JPH0932608A - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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JPH0932608A
JPH0932608A JP7203839A JP20383995A JPH0932608A JP H0932608 A JPH0932608 A JP H0932608A JP 7203839 A JP7203839 A JP 7203839A JP 20383995 A JP20383995 A JP 20383995A JP H0932608 A JPH0932608 A JP H0932608A
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air
fuel ratio
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internal combustion
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JP7203839A
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Kazuhiro Okazaki
和弘 岡崎
Naoto Miwa
直人 三輪
Isao Watabe
勲 渡部
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Denso Corp
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Denso Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】始動直後から空燃比を適切に制御する空燃比制
御装置の提供。 【構成】内燃機関1の始動検知手段と,固体電解質の酸
素イオン伝導を利用した空燃比検知手段(空燃比センサ
160)と,空燃比変更手段と,空燃比制御手段として
のマイクロコンピュータ180とを有する。空燃比セン
サ160は,起電力を出力する第一出力と,電極間に所
望の電圧を印加して電流出力を得る第二出力とを出力可
能である。制御手段は,第一の所定の時間帯T1 の間
は,空燃比センサ160の出力によらないオープン制御
を実施し,T1経過後の第二の所定時間帯T2の間は,
第一出力に基づいてオンオフ制御し,それ以降の時間帯
については空燃比センサ160の第二出力に基づいてよ
り高度のフィードバック制御を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,自動車等の内燃機
関の空燃比制御装置に関するものであり,特に内燃機関
の始動後の早期から制御を開始する空燃比制御装置に関
する。
【0002】
【従来技術】自動車等の内燃機関においては,排気ガス
の状態及び燃費を良好にするために,運転状態の広い範
囲に渡って空燃比を精度良く制御することが求められて
いる。そして,空燃比を検知するセンサとして,起電力
を出力とする旧来からある酸素センサに加えて,最近で
は広範囲の空燃比に対して精度よく検知可能な限界電流
式の空燃比センセが用いられるようになってきている。
ところが,限界電流式空燃比センサは,センサの活性化
する温度が相対的に高いため,内燃機関の始動時等にお
いて検出可能になるのに時間が掛かり,空燃比の制御の
開始が遅れてしまうという問題がある。
【0003】そこで,この問題を解決するために様々の
提案がなされている。例えば,特開平5−52140号
公報では,空燃比センサが半暖機状態(例えば,センサ
温度で400°C以上)にあり限界電流出力が安定しな
い状態では,古典的な比例・積分(PI)制御によって
制御レベルを下げて空燃比を制御し,完全に暖機状態と
なった段階に現代制御理論に基づく高度の制御を実施す
る方法が提案されている。
【0004】また,特開平7−127502号公報に
は,更に,空燃比センサの出力信号の有無を判定する手
段と,センサが活性化状態に入ったか否かを判定する判
定手段とを設けて,センサから安定した限界電流出力が
得られない早期の段階から空燃比制御を開始する方法か
提案されている。即ち,非活性段階では空燃比がリッチ
か否か程度の判定が可能なセンサを用いて,センサの出
