JPH0934066A - レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法

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JPH0934066A
JPH0934066A JP8098716A JP9871696A JPH0934066A JP H0934066 A JPH0934066 A JP H0934066A JP 8098716 A JP8098716 A JP 8098716A JP 9871696 A JP9871696 A JP 9871696A JP H0934066 A JPH0934066 A JP H0934066A
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cartridge
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lens
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賢治 根岸
Nobuyoshi Noguchi
修由 野口
Shinsuke Aoshima
伸介 青島
Kazuo Kamata
和雄 鎌田
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/28Locating light-sensitive material within camera
    • G03B17/30Locating spools or other rotatable holders of coiled film

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ付きフイルムユニットから写真フイル
ムパトローネを取り出す際の操作に連動して蓋部材を閉
じる。 【解決手段】 連結棒35は、係合爪36a,36bの
係合され、上端部35dを上面8aより突出するように
して組み付けられる。回動部材30は、ねじりバネ34
で矢印B方向に付勢されて上面8aに組み付けられ、連
結棒35に係止されて蓋部材14の開き位置に保持され
る。パトローネ11は、蓋部材14が開き位置に回動さ
れた状態でパトローネ収納室8に装填される。この後に
底蓋が閉じられ、底蓋の係合爪7bと連結棒35の係合
爪35aが係合される。底蓋が閉じている時には、連結
棒35の下端が底蓋に接触しているため回動部材30が
係止された状態が保持される。パトローネ11を取り出
す際には、底蓋を回動して開放する。底蓋が僅かに開か
れると、回動部材30は、連結棒35が下方にスライド
移動して係止が外され、ねじりバネ34の付勢で回動す
る。これにより、蓋部材14が閉じ位置に回動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フイルム通路を開
閉する蓋部材を備えた写真フイルムパトローネを装填す
るレンズ付きフイルムユニット及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズやシャッタ機構等の簡単な撮
影機構が組み込まれ、パトローネとこのパトローネから
引き出した未露光の写真フイルムを内蔵させたレンズ付
きフィルムユニット、例えば「写ルンですSuper800」
(商品名)等が本出願人より製造販売されている。この
レンズ付きフィルムユニットは、気軽に購入して写真撮
影が楽しめるように、前記各機構やユニット本体の各部
を樹脂部品にして、その製造コストを安価にしている。
また、このようなレンズ付きフイルムユニットに、プラ
スチック製のパトローネを使用した写真フイルムパトロ
ーネを装填したものが多数提案されている。
【0003】上記プラスチック製のパトローネには、フ
イルム送出口の遮光に従来のテレンプに代えて、フイル
ム送出口(通路)を開放する開き位置とフイルム送出口
を遮断する閉じ位置との間で回動自在とされたプラスチ
ック製の蓋部材が用いられているものがある。この蓋部
材を閉じ位置にしておくことにより、フイルム送出口か
らパトローネ内部に外光が入射することを防ぎ、パトロ
ーネ内に収納した未使用あるいは未現像の写真フイルム
が曝光されることを防止している。そして、このパトロ
ーネが装填されるレンズ付きフイルムユニットが多数提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なパトローネ及び写真フイルムをレンズ付きフイルムユ
ニットに予め装填するようにした場合には、全ての撮影
コマ撮影後に写真フイルムを全てパトローネ内に巻き込
んでから、そのレンズ付きフイルムユニットを現像所や
DPE等に持ち込んで現像を依頼し、そして現像所等で
は、この持ち込まれたレンズ付きフイルムユニットから
パトローネを取り出した現像処理を行うが、パトローネ
の蓋部材を閉じ位置に回動させた状態にしてからパトロ
ーネをレンズ付きフイルムユニットから取り出さなけれ
ばならない。これは、一般に現像所やDPE等では、レ
ンズ付きフイルムユニットからのパトローネの取り出し
は明るい場所で行われるのため、レンズ付きフイルムユ
ニットの遮光されたユニット本体内でフイルム送出口を
蓋部材で遮蔽した状態にしておかないと、パトローネを
取り出した際に写真フイルムが外光で曝光されてしまう
からである。
【0005】このために、例えば回動部材のキー軸を蓋
部材の端部に形成されたキー穴に係合させておき、現像
所の作業者がパトローネを取り出す前に、この回動部材
を回動操作して蓋部材を閉じ位置に回動するようにした
レンズ付きフイルムユニット等が提案されている。しか
しながら、このようなレンズ付きフイルムユニットで
は、パトローネを取り出す時には、専用の治具を用いる
必要があったり、パトローネの取り出しの他に蓋部材を
回動するという作業が増えるため、大量にレンズ付きフ
イルムユニットの現像処理を行う現像所等での作業効率
の低下を招くといった問題が考えられる。
【0006】また、このようにパトローネを取り出す前
に、回動部材を回動操作するようにした場合に、現像所
等では従来の135タイプの写真フイルムパトローネを
用いたレンズ付きフイルムユニットも混在して処理しな
ければならないことを考慮すると、上述のような写真フ
イルムパトローネを用いたレンズ付きフイルムユニット
に対しては、従来までのレンズ付きフイルムユニットか
らパトローネの取り出し行にはなかった新たな作業が加
わることになり、作業者の作業忘れが懸念される。した
がって、写真フイルムの曝光という致命的なミスを招く
恐れがある。
【0007】一方、レンズ付きフイルムユニットの製造
では、写真フイルムパトローネの装填と後カバーの組み
付けのみを暗室内で行うようにして、できるだけ暗室内
での作業を減らすようにしている。しかしながら、明室
で回動部材を位置決めをして組み付けても、パトローネ
を装填する暗室までの搬送の間に振動や衝撃等で組み付
け位置がずれてしまうことが少なくない。回動部材と蓋
部材との係合は、キー軸とキー穴とによって行われるた
め、キーの向きが合致していないと両者は係合されな
い。そのため、暗室内で再び回動部材の位置決めを行わ
なければならず、組立て作業の効率という点からすると
無駄が多いといえる。
【0008】また、レンズ付きフイルムユニットは、撮
影レンズが組み付けられている前面側を上向きもしくは
下向きにした状態で各構成部品が組み付けられるため、
パトローネ収納室の上部に回動部材を設ける場合には、
パトローネ収納室の上部に横方向から組み付けられるこ
とになる。そして、やはり搬送時の振動や衝撃等で回動
部材が軸方向にずれたり、このずれが大きい場合には抜
け落ちてしまうことも考えられる。そのため、回動部材
が抜け落ちないように、何らかの保持機構を設けたり、
暗室内で回動部材を組み付け直すための設備も必要とな
るなど、組立て設備の複雑化や設備費のコストアップ等
の問題を原因となる。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、簡単な機構でパトローネの蓋部材を閉じ位置に回
動でき、しかも確実に写真フイルムの曝光を防止できる
レンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とす
る。また、蓋部材に係合される回動部材を簡単,低コス
トに位置決めして組み込むとともに、回動部品が抜け落
ちることを防止したレンズ付きフイルムユニット及びそ
の製造方法を提供することを別の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述のような事情から、
フイルム送出口を開閉する蓋部材を用いたパトローネを
装填するレンズ付きフイルムユニットにおいては、最終
コマの撮影後からパトローネの取り出すまでの間に自動
的にパトローネの蓋部材を回動させてフイルム送出口を
閉じるようにするのがよい。このため蓋部材を開閉する
回動部材を直接あるいは間接的に閉じ方向にバネ付勢し
ておくとともに、レンズ付きフイルムユニットの使用中
にはバネ付勢に抗して回動部材の位置規制を行って蓋部
材を開き位置に保持しておき、例えば、パトローネの取
り出しのために必ず行われる準備操作に連動して回動部
材の位置規制を解き、バネ付勢でこれを回動して蓋部材
を自動的に閉じ位置に回動させて、フイルム通路を遮蔽
してしまうのが有効な手段となる。
【0011】請求項1記載の発明では、パトローネを取
り出すための操作に連動して前記ユニット本体の上部側
に配された前記蓋部材の上端部を回動し、前記蓋部材を
開き位置から閉じ位置に回動させる蓋部材回動手段を設
けたものである。
【0012】請求項2記載の発明では、パトローネ収納
室の外側に組み付けられ、底蓋の開放操作に連動して前
記底蓋と反対側の蓋部材の上端部を回動し、前記蓋部材
を開き位置から閉じ位置に回動させる蓋部材回動手段を
設けたものである。
【0013】請求項3記載の発明では、蓋部材回動手段
は、蓋部材の上端部に係合されて蓋部材を開き位置から
閉じ位置の間で回動する回動部材と、この回動部材を介
して前記蓋部材を開き位置から閉じ位置に向かって回動
するように付勢力を与える付勢手段と、この付勢手段の
付勢に抗し、前記蓋部材を開き位置に留めるようにして
前記回動部材を係止する位置と前記付勢手段の付勢によ
って前記回動部材が蓋部材を閉じさせる位置に向かって
回動するように前記回転部材の係止を外す位置との間で
変位可能な係止手段とからなり、前記底蓋の開放に連動
して前記係止手段を前記回動部材を係止した位置から係
止を外す位置に変位させることにより、前記回動部材を
