JPH09324825A - クラッチ制御装置 - Google Patents

クラッチ制御装置

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JPH09324825A
JPH09324825A JP16390596A JP16390596A JPH09324825A JP H09324825 A JPH09324825 A JP H09324825A JP 16390596 A JP16390596 A JP 16390596A JP 16390596 A JP16390596 A JP 16390596A JP H09324825 A JPH09324825 A JP H09324825A
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JP
Japan
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clutch
master cylinder
vibration damping
damping device
cylinder
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Application number
JP16390596A
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English (en)
Inventor
Osamu Nozaki
理 野▲崎▼
Shuichiro Ida
修一郎 井田
Takahisa Mizuta
貴久 水田
Tomoyasu Kurimoto
智康 栗本
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け性および車載性が良好で、しかも振
動減衰特性に優れたクラッチ制御装置を提供する。 【解決手段】 クラッチレリーズシリンダとクラッチマ
スタシリンダ4とを接続する油路に、前記クラッチレリ
ーズシリンダから前記クラッチマスタシリンダ4に伝達
される油圧の変動を吸収する振動緩和装置21が設けら
れているクラッチ制御装置において、前記振動緩和装置
21がその内部の油室に連通する入力ポート26と出力
ポート32とを有するとともに、この振動緩和装置21
が前記クラッチマスタシリンダ4のボデー5に一体的に
設けられ、かつ前記入力ポート26が前記クラッチマス
タシリンダ4の油室にチューブ部材27によって連通さ
れ、さらに前記出力ポート32が前記クラッチレリーズ
シリンダに連通されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンと変速
機との間に設けられたクラッチをオイルを介して伝達さ
れる操作力によって係合・解放させるクラッチ制御装置
に関し、特に、エンジンの振動によってクラッチレリー
ズシリンダで発生した振動がオイルを介してクラッチマ
スタシリンダに伝達されることを緩和する機構を備えた
クラッチ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、手動変速機を搭載した車両にお
いてエンジンと変速機との間に設けられたクラッチを係
合・解放させる機構には、油圧式のクラッチ制御装置と
機械式のクラッチ制御装置とが知られている。このう
ち、油圧式のクラッチ制御装置は、クラッチペダル、ク
ラッチマスタシリンダ、クラッチレリーズシリンダ、レ
リーズフォークなどを備えている。そして、クラッチペ
ダルの踏み込みによりクラッチマスタシリンダで油圧が
発生すると、この油圧が油路を介してクラッチレリーズ
シリンダに伝達されてレリーズフォークが動作し、プレ
ッシャープレートがフライホイールから離れる方向に移
動させられて、エンジン側のフライホイールと変速機の
入力軸との間でトルク伝達を行うクラッチが解放され
る。この時、クラッチマスタシリンダおよびクラッチペ
ダルの振動や騒音が特に大きかった。
【0003】一方、クラッチペダルが踏み込まれていな
い場合、つまりクラッチの係合状態では、プレッシャー
プレートがフライホイール側に押し付けられて、両者の
間に摩擦板を挟み込んだ状態になり、したがってエンジ
ンとクラッチを操作する制御装置とが機械的に接続され
た状態になる。
【0004】従来、このようなクラッチの踏み込み時に
おけるクラッチマスタシリンダおよびクラッチペダルの
振動や騒音を防止する技術が提案されており、その一例
が実公平3−14581号公報に記載されている。この
