JPH09330087A - 能動型騒音振動制御装置 - Google Patents
能動型騒音振動制御装置Info
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- JPH09330087A JPH09330087A JP14710696A JP14710696A JPH09330087A JP H09330087 A JPH09330087 A JP H09330087A JP 14710696 A JP14710696 A JP 14710696A JP 14710696 A JP14710696 A JP 14710696A JP H09330087 A JPH09330087 A JP H09330087A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】適応アルゴリズムに必要な伝達関数フィルタの
同定を大きな不具合を招くことなく高精度に且つ短時間
で行えるようにする。 【解決手段】ステップ204で周期的な振動の基本周期
T0 を演算し、ステップ205でカウンタkを零クリア
した後に、ステップ206で遅れ時間Td を演算する
(Td =T0 ・k/4)。次いで、ステップ207に移
行し、次の基準信号xが入力された時点から遅れ時間T
d だけ遅延したタイミングで、インパルス信号Iを能動
型エンジンマウントに供給して、インパルス信号Iに応
じた振動を発生させる。ステップ208,209で必要
な個数の残留振動信号eを読み込み、ステップ213
で、LMSアルゴリズムに基づいて同定用伝達関数フィ
ルタの更新演算を行う。上記処理をk=0〜3について
行ったら、ステップ216で同定用伝達関数フィルタC
^* を振動低減処理で用いる伝達関数フィルタC^に代
入する。
同定を大きな不具合を招くことなく高精度に且つ短時間
で行えるようにする。 【解決手段】ステップ204で周期的な振動の基本周期
T0 を演算し、ステップ205でカウンタkを零クリア
した後に、ステップ206で遅れ時間Td を演算する
(Td =T0 ・k/4)。次いで、ステップ207に移
行し、次の基準信号xが入力された時点から遅れ時間T
d だけ遅延したタイミングで、インパルス信号Iを能動
型エンジンマウントに供給して、インパルス信号Iに応
じた振動を発生させる。ステップ208,209で必要
な個数の残留振動信号eを読み込み、ステップ213
で、LMSアルゴリズムに基づいて同定用伝達関数フィ
ルタの更新演算を行う。上記処理をk=0〜3について
行ったら、ステップ216で同定用伝達関数フィルタC
^* を振動低減処理で用いる伝達関数フィルタC^に代
入する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、適応アルゴリズ
ムに従って周期的な騒音又は振動の低減制御を実行する
ようになっている能動型騒音振動制御装置に関し、特
に、適応アルゴリズムが、制御音又は制御振動を発生す
る手段と、残留騒音又は残留振動を検出する手段との間
の伝達関数をモデル化した伝達関数フィルタを用いるよ
うになっているものにおいて、その伝達関数フィルタの
同定を大きな不具合を招くことなく高精度に且つ短時間
で行えるようにしたものである。
ムに従って周期的な騒音又は振動の低減制御を実行する
ようになっている能動型騒音振動制御装置に関し、特
に、適応アルゴリズムが、制御音又は制御振動を発生す
る手段と、残留騒音又は残留振動を検出する手段との間
の伝達関数をモデル化した伝達関数フィルタを用いるよ
うになっているものにおいて、その伝達関数フィルタの
同定を大きな不具合を招くことなく高精度に且つ短時間
で行えるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の技術としては、例えば本
出願人が先に提案した特開平7−32947号公報に開
示されたものがある。
出願人が先に提案した特開平7−32947号公報に開
示されたものがある。
【0003】即ち、この公報記載の従来の技術は、騒音
源から伝達される騒音に制御音源から発せられる制御音
を干渉させることにより騒音の低減を図る能動型騒音制
御装置に関するものであり、制御音源を駆動する駆動信
号の生成にFiltered−X LMSアルゴリズム
という適応アルゴリズムを適用した実施例が開示されて
いる。そして、騒音低減制御を実行する空間内の騒音の
周波数特性と同じ形の周波数特性で、その騒音よりも所
定レベル低く、しかも騒音と無相関の同定音を発生し
て、Filtered−X LMSアルゴリズムに必要
な伝達関数フィルタの同定処理を行うようになってい
て、かかる構成により、空間内に存在する人間等に与え
る不快感を最低限に抑えつつ伝達関数フィルタの同定処
理を行うことができ、音響伝達特性が比較的短時間内に
頻繁に変化する空間であっても良好な騒音低減制御が実
行される、というものであった。
源から伝達される騒音に制御音源から発せられる制御音
を干渉させることにより騒音の低減を図る能動型騒音制
御装置に関するものであり、制御音源を駆動する駆動信
号の生成にFiltered−X LMSアルゴリズム
という適応アルゴリズムを適用した実施例が開示されて
いる。そして、騒音低減制御を実行する空間内の騒音の
周波数特性と同じ形の周波数特性で、その騒音よりも所
定レベル低く、しかも騒音と無相関の同定音を発生し
て、Filtered−X LMSアルゴリズムに必要
な伝達関数フィルタの同定処理を行うようになってい
て、かかる構成により、空間内に存在する人間等に与え
る不快感を最低限に抑えつつ伝達関数フィルタの同定処
理を行うことができ、音響伝達特性が比較的短時間内に
頻繁に変化する空間であっても良好な騒音低減制御が実
行される、というものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】確かに、上記公報記載
の従来の技術によれば、空間内の騒音によって同定音が
マスキングされ、しかも同定音と空間内騒音とを無相関
としているから、空間内の人間に大きな不快感を与える
ことなく、伝達関数フィルタの同定処理を行うことがで
きる。
の従来の技術によれば、空間内の騒音によって同定音が
マスキングされ、しかも同定音と空間内騒音とを無相関
としているから、空間内の人間に大きな不快感を与える
ことなく、伝達関数フィルタの同定処理を行うことがで
きる。
【0005】しかし、空間内の同定音以外の騒音は同定
処理にとってはノイズ成分に他ならないのに、その同定
音以外の騒音は、Filtered−X LMSアルゴ
リズムにおける適応ディジタルフィルタの更新処理には
必要な情報であるから、コントローラ側における残留騒
音信号の分解能は、同定音以外の騒音のレベルに基づい
て設定しなければならず、残留騒音信号に含まれる同定
音成分の精度は相対的に低くなってしまう。すると、同
定音と空間内騒音とを無相関としているので同定処理は
確かに可能ではあるが、その同定処理を極短時間で行う
のには適してはおらず、同定処理を極短時間で行うため
には演算能力の高い従って高価なマイクロプロセッサ等
を用いなければならなかった。即ち、伝達関数フィルタ
の同定処理のさらなる簡略化が望まれていたのである。
なお、このような課題は、上記公報に開示されるような
能動型騒音制御装置に限られたものではなく、同様の適
応アルゴリズムが適用可能な能動型振動制御装置にも当
てはまるものである。
処理にとってはノイズ成分に他ならないのに、その同定
音以外の騒音は、Filtered−X LMSアルゴ
リズムにおける適応ディジタルフィルタの更新処理には
必要な情報であるから、コントローラ側における残留騒
音信号の分解能は、同定音以外の騒音のレベルに基づい
て設定しなければならず、残留騒音信号に含まれる同定
音成分の精度は相対的に低くなってしまう。すると、同
定音と空間内騒音とを無相関としているので同定処理は
確かに可能ではあるが、その同定処理を極短時間で行う
のには適してはおらず、同定処理を極短時間で行うため
には演算能力の高い従って高価なマイクロプロセッサ等
を用いなければならなかった。即ち、伝達関数フィルタ
の同定処理のさらなる簡略化が望まれていたのである。
なお、このような課題は、上記公報に開示されるような
能動型騒音制御装置に限られたものではなく、同様の適
応アルゴリズムが適用可能な能動型振動制御装置にも当
てはまるものである。
【0006】本発明は、このような従来の技術が有する
未解決の課題に着目してなされたものであって、伝達関
数フィルタの同定をより短い時間で高精度に行うことが
できる能動型騒音振動制御装置を提供することを目的と
している。
未解決の課題に着目してなされたものであって、伝達関
数フィルタの同定をより短い時間で高精度に行うことが
できる能動型騒音振動制御装置を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、周期的な騒音又は振動と干
渉する制御音又は制御振動を発生可能な制御音源又は制
御振動源と、前記干渉した後の残留騒音又は残留振動を
検出し残留騒音信号又は残留振動信号として出力する残
留騒音検出手段又は残留振動検出手段と、前記周期的な
騒音又は振動の発生状態を検出し基準信号として出力す
る基準信号生成手段と、前記残留騒音信号又は残留振動
信号及び前記基準信号に基づき適応アルゴリズムに従っ
て前記制御音源又は制御振動源を駆動する駆動信号を生
成し出力する制御手段と、を備え、前記適応アルゴリズ
ムは、前記制御音源又は制御振動源と前記残留騒音検出
手段又は残留振動検出手段との間の伝達関数をモデル化
した伝達関数フィルタを用いるようになっている能動型
騒音振動制御装置において、前記制御音源又は制御振動
源にインパルス信号を複数回供給するインパルス信号供
給手段と、前記制御音源又は制御振動源から前記各イン
パルス信号に応じた音又は振動が発せられたときの前記
残留騒音信号又は残留振動信号に基づいて前記伝達関数
フィルタを同定する伝達関数フィルタ同定手段と、を設
け、前記インパルス信号供給手段は、前記各インパルス
信号を、前記伝達関数フィルタ同定手段における演算の
際に前記周期的な騒音又は振動の成分が相殺されるよう
にタイミングをずらして供給するようにした。
に、請求項1に係る発明は、周期的な騒音又は振動と干
渉する制御音又は制御振動を発生可能な制御音源又は制
御振動源と、前記干渉した後の残留騒音又は残留振動を
検出し残留騒音信号又は残留振動信号として出力する残
留騒音検出手段又は残留振動検出手段と、前記周期的な
騒音又は振動の発生状態を検出し基準信号として出力す
る基準信号生成手段と、前記残留騒音信号又は残留振動
信号及び前記基準信号に基づき適応アルゴリズムに従っ
て前記制御音源又は制御振動源を駆動する駆動信号を生
成し出力する制御手段と、を備え、前記適応アルゴリズ
ムは、前記制御音源又は制御振動源と前記残留騒音検出
手段又は残留振動検出手段との間の伝達関数をモデル化
した伝達関数フィルタを用いるようになっている能動型
騒音振動制御装置において、前記制御音源又は制御振動
源にインパルス信号を複数回供給するインパルス信号供
給手段と、前記制御音源又は制御振動源から前記各イン
パルス信号に応じた音又は振動が発せられたときの前記
残留騒音信号又は残留振動信号に基づいて前記伝達関数
フィルタを同定する伝達関数フィルタ同定手段と、を設
け、前記インパルス信号供給手段は、前記各インパルス
信号を、前記伝達関数フィルタ同定手段における演算の
際に前記周期的な騒音又は振動の成分が相殺されるよう
にタイミングをずらして供給するようにした。
【0008】また、請求項2に係る発明は、上記請求項
1に係る発明である能動型騒音振動制御装置において、
前記インパルス信号供給手段は、前記周期的な騒音又は
振動の基本周期成分と前記各インパルス信号の供給タイ
ミングとの間の位相φを、下記の(1)式に従って前記
各インパルス信号毎に異なるように設定し、それら位相
φに応じたタイミングでインパルス信号を2n 回供給す
るようにした。但し、nは自然数、kは0から2n −1
までの整数である。
1に係る発明である能動型騒音振動制御装置において、
前記インパルス信号供給手段は、前記周期的な騒音又は
振動の基本周期成分と前記各インパルス信号の供給タイ
ミングとの間の位相φを、下記の(1)式に従って前記
各インパルス信号毎に異なるように設定し、それら位相
φに応じたタイミングでインパルス信号を2n 回供給す
るようにした。但し、nは自然数、kは0から2n −1
までの整数である。
【0009】φ=2π・k/2n ……(1) そして、請求項3に係る発明は、上記請求項1又は請求
項2に係る発明である能動型騒音振動制御装置におい
て、前記インパルス信号供給手段は、前記インパルス信
号に応じて前記制御音源又は制御振動源から発生した音
又は振動が十分に減衰する時間をあけて、前記各インパ
ルス信号を供給するようにした。
項2に係る発明である能動型騒音振動制御装置におい
て、前記インパルス信号供給手段は、前記インパルス信
号に応じて前記制御音源又は制御振動源から発生した音
又は振動が十分に減衰する時間をあけて、前記各インパ
ルス信号を供給するようにした。
【0010】さらに、請求項4に係る発明は、上記請求
項1〜請求項3に係る発明である能動型騒音振動制御装
置において、前記伝達関数フィルタ同定手段は、フィル
タ係数可変の同定用伝達関数フィルタを有するととも
に、前記制御音源又は制御振動源から前記インパルス信
号に応じた音又は振動が発せられたときの前記残留騒音
信号又は残留振動信号と、前記同定用伝達関数フィルタ
のインパルス応答との偏差が小さくなるように、逐次更
新型の適応アルゴリズムに従って前記同定用伝達関数フ
ィルタのフィルタ係数を更新することにより伝達関数フ
ィルタを同定するようにした。
項1〜請求項3に係る発明である能動型騒音振動制御装
置において、前記伝達関数フィルタ同定手段は、フィル
タ係数可変の同定用伝達関数フィルタを有するととも
に、前記制御音源又は制御振動源から前記インパルス信
号に応じた音又は振動が発せられたときの前記残留騒音
信号又は残留振動信号と、前記同定用伝達関数フィルタ
のインパルス応答との偏差が小さくなるように、逐次更
