JPH09329378A - アイススケートリンクの製造方法およびアイススケートリンク - Google Patents
アイススケートリンクの製造方法およびアイススケートリンクInfo
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- JPH09329378A JPH09329378A JP14552096A JP14552096A JPH09329378A JP H09329378 A JPH09329378 A JP H09329378A JP 14552096 A JP14552096 A JP 14552096A JP 14552096 A JP14552096 A JP 14552096A JP H09329378 A JPH09329378 A JP H09329378A
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- JP
- Japan
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- ice
- layer
- skating rink
- coating
- photocatalytic material
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- Pending
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63C—SKATES; SKIS; ROLLER SKATES; DESIGN OR LAYOUT OF COURTS, RINKS OR THE LIKE
- A63C19/00—Design or layout of playing courts, rinks, bowling greens or areas for water-skiing; Covers therefor
- A63C19/10—Ice-skating or roller-skating rinks; Slopes or trails for skiing, ski-jumping or tobogganing
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Architecture (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の課題は、凹凸のない氷層を容易に形
成でき、極めて平滑な表面を持つアイススケートリンク
の製造方法およびアイススケートリンクを提供すること
である。 【解決手段】 光触媒のバンドギャップエネルギーより
高いエネルギーの波長をもった光を十分な時間及び照度
で照射し光励起すると、光触媒は超親水性を呈する。こ
の光触媒を、スケートリンク基材表面にコーティングす
ることで、散水時にリンク基材の表面に付着した水滴を
表面に広げ容易に一様な厚さの水膜とすることができ、
それによって平滑な表面を持つ氷層を形成することが可
能になる。その後に床面に設置した冷却装置で氷点以下
に冷却し氷層を形成すれば、極めて平滑な表面を有する
氷層を形成することができる。
成でき、極めて平滑な表面を持つアイススケートリンク
の製造方法およびアイススケートリンクを提供すること
である。 【解決手段】 光触媒のバンドギャップエネルギーより
高いエネルギーの波長をもった光を十分な時間及び照度
で照射し光励起すると、光触媒は超親水性を呈する。こ
の光触媒を、スケートリンク基材表面にコーティングす
ることで、散水時にリンク基材の表面に付着した水滴を
表面に広げ容易に一様な厚さの水膜とすることができ、
それによって平滑な表面を持つ氷層を形成することが可
能になる。その後に床面に設置した冷却装置で氷点以下
に冷却し氷層を形成すれば、極めて平滑な表面を有する
氷層を形成することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアイススケートリン
ク製造方法およびアイススケートリンクに係わるもの
で、特に氷層形成工程における、散水時に水を均一に広
げ一様な水膜を得ることによって表面が平滑な氷層を形
成することができる、アイススケートリンクの製造方法
およびそのような平滑な氷層を有するアイススケートリ
ンクに関するものである。
ク製造方法およびアイススケートリンクに係わるもの
で、特に氷層形成工程における、散水時に水を均一に広
げ一様な水膜を得ることによって表面が平滑な氷層を形
成することができる、アイススケートリンクの製造方法
およびそのような平滑な氷層を有するアイススケートリ
ンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アイススケートリンクのスケート面は様
々に築造される。天然結氷した池を利用する場合や人工
池に天然結氷させた面の場合もある。しかしそれらは寒
冷期や寒冷地でのみ可能なもので、一年中行える娯楽や
競技の場として提供するにはふさわしくない。ゆえに床
面に冷却設備を設け、人工結氷させたアイススケートリ
ンクが一般的である。
々に築造される。天然結氷した池を利用する場合や人工
池に天然結氷させた面の場合もある。しかしそれらは寒
冷期や寒冷地でのみ可能なもので、一年中行える娯楽や
競技の場として提供するにはふさわしくない。ゆえに床
面に冷却設備を設け、人工結氷させたアイススケートリ
ンクが一般的である。
【0003】アイススケートリンクはアイスホッケー競
技やフィギュア競技を行うとなると、60m×30m以
上の大きさが必要となる。リンクの構造はコンクリート
などの上に断熱層、防水層(コルク層やアスファルト
層)を備え、内部に冷却管を設置する。その上に熱伝導
のよいスラブ材料を用いて、表面は水平かつ平滑に仕上
げる。この際冷却管は熱膨張による破損を防ぐため配管
に適当な伸縮継手を設け、また配管面の80%が±1m
m以内の誤差範囲にとどまるよう施工する。これは、配
管面の誤差が大きいと、結氷させた場合に凹凸ができて
しまうためである。
技やフィギュア競技を行うとなると、60m×30m以
上の大きさが必要となる。リンクの構造はコンクリート
などの上に断熱層、防水層(コルク層やアスファルト
層)を備え、内部に冷却管を設置する。その上に熱伝導
のよいスラブ材料を用いて、表面は水平かつ平滑に仕上
げる。この際冷却管は熱膨張による破損を防ぐため配管
に適当な伸縮継手を設け、また配管面の80%が±1m
m以内の誤差範囲にとどまるよう施工する。これは、配
管面の誤差が大きいと、結氷させた場合に凹凸ができて
しまうためである。
【0004】氷層は、冷却装置を含む基礎面上に水を一
様に散布した後冷却して形成する。アイススケートリン
クで行われる競技は、スピードや正確さを競うその性格
上、表面の凹凸による微妙な高低差は非常に誤差の少な
いものが要求される。しかしながら、表面を平滑に結氷
させるには大変高度な技術が必要であり、そのために広
大なリンク基材表面に一様な量の水を散布するのは大変
な作業である。また、結氷後凹凸ができた場合は氷層表
面を整備しなければならないが、上記の規模のリンクの
場合、最低限1時間ないしは2時間程度の整備時間が必
要となる。このように整備には工数と費用がかかるた
め、散水の時点で可能な限り一様に水を広げておくこと
が要求される。
様に散布した後冷却して形成する。アイススケートリン
クで行われる競技は、スピードや正確さを競うその性格
上、表面の凹凸による微妙な高低差は非常に誤差の少な
いものが要求される。しかしながら、表面を平滑に結氷
させるには大変高度な技術が必要であり、そのために広
大なリンク基材表面に一様な量の水を散布するのは大変
な作業である。また、結氷後凹凸ができた場合は氷層表
面を整備しなければならないが、上記の規模のリンクの
場合、最低限1時間ないしは2時間程度の整備時間が必
要となる。このように整備には工数と費用がかかるた
め、散水の時点で可能な限り一様に水を広げておくこと
が要求される。
【0005】一様に水が広がるには、リンク基材表面と
水との親和性が関係する。表面の親水性が低いと水は水
滴を形成し、冷却した場合表面張力によって玉のような
氷ができるため、表面に高低差や凹凸が生じる。また、
散水量を多くして水の層を厚くすると多大な冷却時間を
要し、氷層形成のための冷却エネルギーも膨大なものと
なる。さらにその場合、層の上部と下部との温度差によ
り氷の硬さにも違いが生じ、硬く良質で均一な氷層の形
成が困難になる。
水との親和性が関係する。表面の親水性が低いと水は水
滴を形成し、冷却した場合表面張力によって玉のような
氷ができるため、表面に高低差や凹凸が生じる。また、
散水量を多くして水の層を厚くすると多大な冷却時間を
要し、氷層形成のための冷却エネルギーも膨大なものと