公報に記載されたクラッチ制御装置は、クラッチペダル
によって操作されるクラッチマスタシリンダのボデーと
一体に、容積の小さいアキュームレータと同様な防振部
を設け、この防振部の内部とクラッチマスタシリンダの
内部の油室とを連絡口を介して直接連結したものであ
る。したがってクラッチマスタシリンダとクラッチレリ
ーズシリンダとの間の油圧にエンジンの振動に基づく脈
動が生じた場合、防振部の内部でその容積の変化として
脈動が吸収される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な油圧振動は、クラッチレリーズシリンダとクラッチマ
スタシリンダとを接続する油路のほぼ中途部位において
その振幅が大きく、油路の両端付近では振幅が小さくな
ることが判明しており、油路の中途部位に振動緩和装置
を配置することが望ましいが、上記公報のクラッチ制御
装置では、振動緩和装置がクラッチマスタシリンダに対
して一体的に設けられているため、振動緩和装置が油路
の末端に位置することとなり、油圧振動を充分に低減で
きなかった。
【0006】一方、通常のクラッチ制御装置は車両のエ
ンジンルーム内、具体的には、クラッチマスタシリンダ
が車体の一部に取り付けられ、クラッチレリーズシリン
ダが変速機側に取り付けられているため、エンジンルー
ム内の他部品との位置関係から、振動緩和に好適な油路
の中途部位に振動緩和装置を配置することは困難であっ
た。
【0007】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、クラッチレリーズシリンダ側で発生した油圧
の脈動を効果的に吸収でき、しかも振動緩和装置の設置
スペースを可及的に抑制して車載性を良好にすることの
できるクラッチ制御装置を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記目的
を達成するため請求項1の発明は、クラッチレリーズシ
リンダとクラッチマスタシリンダとを接続する油路に、
前記クラッチレリーズシリンダから前記クラッチマスタ
シリンダに伝達される油圧の変動を吸収する振動緩和装
置が設けられているクラッチ制御装置において、前記振
動緩和装置がその内部の油室に連通する入力ポートと出
力ポートとを有するとともに、この振動緩和装置が前記
クラッチマスタシリンダのボデーに一体的に設けられ、
かつ前記入力ポートが前記クラッチマスタシリンダの油
室にチューブ部材によって連通され、さらに前記出力ポ
ートが前記クラッチレリーズシリンダに連通されている
ことを特徴とするものである。
【0009】したがって請求項1の発明によれば、クラ
ッチレリーズシリンダが油圧の変動を吸収する振動緩和
装置に接続され、またその振動緩和装置がチューブ部材
を介してクラッチマスタシリンダに接続され、これらの
三者が連続した油路を構成する。そのためクラッチレリ
ーズシリンダとクラッチマスタシリンダとを両端とする
油路の中間部に振動緩和装置が接続されていることにな
り、その結果、クラッチレリーズシリンダ側で生じる油
圧の変動のうち、変化幅の大きい中間部の圧力変化が振
動緩和装置で吸収され、全体としていわゆるフラットな
圧力分布となる。すなわちクラッチマスタシリンダでの
圧力変動が少なくなるために、クラッチペダルの振動や
それに起因する騒音などが抑制される。また、振動緩和
装置がクラッチマスタシリンダのボデーに一体化されて
いるので、通常の車両に設けられているダシュパネルの
正面側などクラッチマスタシリンダの設置に許容される
スペース内に振動緩和装置を設置でき、さらに両者が一
体化されているので、これらをサブアッセンブリ化して
取り扱うことができ、その結果、車載性および組み付け
性の良好なものとすることができる。
【0010】また請求項2に記載した発明は、請求項1
に記載した構成に加え、前記クラッチマスタシリンダお
よびこれに一体化された前記振動緩和装置が、エンジン
ルームの内壁面の所定箇所に取り付けられるとともに、
前記チューブ部材の少なくとも一方の端部が、その内壁
面とほぼ平行な面方向に向けて前記振動緩和装置もしく
はクラッチマスタシリンダに接続されていることを特徴
とするものである。
【0011】したがって請求項2の発明では、請求項1
と同様の作用を得られることに加え、チューブ部材の少
なくとも一方の端部が、ダッシュパネルなどのクラッチ
マスタシリンダの取り付け面と平行な方向に向けて振動
緩和装置もしくはクラッチマスタシリンダに接続されて
いるので、チューブ部材の取り回しをその取り付け面と
平行な方向で行うことができ、スペースの確保が容易で
