JPH093386A - 被覆用防汚性組成物 - Google Patents

被覆用防汚性組成物

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JPH093386A
JPH093386A JP15021795A JP15021795A JPH093386A JP H093386 A JPH093386 A JP H093386A JP 15021795 A JP15021795 A JP 15021795A JP 15021795 A JP15021795 A JP 15021795A JP H093386 A JPH093386 A JP H093386A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(メタ)アクリロイル基を含有する単量体の重
合体(I)と、フッ素化オレフィン系重合体(II)と、
ビスフェノールAF(III)と、該ビスフェノールAF
(III)と反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物
(IV)とを含有してなる被覆用防汚性組成物に関する。 【効果】本組成物は、防汚性能、ブリード防止、基材と
の密着性に優れ且つ強靱な皮膜を形成しうる。更には耐
溶剤性にも優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被覆用防汚性組成物に
関するものであり、詳しくは防汚性及び可塑剤等を塗工
する基材中に存在する充填剤のブリード防止性に優れた
被覆用防汚性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、材料の高付加価値化が進む中、各
種基材表面に対する防汚性が強く要求されており、数多
くのコーティング剤が提案されている。
【0003】コーティングとしては、例えば各種(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル類の重合体、あるいは
それらとフッ素系モノマーとシリコン系モノマーとの共
重合体、さらにはそれらとバインダー樹脂とのブレンド
物などが知られている。これらの中でも、コーティング
剤中へのフッ素系あるいはシリコン系モノマーの導入は
有力な手段と考えられてきた(特開昭63−61032
号公報、特開昭63−137934号公報)。
【0004】しかしながら、例えば基材が可塑化ポリ塩
化ビニルである場合、コストに見合う適当な量のフッ素
系あるいはシリコン系モノマーを使用し、従来公知の方
法で重合して得られた組成物では、可塑剤の影響等によ
り充分な防汚性能が発揮され得ないという問題があっ
た。
【0005】また、フッ素系あるいはシリコーン系モノ
マーの導入は、基材との密着性を阻害するという問題が
常に懸念されてきた。特に、可塑化ポリ塩ビニルの中で
も可塑剤の含有量の多い塩ビレザーあるいは人工皮革、
合成皮革等では耐屈曲性、耐もみ摩耗性といった高度の
密着性が要求されている。
【0006】そこで、フッ素系あるいはシリコーン系モ
ノマーを導入した場合においても、基材に対する密着性
と防汚性とを兼備した表面コート剤が望まれていた。こ
のような状況下において、特開平6ー57196号公報
には防汚性と耐久性に優れたフッ化ビニリデン系塗料用
組成物が提案されているが、フッ化ビニリデン系重合体
は、通常反応性官能基を含有しておらず耐溶剤性が欠如
するという欠点を有していた。
【0007】一方、コーティング剤として反応性官能基
を有するフッ素化オレフィン系塗料が公知であるが、こ
の塗料は、低フッ素含有量であるため、防汚性が欠如し
ていた。
【0008】さらに、使用するに際し表面コート剤に耐
溶剤性が要求される場合がある。例えば、各種表面コー
ト剤をコーティングした基材を施工する際に、有機溶剤
系接着剤を使用する場合、余剰の接着剤を有機溶剤で拭
き取れる事が必須である。また、屋外における種々のペ
イントによる落書きを完全に除去するためには、多種類
の有機溶剤を使用せざるを得ない。
【0009】以上のことから、防汚性、基材との密着性
に加えて耐溶剤性にも優れた表面コート剤が望まれてい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
にない優れた防汚性能に加えて、基材中に含まれる可塑
剤、顔料、染料等の樹脂内添剤のブリード防止効果、お
よび異物が接触した場合、異物に含まれる一部又は全部
の化合物の移行防止効果を持ち、基材との密着性に優れ
且つ強靱な皮膜を形成し、更には施工時等に問題となる
耐溶剤性にも優れた被覆用防汚性組成物を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者等は、上
記課題を解決するために鋭意検討したところ、(メタ)
アクリロイル基を含有する単量体の重合体と、フッ素化
オレフィン系重合体と、ビスフェノールAFと、ビスフ
ェノールAFと反応し得る2官能以上の多官能反応性化
合物とを含有してなる組成物を用いれば、防汚性と各成
分間及び基材との接着性、密着性を兼備し上記の問題を
解決できることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0012】すなわち、本発明は(メタ)アクリロイル
基を含有する単量体の重合体(I)と、フッ素化オレフ
ィン系重合体(II)と、下記式で示されるビスフェノー
ルAF(III)と、該ビスフェノールAF(III)と反応
し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)とを含有
してなる被覆用防汚性組成物に関するものである。
【0013】
【化2】
【0014】ところで、(メタ)アクリロイル基を含有
する単量体の重合体(I)とフッ素オレフィン系重合体
(II)は相溶性が良く、この重合体を混合した組成物
は、各種塗料用組成物等に利用されているが、基材上に
コーティングした後の皮膜は空気面側にはフッ素成分、
基材側にはアクリル成分が多く存在する濃度勾配を有す
る皮膜であることが知られている。しかしながら、耐溶
剤性の点で劣っており、本発明は、各成分を架橋するこ
とによって、この点を解決したものである。
【0015】すなわち、本発明は重合体(I)、(II)
の系にビスフェノールAF(III)と、ビスフェノール
AF(III)と反応し得る2官能以上の多官能反応性化
合物(IV)による架橋システムを導入したことを特徴と
するものであり、この構成により防汚性、基材密着性と
耐溶剤性を兼備した被覆用防汚性組成物を提供すること
が可能となる。
【0016】(メタ)アクリロイル基を含有する重合体
(I)としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル
酸ドデシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、メタ
クリル酸ドデシル、2−エチルヘキシルメタアクリレー