前記付勢手段の付勢力で回動させて前記蓋部材を閉じ位
置に回動させるものである。
【0014】請求項4記載の発明では、回動部材は、パ
トローネ収納室を形成する壁面の外部に組み付けられる
とともに、このパトローネ収納室の内壁面に係合する係
合爪を備えており、前記回動部材が前記壁面の外部から
脱落しないようにしたものである。
【0015】請求項5記載の発明では、係止手段は、一
端が回動部材を係止する位置と前記回動部材の係止を外
す位置との間で、蓋部材の回動中心軸と平行にスライド
移動可能な連結棒からなり、底蓋の開放に連動して前記
連結棒をパトローネ収納室の底面方向にスライド移動さ
せて、前記連結棒の一端を前記回動部材を係止した位置
から係止を外す位置に変位させることにより、前記回動
部材を前記付勢手段の付勢力で回動させて前記蓋部材を
閉じ位置に回動させるものである。
【0016】請求項6記載の発明では、底蓋は、パトロ
ーネ収納室の底面を塞ぐ位置と開放する位置との間で回
動自在であるとともに、連結棒の他端と係合する係合部
材を備え、この底蓋の開放に連動して前記連結棒が前記
パトローネ収納室の底面方向に引かれることにより、前
記連結棒の一端が回動部材の係止を外す位置に変位する
ようにしたものである。
【0017】請求項7記載の発明では、連結棒は、一端
が前記回動部材を係止する位置から不正規に移動しない
ようにするための組み付け位置保持手段を備えているも
のであり、請求項8記載の発明では、組み付け位置保持
手段は、連結棒のスライド移動の方向と直交する方向に
突出させて連結棒と一体に形成した凸部であり、前記連
結棒の一端が係止位置にあるときに、前記凸部が前記連
結棒をスライド自在に保持する前記パトローネ収納室の
外部に設けられた係合爪の前記連結棒の一端側に当接す
ることにより、前記連結棒の前記パトローネ収納室の底
面方向へのスライド移動を規制して、前記一端が係止位
置から不正規に移動しないようにしたものである。
【0018】請求項9記載の発明では、凸部は、底蓋の
開放に連動して連結棒がパトローネ収納室の底面方向に
引かれた際には、係合爪を弾性変形させてパトローネ収
納室の底面側への移動が可能な形状とされ、前記底蓋の
開放に際して前記連結棒の底面方向へのスライド移動が
許容されるようにしたものである。
【0019】請求項10記載の発明では、係止手段は、
一端が前記回動部材を係止する位置と回動部材の係止を
外す位置との間で、蓋部材の回動中心軸と平行にスライ
ド移動可能な連結棒と、この連結棒を底蓋方向に付勢力
を与える連結棒付勢手段とからなり、前記底蓋が閉じて
いる時には、この底蓋で前記連結棒の他端が連結棒付勢
手段の付勢に抗して押し上げて蓋部材を開き位置に留め
るように前記連結棒の一端で前記回動部材を係止し、前
記底蓋が開放された時には、前記連結棒のパトローネ収
納室の底面方向への移動が許容され、前記連結棒付勢手
段の付勢力で前記連結棒が前記底面方向にスライド移動
し、この連結棒の一端が前記回動部材を係止する位置か
ら係止を外す位置に変位されることにより、前記回動部
材を付勢手段の付勢力で回動させて前記蓋部材が閉じ位
置に回動させるものである。
【0020】請求項11記載の発明では、係止手段は、
蓋部材の回動中心軸と直交する軸を中心に回動自在に設
けられるとともに、一端が前記回動部材に係合し他端が
前記底蓋に接触するようにしたレバーから構成されてお
り、底蓋が閉じている時には、この底蓋で前記レバーの
他端の移動が規制されることにより前記レバーの回動が
阻止され、付勢手段の付勢に抗し、前記レバーの一端で
前記蓋部材を開き位置に留めるように前記回動部材を係
止し、前記底蓋を開放した時には、この底蓋の開放にと
もなって前記レバーの回動が許容されて、前記付勢手段
の付勢力で前記回動部材が前記レバーの一端を押圧して
前記レバーを回動させながら回動させることにより、前
記蓋部材が閉じ位置に回動されるものである。
【0021】請求項12記載の発明では、係止手段は、
蓋部材の回動中心軸と平行な軸を中心にして回動自在に
設けられるとともに、径方向に突出するようにして一端
に第1の突起が他端に第2の突起が形成された連結棒か
らなり、底蓋は、前記第2の突起に係合する係合片が設
けられており、この底蓋が閉じている時には、前記係合
片で第2の突起を係止して前記連結棒の回動を阻止し、
付勢手段の付勢力に抗し、前記第1の突起で前記蓋部材
を開き位置に留めるように回動部材を係止し、前記底蓋
が開放された時には、前記係合片と前記第2の突起との
係止が外れることにより、前記連結棒の回動が許容され
て、前記回動部材が前記付勢手段の付勢力で前記第1の
突起を押圧して前記連結棒を回動させながら回動するこ
とにより、前記蓋部材が閉じる位置に回動されるように
したものである。
【0022】請求項13記載の発明では、連結棒は、パ
トローネ収納室の外部に形成された弾性変形可能な係合
爪に係合して保持されるようにしたものである。
【0023】請求項14記載の発明では、パトローネを
収納するパトローネ収納室の上面に回動自在に組み込ま
れ、下端部に前記蓋部材の一端を係合して蓋部材を開閉
するキー軸が設けられた回動部材と、この回動部材を介
して前記蓋部材が開き位置から閉じ位置に向かって回動
するように付勢力を与えるバネ部材と、このバネ部材の
付勢に抗し、蓋部材を開き位置に留めるように前記回動
部材の位置規制を行う係止手段と、前記写真フイルムの
最終コマへの撮影操作の終了後、パトローネ取り出しの
ためにパトローネ収納室の少なくとも一部が開放される
までの間に前記係止手段による位置規制を解除して回動
部材を前記バネ部材の付勢力で回動させ、光密状態に保
たれたパトローネ収納室内で前記蓋部材を閉じ位置に回
動させる係止解除手段とを備えたものである。
【0024】請求項15記載の発明では、連結棒を前記
回動部材を係止する位置に組み付けた後に、回動部材を
パトローネ収納室に組み付けるとともに、付勢手段を組
み付けて前記回動部材を蓋部材の閉じ位置方向に向けて
付勢することにより、この回動部材を前記蓋部材の開き
位置に対応する位置で前記連結棒に係止された状態にし
て後工程に搬送するようにしたものである。
【0025】
【作用】パトローネの取り出しのために必ず行われる準
備動作、例えばパトローネ収納室の底蓋の開放に連動し
て、蓋部材を開き位置に留めるようにして回動部材を係
止する位置から回動部材が蓋部材を閉じる位置への回動
を許容するように、回動部材を係止している連結棒がス
ライド移動または回動し、あるいはレバーが回動する。
これにより、付勢手段で付勢された回動部材が回動して
蓋部材が閉じ位置に回動され、パトローネの内部が遮光
される。この後に、パトローネがパトローネ収納室から
取り出される。また、連結棒を組み付けてから、蓋部材
を回動する回動部材を組み付けるとともに、これを付勢
手段によって付勢し、連結棒に回転部材が係止されるよ
うにしてから後工程に搬送することにより、回動部材の
組み付け位置を後工程で調整する必要がなくなる。さら
に、回動部材に設けた係合爪をパトローネ収納室の内面
に係合させることにより、回動部材の搬送中の脱落を防
止することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明を実施したレンズ付きフイ
ルムユニット及びこれに装填して用いられるフイルムパ
トローネの一部を図2に示す。なお、この図2では、説
明の便宜上レンズ付きフイルムユニットを天地を逆に
し、底面が上を向くようにして描いてある。このレンズ
付きフイルムユニットでは、パトローネの取り出しのた
めに確実に行われるパトローネ取り出し準備操作とし
て、パトローネを取り出すための底蓋の開放操作を利用
し、底蓋の開放に連動させてパトローネの蓋部材を閉じ
位置に自動的に回動させるようにしたものである。
【0027】ユニット本体2は、周知のように樹脂成形
された本体基部3と、その前面,背面に被せられる前カ
バー4,後カバー5とから構成されており、更に、本体
基部3にはシャッタ羽根を含むシャッタ機構やフイルム
巻き上げ機構等のほか、ストロボユニット等が組み込ま
れている。前カバー4は本体基部3に組み付けられたシ
ャッタ機構等を覆い、また後カバー5は本体基部3の背
面側を光密に覆う。
【0028】ユニット本体2には、装飾を兼ねた紙製の
保護カバー6が被せられている。保護カバー6には図示
しないミシン目が形成されており、撮影済みのパトロー
ネ11を取り出す際に、このミシン目に沿って保護カバ
ー6が破られて底蓋7が露呈され、図示されるように底
蓋7が開けられる。この底蓋7は、ユニット本体2に設
けられたパトローネ収納室8の底面の開口を光密に塞ぐ
もので、ユニット本体2の後カバー5と一体に形成され
ている。底蓋7の周囲には、遮光壁7aが突設されると
ともに、パトローネ収納室8の外側で連結棒35(図1
参照)と爪係合する係合爪7bが一体に形成されてい
る。なお、保護カバー6は、パトローネ11の取り出し
時に底蓋7を露呈させられるものならば、紙に限らずビ
ニール製のシート等でもよい。
【0029】遮光壁7aは、底蓋7が閉じている時に
は、パトローネ収納室8の外周に設けられた遮光用リブ
9とともにパトローネ収納室8の底面周囲を光密に覆
い、外光がパトローネ収納室8の底面側から入り込まな
いようにする。また、遮光壁7aは、後述するようにし
て底蓋7が僅かに開いてパトローネ11の蓋部材14
(図1参照)が閉じ位置に回動するまで、外光がパトロ
ーネ収納室8の底面側から入り込まないように、その高
さが調節されている。なお、底蓋7には、これでパトロ
ーネ収納室8の底面を閉じた状態で係止するための係止
爪が形成されているが、図面の煩雑化をさける意味で図
示を省略している。
【0030】図1及び図3に示すように、フイルムパト
ローネ10は、パトローネ11と、その中に回動自在に
収納され写真フイルム12が巻きつけられたスプール1
3と、パトローネ11内を遮光する蓋部材14とを主要
部品として構成されており、この他に蓋部材14のロッ
ク装置,収納した写真フイルム12の使用状態の表示装
置,バーコード板15等を備えている。パトローネ11
は、樹脂の成形品からなる上ケース11a,下ケース1
1bが嵌合されて形成されている。このフイルムパトロ
ーネ10は、スプール13に写真フイルム12の後端が
係止されており、このスプール13を写真フイルム12
の送り出し方向に回動することにより、スプール13に
巻きつけられた写真フイルム12の先端がパトローネ1
1のフイルム通路16からパトローネ11の外部に向け
て送り出されるように構成されている。
【0031】蓋部材14は、各ケース11a,11bの
合わせ目に形成されたフイルム通路16内に回動自在に