力が得られない場合には,オープン制御を実施し,セン
サからリッチか否かの出力が得られるようになれば,比
例・積分制御を実施する。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記特開平5
−52140号公報の空燃比制御装置では,空燃比セン
サの限界電流のリッチ又はリーン出力が始まる半暖機状
態になる迄の間は有効な制御がなされず制御が遅れると
いう問題がある。一方,特開平7−127502号公報
に提案された方法は,早期から制御を開始するが,セン
サの出力信号の有無を判定する手段及びセンサが活性化
状態に入ったか否かを判定する判定手段が必要であり,
制御及び装置が複雑であるという問題がある。本発明
は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり,
装置や制御を複雑にすることなく,内燃機関の始動直後
から広い範囲に渡って空燃比を適切に制御することの出
来る空燃比制御装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は,内燃機関の始動を検知す
る始動検知手段と,固体電解質の酸素イオン伝導を利用
した空燃比検知手段と,内燃機関の空燃比を変化させる
空燃比変更手段と,上記両検知手段の出力信号を受けて
上記空燃比変更手段に操作指令を発する空燃比制御手段
とを有する内燃機関の空燃比制御装置であって,上記空
燃比検知手段は,固体電解質を活性化するための加熱手
段と,電極間に所望の電圧を印加する電圧源とを有する
と共に,酸素イオン伝導によって電極間に発生する起電
力を出力信号とする第一出力と電極間に上記所望の電圧
を印加した場合における電流出力を出力信号とする第二
出力の2種類の出力信号を出力可能なように構成されて
おり,上記制御手段は,内燃機関が始動したのち第一の
所定の時間帯T1 の間は,上記空燃比変更手段に対して
空燃比検知手段の出力によらないオープン制御を実施
し,第一の所定時間帯T1経過後の第二の所定時間帯T
2の間は,上記空燃比検知手段の第一出力をフィードバ
ックして空燃比がリツチかリーンか理論空燃比域かの判
定をし,目標とするいずれかの状態となるように上記空
燃比変更手段をオンオフ制御し,それ以降の時間帯につ
いては上記空燃比検知手段の第二出力に基づいて空燃比
のフィードバック制御を実施することを特徴とする内燃
機関の空燃比制御装置にある。
【0007】本発明において最も注目すべきことの第一
点は,空燃比検知手段は,固体電解質を活性化するため
の加熱手段と,電極間に所望の電圧を印加する電圧源と
を有すると共に,酸素イオン伝導によって電極間に発生
する起電力を出力信号とする第一出力と電極間に上記所
望の電圧を印加した場合における電流出力を出力信号と
する第二出力の2種類の出力信号を出力可能であること
である。
【0008】そして,本発明において最も注目すべきこ
との第二点は,制御手段は,内燃機関が始動した直後の
第一の所定の時間帯T1 の間は,上記空燃比変更手段に
対して空燃比検知手段の出力によらないオープン制御を
実施し,上記第一の所定時間帯T1経過後の第二の所定
時間帯T2の間は,上記空燃比検知手段の第一出力に基
づいて空燃比がリツチかリーンか理論空燃比域かの判定
をし,目標とするいずれかの状態となるように上記空燃
比変更手段をオンオフ制御し,それ以降の時間帯につい
ては上記空燃比検知手段の第二出力に基づいて空燃比の
フィードバック制御を実施することにある。
【0009】固体電解質を用いる空燃比(酸素濃度)検
知手段においては,比較的低温の状態から起電力の出力
信号が得られることが知られている。従って,本発明に
かかる空燃比検知手段では,第一出力を得ることによっ
て内燃機関始動後の早期から検知出力を得ることが出来
る。そして,制御手段は,内燃機関の始動直後から空燃
比のオープン制御を実施した後,第一出力が得られる時
間帯(T2)に達したら,上記第一出力に基づいて早期
から空燃比のフィードバック制御を開始する。なお,こ
の段階では,空燃比検知手段の出力精度は低いから,制
御装置に負担が掛からない比較的ラフな制御を実施す
る。即ち,空燃比がリツチかリーンか理論空燃比域かの
判定をし,目標とする上記いずれかの状態となるように
上記空燃比変更手段をオンオフ制御する。
【0010】そして,更に空燃比検知手段の温度が上昇
し,電流出力(第二出力)が得られる段階に達した後