ト、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシエチル
アクリレート、グリシジルメタアクリレート、ジブチル
フマル酸エステル、ジメチルフマル酸エステル、アクリ
ル酸、メタクリル酸等の単独叉は共重合体を挙げること
ができる。
【0017】尚、本発明がこれら具体例によって何等限
定されるものでないことは勿論である。ここで、形成し
た皮膜の強靱化、耐溶剤性の向上を図るためには、重合
体(I)中にも反応性官能基を導入することが好まし
い。反応性官能基の選択は、官能基の種類としては特に
制限はなく、例えば水酸基、チオール基、カルボキシル
基、アミノ基、イソシアネート基、アジリジニル基、グ
リシジル基、アルコキシシリル基、シラノール基、シク
ロカーボネート基、酸無水基、ビニル基、エノールエー
テル基、チオエーテル基、活性エステル基、アセトアセ
テート基、金属塩、金属酸化物及びこれらの官能基を各
種ブロック化剤でブロック化したものが挙げられるが、
後述するビスフェノールAFと反応し得る2官能以上の
多官能反応性化合物(IV)との反応性により決定され
る。また、これらの官能基は、単官能であっても多官能
であっても良く、さらに含有する官能基の種類は、1種
類であっても2種類以上であっても良い。
【0018】また、これらの官能基の導入の方法にも特
に制限はなく、例えば、直接これらの官能基を含むモノ
マーを用いて重合体(I)を合成する方法、或いは予め
重合体(I)を合成した後、目的とする官能基を持つ化
合物と重合体(I)を反応させる方法、重合体(I)をプ
ラズマ処理する方法、さらには重合開始剤、連鎖移動剤
中に目的とする官能基を含むものを使用し導入する方法
等が挙げられる。
【0019】尚、本発明が、これら具体例によって何等
限定されるものでないことは勿論である。ビスフェノー
ルAFと反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物
(IV)としては、原料の入手性及び多様性、架橋反応の
簡便さ、基材との密着性の向上等の理由から、後述する
有機ポリイソシアネート化合物が好ましい。そこで、重
合体(I)中に導入する官能基としてはイソシアネート
基と反応する官能基が好ましい。このイソシアネート基
と反応する官能基としては,活性水素を有する官能基で
あれば特に制限はなく、アミノ基、水酸基、カルボキシ
ル基、活性メチレン等の活性水素を有する官能基が挙げ
られる。また、重合体(I)中にもイソシアネート基を
導入し、イソシアネート基同士を反応させビュレット構
造の形成或いはアロハネート架橋等も可能である。
【0020】これらの中で、イソシアネート基との反応
性、アクリルポリマーの重合、原料の入手性を考慮する
と、水酸基による架橋が特に好ましい。重合体(I)へ
の水酸基の導入方法には特に制限はなく、上述した各種
官能基の導入方法と同様の方法が挙げられるが、中でも
反応工程上最も簡便であり、導入量のコントロールも容
易である点で、水酸基を含むモノマーを用いて重合体
(I)を合成する方法が好ましい。
【0021】水酸基を含むモノマーの具体例としては、
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート及びその変性物等が挙げられる。重合
体(I)中に導入する水酸基を含むモノマーは、1種類
であっても2種類以上であっても構わない。
【0022】尚、本発明がこれら具体例によって何等限
定されるものでないことは勿論である。次に、本発明に
係るフッ素化オレフィン系重合体(II)は、先にも述べ
たように、重合体(I)と共に皮膜を形成させた場合、
より空気面側に多く存在し、外部からの汚れの侵入およ
び内部、即ち基材樹脂の一部、あるいは基材樹脂に含有
される顔料、染料、可塑剤等の添加物のコーティング層
への移行を防止する役割を担う。
【0023】フッ素化オレフィン系重合体(II)とは、
フッ素化オレフィンモノマーを含む重合体であって、有
機溶剤に分散又は溶解するものをいう。その具体例とし
て、例えばポリテトラフロロエチレン、ポリフッ化ビニ
リデン、(エチレン・テトラフロロエチレン)共重合
体、(フッ化ビニリデン・テトラフロロエチレン)共重
合体、(テトラフロロエチレン・ヘキサフロロプロピレ
ン)共重合体、ポリフッ化ビニルエ−テル、ポリクロロ
トリフルオロエチレン、(エチレン・クロロトリフルオ
ロエチレン)共重合体、(フッ化ビニルエ−テル・テト
ラフロロエチレン)共重合体そしてルミフロン、[旭硝
子(株)]、フルオネート[大日本インキ化学工業
(株)]、セフラルコート[セントラル硝子(株)]、
ゼッフル[ダイキン工業(株)]、ザフロン[東亜合成
(株)]、トリフロン[三井石油化学工業(株)]等の
商品名で例示されるフッ素塗料、サイトップ[旭硝子
(株)]、テフロン−AF[デュポン(株)]、あるい
は側鎖にフッ素化環状エーテルを有するその類縁体が挙
げられるが、他のアクリル成分との相溶性、溶剤に対す
る溶解性などの加工性と防汚性を兼備するという点で、
特にフッ化ビニリデン系重合体が好ましい。
【0024】フッ化ビニリデン系重合体としては、ポリ
フッ化ビニリデン、(フッ化ビニリデン・テトラフロロ
エチレン)共重合体、(フッ化ビニリデン・テトラフロ
ロエチレン・ヘキサフロロプロピレン)共重合体 、
(テトラフロロエチレン・ヘキサフロロプロピレン)共
重合体、(フッ化ビニリデン・ヘキサフロロプロピレ
ン)共重合体等が挙げられる。
【0025】尚、本発明がこれら具体例によって何等限
定されるものでないことは勿論である。フッ化ビニリデ
ン系重合体により、溶液状態においては他のアクリル系
樹脂と優れた相溶性を示すばかりでなく、皮膜を形成す
ると外部からの汚れ或いは内部からの異物の侵入を防止
するバリア層を形成することにより、皮膜全体の防汚性
を向上させることが可能となる。さらに、皮膜としては
非常に伸長率の高い柔軟な皮膜を形成するため、基材に
コーティングした場合、基材に対する追随性に優れ、折
り曲げ、湾曲部を伴う用途への応用が容易である。
【0026】本発明に係わる被覆防汚用組成物に含まれ
る、上述した重合体(I)、(II)の割合は、好ましく
は重量比で1〜99/99〜1で、より好ましくは10
〜80/90〜20である。
【0027】先ず、重合体(I)の割合が多くなると、
防汚性は低下し、重合体(II)の割合が多くなると、多
くの場合基材に対する密着性が低下すると共にコストア
ップにつながる。従って、目的とする防汚性の程度、基
材の種類に伴う密着性、コストを考慮した上で、上述し
た重合体(I)、(II)の種類及び導入量を決定すれ
ば、目的にあった防汚性能を発揮するコーティング剤を
得ることが可能である。
【0028】ところで、防汚性能とは汚れが付着した
後の取れ易さをいう場合と、汚れの付き難さをいう場
合に大別できる。先に述べた、フッ素化オレフィン重合
体(II)は、バリア層を形成することによって、主に
汚れが付着した後の取れ易さに寄与している。しかしな