組み込まれており、その両端には蓋部材14をパトロー
ネ11の外部から回動させるために、断面C字形状のキ
ー穴18が形成されている。このキー穴18はパトロー
ネ11の上面17aと下面17bに形成された軸孔11
cから外部にそれぞれ露呈されている。このキー穴18
にキー軸を嵌め込んで回動することにより、蓋部材14
は、図3に示すようにフイルム通路16を開放した開き
位置と、図4に示すようにフイルム通路16を光密に遮
蔽した閉じ位置との間で回動する。
【0032】図1に示すように、バーコード板15は写
真フイルム12のフイルム感度,撮影可能枚数,フイル
ム種類等を表すバーコードが円盤に記されたものであ
り、上面17aの窓19からバーコードが現れるように
なっている。表示装置は、未使用,撮影済み,撮影途
中,現像済み等の収納した写真フイルム12の使用状態
を各表示窓20(図2参照)で表示する。
【0033】図5に示すように、蓋部材14のロック装
置は、蓋部材14が閉じ位置に回動されときに、蓋部材
14の上面17a側に露呈したキー穴18の係合切欠き
18aに入り込んで、蓋部材14を閉じ位置に保持する
ロック爪21からなる。このロック爪21により、外力
が作用して蓋部材14が閉じ位置から開き位置へ回動す
ることを防止している。なお、パトローネ11を現像処
理機等に装填して、蓋部材14を開き位置に回動させる
際には、キー穴18に挿入される現像処理機等のキー軸
がロック爪21を外側に向けて弾性変形させて係合切欠
き18aから押し出すため、蓋部材14のロックが解除
される。
【0034】図1に示すように、パトローネ収納室8の
上面8aには、スプール13を回動するための巻上げノ
ブ24と、蓋部材14を回動するための回動部材30と
が組み付けられる。また、上面8aには、逆L字形状の
逆止爪25が一体に形成されている。巻上げノブ24の
外周には、回動操作する際の滑り止めとなる歯列24a
が形成されている。この歯列24aには、逆止爪25が
弾性的に係合し、巻上げノブ24がフイルム巻き上げ方
向(矢印A方向)とは逆方向に回動されるのを阻止して
いる。また、逆止爪25は、巻上げノブ24が位置決め
して上面8aに組み付けられたときに、その組付け位置
を保持する働きを有している。
【0035】巻上げノブ24の下面には、スプール13
のキー穴13aに係合して回動力を伝達するキー軸24
bが形成されている。このキー軸24bの外周には、巻
上げノブ24が上面8aから抜け落ちるのを防止するた
めに、係合爪24cが形成されており、パトローネ収納
室8の上面内壁に係合される。また、キー軸24bに
は、係合爪24cを巻き上げノブ24の中心軸に向けて
弾性変形させながら、上面8aに形成された巻上げノブ
24用の組付け穴26に押し込んで組み付けることがで
きるように切欠24dが形成されている。
【0036】蓋部材14を回動する機構として、パトロ
ーネ収納室8には回動部材30の他に、ねじりバネ3
4,回動部材30の回動を係止する連結棒35が組み付
けられている。回動部材30は、外周面の一部が径方向
に突出するように形成され、連結棒35と当接するレバ
ー部31と、回動部材30の下面に一体に形成されたキ
ー軸32とからなる。回動部材30は、回動部材30用
の組み付け穴33にキー軸32を挿入して回動自在に組
み付けられる。キー軸32は、蓋部材14のキー穴18
の係合切欠き18aと係合するように凸部32aが形成
されるとともに、回動部材30が上面8aから抜け落ち
るのを防止するために、弾性変形可能な係合爪32bが
形成されており、図6に示すように、係合爪32bはパ
トローネ収納室8の上面8aの内壁に係合する。
【0037】図1に示すように、回動部材30の上面に
は、キー軸32と同軸にしたピン30aと、キー軸32
から偏心した係合ピン30bとが突出して形成されてい
る。このピン30aは、ねじりバネ34のコイル部34
aに挿入されるとともに、詳細は後述するが逆止爪25
の弾性変形を制限するための機能を有している。ねじり
バネ34は、一端34bが上面8aに突設されたピン8
bに掛けられ、他端34cが回動部材30の係合ピン3
0bに掛けられて、図中で矢印B方向に回動部材30を
付勢する。
【0038】連結棒35は、2個の凸部35b,35c
と、下側の一端に底蓋7の係合爪7bと爪係合する係合
爪35aとが形成されている。パトローネ収納室8のパ
トローネ11のフイルム通路16を収納している部分の
外壁の前面には、2対の係合爪36a,36bが形成さ
れている。連結棒35は、その上端部35dを上面8a
に突出するとともに、2個の凸部35b,35cが係合
爪36aと係合爪36bとの間に位置するようにして、
これらの係合爪36a,36bに圧入され、係合爪36
a,36bによって長手方向にスライド自在に保持され
ている。
【0039】図7に示すように、上面8aに突出した上
端部35dは、ねじりバネ34で矢印B方向に付勢され
た回動部材30のレバー部31を係止して、回動部材3
0が矢印B方向に回動するのを阻止している。これによ
り、回動部材30は、適当な角度位置にして組み付けれ
ば、位置決めを行わなくとも所定の角度位置で上面8a
に組み付けられることになる。また、回動部材30を組
み付けた後には、後工程への搬送中の振動等で回動部材
30が所定の角度位置からずれることがない。
【0040】連結棒35の係合爪35aは、底蓋7を閉
じることにより、その係合爪7bと爪係合する。2個の
凸部35b,35cのうち上端側の凸部35bは、上面
8a側の係合爪36aに下方から当接して、連結棒35
の上方向へのスライド移動を規制し、係合爪35aと係
合爪7bとの係合が確実に行われようにしている。ま
た、底蓋7が閉じられた状態では、連結棒35の下端部
が底蓋7と接触して下方(矢印C方向)への連結棒35
のスライド移動が規制され、上端部35dが上面8aよ
りも上方に突出した状態が保持される。
【0041】凸部35cは、連結棒35が下方にスライ
ド移動して上端部35aによるレバー部31の係止が解
除された時、すなわち蓋部材14が閉じ位置に回動され
た時に、係合爪36bと当接する位置に設けられてい
る。これにより、底蓋7を開放したときに連結棒35が
抜け落ちないようにしている。
【0042】レバー部31が連結棒35の上端部35d
に係止されている時には、キー軸32は、蓋部材14が
開き位置に回動した状態のパトローネ11をパトローネ
収納室8に収納する際に、その凸部32aがキー穴18
の係合切り欠き18に係合できる角度位置に位置決めさ
れている。これにより、図8に示すように、蓋部材14
を開き位置にしたパトローネ11をパトローネ収納室8
に装填する時に、回動部材30の角度位置を調節するこ
となく、キー軸32をパトローネ11の上面17a側に
露呈されたキー穴18へ挿入することができ、またパト
ローネ11の装填後には、蓋部材14が開き位置に保持
される。
【0043】ユニット本体2からパトローネ11を取り
出す際には、底蓋7をドライバー等の工具によって回動
操作して開放する。この時には、図9に示すように、係
合爪7bが係合爪35aを介して連結棒35を矢印C方
向にスライド移動させるため、上端部35dとレバー部
31との係止が外れ、回動部材30の矢印B方向への回
動が許容される。これにより、ねじりバネ34の付勢で
回動部材30が矢印B方向に回動され、図10に示すよ
うに、蓋部材14は瞬時に閉じ位置まで回動される。
【0044】なお、図11(a)及び図11(b)に示
すように、底蓋7の遮光壁7aの高さL1は、上面8a
から上方に突出した連結棒35の上端部35dの突出長
L2よりも十分に長くされているので、蓋部材14が閉
じ位置に回動する瞬間でもパトローネ収納室8の内部の
遮光が維持されるようになっている。
【0045】図9に示すように、連結棒35の矢印C方
向へのスライド移動は、蓋部材14が閉じ位置に回動さ
れた後に、凸部35cと係合爪36bとが当接して規制
されるので、さらに底蓋7に力を加えることで係合爪7
bと係合爪35aとの係合が解除されて、もしくは係合
爪7bが底蓋7より分離され、あるいは凸部35cが係
合爪36bを折り曲げて連結棒35が引き抜かれること
で底蓋7が完全に開かれる。これにより、パトローネ収
納室8の底面からパトローネ11を取り出すことができ
る。この取り出しにおいては、蓋部材14が閉じ位置に
回動されることにより、蓋部材14がロック装置にロッ
クされるので、蓋部材14が確実に閉じた状態でパトロ
ーネ収納室8からパトローネ11を取り出すことができ
る。
【0046】このように、パトローネ11の蓋部材14
は、上面17a側のキー穴18に係合した回動部材30
を介してねじりバネ34の付勢力で回動操作される。な
お、上面17a側から回動操作するのは、下面17b側
のキー穴18で蓋部材14を回動操作するようにする
と、蓋部材14の捩じれによって、上面17a側のキー
穴18が所定の角度で回動しない場合があるからであ
る。そして、この場合には、ロック爪21がキー穴18
の係合切り欠き18aに入り込まないため、蓋部材14
の回動がロックされないといった問題が発生するからで
ある。
【0047】なお、このようにして、底蓋7を開放する
際に、連結棒35を引き抜いて係合爪36bを破損させ
たり、底蓋7の係合爪7bを破損させたりするようにし
ておけば、撮影済のフイルムパトローネ10をレンズ付
きフイルムユニットから取り出した後に、新たなフイル
ムパトローネ10を不正規に装填して再使用することが
できないので、不正規な再使用を防止することができ
る。
【0048】図12は、シャッタ機構,フイルム巻き上
げ機構,ファインダ41等が組み付けられた露光ユニッ
ト40、及び巻上げノブ24,回動部材30等を組み付
けた本体基部3を背面側から示すものである。露光ユニ
ット40の上部には、ファインダ41と、写真フイルム
12の巻上げに連動して回動する1歯ギア42aを備え
たカム軸42と,軸43に軸着されて1歯ギア42aと
噛合し、写真フイルム12が1コマ分巻上げられる毎に
1目盛り分回動する撮影枚数表示板44等が組み付けら
れている。前述したように、逆止爪25は、巻上げノブ
24の歯列24aに押し付けられ弾性的係合している。
そして、回動部材30のピン30aは、逆止爪25に近
接した位置で本体基部3の前面側に配されている。
【0049】逆止爪25は、巻上げノブ24がフイルム
巻上げ方向(矢印A方向)とは逆方向に回動操作された
時に、その回動を長手方向の剛性で阻止するようにして
いるが、この時きに逆止爪25は、巻上げノブ24から
の力で矢印D方向に僅かに弾性変形する。この弾性変形
の量が多くなると、巻上げノブ24からの力が逆止爪2
5の長手方向にほとんど作用しなくなり、逆止爪25の