(第二時間帯T2後)に,上記第二出力に基づいて空燃
比のフィードバック制御を実施する。上記のように,本
発明にかかる空燃比制御装置では,内燃機関始動後の早
期から空燃比検知手段の状態に応じた適切な制御を実施
する。また,本発明の空燃比制御装置においては,制御
モードを上記のように三段階に切り換える基準として,
内燃機関の運転履歴等に基づいて予め予測可能な時間帯
(タイムスケジュール)を用い,特開平7−12750
2号公報の装置のようにセンサ出力信号の有無を判定す
る手段やセンサが活性化状態に入ったか否かを判定する
判定手段などを用いない。従って,装置が複雑になるこ
とがなく,極めて簡素である。
【0011】なお,前記第一,第二の時間帯T1,T2
に続く第三の所定の時間帯T3の間は,前記空燃比検知
手段の第二出力に基づいて古典制御理論による空燃比の
比例・積分(PI)制御を実施し,それ以後の第四の時
間帯T4については,上記空燃比検知手段の第二出力に
基づいて現代制御理論による空燃比制御を実施すること
が好ましい。そして,空燃比検知手段の電極間に一定の
電圧を印加した場合に得られる限界電流値(第三出力)
を基に,上記第四の時間帯T4における空燃比制御を実
施することが好ましい。空燃比検知手段の電流出力は,
温度の上昇と共に安定した出力となり,やがてほぼ一定
の限界電流値が得られるようになる。従って,出力が安
定した値となるのに対応して高度の制御モードに移行す
ることが適切な対応方法である。
【0012】そして,上記時間帯T1〜T4を適切な値
に設定するために,内燃機関の暖機状態又は空燃比検知
手段の暖機状態を判定または検知する暖機判定手段を設
けて,上記所定の時間帯T1〜T4を上記暖機判定手段
の出力に基づいて決定することが好ましい。空燃比検知
手段の出力状態を決める時間は,運転状態(履歴)によ
って変化するからである。このとき,内燃機関の暖機状
態は,例えば内燃機関の水温により検知する。また,空
燃比検知手段の暖機状態とは,空燃比検知手段の活性化
状態のことであり,例えば加熱手段の抵抗値やセンサ素
子の内部インピーダンスを測定することにより検知す
る。例えば,第一の制御モード(オープン制御)におけ
る時間帯T1とセンサの電圧出力に基づく第二の制御モ
ードの時間帯T2の合計値は,運転の履歴によって変化
させ,暖機状態から始動する場合は零(なし)でよく,
冷機状態から始動する場合にはおよそ40秒以下の値で
あり,好ましくは20秒以下になるよう,センサの取付
位置やセンサの加熱手段等の調整をはかると良い。
【0013】そして,空燃比検知手段から安定した出力
が得られない第二の時間帯T2における空燃比検知手段
の目標値は,内燃機関の特性によってリーン,リッチ,
又は理論空燃比に対応した幅を持った値に設定すること
が好ましい。センサの出力精度の低い段階で,目標値の
幅を狭く設定しても意味がなく,幅を持たせた値にする
ことが適切である。また,内燃機関の始動初期において
目標とすべき空燃比のリッチ又はリーンの状態は,内燃
機関によって異なるからである。
【0014】また,この第二の時間帯T2における制御
の場合には,制御遅れ要素を設けて所定の遅延時間Td
後において前記第一出力の目標値となるようディレイ制
御することが好ましい。固体電解質を用いた空燃比検知
手段は,入力の変化に対する出力の応答に遅れがあり,
遅延時間Tdを設けることによってより適切な制御特性
とすることが出来るからである。
【0015】なお,空燃比検知手段から第一,第二出力
を得るためには,単一のセンサによることも出来るが,
第一出力を得るための第一センサと第二出力を得るため
の第二センサとを別個に設けてもよい。空燃比検知手段
に用いる酸素センサには,例えば,コップ式の空燃比セ
ンサ(図6及び実開昭60−179862号公報参
照),積層式の2セルセンサ(図7及び特開平5−12
6793号公報参照,又は図8及び特開昭62−214
347号公報参照)等がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施形態例 本例は,図1に示すように,内燃機関1の始動を検知す
る図示しない始動検知手段(エンジンスィッチ等)と,
固体電解質の酸素イオン伝導を利用した空燃比検知手段
としての空燃比センサ160と,内燃機関1の空燃比を
変化させる後述する空燃比変更手段と,上記両検知手段
の出力信号を受けて上記空燃比変更手段に操作指令を発