がら、近年はより高度な防汚性の追求により汚れの付
き難さが強く求められる場合が多くなってきている。
【0029】本発明者等の知見によれば、フッ素化(メ
タ)アクリレート(A)及び/又はポリシロキサン基含
有(メタ)アクリレート(B)と、(A)及び(B)以
外の(メタ)アクリレート(C)とを重合させて得られ
る共重合体(V)を併用することにより、汚れの付き
難さを発現できることが明らかになった。
【0030】即ち、上記の重合体(I)及び(II)の系
に、重合体(V)を併用すると、重合体(V)は最表面
(空気面側)に配列し、汚れの付着防止効果があるので
ある。さらに、重合体(V)を併用することにより、重
合体(I)と重合体(II)との相溶性が高まり、透明性
の高い皮膜を形成される。
【0031】フッ素化(メタ)アクリレート(A)とし
ては、原料の入手性並びに他の成分との相溶性、防汚性
の観点から、アクリルエステル基及びその類縁基を含有
するものが適しており、下記一般式(A−1)にて表さ
れるフッ素化(メタ)アクリレ−トが挙げられる。
【0032】
【化3】
【0033】式中、Rf は炭素数1〜20のパ−フロロ
アルキル基、または部分フッ素化アルキル基であり、直
鎖状、分岐状、または主鎖中に酸素原子が介入したも
の、例えば
【0034】
【化4】
【0035】等でも良く、R1はH,CH3,Cl,Fま
たはCNであり、Xは2価の連結基で、具体的には
(CH2n ,
【0036】
【化5】
【0037】
【化6】
【0038】
【化7】
【0039】(但し、nは1〜10の整数であり、R2
はHまたは炭素数1〜6のアルキル基である。)、
【0040】
【化8】
【0041】
【化9】
【0042】
【化10】
【0043】
【化11】
【0044】
【化12】
【0045】
【化13】
【0046】等であり、aは0または1である。]にて
表わされる化合物である。以下、特に断わりのない限
り、メタアクリレート、アクリレート、ハロアクリレー
トおよびシアノアクリレートを総称して(メタ)アクリ
レートという。
【0047】フッ素化(メタ)アクリレート(A−1)
の具体例として以下の如きものが挙げられる。 A-1-1 : CH2=CHCOOCH2CH2C8F17 A-1-2 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2C8F17 A-1-3 : CH2=CHCOOCH2CH2C12F25 A-1-4 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2C12F25 A-1-5 : CH2=CHCOOCH2CH2C10F21 A-1-6 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2C10F21 A-1-7 : CH2=CHCOOCH2CH2C6F13 A-1-8 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2C6F13 A-1-9 : CH2=CHCOOCH2CH2C4F9 A-1-10 : CH2=CFCOOCH2CH2C6F13 A-1-11 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2C20F41 A-1-12 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2C4F9 A-1-13 : CH2=C(CH3)COO (CH2)6 C10F21 A-1-14 : CH2=C(CH3)COOCH2CF3 A-1-15 : CH2=CHCOOCH2CF3 A-1-16 : CH2=CHCOOCH2C8F17 A-1-17 : CH2=C(CH3)COOCH2C8F17 A-1-18 : CH2=C(CH3)COOCH2C20F41 A-1-19 : CH2=CHCOOCH2C20F41 A-1-20 : CH2=C(CH3)COOCH2CF(CF3)2 A-1-21 : CH2=C(CH3)COOCH2CFHCF3 A-1-22 : CH2=CFCOOCH2C2F5 A-1-23 : CH2=CHCOOCH2(CH2)6CF(CF3)2 A-1-24 : CH2=C(CH3)COOCHCF2CFHCF3 A-1-25 : CH2=C(CH3)COOCH(C2H5)C10F21 A-1-26 : CH2=CHCOOCH2(CF2)2H A-1-27 : CH2=C(CH3)COOCH2(CF2)2H A-1-28 : CH2=CHCOOCH2(CF2)4H A-1-29 : CH2=CHCOOCH2CF3 A-1-30 : CH2=C(CH3)COO(CF2)4H A-1-31 : CH2=CHCOOCH2(CF2)6H A-1-32 : CH2=C(CH3)COOCH2(CF2)6H A-1-33 : CH2=CHCOOCH2(CF2)8H A-1-34 : CH2=C(CH3)COOCH2(CF2)8H A-1-35 : CH2=CHCOOCH2(CF2)10H A-1-36 : CH2=CHCOOCH2(CF2)12H A-1-37 : CH2=CHCOOCH2(CF2)14H A-1-38 : CH2=CHCOOCH2(CF2)18H A-1-39 : CH2=CHCOOC(CH3)2(CF2)4H A-1-40 : CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)7H A-1-41 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2(CF2)7H A-1-42 : CH2=C(CH3)COOC(CH3)2(CF2)6H A-1-43 : CH2=CHCOOCH(CF3)C8F17 A-1-44 : CH2=CHCOOCH2C2F5 A-1-45 : CH2=CHCOOCH2CH(OH)CH2C8F17 A-1-46 : CH2=C(CH3)COOCH2CH(OH)(CH2)4C18F37 A-1-47 : CH2=CHCOOCH2CH2N(C3H7)SO2C8F17 A-1-48 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2N(CH3)SO2C6F13 A-1-49 : CH2=C(Cl)COO(CH2)6NHSO2C12F25 A-1-50 : CH2=CHCOOCH2CH2N(C2H5)COC7F15 A-1-51 : CH2=CHCOO(CH2)8N(CH3)COC12F25 A-1-52 : CH2=CHCOO(CH2)2(CF2)8CF(CF3)2 本発明に係る被覆用樹脂組成物の防汚性、及びその耐久
性の向上の観点から、フッ素化(メタ)アクリレート
(A−1)のパ−フロロアルキル基または部分フッ素化
アルキル基の炭素数としては、4以上が好ましく、6以
上がより好ましい。
【0048】また、フッ素化(メタ)アクリレート
(A)は経済的な観点、他の成分との効率的な相溶性並