なる。さらにその場合、層の上部と下部との温度差によ
り氷の硬さにも違いが生じ、硬く良質で均一な氷層の形
成が困難になる。
【0006】従来硬い良質な氷を得る手段としては、ア
イススケートリンク自体を改築することが考案されてい
た。たとえば冷却装置の冷却管の密度を増す方法が開示
されている。図8は特開平6−265248号公報によ
り開示された、アイススケートリンク床面の冷却構造を
説明するための図である。従来の冷却装置は、冷媒を通
す柔軟パイプをプラスチックシートパネル上に一体に押
出成形する製造方法であったため、柔軟パイプ相互間の
距離を一定以下に狭めるのがその製造方法の限界から困
難であった。そこで、プラスチックシートパネル21上
に一体成形された第1の柔軟パイプ23の相互間に、第
2の柔軟パイプ24を挿入配列して、冷却管の単位面積
当たりの本数を約2倍にしている。これにより、リンク
全体の温度分布を一様にでき均一化された氷を形成する
ことができ、また、短時間に結氷でき硬い良質な氷を形
成することができるとしている。
イススケートリンク自体を改築することが考案されてい
た。たとえば冷却装置の冷却管の密度を増す方法が開示
されている。図8は特開平6−265248号公報によ
り開示された、アイススケートリンク床面の冷却構造を
説明するための図である。従来の冷却装置は、冷媒を通
す柔軟パイプをプラスチックシートパネル上に一体に押
出成形する製造方法であったため、柔軟パイプ相互間の
距離を一定以下に狭めるのがその製造方法の限界から困
難であった。そこで、プラスチックシートパネル21上
に一体成形された第1の柔軟パイプ23の相互間に、第
2の柔軟パイプ24を挿入配列して、冷却管の単位面積
当たりの本数を約2倍にしている。これにより、リンク
全体の温度分布を一様にでき均一化された氷を形成する
ことができ、また、短時間に結氷でき硬い良質な氷を形
成することができるとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術を導入するには設備投資に余分なコストが
かかり、また改築工事中はアイススケートリンクを閉鎖
しなければならないなどの点から、既存のリンクに導入
するのはあまり適切ではない。既存のアイススケートリ
ンクの設備を用いて、大幅に改築することなく効率よく
かつ良質な氷層を得るためには、散水時に少量の水で薄
い一様な水膜を形成することができるよう、表面だけを
改造することが適切である。
うな従来技術を導入するには設備投資に余分なコストが
かかり、また改築工事中はアイススケートリンクを閉鎖
しなければならないなどの点から、既存のリンクに導入
するのはあまり適切ではない。既存のアイススケートリ
ンクの設備を用いて、大幅に改築することなく効率よく
かつ良質な氷層を得るためには、散水時に少量の水で薄
い一様な水膜を形成することができるよう、表面だけを
改造することが適切である。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、凹凸の
ない氷層を容易に形成でき、極めて平滑な表面を持つア
イススケートリンクの製造方法およびアイススケートリ
ンクを提供することにある。
ない氷層を容易に形成でき、極めて平滑な表面を持つア
イススケートリンクの製造方法およびアイススケートリ
ンクを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、以上の課題
を達成するために種々検討し、光触媒を光励起すると光
触媒の表面が高度に親水化されることを知見し、本発明
に想到した。すなわち光触媒性TiO2 を紫外線で光励
起したところ、水との接触角が10°以下、より詳しく
は5°以下、特に約0°になる程度に表面が高度に親水
化されることが発見された。以下、この現象を“超親水
化”もしくは“超親水化する”、この性能を“超親水
性”という。
を達成するために種々検討し、光触媒を光励起すると光
触媒の表面が高度に親水化されることを知見し、本発明
に想到した。すなわち光触媒性TiO2 を紫外線で光励
起したところ、水との接触角が10°以下、より詳しく
は5°以下、特に約0°になる程度に表面が高度に親水
化されることが発見された。以下、この現象を“超親水
化”もしくは“超親水化する”、この性能を“超親水
性”という。
【0010】この光励起された光触媒性材料をスケート
リンク基材表面にコーティングすることで、散水時にリ
ンク基材の表面に付着した水滴を表面に広げ容易に一様
な厚さの水膜とすることができ、それによって平滑な表
面を持つ氷層を形成することが可能になる。この方法は
さほど工期を必要とせず、かつ安価な方法である。もち
ろんこの方法は既存の設備だけではなく、新規にアイス
スケートリンクを建造する場合にも大変有用である。そ
の後に床面に設置した冷却装置で氷点以下に冷却し氷層
を形成すれば、極めて平滑な表面を有する氷層が形成さ
れる。また、高度な親水性により希望の厚さの氷層を形
成することも可能である。
リンク基材表面にコーティングすることで、散水時にリ
ンク基材の表面に付着した水滴を表面に広げ容易に一様
な厚さの水膜とすることができ、それによって平滑な表
面を持つ氷層を形成することが可能になる。この方法は
さほど工期を必要とせず、かつ安価な方法である。もち
ろんこの方法は既存の設備だけではなく、新規にアイス
スケートリンクを建造する場合にも大変有用である。そ
の後に床面に設置した冷却装置で氷点以下に冷却し氷層
を形成すれば、極めて平滑な表面を有する氷層が形成さ
れる。また、高度な親水性により希望の厚さの氷層を形
成することも可能である。
【0011】前記課題を解決するため、請求項1に記載
のアイススケートリンクの製造方法は、リンク基材表面
に光触媒性材料層を形成し、その光触媒性材料層は光励
起することにより親水化することを特徴とする。
のアイススケートリンクの製造方法は、リンク基材表面
に光触媒性材料層を形成し、その光触媒性材料層は光励
起することにより親水化することを特徴とする。
【0012】したがって、スケートリンク基材表面を親
水化するため、散布した水を均一に広げることができ、
結氷した際の氷層表面の凹凸を極めて小さなものにでき
る。
水化するため、散布した水を均一に広げることができ、
結氷した際の氷層表面の凹凸を極めて小さなものにでき
る。
【0013】請求項2に記載のアイススケートリンク
は、リンク基材表面に光触媒性材料層を有し、その光触
媒性材料層は親水性であることを特徴とする。
は、リンク基材表面に光触媒性材料層を有し、その光触
媒性材料層は親水性であることを特徴とする。
【0014】したがって、スケートリンク基材表面が親
水化されているため、散布した水が均一に広がり、結氷
した際の氷層表面の凹凸が極めて小さい。
水化されているため、散布した水が均一に広がり、結氷
した際の氷層表面の凹凸が極めて小さい。
【0015】請求項3に記載のアイススケートリンク
は、請求項2に記載のアイススケートリンクにおいて、
光触媒性材料を含む層の表面が、光励起時に水との接触
角に換算して約10°以下の水濡れ性を呈することを特
徴とする。
は、請求項2に記載のアイススケートリンクにおいて、
光触媒性材料を含む層の表面が、光励起時に水との接触
角に換算して約10°以下の水濡れ性を呈することを特
徴とする。
【0016】したがって、超親水性基材の表面に水を散
布した際に均一に広げることができる。
布した際に均一に広げることができる。
【0017】請求項4に記載のアイススケートリンク
は、請求項3に記載の平滑表面を持つアイススケートリ
ンクにおいて、光触媒性材料を含む層の表面が、光励起
時に水との接触角に換算して約5°以下の水濡れ性を呈
することを特徴とする。
は、請求項3に記載の平滑表面を持つアイススケートリ
ンクにおいて、光触媒性材料を含む層の表面が、光励起
時に水との接触角に換算して約5°以下の水濡れ性を呈
することを特徴とする。
【0018】したがって、超親水性基材の表面に水を散
布した際に均一に広げることができる。
布した際に均一に広げることができる。
【0019】請求項5に記載のアイススケートリンク
は、請求項2〜4のいずれか一に記載のアイススケート
リンクにおいて、光触媒性材料が、TiO2 ,ZnO,
SnO2 ,SrTiO3 ,WO3 ,Bi2 O3 ,Fe2
O3 からなる群から選ばれた1種の酸化物を含むことを
特徴とする。
は、請求項2〜4のいずれか一に記載のアイススケート
リンクにおいて、光触媒性材料が、TiO2 ,ZnO,
SnO2 ,SrTiO3 ,WO3 ,Bi2 O3 ,Fe2
O3 からなる群から選ばれた1種の酸化物を含むことを
特徴とする。
【0020】したがって、希望の荷電子帯の準位の光触
媒を用いることができる。
媒を用いることができる。