する空燃比制御手段としてのマイクロコンピュータ18
0とを有する内燃機関の空燃比制御装置である。
【0017】上記空燃比センサ160は,固体電解質を
活性化するための加熱手段と,固体電解質の酸素イオン
の流れを制限する拡散抵抗層又は拡散制限孔(ピンホー
ル)と,電極間に所望の電圧を印加する電圧源(バッテ
リ81)を外部に有すると共に,酸素イオン伝導によっ
て電極間に発生する起電力を出力信号とする第一出力と
電極間に上記所望の電圧を印加した場合における電流出
力を出力信号とする第二出力の2種類の出力信号を出力
可能である。
【0018】上記制御手段(マイクロコンピュータ18
0)は,図2に示すように,内燃機関1が始動したのち
第一の所定の時間帯T1 (0〜t1s)の間は,上記空燃
比変更手段に対して空燃比センサ160の出力によらな
いオープン制御を実施し,第一の所定時間帯T1経過後
の第二の所定時間帯T2(t1 〜t2s)の間は,上記空
燃比センサ160からの第一出力に基づいて空燃比がリ
ツチかリーンか理論空燃比域かの判定をし,目標とする
いずれかの状態となるように上記空燃比変更手段をオン
オフ制御し,それ以降の時間帯(t>t2 )については
上記空燃比センサ160の第二出力に基づいて空燃比の
フィードバック制御を実施する。
【0019】そして,制御手段(マイクロコンピュータ
180)は,前記第一,第二の時間帯T1,T2に続く
第三の所定の時間帯T3(t2 〜t3s)の間は,前記空
燃比センサ160の第二出力に基づいて古典制御理論に
よる空燃比の比例・積分(PI)制御を実施し,それ以
後の第四の時間帯T4(t>t3 )については,電極間
に前記一定の電圧を印加した場合における限界電流値を
出力信号とする第三の出力に基づいて現代制御理論によ
る空燃比制御を実施する。また,更に,内燃機関1の暖
機状態を判定する暖機判定手段(水温センサ140)が
設けられており,制御手段(マイクロコンピュータ18
0)は,所定の時間帯T1〜T4を上記暖機判定手段
(水温センサ140)の出力に基づいて決定する。
【0020】そして,第二の時間帯T2における空燃比
センサ160の第一出力の目標値は,本例ではリーン状
態に対応した幅を持った値に設定する。また,このと
き,制御手段(マイクロコンピュータ180)は,制御
遅れ要素を設けて所定の遅延時間Td後において前記第
一出力の目標値となるようディレイ制御し,第一出力の
目標値又は遅延時間Tdの値を,内燃機関1の暖機状態
(水温センサ140)やエミッションの状態(空燃比セ
ンサ170)など運転状態に応じて変化させる。
【0021】以下それぞれについて詳説する。図1は,
4気筒4サイクル型火花点火式内燃機関(エンジン)1
の燃料噴射制御システムに本発明が適用された例を示し
ている。エンジン1は,その動作下にて,エアクリーナ
10を通り吸気管20内に流入する空気流をこの吸気管
20内のスロットルバルブ20a及びサージタンク30
を通りインテークマニホールド40内に流入させ,この
流入空気をインテークマニホールド40内に各燃料噴射
弁41〜44により噴射される燃料タンクからの燃料と
混合して混合気を形成する(空燃比変更手段)。そし
て,この混合気を機関本体50の各気筒の燃焼室内に供
給して各点火プラグ51の点火のもとに燃焼させ,イグ
ゾーストマニホールド60および三元触媒70を通し排
気ガスとして排気管80内に排出する。
【0022】なお,各点火プラグ51は,ディストリビ
ュータ90から点火回路91との協働により配電される
高電圧を受けて点火する。また,三元触媒70はインテ
ークマニホールド60からの排気ガス中の有害成分(C
O,HC,NOx 等)を低減する役割を果たす。
【0023】燃料噴射システムは,回転数センサ110
を有しており,この回転数センサ110は,ディストリ
ビュータ90に配設されて,機関本体50の出力軸の現
実の回転数(エンジン1の現実の回転数に相当する)を
検出し,この検出結果に比例する周波数にてパルス信号
を順次発生する。ただし,回転数センサ110からのパ
ルス信号の発生数は,エンジン1の2回転(即ち,72
0°CA(クランク角))あたり24個である。
【0024】スロットルセンサ120は,スロットルバ
ルブ20aの現実の開度を検出し開度検出信号として発
生する。また,スロットルセンサ120は,アイドルス
イッチをも内蔵しており,このアイドルスイッチはスロ
ットルバルブ20aの全閉時にこれを検出し全閉検出信
