JPH09328338A - 複層ガラスおよびそれに用いるスペーサ - Google Patents
複層ガラスおよびそれに用いるスペーサInfo
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- JPH09328338A JPH09328338A JP8141894A JP14189496A JPH09328338A JP H09328338 A JPH09328338 A JP H09328338A JP 8141894 A JP8141894 A JP 8141894A JP 14189496 A JP14189496 A JP 14189496A JP H09328338 A JPH09328338 A JP H09328338A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】複層ガラスの防湿性能や成形加工性を向上させ
る。 【解決手段】吸湿材を含有する内側層2と、塩化ビニリ
デン系樹脂層の両側面に耐熱性のある熱可塑性樹脂層が
積層された複合多層フィルムの防湿層3が内側2の外周
側に積層されたスペーサを用いた複層ガラス1。
る。 【解決手段】吸湿材を含有する内側層2と、塩化ビニリ
デン系樹脂層の両側面に耐熱性のある熱可塑性樹脂層が
積層された複合多層フィルムの防湿層3が内側2の外周
側に積層されたスペーサを用いた複層ガラス1。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の積層体をス
ペーサとして用いた複層ガラスおよびそれに用いられる
スペーサに関する。
ペーサとして用いた複層ガラスおよびそれに用いられる
スペーサに関する。
【0002】
【従来の技術】複層ガラスは、最低2枚のガラス板をス
ペーサを介して対向させ、そのガラス板とスペーサをブ
チル系シーラントにて密着させて中空層と外気を遮断し
た後、対向しているガラス板の内面とスペーサ外周とで
構成された空隙をポリスルフィド系またはシリコーン系
で代表される常温硬化型シーリング材で封着している。
ペーサを介して対向させ、そのガラス板とスペーサをブ
チル系シーラントにて密着させて中空層と外気を遮断し
た後、対向しているガラス板の内面とスペーサ外周とで
構成された空隙をポリスルフィド系またはシリコーン系
で代表される常温硬化型シーリング材で封着している。
【0003】通常、スペーサはアルミニウム製の中空状
であり、予めガラス板の大きさに合わせて切断され、そ
の中空部に乾燥材を充填した後、各端部をコーナーキー
により接続して枠体に組み立てたもの、または中空部に
乾燥材を充填した後、各コーナー部で曲げ加工し、端部
を接続キーで継ぎ合わせて枠体に組み立てたものを用い
ている。
であり、予めガラス板の大きさに合わせて切断され、そ
の中空部に乾燥材を充填した後、各端部をコーナーキー
により接続して枠体に組み立てたもの、または中空部に
乾燥材を充填した後、各コーナー部で曲げ加工し、端部
を接続キーで継ぎ合わせて枠体に組み立てたものを用い
ている。
【0004】この場合、ペアリング工程とは別にスペー
サの切断、乾燥材充填、スペーサ組み立てといった繁雑
な工程が多く、多くの人手を要する。また、スペーサに
アルミニウムを用いる場合が多いが、アルミニウム製ス
ペーサとガラス板が接している部分が熱伝導点となり、
複層ガラスの断熱性を低下させる問題もある。
サの切断、乾燥材充填、スペーサ組み立てといった繁雑
な工程が多く、多くの人手を要する。また、スペーサに
アルミニウムを用いる場合が多いが、アルミニウム製ス
ペーサとガラス板が接している部分が熱伝導点となり、
複層ガラスの断熱性を低下させる問題もある。
【0005】これらの問題を解決するために、乾燥材を
含有する紐状の可撓性ブチルゴム等からなる樹脂製のス
ペーサを用いることが提案されている。このように樹脂
製のスペーサを用いることによって、組立作業工程が簡
略でき、さらに複層ガラスの断熱性の低下を軽減でき
る。
含有する紐状の可撓性ブチルゴム等からなる樹脂製のス
ペーサを用いることが提案されている。このように樹脂
製のスペーサを用いることによって、組立作業工程が簡
略でき、さらに複層ガラスの断熱性の低下を軽減でき
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この樹脂製のスペーサ
は、防湿性という点で不充分である。そのため、充分な
防湿性能を確保するために、可撓性ブチルゴム製スペー
サの外側に新たに防湿層を導入する必要がある。防湿層
としては、ポリイソブチレン等の低透湿性熱可塑性樹
脂、アルミニウム等の金属フィルム、塩化ビニリデン系
樹脂等の低透湿性樹脂フィルム、樹脂フィルム上に金属
層をコーティングした積層フィルム等が提案されてい
る。
は、防湿性という点で不充分である。そのため、充分な
防湿性能を確保するために、可撓性ブチルゴム製スペー
サの外側に新たに防湿層を導入する必要がある。防湿層
としては、ポリイソブチレン等の低透湿性熱可塑性樹
脂、アルミニウム等の金属フィルム、塩化ビニリデン系
樹脂等の低透湿性樹脂フィルム、樹脂フィルム上に金属
層をコーティングした積層フィルム等が提案されてい
る。
【0007】しかし、いずれも複層ガラスのエッジ、コ
ーナー部での曲げ追従性を確保するために膜厚を薄くす
ると、充分な強度が得られないために成形時に膜切れが
生じたり、膜自体の防湿性能が不充分なために防湿性が
低下する問題があった。逆に充分な防湿性能を確保する
ためにはフィルムの膜厚を厚くする必要があり、複層ガ
ラスのエッジ、コーナー部での曲げ加工が困難になるも
のであった。すなわち、膜厚の調整により成形加工性と
防湿性能とを両立させることが困難であった。
ーナー部での曲げ追従性を確保するために膜厚を薄くす
ると、充分な強度が得られないために成形時に膜切れが
生じたり、膜自体の防湿性能が不充分なために防湿性が
低下する問題があった。逆に充分な防湿性能を確保する
ためにはフィルムの膜厚を厚くする必要があり、複層ガ
ラスのエッジ、コーナー部での曲げ加工が困難になるも
のであった。すなわち、膜厚の調整により成形加工性と