【0021】請求項6に記載のアイススケートリンク
は、請求項5に記載のアイススケートリンクにおいて、
光触媒性材料がアナターゼ型TiO2 からなることを特
徴とする。
は、請求項5に記載のアイススケートリンクにおいて、
光触媒性材料がアナターゼ型TiO2 からなることを特
徴とする。
【0022】したがって、非常に細かな微粒子を分散さ
せたゾルを市場で容易に入手することができ、非常に薄
い薄膜を容易に形成することができる。
せたゾルを市場で容易に入手することができ、非常に薄
い薄膜を容易に形成することができる。
【0023】請求項7に記載のアイススケートリンク
は、請求項5に記載のアイススケートリンクにおいて、
光触媒性材料を含む層がSiO2 又はSnO2 を含んで
なることを特徴とする。
は、請求項5に記載のアイススケートリンクにおいて、
光触媒性材料を含む層がSiO2 又はSnO2 を含んで
なることを特徴とする。
【0024】したがって、リンク基材の材質に鑑み、そ
れに応じて光触媒性コーティングを施すことができる。
れに応じて光触媒性コーティングを施すことができる。
【0025】請求項8に記載のアイススケートリンク
は、請求項2〜7のいずれか一に記載のアイススケート
リンクにおいて、光触媒性材料を含む層は光触媒性材料
の粒子が均一に分散された塗膜によって形成されている
ことを特徴とする。
は、請求項2〜7のいずれか一に記載のアイススケート
リンクにおいて、光触媒性材料を含む層は光触媒性材料
の粒子が均一に分散された塗膜によって形成されている
ことを特徴とする。
【0026】したがって、コーティングを施したいずれ
の部分も超親水性能を発現させることができる。
の部分も超親水性能を発現させることができる。
【0027】請求項9に記載のアイススケートリンク
は、請求項8に記載のアイススケートリンクにおいて、
塗膜はシリコーンからなり、前記塗膜の表面はシリコー
ン分子のケイ素原子に結合した有機基が光励起に応じて
光触媒性材料の光触媒作用により、少なくとも部分的に
水酸基に置換されたシリコーン誘導体で形成されている
ことを特徴とする。
は、請求項8に記載のアイススケートリンクにおいて、
塗膜はシリコーンからなり、前記塗膜の表面はシリコー
ン分子のケイ素原子に結合した有機基が光励起に応じて
光触媒性材料の光触媒作用により、少なくとも部分的に
水酸基に置換されたシリコーン誘導体で形成されている
ことを特徴とする。
【0028】したがって、表面水酸基に置換されている
ことで超親水性能が発揮される。
ことで超親水性能が発揮される。
【0029】請求項10に記載のアイススケートリンク
は請求項2に記載のアイススケートリンクにおいて、光
触媒性材料を含む層が、Ag,Cu,Znからなる群か
ら選ばれた1種の金属を含むことを特徴とする。
は請求項2に記載のアイススケートリンクにおいて、光
触媒性材料を含む層が、Ag,Cu,Znからなる群か
ら選ばれた1種の金属を含むことを特徴とする。
【0030】したがって、表面に付着した細菌を死滅さ
せることができる。さらに、この光触媒性コーティング
は、黴、藻、苔のような微生物の成長を抑制するので長
期間にわたって清潔に維持することができる。
せることができる。さらに、この光触媒性コーティング
は、黴、藻、苔のような微生物の成長を抑制するので長
期間にわたって清潔に維持することができる。
【0031】請求項11に記載のアイススケートリンク
は、請求項2に記載のアイススケートリンクにおいて、
光触媒性材料を含む層が、Pt,Pd,Rh,Ru,O
s,Irからなる群から選ばれた1種の金属を含むこと
を特徴とする。
は、請求項2に記載のアイススケートリンクにおいて、
光触媒性材料を含む層が、Pt,Pd,Rh,Ru,O
s,Irからなる群から選ばれた1種の金属を含むこと
を特徴とする。
【0032】したがって、光触媒の酸化還元反応を増強
させることができ、表面に付着した汚染物質を分解する
ことができる。
させることができ、表面に付着した汚染物質を分解する
ことができる。
【0033】請求項12に記載のアイススケートリンク
は、請求項2に記載のアイススケートリンクにおいて、
リンク基材は金属、セラミックス、ガラス、プラスチッ
ク、木、石、セメント、コンクリート、それらの組み合
わせ、およびそれらの積層体からなる群から選ばれた1
種の材料で形成されることを特徴とする。
は、請求項2に記載のアイススケートリンクにおいて、
リンク基材は金属、セラミックス、ガラス、プラスチッ
ク、木、石、セメント、コンクリート、それらの組み合
わせ、およびそれらの積層体からなる群から選ばれた1
種の材料で形成されることを特徴とする。
【0034】したがって、多様なリンク基材を選択する
ことができるため、目的や用途に応じた基材を用いるこ
とができる。
ことができるため、目的や用途に応じた基材を用いるこ
とができる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明による平滑表面を持つアイ
ススケートリンクの製造方法の一実施の形態について説
明する。図1は本発明の一実施の形態を説明するための
断面図である。
ススケートリンクの製造方法の一実施の形態について説
明する。図1は本発明の一実施の形態を説明するための
断面図である。
【0036】まず図1に示すようにリンクの基礎となる
基材は、地固めのための割ぐり1、鉄筋コンクリート2
である。その上に、断熱層および防水層としてコルク層
3とアスファルト層4を備える。さらにその上に鉄筋コ
ンクリート5を重ね、内部に冷却管6を設置する。この
際熱膨張による冷却管6の破損を防ぐため、管には膨張
を吸収する適当な伸縮継手(図示せず)を設ける。ま
た、冷却管6の配管面の80%を±1mm以内の誤差範
囲にとどめる。さらにその上層に熱伝導のよいスラブ7
を重ねる。結氷した際の表面の凹凸をできる限り無くす
ため、表面は水平かつ平滑に仕上げる。
基材は、地固めのための割ぐり1、鉄筋コンクリート2
である。その上に、断熱層および防水層としてコルク層
3とアスファルト層4を備える。さらにその上に鉄筋コ
ンクリート5を重ね、内部に冷却管6を設置する。この
際熱膨張による冷却管6の破損を防ぐため、管には膨張
を吸収する適当な伸縮継手(図示せず)を設ける。ま
た、冷却管6の配管面の80%を±1mm以内の誤差範
囲にとどめる。さらにその上層に熱伝導のよいスラブ7
を重ねる。結氷した際の表面の凹凸をできる限り無くす
ため、表面は水平かつ平滑に仕上げる。
【0037】スラブ7基材自体が光触媒により劣化する
のを防止するため、スラブ7表面をあらかじめシリコー
ン層8で被覆する。その上に光触媒性材料9をコーティ
ングする。光触媒性材料のコーティング方法には、焼結
させて結晶性TiO2 などをコーティングする方法、無
定形の光触媒の前駆体の薄膜を表面に固定し加熱結晶化
させる方法があるが、スケートリンク基材表面の材質、
コーティングの平易性を併せて考慮して光触媒を含有す
る耐光酸化性塗料を表面に塗布し硬化させる方法がふさ
わしい。
のを防止するため、スラブ7表面をあらかじめシリコー
ン層8で被覆する。その上に光触媒性材料9をコーティ
ングする。光触媒性材料のコーティング方法には、焼結
させて結晶性TiO2 などをコーティングする方法、無
定形の光触媒の前駆体の薄膜を表面に固定し加熱結晶化
させる方法があるが、スケートリンク基材表面の材質、
コーティングの平易性を併せて考慮して光触媒を含有す
る耐光酸化性塗料を表面に塗布し硬化させる方法がふさ
わしい。
【0038】光触媒性コーティングに使用可能な光触媒
としては、TiO2 以外にZnO,SnO2 ,SrTi
O3 ,WO3 ,Bi2 O3 ,Fe2 O3 のような金属酸
化物がある。荷電子帯の準位や価格などの違いにより、
必要に応じた材料を選択することができる。中でも非常
に細かな微粒子を分散させたゾルを市場で容易に入手で
きるTiO2 は、非常に薄い薄膜を形成できる。
としては、TiO2 以外にZnO,SnO2 ,SrTi
O3 ,WO3 ,Bi2 O3 ,Fe2 O3 のような金属酸
化物がある。荷電子帯の準位や価格などの違いにより、
必要に応じた材料を選択することができる。中でも非常
に細かな微粒子を分散させたゾルを市場で容易に入手で
きるTiO2 は、非常に薄い薄膜を形成できる。
【0039】前記の光触媒性コーティングを形成する方
法は、未硬化のもしくは部分的に硬化したシリコーン
(オルガノポリシロキサン)あるいはシリコーンの前駆
体からなる塗膜形成要素に、光触媒の粒子を分散させて
なる塗料用組成物を用いることである。シリコーンは本
来かなり疎水性であるが、この塗料用組成物をリンク基
材の表面に塗布し、塗膜形成要素を硬化させた後光触媒
を光励起すると、シリコーン分子のケイ素原子に結合し
た有機基は光触媒の光触媒作用により水酸基に置換さ