新型の適応アルゴリズムに従って前記同定用伝達関数フ
ィルタのフィルタ係数を更新することにより伝達関数フ
ィルタを同定するようにした。
【0011】また、請求項5に係る発明は、上記請求項
4に係る発明である能動型騒音振動制御装置において、
前記伝達関数フィルタ同定手段は、前記偏差に収束係数
を乗じた値に基づいて前記同定用伝達関数フィルタのフ
ィルタ係数を更新するようになっており、複数回のうち
の最後の前記インパルス信号を供給したときの前記同定
用伝達関数フィルタのフィルタ係数の更新に用いられる
前記収束係数αL と、前記最後のインパルス信号以外の
インパルス信号を供給したときの前記同定用伝達関数フ
ィルタのフィルタ係数の更新に用いられる前記収束係数
α0 との関係を、下記の(2)式に示すようにした。
4に係る発明である能動型騒音振動制御装置において、
前記伝達関数フィルタ同定手段は、前記偏差に収束係数
を乗じた値に基づいて前記同定用伝達関数フィルタのフ
ィルタ係数を更新するようになっており、複数回のうち
の最後の前記インパルス信号を供給したときの前記同定
用伝達関数フィルタのフィルタ係数の更新に用いられる
前記収束係数αL と、前記最後のインパルス信号以外の
インパルス信号を供給したときの前記同定用伝達関数フ
ィルタのフィルタ係数の更新に用いられる前記収束係数
α0 との関係を、下記の(2)式に示すようにした。
【0012】 αL =α0 /(1−α0 ) ……(2) ここで、請求項1に係る発明にあっては、基準信号生成
手段が周期的な騒音又は振動の発生状態を表す基準信号
を生成する一方で、残留騒音検出手段又は残留振動検出
手段が残留騒音又は残留振動を検出して残留騒音信号又
は残留振動信号を生成する。すると、制御手段が、基準
信号と残留騒音信号又は残留振動信号とに基づき適応ア
ルゴリズムに従って駆動信号を生成し、その生成された
駆動信号が制御音源又は制御振動源に供給されて制御音
又は制御振動が発生する。
手段が周期的な騒音又は振動の発生状態を表す基準信号
を生成する一方で、残留騒音検出手段又は残留振動検出
手段が残留騒音又は残留振動を検出して残留騒音信号又
は残留振動信号を生成する。すると、制御手段が、基準
信号と残留騒音信号又は残留振動信号とに基づき適応ア
ルゴリズムに従って駆動信号を生成し、その生成された
駆動信号が制御音源又は制御振動源に供給されて制御音
又は制御振動が発生する。
【0013】そして、インパルス信号供給手段が、制御
音源又は制御振動源にインパルス信号を供給すると、制
御音源又は制御振動源からはインパルス信号に応じた音
又は振動が発生するが、かかるインパルス信号に応じた
音又は振動のみが残留騒音検出手段又は残留振動検出手
段で検出されれば、その検出結果である残留騒音信号又
は残留振動信号は、制御音源又は制御振動源と残留騒音
検出手段又は残留振動検出手段との間の伝達関数のイン
パルス応答そのもののはずである。
音源又は制御振動源にインパルス信号を供給すると、制
御音源又は制御振動源からはインパルス信号に応じた音
又は振動が発生するが、かかるインパルス信号に応じた
音又は振動のみが残留騒音検出手段又は残留振動検出手
段で検出されれば、その検出結果である残留騒音信号又
は残留振動信号は、制御音源又は制御振動源と残留騒音
検出手段又は残留振動検出手段との間の伝達関数のイン
パルス応答そのもののはずである。
【0014】しかし、実際には、騒音源又は振動源で発
生した騒音又は振動も、制御音又は制御振動によって完
全に打ち消されていない限り、残留騒音検出手段又は残
留振動検出手段の検出結果に含まれてしまう。つまり、
インパルス信号供給手段がインパルス信号を供給してい
る状況では、残留騒音信号又は残留振動信号には、伝達
関数のインパルス応答と、騒音源又は振動源で発生した
周期的な騒音又は振動の成分とが含まれているのであ
る。
生した騒音又は振動も、制御音又は制御振動によって完
全に打ち消されていない限り、残留騒音検出手段又は残
留振動検出手段の検出結果に含まれてしまう。つまり、
インパルス信号供給手段がインパルス信号を供給してい
る状況では、残留騒音信号又は残留振動信号には、伝達
関数のインパルス応答と、騒音源又は振動源で発生した
周期的な騒音又は振動の成分とが含まれているのであ
る。
【0015】これに対し、この請求項1に係る発明にあ
っては、インパルス信号供給手段は複数回インパルス信
号を供給するようになっており、しかも、各インパルス
信号の供給タイミングを適宜ずらしているため、各イン
パルス信号を供給したときのそれぞれ残留騒音信号又は
残留振動信号には、上記インパルス応答の他に、騒音源
又は振動源で発生した周期的な騒音又は振動の成分が適
宜位相が異なった状態で含まれているようになる。この
ため、例えば、一のインパルス信号を供給したときの残
留騒音信号又は残留振動信号の所定のサンプリング値に
含まれる周期的な騒音又は振動の成分と、他のインパル
ス信号を供給したときの残留騒音信号又は残留振動信号
の所定のサンプリング値に含まれる周期的な騒音又は振
動の成分とが、それらサンプリング値を例えば加算する
ことにより相殺されるようになるから、相対的に残留騒
音信号又は残留振動信号に含まれるインパルス応答の成
分の比率が増大することになる。つまり、伝達関数フィ
ルタ同定手段における伝達関数フィルタの同定処理にと
ってのノイズ成分のレベルが低減するのである。
っては、インパルス信号供給手段は複数回インパルス信
号を供給するようになっており、しかも、各インパルス
信号の供給タイミングを適宜ずらしているため、各イン
パルス信号を供給したときのそれぞれ残留騒音信号又は
残留振動信号には、上記インパルス応答の他に、騒音源
又は振動源で発生した周期的な騒音又は振動の成分が適
宜位相が異なった状態で含まれているようになる。この
ため、例えば、一のインパルス信号を供給したときの残
留騒音信号又は残留振動信号の所定のサンプリング値に
含まれる周期的な騒音又は振動の成分と、他のインパル
ス信号を供給したときの残留騒音信号又は残留振動信号
の所定のサンプリング値に含まれる周期的な騒音又は振
動の成分とが、それらサンプリング値を例えば加算する
ことにより相殺されるようになるから、相対的に残留騒
音信号又は残留振動信号に含まれるインパルス応答の成
分の比率が増大することになる。つまり、伝達関数フィ
ルタ同定手段における伝達関数フィルタの同定処理にと
ってのノイズ成分のレベルが低減するのである。
【0016】次に請求項2に係る発明にあっては、各イ
ンパルス信号の供給タイミングと、周期的な騒音又は振
動の基本周期成分との間の位相φを適宜設定しているた
め、伝達関数フィルタ同定手段における演算の際に、確
実に周期的な騒音又は振動の成分が相殺されるようにな
る。
ンパルス信号の供給タイミングと、周期的な騒音又は振
動の基本周期成分との間の位相φを適宜設定しているた
め、伝達関数フィルタ同定手段における演算の際に、確
実に周期的な騒音又は振動の成分が相殺されるようにな
る。
【0017】つまり、上記位相φを上記(1)式のよう
に設定し、且つ、2n 回供給される各インパルス信号毎
にその位相φを異ならせれば、各インパルス信号を供給
したときの残留騒音信号又は残留振動信号には、周期的
な騒音又は振動の基本周期成分が相殺されるような大き
さで含まれるようになるし、nが2以上であれば、周期
的な騒音又は振動の基本周期成分の2n −1次までの高
次成分(つまり、2次,3次,…,2n −1次)も相殺
されるような大きさで含まれるようになる。
に設定し、且つ、2n 回供給される各インパルス信号毎
にその位相φを異ならせれば、各インパルス信号を供給
したときの残留騒音信号又は残留振動信号には、周期的
な騒音又は振動の基本周期成分が相殺されるような大き
さで含まれるようになるし、nが2以上であれば、周期
的な騒音又は振動の基本周期成分の2n −1次までの高
次成分(つまり、2次,3次,…,2n −1次)も相殺
されるような大きさで含まれるようになる。
【0018】なお、各インパルス信号は、例えば周期的
な騒音又は振動の連続する各周期毎に一つずつ出力して
計2n 回供給するようにしてもよいし、或いは、インパ
ルス信号を出力する周期とインパルス信号を出力しない
周期とが適宜混在しても構わない。要は、計2n 個のイ
ンパルス信号が、それぞれの位相φを満足するように出
力されればよい。また、各インパルス信号の供給順は、
特に限定されるものではなく、例えば位相φの大きさに
従ってもよいし、従わなくてもよい。
な騒音又は振動の連続する各周期毎に一つずつ出力して
計2n 回供給するようにしてもよいし、或いは、インパ
ルス信号を出力する周期とインパルス信号を出力しない
周期とが適宜混在しても構わない。要は、計2n 個のイ
ンパルス信号が、それぞれの位相φを満足するように出
力されればよい。また、各インパルス信号の供給順は、
特に限定されるものではなく、例えば位相φの大きさに
従ってもよいし、従わなくてもよい。
【0019】さらに、請求項3に係る発明にあっては、
インパルス信号供給手段が各インパルス信号を出力して
も、残留騒音信号又は残留振動信号に複数のインパルス
応答の成分が含まれないから、伝達関数フィルタ同定手
段における演算がより簡易となる。
インパルス信号供給手段が各インパルス信号を出力して
も、残留騒音信号又は残留振動信号に複数のインパルス
応答の成分が含まれないから、伝達関数フィルタ同定手
段における演算がより簡易となる。
【0020】一方、請求項4に係る発明にあっては、伝
達関数フィルタ同定手段が同定用伝達関数フィルタのフ
ィルタ係数を適応アルゴリズムに従って逐次更新するこ
とにより、伝達関数フィルタが同定されるが、上記請求
項1〜3に係る発明によって残留騒音信号又は残留振動
信号に含まれる同定処理に必要な成分の比率が増大して
おり、適応アルゴリズムにとって有利な状況となってい
るから、伝達関数フィルタの同定はより高精度に行われ
る。
達関数フィルタ同定手段が同定用伝達関数フィルタのフ
ィルタ係数を適応アルゴリズムに従って逐次更新するこ
とにより、伝達関数フィルタが同定されるが、上記請求
項1〜3に係る発明によって残留騒音信号又は残留振動
信号に含まれる同定処理に必要な成分の比率が増大して
おり、適応アルゴリズムにとって有利な状況となってい
るから、伝達関数フィルタの同定はより高精度に行われ
る。
【0021】そして、この請求項4に係る発明のように
伝達関数フィルタの同定処理に逐次更新型の適応アルゴ
リズムを用いた場合には、同定用伝達関数フィルタのフ
ィルタ係数の更新量は、例えば請求項5に係る発明のよ
うに、インパルス応答を含む残留騒音信号又は残留振動
信号と、同定用伝達関数フィルタのインパルス応答との
偏差に、収束係数を乗じた値に基づくようになる。しか
し、同定処理に逐次更新型の適応アルゴリズムを用いる
と、残留騒音信号又は残留振動信号に含まれている周期
的な騒音又は振動の成分が同定用伝達関数フィルタのフ
ィルタ係数に取り込まれる結果、過去の更新演算の影響
がそれ以降の更新演算に及ぶため、更新演算を所定回数
繰り返した時点で、同定用伝達関数フィルタに取り込ま
れている周期的な騒音又は振動の成分が相殺されない可
能性があるが、請求項5に係る発明のように、最後のイ
ンパルス信号を供給したときの同定用伝達関数フィルタ
のフィルタ係数の更新に用いられる収束係数αL を、上
記(2)式のように設定すると、同定用伝達関数フィル
タの更新演算が完了した時点で、残留騒音信号又は残留
振動信号に含まれていたために同定用伝達関数フィルタ
のフィルタ係数に取り込まれてしまった周期的な騒音又
は振動の成分が相殺されるようになる。
伝達関数フィルタの同定処理に逐次更新型の適応アルゴ
リズムを用いた場合には、同定用伝達関数フィルタのフ
ィルタ係数の更新量は、例えば請求項5に係る発明のよ
うに、インパルス応答を含む残留騒音信号又は残留振動
信号と、同定用伝達関数フィルタのインパルス応答との
偏差に、収束係数を乗じた値に基づくようになる。しか
し、同定処理に逐次更新型の適応アルゴリズムを用いる
と、残留騒音信号又は残留振動信号に含まれている周期
的な騒音又は振動の成分が同定用伝達関数フィルタのフ
ィルタ係数に取り込まれる結果、過去の更新演算の影響
がそれ以降の更新演算に及ぶため、更新演算を所定回数
繰り返した時点で、同定用伝達関数フィルタに取り込ま
れている周期的な騒音又は振動の成分が相殺されない可
能性があるが、請求項5に係る発明のように、最後のイ
ンパルス信号を供給したときの同定用伝達関数フィルタ
のフィルタ係数の更新に用いられる収束係数αL を、上
記(2)式のように設定すると、同定用伝達関数フィル
タの更新演算が完了した時点で、残留騒音信号又は残留
振動信号に含まれていたために同定用伝達関数フィルタ
のフィルタ係数に取り込まれてしまった周期的な騒音又
は振動の成分が相殺されるようになる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
伝達関数フィルタ同定手段における伝達関数フィルタの
同定処理にとってのノイズ成分である騒音源又は振動源
から発せられた周期的な騒音又は振動のレベルが低減す
ることになるから、大幅なコストアップ等を招くことな
く、伝達関数フィルタの同定処理を高精度に且つ短時間
で行えるという効果がある。
伝達関数フィルタ同定手段における伝達関数フィルタの
同定処理にとってのノイズ成分である騒音源又は振動源
から発せられた周期的な騒音又は振動のレベルが低減す
ることになるから、大幅なコストアップ等を招くことな
く、伝達関数フィルタの同定処理を高精度に且つ短時間
で行えるという効果がある。
【0023】特に、請求項4や請求項5に係る発明であ
れば、伝達関数フィルタの同定処理をさらに高精度に且
つ短時間で行うことができる。
れば、伝達関数フィルタの同定処理をさらに高精度に且
つ短時間で行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図6は本発明の第1の実
施の形態を示す図であって、図1は本発明に係る能動型
騒音振動制御装置の一実施形態である能動型振動制御装
置を適用した車両の概略側面図である。
に基づいて説明する。図1乃至図6は本発明の第1の実
施の形態を示す図であって、図1は本発明に係る能動型