防湿性能とを両立させることが困難であった。
【0008】上記フィルムのうち、塩化ビニリデン系樹
脂フィルムの場合には、金属フィルム等に比べて良好な
曲げ追従性を有しており、また有機材料中でも特に防湿
性に優れる。
脂フィルムの場合には、金属フィルム等に比べて良好な
曲げ追従性を有しており、また有機材料中でも特に防湿
性に優れる。
【0009】さらに、金属フィルムや樹脂フィルム上に
金属層をコーティングした積層フィルムに比べて安価で
ある。そのため、上記フィルムの中では、要求される性
能に充分ではないものの、成形加工性と防湿性能とを両
立させる手段として提案されている。
金属層をコーティングした積層フィルムに比べて安価で
ある。そのため、上記フィルムの中では、要求される性
能に充分ではないものの、成形加工性と防湿性能とを両
立させる手段として提案されている。
【0010】しかし、塩化ビニリデン系樹脂フィルム
は、フィルム自身の強度が低いため成形時に膜切れが生
じ、防湿層として使用したときに、塩化ビニリデン系樹
脂フィルムが本来有する優れた防湿性能が得られない。
さらに塩化ビニリデン系樹脂フィルムは塩化ビニリデン
系樹脂の耐熱性が低いため、複層ガラスの製造工程で外
側層として、溶融した熱可塑性樹脂を防湿層の塩化ビニ
リデン系樹脂フィルムに積層する際に、塩化ビニリデン
系樹脂が熱分解し、防湿層として充分な防湿性能が得ら
れない。したがって、上記のいずれの防湿材料を防湿層
として用いた場合でも良好な成形加工性と充分な防湿性
能を満足するスペーサが得られなかった。
は、フィルム自身の強度が低いため成形時に膜切れが生
じ、防湿層として使用したときに、塩化ビニリデン系樹
脂フィルムが本来有する優れた防湿性能が得られない。
さらに塩化ビニリデン系樹脂フィルムは塩化ビニリデン
系樹脂の耐熱性が低いため、複層ガラスの製造工程で外
側層として、溶融した熱可塑性樹脂を防湿層の塩化ビニ
リデン系樹脂フィルムに積層する際に、塩化ビニリデン
系樹脂が熱分解し、防湿層として充分な防湿性能が得ら
れない。したがって、上記のいずれの防湿材料を防湿層
として用いた場合でも良好な成形加工性と充分な防湿性
能を満足するスペーサが得られなかった。
【0011】本発明の目的は、防湿層として曲げ追従性
を満足する膜厚でも充分な強度と防湿性能を有する特定
の複合多層フィルムを用いることにより、複層ガラスの
製造における従来技術の問題を解決し、防湿性能に優れ
た複層ガラス板を安価にかつ簡便に提供することにあ
る。
を満足する膜厚でも充分な強度と防湿性能を有する特定
の複合多層フィルムを用いることにより、複層ガラスの
製造における従来技術の問題を解決し、防湿性能に優れ
た複層ガラス板を安価にかつ簡便に提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、2枚以上のガ
ラス板を中空層が形成されるようにその周縁部にスペー
サを介して所定の間隔で対向させてなる複層ガラスであ
って、前記スペーサが、吸湿材を含有する熱可塑性樹脂
からなる内側層と、該内側層の外周側に積層された複合
多層フィルムからなる防湿層とからなり、かつ前記複合
多層フィルムが、塩化ビニリデン系樹脂層の両側面に耐
熱性のある熱可塑性樹脂層が積層された層構造を1つ以
上含むものであることを特徴とする複層ガラスを提供す
る。
ラス板を中空層が形成されるようにその周縁部にスペー
サを介して所定の間隔で対向させてなる複層ガラスであ
って、前記スペーサが、吸湿材を含有する熱可塑性樹脂
からなる内側層と、該内側層の外周側に積層された複合
多層フィルムからなる防湿層とからなり、かつ前記複合
多層フィルムが、塩化ビニリデン系樹脂層の両側面に耐
熱性のある熱可塑性樹脂層が積層された層構造を1つ以
上含むものであることを特徴とする複層ガラスを提供す
る。
【0013】また、本発明は、2枚以上のガラス板から
なる複層ガラスの周縁部に設けられ、前記2枚以上のガ
ラス板を中空層が形成されるように対向させるスペーサ
であって、該スペーサが、吸湿材を含有する熱可塑性樹
脂からなる内側層の外側に複合多層フィルムからなる防
湿層を積層した構造を有し、かつ該複合多層フィルム
が、塩化ビニリデン系樹脂層の両側面に耐熱性のある熱
可塑性樹脂層が積層された層構造を1つ以上含むもので
あることを特徴とする複層ガラス用スペーサを提供す
る。
なる複層ガラスの周縁部に設けられ、前記2枚以上のガ
ラス板を中空層が形成されるように対向させるスペーサ
であって、該スペーサが、吸湿材を含有する熱可塑性樹
脂からなる内側層の外側に複合多層フィルムからなる防
湿層を積層した構造を有し、かつ該複合多層フィルム
が、塩化ビニリデン系樹脂層の両側面に耐熱性のある熱
可塑性樹脂層が積層された層構造を1つ以上含むもので
あることを特徴とする複層ガラス用スペーサを提供す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に図面にしたがって本発明を
さらに詳細に説明する。図1および図2は本発明の複層
ガラスの一例を示す構成断面図である。図1において、
複層ガラス1は、2枚のガラス板1a、1bが両者間に
中空層1dが形成されるように、その対向面側の周縁部
にスペーサ1cを介して所定の間隔で対向して保持され
てなる。スペーサ1cは、吸湿材を含有した熱可塑性樹
脂からなる内側層2とその外周側に積層された複合多層
フィルムからなる防湿層3とからなる。ここで、外周側
とは、ガラス板の面方向に関し、中心側に対して端面に
向かう側を指す。すなわち、内側層2は防湿層3よりも
中空層側に配されている。
さらに詳細に説明する。図1および図2は本発明の複層
ガラスの一例を示す構成断面図である。図1において、
複層ガラス1は、2枚のガラス板1a、1bが両者間に
中空層1dが形成されるように、その対向面側の周縁部
にスペーサ1cを介して所定の間隔で対向して保持され
てなる。スペーサ1cは、吸湿材を含有した熱可塑性樹
脂からなる内側層2とその外周側に積層された複合多層
フィルムからなる防湿層3とからなる。ここで、外周側
とは、ガラス板の面方向に関し、中心側に対して端面に