あるばかりか、他の部品との干渉がなく、車載性が向上
する。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施例を添付
図面に基づいて説明する。図1はこの発明の一実施例に
おけるクラッチ制御装置の一部を模式的に示す側面断面
図、図2は図1のクラッチ制御装置の模式的な正面図で
ある。図1において、1は車体の一部を構成するダッシ
ュパネルであり、ダッシュパネル1により車室Aとエン
ジンルームBとが区画されている。車室Aの内部にはク
ラッチペダル2が設けられており、クラッチペダル2は
その上端に取り付けられたクラッチペダルシャフト3を
支点として動作可能に構成されている。
【0013】一方、エンジンルームBにはクラッチマス
タシリンダ4が配置されており、クラッチマスタシリン
ダ4は円筒状のマスタシリンダボデー5を備えている。
このマスタシリンダボデー5は、ダッシュパネル1の開
口部6内に挿入されており、マスタシリンダボデー5の
外周に設けられたフランジ7がボルト8によりダッシュ
パネル1に対して締め付け固定されている。このため、
マスタシリンダボデー5はその中心軸線をダッシュパネ
ル1に対してほぼ垂直にした状態で固定されている。
【0014】また、マスタシリンダボデー5の内部に
は、その軸線方向に液密状態を維持して移動可能なピス
トン9が挿入されており、マスタシリンダボデー5の内
部に油圧室10が形成されている。ピストン9における
車室A側の端面にはプッシュロッド11の一端が接続さ
れており、プッシュロッド11の他端がクラッチペダル
2の中間部に接続されている。なお、マスタシリンダボ
デー5における車室A側の開口端にはカバー12が取り
付けられており、カバー12の中央に設けられた孔13
内にプッシュロッド11が挿入されている。
【0015】一方、油圧室10内にはリターンスプリン
グ14が配置されており、リターンスプリング14の一
端が、ピストン9におけるエンジンルームB側の端面に
当接され、かつリターンスプリング14の他端がマスタ
シリンダボデー5の内端面に当接されている。また、マ
スタシリンダボデー5の上部にはリザーブタンク15が
設けられており、リザーブタンク15内に注入されたク
ラッチフルード(図示せず)が給油ポート16を通過し
て油圧室10に供給されるようになっている。なお、リ
ザーブタンク15はフィラーキャップ18により封鎖さ
れている。
【0016】また、マスターシリンダボデー5の上部に
は、上方に突出した接続口19が設けられており、接続
口19は油圧室10に連通されている。さらに、マスタ
シリンダボデー5の下部には、下向きに開口したねじ孔
部20が形成されており、ここに振動緩和装置としての
アキュームレータ21が取り付けられている。このアキ
ュームレータ21には、前記ねじ孔部20にねじ込んだ
部分に開口した油路22と、この油路22に連通された
収納室23とが形成されており、収納室23にダイヤフ
ラムスプリング24が配置されている。
【0017】前記アキュームレータ21の上部には、ほ
ぼ水平に、かつ、ダッシュパネル1の表面と平行な方向
に突出した入力ポートとしての接続口26が設けられて
いる。したがって、図2のように正面側から見ると接続
口19と接続口26とが互いにほぼ直交する向きに配置
され、これらはダッシュパネル1と平行な方向を向いて
いる。この接続口26は油路22に連通されているとと
もに、接続口26のマスタシリンダボデー5の軸線方向
における位置が、接続口19よりもダッシュパネル1側
に配置されている。
【0018】上記接続口19と接続口26とがクラッチ
チューブ27により接続されている。このクラッチチュ
ーブ27としては、金属製のパイプや合成樹脂製のホー
スなど、要はオイルを流通させることができかつ湾曲さ
せて取り回すことのできるチューブ部材が使用されてい
る。またこのクラッチチューブ27は、接続口19から
ダッシュパネル1の面方向での上方に向けて配置された
第1管部28と、この第1管部28の上端に湾曲部を介
して連続し、ほぼ水平でかつダッシュパネル1に対して
幾分傾斜して配置された第2管部29と、この第2管部
29の端部に湾曲部を介して連続し、正面側から見て垂
直でかつダッシュパネル1に近づく方向に幾分傾斜され
た第3管部30と、第3管部30の端部に湾曲部を介し
て接続され、ほぼ水平でかつダッシュパネル1と平行な
方向に向けて配置された第4管部31とを備えており、
全体としてダッシュパネル1と平行な面内で取り回され
ている。
【0019】なお、アキュームレータ21の上部の正面