騒音振動制御装置の一実施形態である能動型振動制御装
置を適用した車両の概略側面図である。
【0025】先ず、構成を説明すると、エンジン30が
駆動信号に応じた能動的な支持力を発生可能な能動型エ
ンジンマウント1を介して、サスペンションメンバ等か
ら構成される車体35に支持されている。なお、実際に
は、エンジン30及び車体35間には、能動型エンジン
マウント1の他に、エンジン30及び車体35間の相対
変位に応じた受動的な支持力を発生する複数のエンジン
マウントも介在している。受動的なエンジンマウントと
しては、例えばゴム状の弾性体で荷重を支持する通常の
エンジンマウントや、ゴム状の弾性体内部に減衰力発生
可能に流体を封入してなる公知の流体封入式のマウント
インシュレータ等が適用できる。
駆動信号に応じた能動的な支持力を発生可能な能動型エ
ンジンマウント1を介して、サスペンションメンバ等か
ら構成される車体35に支持されている。なお、実際に
は、エンジン30及び車体35間には、能動型エンジン
マウント1の他に、エンジン30及び車体35間の相対
変位に応じた受動的な支持力を発生する複数のエンジン
マウントも介在している。受動的なエンジンマウントと
しては、例えばゴム状の弾性体で荷重を支持する通常の
エンジンマウントや、ゴム状の弾性体内部に減衰力発生
可能に流体を封入してなる公知の流体封入式のマウント
インシュレータ等が適用できる。
【0026】一方、能動型エンジンマウント1は、例え
ば、図2に示すように構成されている。即ち、この実施
の形態における能動型エンジンマウント1は、エンジン
30への取付け用のボルト2aを上部に一体に備え且つ
内部が空洞で下部が開口したキャップ2を有し、このキ
ャップ2の下部外面には、軸が上下方向を向く内筒3の
上端部がかしめ止めされている。
ば、図2に示すように構成されている。即ち、この実施
の形態における能動型エンジンマウント1は、エンジン
30への取付け用のボルト2aを上部に一体に備え且つ
内部が空洞で下部が開口したキャップ2を有し、このキ
ャップ2の下部外面には、軸が上下方向を向く内筒3の
上端部がかしめ止めされている。
【0027】内筒3は、下端側の方が縮径した形状とな
っていて、その下端部が内側に水平に折り曲げられて、
ここに円形の開口部3aが形成されている。そして、内
筒3の内側には、キャップ2及び内筒3内部の空間を上
下に二分するように、キャップ2及び内筒3のかしめ止
め部分に一緒に挟み込まれてダイアフラム4が配設され
ている。ダイアフラム4の上側の空間は、キャップ2の
側面に孔を開けることにより大気圧に通じている。
っていて、その下端部が内側に水平に折り曲げられて、
ここに円形の開口部3aが形成されている。そして、内
筒3の内側には、キャップ2及び内筒3内部の空間を上
下に二分するように、キャップ2及び内筒3のかしめ止
め部分に一緒に挟み込まれてダイアフラム4が配設され
ている。ダイアフラム4の上側の空間は、キャップ2の
側面に孔を開けることにより大気圧に通じている。
【0028】さらに、内筒3の内側にはオリフィス構成
体5が配設されている。なお、本実施の形態では、内筒
3内面及びオリフィス構成5間には、薄膜状の弾性体
(ダイアフラム4の外周部を延長させたものでもよい)
が介在していて、これにより、オリフィス構成体5は内
筒3内側に強固に嵌め込まれている。
体5が配設されている。なお、本実施の形態では、内筒
3内面及びオリフィス構成5間には、薄膜状の弾性体
(ダイアフラム4の外周部を延長させたものでもよい)
が介在していて、これにより、オリフィス構成体5は内
筒3内側に強固に嵌め込まれている。
【0029】このオリフィス構成体5は、内筒3の内部
空間に整合して略円柱形に形成されていて、その上面に
は円形の凹部5aが形成されている。そして、その凹部
5aと、底面の開口部3aに対向する部分との間が、オ
リフィス5bを介して連通するようになっている。オリ
フィス5bは、例えば、オリフィス構成体5の外周面に
沿って螺旋状に延びる溝と、その溝の一端部を凹部5a
に連通させる流路と、その溝の他端部を開口部3aに連
通させる流路とで構成される。
空間に整合して略円柱形に形成されていて、その上面に
は円形の凹部5aが形成されている。そして、その凹部
5aと、底面の開口部3aに対向する部分との間が、オ
リフィス5bを介して連通するようになっている。オリ
フィス5bは、例えば、オリフィス構成体5の外周面に
沿って螺旋状に延びる溝と、その溝の一端部を凹部5a
に連通させる流路と、その溝の他端部を開口部3aに連
通させる流路とで構成される。
【0030】一方、内筒3の外周面には、内周面側が若
干上方に盛り上がった肉厚円筒状の支持弾性体6の内周
面が加硫接着されていて、その支持弾性体6の外周面
は、上端側が拡径した円筒部材としての外筒7の内周面
上部に加硫接着されている。
干上方に盛り上がった肉厚円筒状の支持弾性体6の内周
面が加硫接着されていて、その支持弾性体6の外周面
は、上端側が拡径した円筒部材としての外筒7の内周面
上部に加硫接着されている。
【0031】そして、外筒7の下端部は上面が開口した
円筒形のアクチュエータケース8の上端部にかしめ止め
されていて、そのアクチュエータケース8の下端面から
は、車体35側への取付け用の取付けボルト9が突出し
ている。取付けボルト9は、その頭部9aが、アクチュ
エータケース8の内底面に張り付いた状態で配設された
平板部材8aの中央の空洞部8bに収容されている。
円筒形のアクチュエータケース8の上端部にかしめ止め
されていて、そのアクチュエータケース8の下端面から
は、車体35側への取付け用の取付けボルト9が突出し
ている。取付けボルト9は、その頭部9aが、アクチュ
エータケース8の内底面に張り付いた状態で配設された
平板部材8aの中央の空洞部8bに収容されている。
【0032】さらに、アクチュエータケース8の内側に
は、円筒形の鉄製のヨーク10Aと、このヨーク10A
の中央部に軸を上下に向けて巻き付けられた励磁コイル
10Bと、ヨーク10Aの励磁コイル10Bに包囲され
た部分の上面に極を上下に向けて固定された永久磁石1
0Cと、から構成される電磁アクチュエータ10が配設
されている。
は、円筒形の鉄製のヨーク10Aと、このヨーク10A
の中央部に軸を上下に向けて巻き付けられた励磁コイル
10Bと、ヨーク10Aの励磁コイル10Bに包囲され
た部分の上面に極を上下に向けて固定された永久磁石1
0Cと、から構成される電磁アクチュエータ10が配設
されている。
【0033】また、アクチュエータケース8の上端部は
フランジ状に形成されたフランジ部8Aとなっていて、
そのフランジ部8Aに外筒7の下端部がかしめられて両
者が一体となっているのであるが、そのかしめ止め部分
には、円形の金属製の板ばね11の周縁部(端部)が挟
み込まれていて、その板ばね11の中央部の電磁アクチ
ュエータ10側には、リベット11aによって磁化可能
な磁路部材12が固定されている。なお、磁路部材12
はヨーク10Aよりも若干小径の鉄製の円板であって、
その底面が電磁アクチュエータ10に近接するような厚
みに形成されている。
フランジ状に形成されたフランジ部8Aとなっていて、
そのフランジ部8Aに外筒7の下端部がかしめられて両
者が一体となっているのであるが、そのかしめ止め部分
には、円形の金属製の板ばね11の周縁部(端部)が挟
み込まれていて、その板ばね11の中央部の電磁アクチ
ュエータ10側には、リベット11aによって磁化可能
な磁路部材12が固定されている。なお、磁路部材12
はヨーク10Aよりも若干小径の鉄製の円板であって、
その底面が電磁アクチュエータ10に近接するような厚
みに形成されている。
【0034】さらに、上記かしめ止め部分には、フラン
ジ部8Aと板ばね11とに挟まれるように、リング状の
薄膜弾性体13と、力伝達部材14のフランジ部14a
とが支持されている。具体的には、アクチュエータケー
ス8のフランジ部8A上に、薄膜弾性体13と、力伝達
部材14のフランジ部14aと、板ばね11とをこの順
序で重ね合わせるとともに、その重なり合った全体を外
筒7の下端部をかしめて一体としている。
ジ部8Aと板ばね11とに挟まれるように、リング状の
薄膜弾性体13と、力伝達部材14のフランジ部14a
とが支持されている。具体的には、アクチュエータケー
ス8のフランジ部8A上に、薄膜弾性体13と、力伝達
部材14のフランジ部14aと、板ばね11とをこの順
序で重ね合わせるとともに、その重なり合った全体を外
筒7の下端部をかしめて一体としている。
【0035】力伝達部材14は、磁路部材12を包囲す
る短い円筒形の部材であって、その上端部がフランジ部
14aとなっており、その下端部は電磁アクチュエータ
10のヨーク10Aの上面に結合している。具体的に
は、ヨーク10Aの上端面周縁部に形成された円形の溝
に、力伝達部材14の下端部が嵌合して両者が結合され
ている。また、力伝達部材14の弾性変形時のばね定数
は、薄膜弾性体13のばね定数よりも大きい値に設定さ
れている。
る短い円筒形の部材であって、その上端部がフランジ部
14aとなっており、その下端部は電磁アクチュエータ
10のヨーク10Aの上面に結合している。具体的に
は、ヨーク10Aの上端面周縁部に形成された円形の溝
に、力伝達部材14の下端部が嵌合して両者が結合され
ている。また、力伝達部材14の弾性変形時のばね定数
は、薄膜弾性体13のばね定数よりも大きい値に設定さ
れている。
【0036】ここで、本実施の形態では、支持弾性体6
の下面及び板ばね11の上面によって画成された部分に
流体室15が形成され、ダイアフラム4及び凹部5aに
よって画成された部分に副流体室16が形成されてい
て、これら流体室15及び副流体室16間が、オリフィ
ス構成体5に形成されたオリフィス5bを介して連通し
ている。なお、これら流体室15,副流体室16及びオ
リフィス5b内には、油等の流体が封入されている。
の下面及び板ばね11の上面によって画成された部分に
流体室15が形成され、ダイアフラム4及び凹部5aに
よって画成された部分に副流体室16が形成されてい
て、これら流体室15及び副流体室16間が、オリフィ
ス構成体5に形成されたオリフィス5bを介して連通し
ている。なお、これら流体室15,副流体室16及びオ
リフィス5b内には、油等の流体が封入されている。
【0037】かかるオリフィス5bの流路形状等で決ま
る流体マウントとしての特性は、走行中のエンジンシェ
イク発生時、つまり5〜15Hzで能動型エンジンマウン
ト1が加振された場合に高動ばね定数、高減衰力を示す
ように調整されている。
る流体マウントとしての特性は、走行中のエンジンシェ
イク発生時、つまり5〜15Hzで能動型エンジンマウン
ト1が加振された場合に高動ばね定数、高減衰力を示す
ように調整されている。
【0038】そして、電磁アクチュエータ10の励磁コ
イル10Bは、コントローラ25からハーネス23aを
通じて供給される電流である駆動信号yに応じて所定の
電磁力を発生するようになっている。コントローラ25
は、マイクロコンピュータ,必要なインタフェース回
路,A/D変換器,D/A変換器,アンプ等を含んで構
成され、エンジンシェイクよりも高周波の振動であるア
イドル振動やこもり音振動・加速時振動が車体35に入
力されている場合には、その振動を低減できる能動的な
支持力が能動型エンジンマウント1に発生するように、
能動型エンジンマウント1に対する駆動信号yを生成し
出力するようになっている。
イル10Bは、コントローラ25からハーネス23aを
通じて供給される電流である駆動信号yに応じて所定の
電磁力を発生するようになっている。コントローラ25
は、マイクロコンピュータ,必要なインタフェース回
路,A/D変換器,D/A変換器,アンプ等を含んで構
成され、エンジンシェイクよりも高周波の振動であるア
イドル振動やこもり音振動・加速時振動が車体35に入
力されている場合には、その振動を低減できる能動的な
支持力が能動型エンジンマウント1に発生するように、
能動型エンジンマウント1に対する駆動信号yを生成し
出力するようになっている。
【0039】ここで、アイドル振動やこもり音振動は、
例えばレシプロ4気筒エンジンの場合、エンジン回転2
次成分のエンジン振動が車体35に伝達されることが主
な原因であるから、そのエンジン回転2次成分に同期し
て駆動信号yを生成し出力すれば、車体側振動の低減が
可能となる。そこで、本実施の形態では、エンジン30
のクランク軸の回転に同期した(例えば、レシプロ4気
筒エンジンの場合には、クランク軸が180度回転する
度に一つの)インパルス信号を生成し基準信号xとして
出力するパルス信号生成器26を設けていて、その基準
信号xが、エンジン30における振動の発生状態を表す
信号としてコントローラ25に供給されるようになって
いる。
例えばレシプロ4気筒エンジンの場合、エンジン回転2
次成分のエンジン振動が車体35に伝達されることが主
な原因であるから、そのエンジン回転2次成分に同期し
て駆動信号yを生成し出力すれば、車体側振動の低減が
可能となる。そこで、本実施の形態では、エンジン30
のクランク軸の回転に同期した(例えば、レシプロ4気
筒エンジンの場合には、クランク軸が180度回転する
度に一つの)インパルス信号を生成し基準信号xとして
出力するパルス信号生成器26を設けていて、その基準
信号xが、エンジン30における振動の発生状態を表す
信号としてコントローラ25に供給されるようになって
いる。
【0040】一方、電磁アクチュエータ10のヨーク1
0Aの下端面と、アクチュエータケース8の底面を形成
する平板部材8aの上面との間に挟み込まれるように、
エンジン30から支持弾性体6を通じて伝達する加振力
を検出する荷重センサ22が配設されていて、荷重セン
サ22の検出結果がハーネス23bを通じて残留振動信
号eとしてコントローラ25に供給されるようになって
いる。荷重センサ22としては、具体的には、圧電素
子,磁歪素子,歪ゲージ等が適用可能である。
0Aの下端面と、アクチュエータケース8の底面を形成
する平板部材8aの上面との間に挟み込まれるように、
エンジン30から支持弾性体6を通じて伝達する加振力
を検出する荷重センサ22が配設されていて、荷重セン
サ22の検出結果がハーネス23bを通じて残留振動信