向かう側を指す。すなわち、内側層2は防湿層3よりも
中空層側に配されている。
【0015】図2の構成例の複層ガラスは、図1に示し
た複層ガラスと同様に、2枚のガラス板1a、1bが両
者間に中空層1dが形成されるように、その対向面側の
周縁部にスペーサ1cを介して所定の間隔で対向して保
持されてなる。この構成例におけるスペーサ1cは、内
周側から吸湿材を含有した熱可塑性樹脂からなる内側層
2、複合多層フィルムからなる防湿層3、熱硬化性樹脂
または熱可塑性樹脂からなる外側層4の順に積層されて
なる。
た複層ガラスと同様に、2枚のガラス板1a、1bが両
者間に中空層1dが形成されるように、その対向面側の
周縁部にスペーサ1cを介して所定の間隔で対向して保
持されてなる。この構成例におけるスペーサ1cは、内
周側から吸湿材を含有した熱可塑性樹脂からなる内側層
2、複合多層フィルムからなる防湿層3、熱硬化性樹脂
または熱可塑性樹脂からなる外側層4の順に積層されて
なる。
【0016】上記スペーサは、複層ガラスの対向するガ
ラス板間を所定の間隔に保つ機能、気体を封じ込め周縁
部を封着するシール機能および耐透湿機能などをそれぞ
れ有する各層からなる積層体である。この積層体を構成
する各層の機能または要求特性は以下の通りである。
ラス板間を所定の間隔に保つ機能、気体を封じ込め周縁
部を封着するシール機能および耐透湿機能などをそれぞ
れ有する各層からなる積層体である。この積層体を構成
する各層の機能または要求特性は以下の通りである。
【0017】吸湿材を含有した熱可塑性樹脂からなる内
側層2に要求される特性は、第1にガラス板1aと1b
との対向面と内側層2とによって構成されている中空層
1dの水分を吸収し、かつ外側層4や防湿層3、さらに
はガラス板1a、1bと防湿層3との界面を通過して侵
入してきた水分を吸収し、水分の中空層内への浸透を遮
蔽する性能である。第2に、ガラス板との粘着性を有
し、使用環境の変化による複層ガラスの中空層の体積変
化に追随できる性能である。
側層2に要求される特性は、第1にガラス板1aと1b
との対向面と内側層2とによって構成されている中空層
1dの水分を吸収し、かつ外側層4や防湿層3、さらに
はガラス板1a、1bと防湿層3との界面を通過して侵
入してきた水分を吸収し、水分の中空層内への浸透を遮
蔽する性能である。第2に、ガラス板との粘着性を有
し、使用環境の変化による複層ガラスの中空層の体積変
化に追随できる性能である。
【0018】したがって、内側層を形成する熱可塑性樹
脂としては、高吸湿性、低水分透過性を有し、適正な硬
度と伸度をもつ可撓性重合体が単独で、またはこのよう
な重合体に充填剤、補強剤、可塑剤、接着性付与剤また
はプロセス油等の配合剤を添加した重合体コンパウンド
が用いられる。
脂としては、高吸湿性、低水分透過性を有し、適正な硬
度と伸度をもつ可撓性重合体が単独で、またはこのよう
な重合体に充填剤、補強剤、可塑剤、接着性付与剤また
はプロセス油等の配合剤を添加した重合体コンパウンド
が用いられる。
【0019】内側層形成用熱可塑性樹脂に要求される水
蒸気透過度は[25℃、95%]相対湿度条件下で0.
1g・cm/(m2 ・day)以下が好ましく、0.0
1g・cm/(m2 ・day)以下が特に好ましい。
0.1g・cm/(m2 ・day)を超える水蒸気透過
度では、防湿層3またはガラス板1a、1bと防湿層3
の界面を通過して侵入してきた水分を遮蔽しきれず、複
層ガラスの中空層内面結露の早期発生を引き起こす。
蒸気透過度は[25℃、95%]相対湿度条件下で0.
1g・cm/(m2 ・day)以下が好ましく、0.0
1g・cm/(m2 ・day)以下が特に好ましい。
0.1g・cm/(m2 ・day)を超える水蒸気透過
度では、防湿層3またはガラス板1a、1bと防湿層3
の界面を通過して侵入してきた水分を遮蔽しきれず、複
層ガラスの中空層内面結露の早期発生を引き起こす。
【0020】上記水蒸気透過度の単位は、通常g/(m
2 ・day)を用いるが、ここでは樹脂のもつ固有の性
質としての水蒸気透過性を表すために、便宜上、厚さを
乗じたg・cm/(m2 ・day)単位として用いてい
る。なお、水蒸気透過度はJIS K7129に規定の
方法により測定される。
2 ・day)を用いるが、ここでは樹脂のもつ固有の性
質としての水蒸気透過性を表すために、便宜上、厚さを
乗じたg・cm/(m2 ・day)単位として用いてい
る。なお、水蒸気透過度はJIS K7129に規定の
方法により測定される。
【0021】これらの特性を有する内側層2形成用の熱
可塑性樹脂としては、上記特性を満足する可撓性の熱可
塑性樹脂であれば基本的に使用できる。なかでも、イソ
ブチレンやイソブチレンを主体とするブチルゴム、臭素
化ブチルゴム等のブチル系ゴムなどが特に適する。
可塑性樹脂としては、上記特性を満足する可撓性の熱可
塑性樹脂であれば基本的に使用できる。なかでも、イソ
ブチレンやイソブチレンを主体とするブチルゴム、臭素
化ブチルゴム等のブチル系ゴムなどが特に適する。
【0022】内側層2形成用の吸湿材としては、例えば
ゼオライト、アルミナ、シリカゲル等の通常複層ガラス
に用いられるものが用いられる。
ゼオライト、アルミナ、シリカゲル等の通常複層ガラス
に用いられるものが用いられる。
【0023】外側層4に要求される特性としては、対向
するガラス板間隔を一定に保つ機能を有し、使用環境の
変化による複層ガラスの中空層の体積変化に追随できる
ことを要する。この層を形成する樹脂としては適正な硬
度、強度と伸度をもつ熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂
が単独で、またはこのような樹脂に充填剤、補強剤、可
塑剤、接着性付与剤またはプロセス油等の配合剤を添加
したコンパウンが用いられる。
するガラス板間隔を一定に保つ機能を有し、使用環境の
変化による複層ガラスの中空層の体積変化に追随できる
ことを要する。この層を形成する樹脂としては適正な硬
度、強度と伸度をもつ熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂
が単独で、またはこのような樹脂に充填剤、補強剤、可
塑剤、接着性付与剤またはプロセス油等の配合剤を添加
したコンパウンが用いられる。
【0024】これらの熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂
およびそのコンパウンドは、対向するガラス板との接着
性を有することが好ましいが、場合によってはプライマ
ーを介してガラスとの接着性を発現してもよい。プライ
マーとしては、シランカップリング剤、ウレタン樹脂系
接着剤、ポリエステル樹脂系接着剤等が好適であるが、
必要な接着力が得られれば特にこれに限定されない。
およびそのコンパウンドは、対向するガラス板との接着
性を有することが好ましいが、場合によってはプライマ
ーを介してガラスとの接着性を発現してもよい。プライ
マーとしては、シランカップリング剤、ウレタン樹脂系
接着剤、ポリエステル樹脂系接着剤等が好適であるが、
必要な接着力が得られれば特にこれに限定されない。
【0025】これらの特性を有する外側層4形成用の樹
脂としては、上記特性を満足する熱可塑性樹脂材料であ
れば基本的に使用できる。具体的にはアクリル樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹
脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、チオコール系樹
脂、オレフィン系樹脂、ハロゲン化オレフィン系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂等が使用で
き、それらの変性体、共重合体、混合物、ポリマーアロ
イ等も使用できる。
脂としては、上記特性を満足する熱可塑性樹脂材料であ
れば基本的に使用できる。具体的にはアクリル樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹
脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、チオコール系樹
脂、オレフィン系樹脂、ハロゲン化オレフィン系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂等が使用で
き、それらの変性体、共重合体、混合物、ポリマーアロ
イ等も使用できる。
【0026】熱可塑性樹脂としては、なかでも塩化ビニ
ルの単独樹脂や塩化ビニルを主体とする他の単量体との
共重合樹脂等の塩化ビニル系樹脂、これらの可塑化物、
ポリウレタンなどのウレタン系樹脂等が好適に用いられ
る。
ルの単独樹脂や塩化ビニルを主体とする他の単量体との
共重合樹脂等の塩化ビニル系樹脂、これらの可塑化物、
ポリウレタンなどのウレタン系樹脂等が好適に用いられ
る。
【0027】図3は、本発明における複合多層フィルム
の一例を示す概略断面図である。防湿層3に用いられる
複合多層フィルムは、塩化ビニリデン系樹脂層(B)の
両側面に、耐熱性を有する熱可塑性樹脂層(A)、
(A’)が接着剤を介して積層された層構造を1つ以上
含むフィルムである。そして、複層ガラスの外部から中
空層1dへの水分の侵入を阻止する防湿機能をもつとと
もに、使用環境の変化による複層ガラスの中空層の体積
変化に追随してガラス板との密着性を確保する機能もあ
わせもつ。さらに、この多層フィルムは、この多層フィ
ルムのさらに外周側に溶融状態の熱可塑性樹脂を積層す
る場合に、熱分解等に起因する防湿性能低下を起こさな
い充分な耐熱性等を有する。
の一例を示す概略断面図である。防湿層3に用いられる
複合多層フィルムは、塩化ビニリデン系樹脂層(B)の
両側面に、耐熱性を有する熱可塑性樹脂層(A)、
(A’)が接着剤を介して積層された層構造を1つ以上
含むフィルムである。そして、複層ガラスの外部から中
空層1dへの水分の侵入を阻止する防湿機能をもつとと
もに、使用環境の変化による複層ガラスの中空層の体積
変化に追随してガラス板との密着性を確保する機能もあ
わせもつ。さらに、この多層フィルムは、この多層フィ
ルムのさらに外周側に溶融状態の熱可塑性樹脂を積層す
る場合に、熱分解等に起因する防湿性能低下を起こさな
い充分な耐熱性等を有する。
【0028】防湿層3を構成する塩化ビニリデン系樹脂
としては、塩化ビニリデンホモポリマーや塩化ビニリデ
ンと他のモノマーとの共重合体を使用できる。塩化ビニ
リデン系共重合体に用いるモノマーとしては、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、クロトン酸、アクリル酸、メチルアク
リレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、イソプロピルアクリレート、tert−ブチルアク
リレート、ペンチルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト等の各種アクリレート、アクリロニトリル、メタアク
リロニトリル、メタアクリル酸、前記アクリレートに対
応する各メタアクリレート等が例示される。
としては、塩化ビニリデンホモポリマーや塩化ビニリデ
ンと他のモノマーとの共重合体を使用できる。塩化ビニ
リデン系共重合体に用いるモノマーとしては、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、クロトン酸、アクリル酸、メチルアク
リレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、イソプロピルアクリレート、tert−ブチルアク
リレート、ペンチルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト等の各種アクリレート、アクリロニトリル、メタアク
リロニトリル、メタアクリル酸、前記アクリレートに対
応する各メタアクリレート等が例示される。
【0029】塩化ビニリデン系樹脂層成形時の加工性、
および塩化ビニリデン系樹脂層自体の防湿性の観点か
ら、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体等の共重合体