矢印D方向への弾性変形が容易になって、巻上げノブ2
4がフイルム巻上げ方向とは逆方向に回動できるように
なってしまう。
【0050】このため、従来のレンズ付きフイルムユニ
ットでは、逆止爪25の矢印D方向への弾性変形を規制
するための規制ピンが上面8aに設けられていたが、こ
の従来の規制ピンの位置には回動部材30が組み付けら
れるので、上面8aに規制ピンを設けることができな
い。そこで、本実施形態のレンズ付きフイルムユニット
では、回動部材30のピン30aを規制ピンとして用い
て、巻上げノブ24がフイルム巻上げ方向とは逆方向に
回動操作されて逆止爪25が矢印D方向へ弾性変形した
時には、ピン30aに逆止爪25が当接して、その弾性
変形が制限され、確実に巻上げノブ24のフイルム巻上
げ方向とは逆方向の回動が阻止されるようになってい
る。
【0051】露光ユニット40の上部には保持板45が
装着されている。この保持板45は、カム軸42と軸4
3とが挿入される孔45a,45bが形成されている。
これにより各軸42,43の偏心を防止して、撮影枚数
表示板44と1歯ギア42aとの噛合を確実なものにし
ている。また、保持板45の上面で撮影枚数表示板44
の上方に配される位置には、レンズ45cが形成されて
いる。このレンズ45cは、ユニット本体2の上面の表
示窓(図示省略)に対向するようになっており、ユニッ
ト本体2の外部から撮影枚数表示板44を拡大して観察
するとがことができるようになっている。なお、符号4
6a,46bは、保持板45を露光ユニット40に取り
付けるための係合爪である。
【0052】また、ピン30aに対峙する保持板45の
位置には、ピン30aが挿入される孔45dが形成され
ており、これにピン30aの上端部が挿入される。この
孔45dでピン30の上端部が保持されるため、逆止爪
25から矢印D方向に大きな力が作用したとしても、ピ
ン30aが根元から折れることはない。
【0053】なお、ピン30aは、逆止爪25から矢印
D方向の力のみが作用するから、孔45dの代わりに、
図13に示すように、保持板45の背面方向に開口を持
つU字状の切り欠き45eとしてもよい。さらに、図1
4に示すように、保持板45の下面から下方に延びた規
制ピン45fで逆止爪25の矢印D方向の弾性変形を規
制するようにしてもよい。このようにした場合には、規
制ピン45fを回動部材30の位置と関係なく設けるこ
とができ、より効果的な位置で逆止爪25の弾性変形を
制限することができる。
【0054】次に上記実施例の作用について説明する。
ユニット本体2の組み立ては、後カバー5の装着とフイ
ルムパトローネ10の装填以外は明室内にて行われる。
本体基部3は、前面側を上向きもしくは下向きにした状
態で搬送され、この間に連結棒35,回動部材30,巻
上げノブ24,露光ユニット40ほかストロボユニット
等が組み付けられる。
【0055】まず、パトローネ収納室8の前面に連結棒
35が組み付けられる。連結棒35は、係合爪36a,
36bに連結棒35を押し込むだけで、パトローネ収納
室8に組み付けることができるので、簡単な動作で組み
付けを行うことができる。この時に、2個の凸部35
b,35cが係合爪36a,36bの間に位置するよう
にされるとともに、上端部35dが上面8aよりも突出
するようにして組み付けられる。連結棒35が組み付け
られた本体基部3は、回動部材30の組み付け工程に搬
送される。なお、本体基部3をパレットに乗せ、連結棒
35を保持器具等で押さえながら搬送し、連結棒35の
組み付け位置がずれないようにするのがよい。
【0056】回動部材30の組み付け工程では、逆止爪
25を背面方向に弾性変形させながら、パトローネ収納
室8の上面8aに形成された組付け穴33に回動部材3
0のキー軸32を強く押し込む。キー軸32の係合爪3
2bは、弾性変形するので容易に挿入することができ
る。これにより、図6に示すように、キー軸32の係合
爪32bがパトローネ収納室8の上面8aの内壁に係合
するので、後工程への搬送中に衝撃や振動等が与えられ
ても回動部材30がパトローネ収納室8の上面8aから
脱落することがない。
【0057】次に回動部材30を適当な角度位置に保持
した状態で、ねじりバネ34のコイル部34aをピン3
0aに挿入し、一端34bを上面8aのピン8bに、他
端34cを回動部材30の係合ピン30bにそれぞれ掛
ける。回動部材30は、このねじりバネ34の付勢力で
矢印B方向に回動し、連結棒35の上端部35dに当接
して、その回動が係止される。もちろん、この状態でね
じりバネ34は、充分に蓄勢された状態にあり、回転部
材30を矢印B方向に付勢している。これにより、キー
軸32は、蓋部材14が開き位置にある時のキー穴18
の角度位置に対応した所定の角度位置に位置決めされる
ことになる。なお、回動部材30にねじりバネ34を組
み付けてから、この回動部材30をパトローネ収納室8
に組み付けてもよい。
【0058】ねじりバネ34の組み付け後、巻上げノブ
24を所定の角度に位置決めしてキー軸24bを組付け
穴26に押し込む。この場合には、キー軸24bの係合
爪24cが切欠24dで変形するので、容易にキー軸2
4bを挿入することができる。また、キー軸24bの係
合爪24cがパトローネ収納室8の上面8a内壁に係合
するので、多少の衝撃や振動等が与えられても、巻上げ
ノブ24がその取り付け位置から抜け落ちることはな
い。さらに、巻上げノブ24の外周の歯列24aに逆止
爪25が弾性的に係合されるので、多少の衝撃や振動が
与えられても巻上げノブ24は回動することはなく、組
み付け時の角度位置を保持することができる。
【0059】巻上げノブの組み付け後、ファインダ4
1、カム軸42,撮影枚数表示板44等が組み付けられ
た露光ユニット40が本体基部3の前面より組み付けら
れる。そして、孔45a,45b,45dでカム軸4
2,軸43,ピン30aが保持されるようにして、保持
板45が露光ユニット40の上部に組み付けられる。次
にストロボユニットを組み付けてから、本体基部3の下
方にストロボ用の乾電池が装填され、これらを覆うよう
に本体基部3の前面側に前カバー4が組み付けられる。
なお、乾電池の装填は写真フイルムパトローネ10の装
填後に行ってもよい。
【0060】前カバー4が組み付けられた後に、本体基
部3は暗室内の写真フイルムパトローネ10の装填工程
へ搬送される。この装填工程では、スプール13のキー
穴13aが角度位置を位置決めされるとともに、蓋部材
14を開き位置にセットした状態のパトローネ11が底
面からパトローネ収納室8に装填される。
【0061】巻上げノブ24は、逆止爪25によって搬
送中に回動することがないから、キー軸24bは所定の
角度位置に保持されている。また、回動部材30は、こ
の装填工程までの搬送中に衝撃や振動等が与えられて、
所定の角度位置から矢印B方向と逆方向に回動したとし
ても、ねじりバネ34の付勢で矢印B方向に回動し、連
結棒35で係止される所定の角度位置に復帰する。さら
に、回動部材30は、連結棒35の上端部35に係止さ
れているから、所定の角度位置から矢印B方向に回動す
ることがない。
【0062】したがって、巻上げノブ24,回動部材3
0の角度位置を調節することなく、巻上げノブ24のキ
ー軸24bとスプール13のキー穴13a、及び回動部
材30のキー軸32と蓋部材14のキー穴18とを容易
に係合させて、パトローネ11をパトローネ収納室8に
装填することができる。
【0063】この後に、パトローネ11から引き出され
てロール状にされた写真フイルム12を本体基部3のフ
イルム収納室(図示せず)に収納し、本体基部3の背面
側に後カバー5を組み付け、ヒンジ部5a(図2参照)
を中心に底蓋7を折り曲げてパトローネ収納室8の底面
を閉じる。底蓋7を閉じることにより、連結棒35の係
合爪35aと底蓋7の係合爪7bとが係合する。この時
に、連結棒35は、凸部35bが係合爪36aと当接し
て上方(図7中の矢印C方向と逆方向)へのスライド移
動が規制されるので、係合爪35aと係合爪7bとが確
実に係合される。
【0064】また、底蓋7が完全に閉じられると、連結
棒35の下端と底蓋7とが接触した状態になり、連結棒
35の下方へのスライド移動が規制される。これによ
り、連結棒35の上端部35dが上面8aよりも突出し
た状態が維持され、蓋部材14を開き位置にセットした
状態で回動部材30の係止が保持される。このようにし
て、底蓋7が閉じられて、本体基部3内は遮光され、ユ
ニット本体2が完成する。このユニット本体2を明室に
搬送して各種機能検査を経た後で保護カバー6を装着す
ることによりレンズ付きフイルムユニットが完成する。
【0065】レンズ付きフイルムユニットは、ユーザー
の手に渡り収納された写真フイルム12に撮影が行われ
る。撮影終了毎に、巻上げノブ24がフイルム巻き上げ
方向(矢印A方向)に回動され、撮影済の写真フイルム
12の部分がパトローネ11内に巻き上げられる。この
時に、撮影者が誤ってフイルム巻き上げ方向とは逆方向
に巻上げノブ24を回動しても、その回動力が歯列24
aに係合した逆止爪25の長手方向に作用して、巻上げ
ノブ24の矢印A方向とは逆方向の回動が阻止される。
また、この時に、逆止爪25が矢印D方向に弾性変形す
ると、回動部材30のピン30aに当接して、その弾性
変形が制限されるから、逆止爪25が大きく弾性変形し
て、巻上げノブ24が逆方向へ回動されることはない。
そして、ピン30aは、保持板45の孔45dでその上
端部が支持されているから、大きな力が作用しても破損
することがない。
【0066】写真フイルム12の全ての撮影コマの撮影
終了後、パトローネ11を取り出すための準備操作とし
て、まず巻上げノブ24が矢印A方向に連続的に回動さ
れ、写真フイルム12の先端までがパトローネ11内に
収納される。この後に、レンズ付きフイルムユニットが
現像取扱店等に渡され同時プリントが依頼される。な
お、この巻き上げ操作は、通常ユーザが行うが現像所で
行ってもよく、また現像所で安全のためにユーザの操作
有無にかかわらず、巻き上げ操作を行って完全に写真フ
イルム12がパトローネ11内に収納されていることを
確認するのがよい。現像所では、回収したレンズ付きフ
イルムユニットの底蓋7を開放し、撮影済の写真フィル
ム12を収納したパトローネ11を取り出す作業を行
う。底蓋7の開放作業では、保護カバー6の底蓋7の部
分が破かれ、ドライバー等の工具によってヒンジ部5a
を軸にして底蓋7を開放する。
【0067】この開放作業で底蓋7を僅かに開くと、係
合爪7b,係合爪35aを介して連結棒35が下方(矢
印C方向)にスライド移動される。連結棒35が下方に
スライド移動すると、図9に示すように、上端部35d