号eとしてコントローラ25に供給されるようになって
いる。荷重センサ22としては、具体的には、圧電素
子,磁歪素子,歪ゲージ等が適用可能である。
【0041】そして、コントローラ25は、供給される
残留振動信号e及び基準信号xに基づき、適応アルゴリ
ズムの一つである同期式Filtered−X LMS
アルゴリズムを実行することにより、能動型エンジンマ
ウント1に対する駆動信号yを演算し、その駆動信号y
を能動型エンジンマウント1に出力するようになってい
る。
残留振動信号e及び基準信号xに基づき、適応アルゴリ
ズムの一つである同期式Filtered−X LMS
アルゴリズムを実行することにより、能動型エンジンマ
ウント1に対する駆動信号yを演算し、その駆動信号y
を能動型エンジンマウント1に出力するようになってい
る。
【0042】具体的には、コントローラ25は、フィル
タ係数Wi (i=0,1,2,…,I−1:Iはタップ
数)可変の適応ディジタルフィルタWを有していて、最
新の基準信号xが入力された時点から所定のサンプリン
グ・クロックの間隔で、その適応ディジタルフィルタW
のフィルタ係数Wを順番に駆動信号yとして出力する一
方、基準信号x及び残留振動信号eに基づいて適応ディ
ジタルフィルタWのフィルタ係数Wi を適宜更新する処
理を実行するようになっている。
タ係数Wi (i=0,1,2,…,I−1:Iはタップ
数)可変の適応ディジタルフィルタWを有していて、最
新の基準信号xが入力された時点から所定のサンプリン
グ・クロックの間隔で、その適応ディジタルフィルタW
のフィルタ係数Wを順番に駆動信号yとして出力する一
方、基準信号x及び残留振動信号eに基づいて適応ディ
ジタルフィルタWのフィルタ係数Wi を適宜更新する処
理を実行するようになっている。
【0043】適応ディジタルフィルタWの更新式は、F
iltered−X LMSアルゴリズムに従った下記
の(3)式のようになる。 Wi (n+1)=Wi (n)−μRT e(n) ……(3) ここで、(n),(n+1)が付く項はサンプリング時
刻n,n+1における値であることを表し、μは収束係
数である。また、更新用基準信号RT は、理論的には、
基準信号xを、能動型エンジンマウント1の電磁アクチ
ュエータ10及び荷重センサ22間の伝達関数Cを有限
インパルス応答型フィルタでモデル化した伝達関数フィ
ルタC^でフィルタ処理した値であるが、基準信号xの
大きさは“1”であるから、伝達関数フィルタC^のイ
ンパルス応答を基準信号xに同期して次々と生成した場
合のそれらインパルス応答波形のサンプリング時刻nに
おける和に一致する。
iltered−X LMSアルゴリズムに従った下記
の(3)式のようになる。 Wi (n+1)=Wi (n)−μRT e(n) ……(3) ここで、(n),(n+1)が付く項はサンプリング時
刻n,n+1における値であることを表し、μは収束係
数である。また、更新用基準信号RT は、理論的には、
基準信号xを、能動型エンジンマウント1の電磁アクチ
ュエータ10及び荷重センサ22間の伝達関数Cを有限
インパルス応答型フィルタでモデル化した伝達関数フィ
ルタC^でフィルタ処理した値であるが、基準信号xの
大きさは“1”であるから、伝達関数フィルタC^のイ
ンパルス応答を基準信号xに同期して次々と生成した場
合のそれらインパルス応答波形のサンプリング時刻nに
おける和に一致する。
【0044】また、理論的には、基準信号xを適応ディ
ジタルフィルタWでフィルタ処理して駆動信号yを生成
するのであるが、基準信号xの大きさが“1”であるた
め、フィルタ係数Wi を順番に駆動信号yとして出力し
ても、フィルタ処理の結果を駆動信号yとしたのと同じ
結果になる。
ジタルフィルタWでフィルタ処理して駆動信号yを生成
するのであるが、基準信号xの大きさが“1”であるた
め、フィルタ係数Wi を順番に駆動信号yとして出力し
ても、フィルタ処理の結果を駆動信号yとしたのと同じ
結果になる。
【0045】さらに、本実施の形態では、エンジン30
の回転数を検出するエンジン回転数センサ28が設けら
れていて、そのエンジン回転数センサ28が検出したエ
ンジン回転数検出信号Nが、コントローラ25に供給さ
れるようになっている。
の回転数を検出するエンジン回転数センサ28が設けら
れていて、そのエンジン回転数センサ28が検出したエ
ンジン回転数検出信号Nが、コントローラ25に供給さ
れるようになっている。
【0046】そして、コントローラ25は、上記のよう
な駆動信号yの出力処理及び適応ディジタルフィルタW
の各フィルタ係数Wi の更新処理からなる振動低減処理
を実行する一方で、エンジン回転数検出信号Nに基づ
き、エンジン回転数が所定しきい値Nthを越えているか
否かを判定することにより、エンジン30で発生する振
動が高周波過ぎるために、この能動型エンジンマウント
1で発生する制御振動では有効な振動低減制御が有効に
機能していない状況、つまりエンジン30側から車体3
5側に伝達される振動のレベルが比較的高く、後述する
同定音を出力しても乗員に不快感を与えない状態(マス
キング状態)を検出するマスキング状態検出処理と、こ
のマスキング状態検出処理によってマスキング状態が検
出された場合に、伝達関数フィルタC^を同定する伝達
関数フィルタ同定処理とを実行するようになっている。
な駆動信号yの出力処理及び適応ディジタルフィルタW
の各フィルタ係数Wi の更新処理からなる振動低減処理
を実行する一方で、エンジン回転数検出信号Nに基づ
き、エンジン回転数が所定しきい値Nthを越えているか
否かを判定することにより、エンジン30で発生する振
動が高周波過ぎるために、この能動型エンジンマウント
1で発生する制御振動では有効な振動低減制御が有効に
機能していない状況、つまりエンジン30側から車体3
5側に伝達される振動のレベルが比較的高く、後述する
同定音を出力しても乗員に不快感を与えない状態(マス
キング状態)を検出するマスキング状態検出処理と、こ
のマスキング状態検出処理によってマスキング状態が検
出された場合に、伝達関数フィルタC^を同定する伝達
関数フィルタ同定処理とを実行するようになっている。
【0047】即ち、コントローラ25内では、振動低減
処理と並列に例えばタイムシェアリング方式によりマス
キング状態検出処理及び伝達関数フィルタ同定処理が実
行されるようになっていて、マスキング状態検出処理で
は上述のようにエンジン回転数検出信号Nに基づいてマ
スキング状態の有無が判定されるようになっている。そ
して、マスキング状態が検出された際に実行される伝達
関数フィルタ同定処理では、インパルス信号Iを、上記
(1)式に基づいて設定される位相φに応じて且つ駆動
信号yに含ませた形で能動型エンジンマウント1の電磁
アクチュエータ10に複数回供給するとともに、各イン
パルス信号Iを供給してから所定時間経過するまでの
間、残留振動信号eを読み込み、その残留振動信号e
と、フィルタ係数可変の有限インパルス応答型の同定用
伝達関数フィルタC^* のインパルス応答との偏差Eに
収束係数αを乗じた値を更新量として逐次更新型の適応
アルゴリズムとしてのLMSアルゴリズムを実行して、
同定用伝達関数フィルタC^*の各フィルタ係数を更新
して伝達関数フィルタC^の同定を行うようになってい
る。
処理と並列に例えばタイムシェアリング方式によりマス
キング状態検出処理及び伝達関数フィルタ同定処理が実
行されるようになっていて、マスキング状態検出処理で
は上述のようにエンジン回転数検出信号Nに基づいてマ
スキング状態の有無が判定されるようになっている。そ
して、マスキング状態が検出された際に実行される伝達
関数フィルタ同定処理では、インパルス信号Iを、上記
(1)式に基づいて設定される位相φに応じて且つ駆動
信号yに含ませた形で能動型エンジンマウント1の電磁
アクチュエータ10に複数回供給するとともに、各イン
パルス信号Iを供給してから所定時間経過するまでの
間、残留振動信号eを読み込み、その残留振動信号e
と、フィルタ係数可変の有限インパルス応答型の同定用
伝達関数フィルタC^* のインパルス応答との偏差Eに
収束係数αを乗じた値を更新量として逐次更新型の適応
アルゴリズムとしてのLMSアルゴリズムを実行して、
同定用伝達関数フィルタC^*の各フィルタ係数を更新
して伝達関数フィルタC^の同定を行うようになってい
る。
【0048】なお、各インパルス信号Iを供給してから
残留振動信号eを読み込む所定時間は、インパルス信号
Iに応じて能動型エンジンマウント1に発生した振動が
十分に減衰する時間であって、本実施の形態ではインパ
ルス信号Iに応じて能動型エンジンマウント1に発生し
た振動の残響時間Tr を適用している。但し、本実施の
形態では、残留振動信号eのサンプリング・クロックが
一定であるので、インパルス信号Iを供給してから所定
個数の残留振動信号eを読み込むようになっている。
残留振動信号eを読み込む所定時間は、インパルス信号
Iに応じて能動型エンジンマウント1に発生した振動が
十分に減衰する時間であって、本実施の形態ではインパ
ルス信号Iに応じて能動型エンジンマウント1に発生し
た振動の残響時間Tr を適用している。但し、本実施の
形態では、残留振動信号eのサンプリング・クロックが
一定であるので、インパルス信号Iを供給してから所定
個数の残留振動信号eを読み込むようになっている。
【0049】また、伝達関数フィルタ同定処理における
LMSアルゴリズムでは、最後のインパルス信号In を
出力したときに読み込まれる残留振動信号eに基づいた
更新演算での収束係数αL と、それ以外のインパルス信
号I1 〜In-1 を出力したときに読み込まれる残留振動
信号eに基づいた更新演算での収束係数α0 とが、上記
(2)式で示されるような関係となっている。
LMSアルゴリズムでは、最後のインパルス信号In を
出力したときに読み込まれる残留振動信号eに基づいた
更新演算での収束係数αL と、それ以外のインパルス信
号I1 〜In-1 を出力したときに読み込まれる残留振動
信号eに基づいた更新演算での収束係数α0 とが、上記
(2)式で示されるような関係となっている。
【0050】ここで、インパルス信号Iの供給回数は、
任意の自然数nに応じて2n 回として設定する。本実施
の形態では、n=2として、インパルス信号Iの供給回
数を4とする。
任意の自然数nに応じて2n 回として設定する。本実施
の形態では、n=2として、インパルス信号Iの供給回
数を4とする。
【0051】次に、本実施の形態の動作を説明する。即
ち、エンジンシェイク発生時には、オリフィス5aの流
路形状等を適宜選定している結果、この能動型エンジン
マウント1は高動ばね定数,高減衰力の支持装置として
機能するため、エンジン30側で発生したエンジンシェ
イクが能動型エンジンマウント1によって減衰され、車
体35側の振動レベルが低減される。なお、エンジンシ
ェイクに対しては、特に可動板12を積極的に変位させ
る必要はない。
ち、エンジンシェイク発生時には、オリフィス5aの流
路形状等を適宜選定している結果、この能動型エンジン
マウント1は高動ばね定数,高減衰力の支持装置として
機能するため、エンジン30側で発生したエンジンシェ
イクが能動型エンジンマウント1によって減衰され、車
体35側の振動レベルが低減される。なお、エンジンシ
ェイクに対しては、特に可動板12を積極的に変位させ
る必要はない。
【0052】一方、オリフィス5a内の流体がスティッ
ク状態となり流体室15及び副流体室16間での流体の
移動が不可能になるアイドル振動周波数以上の周波数の
振動が入力された場合には、コントローラ25は、所定
の演算処理を実行し、電磁アクチュエータ10に駆動信
号yを出力し、能動型エンジンマウント1に振動を低減
し得る能動的な支持力を発生させる。
ク状態となり流体室15及び副流体室16間での流体の
移動が不可能になるアイドル振動周波数以上の周波数の
振動が入力された場合には、コントローラ25は、所定
の演算処理を実行し、電磁アクチュエータ10に駆動信
号yを出力し、能動型エンジンマウント1に振動を低減
し得る能動的な支持力を発生させる。
【0053】これを、アイドル振動,こもり音振動入力
時にコントローラ25内で実行される処理の概要を示す
フローチャートである図3に従って具体的に説明する。
先ず、そのステップ101において所定の初期設定が行
われた後に、ステップ102に移行し、伝達関数フィル
タC^に基づいて更新用基準信号RT が演算される。な
お、このステップ102では、一周期分の更新用基準信
号RT がまとめて演算される。
時にコントローラ25内で実行される処理の概要を示す
フローチャートである図3に従って具体的に説明する。
先ず、そのステップ101において所定の初期設定が行
われた後に、ステップ102に移行し、伝達関数フィル
タC^に基づいて更新用基準信号RT が演算される。な
お、このステップ102では、一周期分の更新用基準信
号RT がまとめて演算される。
【0054】そして、ステップ103に移行しカウンタ
iが零クリアされた後に、ステップ104に移行して、
適応ディジタルフィルタWのi番目のフィルタ係数Wi
が駆動信号yとして出力される。
iが零クリアされた後に、ステップ104に移行して、
適応ディジタルフィルタWのi番目のフィルタ係数Wi
が駆動信号yとして出力される。
【0055】ステップ104で駆動信号yを出力した
ら、ステップ105に移行し、残留振動信号eが読み込
まれる。この残留振動信号eは、現在のカウンタiの値
とともに記憶される。
ら、ステップ105に移行し、残留振動信号eが読み込
まれる。この残留振動信号eは、現在のカウンタiの値
とともに記憶される。
【0056】そして、ステップ106に移行して、カウ
ンタjが零クリアされ、次いでステップ107に移行
し、適応ディジタルフィルタWのj番目のフィルタ係数
Wj が上記(3)式に従って更新される。
ンタjが零クリアされ、次いでステップ107に移行
し、適応ディジタルフィルタWのj番目のフィルタ係数
Wj が上記(3)式に従って更新される。
【0057】ステップ107における更新処理が完了し
たら、ステップ108に移行し、次の基準信号xが入力
されているか否かを判定し、ここで基準信号xが入力さ