を用いることが好ましい。また、防湿性の観点から共重
合体中の塩化ビニリデン含量は、80〜97重量%の範
囲であることが好ましい。これらの塩化ビニリデン系樹
脂は単独で、または充填剤、補強剤、可塑剤、接着性付
与剤等を添加して用いられる。
および塩化ビニリデン系樹脂層自体の防湿性の観点か
ら、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体等の共重合体
を用いることが好ましい。また、防湿性の観点から共重
合体中の塩化ビニリデン含量は、80〜97重量%の範
囲であることが好ましい。これらの塩化ビニリデン系樹
脂は単独で、または充填剤、補強剤、可塑剤、接着性付
与剤等を添加して用いられる。
【0030】塩化ビニリデン系樹脂層の両側に接着層を
介して積層される、耐熱性を有する熱可塑性樹脂は、複
層ガラス成形時に防湿層に加わる歪みに対して、塩化ビ
ニリデン系樹脂層に膜切れ等を起こさせない充分な強
度、および成形された複層ガラスの防湿層のさらに外周
側に溶融状態の熱可塑性樹脂を積層する場合に、塩化ビ
ニリデン系樹脂層に対して熱分解等に起因する防湿性能
低下を起こさせない耐熱性および断熱性が要求される。
こうした強度、耐熱性、および断熱性の観点から、この
熱可塑性樹脂層に用いる熱可塑性樹脂材料としては、ポ
リアミド、ポリエステル、ポリカーボネート等の耐熱性
の熱可塑性樹脂材料が例示できる。なかでも強度の観点
から6ナイロン、6−66ナイロン、6−12ナイロン
等のポリアミドが好ましい。
介して積層される、耐熱性を有する熱可塑性樹脂は、複
層ガラス成形時に防湿層に加わる歪みに対して、塩化ビ
ニリデン系樹脂層に膜切れ等を起こさせない充分な強
度、および成形された複層ガラスの防湿層のさらに外周
側に溶融状態の熱可塑性樹脂を積層する場合に、塩化ビ
ニリデン系樹脂層に対して熱分解等に起因する防湿性能
低下を起こさせない耐熱性および断熱性が要求される。
こうした強度、耐熱性、および断熱性の観点から、この
熱可塑性樹脂層に用いる熱可塑性樹脂材料としては、ポ
リアミド、ポリエステル、ポリカーボネート等の耐熱性
の熱可塑性樹脂材料が例示できる。なかでも強度の観点
から6ナイロン、6−66ナイロン、6−12ナイロン
等のポリアミドが好ましい。
【0031】塩化ビニリデン系樹脂層と熱可塑性樹脂層
とを接着する接着層としては、塩化ビニリデン系樹脂層
と熱可塑性樹脂層双方に接着性を有する接着剤であれば
よく、特に限定はされないが、酸グラフトポリオレフィ
ン、熱可塑性ポリウレタン等の熱可塑性接着剤やポリエ
ステル系およびポリウレタン系の熱硬化性接着剤等が例
示できる。
とを接着する接着層としては、塩化ビニリデン系樹脂層
と熱可塑性樹脂層双方に接着性を有する接着剤であれば
よく、特に限定はされないが、酸グラフトポリオレフィ
ン、熱可塑性ポリウレタン等の熱可塑性接着剤やポリエ
ステル系およびポリウレタン系の熱硬化性接着剤等が例
示できる。
【0032】防湿層3は、塩化ビニリデン系樹脂、接着
剤、熱可塑性樹脂を押出成形機を用いて共押出しする方
法、塩化ビニリデン系樹脂層および熱可塑性樹脂層をそ
れぞれ単独で押出成形機を用いて成形した後、接着剤で
貼り合わせる方法等により製造される。
剤、熱可塑性樹脂を押出成形機を用いて共押出しする方
法、塩化ビニリデン系樹脂層および熱可塑性樹脂層をそ
れぞれ単独で押出成形機を用いて成形した後、接着剤で
貼り合わせる方法等により製造される。
【0033】こうして製造される防湿層の[25℃、9
5%]相対湿度条件下で測定した水蒸気透過度は0.2
g/(m2 ・day)以下であり、好ましくは0.1g
/(m2 ・day)以下である。
5%]相対湿度条件下で測定した水蒸気透過度は0.2
g/(m2 ・day)以下であり、好ましくは0.1g
/(m2 ・day)以下である。
【0034】防湿層の水蒸気透過度が0.2g/(m2
・day)を超えると複層ガラスの防湿層として役目を
果たせない。なお、水蒸気透過度は、JIS K712
9B法により測定できる。
・day)を超えると複層ガラスの防湿層として役目を
果たせない。なお、水蒸気透過度は、JIS K712
9B法により測定できる。
【0035】防湿層を構成する塩化ビニリデン系樹脂の
厚みは、防湿性の観点から、100μm以上が好まし
い。また加工性の観点からは、防湿層のトータルの厚み
は1000μm以下、特に800μm以下が好ましい。
したがって接着層および塩化ビニリデン系樹脂の両側に
接着層を介して積層する熱可塑性樹脂層の厚みを考慮す
ると、防湿層を構成する塩化ビニリデン系樹脂の厚み
は、100〜750μm、接着層および塩化ビニリデン
系樹脂の両側に接着層を介して積層される熱可塑性樹脂
層の厚みは、50〜700μmであることが好ましい。
厚みは、防湿性の観点から、100μm以上が好まし
い。また加工性の観点からは、防湿層のトータルの厚み
は1000μm以下、特に800μm以下が好ましい。
したがって接着層および塩化ビニリデン系樹脂の両側に
接着層を介して積層する熱可塑性樹脂層の厚みを考慮す
ると、防湿層を構成する塩化ビニリデン系樹脂の厚み
は、100〜750μm、接着層および塩化ビニリデン
系樹脂の両側に接着層を介して積層される熱可塑性樹脂
層の厚みは、50〜700μmであることが好ましい。
【0036】なお、複合多層フィルムは、透明であって
も、不透明であってもよい。透明性の程度は、複合ガラ
スの使用目的に応じて調整できる。
も、不透明であってもよい。透明性の程度は、複合ガラ
スの使用目的に応じて調整できる。
【0037】上記複合多層フィルムはそのままで複層ガ
ラスの防湿層として使用できるが、複層ガラスとして使
用される用途に応じては、複合多層フィルムを複数枚積
層しても使用できる。
ラスの防湿層として使用できるが、複層ガラスとして使
用される用途に応じては、複合多層フィルムを複数枚積
層しても使用できる。
【0038】このようにして得られる本発明における複
合多層フィルムは、水蒸気透過度が[25℃、95%]
相対湿度条件下で0.2g/(m2 ・day)以下、特