びに防汚性の点から、フッ素化アルキル基を含有する1
価基を少なくとも2つ有し、その全てが同一の炭素原子
または窒素原子に結合した骨格を有する重合性エチレン
不飽和単量体であって、かつフッ素化アルキル基を含有
する1価基の少なくとも1つが、上記炭素原子または窒
素原子とフッ素化アルキル基との間にエステル結合また
はウレタン結合をも有する1価基であるものが好まし
い。このようなフッ素化(メタ)アクリレートとして
は、例えば一般式
【0049】
【化14】
【0050】[式中、Rfは炭素数1〜20のフッ素化
アルキル基であり、Zは−(CH2X−、−CH2CH
(OH)(CH2X− 、−(CH2XN(R1)SO2
−、−(CH2XN(R1)CO−(ここでXは1また
は2であり、R1はH又は炭素数1〜6のアルキル基で
ある)、−CH( CH3)−、−CH(C25)−、−
C(CH32−、−CH(CF3)−又は−(CF32
−の如き2価の連結基であり、R2はH、Cl、CH3
F、又は−(CH2XRf(ただし、X、Rfは前記と
同じである。)であり、AはR3C(CH2−)3、R3
H、メチル基、エチル基、又はニトロ基である。)、又
はN(CH2CH23−、N(CH2CH(CH3))3
にて表される3価の連結基であり、Bは−OCONHY
1NHCOO−(ただし、Y1は炭素数が15以下で、D
中に占める重量割合が35〜65%の間である2価の連
結基である。)にて表される2価の連結基であり、Z1
は−(CH2m−(但し、mは2〜6の整数 であ
る。)又は−CH2CH(CH3)−である。]にて表さ
れる化合物が挙げられる。
【0051】尚、一般式(A−2)中、2個含まれてい
るZは、前記2価の連結基の群から選ばれた相異なる2
種の連結基であっても良い。2価の連結基B中のY1
の代表的なものとしては、
【0052】
【化15】
【0053】等が挙げられる。また一般式
【0054】
【化16】
【0055】[式中、Rf、Z、Z1、は前記と同じで
あり、Rf’は炭素数1〜20のフッ素化アルキル基で
あり、Z’は−(CH2X−、−CH2CH(OH)
(CH2 X− 、−(CH2XN(R1)SO2−、−
(CH2XN(R1)CO−(ここでXは1または2で
あり、R1はH又は炭素数1〜6のアルキル基であ
る)、−CH( CH3)−、−CH(C25)−、−C
(CH32−、−CH(CF3)−又は−(CF32
の如き2価の連結基であり、RはHまたはFである。X
1、X2、そ してX3は−OCOCH2CH(R4)COO
−(ただし、R4はH、又は炭素数1〜36のアルキル
基もしくはアルケニル基である。)又は
【0056】
【化17】
【0057】からなる群から選ばれる2価の連結基であ
り、A1はR5C(CH2OCH2CH(OH)CH2
3−、R5C(CH2OCH2CH2OCH2CH(OH)C
23−(但し、R5はH、ヒドロキシメチル基、メチ
ル基、エチル基、又はニトロ基である。)、N(CH2
CH2OCH2CH(OH)CH23−、又はN(CH2
CH(CH3)OCH2CH(OH)CH23−にて表さ
れる3価の連結基である。)にて表される化合物、一般
【0058】
【化18】
【0059】[式中、Rf、Rf、Z、Z’、そしてR
は前記と同じであり、X4とX5は−C00−、−OCO
CH2CH(R4)COO−(但し、R4は前記と同じで
ある。)
【0060】
【化19】
【0061】又は−OCONHY1NHCOO−(但
し、Y1は前記と同じである。)にて表される2価の連
結基である。)から選ばれる2価の連結基である。]に
て表される化合物、一般式
【0062】
【化20】
【0063】[式中、Rf、Rf’、Z、Z1、そして
Rは前記と同じであり、Rf’’はRfもしくはRf’
と同意義であって、これらは等しくても又異なっていて
も良く、Z’’はZもしはZ’と同意義であって、これ
らも等しくても又異なっていても良く、X6、X7、X8
は同一でも異なっていても良くて−O−又は−OCON
HY1NHCOO−(但し、Y1は前記と同じである。)
にて表される2価の連結基であり、X9は−OCONH
1NHCOO−(但し、Y1は前記と同じである。)又
は−OCONH(CH2a−(但し、aは0〜2の整数
である。)にて表される2価の連結基であり、Z1は前
記と同じである。]にて表される化合物である。
【0064】単量体(A−2)、(A−3)、(A−
4)、(A−5)の具体例として例えば以下の如きもの
が挙げられるが、これらの具体例によって本発明が何ら
限定されるものでないことは勿論である。
【0065】
【化21】
【0066】
【化22】
【0067】
【化23】
【0068】
【化24】
【0069】
【化25】
【0070】
【化26】
【0071】
【化27】
【0072】
【化28】
【0073】
【化29】
【0074】
【化30】
【0075】
【化31】
【0076】また、フッ素化(メタ)アクリレート
(A)は、構造が異なる2種類以上の化合物の混合物で
あっても良い。本発明者の知見によれば、防汚性を付与
するためにはフッ素化(メタ)アクリレート以外にもポ
リシロキサン基含有(メタ)アクリレートを導入するこ
とが有効である。フッ素化(メタ)アクリレートとポリ
シロキサン基含有(メタ)アクリレートは、重合体
(I)、重合体(II)との相溶性或いは用途により、何
れか一方だけでも良いし、両者を含んでいてもそれらの
防汚性は高レベルで維持される。
【0077】ポリシロキサン基含有(メタ)アクリレー
トとは、ポリシロキサン鎖の片末端あるいは両末端に2
価の連結基を介して、アクリロイル基、あるいはメタク
リロイル基のいずれかが連結されたものをいい、その具
体例としては、一般式(B−1)
【0078】
【化32】
【0079】〔式中、R6及びR7は炭素数1〜20のア
ルキル基又はフェニル基で、それらは同一でも異なって
いてもよく、又シロキシ単位毎に同一でも異なっていて
もよく、pは3〜520の整数であり、qは0又は1で
あり、Y2は2価の連結基で、−CH2CH(OH)CH
2OCO−、−(CH2n1NHCH2CH(OH)CH2
OCO−、−(CH2n1OCO-、−(CH2n1−O
−(CH2m1OCO−、又は−OCH2CH(OH)C
2OCO−[但し、n1、m1は2〜6の整数であ
る。]であり、R1は前記と同じであり、Z2はCn
2n+1で表されるアルキル基、フェニル基、 又はCH2=
C(R)−(Y2q−である。〕にて表される化合物、
又は一般式(B−2)
【0080】
【化33】
【0081】[式中、R6'、R6''、R6'''、R7'、
7''、R7'''、R8'、R8''、R8'''は炭素数1〜20
のアルキル基又はフェニル基で、これらは同一でも異な
っていても良く、r,s,tは1〜200の整数で、こ
れらは同一でも異なっていても良く、Y2,q,R は前
記と同意義である。]にて表わされる化合物が挙げられ
る。
【0082】ポリシロキサン鎖を含有する単量体のより
具体的なものとして以下の如きものが例示される。
【0083】