側には、ほぼ水平でかつダッシュパネル1に対してほぼ
垂直な方向に突出した出力ポートとしての接続口32が
設けられている。この接続口32は油路22に連通され
る一方、金属製のクラッチチューブ33が接続されてい
る。
【0020】なおここで、前記クラッチペダル2によっ
て操作されるクラッチについて簡単に説明すると、図3
において、エンジンルームB内に配置されたエンジン3
4とその出力側に配置された手動変速機35との間に、
クラッチ機構が配置されている。このクラッチ機構は、
原理的には従来一般のクラッチ機構と同様な構成であ
り、エンジン34のクランクシャフト36に取り付けた
フライホイール37に対向させてプレッシャプレート3
8が配置され、これらフライホイール37とプレッシャ
プレート38との間にクラッチディスク39が配置され
ている。プレッシャプレート38は、フライホイール3
7と共に回転しかつフライホイール37に対して接近離
隔するよう保持されており、その背面側(フライホイー
ル37とは反対側)に配置されたダイヤフラムスプリン
グ40によってフライホイール37側に押圧されてい
る。
【0021】またクラッチディスク39は、周辺部分に
摩擦材を取り付けた薄板環状の部材であって手動変速機
35の入力軸41に取り付けられている。さらに前記ダ
イヤフラムスプリング40は、その半径方向での中間部
を支点として保持されており、その中心側の部分を軸線
方向に押圧することにより、支点を中心に撓んでプレッ
シャプレート38の押圧を解除するようになっている。
このような解放操作を行うために、ダイヤフラムスプリ
ング40の中心側の背面には、レリーズベアリング42
が接触して配置されており、このレリーズベアリング4
2をレリーズフォーク43によって軸線方向に前後動さ
せるようになっている。なお、このレリーズフォーク4
3は、支点44を中心に回動してテコ作用を行うもので
あり、その自由端がレリーズシリンダ45に連結されて
いる。
【0022】このレリーズシリンダ45は、アジャスト
用のコイルスプリングをピストン46の背面側に配置し
たものであり、このピストン46に一体に設けたプッシ
ュロッド47の先端部が前記レリーズフォーク43に連
結されている。またコイルスプリングを配置してある油
室にクラッチチューブ33が接続されている。なお、図
3における符号48は、フレキシブルホースを示し、ク
ラッチチューブ33の中間部に介在されている。
【0023】したがってレリーズシリンダ45は、クラ
ッチチューブ33を介してアキュームレータ21の出力
ポート32に連通させられ、かつこのアキュームレータ
21の入力ポート26がクラッチチューブ27を介して
クラッチマスタシリンダ4に接続されているから、結
局、レリーズシリンダ45とクラッチマスタシリンダ4
との間の油路の途中に振動緩和装置であるアキュームレ
ータ21が接続されていることになる。
【0024】つぎに、上記クラッチ制御装置の動作を説
明する。まず、車両の走行中または停車中に、手動変速
機37のシフトポジションを設定または切り換えるため
に運転者によりクラッチペダル2が踏み込まれると、ク
ラッチマスタシリンダ4のピストン9が図1における左
側に移動して油圧室10の容積が縮小する。すると、油
圧室10の油圧が上昇し、この油圧がクラッチチューブ
27,33を介してクラッチレリーズシリンダ45の油
室に伝達されるとともに、ピストン46が図3における
右側に移動し、レリーズフォーク43が支点44を中心
にして図3における反時計方向に回転する。それに伴っ
てレリーズベアリング42が図3の左方向に移動してダ
イヤフラムスプリング40の中心側の部分を押圧し、ダ
イヤフラムスプリング40がその半径方向での中間部を
中心に変形してプレッシャプレート38が図3の右方向
に後退する。すなわちクラッチディスク39のプレッシ
ャプレート38およびフライホイール37による挟圧が
解除され、クラッチが解放されてトルクの伝達が遮断さ
れる。
【0025】一方、クラッチペダル2が踏み込まれてい
ない場合には、クラッチマスタシリンダ4の油圧室10
からクラッチレリーズシリンダ45の油圧室49に対し
て油圧が伝達されないため、プッシュロッド47を図3
の右方向に押圧する力が生じず、したがってプレッシャ
プレート38はダイヤフラムスプリング40に押されて
クラッチディスク39をフライホイール37との間に挟
み付け、クラッチが係合状態になっている。したがって
エンジン34の出力トルクがクラッチ機構を介して手動
変速機35に伝達される。
【0026】クラッチペダル2を踏み込んだ場合、クラ