号を発生する。負圧センサ130は,吸気管20内のス
ロットルバルブ20aの下流に生ずる現実の負圧を検出
し,負圧検出信号として発生する。
【0025】水温センサ140は,機関本体50の冷却
系統内の現実の冷却水温を検出し,水温検出信号として
発生する。空気温センサ150は吸気管20内のスロッ
トルバルブ20aの上流に流入する空気流の現実の温度
を空気温検出信号として発生する。第1の空燃比センサ
160は,排気管80内の三元触媒70の上流における
排気ガス中の現実の未燃焼酸素濃度を検出し,酸素濃度
検出信号として発生する。
【0026】このとき,この空燃比センサ160の酸素
濃度検出信号は機関本体50に供給される混合気の現実
の空燃比λに対しリニアな値を取る。三元触媒70の下
流に設けた第2の空燃比センサ170は,排気管80内
の三元触媒70の下流における排気ガス(エミッショ
ン)中の現実の未燃焼酸素濃度を検出し酸素濃度検出信
号として発生する。但し,この第2の空燃比センサ17
0からの酸素濃度検出信号は,空燃比λが理論空燃比λ
0 に対しリッチかリーンであるかを表す。
【0027】マイクロコンピュータ180は,CPU1
81,ROM182,RAM183,バックアップRA
M184,入力ポート185,出力ポート186および
バスライン187等により構成されている。CPU18
1は,回転数センサ110からのパルス信号,スロット
ルセンサ120からの開度検出信号および全閉検出信
号,負圧センサ130からの負圧検出信号,水温センサ
140からの水温検出信号,空気温センサ150からの
空気温検出信号,第1の空燃比センサ160からの酸素
濃度信号ならびに第2の空燃比センサ170からの酸素
濃度検出信号を入力ポート185およびバスライン18
7を通して受け,ROM182,RAM183およびバ
ックアップRAM184内の記憶データをバスライン1
87を通して受けて,コンピュータプログラムを実行
し,この実行中において,バスライン187および出力
ポート186を介し各燃料噴射弁41〜44および点火
回路91を駆動制御するために必要な演算処理を行う。
ただし,上述のコンピュータプログラムはROM182
内にあらかじめ記憶されているものである。
【0028】また,マイクロコンピュータ180はバッ
テリBaから供給された電源を第1,第2の空燃比セン
サ160,170の加熱用ヒータに供給すると共に,電
流出力(第2,第3出力)を得るための第1の空燃比セ
ンサ160への電源供給を制御している。
【0029】なお,空燃比センサ160には,各種のタ
イプのものがあり,例えば,図6に示すコップ型のもの
160a,図7,図8に示す積層式の2セルタイプのも
の160b,160c等がある。図6において,符号1
61,162,163,164は,それぞれ固体電解
質,加熱用ヒータ,内部電極及び外部電極を示す。図7
において,符号165〜169,190は,それぞれ固
体電解質,加熱用ヒータ,第一出力を取り出す第一電
極,第二出力を取り出す第二電極,拡散制限孔,及び大
気導入部を示す。図8に示すものは,図7に示す様な2
セルタイプのものに対して大気導入部を無くするように
したものである。
【0030】以上のように構成した本実施形態例におい
て,燃料噴射制御システムを作動状態におけば,マイク
ロコンピュータ180のCPU181が図5のフローチ
ャートにしたがい,ステップ200にてコンピュータプ
ログラムの実行を開始し,ステップ300にて,エンジ
ン1の360°CA毎に回転数センサ110から生ずる
各パルス信号に応答し,同回転数センサ110から順次
生ずるパルス信号の周波数に応じて内燃機関1の回転数
e を演算し,この回転数Ne ,負圧センサ130から
の負圧検出信号の値等に基づき,インテークマニホール
ド40内への燃料の基本噴射量Tp を演算し,コンピュ
ータプログラムを空燃比演算処理ルーチン400(図2
参照)に進める。
【0031】このステップ400にて実行される処理を
示したフローチャートが図2である。図2に示すフロー
チヤートは,図3に示す空燃比センサ160の4つの温
度状態を4つの時間帯に対応させてそれぞれの制御モー
ドを変更させたものである。即ち,ステップ401で,
始動スイッチ等の信号により内燃機関1の始動を検知す
ると,始めにステップ402において,空燃比センサ1
60によらないオープン制御(制御モード1)を実施す
