JPH09329179A - ビスカスダンパー - Google Patents

ビスカスダンパー

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JPH09329179A
JPH09329179A JP8165103A JP16510396A JPH09329179A JP H09329179 A JPH09329179 A JP H09329179A JP 8165103 A JP8165103 A JP 8165103A JP 16510396 A JP16510396 A JP 16510396A JP H09329179 A JPH09329179 A JP H09329179A
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Tatsuo Tanaka
龍雄 田中
Mitsuo Kuzukawa
光雄 葛川
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Fukoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力振動に対して高い減衰が得られ、しか
も、広い振動周波数域にわたって高減衰特性が得られる
ようにするものである。 【構成】 鋼性材料からなる筒状のケーシング部材1
と、この筒状のケーシング部材1の軸中心に設け、鋼性
材料からなる内筒部材2と、ケーシング部材1の上端部
とこの内筒部材2の上端部との間を内筒シール部材3を
介して液密に固着した弾性カバー部材4と、ケーシング
部材1の下端部とこの内筒部材2の下端部との間を外筒
シール部材8を介して液密に固着した弾性本体部材7
と、ケーシング部材1、内筒部材2、弾性カバー部材4
および弾性本体部材7から構成される容器に封入された
高粘性液10と、中心に設けられた透穴に内筒部材2が
貫通し、ケーシング部材1の内側に位置決めされる第1
の隔壁部材9と、中心に設けられた透穴に内筒部材2が
貫通して固定され、かつ、第1の隔壁部材9との間に所
定の距離だけ離間して設けられた減衰板6とから構成し
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビスカスダンパー
に関し、特に、広範囲な振動周波数域にわたって高減衰
特性を示すことができるビスカスダンパーに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のビスカスダンパーは、例えば、実
用新案公開・平成3年第12641号に提案されてい
る。このビスカスダンパーの構造は、下記の通りであ
る。 (a)防振連結されるべき一方の部材に取り付けられる
内筒金具と、(b)該内筒金具の径方向外側にそれぞれ
所定距離を隔てて配された、軸方向に相互に所定寸法離
隔して位置せしめられてなる第1の金属スリーブおよび
第2の金属スリーブと、(c)前記内筒金具と前記第1
の金属スリーブおよび第2の金属スリーブとの間に介装
せしめられて、それらを弾性的に連結する筒状のゴム弾
性体と、(d)該ゴム弾性体の軸方向中央部分に位置し
て、周方向に連続して形成せしめられた、前記第1の金
属スリーブと前記第2の金属スリーブとの軸方向端部に
おいて、外周面上に開口する環状のポケット部と、
【0003】(e)周方向に分散された複数ピースから
構成されて全体として環状形状を呈し、前記ポケット部
内に径方向外方から嵌め込まれ、その外周縁部を前記第
1の金属スリーブと第2の金属スリーブとの軸方向端部
間で挟持されて、該ポケット部内に配設せしめられるこ
とにより、かかるポケット部内を軸方向両側部分に仕切
ると共に、その内周面と該ポケット部の底面との間に、
それら両側部分を相互に連通する所定間隔の狭窄部を形
成する仕切部材と、(f)前記第1の金属スリーブと前
記第2の金属スリーブの外周面に外嵌固定せしめられ
て、前記ポケット部の開口を閉塞することにより、所定
の非圧縮性流体が封入された流体室を該ポケット部内に
形成すると共に、前記仕切部材を保持する、防振連結さ
れるべき他方の部材に取り付けられる外筒金具とを含ん