による回動部材30のレバー部31の係止が外れる。そ
して、ねじりバネ34の付勢によって回動部材30が矢
印B方向に回動する。これにより、回動部材30のキー
軸32が矢印B方向に回動し、キー軸32に係合したキ
ー穴18を介して蓋部材14が閉じ位置に向けて回動さ
れ、図10に示すように、蓋部材14は瞬時に閉じ位置
まで回動する。蓋部材14が閉じ位置に回動した時点で
は、底蓋7の遮光壁7aによってパトローネ収納室8の
内部は遮光された状態が維持されるため、この開放作業
中に写真フイルム12は曝光されない。
【0068】レバー部31と上端部35dの係止が外れ
て、蓋部材14が閉じ位置に回動された後に、凸部35
cが係合爪36bに当接する。これにより、底蓋7の開
放操作に抵抗が生じる。そして、さらに底蓋7に力を加
えると、係合爪7bが折れ、もしくは係合爪35aと係
合爪7bとの係合が外れ、あるいは係合爪36bが折れ
て連結棒35が引き抜かれることにより、底蓋7が完全
に開放され、パトローネ収納室8の底面が露呈される。
そして、このパトローネ収納室8の底面からパトローネ
11がパトローネ収納室8から取り出される。この時に
蓋部材14はロック爪21にロックされているため、こ
の取り出し時に衝撃や振動等が与えられても、再び開き
位置方向に回動するとはない。したがって、蓋部材14
を閉じた状態で収納された写真フイルム12を曝光させ
ることなく、パトローネ収納室8から撮影済の写真フイ
ルム12を収納したパトローネ11を取り出すことがで
きる。
【0069】図15に示す例は、連結棒の形状と本体基
部との形状で、レンズ付きフイルムユニットの組立て時
の搬送中に、振動等で連結棒の組み付け位置が不正規に
移動しないようにしたものである。なお、以下に説明す
る以外の構成等については、上記実施形態と同じであ
り、上記実施形態と同じものには同符号を付して説明す
る。連結棒50は、上記実施形態と同様にして、係合爪
36a,36bに係合されてスライド自在に保持され、
その下端部に形成された係合爪50aが底蓋7の係合爪
7cと係合される。そして、底蓋7が開放された時に、
下方(矢印C方向)にスライド移動される。
【0070】連結棒50は、この上端部50bを上面8
aよりも上方に突出させ、蓋部材14の開き位置に対応
した角度位置で回動部材30のレバー部31を係止する
位置に組み付けられる。連結棒50には、本体基部3に
組み付けた後の後工程への搬送中に、この連結棒50が
不正規に移動しないようにするために組み付け位置を保
持するための、凸部50c,50dが形成されいる。組
み付けた状態で、係合爪36bの下側に接する連結棒5
0の部分には、連結棒50のスライド方向と直交する方
向に突出するようにして、係合爪36bが連結棒50を
保持する幅よりも広い凸部50cが形成されている。こ
の凸部50cにより、係合爪7cと係合爪50aとを係
合させる際に、連結棒50の上方へのスライド移動を規
制するとともに、連結棒50を組み付けた後に、後工程
への搬送中の振動等で連結棒50の組み付け位置が上方
へ移動しないようにしている。
【0071】さらに、連結棒50は、係合爪36bの上
面に接する部分からは、連結棒50のスライド方向と直
交する方向に突出するように上端部50b側に向かって
徐々に幅が広くなる凸部50dが形成されている。この
凸部50dは、底蓋7を開放する際に連結棒50が下方
に強く引かれた場合には、その形状で係合爪36bを幅
方向に弾性変形させるため、連結棒50の下方へのスラ
イド移動を許容するが、後工程への搬送中の振動等で
は、その幅方向に広がった形状から下方に向かってスラ
イド移動しないようになっている。また、搬送中の振動
等で、連結棒50が下方に移動したとしても、係合爪3
6bの弾性力が凸部50dを介して、連結棒50を上方
にスライドさせる力として作用するため、連結棒50は
安定せず、再び所定の組み付け位置に復帰するようにな
っている。
【0072】このようにして、連結棒50の凸部50
c,50dとが本体基部3の係合爪36bとで、搬送中
の振動等で連結棒50が不正規に下方または上方にスラ
イド移動することを防止し、組み付け位置のズレないよ
うにしている。なお、この例では、凸部50dの上端側
を徐々に幅が狭くなるようにすることによって、連結棒
50が回動部材30の係止を外す位置まで移動した後
に、小さいな力で滑らかに連結棒50のスライド移動及
び底蓋7の開放が行うことができるようにされている。
【0073】この連結棒50によれば、連結棒50を組
み付けた本体基部3を搬送する際に、連結棒50を保持
器具等で押さえ付けたりしなくとも、搬送中の振動等で
連結棒50の組み付け位置がずれることがない。特に、
連結棒50が下方(パトローネ収納室8の底面方向)に
移動してしまうと、回転部材30との係止が外れてしま
いパトローネ11の装填に不都合が生じるが、凸部50
を設けることによりこのような不都合を確実に防止する
ことができる。また、上記実施形態と同様に組み付けを
簡単に行うことができる。そして、連結棒50を上記の
ような形状とすることにより、本体基部3側にズレ防止
のための部材を設けなくても、連結棒50と係合爪36
bとの間で、連結棒50の組み付け位置のズレを防止す
ることができる。
【0074】パトローネ11を取り出す際には、上記実
施例と同様にして、底蓋7を開放操作する。これによ
り、係合爪7cが係合爪50aを介して連結棒50を矢
印C方向にスライド移動させる。このときに、凸部50
dは、その形状から係合爪36bを幅方向に弾性変形さ
せながら、係合爪36aの上側から下側に移動し、連結
棒50の下方へのスライド移動が許容される。連結棒5
0がスライド移動すると、上端部50bによるレバー部
31の係止が外れ、回動部材30がねじりバネ34の付
勢で矢印B方向に回動し、蓋部材14が開き位置から閉
じ位置に回動される。この後に、底蓋7が完全に開放さ
れて、パトローネ11がパトローネ収納室8から取り出
される。
【0075】なお、凸部50dの代わりに、スライド方
向と直交する方向に突出さた半球状の突起を連結棒50
の例えば両側面に設けて、連結棒50が振動等により上
方へスライド移動すること防止するとともに、底蓋7の
開放操作による下方へのスライド移動を許容するように
してもよい。あるいは、連結棒50がその上端部50b
でレバー部31を係止する位置にあるときに、連結棒5
0のパトローネ収納室8の壁面側の面に、スライド方向
と直交する方向に突出さた半球状の突起を形成し、この
突起をパトローネ収納室8の壁面に形成した凹部に入り
込ませてクリック結合するようにしてもよい。このよう
に、連結棒の一部をそのスライド方向と直交する方向に
突出さるた凸部を設けることにより、容易に連結棒の組
み付け位置を保持することできる。
【0076】次に、底蓋の開放操作に連動して、連結棒
をバネの付勢でスライド移動させる例について説明す
る。なお、以下に説明する以外の構成等については、最
初の実施形態と同じであり、同じ構成部材には、同符号
を付して説明する。
【0077】図16に示すように、連結棒60は、断面
円形の棒状になっており、その一部が径を大きくした円
柱部60aになっている。この連結棒60には、コイル
バネ61が上端部60b側から挿入されて円柱部60a
よりも上端側に配されている。円柱部60aの径は、コ
イルバネ61の径よりも大きくされている。パトローネ
収納室8の前面外側には、カギ穴状の切欠きで連結棒6
0を係合してスライド自在に保持する支持部(係合爪)
62〜64が設けられている。連結棒60は、上面8a
側の支持部62と中央の支持部63との間にコイルバネ
61が配されるように、連結棒60の軸方向にコイルバ
ネ61を圧縮しながら、支持部62〜64に圧入され、
軸方向にスライド自在に組み付けられている。
【0078】連結棒60を組み付けた状態では、コイル
バネ61は、一端が支持部62の下面に当接し、他端が
円柱部60aの上面に当接して、円柱部60aを介して
連結棒60を矢印C方向に付勢している。なお、連結棒
60は、スペーサ65を円柱部60aと中央部の支持部
63との間に挿入して、連結棒60の上端部60bを上
面8aよりも突出させた状態にして組み付けられる。こ
れにより、底蓋66(図17参照)を閉じるまでの組立
て工程中に、上端部60bで回動部材30のレバー部3
1を係止するようにしている。スペーサ65は、底蓋6
6が閉じられた後に抜き取られる。
【0079】図17は、レンズ付きフイルムユニットの
底部を示すものである。底蓋66は、後カバー67と一
体に形成されており、側面側のヒンジ部67aを中心に
して、図中矢印E方向に開放されるようになっている。
この底蓋66は、上記各実施形態と同様に、遮光壁66
aが設けられ、蓋部材14が閉じ位置に回動されるま
で、パトローネ収納室8の内部を遮光するようになって
いる。
【0080】図18に示すように、底蓋66が閉じた状
態では、連結棒60は、その下端面60cが底蓋66の
内面と接触し、コイルバネ61による付勢に抗して、上
端部60bを上面8aから長さL3だけ突出させた状態
が維持される。円柱部60aの下端面は、連結棒60の
下端面60cから長さL4の位置に配されている。ま
た、支持部63は、その上面が底蓋66の内面から長さ
L5の位置に設けられており、底蓋66が閉じた状態で
は、支持部63と円柱部60aとの間には、長さL6
(=L4−L5)の間隔が空くようになっている。そし
て、この長さL6を長さL3よりも長くすることによ
り、底蓋66が開かれて連結棒60がコイルバネ61の
付勢で下方にスライド移動した際には、上面8aから上
端部60bが引っ込むようになっている。これにより、
底蓋66の開放に連動して、レバー部31の係止が外
れ、回動部材30が回動し、蓋部材14が閉じ位置に回
動される。
【0081】以上のように構成されたレンズ付きフイル
ムユニットの作用について簡単に説明する。このレンズ
付きフイルムユニットの組立では、図19に示すよう
に、スペーサ65を円柱部60aと支持部63との間に
挟み込むようにするとともに、コイルバネ61を圧縮し
ながら、連結棒60を支持部62〜64に圧入する。こ
れにより、連結棒60の上端部60bが上面8aから突
出した状態にして組み付けられる。
【0082】次に、回動部材30と、ねじりバネ34が
それぞれ組み付けられる。連結棒60の上端部60bが
上面8aより突出しているから、上記各実施形態と同様
に、回動部材30が所定の角度位置に組み付けられる。
この後に、巻上げノブ24,露光ユニット40等が組み
付けられてから、本体基部3が暗室に搬送されて、フイ
ルムパトローネ10が装填される。上記各実施形態と同
様にして、巻上げノブ24,回動部材30は、それぞれ