れ、光触媒性コーティングの表面は超親水化される。
法は、未硬化のもしくは部分的に硬化したシリコーン
(オルガノポリシロキサン)あるいはシリコーンの前駆
体からなる塗膜形成要素に、光触媒の粒子を分散させて
なる塗料用組成物を用いることである。シリコーンは本
来かなり疎水性であるが、この塗料用組成物をリンク基
材の表面に塗布し、塗膜形成要素を硬化させた後光触媒
を光励起すると、シリコーン分子のケイ素原子に結合し
た有機基は光触媒の光触媒作用により水酸基に置換さ
れ、光触媒性コーティングの表面は超親水化される。
【0040】この方法によれば幾つかの利点がある。光
触媒含有シリコーン塗料は常温あるいは比較的低温で硬
化させることができるので、非耐熱性の材料で形成され
ている基材や広大な面積の基材に適用することができ
る。よって、アイススケートリンク基材表面に塗布する
には最適である。またこの塗料用組成物は、表面の超親
水化を要する既存の基材に、刷毛塗り、スプレーコーテ
ィング、ロールコーティングなどにより必要に応じて塗
布することができる。よって、アイススケートリンクの
ような広い範囲の場所にも対応できる。また光触媒含有
シリコーンは、薄く形成すれば透明であるためリンク基
材に描いたデザインや文字なども難なく読みとれ、改め
て光触媒含有シリコーン上に描き直す必要がない。光触
媒性コーティングは非常に薄くしても超親水性を発現す
るため性能に問題はない。また十分な硬度を有するの
で、光触媒性コーティングは耐久性と耐摩耗性を有す
る。
触媒含有シリコーン塗料は常温あるいは比較的低温で硬
化させることができるので、非耐熱性の材料で形成され
ている基材や広大な面積の基材に適用することができ
る。よって、アイススケートリンク基材表面に塗布する
には最適である。またこの塗料用組成物は、表面の超親
水化を要する既存の基材に、刷毛塗り、スプレーコーテ
ィング、ロールコーティングなどにより必要に応じて塗
布することができる。よって、アイススケートリンクの
ような広い範囲の場所にも対応できる。また光触媒含有
シリコーンは、薄く形成すれば透明であるためリンク基
材に描いたデザインや文字なども難なく読みとれ、改め
て光触媒含有シリコーン上に描き直す必要がない。光触
媒性コーティングは非常に薄くしても超親水性を発現す
るため性能に問題はない。また十分な硬度を有するの
で、光触媒性コーティングは耐久性と耐摩耗性を有す
る。
【0041】光触媒の光励起による超親水化は、シリコ
ーン分子のケイ素原子に結合した表面有機基が超親水化
に必要な量だけ水酸基に置換されるよう、十分な照度の
光を照射して行わなければならない。そのためには、光
触媒のバンドギャップエネルギーより高いエネルギーの
波長をもった任意の光源を照射しなければならない。T
iO2 のように光励起波長が紫外線領域に位置する光触
媒の場合には、光触媒性コーティングで被覆された基材
に太陽光が当たるような屋外設置型リンクの場合には、
太陽光に含まれる紫外線を好適に利用することができ
る。照度は、一般には0.001mW/cm2 以上必要
であるが、太陽光に含まれる紫外線は0.1〜1mW/
cm2 であるから、光励起するには十分である。
ーン分子のケイ素原子に結合した表面有機基が超親水化
に必要な量だけ水酸基に置換されるよう、十分な照度の
光を照射して行わなければならない。そのためには、光
触媒のバンドギャップエネルギーより高いエネルギーの
波長をもった任意の光源を照射しなければならない。T
iO2 のように光励起波長が紫外線領域に位置する光触
媒の場合には、光触媒性コーティングで被覆された基材
に太陽光が当たるような屋外設置型リンクの場合には、
太陽光に含まれる紫外線を好適に利用することができ
る。照度は、一般には0.001mW/cm2 以上必要
であるが、太陽光に含まれる紫外線は0.1〜1mW/
cm2 であるから、光励起するには十分である。
【0042】一方屋内設置型リンクの場合では、人工光
源により光触媒を光励起することができる。既存の蛍光
灯、白熱灯、メタルハライドランプ、水銀ランプのよう
な室内照明灯を利用することができる。本実施例のよう
に光触媒性コーティングがSiO2 配合TiO2 からな
る場合には、蛍光灯に含まれる微弱な紫外線でも容易に
親水化することができる。太陽光を用いるよりも含まれ
る紫外線量が少ないため照射時間は若干増えるが、新た
に特別な照明機器を設置することなく光励起を行うこと
ができる。
源により光触媒を光励起することができる。既存の蛍光
灯、白熱灯、メタルハライドランプ、水銀ランプのよう
な室内照明灯を利用することができる。本実施例のよう
に光触媒性コーティングがSiO2 配合TiO2 からな
る場合には、蛍光灯に含まれる微弱な紫外線でも容易に
親水化することができる。太陽光を用いるよりも含まれ
る紫外線量が少ないため照射時間は若干増えるが、新た
に特別な照明機器を設置することなく光励起を行うこと
ができる。
【0043】光励起により光触媒性コーティングの表面
が一旦高度に親水化されたならば、基材を暗所に保持し
ても表面の親水性はある程度の期間持続する。時間の経
過に伴い表面水酸基に汚染物質が吸着され、表面が次第
に超親水性を失った時には、再び光励起すれば超親水性
は回復する。超親水性の回復には引き続き太陽光のよう
な紫外線量の多い光を当てる必要はなく、蛍光灯のよう
な室内照明灯に含まれる微弱な紫外線でも十分に維持、
回復を行うことができる。屋内設置型リンクのように常
時光源がある場合は、超親水性の維持には好都合であ
る。
が一旦高度に親水化されたならば、基材を暗所に保持し
ても表面の親水性はある程度の期間持続する。時間の経
過に伴い表面水酸基に汚染物質が吸着され、表面が次第
に超親水性を失った時には、再び光励起すれば超親水性
は回復する。超親水性の回復には引き続き太陽光のよう
な紫外線量の多い光を当てる必要はなく、蛍光灯のよう
な室内照明灯に含まれる微弱な紫外線でも十分に維持、
回復を行うことができる。屋内設置型リンクのように常
時光源がある場合は、超親水性の維持には好都合であ
る。
【0044】この光触媒性コーティングに抗菌性を持た
せることもできる。光触媒性コーティング表面にAgや
Cu、Znの塩などを含む水溶液を塗布し、紫外線照射
を行うと光還元されてこれらの金属が析出すると共に、
光触媒作用により試料の表面が親水化される。これらの
金属は表面に付着した細菌を死滅させる作用をもち、か
つ黴、藻、苔などの微生物の成長を抑制することができ
るため、長期間にわたって清潔に維持することができ
る。
せることもできる。光触媒性コーティング表面にAgや
Cu、Znの塩などを含む水溶液を塗布し、紫外線照射
を行うと光還元されてこれらの金属が析出すると共に、
光触媒作用により試料の表面が親水化される。これらの
金属は表面に付着した細菌を死滅させる作用をもち、か
つ黴、藻、苔などの微生物の成長を抑制することができ
るため、長期間にわたって清潔に維持することができ
る。
【0045】さらにPt、Pd、Rh、Os、Irのい
ずれかの塩などを含む水溶液を光触媒性コーティング表
面に塗布し紫外線照射すると、光還元されてこれらの金
属が析出すると共に、光触媒作用により試料の表面が親
水化される。これらの金属は光触媒の酸化還元反応を増
強させることができる。このため、表面に付着した汚染
物質を分解する機能が向上する。コーティング表面のメ
ンテナンスも簡単である。
ずれかの塩などを含む水溶液を光触媒性コーティング表
面に塗布し紫外線照射すると、光還元されてこれらの金
属が析出すると共に、光触媒作用により試料の表面が親
水化される。これらの金属は光触媒の酸化還元反応を増
強させることができる。このため、表面に付着した汚染
物質を分解する機能が向上する。コーティング表面のメ
ンテナンスも簡単である。
【0046】このようにして光励起して超親水性膜とな
った、光触媒性コーティング上に水を散布すると、コー
ティングの超親水性により水は水滴を形成せずに容易に
均一な水膜となる。誰にでも容易に少量の水で均一化で
きるため、これまでのように水を散布する技術も不要と
なる。この水膜を冷却し氷層10を形成して、平滑な表
面を持つアイススケートリンクを形成する。
った、光触媒性コーティング上に水を散布すると、コー
ティングの超親水性により水は水滴を形成せずに容易に
均一な水膜となる。誰にでも容易に少量の水で均一化で
きるため、これまでのように水を散布する技術も不要と
なる。この水膜を冷却し氷層10を形成して、平滑な表
面を持つアイススケートリンクを形成する。
【0047】
実施例1 アイススケートリンク基盤表面への光触媒含有コーティ
ング 光触媒含有コーティングの有無による氷層の形成時間や
凹凸の均一性の差を検証した。61m×28mのアイス
スケートリンク表面11を図2に示したように中央を仕
