JPH09328592A - 熱可塑性樹脂組成物及びその用途 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物及びその用途

Info

Publication number
JPH09328592A
JPH09328592A JP14556696A JP14556696A JPH09328592A JP H09328592 A JPH09328592 A JP H09328592A JP 14556696 A JP14556696 A JP 14556696A JP 14556696 A JP14556696 A JP 14556696A JP H09328592 A JPH09328592 A JP H09328592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acrylic acid
ethylene
vinyl alcohol
ionomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14556696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3616691B2 (ja
Inventor
Hitoshi Tateno
均 舘野
Nario Fujita
済生 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Mitsui Polychemicals Co Ltd
Original Assignee
Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd filed Critical Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd
Priority to JP14556696A priority Critical patent/JP3616691B2/ja
Publication of JPH09328592A publication Critical patent/JPH09328592A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3616691B2 publication Critical patent/JP3616691B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、ガスバリヤー性、成形加工性、耐ピ
ンホール性、耐衝撃性、延展性等に優れたエチレン・ビ
ニルアルコール共重合体組成物を提供するにある。 【解決手段】 ビニルアルコール含量が40〜85モル
%のエチレン・ビニルアルコール共重合体(A)と、
(メタ)アクリル酸換算で、金属カチオンで中和された
(メタ)アクリル酸含量が1〜10重量%、(メタ)ア
クリル酸エステル含量が3〜25重量%のエチレン・
(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸エステル共重
合体のアイオノマー(B)を、 A:B=85:15乃至65:35 の重量比で含有する組成物からなり、JIS K721
0(190℃、2160g荷重)で測定されるAとBの
メルトフローレート(MFR)の比が、 0.5<MFR(B)/MFR(A)<3.0 であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン・ビニル
アルコール共重合体の柔軟性、耐衝撃性、耐ピンホール
性の改良に関する。更に詳しくは、透明性、ガスバリヤ
ー性、柔軟性、耐衝撃性、耐ピンホール性、成形加工性
に優れた包装材料として好適なエチレン・ビニルアルコ
ール共重合体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ビニルアルコール含量の高いエチレン・
ビニルアルコール共重合体は、透明性、ガスバリヤー性
が優れているところから、包装材料として広く使用され
ている。しかしながら該共重合体は、成形加工性、柔軟
性、耐衝撃性、耐ピンホール性が良好でなく、また吸湿
するとガスバリヤー性が低下するところから、多くの場
合、他の材料、例えばオレフィン重合体やポリアミドな
どと積層して用いられている。
【0003】エチレン・ビニルアルコール共重合体の上
記欠点を改良する目的で、あるいはエチレン・ビニルア
ルコール共重合体と積層する他の材料との層間接着性を
改良する目的で、多くの重合体をエチレン・ビニルアル
コール共重合体に配合することが提案されてきた(例え
ば特開昭49−35482号、同49−39678号、
同50−128793号、同52−77160号公報な
ど)。
【0004】その一つとして、主としてエチレン・ビニ
ルアルコール共重合体のオレフィン重合体層への接着力
を高める目的で、エチレン・ビニルアルコール共重合体
に少量のアイオノマーを配合する方法が数多くの提案で
見られる。これらの各提案においては、アイオノマーと
して、当時市販のサーリン登録商標1605、165
0、1652、1706、1707などが使用されてき