ッチマスタシリンダ4からクラッチレリーズシリンダ5
に至る配管経路中にオイルが封入されかつ加圧された状
態になるので、そのオイルを介して振動が伝達される。
その振動のモードは、前述したようにクラッチレリーズ
シリンダ45およびクラッチマスタシリンダ4の近傍を
節とした振動であって、その中間部での振動すなわち圧
力変動の幅が大きくなる。これに対して上述したこの発
明にかかるクラッチ制御装置は、クラッチレリーズシリ
ンダ45からクラッチマスタシリンダ4に至る油圧の経
路の中間部にアキュームレータ21を備えている。した
がってアキュームレータ21では、エンジン34の振動
に伴う油圧の大きい変動が生じるが、アキュームレータ
21はその内部のダイヤフラムスプリング24の変形に
よって圧力変動を吸収するから、クラッチマスタシリン
ダ4での油圧の変動が抑制もしくは減衰される。
【0027】前述したようにクラッチペダル2は、この
クラッチマスタシリンダ4に連結されているから、クラ
ッチマスタシリンダ4での圧力変動が抑制されることに
より、クラッチペダル2の振動が防止され、またこれを
介して車体に伝搬される振動が小さいので、いわゆるこ
もり音などの騒音を低下させ、ひいては乗り心地を向上
させることができる。
【0028】図4はクラッチレリーズシリンダ45とク
ラッチマスタシリンダ4とを接続している油路の長さ
と、油路における油圧の変動との関係を示す特性線図で
ある。図4から油路の長さ方向の中途部位における振幅
が、油路の他の部位における振幅よりも大きいことが判
る。そして、この実施例ではアキュームレータ21がそ
の全油路のほぼ中間部位に配置されているため、油圧の
変化が効率的に吸収・緩和され、クラッチマスタシリン
ダ4およびクラッチペダル2の振動や、振動に伴う騒音
の発生を確実に防止できる。
【0029】なお、全油路中でのアキュームレータ21
の位置は、その各接続口26,32に接続されているク
ラッチチューブ27,33の長さによって変化し、した
がって振動の減衰効果がこれらのクラッチチューブ2
7,33の長さによって変化する。そのため振動の減衰
効果を向上させるためには、スペース状の余裕の点で自
由度の大きい入力ポートである接続口26側のクラッチ
チューブ27の長さを変えてチューニングを行うことが
好ましい。
【0030】また、上記の装置におけるクラッチマスタ
シリンダ4およびアキュームレータ21は、車体への取
り付け位置が同じであって一体化されているから、車体
への取り付けに先立ってサブアッセンブリとして一体に
組み立て、その状態で車体に取り付けられる。その場
合、一方のクラッチチューブ27もサブアッセンブリと
して事前に組み付けられる。したがってアキュームレー
タ21が全油路の実質的な中間部に接続されているにも
拘わらず、クラッチマスタシリンダ4と一体に取り扱う
ことができるので、車体への組み付け性がきわめて良好
になる。またアキュームレータ21の設置スペースとし
て、クラッチマスタシリンダ4の周囲の空間を利用で
き、併せて一方のクラッチチューブ27の接続部がダッ
シュパネル1と平行な方向を向いていて、その取り回し
も同様の空間を利用して行うことができるので、車載性
の良好な装置とすることができる。
【0031】なお、クラッチマスタシリンダ4と振動緩
和装置としてのアキュームレータ21とは、それらのボ
デーが連結されて一体化されていればよく、両者の間の
油路の構成は、上記の例に限らず種々の態様とすること
ができる。以下、その例を示す。
【0032】図5は他の実施例を示す模式的な側面図で
あり、図6は図5の正面図である。この実施例では、ク
ラッチマスタシリンダ4における接続口19に金属製も
しくは合成樹脂製のクラッチチューブ49の一端部が接
続されており、このクラッチチューブ49の他方の端部
は、図1および図2に示す例とは異なり、クラッチマス
タシリンダ4においてダッシュパネル1に対して垂直な
方向を向いた接続口32に接続されている。このクラッ
チチューブ49は、接続口19からダッシュパネル1の
面方向にほぼ垂直に向けた第1管部50と、この第1管
部50の上端に湾曲部を介して連続しかつ下方に向けて
ダッシュパネル1の面方向に延びる第2管部51と、こ
の第2管部51の端部に湾曲部を介して連続しかつダッ
シュパネル1に対してほぼ直交する方向に向けた第3管
部52とを備えている。すなわち一方の端部である接続
口19側の端部が、ダッシュパネル1と平行な方向を向
いていることにより、クラッチチューブ49は、可及的
にダッシュパネル1と平行な面内で取り回されている。
【0033】また、アキュームレータ21の接続口26