所定の角度位置が保持されるから、これらの角度位置を
調整することなく、パトローネ11のキー穴13aとキ
ー軸24b、キー穴18とキー軸32とをそれぞれ容易
に係合させて、パトローネ11をパトローネ収納室8に
装填することができる。
【0083】フイルムパトローネ10を本体基部3に装
填した後、後カバー67が本体基部3の背面に組み付け
られ、底蓋66が閉じられて本体基部3内は遮光され
る。この後に、本体基部3は、再び明室に搬送され、ス
ペーサ65が抜き取られる。図20に示すように、底蓋
66の内面と連結棒60の下端面60cとが接触してい
るため、スペーサ65を抜き取っても、コイルバネ61
の付勢で連結棒60が下方(矢印C方向)にスライド移
動することはなく、上端部60bが回動部材30を係止
し、蓋部材14が開き位置の状態に保持される。この後
に、前カバー4が前面に組み付けられ、ユニット本体2
が完成する。
【0084】撮影終了後のパトローネ11の取り出し作
業では、ドライバー等の工具によってヒンジ部67aを
軸にして底蓋66を開放する。底蓋66が開かれると、
その開き量に応じた移動量で、連結棒60がコイルバネ
61の付勢によって下方にスライド移動する。そして、
連結棒60が長さL3だけスライド移動すると、図21
に示すように、上端部60bによるレバー部31の係止
が外れ、ねじりバネ34の付勢で回動部材30が矢印B
方向に回動して、蓋部材14が閉じ位置まで回動され
る。なお、この蓋部材14が閉じ位置に回動した時点で
は、遮光壁66aの作用によってパトローネ収納室8の
遮光が維持されている。この後に、底蓋66が完全に開
かれてパトローネ11が取り出される。
【0085】上記実施形態では、底蓋66を回動させて
開放するようにしているが、底蓋をスライド移動するも
のとしてもよい。この場合には、底蓋がパトローネ収納
室8を完全に閉じている時には、底蓋に連結棒60の下
端面60cが接触するようするとともに、パトローネ1
1を取り出す際に、底蓋を僅かに例えば後方にスライド
移動した時に、連結棒の下端が底蓋に接触しないように
したり、底蓋に形成された切り欠き等に落ち込むように
すればよい。また、上記実施形態では、連結棒50を断
面円形にしているが、断面が四角等の棒状であっても構
わない。
【0086】次に、底蓋の開放に連動して、回動部材を
係止するレバーを回動するようにした例について説明す
る。なお、以下に説明する以外の構成等については、最
初の実施形態と同じであり、同じ構成部材には、同符号
を付して説明する。
【0087】図22に示すように、パトローネ収納室7
0は、その背面側を覆うように壁面71が形成されてい
る。壁面71の下方に形成されたピン71aには孔72
aを介してレバー72が軸着され、このレバー72は、
ピン71aを中心にして矢印F方向に沿って回動自在に
なっている。レバー72は、孔71aから上方に向かっ
て上面70aより突出するように伸びた腕部73と、逆
L字形状に下方に折り曲げられ、底蓋75と接触する接
触端74とからなる。レバー72は、回動中心から腕部
73の端部までの長さを回動中心から接触端74まで長
さに比べて長くすることにより、接触端74の僅かな移
動量で、腕部73の端部が大きく回動(移動)するよう
になっている。
【0088】回動部材76は、レバー部77が背面側に
向かって伸びるよう組み付けられ、ねじりバネ78で矢
印B方向に付勢されて、図中左側から腕部73に当接
し、係止される。レバー72は、ねじりバネ78で付勢
された回動部材76に押圧されるが、底蓋75を閉じた
状態では、底蓋75に接触端74が当接しているため、
レバー72の矢印F方向への回動が阻止される。これに
より、図22に示すように、回動部材76は、ねじりバ
ネ78の付勢に抗して蓋部材14を開き位置に回動した
位置に保持される。また、底蓋75を開放した際には、
図23に示すように、接触端74の底面方向への移動が
許容されるため、回動部材76の押圧で腕部73が規制
ピン71bに当接するまで矢印F方向に回動する。これ
により、回動部材76は、レバー部77に腕部73を係
合しながらねじりバネ75の付勢で矢印B方向に回動し
て、蓋部材14を閉じ位置に回動する。
【0089】図24に示すように、パトローネ収納室8
の背面は、本体基部3の背面を遮光する後カバー79で
覆われ、レバー72の脱落が防止される。また、この後
カバー79には、接触端74がパトローネ収納室70の
底面側に突出できるようにした開口79aが設けられて
いる。底蓋75は、上記実施形態と同様に、レンズ付き
フイルムユニットの側面方向に開放され、蓋部材14が
閉じ位置に回動されるまで、遮光壁75aでパトローネ
収納室70の内部を遮光するようにされている。また、
底蓋75には、接触端74が接触する受け面75bが形
成されている。
【0090】以上のように構成されたレンズ付きフイル
ムユニットの作用について簡単に説明する。パトローネ
収納室70の背面側にレバー70を組み付けてから、回
動部材76と、ねじりバネ78がそれぞれ組み付けられ
る。この組み付けられた回動部材76は、専用の治具等
で保持され、蓋部材14の開き位置に対応した角度位置
を保持した状態で後工程に搬送される。
【0091】次に、巻上げノブ24,露光ユニット40
等が組み付けられてから、本体基部3が暗室に搬送され
て、写真フイルムパトローネ10が装填される。この装
填では、パトローネ11は、パトローネ収納室70の底
面側から装填され、引き出された写真フイルム12は、
パトローネ収納室70のフイルム通路70b(図22参
照)の底面側の開口を通して本体基部3に装填される。
フイルムパトローネ10を本体基部3に装填した後、後
カバー79が本体基部3の背面に組み付けられ、レバー
70が露呈しないようにされるとともに本体基部3の背
面が覆われる。
【0092】後カバー79の組み付け後、底蓋75が閉
じられて本体基部3内は遮光され、回動部材76を保持
していた治具が取り外される。図22に示すように、底
蓋75の受け面75bと接触端74とが接触しているた
め、レバー72は、治具を取り外しても回動することが
なく、回動部材76は腕部73に係止されて、蓋部材1
4を開き位置の状態に保持する。この後に、前カバー4
が前面に組み付けられ、ユニット本体2が完成する。
【0093】撮影終了後のパトローネ11の取り出し作
業では、ドライバー等の工具によって底蓋75を開放す
る。底蓋75が開かれると、図23に示すように、接触
端74の下方への移動が許容され、回動部材76で押圧
されているレバー72が矢印F方向に回動する。これに
ともなって、レバー部77と腕部73との係合する位置
が図23で右側に移動し、回動部材60がねじりバネ7
8の付勢で矢印B方向に回動する。これにより、蓋部材
14が閉じ位置に回動される。この後に、底蓋75が完
全に開かれてパトローネ11が取り出される。
【0094】このようにしても、底蓋75の開放操作に
連動させて蓋部材14を閉じ位置に回動させてからパト
ローネ11を取り出すことができる。なお、レバー72
を用いた場合にも、底蓋をスライド式とすることができ
る。この場合には、底蓋が僅かに前方にスライド移動し
た時点で、接触端74が底蓋と接触しなくなるようにす
ればよい。
【0095】なお、上記各実施形態で説明した底蓋の開
放方向は、これに限られないが、底蓋の回動によって連
結棒を下方に移動させ、またはレバーの回動を許容し、
これにより回動部材が蓋部材の閉じ位置方向への回動を
許容するようにしているので、遮光性を十分に確保する
ために底蓋の僅かな開放量で連結棒のスライド移動量、
またはレバーの回動量が大きく得られるように底蓋の開
放方向を設定するのがよい。すなわち、連結棒との係合
または接触位置、レバーの接触端との接触位置を位置を
底蓋の回動中心からできるだけ離れた位置とするのが好
ましい。
【0096】次に、連結棒を蓋部材14の軸と平行な軸
を中心にして回動させるようにした実施例について説明
する。なお、以下に説明する以外の構成等については、
最初の実施形態と同じであり、同じ構成部材には、同符
号を付して説明する。
【0097】図25、及び図26に示すように、底蓋8
0は、パトローネ収納室8の前後方向に脱着自在にされ
たスライド式のものになっている。底蓋80の周囲に
は、パトローネ収納室8の底面周囲に形成された遮光溝
81に嵌合して、パトローネ収納室8を遮光する遮光用
リブ82が形成されている。遮光用リブ82が遮光溝8
1に入り込む長さは、底蓋80のスライド方向に十分な
長さが与えられており、後述するように底蓋80を前方
にスライドさせて、蓋部材14が閉じ位置に回動するま
での間に、パトローネ収納室8の内部の遮光性が維持さ
れるようになっている。また、底蓋80には、連結棒8
5の下端側の突起85bを係止するための係止片83が
形成されている。
【0098】連結棒85は、支持部86に圧入されて、
パトローネ収納室8の外側に回動自在に組み付けられて
いる。なお、連結棒85で2個の支持部86との間に配
される部分は、その径が大きくなっており上下方向に連
結棒85が移動しないようになっている。連結棒85に
は、上端に回動部材81のレバー部82を係止するため
の突起85aと、下端に底蓋82に形成された係止片8
3と係合される突起85bとが形成され、これらは連結
棒85の径方向に突出するように形成されている。
【0099】回動部材87は、ねじりバネ88によって
矢印B方向に付勢され、レバー部89が突起85aに係
合するように組み付けられる。これにより、突起85a
がレバー部89で図25中で右方向に押圧されるが、底
蓋80がパトローネ収納室8の底面を完全に閉じている
状態では、図27に示すように、係止片83で突起85
bが係止されて、連結棒80の回動が規制される。この
ため連結棒85の上部の突起85aがレバー部89を係
止し、回動部材87が蓋部材14の開き位置に対応した
角度位置に保持される。
【0100】底蓋80が前方にスライド移動されると、
図28に示すように、係止片83による突起85bの係
止が外れる。突起85aがねじりバネ88で付勢された
回動部材で矢印B方向に押圧されているため、連結棒8
5は矢印G方向に回動する。これにともない、突起85
aも矢印G方向に回動し、レバー部89の係止が外れ
る。これにより、回動部材87が矢印B方向に回動し
て、蓋部材14が閉じ位置に回動される。なお、図2
7,図28では、説明のために支持部86等を省略して
いる。
【0101】上記構成によれば、パトローネ11を取り
出す時には、底蓋80を前方にスライドさせる。これに
より、係止片83が底蓋80とともに前方にスライド移
動する。底蓋80が僅かにスライド移動した時点で、係