た。
【0005】エチレン・ビニルアルコール共重合体にこ
のようなアイオノマーを配合した場合、ガスバリヤー性
がそれ程犠牲になること無くオレフィン重合体への接着
性が改良されるのみならず、該共重合体の成形加工性、
延展性、耐衝撃性、耐ピンホール性等も改良することが
可能である。しかしながらその用途によっては、耐ピン
ホール性の改善程度は充分とは言えない場合があり、そ
のためさらに高度の耐ピンホール性を達成するためにア
イオノマーの配合量を増やす方法は、透明性が犠牲とな
るため、好んで採用できるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
エチレン・ビニルアルコール共重合体の有する優れたガ
スバリヤー性、透明性を損なうことなく、一層高度な耐
ピンホール性を付与できるような改善を達成すべく検討
を行った。その結果、特定組成のエチレン多元共重合体
のアイオノマーを所定量配合することによりその目的が
達成できるとともに、成形加工性、延展性、耐衝撃性及
び積層する他材料との層間接着性などの改善も同時に行
いうることを見いだすに至り、本発明に到達した。
【0007】したがって、本発明の目的は、透明性、ガ
スバリヤー性、成形加工性、耐ピンホール性、耐衝撃
性、延展性等に優れたエチレン・ビニルアルコール共重
合体組成物を提供するにある。本発明はまた、このよう
な組成物を利用した優れた性能を示す包装材料を提供す
るにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ビニルアルコ
ール含量が40〜85モル%のエチレン・ビニルアルコ
ール共重合体(A)と、(メタ)アクリル酸換算で、金
属カチオンで中和された(メタ)アクリル酸含量が1〜
10重量%、(メタ)アクリル酸エステル含量が3〜2
5重量%のエチレン・(メタ)アクリル酸・(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体のアイオノマー(B)を、 (A):(B)=85:15〜65:35 の重量比で含有する組成物からなり、JIS K721
0(190℃、2160g荷重)で測定される(A)と
(B)のメルトフローレート(MFR)の比が、 0.5<MFR(B)/MFR(A)<3.0 であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0009】本発明はまた、上記組成物からなる包装材
料に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、アイオノマーの内で
も、(メタ)アクリル酸換算で、金属カチオンで中和さ
れた(メタ)アクリル酸含量が1〜10重量%、(メ
タ)アクリル酸エステル含量が3〜25重量%のエチレ
ン・(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸エステル
共重合体のアイオノマーを選択し、これをエチレン・ビ
ニルアルコール共重合体に特定の量比及びメルトフロー
レート比で組み合わせることが特徴であり、これによ
り、エチレン・ビニルアルコール共重合体が有する透明
性、ガスバリヤー性等を損なうことなく、成形加工性、
耐ピンホール性、耐衝撃性、延展性等を顕著に改善する
ことができる。尚、本明細書中において、(メタ)アク
リル酸とは、アクリル酸或いはメタアクリル酸を表す。
また、金属カチオンで中和された(メタ)アクリル酸の
含量は、金属カチオンの重量を考慮せずに、(メタ)ア
クリル酸の重量で表す。
【0011】本発明に用いるアイオノマーは、エチレン
と、(メタ)アクリル酸と、(メタ)アクリル酸エステ
ルとの3成分を含む共重合体であると共に、(メタ)ア
クリル酸が金属カチオンで中和されており、これらを上
記の割合で含有することにより、水素結合の強いエチレ
ン・ビニルアルコール共重合体に対しても良好な相溶性
を示し、これらから成る熱可塑性樹脂組成物は上記の予
想外の組み合わせ特性を示すものである。
【0012】一方、上記特開昭49−39678号公報
には、ポリオレフィン層とエチレン・ビニルアルコール
共重合体層からなるプラスチックボトルにおいて、少な
くとも一方の層にカルボニル基含有ポリマーを配合して
層間接着性を改善する方法が提案されており、カルボニ
ル基含有ポリマーの一つとしてアイオノマーが包含され
ること、またアイオノマーとして多元共重合体の使用可
能性について言及しているが、本発明の特定のアイオノ
マーを使用することや、これによる耐ピンホール性の改
善については、全く記載も示唆もしていないのである。
【0013】本発明で用いるエチレン・ビニルアルコー
ル共重合体は、ビニルアルコール重合成分を40〜85
モル%、好ましくは50〜75モル%の割合で含有する
ものであり、他の単量体は10ル%以下程度であれば含
有されていてもよい。かかる共重合体を得る最善の方法
は、酢酸ビニル含量が40〜85モル%、好ましくは5
0〜75モル%のエチレン・酢酸ビニル共重合体を95
%以上、好ましくは98%以上のケン化度となるように
ケン化する方法である。
【0014】共重合体中のビニルアルコール含量が前記