切り12で仕切った。一方の基材表面にのみ光触媒含有
コーティングを施し、両方に同量の水を散布し、冷却し
て氷層を形成した。リンク基材の最上層としては図3に
示したように大きく分けてコンクリートスラブ18や、
プラスチックフォームユニット19をつなぎ合わせたも
のがある。今回はコンクリートスラブを用いたスケート
リンクで行った。その表面に光触媒含有コーティングを
施す前に、中間層としてシリコーン層15をコーティン
グする。これは、コンクリートスラブ基材の場合には、
ナトリウムのようなアルカリ網目修飾イオンがコンクリ
ートスラブからコーティング中に拡散し、アナターゼ型
TiO2 の光触媒活性を阻害するのを防止するためであ
る。なお、プラスチックフォームの場合には表面の平滑
化のためとプラスチックフォーム自体が光触媒により劣
化するのを防止するためにシリコーン層を中間層として
コーティングする。
ング 光触媒含有コーティングの有無による氷層の形成時間や
凹凸の均一性の差を検証した。61m×28mのアイス
スケートリンク表面11を図2に示したように中央を仕
切り12で仕切った。一方の基材表面にのみ光触媒含有
コーティングを施し、両方に同量の水を散布し、冷却し
て氷層を形成した。リンク基材の最上層としては図3に
示したように大きく分けてコンクリートスラブ18や、
プラスチックフォームユニット19をつなぎ合わせたも
のがある。今回はコンクリートスラブを用いたスケート
リンクで行った。その表面に光触媒含有コーティングを
施す前に、中間層としてシリコーン層15をコーティン
グする。これは、コンクリートスラブ基材の場合には、
ナトリウムのようなアルカリ網目修飾イオンがコンクリ
ートスラブからコーティング中に拡散し、アナターゼ型
TiO2 の光触媒活性を阻害するのを防止するためであ
る。なお、プラスチックフォームの場合には表面の平滑
化のためとプラスチックフォーム自体が光触媒により劣
化するのを防止するためにシリコーン層を中間層として
コーティングする。
【0048】シリコーンの塗布はロールコーティングに
より行った。また、細部は刷毛塗りによって行った。日
本合成ゴムの塗料用組成物“グラスカ”のA液(シリカ
ゾル)とB液(トリメトキシメチルシラン)を、シリカ
ゾル重量とトリメトキシメチルシランの重量の比が3に
なるように混合し、コーティング液を調整した。このコ
ーティング液を10cm四角のスラブ板の表面に塗布
し、100℃の温度で硬化させ、膜厚5μmのシリコー
ンのベースコートで被覆した。
より行った。また、細部は刷毛塗りによって行った。日
本合成ゴムの塗料用組成物“グラスカ”のA液(シリカ
ゾル)とB液(トリメトキシメチルシラン)を、シリカ
ゾル重量とトリメトキシメチルシランの重量の比が3に
なるように混合し、コーティング液を調整した。このコ
ーティング液を10cm四角のスラブ板の表面に塗布
し、100℃の温度で硬化させ、膜厚5μmのシリコー
ンのベースコートで被覆した。
【0049】次に、中央で仕切った片側だけに光触媒を
含有するシリコーン塗料を塗布する。シリコーンと同様
にロールコーティングで行った。アナターゼ型TiO2
ゾル(日産化学、TA−15、平均粒径15μm)と前
記“グラスカ”のA液を混合し、エタノールで希釈後、
更に“グラスカ”のB液を添加し、コーティング液を調
整した。これらのコーティング液の組成は、TiO2 重
量とSiO2 重量とトリメトキシメチルシランから生成
するシリコーン樹脂重量(トリメトキシシランが100
%加水分解脱水縮重合したと仮定した場合の生成したシ
リコーン樹脂重量)との和に対するTiO2 の重量の比
が、50%になるように調整した。コーティング液をシ
リコーン層が被覆されたリンク基材上に塗布し、100
℃の温度で硬化させ、アナターゼ型TiO2 粒子がシリ
コーン塗膜中に分散された光触媒含有コーティングのト
ップコート16を形成した。
含有するシリコーン塗料を塗布する。シリコーンと同様
にロールコーティングで行った。アナターゼ型TiO2
ゾル(日産化学、TA−15、平均粒径15μm)と前
記“グラスカ”のA液を混合し、エタノールで希釈後、
更に“グラスカ”のB液を添加し、コーティング液を調
整した。これらのコーティング液の組成は、TiO2 重
量とSiO2 重量とトリメトキシメチルシランから生成
するシリコーン樹脂重量(トリメトキシシランが100
%加水分解脱水縮重合したと仮定した場合の生成したシ
リコーン樹脂重量)との和に対するTiO2 の重量の比
が、50%になるように調整した。コーティング液をシ
リコーン層が被覆されたリンク基材上に塗布し、100
℃の温度で硬化させ、アナターゼ型TiO2 粒子がシリ
コーン塗膜中に分散された光触媒含有コーティングのト
ップコート16を形成した。
【0050】水銀灯を用いて22.8mW/cm2 の紫
外線照度で全体を24時間照射し、光励起させ表面を超
親水化した。表面の水との接触角を接触角測定器(ER
MA社製、形式G−I−1000、低角度側検出限界3
°)で測定した。照射前は光触媒含有トップコートの有
無に関わらずおよそ70°であった。照射後は光触媒含
有トップコートを施してない面は接触角は65°とほと
んど変化しなかったのに対して、光触媒含有トップコー
トを施した面は検出限界の3°以下となり超親水性を発
現した。
外線照度で全体を24時間照射し、光励起させ表面を超
親水化した。表面の水との接触角を接触角測定器(ER
MA社製、形式G−I−1000、低角度側検出限界3
°)で測定した。照射前は光触媒含有トップコートの有
無に関わらずおよそ70°であった。照射後は光触媒含
有トップコートを施してない面は接触角は65°とほと
んど変化しなかったのに対して、光触媒含有トップコー
トを施した面は検出限界の3°以下となり超親水性を発
現した。
【0051】中央で仕切った光励起後のリンクに水を同
量流し、水膜を形成した。散水中に目視にて確認したと
ころ、光触媒含有トップコートを施していない面は大き
い玉のような水滴を形成し、それらが次々に融合して水
層を形成していった。一方超親水性となった光触媒含有
トップコートを施した面に散布された水は瞬く間に一様
にリンク上を広がり膜を形成していくのが確認できた。
量流し、水膜を形成した。散水中に目視にて確認したと
ころ、光触媒含有トップコートを施していない面は大き
い玉のような水滴を形成し、それらが次々に融合して水
層を形成していった。一方超親水性となった光触媒含有
トップコートを施した面に散布された水は瞬く間に一様
にリンク上を広がり膜を形成していくのが確認できた。
【0052】実施例2 光触媒含有シリコーンコーティング 実施例1と同じコンクリートスラブ基材に様々な組成の
光触媒含有シリコーン塗料を塗布し、その超親水性能の
経時変化による観察を行った。まず、10cm四角のコ
ンクリートスラブ板を準備し、実施例1と同様にシリコ
ーン層を形成した。
光触媒含有シリコーン塗料を塗布し、その超親水性能の
経時変化による観察を行った。まず、10cm四角のコ
ンクリートスラブ板を準備し、実施例1と同様にシリコ
ーン層を形成した。
【0053】次にアナターゼ型TiO2 ゾル(日産化
学、TA−15、平均粒径15μm)と“グラスカ”の
A液を混合し、エタノールで希釈後、更に“グラスカ”
のB液を添加し、組成の異なる4種のコーティング液を
調整した。これらのコーティング液の組成は、TiO2
重量とSiO2 重量とトリメトキシメチルシランから生
成するシリコーン樹脂重量(トリメトキシシランが10
0%加水分解脱水縮重合したと仮定した場合の生成した
シリコーン樹脂重量)との和に対するTiO2 の重量の
比が、それぞれ、5%、10%、50%、80%になる
ように調整した。
学、TA−15、平均粒径15μm)と“グラスカ”の
A液を混合し、エタノールで希釈後、更に“グラスカ”
のB液を添加し、組成の異なる4種のコーティング液を
調整した。これらのコーティング液の組成は、TiO2
重量とSiO2 重量とトリメトキシメチルシランから生
成するシリコーン樹脂重量(トリメトキシシランが10
0%加水分解脱水縮重合したと仮定した場合の生成した
シリコーン樹脂重量)との和に対するTiO2 の重量の
比が、それぞれ、5%、10%、50%、80%になる
ように調整した。
【0054】それぞれのコーティング液をシリコーン層
が被覆されたスラブ板に塗布し、100℃の温度で硬化
させ、アナターゼ型TiO2 粒子がシリコーン塗膜中に
分散されたトップコートを形成し、#2〜#5試料を得
た。
が被覆されたスラブ板に塗布し、100℃の温度で硬化
させ、アナターゼ型TiO2 粒子がシリコーン塗膜中に
分散されたトップコートを形成し、#2〜#5試料を得
た。
【0055】#1〜#5試料にブルーライトブラック
(BLB)蛍光灯(三共電気、FL20BLB)を0.