止片83による突起85bの係合がはずれる。したがっ
て、上部の突起85aが回動部材87のレバー部89に
押圧されて矢印G方向に回動して、回動部材87の矢印
B方向の回動が許容されるようになり、回動部材87が
矢印B方向に回動する。これにより、蓋部材14が閉じ
位置に回動される。さらに、底蓋80を前方に引き出し
て、パトローネ収納室8の底面を完全に開放し、パトロ
ーネ11を取り出す。
【0102】上記実施形態では、スライド式の底蓋を用
いているが、回動して開放するようにした底蓋としても
よい。
【0103】上記各実施形態では、ねじりバネのコイル
部分を回動部材に形成したピンに挿入するようにしてい
るが、例えば図29に示すように、ねじりバネ90のコ
イル部90aをパトローネ収納室の上面に突設したピン
92に挿入し、一端を回転部材93の掛けるようにして
もよい。また、回動部材の付勢手段としてはねじりバネ
に限らず、コイルバネや板バネ等を用いてもよい。
【0104】なお、上記各実施形態では、底蓋を開放す
ることによりパトローネを取り出すようにし、この開放
操作に連動して蓋部材を閉じ位置に回動させているが、
パトローネ収納室を部分的に開放する以外にも、例え
ば、ユニット本体の側面すなわちパトローネ収納室の側
面やパトローネ収納室の背面側に設けた取出し蓋を開放
してパトローネを取り出すようにしたレンズ付きフイル
ムユニットにも利用することができる。また、ユニット
本体の底面あるいは後カバーを外すようにしたものにも
適用することができる。
【0105】また、上記各実施形態では、パトローネ収
納室の底面側に設けた底蓋の開放操作に連動させてパト
ローネの蓋部材を閉じ位置に回動するようにしている
が、本発明は、これに限定されるものではなく、写真フ
イルムの最終コマへの撮影操作の終了後からパトローネ
取り出を取り出す間に、例えばユニット本体からパトロ
ーネを取り出すために必ず行われる他の準備操作に連動
させて、パトローネの蓋部材を自動的に閉じ位置に回動
してもよい。
【0106】例えば、最終コマまで撮影を行ったことは
撮影枚数表示板の回転位置に検出することができるか
ら、撮影枚数表示板の回転位置によって最終コマまでの
撮影が行われたこと、あるいは最終コマまでの巻き上げ
が完了したことを検知してから、巻き上げノブの操作量
が写真フイルムを全てパトローネに巻き込むのに充分な
操作量に達したことを検知した時点で蓋部材を閉じるこ
とができる。
【0107】また、撮影枚数表示板を用いる代わりに、
レンズ付きフイルムユニット内のフイルム通路の適当な
位置に写真フイルムの有無を検知する部材を設け、この
部材によって写真フイルムの先端(スプールに係止され
ている側と反対側の端部)の通過が検知された時点か
ら、写真フイルムの全てがパトローネに巻き込まれるの
に充分な操作量だけ巻き上げノブが操作されたことを検
知して蓋部材を閉じることができる。さらには、底蓋を
閉じた位置にロックするためのロック装置を用いる場合
には、このロック装置のロック解除操作をすることに連
動して蓋部材を閉じることができる。
【0108】さらに、パトローネを取り出す際の操作と
しては、パトローネを取り出すときの底蓋の開放以外に
も、ユニット本体と係合して底蓋を閉じ状態に保持する
ロック位置と、係合を外して底蓋を開放できるロック解
除位置との間で回動される底蓋ロック装置の操作として
もよい。
【0109】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のレ
ンズ付きフイルムユニットによれば、パトローネの取り
出しの際に底蓋の開放操作等に連動して蓋部材を開き位
置から閉じ位置に回動させる蓋部材回動手段を設けたか
ら、パトローネの取り出しに際して、パトローネ収納室
の底蓋を開放する操作で蓋部材が閉じ位置に回動される
ようになり、蓋部材を閉じ位置に回動する特別な治具や
操作が必要ない。また、付勢手段で付勢された回動部材
を蓋部材の端部に係合し、底蓋の開放に連動して、連結
棒をスライド移動または回動させ、あるいはレバーを回
動させて、回動部材が蓋部材の開き位置に保持して係止
される位置から回動部材の回動が許容される位置に変位
させるようにしたから、簡単な構成で底蓋の開放操作で
蓋部材を閉じ位置に回動することができる。
【0110】また、連結棒を係合爪で保持するようにし
たから、簡単な動作で連結棒を組み付けることができ
る。さらに、連結棒に組み付け位置保持手段を設けるこ
とにより、組立工程の搬送中に連結棒の組み付け位置が
不正規な位置に移動されなくなる。そして、この組み付
け位置保持手段を、連結棒の保持する係合爪と当接する
ように形成した連結棒の凸部とすることにより、部品点
数と増加させることなく、搬送中の連結棒のズレを防止
することができる。また、回動部材にパトローネ収納室
の内壁面と係合する係合爪を設けたから、回動部材を組
み付けた後に、搬送中の振動等で回転部材が脱落しな
い。
【0111】さらに、蓋部材を開閉する回動部材を直接
あるいは間接的に閉じ方向にバネ付勢しておき、写真フ
イルムの最終コマへの撮影操作の終了後、パトローネ取
り出しのためにパトローネ収納室の少なくとも一部が開
放されるまでの間に回動部材の位置規制を解いて、バネ
付勢でこれを回動して蓋部材を自動的に閉じ位置に回動
させてフイルム通路を遮蔽するようにしたから、パトロ
ーネの取り出し時に作業忘れ等によって蓋部材が開いた
ままでパトローネが取り出されることがないので、写真
フイルムの曝光という致命的なミスを確実に防止するこ
とができる。
【0112】また、本発明のレンズ付きフイルムユニッ
トの製造方法によれば、連結棒を回動部材が蓋部材の開
き位置に係止する位置に組み付けた後に、回動部材と回
動部材を蓋部材の閉じ位置方向に付勢する付勢手段を組
み付けてから後工程に搬送するようにしたから、パトロ
ーネの装填工程で、回動部材の組み付け位置を調整する
ことなく、蓋部材のキー穴と回動部材のキー軸とを係合
することができ、作業効率を向上することができるとと
もに、回動部材の組み付け位置を調整する装置が必要な
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付きフイルムユニットの要部を
示す分解斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】蓋部材が開き位置にある写真フイルムパトロー
ネの断面図である。
【図4】蓋部材が閉じ位置にある写真フイルムパトロー
ネの断面図である。
【図5】蓋部材のロック装置を示す要部断面図である。
【図6】回動部材とパトローネ収納室の上面の係合状態
を示す要部断面図である。
【図7】底蓋を閉じた状態の回動部材と連結棒の関係を
示す要部斜視図である。
【図8】底蓋を閉じた状態の回動部材と連結棒の係合状
態を示す平面図である。
【図9】底蓋を開いた状態の回動部材と連結棒の関係を
示す要部斜視図である。
【図10】底蓋を開いた状態の回動部材と連結棒の係合
状態を示す平面図である。
【図11】底蓋の遮光壁と連結棒の突出した端部の長さ
関係を示す説明図である。
【図12】露光ユニットと回動部材とが組み付けられた
本体基部の背面側を示す要部斜視図である。
【図13】回動部材のピンを保持する保持板の別の形状
を示す斜視図である。
【図14】逆止爪の規制ピンを設けた保持板を示す斜視
図である。
【図15】連結棒の組み付け位置保持手段を設けた実施
例を示す要部斜視図である。
【図16】コイルバネの付勢で連結棒をスライド移動さ
せる実施例を示す要部分解斜視図である。
【図17】同実施例のレンズ付きフイルムユニットの外
観を示す斜視図である。
【図18】同実施例の連結棒と支持部の長さを示す説明
図である。
【図19】同実施例のスペーサとともに連結棒を組み付
けた状態を示す要部斜視図である。
【図20】同実施例の底蓋を閉じた状態の回動部材と連
結棒の関係を示す要部斜視図である。
【図21】同実施例の底蓋を開いた状態の回動部材と連
結棒の関係を示す要部斜視図である。
【図22】底蓋の開放に連動してレバーを回動するよう
にした実施例の底蓋を閉じた状態の回動部材とレバーの
関係を示す要部斜視図である。
【図23】同実施例の底蓋を開いた状態の回動部材とレ
バーの関係を示す要部斜視図である。
【図24】同実施例のレンズ付きフイルムユニットの底
面を示す要部斜視図である。
【図25】連結棒を回動するようにした実施例を示す要
部分解斜視図である。
【図26】同実施例のレンズ付きフイルムユニットの底
面を示す要部斜視図である。
【図27】同実施例の底蓋を閉じた状態の回動部材と連
結棒の関係を示す要部斜視図である。
【図28】同実施例の底蓋を開いた状態の回動部材と連
結棒の関係を示す要部斜視図である。
【図29】回転部材へのねじりバネの別の掛け方を示す
要部斜視図である。
【符号の説明】
7,66,75,80 底蓋 8,70 パトローネ収納室 11 パトローネ 12 写真フイルム 14 蓋部材 18 キー穴 30,76,87 回動部材 32 キー軸 32b 係合爪 34,78,88 ねじりバネ 35,50,60,85 連結棒 61 コイルバネ 72 レバー
フロントページの続き (72)発明者 鎌田 和雄 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム通路を遮断する閉じ位置と開放
    する開き位置との間で回動自在にされた蓋部材が組み込
    まれたパトローネがユニット本体に予め装填され、この
    パトローネを撮影終了後にユニット本体から取り出すよ
    うにしたレンズ付きフイルムユニットにおいて、 パトローネを取り出すための操作に連動して前記ユニッ
    ト本体の上部側に配された前記蓋部材の上端部を回動
    し、前記蓋部材を開き位置から閉じ位置に回動させる蓋
    部材回動手段を設けたことを特徴とするレンズ付きフイ
    ルムユニット。
  2. 【請求項2】 フイルム通路を遮断する閉じ位置と開放
    する開き位置との間で回動自在にされた蓋部材が組み込
    まれたパトローネが用いられ、このパトローネが装填さ
    れるパトローネ収納室と、このパトローネ収納室の底面
    を塞ぐ開閉自在な底蓋とを備え、この底蓋を開くことに
    よってパトローネを取り出すようにしたレンズ付きフイ
    ルムユニットにおいて、 パトローネ収納室の外側に組み付けられ、前記底蓋の開
    放操作に連動して前記底蓋と反対側の前記蓋部材の上端
    部を回動し、前記蓋部材を開き位置から閉じ位置に回動
    させる蓋部材回動手段を設けたことを特徴とするレンズ