範囲より多くなると、耐熱性、加工性が悪くなり、また
前記範囲より少なくなるとガスバリヤー性が低下するの
で好ましくない。
【0015】エチレン・ビニルアルコール共重合体とし
てはまた、190℃、2160g荷重におけるメルトフ
ローレートが0.1〜50g/10分、とくに0.5〜
10g/10分のものを用いるのが好ましい。
【0016】本発明で用いるアイオノマーは、エチレン
・(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸エステル共
重合体のアイオノマーであり、(メタ)アクリル酸換算
で、金属カチオンで中和された(メタ)アクリル酸含量
が1.0〜10重量%、好ましくは1.5〜7重量%の
範囲にあり、好ましくは、未中和のものをも含めて全
(メタ)アクリル酸含量が5〜20重量%、より好まし
くは6〜15重量%の範囲にあり、(メタ)アクリル酸
エステル含量が3〜25重量%、好ましくは5〜20重
量%の範囲にあるものである。
【0017】ここに、(メタ)アクリル酸エステルとし
ては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸イソプロピル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸イソブチルなどを例示することが
できる。
【0018】上記共重合体において、金属カチオンで中
和された(メタ)アクリル酸含量が1.0重量%未満の
ものを用いると、エチレン・ビニルアルコール共重合体
との相容性が低下し、透明性良好な組成物を得ることが
困難となり、また金属カチオンで中和された(メタ)ア
クリル酸含量が上記範囲を越えると、アイオノマーが硬
くかつ脆くなるという問題が生じるほかに、製造が容易
でないばかりか吸湿し易くなるので、取扱性が問題とな
る。
【0019】また、上記共重合体において、(メタ)ア
クリル酸エステル含量が前記範囲より少ないものを用い
ると、組成物の透明性を維持しつつ、耐ピンホール性を
高度に改善することが難しくなる。さらに、(メタ)ア
クリル酸エステル含量を上記範囲より多くしてもそれ以
上の組成物の物性改善は期待できず、またその製造コス
トが高くなるので、好んで使用するものではない。
【0020】アイオノマーにおける金属カチオンは、リ
チウム、ナトリウム、カリウムなどの1価金属イオン、
マグネシウム、亜鉛などの2価金属イオンなどを代表例
として例示することができるが、とくにナトリウムのア
イオノマーを使用すると、耐ピンホール性の大きい組成
物が得やすいので好ましい。
【0021】アイオノマーとしてはまた、190℃、2
160g荷重におけるメルトフローレートが、0.05
〜100g/10分、とくに0.5〜10g/10分の
ものを使用するのが好ましい。
【0022】そして、透明性の良好な組成物を得るため
には、エチレン・ビニルアルコール共重合体(A)とア
イオノマー(B)のメルトフローレートの比が、0.5
<MFR(B)/MFR(A)<3.0、好ましくは
0.7<MFR(B)/MFR(A)<2.5を満足す
るようなアイオノマーを選択し、組み合わせる必要があ
る。メルトフローレート比が前記範囲を外れる場合に
は、通常の溶融混練装置によって充分な混合ができず、
透明性の優れた組成物を得ることはできない。
【0023】エチレン・ビニルアルコール共重合体と上
記アイオノマーの配合割合は、前者65〜85重量部、
好ましくは70〜80重量部に対し、後者35〜15重
量部、好ましくは30〜20重量部(合計で100重量
部)である。
【0024】アイオノマーの配合割合が前記範囲より少
ない場合には、耐ピンホール性の改良が充分でなく、一
方アイオノマーの配合割合が上記範囲を越えると、透明
性及びガスバリヤー性が損なわれるので好ましくない。
【0025】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、エチレン
・ビニルアルコール共重合体とアイオノマーを、通常の
溶融混練装置によって溶融混練することにより容易に得
ることができる。
【0026】本発明の熱可塑性樹脂組成物にはまた、必
要に応じ各種添加剤を配合することができる。このよう
な添加剤の例としては、酸化防止剤、熱安定剤、耐候安
定剤、帯電防止剤、滑剤、ブロッキング防止剤、顔料、
染料、無機充填剤などを挙げることができる。
【0027】本発明の組成物は、前述した特性を生かし
て各種包装材料に使用することができる。このような包
装材料は、フィルム(未延伸フィルム、シュリンクフィ
ルム、その他)、シート、カップ、トレイ、ボトル、チ
ューブ、缶、紙カートン、バッグインボックスなどの形
で使用することができる。これらの成形品は周知の方
法、例えば押出成形、射出成形、中空成形、圧空成形、
プレス成形などの成形方法により、容易に製造すること
ができる。これらの成形温度は、使用原料によっても異
なるが、通常180〜240℃程度である。
【0028】かかる成形品においては、本発明の組成物
のみで構成されていてもよく、また他の各種基材と2層
以上の多層構成になっていてもよい。積層しうる他の基
材としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテンの
ようなポリオレフィン類、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体、
エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体もしくはそのア
イオノマー、エチレン・(メタ)アクリル酸・(メタ)
アクリル酸エステル共重合体もしくはそのアイオノマ
ー、エチレン・(メタ)アクリル酸エステル・無水マレ
イン酸共重合体のようなエチレン共重合体類、ナイロン
6、ナイロン66のようなポリアミド、ポリエチレンテ
レフタレートのようなポリエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、紙、アルミニウム箔、アルミ蒸着フィルム、シリカ
蒸着フィルムなどを例示することができる。これらの中
では、上記ポリオレフィン類やエチレン共重合体類のよ
うなオレフィン重合体を少なくとも1層とする基材との
積層包装材料が、とくに有用である。
【0029】オレフィン重合体の積層に際し、オレフィ
ン重合体の一部又は全部を予め無水マレイン酸のような
接着性付与のモノマーでグラフト変性させておいてもよ
く、またこのようなグラフト変性オレフィン重合体を接
着層に用いて、未変性のオレフィン重合体を積層させて
もよい。
【0030】本発明の樹脂組成物を中間層とし、オレフ
ィン系樹脂等の低吸湿樹脂を両外層とするサンドイッチ
構造の積層体にすると、中間層の吸湿による悪影響(ガ
スバリヤー性の吸湿による低下など)が抑止されるので
有利である。
【0031】より具体的には、本発明の組成物をC、オ
レフィン重合体をPO、変性オレフィン重合体を変性P
O、ポリアミドをPA、ポリエチレンテレフタレートを
PET、ポリスチレンをPS、ポリ塩化ビニルをPVC
とそれぞれ表示するときに、PO/C、PO/変性PO
/C、PO/C/PO、PO/変性PO/C/変性PO
/PO、PET/C/PET、PS/C/PA/PO、
PO/紙/PO/C/POの如き構成とすることができ
る。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0033】以下の実施例における物性評価方法は次の
通りである。 ・光学性(HAZE) JIS K6714に従い測定した。 ・引張物性 JIS K6781に従い、引張速度500mm/mi
nで引張試験を行い、破断点における荷重をフィルム試
験片の巾と厚みで割って破断点応力を求め、その時の伸
びを破断点伸びとして求めた。 ・酸素透過度 Modern Control,Inc.社製酸素透過
率測定装置(OX−TRAN TWIN)を用い、50
%相対湿度下、23℃、48時間のコンディショニング
を行った後に酸素透過度を測定した。 ・ゲルボフレックス試験 東洋精機製ゲルボフレックス測定機を用い、捻り角度4
40度、ストローク152.4mmの条件でフィルムを
屈曲したときのピンホールを計数した。 (1)室温試験では、室温で所定回数屈曲したときのピ
ンホールを計数。 (2)−10℃試験では、−10℃で1000回屈曲し
たときのピンホールを計数。 ・層間接着強度 該当する界面の一部を剥がした後、試験片を引張試験機
を用いて角度90度、クロスヘッド速度300mm/m
inで引っ張ったときの最大強度を求めた。
【0034】実施例1〜5、比較例1 エチレン・ビニルアルコール(EVOH;クラレ製エバ
ールEP F101A、32モル%エチレン、MFR
(190℃)=1.3g/10min)と、表1に記載
した構造を持つエチレン・メタクリル酸・アクリル酸イ
ソブチルエステルのアイオノマーを、表1記載の組成比
でドライブレンドし、50mm径のスパイラルダイを装
着した30mm口径押出機で、樹脂温度215℃、フィ
ルム厚み30μm、フィルム膨比2.3でインフレーシ
ョンフィルムを作成した。一方、比較例1では、EVO
H(クラレ製エバールEP F101A)単味を、実施
例1〜5と同一の方法でインフレーションフィルムを作
成した。
【0035】得られたフィルムにつき、透明性(ヘイ
ズ)測定、引張試験、酸素透過度測定、ゲルボフレック
ス試験(室温)を行った。その結果、表1及び2に記載
のように、実施例1〜5の樹脂組成フィルムは、比較例
1のEVOHフィルムとほぼ同等の透明性と酸素透過度
を示しつつ、柔軟性及び特に耐ピンホール性が著しく改
良されている。
【0036】比較例2、3 各樹脂組成比を変更した以外は、全て実施例1と同一に
評価を行った。EVOHに対し、アイオノマー組成量が
少な過ぎると、比較例2のごとく耐ピンホール性の改良
効果が十分でない。また、EVOHに対し、アイオノマ
ー組成量が多過ぎると、比較例3のごとく透明性と酸素
バリアー性が損なわれる。
【0037】比較例4 実施例1で用いたアイオノマーのメタクリル酸が全く中
和されていない構造を有するエチレン・メタクリル酸・
アクリル酸イソブチルエステル共重合体を用いた以外
は、全て実施例1と同一に評価を行った。エチレンアイ
オノマー成分中の中和メタクリル酸含量が少な過ぎ、ま