る。次に,ステップ403において,所定の時間t1が
経過すると,ステップ404にて,空燃比センサ160
の第一出力(起電力)に基づくPI制御(制御モード
2)を実施する。
【0032】そして,ステップ405において,上記t
1を越える所定の時間t2(t2>t1)が過ぎた場合
には,ステップ406において,空燃比センサ160の
第二出力(電流値)に基づいたPI制御(制御モード
3)を実施する。そして,ステップ407において,上
記t2を越える所定の時間t3(t3>t2)が過ぎた
場合には,ステップ408において,空燃比センサ16
0の第三出力(限界電流値)に基づき現代制御理論によ
る制御(制御モード4)を実施する。
【0033】上記所定の時間t1〜t3の設定範囲は,
下記の通りである。 t1=0〜10s t2=0〜20s t3=0〜30s そして,内燃機関のコールドスタート時には,t1=6
s,t2=12s,t3=20s程度とする。また,コ
ールドスタートではなく,水温センサ140の出力から
判断して,内燃機関1が完全に暖機状態にある場合(再
始動等)には,t1〜t3は0sに設定する。その他の
場合には,水温に応じてt1〜t3をその中間値に設定
する。
【0034】そして,上記制御モード3(ステップ40
6),制御モード4(ステップ408)において,電流
出力(第2,第3出力)を得るために空燃比センサ16
0に印加する電圧Vpは, 制御モード3:Vp=−1〜+1V 制御モード4:Vp=−1〜+1V であり,通常は, 制御モード3:リーン時Vp=0.8V,リッチ時Vp
=0V 制御モード4:Vp=一定(または空燃比(A/F)に
応じた値) とする。
【0035】そして,制御モード2(ステップ404)
における第一出力の目標値は,通常は理論空燃比に対応
する0.45Vに設定する。しかしながら,内燃機関1
が,コールド状態ではリッチで運転しないといけないタ
イプのものである場合には,上記目標値を0.45〜
1.0Vの間に設定し,始動時にリッチ状態となるよう
にする。
【0036】図4は,ステップ404の処理を更に分解
した制御の1例である。即ち,ステップ404aでコー
ルド時には,ステップ404bにおいて目標値を0.7
Vに設定し,ステップ404aで非コールド時には,ス
テップ404cにおいて目標値を0.2Vに設定する。
一方,コールド状態でもリーンで運転可能な内燃機関
や,再始動時など暖機状態においてリーン運転したほう
がエミッションが低くなる場合には,始動時における上
記目標値を0.1〜0.45Vの間に設定し,始動時に
リーン状態となるようにする。
【0037】本例の空燃比制御装置の空燃比センサ16
0では,起電力の第一出力を得ることによって内燃機関
始動後の早期から空燃比センサ160の検知出力を得る
ことが出来る。そして,制御手段(マイクロコンピュー
タ180)は,内燃機関1の始動直後から空燃比のオー
プン制御を実施した後,第一出力が得られる時間帯(T
2)に達したら,第一出力に基づいて早期から空燃比の
フィードバック制御を開始する。
【0038】なお,この段階では,空燃比センサ160
の出力の精度は低いから,制御装置に負担が掛からない
比較的ラフな制御を実施する。即ち,空燃比がリツチか
リーンか理論空燃比域かという程度の判定をし,目標と
するいずれかの状態となるように空燃比変更手段をオン
オフ制御する。そして,更に空燃比検知手段の温度が上
昇し,電流出力(第二,第三出力)が得られる段階に達
した後(第二時間帯T2経過後)には,第二,第三出力
に基づいてより高度のフィードバック制御を実施する。
【0039】即ち,第一,第二の時間帯T1,T2に続
く直後の第三の所定の時間帯T3の間は,空燃比センサ
160の第二(電流)出力に基づいて古典制御理論によ
る空燃比の比例・積分(PI)制御を実施し,それ以後
の第四の時間帯T4については,空燃比センサ160の
第三(限界電流)出力に基づいて現代制御理論による空
燃比制御を実施する。上記のように,本例にかかる空燃
比制御装置では,内燃機関始動後の早期から,空燃比セ
ンサ160の活性化の程度に応じた適切な制御を実施す
る。
【0040】そして,上記時間帯T1〜T4を適切な値
に設定するために,内燃機関の暖機状態を判定する水温
センサ140を設けて,上記所定の時間帯T1〜T4を
水温センサ140の出力に基づいて決定する。そして,
本例の空燃比制御装置においては,制御モードを上記の