で構成され、(g)前記内筒金具と前記外筒金具との間
への軸方向の振動入力時に、前記流体室内において、
(h)前記狭窄部を通じての流体の流動が生ぜしめられ
るようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ビスカスダンパーは、外部から入力する振動が外筒金具
に伝わり、この外筒金具が軸方向に振動した時、内筒金
具と第1の金属スリーブとを弾性的に連結する筒状の
(上方の)ゴム弾性体および内筒金具と第2の金属スリ
ーブとを弾性的に連結する筒状の(下方の)ゴム弾性体
が、流体の液圧を吸収するため、仕切部材によって形成
される所定間隔の狭窄部を流れる流体の流量が減り、高
い減衰が得られず、図5に示す振動周波数対減衰力特性
図において、特性曲線S1で示すように、高い減衰を示
す振動周波数域が狭いという問題があった。したがっ
て、本発明の目的は、高い減衰が得られ、しかも、広い
振動周波数域にわたって高減衰特性が得られるようにす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のビスカスダンパ
ーは、鋼性材料からなる筒状のケーシング部材と、こ
の筒状のケーシング部材の軸中心に設け、鋼性材料から
なる内筒部材と、上記筒状のケーシング部材の上端部
とこの内筒部材の上端部との間を液密に固着した弾性カ
バー部材と、上記筒状のケーシング部材の下端部とこ
の内筒部材の下端部との間を液密に固着した弾性本体部
材と、上記の筒状のケーシング部材、内筒部材、弾性
カバー部材および弾性本体部材から構成される液密な容
器内に封入された高粘性液と、中心に透穴が設けら
れ、この透穴に内筒部材が貫通し、筒状のケーシング部
材の内側に位置決めされる第1の隔壁部材と、中心に
透穴が設けられ、この透穴に内筒部材が貫通して固定さ
れ、かつ、第1の隔壁部材との間に所定の距離だけ離間
して設けられた減衰板とから構成し、筒状のケーシン
グ部材の内周面と減衰板の外周面との間に高粘性液が通
る第1の流体通路が形成され、筒状のケーシング部材に
加わる上下方向の振動を減衰し、あるいは、内筒部材に
加わる上下方向の振動を減衰するものである。
【0006】また、この場合、上記第1の隔壁部材は、
減衰板を挟んで上方に、あるいは、下方に、所定の距離
だけ離間して、選択的に設けたものである。また、さら
に、上記減衰板を挟んで上方に第1の隔壁部材を、下方
に第2の隔壁部材をそれぞれ所定の距離だけ離間して設
けたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るビスカスダン
パーの一実施例を示す断面図である。図において、1は
円筒形状のケーシング部材であり、このケーシング部材
1は、鋼性材料で作られており、軸方向に開口してお
り、その内周面には、下記の第1の隔壁部材を位置決め
する段部が設けられている。2は内筒部材であり、この
内筒部材2は、鋼性材料で作られており、軸方向に開口
しており、上記ケーシング部材1の中心軸に位置決めさ
れる。3は円筒シール部材であり、この内筒シール部材
3は、鋼性材料で作られており、軸方向に開口してお
り、内筒部材2に液密に挿入される。4は弾性カバー部
材であり、この弾性カバー部材4は、ゴムなどの弾性体
で作られており、断面がMの字形であり、その中心部に
設けられた透穴に円筒シール部材3が貫通し、この弾性
カバー部材4がこの内筒シール部材3の下端部に接着な
どにより液密に固着される。
【0008】5はクランプバンドであり、このクランプ
バンド5は、弾性カバー部材4の外周部の内周面をケー
シング部材1の上端部の外周面に取付けたのち、そのバ
ンド径を絞ったときに両者は液密に固定する。6は円板
形状の減衰板であり、この減衰板6は、その中心部に設
けられた透穴に内筒部材2を挿入し、その段部にこの減
衰板6が位置決めされる。7は弾性本体部材であり、こ
の弾性本体部材7は、ゴムなどの弾性体で作られてお
り、その中心部に設けられた透穴に円筒シール部材3が
貫通し、この弾性本体部材7がこの内筒シール部材3の
下端部に接着などにより液密に固着される。8は外筒シ