にはクラッチチューブ33が接続されている。なお、そ
の他の構成は図1ないし図3の実施例と同様に構成され
ている。
【0034】図5および図6に示す実施例においても、
アキュームレータ21がクラッチレリーズシリンダから
クラッチマスタシリンダ4に至る全油路の中間部に接続
されていることになり、上述した実施例と同様に、エン
ジンからの振動を効果的に抑制することができる。また
クラッチマスタシリンダ4のボデー5とアキュームレー
タ21とが一体化され、かつこれらを接続しているクラ
ッチチューブ49が、ダッシュパネル1とほぼ平行な面
内で取り回されていることにより、車載性や組み付け性
が良好になる。
【0035】図7は更に他の実施例を示す模式的な側面
図であり、図8は図7の正面図である。この実施例で
は、マスタシリンダボデー5の先端部に、その軸線方向
に突出した接続口53が設けられている。この接続口5
3は、マスタシリンダボデー5内の油圧室と連通されて
おり、この接続口53と前述した接続口32とが第1の
クラッチチューブ54により接続されている。
【0036】また、マスタシリンダボデー5の側部に
は、ダッシュパネル1の面方向に向けた接続口55が形
成されており、接続口55と接続口26とが第2のクラ
ッチチューブ56により接続されている。このクラッチ
チューブ56は、その両端部をダッシュパネル1と平行
な方向に向けた接続口55,26に接続されていること
により、ダッシュパネル1と平行な面内で取り回されて
いる。
【0037】さらに、マスタシリンダボデー5の上部に
は、ほぼ垂直に突出した接続口57が設けられ、この接
続口57はマスタシリンダボデー5の内部に形成した油
路によって接続口55に連通されている。そして、この
接続口57にクラッチチューブ33が接続されている。
その他の構成は図1ないし図3の実施例と同様に構成さ
れている。
【0038】図7および図8に示す実施例では、前述し
た各実施例におけると同様に、アキュームレータ21に
よってエンジンの振動に起因する油圧の変動を抑制で
き、これに加え、アキュームレータ21の全油路におけ
る配置位置を、前記第1あるいは第2のクラッチチュー
ブ54,56の長さを変えることによって変更すること
ができ、いわゆるチューニングが容易になる。
【0039】さらに図9および図10に示す例は、アキ
ュームレータ21のクラッチマスタシリンダ4に対する
取り付け形態を変更したものである。すなわちクラッチ
マスタシリンダ4のボデー5の側面には、板状のブラケ
ット58が垂下して取り付けられており、そのブラケッ
ト58の一方の面にアキュームレータ21が固定されて
いる。このアキュームレータ21には、ダッシュパネル
1と平行な方向に向けた入力ポートである接続口26と
出力ポートである接続口32とが形成されている。これ
に対してクラッチマスタシリンダ4のボデー5には、前
記接続口26,32と平行な方向に向けた接続口59が
形成されており、この接続口59はボデー5の内部の油
室に連通している。
【0040】そしてクラッチマスタシリンダ4とアキュ
ームレータ21とを連通させるクラッチチューブ60
が、ボデー5における接続口59とアキュームレータ2
1における入力ポートである接続口26とに接続されて
いる。このクラッチチューブ60は、その長さを確保す
るために、その中間部をリザーブタンク15に巻き掛け
た状態で配置されている。その場合、クラッチチューブ
60は、ダッシュパネル1と平行な面内で取り回される
ことになるので、特に大きいスペースを要求することな
く配置することができる。さらにこのアキュームレータ
21における出力ポートである接続口32にクラッチチ
ューブ33が接続されている。
【0041】したがって図9および図10に示すように
構成した場合であっても、クラッチマスタシリンダ4と
アキュームレータ21とをサブアッセンブリとして一体
にして取り扱い、車体に対する組み付け前の組立や取り
扱いが容易になり、さらに振動減衰特性を損なうことな
く車体への取り付けの際のスペース効率を良好なものに
することができる。
【0042】なお、上記の実施例では、ダイヤフラムス
プリングの弾性変形で振動を吸収する構成のアキューム
レータを示したが、この発明では、上記のアキュームレ
ータ以外に適宜のものを使用できるのであり、例えばゴ
ムなどの弾性体の体積弾性変形によって油室の容積を変
化させて振動を吸収する形式のものなどを採用すること
ができる。さらにこの発明で使用できるクラッチチュー
ブは、上記の実施例に示したものに限定されず、ゴムホ