5mW/cm2 の照度で最大200時間紫外線を照射し
ながら、異なる時間間隔でこれらの試料の表面の水との
接触角を接触角測定器(ERMA社製、形式G−I−1
000、低角度側検出限界3°)で測定し、接触角の時
間的変化を観測した。結果を図4のグラフに示す。
(BLB)蛍光灯(三共電気、FL20BLB)を0.
5mW/cm2 の照度で最大200時間紫外線を照射し
ながら、異なる時間間隔でこれらの試料の表面の水との
接触角を接触角測定器(ERMA社製、形式G−I−1
000、低角度側検出限界3°)で測定し、接触角の時
間的変化を観測した。結果を図4のグラフに示す。
【0056】図4のグラフから分かるように、TiO2
含有層のない#1試料においては、紫外線を照射しても
水との接触角にはほとんど変化が見られない。これに対
して、TiO2 含有トップコートを備えた#2〜#5試
料においては、紫外線照射に応じて水との接触角が10
°未満になるまで親水化されることが分かる。TiO2
の割合が10重量%以上の#3〜#5試料においては、
水との接触角は3°以下になることが分かる。更に、T
iO2 の割合がそれぞれ50重量%と80重量%の#4
試料と#5試料においては、短時間の紫外線照射で水と
の接触角は3°以下になることが注目される。
含有層のない#1試料においては、紫外線を照射しても
水との接触角にはほとんど変化が見られない。これに対
して、TiO2 含有トップコートを備えた#2〜#5試
料においては、紫外線照射に応じて水との接触角が10
°未満になるまで親水化されることが分かる。TiO2
の割合が10重量%以上の#3〜#5試料においては、
水との接触角は3°以下になることが分かる。更に、T
iO2 の割合がそれぞれ50重量%と80重量%の#4
試料と#5試料においては、短時間の紫外線照射で水と
の接触角は3°以下になることが注目される。
【0057】#4試料に息を吹きかけたところ、曇りは
生じなかった。#4試料を2週間暗所に放置した後、接
触角測定器(協和界面科学社製、形式CA−X150)
により水との接触角を測定したところ、水との接触角は
3°以下であった
生じなかった。#4試料を2週間暗所に放置した後、接
触角測定器(協和界面科学社製、形式CA−X150)
により水との接触角を測定したところ、水との接触角は
3°以下であった
【0058】以上から、シリコーンは本来かなり疎水性
であるにもかかわらず、光触媒を含有させて、紫外線照
射により光触媒を励起した場合には、高度に親水化され
る。このように光触媒含有シリコーンをコーティングし
光励起により超親水化したスラブ基材上では、水を一様
に広げ均一な水膜を形成できる。また使用可能な他の光
触媒としては、図5に示したように、ZnO,Sn
O2 ,SrTiO3 ,WO3 ,Bi2 O3 ,Fe2 O3
のような金属酸化物がある。これらの金属酸化物は、T
iO2 と同様に、表面に金属元素と酸素が存在するの
で、表面水酸基(OH- )を吸着しやすいと考えられ
る。
であるにもかかわらず、光触媒を含有させて、紫外線照
射により光触媒を励起した場合には、高度に親水化され
る。このように光触媒含有シリコーンをコーティングし
光励起により超親水化したスラブ基材上では、水を一様
に広げ均一な水膜を形成できる。また使用可能な他の光
触媒としては、図5に示したように、ZnO,Sn
O2 ,SrTiO3 ,WO3 ,Bi2 O3 ,Fe2 O3
のような金属酸化物がある。これらの金属酸化物は、T
iO2 と同様に、表面に金属元素と酸素が存在するの
で、表面水酸基(OH- )を吸着しやすいと考えられ
る。
【0059】実施例3 鉛筆スクラッチ試験 TiO2 含有トップコートの耐摩耗性を調べるため、鉛
筆スクラッチ試験を行った。実施例2と同様の方法で、
10cm四角の複数のコンクリートスラブ板の表面に膜
厚5μmのシリコーンのベースコートを被覆し、次いで
TiO2 含有量の異なるトップコートをそれぞれ被覆し
た。トップコートのTiO2 の割合は、それぞれ50重
量%、60重量%、90重量%であった。
筆スクラッチ試験を行った。実施例2と同様の方法で、
10cm四角の複数のコンクリートスラブ板の表面に膜
厚5μmのシリコーンのベースコートを被覆し、次いで
TiO2 含有量の異なるトップコートをそれぞれ被覆し
た。トップコートのTiO2 の割合は、それぞれ50重
量%、60重量%、90重量%であった。
【0060】日本工業規格(JIS)H8602に従
い、試料の表面を鉛筆の芯でスクラッチし、トップコー
トが剥離する最も硬い鉛筆芯を検出した。また、ベース
コートのみで被覆された試料についても同様に試験し
た。結果を、図6のグラフに示す。
い、試料の表面を鉛筆の芯でスクラッチし、トップコー
トが剥離する最も硬い鉛筆芯を検出した。また、ベース
コートのみで被覆された試料についても同様に試験し
た。結果を、図6のグラフに示す。
【0061】TiO2 の割合が90重量%のトップコー
トは硬度5Bの鉛筆芯で剥離したが、TiO2 割合が6
0重量%のトップコートは硬度Hの鉛筆芯に耐えること
ができ、充分な耐摩耗性を呈した。実施例1に示したよ
うに、TiO2 含有量の減少に伴い光励起して超親水性
を示すまでの光の照射時間は長くなるが、トップコート
の耐摩耗性は増加する。
トは硬度5Bの鉛筆芯で剥離したが、TiO2 割合が6
0重量%のトップコートは硬度Hの鉛筆芯に耐えること
ができ、充分な耐摩耗性を呈した。実施例1に示したよ
うに、TiO2 含有量の減少に伴い光励起して超親水性
を示すまでの光の照射時間は長くなるが、トップコート
の耐摩耗性は増加する。
【0062】実施例4 ラマン分光分析 実施例2の#2試料に水銀灯を用いて22.8mW/c
m2 の紫外線照度で2時間紫外線を照射し、#4試料を
得た。照射前の#2試料と照射後の#4試料のラマン分
光分析を行った。比較のため、#1試料にも同様の条件
で紫外線を照射し、照射前後の試料のラマン分光分析を
行った。ラマンスペクトルを図7のグラフに示す。#1
試料の照射前後のラマンスペクトルは同一であったの
で、図7のグラフではカーブ#1で示す。
m2 の紫外線照度で2時間紫外線を照射し、#4試料を
得た。照射前の#2試料と照射後の#4試料のラマン分
光分析を行った。比較のため、#1試料にも同様の条件
で紫外線を照射し、照射前後の試料のラマン分光分析を
行った。ラマンスペクトルを図7のグラフに示す。#1
試料の照射前後のラマンスペクトルは同一であったの
で、図7のグラフではカーブ#1で示す。
【0063】図7のグラフを見ると、#2試料のラマン
スペクトルにおいて、波数2910cm-1の位置にはs
p3 混成軌道のC−H結合対称伸縮の大きなピークが認
められ、波数2970cm-1の位置にはsp3 の混成軌
道のC−H結合逆対称伸縮の大きなピークが認められ
る。従って、#2試料にはC−H結合が存在することが
帰結される。
スペクトルにおいて、波数2910cm-1の位置にはs
p3 混成軌道のC−H結合対称伸縮の大きなピークが認
められ、波数2970cm-1の位置にはsp3 の混成軌
道のC−H結合逆対称伸縮の大きなピークが認められ
る。従って、#2試料にはC−H結合が存在することが
帰結される。
【0064】#4試料のラマンスペクトルにおいては、
波数2910cm-1の位置および2970cm-1の位置
のいずれにもピークが認められない。その代わりに、波
数3200cm-1の位置にピークを有する広い幅のO−
H結合対称伸縮が認められる。従って、#4試料にはC
−H結合が存在せず、その代わりに、O−H結合が存在
することが帰結される。
波数2910cm-1の位置および2970cm-1の位置
のいずれにもピークが認められない。その代わりに、波
数3200cm-1の位置にピークを有する広い幅のO−
H結合対称伸縮が認められる。従って、#4試料にはC
−H結合が存在せず、その代わりに、O−H結合が存在
することが帰結される。
【0065】これに対して、#1試料のラマンスペクト
ルにおいては、照射前後を通じて、波数2910cm-1
の位置にはsp3 の混成軌道のC−H結合対称伸縮の大
きなピークが認められ、2970cm-1の位置にはsp
3 混成軌道のC−H結合逆対称伸縮の大きなピークが認
められる。従って、#1試料にはC−H結合が存在する
ことが確認される。
ルにおいては、照射前後を通じて、波数2910cm-1
の位置にはsp3 の混成軌道のC−H結合対称伸縮の大
きなピークが認められ、2970cm-1の位置にはsp
