JPH09330780A - 絶縁電線用放電電極装置 - Google Patents

絶縁電線用放電電極装置

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JPH09330780A
JPH09330780A JP14531796A JP14531796A JPH09330780A JP H09330780 A JPH09330780 A JP H09330780A JP 14531796 A JP14531796 A JP 14531796A JP 14531796 A JP14531796 A JP 14531796A JP H09330780 A JPH09330780 A JP H09330780A
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憲治 武田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電電極装置の接触電極部の放電部を、接地
電極に対して容易にかつ正確に対向させる。 【解決手段】 バインド線3を巻き付けた絶縁電線4の
外周面に対して装着する絶縁カバー2と、該絶縁カバー
2にはネジ孔6dを形成して該ネジ孔6dに螺着した接
触電極部13と、該接触電極部13をネジを締め込むこ
とで針状に形成した先端部14aが絶縁電線4の芯線4
bに接触する針電極14を備える。上記絶縁カバー2の
内面5cに、バインド線3がはまる溝12を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は支持碍子の頭部の
把握部に高圧配電線路の絶縁電線をバインド線により緊
縛して同線を支持するようにしたものにおいて、その支
持碍子に近接或いは装着して使用する碍子保護装置の放
電電極装置の改良に係る。
【0002】
【従来の技術】絶縁電線を使用した高圧配電線路では、
図17に示すように支持碍子107の近傍に碍子保護装
置100が付設されている。一般に上記碍子保護装置1
00は支持碍子107の底面側に取り付けられた取付金
具102に限流素子ユニット103と接地電極104を
設け、絶縁電線105に放電電極装置106を設けた構
成であり、配電線路を伝搬して来た雷サージ等の異常電
圧を放電電極装置106から接地電極104に放電し、
腕金101を通して大地へ流すことで碍子107を保護
するようになっている。なお、この放電の際、放電経路
に介在する上記限流素子ユニット103により、商用周
波の続流がしゃ断される。
【0003】上記放電電極装置106は図18に示すよ
うに、絶縁電線105の外周に対して絶縁カバー108
の内面の全周に半流動性絶縁材料の絶縁コンパウンド1
09を介して上記絶縁カバー108を装着させ、上記絶
縁カバー108に装着した接触電極部110に設けられ
た針電極111の先端部111aを上記絶縁電線105
の被覆部105aを突き破って芯線105bに接触させ
たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
放電電極装置106は、針電極111等の充電部の露出
を防止し、かつ絶縁カバー108に止着した接触電極部
110の針電極111によって突き破られた絶縁電線1
05の被覆部105aから芯線105bに雨水が侵入し
ないようにするための絶縁コンパウンド109に粘着ブ
チルゴム等の半流動性絶縁材料を用いているため、一度
放電電極装置106を取り付けるとその取付位置の変更
等により放電電極装置106を取り外す場合に、その高
い粘着性により取り外し作業が簡単にできず、取り外し
方によっては放電電極装置106の再使用が難しくなる
と言う問題点があった。
【0005】また、上記従来の放電電極装置106にあ
っては、放電電極装置106を絶縁電線105に取り付
ける際に、絶縁電線105の径の違いにより、絶縁コン
パウンド109と絶縁電線105並びに絶縁カバー10
8との密着度合の異なりが生じるため、それぞれ絶縁電
線105の径に対応した種類の放電電極装置106を用
意して作業しなければならず、コスト高や作業性が悪い
と言う問題点があった。
【0006】また、上記従来の放電電極装置106はそ
の接触電極部110の放電部111bが接地電極104
側に向くように、すなわち周方向に一致させる位置決め
(調節)をすることが難しいため、取り付け時に放電電
極装置106が周方向に傾いた状態になってしまい、接
触電極110の放電部111bが接地電極104に対し