れていないと判定された場合は、適応ディジタルフィル
タWの次のフィルタ係数の更新又は駆動信号yの出力処
理を実行すべく、ステップ109に移行する。
たら、ステップ108に移行し、次の基準信号xが入力
されているか否かを判定し、ここで基準信号xが入力さ
れていないと判定された場合は、適応ディジタルフィル
タWの次のフィルタ係数の更新又は駆動信号yの出力処
理を実行すべく、ステップ109に移行する。
【0058】ステップ109では、カウンタjが、出力
回数Ty (正確には、カウンタjは0からスタートする
ため、出力回数Ty から1を減じた値)に達しているか
否かを判定する。この判定は、ステップ104で適応デ
ィジタルフィルタWのフィルタ係数Wi を駆動信号yと
して出力した後に、適応ディジタルフィルタWのフィル
タ係数Wi を、駆動信号yとして必要な数だけ更新した
か否かを判断するためのものである。そこで、このステ
ップ109の判定が「NO」の場合には、ステップ11
0でカウンタjをインクリメントした後に、ステップ1
07に戻って上述した処理を繰り返し実行する。
回数Ty (正確には、カウンタjは0からスタートする
ため、出力回数Ty から1を減じた値)に達しているか
否かを判定する。この判定は、ステップ104で適応デ
ィジタルフィルタWのフィルタ係数Wi を駆動信号yと
して出力した後に、適応ディジタルフィルタWのフィル
タ係数Wi を、駆動信号yとして必要な数だけ更新した
か否かを判断するためのものである。そこで、このステ
ップ109の判定が「NO」の場合には、ステップ11
0でカウンタjをインクリメントした後に、ステップ1
07に戻って上述した処理を繰り返し実行する。
【0059】しかし、ステップ109の判定が「YE
S」の場合には、適応ディジタルフィルタWのフィルタ
係数のうち、駆動信号yとして必要な数のフィルタ係数
の更新処理が完了したと判断できるから、ステップ11
1に移行し、カウンタiをインクリメントした後に、上
記ステップ104の処理を実行してから所定のサンプリ
ング・クロックの間隔に対応する時間が経過するまで待
機し、サンプリング・クロックに対応する時間が経過し
たら、上記ステップ104に戻って上述した処理を繰り
返し実行する。
S」の場合には、適応ディジタルフィルタWのフィルタ
係数のうち、駆動信号yとして必要な数のフィルタ係数
の更新処理が完了したと判断できるから、ステップ11
1に移行し、カウンタiをインクリメントした後に、上
記ステップ104の処理を実行してから所定のサンプリ
ング・クロックの間隔に対応する時間が経過するまで待
機し、サンプリング・クロックに対応する時間が経過し
たら、上記ステップ104に戻って上述した処理を繰り
返し実行する。
【0060】一方、ステップ108で基準信号xが入力
されたと判断された場合には、ステップ112に移行
し、カウンタi(正確には、カウンタiが0からスター
トするため、カウンタiに1を加えた値)を最新の出力
回数Ty として保存した後に、ステップ102に戻っ
て、上述した処理を繰り返し実行する。
されたと判断された場合には、ステップ112に移行
し、カウンタi(正確には、カウンタiが0からスター
トするため、カウンタiに1を加えた値)を最新の出力
回数Ty として保存した後に、ステップ102に戻っ
て、上述した処理を繰り返し実行する。
【0061】このような図3の処理を繰り返し実行する
結果、コントローラ25から能動型エンジンマウント1
の電磁アクチュエータ10に対しては、基準信号xが入
力された時点から、サンプリング・クロックの間隔で、
適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi が順番に
駆動信号yとして供給される。
結果、コントローラ25から能動型エンジンマウント1
の電磁アクチュエータ10に対しては、基準信号xが入
力された時点から、サンプリング・クロックの間隔で、
適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi が順番に
駆動信号yとして供給される。
【0062】この結果、励磁コイル10Bに駆動信号y
に応じた磁力が発生するが、磁路部材12には、既に永
久磁石10Cによる一定の磁力が付与されているから、
その励磁コイル10Bによる磁力は永久磁石10Cの磁
力を強める又は弱めるように作用すると考えることがで
きる。つまり、励磁コイル10Bに駆動信号yが供給さ
れていない状態では、磁路部材12は、板ばね11によ
る支持力と、永久磁石10Cの磁力との釣り合った中立
の位置に変位することになる。そして、この中立の状態
で励磁コイル10Bに駆動信号yが供給されると、その
駆動信号yによって励磁コイル10Bに発生する磁力が
永久磁石10Cの磁力と逆方向であれば、磁路部材12
は電磁アクチュエータ10とのクリアランスが増大する
方向に変位する。逆に、励磁コイル10Bに発生する磁
力が永久磁石10Cの磁力と同じ方向であれば、磁路部
材12は電磁アクチュエータ10とのクリアランスが減
少する方向に変位する。
に応じた磁力が発生するが、磁路部材12には、既に永
久磁石10Cによる一定の磁力が付与されているから、
その励磁コイル10Bによる磁力は永久磁石10Cの磁
力を強める又は弱めるように作用すると考えることがで
きる。つまり、励磁コイル10Bに駆動信号yが供給さ
れていない状態では、磁路部材12は、板ばね11によ
る支持力と、永久磁石10Cの磁力との釣り合った中立
の位置に変位することになる。そして、この中立の状態
で励磁コイル10Bに駆動信号yが供給されると、その
駆動信号yによって励磁コイル10Bに発生する磁力が
永久磁石10Cの磁力と逆方向であれば、磁路部材12
は電磁アクチュエータ10とのクリアランスが増大する
方向に変位する。逆に、励磁コイル10Bに発生する磁
力が永久磁石10Cの磁力と同じ方向であれば、磁路部
材12は電磁アクチュエータ10とのクリアランスが減
少する方向に変位する。
【0063】このように磁路部材12は正逆両方向に変
位可能であり、磁路部材12が変位すれば主流体室15
の容積が変化し、その容積変化によって支持弾性体6の
拡張ばねが変形するから、この能動型エンジンマウント
1に正逆両方向の能動的な支持力が発生するのである。
位可能であり、磁路部材12が変位すれば主流体室15
の容積が変化し、その容積変化によって支持弾性体6の
拡張ばねが変形するから、この能動型エンジンマウント
1に正逆両方向の能動的な支持力が発生するのである。
【0064】そして、駆動信号yとなる適応ディジタル
フィルタWの各フィルタ係数Wi は、同期式Filte
red−X LMSアルゴリズムに従った上記(3)式
によって逐次更新されるため、ある程度の時間が経過し
て適応ディジタルフィルタWの各フィルタ係数Wi が最
適値に収束した後は、駆動信号yが能動型エンジンマウ
ント1に供給されることによって、エンジン30から能
動型エンジンマウント1を介して車体35側に伝達され
るアイドル振動やこもり音振動が低減されるようになる
のである。
フィルタWの各フィルタ係数Wi は、同期式Filte
red−X LMSアルゴリズムに従った上記(3)式
によって逐次更新されるため、ある程度の時間が経過し
て適応ディジタルフィルタWの各フィルタ係数Wi が最
適値に収束した後は、駆動信号yが能動型エンジンマウ
ント1に供給されることによって、エンジン30から能
動型エンジンマウント1を介して車体35側に伝達され
るアイドル振動やこもり音振動が低減されるようになる
のである。
【0065】一方、マスキング状態検出処理及び伝達関
数フィルタ同定処理の概要は図4に示すようになってい
て、先ず、そのステップ201において、エンジン回転
数検出信号Nが読み込まれ、次いでステップ202に移
行して、そのエンジン回転数検出信号N基づき、エンジ
ン回転数Nが所定しきい値Nthを越えているか否かが判
定される。所定しきい値Nthは、能動型エンジンマウン
ト1の能力等によって決まるものであって、例えば40
00(rpm)のような値が設定される。これらステッ
プ201及び202の処理が、マスキング状態検出処理
に対応する。
数フィルタ同定処理の概要は図4に示すようになってい
て、先ず、そのステップ201において、エンジン回転
数検出信号Nが読み込まれ、次いでステップ202に移
行して、そのエンジン回転数検出信号N基づき、エンジ
ン回転数Nが所定しきい値Nthを越えているか否かが判
定される。所定しきい値Nthは、能動型エンジンマウン
ト1の能力等によって決まるものであって、例えば40
00(rpm)のような値が設定される。これらステッ
プ201及び202の処理が、マスキング状態検出処理
に対応する。
【0066】そして、ステップ202の判定が「NO」
の場合には、現時点のエンジン回転数Nは振動低減制御
が有効に機能しない程には高くはなく、マスキング状態
ではないと判断できるから、ステップ203の以降の処
理、つまり伝達関数フィルタ同定処理は実行せず、この
まま今回の図4の処理を終了する。
の場合には、現時点のエンジン回転数Nは振動低減制御
が有効に機能しない程には高くはなく、マスキング状態
ではないと判断できるから、ステップ203の以降の処
理、つまり伝達関数フィルタ同定処理は実行せず、この
まま今回の図4の処理を終了する。
【0067】これに対し、ステップ202の判定が「Y
ES」の場合には、ステップ203に移行し、同定用伝
達関数フィルタC^* に、現在の伝達関数フィルタC^
を代入する。これら同定用伝達関数フィルタC^* 及び
伝達関数フィルタC^は、有限インパルス応答型フィル
タであるから、ステップ203の処理は、伝達関数フィ
ルタC^の各フィルタ係数C^m を、同定用伝達関数フ
ィルタC^* の各フィルタ係数C^* m に代入すること
により行われる。
ES」の場合には、ステップ203に移行し、同定用伝
達関数フィルタC^* に、現在の伝達関数フィルタC^
を代入する。これら同定用伝達関数フィルタC^* 及び
伝達関数フィルタC^は、有限インパルス応答型フィル
タであるから、ステップ203の処理は、伝達関数フィ
ルタC^の各フィルタ係数C^m を、同定用伝達関数フ
ィルタC^* の各フィルタ係数C^* m に代入すること
により行われる。
【0068】このステップ203の代入処理を行うこと
としたのは、現時点の伝達関数フィルタC^は真の伝達
関数Cに最も近い情報であるから、現時点の伝達関数フ
ィルタC^を同定用伝達関数フィルタC^* の初期値と
すれば、後述する同定用伝達関数フィルタC^* の更新
処理における収束係数αを小さくしても最適値への収束
が補償されるようなり、収束係数αが小さくなればそれ
だけ同定用伝達関数フィルタC^* に外乱が取り込まれ
難くなって、より高精度の同定処理が行えるようになる
からである。
としたのは、現時点の伝達関数フィルタC^は真の伝達
関数Cに最も近い情報であるから、現時点の伝達関数フ
ィルタC^を同定用伝達関数フィルタC^* の初期値と
すれば、後述する同定用伝達関数フィルタC^* の更新
処理における収束係数αを小さくしても最適値への収束
が補償されるようなり、収束係数αが小さくなればそれ
だけ同定用伝達関数フィルタC^* に外乱が取り込まれ
難くなって、より高精度の同定処理が行えるようになる
からである。
【0069】次いで、ステップ204に移行し、エンジ
ン回転数検出信号Nに基づいて、エンジン30で発生す
る周期的な振動の基本周期T0 を演算する。なお、この
基本周期T0 は基準信号xの入力周期に等しいから、例
えば出力回数Ty から求めてもよい。
ン回転数検出信号Nに基づいて、エンジン30で発生す
る周期的な振動の基本周期T0 を演算する。なお、この
基本周期T0 は基準信号xの入力周期に等しいから、例
えば出力回数Ty から求めてもよい。
【0070】そして、ステップ205に移行してカウン
タkを零クリアした後に、ステップ206に移行し、下
記の(4)式に従って遅れ時間Td を演算する。 Td =T0 ・k/4 ……(4) この(4)式の右辺のT0 は、エンジン30で発生する
周期的な振動の基本周期T0 であるから、上記(1)式
の右辺の2πに対応し、また、上記(4)式の右辺の分
母の4は、22 であるから、上記(1)式の右辺の分母
に対応する。つまり、この(4)式で演算される遅れ時
間Td は、上記(1)式に基づいて設定される位相φを
時間軸上で表現したものに相当する。なお、ステップ2
05を最初に実行するときには、k=0であるから、T
d =0となる。従って、第1回目のステップ205の演
算は省略してTd =0とし、第2回目以降(k>0)の
場合にのみステップ206の処理を実行するようにして
もよい。
タkを零クリアした後に、ステップ206に移行し、下
記の(4)式に従って遅れ時間Td を演算する。 Td =T0 ・k/4 ……(4) この(4)式の右辺のT0 は、エンジン30で発生する
周期的な振動の基本周期T0 であるから、上記(1)式
の右辺の2πに対応し、また、上記(4)式の右辺の分
母の4は、22 であるから、上記(1)式の右辺の分母
に対応する。つまり、この(4)式で演算される遅れ時
間Td は、上記(1)式に基づいて設定される位相φを
時間軸上で表現したものに相当する。なお、ステップ2
05を最初に実行するときには、k=0であるから、T
d =0となる。従って、第1回目のステップ205の演
算は省略してTd =0とし、第2回目以降(k>0)の
場合にのみステップ206の処理を実行するようにして
もよい。
【0071】ステップ206で遅れ時間Td が演算され
たら、ステップ207に移行し、次の基準信号xが入力
された時点から遅れ時間Td だけ遅延したタイミング
で、インパルス信号Iを駆動信号yに加えたかたちで能
動型エンジンマウント1の電磁アクチュエータ10に供
給する。すると、能動型エンジンマウント1では、その
インパルス信号Iに応じた振動が発生することになる。
たら、ステップ207に移行し、次の基準信号xが入力
された時点から遅れ時間Td だけ遅延したタイミング
で、インパルス信号Iを駆動信号yに加えたかたちで能
動型エンジンマウント1の電磁アクチュエータ10に供
給する。すると、能動型エンジンマウント1では、その