た、EVOHとアイオノマーのメルトフローレートの比
が前記範囲に入っていないと比較例4のごとく透明性が
損なわれる。
【0038】比較例5 アイオノマーをエチレン・アクリル酸エチルエステル共
重合体(EA含量19重量%、MFR=5g/10mi
n)に変えた他は、全て実施例1と同一に評価を行っ
た。比較例4と同様、エチレンアイオノマー成分中の中
和メタクリル酸含量が少な過ぎ、また、EVOHとアイ
オノマーのメルトフローレートの比が前記範囲に入って
いないと比較例5のごとく透明性が損なわれる。
【0039】比較例6、7 アイオノマーをエチレン・アクリル酸共重合体のアイオ
ノマーに変えた他は、全て実施例1と同一に評価を行っ
た。アイオノマー成分中のアクリル酸エステル含量が前
記範囲に入っていないと組成物の透明性を維持しつつ耐
ピンホール性を高度に改善することは困難である。
【0040】実施例6、比較例8 実施例1と同一の樹脂組成物を芯層とし、外層を直鎖状
低密度ポリエチレン樹脂(三井石油化学製ウルトゼック
ス2022L)、接着層を無水マレイン酸変性ポリオレ
フィン樹脂(三井石油化学製アドマーSF730)とす
る3種5層キャストフィルム(厚み比5/2/3/2/
5の85μm厚積層フィルム)を、800mm幅コート
ハンガーダイを装着した多層共押出キャスト成形機(押
出機シリンダー口径:外層/接着層/芯層=65/50
/50mmφ)を用い、表3記載の成形条件で作成し
た。一方、比較例8では、EVOH(クラレ製エバール
EP F101A)単味を芯層とした他は、実施例6と
同一の方法で3種5層キャストフィルムを作成した。
【0041】得られたフィルムにつき、透明性(ヘイ
ズ)測定、酸素透過度測定、ゲルボフレックス試験(−
10℃)、層間剥離試験を行った。その結果、表3に記
載のように、本発明の樹脂組成物からなる1層を有する
実施例6の多層フィルムは、比較例8のEVOH層を有
する多層フィルムとほぼ同等の透明性と酸素透過度を示
しつつ、層間接着性と耐ピンホール性が著しく改良され
ている。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、エチレン・ビニルアル
コール共重合体の透明性、ガスバリヤー性をそれ程犠牲
にすることなく、その成形加工性、耐衝撃性、延展性、
耐ピンホール性などを改良することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 29/04 23:26)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニルアルコール含量が40〜85モル
    %のエチレン・ビニルアルコール共重合体(A)と、
    (メタ)アクリル酸換算で、金属カチオンで中和された
    (メタ)アクリル酸含量が1〜10重量%、(メタ)ア
    クリル酸エステル含量が3〜25重量%のエチレン・
    (メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸エステル共重
    合体のアイオノマー(B)を、 A:B=85:15乃至65:35 の重量比で含有する組成物からなり、JIS K721
    0(190℃、2160g荷重)で測定されるAとBの
    メルトフローレート(MFR)の比が、 0.5<MFR(B)/MFR(A)<3.0 であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 エチレン・(メタ)アクリル酸・(メ
    タ)アクリル酸エステル共重合体のアイオノマーの金属
    カチオンが、カリウム、ナトリウム、リチウム、マグネ
    シウム及び亜鉛から選ばれた少なくとも1つの金属カチ
    オンである請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の熱可塑性樹脂組成
    物からなる少なくとも1層を有することを特徴とする包
    装材料。
  4. 【請求項4】 少なくとも1層のオレフィン重合体層を
    含む請求項3記載の包装材料。
JP14556696A 1996-06-07 1996-06-07 熱可塑性樹脂組成物及びその用途 Expired - Fee Related JP3616691B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14556696A JP3616691B2 (ja) 1996-06-07 1996-06-07 熱可塑性樹脂組成物及びその用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14556696A JP3616691B2 (ja) 1996-06-07 1996-06-07 熱可塑性樹脂組成物及びその用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09328592A true JPH09328592A (ja) 1997-12-22
JP3616691B2 JP3616691B2 (ja) 2005-02-02