正確に対向しなくなり、放電開始電圧が一定にならない
と言う問題点があった。
【0007】また、絶縁コンパウンド109が絶縁電線
105の外周面に密着するように絶縁カバー108の内
面全体に設けられているため多量の絶縁コンパウンドを
必要とし、コストがその分余計に高くなると言う問題点
があった。
【0008】
【課題を解決しようとするための手段】本願発明は、上
記問題点を解決するためのもので、第1の発明は、バイ
ンド線(3)を巻き付けた絶縁電線(4)の外周面に対
して装着する絶縁カバー(2)と、該絶縁カバー(2)
にはネジ孔(6d)を形成して該ネジ孔(6d)に螺着
した接触電極部(13)と、該接触電極部(13)をネ
ジを締め込むことで針状に形成した先端部(14a)が
絶縁電線(4)の芯線(4b)に接触する針電極(1
4)を備えた絶縁電線用放電電極装置において、上記絶
縁カバー(2)の内面(5c)に、バインド線(3)が
はまる溝(12)を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0009】第2の発明は、上記針電極(14)の先端
部(14a)に、針電極(14)を絶縁電線(4)の芯
線(4b)に接触させた場合に、絶縁電線(4)の被覆
部(4a)と接触電極部(13)の上面(13b)との
間に密着するOリング又はパッキン(16)を嵌着した
ことを特徴とするものである。
【0010】そして、第3の発明は、上記第1又は第2
の発明における絶縁カバー(2)内に、スペーサ(1
7)(17′)を分離可能に備え、該スペーサ(17)
(17′)に、対応する径の絶縁電線(4)の外周に接
触する接触部(17e)(17e′)と、上記絶縁電線
(4)に巻装されたバインド線(3)がはまる溝(17
f)(17f′)を形成したことを特徴とするものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図16に示す実施
例に基づき本願発明の実施の態様について説明する。
【0012】1は本願発明の絶縁電線用放電電極装置
で、2はバインド線3を巻き付けた絶縁電線4に対しそ
の外周面を覆うようにして取り付けられる耐候性等に優
れたEVA(エチレンビニ−ルアルコ−ル)樹脂等の合
成樹脂からなる絶縁カバーである。同カバー2は円筒状
に形成されているとともにこれを上カバー5と下カバー
6とで2分割に構成され、該上下カバー5,6がヒンジ
7により開閉自在に連結されている。更に上カバー5に
おける上記ヒンジ7と反対側の片2bには角状の突起5
aが内側に向かって一体形成され、また下カバー6にお
ける上記ヒンジ7と反対側の片2b′には上記突起5a
が嵌入する角状の穴6aが一体形成されており、上下の
カバー5,6を閉じた場合に、突起5aが穴6aに嵌合
し、かつ突起5aに形成した爪部5a′が穴6aの外面
側に係止して、上下カバー5,6の閉じ状態が保持され
るようになっている。
【0013】2cは上記上下カバー5,6の両端に一体
成形した遮閉板で、屈曲可能な薄板で形成され、かつ上
下カバー5,6を絶縁電線4に閉じて止着する場合に、
絶縁電線4の直径に応じて容易に広がるよう切目(スリ
ット)が形成されている。
【0014】また、上カバー5における上記突起5aが
設けられている片2bの中央には取付ネジ孔5bが形成
され、下カバー6における上記穴6aが形成されている
片2b′の中央には取付ネジ貫通孔6bが形成されてお
り、上下カバー5,6の閉状態において、貫通孔6b
に、絶縁カバー2の底面2d側からEVA樹脂等の合成
樹脂からなる取付ネジ9を挿入し、そのネジ部を取付ネ
ジ孔5bにネジ着して上下カバー5,6が開かないよう
になっている。なお、上記取付ネジ9は下カバー6の取
付ネジ貫通孔6bに嵌まっており、該取付ネジ9の先端
部分9aには、図1,図4に示すような、外径が取付ネ
ジ貫通孔6bの径より大きく、内径が取付ネジ9の外周
面に密着するドーナツ形状でかつ肉厚の薄いストッパ1
0が嵌挿され、取付ネジ9が下カバー6から落下しない
ように保持している。また該取付ネジ9は、これを締め
付ける際に大きな摩擦を生じないようにナイロン、ビニ
ール等の柔らかい合成樹脂やゴム等から形成されてい
る。
【0015】上記上カバー5の内面5c側でかつ両側部
には、上カバー5と同心円で半径の小さい円弧状電線接
触部11a′,11b′,11c′を有する扇形状をし
た複数(実施例では3個)のリブ11a,11b,11
cが並列して該カバー5と一体に形成されている。この
リブ11a,11b,11c円弧状内面は、上下カバー
5,6を閉じた場合に、例えば径が19.5mm(15
0sq)の大きさの絶縁電線4の外周に接触する径に形
成されている。
【0016】該3個のリブ11a,11b,11cにお
ける絶縁電線4のバインド線3が通過する側の端面11
a″,11b″,11c″は、図2に示すように、バイ
ンド線3の通過する傾斜(カバー2の軸線に対して傾
斜)に沿って欠除されており、すなわち、図2に示すよ
うに、外側のリブ11cから内側のリブ11aに対し順
次周方向長が短くなっている。
【0017】また、このようなリブ11a,11b,1
1cは、図2に示すように、上カバー5の両端部内面に
おいて、上カバー5の中央を中心として点対称的に設け
られている。
【0018】そして、上記両側部のリブ11a,11
b,11cの端面11a″,11b″,11c″によっ
て図2に示すように、絶縁電線4に巻き付けられたバイ
ンド線3をはめ込むための溝12を形成しており、絶縁
カバー2を絶縁電線4に取り付ける際に上記溝12にバ
インド線3をはめ込むことでバインド線3が端面11
a″,11b″,11c″に当たって絶縁電線4に対す
る絶縁カバー2の周方向の位置決めがされ、後述する接
触電極部13の放電部15が接地電極24に正確に対向
するようになっている。
【0019】また、上記両側部に形成した両リブ11
a,11a間における上カバー5の内面部は取付用のス
ペースになっており、該部が、後述するスペーサ17の
取付部5fを構成している。該取付部5fには、その上
カバー5の内面5cと外面5dに貫通する取付孔5eが
形成されている。
【0020】上記下カバー6の底部中央には後述する接
触電極部13をネジ着するためのネジ孔6dを内外方向
に貫通して刻設した凸部6eが形成されている。更に、
底面6cの両端6f部側には絶縁カバー2を絶縁電線4
に取り付ける時に、工具(図示されていない)を挿入す
るための貫通孔6gが形成されている。なお、上記貫通
孔6gは絶縁カバー2を絶縁電線4に取り付けた後は、
絶縁カバー2内に侵入した雨水等を排出するための水抜
き孔として使用するものである。
【0021】13は接触電極部であり、図5に示すよう
に、ステンレス或いは黄銅等の金属からなる針電極14
と、該針電極14の先端部14aを除く外周面を被覆す
るとともに放電用穴13fを形成し、更に側面に雄ネジ
13aを刻設し、更に下部に六角状のナット部13cを
一体成形した合成樹脂製のネジ部13dとからなってい
る。そして、上記接触電極部13の外周面に形成した雄
ネジ部13aを上記下カバー6の凸部6eに刻設したネ
ジ孔6dに対し下方から締め付けて図9のような状態に
備えられている。
【0022】なお、上記放電用穴13fの底面14bは
絶縁カバー2を絶縁電線4に取り付けた場合に接地電極
24に対向し、絶縁電線4に発生した異常電圧を接地電
極24に放電するための放電部15となっている。
【0023】16は、図6に示すような形状のOリング
で、ゴムや軟質の合成樹脂等の絶縁部材で形成されてお
り、図9に示すように、上記針電極14の先端部14a
に嵌挿され必要により粘着材や接着剤等で止着保持され
ている。
【0024】なお、本願実施例ではOリング16につい
て図示しているが、Oリング16の代わりに絶縁電線4
の被覆部4aと接触電極部13の上面13bに密着して
接触するようにしたパッキンを用いてもよい。また上記
Oリング16又はパッキンの防水性をさらに高めるため
にOリング16又はパッキンの穴内あるいは針電極14
の先端部14aにグリス等のシール剤をあらかじめ塗布
しておけば、さらに防水性を完全なものにすることがで
きる。
【0025】17,17′はスペーサで、上記絶縁カバ
ー2と同じEVA樹脂等の合成樹脂で形成され、その外
周形状は上記上カバー5のスペーサ取付部5fに分離可
能に装着できるように形成されている。図7は絶縁電線
4の直径が14.5mm(60sq)のものに適用する
スペーサ17を示し、図8は絶縁電線4の直径が9mm
のものに適用するスペーサ17′を示す。
【0026】上記スペーサ17の上面17a側には上記
上カバー5のスペーサ取付部5fの取付孔5eを貫通す
る取付突起からなる取付部17bを設け、また下面17
d側には、内面を円弧状の接触部17eとした3本のリ
ブ17gが平行して一体形成されている。該接触部17
eの内径は、対応する絶縁電線4の径と略同等に設定さ
れている。したがって、このスペーサ17を上記のスペ
ーサ取付部5fに取り付けることにより、上記上カバー
5側のリブにおける電線接触部11a′,11b′,1
1c′の径より小径の電線接触部17eを形成できる。
【0027】また、上記各リブ17gには、絶縁電線4
に巻き付けたバインド線3がはまる溝17fが形成され
ており、該溝17fは、絶縁カバー2を絶縁電線4には
めた場合に、そのバインド線3が絶縁カバー2の軸方向
に対して傾斜して通過する方向に沿って傾斜して形成さ
れている。
【0028】図8に示すスペーサ17′は、電線接触部
17e′を、上記スペーサ17電線接触部17eの半径
より小さい半径部分を通る傾斜面で形成し、上記スペー
サ17に対応する絶縁電線より更に小径の絶縁電線の外
周に電線接触部17e′が接触するようになっている。
尚、該スペーサ17′の他の構造は上記スペーサ17と
同様であるので、同一部分には同一符号にダッシュを付
してその説明を省略する。
【0029】したがって、絶縁電線4が大径(19.5
mm)の場合は図11のようにスペーサを使用せず、絶
縁電線4が中径(14.5mm)の場合は図12のよう
にスペーサ17を使用し、絶縁電線4が小径(9mm)
の場合はスペーサ17′を使用する。
【0030】ここで、本願実施例では絶縁電線4の径が
14.5mmと9mmの場合のスペーサ17,17′に
ついて記載してあるが、上記スペーサ17,17′の接
触部17e,17e′の高さを絶縁電線4の径に対応さ
せて変更したスペーサを用いることにより上記以外の径
の絶縁電線4に対しても絶縁電線用放電電極装置1を取
り付けることができる。
【0031】次に図9乃至図11に基づき本願発明の絶
縁電線用放電電極装置1を絶縁電線4に取り付ける場合
について説明する。この場合はスペーサ17,17′を
用いない場合である。
【0032】上記絶縁電線用放電電極装置1における上
下カバー5,6を図9に示すように開いた状態におい
て、絶縁カバー2の底面2d側に設けられた貫通孔6g
から工具(図示されていない)を差し込み、絶縁電線4
に巻き付けられたバインド線3が絶縁電線4の上側の位
置にある箇所において、下カバー6を絶縁電線4に対し
その下側から押し当て、次で、上カバー5を閉め、上カ
バー5の突起5aを下カバー6の穴6aに嵌め合わせ、
さらに下カバー6の取付ネジ貫通孔6bに嵌挿された取
付ネジ9を上カバー5の取付ネジ孔5bに螺合して締め
付け、絶縁カバー2を絶縁電線4に対して固定する。そ
して、工具(図示されていない)をはずす。この時、底
面2d側に設けられた接触電極部13の放電部15は接
地電極24に対して正確に対向する。
【0033】すなわち、絶縁電線4の上側を通過するバ
インド線3に対して上ケース5に形成した溝12を嵌合
することにより、これが位置決めとなって放電部15が
鉛直線上において下向きとなる。そして、一般にバイン
ド線は一定のピッチで絶縁電線4に巻装されるので、図
14に示すように接地電極24をバインド線3が絶縁電
線4の上部を通る位置に設定しておくことにより、放電
部15を接地電極24に対して正確に対向する。
【0034】次に、図11に示すように、接触電極部1
3を締め付けて上方へ移動させ、その先端に設けた針電
極14の先端部14aを絶縁電線4の被覆部4aを破り
芯線4bに接触させる。このとき針電極14の先端部1
4aに嵌挿させたOリング16は絶縁電線4の破られた
被覆部4aと接触電極部13の上面13bとの間に密着
して接触し、針電極14等の充電部の露出を防止し、か
つ雨水等が突き破られた絶縁電線4の被覆部4aから芯
線4に侵入しないようにして、絶縁電線4の芯線4bや
針電極14の応力腐食を防止する。
【0035】また、絶縁電線4の径が異なる場合には図
13に示す(ここでは絶縁電線4の径が9mmの場合を
示す)ように、上記したスペーサ17′を上カバー5の
スペーサ取付部5eに装着させてから絶縁カバー2を、
上記スペーサ17を装着していない場合と同様にして絶
縁電線4に取り付ける。これにより径の小径な絶縁電線
4に対しても簡単に取り付けられる。このスペーサ1
7′を使用した場合の状態を図13に示す。またスペー
サ17を使用した場合の状態を図12に示す。
【0036】次に、本願発明の絶縁電線用放電電極装置
1の使用状態について図14に基づき説明する。20は
碍子保護装置であり、高圧配電線路の電柱の腕金21に
取付固定された一般用支持碍子22があり、その頭部の
把持部23には絶縁電線4がバインド線3により緊縛さ
れている。上記絶縁電線4には上記の絶縁電線用放電電
極装置1が上記のように付設され、その底面2d側に設
けられた放電部15がギャップGを介して接地電極24
に対向している。
【0037】また接地側の腕金21には取付金具25が
設けられており、該取付金具25には接地電極24と内
部に電圧非直線に優れた酸化亜鉛(ZnO)を主成分と
する限流素子26を備えた限流素子ユニット27が電気
的に接続されて取り付けられている。更に、取付金具2
5は腕金21に電気的に接続されているとともに腕金2
1に対して回転するのを防止する回り止め金具28が形
成されている。
【0038】上記構成の碍子保護装置20は、雷サ−ジ
が絶縁電線4を伝搬してきてその電圧が保護装置20の
放電開始電圧以上であると、その過電圧が放電ギヤップ
G間に印加され、同ギャップGにおいて閃絡が生じる。
閃絡すると雷サ−ジは、絶縁電線4−接触電極部13−
放電ギヤップG−接地電極24−限流素子ユニット27
−取付金具25−腕金21の放電経路で大地に放電され
る。またこの際、放電経路には放電ギヤップGと限流素
子ユニット27があるため続流ア−クは遮断され,発生
しない。したがって支持碍子22はア−クによる偏熱破
壊から防止されまた絶縁電線4はその溶損による断線が
防止されることになる。
【0039】図15及び図16は上記取付金具25を腕
金21に取り付ける場合の仮保持構造を示す。図15に
おいて、25は上記の取付金具で、その基部に取付ボル
ト30が挿通する取付穴25aが形成されている。31
は薄板状の落下防止板で、これに係止穴32が形成され
ている。該係止穴32は、その内周に、上記取付穴25
aの内径より小さく、かつ上記取付ボルト30のねじ山
より若干大径の内径を有する係止片33を周方向に3個
突設して形成されている。そして、該落下防止板31
は、その係止穴32を取付穴25aに合致させて取付金
具25の下面に当接し、ブラインドリベット34により
取付金具25に図16のように固着されている。
【0040】この取付金具25を腕金21に取り付ける
場合には、図14に示すナット40及びワッシャ41が
ない状態において、取付金具25を、その落下防止板3
1の係止穴32及び取付穴25aを通じて取付ボルト3
0に下方から挿通する。この挿通状態で限流素子ユニッ
ト27を具備した取付金具25から作業者の手を離す
と、取付金具25は、その自重によって図14の右側が
下るように傾斜する。これにより、係止片33が取付ボ
ルト30のねじ溝に係止し、取付金具25は落下するこ
となく若干傾斜した状態で仮保持される。
【0041】その後、取付ボルト30にワッシャ41を
挿通するとともにナット40を螺合して取付金具25を
固定する。以上のように取付金具25が仮保持されるの
でその取付作業が容易になる。
【0042】
【発明の効果】本願発明は以上の構成からなり、針電極
の先端部にOリング又はパッキンを設けているため、接
触電極部を絶縁カバーに対し締め付けるだけでOリング
又はパッキンが絶縁電線の被覆部と接触電極部の上面に
密着して接触するため、簡単に針電極(充電部)を絶縁
することができる。
【0043】また、絶縁電線の被覆部と接触電極部の上
面に対して密着して接触する絶縁部材のOリング又はパ
ッキンを設けたため、上記絶縁カバー内に雨水が侵入し
た場合においても針電極(充電部)並びに針電極が突き
破った絶縁電線の被覆部から雨水が侵入することはな
く、同電線の芯線並びに針電極の応力腐食を防止するこ
とができる。
【0044】また、Oリング又はパッキンを針電極の先
端に嵌着したため、作業の際にOリング又はパッキンを
落下させて紛失したりすることが防止できる。また、従
来の絶縁コンパウンドを使用していたものに比べて、本
願発明では上記のごとくOリング又はパッキンを使用し
ているため、構造が簡単となり、またコストを下げるこ
とができる。
【0045】また、絶縁カバーの内面又はスペーサにバ
インド線をはめる溝を形成したため、放電電極装置はバ
インド線を絶縁カバー若しくはスペーサの溝にあわせて
取り付けるのみで、放電電極装置の接触電極部の放電部
が接地電極と正確に対向する位置に設けることができる
ため作業性が向上する。
【0046】また、絶縁カバーと絶縁電線の間に同電線
の径に対応させてスペーサを分離可能に装着することに
より、径の異なる絶縁電線においても、上記の効果を発
揮して絶縁カバーを共用化することができ、コストが低
減される。
【0047】更に従来のような粘着性の絶縁コンパウド
を使用しないので、放電電極装置の交換作業が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の絶縁電線用放電電極装置の絶縁カバ
ーを開いた状態の斜視図。
【図2】本願発明の絶縁電線用放電電極装置の絶縁カバ
ーを開いた状態の平面図。
【図3】本願発明の絶縁電線用放電電極装置の絶縁カバ
ーを開いた状態の側面図。
【図4】ストッパーの斜視図。
【図5】接触電極部の断面図。
【図6】Oリングの斜視図。
【図7】絶縁電線の径が14.5mmの場合に使用する
スペーサを示すもので、(a)は平面図、(b)は側面
図、(c)は底面図。
【図8】絶縁電線の径が9mmの場合に使用するスペー
サを示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図、
(c)は底面図。
【図9】絶縁電線に本願発明の絶縁電線用放電電極装置
を取り付ける寸前の断面図。
【図10】上カバーにスペーサを取り付けようとしてい
る状態の斜視図。
【図11】絶縁電線に本願発明の絶縁電線用放電電極装
置を取り付けた状態の端面図。
【図12】径が14.5mmの絶縁電線にスペーサを介
して本願発明の絶縁電線用放電電極装置を取り付けた状
態の断面図。
【図13】径が9mmの絶縁電線にスペーサを介して本
願発明の絶縁電線用放電電極装置を取り付けた状態の断
面図。
【図14】本願発明の絶縁電線用放電電極装置の使用状
態を示す図。
【図15】取付金具とその落下防止板の分離した斜視
図。
【図16】取付金具に落下防止板を取り付けた斜視図。
【図17】従来の放電電極装置を用いた碍子保護装置の
側面図。
【図18】従来の放電電極装置の断面図。
【符号の説明】
1 絶縁電線用放電電極装置 2 絶縁カバー 3 バインド線 4 絶縁電線 4a 被覆部 4b 芯線 5 上カバー 6 下カバー 6d ネジ孔 11a,11b,11c リブ 12 溝 13 接触電極部 13b 上面 14 針電極 14a 先端部 15 放電部 16 Oリング 17,17′ スペーサ 17e,17e′ スペーサの接触部 17f,17f′ バインド線を嵌める溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインド線(3)を巻き付けた絶縁電線
    (4)の外周面に対して装着する絶縁カバー(2)と、
    該絶縁カバー(2)にはネジ孔(6d)を形成して該ネ
    ジ孔(6d)に螺着した接触電極部(13)と、該接触
    電極部(13)をネジを締め込むことで針状に形成した
    先端部(14a)が絶縁電線(4)の芯線(4b)に接
    触する針電極(14)を備えた絶縁電線用放電電極装置
    において、 上記絶縁カバー(2)の内面(5c)に、バインド線
    (3)がはまる溝(12)を設けたことを特徴とする絶
    縁電線用放電電極装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の針電極(14)の先端部
    (14a)に、針電極(14)を絶縁電線(4)の芯線
    (4b)に接触させた場合に、絶縁電線(4)の被覆部
    (4a)と接触電極部(13)の上面(13b)との間
    に密着するOリング又はパッキン(16)を嵌着したこ
    とを特徴とする絶縁電線用放電電極装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の絶縁カバー(2)
    内に、スペーサ(17)(17′)を分離可能に備え、
    該スペーサ(17)(17′)に、対応する径の絶縁電
    線(4)の外周に接触する接触部(17e)(17
    e′)と、上記絶縁電線(4)に巻装されたバインド線
    (3)がはまる溝(17f)(17f′)を形成したこ
    とを特徴とする絶縁電線用放電電極装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102243912A (zh) * 2010-05-13 2011-11-16 苏州爱建电瓷有限公司 一种绝缘子过压泄放装置
KR101151875B1 (ko) * 2012-02-08 2012-05-31 (주)혜광 특고압 전선용 무정전 절연커버구조
CN113193534A (zh) * 2021-05-19 2021-07-30 广东电网有限责任公司 一种避雷器防护装置

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