インパルス信号Iに応じた振動が発生することになる。
【0072】そして、ステップ208に移行し、残留振
動信号eを読み込み、これを添え字m(m=1,2,
…,M)に対応させて残留振動信号em として記憶す
る。次いで、ステップ209に移行し、上述した残響時
間Tr に対応した所定個数Mだけステップ208で残留
振動信号eを読み込んだか否かを判定し、所定個数Mに
達していなければ、前回のステップ208の処理を実行
してから所定サンプリング・クロックだけ経過するまで
待機した後に再びステップ208に移行して残留振動信
号eを読み込み、次の添え字mに対応して記憶する。
動信号eを読み込み、これを添え字m(m=1,2,
…,M)に対応させて残留振動信号em として記憶す
る。次いで、ステップ209に移行し、上述した残響時
間Tr に対応した所定個数Mだけステップ208で残留
振動信号eを読み込んだか否かを判定し、所定個数Mに
達していなければ、前回のステップ208の処理を実行
してから所定サンプリング・クロックだけ経過するまで
待機した後に再びステップ208に移行して残留振動信
号eを読み込み、次の添え字mに対応して記憶する。
【0073】つまり、ステップ208の処理はステップ
209の判定が「YES」となるまえ所定サンプリング
・クロックの間隔で繰り返し実行されるから、ステップ
209の判定が「YES」となった時点では、ステップ
207でインパルス信号Iを出力してから残響時間Tr
経過するまでの間の残留振動信号eが添え字mに対応し
てM個記憶されていることになる。
209の判定が「YES」となるまえ所定サンプリング
・クロックの間隔で繰り返し実行されるから、ステップ
209の判定が「YES」となった時点では、ステップ
207でインパルス信号Iを出力してから残響時間Tr
経過するまでの間の残留振動信号eが添え字mに対応し
てM個記憶されていることになる。
【0074】ステップ209の判定が「YES」となっ
たら、ステップ210に移行し、最新のエンジン回転数
検出信号Nを読み込み、次いでステップ211に移行し
てそのエンジン回転数検出信号Nに基づいて現時点のエ
ンジン30で発生する周期的な振動の基本周期T1 を演
算する。そして、ステップ212に移行して、その基本
周期T1 と、ステップ204で求めた基本周期T0 との
差の絶対値が、所定しきい値Tth(例えば、1msec)未
満であるか否かを判定する。即ち、このステップ212
の判定は、ステップ205以降の処理を実行するように
なってからエンジン回転数が一定であるか否かを判定す
るためのものであって、ステップ212の判定が「N
O」の場合には、エンジン回転数は変化している状況で
あり、伝達関数フィルタ同定処理の続行は不可能である
と判断して、このまま今回の図4の処理を終了する。エ
ンジン回転数が変化している状況では伝達関数フィルタ
同定処理を行わないこととしたのは、エンジン30で発
生する周期的な振動の周期が変化してしまうと、後述の
同定用伝達関数フィルタC^* の更新演算を行った場合
に、残留振動信号eに含まれるエンジン30で発生した
周期的な振動の成分が相殺されず、高精度の同定処理が
行えなくなってしまうからである。
たら、ステップ210に移行し、最新のエンジン回転数
検出信号Nを読み込み、次いでステップ211に移行し
てそのエンジン回転数検出信号Nに基づいて現時点のエ
ンジン30で発生する周期的な振動の基本周期T1 を演
算する。そして、ステップ212に移行して、その基本
周期T1 と、ステップ204で求めた基本周期T0 との
差の絶対値が、所定しきい値Tth(例えば、1msec)未
満であるか否かを判定する。即ち、このステップ212
の判定は、ステップ205以降の処理を実行するように
なってからエンジン回転数が一定であるか否かを判定す
るためのものであって、ステップ212の判定が「N
O」の場合には、エンジン回転数は変化している状況で
あり、伝達関数フィルタ同定処理の続行は不可能である
と判断して、このまま今回の図4の処理を終了する。エ
ンジン回転数が変化している状況では伝達関数フィルタ
同定処理を行わないこととしたのは、エンジン30で発
生する周期的な振動の周期が変化してしまうと、後述の
同定用伝達関数フィルタC^* の更新演算を行った場合
に、残留振動信号eに含まれるエンジン30で発生した
周期的な振動の成分が相殺されず、高精度の同定処理が
行えなくなってしまうからである。
【0075】そこで、ステップ212の判定が「YE
S」の場合には、同定処理の継続が可能であると判断し
て、ステップ213に移行する。ステップ213では、
LMSアルゴリズムに基づく下記の(5)式に従って、
同定用伝達関数フィルタC^*の各フィルタ係数C^*
m の更新演算を行う。
S」の場合には、同定処理の継続が可能であると判断し
て、ステップ213に移行する。ステップ213では、
LMSアルゴリズムに基づく下記の(5)式に従って、
同定用伝達関数フィルタC^*の各フィルタ係数C^*
m の更新演算を行う。
【0076】 C^* m =C^* m −α・(em −C^* m ) =C^* m −α・E ……(5) つまり、ステップ213では、残留振動信号em と、同
定用伝達関数フィルタC^* のインパルス応答のm番目
の値に相当するフィルタ係数C^* m との偏差E(=e
m −C^* m )に収束係数αを乗じた値で、そのフィル
タ係数C^* mを更新するようになっている。但し、収
束係数αは、k=0〜2(=0〜2n −2)の場合には
α0 とし、k=3(=2n −1)の場合には上記(2)
式で設定されるα1 とする。
定用伝達関数フィルタC^* のインパルス応答のm番目
の値に相当するフィルタ係数C^* m との偏差E(=e
m −C^* m )に収束係数αを乗じた値で、そのフィル
タ係数C^* mを更新するようになっている。但し、収
束係数αは、k=0〜2(=0〜2n −2)の場合には
α0 とし、k=3(=2n −1)の場合には上記(2)
式で設定されるα1 とする。
【0077】ステップ213の処理を終えたら、ステッ
プ214に移行し、カウンタkが2を越えているか否か
を判定する。越えていないと判定された場合には、ステ
ップ215に移行してカウンタkをインクリメントした
後に、ステップ206に戻って上述した処理を繰り返し
実行する。
プ214に移行し、カウンタkが2を越えているか否か
を判定する。越えていないと判定された場合には、ステ
ップ215に移行してカウンタkをインクリメントした
後に、ステップ206に戻って上述した処理を繰り返し
実行する。
【0078】そして、ステップ214の判定が「YE
S」となったら、ステップ216に移行し、現時点の同
定用伝達関数フィルタC^* を、図3の振動低減処理で
用いる伝達関数フィルタC^に代入して、今回のこの図
4の処理を終了する。
S」となったら、ステップ216に移行し、現時点の同
定用伝達関数フィルタC^* を、図3の振動低減処理で
用いる伝達関数フィルタC^に代入して、今回のこの図
4の処理を終了する。
【0079】この図4の処理が実行されると、図5に示
すように、基準信号xに対する遅れ時間Td (=T0 ・
k/4;k=0〜3)が適宜異なったタイミングで、合
計4回のインパルス信号I(I0 〜I3 )が出力される
ようになり、各インパルス信号I0 〜I3 に応じた振動
が能動型エンジンマウント1で発生してから残響時間T
r が経過するまでの間の残留振動信号eが読み込まれ、
その残留振動信号eと同定用伝達関数フィルタC^* の
インパルス応答との差に応じて同定用伝達関数フィルタ
C^* が適宜更新され、伝達関数フィルタC^が同定さ
れる。
すように、基準信号xに対する遅れ時間Td (=T0 ・
k/4;k=0〜3)が適宜異なったタイミングで、合
計4回のインパルス信号I(I0 〜I3 )が出力される
ようになり、各インパルス信号I0 〜I3 に応じた振動
が能動型エンジンマウント1で発生してから残響時間T
r が経過するまでの間の残留振動信号eが読み込まれ、
その残留振動信号eと同定用伝達関数フィルタC^* の
インパルス応答との差に応じて同定用伝達関数フィルタ
C^* が適宜更新され、伝達関数フィルタC^が同定さ
れる。
【0080】すると、各インパルス信号I0 〜I3 の出
力タイミングを適宜設定しており、しかもステップ21
3で用いる収束係数αを適宜設定しているため、同定用
伝達関数フィルタC^* の更新演算が完了した時点で
は、その同定用伝達関数フィルタC^* からはエンジン
30で発生した周期的な振動の成分は大幅に低減され、
従って高精度の伝達関数フィルタC^の同定が行われる
ことになる。
力タイミングを適宜設定しており、しかもステップ21
3で用いる収束係数αを適宜設定しているため、同定用
伝達関数フィルタC^* の更新演算が完了した時点で
は、その同定用伝達関数フィルタC^* からはエンジン
30で発生した周期的な振動の成分は大幅に低減され、
従って高精度の伝達関数フィルタC^の同定が行われる
ことになる。
【0081】ここで、図4の処理を実行することにより
高精度の伝達関数フィルタC^を同定できる理由につい
て説明する。即ち、同定用伝達関数フィルタC^* の更
新演算は上記(5)式に従うため、これを簡単に図で表
すと、図6に示すようになる。なお、図6では収束係数
αの図示は省略している。また、説明及び理解を容易に
するため、エンジン30で発生する周期的な振動は、そ
の基本周期成分sin ωtのみを考慮している。
高精度の伝達関数フィルタC^を同定できる理由につい
て説明する。即ち、同定用伝達関数フィルタC^* の更
新演算は上記(5)式に従うため、これを簡単に図で表
すと、図6に示すようになる。なお、図6では収束係数
αの図示は省略している。また、説明及び理解を容易に
するため、エンジン30で発生する周期的な振動は、そ
の基本周期成分sin ωtのみを考慮している。
【0082】そして、図6中のdは、伝達関数Cと基本
周期成分sin ωtとの和に相当し、その内の伝達関数C
のみがインパルス信号Iの影響を受けることになる。同
定用伝達関数フィルタC^* の初期値をC0 、同定用伝
達関数フィルタC^* の1回目の更新演算を行ったとき
の値をC1 、同定用伝達関数フィルタC^* の2回目の
更新演算を行ったときの値をC2 …、とするとともに、
初期値C0 が真の伝達関数Cに等しいものと仮定する。
また、更新演算に用いられる収束係数αは、各更新演算
毎にα0 ,α1 ,α2 ,α3 とする。
周期成分sin ωtとの和に相当し、その内の伝達関数C
のみがインパルス信号Iの影響を受けることになる。同
定用伝達関数フィルタC^* の初期値をC0 、同定用伝
達関数フィルタC^* の1回目の更新演算を行ったとき
の値をC1 、同定用伝達関数フィルタC^* の2回目の
更新演算を行ったときの値をC2 …、とするとともに、
初期値C0 が真の伝達関数Cに等しいものと仮定する。
また、更新演算に用いられる収束係数αは、各更新演算
毎にα0 ,α1 ,α2 ,α3 とする。
【0083】すると、最初の偏差E0 は、 E0 =d−C0 =(C+sin ωt)−C0 =sin ωt となり、同定用伝達関数フィルタC1 は、 C1 =C0 −α0 sin ωt となる。この同定用伝達関数フィルタC1 が第1回目の
ステップ213の処理で得られる。そして、第2回目の
更新演算では、偏差E1 は、 E1 =d1 −C1 ={C0 +sin (ω+π/2)t}−{C0 −α0 sin ωt} =sin (ω+π/2)t+α0 sin ωt となるから、同定用伝達関数フィルタC2 は、 C2 =C1 −α1 {sin (ω+π/2)t+α0 sin ωt} =C0 −α0 sin ωt−α1 sin (ω+π/2)t −α1 α0 sin ωt =C0 −(α0 +α1 α0 )sin ωt−α1 sin (ω+π/2)t となる。同様に、 C3 =C0 −(α0 +α1 α0 +α2 α1 α0 )sin ωt −(α2 α1 +α1 )sin (ω+π/2)t −α2 sin (ω+π)t C4 =C0 −(α0 +α1 α0 +α2 α1 α0 +α3 α2 α1 α0 )sin ωt −(α3 α2 α1 +α2 α1 +α1 )sin (ω+π/2)t −(α3 α2 +α2 )sin (ω+π)t −α3 sin (ω+3π/2)t ……(6) となる。
ステップ213の処理で得られる。そして、第2回目の
更新演算では、偏差E1 は、 E1 =d1 −C1 ={C0 +sin (ω+π/2)t}−{C0 −α0 sin ωt} =sin (ω+π/2)t+α0 sin ωt となるから、同定用伝達関数フィルタC2 は、 C2 =C1 −α1 {sin (ω+π/2)t+α0 sin ωt} =C0 −α0 sin ωt−α1 sin (ω+π/2)t −α1 α0 sin ωt =C0 −(α0 +α1 α0 )sin ωt−α1 sin (ω+π/2)t となる。同様に、 C3 =C0 −(α0 +α1 α0 +α2 α1 α0 )sin ωt −(α2 α1 +α1 )sin (ω+π/2)t −α2 sin (ω+π)t C4 =C0 −(α0 +α1 α0 +α2 α1 α0 +α3 α2 α1 α0 )sin ωt −(α3 α2 α1 +α2 α1 +α1 )sin (ω+π/2)t −(α3 α2 +α2 )sin (ω+π)t −α3 sin (ω+3π/2)t ……(6) となる。
【0084】この最後の同定用伝達関数フィルタC
4 が、真の伝達関数Cに等しい同定用伝達関数フィルタ
の初期値C0 に一致すれば、更新演算によってエンジン
30の周期的な振動の基本成分が相殺されたことにな
る。つまり、上記(6)式の右辺第2項〜第5項の和が
“0”になればよいのであるが、それら第2項〜第5項
の正弦波成分の位相に着目してみると、第2項と第4項
の位相が半周期だけずれ、第3項と第5項の位相が半周
期だけずれているから、それらの係数部分の大きさが一
致すれば、互いに相殺し合って、第2項〜第5項の和が
“0”になる。
4 が、真の伝達関数Cに等しい同定用伝達関数フィルタ
の初期値C0 に一致すれば、更新演算によってエンジン