に0.1g/(m2 ・day)以下であることが好まし
い。水蒸気透過度が0.2g/(m2 ・day)を超え
るものでは複層ガラスの防湿層として役目を果たしがた
い。水蒸気透過度はJIS K7129 B法により測
定できる。
合多層フィルムは、水蒸気透過度が[25℃、95%]
相対湿度条件下で0.2g/(m2 ・day)以下、特
に0.1g/(m2 ・day)以下であることが好まし
い。水蒸気透過度が0.2g/(m2 ・day)を超え
るものでは複層ガラスの防湿層として役目を果たしがた
い。水蒸気透過度はJIS K7129 B法により測
定できる。
【0039】本発明の複層ガラスは、予め紐状に成形し
た内側層をガラス板に貼り付け、防湿層である複合多層
フィルムを積層した後、ガラス板を複層化する方法、予
め紐状に成形した内側層に防湿層である複合多層フィル
ムを積層した後、ガラス板に貼り付け、ガラス板を複層
化する方法等適宜の方法によって製造しうる。
た内側層をガラス板に貼り付け、防湿層である複合多層
フィルムを積層した後、ガラス板を複層化する方法、予
め紐状に成形した内側層に防湿層である複合多層フィル
ムを積層した後、ガラス板に貼り付け、ガラス板を複層
化する方法等適宜の方法によって製造しうる。
【0040】また、内側層を構成する吸湿剤を含有する
熱可塑性樹脂と複合多層フィルムとを、押出し成形機を
用いて所定の間隔で保持された2枚以上のガラス板の対
向面の周縁空間に、押出し機のダイ先端から同時に押出
して積層するか、ダイ先端内で予め各材料を一体化(積
層)してから押出すことによっても製造できる。
熱可塑性樹脂と複合多層フィルムとを、押出し成形機を
用いて所定の間隔で保持された2枚以上のガラス板の対
向面の周縁空間に、押出し機のダイ先端から同時に押出
して積層するか、ダイ先端内で予め各材料を一体化(積
層)してから押出すことによっても製造できる。
【0041】防湿層の外周側に熱可塑性樹脂を外側層と
して積層する方法としては、防湿層の外側に残された間
隙に外側層としてチオコール系樹脂やシリコーン系樹脂
等の常温硬化型樹脂を注入する方法、外側層として塩化
ビニル樹脂やウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂を溶融成形
する方法等が適用しうる。
して積層する方法としては、防湿層の外側に残された間
隙に外側層としてチオコール系樹脂やシリコーン系樹脂
等の常温硬化型樹脂を注入する方法、外側層として塩化
ビニル樹脂やウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂を溶融成形
する方法等が適用しうる。
【0042】本発明においては、成形と同時に対向する
ガラス板間の中空層に乾燥空気や断熱ガス、防音ガス等
の乾燥気体を吹き込むことができる。乾燥気体として乾
燥状態の空気よりも熱伝導率の低いガス、いわゆる断熱
ガスを使用することにより複層ガラスの断熱性を高めう
る。断熱ガスとしては、アルゴンガス、クリプトンガ
ス、六フッ化硫黄ガス等が好適であるが、これに限定さ
れない。
ガラス板間の中空層に乾燥空気や断熱ガス、防音ガス等
の乾燥気体を吹き込むことができる。乾燥気体として乾
燥状態の空気よりも熱伝導率の低いガス、いわゆる断熱
ガスを使用することにより複層ガラスの断熱性を高めう
る。断熱ガスとしては、アルゴンガス、クリプトンガ
ス、六フッ化硫黄ガス等が好適であるが、これに限定さ
れない。
【0043】本発明で用いられるガラス板としては、通
常の無機ガラス板以外にも例えばポリカーボネートやア
クリル樹脂のような透明材料またはこれらに表面処理を
したいわゆる有機ガラス板も使用できる。さらにガラス
板の周縁部にいわゆる暗色セラミックカラーと呼ばれる
隠蔽用のコーティングや熱線反射機能等の各種機能のコ
ーティングが施されているガラス板、加えて所定の加熱
処理による強化ガラス等を使用できる。
常の無機ガラス板以外にも例えばポリカーボネートやア
クリル樹脂のような透明材料またはこれらに表面処理を
したいわゆる有機ガラス板も使用できる。さらにガラス
板の周縁部にいわゆる暗色セラミックカラーと呼ばれる
隠蔽用のコーティングや熱線反射機能等の各種機能のコ
ーティングが施されているガラス板、加えて所定の加熱
処理による強化ガラス等を使用できる。
【0044】
【実施例】以下に製造例(例1、例2)、実施例(例
3、例4)および比較例(例5、例6、例7)を示す
が、本発明はこれに限定されない。
3、例4)および比較例(例5、例6、例7)を示す
が、本発明はこれに限定されない。
【0045】(例1)塩化ビニリデン系樹脂として呉羽
化学工業製の塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体を、
接着剤として三菱化学製モディックF3100Kを、熱
可塑性樹脂として東レ製6−66ナイロン、アミランC
M6041XFを用いた。これらの樹脂を多層のサーキ
ュラーダイを用いて共押出しすることにより、防湿層用
の複合多層フィルムを製造した。積層フィルムの厚み構
成は、以下の通りであった。
化学工業製の塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体を、
接着剤として三菱化学製モディックF3100Kを、熱
可塑性樹脂として東レ製6−66ナイロン、アミランC
M6041XFを用いた。これらの樹脂を多層のサーキ
ュラーダイを用いて共押出しすることにより、防湿層用
の複合多層フィルムを製造した。積層フィルムの厚み構
成は、以下の通りであった。
【0046】
【0047】こうして得られた複合多層フィルムの水蒸
気透過度をModern Control社製水蒸気透
過試験機Permatran−W3/31を用いて測定
したところ、[25℃、95%]相対湿度条件下で0.
1g/(m2 ・day)であった。この複合多層フィル
ムを、幅5.9mmにスリットすることによって複層ガ
ラス用の防湿層とした。
気透過度をModern Control社製水蒸気透
過試験機Permatran−W3/31を用いて測定
したところ、[25℃、95%]相対湿度条件下で0.