ール部材であり、この外筒シール部材8は、鋼性材料で
作られており、軸方向に開口しており、その内周面には
弾性本体部材7の外周面が接着などにより液密に固着さ
れる。また、この外筒シール部材8の外周面は、ケーシ
ング部材1の下端部の内周面に液密に固着される。
【0009】9は第1の隔壁部材であり、この第1の隔
壁部材9は、その中心部に透穴9Aが設けられている。
10はシリコーンオイルなどの高粘性液であり、この高
粘性液10は、ケーシング部材1、内筒部材2、弾性カ
バー部材4、および弾性本体部材7から構成される容器
に封入される。そして、ケーシング部材1の内周面と減
衰板6の外周面との間隔は、高粘性液10が通過する流
体通路11を形成する。なお、12および13は、例え
ばエンジンの筐体14をケーシング部材1に取り付ける
ための取付けボルトおよびナットである。15および1
6は、例えば車体17に内筒部材2を取り付けるための
取付けボルトおよびナットである。
【0010】次に、上記構成のビスカスダンパーの組み
立て工程について説明する。まず、第1の隔壁部材9を
ケーシング部材1の内周面に形成された段部に位置決め
する。そして、内筒部材2の下端部の外周面に弾性本体
部材7の内周面を接着などにより液密に固着する一方、
外筒シール部材8の内周面に弾性本体部材7の外周面を
接着などにより液密に固着する。そして、この内筒部材
2を減衰板6の中心部に設けられた透穴に通したのち、
その内筒部材2の内周面に形成された段部に、この減衰
板6を位置決めする。そして、この外筒シール部材8を
ケーシング部材1の下端部に圧入したのち、ケーシング
部材1の下端を内側にかしめることにより、ケーシング
部材1の下端部に外筒シール部材8を液密に固定するこ
とができる。そして、ケーシング部材1、内筒部材2、
および弾性本体部材7から構成される液体容器に高粘性
液10を注入する。
【0011】そして、内筒シール部材3を弾性カバー部
材4の中心部に設けられた透穴に通したのち、その内筒
シール部材3の下端部の外周面に弾性カバー部材4の透
穴の内周面を接着などにより液密に固着する。そして、
この内筒シール部材3を内筒部材2に挿入する。そし
て、この弾性カバー部材4の外周面をケーシング部材1
の上端部に被せたのち、クランプバンド5で液密に固着
することができる。そして、内筒部材2の軸穴および車
体17の透穴に取付けボルト15を通したのち、ナット
16で締め付け、固定することができる。
【0012】この構成のビスカスダンパーの減衰動作
は、外部から振動が入力して、高粘性液10に振動が伝
わったとき、第1の隔壁部材9と減衰板6とで挟まれた
高粘性液10は体積変化により、流体通路11を流れ
る。このとき、せん断抵抗が生じて大きな減衰が発揮す
ることができ、図5に示す振動周波数対減衰力特性図に
おいて、特性曲線S2で示すことができる。この場合、
減衰板6の上方に第1の隔壁部材9が設けられているの
で、高粘性液10の液圧が高まり、高い減衰を得ること
ができる。また、外部から振動が入力して、高粘性液1
0が上下したとき、空気を巻き込むという現象を抑える
ことができるので、空気の巻き込みによる減衰の低下を
防ぐことができる。
【0013】図2は本発明に係るビスカスダンパーの他
の実施例を示す断面図であり、減衰板6の下方に第1の
隔壁部材9を設けた場合である。なお、この構成のビス
カスダンパーの組立て工程および減衰動作については、
図1と同様であることはもちろんであるが、図5に示す
振動周波数対減衰力特性図において、特性曲線A3で示
すことができる。
【0014】図3に本発明に係るビスカスダンパーの更
に他の実施例を示す断面図であり、減衰板6を挟んで、
上方に第1の隔壁部材9を設け、下方に第2隔壁部材1
8を設けた場合である。なお、この構成のビスカスダン
パーの組立て工程および減衰動作については、図1と同
様であることはもちろんであるが、図5に示す振動周波
数対減衰力特性図において、特性曲線S4で示すことが
できる。また、上記の説明では、外部から入力する振動
が筒状のケーシング部材1に加わる場合について説明し
たが、これに限定せず、外部から入力する振動が内筒部