ースやフレキシブルホースなどを単独で使用し、もしく
は上述したものと併用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
クラッチマスタシリンダのボデーと一体化したアキュー
ムレータなどの振動緩和装置を、クラッチレリーズシリ
ンダに連通させる一方、チューブ部材を介してクラッチ
マスタシリンダに接続したから、クラッチレリーズシリ
ンダとクラッチマスタシリンダとを両端とする油路の中
間部に振動緩和装置が接続されていることになり、その
結果、クラッチレリーズシリンダ側で生じる油圧の変動
のうち、変化幅の大きい中間部の圧力変化を振動緩和装
置で吸収してクラッチマスタシリンダでの油圧の変動す
なわち振動を抑制できる。そのためクラッチペダルなど
の振動や車体に振動が伝達することによるこもり音など
の異音を防止することができる。
【0044】また振動緩和装置がクラッチマスタシリン
ダのボデーに一体化されているので、通常の車両に設け
られているダシュパネルの正面側などクラッチマスタシ
リンダの設置に許容されるスペース内に振動緩和装置を
設置でき、さらに両者が一体化されているので、これら
をサブアッセンブリ化して取り扱うことができ、その結
果、車載性および組み付け性の良好なものとすることが
できる。
【0045】また請求項2に記載した発明によれば、チ
ューブ部材の少なくとも一方の端部が、ダッシュパネル
などのクラッチマスタシリンダの取り付け面と平行な方
向に向けて振動緩和装置もしくはクラッチマスタシリン
ダに接続されているので、チューブ部材の取り回しをそ
の取り付け面と平行な方向で行うことができ、スペース
の確保が容易であるばかりか、他の部品との干渉がな
く、車載性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す模式的な側面断面図
である。
【図2】図1の実施例の模式的な正面図である。
【図3】クラッチ機構の一例を示す模式図である。
【図4】クラッチレリーズシリンダとクラッチマスタシ
リンダとを接続する油路における油圧振動の状態を示す
特性線図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す模式的な側面断面
図である。
【図6】図5に示す実施例の模式的な正面図である。
【図7】この発明の更に他の実施例を示す模式的な側面
断面図である。
【図8】図7に示す実施例の模式的な正面図である。
【図9】この発明の他の実施例を示す模式的な側面断面
図である。
【図10】図9に示す実施例の模式的な正面図である。
【符号の説明】
2 クラッチペダル 4 クラッチマスタシリンダ 21 アキュームレータ(振動緩和装置) 27 クラッチチューブ 33 クラッチチューブ 43 クラッチレリーズシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗本 智康 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチレリーズシリンダとクラッチマ
    スタシリンダとを接続する油路に、前記クラッチレリー
    ズシリンダから前記クラッチマスタシリンダに伝達され
    る油圧の変動を吸収する振動緩和装置が設けられている
    クラッチ制御装置において、 前記振動緩和装置がその内部の油室に連通する入力ポー
    トと出力ポートとを有するとともに、この振動緩和装置
    が前記クラッチマスタシリンダのボデーに一体的に設け
    られ、かつ前記入力ポートが前記クラッチマスタシリン
    ダの油室にチューブ部材によって連通され、さらに前記
    出力ポートが前記クラッチレリーズシリンダに連通され
    ていることを特徴とするクラッチ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチマスタシリンダおよびこれ
    に一体化された前記振動緩和装置が、エンジンルームの
    内壁面の所定箇所に取り付けられるとともに、前記チュ
    ーブ部材の少なくとも一方の端部が、その内壁面とほぼ
    平行な面方向に向けて前記振動緩和装置もしくはクラッ
    チマスタシリンダに接続されていることを特徴とする請
    求項1に記載のクラッチ制御装置。
JP16390596A 1996-06-04 1996-06-04 クラッチ制御装置 Pending JPH09324825A (ja)

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