3 混成軌道のC−H結合逆対称伸縮の大きなピークが認
められる。従って、#1試料にはC−H結合が存在する
ことが確認される。
【0066】以上のことから、光触媒を含有するシリコ
ーンに紫外線を照射した場合には、下記の一般式(1)
で示すシリコーンの分子のケイ素原子に結合した有機基
が光触媒作用によって水酸基に置換され、式(2)で示
すようなシリコーン誘導体が表面に形成されているもの
と考えられる。この水酸基が超親水性能を発現してい
る。 (式中、Rは、アルキル基又はアリル基を表す)
ーンに紫外線を照射した場合には、下記の一般式(1)
で示すシリコーンの分子のケイ素原子に結合した有機基
が光触媒作用によって水酸基に置換され、式(2)で示
すようなシリコーン誘導体が表面に形成されているもの
と考えられる。この水酸基が超親水性能を発現してい
る。 (式中、Rは、アルキル基又はアリル基を表す)
【0067】実施例5 抗菌性増強剤−Cu添加光触媒 光触媒含有トップコートにCuをドープさせ、その抗菌
性を確かめた。“グラスカ”のA液(シリカゾル)とB
液(トリメトキシメチルシラン)を、シリカゾル重量と
トリメトキシメチルシランの重量の比が3になるように
混合し、この混合液を実施例2と同じ10cm四角のコ
ンクリートスラブ板の表面に塗布し、100℃の温度で
硬化させ、膜厚3μmのシリコーンのベースコートで被
覆された試料を得た。
性を確かめた。“グラスカ”のA液(シリカゾル)とB
液(トリメトキシメチルシラン)を、シリカゾル重量と
トリメトキシメチルシランの重量の比が3になるように
混合し、この混合液を実施例2と同じ10cm四角のコ
ンクリートスラブ板の表面に塗布し、100℃の温度で
硬化させ、膜厚3μmのシリコーンのベースコートで被
覆された試料を得た。
【0068】次に、アナターゼ型TiO2 ゾル(TA−
15)と3重量%の酢酸銅水溶液を混合し、更に“グラ
スカ”のA液(シリカゾル)を添加し、プロパノールで
希釈した。次に“グラスカ”のB液を添加し、TiO2
含有塗料用組成物を調整した。この塗料用組成物の組成
は、シリカゾル33重量部、トリメトキシメチルシラン
11重量部、TiO2 ゾル56重量部、酢酸銅は金属銅
に換算してTiO2 重量に対して2重量%であった。
15)と3重量%の酢酸銅水溶液を混合し、更に“グラ
スカ”のA液(シリカゾル)を添加し、プロパノールで
希釈した。次に“グラスカ”のB液を添加し、TiO2
含有塗料用組成物を調整した。この塗料用組成物の組成
は、シリカゾル33重量部、トリメトキシメチルシラン
11重量部、TiO2 ゾル56重量部、酢酸銅は金属銅
に換算してTiO2 重量に対して2重量%であった。
【0069】この塗料用組成物をコンクリートスラブ板
の表面に塗布し、100℃の温度で硬化させてトップコ
ートを形成した。次に、この試料にBLB蛍光灯を用い
て0.5mW/cm2 の照度で5日間紫外線を照射し、
#1試料を得た。
の表面に塗布し、100℃の温度で硬化させてトップコ
ートを形成した。次に、この試料にBLB蛍光灯を用い
て0.5mW/cm2 の照度で5日間紫外線を照射し、
#1試料を得た。
【0070】#1試料とシリコーンベースコートを被覆
したコンクリートスラブ板について防曇性と水との接触
角と抗菌性能と脱臭性能を調べた。シリコーンベースコ
ートを被覆したコンクリートスラブ板では水との接触角
は70°であり、息を吹きかけると曇りが発生したが、
#1試料では水との接触角は3〜9°であり、曇りは生
じなかった。抗菌性については、シリコーンベースコー
トを被覆したコンクリートスラブ板については大腸菌の
生存率は70%以上であったが、#1試料では10%未
満であった。脱臭性能に関し、シリコーンベースコート
を被覆したコンクリートスラブ板ではメチルメルカプタ
ンの除去率は10%未満であったが、#1試料では除去
率は90%以上であった。
したコンクリートスラブ板について防曇性と水との接触
角と抗菌性能と脱臭性能を調べた。シリコーンベースコ
ートを被覆したコンクリートスラブ板では水との接触角
は70°であり、息を吹きかけると曇りが発生したが、
#1試料では水との接触角は3〜9°であり、曇りは生
じなかった。抗菌性については、シリコーンベースコー
トを被覆したコンクリートスラブ板については大腸菌の
生存率は70%以上であったが、#1試料では10%未
満であった。脱臭性能に関し、シリコーンベースコート
を被覆したコンクリートスラブ板ではメチルメルカプタ
ンの除去率は10%未満であったが、#1試料では除去
率は90%以上であった。
【0071】実施例6 光酸化還元性増強剤−Pt添加光触媒 光触媒含有トップコートにPtをドープさせ、光触媒の
光酸化還元性を確かめた。実施例5と同様の方法で、1
0cm四角のコンクリートスラブ板の表面に膜厚3μm
のシリコーンのベースコートで被覆された試料を得た。
光酸化還元性を確かめた。実施例5と同様の方法で、1
0cm四角のコンクリートスラブ板の表面に膜厚3μm
のシリコーンのベースコートで被覆された試料を得た。
【0072】次に、アナターゼ型TiO2 ゾル(TA−
15)と0.1%の塩化白金酸6水和物水溶液を混合
し、更に“グラスカ”のA液(シリカゾル)を添加し、
プロパノールで希釈した。次に“グラスカ”のB液を添
加し、TiO2 含有塗料用組成物を調整した。この塗料
用組成物の組成は、シリカゾル33重量部、トリメトキ
シメチルシラン11重量部、TiO2 ゾル56重量部、
塩化白金酸6水和物は金属白金に換算してTiO2 重量
に対して2重量%であった。
15)と0.1%の塩化白金酸6水和物水溶液を混合
し、更に“グラスカ”のA液(シリカゾル)を添加し、
プロパノールで希釈した。次に“グラスカ”のB液を添
加し、TiO2 含有塗料用組成物を調整した。この塗料
用組成物の組成は、シリカゾル33重量部、トリメトキ
シメチルシラン11重量部、TiO2 ゾル56重量部、
塩化白金酸6水和物は金属白金に換算してTiO2 重量
に対して2重量%であった。
【0073】この塗料用組成物をコンクリートスラブ板
の表面に塗布し、100℃の温度で硬化させてトップコ
ートを形成した。次に、この試料にBLB蛍光灯を用い
て0.5mW/cm2 の照度で5日間紫外線を照射し、
#1試料を得た。
の表面に塗布し、100℃の温度で硬化させてトップコ
ートを形成した。次に、この試料にBLB蛍光灯を用い
て0.5mW/cm2 の照度で5日間紫外線を照射し、
#1試料を得た。
【0074】実施例5と同様に、#1試料について防曇
性と水との接触角と脱臭性能を調べた。コーティングを
施した表面に息を吹きかけると、水との接触角は0°で
あり、曇りは生じなかった。脱臭性能に関しては、メチ
ルメルカプタンの除去率は98%以上であった。
性と水との接触角と脱臭性能を調べた。コーティングを
施した表面に息を吹きかけると、水との接触角は0°で
あり、曇りは生じなかった。脱臭性能に関しては、メチ
ルメルカプタンの除去率は98%以上であった。
【0075】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような優れた効果を奏する。
リンク基材表面に形成した光触媒性コーティングの超親
水性により、散水時に水膜を薄く一様な厚さに形成でき
るため、平滑な表面を持つ氷層の形成が容易である。光
触媒性コーティングは透明であり、かつコーティングを
行う基材の材質を選ばないため、様々な既存の設備の改
築にも対応できる。
いるので、以下に記載するような優れた効果を奏する。
リンク基材表面に形成した光触媒性コーティングの超親
水性により、散水時に水膜を薄く一様な厚さに形成でき
るため、平滑な表面を持つ氷層の形成が容易である。光
触媒性コーティングは透明であり、かつコーティングを
行う基材の材質を選ばないため、様々な既存の設備の改
築にも対応できる。
【図1】本発明の一実施の形態のアイススケートリンク
の製造方法およびアイススケートリンクを説明するため
のアイススケートリンク床面の断面図である。
の製造方法およびアイススケートリンクを説明するため
のアイススケートリンク床面の断面図である。
【図2】本発明の実施例1のアイススケートリンクの製
造方法およびアイススケートリンクを説明するためのア
イススケートリンクの斜視図である。
造方法およびアイススケートリンクを説明するためのア
イススケートリンクの斜視図である。
【図3】本発明の実施例1のアイススケートリンクの製
造方法およびアイススケートリンクを説明するためのア