材2に加わる場合についても同様に減衰動作することは
もちろんである。
【0015】図4は図1〜図3の弾性本体部材の他の実
施例を示す断面図である。この図において、19は積層
形弾性本体部材であり、この積層形弾性本体部材19
は、複数の筒形ゴム本体部材20と複数の筒形金属プレ
ート部材21を交互に積層して構成したものであり、こ
の実施例では、4枚の筒形ゴム本体部材20A〜20D
と3枚の筒形金属プレート部材21A〜21Cを交互に
積層して構成したものである。なお、この構成の積層形
弾性本体部材19を用いたビスカスダンパーの断面図は
図示しないが、その組立て工程および減衰動作について
は、図1〜図3と同様であることはもちろんである。ま
た、以上の実施例では、弾性本体部材7あるいは積層形
弾性本体部材19をケーシング部材1に液密に固着する
ため、外筒シール部材8を用いたが、これに限定せず、
直接、ケーシング部材1に液密に固着してもよいことは
もちろんである。同様に、弾性カバー部材4を内筒部材
2に液密に固着するため、内筒シール部材3を用いた
が、これに限定せず、直接、内筒部材2に液密に固着し
てもよいことはもちろんである。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るビスカスダンパーによれば、高い減衰が得られ、しか
も、広い振動周波数域にわたって高減衰特性が得られる
などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビスカスダンパーの一実施例を示
す断面図である。
【図2】本発明に係るビスカスダンパーの他の一実施例
を示す断面図である。
【図3】本発明に係るビスカスダンパーの更に他の一実
施例を示す断面図である。
【図4】図1〜図3における弾性本体部材の他の実施例
を示す断面図である。
【図5】従来と本発明の振動周波数・減衰量特性を示す
図である。
【符号の説明】
1 筒状のシーケンス部材 2 内筒部材 3 内筒シール部材 4 弾性カバー部材 5 クランプバンド 6 減衰板 7 弾性本体部材 8 外筒シール部材 9 第1の隔壁部材 10 高粘性液 11 流体通路 18 第2の隔壁部材 19 積層形弾性本体部材 20 筒形ゴム本体部材 21 筒形金属プレート部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼性材料からなる筒状のケーシング部材
    と、 この筒状のケーシング部材の軸中心に設け、鋼性材料か
    らなる内筒部材と、 上記筒状のケーシング部材の上端部とこの内筒部材の上
    端部との間を液密に固着した弾性カバー部材と、 上記筒状のケーシング部材の下端部とこの内筒部材の下
    端部との間を液密に固着した弾性本体部材と、 上記の筒状のケーシング部材、内筒部材、弾性カバー部
    材および弾性本体部材から構成される液密な容器内に封
    入された高粘性液と、 中心に透穴が設けられ、この透穴に内筒部材が貫通し、
    筒状のケーシング部材の内側に位置決めされる第1の隔
    壁部材と、 中心に透穴が設けられ、この透穴に内筒部材が貫通して
    固定され、かつ、第1の隔壁部材との間に所定の距離だ
    け離間して設けられた減衰板とから構成したことを特徴
    とするビスカスダンパー。
  2. 【請求項2】 上記第1の隔壁部材は、減衰板を挟んで
    上方に、あるいは、下方に所定の距離だけ離間して設け
    たことを特徴とする請求項1記載のビスカスダンパー。
  3. 【請求項3】 上記減衰板を挟んで上方に第1の隔壁部
    材を、下方に第2の隔壁部材をそれぞれ所定の距離だけ
    離間して設けたことを特徴とする請求項1記載のビスカ
    スダンパー。
  4. 【請求項4】 上記弾性本体部材は、複数の筒形ゴム本
    体部材と複数の円筒金属プレート部材を交互に積層して
    構成したことを特徴とする請求項1〜請求項3記載のビ
    スカスダンパー。
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