    付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記蓋部材回動手段は、前記蓋部材の上
    端部に係合されて蓋部材を開き位置から閉じ位置の間で
    回動する回動部材と、この回動部材を介して前記蓋部材
    を開き位置から閉じ位置に向かって回動するように付勢
    力を与える付勢手段と、この付勢手段の付勢に抗し、前
    記蓋部材を開き位置に留めるようにして前記回動部材を
    係止する位置と前記付勢手段の付勢によって前記回動部
    材が蓋部材を閉じさせる位置に向かって回動するように
    前記回転部材の係止を外す位置との間で変位可能な係止
    手段とからなり、前記底蓋の開放に連動して前記係止手
    段を前記回動部材を係止した位置から係止を外す位置に
    変位させることにより、前記回動部材を前記付勢手段の
    付勢力で回動させて前記蓋部材を閉じ位置に回動させる
    ことを特徴する請求項2記載のレンズ付きフイルムユニ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記回動部材は、前記パトローネ収納室
    を形成する壁面の外部に組み付けられるとともに、この
    パトローネ収納室の内壁面に係合する係合爪を備えてお
    り、前記回動部材が前記壁面の外部から脱落しないよう
    にしたことを特徴とする請求項3記載のレンズ付きフイ
    ルムユニット。
  5. 【請求項5】 前記係止手段は、一端が前記回動部材を
    係止する位置と前記回動部材の係止を外す位置との間
    で、前記蓋部材の回動中心軸と平行にスライド移動可能
    な連結棒からなり、前記底蓋の開放に連動して前記連結
    棒をパトローネ収納室の底面方向にスライド移動させ
    て、前記連結棒の一端を前記回動部材を係止した位置か
    ら係止を外す位置に変位させることにより、前記回動部
    材を前記付勢手段の付勢力で回動させて前記蓋部材を閉
    じ位置に回動させることを特徴とする請求項3記載のレ
    ンズ付きフイルムユニット。
  6. 【請求項6】 前記底蓋は、前記パトローネ収納室の底
    面を塞ぐ位置と開放する位置との間で回動自在であると
    ともに、前記連結棒の他端と係合する係合部材を備え、
    この底蓋の開放に連動して前記連結棒が前記パトローネ
    収納室の底面方向に引かれることにより、前記連結棒の
    一端が前記回動部材の係止を外す位置に変位するように
    したことを特徴とする請求項5記載のレンズ付きフイル
    ムユニット。
  7. 【請求項7】 前記連結棒は、前記一端が前記回動部材
    を係止する位置から不正規に移動しないようにするため
    の組み付け位置保持手段を備えていることを特徴とする
    請求項請求項5又は6記載のレンズ付きフイルムユニッ
    ト。
  8. 【請求項8】 前記組み付け位置保持手段は、前記連結
    棒のスライド移動の方向と直交する方向に突出させて連
    結棒と一体に形成した凸部であり、前記連結棒の一端が
    係止位置にあるときに、前記凸部が前記連結棒をスライ
    ド自在に保持する前記パトローネ収納室の外部に設けら
    れた係合爪の前記連結棒の一端側に当接することによ
    り、前記連結棒の前記パトローネ収納室の底面方向への
    スライド移動を規制して、前記一端が係止位置から不正
    規に移動しないようにしたことを特徴とする請求項7記
    載のレンズ付きフイルムユニット。
  9. 【請求項9】 前記凸部は、前記底蓋の開放に連動して
    前記連結棒がパトローネ収納室の底面方向に引かれた際
    には、前記係合爪を弾性変形させて前記パト3ーネ収納
    室の底面側への移動が可能な形状とされ、前記底蓋の開
    放に際して前記連結棒の底面方向へのスライド移動が許
    容されるようにしたことを特徴とする請求項8記載のレ
    ンズ付きフイルムユニット。
  10. 【請求項10】 前記係止手段は、一端が前記回動部材
    を係止する位置と前記回動部材の係止を外す位置との間
    で、前記蓋部材の回動中心軸と平行にスライド移動可能
    な連結棒と、この連結棒を前記底蓋方向に付勢力を与え
    る連結棒付勢手段とからなり、前記底蓋が閉じている時
    には、この底蓋で前記連結棒の他端が連結棒付勢手段の
    付勢に抗して押し上げて蓋部材を開き位置に留めるよう
    に前記連結棒の一端で前記回動部材を係止し、前記底蓋
    が開放された時には、前記連結棒のパトローネ収納室の
    底面方向への移動が許容され、前記連結棒付勢手段の付
    勢力で前記連結棒が前記底面方向にスライド移動し、こ
    の連結棒の一端が前記回動部材を係止する位置から係止
    を外す位置に変位されることにより、前記回動部材を前
    記付勢手段の付勢力で回動させて前記蓋部材が閉じ位置
    に回動させることを特徴とする請求項3記載のレンズ付
    きフイルムユニット。
  11. 【請求項11】 前記係止手段は、前記蓋部材の回動中
    心軸と直交する軸を中心に回動自在に設けられるととも
    に、一端が前記回動部材に係合し他端が前記底蓋に接触
    するようにしたレバーから構成されており、前記底蓋が
    閉じている時には、この底蓋で前記レバーの他端の移動
    が規制されることにより前記レバーの回動が阻止され、
    前記付勢手段の付勢に抗し、前記レバーの一端で前記蓋
    部材を開き位置に留めるように前記回動部材を係止し、
    前記底蓋を開放した時には、この底蓋の開放にともなっ
    て前記レバーの回動が許容されて、前記付勢手段の付勢
    力で前記回動部材が前記レバーの一端を押圧して前記レ
    バーを回動させながら回動させることにより、前記蓋部
    材が閉じ位置に回動されることを特徴とする請求項3記
    載のレンズ付きフイルムユニット。
  12. 【請求項12】 前記係止手段は、前記蓋部材の回動中
    心軸と平行な軸を中心にして回動自在に設けられるとと
    もに、径方向に突出するようにして一端に第1の突起が
    他端に第2の突起が形成された連結棒からなり、前記底
    蓋は、前記第2の突起に係合する係合片が設けられてお
    り、この底蓋が閉じている時には、前記係合片で第2の
    突起を係止して前記連結棒の回動を阻止し、前記付勢手
    段の付勢力に抗し、前記第1の突起で前記蓋部材を開き
    位置に留めるように前記回動部材を係止し、前記底蓋が
    開放された時には、前記係合片と前記第2の突起との係
    止が外れることにより、前記連結棒の回動が許容され
    て、前記回動部材が前記付勢手段の付勢力で前記第1の
    突起を押圧して前記連結棒を回動させながら回動するこ
    とにより、前記蓋部材が閉じる位置に回動されることを
    特徴とする請求項3記載のレンズ付きフイルムユニッ
    ト。
  13. 【請求項13】 前記連結棒は、前記パトローネ収納室
    の外部に形成された弾性変形可能な係合爪に係合して保
    持されることを特徴する請求項5,6,10,12のい
    ずれか1項に記載のレンズ付きフイルムユニット。
  14. 【請求項14】 フイルム通路を遮断する閉じ位置と開
    放する開き位置との間で回動自在な蓋部材が組み込まれ
    たパトローネと、このパトローネに回転自在に収納され
    たスプールに一端側が係止され他端側がロール状にまと
    められた写真フイルムとが予めユニット本体内に装填さ
    れ、使用後には露光済みの写真フイルムを全て前記パト
    ローネに巻き込んで前記蓋部材を閉じた後に、パトロー
    ネをユニット本体から取り出すようにしたレンズ付きフ
    イルムユニットにおいて、 前記パトローネを収納するパトローネ収納室の上面に回
    動自在に組み込まれ、下端部に前記蓋部材の一端を係合
    して蓋部材を開閉するキー軸が設けられた回動部材と、
    この回動部材を介して前記蓋部材が開き位置から閉じ位
    置に向かって回動するように付勢力を与えるバネ部材
    と、このバネ部材の付勢に抗し、蓋部材を開き位置に留
    めるように前記回動部材の位置規制を行う係止手段と、
    前記写真フイルムの最終コマへの撮影操作の終了後、パ
    トローネ取り出しのためにパトローネ収納室の少なくと
    も一部が開放されるまでの間に前記係止手段による位置
    規制を解除して回動部材を前記バネ部材の付勢力で回動
    させ、光密状態に保たれたパトローネ収納室内で前記蓋
    部材を閉じ位置に回動させる係止解除手段とを備えたこ
    とを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  15. 【請求項15】 キー穴が端部に形成され、フイルム通
    路を遮断する閉じ位置と開放する開き位置との間で回動
    自在にされた蓋部材が組み込まれたパトローネが用いら
    れ、このパトローネが底面から装填されるパトローネ収
    納室と、このパトローネ収納室の上面側で前記キー穴と
    係合するキー軸が設けられ、前記蓋部材を開き位置と閉
    じ位置とにする各位置の間で回動自在な回動部材と、こ
    の回動部材を介して蓋部材を開き位置から閉じ位置に向
    けた付勢力を与える付勢手段と、前記蓋部材を開き位置
    に留めるように前記回転部材を係止する位置と前記回動
    部材の係止を外す位置との間で蓋部材の回動中心軸と平
    行な軸に沿ってスライド自在な連結棒とを備え、前記パ
    トローネ収納室の前記底蓋の開放に連動して、前記連結
    棒を前記回動部材の係止を外す位置にスライド移動させ
    ることにより、前記回動部材を前記付勢手段の付勢力で
    回動させて前記蓋部材が閉じ位置に回動させるようにし
    たレンズ付きフイルムユニットの製造方法において、 前記連結棒を前記回動部材を係止する位置に組み付けた
    後に、前記回動部材をパトローネ収納室に組み付けると
    ともに、前記付勢手段を組み付けて前記回動部材を蓋部
    材の閉じ位置方向に向けて付勢することにより、この回
    動部材を前記蓋部材の開き位置に対応する位置で前記連
    結棒に係止された状態にして後工程に搬送するようにし
    たことを特徴とするレンズ付きフイルムユニットの製造
    方法。
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