Family

ID=15388094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14556696A Expired - Fee Related JP3616691B2 (ja) 1996-06-07 1996-06-07 熱可塑性樹脂組成物及びその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3616691B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1464480A1 (en) * 2003-03-31 2004-10-06 Tohcello Co., Ltd. Gas barrier laminated film and a process for producing same
JP2006026986A (ja) * 2004-07-14 2006-02-02 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd 積層体
US7834089B2 (en) * 2007-05-08 2010-11-16 E. I. Du Pont De Nemours And Company Ionomeric ethylene vinyl alcohol compositions
JP2012092290A (ja) * 2010-09-29 2012-05-17 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 樹脂組成物およびそれを用いた多層構造体
CN102905894A (zh) * 2010-05-21 2013-01-30 三菱瓦斯化学株式会社 合成树脂叠层体
WO2020154167A1 (en) * 2019-01-25 2020-07-30 Michelman, Inc. Ethylene vinyl alcohol copolymer/ethylene acrylic acid copolymer blend barrier coatings

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1464480A1 (en) * 2003-03-31 2004-10-06 Tohcello Co., Ltd. Gas barrier laminated film and a process for producing same
JP2006026986A (ja) * 2004-07-14 2006-02-02 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd 積層体
US7834089B2 (en) * 2007-05-08 2010-11-16 E. I. Du Pont De Nemours And Company Ionomeric ethylene vinyl alcohol compositions
CN101679706B (zh) 2007-05-08 2013-02-06 纳幕尔杜邦公司 乙烯乙烯醇组合物
CN102905894A (zh) * 2010-05-21 2013-01-30 三菱瓦斯化学株式会社 合成树脂叠层体
US9731481B2 (en) 2010-05-21 2017-08-15 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Synthetic resin laminate
JP2012092290A (ja) * 2010-09-29 2012-05-17 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 樹脂組成物およびそれを用いた多層構造体
WO2020154167A1 (en) * 2019-01-25 2020-07-30 Michelman, Inc. Ethylene vinyl alcohol copolymer/ethylene acrylic acid copolymer blend barrier coatings
US20220112346A1 (en) * 2019-01-25 2022-04-14 Michelman, Inc. Ethylene vinyl alcohol copolymer/ethylene acrylic acid copolymer blend barrier coatings

Also Published As

Publication number Publication date
JP3616691B2 (ja) 2005-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5034281A (en) Resin compositions and multi-layered structures utilizing the same
EP0797625B1 (en) Thermoplastic resin composition and its use
JP2836943B2 (ja) 樹脂組成物および多層構造体
WO1999011707A1 (en) Resin composition
US5278229A (en) Polyolefin composition and the use thereof
US5177138A (en) Resin composition including a saponified ethylene-vinyl acetate copolymer, polyolefin, a graft copolymer and hydrotalcite
EP0483696B1 (en) A polyolefin composition and the use thereof
JP3626591B2 (ja) 樹脂組成物
JPH09328592A (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びその用途
JPH04233963A (ja) 粘り強くしたエチレン(ビニルアルコール)共重合体樹脂
US5280065A (en) Saponified ethylene-vinyl acetate copolymer composition and the use thereof
JP3737547B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びその用途
JP4133997B2 (ja) スクラップ回収法および多層構造体
JP4524513B2 (ja) ポリアミド系積層フィルム
JPH1177928A (ja) ポリアミド系樹脂積層フィルム
JPH01279949A (ja) 樹脂組成物及び積層体
JPH0388837A (ja) 樹脂組成物
JP3629096B2 (ja) 樹脂組成物およびその用途
US5037703A (en) Multilayered structure
JP3489901B2 (ja) 樹脂組成物および積層体
JPH06316661A (ja) 樹脂組成物および積層体
JPH04253749A (ja) 樹脂組成物および多層構造体
JPH069833A (ja) 樹脂組成物
JPH0664116A (ja) 多層積層体
JPH08267673A (ja) 積層体およびその用途

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040611

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040706

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041108

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071112

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees