JPH0933464A - 鋼板の表面スケール測定方法及び材質測定方法 - Google Patents
鋼板の表面スケール測定方法及び材質測定方法Info
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- JPH0933464A JPH0933464A JP7185195A JP18519595A JPH0933464A JP H0933464 A JPH0933464 A JP H0933464A JP 7185195 A JP7185195 A JP 7185195A JP 18519595 A JP18519595 A JP 18519595A JP H0933464 A JPH0933464 A JP H0933464A
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Abstract
に、結晶粒径や硬度をオンラインで連続的に測定する。 【構成】 焼鈍炉3内において、鋼板2の表面から放射
される赤外放射光を検出し、該放射光に基づいて鋼板材
質を測定する鋼板の材質測定方法であって、スケール厚
さが変化しても放射率が略同一値となる波長λ1 におけ
る輝度温度S1 と、スケール厚さの変化に対して放射率
が変化する波長λ2 における輝度温度S2とを測定装置
1で測定し、予め求めた前者のλ1 におけるε1 とS1
に基づいて鋼板の均熱温度を算出し、該均熱温度及び後
者のS2 とに基づいてλ2 におけるε2 を算出し、該ε
2 に基づいてスケールの厚さを求め、該スケール厚みと
前記均熱温度とに基づいて所定の鋼板温度から前記均熱
温度に到達するまでの均熱時間を算出し、該均熱時間と
前記鋼板の均熱温度に基づいて鋼板の材質を測定する。
Description
ル測定方法及び材質測定方法、特に焼鈍後のステンレス
鋼板について、その表面に形成されるスケールの厚さ、
及び結晶粒径や硬度の材質をオンラインで連続的に測定
する際に適用して好適な、鋼板の表面スケール測定方法
及び材質測定方法に関する。
械的強度等の材質特性を得るために、焼鈍処理が施さ
れ、その際に鋼板表面上に形成される、主として酸化物
からなるスケールを取り去るための酸洗処理が引き続き
行われる。これらの処理が連続して行われる工程は、一
般にCAP(Cold Anealing and Pickling )ライン
と呼ばれている。
適切に管理して、目標となる材質特性を得る必要があ
り、そのために焼鈍炉での板の最高到達温度(均熱温
度)Tss[℃]と、ある温度からTssへ到達するまでの
時間(均熱時間)Ts を調整するように、炉温制御がな
されている。
を実施することが望ましいが、炉内では表面に酸化スケ
ールが成長し、その成長程度、例えばスケール厚さの違
いにより、鋼板の放射率が変るために、放射率を固定し
た従来の放射温度計や二色温度計では、正確な板温を測
定できないことから、その代替として、上述した炉温制
御が行われている。
焼鈍される鋼板の板厚や板幅等の寸法の違い、鋼板成分
の違い等により、同じ炉温下においても形成されるスケ
ールの厚さが異なったものとなり、次工程で酸洗する際
には、酸洗後のスケール残りの発生をなくすために、鋼
板の走行速度を抑制する傾向にあった。従って、生産能
率を阻害したり、スケールの性状によっては、酸洗が不
充分であるためにスケール残りが生じて、ステンレス鋼
板の表面品質特性の悪化、例えば光沢不良を発生させる
ことにもなっていた。
形成されているスケールの厚さを正確に測定することが
極めて重要であるが、従来から、表面のスケール厚さを
非破壊で測定する手段はなく、表面分析装置による破壊
試験により、相対的なスケール厚さを求めたり、スケー
ル部の断面を光学顕微鏡で観察して厚さを測定すること
が行われていたに過ぎない。
技術に直接関係するものではないが、表面の酸化物をオ
ンラインで測定するのに好適な技術としては、特公昭6
2−34093に開示されている、鋼板等の被測定体の
除錆度を測定するために、550nm付近の波長帯域を
有する光を被測定体表面で反射させ、上記波長帯域にお
ける反射光の光量を測定し、被測定体表面の赤錆と黒皮
を、各々同程度の検出感度で検出する方法が参考とな
る。
要因として、結晶粒度が重要であることから、オンライ
ンで結晶粒径を測定することが望まれており、そのため
の装置として超音波の後方散乱波の強度値から結晶粒径
を推定するものが、次の文献に提案されている。“The
Development and Marketing of New Technolog
y for the Inspection of Rolled Strip”BN
F 6th International Conference 。
は、超音波の後方散乱ノイズを周波数分析し、特定の周
波数領域での後方散乱ノイズ強度の積分値と結晶粒径と
の関係を利用する方法が特開平4−95870に開示さ
れている。又、被測定鋼板の保磁力を測定し、その測定
値と既知の結晶粒径を有する鋼板での保磁力との相対比
から測定対象鋼板の結晶粒径を求める方法が特開平6−
213872に提案されている。更に、X線回折測定に
より、回折X線強度の計数率の変動幅から結晶粒径を推
定するオンライン測定方法が特開平5−142168に
開示されている。これらの結晶粒径を推定する手法は全
て、従来の顕微鏡観察による破壊試験に代わる非破壊試
験方法であるため、連続測定を行う際に有効に適用でき
ればオンライン測定に好適である。
公昭62−34093に開示されている測定方法は、表
面スケールを除去する、例えばショットブラスト装置等
により、機械的に鋼板の表面を除錆処理した後のスケー
ル残りの状態を定量的に評価するものであり、スケール
の組成としても、鉄の酸化物を対象とするものである。
又、この方法は、斜めの方向から光を照射して、その反
射光を正面で受光するので、これらの先行技術の対象の
ように、拡散反射の多い鋼板を測定する場合には良い
が、ステンレス鋼板のスケールのように、光沢性が高
く、拡散反射成分の少ない表面を測定する際には、反射
光量が弱くなり、測定感度が劣るという問題点も有す
る。
では、使用波長を550nm付近と限定しているが、C
APラインで生じるスケールは、主として、鋼板の成分
でもある、CrやMn、Ni、Si等の酸化物を主成分
としており、分光反射スペクトル解析等の結果によれ
ば、可視波長域よりも、紫外又は赤外域に吸収が大きく
なることから、その特性を利用した測定が好ましい。従
って、550nmの緑色光や白色光全体を用いた反射測
定は、CAPラインでのスケール厚さ測定には適さず、
高感度なスケール厚さの測定は困難であった。
記文献に提案されている超音波後方散乱波の強度から結
晶粒径を測定する方法には、鋼板のパスライン変動や表
面のスケール性状等の影響を受け易いため、結晶粒径の
測定精度は約±10μm程度と悪く、実用化には至って
ないという問題がある。
る方法には、超音波探触子を被測定物上に載置させるた
めに鋼板が走行しているときには測定できず、更に、測
定場所がずれると測定誤差が大きくなるという問題があ
る。
いる保磁力を利用する方法では、測定対象と検出ヘッド
間の距離を高精度に制御する必要があるため、オンライ
ン測定に適用する際に運用上の問題がある。
2168に提案されている方法は、X線を使用するため
に装置管理が容易ではなく、その上高価であるという欠
点を有している。
方法が提案されているが、それぞれに問題があり、実用
化されていないのが実状である。
くなされたもので、特に、ステンレス鋼板等の鋼材の焼
鈍後のCr、Mn、Ni、Si等の酸化スケール厚さ
を、非破壊で高精度に測定可能とする技術を提供するこ
とを第1課題とする。
把握し、対象鋼板の結晶粒径等の材質特性をオンライン
で測定し、鋼板品質を総合的に評価することができる技
術を提供することを第2課題とする。
の表面から放射される赤外放射光を検出し、該放射光に
基づいて鋼板に形成されている表面スケールの厚さを測
定する鋼板の表面スケール測定方法であって、スケール
厚さが変化しても放射率が略同一値である波長λ1 にお
ける輝度温度S1 と、スケール厚さの変化に対して放射
率が変化する波長λ2 における輝度温度S2 とを測定
し、予め求めた前者の波長λ1 における放射率ε1 及び
前者の輝度温度S1 に基づいて鋼板温度を算出し、該鋼
板温度及び後者の輝度温度S2 とに基づいて波長λ2 に
おける放射率ε2 を算出し、該放射率ε2 に基づいてス
ケールの厚さを求めることにより、前記第1の課題を解
決したものである。
板がステンレス鋼板であり、スケール厚さが変化しても
放射率が略同一値となる波長λ1 が12〜20μmの範
囲であり、スケール厚さの変化に対して放射率が変化す
る波長λ2 が2.5〜4μmの範囲であるようにしたも
のである。
板の表面から放射される赤外放射光を検出し、該放射光
に基づいて鋼板材質を測定する鋼板の材質測定方法であ
って、スケール厚さが変化しても放射率が略同一値とな
る波長λ1 における輝度温度S1 と、スケール厚さの変
化に対して放射率が変化する波長λ2 における輝度温度
S2 とを測定し、予め求めた前者の波長λ1 における放
射率ε1 及び前者の輝度温度S1 に基づいて鋼板の均熱
温度を算出し、該鋼板の均熱温度及び後者の輝度温度S
2 とに基づいて波長λ2 における放射率ε2 を算出し、
該放射率ε2 に基づいてスケールの厚さを求め、該スケ
ール厚みと前記鋼板の均熱温度とに基づいて所定の鋼板
温度から前記鋼板の均熱温度に到達するまでの均熱時間
を算出し、該均熱時間と前記鋼板の均熱温度に基づいて
鋼板の材質を測定することにより、前記第2の課題を解
決したものである。
板がステンレス鋼板であり、スケール厚さが変化しても
放射率が略同一値となる波長λ1 が12〜20μmの範
囲であり、スケール厚さの変化に対して放射率が変化す
る波長λ2 が2.5〜4μmの範囲であるようにしたも
のである。
詳細に説明する。
測定対象の一例として、ステンレス鋼板のうちの一種で
あるオーステナイト系ステンレス鋼板(以下SUS30
4と称する)を取り上げる。この鋼板の特徴としては、
その成分に約18%のCrと、約8%のNiが含まれる
ことが挙げられる。このCr、Niの量と、その他の含
有成分であるC、N、Si、Mnの量等の成分バランス
から、材料特性の異なる亜鋼種が複数存在する。
標として、各構成元素の割合値を用いてオーステナイト
安定度を定量的に表現する値であるM値を、次の(1)
式で定義することができる。この(1)式でf1は一定
の関数形であり、各変数は化学成分のmass%値を用いて
いる。
圧延工程において圧下され、歪みエネルギを蓄えること
になるので、そのエネルギが焼鈍時の結晶粒の再結晶過
程に影響を及ぼす。そこで、圧下を表わす指標として、
冷間圧延前の板厚Hと圧延後の板厚hを用いて次の(1
0)式に示される冷間圧下率R[%]を定義する。
板の材質を決定する上で主要な指標であると言える。
達温度(均熱温度)Tss[℃](1050〜1150
℃)、ある温度からTssに到達するまでの時間(均熱時
間)Ts [sec ](15〜65sec )で製造されたSU
S304のスケールを、各種表面分析装置、例えばGD
S(グロー放電発光分析装置)やX線回折装置、更に、
被膜の光学特性(例えば屈折率)を測定する分光エリプ
ソメータや、反射特性を測定する分光器により測定した
結果、以下の点が明らかにされた。
e等の酸化物から構成される。 2)スケール層内に複数の層が存在するが、その膜厚は
主としてCr2 O3 層の厚さで代表され、その膜厚値は
0.1〜0.5μmである。 3)紫外から可視の短波長域及び、近赤外から中赤外の
赤外波長域にスケール膜による吸収特性を有する。 4)鋼板を加熱して、約800〜1100℃の板温で放
射率を測定したところ、遠赤外領域(λ=12〜20μ
m)では表面のスケール厚さによらず、放射率が変動せ
ずほぼ一定であるのに対して、中赤外領域(λ=2.5
〜4μm)ではスケール厚さに応じて放射率が変化す
る。ここで放射率は同じ温度の黒体からの輝度との相対
値で定義される。 5)GDS法によりスケールをスパッタリングする際、
スケール被膜と地鉄との界面に濃化する元素、例えばS
iに着目して、該Siの発光強度のピーク値に達するま
でのスパッタリング時間からスケール膜厚を定量評価す
ることができる。
施する際には、測定対象物の温度T[K]、輝度温度S
[K]、放射率ε、測定波長λ[μm]等の間には次の
(3)式の関係がある。
赤外領域のうちの波長を選び(λ=λ1 とする)、予め
SUS304の放射率ε1 を測定しておき、その値を設
定しておけば、λ=λ1 での輝度温度S1を測定するこ
とにより、SUS304鋼板の均熱板温Tssを、前記
(3)式から導いた次の(5)式で求めることができ
る。
と同時に、次に同じく前記4)の知見から、中赤外領域
のうちの波長を選び(λ=λ2 とする)、λ=λ2 での
輝度温度S2 を測定することにより、該波長λ2 での放
射率ε2 は、前記(3)式より導いた次の(6)式に前
記Tss及びS2 を代入することにより求められることに
なる。
る放射率ε2 と、鋼板のスケール厚みdsc[μm]との
関係を調べ、更に鋼板の成分元素量を示すM値の影響も
合わせて回帰式を作成して、次の(7)式に示す関係を
得た。
ぞれ次の(7A)、(7B)式で与えられる。
き、前記(5)〜(7)式を用いることにより、2波長
での輝度温度S1 、S2 を測定することで均熱温度Tss
及びスケール厚みdscを算出することができる。
時測定が可能となり、板温制御とスケール厚み管理によ
る焼鈍状況の把握により、焼鈍条件の適正化と鋼板品質
管理の向上を図ることができる。
厚さが変化しても放射率が略同一値である波長λ1 及び
スケール厚さの変化に応じて放射率が変化する波長λ2
の好適な範囲について説明する。
し、その測定値を用いて板温Tを算出した結果、その実
測値からの誤差ΔTの2σ(σ:標準偏差)と波長との
間に図1の関係があった。そこで、温度制御上ΔTの2
σ=±10℃が十分な精度であることから、ΔTの2σ
≦10℃となる条件で波長を制限し、好適な範囲をλ1
=12〜20μmとした。
2σ≦10℃になる条件下(λ1 =1〜20μm)に
て、品質管理上Δdscの2σ=0.04μmが十分な精
度であることから、スケール厚さdscの推定誤差Δdsc
の2σ≦0.04μmになる条件で制限し、その好適な
範囲をλ2 =2.5〜4μmとした。
この発明は、各種条件により圧延、焼鈍された成分系の
異なる複数種類のステンレス鋼板について、スケール厚
さ、放射率、均熱温度(板温)、均熱時間等を調べ、そ
れぞれの値と結晶粒径、硬度等の材質特性との間に一定
の関係があることを知見してなされたものである。
る。各種の均熱温度Tss、均熱時間Ts の条件下で焼鈍
処理されたSUS304を使用し、各鋼板のスケール厚
みdsc測定値とTss、Ts 等との関係を調べ、更にスケ
ールの酸化増量、酸化速度定数及びその温度依存性等の
関係を速度論的に解析したところ、次の(8)式の関係
を得た。ここで、A6、B6は定数である。
soから最高温度(均熱温度)Tssへ至るまでの時間と定
義されるが、CAPラインでは、板温計の設置台数に限
りがあり、又精度的にも問題があるので、Tsoにどの時
点で到達したかは不明である。そのためにTs を実測す
ることは困難であるが、上記(8)式に前記Tss、dsc
を代入することによりTs が推定可能となる。
推定する方法について説明する。各種条件で焼鈍された
前記SUS304鋼板の結晶粒径d[μm]やビッカー
ス硬度Hv[−]を実測し、焼鈍条件Tss、Ts や焼鈍
前の鋼板の特性を表わす指標である前記M値、R値等と
の関係を調査し、更に結晶粒の成長を熱活性化過程とし
て取り扱うことにより、結晶粒径d及びビッカース硬度
Hvを表わす関係式として次の(9)、(10)式を得
た。又、具体的な関数式として(9A)式を得た。な
お、この(9A)式における係数A、B、Cは、上記
M、Rの関数である。
、C7 、A8 及びB8 、はそれぞれM、Rの関数で以
下の式で与えられる。
C72、A81、A82、B81、B82は定数である。
用いることにより、輝度温度を2つの異なる波長帯で同
時にオンライン測定し、予め得られている関係式fi
(i=5,6,7,8)や測定対象鋼板の焼鈍前の特性
である化学成分や冷間圧下率情報を元にして、焼鈍中の
板温、スケール厚みばかりでなく、焼鈍後の鋼板の結晶
粒径や硬度等の材質特性を連続的に推定することが可能
になる。
の形態の例を詳細に説明する。
れるCAPラインの概略構成を示す配置図である。
帯域から、それぞれの中心波長がλ1 =16μm、λ2
=3μmを利用して、輝度温度を測定する赤外放射輝度
測定装置1が所定位置に設置されている。そして、測定
対象であるステンレス鋼板2は、焼鈍炉3の中を走行
し、その輝度温度が水冷管4を通して赤外放射輝度測定
装置1により測定されるようになっている。上記水冷管
4は、炉3内で鋼板2の近傍にまで延ばされて設置され
ているので、上記輝度測定装置1により測定する際に炉
壁等からの背光雑音の影響を小さくすることができる。
波長λ1 とλ2 での輝度温度S1 、S2 を連続的に測定
するため、図4に示すように、2つの光学式バンドパス
フィルタ5及び6が取付けられているチョッパ7を有
し、そのチョッパ7をモータ8により回転させて、赤外
検出素子の一種である焦電素子9により2波長での輝度
温度を交互に連続的に測定する。鋼板までの測定距離L
と測定面積は、凹面ミラー10の焦点距離fと、筐体1
1内に装着されたアパーチャ12の有効径、及び、凹面
ミラー10と焦電素子9の間の距離l等の値により規定
される。又、チョッパ7の回転数は、焦電素子9の時定
数を考慮して決定され、回転制御装置13により安定制
御される。又、S/N向上のためにロックイン増幅器1
4により位相検波増幅されて、S1 、S2 の値が信号処
理装置15へ転送される。
波長λ2 =3μm、λ1 =16μmでの放射率との関係
を示す図である。これにより、遠赤外領域では放射率ε
1 (λ=λ1 =16μm)がほぼ一定であるのに対し
て、中赤外領域では放射率ε2(λ=λ2 =3μm)で
はスケール厚さdscと一定の関係が有り、この関係を前
記(7)式に示す関係式f5 として用いることができ
る。但し、この場合はM値が一定であるので、異なるM
値を有するステンレス鋼板の場合は、dscと、S2、M
の関係は回帰式により別に求めておけば良い。
値が設定されており、転送された前記輝度温度測定値S
1 から前記(5)式の関数f3 を用いてTssが求めら
れ、このTssと前記S2 とから前記(6)式の関数f4
によりε2 が得られる。前記(1)、(2)式に示す
M、Rの値は、上位計算機16から信号処理装置15へ
送られて記憶されており、求められたS2 とMの値とか
ら、前記(7)式の関数f5 を用いてdscが算出された
後、先に得られているTssとdscとから、前記(8)式
の関数f6 を用いてTs の値が算出される。更に、この
Ts とTss、M、R等の値とから関数f7 、f8 を用い
て、最終的に結晶粒計dや硬度Hvの値が推定されるこ
とになる。
て、SUS304の異なる亜鉛種の2鋼板(AとB)に
ついて、スケール厚みdscと硬度Hv、結晶粒計dの測
定結果を示した。
は、誤差Δdscの2σ(σ:標準偏差)が0.04μm
以内、推定された結晶粒径dの値と顕微鏡を用いて実測
された結晶粒径の値との誤差Δdの2σは、約±5μm
以内、推定されたHvとオフラインにてビッカース硬度
計にて測定した硬度との誤差の2σは20Hv以内であ
った。
は、出力装置17に出力されると共に、上位計算機16
へ転送され、操業監視や品質管理のために活用されると
共に、炉温設定や板速等プロセス状態量を変更するため
のアクチュエータ18へ送られて、焼鈍の最適化が図ら
れる。
ブロック図を図4に示す。又、信号処理装置15内で各
パラメータが算出されるフローを図5に示す。
するための関係式fi(i=5,6,7,8)は、予め
オフラインで焼鈍実験を行い最適な形に決定することに
なるが、より精度を高めるためには実操業データを用い
て決定すれば良い。
板、例えばフェライト系の鋼板SUS430にも適用可
能であり、その場合には化学成分を表わす指標や設定放
射率、関数形fi(i=5,6,7,8)等を別に置き
換えれば良く、上位計算機からの設定により処理するこ
とも可能である。
焼鈍後の板温やスケール厚さをオンラインで測定できる
と共に、これらの値を使用して、焼鈍後の材質特性、例
えば結晶粒径、硬度等をオンラインで測定可能になるの
で、品質の良否を迅速に把握して品質保証体制を構築可