1g/(m2 ・day)であった。この複合多層フィル
ムを、幅5.9mmにスリットすることによって複層ガ
ラス用の防湿層とした。
【0048】(例2)塩化ビニリデン系樹脂として呉羽
化学工業製の塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体を用
い、押出機およびサーキュラーダイを用いて塩化ビニリ
デン−塩化ビニル共重合体の単層フィルムを製造した。
フィルムの厚みは、200μmであった。
化学工業製の塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体を用
い、押出機およびサーキュラーダイを用いて塩化ビニリ
デン−塩化ビニル共重合体の単層フィルムを製造した。
フィルムの厚みは、200μmであった。
【0049】こうして得られた単層フィルムの水蒸気透
過度をModern Control社製水蒸気透過試
験機Permatran−W3/31を用いて測定した
ところ、[25℃、95%]相対湿度条件下で0.1g
/(m2 ・day)であった。この単層フィルムを、幅
5.9mmにスリットすることによって複層ガラス用の
防湿層とした。
過度をModern Control社製水蒸気透過試
験機Permatran−W3/31を用いて測定した
ところ、[25℃、95%]相対湿度条件下で0.1g
/(m2 ・day)であった。この単層フィルムを、幅
5.9mmにスリットすることによって複層ガラス用の
防湿層とした。
【0050】(例3)本例における複層ガラスは、図1
に示す構成である。厚さ3mmの2枚のガラス板を6m
mの間隔で対向させてロボットに保持させ、内側層2と
防湿層3とを同時に一体で成形する押出し機のダイを2
枚のガラス板の間に挿入した。
に示す構成である。厚さ3mmの2枚のガラス板を6m
mの間隔で対向させてロボットに保持させ、内側層2と
防湿層3とを同時に一体で成形する押出し機のダイを2
枚のガラス板の間に挿入した。
【0051】このダイを用いて、[25℃、95%]相
対湿度下での水蒸気透過度が0.01g・cm/(m2
・day)、ショアA硬度が35度、伸度が300%で
あるゼオライトを含有したブチルゴムを内側層2形成用
樹脂として、例1で得た複合多層フィルムを防湿層とし
て、2枚の対向するガラス板の内面で構成された空隙に
同時に一体で成形することによって、6mmの中空層を
有する複層ガラスを得た。
対湿度下での水蒸気透過度が0.01g・cm/(m2
・day)、ショアA硬度が35度、伸度が300%で
あるゼオライトを含有したブチルゴムを内側層2形成用
樹脂として、例1で得た複合多層フィルムを防湿層とし
て、2枚の対向するガラス板の内面で構成された空隙に
同時に一体で成形することによって、6mmの中空層を
有する複層ガラスを得た。
【0052】(例4)本例における複層ガラスは、図2
に示す構成である。厚さ3mmの2枚のガラス板を6m
mの間隔で対向させてロボットに保持させ、内側層2と
防湿層3とを同時に一体で成形する押出し機のダイを2
枚のガラス板の間に挿入した。
に示す構成である。厚さ3mmの2枚のガラス板を6m
mの間隔で対向させてロボットに保持させ、内側層2と
防湿層3とを同時に一体で成形する押出し機のダイを2
枚のガラス板の間に挿入した。
【0053】このダイを用いて、[25℃、95%]相
対湿度下での水蒸気透過度が0.01g・cm/(m2
・day)、ショアA硬度が35度、伸度が300%で
あるゼオライトを含有したブチルゴムを内側層2形成用
樹脂として、例1で得た複合多層フィルムを防湿層とし
て、2枚の対向するガラス板の内面で構成された空隙
に、防湿層の外側に空隙が残る形で同時に一体で成形し
た後、防湿層の外側に残された間隙に外側層として塩化
ビニル系樹脂を溶融成形し、6mmの中空層を有する複
層ガラスを得た。
対湿度下での水蒸気透過度が0.01g・cm/(m2
・day)、ショアA硬度が35度、伸度が300%で
あるゼオライトを含有したブチルゴムを内側層2形成用
樹脂として、例1で得た複合多層フィルムを防湿層とし
て、2枚の対向するガラス板の内面で構成された空隙
に、防湿層の外側に空隙が残る形で同時に一体で成形し
た後、防湿層の外側に残された間隙に外側層として塩化
ビニル系樹脂を溶融成形し、6mmの中空層を有する複
層ガラスを得た。
【0054】(例5)厚さ3mmの2枚のガラス板を6
mmの間隔でロボットに保持させ、内側層を成形するダ
イを2枚のガラス板の間に挿入した。このダイを用い
て、[25℃、95%]相対湿度下での水蒸気透過度が
0.01g・cm/(m2 ・day)、ショアA硬度が
35度、伸度が300%であるゼオライトを含有したブ
チルゴムを2枚の対向ガラス板の内面で構成された空隙
に成形することによって、6mmの中空層を有する複層
ガラスを得た。
mmの間隔でロボットに保持させ、内側層を成形するダ
イを2枚のガラス板の間に挿入した。このダイを用い
て、[25℃、95%]相対湿度下での水蒸気透過度が
0.01g・cm/(m2 ・day)、ショアA硬度が
35度、伸度が300%であるゼオライトを含有したブ
チルゴムを2枚の対向ガラス板の内面で構成された空隙
に成形することによって、6mmの中空層を有する複層
ガラスを得た。
【0055】(例6)厚さ3mmの2枚のガラス板を6
mmの間隔でロボットに保持させ、内側層を成形するダ
イを2枚のガラス板の間に挿入した。このダイを用い
て、[25℃、95%]相対湿度下での水蒸気透過度が
0.01g・cm/(m2 ・day)、ショアA硬度が
35度、伸度が300%であるゼオライトを含有したブ
チルゴムを2枚の対向ガラス板の内面で構成された空隙
にブチルゴム層の外側に空隙が残る形で同時に一体で成
形した後、防湿層の外側に残された間隙に外側層として
塩化ビニル樹脂を溶融成形し、6mmの中空層を有する
複層ガラスを得た。
mmの間隔でロボットに保持させ、内側層を成形するダ
イを2枚のガラス板の間に挿入した。このダイを用い
て、[25℃、95%]相対湿度下での水蒸気透過度が
0.01g・cm/(m2 ・day)、ショアA硬度が
35度、伸度が300%であるゼオライトを含有したブ
チルゴムを2枚の対向ガラス板の内面で構成された空隙
にブチルゴム層の外側に空隙が残る形で同時に一体で成
形した後、防湿層の外側に残された間隙に外側層として
塩化ビニル樹脂を溶融成形し、6mmの中空層を有する
複層ガラスを得た。
【0056】(例7)厚さ3mmの2枚のガラス板を6
mmの間隔でロボットに保持させ、内側層と防湿層とを
同時に一体で成形するダイを2枚のガラス板の間に挿入
した。このダイを用いて、[25℃、95%]相対湿度
下での水蒸気透過度が0.01g・cm/(m2 ・da
y)、ショアA硬度が35度、伸度が300%であるゼ
オライトを含有したブチルゴムを内側層2形成用樹脂と
して、例2で得た塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体
の単層フィルムからなる防湿性フィルムを防湿層とし
て、2枚の対向ガラス板の内面で構成された空隙に同時
に一体で成形した後、防湿層の外側に残された間隙に外
側層として塩化ビニル樹脂を溶融成形し、6mmの中空
層を有する複層ガラスを得た。
mmの間隔でロボットに保持させ、内側層と防湿層とを
同時に一体で成形するダイを2枚のガラス板の間に挿入
した。このダイを用いて、[25℃、95%]相対湿度
下での水蒸気透過度が0.01g・cm/(m2 ・da
y)、ショアA硬度が35度、伸度が300%であるゼ
オライトを含有したブチルゴムを内側層2形成用樹脂と
して、例2で得た塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体
の単層フィルムからなる防湿性フィルムを防湿層とし
て、2枚の対向ガラス板の内面で構成された空隙に同時
に一体で成形した後、防湿層の外側に残された間隙に外
側層として塩化ビニル樹脂を溶融成形し、6mmの中空
層を有する複層ガラスを得た。
【0057】表1に例3〜7に示した複層ガラスの成形
加工性および耐久性をまとめる。成形加工性は防湿層の
膜強度で評価した。防湿性(透湿性)は、JIS R3
209、3類に規定された複層ガラスの耐久性試験にて
評価した。表1より、本発明における複合多層フィルム
を防湿層として用いることにより、高い成形加工性を実
現し、かつ優れた防湿性能を発現しうることがわかる。
加工性および耐久性をまとめる。成形加工性は防湿層の
膜強度で評価した。防湿性(透湿性)は、JIS R3
209、3類に規定された複層ガラスの耐久性試験にて
評価した。表1より、本発明における複合多層フィルム
を防湿層として用いることにより、高い成形加工性を実
現し、かつ優れた防湿性能を発現しうることがわかる。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、吸湿材を含有する熱可
塑性樹脂の外周側に特定の構造を有する複合多層フィル
ムからなる防湿層を積層した構造をもったスペーサを用
いて複層ガラスを製造することにより、優れた防湿性能
や成形加工性を発現しつつ、従来の工程からスペーサの
組み立て工程、乾燥材充填工程等が省略でき、大幅な設
備の低減、作業スペースの縮小、作業の省人化、作業時
間の短縮が可能となり、複層ガラスが低コストで提供さ
れるという顕著な効果が奏される。
塑性樹脂の外周側に特定の構造を有する複合多層フィル
ムからなる防湿層を積層した構造をもったスペーサを用
いて複層ガラスを製造することにより、優れた防湿性能
や成形加工性を発現しつつ、従来の工程からスペーサの
組み立て工程、乾燥材充填工程等が省略でき、大幅な設
備の低減、作業スペースの縮小、作業の省人化、作業時
間の短縮が可能となり、複層ガラスが低コストで提供さ
れるという顕著な効果が奏される。
【0060】また、外側層として熱硬化性樹脂または熱
可塑性樹脂を導入することによりさらに耐久信頼性を向
上させうる。
可塑性樹脂を導入することによりさらに耐久信頼性を向
上させうる。
【図1】本発明の複層ガラスの構成の一例を示す断面図
【図2】本発明の複層ガラスの構成の一例を示す断面図
【図3】本発明における複合多層フィルムの構成の一例
を示す概略断面図
を示す概略断面図
1a、1b:ガラス板 1c:スペーサ 1d:中空層 2:内側層 3:防湿層 4:外側層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 祥孝 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 中川 秀樹 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 澁谷 崇 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 田中 英明 茨城県新治郡千代田町大字下稲吉1879番3 号 (72)発明者 笠井 紀孝 東京都練馬区練馬3−10−13
Claims (7)
- 【請求項1】2枚以上のガラス板を中空層が形成される
ようにその周縁部にスペーサを介して所定の間隔で対向
させてなる複層ガラスであって、前記スペーサが、吸湿
材を含有する熱可塑性樹脂からなる内側層と、該内側層
の外周側に積層された複合多層フィルムからなる防湿層
とからなり、かつ前記複合多層フィルムが、塩化ビニリ
デン系樹脂層の両側面に耐熱性のある熱可塑性樹脂層が
積層された層構造を1つ以上含むものであることを特徴
とする複層ガラス。 - 【請求項2】前記スペーサが、防湿層の外側にさらに熱
硬化性樹脂または熱可塑性樹脂からなる層を有し、中空
層側から、吸湿材を含有する熱可塑性樹脂からなる内側
層/複合多層フィルムからなる防湿層/中空層の間隔保
持機能を有する熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂からな
る外側層を、この順に積層した構造であることを特徴と
する請求項1の複層ガラス。 - 【請求項3】前記外側層を構成する熱硬化性樹脂または
熱可塑性樹脂が、ポリウレタン樹脂または可塑化された
ポリ塩化ビニル樹脂であることを特徴とする請求項2の
複層ガラス。 - 【請求項4】前記外側層を構成する熱硬化性樹脂または
熱可塑性樹脂がプライマーを介して、2枚以上のガラス
板と接着していることを特徴とする請求項2または3の
複層ガラス。 - 【請求項5】前記内側層を構成する熱可塑性樹脂が、
[25℃、95%]相対湿度条件下で0.1g・cm/
(m2 ・day)以下の水蒸気透過度を有することを特
徴とする請求項1、2、3または4の複層ガラス。 - 【請求項6】前記複合多層フィルムが、[25℃、95
%]相対湿度条件下で0.2g/(m2 ・day)以下
の水蒸気透過度を有することを特徴とする請求項1、
2、3、4または5の複層ガラス。 - 【請求項7】2枚以上のガラス板からなる複層ガラスの
周縁部に設けられ、前記2枚以上のガラス板を中空層が
形成されるように対向させるスペーサであって、該スペ
ーサが、吸湿材を含有する熱可塑性樹脂からなる内側層
の外側に複合多層フィルムからなる防湿層を積層した構
造を有し、かつ該複合多層フィルムが、塩化ビニリデン
系樹脂層の両側面に耐熱性のある熱可塑性樹脂層が積層
された層構造を1つ以上含むものであることを特徴とす
る複層ガラス用スペーサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8141894A JPH09328338A (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 複層ガラスおよびそれに用いるスペーサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8141894A JPH09328338A (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 複層ガラスおよびそれに用いるスペーサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09328338A true JPH09328338A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15302646
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8141894A Pending JPH09328338A (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 複層ガラスおよびそれに用いるスペーサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09328338A (ja) |
-
1996
- 1996-06-04 JP JP8141894A patent/JPH09328338A/ja active Pending
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