【化34】
【0084】
【化35】
【0085】
【化36】
【0086】
【化37】
【0087】但し、いずれも Me, Phはそれぞれメチル
基,フェニル基を表わす。尚、本発明が上記具体例によ
って何等限定されるものでないことは勿論である。
【0088】本発明において、フッ素化(メタ)アクリ
レート(A)及び/またはポリシロキサン基含有(メ
タ)アクリレート(B)は、汚れ付着防止性を発揮する
上で好ましい単量体成分であり、これら両者が欠落する
と上記性能は悪くなる。
【0089】一方、上述したフッ素化(メタ)アクリレ
ート(A)及び/またはポリシロキサン基含有(メタ)
アクリレート(B)と共重合する(A)および(B)以
外の(メタ)アクリレート(C)としては、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリ
ル酸オクチル、アクリル酸ドデシル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸オクチル、メタクリル酸ドデシル、アクリロニト
リル、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレ
ート、ジブチルフマル酸エステル、ジメチルフマル酸エ
ステル等を挙げることができる。また(A)および
(B)以外の(メタ)アクリレート(C)は、1種類の
単量体の重合物であっても良いし、2種類以上の単量体
の重合物であっても良い。
【0090】尚、本発明が、これら具体例によって何等
限定されるものでないことは勿論である。本発明者らの
知見によれば、重合体(I)、(II)の相溶性、皮膜の
強靱性等の観点から、(A)および(B)以外の(メ
タ)アクリレート(C)としては、メタクリル酸メチル
が好ましい。メタクリル酸メチルを共重合すると、他の
重合体との相溶性を向上させるばかりでなく、皮膜のハ
ード成分として防汚性にも寄与し、さらにはホモポリマ
ーは高ガラス転移点を有することから、皮膜の強靱性を
向上させ得る。
【0091】本発明者らの知見によれば、皮膜の強靱
化、耐溶剤性の付与といった観点から、重合体(I)の
場合と同様に重合体(V)中にも反応性官能基を導入す
ることが好ましい。反応性官能基の種類としては特に制
限はないが、その選択は、後述するビスフェノールAF
と反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)と
の反応性により決定される。導入可能な反応性官能基の
種類、反応性官能基の導入方法は重合体(I)の場合と
同様である。
【0092】本発明に係る重合体(V)中の単量体
(A)及び/または(B)と単量体(C)との共重合組
成比は、重量比で、通常100:0〜1:1000であ
り、2:1〜1:100の範囲が好ましく、49:51
〜1:100が本発明に示す被覆剤としての諸特性、即
ち被覆作業性に関係する本発明の重合体(V)の溶剤溶
解性、防汚性、皮膜特性更には重合体(V)中のフッ素
含有量に関係する経済性を発揮する上でより好ましい。
【0093】また、重合体(V)を併用する場合、その
導入量は重合体(I)、(II)の総量に対して、0.0
1重量%〜100重量%で好ましくは1重量%〜50重
量%である。
【0094】本発明に係る重合体(I)及び(V)の製造
方法には、何ら制限はなく、公知の方法、即ちラジカル
重合法、カチオン重合法、アニオン重合法等の重合機構
に基づき、溶液重合法、塊状重合法、更にエマルジョン
重合法等によって製造できるが、特にラジカル重合法が
簡便であり、工業的に好ましい。
【0095】この場合重合開始剤としては、当業界公知
のものを使用することができ、例えば過酸化ベンゾイ
ル、過酸化ジアシル等の過酸化物、アゾビスイソブチロ
ニトリル、フェニルアゾトリフェニルメタン等のアゾ化
合物、Mn(acac)3 等の金属キレート化合物等が挙げられ
る。また必要に応じてラウリルメルカプタン、2−メル
カプトエタノ−ル、エチルチオグリコ−ル酸、オクチル
チオグリコ−ル酸等の連鎖移動剤や、更にγ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン等のカップリング基含有
チオ−ル化合物の連鎖移動剤を使用することが可能であ
る。
【0096】尚、本発明者等の知見によれば、この様な
カップリング基含有連鎖移動剤を併用すると、基材に対
する密着性や、コーティング剤としての耐久性を向上さ
せることが可能である。また光増感剤や光開始剤の存在
下での光重合、あるいは放射線や熱をエネルギー源とす
る重合によっても本発明に係るフッ素系のランダムもし
くはブロック共重合体を得ることができる。
【0097】重合は、溶剤の存在下又は非存在下のいず
れでも実施できるが、作業性の点から溶剤存在下の場合
の方が好ましい。溶剤としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶
剤、 1,1,1−トリクロルエタン、クロロホルム等のハロ
ゲン系溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族類、
更にパ−フロロオクタン、パ−フロロトリ−n−ブチル
アミン等のフッ素化イナ−トリキッド類のいずれも使用
できる。
【0098】以上、被覆用防汚性組成物中の樹脂組成と
役割、効果について述べてきたが、次に、各成分間の接
着性、耐溶剤性、密着性を強化させるための、本系にお
ける架橋システムについて述べる。
【0099】まず、フッ素化オレフィン系重合体(II)
は、従来よりフッ素ゴムの分野では、ビスフェノールA
Fにより架橋されることが知られている。従って、重合
体(II)をビスフェノールAFで架橋できるものを選択
すれば、重合体(II)同士の架橋が可能となる。
【0100】次に、重合体(I)[必要な場合は重合体
(V)]と重合体(II)の接着性を高めるためには、重
合体(I)中にビスフェノールAFの水酸基と反応する
反応性官能基を持たせる方法、或いはビスフェノールA
Fと反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)
を介して、重合体(I)と(II)を架橋させる方法が考
えられるが、ビスフェノールAFと重合体中の反応性官
能基の反応性を考慮すると後者の方が工業的に有用であ
る。この方法で架橋する場合、多官能反応性化合物(I
V)の種類には、特に制限はなく、ビスフェノールAF
及び上述したような各重合体中に導入された官能基と反
応する、分子中に2つ以上の反応性官能基を持つもので
あれば良い。
【0101】反応性官能基としては、各重合体中に導入
したものと同様のものを使用することができ、例えば、
水酸基、チオール基、カルボキシル基、アミノ基、イソ
シアネート基、アジリジニル基、グリシジル基基、アル
コキシシリル基、シラノール基、シクロカーボネート
基、酸無水基、ビニル基、エノールエーテル基、チオエ
ーテル基、活性エステル基、アセトアセテート基、金属
塩、金属酸化物及びこれらの官能基を各種ブロック化剤