ように四段階に切り換える基準として,内燃機関1の運
転履歴に基づいて設定可能なタイムスケジュールを用い
ており,特開平7−127502号公報に示す従来装置
のように出力信号の有無を判定する手段やセンサが活性
化状態に入ったか否かを判定する判定手段などを必要と
しない。従って,制御モードの切り換え手順が極めて簡
素である。
【0041】実施形態例2 本例は,図9に示すように,実施形態例1において,空
燃比検知手段の第一出力を得るセンサと第二,第三出力
をうるセンサとを別体にしたもう一つの実施形態例であ
る。即ち,第一(起電力)出力を得る酸素センサ191
と第二,第三出力を得る空燃比センサ192とを排気通
路80に配置する。内燃機関1の排気通路80には,早
期に活性化する始動用触媒装置71と遅れて活性化する
メイン触媒装置72とが設けられており,酸素センサ1
91は内燃機関1の直後に配置され早期に活性化する。
一方,空燃比センサ192は,メイン触媒装置72の直
前に配置されている。
【0042】また,メイン触媒装置72の下流には,第
二の酸素センサ193が配置されており,これは,メイ
ン触媒装置72の下流の排気ガスの酸素濃度を検知する
ためのものである。そして,これらセンサ191,19
2,193の出力を比較することにより,触媒装置7
1,72の劣化や性能を判断することが出来る。上記の
ようにセンサ191,192を配置することにより,エ
ンジン始動後においてセンサ191の第一出力をより早
い時期から精度良く得て空燃比を制御することが可能と
なり,更にこれに加えて複数の触媒装置を用いたシステ
ムでの触媒劣化の検出を行うことが可能となり,空燃比
の制御精度は一段と向上する。その他については,実施
形態例1と同様である。
【0043】
【発明の効果】上記のように,本発明によれば,装置や
制御を複雑にすることなく,内燃機関の始動後から広い
範囲に渡って空燃比を適切に制御することの出来る空燃
比制御装置を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例の空燃比制御装置のシステム構成図
【図2】実施形態例の空燃比制御装置の制御フローチャ
ート
【図3】実施形態例の空燃比制御装置における制御モー
ドと空燃比センサの温度との関係を示す図
【図4】図2のステップ402の詳細図
【図5】マイクロコンピュータの大筋の動作手順を示す
【図6】実施形態例1の空燃比センサの構成の模式図
(その一)
【図7】実施形態例1の空燃比センサの構成の模式図
(その二)
【図8】実施形態例1の空燃比センサの構成の模式図
(その三)
【図9】実施形態例2の空燃比制御装置のセンサの配置
を示す図
【符号の説明】
1...内燃機関 160...空燃比センサ(空燃比検知手段) 180...マイクロコンピュータ(制御手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 27/419 G01N 27/46 327S

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の始動を検知する始動検知手段
    と,固体電解質の酸素イオン伝導を利用した空燃比検知
    手段と,内燃機関の空燃比を変化させる空燃比変更手段
    と,上記両検知手段の出力信号を受けて上記空燃比変更
    手段に操作指令を発する空燃比制御手段とを有する内燃
    機関の空燃比制御装置であって,上記空燃比検知手段
    は,固体電解質を活性化するための加熱手段と,電極間
    に所望の電圧を印加する電圧源とを有すると共に,酸素
    イオン伝導によって電極間に発生する起電力を出力信号
    とする第一出力と電極間に上記所望の電圧を印加した場
    合における電流出力を出力信号とする第二出力の2種類
    の出力信号を出力可能なように構成されており,上記制
    御手段は,内燃機関が始動したのち第一の所定の時間帯
    T1 の間は,上記空燃比変更手段に対して空燃比検知手
    段の出力によらないオープン制御を実施し,第一の所定
    時間帯T1経過後の第二の所定時間帯T2の間は,上記
    空燃比検知手段の第一出力をフィードバックして空燃比
    がリツチかリーンか理論空燃比域かの判定をし,目標と
    するいずれかの状態となるように上記空燃比変更手段を
    オンオフ制御し,それ以降の時間帯については上記空燃