30の周期的な振動の基本成分が相殺されたことにな
る。つまり、上記(6)式の右辺第2項〜第5項の和が
“0”になればよいのであるが、それら第2項〜第5項
の正弦波成分の位相に着目してみると、第2項と第4項
の位相が半周期だけずれ、第3項と第5項の位相が半周
期だけずれているから、それらの係数部分の大きさが一
致すれば、互いに相殺し合って、第2項〜第5項の和が
“0”になる。
【0085】つまり、 α0 +α1 α0 +α2 α1 α0 +α3 α2 α1 α0 =α
3 α2 +α2 α3 α2 α1 +α2 α1 +α1 =α3 の二つの式が成立すればよいのであるが、最初の式は、 α0 (1+α1 +α2 α1 +α3 α2 α1 )=α2 (α
3 +1) となるから、 α0 =α2 とすれば、これら二つの式は同じ式となる。
3 α2 +α2 α3 α2 α1 +α2 α1 +α1 =α3 の二つの式が成立すればよいのであるが、最初の式は、 α0 (1+α1 +α2 α1 +α3 α2 α1 )=α2 (α
3 +1) となるから、 α0 =α2 とすれば、これら二つの式は同じ式となる。
【0086】そこで、 α0 =α1 =α2 とすると、上記二つの式は、結局のところ、 α0 +α0 2+α0 3+α3 α0 3=α3 α0 +α0 2+α0 3=α3 (1−α0 3) α3 =α0 (1+α0 +α0 2)/{(1−α0 )(1+α0 +α0 2)} =α0 /(1−α0 ) となり、上記(2)式が得られる。そして、上記(2)
式に従えば、上記(6)式の右辺第2項〜第5項のそれ
ぞれの係数は、全てα3 になるから、第2項〜第5項の
和が“0”になるのである。なお、上記(2)式の関係
は、インパルス信号Iの供給回数には無縁であって、要
は、最後のインパルス信号Iに対応する収束係数α
L と、それ以外のインパルス信号Iに対応する収束係数
α0 との関係が上記(2)式を満足すればよい。
式に従えば、上記(6)式の右辺第2項〜第5項のそれ
ぞれの係数は、全てα3 になるから、第2項〜第5項の
和が“0”になるのである。なお、上記(2)式の関係
は、インパルス信号Iの供給回数には無縁であって、要
は、最後のインパルス信号Iに対応する収束係数α
L と、それ以外のインパルス信号Iに対応する収束係数
α0 との関係が上記(2)式を満足すればよい。
【0087】つまり、同定用伝達関数フィルタC^* の
更新演算に用いられる収束係数αを上記(2)式に従っ
て適宜設定する本実施の形態であれば、その同定用伝達
関数フィルタC^* の同定処理を上記(5)式に従って
適宜実行するだけで、エンジン30で発生した周期的な
振動の基本成分を同定用伝達関数フィルタC^* 内から
取り除くことができ、その結果、伝達関数フィルタC^
を高精度に且つ短時間で同定することができるのであ
る。
更新演算に用いられる収束係数αを上記(2)式に従っ
て適宜設定する本実施の形態であれば、その同定用伝達
関数フィルタC^* の同定処理を上記(5)式に従って
適宜実行するだけで、エンジン30で発生した周期的な
振動の基本成分を同定用伝達関数フィルタC^* 内から
取り除くことができ、その結果、伝達関数フィルタC^
を高精度に且つ短時間で同定することができるのであ
る。
【0088】以上の説明では、エンジン30で発生した
周期的な振動の基本成分のみについて行っているが、本
実施の形態の同定処理であれば、周期的な振動の高次成
分をも同定用伝達関数フィルタC^* 内から取り除くこ
とができるから、極めて高精度の伝達関数フィルタC^
を同定することができる。より具体的には、同定用伝達
関数フィルタC^* の更新回数、つまりインパルス信号
Iの供給回数2n に応じて、2n −1次の成分まで相殺
されるようになっている。
周期的な振動の基本成分のみについて行っているが、本
実施の形態の同定処理であれば、周期的な振動の高次成
分をも同定用伝達関数フィルタC^* 内から取り除くこ
とができるから、極めて高精度の伝達関数フィルタC^
を同定することができる。より具体的には、同定用伝達
関数フィルタC^* の更新回数、つまりインパルス信号
Iの供給回数2n に応じて、2n −1次の成分まで相殺
されるようになっている。
【0089】例えば、n=2で2n =4の場合、基本周
期をω0 、高次成分をω1 〜ω3 とすれば、位相と次数
成分との関係は、下記表1に示すようになり、係数は全
てα 3 に等しくなるから、それら各次数毎の成分の和
は、3次までは零になるのである。従って、4次成分は
残ることになるが、この場合の4次はエンジン30のク
ランク軸の8次に対応する振動であるから、基本次数成
分や2次成分に比較してかなりパワーが小さいので、残
ったとしても伝達関数フィルタC^の精度には大きな影
響は与えない。
期をω0 、高次成分をω1 〜ω3 とすれば、位相と次数
成分との関係は、下記表1に示すようになり、係数は全
てα 3 に等しくなるから、それら各次数毎の成分の和
は、3次までは零になるのである。従って、4次成分は
残ることになるが、この場合の4次はエンジン30のク
ランク軸の8次に対応する振動であるから、基本次数成
分や2次成分に比較してかなりパワーが小さいので、残
ったとしても伝達関数フィルタC^の精度には大きな影
響は与えない。
【0090】
【表1】
【0091】さらに、n=3で2n =8の場合、位相の
みを考慮すると、各次数の各成分は下記の表2に示すよ
うになり、それら各次数毎の成分の和は7次までは零に
なるのである。従って、8次成分は残ることになるが、
8次成分であれば基本次数成分や2次成分に比較して極
めてパワーが小さいので、残ったとしても伝達関数フィ
ルタC^の精度にはほとんど影響は与えない。
みを考慮すると、各次数の各成分は下記の表2に示すよ
うになり、それら各次数毎の成分の和は7次までは零に
なるのである。従って、8次成分は残ることになるが、
8次成分であれば基本次数成分や2次成分に比較して極
めてパワーが小さいので、残ったとしても伝達関数フィ
ルタC^の精度にはほとんど影響は与えない。
【0092】
【表2】
【0093】このように本実施の形態では、振動低減制
御と並行してマスキング状態検出処理及び伝達関数フィ
ルタ同定処理を実行するようになっており、しかもその
伝達関数フィルタ同定処理は上述のように高精度に且つ
短時間で行うことができる。その結果、電磁アクチュエ
ータ10,板ばね11,支持弾性体6等の経時劣化等に
起因して伝達関数Cが変化しても、その伝達関数Cに高
精度に同定された伝達関数フィルタC^が振動低減制御
に用いられるようになるから、良好な振動低減制御を実
行することができるのである。しかも、高速処理が可能
な従って高価なマイクロプロセッサ等が特に必要になる
ものでもない。
御と並行してマスキング状態検出処理及び伝達関数フィ
ルタ同定処理を実行するようになっており、しかもその
伝達関数フィルタ同定処理は上述のように高精度に且つ
短時間で行うことができる。その結果、電磁アクチュエ
ータ10,板ばね11,支持弾性体6等の経時劣化等に
起因して伝達関数Cが変化しても、その伝達関数Cに高
精度に同定された伝達関数フィルタC^が振動低減制御
に用いられるようになるから、良好な振動低減制御を実
行することができるのである。しかも、高速処理が可能
な従って高価なマイクロプロセッサ等が特に必要になる
ものでもない。
【0094】また、伝達関数フィルタ同定処理も、ステ
ップ201〜202の処理でマスキング状態が検出され
た場合に行うようにしているから、同定用のインパルス
信号Iに応じて発生する振動が目立つようなこともな
く、乗員に不快感を与えないで済むという利点もある。
ップ201〜202の処理でマスキング状態が検出され
た場合に行うようにしているから、同定用のインパルス
信号Iに応じて発生する振動が目立つようなこともな
く、乗員に不快感を与えないで済むという利点もある。
【0095】なお、本実施の形態では、能動型エンジン
マウント1を通じて車体35側に伝達される振動を検出
する手段として、荷重センサ22を用いているため、加
振振幅の大小を正確に表した残留振動信号eをコントロ
ーラ25に供給できるという利点がある。従って、コン
トローラ25においては、加振振幅の大きさを正確に反
映した駆動信号yを生成し出力するようになり、電磁ア
クチュエータ10は、加振振幅に比例した振幅で可動板
12を変位させることができる。このため、アイドル振
動(20〜30Hz)からこもり音振動(80〜800H
z)に至る全制御周波数帯域に渡って良好な振動低減制
御を実行することができるのである。
マウント1を通じて車体35側に伝達される振動を検出
する手段として、荷重センサ22を用いているため、加
振振幅の大小を正確に表した残留振動信号eをコントロ
ーラ25に供給できるという利点がある。従って、コン
トローラ25においては、加振振幅の大きさを正確に反
映した駆動信号yを生成し出力するようになり、電磁ア
クチュエータ10は、加振振幅に比例した振幅で可動板
12を変位させることができる。このため、アイドル振
動(20〜30Hz)からこもり音振動(80〜800H
z)に至る全制御周波数帯域に渡って良好な振動低減制
御を実行することができるのである。
【0096】また、能動型エンジンマウント1内に荷重
センサ22を内蔵し、その荷重センサ22にボルト9の
締め付け力が加わらないようにしているから、荷重セン
サの耐荷重条件が低くなり、小型の荷重センサ22を採
用でき、スペース的に余裕の小さい能動型エンジンマウ
ント1には非常に好適であり、コスト的にも有利にな
る。しかも、荷重センサ22が能動型エンジンマウント
1と一体となっていれば、実際に車両に搭載する際の手
間数が少なくなるから、製造ラインにおける効率化を図
ることもできるという利点もある。
センサ22を内蔵し、その荷重センサ22にボルト9の
締め付け力が加わらないようにしているから、荷重セン
サの耐荷重条件が低くなり、小型の荷重センサ22を採
用でき、スペース的に余裕の小さい能動型エンジンマウ
ント1には非常に好適であり、コスト的にも有利にな
る。しかも、荷重センサ22が能動型エンジンマウント
1と一体となっていれば、実際に車両に搭載する際の手
間数が少なくなるから、製造ラインにおける効率化を図
ることもできるという利点もある。
【0097】ここで、本実施の形態では、エンジン30
が振動源に対応し、能動型エンジンマウント1が制御振
動源に対応し、パルス信号生成器26が基準信号生成手
段に対応し、図3の処理が制御手段に対応し、荷重セン
サ22が残留振動検出手段に対応し、図4のステップ2
04〜206,214,215の処理がインパルス信号
供給手段に対応し、図4のステップ208〜213,2
16の処理が伝達関数フィルタ同定手段に対応する。
が振動源に対応し、能動型エンジンマウント1が制御振
動源に対応し、パルス信号生成器26が基準信号生成手
段に対応し、図3の処理が制御手段に対応し、荷重セン
サ22が残留振動検出手段に対応し、図4のステップ2
04〜206,214,215の処理がインパルス信号
供給手段に対応し、図4のステップ208〜213,2
16の処理が伝達関数フィルタ同定手段に対応する。
【0098】なお、上記実施の形態では、インパルス信
号Iを遅れ時間Td の小さい順に供給するようになって
いるが、その供給順は特に限定されるものではなく、例
えば図7に示すように、遅れ時間Td で「0→T0 /2
→T0 /4→3T0 /4」という順序で供給するように
してもよく、図7の例であればインパルス信号Iを4回
出力するのに要する時間が短くなるという利点がある。
つまり、図5に示す例では、インパルス信号Iに応じて
能動型エンジンマウント1で発生する振動の残響時間が
基準信号xの周期よりも長く、その振動の残響時間を基
準信号xの周期で割った余りの時間が次のインパルス信
号Iの遅れ時間Td よりも長いため、各インパルス信号
Iの供給タイミングのずれを残響時間よりも大幅に長く
しなければならないが、図7の例であれば、インパルス
信号Iの供給順を適宜調整しているため、トータルの所
要時間を短くできるのである。
号Iを遅れ時間Td の小さい順に供給するようになって
いるが、その供給順は特に限定されるものではなく、例
えば図7に示すように、遅れ時間Td で「0→T0 /2
→T0 /4→3T0 /4」という順序で供給するように
してもよく、図7の例であればインパルス信号Iを4回
出力するのに要する時間が短くなるという利点がある。
つまり、図5に示す例では、インパルス信号Iに応じて
能動型エンジンマウント1で発生する振動の残響時間が
基準信号xの周期よりも長く、その振動の残響時間を基
準信号xの周期で割った余りの時間が次のインパルス信
号Iの遅れ時間Td よりも長いため、各インパルス信号
Iの供給タイミングのずれを残響時間よりも大幅に長く
しなければならないが、図7の例であれば、インパルス
信号Iの供給順を適宜調整しているため、トータルの所
要時間を短くできるのである。
【0099】また、図7に示す例であれば、隣り合った
インパルス信号I0 及びI1 の位相と、隣り合ったイン
パルス信号I2 及びI3 の位相とが、基準信号xの半周
期に等しくなっているため、ステップ213の更新処理
で相殺される成分同士がより近いタイミングで同定用伝
達関数フィルタC^* に取り込まれるようになる。する
と、基準信号xの周期は時間軸上で近い方が変化は小さ
いはずであるから、ステップ213の更新演算での周期
成分の相殺がより確実に行われて、それだけ伝達関数フ
ィルタC^の同定精度が高くなる。換言すれば、インパ
ルス信号Iの出力順は、そのインパルス信号Iを出力し
た後に読み込まれる残留振動信号e内の周期成分が相殺
し合うような関係にあるインパルス信号I同士が隣り合
うようにすることが望ましいのである。
インパルス信号I0 及びI1 の位相と、隣り合ったイン
パルス信号I2 及びI3 の位相とが、基準信号xの半周
期に等しくなっているため、ステップ213の更新処理
で相殺される成分同士がより近いタイミングで同定用伝
達関数フィルタC^* に取り込まれるようになる。する
と、基準信号xの周期は時間軸上で近い方が変化は小さ
いはずであるから、ステップ213の更新演算での周期
成分の相殺がより確実に行われて、それだけ伝達関数フ