イススケートリンク床面の断面図であり、(a)および
(b)はそれぞれ基材が異なるアイススケートリンクの
断面図である。
造方法およびアイススケートリンクを説明するためのア
イススケートリンク床面の断面図であり、(a)および
(b)はそれぞれ基材が異なるアイススケートリンクの
断面図である。
【図4】本発明の実施例2のアイススケートリンクの製
造方法およびアイススケートリンクを説明するためのグ
ラフで、種々の試料の紫外線照射にともなう水との接触
角の時間的変化を示したグラフである。
造方法およびアイススケートリンクを説明するためのグ
ラフで、種々の試料の紫外線照射にともなう水との接触
角の時間的変化を示したグラフである。
【図5】本発明の実施例2のアイススケートリンクの製
造方法およびアイススケートリンクを説明するための図
で、本発明に使用可能な半導体光触媒と伝導帯の準位を
示した図である。
造方法およびアイススケートリンクを説明するための図
で、本発明に使用可能な半導体光触媒と伝導帯の準位を
示した図である。
【図6】本発明の実施例3のアイススケートリンクの製
造方法およびアイススケートリンクを説明するためのグ
ラフで、鉛筆硬度試験を示したグラフである。
造方法およびアイススケートリンクを説明するためのグ
ラフで、鉛筆硬度試験を示したグラフである。
【図7】本発明の実施例4のアイススケートリンクの製
造方法およびアイススケートリンクを説明するためのグ
ラフで、シリコーンからなる光触媒性コーティングの表
面のラマン分光スペクトルを示したグラフである。
造方法およびアイススケートリンクを説明するためのグ
ラフで、シリコーンからなる光触媒性コーティングの表
面のラマン分光スペクトルを示したグラフである。
【図8】特開平6−265248号公報により開示され
た、アイススケートリンク床面の冷却構造を説明するた
めの要部の斜視図である。
た、アイススケートリンク床面の冷却構造を説明するた
めの要部の斜視図である。
1 割ぐり 2 鉄筋コンクリート 3 コルク 4 防水アスファルト 5 鉄筋コンクリート 6 冷却管 7 スラブ 8 シリコーン 9 光触媒性コーティング 10 氷 11 仕切り 12 スケートリンク基材表面 13 鉄筋コンクリート 14 冷却管 15 シリコーン 16 光触媒性コーティング 17 氷 18 コンクリートスラブ 19 プラスチックフォーム板 21 シートパネル 22 ベースフィルム 23 第1柔軟パイプ 24 第2柔軟パイプ 25 フック枠
Claims (12)
- 【請求項1】リンク基材の表面に水を散布しリンク基材
中に敷設された冷却装置によって結氷させて氷層を得る
アイススケートリンクの製造方法において、リンク基材
表面に光触媒性材料層を形成し、その光触媒性材料層を
光励起することにより親水化させることを特徴とするア
イススケートリンクの製造方法。 - 【請求項2】リンク基材の表面に水を散布しリンク基材
中に敷設された冷却装置によって結氷させた氷層を有す
るアイススケートリンクにおいて、リンク基材表面に光
触媒性材料層を有し、その光触媒性材料層は親水性であ
ることを特徴とするアイススケートリンク。 - 【請求項3】光触媒性材料を含む層の表面が、光励起時
に水との接触角に換算して約10°以下の水濡れ性を呈
する請求項2に記載のアイススケートリンク。 - 【請求項4】光触媒性材料を含む層の表面が、光励起時
に水との接触角に換算して約5°以下の水濡れ性を呈す
る請求項3に記載のアイススケートリンク。 - 【請求項5】光触媒性材料が、TiO2 ,ZnO,Sn
O2 ,SrTiO3 ,WO3 ,Bi2 O3 ,Fe2 O3
からなる群から選ばれた1種の酸化物を含む請求項2〜
4のいずれか一に記載のアイススケートリンク。 - 【請求項6】光触媒性材料が、アナターゼ型TiO2 か
らなる請求項5に記載のアイススケートリンク。 - 【請求項7】光触媒性材料を含む層が、SiO2 又はS
nO2 を含んでなる請求項5に記載のアイススケートリ
ンク。 - 【請求項8】光触媒性材料を含む層が、光触媒性材料の
粒子が均一に分散された塗膜によって形成されている請
求項2〜7のいずれか一に記載のアイススケートリン
ク。 - 【請求項9】塗膜はシリコーンからなり、前記塗膜の表
面はシリコーン分子のケイ素原子に結合した有機基が光
励起に応じて光触媒性材料の光触媒作用により、少なく
とも部分的に水酸基に置換されたシリコーン誘導体で形
成されている請求項8に記載のアイススケートリンク。 - 【請求項10】光触媒性材料を含む層が、Ag,Cu,
Znからなる群から選ばれた1種の金属を含む請求項2
に記載のアイススケートリンク。 - 【請求項11】光触媒性材料を含む層が、Pt,Pd,
Rh,Ru,Os,Irからなる群から選ばれた1種の
金属を含む請求項2に記載のアイススケートリンク。 - 【請求項12】リンク基材が金属、セラミックス、ガラ
ス、プラスチック、木、石、セメント、コンクリート、
それらの組み合わせ、およびそれらの積層体からなる群
から選ばれた1種の材料で形成される請求項2に記載の
アイススケートリンク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14552096A JPH09329378A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | アイススケートリンクの製造方法およびアイススケートリンク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14552096A JPH09329378A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | アイススケートリンクの製造方法およびアイススケートリンク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09329378A true JPH09329378A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15387135
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14552096A Pending JPH09329378A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | アイススケートリンクの製造方法およびアイススケートリンク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09329378A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009036003A3 (en) * | 2007-09-10 | 2009-05-22 | Element Labs Inc | Method and apparatus for illuminating ice |
| JP2017101452A (ja) * | 2015-12-01 | 2017-06-08 | 前田建設工業株式会社 | 凍土の造成方法、及び止水装置 |
| EP4049731A1 (de) * | 2021-02-24 | 2022-08-31 | Ing. Hans Lang GmbH | Bahnsegment für eine sportbahn und sportbahn |
-
1996
- 1996-06-07 JP JP14552096A patent/JPH09329378A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009036003A3 (en) * | 2007-09-10 | 2009-05-22 | Element Labs Inc | Method and apparatus for illuminating ice |
| JP2017101452A (ja) * | 2015-12-01 | 2017-06-08 | 前田建設工業株式会社 | 凍土の造成方法、及び止水装置 |
| EP4049731A1 (de) * | 2021-02-24 | 2022-08-31 | Ing. Hans Lang GmbH | Bahnsegment für eine sportbahn und sportbahn |
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