    比検知手段の第二出力に基づいて空燃比のフィードバッ
    ク制御を実施することを特徴とする内燃機関の空燃比制
    御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記制御手段は,前
    記第一,第二の時間帯T1,T2に続く第三の所定の時
    間帯T3の間は,前記空燃比検知手段の第二出力に基づ
    いて古典制御理論による空燃比の比例・積分(PI)制
    御を実施し,それ以後の第四の時間帯T4については,
    上記空燃比検知手段の第二出力に基づいて現代制御理論
    による空燃比制御を実施することを特徴とする内燃機関
    の空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において,前記空燃比検知手段
    は,電極間に前記一定の電圧を印加した場合における限
    界電流値を出力信号とする第三の出力を出力可能であ
    り,前記制御手段は,第四の時間帯T4においては,上
    記第三の出力に基づいて空燃比制御を実施することを特
    徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
    おいて,更に,内燃機関の暖機状態又は空燃比検知手段
    の暖機状態を判定または検知する暖機判定手段が設けら
    れており,前記制御手段は,前記所定の時間帯T1〜T
    4を上記暖機判定手段の出力に基づいて決定することを
    特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか1項に
    おいて,前記所定の時間帯T1,T2の合計値は,0を
    含む40秒以下であることを特徴とする内燃機関の空燃
    比制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか1項に
    おいて,前記第二の時間帯T2における空燃比検知手段
    の第一出力の目標値は,内燃機関の特性によってリー
    ン,リッチ,又は理論空燃比に対応した幅を持った値に
    設定することを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において,前記制御手段は,制
    御遅れ要素を設けて所定の遅延時間Td後において前記
    第一出力の目標値となるようディレイ制御することを特
    徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7において,前記第
    一出力の目標値又は遅延時間Tdの値を,内燃機関の暖
    機状態やエミッションの状態など運転状態に応じて変化
    させるようにしたことを特徴とする内燃機関の空燃比制
    御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれか1項に
    おいて,前記第一出力に基づく空燃比の制御は,前記第
    一の時間帯T1内にある場合においても,上記第一出力
    の値が所定値を越えた場合には直ちに実施するようにし
    たことを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれか1項
    において,前記空燃比検知手段は,第一出力を得るため
    の第一センサと第二出力を得るための第二センサとを別
    個に有していることを特徴とする内燃機関の空燃比制御
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022201984A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 日立Astemo株式会社 空燃比制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022201984A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 日立Astemo株式会社 空燃比制御装置
JP2022150385A (ja) * 2021-03-26 2022-10-07 日立Astemo株式会社 空燃比制御装置

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