 2 c軸配向結晶膜 3 c軸配向結晶膜 4 a/c界面 5 SIS接合 11 MgO単結晶基板 12 c軸配向BiSrCaCuO膜 13 a軸配向BiSrCaCuO結晶粒 14 a軸配向BiSrCaCuO結晶粒 15 a/c界面 16 SIS接合 21 BiSrCaCuO単結晶 22 CuO2 面 23 絶縁面 24 SIS接合 25 メサ 26 電極 27 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 39/24 ZAA H01L 39/24 ZAAJ // C01G 13/00 ZAA C01G 13/00 ZAAZ 15/00 ZAA 15/00 ZAAC (72)発明者 文 建国 東京都江東区東雲1−14−3 財団法人国 際超電導産業技術研究センター 超電導工 学研究所内 (72)発明者 歌川 忠 東京都江東区東雲1−14−3 財団法人国 際超電導産業技術研究センター 超電導工 学研究所内 (72)発明者 榎本 陽一 東京都江東区東雲1−14−3 財団法人国 際超電導産業技術研究センター 超電導工 学研究所内 (72)発明者 腰塚 直己 東京都江東区東雲1−14−3 財団法人国 際超電導産業技術研究センター 超電導工 学研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 層状構造の酸化物超電導体のc軸配向結
晶膜とa軸配向結晶粒との間のa/c界面において、a
軸配向結晶粒のc軸配向結晶膜との接合面が{001}
面からなり、且つ、a軸配向結晶粒が〔001〕方向に
沿ったSIS接合を含んでいることを特徴とする酸化物
超電導体ジョセフソン接合素子。 - 【請求項2】 上記酸化物超電導体を堆積させる基板と
して、{100}面のMgO基板を用いたことを特徴と
する請求項1記載の酸化物超電導体ジョセフソン接合素
子。 - 【請求項3】 上記酸化物超電導体が、BiSrCaC
uO、TlBaCaCuO、或いは、HgBaCaCu
Oの内のいずれかであることを特徴とする請求項1また
は2に記載の酸化物超電導体ジョセフソン接合素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8133088A JPH09321358A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 酸化物超電導体ジョセフソン接合素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8133088A JPH09321358A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 酸化物超電導体ジョセフソン接合素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09321358A true JPH09321358A (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=15096578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8133088A Withdrawn JPH09321358A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 酸化物超電導体ジョセフソン接合素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09321358A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6495854B1 (en) * | 1999-12-30 | 2002-12-17 | International Business Machines Corporation | Quantum computing with d-wave superconductors |
-
1996
- 1996-05-28 JP JP8133088A patent/JPH09321358A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6495854B1 (en) * | 1999-12-30 | 2002-12-17 | International Business Machines Corporation | Quantum computing with d-wave superconductors |
| US6649929B2 (en) | 1999-12-30 | 2003-11-18 | International Business Machines Corporation | Quantum computing with d-wave superconductors |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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