でブロック化したものが挙げられる。このような含有す
る官能基の種類は、1種類であっても2種類以上であっ
ても良い。また、これらの官能基を含む2官能性以上の
化合物であれば、低分子化合物であっても高分子化合物
であっても構わない。
【0102】多官能反応性化合物としては、原料の入手
性、多様性、生成皮膜の強靱性、基材との密着性の向上
等の理由から、有機エポキシ化合物、有機ポリイソシア
ネート化合物が工業的に有用である。また、架橋反応の
簡便さからは有機ポリイソシアネート化合物が特に有用
である。
【0103】有機エポキシ化合物としては、グリシジル
基を2個以上分子内に含む化合物が挙げられる。例え
ば、各種エポキシ樹脂、また2つ以上のグリシジル基を
有する低分子化合物としてはエチレングリコールジグリ
シジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリ
セロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグ
リシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、
1,6ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセ
リンポリグリシジルエーテル、ジグリセリンポリグリシ
ジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジル
エーテル、スピログリコールジグリシジルエーテル等が
挙げられるが、特にこれに限定されるもにではない。
【0104】有機ポリイソシアネート化合物としては、
例えば2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−ト
リレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネ
ート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、2,2’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’ビ
フェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−
4,4’ビフェニレンジイソシアネート3,3’−ジク
ロロ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,
5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラヒド
ロナフタレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソ
シアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、ドデカメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネート、1,3−シクロヘキシレ
ンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシレンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチ
ルキシリレンジイソシアネート、水素添加キシリレンジ
イソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート等とこれら化合
物の2量体、3量体あるいはフェノール類、オキシム
類、アルコール類、活性メチレン類、メルカプタン類、
酸アミド類、イミド類、アミン類、イミダゾール類、尿
素類、カルバミン酸塩類、イミン類または亜硫酸塩類で
部分的にブロック化されたポリイソシアネート等が挙げ
られる。
【0105】尚、本発明がこれら具体例によって何等限
定されるものでないことは勿論である。これら以外に
も、上記各種イソシアネート化合物と、次に挙げられる
ような各種活性水素化合物との反応により得られる末端
にイソシアネート基を有するイソシアネートプレポリマ
ー等が挙げられる。
【0106】活性水素化合物としては、イソシアネート
基と反応し得る基、即ち活性水素原子を有する化合物で
あれば特に制限はなく、何れでも使用することができる
が、一般にはアルコール性の水酸基を有する化合物が用
いられる。アルコール性水酸基を有する化合物として
は、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ないしは1,4−ブチレングリコール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール若
しくはジプロピレングリコールの如き各種ジオール類ま
たはグリセリン、トリメチロールプロパン若しくはペン
タエリスリトールの如き各種ポリオール類あるいはこれ
らの各種ジオール及び/またはポリオール類と各種の脂
肪族ポリカルボン酸とから得られるポリエステルジオー
ル、さらにはポリエチレングリコール、ポロプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコールの如き各種
ポリエーテルジオール、さらにはポリカーボネートジオ
ール等がこのアルコール性水酸基含有化合物の代表例で
ある。
【0107】これらの有機ポリイソシアネート化合物
は、単独でも、2種類以上を混合した形でも構わない。
尚、本発明がこれら具体例によって何等限定されるもの
でないことは勿論である。
【0108】また、当然のことながら、このビスフェノ
ールAFと反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物
(IV)は、重合体(I)[必要な場合は重合体(V)も含
む]に導入された反応性官能基とも反応するので、重合
体(I)同士[場合によっては重合体(I)と(V)或い
は重合体(V)同士]の架橋も同時に行える。さらに、
多官能反応性化合物(IV)は基材中への浸透によるアン
カー効果、或いは基材中の官能基との反応により、被覆
組成物と基材との密着性をも向上させる。
【0109】ビスフェノールAFとビスフェノールAF
と反応し得る2官能以上の反応性化合物(IV)の本発明
組成物中への導入方法には特に制限はない。即ち、ビス
フェノールAFと反応性化合物(IV)とを当該組成物中
に配合し、基材上に塗布した後架橋反応を起こさせても
良いし、ビスフェノールAFと多官能反応性化合物(I
V)を予め反応させ、ビスフェノールAFの片末端ある
いは両末端に多官能反応性化合物(IV)中の反応性官能
基が存在するような化合物を合成し、それを当該組成物
中に配合、基材上に塗布した後架橋反応を起こさせても
良い。ここで、ビスフェノールAFと多官能反応性化合
物(IV)を予め反応させる際の反応条件は、両者の官能
基間の反応性により決定されるが特に制限はなく、多官
能反応性化合物(IV)の反応性が低い場合、各種触媒を
併用してもよい。
【0110】また、当該組成物中にビスフェノールAF
とビスフェノールAFと反応し得る2官能以上の反応性
化合物(IV)あるいはその反応物を配合した後の架橋反
応は、フッ素ゴムの架橋反応と同様にして行うことがで
きる。即ち、触媒として4級ホスホニウム塩、受酸剤と
して水酸化カルシウム、酸化マグネシウムの如き無機酸
化物を添加し、熱を加えることにより架橋反応が進行す
る。
【0111】ビスフェノールAFとビスフェノールAF
と反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)の
当該組成物中への導入量は、樹脂中の官能基量、目的と
する皮膜の硬さにもよるが、いずれも当該樹脂組成物ソ
リッドに対して、0.01重量%〜30重量%、好まし
くは0.1重量%〜10重量%である。これよりも少な
いと、各種有機溶剤に対する耐溶剤性、皮膜強度が低下
し、逆に多すぎると皮膜が脆くなる。
【0112】以上の様にして、ビスフェノールAFとビ
スフェノールAFと反応し得る2官能以上の多官能反応
性化合物(IV)を用いることにより、各成分内、各成分
間及び基材との密着性を強化することが可能となり、そ
の結果として皮膜の強靱化、耐溶剤性、基材密着性が向
上する。
【0113】また、本被覆用防汚組成物には、目的に応
じて種々の添加物を導入することができる。例えば、基
材に被覆する際、基材との密着性を向上させる目的か
ら、シラン系、チタン系、ジルコ−アルミネート系等の
カップリング剤を併用することができる。カップリング
剤としては、これらの中でもジメチルジメトキシシラ
ン、ジメチルジエトキシシラン、メチルトリメトキシシ
ラン、ジメチルビニルメトキシシラン、フェニルトリメ
トキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン等のシラン系カップリング剤が特に好
ましい。更にフッ素原子含有アルコキシシラン化合物、
フッ素原子含有チタンアシレ−ト化合物、フッ素原子含
有アルコキシジルコニウム化合物等のフッ素系カップリ
ング剤も使用できる。
【0114】本発明に係る被覆組成物には必要に応じ
て、顔料、染料、カ−ボン等の着色剤、シリカ、酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウ
ム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム等の無機粉末、高
級脂肪酸、ポリ(フッ化ビニリデン)、ポリ(テトラフ
ロロエチレン)、ポリエチレン等の有機微粉末、更に耐
光性向上剤、耐候性向上剤等の各種充填剤を適宜添加す
ることが可能である。
【0115】本発明に係わる基材としては、ガラス、石
英、シリカ等の無機物、鉄、銅、フェライト、コバル
ト、ニッケル、アルミニウム等の金属及びそれらの合
金、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメタアクリル酸
メチル、ポリ塩化ビニル等に代表される熱可塑性樹脂、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6ナフ
タレート等のポリエステル類、ポリパラフェニレンサル
ファイト、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等のエンジ
ニアリングプラスチック、ウレタン樹脂、アルキッド樹
脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポ
リカーボネート樹脂等が挙げられる。これら基材は、密
着性良く被覆する場合必要に応じて当業界公知のプライ
マー処理を施すことが可能である。
【0116】本発明に係る被覆組成物は、必要に応じて
目的に見合った溶剤で適当な濃度または粘度に調整した
後、例えばグラビアコーター、ナイフコーター、デイッ
ピング塗布、スプレー塗布等の方法により各種基材上に
塗布することができ、塗布した後発泡、エンボス、シ
ボ、プレス、印刷、ウェルダー接着等の後加工を行うこ
とも可能である。尚本発明が上記具体例によって何等限
定されるものでないことは勿論である。
【0117】本発明に係る被覆組成物は、例えば壁装
材、床材、マーキングフィルム、反射シート、ポリ塩化
ビニル鋼板、農業用ビニルフィルム、化粧紙、ポリ塩化
ビニルシート、ポリ塩化ビニルレザー、人工皮革、合成
皮革、紙、木材、人工大理石、ターポリン、テント、ネ
ット、テーブルクロス、デスクマット等の防汚性コーテ
ィング剤として使用することが可能である。また、各種
塗料のトップコート剤としての利用も可能である。塗料
としては、天然樹脂を使った塗料、例えば石油樹脂塗
料、セラック塗料、ロジン系塗料、セルロース系塗料、
ゴム系塗料、漆、カシュー樹脂塗料、油性ピヒクル塗料
等、また、合成樹脂を使った塗料、例えばフェノール樹
脂塗料、アルキッド樹脂塗料、不飽和ポリエステル樹脂
塗料、アミノ樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、ビニル樹脂
塗料、アクリル樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料、シリ
コーン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料等が挙げられが、特に
これらに限定されるものではない。
【0118】尚、本発明が上記具体例によって何等限定
されるものでないことは勿論である。本発明に係る被覆
組成物は、上記の使用目的以外に、表面潤滑性、耐擦傷
性、耐油性、平滑性、撥水撥油性、耐水性、防湿性、防
錆性、剥離性、低吸水性等に優れた被膜を形成すること
から、各種素材並びに基材の保護被覆膜としても使用す
ることができる。
【0119】例えば、銅、アルミニウム、亜鉛等の非磁
性体金属やポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレン
−2,6−ナフタレ−ト等のポリエステル類、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン類、セルロ−スアセテ−ト等
のセルロ−ス誘導体、ポリカ−ボネ−ト等のプラスチッ
クや、更に場合によりガラス、紙、木材、繊維、磁器及
び陶器のようなセラミックス上に蒸着された強磁性合金
(鉄、コバルト及び/またはニッケルを主成分とし、少
量のアルミニウム、シリコン、クロム、マンガン、モリ
ブデン、チタン、各種重金属類、希土類金属等含むも
の)または微量酸素存在下で、鉄、コバルト、クロム等
の磁性材料をポリエステル等のプラスチックフィルムに
蒸着した磁気テ−プ、または磁気ディスクの磁性層等の
保護被覆や、減摩性が特に要求される、磁気テ−プ、フ
ロッピ−ディスク等の磁気記録媒体の表面及び背面処理
剤としても好適である。
【0120】更にまた、防湿性等が特に要求される太陽
電池用保護膜、光ファイバ、光ファイバケ−ブル、光デ
ィスク、光磁気ディスク等の保護被覆剤としても好適で
ある。更に、耐擦傷性、防汚性及び耐湿性に優れるので
医療用具及び器具の表面保護、歯、義歯の表面保護及び
虫歯のつめ物、型どりとしても使用できる また、本発明の被覆組成物は、耐擦傷性に優れた被膜を
形成できるので、各種成形品またはフィルム、シ−ト等
のハ−ドコ−ト剤としても使用できる。
【0121】更に又、本発明の被覆組成物は、顔料及び
分散剤を混入することによって、防汚性または非粘着性
に優れた塗料またはインキを形成することができる。従
って、船底塗料、着氷雪防止塗料としても有用である。
【0122】
【実施例】次に本発明をより詳細に説明するために参考
例、実施例及び比較例を掲げるが、これらの説明によっ
て本発明が何等限定されるものでないことは勿論であ
る。文中の「部」は、断わりのない限り重量基準であ
る。
【0123】参考例1(重合体I−1の合成) 攪拌装置、コンデンサー、温度計を備えたガラスフラス
コにエチルアクリレート5重量部、メチルメタクリレー
ト92重量部、2−ヒドロキシルエチルメタアクリレー
ト3重量部、酢酸-n-ブチル233重量部を仕込み、窒
素ガス気流中、還流下に、重合開始剤としてアゾビスイ
ソブチロニトリル(以下、AIBNと略す)0.4重量
部添加した後、85℃で6時間反応させ、次いで0.2
重量部を添加した後、85℃で5時間反応させ重合を完
結させた。
【0124】参考例2〜4(重合体I−2、V−1、V−
2合成) 参考例1と同様にして各重合体溶液を得た。参考例5〜
7としては以下のものを用いた。表1には、参考例1〜
7をまとめて示した。
【0125】
【表1】 尚、表中の略号は以下の通りである。 EA:エチルメタクリレート MMA:メチルメタクリレート 2−HEMA:2−ヒドロキシルメチルメタクレート カイナーADS:(商品名:エルフ・アトケム・ジャパン社製、フッ化ビニリデ ン−4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体) カイナー2801:(商品名:エルフ・アトケム・ジャパン社製、フッ化ビニリ デン−6フッ化プロピレン共重合体) バーノック DN−950:(商品名:大日本インキ化学工業社製、有機ポリイ ソシアネート) (固形分濃度:76重量%,NCO含有量:13重量%) 参考例で示した重合体(I)、重合体(II)、重合体
(V)とビスフェノールAF及び多官能反応性化合物(I
V)、さらにビスフェノールAF(III)の架橋反応に必
要な塩化ベンジルトリフェニルホスホニウム(BTPP
CL)、水酸化カルシウムと酸化マグネシウムをそれぞ
れ所定量混合し、不揮発分が15%、溶剤組成がメチル
エチルケトン/メチルイソブチルケトン/酢酸-n-ブチ
ル=35/5/60になるように各溶剤にて調整した。
【0126】調整した溶液は、アプリケーター(100
μm)にてポリウレタンシートに塗布し、70℃で1分
間乾燥させた後、170℃で5分間、次いで50℃で1
8時間熱処理を行うことにより試験片を作製した。
【0127】表2には、各試料の混合比をまとめて示し
た。表中の数字はすべて重量部を示している。
【0128】
【表2】 <試験方法及び評価基準>防汚性並びに充填剤のブリー
ド防止性の評価は、マジック汚染性により行った。
【0129】マジック汚染性は、試験片に赤、青、黒の
油性マジックで線引きした場合のマジックインキの付着
性、並びに付着した試片を室温にて24時間放置した
後、エタノール含浸脱脂綿で拭き取り、汚れの度合いを
目視にて5段階で判定した。
【0130】充填剤のブリード防止性は、上記マジック
汚染試験に於いてマジックを付着させた後の放置温度
を、50℃とすることにより充填剤運動性を増し、充填
剤の影響を強く受ける環境を設定し、室温放置のものと
比較した。
【0131】耐摩耗性、密着性の評価は、5cm×10cm
の試験片を用いてスコット型もみ摩耗試験機〔(株)東
洋精機製作所〕を用いて、荷重1kg、移動速度120
回/分にて2000回後の皮膜の状態を5段階評価にて
判定した。
【0132】耐溶剤性は、トルエン、メチルエチルケト
ン(MEK)を染み込ませた脱脂綿で試験片を100回
擦った後の皮膜の状態を5段階にて判定した。表3に
は、これらの評価結果をまとめて示した。尚、表中5段
階評価の数値は大きいものほど各性能が優れていること
を示している。
【0133】表3より明らかなように、本被覆用防汚性
組成物は、極めて顕著な耐汚染性、充填剤のブリード防
止性を有する一方、耐摩耗性、密着性、耐溶剤性にも優
れていることがわかる。
【0134】
【表3】
【0135】
【発明の効果】本発明に係る組成物を用いれば、基材に
対する密着性、皮膜特性に優れかつ長寿命の防汚効果を
有する各種基材用コーティング剤を提供することができ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(メタ)アクリロイル基を含有する単量体
    の重合体(I)と、フッ素化オレフィン系重合体(II)
    と、下記式で示されるビスフェノールAF(III) 【化1】 と、該ビスフェノールAF(III)と反応し得る2官能
    以上の多官能反応性化合物(IV)とを含有してなる被覆
    用防汚性組成物。
  2. 【請求項2】(メタ)アクリロイル基を含有する単量体
    の重合体(I)が水酸基を含有することを特徴とする請
    求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】さらにフッ素化(メタ)アクリレート
    (A)及び/又はポリシロキサン基含有(メタ)アクリ
    レート(B)と、(A)および(B)以外の(メタ)ア
    クリレート(C)とを重合させて得られる共重合体
    (V)を併用することを特徴とする請求項1又は2記載
    の組成物。
  4. 【請求項4】共重合体(V)の(A)および(B)以外
    の(メタ)アクリレート(C)が、水酸基を含有する
    (メタ)アクリレートであることを特徴とする請求項3
    記載の組成物。
  5. 【請求項5】2官能以上の多官能反応性化合物(IV)
    が、有機ポリイソシアネート化合物であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項記載の組成物。
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CN114262556A (zh) * 2022-01-26 2022-04-01 合肥中南光电有限公司 一种光伏电站箱用耐腐蚀涂料及其制备方法

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JPWO2018131549A1 (ja) * 2017-01-13 2019-06-27 三井化学株式会社 抗菌性材料及びその応用
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