ィルタC^の同定精度が高くなる。換言すれば、インパ
ルス信号Iの出力順は、そのインパルス信号Iを出力し
た後に読み込まれる残留振動信号e内の周期成分が相殺
し合うような関係にあるインパルス信号I同士が隣り合
うようにすることが望ましいのである。
【0100】そして、上記実施の形態のような電磁アク
チュエータ10で磁路部材12を変位させて制御振動を
発生する構造であると、その磁路部材12が電磁アクチ
ュエータ10に近づくことにより生じる振動と、磁路部
材12が電磁アクチュエータ10から離れることにより
生じる振動とは若干異なることがあるが、例えば、図7
に示すように正のインパルス信号Iを出力して伝達関数
フィルタC^を同定する処理と、図8に示すように負の
インパルス信号Iを出力して伝達関数フィルタC^を同
定する処理とを交互に実行すれば、伝達関数フィルタC
^の精度がより高くなって、さらに良好な振動低減制御
が実行されるようになる。
チュエータ10で磁路部材12を変位させて制御振動を
発生する構造であると、その磁路部材12が電磁アクチ
ュエータ10に近づくことにより生じる振動と、磁路部
材12が電磁アクチュエータ10から離れることにより
生じる振動とは若干異なることがあるが、例えば、図7
に示すように正のインパルス信号Iを出力して伝達関数
フィルタC^を同定する処理と、図8に示すように負の
インパルス信号Iを出力して伝達関数フィルタC^を同
定する処理とを交互に実行すれば、伝達関数フィルタC
^の精度がより高くなって、さらに良好な振動低減制御
が実行されるようになる。
【0101】なお、上記実施の形態では、残留振動を能
動型エンジンマウント1に内蔵した荷重センサ22によ
って検出しているが、これに限定されるものではなく、
例えば車室内の乗員足元位置にフロア振動を検出する加
速度センサを配設し、その加速度センサの出力信号を残
留振動信号eとしてもよい。
動型エンジンマウント1に内蔵した荷重センサ22によ
って検出しているが、これに限定されるものではなく、
例えば車室内の乗員足元位置にフロア振動を検出する加
速度センサを配設し、その加速度センサの出力信号を残
留振動信号eとしてもよい。
【0102】また、上記実施の形態では、エンジン回転
数センサ28を設けて、エンジン回転数検出信号Nをコ
ントローラ25に供給するようにしているが、これに限
定されるものではなく、例えばエンジン回転数を基準信
号xの入力間隔や出力回数T y に基づいて演算により求
めるようにしてもよい。
数センサ28を設けて、エンジン回転数検出信号Nをコ
ントローラ25に供給するようにしているが、これに限
定されるものではなく、例えばエンジン回転数を基準信
号xの入力間隔や出力回数T y に基づいて演算により求
めるようにしてもよい。
【0103】そして、上記実施の形態では、本発明に係
る能動型騒音振動制御装置を、エンジン30から車体3
5に伝達される振動を低減する車両用の能動型振動制御
装置に適用した場合について説明したが、本発明の適用
対象はこれに限定されるものではなく、例えば騒音源と
してのエンジン30から車室内に伝達される周期的な騒
音を低減する能動型騒音制御装置であってもよい。かか
る能動型騒音制御装置とする場合には、車室内に制御音
を発生するための制御音源としてのラウドスピーカと、
車室内の残留騒音を検出する残留騒音検出手段としての
マイクロフォンとを設け、上記実施の形態と同様の演算
処理によって得られる駆動信号yに応じてラウドスピー
カを駆動させるとともに、マイクロフォンの出力を残留
騒音信号eとして適応ディジタルフィルタWの各フィル
タ係数Wi の更新処理に用いればよい。そして、上記実
施の形態と同様のマスキング状態検出処理及び伝達関数
フィルタ同定処理を実行すれば、上記実施の形態と同様
の作用効果が得られる。
る能動型騒音振動制御装置を、エンジン30から車体3
5に伝達される振動を低減する車両用の能動型振動制御
装置に適用した場合について説明したが、本発明の適用
対象はこれに限定されるものではなく、例えば騒音源と
してのエンジン30から車室内に伝達される周期的な騒
音を低減する能動型騒音制御装置であってもよい。かか
る能動型騒音制御装置とする場合には、車室内に制御音
を発生するための制御音源としてのラウドスピーカと、
車室内の残留騒音を検出する残留騒音検出手段としての
マイクロフォンとを設け、上記実施の形態と同様の演算
処理によって得られる駆動信号yに応じてラウドスピー
カを駆動させるとともに、マイクロフォンの出力を残留
騒音信号eとして適応ディジタルフィルタWの各フィル
タ係数Wi の更新処理に用いればよい。そして、上記実
施の形態と同様のマスキング状態検出処理及び伝達関数
フィルタ同定処理を実行すれば、上記実施の形態と同様
の作用効果が得られる。
【0104】さらに、本発明の適用対象は車両に限定さ
れるものではなく、エンジン30以外で発生する周期的
な振動や周期的な騒音を低減するための能動型振動制御
装置,能動型騒音制御装置であっても本発明は適用可能
であり、適用対象に関係なく上記実施の形態と同等の作
用効果を奏することができる。例えば、工作機械からフ
ロアや室内に伝達される周期的な振動,騒音を低減する
装置等であっても、本発明は適用可能である。
れるものではなく、エンジン30以外で発生する周期的
な振動や周期的な騒音を低減するための能動型振動制御
装置,能動型騒音制御装置であっても本発明は適用可能
であり、適用対象に関係なく上記実施の形態と同等の作
用効果を奏することができる。例えば、工作機械からフ
ロアや室内に伝達される周期的な振動,騒音を低減する
装置等であっても、本発明は適用可能である。
【0105】また、上記実施の形態では、適応アルゴリ
ズムとして同期式Filtered−X LMSアルゴ
リズムを適用した場合について説明したが、適用可能な
適応アルゴリズムはこれに限定されるものではなく、例
えば、通常のFiltered−X LMSアルゴリズ
ム等であってもよい。
ズムとして同期式Filtered−X LMSアルゴ
リズムを適用した場合について説明したが、適用可能な
適応アルゴリズムはこれに限定されるものではなく、例
えば、通常のFiltered−X LMSアルゴリズ
ム等であってもよい。
【0106】そして、上記実施の形態では、マスキング
状態としてエンジン回転数Nが所定しきい値Nthを越え
ている場合を例示しているが、マスキング状態はこれに
限定されるものではなく、例えば、エンジン回転数Nが
極低回転(例えば600rpm未満)の場合や、残留振
動信号eのレベルが特に高い場合等を、マスキング状態
として検出するようにしてもよい。
状態としてエンジン回転数Nが所定しきい値Nthを越え
ている場合を例示しているが、マスキング状態はこれに
限定されるものではなく、例えば、エンジン回転数Nが
極低回転(例えば600rpm未満)の場合や、残留振
動信号eのレベルが特に高い場合等を、マスキング状態
として検出するようにしてもよい。
【0107】また、上記実施の形態であれば、伝達関数
フィルタC^の同定処理は極短時間で行うことができ、
同定処理が極短時間で済めば特に乗員に大きな不快感を
与えないことから、マスキング状態を検出せず、例えば
イグニッションスイッチがオンとなった直後や、所定時
間間隔毎等に同定処理を行うようにしてもよい。
フィルタC^の同定処理は極短時間で行うことができ、
同定処理が極短時間で済めば特に乗員に大きな不快感を
与えないことから、マスキング状態を検出せず、例えば
イグニッションスイッチがオンとなった直後や、所定時
間間隔毎等に同定処理を行うようにしてもよい。
【図1】第1の実施の形態を示す車両の概略側面図であ
る。
る。
【図2】能動型エンジンマウントの一例を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】第1の実施の形態のコントローラ内で実行され
る振動低減処理の概要を示すフローチャートである。
る振動低減処理の概要を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態のコントローラ内で実行され
るマスキング状態検出処理及び伝達関数フィルタ同定処
理の概要を示すフローチャートである。
るマスキング状態検出処理及び伝達関数フィルタ同定処
理の概要を示すフローチャートである。
【図5】各信号の関係を示す波形図である。
【図6】伝達関数フィルタ同定処理の概念を図示したブ
ロック線図である。
ロック線図である。
【図7】インパルス信号の供給順を工夫した場合の波形
図である。
図である。
【図8】負のインパルス信号を供給するようにした場合
の波形図である。
の波形図である。
1 能動型エンジンマウント(制御振動源) 22 荷重センサ(残留振動検出手段) 25 コントローラ 26 パルス信号生成器(基準信号生成手段) 28 エンジン回転数センサ 30 エンジン 35 車体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10K 11/16 G10K 11/16 J (72)発明者 赤津 洋介 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 周期的な騒音又は振動と干渉する制御音
又は制御振動を発生可能な制御音源又は制御振動源と、
前記干渉した後の残留騒音又は残留振動を検出し残留騒
音信号又は残留振動信号として出力する残留騒音検出手
段又は残留振動検出手段と、前記周期的な騒音又は振動
の発生状態を検出し基準信号として出力する基準信号生
成手段と、前記残留騒音信号又は残留振動信号及び前記
基準信号に基づき適応アルゴリズムに従って前記制御音
源又は制御振動源を駆動する駆動信号を生成し出力する
制御手段と、を備え、前記適応アルゴリズムは、前記制
御音源又は制御振動源と前記残留騒音検出手段又は残留
振動検出手段との間の伝達関数をモデル化した伝達関数
フィルタを用いるようになっている能動型騒音振動制御
装置において、 前記制御音源又は制御振動源にインパルス信号を複数回
供給するインパルス信号供給手段と、前記制御音源又は
制御振動源から前記各インパルス信号に応じた音又は振
動が発せられたときの前記残留騒音信号又は残留振動信
号に基づいて前記伝達関数フィルタを同定する伝達関数
フィルタ同定手段と、を設け、前記インパルス信号供給
手段は、前記各インパルス信号を、前記伝達関数フィル
タ同定手段における演算の際に前記周期的な騒音又は振
動の成分が相殺されるようにタイミングをずらして供給
するようになっていることを特徴とする能動型騒音振動
制御装置。 - 【請求項2】 前記インパルス信号供給手段は、前記周
期的な騒音又は振動の基本周期成分と前記各インパルス
信号の供給タイミングとの間の位相φを、φ=2π・k
/2n (nは自然数、kは0から2n −1までの整数)
という関係に従って前記各インパルス信号毎に異なるよ
うに設定し、それら位相φに応じたタイミングでインパ
ルス信号を2n 回供給するようになっている請求項1記
載の能動型騒音振動制御装置。 - 【請求項3】 前記インパルス信号供給手段は、前記イ
ンパルス信号に応じて前記制御音源又は制御振動源から
発生した音又は振動が十分に減衰する時間をあけて、前
記各インパルス信号を供給するようになっている請求項
1又は請求項2記載の能動型騒音振動制御装置。 - 【請求項4】 前記伝達関数フィルタ同定手段は、フィ
ルタ係数可変の同定用伝達関数フィルタを有するととも
に、前記制御音源又は制御振動源から前記インパルス信
号に応じた音又は振動が発せられたときの前記残留騒音
信号又は残留振動信号と、前記同定用伝達関数フィルタ
のインパルス応答との偏差が小さくなるように、逐次更
新型の適応アルゴリズムに従って前記同定用伝達関数フ
ィルタのフィルタ係数を更新することにより伝達関数フ
ィルタを同定するようになっている請求項1乃至請求項
3のいずれかに記載の能動型騒音振動制御装置。 - 【請求項5】 前記伝達関数フィルタ同定手段は、前記
偏差に収束係数を乗じた値に基づいて前記同定用伝達関
数フィルタのフィルタ係数を更新するようになってお
り、複数回のうちの最後の前記インパルス信号を供給し
たときの前記同定用伝達関数フィルタのフィルタ係数の
更新に用いられる前記収束係数αL と、前記最後のイン
パルス信号以外のインパルス信号を供給したときの前記
同定用伝達関数フィルタのフィルタ係数の更新に用いら
れる前記収束係数α0 との関係を、αL =α0 /(1−
α0 )とした請求項4記載の能動型騒音振動制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14710696A JPH09330087A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 能動型騒音振動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14710696A JPH09330087A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 能動型騒音振動制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09330087A true JPH09330087A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15422660
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14710696A Pending JPH09330087A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 能動型騒音振動制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09330087A (ja) |
-
1996
- 1996-06-10 JP JP14710696A patent/JPH09330087A/ja active Pending
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