能になるばかりでなく、炉温設定や板速度を変更する制
御系にフィードバックして焼鈍の安定化を図り、均質な
鋼板製造へ寄与することができる。
ール測定方法によれば、酸化スケール厚さを非破壊で高
精度に測定することができる。
後のステンレス鋼板の結晶粒径や硬度をオンラインで連
続的に測定することができる。
図
ブロック図
ータが算出されるフローを示す説明図
Claims (4)
- 【請求項1】鋼板の表面から放射される赤外放射光を検
出し、該放射光に基づいて鋼板に形成されている表面ス
ケールの厚さを測定する鋼板の表面スケール測定方法で
あって、 スケール厚さが変化しても放射率が略同一値である波長
λ1 における輝度温度S1 と、スケール厚さの変化に対
して放射率が変化する波長λ2 における輝度温度S2 と
を測定し、 予め求めた前者の波長λ1 における放射率ε1 及び前者
の輝度温度S1 に基づいて鋼板温度を算出し、 該鋼板温度及び後者の輝度温度S2 とに基づいて波長λ
2 における放射率ε2を算出し、 該放射率ε2 に基づいてスケールの厚さを求めることを
特徴とする鋼板の表面スケール測定方法。 - 【請求項2】請求項1において、 鋼板がステンレス鋼板であり、スケール厚さが変化して
も放射率が略同一値となる波長λ1 が12〜20μmの
範囲であり、スケール厚さの変化に対して放射率が変化
する波長λ2 が2.5〜4μmの範囲であることを特徴
とする鋼板の表面スケール測定方法。 - 【請求項3】焼鈍炉内において、鋼板の表面から放射さ
れる赤外放射光を検出し、該放射光に基づいて鋼板材質
を測定する鋼板の材質測定方法であって、 スケール厚さが変化しても放射率が略同一値となる波長
λ1 における輝度温度S1 と、スケール厚さの変化に対
して放射率が変化する波長λ2 における輝度温度S2 と
を測定し、 予め求めた前者の波長λ1 における放射率ε1 及び前者
の輝度温度S1 に基づいて鋼板の均熱温度を算出し、 該鋼板の均熱温度及び後者の輝度温度S2 とに基づいて
波長λ2 における放射率ε2 を算出し、 該放射率ε2 に基づいてスケールの厚さを求め、該スケ
ール厚みと前記鋼板の均熱温度とに基づいて所定の鋼板
温度から前記鋼板の均熱温度に到達するまでの均熱時間
を算出し、 該均熱時間と前記鋼板の均熱温度に基づいて鋼板の材質
を測定することを特徴とする鋼板の材質測定方法。 - 【請求項4】請求項3において、 鋼板がステンレス鋼板であり、スケール厚さが変化して
も放射率が略同一値となる波長λ1 が12〜20μmの
範囲であり、スケール厚さの変化に対して放射率が変化
する波長λ2 が2.5〜4μmの範囲であることを特徴
とする鋼板の材質測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7185195A JPH0933464A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 鋼板の表面スケール測定方法及び材質測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7185195A JPH0933464A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 鋼板の表面スケール測定方法及び材質測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0933464A true JPH0933464A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16166529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7185195A Pending JPH0933464A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 鋼板の表面スケール測定方法及び材質測定方法 |
Country Status (1)
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